JP4449547B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、定着器を備えた画像形成装置に関する。
機器内に備えられ商用電源から供給される電力を機器内の各負荷へ供給する電源装置の入力電圧値は、商用電源のラインインピーダンスや機器の設置状況や配電状態によって頻繁に電圧降下が生じている。電源装置は、電源装置の入力電圧値が電源動作限界電圧値を下回った場合、機器内の負荷に対して所定の電力を供給できないばかりか、電源装置自体が停止及び故障してしまうことがある。
定着器を備えた画像形成装置では、誘導コイルやハロゲンヒータ等の加熱手段への電力を供給するために、加熱電源部が備えられている。加熱電源部は、電力を供給する負荷が熱源であるため、他の電源装置に比べ高出力が求められ、動作限界入力電圧値が高い構成となっている。
従って、加熱電源部は、商用電源から供給される電力の瞬断や電圧低下が生じた場合、商用電源から供給される電力の電圧値が他の電源装置よりも早い段階で動作限界電圧値以下となり、加熱手段への電力供給ができなくなってしまう。したがって、画像形成装置は、加熱電源部から加熱手段へ電力が供給されず加熱ローラが加熱されないため、定着温度が低下し定着不良が生じ、所望の画像を得ることができない。
そこで、従来は、加熱電源部の故障を防止するため、商用電源からの入力電圧が低下した場合、所定電圧値以下の場合に保護回路を動作させる電気機器装置や、ハロゲンヒータやフィルム加熱方式を用いた定着器の温度異常時における電力供給の遮断手段(リレー)を正常に動作させる画像形成装置がある。
この様な不具合を解決する方策として、駆動手段が接続された電気機器装置において、駆動手段が停止時(待機中)に電源が所定電圧値以下の場合、駆動手段を駆動させ保護回路を動作させ、プリント中に電源が所定電圧値以下の場合、プリント動作を中止させる電気機器装置が開示されている(特許文献1参照)。
また、加熱手段を有する定着器の加熱手段への電源供給を遮断する入力遮断リレーと、加熱手段への電力供給を制御するスイッチング手段と、入力遮断リレーの電圧を検出する入力電圧手段からの信号に基づいて入力遮断リレーの異常を検知するリレー異常検知手段とを備え、リレー異常検出手段の検出出力に基づいてスイッチング手段を駆動させる画像形成装置が開示されている(特許文献2参照)。
特開2000−29579号公報 特開2003−57991号公報
しかしながら、特許文献1は、低電圧時における電源装置の故障を防ぐための電力供給の停止方法であり、プリント中に、電源が所定電圧値以下となったら、すぐにプリント動作が中止されてしまい、使い勝手が悪い。また、特許文献2は、電源供給を遮断するリレー回路の誤動作を防止し、定着器の異常時にリレーの開閉動作を正常に動作させ、加熱ローラの過昇温度を防止するための方法である。そのため、特許文献2では、本体制御部側やユーザは、加熱電源部が低電圧異常によって加熱手段へ十分な電力供給ができず、定着不良の恐れがあることを認識しない。
また、誘導加熱方式の定着器は、加熱電源部からの電力供給が停止されると、誘導コイルに供給される電力が停止してしまうため、加熱ローラを加熱するための誘導磁界を発生させることができなくなり、加熱ローラの温度が低下してしまい定着不良が生じてしまう。更に、誘導コイルへ供給される電力制御は、加熱電源部の入力電力が低下した場合、加熱ローラを加熱させるため誘導磁界を発生させる高周波の電流を供給することができず定着不良を起すばかりか、誘導コイルを駆動させる回路の誤動作や暴走を引き起こす恐れがある。
以上のような不具合が生じているとき、画像形成装置の本体制御部は、加熱電源部が停止していること及び定着器の温度が低下していることしか判断しておらず、加熱電源部の入力電力異常が生じたことで、加熱手段への電力が停止され加熱ローラの温度低下(定着温度の低下)が生じ、定着不良が生じる恐れがある。
本発明の課題は、定着器を備えた画像形成装置において、加熱電源部の入力電力異常時に定着不良の発生を抑制することのできる画像形成装置を提供することである。また、他の課題は、加熱電源部の入力電力異常時における定着器の誤動作を抑制すると共に使い勝手の良い画像形成装置を提供することである。
請求項に記載の発明は、熱定着のための加熱手段を有する定着器と、前記定着器に接続され、商用電源から供給された電力を前記加熱手段へ供給するための加熱電源部と、前記商用電源から前記加熱電源部へ供給される電流値を検出する電流検出手段と、前記電流検出手段により検出された第1の電流値が予め定められた第2の基準電流値よりも大きいと判断された場合、予め定められた基準時間を計時する計時手段と、前記第1の電流値と前記第2の基準電流値とを比較し、前記第1の電流値が前記第2の基準電流値よりも大きいと判断した場合、前記加熱電源部から前記加熱手段への電力の供給を停止させ、前記基準時間経過後に前記電流検出手段により検出された第2の電流値と前記第2の基準電流値とを比較し、前記第2の電値が前記第2の基準電流値よりも大きいと判断した場合、画像形成するための動作の停止制御を行う制御手段と、を備える画像形成装置であること、を特徴としている。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の画像形成装置において、前記制御手段は、前記第1の電流値が前記第2の基準電流値よりも大きいと判断した後、前記基準時間以内に前記電流検出手段により検出された第3の電流値と前記第2の基準電流値と比較し、前記第3の電流値が前記第2の基準電流値以下と判断した場合、前記加熱手段への電力の供給を再開させること、を特徴としている。
請求項に記載の発明は、請求項又はに記載の画像形成装置において、前記定着器は、誘導コイルを有する誘導加熱定着器であり、前記加熱電源部は、前記商用電源から供給された電力を前記誘導コイルへ供給すること、を特徴としている。
請求項に記載の発明は、請求項からのいずれか一項に記載の画像形成装置において、前記定着器の温度を検出する手段又は前記定着器の消費電力を検出する手段を備え、前記制御手段は、前記第1の電流値が前記第2の基準電流値よりも大きいと判断した後、前記基準時間経過後に前記電流検出手段により検出された第2の電流値と前記第2の基準電流値とを比較し、前記第2の電流値が前記第2の基準電流値よりも大きいと判断し、且つ、検出された温度が基準温度より小さいと判断又は検出された消費電力が基準電力よりも小さいと判断した場合、画像形成するための動作の停止制御を行うこと、を特徴としている。
請求項に記載の発明は、請求項からのいずれか一項に記載の画像形成装置において、前記定着器の温度を検出する手段又は前記定着器の消費電力を検出する手段を備え、前記制御手段は、前記第1の電流値が前記第2の基準電流値よりも大きいと判断した後に前記基準時間経過した後、検出された温度が予め定められた基準温度以上の場合又は検出された消費電力が予め定められた基準電力以上の場合、且つ、前記電流検出手段により検出された前記第4の電流値が前記第2の基準電流値以下の場合、前記加熱手段への電力の供給を再開し、前記検出された温度が前記基準温度より小さい場合又は前記検出された消費電力が前記基準電力よりも小さい場合、画像形成するための動作の停止制御を行うこと、を特徴としている。
請求項に記載の発明は、請求項からのいずれか一項に記載の画像形成装置において、前記電流検出手段により検出された第1の電流値と予め定められた第2の基準電流値とが比較され、前記第1の電流値が前記第2の基準電流値よりも大きいと判断された場合、前記定着器の過電流異常を通知するための通知手段を備えること、を特徴としている。
請求項に記載の発明は、請求項からのいずれか一項に記載の画像形成装置において、前記制御手段が画像形成するための動作の停止制御を行う場合、画像形成するための動作を停止する旨を通知するための通知手段を備えること、を特徴としている。
請求項に記載の発明は、誘導コイルを有する誘導加熱定着器と、前記誘導加熱定着器に接続され、商用電源から供給された電力を前記誘導コイルへ供給するための加熱電源部と、前記商用電源から前記加熱電源部へ供給される電流値を検出する電流検出手段と、前記電流検出手段により検出された第1の電流値と予め定められた第2の基準電流値とを比較し、前記第1の電流値が第2の基準電流値よりも大きいと判断した場合、前記加熱電源部から前記誘導コイルへの電力の供給を停止させた後に画像形成するための動作の停止制御を行う制御手段と、を備える画像形成装置であること、を特徴としている。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の画像形成装置において、前記電流検出手段により検出された第1の電流値と予め定められた第2の基準電流値とが比較され、前記第1の電流値が前記第2の基準電流値よりも大きいと判断された場合、前記定着器の過電流異常を通知するための通知手段を備えること、を特徴としている。
請求項10に記載の発明は、請求項又はに記載の画像形成装置において、前記制御手段が画像形成するための動作の停止制御を行う場合、画像形成するための動作を停止する旨を通知するための通知手段を備えること、を特徴としている。
請求項11に記載の発明は、請求項から10のいずれか一項に記載の画像形成装置において、前記第1の電流値が前記第2の基準電流値よりも大きいと判断された場合、予め定められた基準時間を計時する計時手段と、を備え、前記制御手段は、前記第1の電流値が前記第2の基準電流値よりも大きいと判断した後、前記基準時間経過後に前記電流検出手段により検出された第2の電流値と前記第2の基準電流値とを比較し、前記第2の電流値が前記第2の基準電流値よりも大きいと判断した場合、画像形成するための動作の停止制御を行い、前記第1の電流値が前記第2の基準電流値よりも大きいと判断した後、前記基準時間経過以内に前記電流検出手段により検出された第3の電流値と前記第2の基準電流値とを比較し、前記第3の電流値が前記第2の基準電流値以下と判断した場合、前記誘導コイルへの電力の供給を再開させること、を特徴としている。
請求項12に記載の発明は、請求項11に記載の画像形成装置において、前記誘導加熱定着器の温度を検出する手段又は前記誘導加熱定着器の消費電力を検出する手段を備え、前記制御手段は、前記第1の電流値が前記第2の基準電流値よりも大きいと判断した後、前記基準時間経過後に前記電流検出手段により検出された第2の電流値と前記第2の基準電流値とを比較し、前記第2の電流値が前記第2の基準電流値よりも大きいと判断し、且つ、検出された温度が予め定められた基準温度よりも小さい又は検出された消費電力が予め定められた基準電力よりも小さいと判断した場合、画像形成するための動作の停止制御を行うこと、を特徴としている。
請求項13に記載の発明は、請求項11又は12に記載の画像形成装置において、前記誘導加熱定着器の温度を検出する手段又は前記誘導加熱定着器の消費電力を検出する手段を備え、前記制御手段は、前記第1の電流値が前記第2の基準電流値よりも大きいと判断した後に前記基準時間経過した後、検出された温度が予め定められた基準温度以上の場合又は検出された消費電力が予め定められた基準電力以上の場合、且つ、前記電流検出手段により検出された前記第4の電流値が前記第2の基準電流値以下の場合、前記誘導コイルへの電力の供給を再開し、前記検出された温度が前記基準温度より小さい場合又は前記検出された消費電力が前記基準電力よりも小さい場合、画像形成するための動作の停止制御を行うこと、を特徴としている。
請求項に記載の発明によれば、加熱電源部の誤動作や回路暴走等を防止すると共に、定着不良を抑制することができ、良好な画像を得ることができる。
請求項に記載の発明によれば、請求項と同様の効果を得られるのは勿論のこと、ユーザが関知することなく加熱手段への電力の供給を再開することができる。そのため、不要にユーザに画像形成を待たせることがないので、使い勝手が良く、良好な画像を得ることができる。
請求項に記載の発明によれば、請求項又はと同様の効果を得られるのは勿論のこと、誘導コイルを有する誘導加熱定着器、商用電源から供給された電力を誘導コイルへ供給する加熱電源部を用いることができる。
請求項に記載の発明によれば、請求項からのいずれか一項と同様の効果を得られるのは勿論のこと、定着不良が生じる恐れがあり、適切に画像形成するための動作ができないと判断した場合のみ、画像形成するための動作を停止することができ、使い勝手を向上できる。
請求項に記載の発明によれば、請求項からのいずれか一項と同様の効果を得られるのは勿論のこと、定着不良が生じる恐れがなく、適切に画像形成するための動作ができると判断した場合、ユーザが関知することなく加熱手段への電力の供給を再開することができ、定着不良が生じる恐れがあり、適切に画像形成するための動作ができないと判断した場合のみ、画像形成するための動作を停止することができる。
請求項に記載の発明によれば、請求項からのいずれか一項と同様の効果を得られるのは勿論のこと、ユーザに過電流異常(例えば、定着加熱停止)であることを通知することができる。
請求項に記載の発明によれば、請求項からのいずれか一項と同様の効果を得られるのは勿論のこと、ユーザに画像形成するための動作が不可であることを通知することができ、画像形成装置の改善を促すことができる。
請求項に記載の発明によれば、加熱電源部の商用電源から供給される電流値が過電流異常となった場合、誘導コイルへの電力の供給を停止し、加熱電源部の誤動作や回路暴走等による定着不良が生じる前に画像形成するための動作を停止することができる。
請求項に記載の発明によれば、請求項と同様の効果を得られるのは勿論のこと、ユーザに過電流異常(例えば、定着加熱停止)であることを通知することができる。
請求項10に記載の発明によれば、請求項又はと同様の効果を得られるのは勿論のこと、ユーザに画像形成するための動作が不可であることを通知することができ、画像形成装置の改善を促すことができる。
請求項11に記載の発明によれば、請求項から10のいずれか一項と同様の効果を得られるのは勿論のこと、不要にユーザに画像形成を待たせることがないので、使い勝手が良く、良好な画像を得ることができる。
請求項12に記載の発明によれば、請求項11と同様の効果を得られるのは勿論のこと、誘導加熱定着器が定着可能な温度又は電力でない場合のみ、画像形成するための動作を停止することができるので、使い勝手を向上させることができる。
請求項13に記載の発明によれば、請求項11又は12と同様の効果を得られるのは勿論のこと、誘導加熱定着器が定着可能な温度又は電力でない場合のみ、画像形成するための動作を停止することができる。
[実施の形態1]
以下、図を参照して本発明の実施の形態1を詳細に説明する。
図1に、本実施の形態1における画像形成装置1aの概略構成図を示す。
図1に示すように、画像形成装置1aは、感光ドラム20を備え、この感光ドラム20の表面を帯電器21により所定の電位に帯電し、露光手段22により画像を露光して感光ドラム20の表面に静電潜像を形成し、この潜像を現像器23により現像剤(トナー)を用いて現像してトナー画像として可視化し、得られたトナー画像を感光ドラム20に搬送された紙などの記録材Pに転写手段24により転写する。トナー画像の転写が終了した感光ドラム20は、その表面に残留した転写の残りのトナーをクリーナ25により除去された後、つぎの画像形成に供される。
一方、トナー画像を担持した記録材Pは、感光ドラム20から定着器としての誘導加熱定着器10に送られる。この誘導加熱定着器10において、記録材P上の未定着トナー画像が定着され、記録材P上にプリント画像が得られる。
誘導加熱定着器10は、加熱ローラ11と、この加熱ローラ11に圧接してニップ部Nを形成する加圧ローラ12と、加熱ローラ11内に設けられた加熱手段としての誘導コイル13とから構成される。記録材P上のトナー画像は、加熱ローラ11と加圧ローラ12との圧接部のニップNを通過する際に定着される。
図2に、本実施の形態1における誘導加熱定着器10の主要制御構成ブロック図を示す。
図2に示すように、誘導加熱定着器10の主要制御構成は、誘導コイル13、加熱ローラ11、図1に示した加圧ローラ12などから構成される誘導加熱定着器10と、電圧検出手段としての電圧検出部31a、IH(Induction Heating)回路部32、基準電源部33、制御手段としての誘導加熱制御部34aなどの加熱電源部としての誘導加熱電源部30aと、加熱ローラ11の温度を検出する、即ち、誘導加熱定着器10の温度を検出する手段としての温度検出部50と、誘導コイル13への通電制御を行う制御手段としての本体制御部41a、通知手段としての表示部42などの本体ユニット40等によって構成されている。
電圧検出部31aは、商用電源ACから誘導加熱電源部30aに入力される電力の入力電圧値を検出する。検出された検出電圧値Vinは、誘導加熱制御部34aへ出力される。
IH回路部32は、誘導コイル13に常に一定周波数の交流電流が供給されるよう誘導コイル13と並列に接続されたコンデンサと、誘導コイル13への供給電力をオン/オフするためのスイッチング素子と、スイッチング素子を動作させるためのゲートドライバ回路などを有している(図示略)。そしてIH回路部32は、入力された電力を誘導コイル13に誘導磁界を発生させるための交流電流に変換すると共に、誘導加熱制御部34aから入力された通電制御信号Sに基づいてゲートドライバ回路がスイッチング素子を動作させることによって誘導コイル13への駆動電流の供給を行う回路である。
基準電源部33は、誘導加熱制御部34aの駆動用電源である。基準電源部33は、商用電源ACから誘導加熱電源部30aに入力された電力を分岐し、誘導加熱制御部34aに電力を供給する。
誘導加熱制御部34aは、基準電源部33からの電力の供給を受け、誘導加熱電源部30a全体の制御を行う。誘導加熱制御部34aは、本体制御部41aから通電制御信号Scontが入力されると、通電指令信号Scontに基づいて通電制御信号SをIH回路部32に出力し、IH回路部32を駆動させる。通電制御信号Sは、IH回路部32を動作させ誘導コイル13への電力を供給/停止させるための信号である。
ところで、IH回路部32は、商用電源ACから入力される電圧が小さい場合、誘導コイル13へ適切に電力供給を行うことができない。また、商用電源ACから入力される電圧値が小さいために電流値が増加し、IH回路部32が壊れる可能性がある。そこで、本実施の形態1を実現させるために、誘導加熱制御部34aは、電圧検出部31aから入力される検出電圧値Vinと予め定められた基準電圧値V0とを比較し、検出電圧値Vinが基準電圧値V0よりも小さい場合、低電圧異常を示す低電圧エラー信号Verrを本体制御部41aに出力する。また、検出電圧値Vinが基準電圧値V0以上の場合、低電圧エラー信号Verrを解除する。
誘導加熱制御部34aに予め設定される基準電圧値V0の好ましい設定値について説明する。商用電源ACのラインインピーダンスや画像形成装置1aの設置状況などにより、検出電圧値Vinが定格電圧値の85%程度の電圧低下となることが比較的多い。
また、多くの電源装置は、定格電圧値の80%程度の電圧低下時でも動作可能な構成である。
そのため、誘導加熱制御部34aに予め設定される基準電圧値V0としては、例えば、定格電圧値の60%以上80%以下の範囲内に設定することができ、使用する誘導加熱電源部30aの定格電圧値に基づいて基準電圧値V0を設定することが好ましい。
これにより、低電圧エラー信号Verrが頻繁に出力され、画像形成装置の表示部42には、頻繁に低電圧異常であることが表示されることにより、ユーザ等が、頻繁に問題が生じていると認識し、他の問題の認識及び対応が疎かになりやすくなることを抑制できる。つまり、
商用電源ACのラインインインピーダンスや画像形成装置1aの設置状況などによる軽度の電圧低下の影響は受けず、誘導加熱電源部30a内の動作限界電圧時において低電エラー信号Verrを出力することができる。
また、他の電源装置も動作不可能な電圧値での動作を防止でき、効率的である。また、低電圧時に動作することを防止でき、低コストとすることができる。
本体制御部41aは、画像形成装置1a各部の動作の集中制御を行う。また、本体制御部41aは、温度検出部50からの検出温度Tに基づいて通電指令信号Scontを誘導加熱制御部34aに出力し、誘導コイル13への通電制御(即ち、加熱ローラ11の温度の制御)を行う。通電指令信号Scontは、誘導コイル13への電力の供給/停止の指示を行う信号である。
本実施の形態1を実現させるために、本体制御部41aは、誘導加熱制御部34aから低電圧エラー信号Verrが入力された場合、誘導加熱電源部30aが低電圧異常であることを認識し、表示部42に低電圧異常及び定着加熱停止である事をユーザ等へ通知する表示信号Shを出力し、低電圧エラー信号Verrが入力されなくなると、表示信号Shを解除するよう表示信号Shを制御する。
また、本体制御部41aは、低電圧エラー信号Verrが入力された場合、本体制御部41a内の計時手段としてのタイマにより基準時間t0の計時を行う。なお、タイマによる計時は、誘導加熱制御部34aで行われてもよく、本体制御部41a及び誘導加熱制御部34a共に行われてもよい。
本体制御部41aは、IH回路部32から誘導コイル13への電力供給を停止するよう通電指令信号ScontをOFFする。更に、本体制御部41aは、基準時間t0経過後、誘導加熱制御部34aから入力される低電圧エラー信号Verrが解除されない場合、温度検出部50からの検出温度Tが基準温度T0より小さいか否かを判断し、検出温度Tが基準温度T0より小さい場合、画像形成するための動作を停止するよう画像形成装置1aの各部を制御し、表示部42には画像形成不可であることを表示するよう制御する。
瞬停や電圧低下の発生原因は、送電線への落雷など自然現象によるものがほとんどであるため避けるのは困難である。停電断続時間は保護リレー及び遮断機等の動作時間によって決まるため、基準時間t0としては、国際電気標準会議(IEC;International Electrotechnical Commission)によって定められた規格(例えば、IEC/EN61000-4-11)に基づいて、例えば、20msec以上5sec以下などに設定することが好ましい。
表示部42は、LCD(Liquid Crystal Display)などの液晶ディスプレイを備えるが、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイや、PDP(Plasma Display Panel)ディスプレイ又はEL(Electro Luminescence)ディスプレイ等でもよく、本体制御部41aから入力される表示信号Sh及び各種指示信号に従って各種表示データの画面表示を行うことができればよい。
温度検出部50は、加熱ローラ11の外周側に非接触若しくは接触させて設置されている。温度検出部50としては、例えばサーミスタ、熱電対、赤外センサなどの温度センサなどを用いることができ、加熱ローラ11の温度又は加熱ローラ11近傍の温度を検知できるものであればよく、この限りではない。
なお、誘導加熱制御部34aは、誘導加熱電源部30a内に含まれた誘導加熱定着器10の固有の制御部であってもよく、また、画像形成装置1a内の各部と相互に各種情報を送受信可能に接続されており、各部からの情報を受信し、受信した情報を判断して、判断結果である動作指示等の情報を各部に出力し、各部を統括している本体制御部41aに含まれるものでもよい。
画像形成するための動作とは、記録材Pに画像を形成する画像形成動作以外の画像形成起動処理動作、アイドリング動作等、画像形成するために必要な画像形成装置1aの動作を含む。
次に、本実施の形態1の動作を説明する。
図3に、画像形成装置1aの電源投入から各種画像形成するための動作の制御フローチャート例を示す。
画像形成装置1aの主電源スイッチがONされると、電源制御部(図示略)に通電が開始される(ステップS1)。
電源制御部は、主電源スイッチがONされた後、副電源スイッチがONされるまで、副電源スイッチの監視を行う(ステップS2)。
副電源スイッチがONされると(ステップS3;Yes)、画像形成装置1aは、画像形成起動処理を行う(ステップS4)。
画像形成起動処理とは、例えば、誘導加熱定着器10においては、本体制御部41aの指令により加熱ローラ11の加熱が開始され、加熱ローラ11が規定の温度に達するまで誘導コイル13への電力の供給が行われる動作である。
また、電装系では、各制御部(CPUや周辺回路、メモリ等を含む)のイニシャライズや各ユニット感の初期通信、割込み設定等の動作が行わる。画像形成装置1aの機構系では、ホームポジションセンサー等の動作が行われる。光学系では、原稿読取用の光ランプ等の光源とCCD等の受光部のゲイン調整、シェーディング処理等が行われる。画像の書き込み系では、書き込み用のレーザー等の光源の光量調整が行われる。感光ドラム20を含む作像系では、感光体特性のチェック(γ特性チェック、Max濃度チェック等)や現像器23のトナー濃度均一化処理、帯電器21・転写手段24の清掃等が行われる。
起動処理終了後(ステップS5;Yes)、画像形成装置1aは、アイドリング状態となる(ステップS6)。画像形成装置1aがアイドリング状態の場合、誘導加熱定着器10は、予め設定された規定温度を維持するよう断続的に加熱される。
画像形成装置1aがアイドリング状態となると、画像形成装置1aは、コピー指令が有る場合(ステップS7;No)、コピー画像の画像形成動作を行う(ステップS8)。また、画像形成装置1aは、外部データが有る場合(ステップS9;No)、外部データに基づいてプリント画像の画像形成動作を行う(ステップS10)。更に、画像形成装置1aは、外部へのデータ送信指令が有る場合(ステップS11;No)、送信データの画像形成動作を行う(ステップS12)。
画像形成装置1aは、コピー画像の画像形成動作後(ステップS8後)、プリント画像の画像形成動作後(ステップS10後)、送信データの画像形成動作後(ステップS12後)、アイドリング状態に戻る(ステップS6に戻る)。
なお、図3に示す画像形成装置1aの動作は、コピー画像の画像形成動作、プリント画像の画像形成動作、送信データの画像形成動作が順次実行される場合の動作フローチャートを示したが、同時に複数の画像形成動作が実行されてもよい。
画像形成装置1aは、コピー指令が無い場合(ステップS7;Yes)、外部データが無い場合(ステップS9;Yes)、外部へのデータ送信指令が無い場合(ステップS11;Yes)、シャットオフ条件がONされているか否かが判断される(ステップS13)。
シャットオフ条件とは、画像形成装置1aの消費電力を低下させるための条件である。画像形成装置1aは、オフモードスイッチが押下された場合、ウィークリータイマの設定により停止がかかった場合等に基づいて、シャットオフ条件がONとされたと判断する。ウィークリータイマは、例えば、曜日と時間で副電源SWをON/OFFさせる範囲を設定するためのタイマである。
画像形成装置1aは、シャットオフ条件がONされていない場合(ステップS13;Yes)、アイドリング状態に戻る(ステップS6に戻る)。
画像形成装置1aは、シャットオフ条件がONされた場合(ステップS13;No)、ア画像形成装置1aの停止処理が行われる(ステップS14)。
また、画像形成装置1aは、起動処理が開始されると各種割り込み設定が行われる。例えば、起動処理中に副電源スイッチのOFFが割り込み設定された場合(ステップS15;No)、画像形成装置1aの停止処理が行われる(ステップS14)。画像形成装置1aの停止処理が行われる場合、誘導加熱定着器10への電力供給が停止される。
画像形成装置1aは、停止処理終了後(ステップS14後)、起動条件がONするまで、画像形成するための動作を停止させる(ステップS16;No)。即ち、誘導加熱定着器10は、起動条件がONされるまで、電力が遮断された状態が継続される。
起動条件とは、オフモードスイッチが解除された場合、ウィークリータイマの設定により起動がかかった場合、副電源スイッチがONされた場合等の、画像形成装置1aの動作に要する電力が確保される条件である。
画像形成装置1aは、起動条件がONされた場合(ステップS16;Yes)、画像形成起動処理を行う(ステップS4に戻る)。
次に、画像形成するための動作時における誘導加熱定着器10の通電制御のフローチャートを示す。
図4に、本実施の形態1における画像形成動作時の誘導加熱定着器10の通電制御のフローチャートを示す。
図4に示す画像形成動作時の誘導コイル13の通電制御は、図3に示すコピー画像の画像形成動作、プリント画像の画像形成動作、送信データの画像形成動作時に行われる。
画像形成装置1aが画像形成動作時であり、商用電源ACから誘導加熱電源部30aに電力が供給されている場合(ステップS21)、本体制御部41aは、通電指令信号ScontをONし、通電指令信号Scontを誘導加熱制御部34aへ出力する(ステップS22)。
誘導加熱制御部34aは、本体制御部41aからONされた通電指令信号Scontが入力されると、通電制御信号SをONし、通電制御信号SをIH回路部32へ出力する(ステップS23)。
IH回路部32は、ONされた通電制御信号Sが入力されると、誘導コイル13に電力を供給し加熱ローラ11を加熱させる。このとき、画像形成装置1a内の各部は画像形成動作を行うが、本実施の形態では誘導加熱定着器10の動作のみ説明する。
誘導加熱制御部34aは、通電制御信号SをONした後、電圧検出部31aから入力される第1の電圧値としての第1検出電圧値Vin1が予め設定されている基準電圧値V0よりも小さいか否かを判断する(ステップS24)。
誘導加熱制御部34aは、第1検出電圧値Vin1が基準電圧値V0よりも小さい場合(ステップS24;Yes)、低電圧エラー信号Verrを本体制御部41aへ出力する(ステップS25)。
本体制御部41aは、誘導加熱制御部34aから低電圧エラー信号Verrが入力されると、通電指令信号ScontをOFFし、OFFされた通電指令信号Scontを誘導加熱制御部34aへ出力する。また、本体制御部41aは、タイマによる基準時間t0の計時の開始と、表示部42へ低電圧異常を示す表示信号Shを出力する。表示部42は、本体制御部41aから表示信号Shが入力されると、低電圧異常(即ち、定着加熱停止)であることを表示する(ステップS26)。
誘導加熱制御部34aは、本体制御部41aからOFFされた通電指令信号Scontが入力されると、通電制御信号SをOFFし、OFFされた通電制御信号SをIH回路部32へ出力する(ステップS27)。IH回路部32は、OFFされた通電制御信号Sが入力されると、誘導コイル13への電力の供給を停止する。
誘導加熱制御部34aは、OFFされた通電制御信号SをIH回路部32へ出力した後、第3の電圧値としての第3検出電圧値Vin3が基準電圧値V0より小さいか否かを判断する(ステップS28)。
誘導加熱制御部34aは、第3検出電圧値Vin3が基準電圧値V0以上と判断した場合(ステップS28;No)、本体制御部41aへの低電圧エラー信号Verrの出力を停止する(ステップS29)。
本体制御部41aは、低電圧エラー信号Verrの入力が停止されると、通電指令信号ScontをONし、ONされた通電指令信号Scontを誘導加熱制御部34aへ出力すると共に、また、表示部42に低電圧異常を示す表示信号Shの出力を停止する。表示部42は、本体制御部41aから表示信号Shの入力が停止されると、低電圧異常の表示を解除する(ステップS30)。
誘導加熱制御部34aは、本体制御部41aからONされた通電指令信号Scontが入力されると、通電制御信号SをONし、ONされた通電制御信号SをIH回路部32へ出力する(ステップS31)。IH回路部32は、ONされた通電制御信号Sが入力されると、誘導コイル13への電力の供給を再開する。誘導コイル13への電力の供給が再開された後、ステップS24に戻る。
本体制御部41aは、基準時間t0以内に、誘導加熱制御部34aから入力されている低電圧エラー信号Verrが解除されない場合、即ち、誘導加熱制御部34aが、第3検出電圧値Vin3が基準電圧値V0より小さいと判断した場合(ステップS28;Yes)、タイマにより計時される計時時間tが基準時間t0を経過しているか否かを判断する(ステップS32)。
本体制御部41aは、計時時間tが基準時間t0を経過していないと判断した場合(ステップS32;No)、基準時間t0が計時されるまで誘導加熱制御部34aから入力されている低電圧エラー信号Verrの状態を監視する(ステップS28に戻る)。
本体制御部41aは、計時時間tが基準時間t0を経過したと判断した場合(ステップS32;Yes)、誘導加熱制御部34aから入力されている低電圧エラー信号Verrが解除されているか否かを判断する。即ち、誘導加熱制御部34aが、電圧検出部31aから検出される第2の電圧値としての第2検出電圧値Vin2が予め設定されている基準電圧値V0より小さいか否かを判断している(ステップS33)。
誘導加熱制御部34aが、第2検出電圧値Vin2が基準電圧値V0以上と判断した場合(ステップS33;No)、本体制御部41aへの低電圧エラー信号Verrの出力を停止する(ステップS29)。
本体制御部41aは、低電圧エラー信号Verrの入力が停止されると、通電指令信号ScontをONし、ONされた通電指令信号Scontを誘導加熱制御部34aへ出力すると共に、また、表示部42に低電圧異常を示す表示信号Shの出力を停止する。表示部42は、本体制御部41aから表示信号Shの入力が停止されると、低電圧異常の表示を解除する(ステップS30)。
誘導加熱制御部34aは、本体制御部41aからONされた通電指令信号Scontが入力されると、通電制御信号SをONし、ONされた通電制御信号SをIH回路部32へ出力する(ステップS31)。IH回路部32は、ONされた通電制御信号Sが入力されると、誘導コイル13への電力の供給を再開する。誘導コイル13への電力の供給が再開された後、ステップS24に戻る。
誘導加熱制御部34aが、第2検出電圧値Vin2が基準電圧値V0より小さいと判断した場合、即ち、低電圧エラー信号Verrが解除されない場合(ステップS33;Yes)、本体制御部41aは、温度検出部50から入力された検出温度Tが基準温度T0より小さいか否かを判断する(ステップS34)。
本体制御部41aは、検出温度Tが基準温度T0以上と判断した場合(ステップS34;No)、誘導加熱制御部34aから入力されている低電圧エラー信号Verrが解除されているか否かを判断する。即ち、誘導加熱制御部34aが、電圧検出部31aから検出される第4の電圧値としての第4検出電圧値Vin4が予め設定されている基準電圧値V0より小さいか否かを判断している(ステップS33に戻る)。
誘導加熱制御部34aは、第4検出電圧値Vin4が基準電圧値V0以上と判断した場合(ステップS33;No)、本体制御部41aへの低電圧エラー信号Verrの出力を停止する(ステップS29)。
本体制御部41aは、低電圧エラー信号Verrの入力が停止されると、通電指令信号ScontをONし、ONされた通電指令信号Scontを誘導加熱制御部34aへ出力すると共に、また、表示部42に低電圧異常を示す表示信号Shの出力を停止する。表示部42は、本体制御部41aから表示信号Shの入力が停止されると、低電圧異常の表示を解除する(ステップS30)。
誘導加熱制御部34aは、本体制御部41aからONされた通電指令信号Scontが入力されると、通電制御信号SをONし、ONされた通電制御信号SをIH回路部32へ出力する(ステップS31)。IH回路部32は、ONされた通電制御信号Sが入力されると、誘導コイル13への電力の供給を再開する。誘導コイル13への電力の供給が再開された後、ステップS24に戻る。
本体制御部41aは、検出温度Tが基準温度T0より小さいと判断した場合(ステップS34;Yes)、画像形成動作を停止するよう各部を制御すると共に、表示部42に画像形成不可を示す表示信号Shを出力する(ステップS35)。表示部42は、本体制御部41aから表示信号Shが入力されると、画像形成不可であることを表示する(ステップS36)。
表示部42に画像形成不可が表示されると、図3に示す画像形成装置1aの停止処理動作(ステップS14)に戻る。
なお、本実施の形態1は画像形成動作時の入力電圧の動作監視及び制御について説明したが、画像形成動作を待機しているアイドリング時、誘導加熱定着器10を定着可能な温度まで加熱させるためのウォーミングアップを行う画像形成起動処理時などの画像形成するための動作状況において有効である。
図5に、本実施の形態1におけるアイドリング時の誘導加熱定着器10の通電制御のフローチャートを示す。
図5に示すアイドリング時の誘導加熱定着器10の通電制御は、図3に示すアイドリング時において、本体制御部41aの指令により加熱ローラ11の加熱が開始され、加熱ローラ11が規定の温度に達するまで誘導コイル13への電力の供給が行われている場合の通電制御である。
図5に示すステップS41からステップS55は、ステップS54及びステップS55以外のステップS41からステップS53が図4に示すステップS22からステップS34と同様の動作であるため、その詳細な説明は省略する。
本体制御部41aは、検出温度Tが基準温度T0より小さいと判断した場合(ステップS53;Yes)、表示部42に低電圧異常を示す表示信号Shを出力する。
表示部42は、本体制御部41aから表示信号Shが入力されると、低電圧異常であることを表示する(ステップS54)。
本体制御部41aは、表示部42へ表示信号Shを出力した後、異常処理動作を行う(ステップS55)。異常時処理動作とは、アイドリング時における画像形成装置1aの各部の動作を停止させることである。例えば、誘導コイル13への電力の供給停止以外にも、記録材Pを搬送する搬送系を駆動するモータのへの電力の供給停止や、原稿読み込みの停止などである。
異常処理動作が終了すると、図3に示す画像形成装置1aの停止処理動作(ステップS14)に戻る。
図6に、本実施の形態1におけるアイドリング時の誘導加熱定着器10の他の通電制御のフローチャートを示す。
図6に示すアイドリング時の誘導加熱定着器10の通電制御は、図3に示すアイドリング時において、加熱ローラ11が規定の温度に達しているため、加熱ローラ11に電力が供給されていない場合の通電制御である。
商用電源ACから誘導加熱電源部30aに電力が供給されているが加熱ローラ11が規定の温度に達しているため、本体制御部41aは、通電指令信号ScontをOFFし、通電指令信号Scontを誘導加熱制御部34aへ出力する(ステップS61)。
誘導加熱制御部34aは、本体制御部41aからOFFされた通電指令信号Scontが入力されると、通電制御信号SをOFFし、通電制御信号SをIH回路部32へ出力する(ステップS62)。IH回路部32は、OFFされた通電制御信号Sが入力されると、誘導コイル13に電力の供給を停止する。
誘導加熱制御部34aは、通電制御信号SをOFFした後、電圧検出部31aから入力される第1の電圧値としての第1検出電圧値Vin1が予め設定されている基準電圧値V0より小さいか否かを判断する(ステップS63)。
誘導加熱制御部34aは、第1検出電圧値Vin1が基準電圧値V0より小さい場合(ステップS63;Yes)、低電圧エラー信号Verrを本体制御部41aに出力する(ステップS64)。
本体制御部41aは、誘導加熱制御部34aから低電圧エラー信号Verrが入力されると、タイマによる基準時間t0の計時の開始と、表示部42に低電圧異常を示す表示信号Shを出力する。表示部42は、本体制御部41aから表示信号Shが入力されると、低電圧異常(即ち、低電圧異常)であることを表示する(ステップS65)。
誘導加熱制御部34aは、低電圧エラー信号Verrを本体制御部41aに出力した後、第3の電圧値としての第3検出電圧値Vin3が基準電圧値V0より小さいか否かを判断する(ステップS66)。
誘導加熱制御部34aは、第3検出電圧値Vin3が基準電圧値V0以上と判断した場合(ステップS66;No)、本体制御部41aへの低電圧エラー信号Verrの出力を停止する(ステップS67)。
本体制御部41aは、低電圧エラー信号Verrの入力が停止されると、表示部42に低電圧異常を示す表示信号Shの出力を停止する。表示部42は、本体制御部41aから表示信号Shの入力が停止されると、低電圧異常の表示を解除する(ステップS68)。低電圧異常の表示が解除された後、ステップS63に戻る。
本体制御部41aは、基準時間t0以内に、誘導加熱制御部34aから入力されている低電圧エラー信号Verrが解除されない場合、即ち、誘導加熱制御部34aが、第3検出電圧値Vin3が基準電圧値V0より小さいと判断した場合(ステップS66;Yes)、タイマにより計時される計時時間tが基準時間t0を経過しているか否かを判断する(ステップS69)。
本体制御部41aは、計時時間tが基準時間t0を経過していないと判断した場合(ステップS69;No)、基準時間t0が計時されるまで誘導加熱制御部34aから入力されている低電圧エラー信号Verrの状態を監視する(ステップS66に戻る)。
本体制御部41aは、計時時間tが基準時間t0を経過したと判断した場合(ステップS69;Yes)、誘導加熱制御部34aから入力されている低電圧エラー信号Verrが解除されているか否かを判断する。即ち、誘導加熱制御部34aが、電圧検出部31aから検出される第2の電圧値としての第2検出電圧値Vin2が予め設定されている基準電圧値V0より小さいか否かを判断している(ステップS70)。
誘導加熱制御部34aが、第2検出電圧値Vin2が基準電圧値V0以上と判断した場合(ステップS70;No)、本体制御部41aへの低電圧エラー信号Verrの出力を停止する(ステップS67)。
本体制御部41aは、低電圧エラー信号Verrの入力が停止されると、表示部42に低電圧異常を示す表示信号Shの出力を停止する。表示部42は、本体制御部41aから表示信号Shの入力が停止されると、低電圧異常の表示を解除する(ステップS68)。低電圧異常の表示が解除された後、ステップS63に戻る。
誘導加熱制御部34aが、第2検出電圧値Vin2が基準電圧値V0より小さいと判断した場合、即ち、低電圧エラー信号Verrが解除されない場合(ステップS70;Yes)、本体制御部41aは、温度検出部50から入力された検出温度Tが基準温度T0より小さいか否かを判断する(ステップS71)。
本体制御部41aは、検出温度Tが基準温度T0以上と判断した場合(ステップS71;No)、誘導加熱制御部34aから入力されている低電圧エラー信号Verrが解除されているか否かを判断する。即ち、誘導加熱制御部34aが、電圧検出部31aから検出される第4の電圧値としての第4検出電圧値Vin4が予め設定されている基準電圧値V0より小さいか否かを判断している(ステップS70に戻る)。
誘導加熱制御部34aは、第4検出電圧値Vin4が基準電圧値V0以上と判断した場合(ステップS70;No)、本体制御部41aへの低電圧エラー信号Verrの出力を停止する(ステップS67)。
本体制御部41aは、低電圧エラー信号Verrの入力が停止されると、表示部42に低電圧異常を示す表示信号Shの出力を停止する。表示部42は、本体制御部41aから表示信号Shの入力が停止されると、低電圧異常の表示を解除する(ステップS68)。低電圧異常の表示が解除された後、ステップS63に戻る。
本体制御部41aは、検出温度Tが基準温度T0より小さいと判断した場合(ステップS71;Yes)、表示部42に低電圧異常を示す表示信号Shを出力する。
表示部42は、本体制御部41aから表示信号Shが入力されると、低電圧異常であることを表示する(ステップS72)。
本体制御部41aは、表示部42へ表示信号Shを出力した後、異常処理動作を行う(ステップS73)。
異常処理動作が終了すると、図3に示す画像形成装置1aの停止処理動作(ステップS14)に戻る。
図7に、本実施の形態1における画像形成起動処理時の誘導加熱定着器10の通電制御のフローチャートを示す。
図7に示す画像形成起動処理時の誘導加熱定着器10の通電制御は、図3に示す画像形成起動処理時において、本体制御部41aの指令により誘導加熱定着器10を定着可能な温度まで加熱させるためのウォーミングアップが行われている場合の通電制御である。
誘導加熱定着器10がウォーミングアップ中の場合、加熱ローラ11の温度は基準温度T0よりも小さい温度であるため、図4に示すステップS33及びステップS34と同様の通電制御は行われない。
図7に示すステップS81からステップS93は、ステップS92及びステップS93以外のステップS81からステップS91までが図4に示すステップS22からステップS32と同様の動作であるため、その詳細な説明は省略する。
誘導加熱制御部34aが計時時間tが基準時間t0を経過したと判断した場合(ステップS91;Yes)、本体制御部41aは、表示部42に低電圧異常を示す表示信号Shを出力する。
表示部42は、本体制御部41aから表示信号Shが入力されると、低電圧異常であることを表示する(ステップS92)。
本体制御部41aは、表示部42へ表示信号Shを出力した後、異常処理動作を行う(ステップS93)。
異常処理動作が終了すると、図3に示す画像形成装置1aの停止処理動作(ステップS14)に戻る。
なお、画像形成動作時、アイドリング時、画像形成起動処理時において、基準時間t0を個別に設定してもよい。
従って、本実施の形態1の画像形成装置1aは、誘導加熱電源部30aの入力電圧値が低下することによるIH回路部32の誤動作が生じる前に誘導加熱電源部30aから誘導コイル13への電力の供給を停止させ、画像形成するための動作を停止することができる。そのため、誘導加熱電源部30a(IH回路部32)の誤動作を抑制すると共に、定着不良を低減し、良好な画像を得ることができる。更に、本実施の形態1の画像形成装置1aは、基準時間t0以内に検出電圧値Vinが基準電圧値V0以上となった場合、ユーザが関知することなく誘導コイル13への電力の供給を再開することができ、また、検出温度Tが基準温度T0以上かつ検出電圧値Vinが基準電圧値V0以上の場合、ユーザが関知することなく誘導コイル13への電力の供給を再開することができる。そのため、不要にユーザに画像形成を待たせることがないので、使い勝手が良く、良好な画像を得ることができる。また、定着不良が生じる恐れがあり、適切に画像形成するための動作ができないと判断した場合、画像形成するための動作を停止することができ、使い勝手を向上させることができる。
そして、本実施の形態1の画像形成装置1aは、低電圧異常であることを表示部に表示することによって、ユーザに低電圧異常(即ち、定着加熱停止)であることを通知することができ、また、画像形成するための動作が停止されたことを表示部に表示することによって、ユーザに画像形成不可であることを通知することができ、画像形成装置1aの電源環境の改善を促すことができる。
[実施の形態2]
以下、図を参照して本発明の実施の形態2を詳細に説明する。
画像形成装置の概略及び画像形成装置の電源投入から各種画像形成するための動作の制御フローチャート例は、実施の形態1と同様の構成であるため、この図示及び説明は省略する。
図8に、本実施の形態2における誘導加熱定着器10の主要制御構成ブロック図を示す。
図8に示すように、誘導加熱定着器10の主要制御構成は、誘導コイル13、加熱ローラ11、図1に示した加圧ローラ12などから構成される誘導加熱定着器10と、電圧検出手段及び電流検出手段としての電圧/電流検出部31b、IH(Induction Heating)回路部32、基準電源部33、制御手段としての誘導加熱制御部34bなどの加熱電源部としての誘導加熱電源部30bと、加熱ローラ11の温度を検出する、即ち、誘導加熱定着器10の温度を検出する手段としての温度検出部50と、誘導コイル13への通電制御を行う制御手段としての本体制御部41b、通知手段としての表示部42などの本体ユニット40等によって構成されている。
なお、本実施の形態2に示す誘導加熱定着器10の主要制御構成ブロック図の電圧/電流検出部31b、誘導加熱制御部34b、本体制御部41b以外は、実施の形態1に示す誘導加熱定着器10の主要制御構成ブロック図と同様であるため、同様の部位に同様の符号を付し、説明は省略する。
電圧/電流検出部31bは、商用電源ACから誘導加熱電源部30bに入力される電力の入力電圧値及び入力電流値を検出する。検出された検出電圧値Vin及び検出電流値Iinは、誘導加熱制御部34bへ出力される。
誘導加熱制御部34bは、基準電源部33からの電力の供給を受け、誘導加熱電源部30b全体の制御を行う。本体制御部41bから通電制御信号Scontが入力されると、通電指令信号Scontに基づいて通電制御信号SをIH回路部32に出力し、IH回路部32を駆動させる。通電制御信号Sは、IH回路部32を動作させ誘導コイル13への電力を供給/停止させるための信号である。
ところで、IH回路部32は、商用電源ACから入力される電圧が小さい場合、入力される電流値が小さい場合又は入力される電流値が大きすぎる場合、誘導コイル13へ適切に電力供給を行うことができない。そこで、本実施の形態2を実現させるために、誘導加熱制御部34bは、電圧/電流検出部31bから入力される検出電圧値Vinと予め定められた基準電圧値V0、検出電流値Iinと予め定められた第1の基準電流値としての第1基準電流値I01及び第2の基準電流値としての第2基準電流値I02とを比較し、検出電圧値Vinが基準電圧値V0よりも小さい場合、検出電流値Iinが第1基準電流値I01よりも小さい場合又は検出電流値Iinが第2基準電流値I02よりも大きい場合、低電圧異常を示す低電圧エラー信号Verr、低電流異常又は過電流異常を示す電流エラー信号Ierrを本体制御部41bに出力する。また、検出電圧値Vinが基準電圧値V0以上の場合、検出電流値Iinが第1基準電流値I01以上又は第2基準電流値I02以下の場合、低電圧エラー信号Verr又は電流エラー信号Ierrを解除する。
更に、誘導加熱制御部34bは、誘導加熱定着器10の消費電力を検出する手段として、電圧/電流検出部31bから入力される検出電圧値Vinと検出電流値Iinとに基づき、誘導加熱定着器10の消費電力を算出する。誘導加熱制御部34bは、算出した消費電力Wと予め定められた基準電力W0とを比較し、消費電力Wが基準電力W0よりも小さい場合、低電力異常を示す電力エラー信号Werrを本体制御部41bに出力する。誘導加熱制御部34bは、消費電力Wが基準電力W0以上の場合、電力エラー信号Werrを解除する。
誘導加熱制御部34bに予め設定される基準電圧値V0は、実施の形態1と同様であるため、説明は省略する。
誘導加熱制御部34bに予め設定される第1基準電流値I01及び第2基準電流値I02は、誘導加熱定着器10やIH回路部32の耐性や、基準電源部33の耐性によって定めることができる。また、第1基準電流値I01第2基準電流値I02よりも大きい。
第1基準電流値I01は、IH回路部32が誘導コイル13へ適切に電力供給を行うことができない限界直前の電流値であり、第2基準電流値I02は、IH回路部32の誤動作や暴走を引き起こす恐れのない限界の電流値であることが好ましい。
誘導加熱定着器10は、検出電流値Iinが第1基準電流値I01より小さい場合、定着可能な温度を維持することができなくなり定着不良を起す原因となり、また、検出電流値Iinが第2基準電流値I02より大きい場合、IH回路部32が誤動作や暴走を引き起こしIH回路部32の破損や周辺機器の破損を招くおそれがあり定着不良を起す原因となる。
本体制御部41bは、画像形成装置1a各部の動作の集中制御を行う。また、本体制御部41bは、電圧/電流検出部31bからの検出電圧値Vinと検出電流値Iinに基づいて通電指令信号Scontを誘導加熱制御部34aに出力し、誘導コイル13への通電制御(即ち、加熱ローラ11の温度の制御)を行う。通電指令信号Scontは、誘導コイル13への電力の供給/停止の指示を行う信号である。
本実施の形態2を実現させるために、本体制御部41bは、誘導加熱制御部34bから低電圧エラー信号Verr又は電流エラー信号Ierrが入力された場合、誘導加熱電源部30bが低電圧異常、低電流異常又は過電流異常であることを認識し、表示部42に低電圧異常、低電流異常又は過電流異常及び定着加熱停止である事をユーザ等へ通知する表示信号Shを出力する。本体制御部41bは、低電圧エラー信号Verr、電流エラー信号Ierrが入力されなくなると、表示信号Shを解除するよう表示信号Shを制御する。
また、本体制御部41bは、低電圧エラー信号Verr、電流エラー信号Ierrが入力された場合、本体制御部41b内の計時手段としてのタイマにより基準時間t0の計時を行う。なお、タイマによる計時は、誘導加熱制御部34aで行われてもよく、本体制御部41a及び誘導加熱制御部34a共に行われてもよい。
本体制御部41bは、IH回路部32から誘導コイル13への電力供給を停止するよう通電指令信号ScontをOFFする。更に、本体制御部41bは、基準時間t0経過後、誘導加熱制御部34bから入力される低電圧エラー信号Verr、電流エラー信号Ierrが解除されない場合、温度検出部50からの検出温度Tが基準温度T0より小さいか否か又は電力エラー信号Werrが入力されているか否かを判断し、検出温度Tが基準温度T0より小さい場合又は電力エラー信号Werrが入力されている場合、画像形成するための動作を停止するよう画像形成装置1aの各部を制御し、表示部42には画像形成不可であることを表示するよう制御する。
本体制御部41bに予め定められている基準時間t0は、実施の形態1と同様であるため、説明は省略する。
次に、画像形成するための動作時における誘導加熱定着器10の通電制御のフローチャートを示す。
図9に、本実施の形態2において、画像形成動作時に電流値が低下した場合の誘導加熱定着器10の通電制御のフローチャートを示す。
図9に示す画像形成動作時の誘導コイル13の通電制御は、図3に示すコピー画像の画像形成動作、プリント画像の画像形成動作、送信データの画像形成動作時に行われる。
画像形成装置1aが画像形成動作時であり、商用電源ACから誘導加熱電源部30bに電力が供給されている場合(ステップS101)、本体制御部41bは、通電指令信号ScontをONし、通電指令信号Scontを誘導加熱制御部34bへ出力する(ステップS102)。
誘導加熱制御部34bは、本体制御部41bからONされた通電指令信号Scontが入力されると、通電制御信号SをONし、通電制御信号SをIH回路部32へ出力する(ステップS103)。
IH回路部103は、ONされた通電制御信号Sが入力されると、誘導コイル13に電力を供給し加熱ローラ11を加熱させる。このとき、画像形成装置1a内の各部は画像形成動作を行うが、本実施の形態では誘導加熱定着器10の動作のみ説明する。
誘導加熱制御部34bは、通電制御信号SをONした後、電圧/電流検出部31bから入力される第1の電流値としての第1検出電流値Iin1が予め設定されている第1基準電流値I01よりも小さいか否かを判断する(ステップS104)。
誘導加熱制御部34bは、第1検出電流値Iin1が第1基準電流値I01よりも小さい場合(ステップS104;Yes)、電流エラー信号Ierrを本体制御部41bへ出力する(ステップS105)。
本体制御部41bは、誘導加熱制御部34bから電流エラー信号Ierrが入力されると、通電指令信号ScontをOFFし、OFFされた通電指令信号Scontを誘導加熱制御部34bへ出力する。また、本体制御部41bは、タイマによる基準時間t0の計時の開始と、表示部42へ低電流異常を示す表示信号Shを出力する。表示部42は、本体制御部41bから表示信号Shが入力されると、低電流異常(即ち、定着加熱停止)であることを表示する(ステップS106)。
誘導加熱制御部34bは、本体制御部41bからOFFされた通電指令信号Scontが入力されると、通電制御信号SをOFFし、OFFされた通電制御信号SをIH回路部32へ出力する(ステップS107)。IH回路部32は、OFFされた通電制御信号Sが入力されると、誘導コイル13への電力の供給を停止する。
誘導加熱制御部34bは、OFFされた通電制御信号SをIH回路部32へ出力した後、第3の電流値としての第3検出電流値Iin3が第1基準電流値I01より小さいか否かを判断する(ステップS108)。
誘導加熱制御部34bは、第3検出電流値Iin3が第1基準電流値I01以上と判断した場合(ステップS108;No)、本体制御部41bへの電流エラー信号Ierrの出力を停止する(ステップS109)。
本体制御部41bは、電流エラー信号Ierrの入力が停止されると、通電指令信号ScontをONし、ONされた通電指令信号Scontを誘導加熱制御部34bへ出力すると共に、また、表示部42に低電流異常を示す表示信号Shの出力を停止する。表示部42は、本体制御部41bから表示信号Shの入力が停止されると、低電流異常の表示を解除する(ステップS110)。
誘導加熱制御部34bは、本体制御部41bからONされた通電指令信号Scontが入力されると、通電制御信号SをONし、ONされた通電制御信号SをIH回路部32へ出力する(ステップS111)。IH回路部32は、ONされた通電制御信号Sが入力されると、誘導コイル13への電力の供給を再開する。誘導コイル13への電力の供給が再開された後、ステップS104に戻る。
本体制御部41bは、基準時間t0以内に、誘導加熱制御部34bから入力されている低電流エラー信号Ierrが解除されない場合、即ち、誘導加熱制御部34bが、第3検出電流値Iin3が第1基準電流値I01より小さいと判断した場合(ステップS108;Yes)、タイマにより計時される計時時間tが基準時間t0を経過しているか否かを判断する(ステップS112)。
本体制御部41bは、計時時間tが基準時間t0を経過していないと判断した場合(ステップS112;No)、基準時間t0が計時されるまで誘導加熱制御部34bから入力されている電流エラー信号Ierrの状態を監視する(ステップS108に戻る)。
本体制御部41bは、計時時間tが基準時間t0を経過したと判断した場合(ステップS112;Yes)、誘導加熱制御部34bから入力されている電流エラー信号Ierrが解除されているか否かを判断する。即ち、誘導加熱制御部34bが、電圧/電流検出部31bから検出される第2の電流値としての第2検出電流値Iin2が予め設定されている第1基準電流値I01より小さいか否かを判断している(ステップS113)。
誘導加熱制御部34bが、第2検出電流値Iin2が第1基準電流値I01以上と判断した場合(ステップS113;No)、本体制御部41bへの電流エラー信号Ierrの出力を停止する(ステップS109)。
本体制御部41bは、電流エラー信号Ierrの入力が停止されると、通電指令信号ScontをONし、ONされた通電指令信号Scontを誘導加熱制御部34bへ出力すると共に、また、表示部42に低電流異常を示す表示信号Shの出力を停止する。表示部42は、本体制御部41bから表示信号Shの入力が停止されると、低電流異常の表示を解除する(ステップS110)。
誘導加熱制御部34bは、本体制御部41bからONされた通電指令信号Scontが入力されると、通電制御信号SをONし、ONされた通電制御信号SをIH回路部32へ出力する(ステップS111)。IH回路部32は、ONされた通電制御信号Sが入力されると、誘導コイル13への電力の供給を再開する。誘導コイル13への電力の供給が再開された後、ステップS104に戻る。
誘導加熱制御部34bが、第2検出電流値Iin2が第1基準電流値I01より小さいと判断した場合、即ち、電流エラー信号Ierrが解除されない場合(ステップS113;Yes)、本体制御部41bは、温度検出部50から入力された検出温度Tが基準温度T0より小さいか又は電力エラー信号Werrが入力されているか否か(即ち、誘導加熱制御部34bが、算出した消費電力Wが基準電力W0より小さいか否かを判断し、電力エラー信号Werrを出力しているか否か。)を判断する(ステップS114)。
本体制御部41aは、検出温度Tが基準温度T0以上又は電力エラー信号Werrが入力されている(即ち、消費電力Wが基準電力W0以上)と判断した場合(ステップS114;No)、誘導加熱制御部34bから入力されている電流エラー信号Ierrが解除されているか否かを判断する。即ち、誘導加熱制御部34bが、電圧/電流検出部31bから検出される第4の電流値としての第4検出電流値Iin4が予め設定されている第1基準電流値I01より小さいか否かを判断している(ステップS113に戻る)。
誘導加熱制御部34bは、第4検出電流値Iin4が第1基準電流値I01以上と判断した場合(ステップS113;No)、本体制御部41bへの電流エラー信号Ierrの出力を停止する(ステップS109)。
本体制御部41bは、電流エラー信号Ierrの入力が停止されると、通電指令信号ScontをONし、ONされた通電指令信号Scontを誘導加熱制御部34bへ出力すると共に、また、表示部42に低電流異常を示す表示信号Shの出力を停止する。表示部42は、本体制御部41bから表示信号Shの入力が停止されると、低電流異常の表示を解除する(ステップS110)。
誘導加熱制御部34bは、本体制御部41bからONされた通電指令信号Scontが入力されると、通電制御信号SをONし、ONされた通電制御信号SをIH回路部32へ出力する(ステップS111)。IH回路部32は、ONされた通電制御信号Sが入力されると、誘導コイル13への電力の供給を再開する。誘導コイル13への電力の供給が再開された後、ステップS104に戻る。
本体制御部41bは、検出温度Tが基準温度T0より小さい又は電力エラー信号Werrが入力されている(即ち、消費電力Wが基準電力W0より小さい)と判断した場合(ステップS114;Yes)、画像形成動作を停止するよう各部を制御すると共に、表示部42に画像形成不可を示す表示信号Shを出力する(ステップS115)。表示部42は、本体制御部41bから表示信号Shが入力されると、画像形成不可であることを表示する(ステップS116)。
表示部42に画像形成不可が表示されると、図3に示す画像形成装置1aの停止処理動作(ステップS14)に戻る。
このように、本実施の形態2の画像形成装置1aは、誘導加熱電源部30bの入力電流値の低下が生じたら誘導加熱電源部30bから誘導コイル13への電力の供給を停止し、定着不良が生じる前に画像形成するための動作を停止させることができる。そのため、誘導加熱電源部30b(IH回路部32)の誤動作を抑制すると共に、定着不良を低減し、良好な画像を得ることができる。更に、本実施の形態2の画像形成装置1aは、基準時間t0以内に検出電流値Iinが第1基準電流値I01以上となった場合、ユーザが関知することなく誘導コイル13への電力の供給を再開することができ、また、検出温度Tが基準温度T0以上又は消費電力Wが基準出力W0以上かつ検出電流値Iinが第1基準電流値I01以上の場合、ユーザが関知することなく誘導コイル13への電力の供給を再開することができる。そのため、不要にユーザに画像形成を待たせることがないので、使い勝手が良く、良好な画像を得ることができる。また、定着不良が生じる恐れがあり、適切に画像形成するための動作ができないと判断した場合、画像形成するための動作を停止することができ、使い勝手を向上させることができる。
そして、本実施の形態2の画像形成装置1aは、低電流異常であることを表示部に表示することによって、ユーザに低電流異常であることを通知することができ、また、画像形成するための動作が停止されたことを表示部に表示することによって、ユーザに画像形成不可であることを通知することができ、画像形成装置1aの電源環境の改善を促すことができる。
図10に、本実施の形態2において、画像形成動作時に電流値が増加した場合の誘導加熱定着器10の通電制御のフローチャートを示す。
図10に示す画像形成動作時の誘導コイル13の通電制御は、図3に示すコピー画像の画像形成動作、プリント画像の画像形成動作、送信データの画像形成動作時に行われる。
図10に示すステップS121からステップS136は、図9に示す第1基準電流値I01が第2基準電流値I02となり、ステップS124、ステップ128、ステップS133において第1〜4検出電流値Iin1〜Iin4が第2基準電流値I02より大きいか否かと判断されること以外は、同様の動作であるため、その詳細な説明は省略する。
このように、本実施の形態2の画像形成装置1aは、誘導加熱電源部30bに過電流等が生じることによって電流値が増加した場合、IH回路部32の誤動作や暴走が生じる前に誘導加熱電源部30bから誘導コイル13への電力の供給を停止させ、画像形成するための動作を停止することができる。そのため、誘導加熱電源部30b(IH回路部32)の誤動作を抑制すると共に、定着不良を低減し、良好な画像を得ることができる。更に、本実施の形態2の画像形成装置1aは、基準時間t0以内に検出電流値Iinが第2基準電流値I02以下となった場合、ユーザが関知することなく誘導コイル13への電力の供給を再開することができ、また、検出温度Tが基準温度T0以上又は消費電力Wが基準電力W0以上かつ検出電流値Iinが第2基準電流値I02以下の場合、ユーザが関知することなく誘導コイル13への電力の供給を再開することができる。そのため、不要にユーザに画像形成を待たせることがないので、使い勝手が良く、良好な画像を得ることができる。また、定着不良が生じる恐れがあり、適切に画像形成するための動作ができないと判断した場合、画像形成するための動作を停止することができ、使い勝手を向上させることができる。
そして、本実施の形態2の画像形成装置1aは、過電流異常であることを表示部に表示することによって、ユーザに過電流異常であることを通知することができ、また、画像形成するための動作が停止されたことを表示部に表示することによって、ユーザに画像形成不可であることを通知することができ、画像形成装置1aの電源環境の改善を促すことができる。
なお、本実施の形態2は画像形成動作時の入力電流値の監視及び制御について説明したが、画像形成動作を待機しているアイドリング時、誘導加熱定着器10を定着可能な温度まで加熱させるためのウォーミングアップを行う画像形成起動処理時などの画像形成するための動作状況において有効である。
また、画像形成動作時、アイドリング時、画像形成起動処理時に電圧値が低下した場合の誘導加熱定着器10の通電制御のフローチャートは、実施の形態1と本実施の形態2に説明した検出電流値Iinに基づく誘導加熱定着器10の通電制御のフローチャートとを援用して実現することができるため、説明は省略する。
[実施の形態3]
以下、図を参照して本発明の実施の形態3を詳細に説明する。
本実施の形態3は、加熱手段として発熱抵抗体63が用いられた定着器を備えた画像形成装置1bを説明する。
画像形成装置1bの概略及び画像形成装置1bの電源投入から各種画像形成するための動作の制御フローチャート例は、実施の形態1とほぼ同様の構成であるため、この図示及び説明は省略する。
なお、本実施の形態3では、加熱手段として発熱抵抗体63を用いた定着器を説明するが、加熱手段としてハロゲンランプ等を用いることもできる。
図11に、本実施の形態3における定着器の主要制御構成ブロック図を示す。
図11に示すように、定着器の主要制御構成は、発熱抵抗体63、加熱ローラ11、図1に示した加圧ローラ12などから構成される定着器と、電圧検出手段及び電流検出手段としての電圧/電流検出部31c、IH(Induction Heating)回路部32、基準電源部33cなどの加熱電源部としての加熱電源部30cと、加熱ローラ11の温度を検出する、即ち、定着器60の温度を検出する手段としての温度検出部50と、発熱抵抗体63への通電制御を行う制御手段としての本体制御部41c、通知手段としての表示部42などの本体ユニット40c等によって構成されている。
なお、本実施の形態3に示す定着器60の主要制御構成ブロック図の電圧/電流検出部31c、基準電源部33c、本体制御部41c以外は、実施の形態1に示す誘導加熱定着器10の主要制御構成ブロック図と同様であるため、同様の部位に同様の符号を付し、説明は省略する。
電圧/電流検出部31cは、商用電源ACから加熱電源部30cに入力される電力の入力電圧値及び入力電流値を検出する。検出された検出電圧値Vin及び検出電流値Iinは、本体制御部41cに出力される。
基準電源部33cは、本体制御部41cの駆動用電源である。基準電源部33cは、商用電源ACから誘導加熱電源部30cに入力された電力を分岐し、本体制御部41cに電力を供給する。
本体制御部41cは、基準電源部33cからの電力の供給を受け、加熱電源部30c全体の制御や、画像形成装置1b各部の動作の集中制御を行う。
また、本体制御部41cは、定着制御部41c1とメイン制御部41c2とを備える。
定着制御部41c1は、実施の形態2に示す誘導加熱制御部34bと同様の動作を行い、メイン制御部41c2は、実施の形態2に示す本体制御部41bと同様の動作を行うため、説明は省略する。
また、本実施の形態3の動作は、実施の形態2の動作を援用して実現することができるため、図示及び説明は省略する。
本実施の形態1における画像形成装置1aの概略構成図である。 本実施の形態1における誘導加熱定着器10の主要制御構成ブロック図である。 画像形成装置1aの電源投入から各種画像形成するための動作の制御フローチャート例である。 本実施の形態1における画像形成動作時の誘導加熱定着器10の通電制御のフローチャートを示す。 本実施の形態1におけるアイドリング時の誘導加熱定着器10の通電制御のフローチャートである。 本実施の形態1におけるアイドリング時の誘導加熱定着器10の他の通電制御のフローチャートである。 本実施の形態1における画像形成起動処理時の誘導加熱定着器10の通電制御のフローチャートである。 本実施の形態2における誘導加熱定着器10の主要制御構成ブロック図である。 本実施の形態2において、画像形成動作時に電流値が低下した場合の誘導加熱定着器10の通電制御のフローチャートである。 本実施の形態2において、画像形成動作時に電流値が増加した場合の誘導加熱定着器10の通電制御のフローチャートである。 本実施の形態3における定着器の主要制御構成ブロック図である。
符号の説明
1a、1b 画像形成装置
10 誘導加熱定着器
11 加熱ローラ
12 加圧ローラ
13 誘導コイル
20 感光ドラム
21 帯電器
22 露光手段
23 現像器
24 転写手段
25 クリーナ
30a、30b、30c 誘導加熱電源部
31a 電圧検出部
31b、31c 電圧/電流検出部
32 IH回路部
33、33c 基準電源部
34a、34b 誘導加熱制御部
40a、40b、40c 本体ユニット
41a、41b、41c 本体制御部
41c1 メイン制御部
41c2 定着制御部
42 表示部
50 温度検出部
63 発熱抵抗体
AC 商用電源
I01 第1基準電流値
I02 第2基準電流値
Ierr 電流エラー信号
Iin 検出電流値
Iin1、Iin2、Iin3、Iin4 第1、2、3、4検出電流値
N ニップ部
P 記録材
S 通電制御信号
Scont 通電指令信号
Sh 表示信号
T 検出温度
T0 基準温度
t 計時時間
t0 基準時間
V0 基準電圧値
Verr 低電圧エラー信号
Vin 検出電圧値
Vin1、Vin2、Vin3、Vin4 第1、2、3、4検出電圧値
W 消費電力
W0 基準電力
Werr 電力エラー信号

Claims (13)

  1. 熱定着のための加熱手段を有する定着器と、
    前記定着器に接続され、商用電源から供給された電力を前記加熱手段へ供給するための加熱電源部と、
    前記商用電源から前記加熱電源部へ供給される電流値を検出する電流検出手段と、
    前記電流検出手段により検出された第1の電流値が予め定められた第2の基準電流値よりも大きいと判断された場合、予め定められた基準時間を計時する計時手段と、
    前記第1の電流値と前記第2の基準電流値とを比較し、前記第1の電流値が前記第2の基準電流値よりも大きいと判断した場合、前記加熱電源部から前記加熱手段への電力の供給を停止させ、前記基準時間経過後に前記電流検出手段により検出された第2の電流値と前記第2の基準電流値とを比較し、前記第2の電値が前記第2の基準電流値よりも大きいと判断した場合、画像形成するための動作の停止制御を行う制御手段と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項に記載の画像形成装置において、
    前記制御手段は、前記第1の電流値が前記第2の基準電流値よりも大きいと判断した後、前記基準時間以内に前記電流検出手段により検出された第3の電流値と前記第2の基準電流値と比較し、前記第3の電流値が前記第2の基準電流値以下と判断した場合、前記加熱手段への電力の供給を再開させること、
    を特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項又はに記載の画像形成装置において、
    前記定着器は、誘導コイルを有する誘導加熱定着器であり、
    前記加熱電源部は、前記商用電源から供給された電力を前記誘導コイルへ供給すること、を特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項からのいずれか一項に記載の画像形成装置において、
    前記定着器の温度を検出する手段又は前記定着器の消費電力を検出する手段を備え、
    前記制御手段は、前記第1の電流値が前記第2の基準電流値よりも大きいと判断した後、前記基準時間経過後に前記電流検出手段により検出された第2の電流値と前記第2の基準電流値とを比較し、前記第2の電流値が前記第2の基準電流値よりも大きいと判断し、且つ、検出された温度が基準温度より小さいと判断又は検出された消費電力が基準電力よりも小さいと判断した場合、画像形成するための動作の停止制御を行うこと、
    を特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項からのいずれか一項に記載の画像形成装置において、
    前記定着器の温度を検出する手段又は前記定着器の消費電力を検出する手段を備え、
    前記制御手段は、前記第1の電流値が前記第2の基準電流値よりも大きいと判断した後に前記基準時間経過した後、検出された温度が予め定められた基準温度以上の場合又は検出された消費電力が予め定められた基準電力以上の場合、且つ、前記電流検出手段により検出された前記第4の電流値が前記第2の基準電流値以下の場合、前記加熱手段への電力の供給を再開し、前記検出された温度が前記基準温度より小さい場合又は前記検出された消費電力が前記基準電力よりも小さい場合、画像形成するための動作の停止制御を行うこと、
    を特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項からのいずれか一項に記載の画像形成装置において、
    前記電流検出手段により検出された第1の電流値と予め定められた第2の基準電流値とが比較され、前記第1の電流値が前記第2の基準電流値よりも大きいと判断された場合、前記定着器の過電流異常を通知するための通知手段を備えること、
    を特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項からのいずれか一項に記載の画像形成装置において、
    前記制御手段が画像形成するための動作の停止制御を行う場合、画像形成するための動作を停止する旨を通知するための通知手段を備えること、
    を特徴とする画像形成装置。
  8. 誘導コイルを有する誘導加熱定着器と、
    前記誘導加熱定着器に接続され、商用電源から供給された電力を前記誘導コイルへ供給するための加熱電源部と、
    前記商用電源から前記加熱電源部へ供給される電流値を検出する電流検出手段と、
    前記電流検出手段により検出された第1の電流値と予め定められた第2の基準電流値とを比較し、前記第1の電流値が第2の基準電流値よりも大きいと判断した場合、前記加熱電源部から前記誘導コイルへの電力の供給を停止させた後に画像形成するための動作の停止制御を行う制御手段と、を備えること、
    を特徴とする画像形成装置。
  9. 請求項に記載の画像形成装置において、
    前記電流検出手段により検出された第1の電流値と予め定められた第2の基準電流値とが比較され、前記第1の電流値が前記第2の基準電流値よりも大きいと判断された場合、前記定着器の過電流異常を通知するための通知手段を備えること、
    を特徴とする画像形成装置。
  10. 請求項又はに記載の画像形成装置において、
    前記制御手段が画像形成するための動作の停止制御を行う場合、画像形成するための動作を停止する旨を通知するための通知手段を備えること、
    を特徴とする画像形成装置。
  11. 請求項から10のいずれか一項に記載の画像形成装置において、
    前記第1の電流値が前記第2の基準電流値よりも大きいと判断された場合、予め定められた基準時間を計時する計時手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記第1の電流値が前記第2の基準電流値よりも大きいと判断した後、前記基準時間経過後に前記電流検出手段により検出された第2の電流値と前記第2の基準電流値とを比較し、前記第2の電流値が前記第2の基準電流値よりも大きいと判断した場合、画像形成するための動作の停止制御を行い、
    前記第1の電流値が前記第2の基準電流値よりも大きいと判断した後、前記基準時間経過以内に前記電流検出手段により検出された第3の電流値と前記第2の基準電流値とを比較し、前記第3の電流値が前記第2の基準電流値以下と判断した場合、前記誘導コイルへの電力の供給を再開させること、
    を特徴とする画像形成装置。
  12. 請求項11に記載の画像形成装置において、
    前記誘導加熱定着器の温度を検出する手段又は前記誘導加熱定着器の消費電力を検出する手段を備え、
    前記制御手段は、前記第1の電流値が前記第2の基準電流値よりも大きいと判断した後、前記基準時間経過後に前記電流検出手段により検出された第2の電流値と前記第2の基準電流値とを比較し、前記第2の電流値が前記第2の基準電流値よりも大きいと判断し、且つ、検出された温度が予め定められた基準温度よりも小さい又は検出された消費電力が予め定められた基準電力よりも小さいと判断した場合、画像形成するための動作の停止制御を行うこと、
    を特徴とする画像形成装置。
  13. 請求項11又は12に記載の画像形成装置において、
    前記誘導加熱定着器の温度を検出する手段又は前記誘導加熱定着器の消費電力を検出する手段を備え、
    前記制御手段は、前記第1の電流値が前記第2の基準電流値よりも大きいと判断した後に前記基準時間経過した後、検出された温度が予め定められた基準温度以上の場合又は検出された消費電力が予め定められた基準電力以上の場合、且つ、前記電流検出手段により検出された前記第4の電流値が前記第2の基準電流値以下の場合、前記誘導コイルへの電力の供給を再開し、前記検出された温度が前記基準温度より小さい場合又は前記検出された消費電力が前記基準電力よりも小さい場合、画像形成するための動作の停止制御を行うこと、
    を特徴とする画像形成装置。
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