JP7322471B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、電子写真方式の画像形成装置に関する。
従来、電子写真方式の画像形成装置においては、駆動源からの駆動力をカップリングを用いて感光体ドラムに伝達する構成が知られている。このような構成の画像形成装置が複数の感光体ドラムを有していた場合、各感光体ドラムのカップリングが接続されるタイミングにずれが生じるため、まだ回転が開始されていない感光体ドラムがあるときに感光体ドラムと接触する搬送ベルトの駆動を開始すると、回転されていない感光体ドラムと搬送ベルトとの間に周速差が生じて感光体ドラムに傷つきが発生する可能性がある。
そのため、特許文献1に開示されるように、複数の感光体ドラムの駆動を開始し始めてから全ての感光体ドラムのカップリングが接続される前に、搬送ベルトの駆動を開始することにより、感光体ドラムと搬送ベルトとの間に周速差が生じる時間を短くして、感光体ドラムおよび搬送ベルトになるべく傷つきが生じないようにすることが行われている。
特開2010-79160号公報
上記技術によれば、感光体ドラムのカップリングが全て接続される前に搬送ベルトの駆動が開始されるため、ある程度は傷つきの防止を図ることができる。しかし、カップリングが接続されていない感光体ドラムがある状態で搬送ベルトの駆動が開始されるため、感光体ドラムおよび搬送ベルトに対する傷つきは少なからず生じることとなる。
そこで、本発明においては、従来に比べて感光体ドラムおよび搬送ベルト等のベルト装置に対する傷つきが発生しにくい画像形成装置を提供する。
上記課題を解決する画像形成装置は、以下の特徴を有する。
即ち、画像形成装置(1)は、電子写真方式の画像形成装置(1)であって、装置本体(2)と、前記装置本体(2)に対して着脱自在であり駆動力が入力される第1入力カップリング(71)を有する第1感光体ドラム(51-1)、および前記装置本体(2)に対して着脱自在であり駆動力が入力される第2入力カップリング(71)を有する第2感光体ドラム(51-2)と、前記第1感光体ドラム(51-1)および前記第2感光体ドラム(51-2)と対向配置されるベルト装置(40)と、前記装置本体(2)に設けられ前記第1入力カップリング(71)に駆動力を出力する第1出力カップリング(72)、および前記装置本体(2)に設けられ前記第2入力カップリング(71)に駆動力を出力する第2出力カップリング(72)と、前記第1出力カップリング(72)および前記第2出力カップリング(72)を駆動する第1駆動部(86)と、前記ベルト装置(40)を駆動する第2駆動部(87)と、前記第1感光体ドラム(51-1)と前記ベルト装置(40)とを互いに接触した接触位置と互いに離間した離間位置との間で相対的に変位させる離間機構(80)と、前記第1駆動部(86)、前記第2駆動部(87)、および前記離間機構(80)の駆動を制御する制御部(91)と、を備え、前記制御部(91)は、前記離間機構(80)によって前記第1感光体ドラム(51-1)と前記ベルト装置(40)とを前記離間位置に変位させた後、前記第1駆動部(86)および前記第2駆動部(87)を駆動させてから前記離間機構(80)によって前記第1感光体ドラム(51-1)と前記ベルト装置(40)とを前記接触位置に変位させる。
本発明によれば、第1感光体ドラムおよびベルト装置に発生する傷つきを減少させることができる。
画像形成装置を示す中央断面図である。 装置本体の開口部および前面カバーを示す概略側面図である。 感光体ドラムに駆動力を伝達するカップリングを示す図である。 離間機構の第1実施形態を示す側面図である。 離間制御用の電気的構成を示すブロック図である。 離間制御を示すフローチャートである。 離間機構の第2実施形態を示す側面図である。 離間機構の第3実施形態を示す側面図である。 離間機構の第4実施形態を示す側面図である。 離間機構の第4実施形態において、感光体ドラムとベルト装置との接触状態を押圧状態と離間状態とに切替可能に構成した例を示す側面図である。 (a)は第2実施形態にかかる装置本体を示す概略側面図であり、(b)は第3実施形態にかかる装置本体を示す概略側面図である。
次に、本発明を実施するための形態を、添付の図面を用いて説明する。
[画像形成装置の全体構成]
図1に示す画像形成装置1は、本発明に係る画像形成装置の一実施形態であり、電子写真方式により、用紙Sに複数色の画像を形成するカラーレーザプリンタである。
以下の説明では、図1における左側を画像形成装置1の前側、図1における右側を画像形成装置1の後側と規定し、図1おける紙面手前側を画像形成装置1の右側、図1における紙面奥側を画像形成装置1の左側と規定する。また、図1における上側および下側を、それぞれ画像形成装置1の上側および下側と規定する。
画像形成装置1は、装置本体2と、給紙トレイ10及び用紙搬送部30を有する給紙部3と、給紙部3により搬送されてきた用紙Sに画像を形成する画像形成部5とを備えている。
装置本体2は略直方体形状に形成されており、給紙部3および画像形成部5を収容している。装置本体2の前面21には開口部2Aが形成されている。装置本体2は、開口部2Aを開閉可能な前面カバー22を有している。前面21は、開口部が形成された開口面の一例である。前面カバー22は、開口部を開閉可能なカバーの一例である。
装置本体2の上面23には前側から後側へ向かうにつれて下方に傾斜する排紙トレイ23aが形成されている。
給紙部3は、装置本体2の下部に配置されており、給紙トレイ10に支持される用紙Sを用紙搬送部30によって画像形成部5に搬送するものである。給紙トレイ10は、前後方向へスライド可能に構成されており、装置本体2に収容される収容位置と、収容位置から前方へ引き出された分離位置との間で移動可能に構成されている。
用紙搬送部30は、給紙ローラ32と、分離ローラ33と、分離パッド33aと、搬送ローラ対34と、レジストローラ対35とを備えている。装置本体2内には、給紙トレイ10から画像形成部5を経由して排紙トレイ23aへ至る用紙Sの搬送経路Pが構成されている。
給紙トレイ10に支持される用紙Sは、給紙ローラ32、分離ローラ33および分離パッド33aにより1枚ずつ分離されて搬送経路Pに送り出される。給紙ローラ32は、給紙トレイ10から画像形成部5に向けて用紙Sを搬送するローラである。分離ローラ33および分離パッド33aは、給紙トレイ10に支持される用紙Sを一枚ずつ分離する分離手段を構成している。
搬送経路Pに送り出された用紙Sは、搬送ローラ対34と、レジストローラ対35とにより画像形成部5に向けて搬送される。レジストローラ対35は、搬送される用紙Sの先端の移動を規制して一旦停止させた後、用紙Sを所定のタイミングにて画像形成ユニット5に向けて搬送する。
画像形成部5は給紙部3の上方に配置されており、前後方向に並設される4つのドラムユニット50を備えている。各ドラムユニット50は、ブラック、イエロー、マゼンタ、およびシアンの各色に対応して設けられている。ドラムユニット50は感光体ドラム51および現像ローラ52を備えている。
以降、画像形成部5に設けられる4つの感光体ドラム51については、用紙搬送方向の最も上流側に配置される感光体ドラム51を第1感光体ドラム51-1と、第1感光体ドラム51-1よりも用紙搬送方向の下流側に配置される感光体ドラム51を第2感光体ドラム51-2と、第2感光体ドラム51-2よりも用紙搬送方向の下流側に配置される感光体ドラム51を第3感光体ドラム51-3と、第3感光体ドラム51-3よりも用紙搬送方向の下流側に配置される感光体ドラム51を第4感光体ドラム51-4と、必要に応じて適宜記載する。
画像形成部5は、感光体ドラム51の表面を露光する露光ユニット53、および用紙Sの搬送方向における感光体ドラム51の下流側に配置される定着装置60を備えている。感光体ドラム51は、装置本体2の前面21に形成される開口部2Aを介して、装置本体2に対して着脱可能に構成されている。
感光体ドラム51の搬送経路Pを挟んだ下方には、転写ベルト41が対向配置されている。転写ベルト41は、駆動ローラ42と駆動ローラ42の前方に配置される従動ローラ43との間に掛け渡されている。転写ベルト41を挟んだ各感光体ドラム51に対向する位置には、それぞれ転写ローラ44が配置されている。転写ベルト41、駆動ローラ42、従動ローラ43、および転写ローラ44によりベルト装置40が構成されている。
画像形成部5においては、帯電器によって一様に帯電された感光体ドラム51が、それぞれ露光ユニット53によって選択的に露光される。この露光により、感光体ドラム51の表面から電荷が選択的に除去され、感光体ドラム51の表面に静電潜像が形成される。
現像ローラ52には現像バイアスが印加されており、感光体ドラム51に形成された静電潜像が現像ローラ52に対向すると、静電潜像と現像ローラ52との間の電位差により、現像ローラ52から静電潜像にトナーが供給される。これによって、感光体ドラム51の表面にトナー像が形成される。
画像形成部5へ向けて搬送された用紙Sが転写ベルト41上に到達すると、転写ベルト41により搬送されて、転写ベルト41と各感光体ドラム51との間を順次通過する。そして、感光体ドラム51の表面上のトナー像は、用紙Sと対向したときに、転写ローラ44に印加された転写バイアスによって用紙Sに転写される。
なお、本実施形態における転写ベルト41は、トナー像が転写される用紙Sを搬送する搬送ベルトに構成されているが、トナー像がベルト自身に転写され、ベルトに転写されたトナー像がさらに用紙Sに転写される中間転写ベルトに構成することも可能である。
トナー像が転写された用紙Sは定着装置60に搬送される。定着装置60は加熱ローラ61と加熱ローラ61に圧接する加圧ローラ62とを備えており、定着装置60に搬送された用紙Sは、加熱ローラ61と加圧ローラ62との間を通過する間にトナー像が熱定着される。
トナー像が熱定着された用紙Sは、定着装置60から搬送方向下流側に搬送され、さらに中間排紙ローラ対63、および中間排紙ローラ対63の搬送方向下流側に配置される排紙ローラ対64により搬送されて、上面23の排紙トレイ23aに排紙される。
図2に示すように、装置本体2の前面21に設けられる前面カバー22は、下端部の回動軸部22aを中心として回動可能に構成されており、上端部に後方へ突出する検出子22bを有している。装置本体2は、前面カバー22の開閉を検知する開閉センサ94を有している。開閉センサ94は、カバーの開閉を検知するセンサの一例である。開閉センサ94は装置本体2の前端部かつ上端部に配置されている。
開閉センサ94は、前面カバー22が閉じて開口部2Aを閉塞しているときに検出子22bを検出し、検出子22bを検出することにより前面カバー22が閉じていることを検知する。また、開閉センサ94は、前面カバー22が開いて開口部2Aを開放しているときに検出子22bを検出せず、検出子22bを検出しないことにより前面カバー22が開いていることを検知する。
[感光体ドラムの駆動機構]
図3に示すように、画像形成装置1は第1駆動部86を備えており、感光体ドラム51は第1駆動部86によりカップリング7を介して駆動される。感光体ドラム51は、第1駆動部86により駆動されることで、回転軸心Cを中心として回転する。カップリング7は感光体ドラム51の左右方向における一側端部に配置されている。
カップリング7は、感光体ドラム51に一体的に回転可能に設けられ第1駆動部86からの駆動力が入力される入力カップリング71と、装置本体2に設けられ入力カップリング71に第1駆動部86からの駆動力を出力する出力カップリング72とを有している。出力カップリング72は、第1駆動部86からの駆動力により駆動されて回転する。
第1感光体ドラム51-1に設けられる入力カップリング71は第1入力カップリングの一例であり、第1感光体ドラム51-1に設けられる入力カップリング71に駆動力を出力する出力カップリング72は第1出力カップリングの一例である。第2感光体ドラム51-2に設けられる入力カップリング71は第2入力カップリングの一例であり、第2感光体ドラム51-2に設けられる入力カップリング71に駆動力を出力する出力カップリング72は第2出力カップリングの一例である。
入力カップリング71と出力カップリング72とは左右方向において対向して配置されており、出力カップリング72が入力カップリング71よりも左右外側に配置されている。出力カップリング72の入力カップリング71と対向する面には、入力カップリング71側へ向けて突出する突起部72aが形成されており、出力カップリング72は左右方向へ移動可能に構成されている。入力カップリング71の出力カップリング72と対向する面には、突起部72aが嵌合可能な凹溝71aが形成されている。
出力カップリング72は回転軸心Cを中心として回転可能に構成されており、突起部72aが凹溝71aと嵌合していないときには、出力カップリング72と入力カップリング71とが相対的に回転可能となっている。また、突起部72aが凹溝71aと嵌合しているときには、出力カップリング72と入力カップリング71とが一体的に回転可能となっている。
出力カップリング72は、左右方向に変位可能であるとともにバネ73によって入力カップリング71側へ向けて付勢されており、図3(a)に示すように突起部72aが凹溝71aと嵌合していない状態の出力カップリング72が入力カップリング71に対して相対的に回転して、突起部72aと凹溝71aとの周方向における位置が一致すると、図3(b)に示すようにバネ73の付勢力によって突起部72aが凹溝71aに嵌合するように構成されている。
凹溝71aは入力カップリング71の周方向における一箇所に形成され、突起部72aは出力カップリング72の周方向における一箇所に形成されており、突起部72aは常に同じ凹溝71aに嵌合するように構成されている。
つまり、カップリング7は一位相のカップリングに構成されており、一の感光体ドラム51(例えば、第1感光体ドラム51-1)に対応する出力カップリング72と入力カップリング71とがかみ合う位相と、他の感光体ドラム51(例えば、第2感光体ドラム51-2)に対応する出力カップリング72と入力カップリング71とがかみ合う位相とを常に一致させることができる。これにより、感光体ドラム51が有している寸法誤差を修正することが容易であり、画像形成時における各色の色ずれを減少させることが可能となっている。
出力カップリング72は、画像形成部5により画像形成が行われるときの回転方向である正回転方向と、正回転方向とは逆の回転方向である逆回転方向とに回転可能に構成されている。出力カップリング72の外周部には、ギア部72bが形成されている。
[第1駆動部]
図4に示すように、第1駆動部86は、第1モータ861と第1駆動列862とを有している。第1モータ861は、駆動力を出力する駆動源である。第1駆動列862は、第1モータ861から出力される駆動力を出力カップリング72に伝達する伝達機構であり、出力カップリング72のギア部72bに接続されている。第1駆動列862は、第1感光体ドラム51-1、第2感光体ドラム51-2、第3感光体ドラム51-3、および第4感光体ドラム51-4のそれぞれに対応する出力カップリング72に駆動力を伝達する。
[第2駆動部]
図4に示すように、画像形成装置1は、第2駆動部87を備えており、ベルト装置40の駆動ローラ42は第2駆動部87により駆動される。第2駆動部87は、第2モータ871と第2駆動列872とを有している。第2モータ871は、駆動力を出力する駆動源である。第2駆動列872は、第2モータ871から出力される駆動力を駆動ローラ42に伝達する伝達機構である。第2駆動部87からの駆動力により駆動ローラ42が駆動されて回転することにより、ベルト装置40が駆動される。なお、第2モータ871は、第1モータ861と同一のモータであっても、別体のモータであってもよい。
[離間機構]
図4に示すように、画像形成装置1は、感光体ドラム51とベルト装置40とを互いに接触した接触位置と互いに離間した離間位置との間で相対的に変位させる離間機構80を備えている。離間機構80においては、ベルト装置40を上下方向へ移動させることにより、感光体ドラム51とベルト装置40とを相対的に接触位置と離間位置との間で変位させるように構成している。
離間機構80は、移動アーム81と、第1リンクアーム82と、第2リンクアーム83と、バネ84と、ソレノイド85とを有している。移動アーム81は、前後方向に延出するアーム部材である。装置本体2は移動アーム81の下方に支持面部27を有しており、移動アーム81は支持面部27によって前後方向へ移動可能に支持されている。移動アーム81は、前端部に第1支持軸部81aを有し、後端部に第2支持軸部81bを有している。
ベルト装置40の従動ローラ43は回転軸部43aを有している。装置本体2は、上下方向に延出する第1ガイド孔2aを有しており、回転軸部43aは第1ガイド孔2aに上下摺動可能に支持されている。ベルト装置40の駆動ローラ42は回転軸部42aを有している。装置本体2は、上下方向に延出する第2ガイド孔2bを有しており、回転軸部42aは第2ガイド孔2bに上下摺動可能に支持されている。
第1リンクアーム82は、下端部が移動アーム81の第1支持軸部81aに回動可能に連結され、上端部が従動ローラ43の回転軸部43aに回動可能に連結されている。第2リンクアーム83は、下端部が移動アーム81の第2支持軸部81bに回動可能に連結され、上端部が駆動ローラ42の回転軸部42aに回動可能に連結されている。
バネ84は移動アーム81の前方に配置されており、移動アーム81を後方へ向けて付勢している。ソレノイド85はプランジャ85aを有しており、オンするとプランジャ85aが縮小して、オフするとプランジャ85aが伸長するように構成されている。
ソレノイド85がオンされた状態ではプランジャ85aが縮小し、移動アーム81はバネ84により後方に付勢されて、後方の第1後方位置(図4(a)に示す位置)に移動する。一方、ソレノイド85がオフされた状態ではプランジャ85aが伸長して、移動アーム81はソレノイド85によりバネ84の付勢力に抗して前方へ押圧され、第1後方位置よりも前方の第1前方位置(図4(b)に示す位置)に移動する。このように、ソレノイド85はオンとオフとを切り替えることにより、移動アーム81を第1後方位置と第1前方位置とに移動させることが可能となっている。
図4(a)に示すように、移動アーム81が第1後方位置に移動すると、第1支持軸部81aが従動ローラ43の回転軸部43aよりも後方に位置するとともに、第2支持軸部81bが駆動ローラ42の回転軸部42aよりも後方に位置した状態となる。この状態では、第1リンクアーム82および第2リンクアーム83が傾倒姿勢となってベルト装置40が下方へ移動し、ベルト装置40の転写ベルト41が感光体ドラム51から離間する。
一方、図4(b)に示すように、移動アーム81が第1前方位置に移動すると、第1支持軸部81aおよび第2支持軸部81bは、図4(a)に示した位置よりも前方に位置した状態となる。この状態では、第1リンクアーム82および第2リンクアーム83が起立姿勢となってベルト装置40が上方へ移動し、ベルト装置40の転写ベルト41と感光体ドラム51とが接触する。
つまり、離間機構80は、ソレノイド85によって移動アーム81を第1前方位置と第1後方位置とに移動させることにより、感光体ドラム51とベルト装置40とを、互いに接触する接触位置と互いに離間する離間位置との間で相対的に変位させることが可能となっている。本実施形態においては、感光体ドラム51とベルト装置40とが離間位置に変位したときには、全ての感光体ドラム51が転写ベルト41から離間する。
[ASIC]
図5に示すように、画像形成装置1は、第1駆動部86、第2駆動部87、および離間機構80等の駆動を制御するASIC(Application Specific Integrated Circuit)90を有している。ASIC90はCPU91を有している。CPU91は、第1駆動部、第2駆動部、および離間機構の駆動を制御する制御部の一例である。CPU91は、ASIC90に入力される情報に基づいて各種の処理のためのプログラムを実行することにより、第1駆動部86、第2駆動部87、および離間機構80等の各部を制御する。
ASIC90には、第1駆動部86の第1モータ861と、第2駆動部87の第2モータ871と、離間機構80のソレノイド85と、開閉センサ94と、ROM92と、RAM93とが接続されている。ROM92には、CPU91によって実行されるプログラムおよび各種のデータ等が記憶されている。RAM93は、CPU91がプログラムを実行する際のワークエリアとして使用される。また、RAM93には、各種のデータ等が一時的に記憶される。
[離間制御]
CPU91は、第1駆動部86および第2駆動部87の駆動、ならびに離間機構80による感光体ドラム51とベルト装置40との接触位置と離間位置との間での変位を制御する離間制御を実行可能に構成されている。
CPU91による離間制御について説明する。図6に示すように、離間制御においては、CPU91は、まず開閉センサ94の検知結果に基づいて前面カバー22が閉じた状態から開いた状態に変化したか否かの判断を行う(ステップS01)。なお、離間制御の開始時には、離間機構80のソレノイド85はオフしており、感光体ドラム51とベルト装置40とは接触位置に変位しているものとする。
CPU91は、ステップS01において、前面カバー22が閉じた状態から開いた状態に変化していないと判断したときには(ステップS01:N)、前面カバー22が閉じた状態から開いた状態に変化したと判断するまでステップS01を繰り返し実行する。CPU91は、ステップS01において、前面カバー22が閉じた状態から開いた状態に変化したと判断すると(ステップS01:Y)、ステップS02を実行する。
CPU91は、ステップS02において、離間機構80のソレノイド85をオフからオンに切り替えて移動アーム81を前方位置から後方位置へ移動させることにより、感光体ドラム51とベルト装置40とを接触位置から離間位置に変位させる。なお、離間制御の開始時に感光体ドラム51とベルト装置40とが離間位置に変位していた場合は、CPU91は感光体ドラム51とベルト装置40とを離間位置に維持する。
CPU91は、離間機構80によって感光体ドラム51とベルト装置40とを離間位置に変位させた後、前面カバー22が開いた状態から閉じた状態に変化したか否かの判断を行う(ステップS03)。CPU91は、ステップS03において、前面カバー22が開いた状態から閉じた状態に変化していないと判断したときには(ステップS03:N)、前面カバー22が開いた状態から閉じた状態に変化したと判断するまでステップS03を繰り返し実行する。CPU91は、ステップS03において、前面カバー22が開いた状態から閉じた状態に変化したと判断したときには(ステップS03:Y)、ステップS04を実行する。
CPU91は、ステップS04において、第1駆動部86および第2駆動部87を駆動する。具体的には、CPU91は、第1モータ861を駆動して出力カップリング72を回転させる。また、CPU91は、第2モータ871を駆動して駆動ローラ42を回転させる。
このように、CPU91は、離間機構80によって感光体ドラム51とベルト装置40とを離間位置に変位させた後に、第1駆動部86および第2駆動部87を駆動させる。
前面カバー22が開いた後に閉じた場合は、感光体ドラム51が装置本体2から取り外されて再度装着された状況になっていることが考えられる。また、再度装着された感光体ドラム51における入力カップリング71の周方向の位相は、感光体ドラム51間でずれている(例えば、第1感光体ドラム51-1における入力カップリング71の位相と、第2感光体ドラム51-2における入力カップリング71の位相とがずれている)可能性が高いと考えられる。
感光体ドラム51間で入力カップリング71の位相がずれている場合には、出力カップリング72の突起部72aが入力カップリング71の凹溝71aに嵌合していない感光体ドラム51が存在するが、出力カップリング72を第1駆動部86により駆動して回転させることで、突起部72aと凹溝71aとを嵌合させて出力カップリング72と入力カップリング71とをかみ合わせることができる。
CPU91は、第1駆動部86および第2駆動部87を駆動した後、全ての出力カップリング72と入力カップリング71とがかみ合ったか否かを判断する。具体的には、CPU91は、ステップS04において第1駆動部86および第2駆動部87の駆動を開始してから所定時間が経過したか否かの判断を行う(ステップS05)。この場合、前記所定時間は、第1駆動部86および第2駆動部87の駆動を開始してから出力カップリング72が少なくとも1回転するまでの間の時間に設定される。
カップリング7は一位相のカップリングに構成されているため、出力カップリング72が1回転する間に出力カップリング72と入力カップリングとがかみ合うこととなる。従って、前記所定時間を出力カップリング72が少なくとも1回転する間の時間に設定することで、前記所定時間が経過した時点で全ての出力カップリング72と入力カップリング71とがかみ合ったと判断することが可能となる。
CPU91は、ステップS05において、第1駆動部86および第2駆動部87の駆動を開始してから所定時間が経過していないと判断したときには(ステップS05:N)、第1駆動部86および第2駆動部87の駆動を開始してから所定時間が経過したと判断するまでステップS05を繰り返し実行する。CPU91は、ステップS05において、第1駆動部86および第2駆動部87の駆動を開始してから所定時間が経過したと判断すると(ステップS05:Y)、ステップS06を実行する。
CPU91は、ステップS06において、離間機構80のソレノイド85をオンからオフに切り替えて移動アーム81を後方位置から前方位置へ移動させることにより、感光体ドラム51とベルト装置40とを離間位置から接触位置に変位させる。このように、CPU91は、全ての出力カップリング72と入力カップリング71とがかみ合ったと判断した後に、感光体ドラム51とベルト装置40とを接触位置に変位させる。なお、ステップS06において感光体ドラム51とベルト装置40とを接触位置に変位させる際には、第1駆動部86および第2駆動部87の駆動の駆動は継続している。
ステップS04において第1駆動部86および第2駆動部87の駆動を開始した際に出力カップリング72と入力カップリングとがかみ合っていない感光体ドラム51は、出力カップリング72と入力カップリングとがかみ合うまで回転しない。
しかし、第1駆動部86および第2駆動部87の駆動は、感光体ドラム51とベルト装置40とが離間位置に変位して互いに離間した状態で行われるため、感光体ドラム51とベルト装置40とは接触位置に変位するまでは互いに接触することがない。従って、第1駆動部86および第2駆動部87の駆動を開始してから感光体ドラム51とベルト装置40とが離間位置にある間の時間の分だけ、感光体ドラム51およびベルト装置40に発生する傷つきを減少させることができる。
特に、本実施形態においては、全ての出力カップリング72と入力カップリング71とがかみ合った後に、感光体ドラム51とベルト装置40とを接触位置に変位させている。これにより、全ての感光体ドラム51が回転した状態でベルト装置40の転写ベルト41と接触するため、感光体ドラム51およびベルト装置40に傷つきが発生することを効果的に抑制可能となっている。
また、離間制御においては、CPU91は、感光体ドラム51間で入力カップリング71の位相がずれている可能性が高い、前面カバー22が開いた状態から閉じた状態に変化した後に、第1駆動部86および第2駆動部87を駆動させてから、離間機構80によって感光体ドラム72とベルト装置40とを接触位置に変位させている。これにより、感光体ドラム51と転写ベルト41とに傷つきが発生することを効果的に抑制することが可能となっている。
また、CPU91は、ステップS04においては、感光体ドラム72とベルト装置40とが離間位置に変位している状態で、第1駆動部86を第1速度で駆動させている。ここで、「第1駆動部86を第1速度で駆動させる」とは、第1駆動部86により出力カップリング72を駆動して第1速度で回転させることをいう。
さらに、CPU91は、ステップS06においては、感光体ドラム72とベルト装置40とが接触位置に変位している状態で、第1駆動部86を第2速度で駆動させている。ここで、「第1駆動部86を第2速度で駆動させる」とは、第1駆動部86により出力カップリング72を駆動して第2速度で回転させることをいう。
そして、第1速度は第2速度よりも速い速度に設定されている。このように、前面カバー22が閉じた状態に変化した後に第1駆動部86を駆動する際に、第1駆動部86を第2速度よりも速い第1速度で駆動させることで、第1駆動部86の駆動を開始してから出力カップリング72と入力カップリング71とがかみ合うまでの時間を短くすることができる。
従って、CPU91がステップS06において感光体ドラム72とベルト装置40とを接触位置に変位させた後に画像形成を行う場合は、第1駆動部86の駆動を開始してから最初の画像形成を行うまでのファーストプリントアウトの時間を短くすることが可能となっている。
CPU91は、本実施形態においては、第1速度が第2速度よりも速くなるように第1駆動部86を駆動しているが、第1速度が第2速度よりも遅くなるように第1駆動部86を駆動することも可能である。
ここで、出力カップリング72と入力カップリング71とをかみ合わせるときに、出力カップリング72の回転速度が速すぎると、出力カップリング72の突起部72aが入力カップリング71の凹溝71aに嵌合しにくくなる場合がある。
このような場合に、第1速度が第2速度よりも遅くなるように第1駆動部86の駆動を制御することで、突起部72aを凹溝71aに容易に嵌合させることが可能となり、出力カップリング72と入力カップリング71とを円滑にかみ合わせることができる。これにより、その後に画像形成を行う場合には、適切に画像形成を行うことが可能となる。
このように、画像形成装置1においては、CPU91は、第1速度と第2速度とを異なる速度となるように第1駆動部86を制御することが可能となっている。これにより、出力カップリング72と入力カップリング71との状況に応じて、出力カップリング72と入力カップリング71とを適切にかみ合わせることが可能となっている。
この場合、出力カップリング72の回転速度の制御は、第1モータ861の回転速度を変化させることにより行ったり、第1駆動列862において駆動力を伝達する経路を切り替えることにより行ったりすることができる。
また、CPU91は、ステップS04において第1駆動部86および第2駆動部87を駆動した後、出力カップリング72が1回転する前に、離間機構80によって感光体ドラム51とベルト装置40とを接触位置に変位させることもできる。つまり、CPU91は、ステップS05における前記所定時間を、第1駆動部86および第2駆動部87の駆動を開始してから出力カップリング72が1回転する前までの時間に設定することができる。
前記所定時間をこのように設定することで、CPU91は、全ての出力カップリング72が入力カップリング71とかみ合う前に、感光体ドラム51とベルト装置40とを接触位置に変位させることができる。これにより、感光体ドラム51とベルト装置40とを接触位置に変位させた後に画像形成を行う場合には、第1駆動部86および第2駆動部87を駆動させてから最初の画像形成を行うまでのファーストプリントアウトタイムを短くすることができる。
[離間機構の第2実施形態]
感光体ドラム51とベルト装置40とを接触位置と離間位置との間で相対的に変位させる離間機構80は、図7に示す離間機構180のように構成することもできる。離間機構180においては、ベルト装置40を上下方向へ移動させることにより、感光体ドラム51とベルト装置40とを相対的に接触位置と離間位置との間で変位させるように構成している。
離間機構180は、移動アーム181と、リンクアーム182と、バネ183と、ソレノイド184とを有している。移動アーム181は、前後方向に延出するアーム部材である。移動アーム181は、装置本体2の支持面部27によって前後方向へ移動可能に支持されている。移動アーム181は、前端部に支持軸部181aを有している。
本実施形態においては、ベルト装置40における従動ローラ43の回転軸部43aが第1ガイド孔2aに上下摺動可能に支持されている。ベルト装置40は、駆動ローラ42の回転軸部42aを中心として、従動ローラ43の回転軸部43aが上下移動に構成されている。
リンクアーム182は、下端部が移動アーム181の支持軸部181aに回動可能に連結され、上端部が従動ローラ43の回転軸部43aに回動可能に連結されている。
バネ183は移動アーム181の前方に配置されており、移動アーム181を後方へ向けて付勢している。ソレノイド184はプランジャ184aを有しており、オンするとプランジャ184aが縮小して、オフするとプランジャ184aが伸長するように構成されている。ソレノイド184はASIC90に接続されており、CPU91の制御によりオンとオフとを切替可能に構成されている。
ソレノイド184がオンされた状態ではプランジャ184aが縮小し、移動アーム181はバネ183により後方に付勢されて、後方の第2後方位置(図7(a)に示す位置)に移動する。一方、ソレノイド184がオフされた状態ではプランジャ184aが伸長して、移動アーム181はソレノイド184によりバネ183の付勢力に抗して前方へ押圧され、第2後方位置よりも前方の第2前方位置(図7(b)に示す位置)に移動する。このように、ソレノイド184はオンとオフとを切り替えることにより、移動アーム181を第2後方位置と第2前方位置とに移動させることが可能となっている。
図7(a)に示すように、移動アーム181が第2後方位置に移動すると、支持軸部181aが従動ローラ43の回転軸部43aよりも後方に位置した状態となる。この状態では、リンクアーム182が傾倒姿勢となって、ベルト装置40の従動ローラ43が駆動ローラ42の回転軸部42aを中心として下方へ移動し、ベルト装置40の転写ベルト41が感光体ドラム51から離間する。
一方、図7(b)に示すように、移動アーム181が第2前方位置に移動すると、支持軸部181aは、図7(a)に示した位置よりも前方に位置した状態となる。この状態では、リンクアーム182が起立姿勢となって、ベルト装置40の従動ローラ43が駆動ローラ42の回転軸部42aを中心として上方へ移動し、ベルト装置40の転写ベルト41と感光体ドラム51とが接触する。
つまり、離間機構180は、ソレノイド184によって移動アーム181を第2前方位置と第2後方位置とに移動させることにより、感光体ドラム51とベルト装置40とを、互いに接触する接触位置と互いに離間する離間位置との間で相対的に変位させることが可能となっている。
本実施形態においては、感光体ドラム51とベルト装置40とが離間位置に変位したときには、全ての感光体ドラム51が転写ベルト41から離間するように構成することができる。
本実施形態においては、CPU91が離間制御を実行する際に、離間機構180によって感光体ドラム51とベルト装置40とを離間位置に変位させた後に、第1駆動部86および第2駆動部87を駆動することができる。従って、感光体ドラム51とベルト装置40とは接触位置に変位するまでは互いに接触することがなく、第1駆動部86および第2駆動部87の駆動を開始してから感光体ドラム51とベルト装置40とが離間位置にある間の時間の分だけ、感光体ドラム51およびベルト装置40に発生する傷つきを減少させることができる。
また、本実施形態においては、感光体ドラム51とベルト装置40とが離間位置に変位したときに、第1感光体ドラム51-1、第2感光体ドラム51-2、および第3感光体ドラム51-3が転写ベルト41から離間し、第4感光体ドラム51-4が転写ベルト41と接触した状態となるように構成することもできる。この場合、感光体ドラム51とベルト装置40とが離間位置に変位したときの第4感光体ドラム51-4は、感光体ドラム51とベルト装置40とが接触位置に変位したときの第4感光体ドラム51-4よりも、小さな押圧力で転写ベルト41に接触する。
このように構成した場合においても、CPU91が離間制御を実行する際には、第1感光体ドラム51-1、第2感光体ドラム51-2、および第3感光体ドラム51-3は、感光体ドラム51とベルト装置40とが接触位置に変位するまでは転写ベルト41と接触することがなく、感光体ドラム51およびベルト装置40に発生する傷つきを減少させることができる。
また、感光体ドラム51とベルト装置40とが離間位置に変位した状態においては、第4感光体ドラム51-4は、感光体ドラム51とベルト装置40とが接触位置に変位したときよりも小さな押圧力で転写ベルト41に接触するため、第4感光体ドラム51-4およびベルト装置40に発生する傷つきを減少させることができる。
[離間機構の第3実施形態]
感光体ドラム51とベルト装置40とを接触位置と離間位置との間で相対的に変位させる離間機構80は、図8に示す離間機構280のように構成することもできる。離間機構280においては、感光体ドラム51を上下方向へ移動させることにより、感光体ドラム51とベルト装置40とを相対的に接触位置と離間位置との間で変位させるように構成している。
離間機構280は、移動アーム281と、バネ282と、ソレノイド283とを有している。移動アーム281は前後方向に延出するアーム部材であり、装置本体2よって前後方向へ移動可能に支持されている。移動アーム281は、上方に突出するカム部281aを有している。カム部281aは、4つの感光体ドラム51に対応して4箇所に設けられている。
感光体ドラム51は回転軸部51aを有している。装置本体2は、上下方向に延出する第3ガイド孔2cを有しており、回転軸部51aは第3ガイド孔2cに上下摺動可能に支持されている。移動アーム281のカム部281aは、感光体ドラム51の回転軸部51aに当接可能であり、カム部281aが回転軸部51aに当接したときには、感光体ドラム51がカム部281aによって上方へ移動されるように構成している。
バネ282は移動アーム281の前方に配置されており、移動アーム281を後方へ向けて付勢している。ソレノイド283はプランジャ283aを有しており、オンするとプランジャ283aが伸長して、オフするとプランジャ283aが縮小するように構成されている。ソレノイド283はASIC90に接続されており、CPU91の制御によりオンとオフとを切替可能に構成されている。
ソレノイド283がオフされた状態ではプランジャ283aが縮小し、移動アーム281はバネ282により後方に付勢されて、後方の第3後方位置(図8(b)に示す位置)に移動する。一方、ソレノイド283がオンされた状態ではプランジャ283aが伸長して、移動アーム281はソレノイド283によりバネ282の付勢力に抗して前方へ押圧され、第3後方位置よりも前方の第3前方位置(図8(a)に示す位置)に移動する。このように、ソレノイド283はオンとオフとを切り替えることにより、移動アーム281を第3前方位置と第3後方位置とに移動させることが可能となっている。
図8(b)に示すように、移動アーム281が第3後方位置に移動した状態では、カム部281aは感光体ドラム51の回転軸部51aよりも後方に位置しており、カム部281aと回転軸部51aとは当接しない。カム部281aと回転軸部51aとが当接していない状態においては、感光体ドラム51は下方に移動して、感光体ドラム51とベルト装置40の転写ベルト41とが接触する。
一方、図8(a)に示すように、移動アーム281が第3前方位置に移動した状態では、カム部281aは回転軸部51aの下方に位置して回転軸部51aと当接する。カム部281aが回転軸部51aと当接すると、感光体ドラム51がカム部281aによって上方へ移動され、感光体ドラム51がベルト装置40の転写ベルト41から離間する。
つまり、離間機構280は、ソレノイド283によって移動アーム281を第3後方位置と第3前方位置とに移動させることにより、感光体ドラム51とベルト装置40とを、互いに接触する接触位置と互いに離間する離間位置との間で相対的に変位させることが可能となっている。本実施形態においては、感光体ドラム51とベルト装置40とが離間位置に変位したときには、全ての感光体ドラム51が転写ベルト41から離間する。
本実施形態においては、CPU91が離間制御を実行する際に、離間機構280によって感光体ドラム51とベルト装置40とを離間位置に変位させた後に、第1駆動部86および第2駆動部87を駆動することができる。従って、感光体ドラム51とベルト装置40とは接触位置に変位するまでは互いに接触することがなく、第1駆動部86および第2駆動部87の駆動を開始してから感光体ドラム51とベルト装置40とが離間位置にある間の時間の分だけ、感光体ドラム51およびベルト装置40に発生する傷つきを減少させることができる。
[離間機構の第4実施形態]
離間機構80は、図9に示す離間機構380のように構成することもできる。離間機構380においては、ベルト装置40における転写ローラ44の感光体ドラム51に対する接触状態を変化させることにより、転写ローラ44が感光体ドラム51に押圧された状態で接触する押圧状態と、感光体ドラム51に対する押圧力が開放された状態で転写ローラ44が感光体ドラム51に接触する開放状態、または転写ローラ44が感光体ドラム51から離間する離間状態とを切り替えるように構成している。
離間機構380は、支持アーム381と、バネ382と、ソレノイド383とを有している。支持アーム381は前後方向に延出するアーム部材であり、装置本体2によって上下方向へ移動可能に支持されている。
転写ローラ44は回転軸部44aを有している。装置本体2は、上下方向に延出する第4ガイド孔2dを有しており、回転軸部44aは第4ガイド孔2dに上下摺動可能に支持されている。転写ローラ44は、4つの感光体ドラム51に対応して4箇所に設けられている。
バネ382は、支持アーム381と転写ローラ44の回転軸部44aとの間に介装されており、回転軸部44aを上方に向けて付勢可能に構成されている。ソレノイド383はプランジャ383aを有しており、オンするとプランジャ383aが縮小して、オフするとプランジャ383aが伸長するように構成されている。ソレノイド383はASIC90に接続されており、CPU91の制御によりオンとオフとを切替可能に構成されている。
ソレノイド383がオフされた状態ではプランジャ383aが伸長し、支持アーム381はソレノイド383により上方の上方位置(図9(a)に示す位置)に移動される。一方、ソレノイド383がオンされた状態ではプランジャ383aが縮小して、支持アーム381は自重およびバネ382の付勢力により上方位置よりも下方の下方位置(図9(b)に示す位置)に移動する。このように、ソレノイド383はオフとオンとを切り替えることにより、支持アーム381を上方位置と下方位置とに移動させることが可能となっている。
図9(a)に示すように、支持アーム381が上方位置に移動した状態では、バネ382は圧縮された状態となっており、転写ローラ44を上方へ付勢している。バネ382により上方に付勢された転写ローラ44は、感光体ドラム51に押圧された状態で接触する押圧状態となる。
一方、図9(b)に示すように、支持アーム381が下方位置に移動した状態では、バネ382は自然状態となり、転写ローラ44を付勢していない。これにより、転写ローラ44は、感光体ドラム51に対する押圧力が開放された状態で感光体ドラム51に接触する開放状態となる。
つまり、離間機構380は、ソレノイド383によって支持アーム381を上方位置と下方位置とに移動させることにより、感光体ドラム51とベルト装置40との接触状態を、押圧状態と開放状態とに切り替えることが可能となっている。本実施形態においては、感光体ドラム51とベルト装置40との接触状態が開放状態となったときには、全ての転写ローラ44が感光体ドラム51に対する押圧力が開放された状態で感光体ドラム51に接触する。
本実施形態においては、CPU91が離間制御を実行する際に、離間機構380によって感光体ドラム51とベルト装置40とを開放状態に切り替えた後に、第1駆動部86および第2駆動部87を駆動することができる。従って、感光体ドラム51とベルト装置40とは、転写ローラ44が感光体ドラム51に押圧されていない状態で駆動されることとなる。これにより、転写ローラ44が感光体ドラム51に押圧された状態で感光体ドラム51とベルト装置40とを駆動した場合に比べて、感光体ドラム51およびベルト装置40に発生する傷つきを減少させることができる。
また、図10に示すように、本実施形態においては、下方位置に移動した支持アーム381が、バネ382が自然状態となる位置よりもさらに下方に位置するように構成することもできる。このように構成した場合、ソレノイド383がオンして支持アーム381が下方位置に移動したときには、転写ローラ44は下方へ移動して感光体ドラム51から離間する。
つまり、離間機構380は、ソレノイド383によって支持アーム381を上方位置と下方位置とに移動させることにより、感光体ドラム51とベルト装置40との接触状態を、押圧状態と離間状態とに切り替えることが可能となる。感光体ドラム51とベルト装置40とが離間状態となったときには、全ての転写ベルト41が感光体ドラム51から離間する。
このような構成においては、CPU91が離間制御を実行する際に、離間機構380によって感光体ドラム51とベルト装置40とを離間状態に切り替えた後に、第1駆動部86および第2駆動部87を駆動することができる。従って、感光体ドラム51とベルト装置40とは、転写ローラ44が感光体ドラム51から離間した状態で駆動されることとなる。これにより、転写ローラ44が感光体ドラム51に接触した状態で感光体ドラム51とベルト装置40とを駆動した場合に比べて、感光体ドラム51およびベルト装置40に発生する傷つきを減少させることができる。
[装置本体の第2実施形態]
装置本体2は、前面21に開口部2Aが形成されるとともに、開口部2Aを開閉する前面カバー22を有した構成の他に、以下のような構成とすることもできる。
図11(a)に示す装置本体2は、上面23に開口部2Bが形成されるとともに、開口部2Bを開閉する上面カバー24を有している。上面カバー24は、開口部を開閉可能なカバーの一例である。上面カバー24は、後端部の回動軸部24aを中心として回動可能に構成されており、前端部に下方へ突出する検出子24bを有している。装置本体2は、上面カバー24の開閉を検知する開閉センサ95を有している。開閉センサ95は装置本体2の上端部かつ前端部に配置されている。開閉センサ95は、ASIC90に接続されている。
開閉センサ95は、上面カバー24が閉じて開口部2Bを閉塞しているときに検出子24bを検出し、検出子24bを検出することにより上面カバー24が閉じていることを検知する。また、開閉センサ95は、上面カバー24が開いて開口部2Bを開放しているときに検出子24bを検出せず、検出子24bを検出しないことにより上面カバー24が開いていることを検知する。本実施形態においては、感光体ドラム51は、開口部2Bを介して、装置本体2に対して着脱可能に構成されている。
[装置本体の第3実施形態]
装置本体2は、さらに以下のような構成とすることもできる。
図11(b)に示す装置本体2は、右側面25に開口部2Cが形成されるとともに、開口部2Cを開閉する右側面カバー26を有している。右側面カバー26は、開口部を開閉可能なカバーの一例である。右側面カバー26は、下端部の回動軸部26aを中心として回動可能に構成されており、上端部に左方へ突出する検出子26bを有している。装置本体2は、右側面カバー26の開閉を検知する開閉センサ96を有している。開閉センサ96は装置本体2の上端部かつ後端部に配置されている。開閉センサ96は、ASIC90に接続されている。
開閉センサ96は、右側面カバー26が閉じて開口部2Cを閉塞しているときに検出子26bを検出し、検出子26bを検出することにより右側面カバー26が閉じていることを検知する。また、開閉センサ96は、右側面カバー26が開いて開口部2Cを開放しているときに検出子26bを検出せず、検出子26bを検出しないことにより右側面カバー26が開いていることを検知する。
本実施形態においては、感光体ドラム51は、開口部2Cを介して、装置本体2に対して着脱可能に構成されている。また、装置本体2は、左側面に開口部が形成されるとともに、左側面の開口部を開閉か可能なカバーを有した構成とすることもできる。
[本実施形態おける効果]
本実施形態においては、画像形成装置1は以下のように構成されている。
つまり、画像形成装置1は、電子写真方式の画像形成装置であって、装置本体2と、感光体ドラム51(第1感光体ドラム51-1および第2感光体ドラム51-2)と、ベルト装置40と、出力カップリング72と、第1駆動部86と、第2駆動部87と、離間機構80と、CPU91とを備える。感光体ドラム51は、装置本体2に対して着脱自在であり駆動力が入力される入力カップリング71を有する。ベルト装置40は、感光体ドラム51と対向配置される。出力カップリング72は、装置本体2に設けられ入力カップリング71に駆動力を出力する。第1駆動部86は、出力カップリング72を駆動する。第2駆動部87は、ベルト装置40を駆動する。離間機構80は、感光体ドラム51とベルト装置40とを互いに接触した接触位置と互いに離間した離間位置との間で相対的に変位させる。CPU91は、第1駆動部86、第2駆動部87、および離間機構80の駆動を制御する。CPU91は、離間機構80によって感光体ドラム51とベルト装置40とを離間位置に変位させた後、第1駆動部86および第2駆動部87を駆動させてから離間機構80によって感光体ドラム51を接触位置に変位させる。
このような構成により、第1駆動部86および第2駆動部87の駆動は、感光体ドラム51とベルト装置40とが離間位置に変位して互いに離間した状態で行われるため、感光体ドラム51とベルト装置40とは接触位置に変位するまでは互いに接触することがない。従って、第1駆動部86および第2駆動部87の駆動を開始してから感光体ドラム51とベルト装置40とが離間位置にある間の時間の分だけ、感光体ドラム51およびベルト装置40に発生する傷つきを減少させることができる。
また、CPU91は、全ての出力カップリング72と入力カップリング71とがかみ合った後に、離間機構80によって感光体ドラム51とベルト装置40とを接触位置に変位させる。
これにより、全ての感光体ドラム51が回転した状態でベルト装置40の転写ベルト41と接触するため、感光体ドラム51およびベルト装置40に傷つきが発生することを効果的に抑制可能となっている。
また、CPU91は、第1駆動部86を駆動させた後、出力カップリング72が1回転する前に、離間機構80によって感光体ドラム51とベルト装置40とを接触位置に変位させる
これにより、全ての出力カップリング72が入力カップリング71とかみ合う前に、感光体ドラム51とベルト装置40とを接触位置に変位させることができる。従って、感光体ドラム51とベルト装置40とを接触位置に変位させた後に画像形成を行う場合には、第1駆動部86および第2駆動部87を駆動させてから最初の画像形成を行うまでのファーストプリントアウトタイムを短くすることができる。
また、CPU91は、離間機構80によって第1感光体ドラム51とベルト装置40とを離間位置に変位させているときに第1駆動部86を第1速度で駆動させ、離間機構80によって第1感光体ドラム51とベルト装置40とを接触位置に変位させているときに第1駆動部86を第1速度とは異なる第2速度で駆動させる。
これにより、出力カップリング72と入力カップリング71との状況に応じて、出力カップリング72と入力カップリング71とを適切にかみ合わせることが可能となる。
また、第1速度は第2速度よりも速い。
これにより、感光体ドラム72とベルト装置40とを接触位置に変位させた後に画像形成を行う場合は、第1駆動部86の駆動を開始してから最初の画像形成を行うまでのファーストプリントアウトの時間を短くすることが可能となる。
また、第1速度は第2速度よりも遅い。
これにより、出力カップリング72と入力カップリング71とを円滑にかみ合わせることができ、その後に画像形成を行う場合には、適切に画像形成を行うことが可能となる。
また、出力カップリング72は、一位相のカップリングである。
これにより、一の感光体ドラム51(例えば、第1感光体ドラム51-1)に対応する出力カップリング72と入力カップリング71とがかみ合う位相と、他の感光体ドラム51(例えば、第2感光体ドラム51-2)に対応する出力カップリング72と入力カップリング71とがかみ合う位相とを常に一致させることができる。従って、感光体ドラム51が有している寸法誤差を修正することが容易であり、画像形成時における各色の色ずれを減少させることが可能となる。
また、装置本体2は、開口部2Aが形成された前面21と、開口部2Aを開閉可能な前面カバー22と、前面カバー22の開閉を検知する開閉センサ94とを有し、開口部2Aを介して感光体ドラム51を着脱可能であり、CPU91は、開閉センサ94の検知結果に基づいて前面カバー22が開いた状態から閉じた状態に変化したと判断した後に、第1駆動部86および第2駆動部87を駆動させてから、離間機構80によって感光体ドラム51とベルト装置40とを接触位置に変位させる。
このように、感光体ドラム51間で入力カップリング71の位相がずれている可能性が高い、前面カバー22が開いた状態から閉じた状態に変化した後に、第1駆動部86および第2駆動部87を駆動させてから、離間機構80によって感光体ドラム72とベルト装置40とを接触位置に変位させている。これにより、感光体ドラム51と転写ベルト41とに傷つきが発生することを効果的に抑制することが可能となる。
1 画像形成装置
2 装置本体
2A 開口部
5 画像形成部
21 前面
22 前面カバー
40 ベルト装置
41 転写ベルト
51 感光体ドラム
51-1 第1感光体ドラム
51-2 第2感光体ドラム
71 入力カップリング
72 出力カップリング
80 離間機構
86 第1駆動部
87 第2駆動部
91 CPU
94 開閉センサ

Claims (10)

  1. 電子写真方式の画像形成装置であって、
    装置本体と、
    前記装置本体に対して着脱自在であり駆動力が入力される第1入力カップリングを有する第1感光体ドラム、および前記装置本体に対して着脱自在であり駆動力が入力される第2入力カップリングを有する第2感光体ドラムと、
    前記第1感光体ドラムおよび前記第2感光体ドラムと対向配置されるベルト装置と、
    前記装置本体に設けられ前記第1入力カップリングに駆動力を出力する第1出力カップリング、および前記装置本体に設けられ前記第2入力カップリングに駆動力を出力する第2出力カップリングと、
    前記第1出力カップリングおよび前記第2出力カップリングを駆動する第1駆動部と、
    前記ベルト装置を駆動する第2駆動部と、
    前記第1感光体ドラムおよび前記第2感光体ドラムと前記ベルト装置とを互いに接触した接触位置と互いに離間した離間位置との間で相対的に変位させる離間機構と、
    前記第1駆動部、前記第2駆動部、および前記離間機構の駆動を制御する制御部と、
    を備え、
    前記第1出力カップリングおよび前記第2出力カップリングは、一位相のカップリングであり、
    前記制御部は、前記離間機構によって前記第1感光体ドラムおよび前記第2感光体ドラムと前記ベルト装置とを前記離間位置に変位させた後、前記第1駆動部および前記第2駆動部を駆動させて、前記第1出力カップリングが1回転する前であって、前記第1出力カップリングと前記第1入力カップリング、および前記第2出力カップリングと前記第2入力カップリングとがかみ合った後に、前記離間機構によって前記第1感光体ドラムおよび前記第2感光体ドラムと前記ベルト装置とを前記接触位置に変位させることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御部は、前記離間機構によって前記第1感光体ドラムと前記ベルト装置とを前記離間位置に変位させているときに前記第1駆動部を第1速度で駆動させ、前記離間機構によって前記第1感光体ドラムと前記ベルト装置とを前記接触位置に変位させているときに前記第1駆動部を第1速度とは異なる第2速度で駆動させることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記第1速度は前記第2速度よりも速いことを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  4. 前記第1速度は前記第2速度よりも遅いことを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  5. 前記装置本体は、
    開口部が形成された開口面と、前記開口部を開閉可能なカバーと、前記カバーの開閉を検知するセンサとを有し、
    前記開口部を介して前記第1感光体ドラムおよび前記第2感光体ドラムを着脱可能であり、
    前記制御部は、前記センサの検知結果に基づいて前記カバーが開いた状態から閉じた状態に変化したと判断した後に、第1駆動部および第2駆動部を駆動させてから、前記離間機構によって前記第1感光体ドラムと前記ベルト装置とを前記接触位置に変位させることを特徴とする請求項1~請求項の何れか一項に記載の画像形成装置。
  6. 前記ベルト装置は、駆動ローラと、従動ローラと、前記駆動ローラと前記従動ローラとの間に掛け渡されるベルトとを備え、
    前記離間機構は、
    前記駆動ローラと前記従動ローラとに接続され、傾倒姿勢と起立姿勢とに移動可能なリンクアームを備え、
    前記リンクアームが傾倒姿勢に移動した状態では、前記第1感光体ドラムおよび前記第2感光体ドラムと前記ベルト装置とが前記離間位置に変位し、
    前記リンクアームが起立姿勢に移動した状態では、前記第1感光体ドラムおよび前記第2感光体ドラムと前記ベルト装置とが前記接触位置に変位する請求項1~請求項の何れか一項に記載の画像形成装置。
  7. 前記離間機構により前記第1感光体ドラムおよび前記第2感光体ドラムと前記ベルト装置とが前記離間位置に変位した状態では、前記第1感光体ドラムと前記ベルトとの距離と、前記第2感光体ドラムと前記ベルトとの距離とが同じである請求項に記載の画像形成装置。
  8. 前記ベルト装置は、駆動ローラと、従動ローラと、前記駆動ローラと前記従動ローラとの間に掛け渡されるベルトとを備え、前記駆動ローラを中心として前記従動ローラが移動可能であり、
    前記離間機構は、
    前記従動ローラに接続され、傾倒姿勢と起立姿勢とに移動可能なリンクアームを備え、
    前記リンクアームが傾倒姿勢に移動した状態では、前記従動ローラが前記第1感光体ドラムから離れる側へ移動して、前記第1感光体ドラムおよび前記第2感光体ドラムと前記ベルト装置とが前記離間位置に変位し、
    前記リンクアームが起立姿勢に移動した状態では、前記従動ローラが前記第1感光体ドラムに近づく側へ移動して、前記第1感光体ドラムおよび前記第2感光体ドラムと前記ベルト装置とが前記接触位置に変位する請求項1~請求項の何れか一項に記載の画像形成装置。
  9. 前記離間機構は、
    前記第1感光体ドラムおよび前記第2感光体ドラムと当接しない位置と、前記第1感光体ドラムおよび前記第2感光体ドラムと当接する位置とに移動可能なカム部を備え、
    前記カム部が前記第1感光体ドラムおよび前記第2感光体ドラムと当接しない位置に移動した状態では、前記第1感光体ドラムおよび前記第2感光体ドラムが前記ベルト装置に近づく側へ移動して、前記第1感光体ドラムおよび前記第2感光体ドラムと前記ベルト装置とが前記接触位置に変位し、
    前記カム部が前記第1感光体ドラムおよび前記第2感光体ドラムと当接する位置に移動した状態では、前記第1感光体ドラムおよび前記第2感光体ドラムが前記カム部によって前記ベルト装置から離れる側へ移動して、前記第1感光体ドラムおよび前記第2感光体ドラムと前記ベルト装置とが前記離間位置に変位する請求項1~請求項の何れか一項に記載の画像形成装置。
  10. 前記ベルト装置は、駆動ローラと、従動ローラと、前記駆動ローラと前記従動ローラとの間に掛け渡されるベルトと、前記ベルトを挟んだ前記第1感光体ドラムおよび前記第2感光体ドラムに対向する位置に配置される転写ローラとを備え、
    前記離間機構は、
    前記第1感光体ドラムおよび前記第2感光体ドラムに近づく側の上方位置と、前記上方位置よりも前記第1感光体ドラムおよび前記第2感光体ドラムから離れる側の下方位置とに移動可能な支持アームを備え、
    前記支持アームが前記上方位置に移動した状態では、前記転写ローラは前記支持アームにより付勢されて、前記第1感光体ドラムおよび前記第2感光体ドラムに押圧された状態で接触し、
    前記支持アームが前記下方位置に移動した状態では、前記転写ローラは前記支持アームによって付勢されずに、前記第1感光体ドラムおよび前記第2感光体ドラムに対する押圧力が開放された状態で前記第1感光体ドラムおよび前記第2感光体ドラムに接触する、または前記第1感光体ドラムおよび前記第2感光体ドラムから離間する請求項1~請求項の何れか一項に記載の画像形成装置。
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