JP2011191598A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ドラム駆動モータ及びベルト駆動モータ各々に非同期式のモータを用いる構成において,感光体ドラム及び転写ベルトの表面速度差の防止を図ることのできる画像形成装置を提供すること。
【解決手段】表面速度差が所定範囲内である場合は,予め設定されたドラム設定線速を目標値とするドラム駆動モータの回転速度のフィードバック制御と,予め設定されたベルト設定線速を目標値とするベルト駆動モータの回転速度のフィードバック制御とを実行する。一方,表面速度差が所定範囲外である場合は,ドラム設定線速よりも転写ベルトの表面速度に近いドラム追従線速を目標値とするドラム駆動モータの回転速度のフィードバック制御と,ベルト設定線速より感光体ドラムの表面速度に近いベルト追従線速を目標値とするベルト駆動モータの回転速度のフィードバック制御とのいずれか一方又は両方を実行する。
【選択図】図6
【解決手段】表面速度差が所定範囲内である場合は,予め設定されたドラム設定線速を目標値とするドラム駆動モータの回転速度のフィードバック制御と,予め設定されたベルト設定線速を目標値とするベルト駆動モータの回転速度のフィードバック制御とを実行する。一方,表面速度差が所定範囲外である場合は,ドラム設定線速よりも転写ベルトの表面速度に近いドラム追従線速を目標値とするドラム駆動モータの回転速度のフィードバック制御と,ベルト設定線速より感光体ドラムの表面速度に近いベルト追従線速を目標値とするベルト駆動モータの回転速度のフィードバック制御とのいずれか一方又は両方を実行する。
【選択図】図6
Description
本発明は,感光体ドラムの駆動モータと該感光体ドラムに接触する転写ベルトの駆動モータとの両方に非同期式のモータを用いる画像形成装置に関し,特に,感光体ドラム及び転写ベルトの表面速度の差を所定範囲内に維持するためのモータ制御技術に関するものである。
一般に,タンデム方式と称されるカラー対応の複写機やプリンタ装置などの画像形成装置は,複数色に対応する複数の感光体ドラムと,該感光体ドラム各々に接触する中間転写ベルトとを備えている。そして,感光体ドラム各々に形成された各色のトナー像が中間転写ベルトに順次重ね合わせて転写されることにより,該中間転写ベルト上にカラー像が形成され,該中間転写ベルトから用紙にカラー像が転写される。
ここで,感光体ドラム各々は,該感光体ドラムに連結されたドラム駆動モータによって回転駆動される。また,中間転写ベルトは,該中間転写ベルトを張架するローラの一つであるベルトローラがベルト駆動モータによって回転駆動されることにより走行する。このとき,感光体ドラムと中間転写ベルトとの表面速度の差が大きくなると,相互に摺擦して傷やスリップ痕が生じるおそれがある。
そのため,従来から,感光体ドラムと中間転写ベルトとの表面速度差を防止するべく,ドラム駆動モータ及びベルト駆動モータの回転速度が制御される。このとき,ドラム駆動モータ及びベルト駆動モータにパルス同期式のステッピングモータを用いれば,各々の回転速度を正確に制御して,表面速度差を防止することが可能である。但し,ステッピングモータは,省電力や騒音低減の観点から好ましくないため,ドラム駆動モータ及びベルト駆動モータには,非同期式のDCブラシレスモータなどを用いることが望ましい。
そこで,例えば特許文献1では,ドラム駆動モータにDCブラシレスモータを用い,ベルト駆動モータにステッピングモータを用いる構成が開示されている。そして,このような構成においても感光体ドラムと中間転写ベルトとの表面速度の差を防止するべく,ベルト駆動モータに入力されるステップ信号に基づいてドラム駆動モータの回転速度を制御することが提案されている。
さらに,前記特許文献1では,ドラム駆動モータ及びベルト駆動モータの両方にDCブラシレスモータを用いることも提案されている。このとき,立ち上げ時には回転数が徐々に増大し,立ち下げ時には回転数が徐々に減少するように,ドラム駆動モータ及びベルト駆動モータにクロック信号を入力し,感光体ドラムと中間転写ベルトとの表面速度差の防止を図っている。
ここで,感光体ドラム各々は,該感光体ドラムに連結されたドラム駆動モータによって回転駆動される。また,中間転写ベルトは,該中間転写ベルトを張架するローラの一つであるベルトローラがベルト駆動モータによって回転駆動されることにより走行する。このとき,感光体ドラムと中間転写ベルトとの表面速度の差が大きくなると,相互に摺擦して傷やスリップ痕が生じるおそれがある。
そのため,従来から,感光体ドラムと中間転写ベルトとの表面速度差を防止するべく,ドラム駆動モータ及びベルト駆動モータの回転速度が制御される。このとき,ドラム駆動モータ及びベルト駆動モータにパルス同期式のステッピングモータを用いれば,各々の回転速度を正確に制御して,表面速度差を防止することが可能である。但し,ステッピングモータは,省電力や騒音低減の観点から好ましくないため,ドラム駆動モータ及びベルト駆動モータには,非同期式のDCブラシレスモータなどを用いることが望ましい。
そこで,例えば特許文献1では,ドラム駆動モータにDCブラシレスモータを用い,ベルト駆動モータにステッピングモータを用いる構成が開示されている。そして,このような構成においても感光体ドラムと中間転写ベルトとの表面速度の差を防止するべく,ベルト駆動モータに入力されるステップ信号に基づいてドラム駆動モータの回転速度を制御することが提案されている。
さらに,前記特許文献1では,ドラム駆動モータ及びベルト駆動モータの両方にDCブラシレスモータを用いることも提案されている。このとき,立ち上げ時には回転数が徐々に増大し,立ち下げ時には回転数が徐々に減少するように,ドラム駆動モータ及びベルト駆動モータにクロック信号を入力し,感光体ドラムと中間転写ベルトとの表面速度差の防止を図っている。
しかしながら,感光体ドラムや中間転写ベルトの表面速度を変更する場合に,非同期式のドラム駆動モータ及びベルト駆動モータ各々に入力するクロック信号のクロック数を同じように増減させても,感光体ドラム及び中間転写ベルトの負荷条件やイナーシャ(慣性)が異なる場合には,感光体ドラム及び中間転写ベルトの表面速度が同じ割合(傾き)で増減せず,その表面速度に大きな差が生じるおそれがある。例えば,カラー印刷モードからモノクロ印刷モードへの切り換えにより,感光体ドラム及び中間転写ベルトの表面速度の目標値を同じ割合で増加させた場合,感光体ドラムよりも回転負荷の大きい中間転写ベルトの表面速度の増加が,感光体ドラムの表面速度の増加に遅れるため,両者の表面速度に差が生じることになる。
従って,本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり,その目的とするところは,ドラム駆動モータ及びベルト駆動モータに非同期式のモータを用いる構成において,感光体ドラム及び転写ベルトの表面速度差の防止を図ることのできる画像形成装置を提供することにある。
従って,本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり,その目的とするところは,ドラム駆動モータ及びベルト駆動モータに非同期式のモータを用いる構成において,感光体ドラム及び転写ベルトの表面速度差の防止を図ることのできる画像形成装置を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明に係る画像形成装置は,感光体ドラムを回転駆動させる非同期式のドラム駆動モータと,前記感光体ドラムに接触する転写ベルトを走行させるベルトローラと,前記ベルトローラを回転駆動させる非同期式のベルト駆動モータと,前記感光体ドラムの表面速度を検出するドラム速度検出手段と,前記転写ベルトの表面速度を検出するベルト速度検出手段と,前記ドラム速度検出手段及び前記ベルト速度検出手段で検出される前記感光体ドラム及び前記転写ベルトの表面速度の差を算出する表面速度差算出手段とを備えている。また,前記表面速度差算出手段により算出された前記表面速度差が予め設定された所定範囲内である場合に,予め設定されたドラム設定線速を目標値とする前記ドラム駆動モータの回転速度のフィードバック制御と,予め設定されたベルト設定線速を目標値とする前記ベルト駆動モータの回転速度のフィードバック制御とを実行する第1のフィードバック制御手段を備えている。さらに,前記表面速度差算出手段により算出された前記表面速度差が前記所定範囲外である場合に,前記ドラム設定線速より前記転写ベルトの表面速度に近いドラム追従線速を目標値とする前記ドラム駆動モータの回転速度のフィードバック制御と,前記ベルト設定線速より前記感光体ドラムの表面速度に近いベルト追従線速を目標値とする前記ベルト駆動モータの回転速度のフィードバック制御とのいずれか一方又は両方を実行する第2のフィードバック制御手段を備えている。
本発明に係る画像形成装置では,前記感光体ドラム及び前記転写ベルトの表面速度差が前記所定範囲外である場合には,前記ドラム設定線速や前記ベルト設定線速よりも他方の現在の表面速度に近い前記ドラム追従線速や前記ベルト追従線速を目標値として,前記ドラム駆動モータや前記ベルト駆動モータの回転速度のフィードバック制御が行われることになるため,該感光体ドラム及び転写ベルトの表面速度の差を抑制することができる。従って,前記感光体ドラム及び前記転写ベルトの摺擦による傷やスリップ痕,摩耗などを防止することができる。
本発明に係る画像形成装置では,前記感光体ドラム及び前記転写ベルトの表面速度差が前記所定範囲外である場合には,前記ドラム設定線速や前記ベルト設定線速よりも他方の現在の表面速度に近い前記ドラム追従線速や前記ベルト追従線速を目標値として,前記ドラム駆動モータや前記ベルト駆動モータの回転速度のフィードバック制御が行われることになるため,該感光体ドラム及び転写ベルトの表面速度の差を抑制することができる。従って,前記感光体ドラム及び前記転写ベルトの摺擦による傷やスリップ痕,摩耗などを防止することができる。
特に,前記ベルト駆動モータの回転速度の変動による前記転写ベルトの表面速度の応答性は,前記ドラム駆動モータの回転速度の変動による前記転写ベルトの表面速度の応答性に比べて劣るため,前記第2のフィードバック制御手段は,前記ドラム追従線速を目標値とする前記ドラム駆動モータの回転速度のフィードバック制御のみを実行することが考えられる。これにより,前記感光体ドラム及び前記転写ベルトの表面速度の差が前記所定範囲外である場合に,その差を迅速に縮めることができる。
ここで,前記第2のフィードバック制御手段が,前記転写ベルトの表面速度及び前記ドラム設定線速に基づいて前記ドラム追従線速を算出するものであることが考えられる。このとき,前記第2のフィードバック制御手段は,前記ドラム追従線速を,前記表面速度差算出手段により算出された前記表面速度差が大きいほど前記転写ベルトの表面速度に近い値に設定し,該表面速度差が小さいほど前記ドラム設定線速に近い値に設定するものである。
より具体的には,前記第2のフィードバック制御手段が,前前記表面速度差算出手段により算出された前記表面速度差が予め設定された第1の閾値以上である場合は,前記転写ベルトの表面速度及び前記ドラム設定線速を加算した値に予め設定された第1の係数を乗じた値を前記ドラム追従線速として設定し,前記表面速度差が前記第1の閾値よりも大きい第2の閾値以上である場合は,前記転写ベルトの表面速度に予め設定された第2の係数を乗じた値を前記ドラム追従線速として設定するものであることが考えられる。
ここで,前記第2のフィードバック制御手段が,前記転写ベルトの表面速度及び前記ドラム設定線速に基づいて前記ドラム追従線速を算出するものであることが考えられる。このとき,前記第2のフィードバック制御手段は,前記ドラム追従線速を,前記表面速度差算出手段により算出された前記表面速度差が大きいほど前記転写ベルトの表面速度に近い値に設定し,該表面速度差が小さいほど前記ドラム設定線速に近い値に設定するものである。
より具体的には,前記第2のフィードバック制御手段が,前前記表面速度差算出手段により算出された前記表面速度差が予め設定された第1の閾値以上である場合は,前記転写ベルトの表面速度及び前記ドラム設定線速を加算した値に予め設定された第1の係数を乗じた値を前記ドラム追従線速として設定し,前記表面速度差が前記第1の閾値よりも大きい第2の閾値以上である場合は,前記転写ベルトの表面速度に予め設定された第2の係数を乗じた値を前記ドラム追従線速として設定するものであることが考えられる。
本発明によれば,前記感光体ドラム及び前記転写ベルトの表面速度差が前記所定範囲外である場合には,前記ドラム設定線速や前記ベルト設定線速よりも他方の現在の表面速度に近い前記ドラム追従線速や前記ベルト追従線速を目標値として,前記ドラム駆動モータや前記ベルト駆動モータの回転速度のフィードバック制御が行われることになるため,該感光体ドラム及び転写ベルトの表面速度の差を抑制することができる。従って,前記感光体ドラム及び前記転写ベルトの摺擦による傷やスリップ痕,摩耗などを防止することができる。
以下添付図面を参照しながら,本発明の実施の形態について説明し,本発明の理解に供する。尚,以下の実施の形態は,本発明を具体化した一例であって,本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
まず,図1を用いて,本発明の実施の形態に係る複合機Xの概略構成について説明する。なお,前記複合機Xは,本発明に係る画像形成装置の一例に過ぎず,複写機やプリンタ,ファクシミリ装置なども本発明に係る画像形成装置に該当する。
図1に示すように,本発明の実施の形態に係る複合機Xは,当該複合機Xを統括的に制御するメイン制御部1と,当該複合機Xにおいて各種の情報の表示や入力操作を行うための液晶ディスプレイ,タッチパネル等を有する操作表示部2と,不図示の原稿台や自動原稿搬送装置(ADF)などにセットされた原稿から画像データを読み取る画像読取部3と,前記画像読取部3で読み取られた画像データや不図示の外部装置などから受信した画像データ等を記憶する画像メモリ4と,前記画像メモリ4に記憶された画像データに基づく画像形成処理を実行する画像形成部5とを備えて概略構成されている。なお,前記メイン制御部1は,CPU(演算装置)やROM,RAM等の制御機器を有してなり,前記ROMに格納された所定のプログラムに従った処理を実行することにより当該複合機Xを制御する。
まず,図1を用いて,本発明の実施の形態に係る複合機Xの概略構成について説明する。なお,前記複合機Xは,本発明に係る画像形成装置の一例に過ぎず,複写機やプリンタ,ファクシミリ装置なども本発明に係る画像形成装置に該当する。
図1に示すように,本発明の実施の形態に係る複合機Xは,当該複合機Xを統括的に制御するメイン制御部1と,当該複合機Xにおいて各種の情報の表示や入力操作を行うための液晶ディスプレイ,タッチパネル等を有する操作表示部2と,不図示の原稿台や自動原稿搬送装置(ADF)などにセットされた原稿から画像データを読み取る画像読取部3と,前記画像読取部3で読み取られた画像データや不図示の外部装置などから受信した画像データ等を記憶する画像メモリ4と,前記画像メモリ4に記憶された画像データに基づく画像形成処理を実行する画像形成部5とを備えて概略構成されている。なお,前記メイン制御部1は,CPU(演算装置)やROM,RAM等の制御機器を有してなり,前記ROMに格納された所定のプログラムに従った処理を実行することにより当該複合機Xを制御する。
次に,図2の模式図を用いて,前記画像形成部5の概略構成について説明する。
図2に示すように,前記画像形成部5は,いわゆるタンデム方式のカラー画像形成部であって,シアン(C),マゼンタ(M),イエロー(Y),ブラック(K)の各色に対応して設けられた四つの画像形成ユニット50a〜50dと,前記画像形成ユニット50a〜50dによりカラー画像が中間転写される中間転写装置60と,前記中間転写装置60から用紙にカラー画像を転写する転写ローラ70とを備えて概略構成されている。
前記画像形成ユニット50a〜50dは,帯電装置51a〜51dにより所定の電位に一様に帯電される四つの感光体ドラム53a〜53dと,前記感光体ドラム53a〜53dに光を照射することにより該感光体ドラム53a〜53dの表面上に静電潜像を形成する露光装置52a〜52dと,前記感光体ドラム53a〜53dの表面上に形成された静電潜像を不図示のトナー収容部から供給される各色のトナーによりトナー像として現像(可視像化)する現像装置54a〜54dと,前記感光体ドラム53a〜53dに形成されたトナー像を後述の中間転写ベルト61に転写する一次転写ローラ55a〜55dとを備えている。
図2に示すように,前記画像形成部5は,いわゆるタンデム方式のカラー画像形成部であって,シアン(C),マゼンタ(M),イエロー(Y),ブラック(K)の各色に対応して設けられた四つの画像形成ユニット50a〜50dと,前記画像形成ユニット50a〜50dによりカラー画像が中間転写される中間転写装置60と,前記中間転写装置60から用紙にカラー画像を転写する転写ローラ70とを備えて概略構成されている。
前記画像形成ユニット50a〜50dは,帯電装置51a〜51dにより所定の電位に一様に帯電される四つの感光体ドラム53a〜53dと,前記感光体ドラム53a〜53dに光を照射することにより該感光体ドラム53a〜53dの表面上に静電潜像を形成する露光装置52a〜52dと,前記感光体ドラム53a〜53dの表面上に形成された静電潜像を不図示のトナー収容部から供給される各色のトナーによりトナー像として現像(可視像化)する現像装置54a〜54dと,前記感光体ドラム53a〜53dに形成されたトナー像を後述の中間転写ベルト61に転写する一次転写ローラ55a〜55dとを備えている。
また,前記中間転写装置60は,前記感光体ドラム53a〜53d各々に接触して設けられ,該感光体ドラム53a〜53dに形成されたトナー像が順次合成されて転写される中間転写ベルト61と,回転駆動により前記中間転写ベルト61を矢印R1方向に走行させるベルトローラ62と,前記中間転写ベルト61に接触して配設され周知のテンション機構によって前記中間転写ベルト61を所定のテンションで張架した状態に支持するテンションローラ63と,前記中間転写ベルト61の走行に従って回転する従動ローラ64とを備えている。前記感光体ドラム53a〜53d各々に形成された各色のトナー像は,前記中間転写ベルト61が前記感光体ドラム53a〜53dと前記一次転写ローラ55a〜55dとにより圧接された状態で走行することによって,該中間転写ベルト61に順に重ね合わせて転写される。
前記転写ローラ70は,前記従動ローラ64と共に前記中間転写ベルト61を挟持しており,該中間転写ベルト61と用紙とを圧接させた状態で回転することにより,その用紙に前記中間転写ベルト61上に形成されたトナー像を転写するものである。
なお,本実施の形態では,前記感光体ドラム53a〜53dと前記中間転写ベルト61との摺擦を問題に挙げて説明するが,該中間転写ベルト61に代えて,用紙を搬送する用紙搬送転写ベルトなど,前記感光体ドラム53a〜53dに接触する転写ベルトが設けられている場合にも同様である。
前記転写ローラ70は,前記従動ローラ64と共に前記中間転写ベルト61を挟持しており,該中間転写ベルト61と用紙とを圧接させた状態で回転することにより,その用紙に前記中間転写ベルト61上に形成されたトナー像を転写するものである。
なお,本実施の形態では,前記感光体ドラム53a〜53dと前記中間転写ベルト61との摺擦を問題に挙げて説明するが,該中間転写ベルト61に代えて,用紙を搬送する用紙搬送転写ベルトなど,前記感光体ドラム53a〜53dに接触する転写ベルトが設けられている場合にも同様である。
続いて,図3を参照しつつ,前記画像形成部5の駆動系の要部構成について説明する。
図3に示すように,前記画像形成部5は,前記感光体ドラム53a〜53dを回転駆動させる非同期式のドラム駆動モータ56a〜56dと,前記感光体ドラム53a〜53dの回転速度を検出する回転速度センサ57a〜57dと,前記ベルトローラ62を回転駆動させる非同期式のベルト駆動モータ62aと,前記ベルトローラ62の回転速度を検出する回転速度センサ62bと,前記ドラム駆動モータ56a〜56d及び前記ベルト駆動モータ62aを制御するモータ制御回路80とを備えている。ここに,前記ドラム駆動モータ56a〜56d及び前記ベルトローラ62は,例えばDCブラシレスモータである。
また,前記回転速度センサ57a〜57dや前記回転速度センサ62bは,例えば前記感光体ドラム53a〜53dや前記ベルトローラ62に装着されたロータリーエンコーダである。もちろん,前記ドラム駆動モータ56a〜56dや前記ベルト駆動モータ62aの回転速度を検出し,該回転速度に基づいて前記感光体ドラム53a〜53dや前記ベルトローラ62の回転速度を算出するものであってもよい。
図3に示すように,前記画像形成部5は,前記感光体ドラム53a〜53dを回転駆動させる非同期式のドラム駆動モータ56a〜56dと,前記感光体ドラム53a〜53dの回転速度を検出する回転速度センサ57a〜57dと,前記ベルトローラ62を回転駆動させる非同期式のベルト駆動モータ62aと,前記ベルトローラ62の回転速度を検出する回転速度センサ62bと,前記ドラム駆動モータ56a〜56d及び前記ベルト駆動モータ62aを制御するモータ制御回路80とを備えている。ここに,前記ドラム駆動モータ56a〜56d及び前記ベルトローラ62は,例えばDCブラシレスモータである。
また,前記回転速度センサ57a〜57dや前記回転速度センサ62bは,例えば前記感光体ドラム53a〜53dや前記ベルトローラ62に装着されたロータリーエンコーダである。もちろん,前記ドラム駆動モータ56a〜56dや前記ベルト駆動モータ62aの回転速度を検出し,該回転速度に基づいて前記感光体ドラム53a〜53dや前記ベルトローラ62の回転速度を算出するものであってもよい。
前記モータ制御回路80は,前記ドラム駆動モータ56a〜56d各々の回転速度を制御するドラム駆動モータ制御部81と,前記ベルト駆動モータ62aの回転速度を制御するベルト駆動モータ制御部82と,前記メイン制御部1からの制御指令に従って前記ドラム駆動モータ制御部81にドラム設定線速,前記ベルト駆動モータ制御部82にベルト設定線速をそれぞれ入力する目標値設定部83とを有している。なお,前記ドラム設定線速は,前記ベルト設定線速と同じ或いは前記ベルト設定線速よりも若干遅いものである。
具体的に,前記目標値設定部83は,前記感光体ドラム53a〜53d各々の表面速度が前記ドラム設定線速となる該感光体ドラム53a〜53dの回転速度を,目標値として前記ドラム駆動モータ制御部81に入力する。また,前記目標値設定部83は,前記中間転写ベルト61の表面速度が前記ベルト設定線速となる該ベルトローラ62の回転速度を,目標値として前記ベルト駆動モータ制御部82に入力する。
これにより,前記ドラム駆動モータ制御部81及び前記ベルト駆動モータ制御部82各々は,前記目標値設定部83によって設定された前記ドラム設定線速及び前記ベルト設定線速を目標値として,前記ドラム駆動モータ56a〜56d及び前記ベルト駆動モータ62aの回転速度のフィードバック制御を実行することとなる。
具体的に,前記目標値設定部83は,前記感光体ドラム53a〜53d各々の表面速度が前記ドラム設定線速となる該感光体ドラム53a〜53dの回転速度を,目標値として前記ドラム駆動モータ制御部81に入力する。また,前記目標値設定部83は,前記中間転写ベルト61の表面速度が前記ベルト設定線速となる該ベルトローラ62の回転速度を,目標値として前記ベルト駆動モータ制御部82に入力する。
これにより,前記ドラム駆動モータ制御部81及び前記ベルト駆動モータ制御部82各々は,前記目標値設定部83によって設定された前記ドラム設定線速及び前記ベルト設定線速を目標値として,前記ドラム駆動モータ56a〜56d及び前記ベルト駆動モータ62aの回転速度のフィードバック制御を実行することとなる。
ここに,図4は,前記ドラム駆動モータ制御部81及び前記ベルト駆動モータ制御部82各々において実行されるフィードバック制御の内容を示す制御伝達図である。
図4(a)に示すように,前記ドラム駆動モータ制御部81では,前記目標値設定部83で設定された目標値と,前記回転速度センサ57aによる検出速度とが制御演算部811に入力される。そして,前記制御演算部811は,前記目標値と前記検出速度との差を算出して,その差を減少させるクロック周波数の値を設定し,PWM制御部812に入力する。これにより,前記PWM制御部812は,前記制御演算部811から入力されたクロック周波数に基づいて前記ドラム駆動モータ56aへの供給電力を制御し,該ドラム駆動モータ56aの回転速度を調整する。
このように,前記ドラム駆動モータ制御部81では,前記目標値と前記検出速度との差が小さくなるように,前記ドラム駆動モータ57aの回転速度のフィードバック制御(例えばPID制御)が行われ,前記感光体ドラム53aの表面速度が前記ドラム設定線速に維持される。なお,前記ドラム駆動モータ制御部81は,他の前記ドラム駆動モータ57b〜57dについても同様のフィードバック制御を実行する。
図4(a)に示すように,前記ドラム駆動モータ制御部81では,前記目標値設定部83で設定された目標値と,前記回転速度センサ57aによる検出速度とが制御演算部811に入力される。そして,前記制御演算部811は,前記目標値と前記検出速度との差を算出して,その差を減少させるクロック周波数の値を設定し,PWM制御部812に入力する。これにより,前記PWM制御部812は,前記制御演算部811から入力されたクロック周波数に基づいて前記ドラム駆動モータ56aへの供給電力を制御し,該ドラム駆動モータ56aの回転速度を調整する。
このように,前記ドラム駆動モータ制御部81では,前記目標値と前記検出速度との差が小さくなるように,前記ドラム駆動モータ57aの回転速度のフィードバック制御(例えばPID制御)が行われ,前記感光体ドラム53aの表面速度が前記ドラム設定線速に維持される。なお,前記ドラム駆動モータ制御部81は,他の前記ドラム駆動モータ57b〜57dについても同様のフィードバック制御を実行する。
同じく,図4(b)に示すように,前記ベルト駆動モータ制御部82では,前記目標値設定部83で設定された目標値と,前記回転速度センサ62bによる検出速度とが制御演算部821に入力される。そして,前記制御演算部821は,前記目標値と前記検出速度との差を算出して,その差を減少させるクロック周波数の値を設定し,PWM制御部822に入力する。これにより,前記PWM制御部822は,前記制御演算部821から入力されたクロック周波数に基づいて前記ベルト駆動モータ62aへの供給電力を制御し,該ベルト駆動モータ62aの回転速度を調整する。
このように,前記ベルト駆動モータ制御部82では,前記目標値と前記検出速度との差が小さくなるように,前記ベルト駆動モータ62aの回転速度のフィードバック制御(例えばPID制御)が行われ,前記中間転写ベルト61の表面速度が前記ベルト設定線速に維持される。
このように,前記ベルト駆動モータ制御部82では,前記目標値と前記検出速度との差が小さくなるように,前記ベルト駆動モータ62aの回転速度のフィードバック制御(例えばPID制御)が行われ,前記中間転写ベルト61の表面速度が前記ベルト設定線速に維持される。
ここに,図5(a),(b)は,前記ドラム駆動モータ制御部81及び前記ベルト駆動モータ制御部82によるフィードバック制御の結果の一例を示している。
ここでは,前記感光体ドラム53a〜53dと前記中間転写ベルト61との負荷条件やイナーシャが同じであるとする。この場合,図5(a),(b)に示すように,前記ドラム設定線速及び前記ベルト設定線速を同様に増減させたとき,前記感光体ドラム53a〜53d及び前記中間転写ベルト61各々の実際の表面速度が同様の割合で変化するため,前記感光体ドラム53a〜53d及び前記中間転写ベルト61の表面速度に大きな差は生じない。
しかしながら,通常は前記感光体ドラム53a〜53dと前記中間転写ベルト61との負荷条件やイナーシャが異なる。そのため,前記ドラム設定線速や前記ベルト設定線速が変化すると,前記ドラム駆動モータ制御部81及び前記ベルト駆動モータ制御部82によるフィードバック制御が行われても,その変化後の前記ドラム設定線速や前記ベルト設定線速に安定するまでの間,前記感光体ドラム53a〜53d及び前記中間転写ベルト61各々の表面速度が異なる割合で変化し,該感光体ドラム53a〜53d及び前記中間転写ベルト61の表面速度に一時的な差が生じるおそれがある。
例えば,前記ドラム駆動モータ56a〜56dの回転負荷が前記ベルト駆動モータ62aよりも小さい場合には,前記感光体ドラム53a〜53dの表面速度が前記中間転写ベルト61の表面速度よりも早く増加することにより表面速度に差が生じる。
そこで,前記複合機Xでは,前記モータ制御回路80が後述のモータ制御処理を実行することにより,前記感光体ドラム53a〜53dの表面速度と前記中間転写ベルト61の表面速度との差を所定範囲内に維持する。
ここでは,前記感光体ドラム53a〜53dと前記中間転写ベルト61との負荷条件やイナーシャが同じであるとする。この場合,図5(a),(b)に示すように,前記ドラム設定線速及び前記ベルト設定線速を同様に増減させたとき,前記感光体ドラム53a〜53d及び前記中間転写ベルト61各々の実際の表面速度が同様の割合で変化するため,前記感光体ドラム53a〜53d及び前記中間転写ベルト61の表面速度に大きな差は生じない。
しかしながら,通常は前記感光体ドラム53a〜53dと前記中間転写ベルト61との負荷条件やイナーシャが異なる。そのため,前記ドラム設定線速や前記ベルト設定線速が変化すると,前記ドラム駆動モータ制御部81及び前記ベルト駆動モータ制御部82によるフィードバック制御が行われても,その変化後の前記ドラム設定線速や前記ベルト設定線速に安定するまでの間,前記感光体ドラム53a〜53d及び前記中間転写ベルト61各々の表面速度が異なる割合で変化し,該感光体ドラム53a〜53d及び前記中間転写ベルト61の表面速度に一時的な差が生じるおそれがある。
例えば,前記ドラム駆動モータ56a〜56dの回転負荷が前記ベルト駆動モータ62aよりも小さい場合には,前記感光体ドラム53a〜53dの表面速度が前記中間転写ベルト61の表面速度よりも早く増加することにより表面速度に差が生じる。
そこで,前記複合機Xでは,前記モータ制御回路80が後述のモータ制御処理を実行することにより,前記感光体ドラム53a〜53dの表面速度と前記中間転写ベルト61の表面速度との差を所定範囲内に維持する。
以下,図6のフローチャートに従って,前記モータ制御回路80によって実行されるモータ制御処理の手順の一例について説明する。なお,図中のS1,S2,…は処理手順(ステップ)の番号を表している。
例えば,当該モータ制御処理は,前記モータ制御回路80によって前記ドラム駆動モータ56a〜56d及び前記ベルト駆動モータ62aの回転速度のフィードバック制御が行われている間に随時実行されるものである。
また,前記感光体ドラム53a〜53dや前記中間転写ベルト61の表面速度の目標値であるドラム設定線速やベルト設定線速が変更され,前記ドラム駆動モータ56a〜56d及び前記ベルト駆動モータ62aの目標値が変動した場合に,前記ドラム駆動モータ56a〜56d及び前記ベルト駆動モータ62aがその変動後の目標値に達するまでの間,実行されるものであってもよい。例えば,前記ドラム駆動モータ56a〜56d及び前記ベルト駆動モータ62aの目標値は,カラー印刷モード,モノクロ印刷モード,厚紙印刷モード,OHP印刷モードなどの各種印刷モードが切り換えられて前記ドラム設定線速や前記ベルト設定線速が変化することに伴って変動する。
なお,当該モータ制御処理は,前記ドラム駆動モータ56a〜56d各々について並行して実行されるものであるが,ここでは説明の便宜上,前記ドラム駆動モータ56aについて実行された場合を例に挙げて説明する。
例えば,当該モータ制御処理は,前記モータ制御回路80によって前記ドラム駆動モータ56a〜56d及び前記ベルト駆動モータ62aの回転速度のフィードバック制御が行われている間に随時実行されるものである。
また,前記感光体ドラム53a〜53dや前記中間転写ベルト61の表面速度の目標値であるドラム設定線速やベルト設定線速が変更され,前記ドラム駆動モータ56a〜56d及び前記ベルト駆動モータ62aの目標値が変動した場合に,前記ドラム駆動モータ56a〜56d及び前記ベルト駆動モータ62aがその変動後の目標値に達するまでの間,実行されるものであってもよい。例えば,前記ドラム駆動モータ56a〜56d及び前記ベルト駆動モータ62aの目標値は,カラー印刷モード,モノクロ印刷モード,厚紙印刷モード,OHP印刷モードなどの各種印刷モードが切り換えられて前記ドラム設定線速や前記ベルト設定線速が変化することに伴って変動する。
なお,当該モータ制御処理は,前記ドラム駆動モータ56a〜56d各々について並行して実行されるものであるが,ここでは説明の便宜上,前記ドラム駆動モータ56aについて実行された場合を例に挙げて説明する。
<ステップS1>
まず,ステップS1において,前記ドラム駆動モータ制御部81及び前記ベルト駆動モータ制御部82は,前記回転速度センサ57a及び前記回転速度センサ62bで検出される前記感光体ドラム53a及び前記ベルトローラ62の回転速度に基づいて,前記感光体ドラム53a及び前記中間転写ベルト61の表面速度を検出する。以下,ここで検出される前記感光体ドラム53aの表面速度をVb,前記中間転写ベルト61の表面速度をVdとする。
具体的に,前記ドラム駆動モータ制御部81は,前記回転速度センサ57aによって検出された前記ドラム駆動モータ56aの回転速度及び前記感光体ドラム53aのサイズ(半径など)に基づいて,前記感光体ドラム53aの表面速度Vbを算出する。前記ドラム駆動モータ制御部81は,ここで算出した前記感光体ドラム53aの表面速度Vbを前記目標値設定部83に入力する。
また,前記ベルト駆動モータ制御部82は,前記回転速度センサ62bによって検出された前記ベルトローラ62の回転速度及び前記ベルトローラ62のサイズ(半径など)に基づいて,前記中間転写ベルト61の表面速度Vdを算出する。前記ベルト駆動モータ制御部82は,ここで算出した前記中間転写ベルト61の表面速度Vdを前記目標値設定部83に入力する。
なお,前記感光体ドラム53aの表面速度や前記中間転写ベルト61の表面速度の検出手法はこれに限らず,例えば前記感光体ドラム53aや前記中間転写ベルト61の非画像形成領域に所定間隔毎に形成されたスリットを光学センサによって検出し,該検出結果に応じて速度を算出することなども考えられる。
まず,ステップS1において,前記ドラム駆動モータ制御部81及び前記ベルト駆動モータ制御部82は,前記回転速度センサ57a及び前記回転速度センサ62bで検出される前記感光体ドラム53a及び前記ベルトローラ62の回転速度に基づいて,前記感光体ドラム53a及び前記中間転写ベルト61の表面速度を検出する。以下,ここで検出される前記感光体ドラム53aの表面速度をVb,前記中間転写ベルト61の表面速度をVdとする。
具体的に,前記ドラム駆動モータ制御部81は,前記回転速度センサ57aによって検出された前記ドラム駆動モータ56aの回転速度及び前記感光体ドラム53aのサイズ(半径など)に基づいて,前記感光体ドラム53aの表面速度Vbを算出する。前記ドラム駆動モータ制御部81は,ここで算出した前記感光体ドラム53aの表面速度Vbを前記目標値設定部83に入力する。
また,前記ベルト駆動モータ制御部82は,前記回転速度センサ62bによって検出された前記ベルトローラ62の回転速度及び前記ベルトローラ62のサイズ(半径など)に基づいて,前記中間転写ベルト61の表面速度Vdを算出する。前記ベルト駆動モータ制御部82は,ここで算出した前記中間転写ベルト61の表面速度Vdを前記目標値設定部83に入力する。
なお,前記感光体ドラム53aの表面速度や前記中間転写ベルト61の表面速度の検出手法はこれに限らず,例えば前記感光体ドラム53aや前記中間転写ベルト61の非画像形成領域に所定間隔毎に形成されたスリットを光学センサによって検出し,該検出結果に応じて速度を算出することなども考えられる。
<ステップS2〜S3>
そして,ステップS2において,前記目標値設定部83は,前記ステップS1で検出された前記感光体ドラム53aの表面速度Vbと前記中間転写ベルト61の表面速度Vdとの差(|Vb−Vd|)を算出する。ここに,前記表面速度差を算出するときの前記目標値設定部83が表面速度差算出手段に相当する。
その後,ステップS3において,前記目標値設定部83は,前記ステップS2で算出された表面速度差が予め設定された第1の閾値以上であるか否かを判断する。ここに,前記第1の閾値は,前記表面速度差の程度を判断するために予め設定されたものであって,例えば前記感光体ドラム53aの表面速度の0.1%であることが考えられる。この場合,|Vb−Vd|≧0.1・Vd/100であるか否かが判断される。
ここで,前記表面速度差が前記第1の閾値以上であると判断されると(S3のYes側),処理はステップS4に移行し,前記第1の閾値未満であると判断されると(S3のNo側),処理は前記ステップS11に移行する。
そして,ステップS2において,前記目標値設定部83は,前記ステップS1で検出された前記感光体ドラム53aの表面速度Vbと前記中間転写ベルト61の表面速度Vdとの差(|Vb−Vd|)を算出する。ここに,前記表面速度差を算出するときの前記目標値設定部83が表面速度差算出手段に相当する。
その後,ステップS3において,前記目標値設定部83は,前記ステップS2で算出された表面速度差が予め設定された第1の閾値以上であるか否かを判断する。ここに,前記第1の閾値は,前記表面速度差の程度を判断するために予め設定されたものであって,例えば前記感光体ドラム53aの表面速度の0.1%であることが考えられる。この場合,|Vb−Vd|≧0.1・Vd/100であるか否かが判断される。
ここで,前記表面速度差が前記第1の閾値以上であると判断されると(S3のYes側),処理はステップS4に移行し,前記第1の閾値未満であると判断されると(S3のNo側),処理は前記ステップS11に移行する。
<ステップS11>
ステップS11では,前記目標値設定部83は,前記ドラム設定線速及び前記ベルト設定線速に基づく目標値を前記ドラム駆動モータ制御部81及び前記ベルト駆動モータ制御部82に入力する。
従って,前記ステップS2により算出された前記表面速度差が前記第1の閾値未満(所定範囲内)である場合,前記モータ制御回路80では,前記ドラム駆動モータ制御部81が,前記ドラム設定線速を目標値とする前記ドラム駆動モータ56aの回転速度のフィードバック制御を実行し,前記ベルト駆動モータ制御部82が,前記ベルト設定線速を目標値とする前記ベルト駆動モータ62の回転速度のフィードバック制御を実行することとなる。ここに,係るフィードバック制御を実行するときの前記モータ制御回路80が第1のフィードバック制御手段に相当する。
ステップS11では,前記目標値設定部83は,前記ドラム設定線速及び前記ベルト設定線速に基づく目標値を前記ドラム駆動モータ制御部81及び前記ベルト駆動モータ制御部82に入力する。
従って,前記ステップS2により算出された前記表面速度差が前記第1の閾値未満(所定範囲内)である場合,前記モータ制御回路80では,前記ドラム駆動モータ制御部81が,前記ドラム設定線速を目標値とする前記ドラム駆動モータ56aの回転速度のフィードバック制御を実行し,前記ベルト駆動モータ制御部82が,前記ベルト設定線速を目標値とする前記ベルト駆動モータ62の回転速度のフィードバック制御を実行することとなる。ここに,係るフィードバック制御を実行するときの前記モータ制御回路80が第1のフィードバック制御手段に相当する。
<ステップS4>
一方,前記ステップS2により算出された前記表面速度差が前記第1の閾値以上(所定範囲外)である場合,前記目標値設定部83は,続くステップS4において,前記ステップS2で算出された表面速度差が前記第1の閾値よりも高い予め設定された第2の閾値以上であるか,或いは前記感光体ドラム53aの表面速度Vbが前記中間転写ベルト61の表面速度Vdよりも早い(Vb−Vd<0)かを判断する。ここに,前記第2の閾値は,前記表面速度差の程度を判断するために予め設定されたものであって,例えば前記感光体ドラム53aの表面速度の0.7%であることが考えられる。前記感光体ドラム53aの表面速度の0.7%という値は,前記感光体ドラム53aや前記中間転写ベルト61の耐久性が著しく低下することを判断するための指標の一例に過ぎず,予め適宜設定しておけばよい。なお,ここでは,前記感光体ドラム53aの表面速度Vbが前記中間転写ベルト61の表面速度Vdよりも早いと(Vb−Vd<0),印字先端位置にずれが生じるおそれがあることを考慮しているが,この点は省略してもよい。
ここで,前記表面速度差が前記第2の閾値未満であると判断された場合や,前記感光体ドラム53aの表面速度Vdが前記中間転写ベルト61の表面速度Vb以下である(Vb−Vd≧0)と判断された場合は(S4のNo側),処理が前記ステップS5に移行し,前記表面速度差が前記第2の閾値以上であると判断された場合や,前記感光体ドラム53aの表面速度Vbが前記中間転写ベルト61の表面速度Vdより早い(Vb−Vd<0)と判断された場合は(S4のYes側),処理がステップS41に移行する。
一方,前記ステップS2により算出された前記表面速度差が前記第1の閾値以上(所定範囲外)である場合,前記目標値設定部83は,続くステップS4において,前記ステップS2で算出された表面速度差が前記第1の閾値よりも高い予め設定された第2の閾値以上であるか,或いは前記感光体ドラム53aの表面速度Vbが前記中間転写ベルト61の表面速度Vdよりも早い(Vb−Vd<0)かを判断する。ここに,前記第2の閾値は,前記表面速度差の程度を判断するために予め設定されたものであって,例えば前記感光体ドラム53aの表面速度の0.7%であることが考えられる。前記感光体ドラム53aの表面速度の0.7%という値は,前記感光体ドラム53aや前記中間転写ベルト61の耐久性が著しく低下することを判断するための指標の一例に過ぎず,予め適宜設定しておけばよい。なお,ここでは,前記感光体ドラム53aの表面速度Vbが前記中間転写ベルト61の表面速度Vdよりも早いと(Vb−Vd<0),印字先端位置にずれが生じるおそれがあることを考慮しているが,この点は省略してもよい。
ここで,前記表面速度差が前記第2の閾値未満であると判断された場合や,前記感光体ドラム53aの表面速度Vdが前記中間転写ベルト61の表面速度Vb以下である(Vb−Vd≧0)と判断された場合は(S4のNo側),処理が前記ステップS5に移行し,前記表面速度差が前記第2の閾値以上であると判断された場合や,前記感光体ドラム53aの表面速度Vbが前記中間転写ベルト61の表面速度Vdより早い(Vb−Vd<0)と判断された場合は(S4のYes側),処理がステップS41に移行する。
<ステップS5>
前記表面速度差が前記第1の閾値以上であって(S3のYes側),前記第2の閾値未満である場合(S4のNo側),続くステップS5において,前記目標値設定部83は,前記ドラム設定線速と前記中間転写ベルト61の表面速度Vdとに基づいて,該ドラム設定線速よりも前記中間転写ベルト61の表面速度Vdに近いドラム追従速度を算出する。
例えば,前記ドラム設定線速と前記中間転写ベルト61の表面速度とを加算した値に0.5(予め設定された第1の係数の一例)を乗じた値(平均値)を前記ドラム追従速度として算出することが考えられる。
また,前記目標値設定部83が,前記ステップS2により算出された前記表面速度差が大きいほど前記中間転写ベルト61の表面速度に近い値となり,該表面速度差が小さいほど前記ドラム設定線速に近い値となる所定の演算式に従って前記ドラム追従速度を算出することも考えられる。例えば,前記ドラム設定線速と前記中間転写ベルト61の表面速度との各々に予め個別に設定された重み係数を乗じた値を加算することによって前記ドラム追従速度を算出する構成において,その重み係数を変更することが考えられる。
前記表面速度差が前記第1の閾値以上であって(S3のYes側),前記第2の閾値未満である場合(S4のNo側),続くステップS5において,前記目標値設定部83は,前記ドラム設定線速と前記中間転写ベルト61の表面速度Vdとに基づいて,該ドラム設定線速よりも前記中間転写ベルト61の表面速度Vdに近いドラム追従速度を算出する。
例えば,前記ドラム設定線速と前記中間転写ベルト61の表面速度とを加算した値に0.5(予め設定された第1の係数の一例)を乗じた値(平均値)を前記ドラム追従速度として算出することが考えられる。
また,前記目標値設定部83が,前記ステップS2により算出された前記表面速度差が大きいほど前記中間転写ベルト61の表面速度に近い値となり,該表面速度差が小さいほど前記ドラム設定線速に近い値となる所定の演算式に従って前記ドラム追従速度を算出することも考えられる。例えば,前記ドラム設定線速と前記中間転写ベルト61の表面速度との各々に予め個別に設定された重み係数を乗じた値を加算することによって前記ドラム追従速度を算出する構成において,その重み係数を変更することが考えられる。
<ステップS41>
一方,前記表面速度差が前記第1の閾値以上であって(S3のYes側),且つ前記第2の閾値以上である場合(S4のYes側),続くステップS41において,前記目標値設定部83は,前記中間転写ベルト61の表面速度Vdに基づいて,該ドラム設定線速よりも前記中間転写ベルト61の表面速度Vdに近いドラム追従速度を算出する。このとき算出される前記ドラム追従速度は,前記ステップS5で算出されるドラム追従速度よりも前記中間転写ベルト61に近いものである。
例えば,前記中間転写ベルト61の表面速度に0.8(予め設定された第2の係数)を乗じた値を前記ドラム追従速度として算出することが考えられる。なお,このとき乗じる0.8という係数は単なる一例に過ぎず,前記ステップS5で算出されるドラム追従速度よりも前記中間転写ベルト61に近くなるように任意に設定しておけばよい。
一方,前記表面速度差が前記第1の閾値以上であって(S3のYes側),且つ前記第2の閾値以上である場合(S4のYes側),続くステップS41において,前記目標値設定部83は,前記中間転写ベルト61の表面速度Vdに基づいて,該ドラム設定線速よりも前記中間転写ベルト61の表面速度Vdに近いドラム追従速度を算出する。このとき算出される前記ドラム追従速度は,前記ステップS5で算出されるドラム追従速度よりも前記中間転写ベルト61に近いものである。
例えば,前記中間転写ベルト61の表面速度に0.8(予め設定された第2の係数)を乗じた値を前記ドラム追従速度として算出することが考えられる。なお,このとき乗じる0.8という係数は単なる一例に過ぎず,前記ステップS5で算出されるドラム追従速度よりも前記中間転写ベルト61に近くなるように任意に設定しておけばよい。
<ステップS6>
その後,前記目標値設定部83は,前記感光体ドラム53aの表面速度が前記ステップS5又は前記ステップS41で設定された前記ドラム追従速度となる該感光体ドラム53aの回転速度を目標値として前記ドラム駆動モータ制御部81に入力する。
従って,前記モータ制御回路80では,前記ステップS2で算出された前記表面速度差が前記第1の閾値以上(所定範囲外)である場合,前記ドラム駆動モータ制御部81が,前記ドラム設定線速より前記中間転写ベルト61の表面速度に近い前記ドラム追従線速を目標値とする前記ドラム駆動モータ56aの回転速度のフィードバック制御を実行することとなる。ここに,係るフィードバック制御を実行するときの前記モータ制御回路80が第2のフィードバック制御手段に相当する。
これにより,前記感光体ドラム53aの表面速度が,前記中間転写ベルト61の現在の表面速度に追従して制御されることとなるため,該感光体ドラム53aと中間転写ベルト61との表面速度差を抑制することができる。
その後,前記目標値設定部83は,前記感光体ドラム53aの表面速度が前記ステップS5又は前記ステップS41で設定された前記ドラム追従速度となる該感光体ドラム53aの回転速度を目標値として前記ドラム駆動モータ制御部81に入力する。
従って,前記モータ制御回路80では,前記ステップS2で算出された前記表面速度差が前記第1の閾値以上(所定範囲外)である場合,前記ドラム駆動モータ制御部81が,前記ドラム設定線速より前記中間転写ベルト61の表面速度に近い前記ドラム追従線速を目標値とする前記ドラム駆動モータ56aの回転速度のフィードバック制御を実行することとなる。ここに,係るフィードバック制御を実行するときの前記モータ制御回路80が第2のフィードバック制御手段に相当する。
これにより,前記感光体ドラム53aの表面速度が,前記中間転写ベルト61の現在の表面速度に追従して制御されることとなるため,該感光体ドラム53aと中間転写ベルト61との表面速度差を抑制することができる。
以上,説明したように,前記複合機Xでは,前記感光体ドラム53a〜53d各々と前記中間転写ベルト61との表面速度差が,前記第1の閾値以上(所定範囲外)である場合には,前記ドラム設定線速よりも前記中間転写ベルト61の現在の表面速度に近い前記ドラム追従線速を目標値とするフィードバック制御が行われることになるため,該感光体ドラム53a〜53d及び中間転写ベルト61の表面速度の差を抑制することができる。従って,前記ドラム駆動モータ56a〜56d及び前記ベルト駆動モータ62aとの両方に,静音性や省電力化に優れたDCブラシレスモータのような非同期式のモータを用いた場合であっても,前記感光体ドラム53a〜53d及び前記中間転写ベルト61の摺擦による傷やスリップ痕,摩耗などを防止することができる。
特に,前記感光体ドラム53a〜53d各々と前記中間転写ベルト61との表面速度差が,前記第1の閾値以上(所定範囲外)である場合には,前記第2の閾値以上であるか否かによって前記ドラム設定線速と前記中間転写ベルト61の現在の表面速度とのいずれに近い値を目標値とするかを切り換えることにより,前記感光体ドラム53a〜53d各々の回転速度の上昇を不要に抑制することなく該感光体ドラム53a〜53dと前記中間転写ベルト61との表面速度差を抑制することができる。
特に,前記感光体ドラム53a〜53d各々と前記中間転写ベルト61との表面速度差が,前記第1の閾値以上(所定範囲外)である場合には,前記第2の閾値以上であるか否かによって前記ドラム設定線速と前記中間転写ベルト61の現在の表面速度とのいずれに近い値を目標値とするかを切り換えることにより,前記感光体ドラム53a〜53d各々の回転速度の上昇を不要に抑制することなく該感光体ドラム53a〜53dと前記中間転写ベルト61との表面速度差を抑制することができる。
ところで,本実施の形態では,前記ドラム駆動モータ56a〜56dの回転速度を制御することにより,該感光体ドラム53a〜53dと前記中間転写ベルト61との表面速度の差を抑制する場合を例に挙げて説明したが,本発明はこれに限らない。
例えば,前記ドラム駆動モータ56a〜56dに代えて前記ベルト駆動モータ62aの回転速度のフィードバック制御における目標値を同様に変更することにより,該感光体ドラム53a〜53dと前記中間転写ベルト61の表面速度の差を抑制することも考えられる。この場合には,例えば前記感光体ドラム53a〜53dの表面速度の平均値と前記中間転写ベルト61の表面速度との差を抑制するようにフィードバック制御を行えばよい。さらに,前記ドラム駆動モータ56a〜56d及び前記ベルト駆動モータ62aの両方について同様の処理を実行することにより,互いに表面速度が近づくようにフィードバック制御が行われることも考えられる。
また,前記ドラム設定線速及び前記ベルト設定線速を上げる場合には,負荷が小さく応答性の高い前記感光体ドラム53a〜53dの目標値を前記中間転写ベルト61の表面速度に合わせて変更し,前記ドラム設定線速及び前記ベルト設定線速を下げる場合には,負荷が大きく速度低下の早い前記中間転写ベルト61の目標値を前記感光体ドラム53a〜53dの表面速度に合わせて変更することも考えられる。
例えば,前記ドラム駆動モータ56a〜56dに代えて前記ベルト駆動モータ62aの回転速度のフィードバック制御における目標値を同様に変更することにより,該感光体ドラム53a〜53dと前記中間転写ベルト61の表面速度の差を抑制することも考えられる。この場合には,例えば前記感光体ドラム53a〜53dの表面速度の平均値と前記中間転写ベルト61の表面速度との差を抑制するようにフィードバック制御を行えばよい。さらに,前記ドラム駆動モータ56a〜56d及び前記ベルト駆動モータ62aの両方について同様の処理を実行することにより,互いに表面速度が近づくようにフィードバック制御が行われることも考えられる。
また,前記ドラム設定線速及び前記ベルト設定線速を上げる場合には,負荷が小さく応答性の高い前記感光体ドラム53a〜53dの目標値を前記中間転写ベルト61の表面速度に合わせて変更し,前記ドラム設定線速及び前記ベルト設定線速を下げる場合には,負荷が大きく速度低下の早い前記中間転写ベルト61の目標値を前記感光体ドラム53a〜53dの表面速度に合わせて変更することも考えられる。
1 :メイン制御部
2 :操作表示部
3 :画像読取部
4 :画像メモリ
5 :画像形成部
50a〜50d:画像形成ユニット
51a〜51d:帯電装置
52a〜52d:露光装置
53a〜53d:感光体ドラム
54a〜54d:現像装置
55a〜55d:一次転写ローラ
56a〜56d:ドラム駆動モータ
57a〜57d:回転速度センサ
60:中間転写装置
61:中間転写ベルト
62:ベルトローラ
62a:ベルト駆動モータ
62b:回転速度センサ
63:テンションローラ
64:従動ローラ
70:転写ローラ
8 :制御回路
81:ドラム駆動モータ制御部
811:制御演算部
812:PWM制御部
82:ベルト駆動モータ制御部
821:制御演算部
822:PWM制御部
S1,S2,…:処理手順(ステップ)番号
2 :操作表示部
3 :画像読取部
4 :画像メモリ
5 :画像形成部
50a〜50d:画像形成ユニット
51a〜51d:帯電装置
52a〜52d:露光装置
53a〜53d:感光体ドラム
54a〜54d:現像装置
55a〜55d:一次転写ローラ
56a〜56d:ドラム駆動モータ
57a〜57d:回転速度センサ
60:中間転写装置
61:中間転写ベルト
62:ベルトローラ
62a:ベルト駆動モータ
62b:回転速度センサ
63:テンションローラ
64:従動ローラ
70:転写ローラ
8 :制御回路
81:ドラム駆動モータ制御部
811:制御演算部
812:PWM制御部
82:ベルト駆動モータ制御部
821:制御演算部
822:PWM制御部
S1,S2,…:処理手順(ステップ)番号
Claims (5)
- 感光体ドラムを回転駆動させる非同期式のドラム駆動モータと,
前記感光体ドラムに接触する転写ベルトを走行させるベルトローラと,
前記ベルトローラを回転駆動させる非同期式のベルト駆動モータと,
前記感光体ドラムの表面速度を検出するドラム速度検出手段と,
前記転写ベルトの表面速度を検出するベルト速度検出手段と,
前記ドラム速度検出手段及び前記ベルト速度検出手段で検出される前記感光体ドラム及び前記転写ベルトの表面速度の差を算出する表面速度差算出手段と,
前記表面速度差算出手段により算出された前記表面速度差が予め設定された所定範囲内である場合に,予め設定されたドラム設定線速を目標値とする前記ドラム駆動モータの回転速度のフィードバック制御と,予め設定されたベルト設定線速を目標値とする前記ベルト駆動モータの回転速度のフィードバック制御とを実行する第1のフィードバック制御手段と,
前記表面速度差算出手段により算出された前記表面速度差が前記所定範囲外である場合に,前記ドラム設定線速より前記転写ベルトの表面速度に近いドラム追従線速を目標値とする前記ドラム駆動モータの回転速度のフィードバック制御と,前記ベルト設定線速より前記感光体ドラムの表面速度に近いベルト追従線速を目標値とする前記ベルト駆動モータの回転速度のフィードバック制御とのいずれか一方又は両方を実行する第2のフィードバック制御手段と,
を備えてなることを特徴とする画像形成装置。 - 前記第2のフィードバック制御手段が,前記ドラム追従線速を目標値とする前記ドラム駆動モータの回転速度のフィードバック制御のみを実行するものである請求項1に記載の画像形成措置。
- 前記第2のフィードバック制御手段が,前記転写ベルトの表面速度及び前記ドラム設定線速に基づいて前記ドラム追従線速を算出するものである請求項2に記載の画像形成装置。
- 前記第2のフィードバック制御手段が,前記ドラム追従線速を,前記表面速度差算出手段により算出された前記表面速度差が大きいほど前記転写ベルトの表面速度に近い値に設定し,該表面速度差が小さいほど前記ドラム設定線速に近い値に設定するものである請求項3に記載の画像形成装置。
- 前記第2のフィードバック制御手段が,前前記表面速度差算出手段により算出された前記表面速度差が予め設定された第1の閾値以上である場合は,前記転写ベルトの表面速度及び前記ドラム設定線速を加算した値に予め設定された第1の係数を乗じた値を前記ドラム追従線速として設定し,前記表面速度差が前記第1の閾値よりも大きい第2の閾値以上である場合は,前記転写ベルトの表面速度に予め設定された第2の係数を乗じた値を前記ドラム追従線速として設定するものである請求項4に記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010058796A JP2011191598A (ja) | 2010-03-16 | 2010-03-16 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010058796A JP2011191598A (ja) | 2010-03-16 | 2010-03-16 | 画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011191598A true JP2011191598A (ja) | 2011-09-29 |
Family
ID=44796567
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010058796A Pending JP2011191598A (ja) | 2010-03-16 | 2010-03-16 | 画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2011191598A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012159653A (ja) * | 2011-01-31 | 2012-08-23 | Kyocera Document Solutions Inc | 画像形成装置 |
JP2013225044A (ja) * | 2012-04-23 | 2013-10-31 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置 |
JP2017032684A (ja) * | 2015-07-30 | 2017-02-09 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | 画像形成装置 |
US11269277B1 (en) | 2020-12-17 | 2022-03-08 | Toshiba Tec Kabushiki Kaisha | Image forming apparatus with a motor having a first or a second rotation speed |
-
2010
- 2010-03-16 JP JP2010058796A patent/JP2011191598A/ja active Pending
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US11269277B1 (en) | 2020-12-17 | 2022-03-08 | Toshiba Tec Kabushiki Kaisha | Image forming apparatus with a motor having a first or a second rotation speed |
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