JP2012083545A - 加熱装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】設計の自由度を高めて、被加熱部材の状態の検知精度を高めると共にコスト低減を容易にする。
【解決手段】定着ベルト120は、誘導加熱コイル101が発生させる交番磁束の作用により渦電流が流れることで電磁誘導加熱方式によって発熱する。アンテナ140は、フェライトコア102を挟んで定着ベルト120の反対側の領域に配設され、該領域を通る磁束を検知する。誘導加熱コイル101が生じさせる磁束は、主にフェライトコア102と定着ベルト120によって形成される磁路を通る。フェライトコア102を通らない磁束150の量(密度)はフェライトコア102を通る磁束50に対して一定の割合となっている。IH電源180の駆動期間中に直流化回路160の出力が判定用閾値THを超えた場合は、制御回路170は、ベルト異常が発生したと判定し、IH電源180の駆動を緊急停止する。
【選択図】図7

Description

本発明は、電磁誘導によって被加熱部材を発熱させる加熱装置及び画像形成装置に関する。
従来、電磁誘導によって被加熱部材を発熱させる加熱装置が知られている。例えば、複写機やプリンタ等の画像形成装置においては、電磁誘導加熱によって被加熱部材である金属ローラや金属ベルトを加熱し、加熱された被加熱部材の熱を用いて、シート上に形成されたトナー画像を定着させる。
このような画像形成装置として、下記特許文献1に示されるように、被加熱部材である金属ベルトの損傷等の状態の変化を検知するものも知られている。
図9は、特許文献1の画像形成装置における加熱装置としての定着装置の模式図である。この装置では、上流側と下流側とに間隔をあけて入口上ローラ6と出口上ローラ7が配設される。両ローラ6、7間にエンドレスの金属ベルトである定着ベルト2が懸回張設される。定着ベルト2の内側に、用紙に圧力を加えるためのニップパッド8及び温度検知用サーミスタ4が配設される。上流側と下流側とに間隔をあけて入口下ローラ10と出口下ローラ11が配設され、両ローラ10、11間にエンドレスの加圧ベルト9が懸回張設される。加圧ベルト9の内側にニップパッド12が配設される。そして、定着ベルト2の内側において、誘導加熱コイル1に対して定着ベルト2を挟んで対向する位置に、磁束を検知するアンテナ3が配置され、アンテナ3は通電禁止手段に接続される。
アンテナ3に入る磁束は定着ベルト2の状態によって変化するため、アンテナ3に入る磁束に応じて定着ベルト2の状態を検知し、ベルトの状態に異常があれば、通電禁止手段が、誘導加熱コイル1の動作を止めるよう構成されている。
特開2007−328159号公報
しかしながら、上記特許文献1の装置では、定着ベルト2の内側にはニップパッド8や温度検知用サーミスタ4が存在することから、アンテナ3の形状や材質に制約があった。また、定着ベルト2の内側は高温環境であるため、アンテナ3には、熱に耐えうる高コストの部材を用いる必要があり、設計の自由度が低かった。
さらに、通常、被加熱部材である定着ベルト2以外の、特に加熱を望まない部品が誘導加熱により発熱するのを抑えるために磁気シールドが設けられる。しかし、磁気シールドの影響がアンテナ3に及ぶことがあるため、アンテナ3が出力する電圧が小さくなり、小さな磁束の検知が困難になる場合があった。
本発明は上記従来技術の問題を解決するためになされたものであり、その目的は、設計の自由度を高めて、被加熱部材の状態の検知精度を高めると共にコスト低減を容易にすることができる加熱装置及び画像形成装置を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明の加熱装置は、磁束を発生させる加熱コイルと、コアと、被加熱部材とを有し、前記加熱コイルが発生させる磁束の作用により、前記コア及び前記被加熱部材によって磁路が形成され、電磁誘導によって前記被加熱部材が発熱するように構成された加熱装置であって、前記コアを挟んで前記被加熱部材の反対側の領域に配設され、該領域を通る磁束を検知する検知手段と、前記検知手段の検知結果に基づいて前記被加熱部材の状態の変化の有無を判定する制御手段とを有することを特徴とする。
本発明によれば、設計の自由度を高めて、被加熱部材の状態の検知精度を高めると共にコスト低減を容易にすることができる。
本発明の一実施の形態に係る加熱装置が適用される画像形成装置の全体構成を示す図である。 定着器の構成を示す模式図である。 定着器の制御機構のブロック図である。 直流化回路の構成を示す回路図である。 アンテナ出力の波形、直流化回路出力の波形、直流化波形を示す図である。 定着ベルトの正常時、異常時における磁路を示す図である。 定着ベルトの正常時、異常時における直流化回路の出力波形を示す図である。 定着ベルトの異常判定処理のフローチャートである。 特許文献1の画像形成装置における定着装置の模式図である。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る加熱装置が適用される画像形成装置の全体構成を示す図である。この画像形成装置900は、一例として、加熱装置としての定着器911を有した電子写真フルカラープリンタとして構成される。
この画像形成装置900は、図面上左から右にタンデム配置された4色分の画像形成ユニットを有する。各画像形成ユニットはそれぞれレーザ露光方式の電子写真プロセス機構であり、同じ構成とされている。イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックに対応する構成要素には、それぞれ「y」、「m」、「c」、「bk」の符号が付してある。
イエローについて説明すると、画像形成装置900において、帯電ローラ902yは感光ドラム901yを所定の電位に帯電させ、901yの電位を平滑化する。感光ドラム901yは図1の反時計方向に回転しており、レーザーユニット903yは感光ドラム901yの表面をレーザでスキャンし感光ドラム901yの表面に潜像を形成する。
また、中間転写ベルト906が、駆動ローラと従動ローラと二次転写ローラ907との間に懸回張設され、図1の時計方向に回転駆動される。一次転写帯電ローラ905yが、中間転写ベルト906の裏面側に配置される。潜像が形成された感光ドラム901yは現像ブレード904yにより潜像に従ってトナーを乗せられる。このとき、感光ドラム901yに乗せられたトナー画像は、潜像として描かれた画像と一致しており、このトナー画像は感光ドラム901yがさらに回転した後、中間転写ベルト906に転写される。イエロー以外の色に関する構成については同様であるので説明を省略する。
中間転写ベルト906に乗せられた4色分のトナー画像は、二次転写ローラ907及び二次転写対向ローラ908で、用紙カセット910から用紙搬送路912aを通って搬送されてきた記録材である用紙Pに転写される。用紙Pに転写されずに中間転写ベルト906上に残ったトナーは、クリーニングユニット909で除去される。
トナー画像を乗せられた用紙Pは用紙搬送路912bを通って定着器911に搬送され、熱と圧力によって未定着画像が用紙Pに定着される。トナー画像を定着された用紙Pは、用紙搬送路912cを通って排紙され、成果物となる。
次に、定着器911の構成について説明する。図2は、定着器911の構成を示す模式図である。同図左側が用紙Pの流れの下流側である。
定着器911において、エンドレスの被加熱部材である上側の定着ベルト120が2つの芯金123の間に懸回されて張られており、この芯金123の回転で定着ベルト120が回転する。定着ベルト120は金属でできており、誘導加熱コイル101が発生させる交番磁束の作用により渦電流が流れることで発熱する、いわゆる電磁誘導加熱方式によって加熱される。すなわち、定着ベルト120は金属でできた導電層の表側にゴム層が形成されており、導電層に渦電流が流れると発熱するようになっている。定着ベルト120の導電層としては、比透磁率が高く、磁束を通しやすい材料が選定される。
また、エンドレスの加圧ベルトである下側の定着ベルト121が2つの芯金124の間に懸回されて張られており、この芯金124の回転で定着ベルト121が回転する。これら2つの定着ベルト120、121の間に未定着トナー画像を乗せた用紙Pが通ることによって未定着画像が定着される。
上下の定着ベルト120、121の内側にはそれぞれ、用紙Pに圧力をかけるための金属板であるニップパッド130、131が配設され、ベルト内部の空間が狭くなっている。また、上側の定着ベルト120の内側にはサーミスタ133が配置され、その配線は磁気シールド132によって簡易的にシールドされている。このサーミスタ133により定着ベルト120の温度が測定される。
定着ベルト120の上側に近接して加熱コイルユニット110が配設される。加熱コイルユニット110は、誘導加熱コイル101と、磁性体であるフェライトコア102と、全体を支えるケース111とから構成されている。誘導加熱コイル101が生じさせる磁束は、主にフェライトコア102と定着ベルト120とによって形成される磁路を通るよう設計されている。
加熱コイルユニット110の上側(外側)に近接して、検知手段としてのループアンテナ(以下、単に「アンテナ」)140が配設される。すなわち、アンテナ140は、フェライトコア102を挟んで定着ベルト120の反対側の領域に配設され、該領域を通る磁束を検知する。アンテナ140の配置位置は、誘導加熱コイル101を挟んで定着ベルト120の反対側の領域でもある。アンテナ140は、磁束により電圧または電流を発生させる構成のものであり、本実施の形態では、出力電圧を用いて磁束を検知する。アンテナ140の基本構成は、上記特許文献1で示されるものと同様である。アンテナ140は、定着ベルト120の幅方向(図2の奥行き方向)に延設され、電線が延設方向に往復して延設方向に長い略環状を呈する(ループを形成する)ように配設される。
図3は、定着器911の制御機構のブロック図である。アンテナ140の出力電圧は、直流化回路160を通して制御回路(制御手段)170に出力される。制御回路170は、IH電源180の動作を制御しており、その起動及び停止が可能である。IH電源180の制御により、誘導加熱コイル101の駆動制御がなされる。制御回路170は不図示のCPU、ASIC等から構成され、定着器911における全体の動作を制御する。
図4は、直流化回路160の構成を示す回路図である。直流化回路160の出力はアンテナ140の出力電圧に比例しており、直流化回路160の出力からアンテナ140に生じている電圧の大きさを知ることができる。アンテナ140に生じる電圧波形はアンテナ140に入る磁束の微分と相似であり、アンテナ140に入る磁束は誘導加熱コイル101に流れる電流によって発生する。このため、アンテナ140に生じる電圧波形の基本周波数は、誘導加熱コイル101に流れる交流電流の基本周波数と同じであり、20KHzから80KHz程度の周波数である。
図5(a)、(b)、(c)は、アンテナ出力の波形、直流化回路出力の波形、直流化波形を示す図である。直流化回路160の動作と波形について、図4、図5を用いて説明する。
直流化回路160は、アンテナ140で発生する高周波の交流電圧200(図5(a))を直流電圧202(図5(c))に変換して出力するためのものであり、そのために、本実施の形態では倍圧整流回路161を採用している。倍圧整流回路161には、ダイオード163、164、コンデンサ165、166が含まれる(図4)。
図4に示す倍圧整流回路161の観測点PAでは、波形201(図5(b))となり、出力信号は直流電圧202(図5(c))のようになっている。また、倍圧整流回路161に放電電流調整用抵抗162を設けて直流電圧202の降下速度を任意に変更することも可能である。このように、直流化回路160の出力信号からアンテナ140の出力電圧の大きさ知ることができる。
図6(a)、(b)は、それぞれ定着ベルト120の正常時、異常時における磁路を示す図である。ここでいう「異常時」とは、定着ベルト120に、正常時に対して状態の変化が有った時であり、具体的には定着ベルト120の破断やめくれ等の損傷(ベルト異常)があった時を指す。図6では、定着ベルト121及び定着ベルト120の内側の部品の図示を省略している。
図6(a)に示すように、定着ベルト120が正常な状態の時には、誘導加熱コイル101が生じさせる磁束の多くが、フェライトコア102と定着ベルト120とによって作られた磁路を通るように流れている。フェライトコア102を流れる磁束を磁束50とする。
定着ベルト120においては、渦電流が流れてジュール熱が生じて発熱すると同時に、渦電流によって誘導加熱コイル101が作る磁束を打ち消す方向に磁束が発生し、誘導加熱コイル101によるものとは逆向きの起磁力が生じている。この時、加熱コイルユニット110の周辺には、フェライトコア102を通らない磁束150が存在しており、磁束150の量(密度)はフェライトコア102を通る磁束50の量に対して一定の割合となっている。
よって、加熱コイルユニット110の周辺にアンテナ140を設置してフェライトコア102を通らなかった磁束150の量を検知することにより、フェライトコア102の中を通る磁束50の量を推定することができる。
定着ベルト120が何らかの理由により破損した場合(図6(b))、定着ベルト120に流れる渦電流により生じていた、誘導加熱コイル101が生じさせる磁束に対する逆向きの磁束が発生しなくなる。そのため、誘導加熱コイル101が作る起磁力と逆向きに生じていた起磁力も発生しなくなる。
この時、空気中よりも透磁率の高い定着ベルト120が、損傷部分については存在しないのと同じこととなるため、磁気回路全体の磁気抵抗は上昇するが、渦電流によって生じていた起磁力がなくなる効果が支配的であるため磁束の総量は増加する。これらから、定着ベルト120が損傷した時、フェライトコア102を通る磁束50が増加すると共に、結果としてアンテナ140を通る磁束150の量も増加するため、アンテナ140の出力電圧は大きくなる(図6(b))。従って、定着ベルト120が損傷すると、正常時に比し直流化回路160の出力信号の値が大きくなる。
次に、アンテナ140の検知結果に基づく制御回路170による定着ベルト120における状態の変化の有無の判定手法(定着ベルトの異常判定処理)について説明する。
図7(a)、(b)は、それぞれ定着ベルト120の正常時、異常時における直流化回路160の出力波形を示す図である。
図7(a)に示すように、ある時刻において誘導加熱を開始(IHスタート)すると、直流化回路160の出力(検知電圧)は立ち上がった後、ほぼ一定で推移し、誘導加熱を停止するまで判定用閾値THを超えることはない。
次に、誘導加熱の動作中に定着ベルト120に何らかの異常が生じ、定着ベルト120の一部が破断した場合、直流化回路160の出力は、図7(b)に示すように、破断前までは図7(a)と同じで、判定用閾値THを下回っている。しかし、破断が発生した時点から、直流化回路160の出力は急激に立ち上がり、判定用閾値THを超える状態となり、この状態は誘導加熱を停止するまで継続する。
従って、定着ベルト120の状態変化の有無は、制御回路170が直流化回路160の出力を監視し、判定用閾値THとの比較により判定できる。そして、出力が判定用閾値THを超えたことをもってベルト異常と判定することができる。
図8は、定着ベルト120の異常判定処理のフローチャートである。
画像形成装置900がプリントジョブを開始すると、定着器911において制御回路170は定着動作を開始するよう制御する(ステップS101)。次に、制御回路170は、IH電源180の駆動を開始して誘導加熱コイル101に交流電流を流すよう制御する(ステップS102)。すなわち、定着ベルト120を印刷に必要な温度(例えば200°C)にまで上昇させるため、プリントジョブ中に誘導加熱を行う。
次に、制御回路170は、IH電源180の駆動期間中に直流化回路160の出力が判定用閾値THを超えたか否かを判別する(ステップS103)。すなわち、制御回路170は、定着動作のためにIH電源180が動作状態である間、直流化回路出力の監視を継続する。そして、定着動作のための誘導加熱が不要となってIH電源180の駆動停止がなされるまでの間に、直流化回路160の出力が判定用閾値THを超えたか否かを判別する。
その判別の結果、IH電源180の駆動期間中に直流化回路160の出力が判定用閾値THを超えた場合は、制御回路170は、ベルト異常が発生したと判定する(ステップS104)。この場合、制御回路170は、IH電源180の駆動を緊急停止するよう制御する(ステップS105)。IH電源180の緊急停止により、異常な状態で定着動作を継続することを回避でき、その結果、更なる故障発生を防止して安全性を高めることが可能になる。
一方、ステップS103で、直流化回路160の出力が判定用閾値THを超えることなくIH電源180の駆動が終了した場合は、制御回路170は、定着動作を終了させる(ステップS106)。この場合、ベルト異常の発生は検知されなかったことになる。
本実施の形態によれば、アンテナ140を、フェライトコア102を挟んで定着ベルト120の反対側の領域に配設した。この配設領域は、定着ベルト120の狭い内側でなく広い外側であるので、十分な検知信号を得られる条件に設定する上で、アンテナ140の形状や材質における制約が少なくなる。上記配設領域は、定着ベルト120の内側とは異なり高温環境でないので、アンテナ140には高価な高耐熱部材を用いる必要がない。しかも、定着ベルト120の外側にあるアンテナ140には、磁気シールド132(図2)の影響が及ばないので、アンテナ140の大きな出力を確保しやすく、小さな磁束の検知も容易になる。よって、設計の自由度を高めて、定着ベルト120の状態の検知精度を高めると共にコスト低減を容易にすることができる。
また、ベルト異常が発生した場合は、IH電源180の駆動が強制停止させられるので、無駄な処理を回避すると共に、安全性を高めることができる。
ところで、アンテナ140の配設領域は上記した例示に限定されない。すなわち、アンテナ140は、フェライトコア102及び定着ベルト120を通る磁路から漏れ出る磁束を検知できるような領域に配設されればよい。従って、フェライトコア102乃至加熱コイルユニット110を挟んで定着ベルト120の反対側であって、加熱コイルユニット110の周辺の任意の位置に配置できる。この点でも装置の設計自由度を高めることに繋がる。
ところで、磁束を検知する「検知手段」の構成としては、アンテナ140に限定されるものでなく、ホール素子等を用いた構成であってもよい。
また、状態の変化が判定される対象としての「被加熱部材」は、ベルト定着方式の定着装置における定着ベルトに限定されない。例えば、ローラ定着方式の定着装置における定着ローラ、あるいは、インクジェット方式のプリンタにおける固体インクの支持部材であってもよい。これらに関し、ベルト異常に対応する「状態の変化」には、定着ローラ、支持部材の損傷や歪み等の変形も考えられる。
ところで、本発明の適用対象は、電磁誘導によって被加熱部材が発熱する加熱装置であればよく、画像形成装置の定着装置に限定されない。例えば、薄い材料を貼り合わせて層を形成するラミネート処理用の加熱装置にも応用が可能である。
101 誘導加熱コイル
102 フェライトコア
120 定着ベルト
140 アンテナ
170 制御回路
900 画像形成装置
911 定着器

Claims (6)

  1. 磁束を発生させる加熱コイルと、コアと、被加熱部材とを有し、前記加熱コイルが発生させる磁束の作用により、前記コア及び前記被加熱部材によって磁路が形成され、電磁誘導によって前記被加熱部材が発熱するように構成された加熱装置であって、
    前記コアを挟んで前記被加熱部材の反対側の領域に配設され、該領域を通る磁束を検知する検知手段と、
    前記検知手段の検知結果に基づいて前記被加熱部材の状態の変化の有無を判定する制御手段とを有することを特徴とする加熱装置。
  2. 前記制御手段は、前記検知手段の検知結果が判定用閾値を超えた場合に、前記被加熱部材の状態に変化が有ったと判定することを特徴とする請求項1記載の加熱装置。
  3. 前記制御手段は、前記加熱コイルの駆動を制御し、前記被加熱部材の状態の変化があったことを判定した場合は前記加熱コイルの駆動を停止するよう制御することを特徴とする請求項1または2記載の加熱装置。
  4. 前記検知手段は、磁束により電圧または電流を発生させるアンテナで構成されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の加熱装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の加熱装置を用いて、記録材の未定着画像を定着させることを特徴とする画像形成装置。
  6. 前記加熱装置における前記被加熱部材は、定着ベルトであることを特徴とする請求項4記載の画像形成装置。
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