JP2011191572A - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】定着装置の下ユニット52には、加圧ローラ62を保持した加圧ローラユニット76が軸心75を中心に上下方向に回動可能に設けられその回動をカム77により駆動される。カム77の回転中心からのカム面高さの違いにより、カム77の時計回り方向の回転により、加圧ローラ62は定着ベルト58を介して定着ローラ54に対して複数の圧接位置をとる。脱圧はカム77の逆方向(反時計回り方向)の回転によりなされる。
【選択図】図3
Description
その定着装置では、加熱され回転している定着ローラや定着ベルトと、それに圧接・回転している加圧ローラや加圧ベルト等によって形成された圧接部(ニップ部)を記録媒体が通過することによって、記録媒体上に担持されたトナーが溶融され記録媒体上にトナー画像が定着される。
特許文献1には、定着ローラの長寿命化等を目的として加圧ローラ位置が変位する構成の定着装置が開示されている。
この発明は加圧状態と脱圧状態の加圧ローラ位置が偏心カムの回転によって変わる機構である。偏心カムを一定方向に一回転することによって脱圧から圧接、更に脱圧までを切り替えている。
この構成により、紙種や紙厚等のモードによるニップ部の加圧力を可変としている。
この不具合を解消するには、ダンパ部材を更に設けることや一方向クラッチ等を利用して駆動側からの力の伝達はされるが、カム軸側からの力の伝達はロックされる機構等コストアップに繋がる更なる機構を設けなければならない。
特許文献2の方式では構成が複雑であり、アーム、付勢手段及びカムが複数必要となり、コスト高になることを避けられない。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の定着装置において、所定の加圧位置において、前記カム面の当接位置近傍におけるカム面高さの変化率が1度あたり0.05mm以下であることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1つに記載の定着装置において、前記加圧レバーを前記定着ローラとの圧接方向に付勢する付勢部材を有し、前記付勢部材の前記加圧レバーと接触していない側の位置を前記カムの回転によって変位させ、前記付勢部材の付勢力を介して前記加圧レバーを回動させることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか1つに記載の定着装置において、前記カムが前記加圧ローラが前記定着ローラに圧接する方向に回転するときの上限位置を検知するカム上限位置検知手段と、該カム上限位置検知手段からの信号に基づいてエラーを点灯するかもしくは前記カムを脱圧方向に逆回転させて再び前記加圧ローラが所定の圧接位置へ変位するように制御する制御手段とを有していることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、画像形成装置において、請求項1〜6のいずれか1つに記載の定着装置を有することを特徴とする。
まず、図16に基づいて本実施形態における画像形成装置としてのタンデム型のカラー複写機の構成及び動作の概要を説明する。カラー複写機1は、装置本体中央部に位置する画像形成部1Aと、該画像形成部1Aの下方に位置する給紙部1Bと、画像形成部1Aの上方に位置する画像読取部1Cとを有している。
画像形成部1Aには、水平方向に延びる転写面を有する転写体としての中間転写ベルト2が配置されており、該中間転写ベルト2の上面には、色分解色と補色関係にある色の画像を形成するための構成が設けられている。すなわち、補色関係にある色のトナー(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)による像を担持可能な像担持体としての感光体ドラム3Y、3M、3C、3Bが中間転写ベルト2の転写面に沿って並置されている。
中間転写ベルト2は、複数のローラ2A〜2Cに掛け回されて感光体ドラム3Y、3M、3C、3Bとの対峙位置において同方向に移動可能な構成を備えている。転写面を支持するローラ2A、2Bとは別のローラ2Cは、中間転写ベルト2を挟んで2次転写装置9に対向している。図16中、符号10は中間転写ベルト2を対象としたクリーニング装置を示している。
印加電圧部材15Yは感光体ドラム3Yの回転方向における転写バイアスローラ7Yの上流側に設けられている。印加電圧部材15Yにより、中間転写ベルト2に感光体ドラム3Yの帯電極性と同極性で且つ絶対値がベタ時より大きい電圧を印加し、転写領域にトナー像が入る以前に感光体ドラム3Yから中間転写ベルト2へトナーが転写することを防止して、感光体ドラム3Yから中間転写ベルト2へのトナーの転写時のチリによる乱れを防止する。
転写後感光体ドラム3上に残留したトナーはクリーニング装置8により除去され、また、転写後図示しない除電ランプにより感光体ドラム3の電位が初期化され、次の作像工程に備えられる。
2次転写装置9は、帯電駆動ローラ9A及び従動ローラ9Bに掛け回されて中間転写ベルト2と、同方向に移動する転写ベルト9Cとを有している。転写ベルト9Cを帯電駆動ローラ9Aにより帯電させることで、中間転写ベルト2に重畳された多色画像あるいは担持されている単一色の画像を記録媒体としての用紙28に転写することができる。
給紙カセット1B1から給紙された用紙28は、レジストローラ対1B4で一旦停止され、斜めずれ等を修正された後、中間転写ベルト2上のトナー像の先端と搬送方向先端部の所定位置とが一致するタイイングでレジストローラ対1B4により2次転写位置に送られる。装置本体の右側には起倒可能に手差しトレイ29が設けられており、該手差しトレイ29に収容された用紙28は給紙コロ31により給送された給紙カセット1B1からの用紙搬送路と合流する搬送路によりレジストローラ対1B4に向けて送られる。
画像読取部1Cは、自動原稿給送装置1C1と、原稿載置台としてのコンタクトガラス80を有するスキャナ1C2等を有している。自動原稿給送装置1C1は、コンタクトガラス80上に繰り出される原稿を反転可能な構成を有し、原稿の表裏各面での走査が行えるようになっている。
光書込装置5により形成された感光体ドラム3上の静電潜像は現像装置6によって可視像処理され、中間転写ベルト2に1次転写される。中間転写ベルト2に対して各色毎のトナー像が重畳転写されると、2次転写装置9により用紙28上に一括して2次転写される。2次転写された用紙28は定着装置11へ送られ、ここで熱と圧力により未定着画像を定着される。2次転写後の中間転写ベルト2上の残留トナーは、クリーニング装置10により除去される。
中間転写ベルト2に転写されたトナー像は、単一画像の場合にはそのまま給紙部1Bから繰り出された用紙28に転写される。多色画像の場合には1次転写が繰り返されることにより重畳された後、用紙28に一括して2次転写される。
2次転写後の用紙28は定着装置11により未定着画像を定着された後、排紙トレイ27に排出され、あるいは反転されて両面画像形成のために再度レジストローラ対1B4に向けて送られる。図16において符号40はトナーパターンの濃度を検知する濃度検知センサを示している。
図1に示すように、定着装置11は、装置本体が上ユニット50と、下ユニット52とから構成されている。上ユニット50には、定着ローラ54と、加熱ローラ56と、これらのローラ間に掛け回された定着ベルト58と、定着側分離板ユニット60等が設けられている。
下ユニット52には、加圧ローラ62と、所定位置設定部材としての入り口ガイド板64と、加圧ローラ62に巻き付いた用紙を分離する所定位置設定部材で分離手段としての加圧側分離板ユニット66と、加圧側分離板ユニット66の下流側に設けられた排出ガイド手段86等が設けられている。排出ガイド手段86は、中継排紙ガイドユニット68と、排紙ガイド板ユニット70とから構成されている。
加圧側分離板ユニット66、中継排紙ガイドユニット68、排紙ガイド板ユニット70はいずれも加圧ローラ62の軸方向全体に延びる長さを有している。
加熱ローラ56と加圧ローラ62の内部には、それぞれ熱源としてのハロゲンヒータ72、74が内蔵されている。詳細に図示しないが、ハロゲンヒータ72は複数のヒータから構成され、通電本数を選択することによる加熱量の制御が可能となっている。
図の右側から未定着トナー像を担持した用紙28が搬送され、ニップ部で挟持・加熱して定着する構成である。
定着ベルト58は、内径80mmで厚み90μmのポリイミド樹脂で形成された基体表層に厚み200μmのシリコンゴム、更に最外層に厚さ20μmのPFA(テトラフルオロエチレン-パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)コートを施した構成を有している。
定着ローラ54は、外径52mmで厚み14mmのシリコンゴムからなる耐熱・弾性層を有した構成である。
加熱ローラ56は、外径40mmで厚み0.6mmのアルミ製中空円筒からなる。
加圧ローラ62は、鋼製で厚み1mmの中空芯金に厚み1.5mmのシリコンゴムが覆っており、最外層にはPFA(テトラフルオロエチレン-パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)チューブを備えた外径65mmのローラである。
図3に、加圧ローラ62が定着ローラ54から離間した脱圧状態の下ユニット52の構成を示す。下ユニット52は、位置固定された下フレームユニット73と、加圧ローラ62を保持し、下フレームユニット73に軸心75を中心に上下方向に回動自在に設けられた加圧ローラユニット76とから構成されている(図1では省略)。
なお、「脱圧」とは、加圧ローラ62が定着ベルト58から完全に離間した状態と、接触しているが圧接されていない状態の双方を含む概念を意味する。
加圧ローラユニット76は下フレームユニット73に設けられたカム77により駆動されて回動する。カム77はカム軸71に固定されており、カム軸71に形成された図示しないジョイントを介して駆動源から回転力を入力される。カム77は時計回り方向に回転して加圧ローラユニット76を上方に回動して加圧ローラ62を定着ローラ54側に圧接し、圧接状態から脱圧するときは逆方向に回転させられる。
加圧ローラユニット76は、カム77によって直接に駆動される内側レバー78と、加圧ローラ62の両端部を図示しない軸受を介して保持した外側レバー79とを有し、これらのレバーはいずれも軸心75を回動中心としている。
内側レバー78と外側レバー79とにより加圧レバー35が構成されている。
一方、排出ガイド手段86は下フレームユニット73に設けられている。
カム77は、矢印で示す方向の回転に伴って回転中心からのカム面の高さが徐々に増加する形状を有しており、カム77の回転によって定着ベルト58を介した定着ローラ54に対する加圧ローラ62の食い込み量、及びそのニップ幅を無段階に可変する構成となっている。
内側レバー78と外側レバー79との間には、付勢部材としてのコイルバネ82が設定されており、定着ローラ54に対する加圧ローラ62の圧接状態において加圧ローラ62の加圧方向(圧接方向)にコイルバネ82による付勢力が作用するようになっている。コイルバネ82の設定構成については後述する。
図4は、圧1の状態を示しており、主に薄紙や非コート紙を定着するのに用いられる圧状態である。脱圧状態から圧1位置への設定は、カム77の位置を検知するセンサによりホームポジションを検知し、該ホームポジションからの回転量(例えば駆動源がステッピングモータの場合には所定のステップ数)の制御によりなされる。
更に、カム77が時計回り方向に回転すると、図5に示すように、加圧ローラ62の定着ローラ54側への食い込み量が増加し、ローラ間で更に広いニップ部が形成される。図5は圧2の状態を示しており、主に厚紙やコート紙を定着するのに用いられる圧状態である。圧1から圧2の位置への設定も上記と同様の制御によりなされる。
カム77は圧接の時には時計回り方向に回転し、脱圧の時には反時計回り方向に回転するので、すなわち、カム面におけるカム軸71の中心からの最大高さ部分がベアリング81との接触部を越えないので、カム軸71にかかるモーメントの方向は圧接の時も脱圧の時も反時計回り方向にかかり、圧接から脱圧の切り替えでカム軸71にかかるモーメントの方向が変わることがない。
従って、圧接から脱圧への切り替えではギヤの噛み合い部の隙間やカム軸71と図示しない駆動源からの駆動軸のジョイント部との間に隙間が発生することが無く、異音の発生を防ぐことができる。
カム軸71の中心とキー溝の中心を通る線Lと水平基準点Kとのなす角度がカム位置角度θであり、θ=90°の位置が脱圧位置(ホームポジション)である。
脱圧状態から時計回り方向に回転することにより加圧(圧接)が進行し、所定の圧接位置から反時計回り方向に回転して脱圧位置に戻る。
カム77の脱圧位置(ホームポジション)からの回動範囲は、図8からも明らかなよう、約0°〜315°である。
図7において、符号20はカム回転中心からカム面までの距離、すなわちカム面高さを示している。
図8(a)は、カム面高さ20とカム位置角度(θ)との関係を示したグラフである。
図8に示すように、カム面高さはカムが時計回り方向に回転するに連れて常に高くなっていく形状である。このときのカム軸71にかかるモーメントを反時計回り方向をプラスとしてカム位置角度(θ)との関係を図8(b)に示した。
図8(b)より、カム軸71に作用するモーメントは常にプラス、すなわち反時計回り方向に作用する。仮に所定の圧接部でのカム形状を、カム回転中心からの半径が一定となる形状としてしまうと、カム軸71に作用するモーメントが0となってしまい、この時にギヤの噛み合い部の隙間やカム軸と駆動軸のジョイント部と間で隙間が発生する可能性があり、この隙間が異音発生の原因となる。
本実施形態では、図7に示すカム形状によって、常にカム軸には反時計回り方向のモーメントが作用するために、加圧状態ではギヤの噛み合い部の隙間やカム軸と駆動軸のジョイント部との間で隙間が発生することが無く、異音の発生を防ぐことができる。
通紙時などで使用する圧1状態や圧2状態等の所定の圧接状態ではカム面高さの変化率がカム回転角度1度あたり0.05mm以下となっている。
すなわち、使用圧接位置でのカム面の部位及びその近傍ではカム面高さの変化率を低く設定している。
このときのカム軸に作用するモーメントを図9(b)に示す。図9(b)から、カム軸に作用するモーメントは1.0N・m以下となり、カム軸駆動モータやジョイント部、ギヤ部にかかる負荷を軽減することができる。更に値は小さくともカム軸に反時計回り方向のモーメントは作用しているので、ギヤの噛み合い部の隙間やカム軸と駆動軸のジョイント部との間で隙間が発生することも防ぐことができる。なお、図8(b)と図9(b)は同一である。
カム軸71の他方の端部には、カム上限位置検知用フィラー104が一体に設けられており、これに対応して下フレームユニット73には、カム上限位置検知用フィラー104を検知するカム上限位置検知手段としての透過型のカム上限位置検知センサ105が設けられている。
カム軸71は下フレームユニット73に備えたステッピングモータやサーボモータ等の駆動源106によって駆動される構成である。
ここでは、カム77のホームポジションと上限位置とを別々に検知する構成としたが、1つのセンサで2つの位置を検知するようにしてもよい。
制御手段107はHPセンサ103により検知されるホームポジションを基準として、設定すべき圧位置に対応したパルス数もしくは時間カム軸71を駆動することによって、加圧ローラ62を図4に示す圧1状態や、図5に示す圧2状態に任意に設定することができる。この構成によって紙種や紙厚等のモードの違いによって、任意のニップ幅及びニップ圧を切り替えることができ、紙種・紙厚によって最適な定着状態で出力できる。
それを防ぐために、カム軸71が圧2状態を超えて回転するとその位置を認識するためのカム上限位置検知センサ105が設けられている。
カム上限位置検知用フィラー104がカム上限位置検知センサ105を遮ると、制御手段107にカム上限位置を検知した信号が送られる。
制御手段107はその信号に基づきエラーを点灯ないし表示する。あるいは信号に基づいてカム軸71の回転を停止させ、逆方向(脱圧方向)に回転させて加圧ローラ62を所定の圧位置へ設定する制御を再開する。これにより、上記衝撃音である異音の発生を防ぐことができる。
上記した加圧ローラユニット76を回動させるための内側レバー78、外側レバー79、ベアリング81、コイルバネ82等の構成及びカム77は、加圧ローラ62の軸方向両側にそれぞれ設けられている。
加圧ローラユニット76には、上記したように所定位置設定部材としての入り口ガイド板64と、所定位置設定部材で分離手段としての加圧側分離板ユニット66が一体に備えられているとともに、加圧電装ユニット83が一体に備えられている。
加圧電装ユニット83には、加圧ローラ62の表面温度を検知する温度検知手段で所定位置設定部材としての非接触方式のサーミスタ84や過昇温防止手段で所定位置設定部材としてのサーモスタット85が設けられている。
これらの部材と加圧ローラ62とはユニット化されていて一体に変位するので、加圧ローラ62が紙種に応じて複数の圧接位置に変位してもこれらの部材と加圧ローラ62との位置関係は変わらない。
したがって、入り口ガイド板64による搬送性能、加圧側分離板ユニット66による分離性能、サーミスタ84による温度検知性能、サーモスタット85による過昇温防止性能は加圧ローラ62の変位にかかわらず保証される。
図13に示すように、外側レバー79は、加圧ローラ62を保持する内部レバー91と、該内部レバー91にボルト92で固定された外部レバー93とから構成されている。内部レバー91と外部レバー93には、軸心75を挿通するための挿通孔94が形成されている。
内部レバー91の上面には、コイルバネ82を支持する支持軸としてのボルト95が螺合されている。ボルト95は、上ユニット50に対する外側レバー79の上限位置を規制するストッパとしての機能も有している。なお、図13では、内側レバー78の一部を省略している。
図14は内側レバー78の外観を示している。内側レバー78には外側レバー79と同様に軸心75を挿通するための挿通孔96が形成されている。内側レバー78と外側レバー79とは、内部レバー91の上面に形成された穴91aに挿通されて内側レバー78に螺合されるネジ軸97によって所定の遊びをもって連結されている。
図15に示すように、コイルバネ82はバネ座98と内部レバー91の上面との間に設定されている。カム77によって直接回動を駆動されるのは内側レバー78であり、換言すれば、カム77はコイルバネ82の下限(下端)の位置を変化させるものである。
コイルバネ82がない場合には、位置変位のみによる圧接となり遊びがなくなる。コイルバネ82の付勢力を作用させることにより確実に圧1、圧2等の圧接状態を得ることができる。換言すれば、加圧ローラ62はコイルバネ82の上限(上端)によって付勢(圧接)されている。
したがって、予め求めた「紙種と適正な圧接位置」のデータテーブルを図示しない制御手段のメモリに記憶し、多種多様な用紙の種類に応じて最適な圧接位置を選択するようにすることもできる。この場合、適正な圧接位置に対応するカム77の回転量の制御は、例えばカム77の駆動源としてのステッピングモータのステップ数を制御することによりなされる。
また、上記実施形態では、ベルト定着方式の定着装置を例示したが、熱ローラ方式の定着装置においても同様に実施することができる。
本発明は、シート材を搬送し、且つ、熱を供給する装置に応用することができる。
54 定着ローラ
62 加圧ローラ
71 カム軸
77 カム
82 付勢部材としてのコイルバネ
103 カム位置検知手段としてのHPセンサ
105 カム上限位置検知手段としてのカム上限位置検知センサ
106 駆動源
107 制御手段
Claims (7)
- 定着部材である回転体同士のニップ部に未定着トナー像を保持した記録媒体が搬送され、挟持・加熱されることによって定着する定着装置であって、
一方の回転体である加圧ローラは、他方の回転体である定着ローラに対して複数の位置に設定可能な変位構成を有し、前記加圧ローラの両端部をそれぞれ保持した加圧レバーと、該加圧レバーを回動させて前記加圧ローラを変位させるカムとを備えている定着装置において、
前記カムは、一定方向の回転で前記加圧ローラが前記定着ローラに圧接し、逆方向の回転で脱圧する形状を有していることを特徴とする定着装置。 - 請求項1に記載の定着装置において、
前記カムは、圧接方向の回転に従ってカム軸中心からカム面高さが常に上がり続ける形状を有していることを特徴とする定着装置。 - 請求項2に記載の定着装置において、
所定の加圧位置において、前記カム面の当接位置近傍におけるカム面高さの変化率が1度あたり0.05mm以下であることを特徴とする定着装置。 - 請求項1〜3のいずれか1つに記載の定着装置において、
前記加圧レバーを前記定着ローラとの圧接方向に付勢する付勢部材を有し、前記付勢部材の前記加圧レバーと接触していない側の位置を前記カムの回転によって変位させ、前記付勢部材の付勢力を介して前記加圧レバーを回動させることを特徴とする定着装置。 - 請求項1〜4のいずれか1つに記載の定着装置において、
前記カムの位置を検知するカム位置検知手段と、該カム位置検知手段からの検知信号に基づいて前記カムを駆動する駆動源を制御し、紙種や紙厚及びモードに応じて前記加圧ローラの位置を変位させる制御手段と有していることを特徴とする定着装置。 - 請求項1〜5のいずれか1つに記載の定着装置において、
前記カムが前記加圧ローラが前記定着ローラに圧接する方向に回転するときの上限位置を検知するカム上限位置検知手段と、該カム上限位置検知手段からの信号に基づいてエラーを点灯するかもしくは前記カムを脱圧方向に逆回転させて再び前記加圧ローラが所定の圧接位置へ変位するように制御する制御手段とを有していることを特徴とする定着装置。 - 請求項1〜6のいずれか1つに記載の定着装置を有する画像形成装置。
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