JP4312557B2 - 定着制御装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、誘導加熱方式の定着装置に対する定着制御装置、及び、このような定着制御装置を備える電子写真方式の複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置に関する。
一般に、この種の画像形成装置における定着装置として、未定着トナー像を担持する用紙を加熱する定着ローラと加圧ローラとの間で挟持搬送することで、加熱加圧して未定着トナー像を用紙上に定着するヒートローラ方式の定着装置は周知である。
このようなヒートローラ方式の定着装置では、定着ローラ内部に加熱ヒータとしてハロゲンランプを備え、ハロゲンランプで定着ローラ内部を加熱するものが主流であった。
しかし、このようなハロゲンランプ等のヒータによる加熱方式は、定着ローラを必要な温度に加熱するまでの時間が長く、また、ヒータ自体の損失も大きい。そこで、効率がよく、立上り時間の早い定着装置が要求されている。
このような状況下に、誘導加熱(Induction Heating;以下、適宜“IH”という)方式による定着装置は、定着ローラを電磁誘導による渦電流によって瞬時に加熱することができるので、立上り時間を画期的に短くすることができる(例えば、特許文献1等参照)。
ここに、ハロゲンヒータ方式に比べ、IH定着方式は温度変化が急峻であるが故に緻密な制御が必要となるため、その制御を司る中央処理装置(CPU)の制御負荷が大きくなってしまう。この点、従来方式としては、画像形成装置全体を制御するCPUがIHの制御も兼ねるのが一般的であったが、CPUの高パフォーマンス化によるコストアップ、制御ソフトの複雑化(これに伴いバグも出やすくなる)という問題がある。かといって、通常のCPUを使うことでIH制御をやむなく単純化した場合には、誘導加熱方式本来の性能を出し切れないという問題がある。
この点、例えば特許文献2によれば、画像形成装置全体を制御するCPUの他に、誘導加熱制御回路中に別個独立したCPUを搭載した2CPU方式が提案されている。
また、この種の誘導加熱方式におけるヒータ(誘導加熱手段)への電力供給制御には一般にインバータ回路が用いられるが、このインバータ回路に対する交流電源供給のオンオフに関しては、特許文献3によれば、ACオンオフ用のリレーを本体側に設けるようにしている。また、特許文献4によれば、ヒータへの交流供給ライン上にリレーと半導体スイッチの2つのスイッチ手段が直列に設け、これらのスイッチ手段を定着制御部により制御するようにしている。さらに、特許文献5によれば、ヒータ駆動用インバータ回路への給電をオンオフするリレーを設けることが示されている。
特開2001−175118公報 特許第3400402号公報 特開2001−222191公報 特開平9−319251号公報 特開平10−063352号公報
ハロゲンヒータ方式に比べ、誘導加熱定着方式は温度上昇が急峻であるため、CPUの暴走時にはハロゲンヒータ方式に比べて、より温度制御に対する安全性を確保することが重要である。特に、2CPU方式においては、各CPUが暴走した場合について各々安全性を確保できるようにしておくことが重要である。
この点、特許文献2に示されるような2CPU方式においては、そのCPUが暴走した場合の安全対策を考慮しておく必要があるが、従来にあってはこの点は特に考慮されていない。
このようなことから、2CPU方式においては、例えば、本体制御部の本体CPUが暴走したり、リレーが溶着した場合、インバータ回路側のCPUとのシリアル通信が途絶え、システム異常動作を検出した際にはリレーをオフさせることができず、安全性を確保できない等の不具合がある。
本発明の目的は、誘導加熱方式及び2CPU方式を利用する上で、何れのCPUが暴走したような場合でも安全性を確保できるようにすることである。
請求項1記載の発明の定着制御装置は、画像形成装置全体の動作を制御する主中央処理装置を有する本体制御回路と、交流源の供給を受けて定着用被加熱部材を誘導加熱する励磁コイルと、前記主中央処理装置とは独立し前記主中央処理装置と通信を行う副中央処理装置を有して前記励磁コイルに対する交流源の供給を制御する誘導加熱制御回路と、前記誘導加熱制御回路に対する交流電源供給経路中に設けられて、前記主中央処理装置によりオン・オフ制御される主側リレーと、前記誘導加熱制御回路に対する交流電源供給経路中に前記主側リレーと直列に設けられて、前記副中央処理装置によりオン・オフ制御される副側リレーと、前記主側リレー及び前記副側リレーのオン・オフに依存せずに前記副中央処理装置に対して直流電源を供給する本体直流電源部とを備え、前記主中央処理装置による前記主側リレーのオフ制御及び前記副中央処理装置による前記副側リレーのオフ制御を他方の中央処理装置との通信に基づき所定の異常を検出した場合に行う。
本発明によれば、誘導加熱方式及び2CPU方式を利用する上で、何れのCPUが暴走したような場合でも、誘導加熱制御回路への電流供給を断ち、確実に安全性を確保することができ、信頼性を向上させることができる。
本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明が適用される電子写真方式の画像形成装置の一例を示す概略正面図である。この画像形成装置は、複写機能と、これ以外の機能、例えばプリンタ機能、ファクシミリ機能とを有する画像形成装置であり、操作部のアプリケーション切替えキーにより複写機能、プリンタ機能、ファクシミリ機能を順次に切替えて選択することが可能である。複写機能の選択時には複写モードとなり、プリンタ機能の選択時にはプリントモードとなり、ファクシミリモードの選択時にはファクシミリモードとなる。
まず、複写モードでは、次のように動作する。自動原稿送り装置(以下ADFという)101においては、原稿台102に原稿がその画像面を上にして置かれる原稿束は、操作部上のスタートキーが押下されると、一番下の原稿が給紙ローラ103、給送ベルト104によってコンタクトガラスからなる原稿台105上の所定の位置に給送される。ADF101は1枚の原稿の給送完了毎に原稿枚数をカウントアップするカウント機能を有する。原稿台105上の原稿は、画像入力手段としての画像読取装置106によって画像情報が読取られた後に、給送ベルト104、排送ローラ107によって排紙台108上に排出される。
原稿セット検知器109にて原稿台102上に次の原稿が有ることが検知された場合には、同様に原稿台102上の一番下の原稿が給紙ローラ103、給送ベルト104によって原稿台105上の所定の位置に給送される。この原稿台105上の原稿は、画像読取装置106によって画像情報が読み取られた後に、給送ベルト104、排送ローラ107によって排紙台108上に排出される。ここに、給紙ローラ103、給送ベルト104及び排送ローラ107は搬送モータによって駆動される。
給紙手段としての第1給紙装置110、第2給紙装置111、第3給紙装置112は、選択された時に各々第1トレイ113、第2トレイ114、第3トレイ115に積載された転写材としての転写紙を給紙し、この転写紙は縦搬送ユニット116によって感光体117に当接する位置まで搬送される。感光体117は、ドラム状感光体が用いられており、メインモータにより回転駆動される。
画像読取装置106にて原稿から読込まれた画像データは図示しない画像処理手段を介して書込手段としての書込みユニット118によって光情報に変換され、感光体117は図示しない帯電器により一様に帯電された後に、書込みユニット118からの光情報で露光されて静電潜像が形成される。この感光体117上の静電潜像は現像装置119により現像されてトナー像となる。
搬送ベルト120は、用紙搬送手段及び転写手段を兼ねていて電源から転写バイアスが印加され、縦搬送ユニット116からの転写紙を感光体117と等速で搬送しながら感光体117上のトナー像を転写紙に転写させる。この転写紙は、定着装置121によりトナー像が定着され、排紙ユニット122により排紙トレイ123に排出される。感光体117はトナー像転写後に図示しないクリーニング装置によりクリーニングされる。ここに、感光体117、帯電器、書込みユニット118、現像装置119、転写手段は画像データにより画像を転写紙上に形成するプリンタエンジンを構成している。
以上の動作は通常のモードで転写紙の片面に画像を複写する時の動作であるが、両面モードで転写紙の両面に画像を複写する場合には、各給紙トレイ113〜115の何れかより給紙されて表面に上述のように画像が形成された転写紙は、排紙ユニット122により排紙トレイ123側ではなく両面入紙搬送路124側に切替えられ、反転ユニット125によりスイッチバックされて表裏が反転され、両面搬送ユニット126へ搬送される。
この両面搬送ユニット126へ搬送された転写紙は、両面搬送ユニット126により縦搬送ユニット116へ搬送され、縦搬送ユニット116により感光体117に当接する位置まで搬送され、感光体117上に上述と同様に形成されたトナー像が裏面に転写されて定着装置121でトナー像が定着されることにより両面コピーとなる。この両面コピーは排紙ユニット122により排紙トレイ123に排出される。
また、転写紙を反転して排出する場合には、反転ユニット125によりスイッチバックされて表裏が反転された転写紙は、両面搬送ユニット126に搬送されずに反転排紙搬送路127を経て排紙ユニット122により排紙トレイ123に排出される。
プリントモードでは、上記画像処理手段からの画像データの代りに外部からの画像データが書込みユニット118に入力されて上述のプリンタエンジンにより転写紙上に画像が形成される。さらに、ファクシミリモードでは、上記画像読取手段からの画像データが図示しないファクシミリ送受信部により相手に送信され、相手からの画像データがファクシミリ送受信部で受信されて上記画像処理手段からの画像データの代りに書込みユニット118に入力されることにより、上述のプリンタエンジンにより転写紙上に画像が形成される。
次に定着装置121の構成例について図2を参照して説明する。図2は定着装置121の概略構成例を示す正面図である。本実施の形態の定着装置121は誘導加熱方式の定着装置として構成されている。まず、通常のハロゲンヒータ方式等と同様に転写紙の搬送経路に対して、トナーの転写された転写紙上のトナーを加熱溶解して転写紙上に定着させるための定着ローラ201とこの定着ローラ201に対向配置されて転写紙に圧力をかけてトナーを定着させるための加圧ローラ202とが設けられている。また、定着ローラ201から離間した位置には加熱ローラ203が設けられ、これらの加熱ローラ203と定着ローラ201との間には定着ベルト204が掛け渡されている。この定着ベルト204は励磁コイル(以下、適宜IHコイルともいう)205によって誘導加熱される定着用被加熱部材であり、加熱金属部(金属導電体)、非熱伝導部当を含む数層構造からなる。励磁コイル205は定着ベルト204を渦電流で誘導加熱するためもので、本実施の形態では、外部加熱方式とされ、加熱ローラ203部分にてその外周面を半周程度覆う形状の基体206において渦巻状にコイルが巻回された構造とされている。このような励磁コイル205は後述するインバータ回路により任意の周波数特性を持った電流が通電され、その電流により発生した磁束を受けて加熱ローラ203には渦電流が流れ加熱される。この加熱ローラ203の熱が回転移動する定着ベルト204に伝達され、その熱と定着ローラ201、加圧ローラ202のニップ圧力により定着ローラ201と加圧ローラ202との間を回転方向に進む転写紙上のトナーは転写紙に定着される。
また、定着ベルト204の温度は常に近接したサーミスタ(温度センサ)207により監視され、制御温度に対して低ければ励磁コイル205への電流供給は継続され、高ければ供給を停止する。温度制御は後述する本体制御回路で行なわれるが、制御不能で過昇温度になった場合はサーモスタット208により直接電源を遮断する安全装置も実装されている。
なお、定着ローラ201は定着モータ209などの動力源により回転駆動され、定着ベルト204はその動力により移動回転する。加熱ローラ203は定着ベルト204の移動により懸架駆動し回転する従動ローラである。
また、加熱ローラ203の軸上には、定着ベルト204が回転していることを検知するためのセンサとして機能するエンコーダ210が設けられており、定着ローラ201を回転させているにも関わらず加熱ローラ203が回転しない場合には、ベルト切れ、或いは、ベルト滑りと判断し、インバータ回路の動作を遮断させることで励磁コイル205でのベルト異常温度上昇による焼損を防止し得る構成とされている。
もっとも、誘導加熱方式の定着装置121としては、図示したような外部加熱方式に限らず、例えば定着ローラ内に励磁コイルが内蔵されているタイプの内部加熱方式等のものであってもよい。
次に、定着ベルト204や励磁コイル205やサーミスタ207を含むIHコイルユニット213に対する制御系、即ち、定着制御装置の構成例を図3に示す概略ブロック図を参照して説明する。まず、本実施の形態で対象とする定着制御の他に各駆動源の駆動制御、周辺機制御、電子写真プロセス制御、省エネ制御等の画像形成装置全体の制御を司る主中央処理装置としての本体CPU211が搭載された本体制御部212が設けられている。ここに、定着ベルト204の温度を検知するサーミスタ207のセンサ信号は本体CPU211に入力され、そのA/Dコンバータによってアナログデジタル変換され、温度信号の取り込みに供される。特に、本実施の形態の本体CPU211では、定着制御に関しては、サーミスタ207によって測定された温度が目標温度に一致するように制御する温度制御の役割が割り当てられている。
また、定着ベルト204を誘導加熱する励磁コイル205を含むIHコイルユニット213に対して電流を供給するための電源装置として機能するインバータ回路214を搭載したインバータユニット(誘導加熱制御回路)215が設けられている。インバータ回路214は交流電源を全波整流した後、IGBTやFET等のスイッチング制御素子によって高周波スイッチングした電流をコイル電流として励磁コイル205とコンデンサ(図示せず)とに供給し共振させることによって交流磁界を作り、定着ベルト204を渦電流で加熱する。このインバータユニット215上には前述の本体CPU211とは別個独立した副中央処理装置としてのIH用CPU216が搭載されている。本体CPU211は、目標電力又は目標温度を決定し、このIH用CPU216に指示するが、目標値は紙サイズ、紙種、環境温度、白黒/カラー、線速等によって異なる。何れにしても、本体CPU211はIH用CPU216に対して目標値を指示するのみで、目標値への温度制御、維持はIH用CPU216が司る。これにより、本体CPU211の制御負荷が著しく軽減される。よって、IH用CPU216は例えば本体CPU211から信号線217aを通して送信される電力指示信号のみにより制御指示を受け、この電力指示信号と、検知された電流検知信号及び電圧検知信号とに基づいてインバータ回路214に対する電力制御値を算出してインバータ制御信号として出力する制御動作を受け持つ。このインバータ制御信号はインバータ回路214における高周波スイッチングのデューティを変化させるものであり、これにより励磁コイル205に流す電流を変化させ発熱量をコントロールする。IH用CPU216としては、本実施の形態の場合、誘導加熱制御のみを行うので、本体CPU211よりも処理能力が低くてローコストなワンチップCPUを使用することができる。この場合、当該IH用CPU216の機能としては、A/Dコンバータ、インターバルタイマ、シリアル通信(UART)、I/Oの各機能を備え、さらには、ROM内蔵のものが好ましい。
また、インバータ回路214で使用されているIGBTは壊れやすいので、入力電圧、入力電圧を絶えずモニタし壊れないように制御する必要があるために、電流検知信号及び電圧検知信号が用いられるものであり、これらの信号はIH用CPU216のA/Dコンバータでアナログデジタル変換されIH用CPU216内部で処理される。
また、励磁コイル205駆動用のインバータ回路214に対するAC供給は画像形成装置本体内に設けられている電源ユニット(PSU)221内の主側リレー222、及び、インバータユニット215上に設けられた副側リレー223を介して行うように交流電源供給経路が設定されている。主側リレー222と副側リレー223とは直列に設けられている。ここに、電源ユニット221中にはメインスイッチ224、ノイズフィルタ(NF)225、全波整流回路226を介して本体直流電源部(DDC)227が設けられ、本体CPU216、IH用CPU216等で用いる+5V電源、直流負荷で用いる+24V電源等を生成するように構成されている。即ち、主側リレー222及び副側リレー223のオン・オフに依存せずに本体CPU216やIH用CPU216に対して直流電源が本体直流電源部(DDC)227から供給されるように構成されている。また、+24V電源ラインには、当該画像形成装置の前ドア等を開放させた場合に安全のために当該+24Vを切るためのインタロックスイッチ228が接続されているとともに、前述の主側リレー222、副側リレー223のリレー接点222a,223aを開閉制御するリレーコイル222b,223bが接続されている。
一方、本体制御部212中には、定着ベルト204の温度を検出するサーミスタ207からの温度信号と予め設定されている基準温度対応の基準信号とをアナログコンパレータにより比較し、基準温度以上になった場合にインバータ回路214の動作を停止させる高温異常検出信号を出力する高温異常検出回路229が設けられている。また、本体CPU211とIH用CPU216との間は各種情報を授受するために相互に通信を行うための信号線217bによっても接続されており、本体CPU211は、ステータス授受の一つとして、IH用CPU216から当該IH用CPU216が正常に動作していることを示す確認信号を定期的に受信するように設定されている。ここに、本実施の形態では、本体CPU211がこの確認信号の受信状態によってIH用CPU216の暴走を検出し、その他のエラー信号として出力する。高温異常検出回路229からの高温異常検出信号と本体CPU211からのその他のエラー信号とが入力されるOR回路230が設けられている。このOR回路230の出力側には、常閉のリレー接点222aを強制的に開放させるためのリレーコイル222bが接続されており、高温異常検出信号又はその他のエラー信号が出力された場合にはリレー接点222aを強制的に開放させてインバータ回路214側への電源供給を強制的に断つように構成されている。
インバータユニット215側においても、高温異常検出回路229からの高温異常検出信号とIH用CPU216からのその他のエラー信号とが入力されるOR回路231が設けられている。このOR回路231の出力側には、常閉のリレー接点223aを強制的に開放させるためのリレーコイル223bが接続されており、高温異常検出信号又はその他のエラー信号が出力された場合にはリレー接点223aを強制的に開放させてインバータ回路214側への電源供給を強制的に断つように構成されている。
次に、本実施の形態の動作制御例として信号線217aを通じて本体CPU211からIH用CPU216に指示出力される電力指示信号例を図4に示すタイミングチャートを参照して説明する。ここでは、PWM(パルス幅変調)信号を利用したシリアル信号例を示し、本体CPU211からIH用CPU216に対して10msの固定周期でPWM信号を送出する。ここに、10msは本体CPU211の制御周期(割込み周期)よりも短い周期を意味し、IH用CPU216としてはこの10msの分解能で対応し得るものが用いられている。また、この場合の本体CPU211による電力指示信号の更新周期(PWM信号のデューティ変更の周期)は、10ms毎に行われるのではなく、10ms×n(nは任意の整数)の間隔でランダムに発生するように設定されている。そして、本実施の形態では、図4(a)中に示す可変長のLレベル期間の長さで電力指示を行うものとする。従って、出力をOFFにする場合には、図4(b)に示すようにHレベルに固定する。また、図4(c)に示すように10msの周期に対して最小幅のLレベルのときには最低電力指示となり、図4(d)に示すように10msの周期に対して最大幅のLレベルの時には最大電力指示となる。これらの最小幅や最大幅は本体CPU211とIH用CPU216との間での取り決めに従う。
もっとも、電力指示信号としてはシリアル信号(PWM信号を含む)に限らず、例えば、1200W=111、1100W=110、1000W=101、の如く、複数ビットの組合せで電力制御値を指示する信号としてもよい(例えば、特許文献2中の図2参照)。これによれば、電力制御値制御をより簡単化させることが可能となる。
このような構成において、基本的な定着制御動作例を図5に示す概略フローチャートを参照して説明する。まず、メインルーチンの流れの中で、本体CPU211は図5(a)に示すように、サーミスタ207から定着ベルト204の温度情報を検出する(ステップM1)。そして、その検出温度情報と目標温度とに基づき指示電力を決定する(ステップM2)。そして、指示電力に応じて図4で説明したようにPWM信号のデューティを決定し、信号線217aを通じてIH用CPU216に電力指示信号として指示出力する(ステップM3)。
一方、IH用CPU216においては、図5(b)に示すように、例えば制御周期として10ms間隔で本体CPU211からのPWM信号による指示出力を周期的にサンプリングしており(ステップS1)、当該サンプリングによって電力指示信号を確定する(ステップS2)。また、これと並行して電流検知信号と電圧検知信号とを取得する(ステップS3)。これらの電力指示信号と電流検知信号と電圧検知信号とに基づく演算処理により(ステップS4)、インバータ回路213に対する電力制御値を算出確定し(ステップS5)、当該電力制御値に基づいて出力電圧を生成する(ステップS6)。具体的には、インバータ回路213に対してPWM信号を出力し、励磁コイル205に流れる電流を目標値に応じて可変させる。
従って、本実施の形態によれば、基本的に、誘導加熱方式及び2CPU方式を利用する上で、画像形成装置全体の制御を司る本体CPU211からIH用CPU216に対する制御指示を電力指示信号のみで行わせる構成としたので、本体CPU211の制御負荷を軽減することができ、その制御ソフトの複雑化も避けることができ、かつ、誘導加熱方式本来の温度追従性のよさを活かすべく緻密な制御も可能にすることができる。また、実際に画像形成動作全体の制御を司る本体CPU211が定着ベルト204の温度監視をサーミスタ207を通じて直接的に行い、その温度検知結果に基づき励磁コイル205の出力が最適となるように随時電力指示信号のみを用いてIH用CPU216を制御するので、その時々の温度検出状態と画像形成装置の動作状態に応じた緻密な定着制御が可能となり、画像品質向上に寄与する。
このような構成において、図3を参照して、本実施の形態の安全対策について説明する。まず、本実施の形態においては、本体側に属するPSU221とインバータユニット215との両方にインバータ回路214への交流電源供給を制御可能なリレー222,223が設けられている。そして、主側リレー222は本体CPU211により駆動制御され、副側リレー223はIH用CPU216により駆動制御される構成であり、かつ、インバータユニット215中のIH用CPU216等に対する直流電源の供給はPSU221中の直流電源部227から供給する構成とされ、リレー222,223のオン・オフには依存しない構成とされている。これにより、ソフトとハードとの両方の動作不良に対して、安全性とインバータ回路214他、IHコイルユニット213までの広範囲な誤動作に対して安全性を高めることができる。
例えば、本体制御部212の本体CPU211の暴走によりIH用CPU216とのシリアル通信が途絶え、システム異常動作を検出した際には、IH用CPU216は主側リレー222をオフさせることができない。この点、本実施の形態では、このような場合にはインバータユニット215内のリレートリガ信号をIH用CPU216がオフ制御し、リレーコイル223bによりリレー接点223bを開放させることでインバータ回路214ヘの交流電源の供給をオフし安全性を確保することができる。このようにソフト的な動作不良に対し各々のCPU211,216からインバータユニット215へのAC電源供給を停止制御することが可能であり、従来の集中的(1箇所リレー)な対応に比べ誤動作時による安全性の向上を図れる。
また、本体制御部212中の本体CPU211によりIHコイルユニット213の異常温度検出がサーミスタ207の検出信号により行われた場合にリレー溶着等による異常動作が推定される。この場合、PSU211の主側リレー222をリレートリガ信号をオフするとともにインバータユニット215の副側リレー223もIH用CPU216のリレートリガ信号をオフすることでPSU211内の主側リレー222及びインバータユニット215内の副側リレー223の何れのリレー溶着時に対してもインバータ回路214のAC電源供給を中止することができる。
ところで、本実施の形態においては、このようなソフト的な動作制御にハード的な動作制御も付加されている。本実施の形態においては、サーミスタ207による温度センサ信号は温度により抵抗値が変化する特性を利用したものであり、そのセンサ出力値を本体制御部212の高温異常検出回路229にも入力する。この高温異常検出回路229は、例えばコンパレータを用いて、温度信号レベルと異常温度レベルとの比較結果により高温異常状態の有無を検出する。ここに、本体制御部212の本体CPU211やインバータユニット215内のIH用CPU216のソフト暴走でヒータ誤点灯動作に陥り、温度高温異常のヒータ高温状態を示す基準電圧よりセンサ出力電圧が小さくなることで、高温異常検出回路229のコンパレータ出力が反転し、この高温異常検出信号により本体制御部212のリレー駆動信号とインバータユニット215のリレー駆動信号とに対してオフ信号を出力する。これにより、リレーコイル222b,223bによってリレー接点222a,223aをハード的に強制的にオフさせる。このようなオフ動作より、インバータユニット215への交流電源供給をソフトを介在せずに遮断し、安全性を確保することができる。
ところで、高温異常動作時のこのようなハード的な強制オフ動作に関して、リレー駆動動作オフ信号によりインバータユニット215へのAC電源供給が遮断されることでサーミスタ検出温度が下がり、高温異常検出回路229による高温異常検出信号が解除されてしまう。この場合、元々の異常動作の原因となった要因が解消されていない場合が多く、再びヒータの異常点灯に陥ることが考えられる。そこで、本実施の形態では、遮断対象のAC電源によるゼロクロス信号(ゼロクロス検出回路233)により、高温異常検出信号をラッチするラッチ回路232を設けることで、リレーオフ動作による温度低下に対しても、再びリレーをONする動作に入ることを防ぐ。AC電源供給がリレーオフにより遮断され、ゼロクロス信号が入らなくなる。そのため高温検知信号が解除されてもリレーオフ信号はラッチし続け、発煙発火を防止し装置の安全性を確保することができる。ここでは、ラッチ回路232とゼロクロス検出回路233とにより維持手段が構成されている。
なお、この際、高温異常検出回路229により高温異常が検出されてリレー接点222a,223aを開放させる場合、又は、IH用CPU216の暴走検知によりリレー接点222aを開放させる場合、或いは、本体CPU211の暴走検知によりリレー接点223aを開放させる場合の何れにおいても、OR回路230からエラー信号を当該画像形成装置の操作パネル(図示せず)の表示部等に出力させ、当該表示部等を報知手段としてユーザに対して異常が発生した旨をエラー表示(或いは、エラー音等)により報知させることが望ましい。これによれば、高温異常や本体CPU211やIH用CPU216の暴走等により、リレー接点223a又はリレー接点222aをオフさせる際には、報知手段によってエラー報知させるので、上記のように電源の安全を確保した上で、ユーザに適切な対処を採らせることができる。
本発明が適用される電子写真方式の画像形成装置の一例を示す概略正面図である。 定着装置の概略構成例を示す正面図である。 定着制御装置の構成例を示す概略ブロック図である。 電力指示信号例を示すタイミングチャートである。 基本的な定着制御動作例を示す概略フローチャートである。
符号の説明
117 感光体
121 定着装置
204 定着用被加熱部材
205 励磁コイル
207 温度センサ
211 主中央処理装置
212 本体制御回路
215 誘導加熱制御回路
216 副中央処理装置
222 主側リレー
223 副側リレー
227 本体直流電源部
229 異常温度検出回路
232 ラッチ回路
233 ゼロクロス検出回路

Claims (6)

  1. 画像形成装置全体の動作を制御する主中央処理装置を有する本体制御回路と、
    交流源の供給を受けて定着用被加熱部材を誘導加熱する励磁コイルと、
    前記主中央処理装置とは独立し前記主中央処理装置と通信を行う副中央処理装置を有して前記励磁コイルに対する交流源の供給を制御する誘導加熱制御回路と、
    前記誘導加熱制御回路に対する交流電源供給経路中に設けられて、前記主中央処理装置によりオン・オフ制御される主側リレーと、
    前記誘導加熱制御回路に対する交流電源供給経路中に前記主側リレーと直列に設けられて、前記副中央処理装置によりオン・オフ制御される副側リレーと、
    前記主側リレー及び前記副側リレーのオン・オフに依存せずに前記副中央処理装置に対して直流電源を供給する本体直流電源部とを備え
    前記主中央処理装置による前記主側リレーのオフ制御及び前記副中央処理装置による前記副側リレーのオフ制御を他方の中央処理装置との通信に基づき所定の異常を検出した場合に行うことを特徴とする定着制御装置。
  2. 前記定着用被加熱部材の温度を検知する温度センサと、
    この温度センサから取得される温度情報に基づき前記定着用被加熱部材の高温異常を検出して前記主側リレー及び前記副側リレーを強制的にオフさせる高温異常検出回路と、
    を備えることを特徴とする請求項1記載の定着制御装置。
  3. 前記主側リレー及び前記副側リレーを前記高温異常検出回路によりオフさせた場合に前記本体直流電源部を一旦オフさせない限り当該リレーのオフ状態を維持する維持手段を備えることを特徴とする請求項2記載の定着制御装置。
  4. 前記維持手段は、
    交流電源供給経路中の交流電源供給状態を検知するゼロクロス検出回路と、
    このゼロクロス検出回路のゼロクロス検出信号に基づき制御されて前記高温異常検出回路の高温異常検出信号をラッチするラッチ回路と、
    を備える、ことを特徴とする請求項3記載の定着制御装置。
  5. 前記主側リレー又は前記副側リレーをオフさせる際、エラー報知する報知手段を有する、ことを特徴とする請求項1ないし4の何れか一記載の定着制御装置。
  6. 誘導加熱方式で加熱される定着用被加熱部材を有する定着装置、感光体、その他の電子写真プロセス部材を含むプリンタエンジンと、
    前記定着用被加熱部材を制御する請求項1ないし5の何れか一記載の定着制御装置と、を備えることを特徴とする画像形成装置。
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