JP2011002734A - 像加熱装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】加熱形成可能な状態へ戻すための時間を短くしながら、ジャム処理が容易に行うことができる像加熱装置を提供すること。
【解決手段】記録材上のトナー像を加熱ニップ部で加熱する加熱部材と、前記加熱部材に接触して前記加熱ニップ部を形成する加圧部材と、前記加熱ニップ部に記録材が搬送される前のスタンバイ時、及び、前記加熱ニップ部で記録材のジャムが生じたジャム発生時に、前記加熱部材と前記加圧部材を互いに離間状態にする離間手段、とを有する像加熱装置において、前記離間手段によって離間された前記加熱部材と前記加圧部材の間の距離は、前記スタンバイ時よりも前記ジャム発生時の方が長いことを特徴とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、電子写真複写機、電子写真プリンタなどの画像形成装置に搭載する定着装置(定着器)として用いれば好適な像加熱装置に関する。
電子写真式の複写機やプリンタに搭載する定着装置(定着器)として、2本のローラ対を加圧させて定着ニップ部を形成し、片方または両方のローラを加熱し定着ニップ部で記録材にトナー像を加熱定着させている。特許文献1には、定着ニップ部の圧解除機構を備え、スタンバイ時やジャム発生時には定着ニップ部の圧力を解除するようにして、定着ローラ及び加圧ローラの変形を緩和するとともに、ジャム処理を容易を容易にできるようにされている。
特開平11−125985号公報
ところが、離間時のローラ対の距離が長いと、ローラ対を接触するために時間がかかり、加熱動作が可能な状態へ戻すための時間が長くなってしまう。一方、離間時のローラ対の距離が短いと、ジャム処理が行いにくくなる。本発明の目的は、加熱動作が可能な状態へ戻すための時間を短くしながら、ジャム処理が容易に行うことができる像加熱装置を提供することである。
上記目的を達成するための構成は、記録材上のトナー像を加熱ニップ部で加熱する加熱部材と、前記加熱部材に接触して前記加熱ニップ部を形成する加圧部材と、前記加熱ニップ部に記録材が搬送される前のスタンバイ時、及び、前記ニップ部で記録材のジャムが生じたジャム発生時、前記加熱部材と前記加圧部材を互いに離間状態にする離間手段、とを有する像加熱装置において、前記離間手段によって離間された前記加熱部材と前記加圧部材の間の距離は、前記スタンバイ時よりも前記ジャム発生時の方が長いことを特徴とする。
本発明によれば、加熱動作が可能な状態へ戻すための時間を短くしながら、ジャム処理が容易に行うことができる像加熱装置を提供することができる。
(a)は画像形成装置の一例の横断面模式図である。(b)は実施例1に係る定着装置の横断面模式図であって、定着ニップ部を形成した状態を表す横断面模式図である。 実施例1に係る定着装置の加熱定着動作及び定着ジャム発生時の定着ニップ離間動作の一例のフローチャートである。 (a)は実施例1に係る定着装置の定着ローラとエンドレスベルトの離間量を第1の離間量に設定した状態を表す説明図である。(b)は実施例1に係る定着装置の定着ローラとエンドレスベルトの離間量を第2の離間量に設定し、導入ガイド及び排出ガイドを所定の位置に移動した状態を表す説明図である。 (a)は実施例2に係る定着装置の横断面模式図であって、定着ニップ部を形成した状態を表す横断面模式図である。(b)は実施例2に係る定着装置の定着ローラと加圧ローラの離間量を第1の離間量に設定した状態を表す説明図である。(c)は実施例2に係る定着装置の定着ローラと加圧ローラの離間量を第2の離間量に設定し、導入ガイド及び排出ガイドを所定の位置に移動した状態を表す説明図である。 画像形成装置の他の例の横断面模式図である。
[実施例1]
(1)画像形成装置の説明:図1の(a)は本発明に係る像加熱装置を定着装置(定着器)として搭載できる画像形成装置の一例の横断面模式図である。この画像形成装置は電子写真式のカラープリンタである。本実施例1に示す画像形成装置は、プロセススピード380mm/secであり、A4サイズで毎分80枚の画像形成が可能である。本実施例1の画像形成装置は、画像形成装置の内部に並設されている第1、第2、第3、第4の画像形成部Py,Pm,Pc,Pbによって色の異なる4色のトナー像を帯電、露光、現像、転写の各プロセスを経て形成できるようになっている。本実施例1の画像形成装置は、ホストコンピュータなどの外部装置(不図示)から出力されるプリント指令に応じて所定の画像形成シーケンスに従い画像形成動作を開始する。すなわち、各画像形成部Py,Pm,Pc,Pbが順次駆動され、像担持体としての感光ドラム1が矢印方向へ所定の周速度(プロセススピード)で回転される。各画像形成部Py,Pm,Pc,Pbの感光ドラム1に跨るように駆動ローラ6aと従動ローラ6bとテンションローラ6cに掛け回されている中間転写ベルト7は、駆動ローラ6aによって矢印方向へ各感光ドラム1の回転周速度と対応した周速度で回転される。まず1色目のイエローの画像形成部Pyにおいて、感光ドラム1の外周面(表面)は帯電器2によって所定の極性・電位に一様に帯電される。次に露光装置3が外部装置からの画像情報に応じたレーザ光を感光ドラム1表面の帯電面に走査露光する。これにより感光ドラム1表面に画像情報に応じた静電潜像が形成される。そしてその潜像が現像装置4によってイエローのトナー(現像剤)を用いて現像され、感光ドラム1表面上にイエローのトナー像(現像像)が形成される。同様の帯電、露光、現像の各工程が、2色目のマゼンタの画像形成部Pm、3色目のシアンの画像形成部Pc、4色目のブラックの画像形成部Pbにおいても行われる。各画像形成部Py,Pm,Pc,Pbにおいて感光ドラム1表面に形成された各色のトナー像は、中間転写ベルト7を挟んで各感光ドラム1と対向配置されている一次転写ローラ8によって中間転写ベルト7の外周面(表面)上に順番に重ねて転写される。これにより中間転写ベルト7表面にフルカラーのトナー像が担持される。一方、給送カセット10から記録材Pが送り出しローラ(不図示)によりシートパス11を通じてレジストローラ12に送られる。次いで記録材Pはレジストローラ12によって中間転写ベルト7と二次転写ローラ(転写部材)13間の二次転写ニップ部Tnに搬送される。その記録材Pは二次転写ニップ部Tnで中間転写ベルト7と二次転写ローラ13とにより挟持搬送され、その搬送過程において二次転写ローラ13により中間転写ベルト7表面上のフルカラーのトナー像が記録材Pの面上に転写される。未定着のフルカラーのトナー像を担持する記録材Pは定着装置14に導入される。そしてその記録材Pは後述の定着ニップ部Nで挟持搬送されることによって未定着のフルカラーのトナー像が記録材Pに加熱定着される。定着装置14を出た記録材Pは片面印刷物として画像形成装置外の排紙トレイ15に排出される。トナー像転写後の感光ドラム1は、感光ドラム1表面に残留している転写残トナーがドラムクリーナ5によって除去され、次の画像形成に供される。フルカラーのトナー像転写後の中間転写ベルト7は、中間転写ベルト7表面に残留している転写残トナーがベルトクリーナ9によって除去され、次の画像形成に供される。以上が本実施例1の画像形成装置において片面コピーモードが選択されている場合の画像形成動作である。次に本実施例1の画像形成装置において両面コピーモードが選択されている場合の画像形成動作を説明する。両面コピーモードが選択されている場合には、定着装置14を出た第1面側画像形成済みの記録材Pがフラッパ(不図示)により再循環搬送機構のスイッチバックシートパス16に導入される。そしてその記録材Pはスイッチバックシートパス16から引き出されて再搬送シートパス17に誘導され、その再搬送シートパスからシートパス11、レジストローラ12を通過して二次転写ニップ部Tnに表裏反転状態で所定のタイミングで再導入される。これにより、記録材Pの第2面に対して、中間転写ベルト7上のトナー画像の2次転写がなされる。二次転写ニップ部Tnにて第2面に対するトナー画像の転写を受けた記録材Pは中間転写ベルト7から分離されて定着装置14へ再導入され、トナー画像の加熱定着処理を受けて両面印刷物として画像形成装置外の排紙トレイ15に排出される。
(2)定着装置の説明:以下の説明において、定着装置及びこの定着装置を構成する部材に関し、長手方向とは記録材の面において記録材搬送方向と直交する方向をいう。短手方向とは記録材の面において記録材搬送方向と平行な方向をいう。長さとは長手方向の寸法をいう。幅とは短手方向の寸法をいう。図1の(b)は本実施例1の定着装置の横断面模式図であって、定着ニップ部を形成した状態を表す横断面模式図である。この定着装置はベルト方式の定着装置である。定着装置14は、定着ローラ(加熱部材)51と、可撓性を有するエンドレスべルト(加圧部材)52と、ハロゲンランプ(発熱部材)71と、導入ガイド(入り口ガイド)65と、排出ガイド66などを有している。また定着装置14は、定着ニップ離間機構(離間手段)80と、導入ガイド移動機構(入り口ガイド移動手段)90と、排出ガイド移動機構(排出ガイド移動手段)100などを有している。定着ローラ51は、外径φ75mmのFe製の円筒芯金51aの外周面上に円筒芯金51aの長手方向両端部を除いて2.5mm厚のシリコーンゴムの弾性体層51bをローラ状に形成している。そしてその弾性体層51bの外周面上に離型性層51cとして厚み30μmのPFAチューブを被覆した構成になっている。この定着ローラ51は、定着ローラ51の円筒芯金51aの長手方向両端部が定着装置14の装置フレーム14Fの側板対14F1に回転自在に支持されている。定着ローラ51を加熱するハロゲンランプ(以下、ランプと略記する)71は、定着ローラ51の円筒芯金51aの内部に設けられている。このランプ71は、ランプ71の長手方向両端の口金(不図示)が側板対14F1に支持されている。定着ニップ離間機構80は、定着ローラ51の長手方向一端部側と他端部側の下方にそれぞれ配置されている加圧アーム(支持部材)60と、この加圧アーム60の下方に配置されている加圧底板(加圧離間部材)61などを有している。各加圧アーム60は、各加圧アーム60の記録材搬送方向の下流側端部が側板対14F1に設けられている支軸63に揺動自在に支持されている。加圧底板61は、加圧底板61の記録材搬送方向の下流側端部が支軸63に揺動自在に支持されている。加圧底板61は、記録材搬送方向の上流側端部の長手方向両端部にバネ保持部61aをそれぞれ有し、この各バネ保持部61aには各加圧アーム60の記録材搬送方向の下流側端部に設けられているバネ受け部60aが移動自在に係合されている。加圧底板61の記録材搬送方向の下流側端部の下方に配置されているカム(離間量設定部材)64は、側板対14F1に設けられているカム軸64aに支持されている。このカム64の外周面には3つのカム面64c1,64c2,64c3が形成され、カム軸64aからの距離が最も大きい第1のカム面64c1を加圧底板61に接触させている。加圧アーム60間において所定の位置に配設されている3つのローラ55,56,57には、エンドレスベルト(以下、ベルトと略記する)52が掛け回されてある。各ローラ55,56,57は、ローラ55,56,57の長手方向端部が対応する加圧アーム60に回転自在に支持されている。つまり、加圧アーム60にはローラ55,56,57を介してベルト52が支持されている。ローラ55,56間には、加圧パッド70が設けられている。加圧パッド70は、加圧パッド70の長手方向端部が対応する加圧アーム60に支持されている。加圧底板61の各バネ保持部61aには各加圧アーム60のバネ受け部60aの下方に加圧バネ62(加圧部材)が設けられている。この加圧バネ62は、各加圧アーム60のバネ受け部60aが各バネ保持部61aの上端に設けられているストッパー61bから離間した状態で、ベルト52を介してローラ56と加圧パッド70を定着ローラ51の外周面(表面)に加圧するように付勢している。これにより定着ローラ51表面とベルト52の外周面(表面)との間に所定幅の定着ニップ部(加熱ニップ部)Nを形成している。
定着ニップ離間機構80において、ベルト52は、厚み75μmのポリイミド樹脂から成るエンドレスの基材の外周面に300μm厚のシリコーンゴムの弾性体層を被覆している。そしてその弾性体層の外周面に離型性層として厚み30μmのPFAチューブを被覆した構成になっている。ベルト52の基材の材料はポリイミド樹脂に限られずSUSやNiなどの金属を使用してもよい。ローラ56は外径φ20の金属から成る分離ローラである。このローラ56は、ベルト52を介して定着ローラ51表面に食い込むように加圧されることにより定着ローラ51の弾性体層51bを弾性変形させ記録材Pを定着ローラ51表面から分離することを可能にしている。本実施例1における定着ニップ部Nの総圧は約686N(約70kgf)であり、定着ニップ幅は約18mmである。加圧パッド70は、Fe製の支持板金70aにシリコーンゴムの弾性体層70bを一体成型したものである。この加圧パッド70の弾性体層70bがベルト52の内周面(内面)と接触している。つまり、加圧底板61は、カム64により回動されることによって、加圧アーム60に支持されているベルト52を定着ローラ51に対して加圧・離間させるように加圧アーム60と結合している。上記の定着ニップ離間機構80は、後述のようにカム64の回転により加圧底板61を介して各加圧アーム60を支軸63を支点として回動させるようになっている。そしてその各加圧アーム60の回動によりベルト52を定着ニップ部Nの位置から移動して定着ローラ51とベルト52との間の離間量の大きさを可変設定するように構成されている。以上のように、定着ローラ51とベルト52、加圧パッド70によって定着ニップ部Nを形成すると定着ローラ51表面に巻き付くように幅広いニップを形成することが可能となり、高速化に対して有利になる。又、従来のローラ対による定着装置の場合はニップ幅を広く取る場合は弾性体層を厚くしなければならず、省エネに対して不利になっていた。これに対して、本実施例1のようなベルト52を用いた定着装置14では、定着ローラ51の弾性体層51bを厚くすることなく広いニップを形成することが可能となるので、弾性体層51bによる熱伝達のロスを防ぐことが可能となり、省エネに有効である。
記録材搬送方向において定着ニップ部Nの上流側には、定着ニップ部Nに搬送される記録材Pをガイドする導入ガイド65が設けられている。この導入ガイド65は、図1の(b)にて実線で示す記録材導入位置から左斜め下方の所定の位置(図3の(b)参照)まで移動可能に導入ガイド65の長手方向両端部が側板対14F1に支持されている。導入ガイド移動機構90において、引張りバネ(付勢部材)67は一端が導入ガイド65に係止され、他端が側板対14F1の何れかに係止されることによって、導入ガイド65を左斜め下方へ付勢している。そしてその導入ガイド65を横断面形状略楕円形の導入ガイドカム(導入ガイド移動部材)76と接触させることにより記録材導入位置に保持させている。その導入ガイドカム76は側板対14F1に設けられているカム軸76aに支持されている。記録材導入位置に保持されている導入ガイド65の定着ニップ部N側の先端からこの導入ガイド65の先端に最も近い定着ローラ51の外周面までの距離を約5mmに設定している。記録材搬送方向において定着ニップ部Nの下流側には、定着ニップ部Nから排出される記録材Pをガイドする排出ガイド66が設けられている。この排出ガイド66は、図1の(b)にて実線で示す記録材排出位置から右斜め下方所定の位置(図3の(b)参照)まで回動(移動)できるようになっている。つまり、この排出ガイド66は、排出ガイド66の記録材搬送方向下流側端部(以下、一端部と記す)66aの長手方向両端部が側板対14F1に上記のように回動可能(移動可能)に支持されている。排出ガイド移動機構100において、引張りバネ(付勢部材)68は一端が排出ガイド66に係止され、他端が側板対14F1の何れかに係止されることによって、排出ガイド66を右斜め下方へ付勢している。そしてその排出ガイド66を横断面形状略楕円形の排出ガイドカム(排出ガイド移動部材)77と接触させることにより記録材排出位置に保持させている。その排出ガイドカム77は側板対14F1に設けられているカム軸76aに支持されている。記録材排出位置に保持されている排出ガイド66の定着ニップ部N側の先端からこの排出ガイド66の先端に最も近い定着ローラ51の外周面までの距離を約3mmに設定している。図1の(b)において、74は定着排出ローラであり、75は巻付き防止部材である。
定着装置14で発生した記録材Pのジャム検知方法について説明する。本実施例1では、導入側記録材検知手段143と排出側記録材検知手段145の記録材有無検知信号(出力信号)に基づいて制御回路(制御手段)141により記録材Pのジャム発生を判定するようにしている。制御回路141はCPU及びROMやRAMなどのメモリからなり、メモリには画像形成装置全体を制御するための各種プログラムが記憶されている。導入側記録材検知手段143及び排出側記録材検知手段145として、記録材Pの自重によりフラッパーを押し下げ、不図示の透過型フォトインタラプタセンサの光軸を遮光することによって、記録材の有無を電気信号に変えて検知するものを使用した。制御回路141は、記録材Pの搬送方向の設定サイズとプロセススピードから、導入側記録材検知手段143により記録材Pの先端を検知してから排出側記録材検知手段145により記録材Pの後端を検知するまでの時間を監視する。そして記録材Pの先端と後端が所定のタイミングで導入側記録材検知手段143と排出側記録材検知手段145との間を通過していれば記録材Pの搬送は正常であり、そうでなければ定着ジャム発生と判断している。本実施例1では、定着ジャムの判定パターンとして、定着上流ジャムと巻付ジャムと定着排紙アコーディオンジャム(以下、アコーディオンジャムと記す)の3つのパターンを設定している。定着上流ジャムは、記録材Pの先端が導入側記録材検知手段143を正常に通過したのに正常なタイミングで排出側記録材検知手段145に到達しないときに判定される。定着上流ジャムの場合、記録材Pは記録材搬送方向において定着ニップ部Nの上流側の位置でジャムする。巻付ジャムは、記録録材Pの先端が導入側記録材検知手段143を正常に通過したのに正常なタイミングで排出側記録材検知手段145に到達しないときに判定される。巻付ジャムの場合、記録材Pは定着ローラ51表面に巻き付いてジャムする。アコーディオンジャムは、記録材Pの先端は導入側記録材検知手段143及び排出側記録材検知手段145を正常に通過しているが、後端が入り口側記録材検知手段を通過した後に正常なタイミングで排出側記録材検知手段に到達しないときに判定される。アコーディオンジャムの場合、記録材Pは記録材搬送方向において定着ニップ部Nの下流側の位置でジャムする。定着ジャム発生と判定した場合、制御回路141は、定着ニップ離間制御プログラムに従い、画像形成部及び定着装置14の動作を緊急停止する。そして画像形成装置の表示部(不図示)にジャムが発生したこと及びその個所と処理方法を表示して、ユーザーにジャム処理を促す。このとき同時に、定着ローラ51とベルト52との間の離間量が後述の第1の離間量よりも大きい第2の離間量となるようにカム64の回転制御を行う。また導入ガイド65を記録材導入位置よりも定着ローラ51から離れた所定の位置に移動させるように導入ガイドカム76の回転制御を行う。また排出ガイド66を記録材排出位置よりも定着ローラ51から離れた所定の位置に移動させるように排出ガイドカム77の回転制御を行う。
(3)定着装置の加熱定着動作及び定着ジャム発生時の定着ニップ離間動作の説明:図2は本実施例1の定着装置の加熱定着動作及び定着ジャム発生時の定着ニップ離間動作の一例のフローチャートである。図3の(a)は本実施例1の定着装置の定着ローラとベルトの離間量を第1の離間量に設定した状態を表す説明図である。図3の(b)は本実施例1の定着装置の定着ローラとベルトの離間量を第2の離間量に設定し、導入ガイド及び排出ガイドを所定の位置に移動した状態を表す説明図である。図2に示すフローチャートは画像形成装置の電源オンに応じて開始される。そして制御回路141は定着装置14の加熱定着動作及び定着ジャム発生時の定着ニップ離間動作を制御する。
図2において、S1では、定着ローラ51とベルト52の回転を開始する。即ち、定着モータM1を駆動し、ローラ56を矢印方向へ回転させる。これによりローラ56の回転に追従してベルト52及びローラ55,57が矢印方向へ所定の周速度(プロセススピード)で回転する。このベルト52の回転は定着ニップ部Nにおけるベルト52表面と定着ローラ51表面との摩擦力によって定着ローラ51に伝達される。これにより定着ローラ51はベルト52の回転に追従して矢印方向へ回転する。
S2では、ランプ71への給電を開始する。即ち、給電回路142をオンし、給電回路142からランプ71に給電する。これによりランプ71が点灯して発熱し定着ローラ51の円筒芯金51a、弾性体層51b、離型性層51cを加熱する。S3では、定着ローラ51の温度が所定の温調温度(目標温度)t℃(本実施例1では170℃)に達しているかを判定する。定着ローラ51の温度は定着ローラ51表面近傍に配されているサーミスタTH(温度検知部材)により検知される。制御回路141はそのサーミスタTHの温度検知信号(出力信号)を取り込み、その温度検知信号に基づいて定着ローラ51の温度が所定の温調温度(目標温度)t℃に達しているかを判定する。
S3では、定着ローラ51の温度が所定の温調温度t℃に達していない場合(NO)はS4に進み、定着ローラ51の温度が所定の温調温度t℃に達している場合(YES)はS5に進む。
S4では、定着ローラ51の温度が所定の温調温度t℃に達するまで給電回路142のオンを継続してウォームアップ温調を行う。また定着ローラ51とベルト52との間の離間量を約1mm(第1の離間量)に設定する(図3の(a)参照)。即ち、定着ローラ51とベルト52間に定着ニップ部Nが形成されている図1の(b)の状態において、カムモータM2を駆動し、カム軸64aを支点としてカム64をカムの第2のカム面64c2が加圧底板61に接触するまで矢印方向へ回転させる。第2のカム面64c2はカム軸64aからの距離が第1のカム面64c1の次に大きいカム面である。このカム64の回転に応じて加圧底板61はカム64の第1のカム面64c1と第2のカム面64c2との差分だけ支軸63を支点として矢印方向へ回動する。この加圧底板61の回動に伴い各加圧アーム60のバネ受け部60aが加圧底板61の各バネ保持部61aのストッパー61bと当接し、その当接状態を保持したまま各加圧アーム60は支軸63を支点として矢印方向へ回動する。この加圧底板61と各加圧アーム60の回動によりベルト60は定着ローラ51表面から所定量だけ離間する。このときのベルト60表面と定着ローラ51表面との間の離間量は約1mmである。本実施例1においては、ウォームアップ温調中の定着ローラ51及びベルト52は回転しているが、耐久性の観点から所定の温度に達するまでは回転を停止した状態でウォームアップ温調をしても良い。
S5では、定着ローラ51の温度が所定の温調温度t℃を維持するように給電回路142をオン・オフ制御してスタンバイ温調を行う。またS4と同様、定着ローラ51とベルト52との間の離間量を約1mmに設定する(図3の(a)参照)。つまり、S4、S5では、記録材Pを定着ニップ部Nに導入する前(スタンバイ時)に定着ローラ51とベルト52との間の離間量を約1mmに設定している。本実施例1において離間量を1mmに設定しているのは、実験の結果から、離間量を2mm以下にすることで、断熱効果があり、ウォームアップ時間(プリント指令の入力後、1枚目の印刷物を出力するまでの時間)を最小限の時間にできるからである。スタンバイ温調中も離間量は1mmのままであり、また導入ガイド65は記録材導入位置のままであり、排出ガイド66は記録材排出位置のままで待機している。
S6では、プリント指令を入力した場合(YES)にS7に進む。S7では、定着ニップ部Nを形成する(図1の(b)参照)。即ち、カムモータM2を駆動し、カム軸64aを支点としてカム64をカム64の第1のカム面64c1が加圧底板61に接触するまで矢印方向へ回転させる(図3の(a)参照)。このカム64の回転に応じて加圧底板61はカム64の第1のカム面64c1と第2のカム面64c2との差分だけ支軸63を支点として矢印方向へ回動する。この加圧底板61の回動に伴い各加圧アーム60のバネ受け部60aが加圧底板61の各バネ保持部61aのストッパー61bと当接した状態を保持したまま各加圧アーム60は支軸63を支点として矢印方向へ所定量回動する。この各加圧アーム60の回動に伴いベルト52は定着ローラ51と接触した後にローラ56と加圧パッド70とにより定着ローラ51表面に加圧され、これにより各加圧アーム60の回動は停止する。そして加圧底板61がさらに回動することにより各加圧アーム60のバネ受け部60aは各バネ保持部61aのストッパー61bから離間する。これにより加圧バネ62はベルト52を介してローラ56と加圧パッド70を定着ローラ51表面に加圧する。これによって定着ローラ51表面とベルト52表面との間に所定幅の定着ニップ部Nが形成される。そしてその定着ニップ部Nに搬送される未定着のフルカラーのトナー像Tを担持する記録材Pを導入ガイド65がガイドし定着ニップ部Nに導入する。
本実施例1では、プリント指令を受け付けてから画像形成部の動作及び記録材の搬送が開始される。そして未定着トナー像を保持した記録材が定着装置に達する時間及び定着装置内のベルトの加圧動作時間から逆算された所定のタイミングで、カムの回転動作が開始される。本実施例1では、離間量1mmの状態から正規の定着ニップ部を形成するまでにかかるベルトの加圧動作時間は2.5secであり、画像形成動作が開始されてから記録材が定着装置に到達するまでの3.8secよりも短い。そのため、ファーストコピータイムに影響することはない。
S8では、記録材Pの搬送は正常か又は定着ジャム発生かを判断する。定着ジャム発生と判定した場合はS9に進む。記録材Pの搬送が正常である場合はS11に進む。
S9では、離間量を5mmに設定するとともに、導入ガイド65と排出ガイド66をそれぞれ所定の位置に移動する。即ち、離間量が約1mmに設定されている図3の(a)の状態において、カムモータM2を駆動し、カム軸64aを支点としてカム64をカム64の第3のカム面64c3が加圧底板61に接触するまで矢印方向へ回転させる(図3の(b)参照)。第3のカム面64c3はカム軸64aからの距離が最も小さいカム面である。このカム64の回転に応じて加圧底板61はカム64の第3のカム面64c3と第2のカム面64c2との差分だけ支軸63を支点として矢印方向へ回動する。この加圧底板61の回動に伴い各加圧アーム60のバネ受け部60aが加圧底板61の各バネ保持部61aのストッパー61bと当接し、その当接状態を保持したまま各加圧アーム60は支軸63を支点として矢印方向へ回動する。この加圧底板61と各加圧アーム60の回動によりベルト52は定着ローラ51表面から所定量だけ離間する。このときのベルト52表面と定着ローラ51表面との間の離間量(第2の離間量)は第1の離間量よりも大きい約5mmである。また導入ガイドモータM3を駆動し、カム軸76aを支点として導入ガイドカム76を矢印方向へ所定角度だけ回転させる(図3の(a)参照)。これにより導入ガイドカム76は記録材導入位置から所定の位置まで移動して停止する。所定の位置に停止した導入ガイド65の定着ニップ部N側の先端からこの導入ガイド65の先端に最も近い定着ローラ51の外周面までの距離は約10mmに設定してある。これと同時に排出ガイドモータM4を駆動し、カム軸77aを支点として排出ガイドカム77を矢印方向へ所定角度だけ回転させる(図3の(a)参照)。これにより排出ガイドカム77は記録材排出位置から所定の位置まで移動して停止する。所定の位置に停止した排出ガイド66の定着ニップ部N側の先端からこの排出ガイド66の先端に最も近い定着ローラ51の外周面までの距離は約8mmに設定してある。本実施例1では、導入ガイド65を記録材導入位置よりも定着ローラ51から離れた所定の位置に移動させるために、導入ガイドカム76の回転により導入ガイド65を記録材導入位置から左斜め下方へ移動させている。また排出ガイド66を記録材排出位置よりも定着ローラ51から離れた所定の位置に移動させるために、排出ガイドカム77の回転により排出ガイド66を記録材排出位置から右斜め下方へ回動させている。そして画像形成装置に設けられている表示部(不図示)にジャム処理を勧告する案内を表示して待機する。
ユーザーは、表示部の勧告に従い、画像形成装置の定着装置14周囲に設けられている外装カバー(不図示)を開放し、定着装置14を含む搬送ユニット(不図示)を画像形成装置外に引き出してジャムしている記録材(以下、ジャム紙と記す)を除去する。このとき、定着ローラ51とベルト52とが大きく離間しているので、ジャム紙により定着ローラ51表面を損傷することが少ない。望ましくは、記録材Pが通過する搬送部即ち排出ガイド66と排出ガイド66の上部に配設されている排出補助ガイド66a(図2参照)との間の搬送空間部において垂直方向の空間距離以上に離間していればよい。これにより、アコーディオンジャム時のジャム紙の厚み(高さ)以上に定着ローラ51とベルト52とが離間しているため、ジャム処理を効率的に行うことができる。
本実施例1では、搬送部の垂直空間距離が約4mmであり、ジャム処理を行うときの定着ローラ51とベルト52との間の離間量を約5mmに設定している。これにより、ジャム紙が強く定着ローラ51表面に触れることがなく、スムーズにジャム処理ができることを確認した。さらに、導入ガイド65及び排出ガイド66について、定着ローラ51を保護できる位置に導入ガイド65及び排出ガイド66を移動させるようにしてもよい。導入ガイド65及び排出ガイド66により定着ローラ51が保護されていれば、ユーザーがジャム処理を行う際、ジャム紙が定着ローラ51表面に触れる虞を低減できるため、定着ローラ51表面の損傷を回避できるようになる。
S10では、ジャム処理が完了したか否かを判断する。即ち、ユーザーがジャム処理を完了した後に、搬送ユニットを画像形成装置内に格納するとともに外装カバーを閉じて元の状態に戻す。そして導入側記録材検知手段143と排出側記録材検知手段145による所定の情報を基にジャム処理完了と判断する。ジャム処理が完了した場合にはS11に進む。
S11では、導入ガイドモータM3を駆動し、導入ガイドカム76を矢印方向へ所定角度だけ回転させる(図3の(b)参照)。これにより導入ガイド65は所定の位置から元の記録材導入位置まで移動して停止する。これと同時に排出ガイドモータM4を駆動し、排出ガイドカム77を矢印方向へ所定角度だけ回転させる(図5参照)。これにより排出ガイド66は所定の位置から元の記録材排出位置まで移動して停止する。導入ガイド65及び排出ガイド66の元の位置への移動が完了した後にS5に戻る。この場合、定着装置や画像形成部をスタンバイ状態へ戻すための、不図示のジャムリカバリーシーケンスを実行してからS5に戻るようにしてもよい。
S12では、トナー像Tの加熱定着を行う。導入ガイド65により定着ニップ部Nに導入された記録材Pは定着ニップ部Nで定着ローラ51とベルト52とにより挟持搬送される。そしてその搬送過程においてトナー像Tは定着ローラ51の熱と定着ニップ部Nのニップ圧を受けて記録材上に加熱定着される。そして排出ガイド66を通じて排出される記録材Pの後端が排出側記録材検知手段145を正常に通過した後に離間量を約1mmに設定する。即ち、排出側記録材検知手段145からの検知信号に応じてカムモータM2を駆動し、カム64をカム64の第2のカム面64c2が加圧底板61に接触するまで矢印方向へ回転させる。これにより離間量は約1mmに設定される。これにより、定着装置14の一連の加熱定着動作及び定着ジャム発生時の定着ニップ離間動作が終了する。
本実施例1の定着装置14によれば、定着ニップ部Nに記録材Pが搬送される前のスタンバイ時、及び、定着ニップ部Nで記録材Pのジャムが生じたジャム発生時に、定着ローラ51とベルト52を互いに離間状態にする定着ニップ離間機構80を有している。そしてその定着ニップ離間機構80を用いて定着ローラ51とベルト52との間の距離を上記のスタンバイ時よりもジャム発生時の方が長くなるように設定している。そのため、加熱定着動作(加熱動作)が可能な状態へ戻すための時間を短くしながら、ジャム処理が容易に行うことができる。またトナー像Tを担持する記録材Pを定着ニップ部Nに導入する前、及び、その記録材Pを定着ニップ部Nから排出した後に離間量を約1mmに設定しているので、定着ローラ51及びベルト52の耐久性の向上を図れる。また記録材Pのジャム処理を行うときは離間量を約5mmに設定しているので、ジャム処理作業性の向上を図れる。また記録材Pのジャム処理を行うときは導入ガイド65と排出ガイド66を所定の位置に移動させるので、ジャム処理作業性の向上を図れる。
[実施例2]
定着装置の他の例を説明する。図4の(a)は本実施例2の定着装置の横断面模式図であって、定着ニップ部を形成した状態を表す横断面模式図である。この定着装置はローラ方式の定着装置である。
本実施例2に示す定着装置は、定着ローラ51とほぼ同径の加圧ローラ(加圧部材)58を加圧アーム60に支持させるように構成した点を除いて、実施例1の定着装置14と同じ構成としてある。本実施例2においては、実施例1の定着装置14と同じ部材・部分に同一符号を付して再度の説明を省略する。なお、本実施例2では、定着ローラ51として、実施例1の定着ローラ51よりも弾性体層51bを厚く形成した定着ローラを使用している。即ち、定着ローラ51は、外径φ72mmのFe製の円筒芯金51aの外周面上に4.0mm厚のシリコーンゴムの弾性体層51bをローラ状に形成している。そしてその弾性体層51bの外周面上に離型性層51cとしての厚み30μmのPFAチューブを被覆した構成となっている。
加圧ローラ58は、外径φ76mmのFe製の円筒芯金58aの外周面上に2.0mm厚のシリコーンゴムの弾性体層58bをローラ状に形成している。そしてその弾性体層58bの外周面上に離型性層58cとしての厚み30μmのPFAチューブを被覆した構成となっている。この加圧ローラ58は、加圧ローラ58の円筒芯金58aの長手方向両端部が定着装置14の装置フレーム14Fの側板対14F1に回転自在に支持されている。そして加圧底板61の各バネ保持部61aにおいて各加圧アーム60のバネ受け部60aの下方に設けられている加圧バネ62により総圧約490N(約50kgf)で定着ローラ51表面に加圧されている。これにより定着ローラ51と加圧ローラ58の弾性体層51b,58bをそれぞれ弾性変形させることによって、定着ローラ51表面と加圧ローラ58表面との間に所定幅の定着ニップ部Nを形成している。定着ニップ部Nのニップ幅は約10mmである。そしてこの加圧ローラ58は、駆動加圧ローラ58の円筒芯金58aが定着モータM1の駆動により回転されることにより矢印方向へ所定の周速度で回転される。この加圧ローラ58の回転は定着ニップ部Nにおける定着ローラ51表面と加圧ローラ58表面との摩擦力によって定着ローラ51表面に伝達される。これにより定着ローラ51は加圧ローラ58の回転に追従して矢印方向へ回転する。
本実施例2の定着装置14における加熱定着動作及び定着ジャム発生時の定着ニップ離間動作は図2に示す実施例1の定着装置の加熱定着動作及び定着ジャム発生時の定着ニップ離間動作と同じであるので、説明の簡略化のため図2のフローチャートを援用する。図4の(b)は本実施例2の定着装置の定着ローラと加圧ローラの離間量を第1の離間量に設定した状態を表す説明図である。図4の(c)は本実施例1の定着装置の定着ローラと加圧ローラの離間量を第2の離間量に設定し、導入ガイド及び排出ガイドを所定の位置に移動した状態を表す説明図である。
本実施例2の定着装置14は、定着ローラ51と加圧ローラ58とにより定着ニップ部Nを形成しているので、ベルト方式の定着装置ほどの広い定着ニップ部を形成することはできない。しかし、本実施例2の定着装置14は、加圧ローラ58に強度があるために、面圧としてはより高い加圧力をかけることができ、簡易な構成で高速化対応が可能となっている。一般には、モノクロの高速画像形成装置に多く採用されている。
本実施例2の定着装置14においても、加圧ローラ58について、図2のフローチャートに示すようなベルトの離間動作と同じ離間動作を行った結果、実施例1と同様な作用効果があることが確認できた。
本実施例2の定着装置14において、定着装置14の立ち上げ時間を短縮するために、加圧ローラ58の円筒芯金58aの内部にハロゲンランプを配設し、このハロゲンランプにより加圧ローラ58を加熱するように構成してもよい。
[実施例3]
画像形成装置の他の例を説明する。図5は本実施例3の画像形成装置の一例の横断面模式図である。この画像形成装置は複数の定着装置14を記録材搬送部に直列に並べた所謂タンデム式定着を採用した電子写真式のカラープリンタである。
本実施例3に示す画像形成装置は、実施例1の定着装置14を記録材搬送部に2つ直列に並設した点を除いて、実施例1の画像形成装置と同じ構成としてある。本実施例3においては、実施例1の画像形成装置と同じ部材・部分に同一符号を付して再度の説明を省略する。本実施例3の画像形成装置において、定着装置14は実施例1の定着装置14に限らず実施例2の定着装置14を記録材搬送部に2つ直列に並設してもよい。また実施例1の定着装置14と実施例2の定着装置14を記録材搬送部に2つ直列に並設してもよい。
本実施例3の画像形成装置によれば、タンデム式定着を採用することで、超ワイドニップが可能になるため、様々な坪量の記録材P対しても高生産性を維持することができる。また記録材搬送方向において下流側の定着装置14を通過しない搬送パス18を設けることにより、出力画像の光沢度の選択性が広がるといった利点がある。その反面、特に両定着装置14,14の位置が接近している場合即ち両定着装置14,14が記録材Pの搬送方向最大長よりも短い間隔をおいて配設されている場合には、両定着装置の定着ニップ部に記録材Pが噛みこんだままでのジャムが起こりうる。そのため、ジャム処理作業が非常に困難になるといった問題があった。特に、記録材搬送方向下流側の定着装置14の上流側及び下流側ともに記録材Pが蛇腹状になるアコーディオンジャムが発生した場合は、上下流側のどちら側からジャム紙を除去した場合においても、定着ローラ51表面の損傷が免れられないといった課題があった。このようなタンデム式の画像形成装置に搭載されている定着装置14,14において、図2のフローチャートに示すようなベルトの離間動作と同じ離間動作を行った結果、ジャム処理作業性に対してより効果があることが確認できた。
[他の実施例]
実施例1と実施例2では、導入ガイドと排出ガイドの双方を有する定着装置を記載したが、定着装置はこれに限られず導入ガイドと排出ガイドの何れか一方を有するものであってもよい。実施例1と実施例3では、画像形成装置として、カラープリンタを例示したが、画像形成装置はこれに限定されるものではなく、例えば複写機、ファクシミリ等の他の画像形成装置であっても良い。また実施例1と実施例3では、カラー画像が形成可能な多色画像形成装置を例示したが、画像形成装置はこれに限定されるものではなく、例えばモノクロ画像が形成可能な単色画像形成装置であっても良い。実施例1の定着装置14ではベルト52を移動させる構成であったが、定着ローラ51を移動させる構成であってもよい。この場合、定着ローラ51を定着ニップ離間機構80により移動させるように構成すればよい。また実施例2の定着装置14では加圧ローラ58を移動させる構成であったが、定着ローラ51を移動させる構成であってもよい。この場合、定着ローラ51を定着ニップ離間機構80により移動させるように構成すればよい。
51:定着ローラ、52:エンドレスベルト、58:加圧ローラ、65:導入ガイド、66:排出ガイド、80:定着ニップ離間機構、P:記録材、T:トナー像

Claims (2)

  1. 記録材上のトナー像を加熱ニップ部で加熱する加熱部材と、前記加熱部材に接触して前記加熱ニップ部を形成する加圧部材と、前記加熱ニップ部に記録材が搬送される前のスタンバイ時、及び、前記加熱ニップ部で記録材のジャムが生じたジャム発生時に、前記加熱部材と前記加圧部材を互いに離間状態にする離間手段、とを有する像加熱装置において、前記離間手段によって離間された前記加熱部材と前記加圧部材の間の距離は、前記スタンバイ時よりも前記ジャム発生時の方が長いことを特徴とする像加熱装置。
  2. 少なくとも、前記加熱ニップ部に搬送される記録材をガイドする入り口ガイド、もしくは、前記加熱ニップ部から排出される記録材をガイドする排出ガイドを設け、前記入り口ガイドまたは前記排出ガイドと前記加熱部材との距離は、前記スタンバイ時よりも前記ジャム発生時の方が長いことを特徴とする請求項1に記載の像加熱装置。
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