JP2007079160A - 画像加熱装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】封筒状の記録材にトナー像を定着する場合において、トナー定着性を損なうことなく、シワの発生を防止することができる定着装置を提供する。
【解決手段】加圧手段31・34で圧接させた加熱部材21と加圧部材22を有し、加熱部材と加圧部材のニップNでトナー像を担持した記録材を挟持搬送してトナー像を加熱加圧定着する定着装置において、第1位相a、第2位相b、第3位相cを有するカム部材37と、カム部材の回転角を制御して加圧手段に対する位相切換えにより加熱部材と加圧部材のニップ圧を変更するカム部材制御手段100・M2とを有する。そして、カム部材37について特定の位相切換制御をする。
【選択図】図3

Description

本発明は、コンピュータ用プリンタや複写機など、電子写真方式等を利用した画像形成装置に用いられる、記録材上の画像を加熱する画像加熱装置に関する。
より詳しくは、加圧手段で圧接させた加熱部材と加圧部材を有し、前記加熱部材と前記加圧部材のニップで画像を担持した記録材を挟持搬送して加熱する画像加熱装置に関する。
この画像加熱装置としては、例えば、記録材上の未定着画像を定着する定着装置や、記録材に定着された画像を加熱することにより画像の光沢を増大させる光沢増大化装置等を挙げることができる。
以下、定着装置を例にして説明する。上記のような定着装置としては、ヒートローラ方式やフィルム加熱方式の装置がある。
ヒートローラ方式の装置は、加圧手段で圧接させた、加熱部材としてのヒートローラと、加圧部材としての弾性加圧ローラとを有する。そして、該両ローラの圧接部である定着ニップ部で未定着トナー像を有する記録材を挟持搬送させて熱と圧力で定着画像を得るものである。
フィルム加熱方式の装置は、固定支持された加熱体と、該加熱体に密着して摺動する耐熱性のフィルムとを有するヒータユニットを加熱部材としている。このヒータユニットの加熱体と加圧部材としての弾性加圧ローラとをフィルムを介して加圧手段で圧接させて定着ニップ部を形成させている。そして、定着ニップ部のフィルムと加圧ローラとの間で未定着トナー像を有する記録材を挟持搬送させて、定着ニップ部における熱と圧力で定着画像を得るものである。
上記のような定着装置においては、加熱部材の温度と、定着ニップ部のニップ圧は、記録材へのトナー定着性を考慮し設定される。しかし、普通紙等のシート状の記録材などへのトナー定着性を考慮して設定した加熱・加圧の条件下で、それとは種類の異なる特殊紙などの記録材を通紙して未定着トナー像を定着するようにした場合、その記録材にシワが発生しやすい。例えば、封筒状の記録材を、定着ニップ部で加熱・加圧しながら挟持搬送して未定着トナー像を定着するようにした場合、その記録材にシワが発生しやすい。封筒状の記録材は、例えば、一枚の紙を折り重ねて糊付けされたものであり、表面と裏面の紙で、縮み方向に違いがあると、加熱して収縮した時の歪みの逃げ場がなくなるため、シワが発生し易い。
そこで、通紙使用する記録材の種類に応じて加熱部材と加圧部材との圧力を可変にした定着装置がある。
特許文献1には、ヒートローラ方式の定着装置について、加熱部材と加圧部材の加圧手段に複数の位相を有するカム部材を具備させ、該カム部材の回転角を制御して、加圧力を記録材の種類に応じて多段に変更可能にした圧力可変機構が記載されている。
特許文献2には、ヒートローラ方式またはフィルム加熱方式の定着装置について、加熱部材と加圧部材の加圧手段に多段階の加圧力変更レバーを具備させた圧力可変機構が記載されている。そして、封筒等の通紙時、ジャム処理時、Cセット防止時において、加圧力変更レバーを手動によりそれぞれ所定の段階押し下げる操作をして、加圧力をそれぞれにおいて適切に軽減或いは解除するものである。
特開昭59−84275号公報 特開2000−162175号公報
本発明は上記従来技術を更に発展させたものである。本発明の目的は、例えば、封筒状の記録材(特殊紙)にトナー像を定着する場合において、トナー定着性を損なうことなく、シワの発生を防止することができる画像加熱装置を提供することにある。
上記目的を達成するための本発明に係る画像加熱装置は、加圧手段で圧接させた加熱部材と加圧部材を有し、前記加熱部材と前記加圧部材のニップでトナー像を担持した記録材を挟持搬送してトナー像を加熱加圧定着する定着装置において、第1位相、第2位相、第3位相を有するカム部材と、前記カム部材の回転角を制御して前記加圧手段に対する位相切換えにより前記加熱部材と前記加圧部材のニップ圧を変更するカム部材制御手段とを有し、前記カム部材は、前記加圧手段に対する位相が前記第1位相である時の前記ニップ圧をP1、前記第2位相と、前記第3位相である時の前記ニップ圧をそれぞれP2、P3とすると、P1>P2>P3となるようなカム形状を有し、前記カム部材制御手段は、1)シート状の記録材の通紙時には、前記カム部材の前記加圧手段に対する位相を前記第1位相に切換え、2)封筒状の記録材の通紙時には、該記録材がニップを通過していないときは前記カム部材の前記加圧手段に対する位相を前記第1位相に切換え、該記録材がニップを通過しているときは、前記カム部材の前記加圧手段に対する位相を前記第2位相に切換え、3)ジャム発生時には、前記カム部材の前記加圧手段に対する位相を前記第3位相に切換える、ことを特徴とする。
封筒状の記録材の通紙時には、その記録材がニップを通過していないときはカム部材の加圧手段に対する位相が第1位相に切換えられてニップ圧が高い状態にされる。これにより、その間、加圧部材が加熱部材により効果的に予熱される。そして、記録材がニップを通過しているときは、カム部材の加圧手段に対する位相が第2位相に切換ええられてニップ圧が減圧される。上記の加圧部材の効果的な予熱とニップ圧の減圧とにより、封筒状の記録材へのトナー定着性を損なうことなく、記録材のシワの発生を防止することができる。
(1)画像形成装置例
図1は本発明に従う定着装置を搭載した画像形成装置の一例の概略構成図である。本例の画像形成装置は転写方式電子写真プロセスを用いた、縦型タンデム方式の4色フルカラーレーザビームプリンタである。
このプリンタにパーソナルコンピュータやイメージリーダ等のホスト装置200を接続してある。そして、プリンタはそのホスト装置200から入力する画像情報をハードコピーとしてプリントアウトする。
Y・M・C・Bkはそれぞれイエロー・マゼンタ・シアン・ブラックの各色のトナー像を形成する第1〜第4の4つの作像プロセス機構部(以下、作像部と記す)である。これらの作像部はプリンタ内において下から上に順に、垂直に対して斜め上向きの姿勢で並設されている。
各作像部は、それぞれ、ドラム型の電子写真感光体(以下、感光ドラムと記す)1、1次帯電器2、レーザスキャナユニット3、現像装置4、クリーニング装置5等を有している。
6は記録材Pの静電吸着搬送部材としてのエンドレスベルト(以下、搬送ベルトと記す)である。この搬送ベルト6は上側の駆動ローラ7と下側のターンローラ8との間に懸回張設してある。駆動ローラ7とターンローラ8との間の搬送ベルト部分を各作像部に亘らせて配設してある。9は転写ローラであり、上記の搬送ベルト6を介して各作像部の感光ドラム1に圧接させている。
各作像部において、感光ドラム1は所定のプロセススピードで時計方向に回転駆動される。その回転する感光ドラム1の周面が1次帯電器2により所定の極性及び電位に一様に1次帯電処理される。その帯電処理面に対してレーザスキャナユニット3により光像露光がなされる。これにより、各感光ドラム1上に画像情報に応じた静電潜像が形成される。その静電潜像が現像装置4によってトナー像として現像される。
このようなプロセスにより、各作像部Y・M・C・Bkの感光ドラム1の面に、それぞれ、フルカラー画像の色分解成分像である、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのトナー像が形成される。
一方、プリンタ内下部に配設した給紙カセット10内の記録材Pが所定の制御タイミングにて給紙ローラ11により1枚ずつ分離給送される。給送された記録材Pはガイド部材12に案内されて上方に搬送され、レジストローラ13により所定の制御タイミングにて搬送ベルト6の下端部に導入される。その記録材Pは搬送ベルト面に静電的に保持されて搬送ベルト6の回動で上方に搬送されていく。その搬送過程で第1〜第4の各作像部Y・M・C・Bkの転写部を通過して、各作像部の感光ドラム面にそれぞれ形成されるイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各トナー像の重畳転写を順次に受ける。これにより記録材Pの面に未定着のフルカラートナー像が合成形成される。感光ドラム1から記録材Pへのトナー像の転写は転写ローラ9に転写バイアスが印加されて、静電的になされる。
また、各作像部において、記録材Pへのトナー像転写後の感光ドラム1はクリーニング装置5によって転写残トナー等の残存付着物が除去され、繰り返して作像に供される。
4つのトナー像の重畳転写を受けて搬送ベルト7の上端に搬送された記録材Pは搬送ベルト7面から分離されて、ガイド部材14により定着装置Fに送り込まれる。そして記録材Pはこの定着装置Fでトナー像の加熱加圧定着を受けて、排紙ローラ15により排紙トレイ16上にフルカラープリントとして排出される。
100はプリンタの制御回路部(制御手段)であり、作像シーケンス制御を処理を司る。すなわち、ホスト装置200との信号の授受処理をする。作像部等の機器との信号の授受処理をする。
(2)定着装置F
図2は定着装置Fの要部の拡大横断面模型図である。本実施例の定着装置Fは特開平4−44075号公報等に記載の加圧部材駆動式(テンションレスタイプ)・フィルム加熱方式の加熱装置である。
21は加熱部材としてのヒータユニット、22は加圧部材としての加圧ローラである。このヒータユニット21と加圧ローラ22は、図面に垂直な方向を長手(記録材搬送路面内において記録材搬送方向と直交する方向)とする部材である。そして、ヒータユニット21と加圧ローラ22を略並行に配列して、かつ、後述する加圧手段で圧接させて定着ニップ部Nを形成させている。
ヒータユニット21において、23は横断面略半円形樋型のフィルムガイド部材であり、PPS、液晶ポリマー等の耐熱樹脂成形部材である。このガイド部材23には、その上面に長手に沿って設けた溝部に加熱体24を嵌入して保持させてある。25はガイド部材23の内側に配設した横断面U字形の加圧ステイである。26は円筒状の定着フィルムであり、上記のガイド部材23と、加熱体24と、加圧ステイ25のアセンブリに対してルーズに外嵌させてある。
本実施例において、加熱体24はいわゆるセラミックスヒータである。このヒータは、アルミナ・窒化アルミニム・炭化ケイ素等の耐熱性・絶縁性のセラミック基板と、この基板面に具備させたAg/Pd、RuO、TaN等の通電発熱体層とを基本構成とする。そして、全体に低熱容量であり、通電のON・OFFに対応して応答性がよく、迅速に昇温・降温する。
また、本実施例において、定着フィルム26は、金属層を基層とし、弾性層を形成した、全体に耐熱性・可撓性を有する部材ものである。より具体的には、円筒形金属スリーブの外周表面に、シリコンゴム層、さらに離型層としてPTEFE・PFAなどから成るフッ素樹脂層が形成されたものである。耐熱樹脂層を基層としてもよい。
加圧ローラ22は、アルミニム・鉄等からなる芯金27に、シリコンゴム・フッ素ゴム等からなる弾性層28を形成した弾性ローラである。この加圧ローラ22は、芯金27の長手両端部を装置フレーム(不図示)の手前側と奥側の側板間に軸受部材を介して回転可能に支持させてある。
ヒータユニット21は加圧ローラ22の下側において、加熱体24を上向きにして加圧ローラ22とほぼ並行に配列してある。そして、該ヒータユニット21を後述する加圧手段により加圧ローラ22の下面に対して加圧ローラの弾性に抗して所定の押圧力で圧接状態にする。これにより、加熱体24を定着フィルム26を介して加圧ローラ22に圧接させて、加熱加圧定着に必要な所定幅の定着ニップ部Nを形成させてある。
加圧ローラ22は駆動手段M1により矢印の反時計方向に所定の周速度で回転駆動される(加圧部材駆動式)。駆動手段M1は制御回路部100により制御される。加圧ローラ22の回転駆動に伴い、該加圧ローラ22と定着フィルム26の外面とのニップ部Nにおける摩擦力で定着フィルム26に回転力が作用する。これにより、定着フィルム26がガイド部材23の外回りをニップ部Nにおいて定着フィルム内面が加熱体24の下向き面に密着して摺動しながら矢印の時計方向に従動回転する。定着フィルム26の内面とガイド部材23との間には摺動グリス(不図示)が塗布されており、定着フィルム26の摺動性を保っている。また、ガイド部材23により定着フィルム26の回転安定性が保たれる。
加熱体24は電源回路(不図示)から電力供給を受けて昇温する。加熱体温度が温度センサTHにより検知され、その検知温度情報が制御回路部100に入力する。制御回路部100は温度センサTHから入力する検知温度情報が所定の定着温度に維持されるように、電源回路から加熱体24への供給電力を制御する。
上記のように、加圧ローラ22の回転駆動による定着フィルム26の回転がなされる。また加熱体24に対する通電により該加熱体24が昇温して所定の定着温度に温調される。この状態において、定着ニップ部Nの定着フィルム26と加圧ローラ22との間に未定着トナー画像tを担持した記録材Pが導入される。加圧ローラ22は記録材Pの非印字面側に対応する。定着フィルム26は記録材Pの印字面側に対応する。そして、記録材Pは印字面側であるトナー画像担持面が定着フィルム26の外面に密着して定着フィルム26と一緒にニップ部Nを通過する。これにより、加熱体24の熱が定着フィルム26を介して記録材Pに付与され未定着トナー画像tが記録材Pの面に加熱加圧定着される。定着ニップ部Nを通った記録材Pは定着フィルム6の面から曲率分離して排出搬送される。
図3により、加圧ローラ22に対するヒータユニット21の加圧手段を説明する。加圧手段は装置フレーム(不図示)の手前側と奥側にそれぞれ同じ構成、同じ動作をするものを対称の関係に配設してある。図は手前側の加圧手段を示している。奥側の加圧手段については図には省略した。
31は手前側の加圧アームであり、定置軸である支点軸32を中心に上下揺動自由である。奥側の加圧アームも同じ支点軸32を中心に上下揺動自由である。ヒータユニット21はその手前側と奥側の加圧アーム31間に保持させて配設してある。すなわち、ヒータユニット21の手前側と奥側にはそれぞれ加圧ステイ25の手前側端部と奥側端部に係合させて、定着フィルム端部規制部材としてのフランジ部材29を配設してある。その手前側と奥側のフランジ部材29の外側に具備させた支軸部をそれぞれ手前側と奥側の加圧アーム31に対して軸受部材33を介して支持させてある。これにより、ヒータユニット21を手前側と奥側の加圧アーム31間に保持させている。手前側と奥側の加圧アーム31において、上記の軸受部材33は支点軸32から距離L1の位置に配設してある。
また、手前側と奥側の加圧アーム31は、それぞれアーム先端部側と固定のバネ受座35との間にバネ(付勢部材)34を縮設して、支点軸32を中心に上方へ回動付勢されている。即ち、手前側と奥側の加圧アーム31は、ヒータユニット21を加圧ローラ22に対して圧接させる方向にバネ34により支点軸32を中心に回動付勢されている。手前側と奥側の加圧アーム31において、バネ34は支点軸32から距離L2の位置で加圧アーム31を押上げ付勢している。
37は加圧力変更手段としてのカム部材である。このカム部材37は、手前側と奥側の加圧アーム31において、加圧アーム31を中にしてバネ34と対向する側に配設してある。手前側と奥側のカム部材37は同じ大きさと形状であり、定置軸であるカム軸36に同じ位相で固着して配設してある。カム軸36は回転自由に軸受保持されており、モータM2により時計方向に回転・停止される。モータM2は制御回路部100により制御される。即ちカム軸36が回転・停止制御されることにより、手前側と奥側のカム部材37が同じ位相で回転・停止制御される。手前側と奥側の加圧アーム31において、カム部材37は支点軸32から距離L3の位置で加圧アーム31に対して接離するように配設してある。
上記の距離L1・L2・L3は、L1<L2≒L3の関係に設定してある。
図4は上記のカム部材37の拡大図である。カム部材37は、第1位相a、第2位相b、第3位相cを有している。第1位相aはカム高さが最小の部分(最小径部)である。第3位相cはカム高さが最大の部分(最大径部)である。本例のカム部材37においては、第1位相aと第3位相cは180°対向位置にある。第2位相bは、第1位相aから第3位相cへ至る中間位置である。
1)図3は、カム部材37が第1位相aで加圧アーム31に対向した回転角で停止制御された時を示している(第1位相対向状態)。
この第1位相対向状態においては、カム部材37は加圧アーム31と当接(干渉)せず、ヒータユニット21は手前側と奥側のバネ34の全押圧力でもって加圧ローラ22の下面に対して加圧ローラの弾性に抗して圧接状態になる。すなわち、手前側と奥側のバネ34の全押圧力が、手前側と奥側の加圧アーム31、軸受部材33、手前側と奥側のフランジ部材29、加圧ステイ25、フィルムガイド部材23に作用する。これにより、加熱体24が定着フィルム26を介して加圧ローラ22に対して手前側と奥側のバネ34の全押圧力でもって圧接して定着ニップ部Nが形成される。
2)図5は、カム部材37が上記の第1位相対向状態から時計方向に90°回転駆動されて、第2位相bで加圧アーム31に対向した回転角で停止制御された時を示している(第2位相対向状態)。
この第2位相対向状態においては、カム部材37は第2位相bで加圧アーム31と当接して、手前側と奥側の加圧アーム31がそれぞれ第2位相bのカム高さでバネ34に抗して押し下げられる。そのために、ヒータユニット21が加圧ローラ22からX1だけ逃がされることから、定着ニップ部Nのニップ圧が上記の第1位相状態時の定着ニップ部Nのニップ圧よりも所定に減圧される。
3)図6は、カム部材37が上記の第2位相対向状態からさらに時計方向に90°回転駆動されて、第3位相cで加圧アーム31に対向した回転角で停止制御された時を示している(第3位相対向状態)。
この第3位相対向状態においては、カム部材37は第3位相cで加圧アーム31と当接して、手前側と奥側の加圧アーム31がそれぞれ第3位相cのカム高さでバネ34に抗して押し下げられる。そのために、ヒータユニット21が加圧ローラ22からX2だけ逃がされることから、定着ニップ部Nのニップ圧が上記の第2位相状態時の定着ニップ部Nのニップ圧よりもさらに所定に減圧される。
カム部材37の第1位相対向状態時の定着ニップ部Nのニップ圧をP1、第2位相対向状態時と、第3位相対向状態時の定着ニップ部Nの各ニップ圧をP2、P3とすると、P1>P2>P3の設定としてある。
本実施例では、カム部材37は、図3の第1位相対向状態の回転角状態をホームポジションとしている。
プリンタの制御回路部100には、ホスト装置200からオペレータが指定した使用記録材の種類情報が入力する。あるいは、プリンタの操作盤部101からオペレータが指定した使用記録材の種類情報が入力する。あるいは給紙された記録材の種類を自動的に検知する記録材種類センサ102(例えば、記録材厚み検知センサ等)より記録材の種類情報が入力する。
制御回路部100は、プリンタに通紙使用される記録材Pが普通紙等の通常のシート状の記録材である場合には、カム部材37をホームポジションである図3の第1位相対向状態のままに保持する。この第1位相対向状態における定着ニップ部Nのニップ圧は前述のように高いニップ圧P1であり、記録材Pに対して充分な加熱、加圧を行うことができる。
また、制御回路部100は、プリンタに通紙使用される記録材Pが封筒状の記録材の場合は、モータM2を制御して、カム部材37を、図3の第1位相対向状態から、図5の第2位相対向状態にする。定着ニップ部Nのニップ圧はP1からP2に減圧するため、封筒状の記録材に発生するシワを抑制することができる。
この場合、制御回路部100は、封筒状の記録材が定着ニップ部Nを通過していない状態では、カム部材37を第1位相対向状態に制御する。これにより、定着ニップ部Nのニップ圧を高いニップ圧P1にした状態において、加圧ローラ22が、加熱体24により定着フィルム26を介して効果的に予熱される。そして、記録材Pが定着ニップ部Nを通過している状態では、カム部材37を第2位相状態に制御して、定着ニップ部Nのニップ圧をP2に減圧する。上記の加圧ローラ22の効果的な予熱とニップ圧の減圧とにより、封筒状の記録材へのトナー定着性を損なうことなく、記録材のシワの発生を防止することができる。
封筒状の記録材が定着ニップ部Nを通過していない状態とは、1枚プリントモードの場合は、その記録材が定着ニップ部Nに到達するまでの間である。連続プリントモードの場合は、1枚目の記録材が定着ニップ部Nに到達するまでの間と、記録材と記録材の間のいわゆる紙間である。
連続プリントモードの場合において、定着時の第2位相対向状態から紙間時の第1位相対向状態への切換えは、1)カム部材37を逆回転制御する、2)正回転制御して第3位相対向状態を経て第1位相対向状態にする。
また、制御回路部100は不図示のジャム検知手段が記録材のジャム発生を検知したときには、プリンタの作像動作を停止せる。そして、表示部にその旨の表示をして、オペレータにジャム処理を促す。この場合、制御回路部100は、カム部材37を、図3の第1位相対向状態または図5の第2位相対向状態から、図6の第3位相対向状態に切換えた状態にして定着装置の動作を停止状態にする。これにより、定着ニップ部Nのニップ圧は前述のように最も低いニップ圧P3に減圧された状態になる。したがって、定着ニップ部Nに記録材が挟まって搬送停止していても、その記録材の引き抜き除去が容易となる。制御回路部100はジャム処理後のリセットにより、カム部材37を、第3位相対向状態から第1位相対向状態に戻す。
図6の第3位相状態から図3の第1位相状態への転換は、カム部材37が第3位相対向状態から時計方向に180°回転駆動されることでなされる。
本実施例における、カム部材37のカム形状は、図7のタイムチャート図に示すようなものである。即ち、このカム部材37は180°の回転角で、最小径部の第1位相aから最大径部の第3位相cへ位相を遷移させている。
図8は他の例のカム部材のカム形状のタイムチャート図である。このカム部材は180°よりも小さい略90°の回転角で、最小径部の第1位相から最大径部の第3位相へ位相を遷移させ、略90°から360°の回転角で第3位相から第1位相へ遷移させるものである。また、このカム形状において、第2位相は第3位相から第1位相へ遷移する際のカム高さの変化量が小さい領域に配してある。
カム部材37の回転方向は正転であり、定着ニップ部Nのニップ圧を変更する際に、ニップ圧P1⇒P3⇒P2⇒P1の順番で位相が遷移するように回転制御されるのがのぞましい。即ち、急激なニップ圧の変動がないところに、第2位相が設けてあるため、ニップ圧のばらつきは少なくなり、安定して定着性を得ることができる。また、第3位相から第1位相への遷移による加圧が行なわれる際、加熱体へ加わる衝撃を抑えることができるため、加熱体の損傷を防止することができる。
なお、上述の実施例に示した定着装置はフィルム加熱方式の定着装置であるが、本発発明はヒートローラ方式の定着装置にも適用できることは勿論である。
実施例における画像形成装置の概略構成図である。 定着装置の要部の拡大横断面模型図である。 定着装置の加圧手段の説明図である(カム部材が第1位相の状態)。 カム部材の拡大図である。 定着装置の加圧手段の説明図である(カム部材が第2位相の状態)。 定着装置の加圧手段の説明図である(カム部材が第3位相の状態)。 カム部材のカム形状を示すタイムチャート図(その1)である。 カム部材のカム形状を示すタイムチャート図(その2)である。
符号の説明
Y・M・C・Bk‥‥作像プロセス機構部、F‥‥定着装置(像加熱装置)、21‥‥ヒータユニット21(加熱部材)、22‥‥加圧ローラ(加圧部材)、N‥‥定着ニップ部、31‥‥加圧アーム、34‥‥バネ(付勢部材)、37‥‥カム部材、a‥‥第1位相、b‥‥第2位相、c‥‥第3位相、P‥‥記録材

Claims (4)

  1. 加圧手段で圧接させた加熱部材と加圧部材を有し、前記加熱部材と前記加圧部材のニップで画像を担持した記録材を挟持搬送して加熱する画像加熱装置において、
    第1位相、第2位相、第3位相を有するカム部材と、前記カム部材の回転角を制御して前記加圧手段に対する位相切換えにより前記加熱部材と前記加圧部材のニップ圧を変更するカム部材制御手段とを有し、
    前記カム部材は、前記加圧手段に対する位相が前記第1位相である時の前記ニップ圧をP1、前記第2位相と、前記第3位相である時の前記ニップ圧をそれぞれP2、P3とすると、P1>P2>P3となるようなカム形状を有し、
    前記カム部材制御手段は、1)シート状の記録材の通紙時には、前記カム部材の前記加圧手段に対する位相を前記第1位相に切換え、2)封筒状の記録材の通紙時には、該記録材がニップを通過していないときは前記カム部材の前記加圧手段に対する位相を前記第1位相に切換え、該記録材がニップを通過しているときは、前記カム部材の前記加圧手段に対する位相を前記第2位相に切換え、3)ジャム発生時には、前記カム部材の前記加圧手段に対する位相を前記第3位相に切換える、
    ことを特徴とする画像加熱装置。
  2. ニップ圧を変更する際に、P1⇒P3⇒P2⇒P1の順番で前記カム部材の位相が遷移することを特徴とする請求項1に記載の画像加熱装置。
  3. 前記加熱部材が、固定支持された加熱体と、前記加熱体に密着して摺動する耐熱性のフィルムとを有するヒータユニットであり、前記加圧部材が前記加熱体と前記フィルムを介して圧接する弾性加圧ローラであることを特徴とする請求項1または2に記載の画像加熱装置。
  4. 前記加熱部材がヒートローラであり、前記加圧部材が弾性加圧ローラであることを特徴とする請求項1または2に記載の画像加熱装置。
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