JP6274565B2 - 冷却装置、及び、画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、用紙等のシート状の記録材を冷却する冷却装置、及びこの冷却装置を備えた画像形成装置に関するものである。
複写機、プリンタ、ファクシミリ、及びこれらを備えた複合機等の画像形成装置として、記録材上に担持したトナー像に、定着装置で熱を加えて記録材上に定着するものが従来から知られている。そして、トナー像が定着された複数の記録材が、画像形成装置の排紙トレイ上にストックされて積み重なった状態となる場合がある。
このように積み重なる際には、各記録材が熱を持ったまま排紙トレイ上にスタックされていくことになる。このため、各記録材内にこもった熱によってトナーが軟化し、さらに記録材が重なることで自重による圧力が生じ、軟化したトナーによって記録材同士が貼り付く場合がある。このように貼り付いた場合、無理に剥がそうとするとトナー像が壊れるおそれがある。このように重なった記録材同士がくっついてしまうことをブロッキングと呼び、この現象を抑制するためには、加熱定着後の記録材を十分に冷却するための装置が必要となる。
例えば、特許文献1には、定着装置を通過した記録材の熱を奪いながら搬送する冷却ベルトと、摺動する冷却ベルトの熱を吸熱する冷却部材とを備えた、次のような冷却装置が記載されている。
記録材を搬送ベルトとで挟持搬送する冷却ベルトの、定着されて軟化した記録材上のトナー像に接触する部分の内周面(裏面)に、冷却面が接触するように略平板状の冷却部材(冷却プレート)を設けている。
しかし、特許文献1に記載の冷却装置では、次のような問題があった。冷却ベルトの内周面が冷却部材の冷却面に摺動すことになるため、冷却ベルトの内周面と冷却部材の冷却面との間で摩擦が生じて冷却ベルトが磨耗する場合がある。そして、冷却ベルトの磨耗粉が、冷却部材の冷却面と冷却ベルトとの間に溜まり(介在して)、冷却ベルトと冷却部材の接触状態が変化して冷却ベルトと冷却部材との間の熱交換効率が下がり、冷却装置の冷却効率が低下してしまうという問題である。
上記熱交換効率低下を是正して、冷却装置の冷却効率の低下を完全に回復させるためには、冷却部材と冷却ベルトの清掃や、冷却部材の清掃と冷却ベルトの交換等のメンテナンスを行って、冷却ベルトと冷却部材の接触状態を改善する必要がある。しかしながら、上記熱交換効率低下の原因となる冷却部材の冷却面と冷却ベルトとの間に溜まる冷却ベルトの磨耗粉の量は、周囲環境温度、通紙した記録材の種類や枚数等の使用条件により大きく異なる。このため、冷却ベルトや冷却部材のメンテナンス時期を適切に判断することが難しい。
また、熱交換効率低下を引き起こす冷却ベルトと冷却部材の接触状態の変化としては、次のようなものもある。冷却部材が移動して(ずれて)冷却部材の冷却面と冷却ベルトとの接触面積が変化したり、冷却ベルトと冷却部材の冷却面との間に紙粉等が介在したりすることである。これらも、上記した冷却部材の冷却面と冷却ベルトとの間に溜まる冷却ベルトの磨耗粉の量と同様に、周囲環境温度、通紙した記録材の種類や枚数等の使用条件により大きく異なる。このため、冷却ベルトや冷却部材のメンテナンス時期を適切に判断することが難しい。
本発明は以上の問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、次のような冷却装置を提供することである。
熱交換効率低下を引き起こす冷却ベルトと冷却部材の接触状態を改善するための、冷却ベルトと冷却部材の少なくとも1つのメンテナンス時期を適切に判断可能な冷却装置である。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、記録材の熱を奪いながら搬送する冷却ベルトと、摺動する前記冷却ベルトの熱を吸熱する冷却部材とを備えた冷却装置において、前記冷却ベルトと前記冷却部材との摺動抵抗を検知する摺動抵抗検知手段と、前記摺動抵抗検知手段の検知結果に基づいて、前記冷却ベルトと、前記冷却部材の少なくとも1つのメンテナンス時期を判断するメンテナンス時期判断手段とを備え、前記メンテナンス時期判断手段は、前記摺動抵抗検知手段の検知結果が所定の範囲から外れたときに、前記冷却ベルトと、前記冷却部材の少なくとも1つのメンテナンスが必要であると判断し、前記メンテナンス時期判断手段は、冷却する記録材の種類に基づいて、前記所定の範囲を定めることを特徴とするものである。
本発明は、熱交換効率低下を引き起こす冷却ベルトと冷却部材の接触状態を改善するための、冷却ベルトと冷却部材の少なくとも1つのメンテナンス時期を適切に判断可能な冷却装置を提供できる。
一実施形態に係る画像形成装置の概略構成図。 冷却装置の側面説明図。 図2に示す冷却装置の装置奥側から見た斜視説明図。 冷却装置の冷却ベルトを回転駆動する駆動ローラの駆動系の説明図。 実施例1に係る冷却装置の概略説明図。 実施例1に係る冷却装置の冷却ベルトと冷却部材との摺動抵抗を、駆動モータに流れる電流値を検出することにより検知し、メンテナンス時期を判断する制御フロー図。 実施例2に係る冷却装置の冷却ベルトと冷却部材との摺動抵抗を、駆動ローラの駆動軸に設けたトルクセンサで検出する負荷トルクにより検知する駆動系の説明図。 実施例2に係る冷却装置の冷却ベルトと冷却部材との摺動抵抗を、駆動ローラの駆動軸に設けたトルクセンサで検出する負荷トルクにより検知し、メンテナンス時期を判断する制御フロー図。 冷却ベルトと冷却部材との摺動抵抗が正常範囲にある場合の、冷却する記録材の種類と駆動モータに流れる電流値の範囲との関係を示すグラフ。 実施例3に係る冷却装置の冷却ベルトと冷却部材との摺動抵抗を、駆動モータに流れる電流値を検出することにより検知し、メンテナンス時期を判断する制御フロー図。 冷却ベルトと冷却部材との摺動抵抗が正常範囲にある場合の、画像形成装置の生産性と駆動モータに流れる電流値の範囲との関係を示すグラフ。 実施例4に係る冷却装置の冷却ベルトと冷却部材との摺動抵抗を、駆動モータに流れる電流値を検出することにより検知し、メンテナンス時期を判断する制御フロー図。
本発明を、電写真方式の画像形成装置であるカラー対応のMFP機(以下、複合機500という)に有した定着後の用紙等の記録材を冷却する冷却装置(以下、冷却装置9という)に適用した一実施形態について、複数の実施例を挙げ、図を用いて説明する。
図1は、本実施形態に係る画像形成装置である複合機500の概略構成図、図2は、冷却装置9の側面説明図、図3は、図2に示す冷却装置9の装置奥側から見た斜視説明図である。
図4は、冷却装置9の冷却ベルトを回転駆動する駆動ローラの駆動系の説明図である。そして、図4(a)が伝達ギアを設け、裏側ベルト59を回転駆動する裏側駆動ローラ57aの裏側駆動軸65から、表側ベルト56を回転駆動する表側駆動ローラ55aの表側駆動軸75に駆動モータ61の回転駆動力を伝達する駆動系の説明図である。図4(b)が図4(a)に示す裏側伝達ギア66と表側伝達ギア76の噛み合いの側面説明図である。図4(c)が伝達ギアを設けず、駆動モータ61の回転駆動力が伝達された裏側ベルト59に接触、又は裏側ベルト59ととで記録材Pを挟持することで伝達する駆動系の説明図である。
まず、各実施例に共通する本実施形態の複合機500の構成及び動作について説明する。この複合機500は、図1に示すように、主に次のものから構成されている。画像形成装置本体である装置本体100、装置本体100の上部に取り付けられたスキャナー200、及びスキャナー200の後方上方に突出するように取り付けられた表示・操作部300である。また、画像データ処理や各部及び各装置の動作を制御する制御部である本体制御部(図1には不図示、図4参照)も備えている。
スキャナー200では、原稿照明用光源やミラーなどを搭載した第一走行体(不図示)と、複数の反射ミラーを搭載した第二走行体(不図示)とが往復移動するのにともなって、コンタクトガラス(不図示)上に載置された原稿の読取り走査が行われる。第二走行体から送り出される走査光は、結像レンズ(不図示)によってその後方に設置されている読取りセンサ(不図示)の結像面に集光された後、読取りセンサによって画像信号として読込まれる。
表示・操作部300は、感圧式のタッチパネルを有した液晶パネルとスピーカ(不図示)を備えており、本体制御部110により制御されて、操作画面や設定画面を表示すし、各画面を表示しているときに、選択(入力)された情報を本体制御部110に送信する。また、本体制御部110の制御により、各部の動作状況や、利用者への用紙補給や、トナー補給、及び警告等の各メッセージや情報を液晶パネルに表示したり、スピーカから音声として発したりする。
装置本体100内には、図1に示すように、画像形成ユニットとしての4つのプロセスユニット1Y,1C,1M,1Bkを並べて配設したタンデム型の画像形成部を備える。各プロセスユニット1Y,1C,1M,1Bkは、装置本体100に着脱可能に構成され、カラー画像の色分解成分に対応するイエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(Bk)の異なる色のトナーを収容している以外は同様の構成となっている。
具体的には、各プロセスユニット1Y,1C,1M,1Bkは、潜像担持体としてのドラム状の感光体2と、感光体2の表面を帯電させる帯電手段としての帯電ローラ3と、感光体2の表面にトナー像を形成する現像手段としての現像装置4を備えている。また、感光体2の表面を清掃するクリーニング手段としてのクリーニングブレード5も備えている。なお、図1では、イエローのプロセスユニット1Yが備える感光体2、帯電ローラ3、現像装置4、クリーニングブレード5のみに符号を付しており、その他のプロセスユニット1C,1M,1Bkにおいては符号を省略している。
各プロセスユニット1Y,1C,1M,1Bkの上方には、感光体2の表面を露光する露光手段としての露光装置6が配設されている。露光装置6は、光源、ポリゴンミラー、f−θレンズ、反射ミラー等を有し、パソコン等の外部機器やスキャナー200から入力された画像データに基づいて各感光体2の表面へレーザ光を照射するようになっている。
また、各プロセスユニット1Y,1C,1M,1Bkの下方には、転写装置7が配設されている。転写装置7は、転写体としての無端状のベルトから構成される中間転写ベルト10を有している。中間転写ベルト10は、複数の張架ローラ21,22,23,24に張架されており、これら張架ローラ21,22,23,24の内の1つが駆動ローラとして回転して、中間転写ベルト10は図の矢印に示す方向に周回走行(回転)するように構成されている。
4つの感光体2に対向した位置に、一次転写手段としての4つの一次転写ローラ11が配設されている。各一次転写ローラ11は、それぞれの位置で中間転写ベルト10の内周面を押圧しており、中間転写ベルト10の押圧された部分と各感光体2とが接触する箇所に一次転写ニップが形成されている。各一次転写ローラ11は、図示しない電源に接続されており、所定の直流電圧(DC)及び/又は交流電圧(AC)が一次転写ローラ11に印加されるようになっている。
また、中間転写ベルト10を張架する1つの張架ローラ24に対向した位置に、二次転写手段としての二次転写ローラ12が配設されている。この二次転写ローラ12は中間転写ベルト10の外周面を押圧しており、二次転写ローラ12と中間転写ベルト10とが接触する箇所に二次転写ニップが形成されている。二次転写ローラ12は、一次転写ローラ11と同様に、図示しない電源に接続されており、所定の直流電圧(DC)及び/又は交流電圧(AC)が二次転写ローラ12に印加されるようになっている。
装置本体100の下部には、紙やOHP等のシート状の記録材Pを収容した複数の給紙カセット13が配設されている。各給紙カセット13には、収容されている記録材Pを送り出す給紙ローラ14が設けてある。また、装置本体100の図の左側の外面には、機外に排出された記録材Pをストックする排紙トレイ20が設けてある。
装置本体100内には、記録材Pを給紙カセット13から二次転写ニップを通って排紙トレイ20へ搬送するための搬送路Rが配設されている。この搬送路Rには、二次転写ローラ12の位置よりも記録媒体搬送方向上流側にはレジストローラ15が配設されている。また、二次転写ローラ12の位置よりも記録材搬送方向下流側には、定着装置8、冷却装置9、一対の排出ローラ16が順次配設されている。
定着装置8は、例えば、内部に図示しないヒータを有する定着部材としての定着ローラ17と、定着ローラ17を加圧する加圧部材としての加圧ローラ18を備えている。そして、定着ローラ17と加圧ローラ18とが接触した箇所には、定着ニップが形成される。
なお、本体制御部110内には、CPU(中央演算装置)、RAM(ラム)、ROM(ロム)、及び不揮発性メモリや各部のドライバー等を有している。そして、ROMや不揮発性メモリに記憶したプログラム等を、RAMにロードして、外部機器からの情報、各センサ等の検出結果、及び表示・操作部300からの入力データに基づいて演算を行い、各部の制御部や各装置と通信して、その制御を行う。
以下、複合機500が、複写機として動作する場合の基本的動作について説明する。
スキャナー200のコンタクトガラス上に原稿が載置され、表示・操作部300のコピーボタン(スタートボタン)がおされると、スキャナー200により原稿の読み取りが開始される。これと同時に、各プロセスユニット1Y,1C,1M,1Bkの感光体2が図の反時計回りに回転駆動され、帯電ローラ3によって各感光体2の表面が所定の極性に一様に帯電される。
そして、スキャナー200で読み取られた原稿の画像情報に基づいて、露光装置6から帯電された各感光体2の表面にレーザ光が照射されて、各感光体2の表面に静電潜像が形成される。このとき、各感光体2に露光する画像情報は所望のフルカラー画像をイエロー、シアン、マゼンタ及びブラックの色情報に分解した単色の画像情報である。このように感光体2上に形成された静電潜像に、各現像装置4によってトナーが供給されることにより、静電潜像はトナー画像として顕像化(可視像化)される。
中間転写ベルト10を張架する張架ローラの1つが回転駆動し、中間転写ベルト10を図の矢印の方向に周回走行させる。また、各一次転写ローラ11に、トナーの帯電極性と逆極性の定電圧又は定電流制御された電圧が印加されることによって、各一次転写ローラ11と各感光体2との間の一次転写ニップにおいて転写電界が形成される。そして、各感光体2に形成された各色のトナー画像が、上記一次転写ニップにおいて形成された転写電界によって、中間転写ベルト10上に順次重ね合わせて転写される。このようにして中間転写ベルト10は、その表面にフルカラーのトナー画像を担持する。また、中間転写ベルト10に転写しきれなかった各感光体2上のトナーは、クリーニングブレード5によって除去される。
給紙ローラ14が回転することによって、給紙カセット13から記録材Pが搬出される。搬出された記録材Pは、レジストローラ15によってタイミングを計られて、二次転写ローラ12と中間転写ベルト10との間の二次転写ニップに送られる。このとき二次転写ローラ12には、中間転写ベルト10上のトナー画像のトナー帯電極性と逆極性の転写電圧が印加されており、これにより、二次転写ニップに転写電界が形成されている。そして、二次転写ニップに形成された転写電界によって、中間転写ベルト10上のトナー画像が記録材P上に一括して転写される。
その後、記録材Pは定着装置8に送り込まれ、定着ローラ17と加圧ローラ18によって記録材Pが加圧及び加熱されてトナー画像が記録材P上に定着される。そして、記録材Pは、冷却装置9によって冷却された後、一対の排出ローラ16によって排紙トレイ20に排出される。なお、二次転写ニップで記録材P上に残ったトナー像は、張架ローラ22に中間転写ベルト10を介して対向するように設けられたベルトクリーニング装置(不図示)により除去されて、次の画像形成(プリント)に備える。
以上の説明は、記録材P上にフルカラー画像を形成するときの画像形成動作である。しかし、本実施形態の複合機500は、4つのプロセスユニット1Y,1C,1M,1Bkのいずれか1つを使用して単色画像を形成したり、2つ又は3つのプロセスユニットを使用して、2色又は3色の画像を形成したりすることも可能である。
冷却装置9は、図2に示すように、定着装置8の定着ニップ部で加熱された記録材Pを、定着された直後の溶融したトナーが付着した側(以下、表側という)と、その反対側(以下、裏側という)から挟持搬送する搬送手段としてベルト搬送手段30を備えている。また、ベルト搬送手段30には、記録材Pの熱を表側から奪いながら搬送する無端状の冷却ベルトである表側ベルト56を有した表側搬送機構31を備えている。そして、、記録材Pの熱を裏側からから奪いながら搬送する無端状の冷却ベルトである裏側ベルト59を有した裏側搬送機構32も備えている。このようにベルト搬送手段30には、1対の対向する無端状の冷却ベルトである表側ベルト56と裏側ベルト59とを有している。
そして、表側ベルト56の記録材Pを挟持する展張面の内周側の略中央には、摺動する表側ベルト56の熱を吸熱する冷却部材である表側冷却部材33bが配置されている。一方、裏側ベルト59の記録材Pを挟持する展張面の内周側の、上記した表側冷却部材33bが対向する部分の記録材搬送方向上流側と下流側には、摺動する裏側ベルト59の熱を吸熱する冷却部材である裏側冷却部材33a,cが配置されている。
すなわち、表側ベルト56の記録材Pを挟持する展張面の内周側には、表側ベルト56を介して記録材Pの熱を吸熱する表側冷却部材33bが配置されている。一方、裏側ベルト59の記録材Pを挟持する展張面の内周側には、裏側ベルト59を介して記録材Pの熱を吸熱する裏側冷却部材33a,cが配置されている。そして、各冷却部材33は、記録材搬送方向上流側から、裏側冷却部材33a、表側冷却部材33b、裏側冷却部材33cの順で記録材Pの搬送方向に沿ってずれるように、表側ベルト56と裏側ベルト59の上記展張面の内周側に接触するように配置されている。
また、表側冷却部材33bは、下面が僅かに膨出した扁平円弧面状の冷却面である吸熱面34bとされ、裏側冷却部材33a,cは、上面が僅かに膨出した扁平円弧面状の冷却面である吸熱面34a,cとされている。そして、各冷却部材33の内部には、冷却液が流れる冷却液流路が形成されている。
この冷却装置9は、図3に示すように、発熱部としての記録材Pからの熱を受ける受熱部45と、受熱部45の熱を放熱する放熱部46と、受熱部45と放熱部46とを冷却液が循環する循環路47とを有する冷却液循環回路44を備える。
循環路47内には、冷却液を循環させるためのポンプ48と、冷却液を溜める液溜タンク49とが配置されている。そして、冷却部材33a、33b、33cを受熱部45として機能させる。また、放熱部46は、ラジエータや、ラジエータに風を当てて放熱効果を高める送風ファン等(不図示)を有している。
冷却液には、例えば、水を主成分とし、凍結温度を下げるためのプロピレングリコール又はエチレングリコールや、金属製の部品の錆を防止するための防錆剤(例えば、リン酸塩系物質:リン酸カリ塩、無機カリ塩等)が添加されたもの等を用いることができる。
循環路47としては、冷却部材33aの一方の開口部と放熱部46のラジエータとを連結する配管50と、冷却部材33aの他方の開口部と冷却部材33bの一方の開口部とを連結する配管51aを備えている。また、冷却部材33bの他方の開口部と冷却部材33cの一方の開口部を連結する配管51bと、冷却部材33cの他方の開口部と液溜タンク49とを連結する配管52も備えている。そして、液溜タンク49とポンプ48とを連結する配管53と、ポンプ48と放熱部46のラジエータとを連結する配管54とも備えている。
表側搬送機構31は、表側駆動ローラ55aと、3つの表側従動ローラ55b,c,dと、各ローラ55a,b,c,dに掛け回される表側ベルト56とを備えている。また、裏側搬送機構32は、裏側駆動ローラ57aと、3つの裏側従動ローラ57b,c,dと、各ローラ57a,b,c,dに掛け回される裏側ベルト59とを備える。
また、本実施形態のベルト搬送手段30では、表側駆動ローラ55aと裏側駆動ローラ57aを回転駆動する駆動ローラ駆動機構60を、次のように構成している。
図4(a)に示すように、裏側搬送機構32に設けた裏側駆動ローラ57aの回転軸である裏側駆動軸65の装置裏面側の端部を、ジョイント63により駆動モータ61のモータ軸62と接合し、装置表面側の端部には、裏側伝達ギア66を取り付けている。また、表側搬送機構31に設けた表側駆動ローラ55aの回転軸である表側駆動軸75の装置裏面側の端部に表側伝達ギア76を取り付けている。
なお、本実施形態では、駆動モータ61としてDCモータを用い、印加する電圧やディーティを制御することで、裏側駆動ローラ57a及び表側駆動ローラ55aの回転速度、つまり、裏側ベルト59と表側ベルト56の線速を調整している。
そして、記録材Pの挟持搬送する場合、図2等に示すように、表側搬送機構31と裏側搬送機構32とを近接させた状態とする。すると、図4(b)に示すように、裏側伝達ギア66と表側伝達ギア76とが噛み合い、裏側駆動ローラ57aに裏側駆動軸65等を介して伝達される駆動モータ61の回転駆動力を表側駆動ローラ55aに表側駆動軸75を介して伝達する。
このように駆動モータ61の回転駆動力を、裏側駆動ローラ57a及び表側駆動ローラ55aに伝達して回転駆動することで、記録材Pを挟持搬送するときの裏側駆動ローラ57aと表側駆動ローラ55aとの線速差が発生することを抑制できる。この結果、図2に示すように、裏側駆動ローラ57aの駆動により矢印A方向に走行(無端移動)する裏側ベルト59と、表側駆動ローラ55aの駆動により矢印B方向に走行する表側ベルト56との線速差を抑制できる。このため裏側ベルト59と表側ベルト56とで挟持搬送される記録材Pは、矢印C方向に沿って、記録材搬送方向上流側から下流側へと安定した状態で搬送される。
但し、本発明はこのような構成に限定されるものではなく、例えば、図4(c)に示すように、裏側伝達ギア66及び表側伝達ギア76を設けない構成にも適用可能である。
裏側伝達ギア66及び表側伝達ギア76を設けない構成では、裏側搬送機構32の裏側ベルト59は、裏側駆動ローラ57aの駆動により矢印A方向に走行する。一方、表側搬送機構31の表側ベルト56は、走行する裏側ベルト59に接触、又は裏側ベルト59とで記録材Pを挟持することで、駆動モータ61で回転駆動力が伝達されて矢印A方向に走行することになる。そして、裏側ベルト59と表側ベルト56とで挟持搬送される記録材Pは、矢印C方向に沿って、記録材搬送方向上流側から下流側へと搬送される。
また、冷却液循環回路44では、上記状態で冷却液を循環させる。すなわち、ポンプ48を駆動することによって、裏側冷却部材33a,c、及び表側冷却部材33bの冷却液流路内に冷却液を流す。
このとき、表側搬送機構31の表側ベルト56の内周面が、表側冷却部材33bの吸熱面34bを摺動し、裏側搬送機構32の裏側ベルト59の内周面が、裏側冷却部材33a,cの吸熱面34a,cを摺動する。このため、記録材Pの表面(上面)側から、表側ベルト56を介して冷却部材33bが記録材Pの熱を吸熱する。また、記録材Pの裏面(下面)側から、裏側ベルト59を介して裏側冷却部材33a,cが記録材Pの熱を吸熱する。そして、裏側冷却部材33a,c、及び表側冷却部材33bが吸熱した熱を冷却液が外部に輸送することで、裏側冷却部材33a,c、及び表側冷却部材33bは低温に保たれる。
すなわち、冷却液は、ポンプ48を駆動することで冷却液循環回路44内を循環し、裏側冷却部材33a,c、及び表側冷却部材33bの冷却液流路内を流れて吸熱して高温となる。その後、冷却液は、放熱部46として機能するラジエータを通過することによって、外気へ放熱され、その温度が低下する。その後、低温となった冷却液が再度、冷却液流路内を流れて、裏側冷却部材33a,c、及び表側冷却部材33bが受熱部45と機能する。そして、このサイクルを繰り返すことによって、記録材Pは両面から冷却されることとなる。
なお、この冷却装置9は、本体制御部110と通信を行い、ポンプ48や駆動モータ61等を制御する冷却制御部120を、本体制御部110とは別に設けている(図5等参照)。この冷却制御部120は、本体制御部110と同様に、中央演算装置、RAM、ROM、及び不揮発性メモリや各部のドライバー等を有している。そして、ROMや不揮発性メモリに記憶したプログラム等を、RAMにロードして、本体制御部110からの情報や制御信号、及び各センサ等の検出結果に基づいて演算を行って、冷却装置9の各部の制御を行っている。
但し、本発明はこのような構成に限定されるものではなく、本体制御部110内に冷却制御部120を設けた構成にも適用可能である。
しかし、本実施形態の冷却装置9のように、記録材の熱を奪いながら搬送する冷却ベルトと、摺動する冷却ベルトの熱を吸熱する冷却部材とを備えた冷却装置では、上記したような問題があった。すなわち、冷却部材の冷却面と冷却ベルトとの間に冷却ベルトの磨耗粉等の異物が介在したり、冷却部材がずれたりして冷却ベルトと冷却部材の接触状態が変化し、冷却ベルトと冷却部材との間の熱交換効率が下がって、冷却効率が低下しまうという問題である。
上記熱交換効率低下を是正して、冷却装置の冷却効率の低下を完全に回復させるためには、冷却ベルトと冷却部材の少なくとも1つのメンテナンスを行って、冷却ベルトと冷却部材の接触状態を改善する必要がある。しかしながら、上記した理由により、冷却ベルトや冷却部材のメンテナンス時期を適切に判断することが難しい。
発明者らは、上記問題を解決するために検討を重ねた結果、冷却ベルトと冷却部材のメンテナンス時期を適切に判断する方法を見出した。すなわち、冷却ベルトと冷却部材の摺動抵抗(負荷トルク)を検知し、その結果に基づいて冷却ベルトと冷却部材とのメンテナンス時期を判断する方法である。
以下、本発明を適用した冷却装置について、複数の実施例を挙げて説明する。
(実施例1)
まず、本実施形態の冷却装置の実施例1について、図を用いて説明する。
図5は、本実施例に係る冷却装置9の概略説明図、図6は、本実施例に係る冷却装置9の冷却ベルトと冷却部材との摺動抵抗を、駆動モータ61に流れる電流値(I)を検出することにより検知し、メンテナンス時期を判断する制御フロー図である。
表側ベルト56と表側冷却部材33bの間や、裏側ベルト59と裏側冷却部材33a,cの間に、表側ベルト56や裏側ベルト59の磨耗粉等の異物が溜まったり、表側冷却部材33bや裏側冷却部材33a,cがずれたりすると、これらの間の摩擦状態が変化する。このように摩擦状態が変化すると、表側ベルト56と表側冷却部材33bや、裏側ベルト59と裏側冷却部材33a,cの間の摺動抵抗が変化する。
そこで、本実施例の冷却装置9では、各ベルト56,59と各冷却部材33a,b,cの間の摺動抵抗を検知して、その検知結果に基づいて各ベルト56,59と各冷却部材33a,b,cの少なくとも1つのメンテナンス時期を判断することとした。そして、各ベルト56,59と各冷却部材33a,b,cの間の摺動抵抗として、駆動モータ61に伝達される負荷トルク(負荷)を検知することとした。
各ベルト56,59と各冷却部材33a,b,cの間の摺動抵抗を検知する摺動抵抗検知手段としては、駆動モータ61に流れる電流値を検出する電流センサ(不図示)を備えた。これは、駆動モータ61として用ているDCモータでは、一定の電圧を印加した場合に、駆動モータ61に伝達される負荷の増減に応じて、駆動モータ61に流れる電流値(I)が増減するためである。
そして、電流センサにより検出された電流値(I)に基づいて、各ベルト56,59と各冷却部材33a,b,cの少なくとも1つのメンテナンス時期を判断するメンテナンス時期判断手段として、次のようなものを備えた。電流センサで検出した電流値(I)に基づいて、各ベルト56,59と各冷却部材33a,b,cの少なくとも1つのメンテナンス時期を判断するメンテナンス時期判断プログラムを、ROM内に格納した(有した)冷却制御部120である。
この冷却制御部120は、図5に示すように、裏側駆動ローラ57aを駆動する駆動モータ61(図4(a)参照)に流れる電流値(I)を検出する電流センサが接続され、メンテナンス時期判断プログラムを用いた判断に応じて、本体制御部110と通信を行う。そして、冷却制御部120は、各ベルト56,59と各冷却部材33a,b,cの少なくとも1つのメンテナンスが必要性、つまり、メンテナンス時期がきたと判断した場合には、本体制御部110を介して、表示・操作部300にメッセージを通知する。
具体的な通知方法としては、メッセージや情報を表示・操作部300の液晶パネルに表示したり、スピーカから音声として発したりする。また、本体制御部110から、プリントジョブ等を送信している利用者のパソコン等の端末にメッセージや情報を表示させるように構成しても良い。
上記のように、各ベルト56,59と各冷却部材33a,b,cとの摺動抵抗を検知する摺動抵抗検知手段として、駆動モータ61に流れる電流値を検出する電流センサを備えることで、次のような効果を奏することができる。
各冷却部材33a,b,cの吸熱面34a,b,cと各ベルト56,59との間に各ベルト56,59の磨耗粉等の異物が介在したり、各冷却部材33a,b,cがずれたりして各ベルト56,59と各冷却部材33a,b,cの接触状態が変化する場合がある。このように変化すると、各ベルト56,59と各冷却部材33a,b,cとの摩擦状態が変化して、これらの摺動抵抗も変化する。そして、十分な熱交換率が得られる正常な接触状態の場合の摺動抵抗の範囲と、熱交換効率が許容できない程に低下した場合の摺動抵抗の範囲とは異なる。このような関係があるため、実際の摺動抵抗が接触状態が正常な場合の摺動抵抗の範囲内にあるか否かにより、実際の接触状態が正常であるか、許容できない程に熱交換効率が低下した状態にあるかを判断できる。
よって、電流センサによって検知した摺動抵抗としての電流値(I)を用いることで、次のような冷却装置を提供できる。熱交換効率低下を引き起こす各ベルト56,59と各冷却部材33a,b,cの接触状態を改善するための、各ベルト56,59と各冷却部材33a,b,cの少なくとも1つのメンテナンス時期を適切に判断可能な冷却装置9である。
また、駆動モータ61に流れる電流値を検出する電流センサの検知結果に基づいて、各ベルト56,59と各冷却部材33a,b,cの少なくとも1つのメンテナンス時期を判断するメンテナンス時期判断プログラムを有した冷却制御部120を備えている。
このような冷却制御部120を備えることで、次のような効果を奏することができる。
各ベルト56,59と各冷却部材33a,b,cの間に各ベルト56,59の磨耗粉等の異物が溜まったり、各冷却部材33a,b,cがずれたりすることに起因した、冷却効率の低下を抑制可能な冷却装置9を提供できる。
また、摺動抵抗検知手段は、各ベルト56,59を駆動する駆動源である駆動モータ61に伝達される負荷を検出する負荷検出手段として、駆動モータ61に流れる電流値を検出する電流センサを有する。
このように、負荷検出手段として、駆動モータ61に流れる電流値を検出する電流センサを有することで、容易に各ベルト56,59と各冷却部材33a,b,cの摺動抵抗を検知することができる。
また、本実施例の冷却装置9を備えることで、複合機500は、本実施例の冷却装置9と同様な効果を奏することができる。
次に、本実施例の冷却装置9の冷却制御部120で、各ベルト56,59と各冷却部材33a,b,cの少なくとも1つのメンテナンス時期を判断するときの制御フローについて図6を用いて説明する。
図6に示すように、プリント開始後、電流センサで駆動モータ61に流れる電流値(I)を検出する(S101)。次に、予め実験などで求めた各ベルト56,59と各冷却部材33a,b,cの間に異物のない状態での駆動モータ61の電流値の最小値:Imin以上、最大値:Imax未満の範囲内に、検出した電流値(I)があるか否かを判断する(S102)。
この判断で、上記範囲内に検出した電流値(I)がある場合(S102のYes)、メンテナンスの必要はないと判断し、プリントが終了したか否かの判断(S104)に移行する。
一方、上記範囲内に検出した電流値(I)がない場合(S102のNo)、メンテナンスの必要があると判断し、本体制御部を介して表示・操作部300等にメンテナンス通知(S103)を行った後、プリントが終了したか否かの判断(S104)に移行する。
プリントが終了したか否かの判断(S104)では、冷却制御部120は本体制御部110と通信を行い、プリントが終了したか否かの判断を行い、プリントが終了している場合には(S104のYes)、制御フローを終了する。
一方、プリントが終了していない場合には(S104のNo)、駆動モータ61に流れる電流値(I)を電流センサで検出するステップ(S101)に戻り、プリントが終了するまで繰り返す。
このように制御することで、次のような効果を奏することができる。
各ベルト56,59と各冷却部材33a,b,cとの間の熱交換効率、及び冷却装置9の冷却効率が、それぞれ所定の値より低下したときにメンテナンスが必要と判断することができる。
なお、本実施例の冷却装置9では、表側駆動ローラ55aと裏側駆動ローラ57aを、それぞれ表側ベルト56と裏側ベルト59の記録材Pを挟持する側の展張面の内周側であって、記録材Pの搬送方向下流側で張架する位置に配置した例について説明した。しかし、本発明は、このような構成に限定されるものではなく、冷却装置や冷却装置を備える画像形成装置の構成に合わせて、適宜、配置すれば良い。
(実施例2)
本実施形態の冷却装置9の実施例2について、図を用いて説明する。
図7は、本実施例に係る冷却装置9の冷却ベルトと冷却部材との摺動抵抗を、各駆動ローラ55a,57aの駆動軸65,75に設けたトルクセンサで検出する負荷トルクにより検知する駆動系の説明図である。そして、図7(a)が伝達ギアを設け、裏側ベルト59を回転駆動する裏側駆動ローラ57aの裏側駆動軸65から、表側ベルト56を回転駆動する表側駆動ローラ55aの表側駆動軸75に駆動モータ61の回転駆動力を伝達する駆動系の説明図である。図7(b)が図7(a)に示す裏側伝達ギア66と表側伝達ギア76の噛み合いの側面説明図である。図7(c)が伝達ギアを設けず、駆動モータ61の回転駆動力が伝達された裏側ベルト59に接触、又は裏側ベルト59ととで記録材Pを挟持することで伝達する駆動系の説明図である。
図8は、本実施例に係る冷却装置9の冷却ベルトと冷却部材との摺動抵抗を、各駆動ローラ55a,57aの駆動軸65,75にそれぞれ設けたトルクセンサ64,74で検出する負荷トルクにより検知し、メンテナンス時期を判断する制御フロー図である。
本実施例の冷却装置9は、実施例1の冷却装置と、摺動抵抗検知手段に係る点のみが異なる。具体的には、摺動抵抗検知手段に有した負荷検出手段が、実施例1では電流センサであったのに対し、本実施例では少なくともいずれかの駆動ローラの駆動軸で伝達される負荷トルクを検出するトルクセンサを用いている点である。したがって、実施例1の冷却装置と同様な構成、及びその作用・効果については、適宜、省略して説明する。また、同一の構成部材、又は同様な機能を果す構成部材については、特に区別する必要がない限り、同一の符号を付して説明する。
本実施例の冷却装置9では、図7(a)、(b)に示すように、図4(a)、(b)を用いて説明した表側駆動ローラ55aと裏側駆動ローラ57aを回転駆動する駆動ローラ駆動機構60のジョイント63に替えて裏側トルクセンサ64を設けている。そして、表側伝達ギア76を取り付ける軸を、図4(a)、(b)を用いて説明した表側駆動軸75に替えて表側伝達ギア軸73とし、表側伝達ギア軸73と表側駆動軸75との間に、表側トルクセンサ74を設けている。
上記のように構成することで、各トルクセンサ64,74で検出した検出結果に基づいて、表側ベルト56と表側冷却部材33bの負荷トルクと、裏側ベルト59と裏側冷却部材33a,cのの負荷トルクとを区別して検知することができる。すなわち、各トルクセンサ64,74で検出した検出結果に基づいて、表側ベルト56と表側冷却部材33bの摺動抵抗と、裏側ベルト59と裏側冷却部材33a,cの摺動抵抗とを区別して検知することができる。
したがって、各ベルト56,59と各冷却部材33a,b,cの少なくとも1つのメンテナンス時期を判断する実施例1の冷却装置とは異なり、表側搬送機構31と裏側搬送機構32のいずれで、メンテナンスが必要になっているかも判断可能である。
次に、本実施例の冷却装置9の冷却制御部120で、各ベルト56,59と各冷却部材33a,b,cの少なくとも1つのメンテナンス時期を判断するときの制御フローについて図8を用いて説明する。
図8に示すように、プリント開始後、各トルクセンサ64,74で、各駆動軸65,75に掛かる負荷トルク(T1,T2)を検出する(S201)。
次に、裏側搬送機構32で、次のようなメンテナンス判断を行う(S202)。予め実験などで求めた裏側ベルト59と裏側冷却部材33a,cの間に異物のない状態での裏側駆動軸65に掛かる負荷トルクの最小値:T1min以上、最大値:T1max未満の範囲内に、検出した負荷トルク(T1)があるか否かを判断する(S202)。
この判断で、上記範囲内に裏側トルクセンサ64で検出した負荷トルク(T1)がある場合(S202のYes)、メンテナンスの必要はないと判断し、次の表側搬送機構31でのメンテナンス判断(S204)に移行する。
一方、上記範囲内に検出した負荷トルク(T1)がない場合(S202のNo)、メンテナンスの必要があると判断する。そして、本体制御部110を介して表示・操作部300等にメンテナンス通知(S203)を行った後、次の表側搬送機構31でのメンテナンス判断(S204)に移行する。
表側搬送機構31で、次のようなメンテナンス判断を行う(S204)。予め実験などで求めた表側ベルト56と表側冷却部材33bの間に異物のない状態での表側駆動軸75に掛かる負荷トルクの最小値:T2min以上、最大値:T2max未満の範囲内に、検出した負荷トルク(T2)があるか否かを判断する(S204)。
この判断で、上記範囲内に表側トルクセンサ74で検出した負荷トルク(T2)がある場合(S204のYes)、メンテナンスの必要はないと判断し、プリントが終了したか否かの判断(S206)に移行する。
一方、上記範囲内に検出した負荷トルク(T2)がない場合(S204のNo)、メンテナンスの必要があると判断する。そして、本体制御部を介して表示・操作部300等にメンテナンス通知(S205)を行った後、プリントが終了したか否かの判断(S206)に移行する。
プリントが終了したか否かの判断(S206)では、冷却制御部120は本体制御部110と通信を行い、プリントが終了したか否かの判断を行い、プリントが終了している場合には(S206のYes)、制御フローを終了する。
一方、プリントが終了していない場合には(S206のNo)、各トルクセンサ64,74で、各駆動軸65,75に掛かる負荷トルク(T1,T2)を検出するステップ(S201)に戻り、プリントが終了するまで繰り返す。
このように制御することで、次のような効果を奏することができる。
各ベルト56,59と各冷却部材33a,b,cとの間の熱交換効率、及び冷却装置9の冷却効率が、それぞれ所定の値より低下したときにメンテナンスが必要と判断することができる。加えて、表側搬送機構31と裏側搬送機構32のいずれでメンテナンスが必要になっているかも区別して判断できる。
(実施例3)
本実施形態の冷却装置9の実施例3について、図を用いて説明する。
図9は、冷却ベルトと冷却部材との摺動抵抗が正常範囲にある場合の、冷却する記録材Pの種類と駆動モータ61に流れる電流値(I)の範囲との関係を示すグラフである。図10は、本実施例に係る冷却装置9の冷却ベルトと冷却部材との摺動抵抗を、駆動モータ61に流れる電流値(I)を検出することにより検知し、メンテナンス時期を判断する制御フロー図である。
本実施例の冷却装置9は、実施例1、2の冷却装置とは、本実施例の冷却装置9がメンテナンス時期判断手段で摺動抵抗の値として用いる電流値(I)や、負荷トルク(T)の正常時の範囲を、記録材Pの種類毎に規定していることに係る点のみ異なる。したがって、実施例1、2の冷却装置と同様な構成、及びその作用・効果については、適宜、省略して説明する。また、同一の構成部材、又は同様な機能を果す構成部材については、特に区別する必要がない限り、同一の符号を付して説明する。
なお、本実施例では、上記した駆動モータ61の電流値(I)をメンテナンス時期判断手段で摺動抵抗の値として用いる実施例1の構成で、電流値(I)の正常時の範囲を記録材Pの種類毎に規定した例について説明する。
本実施形態の複合機500は複数の給紙カセット13を備え、用紙の種別、厚さ、坪量が異なる複数の種類の記録材Pに画像形成を行うことが可能である。
そして、画像形成を行う記録材Pの種類が異なると、各ベルト56,59と各冷却部材33a,b,cとの間に異物のない状態での、駆動モータ61に流れる電流値(I)の範囲が、図9に示すように異なってくる。これは、用紙の種別、厚さ、坪量が異なると、各冷却部材33a,b,cと、各冷却部材33a,b,cに摺動する各ベルト56,59との間に作用する圧力が変化し、摺動するときの摩擦抵抗が変化してしまうためである。
そこで、本実施例では、各ベルト56,59と各冷却部材33a,b,cとの間に異物のない状態での、駆動モータ61に流れる電流値(I)の範囲を、冷却(画像形成)する記録材Pの用紙種類毎に、予め規定することとした。
そして、本実施例の冷却装置9の冷却制御部120では、各ベルト56,59と各冷却部材33a,b,cの少なくとも1つのメンテナンス時期を判断するときの制御フローを、次のように行うこととした。
図10に示すように、プリント開始後、本体制御部110から冷却する記録材Pの用紙種類情報を取得する(S301)。
次に、取得した用紙種類の各ベルト56,59と各冷却部材33a,b,cの間に異物のない状態での駆動モータ61の電流値の範囲である最小値:Iminと最大値:Imaxをメンテナンス時期判断プログラムで用いるものに設定する(S302)。ここで、用紙種類毎の各ベルト56,59と各冷却部材33a,b,cの間に異物のない状態での駆動モータ61の電流値の最小値:Iminと最大値:Imaxの範囲は、予め実験などで求めておく。
その後の制御フローは、図6を用いて説明した実施例1の制御フローと実質的に同様であるので、その説明は省略する。
上記のように本実施例の冷却装置9では、メンテナンス時期判断プログラムを有した冷却制御部120が、冷却する記録材Pの種類に基づいて、各ベルト56,59及び各冷却部材33a,b,cの少なくとも1つのメンテナンス時期を判断する。
このように判断することで、冷却する記録材Pの種類毎にメンテナンス時期を判断する摺動抵抗の閾値としての駆動モータ61に流れる電流値(I)の範囲を設定することができる。よって、より適切にメンテナンス時期を判断することができる。
なお、上記した本実施例では、実施例1の構成で、電流値(I)の正常時の範囲を記録材Pの種類毎に規定した例について説明したが、本発明はこのような構成に限定されるものではない。実施例2の構成で、負荷トルク(T)の正常時の範囲を記録材Pの種類毎に規定することでも、同様な効果を奏することができる。
(実施例4)
本実施形態の冷却装置9の実施例4について、図を用いて説明する。
図11は、冷却ベルトと冷却部材との摺動抵抗が正常範囲にある場合の、画像形成装置の生産性と駆動モータ61に流れる電流値(I)の範囲との関係を示すグラフである。図12は、本実施例に係る冷却装置9の冷却ベルトと冷却部材との摺動抵抗を、駆動モータ61に流れる電流値(I)を検出することにより検知し、メンテナンス時期を判断する制御フロー図である。
本実施例の冷却装置9は、実施例1乃至3の冷却装置とは、本実施例の冷却装置9がメンテナンス時期判断手段で摺動抵抗の値として用いる電流値(I)や、負荷トルク(T)の正常時の範囲を、複合機500の生産性毎に規定していることに係る点のみ異なる。したがって、実施例1乃至3の冷却装置と同様な構成、及びその作用・効果については、適宜、省略して説明する。また、同一の構成部材、又は同様な機能を果す構成部材については、特に区別する必要がない限り、同一の符号を付して説明する。
なお、本実施例では、上記した駆動モータ61の電流値(I)をメンテナンス時期判断手段で摺動抵抗の値として用いる実施例1の構成で、電流値(I)の正常時の範囲を記録材Pの種類毎に規定した例について説明する。
本実施形態の複合機500は、複数の生産性(通紙モード)を備え、選択した生産性に応じて記録材Pに画像形成を行うことが可能である。
そして、記録材Pに画像形成を行うときの生産性が異なると、各ベルト56,59と各冷却部材33a,b,cとの間に異物のない状態での、駆動モータ61に流れる電流値(I)の範囲が、図11に示すように異なってくる。これは、記録材Pに画像形成を行うときの生産性が異なる場合には、記録材Pを挟持搬送する各ベルト56,59の線速や、連続して冷却(画像形成)する場合の各記録材Pの間隔が異なってくる。そして、各ベルト56,59の線速や、連続して冷却する場合の各記録材Pの間隔が異なると、駆動モータ61に流れる電流値(I)も変化するためである。
そこで、本実施例では、各ベルト56,59と各冷却部材33a,b,cとの間に異物のない状態での、駆動モータ61に流れる電流値(I)の範囲を、記録材Pに画像形成する複合機500の生産性毎に、予め規定することとした。
そして、本実施例の冷却装置9の冷却制御部120では、各ベルト56,59と各冷却部材33a,b,cの少なくとも1つのメンテナンス時期を判断するときの制御フローを、次のように行うこととした。
図11に示すように、プリント開始後、本体制御部110から記録材Pに画像形成する複合機500の生産性情報を取得する(S401)。
次に、取得した生産性情報の各ベルト56,59と各冷却部材33a,b,cの間に異物のない状態での駆動モータ61の電流値の範囲である最小値:Iminと最大値:Imaxをメンテナンス時期判断プログラムで用いるものに設定する(S402)。ここで、生産性毎の各ベルト56,59と各冷却部材33a,b,cの間に異物のない状態での駆動モータ61の電流値の最小値:Iminと最大値:Imaxの範囲は、予め実験などで求めておく。
その後の制御フローは、図6を用いて説明した実施例1の制御フローと実質的に同様であるので、その説明は省略する。
上記のように本実施例の冷却装置9は、メンテナンス時期判断プログラムを有した冷却制御部120が、記録材Pに画像形成する複合機500の生産性に基づいて、各ベルト56,59及び各冷却部材33a,b,cの少なくとも1つのメンテナンス時期を判断する。
このように判断することで、記録材Pに画像形成する複合機500の生産性毎にメンテナンス時期を判断する摺動抵抗の閾値である駆動モータ61に流れる電流値(I)の範囲を設定することができる。よって、より適切にメンテナンス時期を判断することができる。
なお、上記した本実施例では、実施例1の構成で、電流値(I)の正常時の範囲を記録材Pの種類毎に規定した例について説明したが、本発明はこのような構成に限定されるものではない。実施例2の構成で、負荷トルク(T)の正常時の範囲を複合機500の生産性毎に規定することでも、同様な効果を奏することができる。
以上に説明したものは一例であり、本発明は、次の態様毎に特有の効果を奏する。
(態様A)
記録材Pなどの記録材の熱を奪いながら搬送する表側ベルト56や裏側ベルト59などの冷却ベルトと、摺動する前記冷却ベルトの熱を吸熱する表側冷却部材33bや裏側冷却部材33a,cなどの冷却部材とを備えた冷却装置9などの冷却装置において、前記冷却ベルトと前記冷却部材との摺動抵抗を検知する駆動モータ61に流れる電流値を検出する電流センサなどの摺動抵抗検知手段を備えたことを特徴とするものである。
これによれば、上記実施例1(乃至4)について説明したように、次のような効果を奏することができる。
冷却部材の吸熱面34a,b,cなどの冷却面と冷却ベルトとの間に冷却ベルトの磨耗粉等の異物が介在したり、冷却部材がずれたりして冷却ベルトと冷却部材の接触状態が変化すると、冷却ベルトと冷却部材との摩擦状態が変化して、これらの摺動抵抗も変化する。そして、十分な熱交換率が得られる正常な接触状態の場合の摺動抵抗の範囲と、熱交換効率が許容できない程に低下した場合の摺動抵抗の範囲とは異なる。このような関係があるため、実際の摺動抵抗が接触状態が正常な場合の摺動抵抗の範囲内にあるか否かにより、実際の接触状態が正常であるか、許容できない程に熱交換効率が低下した状態にあるかを判断できる。
よって、摺動抵抗検知手段によって検知した摺動抵抗を用い、熱交換効率低下を引き起こす冷却ベルトと冷却部材の接触状態を改善するための、冷却ベルトと冷却部材の少なくとも1つのメンテナンス時期を適切に判断可能な冷却装置を提供できる。
(態様B)
(態様A)おいて、駆動モータ61に流れる電流値を検出する電流センサなどの前記摺動抵抗検知手段の検知結果に基づいて、表側ベルト56や裏側ベルト59などの前記冷却ベルトと、表側冷却部材33bや裏側冷却部材33a,cなどの前記冷却部材の少なくとも1つのメンテナンス時期を判断するメンテナンス時期判断プログラムを有した冷却制御部120などのメンテナンス時期判断手段を備えることを特徴とするものである。
これによれば、上記実施例1(乃至4)について説明したように、冷却ベルトと冷却部材の間に冷却ベルトの磨耗粉等の異物が溜まったり、冷却部材がずれたりすることに起因した、冷却効率の低下を抑制可能な冷却装置9などの冷却装置を提供できる。
(態様C)
(態様B)において、メンテナンス時期判断プログラムを有した冷却制御部120などの前記メンテナンス時期判断手段は、駆動モータ61に流れる電流値を検出する電流センサなどの前記摺動抵抗検知手段の検知結果が所定の範囲から外れたときに、表側ベルト56や裏側ベルト59などの前記冷却ベルトと、表側冷却部材33bや裏側冷却部材33a,cなどの前記冷却部材の少なくとも1つのメンテナンスが必要であると判断することを特徴とするものである。
これによれば、上記実施例1(乃至4)について説明したように、次のような効果を奏することができる。
冷却ベルトと冷却部材との摺動抵抗が所定の範囲から外れたときにメンテナンスが必要と判断することで、冷却ベルトと冷却部材との間の熱交換効率、及び冷却装置の冷却効率が、それぞれ所定の値より低下したときにメンテナンスが必要と判断することができる。
(態様D)
(態様A)乃至(態様C)のいずれかにおいて、前記摺動抵抗検知手段は、表側ベルト56や裏側ベルト59などの前記冷却ベルトを駆動する駆動モータ61などの駆動源に伝達される負荷を検出する駆動モータ61に流れる電流値を検出する電流センサなどの負荷検出手段を有することを特徴とするものである。
これによれば、上記実施例1(乃至4)について説明したように、冷却ベルトを駆動する軸の負荷を検出する負荷検出手段を有することで、容易に冷却ベルトと冷却部材の摺動抵抗を検知することができる。
(態様E)
(態様B)乃至(態様D)のいずれかにおいて、メンテナンス時期判断プログラムを有した冷却制御部120などの前記メンテナンス時期判断手段は、冷却する記録材Pなどの記録材の種類に基づいて、表側ベルト56や裏側ベルト59などの前記冷却ベルト及び表側冷却部材33bや裏側冷却部材33a,cなどの前記冷却部材の少なくとも1つのメンテナンス時期を判断することを特徴とするものである。
これによれば、上記実施例3について説明したように、次のような効果を奏することができる。
冷却する記録材の種類毎にメンテナンス時期を判断する摺動抵抗の閾値としての駆動モータ61などの駆動源に流れる電流値(I)の範囲などを設定することができる。よって、より適切にメンテナンス時期を判断することができる。
(態様F)
(態様B)乃至(態様E)のいずれかにおいて、メンテナンス時期判断プログラムを有した冷却制御部120などの前記メンテナンス時期判断手段は、冷却装置9などの当該冷却装置を用いる複合機500などの装置の生産性に基づいて、前記冷却ベルト及び前記冷却部材の少なくとも1つのメンテナンス時期を判断することを特徴とするものである。
これによれば、上記実施例4について説明したように、次のような効果を奏することができる。
冷却装置を用いる装置の生産性に合わせてメンテナンスが必要と判断する摺動抵抗の閾値としての駆動モータ61などの駆動源に流れる電流値(I)の範囲などを設定することができる。よって、より適切にメンテナンス時期を判断することができる。
(態様G)
記録材を冷却する冷却装置を備えた複合機500などの画像形成装置において、前記冷却装置として、(態様A)乃至(態様F)のいずれかの冷却装置9などの冷却装置を備えたことを特徴とするものである。
これによれば、上記実施例1(乃至4)について説明したように、(態様A)乃至(態様F)のいずれかの冷却装置と同様な効果を奏することができる画像形成装置を提供できる。
1 プロセスユニット
2 感光体
3 帯電ローラ
4 現像装置
5 クリーニングブレード
6 露光装置
7 転写装置
8 定着装置
9 冷却装置
10 中間転写ベルト
11 一次転写ローラ
12 二次転写ローラ
13 給紙カセット
14 給紙ローラ
15 レジストローラ
16 排出ローラ
17 定着ローラ
18 加圧ローラ
20 排紙トレイ
21,22,23,24 張架ローラ
30 ベルト搬送手段
31 表側搬送機構
32 裏側搬送機構
33(a,b,c) 冷却部材
33a,c 裏側冷却部材
33b 表側冷却部材
34(a,b,c) 吸熱面
44 冷却液循環回路
45 受熱部
46 放熱部
47 循環路
48 ポンプ
49 液溜タンク
50,51a,51b,52,53,54 配管
55a 表側駆動ローラ
55b,c,d 表側従動ローラ
56 表側ベルト
57a 裏側駆動ローラ
57b,c,d 裏側従動ローラ
59 裏側ベルト
60 駆動ローラ駆動機構
61 駆動モータ
62 モータ軸
63 ジョイント
64 裏側トルクセンサ
65 裏側駆動軸
66 裏側伝達ギア
73 表側伝達ギア軸
74 表側トルクセンサ
75 表側駆動軸
76 表側伝達ギア
100 装置本体
110 本体制御部
120 冷却制御部
200 スキャナー
300 表示・操作部
500 複合機
P 記録材
R 搬送路
特開2012−173640号公報

Claims (5)

  1. 記録材の熱を奪いながら搬送する冷却ベルトと、摺動する前記冷却ベルトの熱を吸熱する冷却部材とを備えた冷却装置において、
    前記冷却ベルトと前記冷却部材との摺動抵抗を検知する摺動抵抗検知手段と、
    前記摺動抵抗検知手段の検知結果に基づいて、前記冷却ベルトと、前記冷却部材の少なくとも1つのメンテナンス時期を判断するメンテナンス時期判断手段とを備え
    前記メンテナンス時期判断手段は、前記摺動抵抗検知手段の検知結果が所定の範囲から外れたときに、前記冷却ベルトと、前記冷却部材の少なくとも1つのメンテナンスが必要であると判断し、
    前記メンテナンス時期判断手段は、冷却する記録材の種類に基づいて、前記所定の範囲を定めることを特徴とする冷却装置。
  2. 請求項1に記載の冷却装置において、
    前記メンテナンス時期判断手段は、当該冷却装置を用いる装置の生産性に基づいて、前記所定の範囲を定めることを特徴とする冷却装置。
  3. 記録材の熱を奪いながら搬送する冷却ベルトと、摺動する前記冷却ベルトの熱を吸熱する冷却部材とを備えた冷却装置において、
    前記冷却ベルトと前記冷却部材との摺動抵抗を検知する摺動抵抗検知手段と、
    前記摺動抵抗検知手段の検知結果に基づいて、前記冷却ベルトと、前記冷却部材の少なくとも1つのメンテナンス時期を判断するメンテナンス時期判断手段を備え
    前記メンテナンス時期判断手段は、前記摺動抵抗検知手段の検知結果が所定の範囲から外れたときに、前記冷却ベルトと、前記冷却部材の少なくとも1つのメンテナンスが必要であると判断し、
    前記メンテナンス時期判断手段は、当該冷却装置を用いる装置の生産性に基づいて、前記所定の範囲を定めることを特徴とする冷却装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一に記載の冷却装置において、
    前記摺動抵抗検知手段は、前記冷却ベルトを駆動する駆動源に伝達される負荷を検出する負荷検出手段を有することを特徴とする冷却装置。
  5. 記録材を冷却する冷却装置を備えた画像形成装置において、
    前記冷却装置として、請求項1乃至のいずれか一に記載の冷却装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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