JP5358171B2 - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents
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このような構成を採用することによって、本発明では、移動装置により分離ローラが圧接位置と離間位置との間で移動自在となるため、ウォームアップ時の熱容量の増加、耐久性の低下を抑制することが可能となる。
このような構成を採用することによって、本発明では、梃子部材の一端側を回転軸周りに回動させることにより、梃子部材の他端側に設けられた分離ローラを圧接位置と離間位置との間で移動させることが可能となる。
このような構成を採用することによって、本発明では、シート材の位置に対応した分離ローラの移動が可能となるため、例えばニップにシート材が位置するときは一方の回転体に圧接してシート材を分離させ、ニップにシート材が位置しないときは該回転体から離間させることで、分離特性を維持しつつ、且つ、該回転体に影響を与えることを抑制することが可能となる。
このような構成を採用することによって、本発明では、シート材の先端がニップに進入する位置から分離部材が設けられる位置まで移動する間だけ分離ローラを圧接位置に位置させることで、分離ローラの圧接時間を必要最小限に抑えることが可能となる。
このような構成を採用することによって、本発明では、シート材の巻き付き易さに影響する先端余白の大きさに基づいて移動装置の駆動が制御される。
このような構成を採用することによって、本発明では、赤外線変位センサあるいはトナー濃度検出センサにより先端余白の大きさが検出される。
このような構成を採用することによって、本発明では、検出装置を印字データに基づいて予め先端余白の大きさが小さくなる位置へ移動させることにより、検出領域が広く高価な検出装置を用いることなく、検出精度の向上を図ることが可能となる。
このような構成を採用することによって、本発明では、先端余白の大きさが所定の閾値より小さく分離ローラによる分離が必要となるときには移動装置を駆動させて分離ローラを圧接位置に位置させ、先端余白の大きさが所定の閾値より大きく分離ローラによる分離が必要とならないときは移動装置を駆動させずに分離ローラを離間位置で待機させることが可能となる。
このような構成を採用することによって、本発明では、トナー像の先端部の幅に基づいて所定の閾値を変化させることにより、シート材の巻き付き易さに応じた移動装置の制御が可能となる。
このような構成を採用することによって、本発明では、トナー像の先端部のトナー載り量に基づいて所定の閾値を変化させることにより、シート材の巻き付き易さに応じた移動装置の制御が可能となる。
このような構成を採用することによって、本発明では、シート材の厚さに基づいて所定の閾値を変化させることにより、シート材の巻き付き易さに応じた移動装置の制御が可能となる。
このような構成を採用することによって、本発明では、シート材の巻き付き易さに影響するトナー像の先端部の幅に基づいて移動装置の駆動が制御される。
このような構成を採用することによって、本発明では、シート材の巻き付き易さに影響するトナー像の先端部のトナー載り量に基づいて移動装置の駆動が制御される。
このような構成を採用することによって、本発明では、シート材の巻き付き易さに影響するシート材の厚さに基づいて移動装置の駆動が制御される。
したがって、本発明では、ウォームアップ時間の短縮、回転体の耐久性の向上を図ることができる定着装置を提供することができる効果がある。
図1は、本発明の実施形態における複写機1の機能構成を示すブロック図である。
図2は、本発明の実施形態における複写機1の概略構成を示す図である。
本実施形態の複写機1は、図1に示すように、画像読取部2と、画像記憶部3と、画像処理部4と、印刷部5と、操作部6と、分離ローラ移動ユニット(移動装置)7と、検出装置8と、検出装置移動ユニット(第2移動装置)9と、制御部(制御装置、第2検出装置、第3検出装置、第4検出装置)10とを有する構成となっている。
感光体500は、円柱に形状設定され、その周面に静電潜像及び当該静電潜像に基づくトナー像が形成されるものである。帯電器501は、感光体500に対して対向配置され、感光体500の周面を帯電状態とするものである。露光装置502は、印刷形式の印字データに基づいて射出されるレーザ光を帯電状態の感光体500の周面において走査するものである。現像装置503は、感光体500の周面に対してトナーを供給することによって感光体500の周面上に静電潜像に基づくトナー像を現像するものである。一次転写ローラ504は、中間転写ベルト510を挟んで感光体500と対向配置され、感光体500に現像されたトナー像を中間転写ベルト510に一次転写するものである。
中間転写ベルト510は、駆動ローラ511、従動ローラ512a〜512c及びテンションローラ513に張架されて、図2において時計回りに無端回走する構成となっている。駆動ローラ511は、モータ等の駆動源を有する駆動部に接続され、中間転写ベルト510に対しグリップ力を付与しつつ回走させるものである。従動ローラ512a〜512cは、駆動ローラ511の回転駆動に従動して回転駆動するものである。テンションローラ513は、駆動ローラ511の回転駆動に従動して回転駆動する従動ローラの一種で、バネ機構を有する付勢装置513Aが設けられ、中間転写ベルト510にテンションを与えるものである。クリーニング装置514は、クリーニングローラやクリーニングブレード等を備え中間転写ベルト510に残留したトナー等を除去する構成となっている。
表示部は、例えばタッチパネルや液晶ディスプレイ等から構成されており、ユーザーと複写機1とを関係付けるマンマシンインタフェースとして機能する。タッチパネルは、周知のように表示パネルの表示面に抵抗膜方式等の透明な面状押圧センサを設けたものであり、表示パネルに表示された操作ボタンにユーザーが指等で押圧すると、面状押圧センサが押圧位置(押圧座標)を示す操作信号を制御部10に出力するものである。操作キーは、例えば電源ボタン、数字ボタン、印刷開始ボタン等、表示部に表示される操作ボタン以外のハードウエアキーであり、ユーザーの操作に基づいた操作信号を制御部10に出力する構成となっている。
図3は、本発明の実施形態における定着装置54の構成を示す図である。
図4は、図3における矢視X図である。
図5は、本発明の実施形態における検出装置移動ユニット9の構成を示す図である。なお、Pの符号は印刷用紙を示し、Tの符号はトナー像を示す。
定着装置54は、定着ローラ(一方の回転体)540と、加圧ローラ(他方の回転体)541と、分離板(分離部材)542と、分離ローラ543と、分離ローラ移動ユニット7と、検出装置8と、検出装置移動ユニット9と、制御部10とを有する。
金属芯材540aは、円筒形状を有し、アルミニウムや鉄等の金属材から形成される。ゴム層540bは、シリコーンゴムから形成され、金属芯材540aの外周面に厚さ0.3mmで設けられる。また、ゴム層540bの外周面には、不図示のフッ素樹脂層が設けられる。フッ素樹脂層は、印刷用紙の張り付きを低減させる機能を有し、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)やPTA(テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)等のフッ素樹脂から形成される。ヒータ540cは、金属芯材540aの内部に設けられており、トナーを加熱するためのものである。
金属芯材は、円筒状を有し、アルミニウムや鉄等の金属材から形成される。ゴム層541bは、シリコーンゴムから形成され、金属芯材の外周面に厚さ5.5mmで設けられる。また、ゴム層541bの外周面には、不図示のフッ素樹脂層が設けられる。フッ素樹脂層は、PTFEやPTA等のフッ素樹脂から形成される。
この加圧ローラ541は、定着ローラ540よりも硬度が低く、不図示の圧接装置により定着ローラ540に圧接することで加圧ローラ541側に凹形状のニップ(圧接部)を形成する構成となっている。
より詳しくは、トナー像の先端部の幅が大きくなると、用紙先端部におけるトナーと定着ローラ540との接触面積が大きくなり、巻き付きが起こり易くなるため、制御部10は上記閾値を大きくする。一方、トナー像の先端部の幅が小さくなると、用紙先端部におけるトナーと定着ローラ540との接触面積が小さくなり、巻き付きが起こり難くなるため、制御部10は上記閾値を小さくする。
また、トナー像の先端部のトナー載り量が大きくなると、用紙先端部が定着ローラ540に巻き付き易くなるため、制御部10は上記閾値を大きくする。一方、トナー像の先端部のトナー載り量が小さくなると、用紙先端部が定着ローラ540に巻き付き難くなるため、制御部10は上記閾値を小さくする。
さらに、印刷用紙の厚さが大きくなると、例えば厚紙等は剛性が高く、巻き付きが起こり難いため、制御部10は上記閾値を小さくする。一方、印刷用紙の厚さが小さくなると、例えば薄紙等は剛性が低く、巻き付きが起こり易いため、制御部10は上記閾値を大きくする。
図6は、本発明の実施形態における定着装置54の動作を説明するフローチャートである。
図7は、本発明の実施形態における圧接位置にある分離ローラ543を示す図である。
図8は、本発明の実施形態における離間位置にある分離ローラ543を示す図である。
初期状態の分離ローラ543は、離間位置に位置する。先ず、定着装置54は、ヒータ540cを駆動させて定着ローラ540及び圧接する加圧ローラ541をトナーの定着温度まで昇温させるウォームアップを行う。このとき、分離ローラ543が離間位置にあるため、熱容量が増加することなく、ウォームアップ時間が短縮され、複写機1が速やかに現像動作に移行することが可能となる。
次に、制御部10は、当該検出結果に基づいて、閾値を決定する(ステップS2)。例えば閾値の初期値が3mmに設定されて、図5に示すように、トナー像の先端部の幅が小さい場合は、例えば閾値を2mmに変化させる。
先端余白Kの大きさが所定の閾値より小さい場合は、ステップS6に移行する。
一方、先端余白Kの大きさが所定の閾値より大きい場合は、制御部10は、分離ローラ移動ユニット7を駆動させない制御を行う(ステップS10)。すなわち、分離ローラ543を離間位置で待機させる。
具体的には、分離ローラ移動ユニット7は、ソレノイド71により梃子部材70の一端側70aを回転軸541cを中心に時計回りに回動させ、他端側70bの分離ローラ543を離間位置から圧接位置に移動させる(図7参照)(ステップS7)。
すなわち、先端余白Kの大きさが、2mmより小さい場合は、分離ローラ543が定着ローラ540と圧接し、ニップを通過して排出される排出口における定着ローラ540の周面と印刷用紙の排出方向とが成す分離角度を大きくすることで、定着ローラ540から印刷用紙を分離させる。
したがって、本実施形態では、ウォームアップ時間の短縮、回転体の耐久性の向上を図ることができる定着装置54を提供することができる効果がある。
Claims (13)
- トナー像が転写されたシート材を搬送し、圧接状態にある一対の回転体によって形成されたニップを通過させることにより前記トナー像を前記シート材に定着させる定着装置であって、
前記回転体の一方と圧接し、該回転体から前記シート材を分離させる分離ローラと、
前記一方の回転体と圧接する圧接位置と前記一方の回転体から離間する離間位置との間で、前記分離ローラを移動させる移動装置と、
所定の検出領域を有して、前記シート材の先端から前記トナー像の先端までの先端余白の大きさを検出する検出装置と、
前記検出装置の検出結果に基づいて前記移動装置を駆動させる制御装置と、
前記トナー像を形成する印字データに基づいて、前記先端余白の大きさが最も小さくなる位置に前記検出装置を予め移動させる第2移動装置とを有することを特徴とする定着装置。 - 前記移動装置は、前記回転体の他方の回転軸に回転自在に嵌合すると共に前記回転軸を挟んで両側に延在する梃子部材と、
前記梃子部材の一端側に設けられて、前記一端側を前記回転軸周りに回動させる回動装置とを有し、
前記分離ローラは、前記梃子部材の他端側に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。 - 前記移動装置は、前記シート材の位置に応じて前記分離ローラを移動させることを特徴とする請求項1または2に記載の定着装置。
- 前記ニップを通過した側に、前記一方の回転体から前記シート材を分離させる分離部材が設けられており、
前記移動装置は、前記シート材の先端が、前記ニップに進入する位置から前記分離部材が設けられる位置に移動する間、前記分離ローラを前記圧接位置に位置させることを特徴とする請求項3に記載の定着装置。 - 前記検出装置は、赤外線変位センサあるいはトナー濃度検出センサであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の定着装置。
- 前記制御装置は、前記先端余白の大きさが所定の閾値より小さい場合は前記移動装置を駆動させ、前記先端余白の大きさが前記所定の閾値より大きい場合は前記移動装置を駆動させない制御を行うことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の定着装置。
- 前記トナー像の先端部の搬送方向と直交する方向の幅を検出する第2検出装置を有し、
前記制御装置は、前記第2検出装置の検出結果に基づいて前記所定の閾値を変化させることを特徴とする請求項6に記載の定着装置。 - 前記トナー像の先端部のトナー載り量を検出する第3検出装置を有し、
前記制御装置は、前記第3検出装置の検出結果に基づいて前記所定の閾値を変化させることを特徴とする請求項6または7に記載の定着装置。 - 前記シート材の厚さを検出する第4検出装置を有し、
前記制御装置は、前記第4検出装置の検出結果に基づいて前記所定の閾値を変化させることを特徴とする請求項6〜8のいずれか一項に記載の定着装置。 - 前記トナー像の先端部の搬送方向と直交する方向の幅を検出する第5検出装置と、
前記第5検出装置の検出結果に基づいて前記移動装置を駆動させる第2制御装置とを有することを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の定着装置。 - 前記トナー像の先端部のトナー載り量を検出する第6検出装置と、
前記第6検出装置の検出結果に基づいて前記移動装置を駆動させる第3制御装置とを有することを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載の定着装置。 - 前記シート材の厚さを検出する第7検出装置と、
前記第7検出装置の検出結果に基づいて前記移動装置を駆動させる第4制御装置とを有することを特徴とする請求項1〜11のいずれか一項に記載の定着装置。 - 請求項1〜12のいずれか一項に記載の定着装置を有することを特徴とする画像形成装置。
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