JP5156691B2 - 用紙排出装置および画像形成装置 - Google Patents

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Description

この発明は、排紙トレイに排出される用紙の幅方向の両端のカールを抑制する用紙押さえ部材を備えた用紙排出装置および画像形成装置に関する。
一般に、複写機、ファクシミリ、またはプリンタなどの画像形成装置においては、画像形成処理された用紙を排紙トレイ上に排出搬送するための用紙排出装置を備えている。そして、そのような用紙排出装置では、多くの場合、排紙トレイ上の用紙の満杯を検出するための満杯検出センサを備えている。この満杯検出センサにより、排紙トレイ上の用紙が満杯になったことが検出されるため、排紙トレイ上の用紙が満杯であるにもかかわらず後続の用紙を排出し続けるといった不具合が解消され、その結果、用紙排出装置における用紙の排出に伴う不具合の発生が解消されるとされていた。
ところが、排紙トレイ上の用紙は必ずしもフラットな状態を維持しているわけではなく、ときには用紙搬送方向に直交する用紙幅方向の両端や、用紙の後端が上側に湾曲していることもある。例えば、定着装置から送り出された記録紙などの用紙は、定着時における加熱作用などによって紙幅方向の両端部分が上方向に湾曲したカール状態になることがある。
そこで、従来技術の中には、弾力性がある用紙押さえガイドを設け、この用紙押さえガイドの弾性によって排紙トレイ上の用紙を上から押さえつけることにより、排紙トレイ上の用紙がカールによって排出口を塞ぐことを防止するように構成されるものがある(例えば、特許文献1参照。)。
特開平10−29354号公報
しかしながら、上述の特許文献1に示す用紙押さえガイドを用いた場合、排紙トレイに排出される用紙と、用紙押さえガイドとの摩擦によって、用紙の排出不良が発生することがあった。例えば、用紙押さえガイドと用紙との摩擦によって用紙が用紙排出口側へ引き戻され、その結果として用紙排出口にて用紙ジャムが発生することがあった。
この発明の目的は、用紙の排出不良の発生を防止しつつ、用紙押さえ部材を介して排紙トレイに排出される用紙の幅方向の両端のカールを抑制することが可能な用紙排出装置および画像形成装置を提供することである。
本発明に係る用紙排出装置は、排紙トレイ、シフタ、および用紙押さえ部材を少なくとも備える。排紙トレイは、所定の処理がされた用紙が排出されるように構成される。シフタは、排紙トレイの上方において用紙搬送方向に直交する幅方向に往復移動可能に支持される。用紙押さえ部材は、シフタに揺動可能に支持されるとともに、排紙トレイに排出される用紙に接触することにより用紙の幅方向の両端のカールを抑制するように構成される。
用紙押さえ部材は、シート支持部および用紙押さえシートを備える。シート支持部は、中央部に配置された係合部を介してシフタに揺動可能に支持され、かつ、係合部から幅方向の両側に延びるように構成される。用紙押さえシートは、シート支持部に2つ取り付けられる。これらの用紙押さえシートは、係合部の両側にそれぞれ配置される。用紙押さえシートはそれぞれ、排紙トレイに排出される用紙と接触する端部における幅方向の中央部に切欠部が形成される。
この構成においては、用紙押さえシートの幅方向の中央部に設けられた切欠部によって、用紙押さえシートと用紙との接触範囲が減少するため、用紙押さえシートと用紙との摩擦が過度に大きくなることが防止される。
その一方で、切欠部は、用紙押さえシートの幅方向の中央部にのみ設けられており、かつ、シート支持部の左右両側に用紙押さえシートが設けられているため、用紙の幅方向の両端のカールを抑制する機能が低下することもない。また、切欠部は、用紙押さえシートの幅方向の中央部にのみ設けられていることにより、シフタが移動する際に、排紙トレイ上の用紙と用紙押さえシートの切欠部との間で物理的な干渉が発生しにくい。
この発明によれば、用紙の排出不良の発生を防止しつつ、用紙押さえ部材を介して排紙トレイに排出される用紙の幅方向の両端のカールを抑制することが可能になる。
図1は、本発明の実施形態に係る画像形成装置50の概略を示す図である。画像形成装置50は、外部から伝達された画像データに応じて、所定の用紙(記録用紙)に対して多色および単色の画像を形成するもので、画像形成部82および原稿読取部58を備えている。
画像形成部82は、光走査装置88、現像器91、感光体ドラム90、クリーナユニット93、帯電器92、中間転写ベルトユニット95、定着ユニット74、給紙カセット71、排紙トレイ80等を有して構成されている。
画像形成部82の上部には、原稿が載置される透明ガラスからなる原稿載置台54が設けられ、原稿載置台54の上側には自動原稿処理装置56が取り付けられている。自動原稿処理装置56は、原稿載置台54の上に自動で原稿を搬送する。また自動原稿処理装置56は矢印52の方向に回動自在に構成され、原稿載置台54の上を開放することにより原稿を手置きで置くことができるようになっている。
本画像形成装置において扱われる画像データは、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各色を用いたカラー画像に応じたものである。従って、現像器91、感光体ドラム90、帯電器92、クリーナユニット93は、各色に応じた4種類の潜像を形成するようにそれぞれ4個ずつ設けられ、それぞれブラック、シアン、マゼンタ、イエローに設定され、これらによって4つの画像ステーションが構成されている。
帯電器92は、感光体ドラム90の表面を所定の電位に均一に帯電させるための帯電手段であり、図1に示すようなチャージャ型の他、接触型のローラ型やブラシ型の帯電器が用いられることもある。
光走査装置88は、入力された画像データに基づいて感光体ドラム90の表面に静電潜像を形成するように構成される。光走査装置88の詳細については後述する。
現像器91はそれぞれの感光体ドラム90上に形成された静電潜像を4色(YMCK)のトナーにより顕像化するものである。またクリーナユニット93は、現像・画像転写後における感光体ドラム90上の表面に残留したトナーを、除去・回収する。
感光体ドラム90の上方に配置されている中間転写ベルトユニット95は、中間転写ベルト94、中間転写ベルト駆動ローラ85、中間転写ベルト従動ローラ84、中間転写ローラ96、および中間転写ベルトクリーニングユニット86を備えている。上記中間転写ローラ96は、YMCK用の各色に対応して4本設けられている。
中間転写ベルト駆動ローラ85、中間転写ベルト従動ローラ84、および中間転写ローラ96は、中間転写ベルト94を張架して回転駆動させる。また各中間転写ローラ96は、感光体ドラム90のトナー像を、中間転写ベルト94上に転写するための転写バイアスを与える。
中間転写ベルト94は、各感光体ドラム90に接触するように設けられている、そして、感光体ドラム90に形成された各色のトナー像を中間転写ベルト94に順次的に重ねて転写することによって、中間転写ベルト94上にカラーのトナー像(多色トナー像)を形成する機能を有している。中間転写ベルト94は、例えば厚さ100μm〜150μm程度のフィルムを用いて無端状に形成されている。
感光体ドラム90から中間転写ベルト94へのトナー像の転写は、中間転写ベルト94の裏側に接触している中間転写ローラ96によって行われる。中間転写ローラ96には、トナー像を転写するために高電圧の転写バイアス(トナーの帯電極性(−)とは逆極性(+)の高電圧)が印加されている。中間転写ローラ96は、直径8〜10mmの金属(例えばステンレス)軸をベースとし、その表面が導電性の弾性材(例えばEPDM,発泡ウレタン等)により覆われているローラである。この導電性の弾性材により、中間転写ベルト94に対して均一に高電圧を印加することができる。本実施形態では転写電極としてローラ形状を使用しているが、それ以外にブラシなども用いることが可能である。
上述の様に各感光体ドラム90上で各色相に応じて顕像化された静電像は中間転写ベルト94で積層される。このように、積層された画像情報は中間転写ベルト94の回転によって、後述の用紙と中間転写ベルト94の接触位置に配置される転写ローラ87によって用紙上に転写される。
このとき、中間転写ベルト94と転写ローラ87は所定ニップで圧接されると共に、転写ローラ87にはトナーを用紙に転写させるための電圧が印加される(トナーの帯電極性(−)とは逆極性(+)の高電圧)。さらに、転写ローラ87は上記ニップを定常的に得るために、転写ローラ87もしくは前記中間転写ベルト駆動ローラ85の何れか一方を硬質材料(金属等)とし、他方を弾性ローラ等の軟質材料(弾性ゴムローラ、または発泡性樹脂ローラ等々)が用いられる。
また、上記のように、感光体ドラム90に接触することにより中間転写ベルト94に付着したトナー、もしくは転写ローラ87によって用紙上に転写が行われず中間転写ベルト94上に残存したトナーは、次工程でトナーの混色を発生させる原因となるために、中間転写ベルトクリーニングユニット86によって除去・回収されるように設定されている。中間転写ベルトクリーニングユニット86には、中間転写ベルト94に接触する例えばクリーニング部材としてクリーニングブレードが備えられており、クリーニングブレードが接触する中間転写ベルト94は、裏側から中間転写ベルト従動ローラ84で支持されている。
給紙カセット71は、画像形成に使用する用紙(記録用紙)を蓄積しておくためのトレイであり、画像形成部82の光走査装置88の下側に設けられている。また手差し給紙カセット78にも画像形成に使用する用紙を置くことができる。また、画像形成部82の上方に設けられている排紙トレイ80は、印刷済みの用紙をフェイスダウンで集積するためのトレイである。
また画像形成部82には、給紙カセット71および手差し給紙カセット78の用紙を転写ローラ87や定着ユニット74を経由させて排紙トレイ80に送るための、略垂直形状の用紙搬送路77が設けられている。給紙カセット71ないし手差し給紙カセット78から排紙トレイ80までの用紙搬送路77の近傍には、ピックアップローラ73,75、複数の搬送ローラ62,64,66,68、レジストローラ79、転写ローラ87、定着ユニット74等が配されている。
搬送ローラ62,64,66,68は、用紙の搬送を促進・補助するための小型のローラであり、用紙搬送路77に沿って複数設けられている。またピックアップローラ73は、給紙カセット71の端部近傍に備えられ、給紙カセット71から用紙を1枚ずつピックアップして用紙搬送路77に供給する。同様にまたピックアップローラ75は、手差し給紙カセット78の端部近傍に備えられ、手差し給紙カセット78から用紙を1枚ずつピックアップして用紙搬送路77に供給する。
また、レジストローラ79は、用紙搬送路77を搬送されている用紙を一旦保持するものである。そして、感光体ドラム90上のトナー像の先端と用紙の先端を合わせるタイミングで用紙を転写ローラ87に搬送する機能を有している。
定着ユニット74は、ヒートローラ72および加圧ローラ76を備えており、ヒートローラ72および加圧ローラ76は、用紙を挟んで回転するようになっている。またヒートローラ72は、図示しない温度検出器からの信号に基づいて制御部によって所定の定着温度となるように設定されており、加圧ローラ76とともにトナーを用紙に熱圧着することにより、用紙に転写された多色トナー像を溶融・混合・圧接し、用紙に対して熱定着させる機能を有している。またヒートローラ72を外部から加熱するための外部加熱ベルト70が設けられている。
次に用紙搬送経路を詳細に説明する。上述のように、画像形成装置には予め用紙を収納する給紙カセット71、および手差し給紙カセット78が設けられている。これら給紙カセット71,78から用紙を給紙するために、各々ピックアップローラ73,75が配置され、用紙を1枚ずつ搬送路77に導くようになっている。
各給紙カセット71,78から搬送される用紙は用紙搬送路77の搬送ローラ62によってレジストローラ79まで搬送され、用紙の先端と中間転写ベルト94上の画像情報の先端を整合するタイミングで転写ローラ87に搬送され、用紙上に画像情報が書き込まれる。その後、用紙は定着ユニット74を通過することによって用紙上の未定着トナーが熱で溶融・固着され、その後に配された搬送ローラ68を経て排紙トレイ80上に排出される。
上記の搬送経路は、用紙に対する片面印字要求のときのものであるが、これに対して両面印字要求の時は、上記のように片面印字が終了し定着ユニット74を通過した用紙の後端が最終の搬送ローラ68で把持されたときに、搬送ローラ68が逆回転することによって用紙を搬送ローラ66,64に導く。そしてその後レジストローラ79を経て用紙裏面に印字が行われた後に用紙が排紙トレイ80に排出される。
排紙トレイ80の近傍の排紙口には、シフタ10が設けられる。例えば、連続して用紙を排紙トレイ80に排出する際には、シフタ10が用紙を選択的にオフセットさせる。シフタ10は、図2に示すように、画像形成装置50を構成するユニットの1つに、用紙搬送方向に直交する用紙幅方向(図2中の矢印100を参照。)に往復移動自在に支持されている。
続いて、図3(A)〜図3(D)を用いて、シフタ10の概略構成を説明する。同図に示すようにシフタ10は、用紙幅方向に沿って配置された移動軸12上をスライド可能な本体11を備える。本体11には、用紙押さえ部材14が揺動可能に支持されるとともに、排紙トレイ80上の積載された用紙の満杯を検出するための満杯検出センサのアクチュエータ16が揺動可能に支持される。
用紙押さえ部材14は、図4(A)および図4(B)に示すように、係合片145を介して本体11に遥動可能に支持されたシート支持部144、およびシート支持部144に固着された2つの用紙押さえシート142を備える。
用紙押さえ部材14は、2つの用紙押さえシート142を介して、排紙トレイ80に排出される用紙における用紙幅方向の両端部を、上面側から押さえることによって、排紙トレイ80に排出される用紙における用紙幅方向の湾曲を是正する機能を備える。
用紙押さえシート142は、可撓性を有する部材から構成されており、シート支持部144の左右両側に両面テープを介して固着されている。また、この実施形態では、シート支持部144の素材としてポリカーボネートを採用し、用紙押さえシート142の素材としてPETと採用している。ただし、シート支持部144および用紙押さえシート142の素材や、用紙押さえシート142をシート支持部144に固着する方法はこれらに限定されるものではない。
用紙押さえシート142は、図4(B)に示すように、用紙が当接する側に凸状になるように僅かに湾曲するように構成されている(図中の矢印200参照。)。ただし、用紙押さえシート142の上記湾曲は、必須要件ではないため、湾曲していないフラット状の用紙押さえシート142を用いることも可能である。
排紙トレイ80に排出される用紙に対して、用紙押さえシート142が摺動しながら下方への力を加えることにより、用紙の幅方向の両側に形成された湾曲が是正される。具体的には、用紙の後端が搬送ローラ68から外れると、用紙は用紙押さえシート142により押えられながら下方に落下していく。
ここで、従来の用紙押さえシートでは、用紙押さえシート142と用紙との摩擦によって、用紙の排出不良が発生することがあった。例えば、図5に示すように、用紙押さえシート142と用紙との摩擦によって用紙が用紙排出口側へ引き戻され、その結果として用紙排出口にて用紙ジャムが発生することがあった。
そこで、この実施形態では、各用紙押さえシート142の中央部に切欠部146を設け、用紙押さえシート142と用紙との接触範囲を減少させることによって、用紙押さえシート142と用紙との摩擦が過度に大きくなることを防止している。切欠部146は、中央に近づくほど用紙から遠ざかるように傾斜した傾斜状端部147を有している。傾斜状端部147は、用紙押さえシート142の中央を基準に左右対称になるように構成される。
また、切欠部146は、その切り欠量が必要以上に大きくならないように、傾斜状端部147が緩やかに傾斜するように構成されている。その理由は、切欠部146の切り欠量が増加すると、用紙押さえシート142の重量が減少する結果、用紙の幅方向の端部を押さえる力が弱まり、カールを抑制する能力が低下する虞があるからである。また、傾斜状端部147の傾斜が大きい場合には傾斜状端部147の傾斜角度が大きくなるため、シフタ10が移動するときに傾斜状端部147に接触した用紙が引っ掛かる虞があるためである。実際には、傾斜状端部147の傾斜角度は、3〜10度程度、より好ましくは5〜7度程度に設定すると良い。
上述のように切欠部146を設けた結果、各用紙押さえシート142は、中央部に左右対称の傾斜状端部147が配置され、その両側には直線状の直線状端部148が配置されることとなる。また、右側の用紙押さえシート142の直線状端部148と左側の用紙押さえシート142の直線状端部148との間隔は、画像形成装置50で印刷可能な最小サイズ用紙(例:ハガキ)の幅よりも小さくなるように構成される。その理由は、シフタ10の移動時に、右側の用紙押さえシートの直線状端部148と左側の用紙押さえシートの直線状端部148との間に小サイズの用紙が挟まることを防止するためである。
そして、シート支持部144に用紙押さえシート142を複数枚(この実施形態では2枚)取り付けると、用紙押さえシート142の用紙と接触する部分の外縁が波状を呈するようになる。さらに、各用紙押さえシート142は、各直線状端部148の外側にアール部149が設けられる。このアール部149が形成されることにより、シフタ10が移動するときに用紙押さえシート142が用紙にさらに引っ掛かりにくくなる。
続いて、図6(A)〜図6(C)を用いて、アクチュエータ16の概略構成を説明する。アクチュエータ16は、アーム部16の一端に設けられた支持部168を介してシフタ10の本体11に揺動可能に支持される。アーム部16の他端側には、三角形状の板状部材165が取り付けられており、この板状部材165の頂点近傍が排紙トレイ80上の最上位の用紙に接触する満杯検出部164を構成する。また、この板状部材165の1つの辺に沿ってカール用紙検出部162が設けられる。さらに、アクチュエータ16は、図6(C)に示すように、支持部168から満杯検出部164に向うにつれて先細りするような形状を呈している。このような形状を採用する理由は、カール用紙検出部162を形成するための板状部材165を配置したことによって、アクチュエータ16の重量が従来に比較して重たくなることを避けるためである。
続いて、図7(A)〜図7(C)を用いてアクチュエータ16の動作を簡単に説明する。図7(A)〜図7(C)において仮想線310は、待機位置に配置されたアクチュエータ16の満杯検出部164の位置を示しており、仮想線320は、満杯検出位置に配置されたアクチュエータ16の満杯検出部164の位置を示している。
図7(A)に示すように、排紙トレイ80上に積載された最上位の用紙300が仮想線310で示す位置の下方にある場合には、用紙排出時にアクチュエータ16が一端用紙に持ち上げられるが、その後待機位置に復帰する。
そして、排紙トレイ80上に積載された最上位の用紙300が仮想線310で示す位置まで達すると、アクチュエータ16が最上位の用紙300によって、上に持ち上げられるようになる。このとき、排紙トレイ80上の用紙の数が増加すればするほどアクチュエータが上方向に変位することになる。そして、図7(B)に示すように、最上位の用紙300が仮想線320で示す位置まで達したときにアクチュエータ16が満杯検出位置に到達する。アクチュエータ16の位置は、フォトセンサ15によって検出される。アクチュエータ16が満杯検出位置に到達するとフォトセンサ15は遮光部によって遮光されて信号を出力するようになる。アクチュエータ16が満杯検出位置に所定時間以上継続して位置するとき、つまりフォトセンサ15から継続して信号が出力されるときに、画像形成装置50の制御部が、排紙トレイ80上の用紙が満杯状態になったことを検出する。そして、この検出結果は、表示部等を介してユーザに通知される。
さらに、図7(C)に示すように、カール用紙検出部162を設けた結果、用紙の後端が上方向にカールしている場合には、たとえ最上位の用紙が仮想線320で示す位置まで達していなくても、アクチュエータ16が満杯検出位置まで持ち上げられる。このため、排紙トレイ80上に積載されている用紙に後端カールが発生している場合に、排出口に配置されたローラ(ここでは、搬送ローラ68)に用紙の後端が噛み込んで用紙ジャムが発生するという不具合の発生が防止される。
カール用紙検出部162は、用紙搬送方向と逆方向に進むにつれて排紙トレイ80の用紙載置面から遠ざかるように、用紙載置面に対して傾斜するように形成される。カール用紙検出部162の傾斜角度が排紙トレイ80の用紙載置面に平行に近づくにつれて、より小さなカールによってもカール用紙検出部162を介してアクチュエータ16が持ち上げられるようになる。このため、どの程度の大きさのカールを許容するかに応じて、カール用紙検出部162の用紙載置面に対する傾斜角度を設定すると良い。
例えば、この実施形態では、排紙トレイ80上に後端がカールした用紙が配置されている場合には、従来のアクチュエータを使用する場合に比較して約100枚早期満杯検知をするようにカール用紙検出部162の形状やアクチュエータ16の配置が設計されている。実際には、カール用紙検出部162は排紙トレイ80の用紙載置面に対して1〜15度程度傾斜していることが好ましい。
また、アクチュエータ16はシフタ10の本体11に揺動可能に支持されているため、用紙の積載枚数が満杯に近づくにつれてカール用紙検出部162が排紙トレイの載置面に平行に近づく。よって、用紙の枚数が少ないときはカール許容度が大きい一方で、用紙の枚数が多くなるとカール許容度が小さくなる。このため、用紙の枚数が満杯に近い場合には、少しでも用紙の後端が上にカールしているだけで満杯検出が行われる。
以上の実施形態によれば、排紙トレイ80上に積載された後端がカールした用紙が排紙ローラに噛み込むことによって用紙ジャムが発生するといった不具合の発生が防止される。また、用紙押さえシート142と用紙との摩擦が原因で、排紙される用紙の排紙搬送不良の発生が防止される。さらには、アクチュエータ16を1つだけ用いることにより、排紙トレイ80上の用紙の満杯状態およびカール状態の両方を簡易に検出できるようになる。特に、従来のアクチュエータに代えてアクチュエータ16に換えることによって、排紙トレイ80上の用紙の満杯状態およびカール状態の両方を検出可能になるため、新たに追加すべき構成を最小限に抑えることが可能になる。
上述の実施形態の説明は、すべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上述の実施形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。さらに、本発明の範囲には、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の実施形態に係る画像形成装置の概略構成を示す図である。 シフタの概略構成を示す図である。 シフタの概略構成を示す図である。 用紙押さえ部材の構成を示す図である。 従来の用紙押さえ部材の課題を説明する図である。 アクチュエータの構成を示す図である。 積載用紙の状態とアクチュエータとの関係を説明する図である。
10−シフタ
11−本体
12−軸
14−用紙押さえ部材
16−アクチュエータ
50−画像形成装置
142−用紙押さえシート
144−シート支持部
146−切欠部

Claims (5)

  1. 所定の処理がされた用紙が排出されるように構成された排紙トレイと、
    前記排紙トレイの上方において用紙搬送方向に直交する幅方向に往復移動可能に支持されたシフタと、
    前記シフタに揺動可能に支持されるとともに、前記排紙トレイに排出される用紙に接触することにより前記用紙の前記幅方向の両端のカールを抑制するように構成された用紙押さえ部材と、
    を備え、
    前記用紙押さえ部材が、
    中央部に配置された係合部を介して前記シフタに揺動可能に支持され、かつ、前記係合部から前記幅方向の両側に延びるように構成されたシート支持部と、
    前記シート支持部に取り付けられた2つの用紙押さえシートであって、前記係合部の両側にそれぞれ配置された用紙押さえシートと、を備え、
    前記用紙押さえシートはそれぞれ、前記排紙トレイに排出される用紙と接触する端部における前記幅方向の中央部に切欠部が形成された
    用紙排出装置。
  2. 前記用紙押さえシートの前記切欠部は、中央に近づくほど用紙から遠ざかるように緩やかに傾斜した傾斜状端部を有する請求項1に記載の用紙排出装置。
  3. 前記用紙押さえシートは、前記切欠部の両側に前記排紙トレイに排出される用紙に当接する直線状の直線状端部を有しており、全体として左右対称に構成された請求項1または2に記載の用紙排出装置。
  4. 前記シート支持部はポリカーボネートから構成されており、前記用紙押さえシートはPETから構成された請求項1〜3のいずれか1項に記載の用紙排出装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の用紙排出装置を備えた画像形成装置。
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