JP5455603B2 - 誘導加熱方式の定着装置を有する画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、記録材上のトナー画像を誘導加熱方式の定着装置により定着する画像形成装置に関する。
従来、電子写真方式の複写機・プリンタなどの画像形成装置において、記録材上に形成担持させた未定着トナー画像を加熱溶解定着する定着装置としては、電磁誘導加熱方式のものが提案されている。
電磁誘導加熱方式の定着装置には、金属製の定着ベルトを用いたものがある。この定着装置は、定着ベルトとして、基材が磁性を有する金属で構成されていて、エンドレス構造で回転されるベルトを用い、このベルトを発熱させる誘導コイルと、ベルトに圧接してニップ部を形成する加圧部材を有している。そして、画像を担時した記録材をニップ部で挟持搬送しながら加熱している。ベルトの発熱は、誘導コイルに高周波電流を流して生じた交流磁界によりベルトの金属層に発生した渦電流でジュール熱が生じることでなされる。
誘導加熱させる定着ベルト(金属ベルト)は耐久が進むと、その一部が破損する場合がある。そして、破損すると、トナー画像を一様に定着することが出来なくなる。
そこで、従来は誘導コイルからの磁束で電圧もしくは電流を発生するアンテナをベルトの表面近傍に設け、アンテナの出力が所定値を超えた場合に、定着ベルトの異常と判断し、誘導コイルへの通電を禁止することで無駄な印刷の継続を防止している。
図12は従来のアンテナ出力と定着ベルトの異常の割合の関係を示すグラフである。従来の異常検知の方式は、定着装置へ供給する電力に応じてアンテナ出力の異常判断レベルを変える方式である。図12の場合は、最大電力(1200W)時に異常と判断するアンテナ出力の検知レベル(閾値)は0.3V、供給電力が600W時は0.15V、供給電力が300W時は0.075Vとしている。
そして、定着装置の加熱動作中に、アンテナ出力値と、その時の供給電力に応じた異常検知レベルとを比較し、アンテナ出力値が異常検知レベルを上回った場合は定着ベルトの異常と判断している。
特開2007−328159号公報
従来の定着ベルト異常検知方式に於いては、供給電力に応じて異常検知レベルを変更する方式である。しかし、アンテナ出力は、アンテナの配置位置のバラツキ、定着装置や誘導加熱用の電源を構成する各部品のバラツキ等で、同じ供給電力でも出力が異なる場合がある。
その為、供給電力毎に異常を判断する場合に、これらのバラツキ要因により同じ検知レベルであってもベルトの異常状態が異なってしまうことがある。
つまり、アンテナの取り付け位置が正規の取り付け位置よりも誘導コイルに近づいている場合、アンテナ出力が大きくなる。このような取り付け状態を想定して異常検知レベルを高く設定しておくと、アンテナ取り付け位置が正規の取り付け位置よりも誘導コイルから離れている場合には、異常が検知できない惧れがある。このような場合、ベルトの破損の程度が大きくならないと異常が検知されない。
そこで、本発明は、磁束を検知する磁束検知手段の取り付け位置や個体差に係わらず回転体の破損を高精度に検知できる画像形成装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決する為に、請求項1に記載の画像形成装置は、シートにトナー像を形成する画像形成手段と、磁束を発生する磁束発生手段と、前記磁束発生手段により発生された磁束により発熱する導電性発熱体を含む回転体とを有し、前記回転体の発熱によりシートに形成されたトナー像を加熱する定着器と、前記回転体に対して前記磁束発生手段と反対側に配置され、前記回転体で遮蔽されない磁束を検知する磁束検知手段と、前記磁束発生手段に供給する電力を設定する電力設定手段と、前記電力設定手段により所定の電力を設定した状態で前記磁束検知手段により検知される磁束前記電力設定手段により前記所定の電力を設定した状態で前記磁束検知手段により検知されるべき磁束値とに基づいて決定される補正データを用いて前記磁束検知手段により検知された磁束値を補正した値が所定の閾値を越える場合或いは前記磁束検知手段により検知された磁束値前記補正データを用いて前記所定の閾値を補正した値を超える場合、前記定着器の動作を停止させる制御手段と、を有することを特徴とする。
また、上記課題を解決するために、他の請求項に記載の画像形成装置は、シートにトナー像を形成する画像形成手段と、磁束を発生する磁束発生手段と、前記磁束発生手段により発生された磁束により発熱する導電性発熱体を含む回転体とを有し、前記回転体の発熱によりシートに形成されたトナー像を加熱する定着器と、前記回転体に対して前記磁束発生手段と反対側に配置され、前記回転体で遮蔽されない磁束を検知する磁束検知手段と、前記磁束発生手段に磁束を発生させるべく電力を供給する電源装置と、商用電源から前記電源装置に入力される電圧を検知する電圧検知手段と、前記商用電源から前記電源装置へ入力される電流を検知する電流検知手段と、前記電圧検知手段により検知される電圧と前記電流検知手段により検知される電流とにより決まる電力を制御する電源制御手段と、前記電源制御手段により所定の電力となるように制御している状態で前記電圧検知手段により検知される電圧と、前記状態で前記磁束検知手段により検知される磁束、前記状態で前記磁束検知手段により検知されるべき磁束値とに基づいて決定される補正データを用いて前記磁束検知手段により検知された磁束値を補正した値が所定の閾値を越える場合或いは前記磁束検知手段により検知された磁束値前記補正データを用いて前記所定の閾値を補正した値を超える場合、前記画像形成手段の動作を停止させる制御手段と、を有することを特徴とする。
本発明の構成によれば、磁束を検知する磁束検知手段の取り付け位置や個体差に係わらず回転体の破損を高精度に検知することができる。
画像形成装置の概略構成を示す図。 第一の実施形態に係る定着装置の概要を示す図。 第一の実施形態に係る定着装置のアンテナの配置を示す図。 第一の実施形態に係るIH電源の概要を示す回路図。 第一の実施形態に係る定着装置の制御構成を示すブロック図。 第一の実施形態に係るアンテナ出力の特性を示す図。 第一の実施形態に係るベルト異常検知補正モードを表わすフローチャート。 第一の実施形態に係るベルトの異常検知の処理を示すフローチャート。 第二の実施形態に係るIH電源の概要を示す回路図。 第二の実施形態に係る入力電圧とアンテナ出力の特性を示す図 第二の実施形態に係るベルト異常検知補正モードを表わすフローチャート。 アンテナ出力とベルトの異常の割合との関係示す図。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明に係る定着装置を適用した画像形成装置の概略構成を示す断面図である。本例では電子写真プロセスのタンデム方式画像形成装置である。
1次帯電器2a〜2dによって感光体1a〜1dが一様に帯電された後、画像信号に応じた露光が露光部3a〜3dによってなされることにより、感光体1a〜1d上に静電潜像が形成される。その後、現像器4a〜4dによってトナー像が現像され、4個の感光体上のトナー像は転写部53a〜53dによって中間転写ベルト51に重ねて転写され、更に2次転写部56によって記録紙(シート)Pに転写される。転写されずに感光体1a〜1d上に残ったトナーはクリーナー6a〜6dによって、転写されずに中間転写ベルト51に残ったトナーは中間転写ベルトクリーナー55によって回収される。記録紙Pに転写されたトナー像は定着器7によって定着される。本例では、定着器としては、電磁誘導加熱方式を用いている。
図2は電磁誘導加熱方式を用いた定着器の構成図である。回転体としてのベルト72は導電性発熱体を含み、ベルト75と共に後述の駆動装置303とローラ軸(金属製)73、74、76、77、により図中矢印の方向に回転している。また、ベルト72に対向して磁束発生手段としてのコイル71がコイルホルダ70内に配置され、後述の電源装置(IH電源装置100)によりコイル71に交流電流が流れて磁界が発生することで、ベルト72および軸73が自己発熱する。
アンテナ80はベルト72を挟んでコイル71とは反対側の対向する位置に配置され、コイル71で発生した磁束の内、ベルト72にて遮蔽されずアンテナ80まで漏れてきた漏れ磁束を検出している。アンテナ80は検出した磁束の大きさと磁束の向きの変化に応じた交流信号を出力する。即ち、アンテナ80は磁束検知手段として機能する。
図3は図2の定着部を矢印A方向から見た図であり、アンテナ80とベルト72の位置関係を示している。アンテナ80は図3の様に、ループ形状となっており、ベルト72の回転方向に直交する幅方向において、ベルト72の全幅を覆うように配置されている。なお、図3中、%で表記された数値は、ベルト72の幅方向に対する割合を表わしている。後述するベルト72の異常率%は、ベルト72の幅方向に対する異常の割合を意味している。
図4に誘導加熱方式を用いた定着器に給電する電源装置(以降、IH電源装置と称す)100の構成を示す。本例におけるIH電源装置100は、一般的に直列共振タイプと呼ばれている回路構成である。交流の商用電源101は、ダイオードブリッジ102で整流され、フィルタ用コンデンサ103を介して直列共振回路に供給される。直列共振回路は、共振コンデンサ105、及び、共振コイル71と、第1、第2のスイッチング素子(IGBT)111、112で構成されている。制御部108は、スイッチング素子111、112を駆動する駆動信号131、132を生成している。
IH電源装置100には後述のコントローラ301から供給電力をあらわす電力指令値信号(又は、電力指令PWM信号)801が入力される。また、導電性発熱体であるベルト72は、共振コイル71から発生させられる磁界により発熱し、温度検出部107がその温度を検出し、検出結果を制御部108に出力している。
なお、制御部108にはコントローラ301よりモード信号が入力されている。モード信号には、電力制御モードと温度制御モードが有る。電力制御モード時は、電力指令値信号(又は、電力指令PWM信号)801に応じた電力がコイル71に供給されるように制御部108がスイッチング素子111、112を駆動する。また、温度制御モード時は、温度検出部107で検出した温度が一定値を保つ様に制御部108がスイッチング素子111、112を駆動する。
図5は定着装置の構成を示すブロック図である。コントローラ301は、IH電源装置100、駆動装置303、温度検出部107、アンテナ80の出力を検出する検波回路81と通信し、ベルト72の表面温度を一定に保つ制御や、駆動装置303によるベルト72の回転制御等を行っている。コントローラ301は、IH電源装置100に対して、コイル71に供給すべき電力を電力指令値として設定する。即ち、コントローラ301は電力設定手段及び電源制御手段として機能する。操作部302はキー入力部と表示部とを有し、コントローラ301は操作部302に対してのキー入力の監視や表示の制御も行っている。
アンテナ80は、アンテナ80に対して交わる(鎖交する)磁束の変化に応じて出力を発生させる。その磁束の大きさは同一動作条件に於いても定着装置内の部位によって異なる。つまり、アンテナ80の配置ばらつきによりアンテナ出力Vaはばらついてしまう。また、コイル71の特性のばらつきやIH電源装置100の部品の特性のばらつきによる出力のばらつきもアンテナ出力Vaのばらつきに影響してくる。
図6は、アンテナ出力Vaと入力電力Winとの関係を表わす図である。図において、5aは、アンテナ80が規定の位置に取り付けられ、配置ばらつき(アンテナ出力Vaのばらつき)が無い状態(基本特性)でのベルト72の正常時の特性である。5bは、アンテナ出力Vaのばらつきのない状態でのベルト72の異常時の特性を示している。また、5cは、基本特性に対して20%のアンテナ出力Vaのばらつきがある場合のベルト72の正常時の特性であり、5dはベルト72の異常時の特性を示している。なお、それぞれの特性は入力電圧Vinが100Vのときの特性である。ベルト72の異常は、ベルトの約25%に亀裂等の異常が生じている状態を示している。
ベルト72が正常な状態においても、漏れ磁束がアンテナ80を横切る事で、アンテナ80には出力が発生している。例えば、ベルト72が正常時の入力電力1000Wにおいては、アンテナ出力Vaは0.05Vとなる。そして、ベルト72に異常が発生し、その25%が欠けるとアンテナの出力は0.25Vとなる。
ここで、アンテナ80が正常位置からずれて配置されたり、また回路部品のバラツキ等でアンテナ出力が正常値からずれた場合について説明をする。アンテナ出力が適正出力からずれてしまい、5cの特性になると、入力電力1000W時に、ベルト72が正常な状態でもアンテナ出力Vaは0.06Vとなり、ばらつき無し時の20%増しとなる。これは、ばらつき無し時の20%増しの磁束が発生している事を示しており、この状態からベルト72の25%が異常になる状態が発生した場合も、ばらつき無し時の20%増しの出力が得られることとなる。つまり、ベルト72が正常(異常率0%)である時において、所定の入力電力(例えば、1000W)で動作させた際にアンテナ出力Vaを測定する。そして、測定値と所定の値(ばらつき要因がない場合のアンテナ出力値である0.05V)と比較することで、その装置のばらつき率を確認する事が出来る。測定されたばらつき率に基づいてアンテナ出力Vaを補正することにより、ベルト72の異常を精度良く検出することができる。
次に、アンテナ出力のばらつきを測定してアンテナ出力の補正値を決定する補正モードの処理について図7のフローチャートを用いて説明する。このフローチャートは、コントローラ301が実行する。また、この補正モードの処理は、画像形成装置を組み立てた際や、その後、アンテナ出力に係わる部品等を交換した際に実行される。
補正モードが開始されると、コントローラ301は、IH電源装置100へ所定の電力指令値信号801を出力する(S601)。その結果、IH電源装置100の制御部108は、指定された電力をコイル71へ供給するようにスイッチング素子111,112を駆動する。そして、コントローラ301は、検波回路81から出力されるアンテナ出力Vaを取得する(S602)。この時点ではベルト72には異常(破損)が生じていないので、コントローラ301はこのときのアンテナ出力Vaをベルト正常(破損していない)時の出力として記憶する。
そして、コントローラ301は、取得したアンテナ出力Vaと予め決められた基準磁束値Vr(配置ばらつきがないときの値)とから補正データkを決定する(S604)。補正データkはk=Va/Vrで求められる。なお、ばらつき率は(Va−Vr)/Vrとなる。コントローラ301は、補正データkを決定した後、IH電源装置100の駆動を停止する(S605)。
以後、画像形成動作に伴い、定着装置を稼働させる際のベルト72の異常検知の処理について図8のフローチャートを用いて説明する。図8のフローチャートはコントローラ301により実行される。
コントローラ301は、ベルト72の温度を目標温度にするために電源装置100に対して電力指令値を出力する(S801)。その後、コントローラ301は、常にアンテナ出力Vaをモニタするために、検波回路81の出力Vaを取得する(S802)。コントローラ301は、取得したVaに補正データを演算したVa/kとベルトの異常と判断する所定の閾値(基準値)とを比較し(S803)、する事でベルトが正常であるか否か判断する。この基準値はコイル71に供給する電力に応じて変動する。即ち、設定した電力指令値が高くなるほど大きくなる。Va/kが基準値以下の場合、コントローラ301は、ベルト72が正常であると判断して、アンテナ出力Vaのモニタを続行する。一方、Va/kが基準値を超えている場合、コントローラ301は、ベルト72が異常である(破損している)と判断し、IH電源装置100に対してコイル71への電力供給の停止及び駆動装置303による定着ベルト72の駆動の停止を指示する(S804)。即ち、コントローラ301は定着装置の動作を停止させる。また、画像形成動作も停止する。更に、コントローラ301は、ベルト72に異常(破損)が生じていることを操作部302に表示する(S805)。
これにより、アンテナ80の配置位置バラツキ、定着装置110やIH電源装置100を構成する各部品のバラツキ等が有っても、精度良くベルト異常を検知する事が可能となる。
また、ばらつき分を補正することにより、ベルト72に生じている異常の程度が小さくても(ベルト72の異常の面積が少なくても)異常を検知できるようになるので、ベルトの異常をより早い段階で検知することができるようになる。その結果、不完全な印刷が行われることを極力少なくすることができる。
(第2の実施の形態)
本発明に係る画像形成装置の第2の実施形態について説明する。第2の実施形態では、IH電源装置の構成が第1の実施形態と異なる。図9は第2の実施形態におけるIH電源装置の構成を示す回路図である。なお、第1の実施形態のIH電源装置と同一の構成については同一の符号を付し、説明を省略する。
入力電圧検知部113と入力電流検知部114はそれぞれ、IH電源装置100aへ入力される商用AC電源の電圧、電流を検出し、検出結果を制御部108へ出力している。制御部108は入力電圧検知部113,入力電流検知部114それぞれの検出結果及び温度検出部107の検出結果によって、スイッチング素子111,112の駆動信号131、132の駆動周波数(ON時間)を決定する。
また、第1の実施形態と同様に、制御部108にはコントローラ301よりモード信号が入力されている。電力制御モード時は、入力電圧検知部113と入力電流検知部114の検出結果より算出される入力電力が電力指令値信号802で指示される電力と一致する様に制御部108が駆動信号131、132を制御する。なお、入力電力の算出は制御部108もしくはコントローラ301にて行われる。また、温度制御モード時は、温度検出部107で検出した温度が一定値を保つ様に制御部108が駆動信号131、132を制御する。
IH電源装置100aは、入力電力Winを一定に制御している場合でも入力電圧Vinが変化するとコイル71の電流波形も変化する。よって、入力電力Winで動作させている場合でも入力電圧Vinが異なるとアンテナ出力Vaも変化する。
図10は、入力電力Winとアンテナ出力Va及び入力電圧Vinとの関係を示す図である。8aはベルト72が正常であり、アンテナ出力にばらつきが無い状態で、入力電圧Vinが100V時の入力電力Winとアンテナ出力Vaとの関係を示している。8bは同様にベルト72が正常であり、アンテナ出力にばらつきが無い状態で、入力電圧Vinが90V時の入力電力Winとアンテナ出力Vaとの関係を示している。8cは同様にベルト72が正常であり、アンテナ出力にばらつきが無い状態で、入力電圧Vinが110V時の入力電力Winとアンテナ出力Vaとの関係を示している。ベルト72が正常な状態においても漏れ磁束がアンテナ80を横切る事で、アンテナ出力Vaが発生している(8a)。例えば、入力電圧Vin=100V、入力電力1000Wにおいては、アンテナ出力Vaは0.05Vとなる。
ここで、入力電圧が定格の100Vからずれた場合について説明する。入力電圧Vinが90Vに低下すると、同じ入力電力(1000W)おいて、アンテナ出力Vaは0.045Vとなり、逆に入力電圧Vinが110Vであると、同じ入力電力(1000W)おいて、アンテナ出力Vaは0.055Vとなる。
コントローラ301は、補正モードの実行時に入力電圧検知部113によりIH電源装置100aへの入力電圧Vinを測定し、測定した入力電圧に基づき補正データkを決定する。これにより、精度良くベルト72の異常を検知する事が可能となる。
図11は、コントローラ301が実行する補正モードの処理を示すフローチャートである。この処理は画像形成装置を組み立てた際やその後、アンテナ出力に係わる部品等を交換した際に実行される。例えば装置の組み立て工程で最初に電源を投入し定着装置を稼働させる前に実行される。
補正モードが開始されると、コントローラ301は、入力電圧検知部113によりIH電源装置100aへの入力電圧Vinを確認する(S901)。次に、コントローラ301は、IH電源装置100aへ電力指令値信号801を出力する(S902)。これにより、電源装置100aの制御部108は、指定された電力をコイル71へ供給するようにスイッチング素子111,112を駆動する。その後、コントローラ301は、検波回路81によりアンテナ80の出力Vaを取得する(S904)。そして、コントローラ301は、予め決められている定格の入力電圧Vin_refと測定した入力電圧Vinと、取得したアンテナ出力Vaとアンテナ出力のばらつきがない時の基準磁束値Vrとに基づいて補正データkを決定する(S905)。補正データkは、k=(Vin_ref/Vin)×(Va/Vr)により求められる。なお、入力電圧のばらつき率は、(Vin−Vin_ref)/Vin_refとなり、入力電圧のばらつきを含んだアンテナ出力のばらつき率は、(Va−Vr)/Vrとなる。
コントローラ301は、補正データkを決定すると、IH電源装置100aの駆動を停止する(S906)。
以後の定着装置を稼働させる際のベルトの異常検知の処理に関しては、第1の実施の形態(図8)と同様なので、説明は省略する。
以上の様に、補正モードにて補正データkを決定する際に、入力電圧Vinを用いることにより、より精度良くベルト72の異常検知が可能となる。よって、アンテナ80の配置位置バラツキ、定着装置110やIH電源装置100aを構成する各部品のバラツキ等が有っても、常にアンテナ出力Vaを補正データkで補正する事で、アンテナ配置等によらず精度良くベルト異常を検知する事が可能となる。
なお、第1、第2の実施形態においては、IH電源装置が直列共振タイプの構成であるものとして説明したが、並列共振タイプ等、他の回路方式の場合でも同様の効果が得られる。
また、検波回路81の出力を制御部108にも入力させ、制御部108がベルト72の異常を判断して、コントローラ301の制御とは独立してコイル71への電力供給を停止するようにしても良い。
また、アンテナ80はベルト72を挟んでコイル71の対向した位置に配置した構成で説明したが、ベルト72に異常が発生した場合に、磁束分布の変化する位置に配置すれば同様の効果が得られる。
さらに、アンテナ出力Vaを補正データkで補正したが、アンテナ出力Vaを補正する代わりにベルト異常検知の閾値を補正するようにしても良い。
71 コイル
72 定着ベルト
80 アンテナ
81 検波回路
100 IH電源
100a IH電源
113 入力電圧検知部
114 入力電流検知部
301 コントローラ

Claims (8)

  1. シートにトナー像を形成する画像形成手段と、
    磁束を発生する磁束発生手段と、前記磁束発生手段により発生された磁束により発熱する導電性発熱体を含む回転体とを有し、前記回転体の発熱によりシートに形成されたトナー像を加熱する定着器と、
    前記回転体に対して前記磁束発生手段と反対側に配置され、前記回転体で遮蔽されない磁束を検知する磁束検知手段と、
    前記磁束発生手段に供給する電力を設定する電力設定手段と、
    前記電力設定手段により所定の電力を設定した状態で前記磁束検知手段により検知される磁束前記電力設定手段により前記所定の電力を設定した状態で前記磁束検知手段により検知されるべき磁束値とに基づいて決定される補正データを用いて前記磁束検知手段により検知された磁束値を補正した値が所定の閾値を越える場合或いは前記磁束検知手段により検知された磁束値前記補正データを用いて前記所定の閾値を補正した値を超える場合、前記定着器の動作を停止させる制御手段と、を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記電力設定手段により前記所定の電力を設定した状態で前記磁束検知手段により検知されるべき磁束値は、前記磁束検知手段が規定の位置に配置されており、且つ前記回転体の破損のない状態において前記磁束検知手段により検知されるべき磁束値であることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記画像形成装置は表示手段を更に有し、
    前記制御手段は、前記補正データを用いて前記磁束検知手段により検知された磁束値を補正した値が前記所定の閾値を越える場合或いは前記磁束検知手段により検知された磁束値前記補正データを用いて前記所定の閾値を補正した値を超える場合、前記回転体の破損を前記表示手段に表示することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記所定の閾値は前記電力設定手段により設定される電力に応じて変動することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  5. シートにトナー像を形成する画像形成手段と、
    磁束を発生する磁束発生手段と、前記磁束発生手段により発生された磁束により発熱する導電性発熱体を含む回転体とを有し、前記回転体の発熱によりシートに形成されたトナー像を加熱する定着器と、
    前記回転体に対して前記磁束発生手段と反対側に配置され、前記回転体で遮蔽されない磁束を検知する磁束検知手段と、
    前記磁束発生手段に磁束を発生させるべく電力を供給する電源装置と、
    商用電源から前記電源装置に入力される電圧を検知する電圧検知手段と、
    前記商用電源から前記電源装置へ入力される電流を検知する電流検知手段と、
    前記電圧検知手段により検知される電圧と前記電流検知手段により検知される電流とにより決まる電力を制御する電源制御手段と、
    前記電源制御手段により所定の電力となるように制御している状態で前記電圧検知手段により検知される電圧と、前記状態で前記磁束検知手段により検知される磁束、前記状態で前記磁束検知手段により検知されるべき磁束値とに基づいて決定される補正データを用いて前記磁束検知手段により検知された磁束値を補正した値が所定の閾値を越える場合或いは前記磁束検知手段により検知された磁束値前記補正データを用いて前記所定の閾値を補正した値を超える場合、前記画像形成手段の動作を停止させる制御手段と、を有することを特徴とする画像形成装置。
  6. 前記状態で前記磁束検知手段により検知されるべき磁束値は、前記磁束検知手段が規定の位置に配置されており、且つ前記回転体の破損のない状態において前記磁束検知手段により検知されるべき磁束値であることを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記画像形成装置は表示手段を更に有し、
    前記制御手段は、前記補正データを用いて前記磁束検知手段により検知された磁束値を補正した値が前記所定の閾値を越える場合、或いは、前記磁束検知手段により検知された磁束値が前記補正データを用いて前記所定の閾値を補正した値を超える場合、前記回転体の破損を前記表示手段に表示することを特徴とする請求項5又は6に記載の画像形成装置。
  8. 前記所定の閾値は前記電源制御手段により制御される電力に応じて変動することを特徴とする請求項5乃至7のいずれか一項に記載の画像形成装置。
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