JP2009271281A - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】定着装置において、定着ローラや定着ベルト等の大きさを維持したままニップ幅のみを拡大しても、良好な定着性と分離性を確保しながら高速化に対応できるFBN方式の定着装置。
【解決手段】弾性層を有すると共に加熱手段を有して回転する定着ローラと、前記定着ローラによって駆動されて回転する無端状の定着ベルトと、前記定着ベルトを内周面側から押圧し、前記定着ベルトを前記定着ローラに圧接させて、前記定着ベルトと前記定着ローラとの間に記録材上のトナー像を定着するためのニップ部を形成する押圧手段と、を備え、前記押圧手段は記録材の搬送方向に配設された複数の押圧部材から構成されると共に、前記複数の押圧部材は弾性体から形成された弾性部材並びに前記弾性部材より高圧で前記定着ベルトを前記定着ローラへ押圧する高圧部材及び分離部材を含むこと。
【選択図】図2

Description

本発明は、定着ベルトを有するFBNF方式の定着装置、及び該定着装置を備えた画像形成装置に関する。
複写機、プリンタ、ファクシミリ、及びこれらの諸機能を備えた複合機等の電子写真方式の画像形成装置においては、原稿に対応した潜像を感光体ドラムに形成し、この潜像にトナーを付与することによって顕像化し、この顕像化されたトナー像を記録材上に転写し、この後、記録材上のトナー像を定着して排紙している。
また、カラー画像を形成する場合には、原稿色に対応したY,M,C,Kの潜像を4個の感光体ドラムに形成し、顕像化された4色のトナー像を無端状の中間転写ベルトに一次転写した後、記録材上に二次転写して、記録材上に転写されたトナー像を定着して排紙している。
このようにトナー像を定着する定着装置として、ハロゲンランプ等の加熱手段を内蔵した定着ローラと、定着ローラを加圧する加圧ローラとによって形成されたニップ部で、トナー像が転写された記録材を挟持・搬送しながら、加熱・加圧する熱ローラ定着方式の定着装置があり、このような定着装置は構成が簡便であるため、広く利用されている。
ところで、このような定着装置において、高速化を図るためにはトナーと記録材に充分な熱量を供給する必要があり、このためにはニップ幅を広くする必要がある。ニップ幅を広くするためには、加圧ローラが定着ローラを加圧する荷重や、加圧ローラ内のシリコーンゴム等から形成された弾性層の厚みや、二つのローラの径等を増大させることが考えられる。
しかし、加圧ローラの荷重や弾性層の厚みを増大させると、軸方向のニップ幅が不均一になることがあり、定着ムラや記録材のしわが発生する虞がある。また、ローラの径を増大させると、定着装置が大型化するばかりでなく、ウォーミングアップタイムが長くなるという問題がある。
この問題を解決するために、ハロゲンランプを内蔵して回転する定着ローラと、定着ローラによって駆動されて回転する無端状の定着ベルトとにより形成されたニップ部で、トナー像が転写された記録材を挟持・搬送しながら加熱・加圧する、所謂FBN(Free Belt Nip)方式の定着装置が特許公報に開示されている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1に記載の定着装置の構成を図4に基づいて説明する。なお、図4に示す定着装置の符号は特許文献1に記載の符号と異ならせてある。
定着ローラ301は、ハロゲンランプHを内蔵し、シリコーンゴムから成る弾性層301Bを有する。
定着ベルト302は、無端状に形成されている。
押圧パッド311は、シリコーンゴムから形成され、圧縮バネ318により付勢されて、定着ベルト302を定着ローラ301に圧接させる。
分離部材316は金属から形成され、同様に定着ベルト302を定着ローラ301に圧接させる。
摺動シート303は、摩擦係数が小さい材料から形成され、定着ベルト302と押圧パッド311との間、及び定着ベルト302と分離部材316との間に配置されて、定着ベルト302の内周面に摺接する。
オイルパッド304はスポンジ等から形成され、シリコーンオイルを含有し、定着ベルト302の内周面に圧着している。
このように構成された定着装置300において、ハロゲンランプHにより加熱され、不図示の駆動手段によって駆動された定着ローラ301が時計方向に回転する。また、押圧パッド311が圧縮バネ318により押圧され、押圧パッド311は摺動シート303を介して定着ベルト302を定着ローラ301に押圧する。更に、分離部材316が摺動シート303を介して定着ベルト302を定着ローラ301に押圧して凹状に変形させる。
従って、定着ベルト302は、定着ローラ301の回転によって反時計方向に回転し、押圧パッド311により定着ローラ101に圧接されるので、定着ベルト302と定着ローラ301との間に幅広のニップ部N3が形成される。このようにして、搬送された記録紙P上の未定着トナーはニップ部N3で加熱・加圧されて定着される。また、ニップ部N3からの記録紙Pの排出部近傍において、分離部材316によってニップ部N3の一部が大きな曲率で変形するので、排出された記録紙Pは定着ローラ301から確実に分離する。
また、定着ベルト302の内周面は回転時に摺動シート303に摺動するが、摺動シート303は摩擦係数が小さいので、両者の間の摺動抵抗は小さい。更に、オイルパッド304から潤滑剤としてのシリコーンオイルが定着ベルト302の内周面に供給されるので、更に摺動抵抗は小さくなる。
この定着装置によれば、小型な形状であるにも拘わらず幅広のニップ部が形成されて高速化に対応できる。更に、定着ベルトの熱容量が小さいので、ウォーミングアップタイムが短縮し、省エネになる。
特開2008−26603号公報
前述の如きFBN方式の定着装置を用いた画像形成装置において、更に高速化が要求されることがある。すると、定着装置も高速化に対応できるようにニップ幅をより広げる必要がある。この際に、定着装置全体を比例拡大すれば対応可能であるが、画像形成装置内のスペースの関係で定着装置を現状の大きさのままにせざるを得ない場合がある。
そこで、定着ローラや定着ベルト等の大きさは変更せず、押圧パッドや分離部材の幅寸法のみを広げてニップ幅を広げることが考えられる。
この場合に、押圧パッドと分離部材の幅のみを拡大するようにすると、分離部材によって定着ベルトが定着ローラに弾性層に食い込む量が少なくなり、弾性層を大きな曲率で弾性変形させ難くなって、記録材の分離性が低下する。
そこで、分離部材の幅を広げずに、押圧パッドの幅のみを広げることが考えられるが、この場合は圧縮バネによる押圧力が一定であるので、押圧パッドによって定着ベルトが定着ローラに圧接する全体の圧接力が弱まり、定着性が低下する。
この様な状態の圧力分布を図5に示す。図5(a)は押圧パッドと分離部材の幅を広げたときの圧力分布、図5(b)は押圧パッドの幅のみを広げたときの圧力分布であって、横軸はニップ幅、縦軸は押圧力である。また、破線は押圧パッドも分離部材も幅を広げない従来の定着装置における圧力分布である。
このように、分離部材の幅を広げると分離性が低下し、押圧パッドの幅を広げると定着性が低下する。
本発明はかかる問題に鑑みてなされたものであり、FBN方式の定着装置において、定着ローラや定着ベルト等の大きさを維持したままニップ幅のみを拡大しても、良好な定着性と分離性を確保しながら高速化に対応できる定着装置、及び該定着装置を備えた画像形成装置を提案することを目的とする。
前記目的は、下記に記載した発明により達成される。
1.弾性層を有すると共に加熱手段を有して回転する定着ローラと、
前記定着ローラによって駆動されて回転する無端状の定着ベルトと、
前記定着ベルトを内周面側から押圧し、前記定着ベルトを前記定着ローラに圧接させて、前記定着ベルトと前記定着ローラとの間に記録材上のトナー像を定着するためのニップ部を形成する押圧手段と、
を備え、
前記押圧手段は記録材の搬送方向に配設された複数の押圧部材から構成されると共に、前記複数の押圧部材は弾性体から形成された弾性部材並びに前記弾性部材より高圧で前記定着ベルトを前記定着ローラへ押圧する高圧部材及び分離部材を含むことを特徴とする定着装置。
2.前記高圧の押圧部材は剛性体から形成されていることを特徴とする前記1に記載の定着装置。
3.複数の前記弾性部材が配設されると共に、前記高圧部材が前記弾性部材の間に配設されることを特徴とする前記1又は2に記載の定着装置。
4.前記押圧手段には、記録材の搬送方向上流側から順に、第1の前記弾性部材、前記高圧部材、第2の前記弾性部材及び前記分離部材が配設されることを特徴とする前記3に記載の定着装置。
5.第1の前記弾性部材より第2の前記弾性部材の方が硬度が高いことを特徴とする前記4に記載の定着装置。
6.前記1〜5の何れか1項に記載の定着装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
本発明の定着装置及び画像形成装置によれば、FBN方式の定着装置において、定着ローラや定着ベルト等の大きさを維持したままニップ幅のみを拡大しても、良好な定着性と分離性を確保しながら高速化に対応できる。
以下に本発明の定着装置に関する実施の形態を図を参照して説明する。
先ず、本発明の定着装置を用いた画像形成装置の一例を図1の構成図に基づいて説明する。
本画像形成装置は画像形成装置本体GHと画像読取装置YSとから構成される。
画像形成装置本体GHは、タンデム型カラー画像形成装置と称せられるもので、複数組の画像形成部10Y,10M,10C,10K、ベルト状の中間転写体6、給紙搬送手段及び定着装置9等からなる。
画像形成装置本体GHの上部には、自動原稿送り装置201と原稿画像走査露光装置202から成る画像読取装置YSが設置されている。自動原稿送り装置201の原稿台上に載置された原稿dは搬送手段により搬送され、原稿画像走査露光装置202の光学系により原稿の片面又は両面の画像が走査露光され、ラインイメージセンサCCDに読み込まれる。
ラインイメージセンサCCDにより光電変換されて形成された信号は、画像処理部において、アナログ処理、A/D変換、シェーディング補正、画像圧縮処理等が行われた後、露光手段3Y,3M,3C,3Kに送られる。
イエロー(Y)色の画像を形成する画像形成部10Yは、感光体ドラム1Yの周囲に帯電手段2Y、露光手段3Y、現像手段4Y及びクリーニング手段8Yを配置している。マゼンタ(M)色の画像を形成する画像形成部10Mは、感光体ドラム1Mの周囲に帯電手段2M、露光手段3M、現像手段4M及びクリーニング手段8Mを配置している。シアン(C)色の画像を形成する画像形成部10Cは、感光体ドラム1Cの周囲に帯電手段2C、露光手段3C、現像手段4C及びクリーニング手段8Cを配置している。黒(K)色の画像を形成する画像形成部10Kは、感光体ドラム1Kの周囲に帯電手段2K、露光手段3K、現像手段4K及びクリーニング手段8Kを配置している。そして、帯電手段2Yと露光手段3Y、帯電手段2Mと露光手段3M、帯電手段2Cと露光装置3C、及び帯電手段2Kと露光装置3Kは、潜像形成手段を構成する。
なお、現像手段4Y,4M,4C,4Kは、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及び黒(K)の小粒径のトナーとキャリアからなる2成分現像剤を内包する。
中間転写体6は、複数のローラにより巻回され、回動可能に支持されている。
定着装置100は、加熱された定着ローラ101と定着ベルト102との間に形成されたニップ部で記録紙(記録材)P上のトナー像を加熱・加圧して定着する。
かくして、画像形成部10Y,10M,10C,10Kより形成された各色の画像は、回動する中間転写体6上に転写手段7Y,7M,7C,7Kにより逐次転写されて(1次転写)、カラー画像合成されたトナー像が形成される。給紙カセット20内に収容された記録紙Pは、給紙手段21により給紙され、給紙ローラ22A,22B,22C,22D,レジストローラ23等を経て、転写手段7Aに搬送され、記録紙P上にカラー画像が転写される(2次転写)。カラー画像が転写された記録紙Pは定着装置100において加熱・加圧され、記録紙P上のカラートナー像が定着される。その後、排紙ローラ24に挟持されて機外の排紙トレイ25上に載置される。
一方、転写手段7Aにより記録紙Pにカラー画像を転写した後、記録紙Pを曲率分離した中間転写体6は、クリーニング手段8Aにより残留トナーが除去される。
なお、以上はカラー画像を形成する画像形成装置であったが、モノクロ画像を形成する画像形成装置であってもよいし、中間転写体を用いても用いなくてもよい。
次に、本発明に係わる定着装置100の主要構成について、図2に示す断面図に基づいて説明する。
定着ローラ101は、中央にハロゲンランプ(加熱手段)Hを内蔵し、アルミニュウムや鉄等から成る円筒状芯金101Aと、円筒状芯金101Aを被覆し耐熱性の高いシリコーンゴムから成る弾性層101Bと、更に弾性層101Bを被覆しPFA(パーフルオロアルコキシ)若しくはPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)等のフッ素樹脂から成る表層101Cと、により構成されている。
定着ベルト102は、ポリイミドから成る基体と、基体の外表面を被覆しPFA若しくはPTFEから成る表層とにより構成されていて、無端状に形成されている。なお、定着ベルト102は薄いので、図においては基体や表層を省略して描いていない。
第1押圧パッド111と第2押圧パッド112は、各々シリコーンゴム等の弾性体により形成された第1の弾性部材と第2の弾性部材であって、ステンレスから成るベース板金113にそれぞれ保持されている。更に、ベース板金113は耐熱樹脂から成るベース部材114に保持されると共に、ベース部材114は耐熱樹脂から成るホルダー121に保持されている。
また、第1押圧パッド111と第2押圧パッド112の間には、耐熱樹脂若しくはアルミニュウム等の金属から成って剛性体である高圧部材115が配置され、ベース板金113に保持されている。
そして、ホルダー121に挿着された圧縮バネ118がベース部材114押圧している。
また、第2押圧パッド112に隣接して耐熱樹脂若しくはアルミニュウム等の金属から成って剛性体である分離部材116が配置され、耐熱樹脂から形成されたホルダー122及び中央に配置された金属製のフレーム123によって保持されている。
更に、ホルダー121,122はフレーム123によって保持されている。
摺動シート103は、テフロン(登録商標)コーティングのガラス繊維シートやPTFEシート等の摩擦係数の小さい材料から形成され、定着ベルト102の内周面と、第1押圧パッド111、高圧部材115、第2押圧パッド112及び分離部材116と、の間に配置されて、定着ベルト102の内周面に摺接し、一端がフレーム123に固定されている。
オイルパッド104はスポンジ等から形成されてシリコーンオイル等から成る潤滑剤を含有し、ホルダー122に保持され、定着ベルト102の内周面に圧接している。
なお、定着ベルト102の回転時に、ホルダー121は摺動シート103を介して定着ベルト102を案内し、ホルダー122は定着ベルト102を直接案内する案内部材としての機能も有する。
また、フレーム123は定着ローラ101以外の上記の各部材を保持すると共に、不図示の支軸を中心に回動可能であり、且つ、定着ベルト102が定着ローラ101に圧接するように不図示のバネで付勢されている。従って、通常の定着時には図2に示す如く定着ベルト102が定着ローラ101に圧接する状態であるが、記録紙Pにジャムが生じたとき等には、フレーム123を回動させ、定着ベルト102を定着ローラ101から離間させる。
このように構成された定着装置100において、ハロゲンランプHにより加熱され、不図示の駆動手段によって駆動された定着ローラ101が時計方向に回転する。また、第1押圧パッド111、高圧部材115、第2押圧パッド112及び分離部材116が、摺動シート103を介して定着ベルト102を押圧し、定着ベルト102を定着ローラ101に圧接させる。従って、定着ベルト102と定着ローラ101との間に幅広のニップ部N1が形成される。
このようにニップ部N1を形成する押圧手段は、記録紙Pの搬送方向上流側から順に配設された第1押圧パッド111、高圧部材115、第2押圧パッド112及び分離部材116の複数の押圧部材から構成されている。そして、剛性体から形成された高圧部材115及び分離部材116の押圧部材は弾性体から形成された第1押圧パッド111及び第2押圧パッド112の押圧部材より、定着ローラ101への押圧力が高い。
この状態で、定着ベルト102は定着ローラ101の回転によって反時計方向に回転するので、ニップ部N1で記録紙Pを挟持、搬送しながら、加熱、加圧して、記録紙P上のトナー画像を定着する。
なお、分離部材117は長めに形成されていて、ニップ部N1からの記録紙Pの排出部近傍において、摺動シート103を介して定着ベルト102を定着ローラ101に強く押圧し、定着ローラ101を大きな曲率で凹状に変形させる。これにより、定着された記録紙Pは定着ローラ101から確実に分離して、排出される。
また、定着ベルト102の内周面は回転時に摺動シート103に摺動するが、摺動シート103は摩擦係数が小さいので、両者の間の摺動抵抗は小さい。更に、オイルパッド104から潤滑剤としてのシリコーンオイルが定着ベルト102の内周面に供給されるので、更に摺動抵抗は小さくなる。
ここで、以上の如く説明した図2に示す定着装置100は、小型化を維持しながら、より高速化に対応するために、ニップ幅を図4に示した従来の定着装置300より広くなるように形成している。即ち、定着装置100の定着ローラ101や定着ベルト102は定着装置300の定着ローラ301や定着ベルト302と同径であって、定着装置100全体は定着装置300と同じサイズである。しかし、定着装置100における第1押圧パッド111、高圧部材115及び第2押圧パッド112の記録紙搬送方向長さの合計は、定着装置300における押圧パッド303の記録紙搬送方向長さより長く形成されている。また、分離部材116の記録紙Pの搬送方向の長さは、高圧部材307の記録紙Pの搬送方向の長さと同等である。従って、ニップ部N1の幅はニップ部N3の幅より広くなり、その結果、高速化に対応できる。しかも、分離部材116と高圧部材307は同じ幅であるので、分離性が低下することがない。更に、弾性体である第1押圧パッド111と第2押圧パッド112の間に剛性体である高圧部材115を配置したので、図5(b)に示した押圧状態とは異なって定着ベルト102が定着ローラ101に圧接する圧接力が弱まることがなく、定着性が低下することがない。
なお、高圧部材115による押圧力は、第1押圧パッド111及び第2押圧パッド112の押圧力より高いので、ニップ部N1内における押圧力があまり大きく変化すると、記録紙Pの搬送速度が不安定になり、画像不良が発生する虞がある。このために、第2押圧パッド112の押圧力が第1押圧パッド111の押圧力より高まるように、第2押圧パッド112の硬度の方が第1押圧パッド111の硬度より高いことが望ましい。
また、高圧部材115の幅が広すぎると、ニップ部N1での摩擦力が増大し、その結果、定着ローラ101と定着ベルト102の回転トルクが増大するので、画像不良が発生する虞がある。このために、高圧部材115の幅をあまり広くしない方が望ましい。
この定着装置100の圧力分布を図3に示す。横軸はニップ幅、縦軸は押圧力である。また、破線は従来の定着装置300における圧力分布である。
次に、本発明の定着装置100と従来の定着装置300等の定着性、分離性、画像ずれを比較する実験を行ったので、この実験について記す。
(1)実験条件
定着装置
ニップ幅及び各部材の記録紙搬送方向の幅を表1に示す。
Figure 2009271281
1:図4に示す従来の形式
2:従来形式の押圧パッド303と分離部材307を比例拡大した。
3:従来形式の押圧パッド303のみを拡大した。
4:図2に示す本発明の形式
定着ローラ:外径35mm
定着ベルト:外径30mm
他の実験条件:表2に示す。
Figure 2009271281
環境条件:温度25℃、湿度50%
定着性:記録紙とトナーの剥離強度を測定
分離性:ニップ部からの排紙直後において定着ローラへの巻き付きの有無を視認
画像ずれ:画像上のトナーのずれを視認
(2)実験結果
表3に示す。
Figure 2009271281
(3)考察
この実験によっても、定着装置100は他の形式の定着装置と比較して、定着性、分離性、画像ずれの何れにおいても最も優れていることが実証された。
なお、以上の形態においては、1個の高圧部材を設けたが、2個以上の高圧部材を設けるようにしてもよい。2個の高圧部材を設けた場合は、記録紙搬送方向上流側から押圧パッド、高圧部材、押圧パッド、高圧部材、押圧パッド及び分離部材の順になる。
画像形成装置の構成図である。 本発明の定着装置の断面図である。 本発明の定着装置のニップ部における圧力分布の図である。 従来の定着装置の断面図である。 従来の定着装置に関して、押圧パッドと分離部材を比例拡大したときと、押圧パッド303のみを拡大したときの圧力分布の図である。
符号の説明
100,300 定着装置
101,301 定着ローラ
102,302 定着ベルト
103,303 摺動シート
111 第1押圧パッド
112 第2押圧パッド
115 高圧部材
116,316 分離部材
311 押圧パッド

Claims (6)

  1. 弾性層を有すると共に加熱手段を有して回転する定着ローラと、
    前記定着ローラによって駆動されて回転する無端状の定着ベルトと、
    前記定着ベルトを内周面側から押圧し、前記定着ベルトを前記定着ローラに圧接させて、前記定着ベルトと前記定着ローラとの間に記録材上のトナー像を定着するためのニップ部を形成する押圧手段と、
    を備え、
    前記押圧手段は記録材の搬送方向に配設された複数の押圧部材から構成されると共に、前記複数の押圧部材は弾性体から形成された弾性部材並びに前記弾性部材より高圧で前記定着ベルトを前記定着ローラへ押圧する高圧部材及び分離部材を含むことを特徴とする定着装置。
  2. 前記高圧の押圧部材は剛性体から形成されていることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 複数の前記弾性部材が配設されると共に、前記高圧部材が前記弾性部材の間に配設されることを特徴とする請求項1又は2に記載の定着装置。
  4. 前記押圧手段には、記録材の搬送方向上流側から順に、第1の前記弾性部材、前記高圧部材、第2の前記弾性部材及び前記分離部材が配設されることを特徴とする請求項3に記載の定着装置。
  5. 第1の前記弾性部材より第2の前記弾性部材の方が硬度が高いことを特徴とする請求項4に記載の定着装置。
  6. 請求項1〜5の何れか1項に記載の定着装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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