JP2017102340A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】カラー印刷時のファースト・プリントアウト・タイムを重視した構成においても、モノクロ印刷時のファースト・プリントアウト・タイムを向上させること。【解決手段】感光ドラム5Kが用いられて感光ドラム5Y、5M、5Cが用いられない画像形成を行う場合に、駆動モータ211、212、213の駆動を開始した後に、ソレノイド210により全離間状態から全当接状態を経てモノ当接状態に切り替え、駆動モータ213を停止させてから画像形成を開始する第一の制御を行うCPU205を備える。【選択図】図4
Description
本発明は、電子写真方式を用いた画像形成装置に関し、特に、モノクロ印刷時のファースト・プリントアウト・タイムの短縮化の技術に関する。
電子写真方式のカラー画像形成装置では、高速に印刷するために、各色の画像形成部を独立して有した所謂タンデム方式が知られている。タンデム方式のカラー画像形成装置では、各色の画像形成部から順次中間転写体に画像を転写し、更に中間転写体から記録媒体に一括して画像を転写する構成がとられている。カラー画像形成装置は、プリントを開始する際に様々な制御を行う。例えば、スキャナの駆動、定着器への予備加熱、中間転写体と感光体の駆動、感光体の位相補正、中間転写体と感光体の当接制御、転写電圧制御等の制御が行われる。このため、画像形成装置が画像データを受信してからプリントアウトされるまでの時間(ファースト・プリントアウト・タイム:以下、FPOTとする)が長くなるという課題がある。
近年においては、ユーザビリティの観点から、FPOTを短縮化したいという要望がある。例えば、特許文献1では、中間転写体と感光体の当接にかかる時間を最適化することで、FPOTを短縮する方法が提案されている。
近年、印刷コストを低減するために、カラー画像形成装置であってもモノクロ印刷が利用される機会が増えている。モノクロ印刷の場合、ブラックのカートリッジのみが使用されるため、カートリッジの交換頻度を減らす効果がある。カラー画像形成装置であっても、カラー印刷時のFPOTだけでなく、モノクロ印刷時のFPOTも重視されつつある。しかし、一方では製品価格を安価に抑える目的で、モータやソレノイド等の構成部品の点数を削減することで、画像形成装置自体のコストを削減することが求められている。このような場合、カラー画像形成装置では、一般的にカラー印刷時のFPOTは従来と同等又はそれより短くなるような構成が採用されるが、その影響でモノクロ印刷時のFPOTは従来よりも長くなってしまう場合もあるという課題がある。
具体的には、中間転写体と各感光体との当接離間状態を切り替えるためのソレノイドを感光体毎に備えた構成を、1つのソレノイドで全ての感光体の当接離間状態を切り替えることができる構成に変更した場合である。この場合、ソレノイドが動作する度に全離間状態、全当接状態、モノクロ当接状態、と当接離間状態が順次切り替わる構成が考えられる。この構成にすると、当接離間状態が全離間状態からカラー印刷可能な全当接状態に切り替えられるために必要なソレノイド駆動回数は1回で済むため、カラー印刷時に従来の構成と同等のFPOTを達成することが可能である。しかし、全離間状態からモノクロ印刷可能なモノクロ当接状態に切り替えるためには、ソレノイドを2回駆動する必要があるため、従来の構成よりもモノクロ印刷時のFPOTが長くなってしまう。
本発明は、このような状況のもとでなされたもので、カラー印刷時のファースト・プリントアウト・タイムを重視した構成においても、モノクロ印刷時のファースト・プリントアウト・タイムを向上させることを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明は、以下の構成を備える。
(1)第一の感光体と、前記第一の感光体を駆動する第一のモータと、第二の感光体と、前記第二の感光体を駆動する第二のモータと、前記第一の感光体上に形成されたトナー像が転写されるために前記第一の感光体が当接して前記第二の感光体が当接していない第一の状態となる、又は、前記第一の感光体上及び前記第二の感光体上に形成されたトナー像が転写されるために前記第一の感光体及び前記第二の感光体が当接して第二の状態となる中間転写体と、前記中間転写体を駆動する第三のモータと、前記第一の状態、前記第二の状態、並びに前記第一の感光体及び前記第二の感光体と前記中間転写体とが離間した第三の状態を切り替える切替手段と、前記第一の感光体が用いられて前記第二の感光体が用いられない画像形成を行う場合に、前記第一のモータ、前記第二のモータ及び第三のモータの駆動を開始した後に、前記切替手段により前記第三の状態から前記第二の状態を経て前記第一の状態に切り替え、前記第二のモータを停止させてから前記画像形成を開始する第一の制御を行う制御手段と、を備えることを特徴とする画像形成装置。
(2)第一の感光体と、第二の感光体と、前記第一の感光体上に形成されたトナー像が転写されるために前記第一の感光体が当接して前記第二の感光体が当接していない第一の状態となる、又は、前記第一の感光体上及び前記第二の感光体上に形成されたトナー像が転写されるために前記第一の感光体及び前記第二の感光体が当接して第二の状態となる中間転写体と、前記第一の感光体及び前記中間転写体を駆動する第一のモータと、前記第二の感光体を駆動する第二のモータと、前記第一の状態、前記第二の状態、並びに前記第一の感光体及び前記第二の感光体と前記中間転写体とが離間した第三の状態を切り替える切替手段と、前記第一の感光体が用いられて前記第二の感光体が用いられない画像形成を行う場合に、前記第一のモータ及び前記第二のモータの駆動を開始した後に、前記切替手段により前記第三の状態から前記第二の状態を経て前記第一の状態に切り替え、前記第二のモータを停止させてから前記画像形成を開始する第一の制御を行う制御手段と、を備えることを特徴とする画像形成装置。
本発明によれば、カラー印刷時のファースト・プリントアウト・タイムを重視した構成においても、モノクロ印刷時のファースト・プリントアウト・タイムを向上させることができる。
以下に、図面を参照して、この発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成要素はあくまで例示であり、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
(画像形成装置の概要)
図1は、カラー画像形成装置としてのレーザプリンタエンジン全体の構成を説明する図である。レーザプリンタエンジンは、後述するコントローラ部201から送信された画素信号に基づいて形成される画像光により静電潜像を形成し、静電潜像を現像して可視画像を重畳転写してカラー可視画像を形成する。レーザプリンタエンジンは、カラー可視画像を記録材である用紙2へ転写し、用紙2上(記録材上)のカラー可視画像を定着させる。画像形成部は、現像色分並置したステーション毎の感光体である感光ドラム5Y、5M、5C、5Kを備えている。なお、感光ドラム5Kは第一の感光体に相当し、複数の感光ドラム5Y、5M、5Kは第二の感光体に相当する。ここで、Yはイエロー色、Mはマゼンタ色、Cはシアン色、Kはブラック色をそれぞれ示しており、以降、必要な場合を除いてYからKの添え字を省略する。画像形成部は、帯電手段である帯電器7、現像手段である現像器8、一次転写手段である一次転写ローラ4、中間転写体である中間転写ベルト12を備える。
図1は、カラー画像形成装置としてのレーザプリンタエンジン全体の構成を説明する図である。レーザプリンタエンジンは、後述するコントローラ部201から送信された画素信号に基づいて形成される画像光により静電潜像を形成し、静電潜像を現像して可視画像を重畳転写してカラー可視画像を形成する。レーザプリンタエンジンは、カラー可視画像を記録材である用紙2へ転写し、用紙2上(記録材上)のカラー可視画像を定着させる。画像形成部は、現像色分並置したステーション毎の感光体である感光ドラム5Y、5M、5C、5Kを備えている。なお、感光ドラム5Kは第一の感光体に相当し、複数の感光ドラム5Y、5M、5Kは第二の感光体に相当する。ここで、Yはイエロー色、Mはマゼンタ色、Cはシアン色、Kはブラック色をそれぞれ示しており、以降、必要な場合を除いてYからKの添え字を省略する。画像形成部は、帯電手段である帯電器7、現像手段である現像器8、一次転写手段である一次転写ローラ4、中間転写体である中間転写ベルト12を備える。
感光ドラム5、帯電器7、現像器8は、画像形成装置本体に着脱可能なカートリッジ22に搭載されている。一次転写ローラ4は、後述する当接離間ソレノイド210を動作させることによって位置を変えることができ、後述するように中間転写ベルト12と感光ドラム5の接触(当接)状態と離間状態を切り替えることができる。感光ドラム5は、アルミシリンダの外周に有機光導伝層を塗布して構成され、後述する駆動モータ(211〜213)の駆動力が伝達されて回転する。もので、駆動モータは、感光ドラム5を画像形成動作に応じて時計周り方向(図中矢印方向)に回転させる。感光ドラム5への露光光は、露光手段であるスキャナ部10から送られ、感光ドラム5の表面に選択的に露光することにより、静電潜像が形成されるように構成されている。スキャナ部10には、光源から出射された光ビームを偏向する不図示の回転多面鏡や、回転多面鏡を駆動する不図示のスキャナモータが備えられている。感光ドラム5を帯電させるための帯電器7Y、7M、7C、7Kは、帯電ローラ7YR、7MR、7CR、7KRを有している。感光ドラム5上(感光体上)に形成された静電潜像を可視化するための現像器8Y、8M、8C、8Kは、現像ローラ8YR、8MR、8CR、8KRを有している。
カラー画像形成時には、中間転写ベルト12は、感光ドラム5に接触(当接)した状態で、反時計周り方向(図中矢印方向)に回転する。中間転写ベルト12には、一次転写ローラ4に印加された一次転写電圧によって、4つの感光ドラム5上の可視画像が順次重畳して転写され、カラー可視画像が形成される。中間転写ベルト12上(中間転写体上)に形成されたカラー可視画像は、中間転写ベルト12を搬送する搬送ローラ18に対向して配置されている転写手段である二次転写ローラ9の位置に搬送される。そして、中間転写ベルト12と二次転写ローラ9によって狭持搬送された用紙Pに、中間転写ベルト12上のトナー画像が転写される。一次転写ローラ4及び二次転写ローラ9は、中間転写ベルト12の回転に伴って回転する。
用紙2は給紙トレイ1に格納されており、給紙ローラ40及びレジストレーションローラ対(以下、単にレジストローラ対という)3によって、搬送路25に沿って二次転写ローラ9まで搬送される。給紙ローラ40は、不図示の給紙モータによって駆動される。用紙2の種類が不明な場合には、用紙2はレジストローラ対3に到達した位置で一旦搬送が停止され、メディアセンサ41によって種類の特定が行われる。メディアセンサ41による用紙2の種類の特定が完了した後、用紙2は二次転写ローラ9へ搬送される。
定着部13は、用紙2を搬送させながら、転写された未定着のカラー可視画像を定着させるものであり、用紙2を加熱する定着ローラ14と用紙2を定着ローラ14に圧接させるための加圧ローラ15とを有している。定着ローラ14と加圧ローラ15は中空状に形成され、定着ローラ14の内部には不図示のヒータが内蔵されており、メディアセンサ41で特定された用紙2の種類に適した温度となるようヒータが制御される。未定着のカラー可視画像を保持した用紙2は、定着ローラ14と加圧ローラ15により搬送されるとともに、熱及び圧力を加えられることによりトナーが表面に定着される。カラー可視画像が定着された後の用紙2は、排紙ローラ31により排紙部27に排出されて画像形成動作を終了する。
(画像形成装置の制御部の構成)
次に、画像形成装置の制御部全体のシステム構成について図2のブロック図を用いて説明する。エンジン制御部203は、ビデオインタフェース部204、中央演算処理装置(以下、CPUとする)205、モノクロ印刷制御選択部(以下、選択部という)220、カートリッジ寿命検知部(以下、寿命検知部という)221を有している。エンジン制御部203は、不揮発メモリ222、カートリッジ着脱検知部(以下、着脱検知部という)223、メディア検知部224を有している。コントローラ部201は、ホストコンピュータ200から画像情報と印刷命令を受け取り、受け取った画像情報を解析してビットデータに変換する。コントローラ部201は、ビデオインタフェース部204を介して、用紙2毎に印刷予約コマンド、印刷開始コマンド及びビデオ信号をエンジン制御部203に出力する。エンジン制御部203のCPU205は、各種センサから取得した情報に基づいて、各種アクチュエータに対して出力を行うことにより、画像形成動作を行う。エンジン制御部203は、プログラムコード及びデータを記憶したROM206及び一時的なデータ記憶に用いられるRAM207を備えている。
次に、画像形成装置の制御部全体のシステム構成について図2のブロック図を用いて説明する。エンジン制御部203は、ビデオインタフェース部204、中央演算処理装置(以下、CPUとする)205、モノクロ印刷制御選択部(以下、選択部という)220、カートリッジ寿命検知部(以下、寿命検知部という)221を有している。エンジン制御部203は、不揮発メモリ222、カートリッジ着脱検知部(以下、着脱検知部という)223、メディア検知部224を有している。コントローラ部201は、ホストコンピュータ200から画像情報と印刷命令を受け取り、受け取った画像情報を解析してビットデータに変換する。コントローラ部201は、ビデオインタフェース部204を介して、用紙2毎に印刷予約コマンド、印刷開始コマンド及びビデオ信号をエンジン制御部203に出力する。エンジン制御部203のCPU205は、各種センサから取得した情報に基づいて、各種アクチュエータに対して出力を行うことにより、画像形成動作を行う。エンジン制御部203は、プログラムコード及びデータを記憶したROM206及び一時的なデータ記憶に用いられるRAM207を備えている。
アクチュエータの内、切替手段である当接離間ソレノイド(以下、ソレノイドという)210は、CPU205から信号が出力されることで動作し、一次転写ローラ4の位置を変更する。また、モノクロ感光ドラム駆動モータ(以下、駆動モータとする)212には、ブラック(以下、Kとする)の画像形成部の感光ドラム5Kが接続されている。カラー感光ドラム駆動モータ(以下、駆動モータとする)213には、イエロー、マゼンタ、シアン(以下、YMCとする)の画像形成部の感光ドラム5Y、5M、5Cが接続されている。中間転写ベルト駆動モータ(以下、駆動モータとする)211には、搬送ローラ18が接続されている。CPU205から駆動モータ211、212、213を制御するための信号が出力されると、駆動モータ211、212、213が駆動され、感光ドラム5Y、5M、5C、5K、搬送ローラ18のそれぞれへ駆動力が供給される。なお、駆動モータ212は第一のモータに、駆動モータ213は第二のモータに、駆動モータ211は、第三のモータに、それぞれ相当する。本実施例は、感光ドラム5Kを駆動する駆動モータ212と中間転写ベルト12を駆動する駆動モータ211とを備える構成であるが、感光ドラム5Kと中間転写ベルト12を一つの駆動モータ(第一のモータ)で駆動する構成としてもよい。選択部220は、ROM206に格納された、後述する2つのモノクロ印刷制御処理(後述する第一の制御及び第二の制御)のどちらを実行するべきかを、後述する処理によって判断し、CPU205に判断結果を出力する。
寿命検知部221は、感光ドラム5の寿命(以下、感光ドラム寿命ともいう)の検知(以下、感光ドラム寿命検知ともいう)と、現像器8の寿命(以下、現像寿命ともいう)の検知(以下、現像寿命検知ともいう)を行うことが可能である。寿命検知部221は、感光ドラム寿命と現像寿命のいずれかの要因でカートリッジ22が寿命に到達したと判断した場合に、コントローラ部201へその旨を報知する。
本実施例の感光ドラム寿命検知では、寿命検知部221は、感光ドラム5が回転駆動している際に、画像形成部毎の回転時間の累積値をそれぞれ不揮発メモリ222に記憶しておく。寿命検知部221は、感光ドラム5の寿命に相当する総回転時間に対する回転時間の累積値の割合を求めることで、感光ドラム寿命を検知する。また、本実施例の現像寿命検知では、寿命検知部221は、感光ドラム5と現像器8が当接した状態で感光ドラム5が回転駆動している際に、画像形成部毎の回転時間の累積値をそれぞれ不揮発メモリ222に記憶しておく。寿命検知部221は、現像器8の寿命に相当する総回転時間に対する回転時間の累積値の割合を求めることで、現像寿命を検知する。
着脱検知部223は、カートリッジ有無センサ(以下、有無センサという)214の出力をCPU205から受け取ることで、カートリッジ22が画像形成装置本体に装着されているか否かをコントローラ部201へ報知する。本実施例の有無センサ214は、例えばフォトインタラプタで構成されている。例えば、カートリッジ22が画像形成装置に装着されている際にはカートリッジ22によってフォトインタラプタが遮られ、画像形成装置から引き抜かれている際にはフォトインタラプタが遮られない。これにより、有無センサ214の出力が変化するように構成されている。
第一の温度検知手段である定着温度センサ216は、定着ローラ14内に設置されており、CPU205によって定着部13(より具体的には定着ローラ14)の検知温度を取得することができる。第二の温度検知手段であるスキャナ温度センサ217はスキャナ部10内に設置されており、CPU205によってスキャナ部10の検知温度を取得することができる。メディア検知部224は、給紙トレイ1に格納された用紙の種類の情報がRAM207に格納されていない場合、印刷制御時にCPU205に指示を出し、メディアセンサ41を用いて用紙の種類の検知を行う。メディアセンサ41の検知結果はRAM207に記憶される。
(感光ドラムと中間転写ベルトの当接離間)
感光ドラム5と中間転写ベルト12の当接、離間の状態について図3を用いて説明する。図3(a)は、中間転写ベルト12と感光ドラム5Y、5M、5C、5Kが全て離間している第三の状態(以下、離間状態という)を示す図である。図3(b)は、中間転写ベルト12と感光ドラム5Y、5M、5C、5Kが全て当接している第二の状態(以下、全当接状態という)を示す図である。図3(c)は、中間転写ベルト12と感光ドラム5Y、5M、5Cが離間し、感光ドラム5Kが当接している第一の状態(以下、モノ当接状態という)を示している。なお、図1と同じ構成には同じ符号を付し、説明を省略する。
感光ドラム5と中間転写ベルト12の当接、離間の状態について図3を用いて説明する。図3(a)は、中間転写ベルト12と感光ドラム5Y、5M、5C、5Kが全て離間している第三の状態(以下、離間状態という)を示す図である。図3(b)は、中間転写ベルト12と感光ドラム5Y、5M、5C、5Kが全て当接している第二の状態(以下、全当接状態という)を示す図である。図3(c)は、中間転写ベルト12と感光ドラム5Y、5M、5Cが離間し、感光ドラム5Kが当接している第一の状態(以下、モノ当接状態という)を示している。なお、図1と同じ構成には同じ符号を付し、説明を省略する。
CPU205がソレノイド210に信号を出力する度に、離間状態→全当接状態→モノ当接状態→離間状態、の順で、中間転写ベルト12と感光ドラム5の当接、離間状態が変化する構成になっている。そのため、離間状態からモノ当接状態に状態を変化させる場合は、ソレノイド210を動作させて全当接状態にした後、再度ソレノイド210を動作させてモノ当接状態にする必要がある。
なお、当接状態でかつ回転が停止している感光ドラム5は、感光ドラム5の表面の一部分に一次転写ローラ4との間で圧力がかかり続けるため、感光ドラム5の表面に変形が生じるおそれがある。変形した感光ドラム5の表面部分では表面電位が不均一になるため、この状態で画像形成を行うと印刷精度が低下するという課題がある。そのため、印刷を行わない場合には、当接、離間状態を、図3(a)の離間状態にする必要がある。また、中間転写ベルト12と感光ドラム5の一方のみが回転駆動された状態で離間状態から当接状態になると、中間転写ベルト12と感光ドラム5の速度差によって感光ドラム5の表面が摩擦で削れ、感光ドラム5の表面に傷が生じるおそれがある。感光ドラム5の表面に傷がある状態で画像形成を行うと印刷精度が低下するという課題がある。そのため、中間転写ベルト12と感光ドラム5を当接する場合、中間転写ベルト12と感光ドラム5が略等速度の状態で、ソレノイド210を動作させる必要がある。
(従来のモノクロ印刷制御)
図4(A)のタイミングチャートを用いて、第二の制御である従来のモノクロ印刷制御におけるプリント開始時の動作を説明する。図4(A)で、(a)は定着温度センサ216により検知された定着ローラ14の温度を、(b)はスキャナ部10の動作状態(停止、定速等)を、それぞれ示す。図4(A)で、(c)はコントローラ部201からエンジン制御部203に出力されるブラックのビデオ信号(画素信号(ブラック))を示す。図4(A)で、(d)はソレノイド210の駆動(ON)(ハイレベル)又は停止(ローレベル)を、(e)は中間転写ベルト12と感光ドラム5の当接離間状態(全離間、全当接、モノ当接)を、それぞれ示す。図4(A)で、(f)は駆動モータ211の状態(停止、定速等)を、(g)は駆動モータ212の状態(停止、定速等)を、(h)は駆動モータ213の状態(停止、定速等)を、それぞれ示す。図4(A)で、(i)は、不図示の印加手段により二次転写ローラ9に印加される二次転写電圧の状態(停止、ATVC、印加等)を示し、ローラクリーニングもあわせて示す。図4(A)で、(j)は現像器8Kと感光ドラム5Kの当接、離間状態を、(k)は一次転写ローラ4Kに印加される一次転写電圧の状態(停止、印加)を、それぞれ示す。横軸はいずれも時間を示す。
図4(A)のタイミングチャートを用いて、第二の制御である従来のモノクロ印刷制御におけるプリント開始時の動作を説明する。図4(A)で、(a)は定着温度センサ216により検知された定着ローラ14の温度を、(b)はスキャナ部10の動作状態(停止、定速等)を、それぞれ示す。図4(A)で、(c)はコントローラ部201からエンジン制御部203に出力されるブラックのビデオ信号(画素信号(ブラック))を示す。図4(A)で、(d)はソレノイド210の駆動(ON)(ハイレベル)又は停止(ローレベル)を、(e)は中間転写ベルト12と感光ドラム5の当接離間状態(全離間、全当接、モノ当接)を、それぞれ示す。図4(A)で、(f)は駆動モータ211の状態(停止、定速等)を、(g)は駆動モータ212の状態(停止、定速等)を、(h)は駆動モータ213の状態(停止、定速等)を、それぞれ示す。図4(A)で、(i)は、不図示の印加手段により二次転写ローラ9に印加される二次転写電圧の状態(停止、ATVC、印加等)を示し、ローラクリーニングもあわせて示す。図4(A)で、(j)は現像器8Kと感光ドラム5Kの当接、離間状態を、(k)は一次転写ローラ4Kに印加される一次転写電圧の状態(停止、印加)を、それぞれ示す。横軸はいずれも時間を示す。
CPU205は、モノクロ印刷制御処理を開始するタイミングT11で、定着部13の温度を目標温度にあげるための温度制御、スキャナモータを定常速度にするためのスキャナモータの駆動、用紙2の搬送を開始するため給紙モータの駆動を開始する。また、タイミングT11で、ソレノイド210を駆動させ(ON)、中間転写ベルト12と感光ドラム5を全当接状態にする。当接離間状態が全当接状態になったタイミングT12で、ソレノイド210を再度駆動させ(ON)、中間転写ベルト12と感光ドラム5をモノ当接状態にする。なお、CPU205は、例えば、ソレノイド210に信号を出力してから、所定時間(例えば、300ミリ秒)が経過したことに応じて、中間転写ベルト12と感光ドラム5のポジションが切り替わったと判断する。モノ当接状態になったタイミングT13で、駆動モータ211、212を駆動して、中間転写ベルト12と感光ドラム5Kの駆動を開始する。なお、前述したとおり、当接離間動作中に中間転写ベルト12の回転を始めてしまうと、停止している感光ドラム5Y、5M、5Cと中間転写ベルト12の間の摩擦で、感光ドラム5Y、5M、5Cの表面に傷が生じてしまうおそれがある。そのため、モノ当接状態になったタイミングT13以降で、中間転写ベルト12の回転を開始させている。
中間転写ベルト12の回転駆動の立ち上げが完了したタイミング、即ち、中間転写ベルト12の回転が定速となったタイミングT14で、二次転写電圧調整制御を開始する。なお、CPU205は、例えば、駆動モータの起動開始から所定時間(例えば、500ミリ秒)が経過したことに応じて、中間転写ベルト12の回転が定速となったと判断する。二次転写電圧調整制御では、ローラクリーニング制御、転写部材の電気抵抗変動に応じて転写電圧を決定する定電圧制御(Active Transfer Voltage Control;以下、ATVC制御という)を行う。二次転写電圧調整制御では、ATVC制御で決定した電圧値を二次転写電圧として設定し、二次転写ローラ9に二次転写電圧を印加する。二次転写電圧が適切でない場合、中間転写ベルト12の表面に形成されたトナー像が用紙2に正常に転写されず印刷精度が低下してしまうおそれがある。このため、二次転写電圧調整制御に一定の時間(例えば3秒)をかけて二次転写電圧の決定を行う。また、二次転写電圧は、様々な要因で結果が変わるため、毎印刷開始時に二次転写電圧調整制御を実施する必要がある。要因としては、二次転写電圧を決める転写部材の電気抵抗(転写インピーダンス)、二次転写ローラ9周辺の水分量、二次転写ローラ9の摩耗量、二次転写ローラ9に付着した汚れの量、二次転写ローラ9の1周の間の抵抗値の変化等が考えられる。
不図示のクリーニング手段により実施されるローラクリーニング制御では、二次転写ローラ9に付着しているトナーや紙粉などの汚れを帯電させ、中間転写ベルト12に転写することで取り除く制御である。ローラクリーニング制御を行うことで、以降で行うATVC制御の精度を高める。ATVC制御では、二次転写ローラ9にあらかじめ決められた定電流を流し、二次転写ローラ9の抵抗値とから定まる電圧に基づいて二次転写電圧が決定される。なお、中間転写ベルト12の回転に伴って二次転写ローラ9は回転するため、ローラクリーニング制御やATVC制御を行うためには、中間転写ベルト12が回転している必要がある。このため、中間転写ベルト12が回転しているタイミングT14以降で二次転写電圧調整制御が開始される。
タイミングT14では、更に、カートリッジ22Kを画像形成可能な状態にするため、現像器8Kの当接と、一次転写ローラ4Kへの一次転写電圧の印加を行う。タイミングT15で、定着部13の温度が目標温度に到達し、スキャナモータが定速になる。タイミングT15でスキャナモータは画像形成(潜像形成)を開始することはできるが、この時点で感光ドラム5Kに静電潜像を形成してしまうと、トナー像が二次転写ローラ9に到達した時点では、まだ二次転写電圧が決定していないこととなる。このため、タイミングT15で画像形成を開始すると、二次転写が正常に行えなくなる。
そのため、画像形成を開始するタイミングT16は、以下の方法で決定する。二次転写電圧調整制御が完了し二次転写電圧が決定するタイミングは、タイミングT14とあらかじめ決められたローラクリーニング制御とATVC制御に要する時間Time1(例えば3秒)を加えることで求められる(T14+Time1)。一方、スキャナ部10によって感光ドラム5K上に静電潜像が形成され、静電潜像が現像器8Kにより現像され、一次転写ローラ4Kにより中間転写ベルト12に転写され、二次転写ローラ9に到達するまでの時間をTime2(例えば1秒)とする。Time2は、各部の距離と各モータの回転速度からあらかじめ求めることができる。そのため、コントローラ部201がブラックの画素信号の出力を開始して画像形成を開始するタイミングT16は、T14+Time1−Time2で求めることができる。図4(a)中ではTime1−Time2に相当する時間をTdist(2秒)として示す。タイミングT17で、二次転写電圧調整制御が完了し、決定された二次転写電圧が印加されることで、二次転写ローラ9は用紙2に中間転写ベルト12上のブラックのトナー像を転写可能な状態になる。
その後、印刷動作は、用紙2にトナー像を転写し、定着部13で未定着のトナー像を用紙2に定着し、用紙2を排紙部27に排出する。その後、定着温度制御を停止し、印加した電圧を停止し、現像器8Kと感光ドラム5Kの離間と中間転写ベルト12と感光ドラム5Kの離間を行い、スキャナモータ、駆動モータ212、駆動モータ211を停止し、印刷制御を終了する。
ここで、当接離間状態がモノ当接状態になるまでの時間(T11〜T13)を1.2秒、駆動モータ211を起動してから中間転写ベルト12が定常速度で回転するまでの時間(T13〜T14)を0.3秒とする。二次転写電圧調整開始から画像形成可能になるまでの時間(T14〜T16=Tdist)を2秒、スキャナモータ及び定着部13の温度が画像形成可能になるまでの時間(T11〜T15)を3秒とする。図4(A)のブラック画素信号の出力を開始するタイミングT16は、二次転写電圧調整開始から画像形成可能になるまでの時間Tdistを待つため、スキャナモータが画像形成可能になってから更に0.5秒待っていることがわかる。
以上説明した図4(A)のプリント開始時制御を実現する従来のモノクロ印刷制御処理を図5(a)のフローチャートを用いて説明する。モノクロ印刷制御が開始されると、CPU205は、以下の処理を実行する。ステップ(以下、Sとする)501でCPU205は、定着部13の定着温度の制御、スキャナモータを起動することによるスキャナ部10の駆動、給紙モータの駆動をそれぞれ開始する(図4(A)タイミングT11)。S502でCPU205は、ソレノイド210を駆動し(図4(A)タイミングT11)、S503で当接離間状態が全当接状態になるのを待つ。なお、S503でCPU205は、当接離間状態が全当接状態となったか否かの判断処理を行い、当接離間状態が全当接状態となったと判断した場合に、処理をS504に進めるが、簡単のため、S503のように表記する。以下の判断処理でも同様の表記をする場合がある。S504でCPU205は、ソレノイド210を駆動し(図4(A)タイミングT12)、S505で当接離間状態がモノ当接状態になるのを待つ。S505でモノ当接状態になったと判断した場合(図4(A)タイミングT13)、S506でCPU205は、駆動モータ211、212により中間転写ベルト12と感光ドラム5Kの駆動を開始する(図4(A)タイミングT13)。S507でCPU205は、中間転写ベルト12の回転速度が所定速度になるのを待つ。
S508でCPU205は、二次転写電圧調整制御を開始し(図4(A)のタイミングT14)、S509で現像器8Kの当接を開始し、S510で一次転写ローラ4Kへの一次転写電圧の印加を行う(図4(A)のタイミングT14)。S511でCPU205は、定着温度センサ216の検知結果が用紙2にトナーを定着させるために十分な温度以上になるのを待つ。S512でCPU205は、スキャナモータの回転速度が所定の速度になるのを待つ。S513でCPU205は、給紙ローラ40によって搬送された用紙2の位置が二次転写ローラ9前まで搬送され、印刷可能な位置まで到達するのを待つ。CPU205は、例えば、搬送路上に設けられた不図示のセンサにより用紙Sが印刷可能な位置まで到達したか否かを判断する。また、CPU205は、給紙を開始してから所定時間が経過したことに応じて用紙Sが印刷可能な位置まで到達したと判断してもよい。
S514でCPU205は、S508で二次転写電圧調整を開始してから一定時間Tdist以上経過するのを待つ。例えば、CPU205は、不図示のタイマを有しており、S508でタイマをリセットしてスタートさせておき、不図示のタイマを参照することにより、時間Tdistが経過したか否かを判断する。S515でCPU205は、コントローラ部201によりブラックの画素信号の出力を開始されることで画像形成の開始し(図4(A)のタイミングT16)、二次転写ローラ9によってトナー像を転写された用紙2を定着部13で定着し排紙部27に排紙する。S516で、S501からS513の処理で印刷可能な状態にした、電圧、当接離間部、モータを印刷開始前の状態に戻し、モノクロ印刷制御を終了する。
このように、従来のモノクロ印刷制御では、画像形成に関わらない感光ドラム5Y、5M、5Cを駆動させないでモノクロ印刷制御を行うことで、寿命検知部221が検知する感光ドラム5Y、5M、5Cの残りの寿命が全く消費されないようにしている。
(本実施例のモノクロ印刷制御)
図4(B)のタイミングチャートを用いて、第一の制御である本実施例のモノクロ印刷制御におけるプリント開始時の動作を説明する。なお、ここで特に説明がない制御については、図4(A)で説明した従来のモノクロ印刷制御と同じである。CPU205は、モノクロ印刷制御処理を開始するタイミングT21で、定着部13の温度を目標温度にあげるための温度制御、スキャナモータを定常速度にするためスキャナモータの駆動、用紙2の搬送を開始するため給紙モータの駆動を開始する。また、本実施例では、タイミングT21で、中間転写ベルト12、感光ドラム5K、感光ドラム5Y、5M、5Cの駆動を開始する。
図4(B)のタイミングチャートを用いて、第一の制御である本実施例のモノクロ印刷制御におけるプリント開始時の動作を説明する。なお、ここで特に説明がない制御については、図4(A)で説明した従来のモノクロ印刷制御と同じである。CPU205は、モノクロ印刷制御処理を開始するタイミングT21で、定着部13の温度を目標温度にあげるための温度制御、スキャナモータを定常速度にするためスキャナモータの駆動、用紙2の搬送を開始するため給紙モータの駆動を開始する。また、本実施例では、タイミングT21で、中間転写ベルト12、感光ドラム5K、感光ドラム5Y、5M、5Cの駆動を開始する。
CPU205は、中間転写ベルト12の回転駆動の立ち上げが完了したタイミングT22で、ソレノイド210を駆動させ、中間転写ベルト12と感光ドラム5を全当接状態とする。また、CPU205は、タイミングT22で二次転写電圧調整制御も開始する。CPU205は、当接離間状態が全当接状態になったタイミングT23で、ソレノイド210を再度駆動し、中間転写ベルト12と感光ドラム5をモノ当接状態にする。
当接離間状態がモノ当接状態になったタイミングT24で、中間転写ベルト12と感光ドラム5Y、5M、5Cは離間状態になるため、CPU205は感光ドラム5Y、5M、5Cを停止させる。また、CPU205は、カートリッジ22Kを画像形成可能な状態にするため、現像器8の当接と一次転写ローラ4Kの一次転写電圧の印加を行う。タイミングT25で、定着部13の温度が目標温度に到達し、スキャナモータが定速になる。本実施例では、タイミングT25で、二次転写電圧調整制御を開始したタイミングT22からTdist以上の時間が経過している。そのため、CPU205は、タイミングT25でコントローラ部201により画素信号の出力が開始され画像形成を開始する。タイミングT26で、二次転写電圧調整制御が完了し、二次転写ローラ9は、二次転写電圧が決定され用紙2にトナー像を転写可能な状態になる。
その後の印刷動作は、用紙2にトナー像を転写し、定着部13でトナー像を用紙2に定着し、用紙2を排紙部27に排出する。その後、印刷開始時に定着温度制御を停止し、印加した電圧を停止し、現像器8Kと感光ドラム5Kの離間、中間転写ベルト12と感光ドラム5Kの離間を行い、スキャナモータ、駆動モータ211、212を停止し、印刷制御を終了する。
ここで、各制御にかかる時間を図4(A)と同じとし、図4(B)中に示す。図4(B)の画素信号の出力を開始するタイミングT25は、二次転写電圧調整開始から画像形成可能になるまでの時間Tdistを待つ必要がなく、スキャナモータが画像形成可能になる時間(T21〜T25)の3秒で決まることがわかる。
以上説明した図4(B)のプリント開始時制御を実現する本実施例のモノクロ印刷制御処理を図5(b)のフローチャートを用いて説明する。モノクロ印刷制御が開始されると、CPU205は以下の処理を実行する。S521でCPU205は、定着温度制御、スキャナモータの起動、給紙モータの駆動をそれぞれ開始する(図4(B)のタイミングT21)。S522でCPU205は、駆動モータ211、212、213により中間転写ベルト12、感光ドラム5K、感光ドラム5Y、5M、5Cの駆動を開始し(図4(B)のタイミングT21)、S523で中間転写ベルト12の回転速度が所定速度になるのを待つ。S524でCPU205は、二次転写電圧調整制御を開始する(図4(B)のタイミングT22)。S525でCPU205は、ソレノイド210を駆動し、S526で当接離間状態が全当接状態になるのを待つ。S527でCPU205は、ソレノイド210を駆動し、S528で当接離間状態がモノ当接状態になるのを待つ。
S529でCPU205は、感光ドラム5Y、5M、5Cの駆動を停止し(図4(B)のタイミングT24)、S530現像器8Kの当接を開始し、S531で一次転写ローラ4Kに一次転写電圧の印加を行う(図4(B)のタイミングT24)。S532でCPU205は、定着温度センサ216の検知結果が用紙2にトナーを定着させるのに十分な温度以上になるのを待つ。S533でCPU205は、スキャナモータの回転速度が所定の速度になるのを待つ。S534でCPU205は、給紙ローラ40によって搬送された用紙2の位置が二次転写ローラ9前まで搬送され、印刷可能な位置まで到達するのを待つ。S535でCPU205は、コントローラ部201によりブラックの画素信号の出力が開始されることで画像形成の開始し(図4(B)のタイミングT25)、二次転写ローラ9によってトナー像を転写された用紙2を定着部13で定着し、排紙部27に排紙する。S536でCPU205は、S521からS531で印刷可能な状態にした、電圧、当接離間部、モータを印刷開始前の状態に戻し、モノクロ印刷制御を終了する。
このように、本実施例のモノクロ印刷制御では、画像形成に関わらない感光ドラム5Y、5M、5Cを駆動させる(S522)ことで、中間転写ベルト12が回転駆動している状態で実行できる二次転写電圧制御を従来よりも早く開始できるようにしている。そのため、従来のモノクロ印刷制御よりも画像形成開始が可能になるまでの時間が短縮されFPOTを短縮することができる。また、感光ドラム5Y、5M、5Cを回転駆動させることで、モノクロ印刷時に感光ドラム5Y、5M、5Cの寿命が増加するおそれがある。しかし、本実施例では、中間転写ベルト12から離間状態に切り換わるタイミングで、感光ドラム5Y、5M、5Cをすぐ停止させている(図4(B)のタイミングT24)。これにより、カートリッジ22Y、22M、22Cの寿命に与える影響を最小限に抑えている。
(カートリッジ寿命、感光ドラム寿命、現像寿命の関係)
次に、本実施例のモノクロ印刷制御を実行しても、カートリッジ22Y、22M、22Kの寿命に影響を与えないようにする方法について説明する。本実施例における感光ドラム寿命Ldrumと現像寿命Ldevは、感光ドラム5と現像器8のそれぞれの回転時間の累積値と、寿命に相当する総回転時間に対する割合で求められる。このため、各寿命の値は0〜100%になる。また各寿命の値は、カートリッジ22が新品のときに0%、寿命が切れたときに100%になる。言い換えれば、カートリッジ22が使用されるほど、寿命は増加し、寿命の残りは減少する。寿命検知部221は、感光ドラム寿命Ldrumと現像寿命Ldevの値のうち大きい値となった方をカートリッジ寿命の値として用いる。本実施例のモノクロ印刷制御を実行した場合に、感光ドラム5Y、5M、5Cが回転駆動された分だけ感光ドラム寿命Ldrumが増えるが、現像器8Y、8M、8Cについては現像当接を行わないため、現像寿命Ldevは増えない。そのため、感光ドラム寿命Ldrumが現像寿命Ldevより残りが多い場合には、本実施例のモノクロ印刷制御を実行してもカートリッジ22Y、22M、22Cの寿命の報知が早まることはない。
次に、本実施例のモノクロ印刷制御を実行しても、カートリッジ22Y、22M、22Kの寿命に影響を与えないようにする方法について説明する。本実施例における感光ドラム寿命Ldrumと現像寿命Ldevは、感光ドラム5と現像器8のそれぞれの回転時間の累積値と、寿命に相当する総回転時間に対する割合で求められる。このため、各寿命の値は0〜100%になる。また各寿命の値は、カートリッジ22が新品のときに0%、寿命が切れたときに100%になる。言い換えれば、カートリッジ22が使用されるほど、寿命は増加し、寿命の残りは減少する。寿命検知部221は、感光ドラム寿命Ldrumと現像寿命Ldevの値のうち大きい値となった方をカートリッジ寿命の値として用いる。本実施例のモノクロ印刷制御を実行した場合に、感光ドラム5Y、5M、5Cが回転駆動された分だけ感光ドラム寿命Ldrumが増えるが、現像器8Y、8M、8Cについては現像当接を行わないため、現像寿命Ldevは増えない。そのため、感光ドラム寿命Ldrumが現像寿命Ldevより残りが多い場合には、本実施例のモノクロ印刷制御を実行してもカートリッジ22Y、22M、22Cの寿命の報知が早まることはない。
また、印刷動作中の感光ドラム5と現像器8の回転時間には差があり、それぞれの寿命に相当する総回転時間も異なるため、1回の印刷動作中に増加する感光ドラム寿命の量と現像寿命の量には違いが生じる。ここで、1回の印刷動作時に増加する感光ドラム寿命Ldrumを感光ドラム寿命の増加量ΔLdrum、1回の印刷動作時に増加する現像寿命Ldevを現像寿命の増加量ΔLdevとする。ΔLdrumとΔLdevは、印刷動作時の感光ドラム5と現像器8の回転量から求めることができ、本実施例では、それぞれΔLdrum=0.001%、ΔLdev=0.0011%である。
ある時点で感光ドラム寿命Ldrum、現像寿命Ldevであった場合に、残りの現像寿命(100−Ldev)を全て印刷で消費した場合を考える。現像器8の残りの現像寿命を全て印刷で消費したときに、感光ドラム寿命が到達していると予測される寿命(以下、予測寿命とする)をLdrum’とする。そうすると、CPU205は、予測寿命Ldrum’を、以下の式(1)で求めることができる。CPU205は、予測手段としても機能する。
Ldrum’=
Ldrum+((100−Ldev)×ΔLdrum÷ΔLdev) 式(1)
式(1)から求めた感光ドラム5の予測寿命Ldrum’が所定値以上、具体的には100以上となる場合、現像寿命Ldevが100%に到達するよりも前に感光ドラム寿命Ldrumが100%に到達し、カートリッジ22の交換が必要になることがわかる。このことから、カートリッジ22Y、22M、22Cについて、次のことがわかる。即ち、予測寿命が所定値未満、具体的には、Ldrum’<100の条件を満たしている場合、本実施例のモノクロ印刷制御を実行することでカートリッジ22Y、22M、22Cの寿命が早く報知されることがないことがわかる。
Ldrum’=
Ldrum+((100−Ldev)×ΔLdrum÷ΔLdev) 式(1)
式(1)から求めた感光ドラム5の予測寿命Ldrum’が所定値以上、具体的には100以上となる場合、現像寿命Ldevが100%に到達するよりも前に感光ドラム寿命Ldrumが100%に到達し、カートリッジ22の交換が必要になることがわかる。このことから、カートリッジ22Y、22M、22Cについて、次のことがわかる。即ち、予測寿命が所定値未満、具体的には、Ldrum’<100の条件を満たしている場合、本実施例のモノクロ印刷制御を実行することでカートリッジ22Y、22M、22Cの寿命が早く報知されることがないことがわかる。
(モノクロ印刷制御選択部)
選択部220が、図5(a)で説明した従来のモノクロ印刷制御と図5(b)で説明した本実施例のモノクロ印刷制御から、モノクロ印刷時に使用する制御を選択する方法について図6のフローチャートを用いて説明する。選択部220は、エンジン制御部203がコントローラ部201からモノクロ印刷を開始する信号を受信した際、CPU205からの指示で実行すべきモノクロ印刷制御を決定するために図6のモノクロ印刷制御選択処理を開始する。なお、各カートリッジ22についての感光ドラム寿命Ldrum、現像寿命Ldevは、末尾にY〜Cの添え字を付し、LdrumY、LdevYのように記載する。
選択部220が、図5(a)で説明した従来のモノクロ印刷制御と図5(b)で説明した本実施例のモノクロ印刷制御から、モノクロ印刷時に使用する制御を選択する方法について図6のフローチャートを用いて説明する。選択部220は、エンジン制御部203がコントローラ部201からモノクロ印刷を開始する信号を受信した際、CPU205からの指示で実行すべきモノクロ印刷制御を決定するために図6のモノクロ印刷制御選択処理を開始する。なお、各カートリッジ22についての感光ドラム寿命Ldrum、現像寿命Ldevは、末尾にY〜Cの添え字を付し、LdrumY、LdevYのように記載する。
S601で選択部220は、寿命検知部221によって不揮発メモリ222に記憶されたカートリッジ22Yの現在の感光ドラム寿命LdrumYと現像寿命LdevYを取得する。S602で選択部220は、前述した式(1)を用いて、予測寿命LdrumY’(=LdrumY+((100−LdevY)×ΔLdrum÷ΔLdev))を求める。選択部220は、予測寿命LdrumY’が100未満か否かを判断する。言い換えれば、選択部220は、カートリッジ22Yの感光ドラム寿命LdrumYに余裕があるか否かを判断する。S602で選択部220は、予測寿命LdrumY’が100未満で、感光ドラム寿命LdrumYに余裕があると判断した場合、処理をS603に進める。S602で選択部220は、予測寿命LdrumY’が100以上で、感光ドラム寿命LdrumYに余裕がないと判断した場合、処理をS609に進める。
S603で選択部220は、寿命検知部221によって不揮発メモリ222に記憶されたカートリッジ22Mの現在の感光ドラム寿命LdrumMと現像寿命LdevMを取得する。S604で選択部220は、前述した式(1)を用いて、予測寿命LdrumM’(=LdrumM+((100−LdevM)×ΔLdrum÷ΔLdev))を求める。選択部220は、予測寿命LdrumM’が100未満か否かを判断する。言い換えれば、選択部220は、カートリッジ22Mの感光ドラム寿命LdrumMに余裕があるか否かを判断する。S604で選択部220は、予測寿命LdrumM’が100未満で、感光ドラム寿命LdrumMに余裕があると判断した場合、処理をS605に進める。S604で選択部220は、予測寿命LdrumM’が100以上で、感光ドラム寿命LdrumMに余裕がないと判断した場合、処理をS609に進める。
S605で選択部220は、寿命検知部221によって不揮発メモリ222に記憶されたカートリッジ22Cの現在の感光ドラム寿命LdrumCと現像寿命LdevCを取得する。S606で選択部220は、前述した式(1)を用いて、予測寿命LdrumC’(=LdrumC+((100−LdevC)×ΔLdrum÷ΔLdev))を求める。選択部220は、予測寿命LdrumC’が100未満か否かを判断する。言い換えれば、選択部220は、カートリッジ22Cの感光ドラム寿命LdrumCに余裕があるか否かを判断する。S606で選択部220は、予測寿命LdrumC’が100未満で、感光ドラム寿命LdrumCに余裕があると判断した場合、処理をS607に進める。S606で選択部220は、予測寿命LdrumC’が100以上で、感光ドラム寿命LdrumCに余裕がないと判断した場合、処理をS609に進める。
S602、S604、S606で感光ドラム5Y、5M、5Cの全てについて、予測寿命Ldrum’が100未満である、即ち、感光ドラム寿命Ldrumに余裕があると判断された場合、S607の処理が実行される。S607で選択部220は、モノクロ印刷制御として、図5(b)で説明した本実施例のモノクロ印刷制御を選択し、処理をS608に進める。一方、S602、S604、S606で感光ドラム5Y、5M、5Cのいずれか1つでも、予測寿命Ldrum’が100以上である、即ち、感光ドラム寿命Ldrumに余裕がないカートリッジがあると判断された場合、S609の処理が実行される。S609で選択部220は、モノクロ印刷制御として、図5(a)で説明した従来のモノクロ印刷制御を選択し、処理をS608に進める。S608で選択部220は、選択されたモノクロ印刷制御をCPU205に通知し、モノクロ印刷制御選択処理を終了する。CPU205は、選択部220により選択された、図5(a)と図5(b)のいずれか一方のモノクロ印刷制御をROM206から読み出して、図4(A)又は図4(B)で説明したようなモノクロ印刷制御を実行する。
このように寿命検知部221の結果に応じて、選択部220は、カートリッジ寿命を優先する図5(a)で説明した従来のモノクロ印刷制御を実行すべきか、FPOTを優先する図5(b)で説明した本実施例のモノクロ印刷制御を実行するべきかを判断する。これにより、本実施例のモノクロ印刷制御を実行することで、カラーのカートリッジ22Y、22M、22C寿命が早く切れてしまうことを防ぐことができる。
以上説明したように、本実施例によれば、モノクロ印刷開始時に、作像に関わる感光ドラム5Kと中間転写ベルト12を回転駆動させるとともに、作像には関わらない感光ドラム5Y、5M、5Cも回転駆動させる。その後、中間転写ベルト12と感光ドラム5との当接離間状態をモノ当接状態にする。これにより、中間転写ベルト12が回転中にのみ実行可能な二次転写電圧調整制御を従来よりも早く開始できるようになり、モノクロ印刷時のFPOTを短縮することが可能になる。
また、選択部220が感光ドラム5Y、5M、5Cの感光ドラム寿命に余裕があると判断した場合に、本実施例のモノクロ印刷制御を実行する。一方、感光ドラム5Y、5M、5Cの1つでも感光ドラム寿命に余裕がないと判断した場合には、従来のモノクロ印刷制御を実行する。これにより、モノクロ印刷を実行したことによってカートリッジ22Y、22M、22Cの寿命が早く切れてしまうことを防ぐことができる。
なお、上述した実施例の構成を、モノクロ印刷時に使用する感光ドラムがブラック以外の感光ドラムを選択した構成であってもよく、同時に2つ以上の感光ドラムを作像に使う構成であってもよい。モノクロ印刷開始時に回転駆動を開始した感光ドラム5Y、5M、5Cの停止タイミングは、感光ドラム5が停止してからも惰性で回転することを考慮し、次のようにしてもよい。即ち、中間転写ベルト12と感光ドラム5Y、5M、5Cが完全に離間するのを待たずに少し早く停止を開始してもよいし、感光ドラムの停止位相を制御する目的で、停止タイミングを少し遅くしてもよい。感光ドラム寿命の増加量ΔLdrumと現像寿命の増加量ΔLdevは、ステーション毎に異なる値を取ってもよい。寿命検知部221は、カートリッジ22の寿命の要因に、感光ドラム5と現像器8の回転時間以外にも、現像器8に含まれるトナー材の残量などを含めてもよい。この場合、選択部220は、感光ドラム5以外のカートリッジ寿命要因と感光ドラム5の間に、前述した式(1)と同様の関係式を立てればよい。そして、感光ドラム5以外のカートリッジ寿命要因の寿命が、感光ドラム5の寿命よりも先に100%に到達するものがあると判定した場合に、本実施例のモノクロ印刷制御を選択すればよい。
以上、本実施例によれば、カラー印刷時のファースト・プリントアウト・タイムを重視した構成においても、モノクロ印刷時のファースト・プリントアウト・タイムを向上させることができる。
実施例2では、選択部220の異なる実現方法について説明する。実施例1と同様である箇所については、同じ符号を用い、説明を省略する。
(感光ドラム寿命への影響の有無の判断)
本実施例では、カートリッジ22Y、22M、22Cに利用不可能なカートリッジがあり、かつモノクロ印刷動作は実行可能な状態において、実施例1で説明した図5(b)のモノクロ印刷制御の実行が可能か否かを判断する方法について説明する。カラー画像形成装置は、カートリッジ22Y、22M、22Cと、カートリッジ22Kの全てが利用可能な場合には、カラー印刷を行うことができる。しかし、モノクロ印刷を行う場合は、カートリッジ22Y、22M、22Cが利用不可能な状態であっても、カートリッジ22Kのみ利用可能であれば印刷を行うことができる。カートリッジ22Kが利用可能であることを前提として、カラーのカートリッジ22Y、22M、22Cに着目すると、カートリッジ22Y、22M、22Cのうち1つでも利用不可能な状態であれば、カラー印刷を行うことはできない。一方、カートリッジ22Y、22M、22Cの全部が利用不可能な状態であっても、モノクロ印刷を行うことはできる。本実施例では、カートリッジ22Y、22M、22Cが利用不可能な場合として、カートリッジ22Y、22M、22Cの寿命が切れている場合と、カートリッジ22Y、22M、22Cが未装着である場合について考える。
本実施例では、カートリッジ22Y、22M、22Cに利用不可能なカートリッジがあり、かつモノクロ印刷動作は実行可能な状態において、実施例1で説明した図5(b)のモノクロ印刷制御の実行が可能か否かを判断する方法について説明する。カラー画像形成装置は、カートリッジ22Y、22M、22Cと、カートリッジ22Kの全てが利用可能な場合には、カラー印刷を行うことができる。しかし、モノクロ印刷を行う場合は、カートリッジ22Y、22M、22Cが利用不可能な状態であっても、カートリッジ22Kのみ利用可能であれば印刷を行うことができる。カートリッジ22Kが利用可能であることを前提として、カラーのカートリッジ22Y、22M、22Cに着目すると、カートリッジ22Y、22M、22Cのうち1つでも利用不可能な状態であれば、カラー印刷を行うことはできない。一方、カートリッジ22Y、22M、22Cの全部が利用不可能な状態であっても、モノクロ印刷を行うことはできる。本実施例では、カートリッジ22Y、22M、22Cが利用不可能な場合として、カートリッジ22Y、22M、22Cの寿命が切れている場合と、カートリッジ22Y、22M、22Cが未装着である場合について考える。
カートリッジ22Y、22M、22Cの寿命が切れている場合には、次のようなことがいえる。即ち、実施例1の図5(b)で説明したモノクロ印刷制御を実行して感光ドラム5Y、5M、5Cの寿命が増加したとしても、すでに寿命検知部221が報知する寿命は100%に到達しているため、カートリッジ22の寿命に影響を与えない。また、カートリッジ22Y、22M、22Cが装着されていない場合には、次のようなことがいえる。即ち、実施例1の図5(b)で説明したモノクロ印刷制御によって駆動モータ213を回転駆動しても、感光ドラム自体が存在しないためカートリッジ22の寿命に影響を与えることはない。そのため、カートリッジ22Y、22M、22Cのそれぞれについて、寿命が切れているか未装着であった場合には、実施例1の図5(b)で説明したモノクロ印刷制御を実行しても、カートリッジ22Y、22M、22Cの寿命に影響を与えることはない。以下、カートリッジ22の寿命をLcrgとし、各カートリッジ22の寿命Lcrgは、末尾にY〜Cの添え字を付し、LcrgYのように記載する。実施例1でも説明したように、カートリッジの寿命Lcrgは、寿命検知部221により、感光ドラム寿命Ldrum及び現像寿命Ldevのいずれか大きい方の値が用いられる。
(モノクロ印刷制御選択部)
本実施例の選択部220が、図5(a)で説明した従来のモノクロ印刷制御と図5(b)で説明した実施例1のモノクロ印刷制御から、モノクロ印刷時に使用する制御を選択する方法について図7のフローチャートを用いて説明する。選択部220は、エンジン制御部203がコントローラ部201からモノクロ印刷を開始する信号を受信した際、CPU205からの指示で実行すべきモノクロ印刷制御を決定するために図7のモノクロ印刷制御選択処理を開始する。
本実施例の選択部220が、図5(a)で説明した従来のモノクロ印刷制御と図5(b)で説明した実施例1のモノクロ印刷制御から、モノクロ印刷時に使用する制御を選択する方法について図7のフローチャートを用いて説明する。選択部220は、エンジン制御部203がコントローラ部201からモノクロ印刷を開始する信号を受信した際、CPU205からの指示で実行すべきモノクロ印刷制御を決定するために図7のモノクロ印刷制御選択処理を開始する。
S701で選択部220は、着脱検知部223からカートリッジ22Yが画像形成装置に装着されているか否かの情報を取得する。実施例1で説明したように、着脱検知部223は、有無センサ214の検知結果に基づき、カートリッジ22が画像形成装置に装着されているか否かを判断している。S702で選択部220は、カートリッジ22Yが装着されているか否かを判断する。S702で選択部220は、カートリッジ22Yが装着されていないと判断した場合、処理をS705に進める。S702で選択部220は、カートリッジ22Yが装着されていると判断した場合、処理をS703に進める。S703で選択部220は、寿命検知部221から、カートリッジ22Yの寿命LcrgYを取得する。S704で選択部220は、カートリッジ22Yの寿命LcrgYが100%未満か否かを判断する。S704で選択部220は、カートリッジ22Yの寿命LcrgYが100%以上、即ち、寿命が切れていると判断した場合、処理をS705に進める。S704で選択部220は、カートリッジ22Yの寿命LcrgYが100%未満である、即ち、寿命がまだ残っていると判断した場合、処理をS714に進める。
S705で選択部220は、着脱検知部223からカートリッジ22Mが画像形成装置に装着されているか否かの情報を取得する。S706で選択部220は、カートリッジ22Mが装着されているか否かを判断する。S706で選択部220は、カートリッジ22Mが装着されていないと判断した場合、処理をS709に進める。S706で選択部220は、カートリッジ22Mが装着されていると判断した場合、処理をS707に進める。S707で選択部220は、寿命検知部221から、カートリッジ22Mの寿命LcrgMを取得する。S708で選択部220は、カートリッジ22Mの寿命LcrgMが100%未満か否かを判断する。S708で選択部220は、カートリッジ22Mの寿命LcrgMが100%以上、即ち、寿命が切れていると判断した場合、処理をS709に進める。S708で選択部220は、カートリッジ22Mの寿命LcrgMが100%未満である、即ち、寿命がまだ残っていると判断した場合、処理をS714に進める。
S709で選択部220は、着脱検知部223からカートリッジ22Cが画像形成装置に装着されているか否かの情報を取得する。S710で選択部220は、カートリッジ22Cが装着されているか否かを判断する。S710で選択部220は、カートリッジ22Cが装着されていないと判断した場合、処理をS713に進める。S710で選択部220は、カートリッジ22Cが装着されていると判断した場合、処理をS711に進める。S711で選択部220は、寿命検知部221から、カートリッジ22Cの寿命LcrgCを取得する。S712で選択部220は、カートリッジ22Cの寿命LcrgCが100%未満か否かを判断する。S712で選択部220は、カートリッジ22Cの寿命LcrgCが100%以上、即ち、寿命が切れていると判断した場合、処理をS713に進める。S712で選択部220は、カートリッジ22Cの寿命LcrgCが100%未満である、即ち、寿命がまだ残っていると判断した場合、処理をS714に進める。
上述した処理で、全てのカラーのカートリッジ22Y、22M、22Cが装着されているが、全てのカラーのカートリッジ22Y、22M、22Cが使用不可能と判断された場合に、S713の処理が実行される。また、全てのカラーのカートリッジ22Y、22M、22Cが装着されていない場合にも、S713の処理が実行される。更に、カラーのカートリッジ22Y、22M、22Cのうち一部が装着されておらず、他の一部が装着されているが、装着されている他の一部が全て使用不可能と判断されている場合にも、S713の処理が実行される。S713で選択部220は、モノクロ印刷制御として、実施例1の図5(b)で説明したモノクロ印刷制御を選択し、処理をS715に進める。
カラーのカートリッジ22Y、22M、22Cの少なくとも1つが装着されており、装着されているカートリッジのいずれか1つでも使用可能なカートリッジがある場合には、S714の処理が実行される。S714で選択部220は、モノクロ印刷制御として、実施例1の図5(a)で説明した従来のモノクロ印刷制御を選択し、処理をS715に進める。S715で選択部220は、選択したモノクロ印刷制御をCPU205に通知し、モノクロ印刷制御選択処理を終了する。CPU205は、選択部220により選択されたモノクロ印刷制御をROM206から読み出して、モノクロ印刷制御を実行する。
以上説明したように、本実施例によれば、前述した選択部220が、感光ドラム5Y、5M、5Cの寿命に影響を与えないと判断した場合に、図5(b)のモノクロ印刷制御を実行する。これにより、カートリッジ22Y、22M、22Cの交換タイミングに影響を与えずモノクロ印刷のFPOTを短縮することができる。
なお、上述した実施例の構成において、寿命検知部221がカートリッジ22の寿命の判断に、現像器8に含まれるトナー材の残量などを含めてもよい。また、カートリッジ22Y、22M、22Cが全て未装着の場合、駆動モータ213を駆動させなくても感光ドラム5と中間転写ベルト12が擦れることはない。このため、本実施例でモノクロ印刷制御を実行する際には、図4(B)のタイミングT21で駆動モータ213を回転駆動させなくてもよい。
以上、本実施例によれば、カラー印刷時のファースト・プリントアウト・タイムを重視した構成においても、モノクロ印刷時のファースト・プリントアウト・タイムを向上させることができる。
実施例3では、選択部220の異なる実現方法について説明する。実施例1と同様である箇所については、同じ符号を用い、説明を省略する。
(画像形成可能になるまでの時間が長くなる場合)
本実施例では、画像形成開始が可能になるまでの時間が、通常よりも長くなる場合に、実施例1で説明した図5(b)のモノクロ印刷制御を実行すべきか否かを判断する方法について説明する。実施例1の図5を用いて、画像形成開始が可能になるまでの時間が通常よりも長くなる場合について説明する。
本実施例では、画像形成開始が可能になるまでの時間が、通常よりも長くなる場合に、実施例1で説明した図5(b)のモノクロ印刷制御を実行すべきか否かを判断する方法について説明する。実施例1の図5を用いて、画像形成開始が可能になるまでの時間が通常よりも長くなる場合について説明する。
図5(a)のS515で画像形成を開始する前に、S511の定着温度が目標温度に到達するまで、S512のスキャナモータが定速に到達するまで、S513の用紙2が印刷可能な状態になるまで、のいずれかの待ち時間が伸びたとする。一方、S514の処理に到達した時点で、すでに画像形成開始が可能になるまでの時間TdistがS508から経過していた場合、S514で時間Tdistが経過するまでの待ち時間は不要になる。
この場合、従来のモノクロ印刷制御のS514での待ち時間がないため、図5(a)のモノクロ印刷制御のS515で画像形成を開始するまでの時間と、図5(b)のモノクロ印刷制御のS535で画像形成を開始するまでの時間に差が生じないことになる。このような場合に、図5(b)のモノクロ印刷制御を実行してもFPOTは短縮されず、かつ、図5(b)のモノクロ印刷制御を実行することによって、かえって感光ドラム5Y、5M、5Cの寿命が増加してしまうおそれがある。そのため、S514での待ち時間が無い、又は短くなる場合には、図5(a)の従来のモノクロ印刷制御を用いた方がよい。
(画像形成可能になるまでの時間が長くなるか否かの判断)
画像形成開始が可能になるまでの時間が長くなるか否かを判断する方法について説明する。図5(a)のS511が長くなる場合とは、S501の時点での定着部13の温度が低く、目標温度に到達するまでに必要な加熱時間が長くなる場合である。そのため、モノクロ印刷制御開始前の定着温度センサ216の検知結果が、あらかじめ決めておいた第一の温度である閾値温度Thfuser未満であった場合に、S511の待ち時間が長くなる。これにより、CPU205は、S514での待ち時間が無くなる又は短くなると判断することができる。
画像形成開始が可能になるまでの時間が長くなるか否かを判断する方法について説明する。図5(a)のS511が長くなる場合とは、S501の時点での定着部13の温度が低く、目標温度に到達するまでに必要な加熱時間が長くなる場合である。そのため、モノクロ印刷制御開始前の定着温度センサ216の検知結果が、あらかじめ決めておいた第一の温度である閾値温度Thfuser未満であった場合に、S511の待ち時間が長くなる。これにより、CPU205は、S514での待ち時間が無くなる又は短くなると判断することができる。
図5(a)のS512が長くなる場合とは、S501の時点でのスキャナモータの付近の温度が低い場合である。これは、低温時にスキャナモータの軸受用オイルの粘性が高くなり、オイルの粘性の抵抗によってトルクが上がり、スキャナモータが定常速度に到達するまでに要する時間が長くなるためである。そのため、モノクロ印刷制御開始前のスキャナ温度センサ217の検知結果が、あらかじめ決めておいた第二の温度である閾値温度Thscan未満であった場合に、S512の待ち時間が長くなる。そのため、CPU205は、S514での待ち時間が無くなる又は短くなると判断することができる。本実施例では、スキャナモータ付近の温度を測定するためのスキャナ温度センサ217を搭載しているが、スキャナモータの回転時間と回転停止してからの時間を用いてスキャナ温度を予測する方法を用いてもよい。
図5(a)のS513が長くなる場合とは、S501の時点で搬送された用紙2の種類を検知する必要がある場合である。これは、用紙2の種類を検知するためには、メディアセンサ41が設置された位置で用紙2を一度停止させ、メディアセンサ41による検知が終了するまで用紙2の搬送を再開できないためである。なお、メディアセンサ41で用紙2の種類を検知した場合、検知結果である用紙2の種類をRAM207に記憶しておくことで、それ以降の印刷開始時にメディア検知は不要となる。そのため、メディアセンサ41の検知結果がRAM207に記憶されていない場合、S513の待ち時間が長くなり、S514での待ち時間が無くなる又は短くなると判断することができる。
(モノクロ印刷制御選択部)
本実施例における選択部220が、図5(a)のモノクロ印刷制御と図5(b)のモノクロ印刷制御から、モノクロ印刷時に使用する制御を選択する方法について図8のフローチャートを用いて説明する。選択部220は、エンジン制御部203がコントローラ部201からモノクロ印刷を開始する信号を受信した際、CPU205からの指示で実行すべきモノクロ印刷制御を決定するために図8のモノクロ印刷制御選択処理を開始する。
本実施例における選択部220が、図5(a)のモノクロ印刷制御と図5(b)のモノクロ印刷制御から、モノクロ印刷時に使用する制御を選択する方法について図8のフローチャートを用いて説明する。選択部220は、エンジン制御部203がコントローラ部201からモノクロ印刷を開始する信号を受信した際、CPU205からの指示で実行すべきモノクロ印刷制御を決定するために図8のモノクロ印刷制御選択処理を開始する。
S801で選択部220は、記憶手段であるRAM207からメディアセンサ41の検知結果の情報を取得する。S802で選択部220は、RAM207にメディアセンサ41による検知結果がないか否かを判断する。S802で選択部220は、RAM207にメディアセンサ41による検知結果の情報があったと判断した場合、処理をS803へ進める。S802で選択部220は、RAM207にメディアセンサ41による検知結果の情報がないと判断した場合、メディア検知部224によるメディア検知の実行が必要であると判断し、処理をS808に進める。
S803で選択部220は、定着温度センサ216の検知温度Tfuserを取得する。S804で選択部220は、検知温度Tfuserが閾値温度Thfuser未満であるか否かを判断する。S804で選択部220は、検知温度Tfuserが閾値温度Thfuser以上(第一の温度以上)であると判断した場合、処理をS805に進める。S804で選択部220は、閾値温度未満(第一の温度未満)であると判断した場合、定着温度制御に必要な時間が長くなると判断し、処理をS808に進める。
S805で選択部220は、スキャナ温度センサ217の検知温度Tscanを取得する。S806で選択部220は、検知温度Tscanが閾値温度Thscan未満であるか否かを判断する。S806で選択部220は、検知温度Tscanが閾値温度Thscan以上(第二の温度以上)であると判断した場合、処理をS807に進める。S806で選択部220は、検知温度Tscanが閾値温度Thscan未満(第二の温度未満)であると判断した場合、スキャナモータの立ち上げに必要な時間が長くなると判断し、処理をS808に進める。
このように、S802、S804、S806の判断の全てで、画像形成開始タイミングが長くならないと判断された場合に、S807の処理が実行される。S807で選択部220は、モノクロ印刷制御として、図5(b)のモノクロ印刷制御を選択し、処理をS809に進める。一方、S802、S804、S806のいずれかで、画像形成開始タイミングが長くなると判断された場合に、S808の処理が実行される。S808で選択部220は、モノクロ印刷制御として、図5(a)のモノクロ印刷制御を選択し、処理をS809に進める。S809で選択部220は、選択したモノクロ印刷制御をCPU205に通知し、モノクロ印刷制御選択処理を終了する。CPU205は、選択部220により選択されたモノクロ印刷制御をROM206から読み出して、モノクロ印刷制御を実行する。
以上説明したように、本実施例によれば、前述した選択部220が、図5(b)のモノクロ印刷制御を実行することで、図5(a)のモノクロ印刷制御よりもFPOTが短縮できると判断することができる。選択部220がFPOTを短縮できると判断した場合のみ、図5(b)のモノクロ印刷制御を実行することで、カートリッジ22Y、22M、22Cの寿命が増加することを防ぐことができる。なお、画像形成可能になるまでの時間が長くなるか否かを判断する条件は、定着温度、スキャナ温度、用紙種類の検知以外であってもよい。
以上、本実施例によれば、カラー印刷時のファースト・プリントアウト・タイムを重視した構成においても、モノクロ印刷時のファースト・プリントアウト・タイムを向上させることができる。
5 感光ドラム
12 中間転写ベルト
205 CPU
210 ソレノイド
211、212、213 駆動モータ
12 中間転写ベルト
205 CPU
210 ソレノイド
211、212、213 駆動モータ
Claims (24)
- 第一の感光体と、
前記第一の感光体を駆動する第一のモータと、
第二の感光体と、
前記第二の感光体を駆動する第二のモータと、
前記第一の感光体上に形成されたトナー像が転写されるために前記第一の感光体が当接して前記第二の感光体が当接していない第一の状態となる、又は、前記第一の感光体上及び前記第二の感光体上に形成されたトナー像が転写されるために前記第一の感光体及び前記第二の感光体が当接して第二の状態となる中間転写体と、
前記中間転写体を駆動する第三のモータと、
前記第一の状態、前記第二の状態、並びに前記第一の感光体及び前記第二の感光体と前記中間転写体とが離間した第三の状態を切り替える切替手段と、
前記第一の感光体が用いられて前記第二の感光体が用いられない画像形成を行う場合に、前記第一のモータ、前記第二のモータ及び第三のモータの駆動を開始した後に、前記切替手段により前記第三の状態から前記第二の状態を経て前記第一の状態に切り替え、前記第二のモータを停止させてから前記画像形成を開始する第一の制御を行う制御手段と、
を備えることを特徴とする画像形成装置。 - 前記制御手段は、前記第一の感光体が用いられて前記第二の感光体が用いられない画像形成を行う場合に、前記切替手段により前記第三の状態から前記第二の状態を経て前記第一の状態に切り替えて、前記第一のモータ及び前記第三のモータの駆動を開始し、その後、前記画像形成を開始する第二の制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記中間転写体上のトナー像を記録材に転写する転写手段と、
前記転写手段に電圧を印加する印加手段と、
を備え、
前記制御手段は、前記第三のモータにより前記中間転写体を駆動させてから、前記印加手段により前記転写手段に印加される電圧の調整を行うことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。 - 前記転写手段をクリーニングするクリーニング手段を備え、
前記制御手段は、前記第三のモータにより前記中間転写体を駆動させた後、前記電圧の調整を行う前に、前記クリーニング手段により前記転写手段のクリーニングを行うことを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。 - 前記第二の感光体上にトナー像を形成する現像手段と、
前記第二の感光体の寿命を検知する検知手段と、
前記現像手段が寿命に到達したときに前記第二の感光体が到達していると予測される予測寿命を予測する予測手段と、
を備え、
前記制御手段は、前記予測手段により予測された前記第二の感光体の予測寿命に基づいて、前記第一の制御と前記第二の制御のいずれか一方を選択することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。 - 前記第二の感光体は、複数の感光体からなり、
前記制御手段は、前記予測手段により予測された前記複数の感光体の全ての予測寿命が所定値未満である場合には前記第一の制御を行い、前記複数の感光体のうち少なくとも一つの感光体の予測寿命が前記所定値以上である場合には前記第二の制御を行うことを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。 - 前記第二の感光体は、複数の感光体からなり、
前記複数の感光体の各々を含む、前記画像形成装置に着脱可能な複数のカートリッジを備え、
前記検知手段は、前記カートリッジの寿命を検知し、
前記制御手段は、
前記複数のカートリッジの全てが前記画像形成装置に装着されており前記複数のカートリッジの全てが寿命に到達している場合、
前記複数のカートリッジが全て前記画像形成装置に装着されていない場合、
又は、
前記複数のカートリッジの一部が装着されており、前記一部のカートリッジの全てが寿命に到達している場合には、前記第一の制御を行うことを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。 - 前記制御手段は、前記複数のカートリッジの少なくとも一つが前記画像形成装置に装着されており、前記装着されているカートリッジのいずれか一つでも寿命に到達していない場合には、前記第二の制御を行うことを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
- 記録材の種類を検知するセンサと、
前記センサにより検知した記録材の種類を記憶する記憶手段と、
を備え、
前記制御手段は、前記記憶手段に記録材の種類が記憶されていない場合には前記第二の制御を行うことを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。 - 前記転写手段により記録材上に転写されたトナー像を定着する定着手段と、
前記定着手段の温度を検知する第一の温度検知手段と、
を備え、
前記制御手段は、前記第一の温度検知手段により検知した温度が第一の温度未満である場合には前記第二の制御を行うことを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。 - 前記第一の感光体及び前記第二の感光体に静電潜像を形成する露光手段と、
前記露光手段の温度を検知する第二の温度検知手段と、
を備え、
前記制御手段は、前記第二の温度検知手段により検知した温度が第二の温度未満である場合には前記第二の制御を行うことを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。 - 記録材の種類を検知するセンサと、
前記センサにより検知した記録材の種類を記憶する記憶手段と、
前記転写手段により記録材上に転写されたトナー像を定着する定着手段と、
前記定着手段の温度を検知する第一の温度検知手段と、
前記第一の感光体及び前記第二の感光体に静電潜像を形成する露光手段と、
前記露光手段の温度を検知する第二の温度検知手段と、
を備え、
前記制御手段は、前記記憶手段に記録材の種類が記憶されており、前記第一の温度検知手段により検知した温度が第一の温度以上であり、前記第二の温度検知手段により検知した温度が第二の温度以上である場合には前記第一の制御を行うことを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。 - 第一の感光体と、
第二の感光体と、
前記第一の感光体上に形成されたトナー像が転写されるために前記第一の感光体が当接して前記第二の感光体が当接していない第一の状態となる、又は、前記第一の感光体上及び前記第二の感光体上に形成されたトナー像が転写されるために前記第一の感光体及び前記第二の感光体が当接して第二の状態となる中間転写体と、
前記第一の感光体及び前記中間転写体を駆動する第一のモータと、
前記第二の感光体を駆動する第二のモータと、
前記第一の状態、前記第二の状態、並びに前記第一の感光体及び前記第二の感光体と前記中間転写体とが離間した第三の状態を切り替える切替手段と、
前記第一の感光体が用いられて前記第二の感光体が用いられない画像形成を行う場合に、前記第一のモータ及び前記第二のモータの駆動を開始した後に、前記切替手段により前記第三の状態から前記第二の状態を経て前記第一の状態に切り替え、前記第二のモータを停止させてから前記画像形成を開始する第一の制御を行う制御手段と、
を備えることを特徴とする画像形成装置。 - 前記制御手段は、前記第一の感光体が用いられて前記第二の感光体が用いられない画像形成を行う場合に、前記切替手段により前記第三の状態から前記第二の状態を経て前記第一の状態に切り替えて、前記第一のモータの駆動を開始し、その後、前記画像形成を開始する第二の制御を行うことを特徴とする請求項13に記載の画像形成装置。
- 前記中間転写体上のトナー像を記録材に転写する転写手段と、
前記転写手段に電圧を印加する印加手段と、
を備え、
前記制御手段は、前記第一のモータにより前記中間転写体を駆動させてから、前記印加手段により前記転写手段に印加される電圧の調整を行うことを特徴とする請求項14に記載の画像形成装置。 - 前記転写手段をクリーニングするクリーニング手段を備え、
前記制御手段は、前記第一のモータにより前記中間転写体を駆動させた後、前記電圧の調整を行う前に、前記クリーニング手段により前記転写手段のクリーニングを行うことを特徴とする請求項15に記載の画像形成装置。 - 前記第二の感光体上にトナー像を形成する現像手段と、
前記第二の感光体の寿命を検知する検知手段と、
前記現像手段が寿命に到達したときに前記第二の感光体が到達していると予測される予測寿命を予測する予測手段と、
を備え、
前記制御手段は、前記予測手段により予測された前記第二の感光体の予測寿命に基づいて、前記第一の制御と前記第二の制御のいずれか一方を選択することを特徴とする請求項16に記載の画像形成装置。 - 前記第二の感光体は、複数の感光体からなり、
前記制御手段は、前記予測手段により予測された前記複数の感光体の全ての予測寿命が所定値未満である場合には前記第一の制御を行い、前記複数の感光体のうち少なくとも一つの感光体の予測寿命が前記所定値以上である場合には前記第二の制御を行うことを特徴とする請求項17に記載の画像形成装置。 - 前記第二の感光体は、複数の感光体からなり、
前記複数の感光体の各々を含む、前記画像形成装置に着脱可能な複数のカートリッジを備え、
前記検知手段は、前記カートリッジの寿命を検知し、
前記制御手段は、
前記複数のカートリッジの全てが前記画像形成装置に装着されており前記複数のカートリッジの全てが寿命に到達している場合、
前記複数のカートリッジが全て前記画像形成装置に装着されていない場合、
又は、
前記複数のカートリッジの一部が装着されており、前記一部のカートリッジの全てが寿命に到達している場合には、前記第一の制御を行うことを特徴とする請求項17に記載の画像形成装置。 - 前記制御手段は、前記複数のカートリッジの少なくとも一つが前記画像形成装置に装着されており、前記装着されているカートリッジのいずれか一つでも寿命に到達していない場合には、前記第二の制御を行うことを特徴とする請求項19に記載の画像形成装置。
- 記録材の種類を検知するセンサと、
前記センサにより検知した記録材の種類を記憶する記憶手段と、
を備え、
前記制御手段は、前記記憶手段に記録材の種類が記憶されていない場合には前記第二の制御を行うことを特徴とする請求項16に記載の画像形成装置。 - 前記転写手段により記録材上に転写されたトナー像を定着する定着手段と、
前記定着手段の温度を検知する第一の温度検知手段と、
を備え、
前記制御手段は、前記第一の温度検知手段により検知した温度が第一の温度未満である場合には前記第二の制御を行うことを特徴とする請求項16に記載の画像形成装置。 - 前記第一の感光体及び前記第二の感光体に静電潜像を形成する露光手段と、
前記露光手段の温度を検知する第二の温度検知手段と、
を備え、
前記制御手段は、前記第二の温度検知手段により検知した温度が第二の温度未満である場合には前記第二の制御を行うことを特徴とする請求項16に記載の画像形成装置。 - 記録材の種類を検知するセンサと、
前記センサにより検知した記録材の種類を記憶する記憶手段と、
前記転写手段により記録材上に転写されたトナー像を定着する定着手段と、
前記定着手段の温度を検知する第一の温度検知手段と、
前記第一の感光体及び前記第二の感光体に静電潜像を形成する露光手段と、
前記露光手段の温度を検知する第二の温度検知手段と、
を備え、
前記制御手段は、前記記憶手段に記録材の種類が記憶されており、前記第一の温度検知手段により検知した温度が第一の温度以上であり、前記第二の温度検知手段により検知した温度が第二の温度以上である場合には前記第一の制御を行うことを特徴とする請求項16に記載の画像形成装置。
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