JP2006322995A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ベルトニップ方式の定着装置39を備えた画像形成装置において、定着ベルト8や定着パッド9の劣化防止、メンテナンス回数の低減化。
【解決手段】ベルトニップ方式の定着装置39の加熱回転体1を駆動する駆動手段54にかかるトルクを検出するトルク検出手段53と、前記トルク検出手段52の検出結果に応じたメッセージを表示手段62に表示する制御手段51を備えたこと。
【選択図】図2

Description

本発明は、ベルトニップ方式の定着装置を備えた、複写機・レーザービームプリンター・ファクシミリ等の画像形成装置に関する。
より詳しくは、記録材に形成された画像を加熱するためのエンドレスベルトと、このベルトとの間で加熱ニップを形成するニップ形成手段と、加熱ニップにてベルトを内面から押圧する押圧部材と、ベルトと押圧部材間の摺動性を向上させる潤滑剤を塗布する塗布手段と、を有する画像形成装置に関する。
電子写真方式等の画像形成装置には、記録材上に転写方式あるいは直接方式で形成担持させたトナー像を熱溶融させて定着するための定着装置が設けられている。
近年、画像形成装置の小型化、省電力化等のために、定着装置として、特許文献1に記載されているような、ベルトニップ方式のものが開発されている。
このベルトニップ方式の定着装置は、定着ローラを加熱して回転させ、これに接触させて無端ベルト(ベルト部材)を従動回転するように配置し、定着ローラと無端ベルトの接触部であるニップ間で記録媒体を挟持搬送してトナー像を加熱定着するようにしたものである。その際、無端ベルトを定着ローラにニップを形成して圧接させるために、無端ベルトの内側に非回転状態で配置される圧力付与部材が設けられる。
特許文献1には、無端ベルトとしてポリイミド樹脂フィルムが用いられ、圧力付与部材としては、ポリテトラフルオロエチレンを含浸させたガラス繊維シートに覆われた圧力付与部材が記載されている。上記圧力付与部材としては、回転する無端ベルトの内側と常に摺動するので、磨耗しにくく、かつ、摩擦抵抗が低い材料が求められる。さらに、無端ベルトの内側には、摺動性を向上させるために、潤滑剤を塗布することも記載されている。
また、特許文献2には、無端ベルトの内周面に接触して潤滑剤を塗布するための潤滑剤塗布部材を、前記無端ベルトの圧接用支持ローラの間で定着ローラ側に位置する無端ベルト部分の内周面に当接するように設けたことが記載されている。
特開平8−262903号公報 特開平11−45018号公報
しかしながら、上記公報において、潤滑剤の過不足によって以下のような問題が発生すると記載している。
すなわち、ベルト内周面に塗布される潤滑剤の量が多すぎる場合、無端ベルト内側を支持しベルトの遥動を行うことによりベルトのスラスト方向の位置を調整する機構を備えた定着装置においては、ベルトの内面と支持ローラの抵抗が過多な潤滑剤により摩擦抵抗が下がりすぎ、ベルトの遥動を行う支持ローラの角度を変位させてもベルトの遥動が出来ないといった問題が記載されている。
また、無端ベルトの遥動を支持ローラによって行わずに端部にガイド部材を設けることでベルトのスラスト方向の位置を調整する機構を備えた定着装置においても、ベルトの内面に塗布された潤滑剤が無端ベルトのスラスト方向端部から滲み出て表面に回りこむことで、定着ニップ部で搬送されるべき記録媒体がスリップしたり、画像上に潤滑剤の付着した跡が発生するといった問題が指摘されている。
一方、潤滑剤の塗布量が少なすぎる場合、無端ベルト内側に存在する潤滑剤の量が減少するまでの時間が短くなり、無端ベルトと圧力付与部材の間の摩擦抵抗が次第に増加して無端ベルトの円滑な従動回転を阻害する原因となり、結果として定着装置としての寿命が短くなってしまうという問題が指摘されている。
従来は無端ベルトの裏面に潤滑剤を塗布するために、潤滑剤を含浸させたフェルトを無端ベルト裏面に接触させていた。しかしながらこの構成では潤滑剤がなくなると、無端ベルト裏面と圧力付与部材の間の摩擦が大きくなり、部材を劣化させてしまう。また潤滑剤を追加するためにサービスマンの作業が必要であった。
本発明の目的は、簡易な構成において上記従来の定着装置における潤滑剤塗布装置の問題点を解決することが可能な、ベルトニップ方式の定着装置を備えた画像形成装置を提供することである。
すなわち、ベルトニップ方式の定着装置を備えた画像形成装置において、無端ベルトや圧力付与部材等の劣化防止、メンテナンス回数の低減を目的とする。
上記の課題を解決するための本発明に係る画像形成装置の代表的な構成は、記録材に形成された画像を加熱するためのエンドレスベルトと、このベルトとの間で加熱ニップを形成するニップ形成手段と、加熱ニップにてベルトを内面から押圧する押圧部材と、ベルトと押圧部材間の摺動性を向上させる潤滑剤を塗布する塗布手段と、を有する画像形成装置において、ベルトの駆動に要する負荷を検出する検出手段と、このベルトの検出負荷に応じて潤滑剤不足に対応する情報を報知する報知手段と、を有することを特徴とする。
上記の課題を解決するための本発明に係る画像形成装置の代表的な他の構成は、記録材に形成された画像を加熱するためのエンドレスベルトと、このベルトとの間で加熱ニップを形成するニップ形成手段と、加熱ニップにてベルトを内面から押圧する押圧部材と、ベルトと押圧部材間の摺動性を向上させる潤滑剤を塗布する潤滑剤含浸部材と、を有する画像形成装置において、ベルトの駆動に要する負荷を検出する検出手段と、このベルトの検出負荷に応じて潤滑剤含浸部材の寿命に対応する情報を報知する報知手段と、を有することを特徴とする。
ベルト裏面の潤滑剤の量を、ベルトの駆動に要する負荷を検出する検出手段により認識し、所定値を少しオーバーした段階で報知手段でメッセージを表示することで、ユーザに交換用の潤滑剤塗布手段もしくは潤滑剤含浸部材を準備してもらうことができる。さらに所定値を上回る場合には交換用の潤滑剤塗布手段もしくは潤滑剤含浸部材を交換するまで画像形成動作を禁止することにより、ベルトや押圧部材の劣化を防ぐことができる。
したがって、ベルトニップ方式の定着装置を備えた画像形成装置において、ベルトや押圧部材等の劣化防止、メンテナンス回数の低減を図ることができる。
(1)画像形成装置例
図1は本発明に従う、ベルトニップ方式の定着装置を備えた画像形成装置例の概略構成図である。
本例の画像形成装置は電子写真方式のデジタル複写機である。このデジタル複写機は、プリンタ部A、プリンタ部Aの上部に配設したカラーリーダ部B、プリンタ部Aの排紙口側に連設したフィニッシャーユニットCを有している。
カラーリーダ部Bはカラー原稿画像を色分解光電読取りするイメージスキャナである。原稿台ガラス(プラテン)21上に画像面下向きで載置セットされた原稿の画像を、移動光学系22で照明走査して、固体撮像素子(CCD)23で色分解光電読取りする。その読取り電気信号(アナログ画像信号)がデジタル画像処理部で処理される。24は原稿台ガラス21上に原稿を送り出す原稿給紙装置(DF)、または鏡面圧板(原稿押え板)である。
フィニッシャーユニットCは、プリンタ部Aから出力される画像形成済みの記録材の後処理装置である。たとえば、ステイプルが必要なモードの場合には、プリンタ部Aから出力される画像形成済みの記録材を所定枚数分積載して整合し、ステープルユニットでステープル打ち込み処理して、排紙トレイ25に排出する。後処理工程が不必要な記録材はフィニッシャーユニットC内を素通りして排紙トレイ25に排出される。
プリンタ部Aはレーザー走査露光方式の電子写真フルカラー画像形成機構である。像担持体としての感光体ドラム(以下、感光体)26が矢印の反時計方向に所定の速度で回転駆動される。感光体26は一次帯電器27で所定の極性・電位に一様に帯電される。その一様帯電面に対してレーザ走査露光装置28により画像情報に対応した露光がなされて画像情報の静電潜像が形成される。レーザ走査露光装置28は前記デジタル画像処理部からのデジタル画像信号に対応して変調したレーザ光を出力して感光体26を走査露光する。
そして、感光体26に形成された静電潜像が、黒現像ユニット29、またはカラー現像ユニット30でトナー像として現像される。カラー現像ユニット30は、イエロー、マゼンタ、シアンの3台の現像器Y・M・Cを有する。そしてその3台の現像器Y・M・Cが選択的に感光体26に対向するように位置切り替えされる。黒現像ユニット28は静電潜像を黒トナーで現像する。現像器Y・M・Cはそれぞれ静電潜像をイエロートナー、マゼンタトナー、シアントナーで現像する。
感光体26上に順次に形成される各色のトナー像は、転写帯電器31によって中間転写体としてのベルト32に順次に一次転写されて、4色のトナー像が重ね合わされる。ベルト32は複数のローラ間に懸回張設されていて、矢印の時計方向に感光体26とほぼ同じ速度で回転駆動されている。
そして、ベルト32上に順次に重ね合わされて一次転写された各色のトナー像が二次転写ローラ33により記録材P上に一括して二次転写される。記録材Pは第1又は第2のカセット給紙部34または35、もしくは手差し給紙部36から所定の制御タイミングで一枚分離給紙されて、レジストローラ37へ搬送される。レジストローラ37は記録材Pを所定の制御タイミングで二次転写ローラ33へ給送する。
二次転写ローラ33を通過した記録材Pはベルト32から分離されて、搬送装置38で定着装置39へ導入される。記録材Pはこの定着装置39により未定着トナー画像の熱定着を受ける。この熱定着により各色のトナーが溶融混色してフルカラー画像となる。そして定着装置39を出て、フィニッシャーユニットCを経由して排紙トレイ25に排出される。
モノクロ画像形成モードの場合は、黒現像ユニット29だけを用いた画像形成動作が実行される。
両面画像形成モードの場合は、定着装置39を出た第1面に対する片面画像形成済みの記録材Pが反転再給紙機構40に導入される。そして、記録材Pは表裏反転されて再びレジストローラ37を経由して二次転写ローラ33に送られ、第2面に対するトナー像の二次転写を受ける。その後は片面画像形成時と同様に、搬送装置38で定着装置39へ導入され、さらにフィニッシャーユニットCを経由して排紙トレイ25に両面画像形成物として排出される。
(2)定着装置39
図2は定着装置39の概略構成図と制御系のブロック図である。この定着装置はベルトニップ方式の定着装置である。
1は加熱回転体としての定着ローラである。この定着ローラ1は、アルミニウム等の熱伝導率の高い金属で形成された円筒状の芯金1a上に、シリコーンゴム等の弾性材料にて構成される弾性層1bと、PFAチューブ等の耐熱性・離型性に優れた離型層1cと、を順に積層した中空ローラである。そして、ローラ両端部をそれぞれ不図示の装置フレームの左右の側板間に軸受を介して回転自由に支持させて配設してある。また、その定着ローラ1の中空部に加熱手段(加熱源)としてのハロゲンランプ2を挿入して内蔵させてある。
上記の定着ローラ1はDCブラシレスモータ(以下、定着モータと記す)54を含む駆動装置により矢印の時計方向に所定の速度で回転駆動される。定着モータ54は給電回路部52が制御手段部(CPU)51で制御されることで制御される。また、制御手段部51で制御される給電回路部55からハロゲンランプ2に給電がなされる。このハロゲンランプ2の発熱により定着ローラ1は内部より加熱される。そして、定着ローラ1の表面温度が温度センサ(サーミスタ等)3で計測され、その計測信号が制御手段部51に入力する。制御手段部51は温度センサ3で計測される定着ローラ表面温度が所定の定着温度に維持されるように給電回路部55からハロゲンランプ2への電力供給を制御して、定着ローラ1を温調制御する。温度センサ3は定着ローラ1の最小サイズ通紙域の中央部に対応する定着ローラ表面部分にバネ部材3aにより弾性的に接触させて配設してある。
4は定着ローラ1の下側に配設したベルトユニットである。このベルトユニット4は、分離ローラ5と、ステアリングローラ6と、インレットローラ7と、の3本のほぼ並行に配列されたベルト支持部材としてのローラを有する。分離ローラ5とインレットローラ7はそれぞれローラ両端部を不図示のベルトユニットフレームの左右の側板間に軸受を介して回転自由に支持されている。ステアリングローラ6はローラ両端部をローラ変位機構56の軸受部間に回転自由に支持されている。ローラ変位機構56はベルトユニットフレームに配設されている。そして、この3本のローラ5・6・7間にエンドレスで可撓性の定着ベルト(エンドレスベルト)8を懸回張設(張架)してある。定着ベルト8はポリイミドフィルム等の耐熱樹脂フィルムにより形成されている。また、定着ベルト8の内側には、定着ベルト8を介して定着ローラ1を押圧する非回転の押圧部材(以下、定着パッドと記す)9と、定着ベルト内側面に潤滑剤(オイル)を塗布する潤滑剤塗布手段(潤滑剤塗布装置)10を配設してある。定着パッド9と潤滑剤塗布手段10もベルトユニットフレームに配設されている。
ベルトユニット4は制御手段部51で制御される不図示の上下揺動機構により、実線示のように定着ローラ1に対して定着ベルト8を当接させた第1位置(着動作)と、2点鎖線示のように定着ローラ1に対して定着ベルト8を離間させた第2位置(脱動作)と、に切換え制御される。制御回路部51は上記の上下揺動機構を制御して、装置の定着動作行程時(紙間も含む)はベルトユニット4を第1位置に切換え保持する。スタンバイ時(印字していない待機時)はベルトユニット4を第2位置に切換え保持する。
ベルトユニット4が第1位置に切換え制御された状態においては、分離ローラ5は圧力ローラとして不図示の加圧機構により定着ベルト8を介して定着ローラ1を所定の押圧力で圧接した状態にされる。そして、分離ローラ5とインレットローラ7との間の分離ローラ寄りの定着ベルト部分が定着ローラ1の下面部分に巻き掛け状態になって定着ローラ周方向に所定幅の定着ニップ部(加熱ニップ)Nが形成される。その定着ニップ部対応位置において定着パッド9が定着ベルト内側面に当接する。定着パッド9は、支持プレート9a上にシリコーンゴム等の弾性層9bを形成し、更にフッ素樹脂コート等の低摩擦層9cを積層して成り、不図示の加圧機構によって定着ベルト8を介して定着ローラ1に所定の押圧力をもって圧接した状態にされる。
上記のように、分離ローラ5と定着パッド9とが定着ベルト8を介して定着ローラ1に対して圧接することで、定着ローラ1と定着ベルト8との接触部である定着ニップ部Nが記録材搬送方向において幅広に形成される。
ベルトユニット4が第1位置に切換え制御された状態において、定着ベルト8は、定着ニップ部Nにおける定着ローラ1との接触摩擦力で定着ローラ1の回転駆動に従動して回転する。定着ベルト8の内面は定着パッド9の対向面に対して摺動する。潤滑剤塗布手段10はインレットローラ7と定着パッド9との間において定着ベルト内側面に潤滑剤を塗布する。この潤滑剤塗布により、定着ベルト8と定着パッド9との摩擦抵抗が低減されて、定着ベルト8の定着パッド9に対する摺動性が向上する。すなわち、定着モータ54の軸にかかるトルク(負荷トルク)が低減される。
ベルトユニット4が第1位置に切換え制御された状態において、定着モータ54の駆動で定着ローラ1が回転駆動され、これに従動して定着ベルト10が回転し、またハロゲンランプ2への給電により定着ローラ1が加熱されて所定の定着温度に温調される。この状態において、定着装置入口側から未定着トナー像tを担持した記録材Pが画像面上向きで進入して定着ニップ部Nに導入される。インレットローラ7は、記録材Pの搬送されてくる定着装置入口側に位置していて、定着ニップ部Nに対してフラットに記録材Pが導入されるように、定着パッド9に対して平行に配置されている。
定着ニップ部Nに導入された記録材Pは定着ローラ1と定着ベルト8との間に挟持されて定着ニップ部Nを搬送されていく。そして定着ニップ部Nにおいて、記録材Pの未定着トナー像担持面が定着ローラ1の表面に密着して定着ローラ1の熱により加熱され、また定着ニップ部圧により加圧される。これにより、未定着トナー像tが記録材P面に永久固着像として熱圧定着される。そして、記録材Pは、定着ニップ部Nの出口部において、定着ローラ1の弾性層1bの分離ローラ圧接による変形歪み(食い込み、侵入)により定着ローラ1の面から自然に分離して排出搬送されていく。
ステアリングローラ6は、定着ベルト8に張りを与えるテンションローラとして機能するとともに、定着ベルト8の回転時に生じる蛇行(ローラ長手に沿う寄り移動)を制御する。すなわち、ステアリングローラ6はローラ両端部をローラ変位機構56の軸受部間に回転自由に支持させるとともに、ローラ変位機構56により他のローラ5・7に対する並行度を変化させることができるようになっている。そして、定着ベルト8の回転時に生じる寄り移動量が許容を超えたことがベルト寄り位置検知センサ57に検知されると、制御手段部51はローラ変位機構56を制御してステアリングローラ6をベルト戻し方向に変位させる。すなわち、ステアリングローラ6の軸受け部が前後に移動制御されることによりステアリングローラ6の変位がなされて定着ベルト8の蛇行制御がなされる。この制御の繰り返しにより、定着ベルト8の寄り方向を交互に修正して定着ベルト8の寄り移動運動を所定の許容領域幅内に納めるものである。なお、上記のようなローラ変位機構56は公知に属するからその具体的な構成の説明は省略する。
また、装置のスタンバイ時に、ベルトユニット4が第2位置に切換え制御された状態において、本実施例の装置においては、定着ローラ1は、定着モータ54により回転駆動が続行され、また所定のスタンバイ温度に温調制御されている。また定着ローラ1から離れた定着ベルト8は定着モータ54とは別のモータ58を含む駆動装置により分離ローラ5が回転駆動されることで、回転を続行させている。モータ58は給電回路部59が制御手段部51で制御されることで制御される。このときも、回転する定着ベルト8の内側面には潤滑剤塗布手段10により潤滑剤が塗布される。またローラ変位機構56が制御されてステアリングローラ6による定着ベルト8の寄り移動制御がなされている。
(3)潤滑剤塗布手段10
図3は潤滑剤塗布手段(潤滑剤塗布装置)10の拡大模式図である。潤滑剤塗布手段10は、潤滑剤を蓄えておくための潤滑剤保持手段としての潤滑剤含浸部材(潤滑剤塗布部材)11と、この潤滑剤含浸部材11を上下に挟み込んで固定する支持部材(ホルダ)12および13から構成されている。潤滑剤含浸部材11は、例えば潤滑剤としてシリコーンオイル(粘度1000CS)を含浸させた耐熱性フェルト等の不織布で形成される。そして、この潤滑剤塗布手段10を、潤滑剤含浸部材11の先端部を定着ベルト内側面に接触させて、支持部材12・13を不図示の固定具によって不図示のベルトユニットフレームに取り付けて配設してある。
定着ベルト内側面に接触させた潤滑剤含浸部材先端部により、回転する定着ベルト8の内側面に潤滑剤含浸部材11に含浸させている潤滑剤が塗布される。潤滑剤含浸部材11は図3の(b)のように支持部材12・13に対して交換可能である。
潤滑剤含浸部材11の材料は、潤滑剤に対して親和性・濡れ性を発揮する材料であればいずれであっても良い。本実施例においては耐熱性の高いアラミド樹脂の繊維を用いた。これに限られず、上記の機能を達成できれば、たとえばPET、ポリエステル、テフロン樹脂等のどんな材料であってもよい。本実施例では潤滑剤含浸部材11は潤滑剤塗布手段であるとともに潤滑剤保持手段も兼ねている。
(4)潤滑剤不足警告
潤滑剤含浸部材11に含浸させて予め蓄えさせた潤滑剤は定着ベルト内側面に対する塗布により次第に消費されて減少していき、何れは定着ベルト内側面に対する潤滑剤塗布量不足を発生することになる。
そこで、本実施例においては、ベルトの駆動に要する負荷を検出する検出手段を具備させる。本実施例においては、定着ベルトユニット4が第1位置に切換え制御された状態において、定着ローラ1を回転させる定着モータ54の軸にかかるトルク(負荷トルク)を検出するトルク検出手段を具備させている。そして、そのトルク検出手段の結果から潤滑剤不足を警告するようにしている。すなわち、ベルトの検出負荷に応じて、潤滑剤不足に対応する情報もしくは潤滑剤含浸部材の寿命に対応する情報を報知する報知手段を具備させている。以下、これを説明する。
潤滑剤含浸部材11から定着ベルト内側面に対する潤滑剤の塗布量不足が生じてくると、定着ベルト8と圧力付与部材9との摩擦抵抗が上昇して定着ベルト8の定着パッド9に対する摺動性が低下する。そうすると、定着ローラ1を回転駆動する定着モータ54の軸にかかる負荷トルクが上昇して、定着モータ54に流れる電流が増加する。すなわち、定着モータ54にかかる負荷トルク(あるいは定着ベルト内側面の潤滑剤量、あるいは定着ベルト内側面と定着パッド9との摩擦力)と、定着モータに流れる電流値は相関している。
本実施例では、給電回路52と定着モータ54との間に電流計53を配設して、定着モータ54に流れる電流を計測させ、その計測信号を制御手段部51に入力する。制御手段部51は電流値検出機能部60で電流値を検出する。検出電流値はそのときの定着モータ54にかかる負荷トルク大きさに対応している。
制御手段部51は、ベルトユニット4が第1位置に切換え制御され、定着モータ54が駆動されている状態において、定着モータ54に流れる電流値を定着モータ54にかかる負荷トルク大きさとして計測する。そして、計測電流値の大きさにより所定の対処制御を実行する。
その対処制御の一連のフローを図4で説明する。
F1で制御スタート、F2で定着モータ54が回転しているか否かを判断する。定着モータ54が回転しているときはF3にいき、定着モータ54に流れる電流値が1A以上になったかどうかを判断する。本実施例の定着装置39での定格負荷では定着モータ54の電流値は0.8Aである。1A以下であれば部材の劣化などに影響がないことから、スレッショルドを1Aとしている。1A以上流れている場合は、F4で1.1A以上かどうか比較する。本実施例の定着装置39で1.1Aを超えてくると部材の劣化に影響があるのでスレッショルドを1.1Aとしている。
F4で1.1A以下であれば、F5で表示部制御手段(報知手段)61を制御して表示手段(表示部)62である図示しない液晶パネルに、“定着ベルトオイルが不足しています”とメッセージを表示する。すなわち所定値を少しオーバーした段階でこのメッセージを表示することで、ユーザに交換用の潤滑剤含浸部材(潤滑剤塗布部材)11を準備してもらうことができる。
また、画像形成装置がPC等のホストコンピュータとネットワーク接続されてプリンタとして使用する場合には、前述した表示手段へのメッセージに加え、ネットワークを介してホストコンピュータへ警告情報を送信し、コンピュータのモニタに“定着ベルトオイルが不足しています”または“定着ベルトオイル(潤滑剤含浸部材)を交換してください”といったメッセージを表示する。
F4で1.1Aを超えていた場合にはF6に行き、“定着ベルトオイルを交換してください”と表示する。このときは潤滑剤含浸部材11の位置と交換方法も表示しユーザーに交換を促す。
交換しないで画像形成を続けると部材を劣化させてしまうので、F7で交換されたかどうかを判断し、F8で交換されるまでは画像形成動作を停止する。すなわち、所定値を上回る場合には潤滑剤含浸部材11を交換するまで画像形成動作を禁止することにより、定着ベルト8等の劣化を防ぐことができる。F8では画像形成動作の一部もしくは全部を制限する制御をすることができる。
このように、定着ベルト裏面の潤滑剤の量を、定着モータ54にかかる負荷トルクにより認識し、所定値を少しオーバーした段階でメッセージを表示することで、ユーザに交換用の潤滑剤含浸部材11を準備してもらうことができ、さらに所定値を上回る場合には潤滑剤含浸部材11を交換するまで画像形成動作を禁止することにより、定着ベルト8や定着パッド9の劣化を防ぐことができる。
したがって、ベルトニップ方式の定着装置を備えた画像形成装置において、潤滑剤切れに起因する定着ベルトや定着パッド9等の劣化を防止し、またメンテナンス回数の低減を図ることができる。
上記の図4の制御フローは、プリント信号に基づいてベルトユニット4が第1位置に切換え制御された状態において、定着モータ54の駆動で定着ローラ1が回転駆動され、またハロゲンランプ2への給電により定着ローラ1が加熱されて所定の定着温度に温調された状態になつた以降にスタートして実行される。これにより、定着モータ54の起動時の高トルク検出、潤滑剤低温時の高粘性による高トルク検出に起因する誤制御を回避できる。ベルトユニット4が第2位置に切換え制御されると上記の制御は中止される。
上記の実施例では、定着モータ54に流れる電流を検出することで定着モータ54の軸にかかる負荷トルクを認識し、潤滑剤塗布部材に関するメッセージを表示している。これに対して、より簡単な構成として、印字枚数が所定枚数になるごとに、メッセージを表示するという考え方もある。しかしながら、上記実施例の定着装置では、スタンバイ中は、ベルトユニット4が第2位置に切換えられて、定着ベルト8が定着ローラから離れ、定着ベルト8を定着モータ54ではないモータ58で動かしつづけている。この状態(印字していないスタンバイ)でも潤滑剤は減少するので印字枚数で制御をかけても正確な制御とはならない。
なお、本発明において、記録材に形成された画像の加熱は、定着のための加熱に限られず、仮定着のための加熱、つや等の表面性を改質するための像加熱等も含む。
実施例の画像形成装置の概略構成図 定着装置の概略構成図と制御系のブロック図 潤滑剤塗布手段(潤滑剤塗布装置)の拡大模式図 制御フローチャート
符号の説明
A・・プリンタ部、B・・カラーリーダB、C・・フィニッシャーユニット、39・・ベルトニップ方式の定着装置、1・・定着ローラ(加熱回転体)、2・・ハロゲンランプ(加熱手段)、4・・ベルトユニット、5・・分離ローラ、6・・ステアリングローラ、7・・インレットローラ7、8・・定着ベルト(無端ベルト)、9・・定着パッド(押圧部材)、10・・潤滑剤塗布手段、N・・定着ニップ部(加熱ニップ)、P・・記録材、t・・トナー像(未定着画像)、51・・制御手段部、53・・電流計(トルク検出手段)、54・・定着モータ(駆動手段)、62・・液晶パネル(表示手段)

Claims (4)

  1. 記録材に形成された画像を加熱するためのエンドレスベルトと、このベルトとの間で加熱ニップを形成するニップ形成手段と、加熱ニップにてベルトを内面から押圧する押圧部材と、ベルトと押圧部材間の摺動性を向上させる潤滑剤を塗布する塗布手段と、を有する画像形成装置において、
    ベルトの駆動に要する負荷を検出する検出手段と、このベルトの検出負荷に応じて潤滑剤不足に対応する情報を報知する報知手段と、を有する画像形成装置。
  2. 記録材に形成された画像を加熱するためのエンドレスベルトと、このベルトとの間で加熱ニップを形成するニップ形成手段と、加熱ニップにてベルトを内面から押圧する押圧部材と、ベルトと押圧部材間の摺動性を向上させる潤滑剤を塗布する潤滑剤含浸部材と、を有する画像形成装置において、
    ベルトの駆動に要する負荷を検出する検出手段と、このベルトの検出負荷に応じて潤滑剤含浸部材の寿命に対応する情報を報知する報知手段と、を有する画像形成装置。
  3. 前記報知手段はメッセージを表示する表示手段を有することを特徴とする請求項1又は2の画像形成装置。
  4. 前記ベルトの検出負荷に応じて画像形成動作の一部もしくは全部を制限することを特徴とする請求項1又は2の画像形成装置。
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