JP2008276033A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】記録媒体の周縁部の印刷状態にダメージを与えることなく、記録媒体を加熱ローラから引きはがすことができ、縁なし印刷を実行することができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】本発明の画像形成装置は、加熱ローラ350と、この加熱ローラを押圧する加圧ローラ351と、該加熱ローラ350と該加圧ローラ351との間に形成されたニップ間を通過する記録媒体を加熱ローラ350から剥離する剥離機構と、を有し、該剥離機構としては該記録媒体と該加熱ローラ350とが密着する面と反対の面に引っ掛かる剥離ローラ301からなるものを備えることを特徴とする
【選択図】図7

Description

本発明は、レーザー走査やラインヘッドによって感光体上に潜像を形成し、この潜像を現像することによって画像を得る方式のプリンタ、複写機、ファクシミリ装置、複合機などの画像形成装置に関する。
従来、プリンタ、複写機、ファクシミリ装置、複合機などの画像形成装置においては、レーザー走査やラインヘッドによって感光体上に潜像を形成し、この潜像を現像することによって画像を得る方式のものが知られている。このような方式の画像形成装置においては、潜像はトナーによって現像され、さらにシート材などの記録媒体にこのトナーの現像像が転写され、最終的には定着装置において熱と圧力をかけてトナー現像像を記録媒体上に融着して永久可視像とするものである。
定着装置は、加熱ローラと加圧ローラとから構成されており、これらのローラが形成するニップ領域に記録媒体を通過させて、トナーの現像像を記録媒体上に融着させるのであるが、これと同時にトナーは定着ローラとも固着してしまう。このため、加熱ローラと加圧ローラとの間を通過した記録媒体は、適当な剥離機構によって加熱ローラから剥離させる必要がある。このような剥離機構を有する画像形成装置としては、例えば特許文献1(特開平5−127560公報)に、像を担持する像担持体と、原稿の像から前記像担持体に画像を形成する画像形成手段と、この画像形成手段により前記像担持体に形成された画像を転写材に転写させる転写手段と、この転写手段により画像が転写された転写材を加熱および加圧して画像を定着させる定着手段と、この定着手段に当接し前記転写材を定着手段から剥離させる剥離手段と、この剥離手段を前記定着手段に対して接離する方向およびこの接離方向と直交する方向に移動自在に支持する支持手段と、を具備することを特徴とする画像形成装置が記載されている。
特開平5−127560公報
ところで、上記のような記録媒体上のトナー像を融着させて永久化し像とするタイプの画像形成装置とは異なり、記録用紙上に直接インクを射出する方式を採用したインクジェットタイプの画像形成装置が知られているが、このようなインクジェットタイプの画像形成装置においては、写真印刷などにおいての「縁無し」印刷が可能であった。これに対して、トナー像を融着させる電子写真方式の画像形成装置では、剥離爪などの剥離機構が記録媒体周縁部に挿入されて、加熱ローラから記録媒体を引き剥がす、というプロセスが必要となるために、「縁無し」印刷を施した記録媒体の周縁部の印刷状態がダメージを受けてしまうこととなる。このために、従来のトナーを使って熱定着を行う電子写真方式の画像形成装置では「縁無し」印刷を行うことができない、という問題があった。
上記のような問題を解決するために、本発明の画像形成装置は、加熱ローラと、該加熱ローラを押圧する加圧ローラと、該加熱ローラと該加圧ローラとの間に形成されたニップ間を通過する記録媒体を該加熱ローラから剥離する剥離機構と、を有し、該剥離機構としては該記録媒体と該加熱ローラとが密着する面と反対の面に引っ掛かる係合部材からなるものを備えることを特徴とする。
また、本発明の画像形成装置は、該係合部材は外周に突起部を有する剥離ローラであることを特徴とする。
また、本発明の画像形成装置は、該剥離ローラと該加熱ローラとはカウンター回転することを特徴とする。
また、本発明の画像形成装置は、該剥離ローラ外周にはスリットが形成された搬送ガイド部材が配されることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の画像形成装置。
また、本発明の画像形成装置は、該剥離機構として該粘着部材の他に剥離爪を有し、縁なし印刷時のみ該粘着部材による剥離を行うことを特徴とする。
また、本発明の画像形成装置は、縁なし印刷時には、該剥離爪はバックアップ用の剥離機構として機能することを特徴とする。
また、本発明の画像形成装置は、該係合部材と連動する第1ギアと、該加熱ローラと連動する第2ギアと、該第1ギアを支持する支持部材と、該支持部材を変位させるアクチュエータ手段と、を有し、該アクチュエータ手段の動作により、該支持部材を変位させ、該第1ギアと該第2ギアとの噛合状態と、該第1ギアと該第2ギアとの非噛合状態とをとることを特徴とする。
以上のような本発明の画像形成装置によれば、縁なし印刷時の記録媒体の剥離動作は、剥離爪によることなく、トナー像が形成されていない方の面に作用する係合部材を備える縁なし印刷用剥離機構によるものであるので、記録媒体の周縁部の印刷状態にダメージを与えることなく、記録媒体を引きはがすことが可能となる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。図1は、本発明の実施の形態に係るタンデムタイプを例とした画像形成装置の全体構成を示す断面図である。画像形成装置100は、ハウジング103と、ハウジング103の上部に形成された排紙トレイ105と、ハウジング前面に開閉可能に設けられた扉体107とを備え、ハウジング103内には、露光ユニット109、画像形成ユニット111、送風ファン113、転写ベルトユニット115及び給紙ユニット117が設けられ、扉体107内には用紙搬送ユニット19が設けられている。
画像形成ユニット111は、異なる色のトナーを収納する4つの現像装置をセットすることができる4つのトナーカートリッジ121を備えている。4つのトナーカートリッジ121は、イエロー、マゼンタ、シアン及びブラックの各現像装置用であり、図中、符号121Y、121M、121C及び121Kで示している。各トナーカートリッジ121Y、121M、121C及び121Kには、感光体123と、感光体123の周囲に設けられた、コロナ帯電手段125と、現像装置110とが配設されている。
転写ベルトユニット115は、図示しない駆動源に回転駆動される駆動ローラ127と、駆動ローラ127の斜め上方に設けられる従動ローラ129と、テンションローラ131と、これら各ローラ間に張架され、図の反時計方向Xへ循環駆動される中間転写ベルト133と、中間転写ベルト133の表面に当接するクリーニング手段134とを備えている。従動ローラ129、テンションローラ131および中間転写ベルト133は、駆動ローラ127に対して傾斜するように並んで配設されており、これにより中間転写ベルト133が駆動されるとき、ベルト搬送方向Xが下向きになるベルト面135が下側に位置し、搬送方向が上向きとなるベルト面137が上側に位置するようになっている。
感光体123は、アーチ状のラインに沿ってベルト面135に圧接され、図中、矢印で示す方向に回転駆動される。テンションローラ31の位置を調節することにより、中間転写ベルト33の張力、アーチの曲率等を制御することができる。
駆動ローラ127は、2次転写ローラ139のバックアップローラを兼ねている。また駆動ローラ127の周面には、例えば厚さ3mm程度、体積抵抗率105Ω・cm以下のゴム層が形成されており、金属製の軸を介して接地することにより、2次転写ローラ139を介して供給される2次転写バイアスの導電経路を構成している。また駆動ローラ127の径は従動ローラ129及びテンションローラ131の径より小さく、これにより2次転写後の記録紙が記録紙自身の弾性力で剥離し易くすることができる。従動ローラ129はクリーニング手段134のバックアップローラとしても機能している。
クリーニング手段134は、搬送方向下向きのベルト面135側に設けられ、2次転写後に中間転写ベルト133の表面に残留しているトナーを除去するクリーニングブレード141と、回収したトナーを搬送するトナー搬送経路142とを備えている。クリーニングブレード141は、従動ローラ129に中間転写ベルト133が巻回している箇所に当接している。また中間転写ベルト133の裏面には、各トナーカートリッジ121Y、121M、121C及び121Kの感光体123に対向する位置に1次転写部材143が当接し、1次転写部材143には転写バイアスが印加されるようになっている。
露光ユニット109は、画像形成ユニット111の斜め下方の空間に設けられており、その斜め上方には送風ファン113が設けられている。露光ユニット109の下方には給紙ユニット117が設けられている。露光ユニット109は、底部にポリゴンミラーモーター145及びポリゴンミラー147からなるスキャナ手段149を垂直に配設している。また光路Bには、単一のf−θレンズ151及び反射ミラー153が設けられ、反射ミラー153の上方には各色の走査光路が感光体123にそれぞれ非平行となって折り返すように複数の折り返しミラー155が設けられている。
露光ユニット109では、ポリゴンミラー147から各色に対応した画像信号が、共通のデータクロック周波数に基づいて変調形成されたレーザビームで射出され、f−θレンズ151、反射ミラー153、折り返しミラー155を経て、各トナーカートリッジ121Y、121M、121C及び121Kの感光体123に照射され、潜像が形成される。各画像形成ユニット111に対する露光ユニット109のポリゴンミラー147から感光体123までの光路長がほぼ同一の長さになるように構成されており、そのため各光路で走査された光ビームの走査幅もほぼ同一になり、画像信号の形成にも特別な構成を必要としない。従ってレーザ光源は、それぞれ異なる画像信号によってそれぞれ異なる色の画像に対応して変調されるにも関わらず、共通のデータクロック周波数に基づいて変調形成可能であり、共通の反射面を用いるために副走査方向の相対差から生じる色ずれを防止し、構造が簡単で安価なカラー画像形成装置を構成することができる。
送風ファン113は、冷却手段として機能し、矢印の方向へ空気を導き、露光ユニット109やその他の発熱部からの熱を放出する機能を果たす。これによりポリゴンミラーモーター145の温度上昇を抑制し、画質劣化の防止とポリゴンミラーモーター145の寿命の長期化を図ることができる。
給紙ユニット117は、記録媒体Pが積層されている給紙カートリッジ157と、給紙カートリッジ157から記録媒体Pを1枚ずつ給送するピックアップローラ159とを備えている。用紙搬送ユニット119は、2次転写部への記録媒体Pの給紙タイミングを規定するゲートローラ対161と、駆動ローラ127及び中間転写ベルト133に圧接される2次転写ローラ139と、定着ユニット163と、排紙ローラ対165と、両面プリント用搬送路167とを備えている。
定着ユニット163は、少なくとも一方にハロゲンヒータ等の発熱体を内蔵した回転自在な加熱ローラと、この加熱ローラを他方側へ押圧付勢してシート材に2次転写された2次画像を記録媒体Pに押圧する加圧ローラとからなる定着ローラ対169を有し、記録媒体に2次転写された2次画像は、この定着ローラ対169の形成するニップ部において所定温度で記録媒体に定着される。
現像装置110は、トナーを循環して使用するタイプのものであり、各トナーカートリッジ121Y、121M、121C及び121Kにセットして使用する。これら現像装置の構成は基本的に同じである。
次に、ロータリータイプの画像形成装置について説明する。図2は、本発明の実施の形態に係るロータリータイプを例とした画像形成装置の全体構成を示す断面図である。感光体223は、円筒状の導電性基材とその外周面に形成された感光層を有し、中心軸に対して回転可能であり、矢印で示されるように時計方向に回転する。帯電ユニット225は、感光体223を帯電し、露光ユニット209は内蔵するレーザの光源からのビームを帯電された感光体223に照射して静電気による潜像を形成する。露光ユニット209のビーム照射は、不図示のホストコンピュータなどから入力される画像情報に基づいて変調された駆動信号により制御される。露光ユニット209内の具体的な構成は示していないが、この露光ユニット209内にも、ポリゴンミラーとポリゴンミラーモーターが設けられている。
現像装置210は、現像材であるトナーを収容するブラックトナーカートリッジ221B、マゼンタトナーカートリッジ221M、シアントナーカートリッジ221C、イエロートナーカートリッジ221Yが着脱可能に装着される装着部214K〜214Yを有し、中心軸213に対して回転可能な現像ロータリーである。現像装置210を回転させて必要なトナーカートリッジ221B〜221Yを感光体223に近接させ、現像材を潜像が形成された感光体223に供給することで、潜像が現像材による像に現像される。
一次転写ユニット226は、感光体223に形成されたトナー像を中間転写ベルト233に転写する。中間転写ベルト233は、例えばPETフィルムの表面にアルミ蒸着層を形成しその表面に半導電塗料を形成したエンドレスのベルトであり、感光体223と同じ周速度で回転駆動される。給紙カートリッジ257から供給された紙などの印刷媒体は給紙ローラ294を経て、二次転写ユニット239、そして定着ユニット263へと搬送される。そして、二次転写ユニット239が、中間転写ベルト233に形成されたトナー像を給紙カートリッジ257から供給された印刷媒体に転写し、定着ユニット263が、印刷媒体上に転写されたトナー像を媒体に溶着させて永久像とし、その印刷媒体はプリンタ2外に排出される。
クリーニングユニット234は、一次転写ユニット226と帯電ユニット235との間に設けられ、感光体223の表面に当接されるクリーニングブレード235を有し、一次転写された後に感光体223上に残存する現像材(トナー)がクリーニングブレード235により除去される。
操作部(操作手段)は、ユーザーが画像形成装置200を操作するための部分であり、操作表示パネル271や操作ボタン等から成る。操作表示パネル271上には、タッチパネル等のデバイスが設けられており、ユーザーは操作表示パネル271上に表示されるUI(ユーザーインターフェイス)を参照しながら、直接、操作表示パネル271に触れることによってプリンタ2の操作ができるようになっている。当該操作部では、画像形成装置200における印刷条件の設定など各種の設定行為が可能である。
次に、上記のようにそれぞれ構成される画像形成装置に設けられる定着ユニット(163、263)及びその周辺の構成について説明する。図3は本発明の実施の形態に係る画像形成装置の定着ユニット周辺の構成を示す図であり、図4は本発明の実施の形態に係る画像形成装置の定着ユニットの上面図である。図3及び図4において、350は加熱ローラ、351は加圧ローラ、300は縁なし印刷用剥離機構、360は剥離爪をそれぞれ示している。
定着ユニットは、概略、加熱ローラ350とこの加熱ローラ350を押圧する加圧ローラ351とから構成されており、これらのローラの間のニップ(定着ニップ)に、トナー現像像がその上に形成された記録媒体Pを通過させて、トナー現像像を融着させて永久可視像とする。
上記のようにしてトナー像を融着すると、記録媒体Pは加熱ローラ350とも固着(密着)してしまう。すなわち、トナー像は一種の接着物として記録媒体Pと加熱ローラ350とを密着させてしまうわけである。そこで、加熱ローラ350上部付近に設けられた縁なし印刷用剥離機構300、剥離爪360が、加熱ローラ350から記録媒体Pを引き剥がすための端緒として利用される。剥離爪360は加熱ローラ350の長手方向に沿って6カ所に設けられている。また、縁なし印刷用剥離機構300は加熱ローラ350の長手方向に沿って3カ所に設けられている。
通常の印刷動作では、加熱ローラ350に当接している剥離爪360が、加熱ローラ350と加圧ローラ351のニップ間を通過してきた記録媒体Pの始端を加熱ローラ350とから引き剥がす。
縁なし印刷動作では、記録媒体Pの始端が加熱ローラ350と加圧ローラ351のニップ間を通過し、ニップ間から出るタイミングに合わせて、縁なし印刷用剥離機構300が不図示の機構の動作によって下降し、加熱ローラ350に接近する。次に、縁なし印刷用剥離機構300によって記録媒体Pの始端部が、加熱ローラ350から引き剥がされる。
記録媒体Pの始端部が一端引き剥がされると、記録媒体Pが平面状に復帰しようとする弾性力によって、記録媒体Pの残りの部分は始端部の動きに同調するようにして加熱ローラ350から剥がれるようになる。
剥離爪360については従来周知のものを用いることができるので、ここでは、縁なし印刷用剥離機構300についてより詳細に説明する。図5は本発明の実施の形態に係る画像形成装置の縁なし印刷用剥離機構300の概略を示す図である。図5の左側の図は縁なし印刷用剥離機構300を長手方向正面からみたものであり、図5の右側の図は長手方向側面からみたものである。図5において、301は剥離ローラ、302は突起部、305は搬送ガイド部材、306はスリットをそれぞれ示している。
剥離ローラ301本体及び突起部302は耐熱・耐摩耗性に優れたゴムローラであり、耐熱樹脂製或いは金属製ローラの表層に形成される。このゴムローラにはシリコン系材料などを用いると好適である。
剥離ローラ301に設けられた突起部302は、図示するように、剥離ローラ301の外周2列にわたって設けられている。それぞれの列で突起部302は互い違いに設けられている。
搬送ガイド部材305は剥離ローラ301の外周に、剥離ローラ301の略半周程度を覆うような構成となっており、2つのスリット306が設けられている。2つのスリット306からは、剥離ローラ301外周の2列に設けられた突起部302が露出するようになっている。
搬送ガイド部材305の加熱ローラ350側に位置する面には、シリコンコーティングを施す。このようなシリコンコーティングによって、搬送ガイド部材305が加熱ローラ350に接近し当接するときの、加熱ローラ350の、搬送ガイド部材305との接触による磨耗、キズつき等から保護する。
搬送ガイド部材305の2つのスリット306から露出した剥離ローラ301の突起部302が、記録媒体Pに引っ掛かることで、加熱ローラ350から記録媒体Pを剥離する。
加圧ローラ351と加熱ローラ350による定着から剥離爪360までの間に、記録媒体Pの搬送に同期して剥離ローラ301の突起部302が、加熱ローラ350に張り付いている記録媒体Pの裏面(被画像形成面)先端部を裏面から引っ掛けることで、加熱ローラ350から記録媒体Pを剥離する。不図示の機構などによって、剥離ローラ301は記録媒体Pと所定量接触後に待避するような構成とすることもできる。
縁なし印刷用剥離機構300の加熱ローラ350当接時は搬送ガイド部材305のみ加熱ローラに接触し、突起部302は 搬送ガイド部材305が記録媒体Pの厚みで押し上げられ、飛び出した突起部302により剥離され、さらに搬送されることで加熱ローラ350より用紙の応力で剥離される。
次に、縁なし印刷用剥離機構300又は剥離爪360(或いは、縁なし印刷用剥離機構300及び剥離爪360)によって記録媒体Pを加熱ローラ350から剥離する動作について説明する。図6は、本発明の実施の形態に係る画像形成装置の通常印刷時の剥離動作を説明する図であり、図7は本発明の実施の形態に係る画像形成装置の縁なし印刷時の剥離動作を説明する図である。
なお、本明細書においては、「通常印刷」とは記録媒体Pの外縁部にまではトナー像を形成しない形態の印刷のことをいい、「縁なし印刷」とは、記録媒体Pの外縁部までトナー像を形成する形態の印刷のことをいう。
記録媒体Pの始端が加熱ローラ350と加圧ローラ351のニップ間を通過すると、加熱ローラ350に密着した状態で記録媒体Pが加熱ローラ350と共に回転した状態となる(図6のA)。この記録媒体Pの始端が剥離爪360にあたると、剥離爪360の鋭角部が加熱ローラ350と記録媒体Pとの間に入り込み、記録媒体Pを加熱ローラ350から引き剥がす(図6のB)。引き剥がされた記録媒体Pの始端は図6のCの方向に向かう。このようして、いったん記録媒体Pが加熱ローラ350から引き剥がされると、あとは、記録媒体Pが平面状に復帰しようとする弾性力によって、記録媒体Pの残りの部分は始端部の動きに同調するようにして加熱ローラ350から剥がれるようになる(図6のD)。
次に図7を参照しつつ、縁なし印刷時の剥離動作を説明する。縁なし印刷動作では、記録媒体Pの始端が加熱ローラ350と加圧ローラ351のニップ間を通過し、ニップ間から出るタイミングに合わせて、縁なし印刷用剥離機構300がアクチュエータを利用した機構の動作によって下降し、加熱ローラ350に接近する。
なお、縁なし印刷用剥離機構300は、加熱ローラ350に当接する程度に接近させてもよいし、或いは、当接しないぎりぎりに近接させるようにしてもよい。いずれにしても、縁なし印刷用剥離機構300が記録媒体Pを加熱ローラ350から引きはがせるようなポジションを取ることができればよい。
画像形成装置は、印刷モードとして「写真印刷モード」や「縁無し印刷モード」を有するものであり、このような印刷モードがユーザーによって選択されると、画像形成装置は、記録媒体P全面にトナー像を形成する印刷を行う。
縁なし印刷用剥離機構300が下降し加熱ローラ350に接近するタイミングは、加圧ローラ351に用紙が搬送され、加圧ローラ351に設けられる不図示の加圧センサによって検出されてから、加熱ローラ350の縁なし印刷用剥離機構300当接位置の手前までの回転ステップによりカウントし、後に説明するアクチュエータの動作をオンにすることで行われる。
記録媒体Pの始端が加熱ローラ350と加圧ローラ351のニップ間を通過すると、加熱ローラ350に密着した状態で記録媒体Pが加熱ローラ350と共に回転した状態となる(図7のA)。
印刷モードが「写真印刷モード」や「縁無し印刷モード」のときのみ、加圧ローラ351と加熱ローラ350による定着から剥離爪360までの間に、記録媒体Pの搬送に同期して、縁なし印刷用剥離機構300が、加熱ローラ350に張り付いている用紙の裏面(被画像形成面)に引っかかり、加熱ローラ350から記録媒体Pを剥離する(図7のB)。
図8は縁なし印刷用剥離機構による記録媒体の剥離の様子を示す図である。図8(A)は記録媒体Pの始端が、加熱ローラ350と縁なし印刷用剥離機構300との間に入り込む直前の様子を示している。縁なし印刷用剥離機構300の剥離ローラ301は不図示の駆動機構によって、加熱ローラ350に対してカウンター回転している。搬送ガイド部材305のスリットの間からは、剥離ローラ301の突起部302が加熱ローラ350方向に向けて露出しており、この突起部302が記録媒体Pと引っかかり、記録媒体Pを裏面から記録媒体Pの進行方向と逆方向に応力をかける。
記録媒体Pは、剥離ローラ301のこのような係合によって、加熱ローラ350から引き剥がされる。
本発明においては、このように縁なし印刷時の剥離動作は、剥離爪360によることなく、トナー像が形成されていない方の面に作用する剥離ローラ301を備える縁なし印刷用剥離機構300によるものであるので、記録媒体Pの周縁部の印刷状態がダメージを受けることがない。
図8(B)は、記録媒体Pが突起部302から進行方向の引っかかりを受けつつ、加熱ローラ350から引き剥がされる様子が示されている。なお、図8(B)のような状態となったとき、不図示の機構によって剥離ローラ301を、搬送ガイド部材350の内側に待避させるような構成としてもよい。記録媒体Pの始端が加熱ローラ350から引き剥がされると、あとは、記録媒体Pが平面状に復帰しようとする弾性力、及び、突起部302からの応力、記録媒体Pの残りの部分は、加熱ローラ350の回転と同調するようにして加熱ローラ350から剥がれるようになる(図7のC)。
なお、縁なし印刷時の剥離動作において、縁なし印刷用剥離機構300が、記録媒体Pを加熱ローラ350から引き剥がすのに失敗したような場合には、剥離爪360がバックアップ機構として機能することとなる。このように剥離爪360がバックアップとなるので、記録媒体Pが加熱ローラ350に密着したまま再び、加熱ローラ350と加圧ローラ351との間のニップ部に入り込んで、さらに記録媒体Pを加熱ローラ350に密着させてしまうような事故を防止することができる。
次に、縁なし印刷用剥離機構300の上昇・下降動作のための機構について図9乃至図12を参照しつつ説明する。
縁なし印刷用剥離機構300は、通常印刷時は上昇した状態とされ、加熱ローラ350との離間状態を維持される。これに対して、縁なし印刷時には、縁なし印刷用剥離機構300を下降状態として、加熱ローラ350に接近させたり、或いは必要に応じて当接させたりする。このような上昇・下降動作を担うのが、アクチュエータを用いた以下に説明する機構である。
縁なし印刷時に、縁なし印刷用剥離機構300を下降させるタイミングについて説明する。まず、加圧ローラ351に設けた不図示の加圧センサが、加熱ローラ350と加圧ローラ351との間に記録媒体Pが進入したことを検出する。加熱ローラ350と加圧ローラ351のニップ間から、加熱ローラ350上の記録媒体Pを剥離する位置までの記録媒体Pの移動時間と、アクチュエータを用いて縁なし印刷用剥離機構300を降下させる時間とのタイミングを合わせるように、アクチュエータをオンする。このために、加熱ローラ350の縁なし印刷用剥離機構300当接(又は接近)位置の手前のアクチュエータをオンとすべき回転ステップをあらかじめカウントしておき、記録媒体Pの定着ニップ進入を検出した上で、当該所定の回転ステップ数となったときに、アクチュエータに下降するように指令信号を発する。
縁なし印刷用剥離機構300を上昇させるタイミングは、記録媒体Pの大きさなどに応じた回転ステップ数をテーブルなどに保持しておき、テーブルによって指定されたカウント数がきたときに、アクチュエータが上昇するように指令信号を発する。なお、このような回転ステップのカウントや、アクチュエータへの指令信号の発信などの処理動作は、画像形成装置の他の制御を司るコントローラによって兼用させることができる。
図9乃至図12において、320はアクチュエータ、321は棹状部材、322はギア支持部材、331は第1ギア、332は第2ギアをそれぞれ示している。なお、図9乃至図12は、ローラ等の長手方向に対する側面の一方側から見た図である。ローラ等の長手方向に対する側面の他方側には、剥離ローラ301の可動指示手段が備えられている。
図9はアクチュエータ320が、縁なし印刷用剥離機構300を上昇させた状態としているときを示す図であり、図10(A)はこのときの第1ギア331、第2ギア332、アクチュエータ320の関連を、また、図10(B)はこのときの棹状部材321、ギア支持部材322、アクチュエータ320の関連をそれぞれ示している。
また、図11はアクチュエータ320が、 縁なし印刷用剥離機構300を下降させた状態としているときを示す図であり、図12(A)はこのときの第1ギア331、第2ギア332、アクチュエータ320の関連を、また、図12(B)はこのときの棹状部材321、ギア支持部材322、アクチュエータ320の関連をそれぞれ示している。
アクチュエータ320は、棹状部材321のアクチュエータ320からの突出量を、電磁力によってコントロールするものであり、このようなアクチュエータ320の機能によって、棹状部材321に取り付けられているギア支持部材322が変位するようになっている。
第1ギア331は、剥離ローラ301の回転軸に取り付けられ、剥離ローラ301とともに回転する。また、第1ギア331ギア支持部材322に取り付けられている。第2ギア332は、加熱ローラ350の回転軸に取り付けられ、加熱ローラ350とともに回転するように構成される。加熱ローラ350には不図示の駆動機構が取り付けられ回転駆動力が加わるようになっている。
アクチュエータ320に上昇するよう指令信号が入力されると、アクチュエータ320は棹状部材321の突出量を長くして、棹状部材321に取り付けられているギア支持部材322をアクチュエータ320から遠ざけるように変位させる。このような状態では、図示するように、第1ギア331と第2ギア332とは非噛合の状態をとることができる。したがって、縁なし印刷用剥離機構300は、加熱ローラ350から離れたところに位置し、しかも剥離ローラ301は回転することがない。
これに対して、縁なし印刷モードのときに、アクチュエータ320に下降するよう指令信号が入力されると、アクチュエータ320は棹状部材321の突出量を小さくして、棹状部材321に取り付けられているギア支持部材322をアクチュエータ320から近づけるように変位させる。すると、図示するように、第1ギア331と第2ギア332とは噛合する状態をとることができる。したがって、縁なし印刷用剥離機構300は、加熱ローラ350に接近したり、或いは当接したり、といったポジションをとることができ、剥離ローラ301を回転させることができる。
以上のような本発明の画像形成装置によれば、縁なし印刷時の記録媒体の剥離動作は、剥離爪360によることなく、トナー像が形成されていない方の面に作用する剥離ローラ301を備える縁なし印刷用剥離機構300によるものであるので、記録媒体Pの周縁部の印刷状態にダメージを与えることなく、記録媒体Pを引きはがすことが可能となる。
本発明の実施の形態に係るタンデムタイプを例とした画像形成装置の全体構成を示す断面図である。 本発明の実施の形態に係るロータリータイプを例とした画像形成装置の全体構成を示す断面図である。 本発明の実施の形態に係る画像形成装置の定着ユニット周辺の構成を示す図である。 本発明の実施の形態に係る画像形成装置の定着ユニット周辺の構成の上面図である。 本発明の実施の形態に係る画像形成装置の縁なし印刷用剥離機構300の概略を示す図である。 本発明の実施の形態に係る画像形成装置の通常印刷時の剥離動作を説明する図である。 本発明の実施の形態に係る画像形成装置の縁なし印刷時の剥離動作を説明する図である。 縁なし印刷用剥離機構による記録媒体の剥離の様子を示す図である。 縁なし印刷用剥離機構の上昇・下降動作機構を説明する図である。 縁なし印刷用剥離機構の上昇・下降動作機構を説明する図である。 縁なし印刷用剥離機構の上昇・下降動作機構を説明する図である。 縁なし印刷用剥離機構の上昇・下降動作機構を説明する図である。
符号の説明
100・・・画像形成装置、103・・・ハウジング、105・・・排紙トレイ、107・・・扉体、109・・・露光ユニット、110・・・現像装置、111・・・画像形成ユニット、113・・・送風ファン、115・・・転写ベルトユニット、117・・・給紙ユニット、119・・・用紙搬送ユニット、121Y、121M、121C、121K・・・トナーカートリッジ、123・・・感光体、125・・・コロナ帯電手段、127・・・駆動ローラ、129・・・従動ローラ、131・・・テンションローラ、133・・・中間転写ベルト、134・・・クリーニング手段、139・・・2次転写ローラ、141・・・クリーニングブレード、145・・・ポリゴンミラーモーター、147・・・ポリゴンミラー、149・・・スキャナ手段、151・・・f−θレンズ、153・・・反射ミラー、155・・・折り返しミラー、157・・・給紙カートリッジ、161・・・ゲートローラ対、163・・・定着ユニット、165・・・排紙ローラ対、167・・・両面プリント用搬送路、169・・・定着ローラ対、200・・・画像形成装置、209・・・露光ユニット、210・・・現像装置、221Y、221M、221C、221K・・・トナーカートリッジ、223・・・感光体、225・・・帯電ユニット、233・・・中間転写ベルト、234・・・クリーニングユニット、235・・・クリーニングブレード、239・・・二次転写ユニット、257・・・給紙カセット、263・・・定着ユニット、271・・・操作表示パネル、300・・・縁なし印刷用剥離機構、301・・・剥離ローラ、302・・・突起部、305・・・搬送ガイド部材、306・・・スリット、350・・・加熱ローラ、351・・・加圧ローラ、320・・・アクチュエータ、321・・・棹状部材、322・・・ギア支持部材、331・・・第1ギア、332・・・第2ギア、360・・・剥離爪

Claims (7)

  1. 加熱ローラと、
    該加熱ローラを押圧する加圧ローラと、
    該加熱ローラと該加圧ローラとの間に形成されたニップ間を通過する記録媒体を該加熱ローラから剥離する剥離機構と、を有し、
    該剥離機構としては該記録媒体と該加熱ローラとが密着する面と反対の面に引っ掛かる係合部材からなるものを備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 該係合部材は外周に突起部を有する剥離ローラであることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 該剥離ローラと該加熱ローラとはカウンター回転することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 該剥離ローラ外周にはスリットが形成された搬送ガイド部材が配されることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 該剥離機構として該粘着部材の他に剥離爪を有し、縁なし印刷時のみ該粘着部材による剥離を行うことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の画像形成装置。
  6. 縁なし印刷時には、該剥離爪はバックアップ用の剥離機構として機能することを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 該係合部材と連動する第1ギアと、該加熱ローラと連動する第2ギアと、該第1ギアを支持する支持部材と、該支持部材を変位させるアクチュエータ手段と、を有し、該アクチュエータ手段の動作により、該支持部材を変位させ、該第1ギアと該第2ギアとの噛合状態と、該第1ギアと該第2ギアとの非噛合状態とをとることを特徴とする請求項1乃至請求6のいずれかに記載の画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010145619A (ja) * 2008-12-17 2010-07-01 Kyocera Mita Corp 定着装置及び画像形成装置

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