JP2006243652A - 画像形成装置および電力接続切替装置の異常検知方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 用紙Pに当接する定着ベルト61と、定着ベルト61を加熱する励磁コイル65bと、励磁コイル65bに電力を供給する高周波スイッチング回路152と、高周波スイッチング回路152の入口部にて電力の入力と遮断とを切り替えるリレー153とを有し、CPU160は、リレー153に対して入力と遮断との切替信号を出力し、その際の定着ベルト61の温度の変化に基づいて、リレー153が正常か異常かを判断する。
【選択図】 図5
Description
また、従来のリレー異常検知回路では、リレーの開閉を指示するリレー制御信号とリレーから出力される電圧信号とによる論理的判断に基づいてリレーの異常を検知しており、実際の発熱部材(定着ベルト部材)における温度状態に関係なくリレーの異常/正常が判断されている。そのために、定着装置の過昇温に対する安全性が不充分であるという問題もあった。
また、他の目的は、リレーの異常時には、確実に入力電力を遮断することができる安全性の高い定着装置を提供することにある。
さらに、当接部材は、ベルト部材であることを特徴とすることができる。特に、当接部材は、導電層を含む多層構造で構成されたベルト部材であり、加熱手段は、ベルト部材の導電層を電磁誘導加熱することを特徴とすることもできる。
ここで、電力接続切替装置は異常であると判断された場合に、画像形成動作の禁止を指示する動作禁止信号を出力するステップをさらに含むことを特徴とすることができる。また、加熱部材は、ベルト部材で構成されたことを特徴とすることもできる。
図1は本実施の形態が適用される画像形成装置を示した概略構成図である。図1に示す画像形成装置は、一般にタンデム型と呼ばれる中間転写方式の画像形成装置であって、電子写真方式により各色成分のトナー像が形成される複数の画像形成ユニット1Y,1M,1C,1K、各画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kにより形成された各色成分トナー像を中間転写ベルト15に順次転写(一次転写)させる一次転写部10、中間転写ベルト15上に転写された重畳トナー画像を記録材(記録紙)である用紙Pに一括転写(二次転写)させる二次転写部20、二次転写された画像を用紙P上に定着させる定着装置60を備えている。また、各装置(各部)の動作を制御する制御部40を有している。
一方、用紙Pへの転写が終了した後、中間転写ベルト15上に残った残留トナーは、中間転写ベルト15の回動に伴ってクリーニング部まで搬送され、クリーニングバックアップロール34および中間転写ベルトクリーナ35によって中間転写ベルト15上から除去される。
図2は本実施の形態の定着装置60の構成を示す概略構成図である。図2に示すように、本実施の形態の定着装置60は、無端状の周面を有するベルト部材(当接部材)の一例としての定着ベルト61、定着ベルト61の外周面に圧接して配設され、定着ベルト61を従動回転させる加圧部材の一例としての加圧ロール62、定着ベルト61の内側にて定着ベルト61を介して加圧ロール62に圧接配置される押圧パッド63、押圧パッド63等を支持する支持部材の一例としてのパッド支持部材64、定着ベルト61の外周面形状に倣って形成されるとともに定着ベルト61とは所定の間隙を持って配設され、定着ベルト61を長手方向に亘って電磁誘導加熱する加熱手段の一例としての電磁誘導加熱部材65、定着ベルト61の内側にて定着ベルト61の内周面に沿って配設され、電磁誘導加熱部材65による定着ベルト61への加熱効率を高めるフェライト部材67により主要部が構成されている。
基層61aとしては、フッ素樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、PEEK樹脂、PES樹脂、PPS樹脂、PFA樹脂、PTFE樹脂、FEP樹脂等のフレキシブルで機械的強度に優れ、耐熱性を有する材料が好適に用いられる。厚さは、10〜150μm、好ましくは厚さ30〜100μmが適している。厚さが10μmより小さい場合には定着ベルト61としての強度が得られず、厚さが150μmより大きい場合には、フレキシブル性が損なわれ、また熱容量が大きくなって温度立ち上がり時間が長くなるからである。本実施の形態では、厚さ80μmのポリイミド樹脂からなるシート状部材を使用している。
導電層61bは、電磁誘導加熱部材65が誘起する磁界により誘導発熱する層(発熱層)であり、鉄、コバルト、ニッケル、銅、アルミニウム、クロム等の金属層を1〜80μm程度の厚さで形成したものが用いられる。また、導電層61bの材質および厚さは、電磁誘導による渦電流によって充分な発熱が得られる固有抵抗値を実現するように適宜選択される。本実施の形態では、厚さ10μm程度の銅を使用している。
ところで、カラー画像を印刷する場合、特に写真画像等の印刷時には、用紙P上で大きな面積領域に亘ってベタ画像が形成されることが多い。そのため、用紙Pやトナー像の凹凸に定着ベルト61の表面(表面離型層61d)が追従できない場合には、トナー像に加熱ムラが発生して、伝熱量が多い部分と少ない部分とで定着画像に光沢ムラが発生する。すなわち、伝熱量が多い部分は光沢度が高く、伝熱量が少ない部分では光沢度が低くなる。このような現象は、弾性層61cの厚さが10μmより小さい場合に生じ易い。そこで、弾性層61cの厚さは、10μm以上、より好ましくは50μm以上に設定するのが好ましい。一方、弾性層61cが500μmより大きい場合には、弾性層61cの熱抵抗が大きくなり、定着装置60のクイックスタート性能が低下する。そこで、弾性層61cの厚さは、500μm以下、より好ましくは300μm以下に設定するのが好ましい。
また、弾性層61cのゴム硬度としては、高すぎると用紙Pやトナー像の凹凸に追従しきれず定着画像に光沢ムラが発生し易い。そこで、弾性層61cのゴム硬度としては50゜(JIS−A:JIS−K A型試験機)以下、より好ましくは35゜以下が適している。
さらに、弾性層61cの熱伝導率λに関しては、λ=6×10−4〜2×10−3[cal/cm・sec・deg ]が適している。熱伝導率λが6×10−4[cal/cm・sec・deg ]よりも小さい場合には熱抵抗が大きく、定着ベルト61の表層(表面離型層61d)における温度上昇が遅くなる。一方、熱伝導率λが2×10−3[cal/cm・sec・deg ]よりも大きい場合には、硬度が過度に高くなったり、圧縮永久歪みが悪化する。そのため、熱伝導率λは6×10−4〜2×10−3[cal/cm・sec・deg ]、より好ましくは8×10−4〜1.5×10−3[cal/cm・sec・deg ]に設定するのが好ましい。
また、表面離型層61dの厚さは、5〜50μmが好ましい。表面離型層61dの厚さが5μmよりも小さい場合には、塗膜時に塗りムラが生じて離型性の悪い領域が形成されたり、耐久性が不足するといった問題が発生するからである。また、表面離型層61dが50μmを超える場合には、熱伝導が悪化するという問題が発生し、特に樹脂系の材質で形成された表面離型層61dでは硬度が高くなりすぎ、弾性層61cが有する機能を低下させるからである。なお、本実施の形態では、厚さ30μmのPFAを使用している。
ここで、表面離型層61dにおけるトナー離型性を向上するため、表面離型層61dにトナーオフセット防止のためのオイル(離型剤)を塗布するオイル塗布機構を定着ベルト61に当接させて配設することも可能である。特に、低軟化物質を含有しないトナーを用いた場合には効果的である。
また、押圧パッド63の定着ベルト61との接触面は、加圧ロール62の外表面形状に倣って、凹状曲面で形成されている。そのため、定着ベルト61を介して加圧ロール62との間で充分に広いニップ幅を形成することができる。
さらに、パッド支持部材64には、高透磁率の材質(例えば、フェライトやパーマロイ等)から構成され、電磁誘導加熱部材65による加熱効率を高めるためのフェライト部材67や、定着ベルト61の温度を検知する温度検知手段としてのサーミスタ70、72(サーミスタ72は後段の図5参照)がバネ部材71を介して定着ベルト61の内周面に圧接されるように固定されている。この場合、定着ベルト61の長手方向中央部にサーミスタ70が配置され、定着ベルト61の一方の端部にサーミスタ72が配置されている。また、パッド支持部材64には、定着ベルト61に接触、または近接するように、サーモスイッチ73(図5参照)も配設されている。なお、温度検知手段としては、定着ベルト61の温度を検知するサーミスタ70、72に代えて、またはかかるサーミスタ70、72に加えて、加圧ロール62の表面温度を検知するサーミスタを設けた構成を採ることもできる。
図4に示したように、エッジガイド部材80は、定着ニップ部Nとその近傍に対応する部分に切り欠きが形成された円筒状、すなわち断面がC形状のベルト走行ガイド部801、このベルト走行ガイド部801の外側に設けられ、定着ベルト61の外径よりも大きな外径で形成されたフランジ部802、さらにエッジガイド部材80の外側面に設けられ、エッジガイド部材80を定着装置60本体に結合するための保持部803で構成されている。
そして、定着ベルト61は、定着ベルト61の幅方向両端部において、両端部の内周面がエッジガイド部材80のベルト走行ガイド部801に支持されながら、加圧ロール62に従動して回動する。また、定着ベルト61は、フランジ部802によってエンドレスベルト62の幅方向への移動(ベルトウォーク)が制限され、エンドレスベルト62に片寄りが生じるのが抑えられている。
台座65aは、絶縁性および耐熱性を有する材料からなり、例えば、フェノール樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、液晶ポリマー樹脂等を用いることができる。また、励磁コイル65bとしては、例えば、耐熱性の絶縁材料(例えば、ポリイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂等)によって相互に絶縁された直径φ0.5mmの銅線材を複数本束ねたリッツ線を長円形状や楕円形状、長方形状等の閉ループ状に複数回(例えば、11ターン)巻いたものが用いられる。そして、励磁コイル65bは接着剤によって固められることでその形状を維持しながら台座65aに固定されている。
また、励磁コイル65bおよびフェライト部材67と、定着ベルト61の導電層61bとの間の距離は、可能な限り近接させて設置することが磁束の吸収効率を高めるために好ましいことから、これらの距離は5mm以内、例えば、2.5mm程度に設定されている。
なお、その際には、定着ベルト61の温度は、サーミスタ70、72での計測値に基づいて、画像形成装置の制御部40(図1参照)が励磁コイル65bに供給する電力量または高周波電流の供給時間等を制御することにより、所定の温度に維持されている。
本実施の形態の定着装置60では、定着ベルト61がトナー像の定着に必要な所定の温度に均一に加熱されているので、光沢ムラやオフセット等の発生が抑制された良好なトナー像を形成することができる。また、定着ベルト61は熱容量が極めて小さいため、高速に定着ベルト61を加熱することができるので、ウォームアップタイムを極めて短くすることができるとともに、オンデマンド性に優れているので待機時の電力消費も大きく低減することが可能である。
また、押圧パッド63により、定着ベルト61を介して加圧ロール62との間で充分に広いニップ幅を形成することができるので、定着ニップ部Nにおける熱の伝達を充分に行うことが可能となって、良好な定着性能を得ることができる。
図5は、電磁誘導加熱部材65への供給電力を制御する回路構成を示すブロック図である。図5に示したように、電磁誘導加熱部材65への供給電力の制御は、制御部40(図1参照)内に配設された電磁誘導加熱制御部100と、定着装置60の電磁誘導加熱部材65に設けられた励磁回路65cとで行われる。
制御部40内の電磁誘導加熱制御部100には、制御素子としてのCPU160、定着ベルト61の温度変化を検知する過温検知回路162、論理素子としてのオア回路164、165、およびアンド回路170が配設されている。
また、電磁誘導加熱部材65の励磁回路65cには、制御素子としてのCPU158、外部商用電源180からの電力を入力(接続)/遮断するための接続切替手段の一例としてのリレー153、電磁誘導加熱制御部100との信号の送受信を行うフォトカップラ156、論理素子としてのアンド回路154、高周波発生回路である電力供給手段(電力供給部、誘導加熱電源)の一例としての高周波スイッチング回路152、励磁コイル65bに電力を出力する出力ポート150、外部商用電源180からの電力を入力する入力ポート151、さらには入力ポート151から入力された電力を遮断するヒューズ(不図示)が配設されている。
また、電磁誘導加熱制御部100のCPU160は、励磁回路65cに配設されたリレー153のON/OFFを制御する信号(リレーON/OFF信号)をオア回路165に出力する。したがって、CPU160は切替指示手段として機能する。加えて、画像形成装置が後段で説明するリレー異常検知モードに設定された場合に、リレー異常検知モードに設定されたことを示す信号を過温検知回路162に出力する。
一方、過温検知回路162は、CPU160からリレー異常検知モードに設定されたことを示す信号が入力された(リレー異常検知モード)場合には、定着ベルト61の表面温度の変化量が所定の時間内において所定の範囲内であるとき、または所定の時間内において所定の範囲を超えて上昇したときに、定着ベルト61の表面温度が異常状態であることを示す異常信号をCPU160に出力する。また、定着ベルト61の表面温度の変化量が所定の時間内において所定の範囲を超えて低下したときに、定着ベルト61の表面温度が正常状態であることを示す正常信号をCPU160に出力する。
なお、過温検知回路162は、サーミスタ70およびサーミスタ72の2つのサーミスタによって検知された定着ベルト61の表面温度から、定着ベルト61の表面温度の変化を検出するように構成することもできる。
また、オア回路164は、CPU160からの異常信号と過温検知回路162からの異常信号とに基づいて、励磁回路65cのリレー153を駆動する駆動信号を生成する。そして、DC電源ライン181(例えば、5V)およびサーモスタットや温度ヒューズ等からなるサーモスイッチ73が接続されたリレー153を、電磁誘導加熱制御部100に配設された半導体スイッチ素子166を制御することで開閉させている。具体的には、オア回路164は、CPU160からの異常信号と過温検知回路162からの異常信号との少なくともいずれか一方を入力した場合には、オア回路165を介して半導体スイッチ素子166を遮断する信号を出力する。その場合には、DC電源ライン181からリレー153に配設された電磁コイル153aに流れる電流が遮断され、リレー153は遮断される。そして、外部商用電源180から励磁回路65cへの電力供給は停止される。また、その際には同時に、電磁誘導加熱制御部100のCPU160は、励磁回路65cに対してCPU158を介さずに高周波スイッチング回路152を制御して、直接励磁コイル65bへの高周波電流の供給を直接停止させる。
なお、定着ベルト61の温度が異常に上昇してサーモスイッチ73が切断した場合にも、DC電源ライン181からリレー153に配設された電磁コイル153aに流れる電流が遮断され、リレー153は遮断される。
そして、フォトカップラ156は、供給された電力設定信号を非接触で励磁回路65cのCPU158に出力する。さらに、供給されたIH ON/OFF信号を非接触でCPU158とアンド回路154とに出力する。
また、CPU158は、電磁誘導加熱部材65内にエラー等が発生していない場合に、フォトカップラ156から供給されるIH ON/OFF信号に基づいて、アンド回路154にIH ON/OFF信号を出力する。そして、アンド回路154は、励磁回路65cのCPU158からのIH ON/OFF信号と、フォトカップラ156からのIH ON/OFF信号とが同時に供給されている場合に、IH ON/OFF信号を高周波スイッチング回路152に出力する。
なお、入力ポート151のいずれか一方にはヒューズ(不図示)が設けられ、異常時には電力の供給を遮断する。また、励磁回路65cには、図示しないが外部商用電源180の電圧を整流する整流回路、この整流回路の出力電圧をCPU158の動作に適した一定レベルに調整して出力する定電圧回路部等も配設されている。
図6に示したように、まず、画像形成装置のメインスイッチをONして、画像形成装置を起動させる(S10)。そして、ユーザからのジョブ(画像形成動作)開始の指示信号に基づいて、定着装置60のウォームアップを開始する(S11)。そこで、定着装置60のウォームアップが完了した段階で(S12)、画像形成装置は指示されたジョブを開始し、そしてジョブを完了させる(S13)。
ステップS13においてジョブが完了したと判断された場合には、CPU160は、リレーの異常を検知するリレー異常検知モードを設定する。そして、CPU160は、過温検知回路162に対してリレー異常検知モードが設定されたことを示す信号を送信し、過温検知回路162にはリレー異常検知モードが設定される(S14)。
一方、ステップS16において、過温検知回路162が、定着ベルト61の表面温度の変化量が所定の時間内において制御温度Tに対して所定の範囲内である、または所定の範囲を超えて上昇したと判断された場合には、過温検知回路162は、CPU160に対して異常信号を送信する。過温検知回路162から異常信号を受信したCPU160は、リレー153に異常が発生していると判断し、高周波スイッチング回路152に対しスイッチング停止信号を送信し、定着ベルト61の加熱を完全に停止する(S19)。そして、CPU160は、画像形成装置におけるジョブの継続を禁止する通知を行う(S20)。したがって、この場合には、画像形成装置は、それ以降の画像形成動作が不能となる状態に設定され、ユーザからのジョブ開始の指示信号が入力されても、画像形成装置は動作を行わない。また、CPU160は、それと同時に、リレー153の交換を指示するリレー交換指示信号を画像表示パネル(不図示)等に表示するように設定することも可能である。ここで、CPU160は、異常検知手段として機能する。
ところが、これに対して、本実施の形態の定着装置60では、熱容量が極めて小さい定着ベルト61を用いた構成であるため、定着ベルト61への熱の供給の有無によって定着ベルト61の表面温度はセンシティブに変化する。したがって、その定着ベルト61の表面温度の変化を捉えることで、確実かつ安定的にリレー153の正常/異常を検出することが可能となる。
さらには、本実施の形態の定着装置60では、定着ベルト61の表面温度の変化を直接的に検知することでリレーの異常を検知しているので、リレー153の異常時においても定着ベルト61に過昇温が生じることを確実に抑制することができる。そのため、定着装置60が大きなダメージを受けることがより確実に抑えられ、安全性の高いリレー153の異常検出手段を提供することが可能となる。
さらに、本実施の形態の定着装置60では、画像形成装置における一連のジョブが終了した後に、リレー異常検知モードが設定されるので、ユーザの利便性を損ねることがないというメリットもある。
そのため、定着ベルト61の表面温度の変化を検知することでリレー153の正常/異常を検出することができるので、本来の定着ベルト61の温度制御を行う回路構成をそのまま利用することができる。それにより、電磁誘導加熱部材65への電力を制御する制御回路において、別途新たな回路を追加する必要がなくなるので、回路構成が複雑化することなく、しかも安価に製造することが可能となった。
また、定着ベルト61の表面温度の変化を直接的に検知しているので、リレー153に異常が生じた状態においても、定着ベルト61に過昇温が生じることを確実に抑制することができる。そのため、定着装置60が大きなダメージを受けることがより確実に抑えられ、安全性の高いリレー153の異常検出手段を提供することが可能となる。
さらに、画像形成装置における一連のジョブが終了した後にリレー153の異常を検出するため、待ち時間をなくすことが可能となり、ユーザの利便性の向上にも資するものである。
Claims (13)
- 記録材上にトナー画像を形成する画像形成装置であって、
搬送される記録材に当接する当接部材と、
前記当接部材を加熱する加熱手段と、
前記加熱手段に電力を供給する電力供給手段と、
前記電力供給手段の入口部にて電力の入力と遮断とを切り替える接続切替手段と、
前記接続切替手段に対して入力と遮断との切替信号を出力する切替指示手段と、
前記当接部材の温度を検知する温度検知手段と、
前記切替指示手段から前記切替信号が出力された際の前記温度検知手段により検知される前記当接部材の温度の変化に基づいて、前記接続切替手段が異常状態にあることを判断する異常検知手段と
を備えたことを特徴とする画像形成装置。 - 前記異常検知手段は、一連の画像形成動作の終了後に前記接続切替手段が正常状態にあるか異常状態にあるかを判断することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
- 前記異常検知手段は、検知された前記当接部材の温度の変化が所定時間内にて所定値よりも低下していない場合に、前記接続切替手段は異常であると判断することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
- 前記異常検知手段は、前記切替指示手段が入力から遮断に切り替える前記切替信号を出力した場合に、前記接続切替手段が正常か異常かを判断することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
- 前記当接部材は、ベルト部材であることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
- 前記当接部材は、導電層を含む多層構造で構成されたベルト部材であり、加熱手段は、当該ベルト部材の当該導電層を電磁誘導加熱することを特徴とする請求項5記載の画像形成装置。
- 記録材上にトナー画像を形成する画像形成装置であって、
導電層を含む多層構造で形成されたベルト部材と、
前記ベルト部材を電磁誘導加熱する励磁コイル部材と、
前記励磁コイル部材に高周波電流を供給する誘導加熱電源と、
前記誘導加熱電源の入口部にて電力の入力と遮断とを切り替える接続切替手段と、
前記接続切替手段に対して入力と遮断との切替信号を出力する切替指示手段と、
前記ベルト部材の温度を検知する温度検知手段と、
前記切替指示手段により入力から遮断への前記切替信号が出力された際の前記温度検知手段により検知される前記ベルト部材の温度の変化に基づいて、前記接続切替手段が正常状態にあるか異常状態にあるかを判断する異常検知手段と
を備えたことを特徴とする画像形成装置。 - 前記異常検知手段は、前記温度検知手段により検知される前記ベルト部材の温度が所定時間内に所定値よりも低下していない場合に、前記接続切替手段は異常状態であると判断することを特徴とする請求項7記載の画像形成装置。
- 前記接続切替手段が異常状態にあると前記異常検知手段により判断された場合に、画像形成動作の禁止を指示する動作禁止信号を出力する動作禁止指示手段をさらに備えたことを特徴とする請求項7記載の画像形成装置。
- 装置における種々の動作情報を表示する表示手段をさらに備え、
前記動作禁止指示手段は、前記接続切替手段は異常であることを前記表示手段に表示するように指示する異常表示信号を出力することを特徴とする請求項9記載の画像形成装置。 - 加熱部材によりトナー像を加熱定着する定着装置の電力供給部に設けられ、電力の入力と遮断とを切り替える電力接続切替装置について、当該電力接続切替装置の異常状態を検出する異常検知方法であって、
前記電力接続切替装置に対して入力から遮断に切り替える切替信号を出力するステップと、
前記切替信号を出力した際の前記加熱部材の温度の変化を検出するステップと、
前記加熱部材の温度が所定時間内にて所定の温度よりも低下しない場合に、当該電力接続切替装置は異常であると判断するステップと
を含むことを特徴とする電力接続切替装置の異常検知方法。 - 前記電力接続切替装置は異常であると判断された場合に、画像形成動作の禁止を指示する動作禁止信号を出力するステップをさらに含むことを特徴とする請求項11記載の電力接続切替装置の異常検知方法。
- 前記加熱部材は、ベルト部材で構成されたことを特徴とする請求項11記載の電力接続切替装置の異常検知方法。
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