JP2024003860A - 画像形成装置 - Google Patents

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康弘 武市
Yasuhiro Takeichi
和宏 秋葉
Kazuhiro Akiba
直樹 鎌田
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Abstract

【課題】部品交換に関わる不要なコストを抑える。【解決手段】無端状の回転可能なベルトと、ベルトを回転駆動する駆動手段と、ベルトを加熱する加熱手段と、ベルトに当接し、ベルトとの間でニップ部を形成する加圧ローラと、ベルトの温度を検出するベルト温度検出手段と、ベルトの回転速度を検出するベルト速度検出手段と、ベルト速度検出手段により検出したベルト回転速度が、目標とするベルト回転速度から所定の範囲内でないときにベルトの回転速度が異常であると判定する異常判定手段と、を有し、異常判定手段は、ベルトの回転速度が異常であると判定した後に、加熱開始前にベルト温度検出手段により検出したベルトの第1の温度と、ベルトの第1の温度を検出してから所定時間経過した後にベルト温度検出手段により検出したベルトの第2の温度との差が、閾値を超えた場合は、ベルト速度検出手段が故障であると特定し、閾値以下の場合は、定着ユニットが故障であると特定する。【選択図】 図12

Description

本発明は、記録材に形成されたトナー像を定着装置により加熱する画像形成装置に関する。
画像形成装置においては、シート状の記録材の上にトナー画像を形成し、そのトナー画像を定着装置により加熱・加圧して記録材上に定着させている。
従来の定着装置のうちの1つとして、ベルト方式の定着装置が知られている。この方式の定着装置は、加圧ローラと、加圧ローラに対向配置されるパッド部材と、加熱ローラと、パッド部材と加熱ローラとの間に張架される無端状の定着ベルトと、を備えている。この方式の定着装置は、加圧ローラと定着ベルトとの圧接によって形成されたニップ部にて、定着ベルトを介して加熱ローラの熱を記録材に与えることでトナー像を記録材に定着させる。この方式は、記録材と定着ベルトの接触面積を大きく取ることができるため、短時間で記録材にトナーを定着させることができることから、時間当たりの出力量が多い画像形成装置で特に採用される定着方式である。
特許文献1では、ニップ部での記録材の搬送速度を一定にし搬送不良を抑制するために、ベルト部材の移動速度を検出するベルト移動速度検出手段を有し、検出されたベルト移動速度に基づき定着ローラ駆動速度を制御する構成が提案されている。また、ベルト移動速度検出手段により検出されたベルト部材の移動速度が、予め設定されたベルト部材の移動速度よりも遅い場合に、定着装置内で異常が発生していると判定することが併せて提案されている。
特開2013-44868号公報
しかしながら、ベルト移動速度検出手段により検出された情報に基づいて、異常が発生していると判定された場合、その原因として、以下のケースが想定される。すなわち、被加熱部材の故障による負荷重や用紙の詰まり等によって予め設定された移動速度でベルト部材を駆動できないケースと、ベルト移動速度検知手段そのものの異常により移動速度が正しく検出できないケースと、が想定される。
これらの原因の切り分けができていないと、交換すべき部品が交換されずサービスマンが再出動することや、交換不要な部品まで修理/交換してしまうことで、部品交換に関わる不要なコストが発生してしまうおそれがある。
そこで、本発明の目的は、部品交換に関わる不要なコストを抑えることである。
上記目的を達成するための本発明の代表的な構成は、無端状で回転可能なベルトと、前記ベルトを回転駆動する駆動手段と、前記ベルトを加熱する加熱手段と、を含む定着ユニットと、前記ベルトに当接し、前記ベルトとの間でニップ部を形成する加圧ローラと、前記ベルトの回転方向において前記加熱手段とは異なる位置で前記ベルトの温度を検出するベルト温度検出手段と、前記ベルトの回転速度を検出するベルト速度検出手段と、前記ベルト速度検出手段により検出したベルト回転速度が、目標とするベルト回転速度から所定の範囲内でないときに前記ベルトの回転速度が異常であると判定する異常判定手段と、を有し、前記異常判定手段は、前記ベルトの回転速度が異常であると判定した後に、前記加熱手段により前記ベルトの加熱を開始する前に前記ベルト温度検出手段により検出した前記ベルトの第1の温度と、前記ベルトの第1の温度を検出してから所定時間経過した後に前記ベルト温度検出手段により検出した前記ベルトの第2の温度との差が、予め設定した閾値を超えた場合は、前記ベルト速度検出手段が故障であると特定し、閾値以下の場合は、前記定着ユニットが故障であると特定する、故障個所特定制御を行う、ことを特徴とする。
本発明によれば、ベルトの回転速度が異常であると判定した後に、ベルト温度検出手段を併用して故障個所の特定を実施できる。これにより、部品交換に関わる不要なコストを抑えることができる。
画像形成装置の概略構成を示す模式断面図 (a)定着装置の概略構成を示す模式断面図、(b)補助駆動ローラの模式断面図 (a)(b)加熱ヒータの配光分布を示す図 画像形成装置の制御ブロック図 定着装置の温調制御を示すフローチャート 定着装置の速度制御を示すフローチャート 定着装置の速度制御を実施した際のタイミングチャート 定着装置のヒータ制限による保護制御を示すフローチャート (a)ヒータ制限なしの定着ベルトの温度推移を示す図、(b)ヒータ制限ありの定着ベルトの温度推移を示す図 (a)ヒータ制限ありで通紙を継続した場合の定着ベルトの温度推移を示す図、(b)ヒータ制限ありで紙間を空けて通紙を継続した場合の定着ベルトの温度推移を示す図 定着装置の故障判定制御を示すフローチャート 定着装置の故障個所特定制御を示すフローチャート (a)(b)定着装置の故障個所特定時のUI通知を示す図
以下、図面を参照して、本発明に係る画像形成装置の実施の形態を例示的に詳しく説明する。なお、以下では、本発明を複数の感光ドラムを有する電子写真方式のフルカラーの画像形成装置に適用する例を説明するが、本発明はこれに限らず、各種方式の画像形成装置、単色の画像形成装置などにも適用できる。また、以下の実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、それらの相対配置などは、本発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものであり、本発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
〔実施例1〕
<画像形成装置>
本実施例に係る画像形成装置の概略構成について、図1を用いて説明する。図1は本実施例に係るフルカラーの画像形成装置の概略構成を示す模式断面図である。
画像形成装置1は、画像読取部2と画像形成装置本体3とを備える。画像読取部2は、原稿台ガラス11上に置かれた原稿を読み取るもので、光源12から照射された光が原稿で反射し、レンズなどの光学系部材13を介してCCDセンサ14に結像される。光源12、光学系部材13、及びCCDセンサ14は、矢印の方向に走査可能な光学系ユニットをなす。このような光学系ユニットは矢印の方向に走査することにより、原稿をライン毎の電気信号データ列に変換する。CCDセンサ14により得られた画像信号は、画像読取部2のリーダ制御部15から画像形成装置本体3に送られ、制御部30で後述する各画像形成部に合わせた画像処理がなされる。また、制御部30は画像信号としてプリントサーバ等の外部ホスト装置からの外部入力も受ける。また、制御部30は、画像形成装置本体3にケーブルによって接続された操作部4(図4に示すUI305)からの入力も受ける。ここで、操作部4は、情報を表示する表示部を含む操作部であり、ケーブルによって有線で画像形成装置本体3に接続されている。操作部4は、画像形成装置本体3に有線で接続される構成を例示したが、これに限定されるものではなく、無線で接続される構成であってもよい。
画像形成装置本体3は、複数の画像形成部Pa、Pb、Pc、Pdを備え、各画像形成部では、上述の画像信号に基づいて画像形成が行われる。即ち、画像信号は制御部30によりPWM(パルス幅変調制御)されたレーザービームに変換される。図1において、露光装置としてのポリゴンスキャナ29は、画像信号に応じたレーザービームを走査する。そして、各画像形成部Pa~Pdの像担持体としての感光ドラム20a~20dにレーザービームが照射される。なお、Paはイエロー色(Y)の画像形成部、Pbはマゼンタ色(M)の画像形成部、Pcはシアン色(C)の画像形成部、Pdはブラック色(Bk)の画像形成部であり、それぞれ対応する色の画像を形成する。画像形成部Pa~Pdは略同一なので、以下に画像形成部Paの詳細を説明して、他の画像形成部Pb、Pc、Pdの説明は省略する。画像形成部Paにおいて、後述するように、画像信号に基づいて感光ドラム20aの表面にトナー画像が形成される。
一次帯電器21aは、感光ドラム20aの表面を所定の電位に帯電させて静電潜像形成の準備を施す。ポリゴンスキャナ29からのレーザービームによって、所定の電位に帯電された感光ドラム20aの表面に静電潜像が形成される。現像器22aは、感光ドラム20a上の静電潜像を現像してトナー画像を形成する。転写ローラ23aは、中間転写ベルト24の背面から放電を行いトナーと逆極性の一次転写バイアスを印加し、感光ドラム20a上のトナー画像を中間転写ベルト24上へ一次転写する。転写後の感光ドラム20aは、クリーナー27aでその表面を清掃される。
また、中間転写ベルト24上のトナー画像は次の画像形成部に搬送され、Y、M、C、Bkの順に、順次それぞれの画像形成部にて形成された各色のトナー画像が一次転写され、4色の画像が中間転写ベルト23の表面に形成される。画像形成部Pdを通過したトナー画像は、二次転写ローラ対25、26で構成される二次転写部において、中間転写ベルト24上のトナー画像と逆極性の二次転写電界が印加されることにより、記録材としての用紙に二次転写される。カセット8,9から給紙された用紙は、レジスト部28で待機した後、中間転写ベルト24上のトナー画像と用紙の位置を合わせるためにタイミングを制御され、レジスト部28から二次転写部に搬送される。その後、用紙上のトナー画像は、像加熱装置としての定着装置200で、用紙に定着される。定着装置を通過後、機外に排紙される。両面JOBの場合は、用紙の第一面(1面目)にトナー画像の転写および定着が行われる。用紙は、定着後の画像形成装置内部に設けられた反転部を経て用紙の表裏が逆転され、再び画像形成部に送られる。そして用紙の第二面(2面目)にトナー画像の転写および定着が行われる。その後、用紙は、機外へ排出され、排紙トレイ7上に積載される。
画像形成装置本体3には、その筐体の一部を成す開閉可能な不図示のドアが設けられており、その開閉状態は不図示のドアセンサより検出可能となっている。前記ドア(例えば図4に示す定着ドア251)を開けることにより、ユーザは定着装置200にアクセスできるようになり、定着装置200の交換やメンテナンス及び搬送中に詰まった用紙のジャム処理などを行うことが可能となる。ドアセンサ(例えば図4に示す定着ドアセンサ250)がドア開を検出しているとき、定着装置200は動作を禁止され、ドア閉を検出しているときのみ動作を許可されることで、ユーザが安全に定着装置200にアクセスできるよう構成される。
<定着装置>
次に本実施例に係るベルト加熱方式の定着装置200の概略構成について図2(a)を用いて説明する。図2(a)は、定着装置200の概略構成を示す模式断面図である。
図2(a)において、記録材としての用紙は右から左方向に搬送される。定着装置200は、定着ベルト(以下、ベルト)201と、定着部材としての加圧パッド(以下、パッド)202と、加熱ヒータ210を含む補助駆動ローラ204、張架ローラ205と、加圧ローラ203と、を有する。また定着装置200は、ベルトサーミスタ230と、ヒータサーミスタ231と、を有する。
ベルト201は、無端状で回転可能な回転体である。ベルト201は、パッド202、補助駆動ローラ204、張架ローラ205によって張架される。パッド202は、ベルト201を挟んで、加圧ローラ203に押圧される。
補助駆動ローラ204は、その内部に複数の加熱ヒータ210(以下、ヒータ)が配設されており、所定の温度まで発熱可能である。加熱ヒータ210は、ベルト201を加熱する加熱手段である。ベルト201は、補助駆動ローラ204に対してベルト接触始点260からベルト接触終点261までの区間で接しながら加熱される。ここで、ベルト接触始点260は、ベルト201が補助駆動ローラ204の外周面に接触する点である。ベルト接触終点261は、ベルト201が補助駆動ローラ204の外周面から離れる点である。
ヒータサーミスタ231は、ヒータ210の温度を検知する検知手段である。ヒータ210の温度は、ヒータサーミスタ231の温度検知結果が紙種に応じた所定の目標温度になるよう、制御部30によりヒータ210に対する投入電力を変化させて制御される。また、補助駆動ローラ204は、回転方向に直交する軸方向の一方の端部にギアが固定されており、ギアを介して駆動源(図4に示すベルト駆動モータ311)に接続されて回転駆動される。補助駆動ローラ204の回転によりベルト201は補助駆動力を付与される。
張架ローラ205は、ヒータ210のフレームによって支持されたばねによって付勢されており、ベルト201に所定の張力を与えるテンションローラであり、ベルト201に対して従動回動する。ばねによるテンションは50Nで、張架ローラ205はベルト201にテンションを与えることで、ベルト201をパッド202に追従させている。
加圧ローラ203は、ベルト201を挟んでパッド202に対向し、ベルト201に当接して、ベルト201と共にニップ部262を形成する加圧回転体である。加圧ローラ203は、ギアを介して不図示の駆動源(図4に示す加圧駆動モータ310)に接続されて回転駆動される。また、加圧ローラ203は、不図示の駆動源とカムにより加圧フレーム206が移動することでベルト201を介してパッド202に対して加圧される。
ベルト201と加圧ローラ203との間に形成されるニップ部262において、トナー画像を担持した用紙を挟持し、搬送しながらトナー画像を加熱する。このように、定着装置200は、用紙を挟持搬送しながら、用紙にトナー画像を定着させる。
ベルトサーミスタ230は、ベルト201の温度を検出するベルト温度検出手段である。ベルトサーミスタ230は、ベルト201の回転方向においてヒータ210とは異なる位置に設けられており、ベルト201の温度を検出する。ここでは、ベルトサーミスタ230は、ニップ部262の付近に設けられており、ベルト201のニップ部262における温度を測定する。
ベルトサーミスタ230は、図2に示すように、ベルト201の補助駆動ローラ204が接触していない領域に配置される。ベルト201の補助駆動ローラ204が接触していない領域は、ベルト201の回転方向において、ベルト接触終点261からベルト接触始点260までの間の、ベルト201の領域である。ベルト接触終点261は、ベルト201の回転方向において、ベルト201が補助駆動ローラ204の外周面から離間する接触点である。ベルト接触始点260は、ベルト201の回転方向において、ベルト201が補助駆動ローラ204の外周面に接触する接触点である。これにより、ベルトサーミスタ230は、補助駆動ローラ204の内部に配置された加熱ヒータ210から離れる位置に配置されるため、加熱ヒータによる熱の影響を受けにくく、ベルト201の温度をより正確に検出することができる。
さらにベルトサーミスタ230は、ベルト201の加熱ヒータ210が配置された側に対向する側に配置される。これによっても、ベルトサーミスタ230は、加熱ヒータ210から離れた位置に配置されるため、加熱ヒータによる熱の影響を受けにくく、ベルト201の温度をより正確に検出することができる。
またベルトサーミスタ230は、ベルト201の回転方向において、ベルト201のニップ部262の直前の領域に配置される。ベルト201のニップ部262の直前の領域は、ベルト201の回転方向において、ベルト接触終点261から、ベルト201と加圧ローラ203とのニップ部262までの間の、ベルト201のベルト接触終点261よりもニップ部262に近い領域である。これにより、ベルトサーミスタ230によって、ベルト201のニップ部262の温度を検出することができる。
当接コロ220は、ベルト201を介して補助駆動ローラ204に当接する形で配置され、補助駆動ローラ204の回転に従動して回転する。当接コロ220には不図示のスリットが形成されている。回転検知センサ221は、当接コロ220の回転を検出する。具体的には、回転検知センサ221は、当接コロ220に形成されたスリットを読み取り、パルス信号を出力する。当接コロ220が補助駆動ローラ204の回転に従動して回転することで、回転する当接コロ220のスリットを回転検知センサ221が読み取り、パルス信号を出力する。この回転検知センサ221が出力するパルス信号(パルス数)を所定カウント数までカウントするのにかかった時間を計測することで、ベルト201の回転速度を検知することができる。当接コロ220と回転検知センサ221は、ベルト201の回転速度を検出するベルト速度検出手段を構成している。
なお、前記当接コロ220は、金属製である。ここでは、当接コロ220は、鉄・炭素・銅の合金で形成され、耐熱性が高められている。また、当接コロ220の表層は、フッ素コートが施されており、ベルトとの摺動性が高められている。なお、当接コロ220の金属材料は例示であって、これに限定されるものではなく、耐熱性の高い他の金属材料であっても構わない。
また、当接コロ220は、記録材の搬送方向に直交する幅方向において、ニップ部262を通過する最大サイズの記録材の外側の領域で、ベルト201に当接している。これにより、記録材の画像領域に対応するベルトの周面の汚れが付着しにくく、また記録材の画像領域に対応するベルトの周面に対する負担を減らすことができる。
定着装置200の前後には、用紙を検知する定着前センサ240、定着後センサ241が配置されている。定着前センサ240は、用紙の搬送方向において定着装置200の上流に設置され、定着装置200に用紙が搬送されるタイミングを検知する。定着後センサ241は、定着装置200の下流に設置され、定着後の用紙が搬送されたタイミングを検知する。
また、定着装置200を構成する構成部品である、ベルト201、パッド202、補助駆動ローラ204、張架ローラ205、加熱ヒータ210、加圧ローラ203、当接コロ220、回転検知センサ221は、それぞれ、想定される部品寿命が異なっている。これら構成部品のいずれかが寿命に到達した時点または故障した時点で、定着装置200を交換することは、コスト面、資源の面どちらも無駄がある。そのため、定着装置を構成する構成部品は、それぞれ独立して交換可能な構成となっている。
ここでは、ベルト201と、パッド202と、ベルト駆動モータ311(図4参照)と、加熱ヒータ210を有する補助駆動ローラ204と、を含む定着ユニット207が交換可能な構成となっている。また当接コロ220及び回転検知センサ221が、定着ユニット207とは別に独立して交換可能な構成となっている。
複数の加熱ヒータ210を有する補助駆動ローラ204について図2(b)を用いて説明する。図2(b)は、補助駆動ローラ204の回転軸に平行な面で、補助駆動ローラ204を回転軸に平行な方向に切断した断面を模式的に表した図である。補助駆動ローラ204は、複数の加熱ヒータ210として、6本のハロゲンヒータ211~216を有する。ハロゲンヒータ211~216は、ベルト201を張架する補助駆動ローラ204の内部に不図示のホルダに支持されて配置されている。
ヒータサーミスタ231は、加熱ヒータ210の温度を検知する第1のヒータサーミスタ231aと、加熱ヒータ210の軸方向において第1のヒータサーミスタ231aとは異なる位置で加熱ヒータ210の温度を検知する第2のヒータサーミスタ231bと、を有する。一方のヒータサーミスタ231aは、補助駆動ローラ204の回転方向に直交する軸方向において端部領域に配置され、補助駆動ローラ204の端部領域の温度を検知する。他方のヒータサーミスタ231bは、補助駆動ローラ204の軸方向において中央領域に配置され、補助駆動ローラ204の中央領域の温度を検知する。ヒータサーミスタ231a、231bは、補助駆動ローラ204に接触しており、それぞれ補助駆動ローラ204の表面温度を検出している。
本実施例における6本のハロゲンヒータ211~216の配光分布を図3(a)、図3(b)に示す。図3(a)、図3(b)において、横軸は前後方向(軸方向)の位置、縦軸はその前後方向の位置での発熱性能を表している。図3(a)、図3(b)から分かるように、6本のハロゲンヒータそれぞれが異なる配光分布を有している。
複数の加熱ヒータ210は、補助駆動ローラ204の回転方向に直交する軸方向において、第1のハロゲンヒータ211,216と、第2のハロゲンヒータ212,214,215と、第3のハロゲンヒータ213と、を有する。第1のハロゲンヒータ211,216は、補助駆動ローラ204の回転方向に直交する軸方向において、中央領域を主に加熱する。第2のハロゲンヒータ212,214,215は、補助駆動ローラ204の軸方向において、中央領域を境にした端部領域を主に加熱する。第3のハロゲンヒータ213は、補助駆動ローラ204の軸方向において、中央領域と端部領域を含む軸方向全体の領域を加熱する。補助駆動ローラ204の回転方向に直交する軸方向における中央領域は、D1とD2の間の領域である。補助駆動ローラ204の軸方向における中央領域を境にした端部領域は、D1を境にした一方の端部領域と、D2を境にした他方の端部領域とがある。端部領域を主に加熱する第2のハロゲンヒータ212,214,215は、軸方向両側の端部領域を主に加熱する。
なお、補助駆動ローラ204の回転方向に直交する軸方向は、画像形成装置の前後方向と一致しており、中央領域のD1を境にした一方の端部領域は画像形成装置の前側の端部領域、D2を境にした他方の端部領域は画像形成装置の後側の端部領域である。
ハロゲンヒータ211~216は、それぞれ独立して投入電流値を設定可能な構成となっている。またハロゲンヒータの電力はハロゲンヒータ211、212、213、216が1000W、ハロゲンヒータ214、215が500Wとなっている。これにより、前後方向の幅寸法が小さい記録材を連続的に通紙した場合でも、端部領域を主に加熱するハロゲンヒータの点灯比率を下げることで、補助駆動ローラ204の両端部の蓄熱を抑制することが可能である。ここで、前後方向は、画像形成装置の前後方向であり、記録材の搬送方向に直交する幅方向と一致する。また、端部領域を主に加熱するハロゲンヒータは、前述したとおりハロゲンヒータ212、ハロゲンヒータ214、ハロゲンヒータ215である。
ヒータサーミスタ231a、231bは、それぞれ補助駆動ローラ204の軸方向における中央と端部の温度を検出している。第2のヒータサーミスタ231bは、補助駆動ローラ204の軸方向における中央領域に配置されている。第1のヒータサーミスタ231aは、補助駆動ローラ204の軸方向における中央領域のD1を境にした一方の端部領域に配置されている。第1のヒータサーミスタ231aは、補助駆動ローラ204の軸方向中央に配置された第2のヒータサーミスタ231bに対して、軸方向外側に配置されている。ヒータサーミスタ231a、231bがD1、D2に重ならないように配置することで、補助駆動ローラ204(加熱ヒータ210)の中央領域と端部領域の温度を確実に検出することができる。
ここでは、補助駆動ローラ204の軸方向において、ハロゲンヒータ211~216の配熱部分が500mm、D1、D2がそれぞれ125mm、375mmとした場合に、ハロゲンヒータ211のD1の外側は100W、D1、D2の内側は800W、D2の外側は100Wとなる。
<画像形成装置の制御ブロック>
本実施例に係る画像形成装置1の制御ブロック図を図4に示す。制御部30は、画像形成装置1の基本制御を行うCPU300、制御プログラムやアプリケーションプログラムが格納されるROM301、制御プログラムの処理を実行するためのワークエリアとして機能するRAM302、を有する。制御部30は、電源がOFFされてもデータが保持されるEEPROM303、制御のための周期的な時間間隔の生成や2点間の経過時間測定が可能なタイマ304、を有する。制御部30は、ユーザに対する画面表示やユーザによるタッチ入力を受け付けるUI305、ホストコンピュータ(不図示)やネットワークに接続されたデータ収集サーバ(不図示)等とデータ送受信を行う通信I/F306、を有する。
制御部30には、加圧ローラ203を駆動する加圧駆動モータ310、定着ベルト201を回転駆動する駆動手段としてのベルト駆動モータ311、定着装置200の温度調整に用いられる複数のヒータを有する加熱ヒータ210が接続されている。加圧駆動モータ310、ベルト駆動モータ311、加熱ヒータ210は、それぞれ制御部30からの制御信号に基づき制御される。
また、制御部30には、以下の各種サーミスタやセンサが接続され、それぞれ制御部30からの制御信号に基づき制御される。具体的には、制御部30には、ベルトの表面の温度を検出するベルト温度検出手段としてのベルトサーミスタ230、加熱ヒータ210の温度を検出するヒータ温度検出手段としてのヒータサーミスタ231(231a,231b)が接続されている。また、制御部30には、ベルトの回転速度を検出するためのベルト速度検出手段が接続されている。ここでは、ベルト速度検出手段は、ベルトに当接するように設置される当接コロ220と、当接コロ220の回転を検知する回転検知センサ221と、からなる。また、制御部30には、用紙を検知する定着前センサ240、定着後センサ241が接続されている。定着前センサ240は、用紙の搬送方向において定着装置200の上流に設置され、定着装置200に用紙が搬送されるタイミングを検知する。定着後センサ241は、定着装置200の下流に設置され、定着後の用紙が搬送されたタイミングを検知する。また、制御部30には、定着ドア251が開いたことを検知する定着ドアセンサ250が接続されている。
CPU300は、定着ドアセンサ250が開いたことを検知すると、直ちにJOBを停止し、加熱ヒータ210を止め、加圧駆動モータ310、及びベルト駆動モータ311の駆動を停止させる。
<定着装置の温調制御>
図5を用いて、定着装置200の温調制御について説明する。図5は、定着装置200の温度制御を示すフローチャートである。定着装置200の温調制御には、ウォームアップ制御、スタンバイ制御、及びプリント制御の一連の温度制御がある。ウォームアップ制御は、電源ON起動時から所定の温度まで定着装置200を温め、プリント準備する為の制御(ステップS400~402)である。スタンバイ制御は、JOB開始まで所定の温度を維持する制御(ステップSS403~405)である。プリント制御(ステップS406~409)は、JOB内容に応じた目標温度に設定する制御である。
ステップS400において、CPU300はベルト201の速度をウォームアップ時の速度に設定し、その設定した速度でベルト201の駆動を開始する。本実施例の定着装置200は、ウォームアップ時は348mm/sの速度でベルト201を回転駆動する。
ステップS401において、CPU300は加熱ヒータ210の設定温度をウォームアップ用の目標温度に設定し、加熱ヒータ210の加熱を開始する。
ステップS402において、CPU300はヒータサーミスタ231から検出される加熱ヒータ210の温度が前記ステップS401にて設定した目標温度に達するまで待ち、目標温度に達したらステップS403に進む。
ステップS403において、CPU300はベルト201の速度をスタンバイ用の速度に変速する。本実施例の定着装置200は、静音性の観点から最低速度で駆動させ、スタンバイ時は50mm/sまでベルト201の速度を落とす。
ステップS404において、CPU300は加熱ヒータ210をスタンバイ用の目標温度に設定する。
ステップS405において、CPU300はJOB開始まで待ち、JOBが開始したら、ステップS406に進む。
ステップS406において、CPU300は定着させる用紙サイズ、坪量などの情報を含むJOB内容を取得する。
ステップS407において、CPU300はステップS406で取得したJOB内容に応じた、ベルト201の目標速度に変速する。本実施例の定着装置200では、ベルトの目標速度を、用紙の坪量に応じて、348mm/s、248mm/s,174mm/sと切り替える。
ステップS408において、CPU300はステップS406で取得したJOB内容に応じたプリント目標温度に、加熱ヒータ210の目標温度を設定する。
ステップS409において、CPU300はJOB終了したかを判定し、JOBが終了するまでステップS409を繰り返し、JOBが終了したならステップS403に戻り、次のJOBまでスタンバイする。
なお、本実施例の定着装置200では、取得したJOBが終了するまで、加熱ヒータ210の温度およびベルト201の速度は、前述のJOB内容に応じた目標温度および目標速度に維持されるように制御される。
このように、定着装置200の一連の温調制御には、電源ON起動直後に実施するウォームアップ制御、JOB開始までベルト低速のまま定着温度を維持するスタンバイ制御、JOB中に実施し、JOBに応じたベルト速度や温度に設定するプリント制御がある。
<定着ベルトの速度制御>
次に、定着ベルト201の速度補正制御について説明する。図6は、回転検知センサ221を用いた定着ベルト201のフィードバック速度補正制御を示すフローチャートである。
本実施例の定着装置200では、図5のステップS403におけるスタンバイ駆動時を除き、図5のステップS400のウォームアップ駆動時、及びステップS407のプリント駆動時に、定着ベルト201のフィードバック速度制御を実施する。本実施例における回転検知センサ221の回転検知閾値は100mm/sである。その為、回転検知閾値を下回る図5のステップS403におけるスタンバイ駆動時は、定着ベルト201のフィードバック速度制御は実施しない。
ステップS500において、CPU300はベルト駆動モータ311が駆動中であるかを判定し、駆動していればステップS501に進み、そうでなければ処理を終了する。
ステップS501において、CPU300はステップS500で駆動したベルト駆動モータ311によるベルト201の目標速度がスタンバイ駆動時のベルト速度よりも速いかを比較する。ここで、ベルト201の目標速度が、スタンバイ駆動時のベルト速度よりも速ければステップS502に進み、そうでなければ処理を終了する。
ステップS502において、CPU300はタイマ304を用いて、ステップS500で駆動開始してからの経過時間の測定を開始する。
ステップS503において、CPU300はステップS502で測定を開始しているタイマ304の経過時間を取得し、ベルト201の安定駆動に必要な安定駆動時間が経過するまで待つ。CPU300は、安定駆動に必要な安定駆動時間が経過しているなら、ステップS504に進む。
ステップS504において、CPU300は、回転検知センサ221からパルス信号が取得できるかを確認し、取得できるならステップS505へ進み、そうでなければ正常に速度検知ができないと判定し、処理を終了する。
ステップS505において、CPU300は、回転検知センサ221から入力されるパルス信号のパルス数をカウントし、RAM302に格納する。また、CPU300は、タイマ304を用い、所定のパルス数カウントされるまでにかかる時間を測定する。本実施例では、当接コロ220の3周分に相当するパルス数を測定する。
ステップS506において、CPU300は、所定のパルス数カウントできるまで待ち、カウントが完了したらステップS506へ進む。
ステップS507において、CPU300はステップS504からの所定のパルス数カウントできるまでのパルス測定時間と理論時間とを比較する。パルス測定時間の方が理論時間よりも(短ければ)長ければステップS508へ進み、そうでなければステップS509に進む。
ステップS508において、CPU300はベルト201の速度を速度差に応じて減速設定する。
一方、ステップS509において、CPU300はベルト201の速度を速度差に応じて加速設定する。
ステップS509、S509において速度差とは、前記所定のパルス数の理論時間に相当するベルト速度(モータ速度)を基準にした、前記所定のパルス数カウントできるまでのパルス測定時間に相当するベルト速度(モータ速度)との速度差である。
ステップS510において、CPU300はベルト201が停止するまでステップS505に戻り、繰り返す。ベルト201が停止した場合は、フローを終了する。
図7に、図6のフィードバック速度制御を実施した際のタイミングチャートを示す。
図7において、ベルト速度は、ベルト201が実際に回転している速度を波形にしたものである。入力波形は、回転検知センサ221が当接コロ220に搭載されるスリット(不図示)を読み取って出力されるパルス信号である。モータ速度設定は、CPU300がベルト駆動モータ311に設定している速度値である。
T550は、図6のステップS500にあたり、ベルト駆動を開始するタイミングである。
T551は、図6のステップS503において、ベルト201の安定駆動に必要な安定駆動時間が経過したタイミングである。
T552、T553、T554は、図6のステップS505~S506の所定のパルス数カウントを取得し、図6のステップS508、ステップS509のベルト201の速度に速度差に応じたフィードバック速度制御がかかるタイミングである。このとき、ベルト201を回転駆動するベルト駆動モータ311の速度設定は、ベルト目標速度560との差に応じて、微調整される。ここで、ベルト目標速度560は、所定のパルス数をカウントするのにかかる理論時間に相当するベルト速度(モータ速度)である。このベルト目標速度560は、図6のステップS507にて所定のパルス数をカウントするのにかかったパルス測定時間に相当するベルト速度(モータ速度)と比較される。
このように、回転検知センサ221から出力されるパルス信号を用いて、ベルト201の回転速度を算出できる。算出したベルト201の回転速度を、目標とするベルト201の回転速度と比較することで、ベルト201の回転速度を微調整し、より精度の高いベルト駆動制御が可能になる。
<ヒータ制限による保護制御>
ベルト方式の定着装置200において、ベルト201は、一周回転移動する過程で放熱したり、ニップ部262で用紙に熱を与えたりすることで温度が低下する。CPU300は、このベルト201の温度の低下量を予測し、ニップ部262でのベルト201の温度が目標温度に保たれるよう、ヒータ210の投入電力を決定している。しかし、ベルト201が停止していたり、ベルト201が目標速度で動作していなかったりした場合は、この予測と実態が乖離するため、ベルト201に対して過度に熱を与えてしまうことがあり、装置の故障につながる可能性がある。
したがって、ベルト201が動作していないことが想定される場合、補助駆動ローラ204内部の加熱ヒータ210の出力を制限して装置の故障を回避する、ヒータ制限動作を実施する。
以下、図8、図9(a)、図9(b)、図10(a)、図10(b)を用いて、ヒータ制限動作について説明する。
図8は、ベルトの速度異常を検知する速度異常検知制御のフローチャートである。CPU300は、ベルトが動作していないことが想定される場合、ヒータ制限動作を実施する。ヒータ制限の実施は、前述の定着ベルト201の速度制御と同様の理由から、回転検知閾値を下回る図5のステップS403におけるスタンバイ駆動時を除き、図5のステップS400のウォームアップ駆動時、及びステップS407のプリント駆動時に実施する。
ステップS600において、CPU300はベルト駆動モータ311の制御状況を取得し、駆動中であればステップS601へ進み、停止中であれば再度ステップS600を実行する。
ステップS601において、CPU300は、回転検知センサ221からパルス信号が取得できるかを確認し、取得できるならステップS602へ進み、そうでなければベルト201が停止している可能性があると判定し、ステップS607へ進む。
ステップS602において、CPU300は、ベルト駆動モータ311の制御状況を取得し、変速中であればパルス信号の検知結果が常に変化するので1サイクル終了としてステップS600へ進み、変速中でなければステップS603へ進む。
ここで、変速中とは、ベルト201の駆動を開始するタイミング(図6のS500、図7のT550)から、ベルト201の安定駆動に必要な安定駆動時間が経過するタイミング(図6のS503、図7のT551)までの間に相当する。
ステップS603において、CPU300は、回転検知センサ221から入力されるパルス信号のパルス数をカウントし、RAM302に格納する。また、CPU300は、タイマ304を用い、所定のパルス数カウントされるまでにかかる時間を測定する。本実施例では、当接コロ220の3周分に相当するパルス数を測定する。
ステップS604において、CPU300は、所定パルス数カウントできるまで待ち、カウントが完了したらステップS605へ進む。
ステップS605において、CPU300は、ステップS603からの所定のパルス数カウントできるまでのパルス測定時間と理論時間とを比較する。ここで、パルス測定時間と比較する理論時間は正負それぞれマージン(範囲)を持つ。したがって、パルス測定時間がこの理論時間の範囲内であればベルト201の回転速度が正常であるとしてステップS606へ進み、そうでなければベルト201の回転速度が異常であるとしてステップS607に進む。
ステップS606において、CPU300は、パルス測定時間が理論時間範囲内であるため、回転検知センサ221とベルト201(ベルト駆動モータ311)が故障していないと判定する。すなわち、CPU300は、故障検出フラグをFALSEにし、EEPROM303に記憶してステップS600に進む。故障検出フラグをFALSEにすることで、CPU300は、後述する図11にて故障個所特定制御を実施しない。
一方、ステップS607において、CPU300は、パルス測定時間が理論時間範囲内でないため、回転検知センサ221とベルト201(ベルト駆動モータ311)が故障している可能性があると判定する。すなわち、CPU300は、故障検出フラグをTRUEにし、EEPROM303に記憶してステップS608に進む。故障検出フラグをTRUEにすることで、CPU300は、後述する図11にて故障個所特定制御を実施する。
このように、CPU(異常判定手段)300は、ベルト速度検出手段を構成する当接コロ220及び回転検知センサ221により検出したベルト回転速度が、目標とするベルト回転速度から所定の範囲内でないときに、ベルト201の回転速度が異常であると判定する。
ステップS608において、CPU300は、複数のハロゲンヒータのうちの少なくとも1つのハロゲンヒータを停止する、ヒータ制限を実施する。具体的には、CPU300はハロゲンヒータ213とハロゲンヒータ216の出力電流値を0に固定する。このヒータ制限を実施すると、以降はこのヒータ制限状態を継続するため、CPU300は図8に示す速度異常検知制御を終了する。
図9(a)は、定着ベルト201のある一点の温度に注目して、この点が印刷中に一周回転移動する際の温度推移を示したグラフである。また図9(a)は、ヒータ制限を実施していないときの定着ベルト201の温度推移を示したグラフである。図9(a)において、縦軸は温度tであり、横軸はベルト走行距離dである。また、図中のLはベルト201の周長を示す長さである。
まず、T601は定着ベルト201が補助駆動ローラ204の外周面から離れるベルト接触終点261(図2(a)参照)における温度を示している。ベルト201の温度は補助駆動ローラ204の外周面から離れると、放熱により徐々に降下する。そのため、ベルト201は、目標温度であるtTargetより高い温度tHeatで補助駆動ローラ204の外周面から離脱する。
次に、T602は前記定着ベルト201のある点がベルトサーミスタ230に到達したタイミングにおける温度を示している。このポイントでベルト201の温度は目標温度tTarget付近であるように制御される。
続いて、T603はニップ部262におけるベルト201の温度を示している。ニップ部262では、定着ベルト201は用紙に熱を与えるため、dTd〔℃〕だけ温度が降下する。この温度の降下量は通紙中の用紙のサイズや坪量、補助駆動ローラ204の蓄熱状況などにより変動する。
続くT604は、定着ベルト201が補助駆動ローラ204の外周面に接触するベルト接触始点260(図2(a)参照)における温度を示している。定着ベルト201はここから再度、補助駆動ローラ204によりdTu(b)〔℃〕だけ熱を与えられ、ベルト接触終点261に到達するタイミングT605までに温度をtHeatまで取り戻す。
この1周のサイクルを繰り返すことで、通紙中の定着ベルト201の温度を維持している。そして、前記定着ベルト201のある点が2周目のベルトサーミスタ230に到達したタイミングT606における温度がtTarget〔℃〕付近となる。
次に図9(b)は、定着ベルト201のある一点の温度に注目して、この点が印刷中に一周回転移動する際の温度推移を示したグラフである。また図9(b)は、ヒータ制限を実施しているときの定着ベルト201の温度推移を示したグラフである。
図9(b)中T611、T612、T613、T614、T615、T616それぞれのタイミングは、図9(a)におけるT601、T602、T603、T604、T605、T606の位置とそれぞれ対応する。
図9(a)に示すヒータ制限の非実施時と図9(b)に示すヒータ制限の実施時との差は、補助駆動ローラ204の発熱量が低下したことにより、T614~T615にかけての温度上昇幅dTu(c)〔℃〕が低減していることである。これによって、ベルトの2周目のベルトサーミスタ230の到達タイミングT616の温度が、tTarget〔℃〕に到達できていないことが分かる。すなわち、前記定着ベルト201のある点が2周目のベルトサーミスタ230に到達したタイミングT616における温度が、1周目のtTarget〔℃〕付近よりdTl〔℃〕だけ低下していることが分かる。
図10(a)では、ヒータ制限を実施した状態で通紙を続けた場合の、ベルトサーミスタ230で観測できるベルト201の温度推移を示している。図10(a)中に示したタイミングT620~T625は、定着ベルト201のある点が走行距離L進んだ毎のタイミングを示している。
図9(b)で説明した通り、ヒータ制限の実施中は定着ベルト201が一周ごとに温度がdTl〔℃〕低下していた。紙間を維持したまま通紙を継続すると、ベルト201の温度は一周するたびdTl〔℃〕低下していき、目標温度であるtTargetから乖離してゆく様子がわかる。このまま印刷を継続すると、ニップ部262でのベルト201の温度が、トナーを用紙に定着可能とする温度を下回ってしまい、未定着となってしまうため望ましくない。
図10(b)は、ヒータ制限の実施中に給紙間隔をベルト201の周長Lの2倍開けて通紙した際のベルト201の温度推移を示している。用紙がニップ部262を通過した後の温度検出タイミングT631では、ベルト201の温度は目標温度tTargetからdTl〔℃〕だけ低下した値を示している。この後、ベルト201は再度ニップ部262へ向かうが、給紙間隔を空けたことで用紙に熱が奪われることによるdTd〔℃〕の降温が発生しない。これによって、定着ベルト201は2周目のタイミングT632までにtTargetまで温度を取り戻している様子が分かる。このように、給紙間隔を広げることで、ヒータ制限による発熱量の低下を補うことが可能となる。なお、今回は紙間をベルト201の周長Lの2倍とする例を示したが、これは一例であり、これに限定されるものではない。例えば、用紙によって発生するベルト201の降温dTd〔℃〕の大きさや、ヒータ制限の実施によって起きるベルト一周当たりの温度降下dTl〔℃〕が変化した場合は、給紙間隔を増減させて対応することとなる。
<故障個所の特定について>
前回の電源OFF前に、図6に示す速度異常検知制御を実行した際に、ステップS606もしくはステップS607で、CPU300はEEPROM303に故障検出フラグを記憶している。記憶した故障検知フラグがTRUEの時は、当接コロ220や回転検知センサ221の故障、もしくはベルト201が駆動できていない定着ユニット207の故障が想定される。
そこで本実施例では、CPU300は、図11に示す電源起動後のウォームアップ制御時に、故障個所特定制御を実施し、JOB開始前に故障個所を特定する。
ステップS700において、CPU300は、図6のステップS606もしくはステップS607でEEPROM303に記憶している故障検出フラグを取得する。
ステップS701において、CPU300は、取得した故障検出フラグがTRUEであればS702、FALSEであればS707に進む。
ステップS702において、CPU300は、定着装置200の故障個所を特定する故障個所特定制御を開始する。詳細は図12を用いて後述する。
ステップS703において、CPU300は、ステップS702の故障個所特定制御の結果、ベルト駆動に異常があるかを判定し、異常がなければステップS705、異常があればステップS704に進む。
ステップS704において、CPU300は、定着装置200に故障があると特定して、UI305を用いて、ベルト201、ベルト駆動モータ311を含む定着ユニット207の交換が必要であることをユーザに通知する。そして、CPU300は、定着ウォームアップ制御を実行せず停止し、処理を終了する。
ステップS704は、定着装置の故障により印刷処理を継続できない状況である。CPU300は、定着ユニット207が故障であると特定した場合は、定着ユニット207の交換が必要であることをユーザに通知し、画像形成装置の使用の禁止を通知する。
図13(a)に、図11においてステップS704の定着装置に故障があると特定されたときのUI305への表示内容を例示した図を示す。ここでは、UI305として、画像形成装置1に有線(または無線)で接続された操作部4を例示している。図13(a)に示すように、CPU300は、操作部4(UI305)の表示領域に定着ユニットの故障である旨を表示し、以降のユーザからのUI操作を受け付けないようにし、画像形成装置の印刷機能の使用を禁止することを表示する。また、故障個所を示すコードと、これをサービスマンに連絡する指示を併せて操作部4に表示することで、故障に対する復旧を迅速に対処できるような内容としている。
一方、ステップS705において、CPU300は、ステップS702の故障個所特定制御の結果、ベルト駆動には異常はなかったが、速度検知に異常があるかを判定し、異常があればステップS706に進み、異常がなければステップS707に進む。
なお、ステップS705において、NO(異常がない)に進むケースは電源OFF時にベルト駆動、速度検知共に交換作業が行われ、正常に復帰したことを想定している。
ステップS706において、CPU300は、定着装置200に故障箇所があると特定して、UI305を用いて、定着装置200の部品交換の必要があると警告を通知し、当接コロ220や回転検知センサ221の交換を促す。しかし、図6のステップS607のようにヒータ制限は実施されるものの、ステップS704と異なり、ベルト201は駆動に異常がない為、ステップS707に進む。
ここで、ステップS706は、定着装置200の故障個所が当接コロ220や回転検知センサ221からなるベルト速度検出手段であると特定されていて、画像形成装置の印刷処理は継続可能と判断された状況である。CPU300は、ベルト速度検出手段が故障であると特定した場合は、当接コロ220や回転検知センサ221の交換が必要であることをユーザに通知し、画像形成装置の使用の継続を通知する。
図13(b)に、図11においてステップS706の定着装置200の故障個所が当接コロ220や回転検知センサ221からなるベルト速度検出手段(定着速度検知機構)であると特定されたときのUI305への表示内容を例示した図を示す。図13(b)に示すように、CPU300は、操作部(UI305)にプリント受付画面を表示する。それとともに、CPU300は、操作部(UI305)の装置ステータス通知エリア801に、定着装置200の故障個所がベルト速度検出手段(当接コロ220や回転検知センサ221)である旨を表示し、それにより機能制限がかかる可能性がある旨を表示する。ここで、故障に対するユーザへの指示は、特に表示しておらず、サービスマンが点検の際に本メッセージを確認して、修理、交換などの対処を実施する。
そしてステップS707において、CPU300は、図5のステップS400、S401のように正常時と同様にウォームアップ制御を開始し、JOBを受け付ける準備を行う。
次に図12を用いて故障個所を特定する故障個所特定制御について説明する。図12は、故障個所を特定する故障個所特定制御のフローチャートを示す。図12に示す故障個所特定制御は、図11のステップS702にて実施される故障個所特定制御である。
CPU300は、ベルト201の回転速度が異常であると判定した後(図8のS607)に、図12に示す故障個所特定制御フローを実施し、定着装置200の故障個所を特定する。以下、詳しく説明する。
ステップS710において、CPU300は、ベルト駆動モータ311の駆動を開始し、ベルト201を回転駆動させる。
ステップS711において、CPU300は、回転検知センサ221からベルトの回転を検知できるかを判定し、速度検知できればステップS712に進み、そうでなければステップS713に進む。すなわち、CPU300は、回転検知センサ221からパルス信号が取得できるかを確認し、取得できるならステップS712に進み、そうでなければステップS713に進む。
ステップS712において、CPU300は、ベルト駆動、速度検知共に正常と判定し、故障個所特定制御フローを終了する。
ステップS713において、CPU300は、ベルトサーミスタ230を用いて、加熱前のベルト201の温度を取得する。ここで取得したベルト201の温度を第1の温度とする。
ステップS714において、CPU300は、加熱ヒータ210のヒータ加熱を開始する。
すなわち、ベルト201の第1の温度は、加熱ヒータ210によりベルト201の加熱を開始する前に、ベルトサーミスタ230により検出したベルト201の温度である。
ステップS715において、CPU300は、タイマ304を用いて、経過時間の測定を開始させ、ステップS713からの経過時間が所定時間経過するまで待ち、前記所定時間を経過していたらステップS715に進む。
ステップS716において、CPU300は、ベルトサーミスタ230を用いて、前記所定時間経過後のベルト201の温度を取得する。ここで取得したベルト201の温度を第2の温度とする。すなわち、ベルト201の第2の温度は、ベルト201の第1の温度を検出してから所定時間経過した後にベルトサーミスタ230により検出したベルト201の温度である。
ステップS717において、CPU300は、ステップS713で取得した加熱前のベルト201の第1の温度と、ステップS716で取得した所定時間経過後のベルト201の第2の温度との差と、予め設定した閾値とを比較する。
ここで、閾値は、雰囲気温度の変化によるベルト201の温度上昇などの加熱ヒータ以外の要因によるベルト201の温度上昇を除き、加熱ヒータ210によるベルト201の温度上昇に特定できるように適宜設定されるべきものである。
ステップS717において、前記ベルト201の第1の温度と第2の温度との差が、閾値を超えた場合は、ステップS718に進み、閾値以下の場合は、ステップS719に進む。
ステップS718において、CPU300は、ベルトサーミスタ230がベルト201の温度の上昇が検知できることから、ベルト201は正常に回転していると判断し、速度検知に異常があると判定する。
すなわち、CPU300は、ベルト201の回転速度が異常であると判定した後に、ベルト201の第1の温度と第2の温度との差が、閾値を超えた場合は、ベルト速度検出手段(当接コロ220と回転検知センサ221)が故障であると特定する。
そして、ベルト速度検出手段が故障であると特定した場合は、前述したように、CPU300は、画像形成装置の使用の継続を通知する。具体的には、図13(b)に示すように、CPU300は、画像形成装置本体3に接続された操作部4に、画像形成装置の使用を継続するプリント受付画面を表示するとともに、定着装置200の故障個所がベルト速度検出手段である旨を表示する。
ステップS719において、CPU300は、加熱ヒータ210によってベルト201を加熱しても、ベルトサーミスタ230がベルト201の温度上昇を検知できないことから、ベルト201は回転できていないと判定し、ベルト駆動に異常があると判定する。
すなわち、CPU300は、ベルト201の回転速度が異常であると判定した後に、ベルト201の第1の温度と第2の温度との差が、閾値以下の場合は、定着ユニット207が故障であると特定する。
そして、定着ユニット207が故障であると特定した場合は、前述したように、CPU300は、画像形成装置の使用の禁止を通知する。具体的には、図13(a)に示すように、CPU300は、以降のユーザからのUI操作を受け付けないようにし、操作部4に画像形成装置の印刷機能の使用を禁止することを表示するとともに、定着装置200の故障個所が定着ユニット207である旨を表示する。
なお、図13(a)、図13(b)は、故障個所特定時にその故障個所を通知する通知手段について、操作部4(UI305)を用いた通知について例示したものであり、これに限定されるものではない。例えば、通信I/F306を介して接続されたホストコンピュータ(不図示)に対して通知を実施しても良い。あるいは、通信I/F306を介して直接ネットワーク(不図示)に接続し、メンテナンス会社のサーバ(不図示)へ故障個所特定結果を通知しても構わない。
このように、ベルトの速度検知と温度検知を併用して定着装置200の故障個所を特定することで、速度検知側(当接コロ220や回転検知センサ221)に故障があるのか、それともベルト駆動側(定着ユニット207)に故障があるのかを特定することができる。これにより、交換必要な部品のみを交換できるようになるため、部品交換に関わるコストを抑えることができる。
なお、ここでは、画像形成装置として複写機を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えばプリンタ、ファクシミリ装置等の他の画像形成装置や、或いはこれらの機能を組み合わせた複合機等の他の画像形成装置であってもよい。また、中間転写体を使用し、該中間転写体に各色のトナー像を順次重ねて転写し、該中間転写体に担持されたトナー像を記録材に一括して転写する画像形成装置を例示して説明したが、これに限定されるものではない。記録材担持体を使用し、該記録材担持体に担持された記録材に各色のトナー像を順次重ねて転写する画像形成装置であっても良い。これらの画像形成装置に本発明を適用することにより同様の効果を得ることができる。
1 …画像形成装置
4 …操作部
30 …制御部
200 …定着装置
201 …定着ベルト(ベルト)
202 …加圧パッド
203 …加圧ローラ
204 …補助駆動ローラ
205 …張架ローラ
207 …定着ユニット
210 …加熱ヒータ(加熱手段)
220 …当接コロ(ベルト速度検出手段)
221 …回転検知センサ(ベルト速度検出手段)
230 …ベルトサーミスタ(ベルト温度検出手段)
231 …ヒータサーミスタ
260 …ベルト接触始点
261 …ベルト接触終点
262 …ニップ部
300 …CPU(異常判定手段)
301 …ROM
302 …RAM
303 …EEPROM
304 …タイマ
305 …UI
306 …通信I/F
310 …加圧駆動モータ
311 …ベルト駆動モータ
801 …ステータス通知領域

Claims (11)

  1. 無端状で回転可能なベルトと、前記ベルトを回転駆動する駆動手段と、前記ベルトを加熱する加熱手段と、を含む定着ユニットと、
    前記ベルトに当接し、前記ベルトとの間でニップ部を形成する加圧ローラと、
    前記ベルトの回転方向において前記加熱手段とは異なる位置で前記ベルトの温度を検出するベルト温度検出手段と、
    前記ベルトの回転速度を検出するベルト速度検出手段と、
    前記ベルト速度検出手段により検出したベルト回転速度が、目標とするベルト回転速度から所定の範囲内でないときに前記ベルトの回転速度が異常であると判定する異常判定手段と、を有し、
    前記異常判定手段は、前記ベルトの回転速度が異常であると判定した後に、前記加熱手段により前記ベルトの加熱を開始する前に前記ベルト温度検出手段により検出した前記ベルトの第1の温度と、前記ベルトの第1の温度を検出してから所定時間経過した後に前記ベルト温度検出手段により検出した前記ベルトの第2の温度との差が、予め設定した閾値を超えた場合は、前記ベルト速度検出手段が故障であると特定し、閾値以下の場合は、前記定着ユニットが故障であると特定する、故障個所特定制御を行う、ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記異常判定手段は、前記ベルト速度検出手段が故障であると特定した場合は、画像形成装置の使用の継続を通知し、前記定着ユニットが故障であると特定した場合は、画像形成装置の使用の禁止を通知する、ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 情報を表示する表示部を含む操作部が、有線または無線により接続されており、
    前記異常判定手段は、前記ベルト速度検出手段が故障であると特定した場合は、画像形成装置の使用を継続することを前記操作部に表示し、前記定着ユニットが故障であると特定した場合は、画像形成装置の使用を禁止することを前記操作部に表示する、ことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記ベルト速度検出手段は、記録材の搬送方向に直交する幅方向において、前記ニップ部を通過する最大サイズの記録材の外側の領域で、前記ベルトに当接して前記ベルトの速度を検出する、ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  5. 前記ベルト速度検出手段は、前記ベルトに当接して従動して回転するコロ(220)と、前記コロの回転を検知するセンサ(221)と、を有し、回転する前記コロに形成されたスリットを前記センサにより検知することで前記ベルトの速度を検出する、ことを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記コロは金属製である、ことを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記ベルトを張架するローラ(補助駆動ローラ204)を有し、
    前記ベルト速度検出手段は、前記ベルトを介して前記ローラに当接して前記ベルトの速度を検出する、ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  8. 前記ローラは、前記駆動手段により駆動され、前記ベルトを回転駆動するローラ(補助駆動ローラ204)である、ことを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
  9. 前記ローラは、前記加熱手段を内部に配置しており、
    前記ベルト温度検出手段(ベルトサーミスタ230)は、前記ベルトの回転方向において、前記ベルトが前記ローラの外周面から離間する接触終点(ベルト接触終点261)から、前記ベルトが前記ローラの外周面に接触する接触始点(ベルト接触始点260)までの間の、前記ベルトの前記ローラが接触していない領域に配置される、ことを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
  10. 前記ベルト温度検出手段は、前記ベルトの回転方向において、前記ベルトが前記ローラの外周面から離間する接触終点(ベルト接触終点261)から、前記ベルトと前記加圧ローラとのニップ部までの間の、前記ベルトの前記接触終点よりも前記ニップ部に近い領域に配置される、ことを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
  11. 前記ベルト温度検出手段は、前記ベルトの前記加熱手段が配置された側に対向する側に配置される、ことを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
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