JP2006201625A - 定着装置および該定着装置を備えた画像形成装置 - Google Patents

定着装置および該定着装置を備えた画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 定着装置において、IHコイルの電磁誘導を停止できない場合に、定着ベルトの過熱による破損を防止する。
【解決手段】本体CPU1は、IHコイル125の電磁誘導によって加熱ローラや加熱ローラと定着手段との間に巻きつけられた定着ベルトを加熱する誘導過熱定着方式の定着装置を駆動制御する。IHCPU5は、本体CPU1の指示に基づいて定着装置に供給する励磁電流を制御する。本体CPU1はIHCPU5と定期的に交信し、IHCPU5が異常であることを検知したときには、定着ベルトの回転を指示する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、誘導加熱手段の異常検知手段であって、特に、加熱源として誘導加熱手段を用いた誘導過熱定着装置及びこの定着装置を用いた画像形成装置に関する。
近年、環境問題が注目されており、その一環として省エネルギ化のための技術開発が盛んになっている。複写機やプリンタ装置等の画像形成装置においても省エネルギ化ための手段が講じられており、たとえば、トナーを記録媒体に定着する定着装置において、待機時(画像形成装置を使用していないとき)における定着装置の消費電力を低減するため、温度上昇が急峻で、加熱時間あるいは立ち上がり時間を短くできる、誘導加熱定着方式を用いた定着装置が多く採用されている。
この誘導加熱定着方式を用いた定着装置は、温度上昇が急峻であるため、確かに立ち上がり時間が短縮できるなどの利点はあるが、反面、故障が発生し、定着ベルトが停止した状態で加熱されると、その温度が局所的に過熱し、熱変形したり破損したりするという問題が生ずる。
このような問題を解決するため、従来、誘導加熱定着方式を用いた定着装置においては、定着ベルトが回転状態にあるか否かを判定する判定手段を設け、この判定手段により定着ベルトが停止状態と判定された場合に励磁コイル(以下「IHコイル」と称する)の電磁誘導による加熱を停止させる構成により、定着ベルトの過熱を防止しようという装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
しかしながら、万が一、定着装置においてIHコイルの電磁誘導が制御不能になって加熱を停止できなくなった状態(たとえば、故障によりIHコイルへの電流供給を停止できなくなった状態)で定着ベルトが停止すると、その状態で加熱され、局所的に過熱する問題が生ずる。
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、この目的は、電磁誘導加熱方式の定着装置において、誘導加熱手段に異常が発生したときの過熱を防止し、定着ベルトの熱変形や破損を防止することである。
特開2001−318546号公報
請求項1に記載の発明は、定着ベルトを用いて記録媒体にトナー画像を熱定着する定着装置において、前記定着ベルトを巻回した加熱ローラと、該加熱ローラを加熱する誘導加熱手段と、前記誘導過熱手段の励磁電流を制御する励磁電流制御手段と、前記励磁電流制御手段の異常を検知する異常検知手段と、前記異常検知手段が前記励磁電流制御手段の異常を検知したとき、前記定着ベルトの回転を指示する駆動制御手段と、を備えたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、定着ベルトを用いて記録媒体にトナー画像を熱定着する定着装置において、前記定着ベルトを巻回した加熱ローラと、該加熱ローラを加熱する誘導加熱手段と、前記誘導過熱手段の励磁電流を制御する励磁電流制御手段と、前記励磁電流制御手段の異常を検知する異常検知手段と、前記定着ベルトの温度を検知する温度センサと、前記温度センサにより検知した温度が所定の値以上であるときに、前記励磁電流制御手段を停止させる停止手段とを備えたことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、定着ベルトを用いて記録媒体にトナー画像を熱定着する定着装置において、前記定着ベルトを巻回した加熱ローラと、該加熱ローラを加熱する誘導加熱手段と、前記誘導過熱手段の励磁電流を制御する励磁電流制御手段と、前記励磁電流制御手段の異常を検知する異常検知手段と、前記異常検知手段が前記励磁電流制御手段の異常を検知したとき、前記定着ベルトの回転を指示する駆動制御手段と、前記定着ベルトの温度を検知する温度センサと、前記温度センサにより検知した温度が所定の値以上であるときに、前記励磁電流制御手段を停止させる停止手段とを備えたことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の定着装置であって、前記異常検出手段は、前記励磁電流制御手段の動作を確認する手段と、前記励磁電流制御手段の動作が確認できないときに前記励磁電流制御手段が異常であると判定する手段とを備えたことを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1ないし4のいずれか1項に記載の定着装置であって、前記定着ベルトは、前記誘導加熱手段によって加熱されることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、画像形成装置であって、請求項1ないし5のいずれか1項に記載した定着装置を備えたことを特徴とする。
本発明により、電磁誘導加熱方式の定着装置において、誘導加熱手段に異常が発生したときの過熱を防止し、定着ベルトの熱変形や破損を防止することができる。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
本発明の画像形成装置は、複写機、ファクシミリ、プリンタなどである。図1は、本発明の一実施の形態としての画像形成装置の全体構成の概略図である。
図1に示す画像形成装置100は、複写機能、プリンタ機能、ファクシミリ機能を有し、操作部のアプリケーション切り替えキーにより複写機能、プリンタ機能、ファクシミリ機能を順次切り替えて選択することが可能である。複写機能においては、転写紙の両面に記録可能である。
画像形成装置100は、原稿トレイ102上に載せられた原稿を1枚ずつコンタクトガラス103上に搬送する自動原稿送り出し装置101と、コンタクトガラス103上の原稿を読み取る光学系104と、電気信号を光信号に変換して感光体ドラム106を走査する書き込みユニット105と、書き込みユニット105の光信号によって表面に静電潜像を形成する感光体ドラム106と、感光体ドラム106上に形成された静電潜像を現像して可視のトナー像とするための現像装置107と、感光体ドラム106上から転写紙に転写された画像を加熱加圧により定着するための定着装置100Aと、両面画像を転写シートに形成するため、画像転写済みの転写紙の表裏を反転させる反転ユニット112と、画像が転写・定着された転写紙を排紙トレイ113上に排出する排紙ユニット114と、画像未転写の転写紙を収納する3段の給紙トレイ108と、給紙トレイ108上の転写紙を1枚ずつ繰り出す給紙装置109を有する給紙ユニット110と、給紙装置109から繰り出された転写紙や反転ユニット112によって表裏反転された転写紙を感光体ドラム106に当接する位置に搬送するための搬送ユニット111とを備えている。
画像形成装置100の複写機能による画像形成動作を説明すると、画像形成装置100の給紙装置109が給紙ユニット110から画像未転写の転写紙を1枚ずつ繰り出し、搬送ユニット111が感光体ドラム106に当接する位置に搬送する。それとほぼ同一時期に、自動原稿送り出し装置101が原稿トレイ102から原稿を1枚ずつ繰り出してコンタクトガラス103上に搬送し、コンタクトレンズ103上の原稿を光学系104が読み取る。光学系104が読み取った画像データは書き込みユニット105によって光信号に変換され、書き込みユニット105は回転する感光体ドラム106表面の光信号によって走査して感光体ドラム106の表面に不可視の静電潜像を形成する。この静電潜像は現像装置107により可視のトナー像となる。
給紙装置109は給紙ユニット110の所要の給紙段から画像未転写の転写紙を1枚ずつ繰り出して、感光体ドラム106上のトナー像と一致するタイミングで搬送ユニット111に送り、搬送ユニット111は転写紙を感光体ドラム106に当接する位置に搬送し、感光体ドラム106が転写紙の表面にトナー像を転写する。定着装置100Aは、画像が転写され感光体ドラム106から分離した転写紙のトナー像を熱と圧力で定着する。転写紙の表面のみに画像を転写・定着させる場合には、ここまでの工程で形成された転写紙を排紙ユニット114に送り、排紙トレイ113に排出する。
転写紙の両面に画像を転写・定着させる場合、転写紙の表面に画像を転写・定着したのちに、自動原稿送り出し装置101は次の原稿をコンタクトガラス103上に搬送し、光学系104は再び原稿の読み取りを行う。定着装置100Aで表面にトナー像が形成された転写紙は反転ユニット112に送られ、反転ユニット112は転写紙の表裏を反転させて搬送ユニット111に送る。搬送ユニット111から感光体ドラム106に搬送された転写紙の裏面には、感光体ドラム106、定着装置100Aにおいて上記と同様の作像過程を経て他面に画像を形成し定着した後、排紙ユニット114が両面に画像が定着された転写紙を排紙トレイ113に排出する。なお、図1に示す定着装置100Aは概略のみを示し、図2でより詳細に表示する。
プリント機能によって画像を形成する場合、画像形成装置100の書き込みユニット105は、上述したコンタクトガラス103上の原稿から光学系104が読み取った画像データに代えて、画像形成装置100以外(たとえば画像形成装置100にネットワーク接続されたパーソナルコンピュータ)から画像データの供給を受け、この画像データに基づいた画像が転写紙上に形成される。さらに、ファクシミリ機能によって画像を形成する場合、画像形成装置100は、上述したコンタクトガラス103上の原稿から光学系104が読み取った画像データに代えて、画像形成装置100にネットワークを介して接続されたファクシミリ装置から供給されたファクシミリデータが書き込みユニット105に入力され、このファクシミリデータに基づいた画像が転写紙上に形成される。
図2は、本発明の一実施の形態としての定着装置の概略図である。
図2において、定着装置100Aは誘導加熱方式を用いた加熱定着装置であり、定着手段としての定着ローラ121および加熱ローラ122と、被加熱部材としての加圧ローラ123および定着ベルト124と、励磁コイルとしてのIHコイル(以下「IHコイル」と称する。)125と、温度センサとしてのサーミスタ126と、サーモスタット127と、エンコーダ128とを備えている。
定着ローラ121は、モータ(図示せず)などの動力源により駆動回転する主動ローラである。モータ(図示せず)の駆動および停止は、本体CPU1(図3)によって制御される。
定着ベルト124は、定着ローラ121と加熱ローラ122に懸架され、定着ローラ121の駆動に伴って移動回転し、定着ローラ121の動力を加熱ローラ122に伝達する。定着ベルト124は、表面に金属導電体の層が形成されており、加熱ローラ122の熱を定着ローラ121に伝達する。
加熱ローラ122は、定着ローラ121の駆動にともなって移動した定着ベルト124によって懸架駆動し従動回転する従動ローラである。
IHコイル125は断面形状が略半分の円盤状であり、内周部分が定着ベルト124を懸架した加熱ローラ122の略半周を包囲する形で、定着ベルト124を懸架した加熱ローラ122の外側に、加熱ローラ122および定着ベルト124に近接して設けられている。IHコイル125は、IH制御基盤B(図3)から任意の周波数特性を持った電流を通電されることにより磁束を発生し、被加熱部材である加熱ローラ122および定着ベルト124に渦電流を発生させる。
加圧ローラ123は、定着ローラ121に近接して設けられている。加圧ローラ123は定着ローラ121との間に搬送ベルト130を挟みこんでおり、挟み込んだ部分で搬送ベルト130に圧力を加えている。
サーミスタ126は、定着ローラ121と加熱ローラ122の間隙部分において、定着ベルト124の内周面の一部に接触した状態で設けられている。サーミスタ126は温度変化によって抵抗値が大きく変化する半導体素子によって形成され、定着ベルト124との接触部分において定着ベルト124の温度変化を検知し、検知した温度を電気信号に変換する機能を有する。サーミスタ126による温度検知結果を取得することにより、定着ベルト124やIHコイル125の温度状態を確認することが可能になる。
サーモスタット127も、定着ローラ121と加熱ローラ122の間隙部分において、定着ベルト124の内周面の一部に接触した状態で設けられている。サーモスタット127は、定着ベルト124との接触部分において定着ベルト124の温度を検知し、定着ベルト124の温度が所定値以上に上昇したときにIHコイル125の電流を遮断する安全回路スイッチとしての機能を有する。
エンコーダ128は、加熱ローラ122の軸部分または軸部分と同一軸上に設けられている。エンコーダ128はフォトセンサやフォトダイオードなど、光の変化を電気信号に変換する素子や回路によって形成され、光信号の大きさの起伏の回数を所定回検知するごとにパルスを出力する機能を有する。エンコーダ128に光信号を検知させるには、たとえば加熱ローラ122の一部に多数のスリット(孔部)を形成してエンコーダ128がスリットを透過した光の強弱の起伏の回数を検知する方法がある。
図2に示す定着装置100Aの動作を説明する。
画像形成装置100が稼動すると、定着ローラ121はモータ(図示せず)の駆動によっての主動回転し、定着ローラ121の回転にともなって定着ベルト124により動力が伝達された加熱ローラ122が回転し、さらに加圧ローラ123も回転する。エンコーダ128は光信号を検知するとともに光の大きさを電気信号に変換し、光信号の大きさの起伏の回数が所定回になるごとにパルス信号を発する。エンコーダ128が発したパルス信号は本体CPU1(図3)に送られる。本体CPU(図3)においては、このパルス信号をもとに加熱ローラ122の回転量、すなわち定着ベルト124の移動距離の計測が行われる。
IHコイル125には、IH制御基盤B(図3)より任意の周波数特性を持った電流を通電され、加熱ローラ122にはその電流により発生した磁束を受けて渦電流が発生し、加熱ローラ122が加熱する。この加熱ローラ122に発生した熱が回転移動する定着ベルト124の金属導電体の層に伝達される。搬送ベルト130上をトナーが付着した転写紙が搬送されてくると、転写紙は定着ローラ121と加圧ローラ123のニップ圧力によって押圧されるとともに定着ベルト124の金属導電体の層に伝達された熱によって過熱され、転写紙上のトナーは転写紙に定着される。
定着ベルト124の温度は、常にサーミスタ126が検知することにより監視される。サーミスタ126が検知した温度が所定の温度に達していなければ、IH制御基盤B(図3)からIHコイル125への電流供給は継続され、サーミスタ126が検知した温度が所定の温度以上に達したときにはIH制御基盤B(図3)からIHコイル125への電流供給は停止される。
図3および図4は、本発明の一実施の形態における、定着装置の制御部のブロック図である。以下、図3および図4に基づいて、定着装置の制御を説明する。
図3に示すとおり、定着装置の制御部1Aは、エンジン制御基盤Aに設けられた中央制御手段としての本体CPU1、高温異常検知回路10と、IH制御基盤Bに設けられた励磁電流制御手段としてのIHCPU5、インバータ回路6、強制OFF回路16と、加熱センサとしてのサーミスタ126を備えた定着装置100Aとを備えている。
本体CPU1は、エンジン制御基板Aに搭載されるCPUであり、本発明における定着制御の他に各種の駆動制御、周辺機制御、静電複写プロセス制御、省エネ制御等を司る。
本体CPU1は、ROMなどの記憶媒体(図示せず)にプログラム等の形態で記憶された目標温度部1a、駆動制御部1b、時間制御部1c、パルス計数部1dを読み出して実行する。本体CPU1により、目標温度部1aは所定の温度を示す基準値として機能し、駆動制御部1bは、定着ローラ121(図2)の駆動など定着装置100Aの駆動を制御するための制御手段として機能し、時間制御部1cは定着装置100Aの定着ローラ121(図2)や定着ベルト124(図2)の回転駆動時間を計測して回転移動量を複雑な処理を行うことなく求める計測手段として機能し、パルス計数部1dはエンコーダ128が発したパルスの数を計数して定着装置100Aの定着ローラ121(図2)や定着ベルト124(図2)の回転移動量を正確に計測する計測手段として機能する。
本体CPU1は、IHCPU5の動作を確認する確認手段としての機能や、IHCPU5の動作が異常であると判定する判定手段としての機能を有する。確認手段や、判定手段としての機能は、本体CPU1とIHCPU5との間で信号(後述する通信(UART)信号15)を交信することで行う。
本体CPU1は、IHCPU5の制御を行う。
温度制御に関しては、本体CPU1は、サーミスタ126(図2)から供給された定着ベルト124(図2)の温度に関する信号(後述するエンジン制御基板へのサーミスタ信号3)を受けて、IHCPU5に目標温度を指示するのみであり、温度の制御、維持はIHCPU5が司る。これによって本体CPU1の制御負荷は著しく軽減される。定着装置100Aの立ち上げ時に本体CPU1からIHCPU5に出される指示温度は、定着ベルト124(図2)の温度に基づいて、2段階に、立ち上げ時間が一定になるように出される。これにより、立ち上げ時の電力消費量が大きくなることが防止される。
高温異常検知回路10は、ハードウェアによって構成され、サーミスタ信号と基準信号とを比較するアナログコンパレータを有する。高温異常検知回路10は、アナログコンパレータによる比較の結果、基準温度異常と判定された場合、インバータ回路6を停止させる高温異常信号11を発生する。高温異常検知回路10をハードウェアによって形成することにより、IHCPU5などCPUが暴走した場合であってもインバータ回路6への電流供給の強制的な停止を確実に行うことができるようになり、定着装置100Aの安全性を確保することができる。
OR回路13aは、負論理OR回路であって、高温異常検知回路10から供給される信号(後述する/高温異常信号11)と本体CPU1から供給される信号(後述する/その他のエラー信号12)のうち少なくともいずれか一方が異常を検知すると、出力信号(後述する/加熱イネーブル信号13)を、インバータ回路6を強制的にオフするための命令信号として出力する。
IHCPU5は、IH制御基板Bに搭載されるCPUであり、本体CPU1からの制御命令を受けて、温度制御や温度維持を行う。IHCPU5はIHコイル125(図2)の制御のみを行い、ローコストのワンチップCPUを使用することができる。IHCPU5の機能としては、ADコンバータ、インターバルタイマー、シリアル通信(UART)、I/Oが最低必要である。また、IHCPU5は、ROM内蔵のものが望ましい。IHCPU5は、本体CPU1からの受けた温度指示と、サーミスタ126(図2)が検知した定着ベルト124(図2)の温度信号(後述するIH制御基板へのサーミスタ信号14)の供給を受け、双方の温度が異なる場合には、IHコイル125(図2)を指示温度に一致させるために必要な電流値を算出する。
IHCPU5は、サーミスタ126(図2)から受けた信号(後述するIH制御基板へのサーミスタ信号14)により定着ベルト124(図2)が過熱したか否かのソフト監視を行う。定着ベルト124(図2)の過熱を、エンジン制御基板Aの高温異常検知回路10とともにIHCPU5が監視することにより、定着ベルト124(図2)の過熱を確実に行うことができる。なお、IHCPU5における異常状態検知の優先順位は、高温異常検知回路10の異常状態検知よりも低いものとして設定する。IHCPU5の優先順位をハードウェアで形成された高温異常検知回路10の優先順位よりも低く設定することで、IHCPU5が暴走した場合であっても、高い信頼性を持って監視することができる。
IHCPU5は、ROMなどの記憶媒体(図示せず)にプログラム等の形態で記憶された温度制御部5aと電力制御部5bとを読み出して実行する。IHCPU5により、温度制御部5aは、本体CPU1から指示された目標電圧(後述する温度指示信号4により示された値)とサーミスタ126で測定された温度(後述するIH制御基板へのサーミスタ信号14により示された値)が一致するように制御する。目標値への追従性を良くし、偏差を少なくするためにPI制御などが使用される。IHCPU5により、電力制御部5bは、本体CPU1から供給された温度制御値(後述する温度指示信号4)を電力制御値(後述するIH−POWER信号7)に変換し、インバータ回路6をPWMで制御することによってIHコイル125(図2)に流れる電流を可変する。
インバータ回路6は、定着装置100AのIHコイル125(図2)に対して電流を供給する為の電源装置であり、交流電源を整流した後、制御素子によって高周波スイッチングした電流をIHコイル125(図2)とコンデンサ(図示せず)に供給する。図4に示すとおり、インバータ回路6はインバータ部6aと強制OFF回路用リレー部6bとを有し、インバータ回路6が整流するための交流電流は、電源ユニット部Dから供給される。
強制OFF回路16は、スイッチング回路であり、インバータ回路6を強制的にオフする。強制OFF回路16は、以下(1)から(5)に示す場合に、インバータ回路6を強制的にオフする信号(後述する遮断信号17a)を出力する。
(1)IH定着温度高温異常時に、強制OFF回路16はインバータ回路6を強制的にオフする信号を出力する。条件としては、サーミスタ126が測定した定着ベルト124の温度によりIHCPU5が定着ベルト124の過熱と判断した場合や、高温異常検知回路10のアナログコンパレータが高温異常を知らせる信号(後述する/高温異常信号11)を発した場合が相当する。
(2)本体CPU1が定期的にIHCPU5に対して行う、IHCPU5が動作中であることを確認する呼びかけの信号(後述する通信(UART)信号15)に対して所定時間IHCPU5から応答信号がないとき、IHCPU5の異常とし、強制OFF回路16はインバータ回路6を強制的にオフする信号を出力する。
(3)IHCPU5側で本体CPU1と通信ができなくなったとき、本体CPU異常とし、強制OFF回路16はインバータ回路6を強制的にオフする信号を出力する。
(4)本体CPU1が何らかの異常で暴走し、ウォッチドックタイマーが働き本体CPU1にリセットが掛かったとき、強制OFF回路16はインバータ回路6を強制的にオフする信号を出力する。
(5)IHCPU5が何らかの異常で暴走し、ウォッチドックタイマーが働きIHCPU5にリセットが掛かったとき、強制OFF回路16はインバータ回路6を強制的にオフする信号を出力する。
なお、インバータ回路6の強制OFF回路用リレー部6bは、上記(1)から(5)までに示す、IH定着温度異常時、およびCPU暴走時に、強制OFF回路16からの信号を受けて、強制的にインバータ部6aへのAC供給を遮断する。
分離部17は、フォトカプラのような絶縁素子によって形成し、IHCPU5とインバータ回路6、およびIHCPU5と電流検知/電圧検知信号9(後述)の入力端側とを電気的に絶縁する。
サーミスタ126は、定着ユニット100Aにおいて定着ベルト124の温度を検知する。
図4に示すとおり、IH制御基板Bには電力供給ユニット部(以下「PSU部」と称する。)Dから電力が供給される。PSU部Dは、メインスイッチ21、DC電源部22、スイッチ23、スイッチ24、インターロックスイッチ25、定着安全リレー26とを備え、画像形成装置100(図1)の電源入力プラグ27からAC電源が入力される。
メインスイッチ21は、画像形成装置100(図1)のメインスイッチである。
DC電源部22はAC電力の供給を受けて+5V、+24Vの直流電流を生成し、IHCPU5、強制OFF回路用リレー部6bに電力を供給する。
スイッチ23、スイッチ24は、省電力モード時に切る電源(+5、+24V)、切れない電源(+5VE)を生成する為のスイッチであり、FET(電界効果トランジスタ)等が使用される。
インターロックスイッチ25は、画像形成装置100(図1)の本体の前ドア(図示せず)等を開けた場合に、安全性確保のため、+24Vの電力を切るためのスイッチ機構である。
定着安全リレー26は、画像形成装置100(図1)の本体の前ドア(図示せず)等が開き+24Vを切ったときに制御部1A(より具体的には、図4に示す強制OFF回路用リレー部6b)に+24Vの通電を遮断する為の機構である。定着安全リレー26は定着系のSC(サービスマンコール)発生時にも+24Vの通電を遮断するが、この遮断は前ドア(図示せず)を開閉しても、画像形成装置100(図1)の電源を再度OFF/ONしても維持される。定着安全リレー26はエンジン制御基板A(の本体CPU1(図3))に接続され、+24Vの通電遮断は本体CPU1(図3)からのリセットによって解除される。
図3および図4に基づいて、制御部1Aの信号について説明する。
図3に示すとおり、サーミスタ126は、定着ベルト124の温度を検知した結果をサーミスタ信号として出力する。
サーミスタ126から出力されたサーミスタ信号のうち、エンジン制御基板Bへのサーミスタ信号3は高温異常検知回路10と本体CPU1とに入力され、高温異常検知回路10においてアナログコンパレータによる基準値との比較が行われ、本体CPU1において目標温度部1aとの比較が行われる。
サーミスタ信号のうち、IH制御基板へのサーミスタ信号14は、IHCPU5のADコンバータ(図示せず)によってアナログデジタル変換され、本体CPU1からの温度指示と比較され目標と一致するようにインバータ回路6への電力制御信号(後述するIH−POWER信号7)が生成される。
強制OFF回路16には、IHCPU5が異常を検知した際に、異常信号18が供給される。
図4に示すとおり、強制OFF回路16は、/過熱イネーブル信号13または異常信号18の供給を受けると、強制OFF回路用リレー部6bに遮断信号17aを供給し、強制OFF回路用リレー部6bは遮断信号17aの供給を受けると開放され、IH定着温度高温異常時、CPU暴走時におけるインバータ回路6へのAC供給が強制的に遮断される。
図3に戻り、本体CPU1からIH制御基板BのIHCPU5に対し、温度指示信号4が送信される。温度指示信号4は、定着ベルト124の目標温度や、IHコイル125(図2)の加熱開始や加熱停止を指示するための信号であり、インバータ回路6を駆動させるためのPWM信号の形態により、Dutyによる温度指示換算値として与えられる。目標温度は紙サイズ、紙種、環境温度、白黒/カラー、線速等によって異なる。
なお、定着ベルト124の目標温度の値を頻繁に変える必要はないので、温度指示信号4はPWM信号の替わりにシリアル通信信号によって供給してもよい。
IHCPU5からインバータ回路6に対し、IH−POWER信号7が供給される。IH−POWER信号7は、IHCPU5によってインバータ回路6に対して与えられる電力制御信号である。IH−POWER信号7は高周波スイッチングのDutyを変化させるPWM信号であり、これによってIHコイル125(図2)に流す電流を変化させ発熱量をコントロールする。
IH−POWER信号7のPWM値は、IHCPU5のインターバルタイマー機能に基づいて値が変更されるまで維持される。したがって、本体CPU1は温度指示信号4を非同期な間隔で変更することができるようになり、CPU負荷を軽減することができる。
IHCPU5からインバータ回路6に対し、IH−ON/OFF信号8が供給される。IH−ON/OFF信号8はインバータ回路6を停止させる場合に使用する信号であり、例えばインバータ回路6に対する電源を止めることによって実現される。
IHCPU5に対し、電流検知/電圧検知信号9が供給される。インバータ回路6に使用されているIGBTは壊れやすいため、入力電圧、入力電流を絶えずモニターし、壊れないように制御する必要がある。そのため、IHCPU5に電流検知/電圧検知信号9を供給し、IHCPU5のADコンバータ(図示せず)でアナログデジタル変換しIHCPU5内部で処理することで入力電圧、入力電流をモニターする。
高温異常検知回路10からOR回路13aに対し、高温異常検知回路10が温度異常を検知した際に、/高温異常信号11が供給される。
本体CPU1からOR回路13aに対しては、温度異常以外の異常(たとえば、画像形成装置100(図1)本体の前ドアの開放、SC(サービスマンコール)の発生、本体CPU1とIHCPU5との通信ができなくなった場合など)が検知された場合に、/その他エラー信号12が供給される。
OR回路13aから強制OFF回路16に対しては、OR回路13aに/高温異常信号11と/その他のエラー信号12とのうち少なくともいずれか一方が供給されたときに、/加熱イネーブル信号13が供給される。/加熱イネーブル信号13は、異常時にインバータ回路6を強制的にOFFするための信号であり、IHCPU5のソフトは介在しない。これによってIHCPU5が暴走した場合でも直接インバータ回路6を強制的にOFFすることができ(通信ができなくなった場合)、本体CPU1が暴走した場合にもハードによる高温異常検知回路で安全性を確保することができる。
本体CPU1とIHCPU5との間では、本体CPU1とIHCPU5とが各種情報を授受するために通信(UART)信号(以下「UART信号」と称する。)15を交信し、相互に通信を行う。UART信号15による交信内容としては、紙サイズによる励磁コイルの加熱幅、定期的通信による動作状態の確認などである。また、頻繁な温度の指示変更がない場合には温度指示信号4を兼ねることもできる。UART信号15は、本体CPU1とIHCPU5との間で交信される他の信号と独立である必要はなく、本体CPU1とIHCPU5との間の通信プロトコルに含まれていてもよい。UART信号15が定期的に交信されることにより、本体CPU1とIHCPU5は、互いが正常に動作していることを確認できる。また、本体CPU1がIHCPU5に動作を確認する信号としてUART信号15を発し、所定時間内にIHCPU5から本体CPU1に対してUART信号15が返信されないとき(あるいははその逆であるとき)には、本体CPU1はIHCPU5が異常であると(あるいはIHCPU5は本体CPU1が異常であると)判定できる。
図5は、本発明の一実施形態における、定着装置100Aの本体CPU1における温度の基本制御フローおよびIHCPU5における制御フローである。
図5の5−1は、本体CPU1における温度の基本制御フローである。同図に基づいて、本体CPU1の基本制御を説明する。なお符号は図2および図3に記載したものを用いる。
制御部1Aのルーチン処理の最中、温度制御が開始されると(ステップS1)、本体CPU1は紙種、紙サイズ、線速等に応じて目標とする指示温度を決定する(ステップS2)。
本体CPU1は指示温度に応じてPWMのDutyを決定し出力する。あるいはシリアル通信によって目標温度をIHCPU5に通知し(ステップS3)、温度制御を終了する(ステップS4)。以上を定期的に繰り返す。
図5の5−2は、IHCPU5での制御フローである。同図に基づいて、IHCPU5の制御を説明する。
図5の5−1に示すステップS3の通知を受けたIHCPU5は、10msの間隔で本体CPU1からのPWM信号をサンプリングする。あるいはシリアル通信によって通知された場合に指示温度を設定する(ステップS6)。
IHCPU5は、温度指示信号4のサンプリング、あるいはUART信号15による通知によって指示温度を確定する(ステップS7)。
サーミスタ126が定着ベルト124の温度を測定し(ステップS8)、測定された温度はIH制御基盤へのサーミスタ信号14とIHCPU5に供給される。サーミスタ126において測定された温度が指示温度に対して差がある場合には、IHCPU5は一致させる電力を決定する。制御値はPI制御等で決定される(ステップS9)。
IHCPU5の電力制御部5bは、決定された制御値に基づいてインバータ回路6にIH−POWER信号7を供給し、インバータ回路6はIH−POWER信号7に基づいて出力電力を生成、出力して(ステップS10)、IHコイル125(図2)に流れる電流を目標に応じて可変させる。
図6は、本発明の一実施形態における定着装置100Aの、IHCPU5の異常を検知した際の制御フローである。
6−1は、エンコーダ128(図2〜図4)を用いて制御を行う場合の制御フローである。以下制御フローに基づいて異常検知時の制御を説明する。なお符号は図2および図3に記載したものを用いる。
制御部1Aの通常動作の継続中(ステップS11)、本体CPU1においてIHCPU5が異常であることを検知すると(ステップS12)、強制OFF回路16はインバータ回路6への電流供給を強制的に遮断し、定着装置100AのIHコイル125における励磁を停止させる(ステップS13)。なお、強制OFF回路16による強制遮断は、本体CPU1からのリセットコマンドを用い、UART信号15によってIHCPU5の復旧が可能か否かを試みて、復旧不可能であった場合には強制OFF手段を実行すればよい。
本体CPU1は、インバータ回路6に対する電流供給を遮断したのちも、定着ローラ121を駆動回転させ、定着ベルト124を強制的に移動回転させる。本体CPU1において、パルス計数部1dはエンコーダ128のパルスのカウントを行い、パルスのカウント数が所定数になるまで回転させる。所定数は、定着ベルト124の移動量がIHコイル125の端部(サーモスタット127側)からサーミスタ126までの距離に達する距離に相当する数を最低限の値とし、それ以上の数であってもよい。定着ベルト124が強制的に移動回転している際も、本体CPU1や高温異常検知回路10にはサーミスタ126が検知した温度情報は、エンジン制御基板へのサーミスタ信号3として供給され、本体CPU1や高温異常検知回路10による温度の監視が行われる。パルスの数が所定数になった場合(ステップS14)、本体CPU1の駆動制御部1bが定着ローラ121のモータ駆動を停止させ、定着ベルト124の移動を停止させる(ステップS15)。
図6の6−1に示す制御により、IHCPU5が異常である場合に万一定着装置100AがON状態のままであったとしても、定着ベルト124が局所的に過熱する事態を回避でき、安全性を確実に確保できる。また、定着ベルト124に過熱が生じているか否かを確実に判断することができる。
図6の6−2は、エンコーダ128を用いない場合の制御フローである。6−2においては、6−1のステップS11〜13ののち、本体CPU1は、パルス計数部1dにおけるパルスのカウントに代えて、時間制御部1cにおける時間の計測を開始し、ステップS14に代えて、所定時間が経過した場合(ステップS14’)、ステップS15の処理を行うものとしている。ステップS14’における所定の時間は、定着ベルト124の移動量が1回転して元の位置に戻ってくるまでに必要な時間以上であるものとする。
図6の6−2に示す制御により、IHCPU5が異常である場合に定着ベルト124の局所的な過熱を複雑な制御を必要とすることなく防止でき、安全性を簡易な構成によって確保できる。また、IHCPU5が異常である場合に定着ベルト124の局所的な過熱が起こっているか否かを簡易な構成によって判断できる。
なお、上記ステップS14’における所定の時間を、定着ベルト124の移動量がIHコイル125の端部(サーモスタット127側)からサーミスタ126までの距離に達する時間とし、6−1に示す処理を時間によって処理するような設定を行うことも可能である。
以上の実施の形態に示したとおり、本発明の定着装置100Aによれば、IHCPU5が異常状態となってIHコイル125への励磁をオフすることができなくなった場合であっても、定着ベルト124を強制的に移動回転させて、定着ベルト124が局所的に過熱することを防止できる。
本発明の定着装置100Aにおいては、IHCPU5が異常状態となってIHコイル125への励磁をオフすることができなくなった場合であっても、定着ベルト124の過熱が起こっているか否かを判断することや、IHコイル125がON状態のままか否かを判断することができ、異常の原因を早期に発見、対処することが可能になる。
本発明の定着装置100Aにおいては、異常発生後、定着ベルト124を強制的に移動回転させているときの定着ベルト124の移動量を、1周以上とすることにより、定着ベルト124の局所的な過熱の発生を防止すると共に、定着ベルト124全体において過熱箇所が発生しているか否かを判断できる。また、定着ベルト124の移動量を厳密に計測する必要がないので、複雑な制御を必要とすることなく安全性を確実に判断できる。
本発明の定着装置100Aにおいては、異常発生後、定着ベルト124を強制的に移動回転させているときの定着ベルト124の移動量を、IHコイル125の端部(サーモスタット127側)からサーミスタ126までの距離分とすることにより、定着ベルト124の局所的な過熱を防止するとともに、IHコイル125や加熱ローラ122などの被加熱部材に局所的な加熱が発生しているか否か、および定着装置1Aの安全性を迅速に検知することができる。
上記実施の形態において、定着装置100Aの主要な構成を、エンジン制御基板AとIH制御基板Bとに分けて形成したことにより、IHCPU5を定着装置100Aに近接して配置するなど、画像形成装置100内への基板の配置を柔軟で実状に即したものにすることができる。
上記実施の形態において、制御部1Aの主要な構成は、エンジン制御基板AとIH制御基板Bとに分けて形成したが、これに限定されず、1つの基板上に形成することもできる。本発明の定着装置100Aにおいて制御部を1つの基板上に形成することで、回路配置の省スペース化をはかり、装置の小型化を図ることができる。
上記実施の形態において、制御部1Aは本体CPU1とIHCPU5の2つのCPUを用いて形成したが、CPUを2つ用いる必要はなく、1つのCPUのみに中央制御手段および励磁電流制御手段としての機能を持たせて本発明を実施することも可能である。1つのCPUにて本発明における中央制御手段および励磁電流制御手段を構成することにより、ハードウェア構成を簡素化し、簡易な回路設計やシンプルな回路構成を実現し、装置の小型化や製造コストを低下させることができる。
本発明の一実施の形態としての画像形成装置の全体構成の概略図である。 本発明の一実施の形態としての定着装置の概略図である。 同上定着装置の制御部の示すブロック図である。 同上定着装置の制御部を示すブロック図である。 同上定着装置の本体CPUにおける温度の基本制御フローおよびIHCPUにおける制御フローである。 同上定着装置の、IHCPUの異常を検知した際の制御フローである。
符号の説明
1・・・本体CPU(駆動制御手段、異常検知手段)、5・・・IHCPU(励磁電流制御手段)、16・・・強制OFF回路(停止手段)、100A・・・定着装置、124・・・定着ベルト、125・・・IHコイル(誘導加熱手段)、126・・・サーミスタ(温度センサ)。

Claims (6)

  1. 定着ベルトを用いて記録媒体にトナー画像を熱定着する定着装置において、
    前記定着ベルトを巻回した加熱ローラと、
    該加熱ローラを加熱する誘導加熱手段と、
    前記誘導過熱手段の励磁電流を制御する励磁電流制御手段と、
    前記励磁電流制御手段の異常を検知する異常検知手段と、
    前記異常検知手段が前記励磁電流制御手段の異常を検知したとき、前記定着ベルトの回転を指示する駆動制御手段と、
    を備えたことを特徴とする定着装置。
  2. 定着ベルトを用いて記録媒体にトナー画像を熱定着する定着装置において、
    前記定着ベルトを巻回した加熱ローラと、
    該加熱ローラを加熱する誘導加熱手段と、
    前記誘導過熱手段の励磁電流を制御する励磁電流制御手段と、
    前記励磁電流制御手段の異常を検知する異常検知手段と、
    前記定着ベルトの温度を検知する温度センサと、
    前記温度センサにより検知した温度が所定の値以上であるときに、前記励磁電流制御手段を停止させる停止手段と
    を備えたことを特徴とする定着装置。
  3. 定着ベルトを用いて記録媒体にトナー画像を熱定着する定着装置において、
    前記定着ベルトを巻回した加熱ローラと、
    該加熱ローラを加熱する誘導加熱手段と、
    前記誘導過熱手段の励磁電流を制御する励磁電流制御手段と、
    前記励磁電流制御手段の異常を検知する異常検知手段と、
    前記異常検知手段が前記励磁電流制御手段の異常を検知したとき、前記定着ベルトの回転を指示する駆動制御手段と、
    前記定着ベルトの温度を検知する温度センサと、
    前記温度センサにより検知した温度が所定の値以上であるときに、前記励磁電流制御手段を停止させる停止手段と
    を備えたことを特徴とする定着装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1項に記載の定着装置であって、
    前記異常検出手段は、
    前記励磁電流制御手段の動作を確認する手段と、
    前記励磁電流制御手段の動作が確認できないときに前記励磁電流制御手段が異常であると判定する手段と
    を備えたことを特徴とする定着装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1項に記載の定着装置であって、
    前記定着ベルトは、前記誘導加熱手段によって加熱されることを特徴とする定着装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれか1項に記載した定着装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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