JP2008083091A - 画像形成装置 - Google Patents

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康之 小林
Mitsunobu Mamiya
光伸 間宮
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Abstract

【課題】摺動負荷低減部材等の部品の寿命を精度良く検出することができ、画像ディフェクトや紙しわ等の用紙変形が発生するのを確実に防止しつつ、画像形成装置の使用ができない期間を可能な限り無くすことにより、生産性を向上させることが可能な画像形成装置を提供する。
【解決手段】無端ベルトの摺動負荷を検出する負荷検出手段と、定着手段によって定着処理を施された記録媒体の累積枚数を検出する記録媒体累積検出手段と、前記負荷検出手段によって検出された前記無端ベルトの摺動負荷と、前記記録媒体累積検出手段によって検出された記録媒体の累積枚数に応じて予め規定された摺動抵抗の規定値とを比較することにより、前記摺動負荷低減部材の寿命を予測する寿命予測手段とを備える。
【選択図】図1

Description

この発明は、電子写真方式等を採用した複写機やプリンター、ファクシミリ、あるいはこれらの機能を兼ね備えた複合機等の画像形成装置に関し、特に当該画像形成装置において、未定着トナー像を用紙等の記録媒体上に加熱・加圧して定着する定着手段で用いられる無端ベルトの摺動負荷を低減する摺動負荷低減部材の寿命を精度良く予測可能とした画像形成装置に関するものである。
特開2003−43840号公報 特開2003−261237号公報
従来、この種の電子写真方式等を採用した複写機やプリンター、ファクシミリ、あるいはこれらの機能を兼ね備えた複合機等の画像形成装置においては、用紙等の記録媒体上にフルカラーやモノクロのトナー像を転写した後、当該フルカラーやモノクロのトナー像が転写された用紙を、定着装置によって加熱・加圧することにより、フルカラーやモノクロの画像を形成するように構成されている。
上記定着装置としては、加熱ロールと加圧ロール等のように一対のロールを互いに圧接させたロール方式のものや、加熱部材または加圧部材の少なくとも一方の部材として無端ベルトを用いたベルトニップ方式のものなど、種々の方式のものが提案されており、実機で使用されている。
これらの定着装置のうち、加熱部材または加圧部材の少なくとも一方の部材として無端ベルトを用いたベルトニップ方式の定着装置は、定着ニップ部の領域を広く形成することができるため、未定着トナー像の加熱及び加圧を十分に行うことができ、定着すべきトナー量が多いフルカラー画像などを定着するのに適している。
ところで、上記ベルトニップ方式の定着装置においては、例えば、加熱ロールに加圧用の無端ベルトを圧接部材によって圧接させることにより、定着ニップ部を形成しているため、加熱ロールと加圧用の無端ベルトの摺動負荷が、ロール方式の定着装置に比べて大きく、当該無端ベルトの摺動負荷を低減する目的で、無端ベルトの内面にオイル等の潤滑剤を塗布する摺動負荷低減部材が用いられている。
このように、上記ベルトニップ方式の定着装置では、摺動負荷低減部材によって加圧用の無端ベルトの内面にオイル等の潤滑剤を塗布することにより、無端ベルトの摺動負荷を低減し、当該無端ベルトの搬送不良に起因した画像ディフェクトや紙しわ等の用紙変形が発生するのを防止している。
しかしながら、このベルトニップ方式の定着装置は、上記摺動負荷低減部材が経時的に劣化したり、加圧用無端ベルトの内面に異物が混入した場合などのように、当該摺動負荷低減部材の性能が低下すると、無端ベルトに搬送不良が発生し、画像ディフェクトや紙しわ等の用紙変形が発生するというトラブルを引き起こすことになる。
そのため、上記画像形成装置では、無端ベルトの搬送不良に起因した画像ディフェクトや紙しわ等の用紙変形が発生した時点で、摺動負荷低減部材の寿命と判断してマシンを停止させ、摺動負荷低減部材等の部品交換を行うようになっている。
したがって、上記従来の画像形成装置の場合には、無端ベルトの搬送不良に起因した画像ディフェクトや紙しわ等の用紙変形が発生して始めて、摺動負荷低減部材が寿命に達したことが判り、摺動負荷低減部材等の部品を交換しているため、画像ディフェクトや紙しわ等の用紙変形を防止することができないばかりか、摺動負荷低減部材等の部品を交換するまでは、画像形成装置を使用することができないため、装置の生産性が低下するという問題点を有していた。
そこで、かかる問題点を解決し得る技術としては、例えば、特開2003−43840号公報や特開2003−261237号公報等に開示されたものが既に提案されている。
上記特開2003−43840号公報に係る画像形成装置は、記録材上にトナー像を永久定着するための一対の回転体と、付着するトナーをクリーニングするために前記回転体の少なくとも一方の表面に設けたクリーニング回転体と、前記回転体を有する定着装置を駆動する定着駆動モータと、前記定着駆動モータの駆動電流を検知して制御する制御手段とを有する画像形成装置であって、前記制御手段は、現在の駆動電流値とそれまでの駆動電流値の平均値とを比較することで、回転駆動を制御するように構成したものである。
また、上記特開2003−261237号公報に係るシート搬送装置は、シートを搬送する回転体と、前記回転体の消耗による搬送性能の低下を検出する消耗度検出手段と、前記回転体の稼働時間を計測する時間管理手段と、前記回転体が消耗により搬送不能となる直前の限界消耗度を予め記憶させておく限界消耗度記憶手段と、前記回転体が消耗により搬送不能となる時期を予測する寿命予測手段と、を有し、前記寿命予測手段は、前記消耗度検出手段により検出した前記回転体の消耗度と、前記時間管理手段により計測した前記回転体の稼動期間と、前記限界消耗度記憶手段が記憶している限界消耗度とを利用し、前記回転体が消耗により搬送不能となる寿命時期を、予測関数によって算出するように構成したものである。
しかしながら、上記従来技術の場合には、次のような問題点を有している。すなわち、上記特開2003−43840号公報に係る画像形成装置の場合には、制御手段が、現在の駆動電流値とそれまでの駆動電流値の平均値とを比較することで、回転駆動を制御するように構成したものであり、前記駆動電流値によってクリーニング回転体の寿命を検知し、当該クリーニング回転体が寿命に達した時点で、装置を停止させるため、やはり、サービスマンがクリーニング回転体の交換に行くまでの間は、装置が停止したままの状態となり、生産性が低下せざるを得ないという問題点を有している。
また、ライフカウンタ等によってクリーニング回転体などの部材の寿命を判断する目安とすることにより、クリーニング回転体の寿命を把握することも考えられるが、上述した摺動負荷低減部材等の部品の寿命は、環境や、用紙の種類または走行状態によって寿命の時期もばらつくため、正確な寿命の時期を把握することが困難であるという問題点を有している。
一方、上記特開2003−261237号公報に係るシート搬送装置の場合には、寿命予測手段が、前記消耗度検出手段により検出した前記回転体の消耗度と、前記時間管理手段により計測した前記回転体の稼動期間と、前記限界消耗度記憶手段が記憶している限界消耗度とを利用し、前記回転体が消耗により搬送不能となる寿命時期を、予測関数によって算出するように構成したものであるが、この提案に係るシート搬送装置は、回転体としてのロールまたはベルトの表面状態の変化を検出することにより、回転体の寿命時期を予測するものである。
しかしながら、上記回転体としてのロールまたはベルトは、用紙が表面に凹凸を有する普通紙か、表面が平坦なコート紙か等のように、用紙の表面状態によって画像ディフェクトの現れ方が異なるため、回転体としてのロールまたはベルトの表面状態の変化を検出しただけでは、用紙上の定着画像に画像ディフェクトが現れる寿命の時期を正確に検出することができないという問題点を有していた。
そこで、この発明は、上記従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、摺動負荷低減部材等の部品の寿命を精度良く検出することができ、画像ディフェクトや紙しわ等の用紙変形が発生するのを確実に防止しつつ、画像形成装置の使用ができない期間を可能な限り無くすことにより、生産性を向上させることが可能な画像形成装置を提供することにある。
すなわち、請求項1に記載された発明は、未定着トナー像が転写された記録媒体を定着する定着手段として、加熱部材または加圧部材の少なくとも一方に無端ベルトを用いるとともに、前記無端ベルトの内側に摺動負荷低減部材を配設した定着手段を備えた画像形成装置において、
前記無端ベルトの摺動負荷を検出する負荷検出手段と、
前記定着手段によって定着処理を施された記録媒体の累積枚数を検出する記録媒体累積検出手段と、
前記負荷検出手段によって検出された前記無端ベルトの摺動負荷と、前記記録媒体累積検出手段によって検出された記録媒体の累積枚数に応じて予め規定された摺動抵抗の規定値とを比較することにより、前記摺動負荷低減部材の寿命を予測する寿命予測手段とを備えたことを特徴とする画像形成装置である。
また、請求項2に記載された発明は、前記負荷検出手段は、駆動モーターの駆動電流値を検出することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置である。
さらに、請求項3に記載された発明は、前記負荷検出手段は、無端ベルトと他方の部材との圧接の有無による駆動モーターの駆動電流値の差分によって、当該無端ベルトの摺動負荷を検出することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置である。
又、請求項4に記載された発明は、前記寿命予測手段の予測結果に基づいて、前記摺動負荷低減部材の交換を促す警告を発する警告手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の画像形成装置である。
この発明によれば、摺動負荷低減部材等の部品の寿命を精度良く検出することができ、画像ディフェクトや紙しわ等の用紙変形が発生するのを確実に防止しつつ、画像形成装置の使用ができない期間を可能な限り無くすことにより、生産性を向上させることが可能な画像形成装置を提供することができる。
以下に、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
実施の形態1
図2はこの発明の実施の形態1に係る画像形成装置としてのタンデム方式のフルカラープリンタを示すものである。なお、このタンデム方式のフルカラープリンタは、画像読取装置を備えており、フルカラーの複写機としても機能するようになっている。また、上記フルカラープリンタは、画像読取装置を備えていなくても良いのは勿論である。
図2において、1はタンデム方式のフルカラープリンタの本体を示すものであり、このフルカラープリンタ本体1の上部には、図示しない原稿の画像を読み取る画像読取装置 (IIT:Image Input Ternal)としてのスキャナー2が配設されている。このスキャナー2は、自動原稿搬送装置(ADF:Auto Document Feeder)3によってプラテンガラス5上に搬送された原稿を光源6によって照明し、原稿からの反射光像を、フルレートミラー7及びハーフレートミラー8、9及び結像レンズ10からなる縮小光学系を介してCCD等からなる画像読取素子11上に走査露光して、この画像読取素子11によって原稿の画像を所定のドット密度(例えば、1200dpiや2400dpi)で読み取るようになっている。
上記スキャナー2によって読み取られた原稿の画像は、例えば、赤(R)、緑(G)、青(B)(各8bit)の3色の画像データとして画像処理装置12(ImageProcessing System)に送られ、この画像処理装置12では、原稿の画像データに対して、シェーディング補正、位置ズレ補正、明度/色空間変換、ガンマ補正、枠消し、色/移動編集等の所定の画像処理が施される。
そして、上記の如く画像処理装置12で所定の画像処理が施された画像データは、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、黒(K)(各8bit)の4色の画像データに変換され、次に述べるように、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、黒(K)の各色の画像形成部13C、13M、13Y、13KのROS14C、14M、14Y、14K(RasterOutputScanner)に送られ、これらのROS14C、14M、14Y、14Kでは、各色の画像データに応じてレーザービームLBによる画像露光が行われる。
ところで、上記タンデム方式のフルカラープリンタ本体1の内部には、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、黒(K)の4つの画像形成部13C、13M、13Y、13Kが、水平方向に一定の間隔をおいて直列的に配置されている。
これらの4つの画像形成部13C、13M、13Y、13Kは、基本的にすべて同様に構成されており、大別して、矢印方向に沿って所定の速度で回転する感光体ドラム15と、この感光体ドラム15の表面を一様に帯電する一次帯電用のスコロトロン又は帯電ロール(図示例では、帯電ロール)16と、当該感光体ドラム15の表面に各色に対応した画像を露光して静電潜像を形成するROS14と、感光体ドラム15上に形成された静電潜像を対応する色のトナーで現像する現像装置17と、クリーニング装置18とから構成されている。なお、この実施の形態では、黒(K)色の画像形成部13Kで用いられる感光体ドラム15の直径が、他の色の画像形成部13M、13Y、13Kの感光体ドラム14M、14Y、14Kに対して大きく設定されている。
上記ROS14は、図2に示すように、半導体レーザー19を画像データに応じて変調して、この半導体レーザー19からレーザービームLBを画像データに応じて出射する。この半導体レーザー19から出射されたレーザービームLBは、反射ミラー20、21を介して回転多面鏡22によって偏向走査され、図示しないf−θレンズで走査角度に応じて焦点距離が調整された状態で、複数枚の反射ミラー23、24等を介して像担持体としての感光体ドラム15上に走査露光される。
上記画像処理装置12からは、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、黒 (K)の各色の画像形成部13C、13M、13Y、13KのROS14C、14M、14Y、14Kに各色の画像データが順次出力され、これらのROS14C、14M、14Y、14Kから画像データに応じて出射されるレーザービームLBが、それぞれの感光体ドラム15C、15M、15Y、15Kの表面に走査露光されて静電潜像が形成される。上記各感光体ドラム15C、15M、15Y、15K上に形成された静電潜像は、現像装置17C、17M、17Y、17Kによって、それぞれシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、黒(K)の各色のトナー像として現像される。
上記各画像形成部13C、13M、13Y、13Kの感光体ドラム15C、15M、15Y、15K上に、順次形成されたシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、黒(K)の各色のトナー像は、図2に示すように、各画像形成部13C、13M、13Y、13Kの下方に配置された中間転写体としての中間転写ベルト25上に、一次転写ロール26C、26M、26Y、26Kによって互いに重ね合わせた状態で転写される。この中間転写ベルト25は、ドライブロール27と、テンションロール28と、ステアリングロール29と、アイドルロール30と、バックアップロール31と、アイドルロール32との間に一定のテンションで掛け回されており、図示しない定速性に優れた専用の駆動モーターによって回転駆動されるドライブロール27により、矢印方向に沿って感光体ドラム15C、15M、15Y、15Kと等しい所定の速度で循環駆動されるようになっている。上記中間転写ベルト25としては、例えば、可撓性を有するポリイミド等の合成樹脂フィルムを無端ベルト状に形成したものが用いられる。
上記中間転写ベルト25上に多重に転写されたシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、黒(K)の各色のトナー像は、バックアップロール31に中間転写ベルト25を介して圧接する二次転写ロール33によって、圧接力及び静電気力で記録媒体としての記録用紙34上に二次転写され、これらの各色のトナー像が転写された記録用紙34は、搬送ベルト35によって定着装置36へと搬送される。そして、上記各色のトナー像が転写された記録用紙34は、定着装置36によって熱及び圧力で定着処理を受け、片面プリントの場合には、そのままプリンタ本体1の外部に設けられた排出トレイ37上に排出される。
上記記録用紙34は、図2に示すように、複数の用紙トレイ38、39、40、41のうちの何れかから所定のサイズや材質のものが、給紙ローラ42及び用紙搬送用のローラ対43、44、45からなる用紙搬送経路46を介して、レジストロール47まで一旦搬送されて停止される。上記用紙トレイ38、39、40、41のうちの何れかから供給された記録用紙34は、所定のタイミングで回転駆動されるレジストロール47によって中間転写ベルト25の二次転写位置へ送出される。
また、上記フルカラープリンタによって記録用紙34の両面に画像を形成する場合には、定着装置36によって片面に画像が定着された記録用紙34を、そのまま機外に排出せずに、図示しない切り替えゲートによって、記録用紙34の搬送経路を下方に切り替え、反転用の用紙搬送路48に一旦搬送する。そして、この反転用の用紙搬送路48に搬送された記録用紙34は、その搬送方向を反転した状態で、両面用の用紙搬送路49及び通常の用紙搬送経路46を介して、表裏が反転された状態で、再度、中間転写ベルト25の二次転写位置まで搬送され、裏面に画像が形成された後、定着装置36によって熱及び圧力で定着処理を受けて、プリンタ本体1の外部に設けられた排出トレイ37上に排出される。
図3はこの発明の実施の形態1に係る定着装置を示す概略構成図である。
この定着装置36は、加熱源を内蔵した加熱部材としての加熱定着ロール60と、3つの支持ロール61、62、63に張架され、上記加熱定着ロール60に圧接される加圧部材としてのエンドレスベルト(無端ベルト)64と、このエンドレスベルト64の内面側に当接され、加熱定着ロール60の表面に沿ってエンドレスベルト64を押圧する圧力付与部材65とで、主要部が構成されている。
上記加熱定着ロール60は、駆動源としてのモータ66により、図示しないギア等を介して、矢印方向に沿って所定の周速で回転駆動されるものである。上記加熱定着ロール60は、内部に円筒状の金属製中空コア67を有している。金属製中空コア67は、外径62mm、内径55mm、長さ350mmのアルミニウム製の円筒で形成されている。金属製中空コア67の表面には、下地層68aとして硬度45°(JIS−A)のHTVシリコーンゴムが、厚さ2.0mmで直接被覆され、更に下地層68aの上にトップコート層68bとしてRTVシリコーンゴムが、厚さ50μmでディップコートされている。これにより被覆層68が形成されており、被覆層68の表面は、鏡面状態に近い表面に仕上げられている。上記下地層68aのゴムの硬度は、Teclock社製のスプリングタイプのA型硬度計により、JISK6301に準拠して、荷重1,000gfを付加して計測した結果である。なお、コア67としては、アルミニウムでなくても熱伝導率の高い弾性体であれば、他の材料を使用することができる。
上記コア67の内部には、加熱源69として出力1000Wのハロゲンランプが配置されている。また、加熱定着ロール60の表面には、温度センサ70の計測信号により、図示しない温度コントローラによってハロゲンランプ69への通電がフィードバック制御され、加熱定着ロール60の表面が所定の温度(例えば、175℃)に調整されるようになっている。
また、加熱定着ロール60の近傍には、オイル供給装置71が配設されている。オイル供給装置71は、離型剤を貯蔵する図示しないタンクからオイルパイプ71aを通りロール71c、71dを介して加熱定着ロール60の表面に離型剤を常に一定量供給する。これにより記録用紙33に未定着トナー像Tを定着する際に、トナーの一部が加熱定着ロール60にオフセットするのが防止されている。オイル供給装置71によって供給される離型剤としては、粘度300csのジメチルシリコンオイルが使用される。
上記圧力付与部材65は、べースプレート65aの表面に弾性層65bを積層するとともに、圧力付与部材65の全周を低摩擦層65cで被覆して形成したものであり、ベースプレート65a側に配置された図示しない圧縮コイルスプリングによって加熱定着ロール60に向けて押圧されている。ベースプレート65aは、幅(ベルトの走行方向)20mm、長さ(紙面の垂直方向)360mm、厚さ7.5mmのステンレス鋼製のものである。また、弾性層65bは、ゴム硬度20°のシリコンーンゴムからなる厚さ5mmのものである。さらに、低摩擦層65cとしては、ポリテトラフルオロエチレンを含浸させたガラス繊維シートなどが用いられている。
ベルトニップ部における低摩擦層65cの接触面の幅(ベルトの走行方向で計って)が約15mmとなっている。ここで、加熱定着ロール60とエンドレスベルト64とが接触する軸方向の長さは300mmである。また、圧力付与部材65の接触荷重は、50kgfに設定されている。なお、上記定着装置36のニップ部の出口近傍には、加熱定着ロール60側とエンドレスベルト64側の双方に、剥離爪74、75がそれぞれ設けられている。
なお、上記エンドレスベルト64を張架する3つの支持ロール61、62、63のうち、支持ロール61には、加熱源76が内蔵されている。
ところで、この実施の形態では、前記エンドレスベルト64の内周面に潤滑剤を塗布することによって、当該エンドレスベルト64の摺動負荷を低減する摺動負荷低減部材80が配設されており、この潤滑剤としては、例えば、酸化防止剤入りのアミノ変性シリコーンオイルを用いるように構成されている。
すなわち、上記圧力付与部材65の上流側には、図3に示すように、エンドレスベルト64の内面に潤滑剤としてシリコーンオイルを供給する摺動負荷低減部材としてのオイル供給部材80が配設されている。このオイル供給部材80は、ベルト64の内面に接触配置されるフェルト81と、必要に応じてフェルト81を保持する図示しないケースとを備えており、フェルト81には、粘度50〜3000csの粘度を有するシリコーンオイルが含浸されている。このフェルト81は、耐熱温度が130℃以上、好ましくは、200℃以上の耐熱性が必要であり、材質としては、ポリアミド、ポリイミド、ポリアミドイミド等の不織布が好適である。また、ケースは、離型剤を透過、含浸しないもので、耐熱性が130℃以上であればよく、具体的には、アルミニウム、鉄、ステンレス、銅等の金属や、ポリカーボネート、メラミン樹脂等の耐熱性樹脂を用いることができる。この実施の形態では、シリコーンオイルとして、常温での粘度が300csの酸化防止剤入りのアミノ変性シリコーンオイル(ヒンダードアミンオイル)が用いられる。
アミノ変性シリコーンオイルは、アミノ基が塩基性を示すため、酸性物質が存在すると、加熱定着ロール10の熱によって反応が促進され、中和によって粘度が増加したり、不溶物を発生させたりする。
そこで、アミノ変性シリコーンオイルに酸化防止剤を500ppm程度添加したヒンダードアミンオイルを用いることにより、アミノ変性シリコーンオイル中のアミノ基が酸化されて活性ラジカルとなるHを、酸化防止剤のアミンのベンゼン環でトラップ(共鳴)することにより、アミノ変性シリコーンオイルの中和による連鎖反応を抑制することができ、アミノ変性シリコーンオイルが中和によって粘度が増加したり、不溶物を発生させたりするのを抑制することができる。
また、上記ヒンダードアミンオイルが含浸されたフェルト81は、エンドレスベルト64の軸方向のほぼ全域に当接し、エンドレスベルト64の回転に伴って、このエンドレスベルト64の内周面全面にヒンダードアミンオイルを供給する。ヒンダードアミンオイルの供給量は、多い必要はなく、従って、フェルト81のエンドレスベルト64に対する当接圧力は小さく、微妙に接触する程度でよい。尚、ヒンダードアミンオイルを含浸させるフェルト81については、多数の連続気孔を有し、定着温度における耐熱性を有すると共に適度の弾性率を有するものであればよく、スポンジ等であってもよい。
また、この実施の形態では、図3に示すように、エンドレスベルト64と圧力付与部材65との間に、両者の摩擦を低減するための低摩擦層65cが介在されている。この低摩擦層65cは、フッ素系の樹脂を延伸成型、焼結成型等することによって、潤滑剤を保持する微細な孔を多数有する多孔質樹脂層と、当該多孔質樹脂層の圧力付与部材65側に積層された、FEP( テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体) やポリイミド、ポリアミド、ポリアミドイミド、ステンレス、ニッケル、銅、アルミ、PET等の薄いフィルムからなる潤滑剤透過防止層と、前記多孔質樹脂層のエンドレスベルト64側に積層されたフィルム層とから構成されている。ここでは、低摩擦層65cにおける多孔質樹脂層は、ジャパンゴアテックス製、品番#8181を用いた。なお、低摩擦層65cは、厚さとして、50μm〜4mm、好ましくは80μm〜500μmであり、厚さが50μm未満では、十分な強度と潤滑剤保持性が得られず、厚さが4mmを超えると、加熱定着ロールに対し十分な圧力を均一に与えられず、またニップ幅が均一に得られにくくなる。
上記多孔質樹脂層としては、例えば、PTFE( ポリテトラフルオロエチレン) 樹脂を延伸成型、焼結成型して多孔質化した多孔質樹脂からなるものを用いてよいが、ここでは延伸成型したものを用いている。この多孔質樹脂層の形状としては、フイルム形状、織布形状、フィルム/織布貼り合せ形状など適宜選定して差し支えないが、この実施の形態では、多孔質樹脂にて形成された繊維が織られた繊維( 多孔質樹脂繊維織布) からなるものが用いられている。また、この多孔質樹脂層の表裏には、潤滑剤透過防止層と、フィルム層とが貼り合せられており、フィルム層をエンドレスベルト64に対向させ、潤滑剤透過防止層を圧力付与部材65に対向させるように配置している。なお、上記フィルム層は、必ずしも設ける必要がないが、当該フィルム層を表面に設けることによって、低摩擦層65c表面の平滑性を向上させることができ、耐久性や、より一層摺動抵抗を低減することが可能となる。ただし、フィルム層40cを設ける場合には、当該フィルム層自体が潤滑剤の透過性を有することは勿論であり、このフィルム層は、結果として潤滑剤を透過するものであればよい。
また、上記3つの支持ロール61、62、63に張架されたエンドレスベルト64は、図4に示すように、フレーム91に一体的に取り付けられてベルトユニット90を構成しているとともに、当該ベルトユニット90は、加熱定着ロール60と接離する方向に移動自在に取り付けられている。さらに、上記ベルトユニット90は、プリンタ本体1側に取り付けられた偏心カム92と、当該ベルトユニット90に取り付けられたカムフォロワ93とによって、エンドレスベルト64が加熱定着ロール60から離間した退避位置と、エンドレスベルト64が加熱定着ロール60に所定の圧力で圧接した加圧位置とに切り替え可能となっている。なお、上記偏心カム92は、ラッチモーター94によって回転駆動される。
ところで、この実施の形態では、未定着トナー像が転写された記録媒体を定着する定着手段として、加熱部材または加圧部材の少なくとも一方に無端ベルトを用いるとともに、前記無端ベルトの内側に摺動負荷低減部材を配設した定着手段を備えた画像形成装置において、前記無端ベルトの摺動負荷を検出する負荷検出手段と、前記定着手段によって定着処理を施された記録媒体の累積枚数を検出する記録媒体累積検出手段と、前記負荷検出手段によって検出された前記無端ベルトの摺動負荷と、前記記録媒体累積検出手段によって検出された記録媒体の累積枚数に応じて予め規定された摺動抵抗の規定値とを比較することにより、前記摺動負荷低減部材の寿命を予測する寿命予測手段とを備えるように構成されている。
図1は、この実施の形態に係るタンデム方式のフルカラープリンタの制御回路を示すブロック図である。
図1において、100はフルカラープリンタの動作を制御するCPUやMCU等からなる制御装置であり、この制御装置100は、ROMやRAM、あるいはハードディスク等から構成される記憶装置101に記憶されたプログラムやデータに基づいて、フルカラープリンタにおけるプリント動作の全体を制御するためのものである。また、上記制御装置100は、摺動負荷低減部材80の寿命を予測する寿命予測手段としての機能をも備えている。
上記制御装置100には、定着装置36が接続されており、定着装置36は、制御装置100からの指令信号に応じて定着動作が制御されるようになっている。また、この定着装置36は、温度センサー70からの検知信号を制御装置100に対して出力し、加熱源69、76に対する通電状態が制御されるようになっている。
また、上記制御装置100は、定着装置36の駆動モーター66を制御して、加熱定着ロール60を回転駆動し、定着動作を制御するように構成されている。その際、上記制御装置100は、定着装置36の駆動モーター66を制御する際に、当該駆動モーター66に通電される電流値を、負荷検出手段としての電流値検出回路104によって検出し、エンドレスベルト64を従動駆動する際の当該エンドレスベルト64の摺動負荷を検出するように構成されている。
さらに、上記制御装置100は、定着装置36のラッチモータ94を制御して、エンドレスベルト64を加熱定着ロール60に圧接させたり、エンドレスベルト64を加熱定着ロール60から離間させるように制御を行うものである。
さらに、上記制御装置100は、定着装置36の出口に配設された出口センサー102によって、記録用紙34が定着装置36から排出されたか否かを判別するように構成されている。この出口センサー102は、記録用紙34を検出し、当該定着装置36によって定着処理を施された記録用紙34の累積枚数を検出する記録媒体累積検出手段としての機能を備えている。なお、記録用紙34の累積枚数のカウントは、制御装置100が行うようになっている。
又、上記制御装置100には、警告手段としてユーザーインターフェース等の表示装置103が接続されており、後述するように、摺動負荷低減部材80の寿命を予測して、当該摺動負荷低減部材80が寿命に近くなると、例えば、あと何枚の記録用紙34が定着可能かを表示するように構成されている。
以上の構成において、この実施の形態に係るフルカラープリンタでは、次のようにして、摺動負荷低減部材等の部品の寿命を精度良く検出することができ、画像ディフェクトや紙しわ等の用紙変形が発生するのを確実に防止しつつ、画像形成装置の使用ができない期間を可能な限り無くすことにより、生産性を向上させることが可能となっている。
すなわち、上記フルカラープリンタでは、図2に示すように、図示しない原稿を、自動原稿搬送装置(ADF)3によってプラテンガラス5上に自動的に搬送しつつ、当該図示しない原稿を、原稿読取装置2によって読み取るように構成されている。上記原稿読取装置2によって読み取られた原稿の画像情報は、画像処理装置12によって所定の画像処理を受ける。その後、上記画像処理装置12によって所定の画像処理を受けた画像情報は、ROS14C、14M、14Y、14Kに送られ、当該ROS14C、14M、14Y、14Kによって画像データに基づいて、感光体ドラム15C、15M、15Y、15K上にそれぞれレーザー光LBが走査露光され、感光体ドラム15C、15M、15Y、15Kの表面にシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、黒(K)の各色の画像に対応した静電潜像が形成される。そして、上記感光体ドラム15C、15M、15Y、15K上に形成された静電潜像は、対応する色の現像装置17C、17M、17Y、17Kによって順次現像され、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、黒(K)の各色のトナー像となる。上記感光体ドラム15C、15M、15Y、15K上に形成されたシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、黒(K)の各色のトナー像は、中間転写ベルト25上に多重に一次転写された後、当該中間転写ベルト25から記録用紙34上に一括して二次転写された後、定着装置36へと搬送されて、記録用紙34上にフルカラー等の画像が定着され、排出トレイ37上に排出される。
その際、上記定着装置36では、図3に示すように、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、黒(K)の各色のトナー像が転写された記録用紙34が、加熱定着ロール60とエンドレスベルト64によってニップされ、加熱加圧されて定着される。また、上記エンドレスベルト64の内面には、摺動負荷低減部材としてのオイル供給部材80によってオイルが塗布され、エンドレスベルト64と加熱定着ロール60との摺動負荷が低減される。
しかし、上記オイル供給部材80は、経時的に、オイルを含浸させたフェルト81が劣化したり、異物が混入したりして、当該オイル供給部材80の摺動負荷を低減する効果が徐々に低下する。
そこで、この実施の形態では、図5に示すように、所定のタイミングで、制御装置100が定着処理を実行する際に、加熱定着ロール60及びエンドレスベルト64の加熱源69、76に通電し、これらの加熱定着ロール60及びエンドレスベルト64を加熱し(ステップ101)、加熱定着ロール60及び/又はエンドレスベルト64が設定温度になっているか否かを判別する(ステップ102)。そして、制御装置100は、加熱定着ロール60及び/又はエンドレスベルト64が設定温度になった場合には、駆動モーター66を駆動し(ステップ103)、電流値検出回路104によって駆動モーター66に通電される電流値aを測定する(ステップ104)。
その後、制御装置100は、ラッチモータ94を駆動して、図4(b)に示すように、エンドレスベルト64の加熱定着ロール60表面への圧接動作を開始し、エンドレスベルト64を加熱定着ロール60の表面に圧接させる。この状態で、制御装置100は、電流値検出回路104によって駆動モーター66に通電される電流値bを測定する(ステップ106)。
次に、制御装置100は、図6に示すように、電流値bと電流値aとの差=b−aが予め規定された規定値である予測値c以上か否かを判別する(ステップ107)。そして、制御装置100は、電流値bと電流値aとの差P1=b−aが予め規定された規定値である予測値c以上である場合には、(b−a)を現在の値として、予測グラフを作成する (ステップ108)。また、制御装置100は、電流値bと電流値aとの差=b−aが予め規定された規定値である予測値c以上でない場合には、(b−a)/2を現在の値として、予測グラフを作成する(ステップ109)。
具体的には、図6に示すように、累積した通紙枚数が、40000枚の時点で、制御装置100は、電流値aと電流値bの測定を行い、電流値bと電流値aとの差P1=b−aが予め規定された規定値である予測値c以上である場合には、P1=(b−a)を現在の値として、予測グラフを作成する。その際、予測グラフは直線で近似されており、その勾配は、実測された規定値の最も大きい勾配の値が用いられる。
その理由は、オイル供給部材80の寿命を予測するにあたって、最も安全な方向で、つまりオイル供給部材80がハードに使用され、寿命が最も短い場合を想定するためである。
その結果、制御装置100は、図6に示すように、累積した通紙枚数が、40000枚の時点で、P1を通る直線でオイル供給部材80の寿命を予測し、図示の例では、120000枚程度で寿命時期を迎えると予測される。
その後、制御装置100は、図6に示すように、所定のタイミング、累積した通紙枚数が、80000枚程度に達した時点で、再度、電流値aと電流値bの測定を行い、電流値bと電流値aとの差P2=b−aが予め規定された規定値である予測値c以上である場合には、P2=(b−a)を現在の値として、予測グラフを作成する。
制御装置100は、電流値bと電流値aとの差P2=b−aが予め規定された規定値である予測値c以上でない場合には、(b−a)/2=Q2を現在の値として、予測グラフを作成する。
図6は、累積した通紙枚数が、80000枚程度に達した時点で、電流値bと電流値aとの差P2=b−aが予め規定された規定値である予測値c以上でない場合を示しており、制御装置100は、Q2を現在の値として、予測グラフを作成する。
その後、制御装置100は、図6に示すように、所定のタイミング、累積した通紙枚数が、110000枚程度に達した時点で、再度、電流値aと電流値bの測定を行い、電流値bと電流値aとの差R1=b−aが予め規定された規定値である予測値c以上である場合には、R1=(b−a)を現在の値として、予測グラフを作成する。
そして、制御装置100は、図6に示すように、上記の如くして作成した予測グラフに基づいて、オイル供給部材80が寿命に達するまでに通紙可能な記録用紙34の枚数を表示装置103に表示し、警告を発するようになっている。
このように、上記実施の形態に係るフルカラープリンタでは、制御装置100は、電流値bと電流値aとの差で求められるエンドレスベルト64の摺動負荷と、記録媒体累積検出手段によって検出された記録媒体の累積枚数に応じて予め規定された摺動抵抗の規定値cとを比較することにより、オイル供給部材80の寿命を予測することで、オイル供給部材80の寿命を精度良く検出することができ、画像ディフェクトや紙しわ等の用紙変形が発生するのを確実に防止しつつ、画像形成装置の使用ができない期間を可能な限り無くすことにより、生産性を向上させることが可能となっている。
図1はこの発明の実施の形態1に係る画像形成装置としてのタンデム型のフルカラープリンタの制御回路を示すブロック図である。 図2はこの発明の実施の形態1に係る画像形成装置としてのタンデム型のフルカラープリンタを示す構成図である。 図3は定着装置を示す断面構成図である。 図4はエンドレスベルトを加熱定着ロールに接離する機構を示す構成図である。 図5はこの発明の実施の形態1に係る画像形成装置としてのタンデム型のフルカラープリンタの動作を示すフローチャートである。 図6は通紙枚数と駆動電流との関係を示すグラフである。
符号の説明
36:定着装置、66:駆動モーター、80:摺動負荷低減部材、94:ラッチモータ、100:制御装置(寿命予測手段)、101:記憶装置、104:電流値検出回路。

Claims (4)

  1. 未定着トナー像が転写された記録媒体を定着する定着手段として、加熱部材または加圧部材の少なくとも一方に無端ベルトを用いるとともに、前記無端ベルトの内側に摺動負荷低減部材を配設した定着手段を備えた画像形成装置において、
    前記無端ベルトの摺動負荷を検出する負荷検出手段と、
    前記定着手段によって定着処理を施された記録媒体の累積枚数を検出する記録媒体累積検出手段と、
    前記負荷検出手段によって検出された前記無端ベルトの摺動負荷と、前記記録媒体累積検出手段によって検出された記録媒体の累積枚数に応じて予め規定された摺動抵抗の規定値とを比較することにより、前記摺動負荷低減部材の寿命を予測する寿命予測手段とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記負荷検出手段は、駆動モーターの駆動電流値を検出することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記負荷検出手段は、無端ベルトと他方の部材との圧接の有無による駆動モーターの駆動電流値の差分によって、当該無端ベルトの摺動負荷を検出することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記寿命予測手段の予測結果に基づいて、前記摺動負荷低減部材の交換を促す警告を発する警告手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の画像形成装置。
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