JP2014081415A - 潤滑剤塗布器、定着装置、および画像形成装置 - Google Patents

潤滑剤塗布器、定着装置、および画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】
潤滑剤の保持量が増大した潤滑剤塗布器、並びに、この潤滑剤塗布器を備えた定着装置および画像形成装置を提供する。
【解決手段】
移動する定着ベルト61に液状の潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布器66において、互いに対向して配置された一対の平板部662a,662bと、平板部の間に配置され平板部に沿って広がるとともに、前記一対の平板部の間からはみ出た、定着ベルト61に接触する端部661eを有する、潤滑剤を保持する繊維体661と、一対の平板部662a,662bの双方に結合され、平板部662a,662bの間隔を、繊維体661の厚みよりも大きな間隔に維持するスペーサ663とを備えた。
【選択図】 図4

Description

本発明は、潤滑剤塗布器、定着装置、および画像形成装置に関する。
例えば、特許文献1には、回動部材に、定着ベルトを介して加圧部材を押圧させる定着装置が示されている。この定着装置では、定着ベルト内周面に、フェルトで構成された潤滑剤塗布部材によって潤滑剤が供給される。
また、特許文献2には、定着ロールに接触しながら移動するエンドレスベルトの内周面に潤滑剤を塗布する潤滑剤保持部が示されている。潤滑剤保持部は、エンドレスベルトの内周面に対してブレード先端部のみが接触するように配置されている。
特開2005−331578号公報 特開2005ー241765号公報
本発明は、潤滑剤の保持量が増大した潤滑剤塗布器、並びに、この潤滑剤塗布器を備えた定着装置および画像形成装置を提供することを目的とする。
請求項1に係る潤滑剤塗布器は、
移動する帯状体に液状の潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布器であって、
互いに対向して配置された一対の板状体と、
上記一対の板状体の間に配置されこの板状体に沿って広がるとともに、上記一対の板状体の間からはみ出た、上記帯状体に接触する端部を有する、上記潤滑剤を保持する繊維体と、
上記一対の板状体の双方に結合され、この一対の板状体の間隔を、上記繊維体の厚みよりも大きな間隔に維持する間隔維持体とを備えたことを特徴とする。
請求項2に係る定着装置は、
循環移動する無端の帯状体と、
上記帯状体の内面に宛がわれる宛て面を有する宛て部材と、
上記帯状体の外面を上記宛て面に向けて加圧し、回転することで、未定着のトナー像を保持した媒体をこの帯状体との間に受け入れこの帯状体と共同してこのトナー像をこの媒体に定着させるロールと、
上記帯状体の内側面に液状の潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布器とを備え、
上記潤滑剤塗布器が、
互いに対向して配置された一対の板状体と、
上記一対の板状体の間に配置されこの板状体に沿って広がるとともに、上記一対の板状体の間からはみ出た、上記帯状体に接触する端部を有する、上記潤滑剤を保持する繊維体と、
上記一対の板状体の双方に結合され、この一対の板状体の間隔を、上記繊維体の厚みよりも大きな間隔に維持する間隔維持体とを備えたことを特徴とする。
請求項3に係る画像形成装置は、
未定着のトナー像を媒体に形成する像形成部と、
循環移動する無端の帯状体と、
上記帯状体の内面に宛がわれる宛て面を有する宛て部材と、
上記帯状体の外面を上記宛て面に向けて加圧し、回転することで、未定着のトナー像を保持した媒体をこの帯状体との間に受け入れこの帯状体と共同してこのトナー像をこの媒体に定着させるロールと、
上記帯状体の内側面に液状の潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布器とを備え、
上記潤滑剤塗布器が、
互いに対向して配置された一対の板状体と、
上記一対の板状体の間に配置されこの板状体に沿って広がるとともに、上記一対の板状体の間からはみ出た、上記帯状体に接触する端部を有する、上記潤滑剤を保持する繊維体と、
上記一対の板状体の双方に結合され、この一対の板状体の間隔を、上記繊維体の厚みよりも大きな間隔に維持する間隔維持体とを備えたことを特徴とする。
請求項1に係る潤滑剤塗布器は、本構成を有していない場合と比較して、潤滑剤の保持量が増大する。
請求項2に係る定着装置および請求項3に係る画像形成装置は、本構成を有していない場合と比較して、帯状体の潤滑の維持期間が長期化する。
本発明の画像形成装置の一実施形態を示す構成図である。 図1に示す定着装置の概略構成を示す構成図である。 図2に示す潤滑剤塗布器の平面図である。 図3に示す潤滑剤塗布器の断面図である。 第2実施形態に係る潤滑剤塗布器を示す平面図である。 図5に示す潤滑剤塗布器の断面図である。
以下図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の画像形成装置の一実施形態を示す構成図である。
図1に示す画像形成装置1は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)およびブラック(K)の各色毎に画像形成部10Y,10M,10C,10Kを並列的に配置してなるタンデム型のカラープリンタである。画像形成装置1は、単色の画像をプリントすることができるほか、4色のトナー像からなるフルカラーの画像をプリントすることができる。トナーカートリッジ18Y,18M,18C,18Kには、YMCK各色のトナーが収容されている。
4つの画像形成部10Y,10M,10C,10Kは、ほぼ同様の構成を有しているため、これらを代表してイエローに対応する画像形成部10Yを取り上げて説明する。画像形成部10Yは、感光体ドラム11Y、帯電器12Y、露光器13Y、現像装置14Y、一次転写器15Y、および感光体クリーナ16Yを備えている。
感光体ドラム11Yは円筒状の基体表面に感光体層が設けられたものであり、表面に形成される像を保持して円筒の軸周りである矢印A方向に回転する。帯電器12Y、露光器13Y、現像装置14Y、一次転写器15Y、および感光体クリーナ16Yは、感光体ドラム11Yの周囲に矢印Aの方向の順に配置されている。
帯電器12Yは、感光体ドラム11Yの表面を帯電させる装置である。帯電器12Yは、感光体ドラム11Yの表面に接触する帯電ロールである。帯電器12Yには、現像装置14Yにおけるトナーと同極性の電圧が印加されており、接触する感光体ドラム11Yの表面を帯電させる。露光器13Yは、感光体ドラム11Yの表面に露光光を照射して露光する装置である。露光器13Yは、画像形成装置1外部から塗布される画像信号に応じたレーザ光を発光し、レーザ光で感光体ドラム11Yを走査する。現像装置14Yは、現像剤を用いて感光体ドラム11Yの表面を現像する。現像装置14Yにはトナーカートリッジ18Yからトナーが塗布される。現像装置14Yは、磁性キャリアとトナーが混合された現像剤を撹拌することでトナーおよび磁性キャリアを帯電し、帯電したトナーで感光体ドラム11Y表面を現像する。一次転写器15Yは、中間転写ベルト30を挟んで感光体ドラム11Yに対向したロールである。一次転写器15Yは、感光体ドラム11Yに対する電圧が印加されることで、感光体ドラム11Y上のトナー像を中間転写ベルト30に転写する。感光体クリーナ16Yは、感光体ドラム11Yの表面のうち、一次転写器15Yで転写が行われた部分に残ったトナー等の不要物を除去することによって、感光体ドラム11Yの表面を清掃する。
画像形成装置1には、中間転写ベルト30、定着装置60、用紙搬送部80、および制御部1Aも備えられている。中間転写ベルト30は、ベルト支持ロール31〜35に架け渡された無端のベルトである。中間転写ベルト30は、画像形成部10Y,10M,10C,10K、および二次転写器50を経由する矢印Bの方向に循環移動する。中間転写ベルト30には、画像形成部10Y,10M,10C,10Kから各色のトナー像が転写される。中間転写ベルト30は、これら各色のトナー像を保持しながら移動する。
二次転写器50は、ベルト支持ロール31〜35の一つであるバックアップロール34との間に中間転写ベルト30および用紙Pを挟んで回転するロールである。二次転写器50は、トナーの帯電極性とは逆極性の電圧が印加されることで、中間転写ベルト30上のトナー像を用紙Pに転写する。
定着装置60は、トナー像を用紙P上に定着させる装置である。定着装置60は、定着ベルト61および加圧ロール62を備えており、加熱ロール61内には加熱ロール63が配置されている。定着ベルト61および加圧ロール62は、定着前のトナー像が形成された用紙Pを挟んで通過させることによりトナーを加熱・加圧して、トナー像を用紙P上に定着させる。
用紙搬送部80は、用紙Pを、二次転写器50および定着装置60を経由する用紙搬送路Rに沿って搬送する。用紙搬送部80は、取出ロール81、搬送ロール82、レジストレーションロール84、および排出ロール86を備えている。取出ロール81は用紙収容器Tに収容された用紙Pを取り出し、搬送ロール82は取り出された用紙Pを搬送する。レジストレーションロール84は用紙Pを二次転写器50に搬送し、排出ロール86は、用紙Pを外部に排出する。
図1に示す画像形成装置1の基本動作を説明すると、イエローの画像形成部10Yでは、感光体ドラム11Yが矢印A方向に回転駆動され、感光体ドラム11Yの表面が帯電器12Yによって帯電する。露光器13Yは、感光体ドラム11Yに、画像信号中の各色に対応するデータに応じた露光光をそれぞれ照射する。露光器13Yは、外部から塗布される画像信号のうちのイエローに対応する画像信号に基づく露光光を感光体ドラム11Yの表面に照射することで、感光体ドラム11Yの表面に静電潜像を形成する。現像装置14Yには、トナーカートリッジ18Yからイエローのトナーが塗布される。現像装置14Yは、感光体ドラム11Yの静電潜像をトナーで現像することで、トナー像を形成する。感光体ドラム11Yは、表面に形成されたイエローのトナー像を保持して回転する。感光体ドラム11Yの表面に形成されたトナー像は、一次転写器15Yによって中間転写ベルト30に転写される。転写後、感光体ドラム11Yに残留したトナーは、感光体クリーナ16Yによって除去される。
中間転写ベルト30は、矢印B方向に巡回移動している。イエロー以外の色に対応する画像形成部10M,10C,10Kは、画像形成部10Yと同様、それぞれの色に対応するトナー像を形成し、トナー像を中間転写ベルト30に重ねて転写していく。
用紙収容器Tからは、用紙Pが取出ロール81によって取り出される。用紙Pは、搬送ロール82およびレジストレーションロール84によって、用紙搬送路Rを二次転写器50に向かう矢印C方向に搬送される。レジストレーションロール84は、用紙Pを、中間転写ベルト30上にトナー像が転写されるタイミングに基づいて二次転写器50に送り込む。二次転写器50は、中間転写ベルト30のトナー像を用紙Pに転写する。トナー像が転写された用紙Pは二次転写器50から定着装置60に搬送され、用紙P上に転写されたトナー像が定着される。このようにして、用紙P上に画像が形成される。画像が形成された用紙Pは排出ロール86によって画像形成装置1の外部に排出される。二次転写器50による転写後、中間転写ベルト30に残留したトナーは、ベルトクリーナ70によって除去される。
[定着装置]
図2は、図1に示す定着装置の概略構成を示す構成図である。
定着装置60は、定着ベルト61、加圧ロール62、加熱ロール63、ステアリングロール64、固定パッド65、および、潤滑剤塗布器66を備えている。
定着ベルト61は、無端の帯状体であり、加熱ロール63、ステアリングロール64、および固定パッド65によって内側面から支持されている。より詳細には、定着ベルト61は、加熱ロール63、ステアリングロール64、および固定パッド65に張り渡されており、加熱ロール63およびステアリングロール64の回転に伴い、矢印Dで示す方向に循環移動する。定着ベルト61は、基材の上に、ゴム層および離型層が設けられた構造を有する。例えば、基材はポリイミド製であり、ゴム層はシリコーンゴム製である。また、離型層はフッ素系樹脂、例えばPFA(パーフルオロアルコキシアルカン)である。定着ベルト61は、本発明にいう帯状体の一例に相当する。
加熱ロール63およびステアリングロール64は、金属材料で形成された円筒状の部材である。加熱ロール63の内部にはヒータ631が内蔵されている。加熱ロール63およびステアリングロール64は、定着ベルト61を内側面から加熱する。加熱ロール63は、図示しないモータによって駆動されて回転する。ステアリングロール64は、回転軸641が傾動自在に保持されており、回転軸641を傾けることで、定着ベルト61の軸方向の位置を調節する。
固定パッド65は、定着ベルト61の内面に宛がわれている。固定パッド65は、例えば金属材料で形成されており、加熱ロール63およびステアリングロール64に沿った方向に長く延びた形状を有している。固定パッド65の側面のうち加圧ロール62を向いた面は、定着ベルト61の内面に宛がわれた宛て面65aとなっている。定着ベルト61は、固定パッド65の宛て面65a上を摺れ動く。固定パッド65の内部にもヒータ651が備えられている。
加圧ロール62は、定着ベルト61を挟んで固定パッド65の反対側に配置されている。加圧ロール62は、金属材料からなる円筒状の部材の周面をゴム材料からなる弾性層で覆った構造を有している。加圧ロール62は、定着ベルト61の外面を宛て面65aに向けて加圧する。加圧ロール62は、図示しないモータによって駆動され、矢印Eに示す方向に回転する。加圧ロール62は、回転することで、未定着のトナー像を保持した用紙P(図1参照)を定着ベルト61との間に受け入れ、定着ベルト61と共同してトナー像を用紙Pに定着させる。
潤滑剤塗布器66は、定着ベルト61の内側に配置されており、定着ベルト61の内側面に潤滑剤を塗布する。潤滑剤は、定着ベルト61の内側面と、固定パッド65の宛て面65aとの間の潤滑性を高め(摩擦係数を低減し)、摩擦力を低減するためのものである。本実施形態の潤滑剤塗布器66は、定着ベルト61の内側面における、加熱ロール63と固定パッド65との間の位置、すなわち、定着ベルト61の移動方向Dにおける固定パッド65よりも上流側に配置されている。
[潤滑剤塗布器]
図3は、図2に示す潤滑剤塗布器の平面図である。図3には、潤滑剤塗布器を、定着ベルト61(図2参照)の移動方向Dに見た図が示されている。また、図4は、図3に示す潤滑剤塗布器の断面図である。図4には、定着ベルトに接触した状態の潤滑剤塗布器が示されている。
図3および図4に示す潤滑剤塗布器66は、ケース662、繊維体661、および、スペーサ663を備えている。
ケース662は、例えば金属製の板を折り曲げることで形成されており、コ字状の断面を有している。ケース662は、互いに対向して配置された一対の平板部662a,662bを有している。ここで、平板部662a,662bは、本発明にいう板状体の一例に相当する。また、スペーサ663は、本発明にいう間隔維持体の一例に相当する。
繊維体661は、繊維状に形成された樹脂シートを折り畳むようにして形成された板状の部材である。繊維体661は、ケース662の一対の平板部662a,662bの間に配置され、平板部662a,662bに沿って広がっている。繊維体661には、潤滑剤が含まれている。潤滑剤は液状であり、例えば、アミノ変性シリコーンオイルである。繊維体661は、フッ素樹脂、例えばポリテトラフルオロエチレン(PTFE)を繊維状に形成したものである。樹脂シートが折り畳まれて形成された繊維体661の、折れ曲がり部分にある端部661eは、一対の平板部662a,662bの間からはみ出ている。この端部661eが、定着ベルト61に接触する。
スペーサ663は、ケース662の平板部662a,662bの双方に結合されている。スペーサ663は、一対の平板部662a,662bの間に複数個配置されている。スペーサ663のそれぞれは、金属製の柱状の部材であり、一対の平板部662a,662bに挟み付けられるように配置されている。スペーサ663のそれぞれは、繊維体661を貫通して設けられており、両端が平板部662a,662bにそれぞれ固定されている。より詳細には、スペーサ663の両端は平板部662a,662bに接着されている。スペーサ663の高さSは、繊維体661の厚みTよりも高い。したがって、スペーサ663は、一対の平板部662a,662bの間隔Sを、繊維体661の厚みTよりも大きな間隔に維持している。よって、一対の平板部662a,662bの少なくとも一方と、繊維体661との間には隙間が生じている。この隙間は、毛管現象によって潤滑剤が保持される程度の隙間である。
本実施形態の潤滑剤塗布器66では、潤滑剤が、繊維体661の内部だけでなく、一対の平板部662a,662bの少なくとも一方と繊維体661との間の隙間に毛管現象によって保持される。したがって、平板部662a,662bの双方が繊維体661に面接触している場合と比べて、潤滑剤の保持量が多い。潤滑剤塗布器66に保持される潤滑剤の量が多いと、潤滑剤塗布器66が定着ベルト61に潤滑剤を供給する時間が延びる。したがって、定着装置60において、定着ベルト61の潤滑の維持期間が長期化する。
仮に、定着ベルト61の潤滑が損なわれた場合には、定着ベルト61と、固定パッド65の宛て面65aとの摩擦力が増大する。この場合、定着ベルト61の移動速度が加圧ロール62の周面の移動速度よりも遅くなり、定着ベルト61と加圧ロール62との間に挟み込まれた用紙Pに紙しわが生じるおそれがある。本実施形態の定着装置60では、定着ベルト61の潤滑の維持期間が長期化するため、速度の差異に起因する紙しわが抑えられる期間が長期化する。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について説明する。以下の第2実施形態の説明にあたっては、これまで説明してきた実施形態における各要素と同一の要素には同一の符号を付けて示し、前述の実施形態との相違点について説明する。
図5は、第2実施形態に係る潤滑剤塗布器を示す平面図である。また、図6は、図5に示す潤滑剤塗布器の断面図である。
図5および図6に示す潤滑剤塗布器166は、コ字状の断面を有するケースの代わりに、一対の平板1664,1665を備えている。平板1664,1665は互いに別個の部材であり、互いに対向して配置されている。平板1664,1665の両端のうち、繊維体661における端部661eの反対側に対応する端は開いている。平板1664,1665は、本発明にいう板状体の一例に相当する。また、平板1664,1665には複数の連結部1665sが設けられている。複数の連結部1665sのそれぞれは、複数のスペーサ663の間に配置されている。連結部1665sは、加締め処理によって形成される。すなわち、連結部1665sは、一対の平板1664,1665のうち、一方の平板1665から、バーリング加工によって穴の回りに形成した円筒状のフランジを、他方の平板1664に形成した穴に貫通させた後、フランジの円状の端を広げることによって形成されている。加締め処理では、平板1664,1665に対し、互いに近づく向きに力がかかるが、板1664,1665間の厚みはスペーサ1663によって維持される。加締め処理によって、一対の平板1664,1665同士が分離しないように強固に接合される。また、固定に、ねじや接着剤を用いる必要がない。
本実施形態の潤滑剤塗布器166では、一対の平板1664,1665の間にスペーサ1663が介在している。スペーサ1663は、一対の平板1664,1665の間隔を、繊維体661の厚みよりも大きな間隔に維持している。なお、本実施形態の潤滑剤塗布器166では、連結部1665sによって、一対の平板1664,1665同士が離れないように固定されている。したがって、スペーサ1663は、一対の平板1664,1665の間に保持されていればよく、連結部1665sよりも弱い力で平板1664,1665のいずれかに固定されていればよい。
本実施形態の潤滑剤塗布器166は、潤滑剤が、繊維体661の内部だけでなく、一対の平板1664,1665の少なくとも一方と繊維体661との間の隙間に保持される。したがって、平板1664,1665の双方が繊維体661に面接触している場合と比べて、潤滑剤の保持量が多い。
本実施形態の潤滑剤塗布器166は、端部661eの反対側に対応する平板1664,1665の端が開いている。潤滑剤塗布器166に潤滑剤を供給する際に、潤滑剤は、端部661eの反対側にある、平板1664,1665の開いた端の側から繊維体661に供給される。端部661eから供給する場合には、潤滑剤塗布器166内に潤滑剤が充填完了した時点で端部661eに潤滑剤が過剰に保持されることが考えられる。これに対し、本実施形態の潤滑剤塗布器166は、端部661eの反対側から潤滑剤が供給されるので、端部661eに潤滑剤が過剰に保持されるおそれが低減される。したがって、潤滑剤塗布器166から定着ベルト61に潤滑剤が過剰に供給されるおそれがない。
なお、上述した実施形態では、本発明にいう潤滑剤塗布器の例として、固定パッド65よりも上流に配置された潤滑剤塗布器66が示されている。ただし、本発明はこれに限られるものではなく、例えば、潤滑剤塗布器は、宛て部材よりも下流に配置されていてもよい。
また、上述した実施形態では、本発明にいうスペーサの例として、一対の平板の間に介在したスペーサが示されている。ただし、本発明はこれに限られるものではなく、スペーサは、例えば、ねじであってもよく、また、平板の一部を変形して形成された突起であってもよい。また、スペーサは、例えば、耐油性の樹脂材料で形成されたものであってもよい。
また、本発明にいう潤滑剤塗布器の例として、上述した実施形態の各要素を併用、入れ替えしたものであってもよい。例えば、一対の平板は、スペーサの両端に接着等によって固定されることで、加締め等を用いずに互いの間隔を保持した構成であってもよい。
上述した実施形態では、画像形成装置の例としてタンデム型のカラープリンタが示されている。ただし、本発明にいう画像形成装置はこれに限られず、例えば、中間転写ベルトを有しないモノクロ専用プリンタであってもよい。
また、上述した実施形態では、画像形成装置の例としてプリンタが示されている。ただし、本発明にいう画像形成装置はプリンタに限られず、例えば、複写機やファクシミリであってもよい。
また、上述した実施形態では、本発明にいう画像形成部の例として、帯電ロールおよびレーザ露光器による構成が示されている。ただし、本発明にいう画像形成部はこれに限られず、例えば、帯電ロールに代えてコロトロンやスコロトロンといったコロナ放電器を有するものであってもよく、レーザ露光器に代えて複数の発光ダイオードからなるアレイを有するものであってもよい。
1 画像形成装置
10Y,10M,10C,10K 画像形成部
60 定着装置
61 定着ベルト
62 加圧ロール
63 加熱ロール
64 ステアリングロール
65 固定パッド
65a 宛て面
66、166 潤滑剤塗布器
661 繊維体
661e 端部
662 ケース
662a,662b 平板部
663,1663 スペーサ
1664,1665 平板
1665s 連結部

Claims (3)

  1. 移動する帯状体に液状の潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布器であって、
    互いに対向して配置された一対の板状体と、
    前記一対の板状体の間に配置され該板状体に沿って広がるとともに、前記一対の板状体の間からはみ出た、前記帯状体に接触する端部を有する、前記潤滑剤を保持する繊維体と、
    前記一対の板状体の双方に結合され、該一対の板状体の間隔を、前記繊維体の厚みよりも大きな間隔に維持する間隙維持体とを備えたことを特徴とする潤滑剤塗布器。
  2. 循環移動する無端の帯状体と、
    前記帯状体の内面に宛がわれる宛て面を有する宛て部材と、
    前記帯状体の外面を前記宛て面に向けて加圧し、回転することで、未定着のトナー像を保持した媒体を該帯状体との間に受け入れ該帯状体と共同して該トナー像を該媒体に定着させるロールと、
    前記帯状体の内側面に液状の潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布器とを備え、
    前記潤滑剤塗布器が、
    互いに対向して配置された一対の板状体と、
    前記一対の板状体の間に配置され該板状体に沿って広がるとともに、前記一対の板状体の間からはみ出た、前記帯状体に接触する端部を有する、前記潤滑剤を保持する繊維体と、
    前記一対の板状体の双方に結合され、該一対の板状体の間隔を、前記繊維体の厚みよりも大きな間隔に維持する間隔維持体とを備えたことを特徴とする定着装置。
  3. 未定着のトナー像を媒体に形成する像形成部と、
    循環移動する無端の帯状体と、
    前記帯状体の内面に宛がわれる宛て面を有する宛て部材と、
    前記帯状体の外面を前記宛て面に向けて加圧し、回転することで、未定着のトナー像を保持した媒体を該帯状体との間に受け入れ該帯状体と共同して該トナー像を該媒体に定着させるロールと、
    前記帯状体の内側面に液状の潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布器とを備え、
    前記潤滑剤塗布器が、
    互いに対向して配置された一対の板状体と、
    前記一対の板状体の間に配置され該板状体に沿って広がるとともに、前記一対の板状体の間からはみ出た、前記帯状体に接触する端部を有する、前記潤滑剤を保持する繊維体と、
    前記一対の板状体の双方に結合され、該一対の板状体の間隔を、前記繊維体の厚みよりも大きな間隔に維持する間隔維持体とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
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