JP2019184951A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2019184951A
JP2019184951A JP2018078550A JP2018078550A JP2019184951A JP 2019184951 A JP2019184951 A JP 2019184951A JP 2018078550 A JP2018078550 A JP 2018078550A JP 2018078550 A JP2018078550 A JP 2018078550A JP 2019184951 A JP2019184951 A JP 2019184951A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
fixing
timing
torque
image forming
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2018078550A
Other languages
English (en)
Inventor
恭宏 小出
Yasuhiro Koide
恭宏 小出
誠 島添
Makoto Shimazoe
誠 島添
明洋 林
Akihiro Hayashi
明洋 林
耕治 小原
Koji Obara
耕治 小原
雄平 立本
Yuhei Tatsumoto
雄平 立本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP2018078550A priority Critical patent/JP2019184951A/ja
Publication of JP2019184951A publication Critical patent/JP2019184951A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Fixing For Electrophotography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Abstract

【課題】定着器の経時変化の度合いを示す従来よりも信頼性の高い情報を取得する。【解決手段】画像形成装置は、定着部材を所定の定着温度Hsに昇温させかつ昇温後は当該定着温度Hsに保つよう定着器の熱源を制御する温度制御部と、定着部材を回転させるモータを回転させるモータ制御部と、立上げ期間Yon内の第1および第2のタイミングP1,2のそれぞれにおけるモータの回転トルクTを測定するトルク測定部と、第1のタイミングP1における回転トルクTの測定値T1と第2のタイミングP2における回転トルクTの測定値T2との差ΔTを、定着器の経時変化の度合いを示す状態情報として算出する演算部とを有する。【選択図】図8

Description

本発明は、画像形成装置に関する。
電子写真法によってシートに画像を印刷する画像形成装置は、トナー像が転写されたシートに熱と圧力とを加える定着器を有している。加熱と加圧とによって色材であるトナーが溶融してシートに定着する。
定着器の方式として、シートを挟む定着ニップをパッド(固定の押え部材)とローラとで構成するパッド方式がある。このパッド方式によると、一対のローラで定着ニップを構成するローラ方式よりも定着器の熱容量を小さくすることができ、省エネルギー化を図ることができる。
パッド方式では、パッドを周回するよう定着ベルトが設けられる。パッドとローラとの間に定着ベルトが介在し、定着ベルトとローラとの間をシートが通る。ローラの回転駆動によりシートが搬送され、シートの移動にともなって定着ベルトが回転する。このとき、パッドと定着ベルトとが摺動する。
パッドとの摺動により、定着ベルトは次第に摩耗する。したがって、摩耗により定着ベルトの寿命が尽きる以前に、定着ベルトを交換する必要がある。
定着器を限界まで使用することで画像形成装置のランニングコストを低減するための先行技術として、特許文献1に記載の技術がある。
特許文献1には、プリント動作に際して、通紙終了後の後回転期間または通紙前の着状態の回転期間に、定着駆動モータのトルクを測定し、測定したトルクに基づいて交換時期であるか否かを判断する画像形成装置が開示されている。
また、定着器の寿命を延ばすための先行技術として、特許文献2に記載の技術がある。特許文献2には、パッドと定着ベルトとの摺動抵抗を低減する潤滑剤が摺動面に満遍なく拡がるよう加熱回転する慣らしの動作を、新品の使用を開始するとき、または潤滑剤を追加塗布するメンテナンスを実施したときなどに行うことが開示されている。
特開2007−309980号公報 特開2011−191520号公報
定着器を回転駆動するモータの回転トルクは、シートを加熱するベルトまたはローラなどの定着部材の温度変化の影響を受ける。例えば、パッド方式の定着器では、潤滑剤の粘性が定着ベルトの温度によって変化する。潤滑剤の粘性が変わると、モータの負荷トルクが変わる。このため、所定の速度で回転させるモータ制御が行われている状態において定着ベルトの温度が変化すると、負荷トルクの変化を補う制御によって回転トルクが変化する。
したがって、モータの回転トルクの測定値に基づいて定着器の経時変化の度合いを定期的に判定する場合には、毎回の測定を同じ温度条件で行う必要がある。
ところで、一般に、定着時には定着器を所定の定着温度に保つ温調制御が行われる。しかし、厳密に温度を一定に保つのは難しく。実際には定着温度を中心として変動する。
このため、特許文献1の技術のようにシートが定着ニップを通過する期間の直後または直前の非通紙期間に回転トルクを測定する場合には、毎回の測定の温度条件が同じとは限らず、経時変化の度合いの判定の信頼性が低いという問題があった。また、時系列の複数の測定値に基づいて定着器の寿命を予測する場合に、予測に大きな誤差が生じるおそれがあった。
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたもので、定着器の経時変化の度合いを示す従来よりも信頼性の高い情報を取得することができる画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明の実施形態に係る画像形成装置は、回転する定着部材により記録媒体を加熱する定着器を有した画像形成装置であって、前記定着部材を所定の定着温度に昇温させかつ昇温後は当該定着温度に保つよう前記定着器の熱源を制御する温度制御部と、前記定着部材の昇温の開始から前記定着温度に昇温するまでの立上げ期間にわたって、前記定着部材を回転させるためのモータを定速回転させるモータ制御部と、前記立上げ期間内の第1のタイミングおよび第2のタイミングのそれぞれにおける前記モータの回転トルクを測定するトルク測定部と、前記第1のタイミングにおける前記回転トルクの測定値と前記第2のタイミングにおける前記回転トルクの測定値との差を、前記定着器の経時変化の度合いを示す状態情報として算出する演算部と、を有する。
本発明によると、定着器の経時変化の度合いを示す従来よりも信頼性の高い情報を取得することができる。
本発明の実施形態に係る画像形成装置の構成の概要を示す図である。 定着器の構成を示す図である。 定着器における摺動部分の構造およびその経時変化の様相を模式的に示す図である。 定着モータのトルクの経時変化の様相を示す図である。 定着モータのトルクの温度依存性を示す図である。 定着器の立上げ時における温度の推移およびトルクの推移を示す図である。 定着器の立上げ時におけるトルクの推移特性の経時変化を示す図である。 トルクを測定するタイミングを示す図である。 制御回路の機能的構成を示す図である。 常温から昇温する場合におけるトルクの測定の例を示す図である。 待機温度から昇温する場合におけるトルクの測定の例を模式的に示す図である。 残り走行距離の算出方法を示す図である。 モータ駆動回路の構成の例を示す図である。 画像形成装置における処理の流れを示す図である。 予測処理の流れを示す図である。
図1には本発明の実施形態に係る画像形成装置1の構成の概要が、図2には定着器17の構成が、それぞれ示されている。
図1に示される画像形成装置1は、タンデム型のプリンタエンジン10を備える電子写真方式のカラープリンタである。画像形成装置1は、ネットワークを介して外部のホスト装置から入力されるジョブに応じて、カラーまたはモノクロの画像を形成する。
画像形成装置1は、その動作を制御する制御回路100を有している。制御回路100は、制御プログラムを実行するプロセッサおよびその周辺デバイス(ROM、RAMなど)を備えている。また、ハウジンジングの上部の前面側に操作パネル50が配置されている。操作パネル50は、操作入力または状態表示のための画面を表示するタッチパネルディスプレイを有している。
プリンタエンジン10は、4個のイメージングユニット3y,3m,3c,3k、プリントヘッド6、および中間転写ベルト12を有する。
イメージングユニット3y〜3kは、それぞれ筒状の感光体4、帯電器5、現像器7、およびクリーナ8などを有している。イメージングユニット3y〜3kの基本的な構成は同様である。
プリントヘッド6は、イメージングユニット3y〜3kのそれぞれに対してパターン露光を行うためのレーザビームLBを射出する。プリントヘッド6において、感光体4の回転軸方向にレーザビームLBを偏向する主走査が行われる。この主走査と並行して、感光体4を定速回転させる副走査が行われる。
中間転写ベルト12は、トナー像の一次転写における被転写部材である。中間転写ベルト12は、一対のローラ間に巻回されて回転する。中間転写ベルト12の内側には、イメージングユニット3y,3m,3c,3kごとに転写電圧を印加するための一次転写ローラ11が配置されている。
カラー印刷モードにおいて、イメージングユニット3y〜3kは、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、およびK(ブラック)の4色のトナー像を並行して形成する。4色のトナー像は、回転中の中間転写ベルト12に順次に一次転写される。最初にYのトナー像が転写され、それに重なるようMのトナー像、Cのトナー像、およびKのトナー像が順次に転写される。
一次転写されたトナー像は、二次転写ローラ16と対向するとき、下方の給紙カセット14から取り出されてタイミングローラ15を経て搬送されてきたシート(記録媒体)2に二次転写される。そして、二次転写の後、パッド方式の定着器17の内部を通って上部の排紙トレイ19へ送り出される。定着器17を通過するとき、加熱および加圧によってトナー像がシートPに定着する。
図2に示す通り、定着器17は、定着ベルト71、加熱ローラ72、定着ヒータ73、パッド74、および加圧ローラ75などを備えている。
定着ベルト71は、耐熱性樹脂を基材として構成される可撓性の筒状の定着部材であり、加熱ローラ72とパッド74とに接しながらこれらを周回するよう回転可能に設けられている。
加熱ローラ72は、これに内蔵された定着ヒータ73により発熱し、これの周面と接する定着ベルト71を加熱する。定着ヒータ73は、例えば複数のハロゲンランプにより構成される。
パッド74は、定着ベルト71を介して加圧ローラ75と対向するようステー76に固定されている。パッド74の構成は後で述べる。
加圧ローラ75は、筒状の芯金とその周囲を覆う弾性体とから構成される。加圧ローラ75は、パッド74に対する押圧力の調整が可能となるよう径方向に移動可能に支持されている。加圧ローラ75は、定着モータ30により回転駆動される。定着モータ30の回転駆動力は、ギヤ群35により加圧ローラ75に伝達される。
定着器17の内部をシート2が通過する定着時において、加圧ローラ75は、シート2をパッド74に押し当てながら回転する。このとき、加圧ローラ75の弾性体がパッド74に沿うよう変形し、シート2を押圧する所定長さの定着ニップが形成される。加圧ローラ75の回転によりシート2が搬送され、シート2に引き摺られて定着ベルト71が回転する。
なお、定着ベルト71が待機温度に加熱される待機時において、加圧ローラ75は、定着ベルト71にそれを回転させる最小限の押圧力(軽圧)が加わるよう径方向に位置決めされる。
定着ベルト71が回転するとき、定着ベルト71は、パッド74に対して摺動する。摺動の抵抗を低減するために、定着ベルト71とパッド74との間に潤滑剤の層が設けられる。定着器17は、定着ベルト71の内面に潤滑剤を供給する潤滑剤貯留部77を有している。
また、定着器17は、定着ベルト71の温度を検出する温度センサ78を備えている。温度センサ78は、定着ベルト71の回転方向におけるパッド74の上流側に配置されている。加熱ローラ72の内部に温度センサ78を配置して加熱ローラ72の周面の温度を定着ベルト71の温度として検出してもよい。
図3には定着器17における摺動部分の構造およびその経時変化の様相が模式的に示され、図4には定着モータ30のトルクTの経時変化の様相が示されている。
図3(A)の通り、パッド74は、本体740とその表面を覆う摺動シート741とから構成される。本体740は、例えば剛性のベースに弾性体を重ねて構成され、最大サイズのシート2の幅以上の長さを有する。摺動シート741は、基材742と、基材742の表面を保護するコーティング層743とから構成される。基材742は、例えばガラス繊維素材からなり、コーティング層743は、例えばフッ素樹脂からなる。
パッド74と定着ベルト71との間に介在させる潤滑剤80として、シリコーングリスまたはフッ素グリスなどの合成潤滑油グリスが用いられる。オイルと比べて粘性の高いグリスを用いることにより、定着ベルト71の幅方向の両側に潤滑剤80がはみ出しにくくなる。
図3(B)に示すように、定着器17においては、パッド74と定着ベルト71との間に介在する潤滑剤80が次第に減少する。この経時変化は、定着ベルト71の摺動にともなって潤滑剤80が定着ベルト71の幅方向の両側に徐々にはみ出ていくことにより起こる。
画像形成装置1が使用され始めた初期の状態C1では、摺動部分に潤滑剤80が十分に存在する。経時変化が進んだ状態C2では、潤滑剤80は、コーティング層743と定着ベルト71とが接触し始める許容限界まで減少している。さらに経時変化が進んだ状態C3では、潤滑剤80は、ほとんど無くなっており、コーティング層743および定着ベルト71の摩耗が進んでいる。
図4において、横軸の走行距離Lは、パッド74と定着ベルト71との相対移動距離であり、経時変化に関わる積算使用量に相当する。縦軸のトルクTは、定速回転状態の定着モータ30の回転トルクである。
定着器17および定着モータ30の個体差および使用環境により経時変化に差異が生じるが、トルクTの変化には図示のように変化の進行がある段階から速くなるという傾向がある。
すなわち、定速回転時のトルクTは、初期値のTaから潤滑剤80が減少するにつれてTbを経てTcまで徐々に増大する。この緩やかな経時変化の要因としては、潤滑剤80の減少による潤滑性の低下、定着ベルト71の歪、加圧ローラ75の歪、およびギヤ群35の歪などが挙げられる。緩やかな経時変化は、上述の状態C2になるまで続く。そして、状態C2になった後は、定着ベルト71とパッド74との摩擦が負荷トルクとなることから、トルクTは、以前よりも急峻に増大する。
トルクTが上限値Tmaxまで増大する頃には、定着ベルト71の摩耗がかなり進んでいる。定着ベルト71が破断するおそれがあるとともに、定着モータ30の駆動電流が大きくなり過ぎるおそれもある。つまり、トルクTが上限値Tmaxになるまで経時変化が進行すると、定着ベルト71を新品に交換する必要がある。
ところで、画像形成装置1のランニングコストを低減する観点では、定着ベルト71を長持ちさせて交換するべき時期を遅らせるのが好ましい。交換するべき時期を遅らせる手法として、状態C2になる前に潤滑剤80を補給するメンテナンス作業を実施する手法がある。
そこで、画像形成装置1には、潤滑剤80の減少の度合いを示す従来よりも信頼性の高い状態情報を取得する状態検知機能が設けられている。状態情報は、潤滑剤80の補給の要否判断、および補給を行うべき時期の予測に用いることができる。
以下、この状態検知機能を中心に画像形成装置1の構成および動作を説明する。
図5には定着モータ30のトルクTの温度依存性が、図6には定着器17の立上げ時における温度Hの推移およびトルクTの推移が、図7には定着器17の立上げ時におけるトルクTの推移特性の経時変化が、それぞれ示されている。
図5においては、定着モータ30を高速モードの画像形成時の回転速度である高速度で定速回転させる場合、および低速モードの画像形成時の回転速度である低速度で定速回転させる場合におけるトルクTと定着ベルト71の温度Hとの関係が示されている。
温度Hが同じであれば、高速度の場合のトルクTが低速度の場合のトルクTよりも大きい。また、高速度の場合には、図示した105〜165℃の温度範囲において、温度Hが低いほどトルクTは大きい。低速度の場合もトルクTは一定ではなく、温度Hによって変化する。
図6において、横軸に定着ヒータ73のオンによる定着ベルト71の昇温の開始からの経過時間Yが、左縦軸にトルクTが、右縦軸に定着ベルト71の温度Hが、それぞれ示されている。
定着ヒータ73が点灯すると、温度Hが単調に上昇し、それに伴ってトルクTは実質的に単調に減少する。温度Hが、定着条件として設定された目標温度(定着温度)Hsまで上昇すると、温度Hを目標温度Hsに保つよう定着ヒータ73をオンオフする温調(温度調整)制御が開始される。定着ヒータ73のオンから温調制御の開始までの動作が、定着器17の立上げ時の動作である。
温調制御が行われている期間中は、制御に対する応答遅れにより温度Hは所定の変動幅で変動し、これに伴ってトルクTも変動する。
トルクTの変化は、潤滑剤80の粘性(粘度)が温度Hに依存することから生じる。潤滑剤80は、温度Hが上昇すると粘性が低下し、温度Hが降下すると粘性が高まる特性を有している。
なお、回転速度によりトルクTの値に差があるが、立上げ時における同じ期間中のトルクTの変化量は、回転速度が違ってもほぼ同量である。
図7においては、潤滑剤80が摺動部分に十分に存在する「グリス適量状態」の温度HおよびトルクTそれぞれの推移、および潤滑剤80がある程度まで減少した「グリス不足状態」の温度HおよびトルクTそれぞれの推移が示されている。横軸、左縦軸、および右縦軸に、図6と同様に経過時間Y、トルクT、および温度Hが、それぞれ示されている。
潤滑剤80が減少すると、立上げ時のトルクTの低下が鈍くなる。すなわち、立上げ動作期間中の単位時間当たりのトルクTの変化量が少なくなる。画像形成装置1は、この特質を利用して潤滑剤80の減少の度合いを判定する。
図8にはトルクTを測定するタイミングP1,P2が示されている。
定着ベルト71の昇温の開始(定着ヒータ73のオン)から温調制御が始まるまでの立上げ期間Yon内の第1のタイミングP1および第2のタイミングP2のそれぞれにおけるトルクTを測定する。そして、第1のタイミングP1におけるトルクTの測定値T1と第2のタイミングP2におけるトルクTの測定値T2との差|T2−T1|である立上げ時のトルク変化量ΔTを潤滑剤80の量の経時変化の度合いを示す状態情報として取得する。
上に述べた通り立上げ動作中のトルクTの変化量は回転速度に依存しないので、トルクT変化量ΔTに基づいて潤滑剤80の減少の度合いを判定する際に、回転速度の切替えまたは変動の影響を考慮する必要がない。
また、トルクTの変動要因のうち、潤滑剤80の量以外の要因(定着ベルト71などの歪)は温度Hの変化に影響されない。しかし、仮に、単一のタイミングで測定したトルクTの測定値に基づいて潤滑剤80の減少の度合いを判定すると、潤滑剤80の量以外の要因による変化分がこの測定値に含まれることから、度合いを正しく判定することができないおそれがある。
これらの理由から、トルク変化量ΔTに基づいて潤滑剤80の減少の度合いを判定するのが好ましい。
図9には制御回路100の機能的構成が、図10には常温から昇温する場合におけるトルクTの測定の例が、それぞれ示されている。また、図11には待機温度から昇温する場合におけるトルクTの測定の例が模式的に示され、図12には残り走行距離LBの算出方法が示されている。
図9において、制御回路100は、メイン制御部101、温度制御部171、回転指令部172、トルク測定部173、演算部174、判定部175、記憶部176、予測部177、および報知処理部178などを有している。これらの機能は、CPU(Central Processing Unit) を含む制御回路100のハードウェア構成により、および制御プログラムがCPUによって実行されることにより実現される。
メイン制御部101は、画像形成装置1の全体の制御を受け持つコントローラである。メイン制御部101は、通信インタフェース52を介して外部のホスト装置からジョブが入力されると、そのジョブにより指定された枚数の印刷を行うようプリンタエンジン10および搬送機構40などを制御する。搬送機構40には、定着器17の加圧ローラ75を径方向に移動させる圧接力可変機構が含まれる。
温度制御部171は、定着ヒータ73を制御する。メイン制御部101から通知される画像形成モードに応じて定着時の目標温度Hsを設定し、定着ヒータ73を点灯させて定着ベルト71を昇温させる。温度センサ78の出力を監視して目標温度Hsまで昇温させる。そして、目標温度Hsに昇温した後は、定着ベルト71を目標温度Hsにに保つよう定着ヒータ73をオンオフする温調制御を行う。
回転指令部172は、定着モータ30の回転を制御するベクトル制御部23に対して速度指令ω*を与える。速度指令ω*は、画像形成モードに応じた定着速度でシート2を搬送するよう加圧ローラ75を回転させるための指令である。
回転指令部172とベクトル制御部23とから構成されるモータ制御部103は、温度制御部171による定着ベルト71の昇温の開始から目標温度Hsに昇温するまでの立上げ期間Yonにわたって、定着モータ73を定速回転させる。ベクトル制御部23の構成の例を後に挙げる。
トルク測定部173は、立上げ期間Yon内の第1のタイミングP1および第2のタイミングP2のそれぞれにおける定着モータ73のトルク(回転トルク)Tを測定する。本実施形態においては、トルクTをベクトル制御部23からのq軸電流値Iqに基づいて定量化する。q軸電流値Iqをトルク値に換算して測定値T1,T2としてもよいし、q軸電流値Iqをトルク値に換算することなく測定値T1,T2としてもよい。
トルク測定部173は、トルクTの測定を定期的に行う。例えば、走行距離Lの積算値が設定値だけ増えるごとに、最初にジョブを実行するときにトルクTを測定する。
図10(A)の例および図11(A)の例においては、第1のタイミングP1および第2のタイミングP2は、定着ベルト71の温度Hによって特定される。
すなわち、図10(A)において、第1のタイミングP1は、定着ベルト71が常温から目標温度(Hs)よりも低い第1の温度H1まで昇温したタイミングであり、第2のタイミングP2は、目標温度(Hs)よりも低くかつ第1の温度H1よりも高い第2の温度H2まで昇温したタイミングである。
また、図11(A)において、第1のタイミングP1は、第1の温度H1bまで昇温したタイミングであり、第2のタイミングP2は、第2の温度H2bまで昇温したタイミングである。第1の温度H1bは、第1の温度H1と同一でもよいし異なっていてもよい。同様に、第2の温度H2bは、第2の温度H2と同一でもよいし異なっていてもよい。
他方、図10(B)の例および図11(B)の例においては、第1のタイミングP1および第2のタイミングP2は、待機温度から定着時の目標温度(Hs)に向かう昇温の開始からの経過時間Yによって特定される。
すなわち、図10(B)において、第1のタイミングP1は、定着ヒータ73のオン(全灯)から第1の時間Y1が経過したタイミングであり、第2のタイミングP2は、同じく第1の時間Y1よりも長い第2の時間Y2が経過したタイミングである。
また、図11(B)において、第1のタイミングP1は、第1の時間Y1bが経過したタイミングであり、第2のタイミングP2は、第1の時間Y2bが経過したタイミングである。第1の時間Y1bは、第1の時間Y1と同一でもよいし異なっていてもよい。同様に、第2の温度Y2bは、第2のY2と同一でもよいし異なっていてもよい。
なお、図10(B)および図11(B)において、定着ヒータ73をオンするタイミングは、加圧ローラ75の径方向の移動によりパッド74に対する押圧が、待機時の軽圧から定着時の全圧へ切り替わったタイミングとされている。
図9に戻って、演算部174は、トルク測定部173によりトルクTが測定されるごとに、測定値T1,T2の差|T2−T1|である立上げ時のトルク変化量ΔTを定着器17における潤滑剤80の量の経時変化の度合いを示す状態情報として算出する。
判定部175は、トルク変化量ΔTに基づいて、潤滑剤80が不足しているか否かを判定する。トルク変化量ΔTがしきい値ΔTthよりも小さい場合には(図10参照)、潤滑剤80が不足していると判定し、グリス不足状態であるとの判定結果Djを出力する。トルク変化量ΔTがしきい値ΔTthよりも大きい場合には、潤滑剤80が不足していないと判定し、グリス適量状態であるとの判定結果Djを出力する。
記憶部176は、演算部174により算出されたトルク変化量ΔTを、そのときの走行距離L(それまでの積算値)と対応づけて記憶する。記憶には不揮発性のメモリを用いる。
予測部177は、最新のトルク変化量ΔTを含む複数のトルク変化量ΔTを記憶部176から取得し、これらのトルク変化量ΔTに基づいて、トルク変化量ΔTが限界しきい値ΔTminになるまでの期間の長さ、すなわち残り走行距離LBを次のように予測する。
図12を参照して、図12においては、経時変化の進行の度合いが異なる2つの場合Q1、Q2が想定されている。場合Q1のトルク変化量ΔTは丸印で示され、場合Q2のトルク変化量ΔTは四角印で示されている。
一方の場合Q1では、走行距離LがL1であるときに算出されたトルク変化量ΔT(L1)が最新の情報である。このトルク変化量ΔT(L1)はしきい値ΔTthよりも小さいので、残り走行距離LBを予測する。
まず、トルク変化量ΔT(L1)と走行距離Lが0であったときのトルク変化量ΔT(0)とを用いて、トルク変化量ΔTの経時変化率Daを算出する。経時変化率Daは、次の式(1)で表される。
Da=〔ΔT(L)−ΔT(0)〕/L …(1)
ただし、式中のΔT(L)は、最新のトルク変化量ΔTであり、Lは、最新のトルク変化量ΔTを得たときの走行距離Lである。つまり、場合Q1における経時変化率Da1は、式(1a)で表される。
Da1=〔ΔT(L1)−ΔT(0)〕/L1 …(1a)
次に、トルク変化量ΔTが経時変化率Daで引き続き変化すると仮定した場合におけるトルク変化量ΔTが限界しきい値ΔTminになるときの走行距離LA1を求める。走行距離LA1は、次の式(2a)で表される。
LA1=〔ΔTmin−ΔT(0)〕/Da …(2a)
そして、走行距離LA1から現在の走行距離L1を差し引く演算を行って残り走行距離LB1を算出する。残り走行距離LB1は、式(3a)で表わされる。
LB1=LA1−L1 …(3a)
他方の場合Q2では、走行距離LがL2であるときに算出されたトルク変化量ΔT(L2)が最新の情報である。このトルク変化量ΔT(L2)はしきい値ΔTthよりも小さいので、残り走行距離LB2を予測する。すなわち、場合Q1と同様に、式(1b)により変化率Da2を算出し、式(2b)により走行距離LA2を算出し、式(3b)により残り走行距離LB2を算出する。
Da2=〔ΔT(L2)−ΔT(0)〕/L2 …(1b)
LA2=〔ΔTmin−ΔT(0)〕/Da …(2b)
LB2=LA2−L2 …(3b)
予測部177は、このような予測を、潤滑剤80が不足していると判定部175により最初に判定されたとき以後にのみ行う。つまり、摺動部分における潤滑剤80の量が適量範囲内である間は、予測を省略する。
報知処理部178は、潤滑剤80が不足していると判定部175により判定された場合に、その旨および予測部177により予測された残り走行距離LBを操作パネル50のタッチパネルディスプレイに表示させることでユーザに報知する。この報知に際して、サービスコールをユーザに薦めるメッセージを表示させてもよい。また、ユーザへの報知に加えてまたはそれに代えて、サービスセンターに画像形成装置1の経年変化状態を通知するデータ送信処理を行ってもよい。
図13にはモータ駆動回路21の構成の例が示されている。
定着モータ30として、DCブラシレスモータ、例えばセンサレス型の永久磁石同期電動機(PMSM:Permanent Magnet Synchronous Motor)を用いることができる。
定着モータ30は、回転磁界を発生させる電機子としての固定子と、永久磁石を用いた回転子32とを備えている。固定子31は、120度間隔で配置されたU相、V相、W相のコア、およびY結線された3つの捲線(コイル)33,34,35を有している。
モータ駆動回路21は、定着モータ30に対して、d−q座標系を基本とした制御モデルを用いて回転磁界の磁束の方向および大きさを決めるベクトル制御を行う。ベクトル制御では、捲線33〜35に流れる3相の交流電流を、回転子である永久磁石と同期して回転している2相の捲線に流す直流電流に変換して制御を簡単化する。
制御モデルは、永久磁石の磁束方向をd軸とし、d軸から電気角でπ/2[rad](90°)進んだ方向をq軸とするものである。d軸およびq軸はモデル軸である。U相の捲線33を基準とすると、d軸の進み角θは、U相の捲線33に対する磁極の角度位置(磁極位置)を示す。d−q座標系は、U相の捲線33を基準としてこれより角度θだけ進んだ位置にある。
捲線33〜35に流す電流のうち、q軸の方向に流れるq軸成分は、誘起電圧定数に応じて定着モータ30を正転または逆転させる方向のトルク(回転トルク)に変換される。d軸の方向に流れるd軸成分(d軸電流)は、トルクには変換されず、捲線33〜35において熱として消費される。
モータ駆動回路21は、ベクトル制御部23、速度推定部24、磁極位置推定部25、3相インバータ26、電流検出部27、および座標変換部28などを有している。
3相インバータ26は、ベクトル制御部23から入力される制御信号U+,U−,V+,V−,W+,W−に従って、捲線33,34,35に電流を流して定着モータ30を回転させる。
電流検出部27は、捲線33,34に流れる電流Iu,Ivを検出する。Iu+Iv+Iw=0であるので、検出した電流Iu,Ivの値から計算によって電流Iwを求めることができる。なお、W相電流検出部を有してもよい。
ベクトル制御部23は、速度推定部24から入力される推定速度ωmおよび磁極位置推定部25から入力される推定角度θmに基づいて、目標速度ω*で回転する回転磁界が生成されるよう3相インバータ26を制御する。ベクトル制御部23は、速度制御部231、電流制御部232、および電圧パターン生成部233を有する。
速度制御部41は、上述の回転指令部172からの速度指令値(目標速度)ω*と速度推定部24からの推定速度ωmとの差を零に近づける比例積分制御(PI制御)のための演算を行い、d−q座標系の電流指令値Id*,Iq*を決定する。
電流制御部232は、電流指令値Id*,Iq*と座標変換部28から入力される推定電流値Id,Iqとの差を零に近づける比例積分制御のための演算を行い、d−q座標系の電圧指令値Vd*,Vq*を決定する。
電圧パターン生成部233は、磁極位置推定部25から入力される推定角度θmに基づいて、電圧指令値Vd*,Vq*をU相、V相、およびW相の電圧指令値Vu*,Vv*,Vw*に変換する。そして、電圧指令値Vu*,Vv*,Vw*に基づいて制御信号U+,U−,V+,V−,W+,W−のパターンを生成し、3相インバータ26へ出力する。
速度推定部24は、第1演算部241および第2演算部242などを有し、回転子32の捲線33〜35に流れる電流Iu,Iv,Iwに基づいて回転子32の回転速度を推定する。
第1演算部241は、電圧パターン生成部43により決定された電圧指令値Vu*,Vv*,Vw*に基づいて、d−q座標系の電流値Idb,Iqbを算出する。
第2演算部242は、座標変換部28からの推定電流値Id,Iqと第1演算部241による電流値Idb,Idbとの差に基づいて、いわゆる電圧電流方程式に従って推定速度(速度推定値)ωmを求める。推定速度ωmは、速度制御部231および磁極位置推定部25に入力される。
磁極位置推定部25は、推定速度ωmに基づいて定着モータ30の回転子の磁極位置を推定する。すなわち、推定速度ωmを積分することにより推定角度θmを算出する。
座標変換部28は、電流検出部27により検出されたU相の電流IuおよびV相の電流Ivの各値からW相の電流Iwの値を算出する。そして、推定角度θmと3相の電流Iu,Iv,Iwの値とに基づいて、d−q座標系の推定電流値(d軸電流値Idおよびq軸電流値Iq)を算出する。
上に述べた通り、q軸電流値Iqは、トルクTの大きさを示す検出情報としてトルク測定部173により取得される。
図14には画像形成装置1における処理の流れが、図15には予測処理の流れが、それぞれ示されている。
図14において、定着ヒータ73をオンにして定着ベルト71を昇温させて(#501)、第1のタイミングP1の到来を待つ(#502)。
第1のタイミングP1が到来すると(#502でYES)、トルクTを測定して第1の測定値T1を得る(#503)。その後、第2のタイミングP2の到来を待つ(#504)。
第2のタイミングP2が到来すると(#504でYES)、トルクTを測定して第2の測定値T2を得る(#505)。
続いて、測定値T1と測定値T2とに基づいて立上げ時のトルク変化量ΔTを算出し(#506)、しきい値Δthと比較する(#507)。
トルク変化量ΔTΔTがしきい値Δth未満である場合は(#507でYES)、グリス不足状態と判定する(#508)。制御回路100により更新される画像形成装置1の使用履歴から現在の走行距離Lを取得し(#509)、走行距離Lと対応づけてトルク変化量ΔTを記憶する(#510)。
そして、グリス不足状態である旨を報知し(#511)、予測処理ルーチンを実行する(#512)。
他方、トルク変化量ΔTがしきい値Δth未満ではない場合は(#507でNO)、グリス適量状態と判定する(#513)。そして、現在の走行距離Lを取得し(#514)、走行距離Lと対応づけてトルク変化量ΔTを記憶する(#515)。
図15に示すように、予測処理においては、立上げ時のトルク変化量ΔTの経時変化率Daを算出し(#601)、トルク変化量ΔTが限界しきい値ΔTminになるときの走行距離LAを予測する(#602)。
そして、予測した走行距離LAになるまでの残り走行距離LBを算出して報知する(#603、#604)。
以上の実施形態によると、温度Hは単調に上昇する立上げ期間Yon内の複数のタイミングでトルクTを測定することにより、トルク変化量ΔTという定着器17の経時変化の度合いを示す従来よりも信頼性の高い情報を取得することができる。
上に述べた実施形態においては、潤滑剤80を補給するメンテナンスの実施時期の目安となる残り走行距離LBを予測するものとしたが、潤滑剤80を補給しない使用形態を相対した次の変形がある。すなわち、トルク変化量ΔTが限界しきい値ΔTminとなる走行距離LAにさらにトルクTが上限値Tmaxになるまでの走行距離Ldを加えた上限走行距離(寿命)LCを求めて報知してもよい(図4参照)。その場合、走行距離LdをトルクTの経時変化率を求めて予測することができる。走行距離Ldが使用条件によらずほぼ一定である場合は、走行距離LAにその一定値を加えて上限走行距離LCとすることができる。
q軸電流値Idに基づいてトルクTを測定する例を挙げたが、定着モータ30にトルクセンサを設け、その検出信号に基づいてトルクTを測定してもよい。
定着器17の積算使用量を表わすデータとして、走行距離Lに代えて印刷枚数をもちいてもよい。
その他、画像形成装置1のの全体または各部の構成、処理の内容、順序、またはタイミング、定着ベルト71の加熱の方式、定着モータ30の種類、モータ制御回路21の構成などは、本発明の趣旨に沿って適宜変更することができる。
1 画像形成装置
2 シート(記録媒体)
17 定着器
30 定着モータ(モータ)
71 定着ベルト(定着部材)
73 定着ヒータ(熱源)
74 パッド
75 加圧ローラ(ローラ)
80 潤滑剤
103 モータ制御部
171 温度制御部
173 トルク測定部
174 演算部
175 判定部
176 記憶部
177 予測部
178 報知処理部
H1,H1b 第1の温度
H2,H2b 第2の温度
Hs 目標温度(定着温度)
Iq q軸電流値
LB,LB1,LB2 残り走行距離(期間の長さ)
P1 第1のタイミング
P2 第2のタイミング
T トルク(回転トルク)
Y1,Y1b 第1の時間
Y2,Y2b 第2の時間
Yon 立上げ期間
ΔT トルク変化量(差、状態情報)

Claims (8)

  1. 回転する定着部材により記録媒体を加熱する定着器を有した画像形成装置であって、
    前記定着部材を所定の定着温度に昇温させかつ昇温後は当該定着温度に保つよう前記定着器の熱源を制御する温度制御部と、
    前記定着部材の昇温の開始から前記定着温度に昇温するまでの立上げ期間にわたって、前記定着部材を回転させるためのモータを回転させるモータ制御部と、
    前記立上げ期間内の第1のタイミングおよび第2のタイミングのそれぞれにおける前記モータの回転トルクを測定するトルク測定部と、
    前記第1のタイミングにおける前記回転トルクの測定値と前記第2のタイミングにおける前記回転トルクの測定値との差を、前記定着器の経時変化の度合いを示す状態情報として算出する演算部と、を有する、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記トルク測定部は、定期的に前記回転トルクを測定し、
    前記演算部は、前記回転トルクが測定されるごとに前記状態情報を算出するものであって、さらに、
    算出された前記状態情報を記憶する記憶部と、
    最新の前記状態情報を含む複数の前記状態情報に基づいて、当該状態情報がしきい値になるまでの期間の長さを予測する予測部と、
    予測された前記期間の長さを報知する報知処理部と、を有する、
    請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記定着器は、
    回転するローラと固定配置されたパッドとで前記記録媒体を挟むよう構成され、前記パッドを周回する筒状の定着ベルトを前記定着部材として有し、前記パッドと前記定着ベルトとの間に潤滑剤が介在するパッド方式の定着器である、
    請求項2記載の画像形成装置。
  4. 前記状態情報に基づいて、前記潤滑剤が不足しているか否かを判定する判定部を有し、
    報知処理部は、前記潤滑剤が不足していると判定された場合に、その旨を報知する、
    請求項3記載の画像形成装置。
  5. 前記予測部は、前記潤滑剤が不足していると最初に判定されたとき以後のみにおいて前記期間の長さを予測する、
    請求項4記載の画像形成装置。
  6. 前記第1のタイミングは、前記定着部材の温度が前記定着温度よりも低い第1の温度まで昇温したタイミングであり、
    前記第2のタイミングは、前記定着部材の温度が前記定着温度よりも低くかつ前記第1の温度よりも高い第2の温度まで昇温したタイミングである、
    請求項1ないし5のいずれかに記載の画像形成装置。
  7. 前記第1のタイミングは、前記定着部材の昇温の開始から第1の時間が経過したタイミングであり、
    前記第2のタイミングは、前記定着部材の昇温の開始から第1の時間よりも長い第2の時間が経過したタイミングである、
    請求項1ないし5のいずれかに記載の画像形成装置。
  8. 前記モータは、DCブラシレスモータであり、
    前記モータ制御部は、目標速度で回転するよう前記モータをベクトル制御し、
    前記トルク測定部は、ベクトル制御における前記モータに前記回転トルクを生じさせる電流成分であるq軸電流値に基づいて前記回転トルクを測定する、
    請求項1ないし7のいずれかに記載の画像形成装置。
JP2018078550A 2018-04-16 2018-04-16 画像形成装置 Pending JP2019184951A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018078550A JP2019184951A (ja) 2018-04-16 2018-04-16 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018078550A JP2019184951A (ja) 2018-04-16 2018-04-16 画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2019184951A true JP2019184951A (ja) 2019-10-24

Family

ID=68341064

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018078550A Pending JP2019184951A (ja) 2018-04-16 2018-04-16 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2019184951A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020071342A (ja) * 2018-10-31 2020-05-07 キヤノン株式会社 定着部材、および加熱定着装置
JP2021033182A (ja) * 2019-08-29 2021-03-01 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 定着装置、画像形成装置

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006322995A (ja) * 2005-05-17 2006-11-30 Canon Inc 画像形成装置
JP2015075578A (ja) * 2013-10-08 2015-04-20 コニカミノルタ株式会社 定着装置及び画像形成装置
JP2017123729A (ja) * 2016-01-07 2017-07-13 コニカミノルタ株式会社 モータ判別方法及び画像形成装置
JP2018031836A (ja) * 2016-08-23 2018-03-01 キヤノン株式会社 画像加熱装置及び画像形成装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006322995A (ja) * 2005-05-17 2006-11-30 Canon Inc 画像形成装置
JP2015075578A (ja) * 2013-10-08 2015-04-20 コニカミノルタ株式会社 定着装置及び画像形成装置
JP2017123729A (ja) * 2016-01-07 2017-07-13 コニカミノルタ株式会社 モータ判別方法及び画像形成装置
JP2018031836A (ja) * 2016-08-23 2018-03-01 キヤノン株式会社 画像加熱装置及び画像形成装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020071342A (ja) * 2018-10-31 2020-05-07 キヤノン株式会社 定着部材、および加熱定着装置
JP7195877B2 (ja) 2018-10-31 2022-12-26 キヤノン株式会社 定着部材、および加熱定着装置
JP2021033182A (ja) * 2019-08-29 2021-03-01 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 定着装置、画像形成装置
JP7306164B2 (ja) 2019-08-29 2023-07-11 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 定着装置、画像形成装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10768562B2 (en) Image forming apparatus
JP2012185295A (ja) 定着装置および画像形成装置
JP5163679B2 (ja) 画像形成装置
JP2019184951A (ja) 画像形成装置
JP2021043246A (ja) 加熱装置、定着装置、及び画像形成装置
JP2018203424A (ja) 画像形成装置およびその保守作業を支援する方法
US10754278B2 (en) Image forming apparatus which corrects torque based on temperature or conveyance speed and predicts a life of the fixer based on a corrected torque
JP2013044966A (ja) 画像形成装置及び画像形成システム
US20200159150A1 (en) Image Forming Apparatus, Torque Rise Point Predicting Method, Computer Program, and Control System
JP2018155903A (ja) 画像形成装置、画像形成装置の制御方法およびプログラム
US10642204B2 (en) Image forming apparatus
JP5641847B2 (ja) 画像形成装置
JP5822592B2 (ja) 画像形成装置
JP2020086202A (ja) 画像形成装置およびその経時変化を予測するための情報取得方法
JP2011191598A (ja) 画像形成装置
JP2019132875A (ja) 画像形成装置
JP2019215409A (ja) 寿命予測装置、画像形成装置、寿命予測プログラム
JP2018137932A (ja) 電動機制御装置、制御方法、および画像形成装置
JP6643388B2 (ja) モータ制御装置、シート搬送装置、及び画像形成装置
JP2017102340A (ja) 画像形成装置
JP5141641B2 (ja) 電源制御装置、画像形成装置、および電源装置の制御方法
JP2020086015A (ja) 画像形成装置、画像形成システム、および予測用トルク値算出装置
JP5602105B2 (ja) 画像形成装置
JP7005733B2 (ja) モータ制御装置、シート搬送装置、及び画像形成装置
JP7006005B2 (ja) モータ制御装置、画像形成装置およびコンピュータプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20201217

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20211119

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20211130

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20220524