JP4933161B2 - 画像加熱装置 - Google Patents

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Description

本発明は、記録材上の画像を加熱する画像加熱装置に関する。
この画像加熱装置としては、例えば、記録材上の未定着画像を固着画像として定着する定着装置や、記録材上に定着された画像を加熱することにより画像の光沢を増大させる光沢増大化装置等を挙げることができる。
従来、電子写真方式の複写機・プリンタなどの画像形成装置において、記録材上に形成担持させた未定着トナー画像を加熱溶融定着する定着装置としては、種々の方式のものが提案されている。
このような定着装置の1つに、誘導加熱させた定着ベルトを用いたものが、例えば、特許文献1〜4に開示されている。これらの定着装置は、定着ベルトとして、基材が磁性を有する金属で構成されていて、エンドレスで可撓性を有し、回転されるベルトを用い、このベルトを発熱させる誘導コイルと、ベルトに圧接してニップ部を形成する加圧手段を有している。そして、ニップ部で画像を担持した記録材を挟持搬送してベルトの熱で加熱する構成である。ベルトの発熱は、誘導コイルに高周波電流を流して生じた交流磁界により、ベルトの金属層に発生した渦電流でジュール熱が生じることでなされる。
ベルトは、温度センサで検知されるベルト温度が所定温度に維持されるように誘導コイルに対する供給電力が制御されて温調される。
温度センサには、温度が低いほど抵抗値の高くなる特性の抵抗体(サーミスタ)が使われている。そのため、この抵抗体が制御回路に接続されていない断線した状態では、温度が低いものと誤検知をすることになる。そうすると、ベルトを止め処も無く加熱しつづけることになる。そこで、その抵抗体の接続コネクタに余分に2つのピンを設けて、その2つのピンを短絡する電線を接続して、その2つのピンの導通を検知する。これにより、コネクタが接続されてない時に導通が検知されないので、これをもって通電を禁止する構成が、例えば、特許文献5に開示されている。
また、特許文献6には、キュリー点が定着温度付近に設定される定着ローラを用いる誘導加熱装置において、誘導加熱される定着ローラに対する記録材の巻き付きジャムを、定着ローラの温度検知手段の信号と、定着ローラからの漏洩磁束を検知する手段(キュリー点到達検知手段)からの信号とに基づいて報知する構成が開示されている。
特開2001−242732号公報 特開2000−242108号公報 特開2000−214703号公報 特開平10−074004号公報 特開平11−344898号公報 特開2005−209644号公報
誘導加熱させる定着ベルトである、エンドレスで可撓性を有し、回転されるベルト(金属ベルト)は、耐久が進むと、その一部が破損する場合がある。そして、破損すると、一様にトナー画像を定着することが出来なくなる。複写ジョブが千枚に及ぶ場合もあり、そのジョブの直前もしくは、開始直後にベルト破損が起きた場合、大量に不完全なプリント出力をすることになるので、大変な無駄になってしまう。
特許文献6に開示の構成は、ローラの温度がキュリー温度に達することで磁束が漏洩することを利用して誘導加熱される定着ローラに対する記録材の巻き付きジャムを検知して報知するものであり、上記ベルトの破損を検知するものではない。また、キュリー点検知するための、定着ローラからの漏洩磁束を検知する手段は、ローラの一部にしか配置されていない為、特許文献6の構成では、漏洩磁束を検知する手段に対向しない領域でのベルトの破断は検知することはできない。
そこで、本発明は、上記ベルトの破損を適切に検知して、ベルトの破損に起因する無駄の発生を防止することを目的とする。
上記の目的を達成するための本発明に係る画像加熱装置の代表的な構成は、磁束を発生するコイルと、前記コイルの磁束の作用により発熱する導電層を有エンドレスで可撓性を有する回転可能なベルトと、を有し、前記ベルトの熱により画像を担持した記録材を加熱する画像加熱装置において、前記ベルトを挟んで前記コイルに対向していて前記ベルトの幅方向において画像加熱装置に通紙可能な最大サイズ記録材搬送領域の幅方向の半分以上に渡って延在しているアンテナであって、前記ベルトに破断を生じた場合のベルト破断部にて前記コイルから直接に作用する磁束により電圧もしくは電流を発生するアンテナを持ち、前記ベルトの温度にかかわらず前記アンテナに発生する電圧もくしは電流の量が所定量を超えた場合に前記コイルへの通電を禁止する通電禁止手段を有することを特徴とする。
本発明の構成によれば、ベルトが破損してベルトの全部もしくは一部がなくなった状態時にはコイルからアンテナに到達する磁束でアンテナに電圧と電流が発生する。そして、その電圧もしくは電流を検知してコイルの駆動を停止する。従って、ベルトが破損した時に、それを検知して無駄な動作を停止するので、ベルトの破損に起因する無駄が少なくて済む。
〈画像形成部〉
図1は、本発明に従う誘導加熱方式の画像加熱装置を定着装置200として搭載した画像形成装置100の一例の概略構成図である。この画像形成装置100は、電子写真フルカラープリンタである。まず、画像形成部の概略を説明する。
UY(イエロー)・UM(マゼンタ)・UC(シアン)・UK(ブラック)は第1〜第4の4つの画像形成ユニットであり、図面上左から右にタンデム配置してある。各画像形成ユニットはそれぞれレーザー露光方式の電子写真プロセス機構であり、同じ構成とされている。
すなわち、各画像形成ユニットUY・UM・UC・UKにおいて、51はドラム型の電子写真感光体(以下、ドラムと記す)であり、矢印の反時計方向に回転駆動される。52は一次帯電ローラであり、ドラム51の外周面を所定の極性・電位に一様に帯電する。53はレーザー露光ユニットであり、ドラム51の一様帯電面をレーザー光Lで走査露光して色分解画像信号に基づいた静電潜像を形成する。54は現像器であり、ドラム面の静電潜像をトナー画像として可視化する。第1の画像形成ユニットUYの現像器54には現像剤としてイエロートナーを収容してある。第2の画像形成ユニットUMの現像器54にはマゼンタトナーを収容してある。第3の画像形成ユニットUCの現像器54にはシアントナーを収容してある。第4の画像形成ユニットUKの現像器54にはブラックトナーを収容してある。
そして、制御回路部(制御基板)50に、パーソナルコンピュータ・イメージリーダ・ファクシミリ等の外部ホスト装置(不図示)から、プリントスタート信号と、フルカラー画像情報の色分解画像信号が送出される。これに基づいて、制御回路部50により、第1の画像形成ユニットUYが、ドラム51の面にイエロートナー画像を所定の制御タイミングで形成するように制御される。第2の画像形成ユニットUMが、ドラム51の面にマゼンタトナー画像を所定の制御タイミングで形成するように制御される。第3の画像形成ユニットUCが、ドラム51の面にシアントナー画像を所定の制御タイミングで形成するように制御される。第4の画像形成ユニットUKが、ドラム51の面にブラックトナー画像を所定の制御タイミングで形成するように制御される。
各画像形成ユニットのドラムの面に形成される上記のトナー画像はそれぞれ一次転写部55にて、回転駆動されるエンドレスでフレキシブルな中間転写体である中間転写ベルト(以下、ベルトと記す)56の面に対して順次に重畳転写される。これにより、ベルト56の面に上記4つのトナー画像の重ね合わせによる未定着のフルカラートナー画像が合成形成される。各画像形成ユニットにおいて、ベルト56には転写されずにドラム51上に残ったトナーは現像器54により現像同時クリーニングされて除去・再用される。
ベルト56は、駆動ローラ58と、テンションローラを兼用させた従動ローラ59と、二次転写対向ローラ60との間に懸回張設してあり、矢印の時計方向にドラム54の回転速度とほぼ同じ速度で回転駆動される。駆動ローラ58と従動ローラ59の間のベルト部分を各画像形成ユニットのドラム54の下面に対向または接触させて一次転写部55を形成させている。57は一次転写帯電ローラであり、各一次転写部55の位置においてベルト56の裏面側に配置してあり、トナー画像の一次転写時にはトナーの帯電極性とは逆極性の所定の一次転写電圧が印加される。
ベルト56の面に合成形成された未定着のフルカラートナー画像は、引き続くベルト56の回転により二次転写部61へ至る。二次転写部61は、二次転写対向ローラ60に対してベルト56を挟ませて二次転写ローラ62を圧接させて形成してある。二次転写ローラ62とベルト56とのニップ部が二次転写部61である。この二次転写部61に対して、所定の制御タイミングにて用紙ユニット63からシート状の記録材(転写材)Pが給送されることで、記録材Pの面にベルト56面の未定着のフルカラートナー画像が順次に一括して二次転写される。トナー画像の二次転写時にはトナーの帯電極性とは逆極性の所定の二次転写電圧が二次転写ローラ62に印加される。
用紙ユニット63には記録材Pが積載収納されていて、記録材Pの1枚給紙動作が所定の制御タイミングにて実行される。給紙された記録材Pはシートパス64aによりレジストローラ65まで搬送される。その時、レジストローラ65は停止しており、記録材Pの先端はニップ部に突き当たる。その後、画像形成ユニットUY・UM・UC・UKが画像形成を開始するタイミングに合わせてレジストローラ65の回転駆動が開始される。このレジストローラ65の回転開始のタイミングは、記録材Pの先端部と、各画像形成ユニットからベルト56上に転写されたトナー画像の先端部が、二次転写部61において一致するように設定されている。
二次転写部61にてベルト56面からトナー画像の二次転写を受けた記録材Pはベルト56面から分離されて、シートパス64bを通って定着装置200に導入される。記録材Pは定着装置200によって未定着トナー画像が記録材Pの表面に熱圧定着される。定着装置200を出た記録材Pはシートパス64cを通って排紙トレイ66上に排紙・積載される。ここで、本実施例の画像形成装置100において、大小各種幅サイズの記録材の給紙・搬送は記録材幅中心で行なう所謂「中央基準搬送」である。
67はベルト56の画像形成面をクリーニングするためのクリーニングユニットであり、二次転写部61において、記録材Pに転写されずにベルト56上に残ったトナーはこのユニット67で除去される。
モノクロ画像モードの場合は、黒トナー画像を形成する第4の画像形成ユニットUKだけが画像形成動作して、モノクロ画像形成物が出力される。
〈定着装置200〉
図2は本実施例における定着装置200の要部の拡大横断側面模型図、図3は一部切り欠き平面模型図、図4は図2の(4)−(4)線に沿う断面模型図である。この定着装置200は、誘導加熱方式・ベルト加熱方式の装置である。
ここで、以下の説明において、上流側と下流側とは記録材搬送方向に関して上流側と下流側である。
71は定着ベルトユニット、72は加圧ベルトユニット(ニップ形成部材)である。この両ユニット71・72を上下に配設して圧接させることで、定着ベルトユニット71側の定着ベルト2と加圧ベルトユニット72側の加圧ベルト9との間に定着ニップ部Nを形成させている。73は定着ベルト2の誘導加熱源としての誘導コイルユニットであり、定着ベルトユニット71の上側に配設してある。
(1)定着ベルトユニット71
定着ベルトユニット71において、6と7は上流側と下流側とに間隔をあけて並行に配列した入口上ローラと出口上ローラである。2は上記の両ローラ6・7間に懸回張設した、被加熱ベルトとしてのエンドレスの定着ベルトである。8は定着ベルト2の内側に配設した上パッドである。入口上ローラ6と出口上ローラ7は、それぞれ、両端軸部を装置筐体の奥側側板74と手前側側板75との間に回転可能に軸受保持させて配設してある。上パッド8も長手両端部を装置筐体の奥側側板74と手前側側板75との間に非回転に保持させて配設してある。また、入口上ローラ6はテンションローラとして定着ベルト2に張りを与える方向に移動付勢させてある。出口上ローラ7は駆動ローラとして駆動モータM1の回転力を伝達機構(不図示)を介して受けて、図2において矢印の時計方向に所定の速度で回転駆動される。この出口上ローラ7の回転により、定着ベルト2と入口上ローラ6が矢印の時計方向に連れ回る。
本実施例における定着ベルト2は、厚さ75μmのニッケルで出来た金属層(電磁誘導発熱層)を基層とし、その外周面を厚さ300μmのゴム層で覆った、全体にフレキシブルなエンドレスベルトである。金属層(導電層)が交流磁界で誘導加熱される。
図3・図4において、Aは定着ベルト2の幅寸法(記録材搬送方向に直交する方向におけるベルト寸法)、Bは装置に通紙可能な最大サイズ記録材の通紙幅(最大サイズ記録材搬送領域の幅)である。本実施例においては、この通紙幅Bは、A3縦送り通紙幅である279mmの設定にしている。定着ベルト2の幅寸法Aはその通紙幅279mmよりも大きい370mmにしてある。Cは最大サイズ記録材の通紙幅Aよりも幅が小さい記録材(小サイズ記録材)を通紙したときの通紙領域幅、Dは非通紙領域幅である。O記録材の中央基準搬送線(仮想線)である。
4と5は、それぞれ、定着ベルト2の温度を検出する温度検知手段として、定着ベルト内面に弾性的に接触させて配設したメインサーミスタとサブサーミスタである。サーミスタは温度が低いほど高い抵抗値となる抵抗体である。メインサーミスタ4は、基部を上パッド8に固定して支持させたばね板4aの先端部に保持させて、定着ベルト2の上行側ベルト部分の内面に、最大サイズ記録材の通紙幅Aの略中央部に対応するベルト中央部位置において弾性的に接触させて配設してある。サブサーミスタ5は、基部を上パッド8に固定して支持させたばね板5aの先端部に保持させて、定着ベルト2の上行側ベルト部分の内面に、最大サイズ記録材の通紙幅Aの一方側の端部に対応するベルト端部位置において弾性的に接触させて配設してある。
なお、温度検知手段4・5は、定着ベルト面に非接触に近接させて配設するようにしてもよい。
(2)加圧ベルトユニット72
10と11は上流側と下流側とに間隔をあけて並行に配列した入口下ローラと出口下ローラである。9は上記の両ローラ10・11間に懸回張設した、エンドレスの加圧ベルトである。12は加圧ベルト9の内側に配設した下パッドである。入口下ローラ10と出口下ローラ11は、それぞれ、両端軸部を装置筐体の奥側側板74と手前側側板75との間に回転可能に軸受保持させて配設してある。下パッド12も長手両端部を装置筐体の奥側側板74と手前側側板75との間に非回転に保持させて配設してある。また、入口下ローラ10はテンションローラとして加圧ベルト9に張りを与える方向に移動付勢させてある。出口下ローラ11は駆動ローラとして駆動モータM2の回転力を伝達機構(不図示)を介して受けて、図2において矢印の反時計方向に所定の速度で回転駆動される。この出口下ローラ11の回転により、加圧ベルト9と入口下ローラ10が矢印の時計方向に連れ回る。
本実施例における加圧ベルト9は、厚さ50μmのポリイミド樹脂からなる耐熱樹脂層を基層とし、その外周面を厚さ300μmのゴム層で覆った、全体にフレキシブルなエンドレスベルトである。加圧ベルト9の幅寸法は定着ベルト2と略同じにしてある。
そして、入口上ローラ6と入り口下ローラ10とを、その間に定着ベルト2と加圧ベルト9を挟ませて約196N(約20kg重)の力で圧接させている。また、上パッド8と下パッド12とを、その間に定着ベルト2と加圧ベルト9を挟ませて約392N(約40kg重)の力で圧接させている。また、出口上ローラ7と出口下ローラ11とを、その間に定着ベルト2と加圧ベルト9を挟ませて約294N(約30kg重)の力で圧接させている。これにより、定着ベルトユニット71側の定着ベルと2の下行側ベルト部分と、加圧ベルトユニット72側の加圧ベルト9の上行側ベルト部分とを圧接させて、記録材搬送方向において幅広の定着ニップ部Nを形成させている。
(3)誘導コイルユニット73
誘導コイルユニット73は、定着ベルトユニット71の加圧ベルトユニット72側とは反対側において、定着ベルト2の外面に対して所定の隙間Hを存して対峙させて、装置筐体の奥側側板74と手前側側板75とにブラケット76を介して保持させてある。
誘導コイルユニット73は、誘導コイル(以下、コイルと記す)1と、磁性体コア(以下、コアと記す)1aとを備えている。コイル1は、例えば表面に融着層と絶縁層とを持つ銅線が複数回巻かれて構成されている。コア1aは、例えばフェライトコアや積層コアから形成されている。より具体的には、本実施例における誘導コイルユニット73はコイル1の電線としてリッツ線を用いている。これを横長・扁平の渦巻きコイルに巻回(ターン数は6ターン)してなるコイル1と、このコイル1を覆わせたコア1aとを電気絶縁性の樹脂によって一体にモールドした横長・薄板状の部材である。コア1aは、コイル1の定着ベルト2に対面する側とは反対側の面を覆って、コイル1の発生磁界が定着ベルト2の電磁誘導発熱層であるニッケル金属層以外に漏れないようにしている。コイル1は、記録材通紙幅方向に沿っての長さが、最大サイズ記録材の通紙幅Bよりも長くなるように形成されている。
(4)定着動作
画像形成装置のメイン電源スイッチがオンされると、または画像形成装置の待機状態においてプリント開始信号が入力すると、モータM1とM2が駆動されて、定着ベルト2は時計方向に、加圧ベルト9が反時計方向に略同じ速度で回転駆動される。また、コイル1の端子18−1・18−2間に誘導加熱駆動回路26から交流電流が流されることで、交流磁界(磁束)が発生する。この交流磁界の作用により定着ベルト2の基層、すなわち電磁誘導発熱層であるニッケル金属層が誘導発熱して、定着ベルト2が加熱される。この定着ベルト2の温度がメインサーミスタ4とサブサーミスタ5により検知され、この両サーミスタ4・5からそれぞれ定着ベルト2の温度に関する電気的情報が温度制御回路23に入力する。本実施例においては、温度制御回路23は、メインサーミスタ4で検知される温度が200℃に維持されるようにコイル1の駆動を増減して温調する。すなわち、温度制御回路23は、誘導加熱駆動回路26からコイル1に供給する電力を制御して温調する。定着ベルト2は、メインサーミスタ4の部分で200℃に温調され、回転移動につれて温度が低下して、入口上ローラ6と出口下ローラ10の間では180℃くらいになっている。上パッド8と下パッド12の間では170℃前後になっていて、出口上ローラ7と出口下ローラ11の間では160℃前後の温度になっている。
そして、画像形成プロセス側から未定着トナー画像tが形成された記録材Pが定着装置200に対して搬送される。記録材Pはガイド13に案内されて定着ニップ部Nに導入される。記録材Pはトナー画像担持面側が定着ベルト2に対面して定着ニップ部Nに進入して挟持搬送されて、トナー画像担持面側が加熱状態の定着ベルト2の面に圧接される。これにより、未定着トナー画像tが記録材Pの面に固着画像として熱圧定着される。定着ニップ部Nを通った記録材Pは定着ベルト2の面から分離されて排出搬送される。
定着装置200に通紙される記録材Pが最大サイズ記録材の通紙幅Bよりも幅が狭い小サイズ記録材であり、それが連続的に通紙されると、定着ベルト2の非通紙部領域Dの温度が所謂「非通紙部昇温」していく。サブサーミスタ5はその非通紙部昇温温度が高くなりすぎないかを監視する役目をしている。制御回路部50(図1)は、温度制御回路23がサブサーミスタ5から入力する温度に関する電気的情報により非通紙部温度が高くなりすぎであることを検知したら、非通紙部昇温を緩和する制御をする。たとえば、記録材搬送間隔を広げる制御、紙間では定着ベルト2の加熱をオフする制御などである。
(5)定着ベルト2の破断等の検知
3は定着ベルト2の破断やめくれの発生を検知するために配設した、磁束で電圧もしくは電流を発生するアンテナであり、定着ベルト2を中にして、誘導コイルユニット73のコイル1に対峙させ、定着ベルト発熱領域の幅方向の半分以上に渡って延在させてある。ループアンテナ3の配置領域は、好ましくは記録材最大サイズの搬送領域の略全域に渡って配置することが好ましい。このアンテナ3は、図4のように、斜線部の領域A−1(3−F−1)と領域A−2(3−F−2)を囲ったループを形成したループアンテナである。アンテナ3を形成する部材としては250℃以上の耐熱の絶縁被覆を持った電線である。領域A−1と領域A−2を交流磁束が通過することで、交流の電圧と電流がループアンテナ3に発生する。
図4のように、ループアンテナ3の全長域が、電磁誘導発熱層である金属層を有する定着ベルト2によりコイル1に対して遮蔽されていれば、コイル1の発生磁界はループアンテナ3には届かないので、ループアンテナ3には交流の電圧と電流は発生しない。
図5は上記のループアンテナ3を含む制御系統のブロック図である。温調制御回路23にはメインサーミスタ4とサブサーミスタ5がコネクタ(着脱可能な電気的接続手段)17を介して接続されている。温調制御回路23はメインサーミスタ4で検知される定着ベルト温度が目標の200℃に維持されるように、コイル1に電力を供給する誘導加熱駆動回路(コイル駆動電源)26に制御信号を出力している。Sig5がON/OFFの信号でハイレベルがONの意味で、Sig6がコイル1の駆動電力の大きさを指定する信号である。
アンテナ3は、コネクタ16・17とを介して制御系に接続されている。アンテナ3の端子の一方16−1がDC電源15がGNDに対して3.3Vの電圧を出力しているものを接続し、もう一方16−2は交流検知回路21と直流検知回路22に接続している(Sig1)。この交流検知回路21がアンテナ3に発生する電圧もしくは電流の量が所定量を超えたことを検知するアンテナ検波手段(電力検知手段)である。
これら回路21、22の出力Sig2、Sig3の一方でもハイレベルであると、論理回路のNOR24の出力Sig4がローレベルとなる。(出力Sig2、Sig3の両方がローレベルのときのみ出力Sig4がハイレベルとなる。)そして、論理回路のAND25により温調制御回路23の出力するON/OFF信号Sig5によらず、誘導加熱駆動回路26にOFFの信号が与えられる(Sig7)。
このNOR24とAND25が、ベルトの温度に関わらず交流検知回路21の検知に基づき、コイル駆動電源である誘導加熱駆動回路26のコイル駆動を停止する(コイルへの通電を禁止する)保護回路(禁止手段)である。
以上、アンテナ3、交流検知回路21、保護回路が、前記ベルトの破断(捲りも含む)を検知して前記コイルへの通電を禁止する通電禁止手段である。
交流検知回路21は、Sig1に交流電圧成分がのっていると、Sig2の出力がハイレベルになる。直流検知回路22は、Sig1に直流電圧成分がのっていると、Sig3の出力がローレベルになる。
誘導加熱駆動回路26が最大電力を出力している時、コイル1の端子18−1、18−2には、図6に示す電圧と電流が加わっている。電圧と電流の位相がずれていて、力率は0.36程度である。19はインダクタ成分で46μH、20は抵抗成分で3Ω、定着ベルト2も含めた27kHzでの、等価のインピーダンスである。
図7に、図5の交流検知回路21と直流検知回路22の詳細図と、回路21・22の定数を示した。
(5−1)正常状態時
正常状態時とは、定着ベルト2に破断やめくれが発生しておらず、定着ベルト2が全域にあるときである。この正常状態時には、図4のように、ループアンテナ3の全長域が、電磁誘導発熱層である金属層を有する定着ベルト2によりコイル1に対して遮蔽されている。従って、コイル1の発生磁界はループアンテナ3には届かないので、ループアンテナ3には交流の電圧と電流は発生しない。
この状態時の交流検知回路21と直流検知回路22の状態を説明する。図8の条件1の欄に条件内訳を示した。先に説明した図2〜図4に示す状態で、コネクタ16・17は正常に接続された状態である。この時に図7のSig1の信号の電圧V1は直流の3.3Vになる。波形として図9に示す。比較器35のプラス端子に入力される電圧は、コンデンサ27が直流電圧をカットするので0Vとなる。
ここで、比較器とは+端子側の入力が−端子の入力よりも大きいときハイレベル信号を出力する回路のことをいう。この電圧波形を図10に示す。また比較器35のマイナス端子に入力される電圧のVrefが0.3Vに設定されているので、比較器35はSig2にローレベルを出力する。またトランジスタ39は抵抗37を介してベースに直流電圧が加わるので、ONしてトランジスタ39のコレクタのSig3がローレベルになる。そして、誘導加熱駆動回路26は温調制御回路23からの信号Sig5、6に基づいて制御される。
(5−2)定着ベルト2の破断あるいはめくれ発生時
図11は、定着ベルト2に破損を生じて、あるいはめくれを生じて、部分的に無くなった状態を示している。この図11の状態においては、アンテナ3の領域A−1とコイル1の間にはニッケル製の定着ベルト2があって、コイル1の発生する交流磁界がアンテナ3の領域A−1には届かない。しかし、アンテナ3の領域A−2とコイル1の間にはニッケル製の定着ベルト2が無く、コイル1の発生する交流磁界がアンテナ3の領域A−2に届く。そのために、アンテナ3の端子16−1と16−2の間に交流電圧と交流電流が発生する。
図8の条件2のように、定着ベルト2が幅方向において略半分無い状態で、またコネクタ17は正常に接続された状態であると、アンテナ3にコイル1の発生する磁界が届いて1V振幅の交流成分の電圧が発生する。そして、直流成分の3.3Vに1V振幅の交流成分が重畳された電圧がSig1に現れる。これは図12に示す波形である。このとき、コンデンサ27(図7)は、Sig1が交流電圧なので、電流が流れる。このときダイオード28と30とで、その交流成分のうち、流れる方向で分離されて、コンデンサ29が充電される。コンデンサ29は抵抗32から放電するが、その放電の時定数は、27kHzより圧倒的に長いので、直流の電圧となり、約1Vとなる。その電圧波形を図13に示す。その時には、比較器35のプラス側の電圧が1Vでマイナス側の電圧が0.3Vであるから、比較器35の電圧はハイレベルになり、NOR24の出力Sig4がローレベルとなる。そして、誘導加熱駆動回路26は温調制御回路23からの信号Sig5、6によらず、Sig7がローレベルなので、コイル1の駆動をOFFするように働く。
制御回路50(図1)は、上記のように保護回路21・22の動作でコイル1の駆動がOFFされたときは、定着装置200を含む画像形成装置の画像形成動作を緊急停止させる。そして、表示部(不図示)に、定着ベルト2に破損(めくれも含む)トラブルが発生した旨、もしくは後述するようにコネクタ17が抜けている旨を表示して、ユーザに対処を促す。
そのため、定着ベルト2が破損して全部もしくは一部が無い状態(めくれ状態も含む)のままで、無駄にコイル1を駆動してプリントを継続するようなことが無い。
また、コイル1の駆動が停止したことで、再び比較器35の出力がローレベルに戻らないように、ダイオード41が比較器35の出力のハイレベルを比較器35のプラスの入力レベルに伝えて比較器35のハイレベルに保持させる。この状態は電源3.3Vを一度OFFして再度ONすることで解除される。
また、図8の条件3は、コネクタ17が抜けている場合である。この場合は、信号Sig1は0Vであるので、トランジスタ39はOFFであり、Sig3は抵抗40を介して供給された3.3Vによりハイレベルとなるので、NOR24の出力Sig4がローレベルとなる。そして、誘導加熱駆動回路26は温調制御回路23からの信号Sig5、6によらず、Sig7がローレベルなので、コイル1の駆動をOFFするように働く。そして、制御回路50(図1)は、定着装置200を含む画像形成装置の画像形成動作を緊急停止させる。
そのため、コネクタ17が抜けた状態で、つまり、温度検知のサーミスタ4、5が温度制御回路23に接続されない状態でコイル1を駆動してプリントを継続するようなことが無い。
これにより、メインサーミスタ4が抜けている、すなわちメインサーミスタ4が温度制御回路23に接続されていないことで、ベルト2の温度が低いと誤って検知されて、ベルト2が温度200℃を超えて加熱されてしまうことにはならない。
次に、より詳細に、定着ベルトが徐々に破損(欠落)した時にどの程度の破損でそれを検知できるのかを説明する。
図14にベルトの端部が部分的に破れて無い状態を示す。その破れた量を示すために図中のアンテナ3の右端部からベルト2の右端部までの距離をLxとして、そのLxの寸法を破れた量として用いる。このLxが変化した時にどのように、検知電圧のV2が変化するかを図15に表す。原点から3本の線が出ているのは、コイル1の駆動電力に依存するので、最大電力の時と、最大電力の半分の電力の時と、最大電力の4分の1の電力の時のそれぞれのLxとV2の関係を示している。検知出力電圧のV2は誘導加熱コイル1の駆動電力に比例していることを示している。またLxが0〜L1の範囲では、Lxに比例して検知電圧のV2が増加することがわかる。またLxがL1からL2の間では、V2に変化が無い。これは、ループアンテナ3の形状がメインサーミスタ4を避けるために、その部分で面積が無いためである。LxがL2より大きいところではループアンテナ3に面積があるので検知電圧のV2は増加する。
先に説明したように、この検知電圧V2が比較器35により0.3Vと比較されているので、コイル1を最大電力で駆動したとき、図15でLxがLaより大きくなると比較器が反転する。そして、前述したコイル1を最大電力で駆動したときのベルト2が半分無い状態と同様にコイル1の駆動を停止するように働く。
同様に、コイル1を最大の半分の電力で駆動したとき、LxがLbより大きくなると比較器が反転し、コイル1の駆動を停止するように働く。
同様に、コイル1を最大の4分の1の電力で駆動したとき、LxがLcより大きくなると比較器が反転し、コイル1の駆動を停止するように働く。
実施例1では、駆動電力が低くなるに従い、より大きなベルト破れ量にならなければベルト2の破れを検知してコイル1の駆動を停止できない。これに対して実施例2では、図16に示すように交流検知回路21に、コイル1の駆動電力の大きさを指定する信号Sig6を入力している。
このSig6は、図17に示すように、比較器35のマイナス入力端子に入力されるVref電圧を生成する抵抗器33と34の分圧回路の分圧される前の電圧に用いられている。そして、Sig6の信号とコイル1の駆動電力の大きさの関係は図18に示すようになっている。
また、Sig6が抵抗器33と34の分圧回路の分圧され、比較器35のマイナス入力端子のVrefの電圧は図19に示すようになる。
それにより、コイル1に加えられる電力に比例したVrefが比較器35のマイナス入力に与えられる。例えば最大電力の時のVrefは3.3Vであり、最大の半分の電力の時のVrefは1.65Vであり、最大の4分の1の電力の時のVrefは0.825Vである。これを実施例1の図15の縦軸に書き込むと、図20のようになり、コイル1の駆動が最大電力でも最大の半分の電力でも最大の4分の1の電力でもLxがLaより大きくなると、比較器35の出力がローレベルからハイレベルに反転するようになっている。つまりコイル1の駆動電力によらず、同じベルト2の破れ量で検知が可能である。
実施例1における画像形成装置の概略構成図 定着装置の要部の拡大横断側面模型図 定着装置の一部切り欠き平面模型図 図2の(4)−(4)線に沿う断面模型図 制御系統のブロック回路図 コイル電圧とコイル電流の波形図 交流検知回路と直流検知回路の詳細図 条件内訳図 ベルトが全域あるときの電圧V1の波形図 ベルトが全域あるときの電圧V2の波形図 ベルトが半分無い状態を示した定着装置図 ベルトが半分無いときの電圧V1の波形図 ベルトが半分無いときの電圧V2の波形図 ベルトの破れ量の説明図 ベルトの破れ量と電圧V2の相関図 実施例2の定着装置の制御系統のブロック回路図 交流検知回路と直流検知回路の詳細図 信号Sig6とコイルの駆動電力の大きさの関係図 信号Sig6と電圧Vrfの関係図 ベルトの破れ量と電圧V2の相関図
符号の説明
200・・定着装置、71・・定着ベルトユニット、72・・加圧ベルトユニット、73・・誘導コイルユニット、N・・定着ニップ部、P・・記録材、1・・誘導コイル、2・・定着ベルト、3・・アンテナ、4・5・・温度検知手段(メインサーミスタとサブサーミスタ)、9・・加圧ベルト、16〜18・・コネクタ(電気的接続手段)、21・22・・アンテナ検波手段(交流検知回路と直流検知回路)、23・・温調制御回路、24・25・・保護回路(NORとAND)、26・・誘導加熱駆動回路(コイル駆動電源)

Claims (2)

  1. 磁束を発生するコイルと、前記コイルの磁束の作用により発熱する導電層を有エンドレスで可撓性を有する回転可能なベルトと、を有し、前記ベルトの熱により画像を担持した記録材を加熱する画像加熱装置において、
    前記ベルトを挟んで前記コイルに対向していて前記ベルトの幅方向において画像加熱装置に通紙可能な最大サイズ記録材搬送領域の幅方向の半分以上に渡って延在しているアンテナであって、前記ベルトに破断を生じた場合のベルト破断部にて前記コイルから直接に作用する磁束により電圧もしくは電流を発生するアンテナを持ち、前記ベルトの温度にかかわらず前記アンテナに発生する電圧もくしは電流の量が所定量を超えた場合に前記コイルへの通電を禁止する通電禁止手段を有することを特徴とする画像加熱装置。
  2. 前記アンテナの導通を検知する導通検知手段を有し、前記通電禁止手段は前記導通検知手段により前記アンテナの導通が無いと判断された時にも、前記コイルへの通電を禁止することを特徴とする請求項1に記載の画像加熱装置。
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