JP2005067334A - 全方向移動用車輪およびこれに使用されるフレキシブルタイヤ - Google Patents

全方向移動用車輪およびこれに使用されるフレキシブルタイヤ Download PDF

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Abstract

【課題】 分割ローラやタイヤが一体的に車軸方向へ回転できるため、前後方向及び横方向へ移動する場合のエネルギーロスが小さくなり、2輪だけで全方向への移動制御が可能であり、障害物の乗り越え性能が高く、車輪強度も高めることができる全方向移動用車輪を提供する。
【解決手段】 中央部位に全方向移動体の車軸が直交するように配置されるホイール2と、このホイール2の外側に延出された複数の支持部材3と、これらの支持部材3に車軸と垂直なローラ軸41回りに回転自在に支持され、外形が円の曲率と一致させた曲率を備えて軸方向中央部位が膨出した複数の樽形分割ローラ4とを有し、隣接する樽形分割ローラ4同士を連結して回転力を伝達する動力伝達手段6を設け、一連の樽形分割ローラ4を横方向に一体的に回転させる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、平面上を全方向に移動可能な全方向移動体に用いられる車輪に係り、特に、車いす等の介護用移動車両や工場等で用いられる搬送用車両、ロボット等に用いるのに好適な全方向移動用車輪に関するものである。
従来から全方向移動用車輪に関する技術がいくつか提案されており、例えば、特開2003−127605号公報には、全方向移動車両に用いられる車輪構造が記載されている(特許文献1)。この車輪は、駆動軸に嵌合されるハブと外周リングをスポークのような連結支持部により連結し、外周リングに複数の回転ローラを回転自在に軸支して構造になっている。そして、この車輪を適用した全方向移動車両に使用する場合、少なくとも3つの車輪を直線移動方向が異なるように設け、各車輪の回転方向および回転数を個別に制御しなければならない。
特開2003−127605号公報
しかしながら、特許文献1に記載された発明においては、以下のような問題がある。
(1)全方向に移動させるために前述した特殊な車輪が最低3輪必要となり、これら各車輪の回転方向および回転数を個別に制御しなければならず、複雑な駆動制御プログラムを設定しなければならないし、コスト負担も大きい。
(2)移動方向と異なる方向の駆動力成分を打ち消す必要があるため、エネルギーロスが大きく効率が悪い。
(3)図23に示すように、3輪であればその車軸を120°間隔で交差するように配置する必要があり、4輪であれば90°間隔で交差するように配置しなければならず、全ての車輪の車軸を車体の直進方向と垂直に配置することはできない。したがって、段差を乗り越える場合、いずれかの車輪は段差に対して図24(a)または(b)に示すような角度で対峙し、アプローチ角度が大きくなってしまうので乗り越え性能が悪い。
(4)外周リングに遊嵌された各回転体は相互の関連性はなく独立して回転するため、個々の回転体が接地面からの衝撃を単独でまともに受けてしまう。したがって、強い衝撃を受けると回転体が破損するおそれがある。
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであって、分割ローラやタイヤが一体的に車軸方向へ回転できるため、前後方向及び横方向へ移動する場合のエネルギーロスが小さくなり、2輪だけで全方向への移動制御が可能であり、障害物の乗り越え性能が高く、車輪強度も高めることができる全方向移動用車輪を提供することを目的としている。
本発明に係る駆動源付きの全方向移動用車輪の特徴は、平面上を全方向に移動する全方向移動体に使用する全方向移動用車輪において、中央部位に前記全方向移動体の車軸が直交するように配置されるホイールと、このホイールの外側に延出された複数の支持部材と、これらの支持部材に前記車軸と垂直なローラ軸回りに回転自在に支持され、外形が円の曲率と一致させた曲率を備えて軸方向中央部位が膨出した複数の樽形分割ローラとを有し、隣接する樽形分割ローラ同士を連結して回転力を伝達する動力伝達手段を設け、一連の樽形分割ローラを横方向に一体的に回転させる点にある。そして、このような構成を採用したことにより、いずれかの樽形分割ローラが回転力を受けると、この回転力を動力伝達手段によって隣接する他の樽形分割ローラに伝達し、一連の樽形分割ローラが一体的に車軸方向である横方向へ回転する。
また、本発明では、いずれか1つの樽形分割ローラに接続してこの樽形分割ローラをローラ軸回りに回転させると共に、前記動力伝達手段を介して一連の他の樽形分割ローラを横方向に一体的に回転させ得る回転力を付与するローラ駆動機構をホイールに配置してもよく、1つの動力源ですべての樽形分割ローラを横方向回転できる。
さらに、本発明では、いずれか1つの樽形分割ローラの外周面に当接してこの樽形分割ローラのローラ軸回りの回転を制動すると共に、前記動力伝達手段を介して一連の他の樽形分割ローラすべての横方向の回転を制動する横回転制動機構をホイールに配置してもよく、1つの制動機構ですべての樽形分割ローラを制動できる。
また、本発明に係る駆動源付きの全方向移動用車輪の特徴は、平面上を全方向に移動する全方向移動体に使用する全方向移動用車輪において、中央部位に前記全方向移動体の車軸が直交するように配置されるホイールと、このホイールの外側に延出された複数の支持部材と、これらの支持部材に前記車軸と垂直なローラ軸回りに回転自在に支持された複数の分割ローラとを有し、外形が円の曲率と一致させた曲率を備えるように湾曲された分割フレキシブルタイヤによって前記各分割ローラ同士を連結して前記分割ローラおよび前記分割フレキシブルタイヤを横方向に一体的に回転させる点にある。そして、このような構成を採用したことにより、いずれか1つの分割ローラに回転力を付与するだけで、この回転力を分割フレキシブルタイヤによって他の分割ローラに伝達し、分割ローラおよび分割フレキシブルタイヤがすべて一体的に車軸方向である横方向に回転する。
また、本発明では、いずれか1つの分割ローラに接続してこの分割ローラをローラ軸回りに回転させると共に、この分割ローラに連結された分割フレキシブルタイヤおよび他の分割ローラを横方向に一体的に回転させ得る回転力を付与するローラ駆動機構をホイールに配置してもよく、1つの動力源で分割ローラおよび分割フレキシブルタイヤを横方向回転できる。
さらに、本発明では、いずれか1つの分割ローラの外周面に当接してこの分割ローラのローラ軸回りの回転を制動すると共に、この分割ローラに連結された前記分割フレキシブルタイヤおよび他の分割ローラの横方向の回転を一体的に制動する横回転制動機構をホイールに配置してもよく、1つの制動機構ですべての分割ローラおよび分割フレキシブルタイヤを制動できる。
また、本発明では、分割ローラおよび分割フレキシブルタイヤを確実に横方向に回転させるため、分割フレキシブルタイヤは、タイヤの中心線上に配置されておりタイヤの曲率形状を保持するための複数の曲率保持芯材と、この曲率保持芯材の外周に回転自在に嵌められた複数個の円筒状のねじりトルク伝達ローラと、各ねじりトルク伝達ローラの外周に嵌合されたタイヤ部とから構成されており、隣接する曲率保持芯材を分割ローラ位置で連結すると共に、前記ねじりトルク伝達ローラは、その円状端面に沿って複数の歯合突起を所定の間隔を隔てて形成しており、それぞれ隣接するねじりトルク伝達ローラと歯合されていることが好ましい。
また、本発明に係る全方向移動用車輪の特徴は、平面上を全方向に移動する全方向移動体に使用する全方向移動用車輪において、中央部位に前記全方向移動体の車軸が直交するように配置されるホイールと、このホイールの外側に延出されて車軸方向に2つの支持部を備えるように分岐された複数の二股状支持部材、及びこの二股状支持部材の各支持部に前記車軸と垂直なローラ軸回りに回転自在に支持された1対の駆動ローラを円周方向に間隔を隔てて複数組備えた駆動ローラユニットと、これら駆動ローラユニットにおける1対の駆動ローラに狭持されて、これら駆動ローラが回転するのに従って横方向に回転するリング状のフレキシブルタイヤとを有している点にある。そして、このような構成を採用したことにより、駆動ローラユニットの各駆動ローラに回転力を付与するか、あるいはフレキシブルタイヤに外部から別途、回転力を付与することによりフレキシブルタイヤが車軸方向である横方向に回転する。
また、本発明では、いずれか1対の駆動ローラに接続してローラ軸回りに回転させると共に、これら1対の駆動ローラに狭持されたフレキシブルタイヤを横方向に回転させ得る回転力を付与するローラ駆動機構をホイールに配置してもよく、1つの動力源でフレキシブルタイヤを横方向回転できる。
さらに、本発明では、いずれか1対の駆動ローラの外周面に当接してこれら1対の駆動ローラのローラ軸回りの回転を制動し、これら駆動ローラに狭持されたフレキシブルタイヤの横方向の回転を制動する横回転制動機構をホイールに配置してもよく、1つの制動機構でフレキシブルタイヤを制動できる。
さらに、本発明では、フレキシブルタイヤがリング形状を保持しつつ、確実に横方向に回転するため、前記フレキシブルタイヤは、タイヤの中心線上に配置され、リング形状を保持するためのリング状芯材と、このリング状芯材の外周に回転自在に嵌められた複数個の円筒状のねじりトルク伝達ローラと、これらのねじりトルク伝達ローラの外周に嵌合されたタイヤ部とから構成されており、前記ねじりトルク伝達ローラは、その円状端面に沿って複数の歯合突起を所定の間隔を隔てて形成しており、それぞれ隣接するねじりトルク伝達ローラと歯合されていることが好ましい。
また、本発明では、フレキシブルタイヤが駆動ローラから離脱するのを確実に防止するため、駆動ローラユニットにおける二股状支持部材に、各支持部からフレキシブルタイヤの中心軸線よりも外側に延出させた脱輪防止クランプが形成されていることが望ましい。
また、本発明では、分割フレキシブルタイヤあるいはフレキシブルタイヤは、横方向の回転時に内周長さと外周長さとの差がもたらす伸縮変形を円滑に行うための伸縮変形孔を形成していることが好ましい。
さらに、本発明では、横方向の回転を円滑にするため、分割フレキシブルタイヤあるいはフレキシブルタイヤは、多数の円板状タイヤ部と、これら円板状タイヤ部同士をタイヤの変形を受容し得る隙間を形成するように連結する1対の変形連結部とを有しており、これら1対の変形連結部を前記円板状タイヤ部に対して中心点対称位置に配置すると共に、連結方向に隣り合う変形連結部は前記円板タイヤ部の周方向に対して相互に約90°位置をずらして配置することが好ましい。
また、本発明に係るフレキシブルタイヤの特徴は、全方向移動用車輪に使用されるフレキシブルタイヤであって、多数の円板状タイヤ部と、これら円板状タイヤ部同士をタイヤの変形を受容し得る隙間を形成するように連結する1対の変形連結部とを有しており、これら1対の変形連結部は前記円板状タイヤ部に対して中心点対称位置に配置されていると共に、連結方向に隣り合う変形連結部は前記円板タイヤ部の周方向に対して相互に約90°位置がずれるように配置されている点にある。
本発明によれば、分割ローラやタイヤ部分が一体的に車軸方向へ回転できるため、車椅子等のように全車輪の車軸を車体の直進方向に対して垂直に配置する場合でも容易に全方向に移動させられるとともに、前後方向及び横方向へ移動する場合のエネルギーロスを低減し、障害物の乗り越え性能や車輪強度を高めることができる。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。
図1は、本発明に係る全方向移動用車輪の第1の実施形態を示す斜視図である。本第1実施形態の全方向移動用車輪1Aは、主として、全方向移動体の車軸に取り付けられるホイール2と、このホイール2の半径方向に延出された複数の支持部材3と、これら支持部材3に回転自在に支持される樽形分割ローラ4と、この樽形分割ローラ4に回転力を付与するローラ駆動機構5と、隣接する樽形分割ローラ4同士を連結して回転力を伝達する動力伝達手段6とから構成されている。
本第1実施形態の各構成部についてより詳細に説明する。ホイール2は、その中央部位に車軸用貫通孔21が形成されており、全方向移動体の車軸が直交するように嵌入される。また、支持部材3は、ホイール2の外周に沿って等角度間隔で設けられており、図2に示すように、樽形分割ローラ4を車軸に対して垂直な軸線上で回転自在に軸支するためのローラ軸用貫通孔31が形成されており、この内側にベアリング32を介して前記樽形分割ローラ4が支持される。なお、ホイール2の形状は円板状に限らず車輪のホイール機能を果たせれば様々な形状を選択してよいし、支持部材3の形状もホイール2から外側に延出して樽形分割ローラ4を所定位置に支持できればその延出方向や形状は多様に選択してよい。
つぎに、樽形分割ローラ4について説明する。図2に示すように、樽形分割ローラ4は、そのローラ軸41が互いに嵌合する一対の雄ローラ42および雌ローラ43とから構成されている。各ローラ軸41,41を支持部材3のローラ軸用貫通孔31内に挿入し、互いに嵌合することで回転自在に支持される。また、雄ローラ42および雌ローラ43の外形は、円の曲率を備えるように軸方向中央部位が膨出形成されており、図1に示すように、各樽形分割ローラ4を支持部材3に取り付けると、外形が略円形を形成する。樽形分割ローラ4の外面には周方向に等間隔の溝部が形成されているが、異物が填るようであれば樹脂製フィルムを被覆してもよい。また、樽形分割ローラ4の数は使用場所や状況に応じて任意に選択可能である。
つぎに、図2に示すように、ローラ駆動機構5は、ホイール2内に配置される駆動モータ51と、ローラ軸41の略中央に一体的に固定されるスプロケット52と、このスプロケット52に駆動モータ51の回転力を伝達する駆動チェーン53とから構成されている。この駆動チェーン53は、ホイール2から支持部材3にかけて内部に収容されており、モータ軸51aのスプロケット51bとローラ軸41のスプロケット52とに巻回されている。このローラ駆動機構5は、1つの樽形分割ローラ4に接続させており、他の樽形分割ローラ4には動力伝達手段6を介して伝達され、結局、すべての樽形分割ローラ4がローラ軸回りに一体的に回転するようになっている。なお、必要なトルク量に応じて複数のローラ駆動機構5を設けることも可能であるが、本第1実施形態では樽形分割ローラ4が動力伝達手段6によって連結されているため、1つのローラ駆動機構5によって一連の樽形分割ローラ4を横方向に回転し得る。
つぎに、動力伝達手段6について説明する。図3(a)に示すように、動力伝達手段6は、樽形分割ローラ4の両端部に設けられた高摩擦部材61により構成されている。この高摩擦部材61は、ローラ軸41の軸線周りにリング状に形成されており、隣接する樽形分割ローラ4の高摩擦部材61と接触するように配置されている。本第1実施形態では、高摩擦部材61による摩擦力を高めて高い回転力を伝達するために樽形分割ローラ4の両端部を円錐面に形成し、高摩擦部材61同士の接触面積を大きくしている。さらに図3に示すように、隣接する樽形分割ローラ4のローラ軸41を連結するようにしてもよい。
なお、動力伝達手段6は、上述したものに限らず、図3(b)に示すように、各樽形分割ローラ4の両端面にかさ歯車62を設け、隣接するかさ歯車62と噛合させる構成にしてもよい。また、図3(c)に示すように、各樽形分割ローラ4のローラ軸41をユニバーサルジョイント63により連結してもよい。これらによれば精度の高い伝達が可能となる。
次に、本第1実施形態の全方向移動用車輪1Aの作用について説明する。
本第1実施形態の全方向移動用車輪1Aは、例えば、図4に示すように、車椅子の車輪として適用できる。この車椅子を前後方向に移動する場合、樽形分割ローラ4に繋がっている駆動モータ51を停止して全方向移動用車輪1Aのみを車軸の回転に従って駆動すればよい。左右横方向に移動する場合、駆動モータ51を回転させて駆動チェーン53を介して回転力をスプロケット52に伝達し、ローラ軸41を回転させることにより樽形分割ローラ4を回転する。この樽形分割ローラ4の回転力は両端に形成された高摩擦部材61によって隣接する樽形分割ローラ4に伝達される。この回転力は順次、隣合う他の樽形分割ローラ4に伝達し、一連の樽形分割ローラ4が車軸方向、つまり車椅子の横方向に一体的に回転する。これにより車椅子は進行方向を変えることなく直線的に横方向へ移動できる。
また、斜め方向に移動する場合、車輪全体と樽形分割ローラ4の双方を回転させて各駆動力成分のベクトル和により駆動力を得る。すなわち、車軸から得られた前後方向の駆動力成分ベクトルと、駆動モータ51から得られた横方向の駆動力成分ベクトルをベクトル和にした方向の駆動力が得られる。これにより、車軸および駆動モータ51の回転数および回転方向をそれぞれ制御することにより、斜め前後方向の駆動力が得られる。
したがって、図5に示すように、従来の一般的な車椅子であれば、前後方向への直進と斜め方向への方向転換移動(細い矢印で示す方向の移動)しかできなかったのに対し、本第1実施形態を使用した車椅子によれば、これに加えて、左右方向への直進及び斜め方向への直進(太い矢印で示す方向の移動)が可能となる。しかも駅構内や電車内等の狭い場所で移動を余儀なくされることの多い車椅子にとって最も利用価値のある横方向の直進移動が、樽形分割ローラ4の回転方向に一致するため無駄なエネルギーロスがなく、極めて軽い力で横方向に移動できるメリットがある。
また、2輪だけで全方向への移動制御が可能になって複雑な制御を必要としない。さらに、例えば前後方向に存在する障害物に対しては全方向移動用車輪1Aが正面でアプローチし、左右横方向に存在する障害物に対しては樽形分割ローラ4が正面でアプローチするため、障害物を乗り越えるためのアプローチ角が最も小さくなり、従来の全方向移動用車輪1Aに比べて乗り越え性能が向上する。
さらに、各樽形分割ローラ4同士が一体的に連結されているため、接地面や障害物への衝突面から受けた衝撃を車輪全体で受け止め各樽形分割ローラ4に分散できるので車輪強度が高められるという効果も奏する。
また、本第1実施形態によれば、多様な車輪のレイアウトが可能となり、車輪が邪魔にならない配置が可能となる。例えば車椅子を例にすると、車椅子の乗員の足下スペースおよび介護者の足下スペースは図6(a)の斜線で示す範囲である。これに対し、図6(b)の点線で示すように、従来の車椅子ではキャスターの移動範囲が乗員の足下スペースを狭めてしまう。しかし、第1実施形態の全方向移動用車輪1Aを使用すれば、図6(c)〜(f)の点線で示すような足下スペースを完全にフリーにする配置が可能であり、作業性を向上できる。
なお、本第1実施形態の全方向移動用車輪1Aを車椅子に適用した他の例を図7および図8に示す。図7は車椅子の4つの車輪をすべて全方向移動用車輪1Aにした例である。もちろん車椅子に限らず4輪駆動の自動車等への応用も可能である。また図8の車椅子はキャスター部分に全方向移動用車輪1Aを使用したものであり、この場合はローラ駆動機構5を備える必要はない。このキャスターはすべての樽形分割ローラ4が一体的に連結されているので安定した動作になるし、左右に首を振ることがないので広い足下スペースを確保できる。
次に、本発明に係る第2の実施形態について図9から図16を参照して説明する。なお、本第2実施形態のうち、第1実施形態の構成と同一若しくは相当する構成は、同一の符号を付して再度の説明を省略する。
本第2実施形態の全方向移動用車輪1Bの特徴は、分割ローラ7を分割フレキシブルタイヤ8により連結して全体を横方向に回転させる点にある。つまり、本第2実施形態は、図9から図11に示すように、主として、全方向移動体の車軸に取り付けられるホイール2と、このホイール2の半径方向に延出された複数の支持部材3と、これら支持部材3に回転自在に支持される分割ローラ7と、この分割ローラ7に回転力を付与するローラ駆動機構5と、隣り合う分割ローラ7同士を連結して回転力を伝達する分割フレキシブルタイヤ8とから構成されている。
図10に示すように、分割ローラ7は、ローラ軸用貫通孔31にローラ軸41が挿入され、支持部材3にベアリング32を介して回転自在に支持されている。分割ローラ7の外形は、円の曲率を備えるように円弧状に形成されているとともに、その側面にはテーパ状の凹溝71が形成されている。また、分割ローラ7のローラ軸線上には、芯材用ベアリング72が設けられており、後述する曲率保持芯材81の周りを円滑に回転し得るようになっている。なお、ローラ駆動機構5は、図11に示すように、第1実施形態で説明した構造とほぼ同等である。
分割フレキシブルタイヤ8は、図12に示すように、タイヤの曲率形状を保持する曲率保持芯材81と、この曲率保持芯材81の外周に回転自在に嵌められたねじりトルク伝達ローラ82と、このねじりトルク伝達ローラ82の外周に嵌合されたタイヤ部83とから構成されている。曲率保持芯材81は、円の曲率を備えた円弧状に形成されており、タイヤの中心線上に配置される。この曲率保持芯材81は、その両端部を各分割ローラ7の芯材用ベアリング72に嵌入させて隣接する曲率保持芯材81と連結されている。
また、図13および図14に示すように、ねじりトルク伝達ローラ82は、円筒状に形成されており、その円形状端面に沿って複数の歯合突起82aが所定の間隔を隔てて形成され、これらの歯合突起82aを介して隣接する他のねじりトルク伝達ローラ82と歯合されている。このねじりトルク伝達ローラ82は、回転力を受けた分割ローラ7のねじりトルクを順次、他の分割フレキシブルタイヤ8へ伝達する機能と、タイヤ部83の回転を円滑にする機能を果たしている。つまり、分割フレキシブルタイヤ8に対する負荷がそれ程大きくなければねじりトルク伝達ローラ82を介さなくてもタイヤ部83は曲率保持芯材81の回りを回転できるが、負荷が大きくなると摩擦が大きくなって回転できない場合がある。従って、負荷の程度によってねじりトルク伝達ローラ82が必要になり、しかもより円滑に回転させる必要がある場合には、曲率保持芯材81との間に潤滑油を差したり、ベアリングを配置すればよい。
また、ねじりトルク伝達ローラ82の端面に形成した歯合突起82aは、高い精度を要求されるものではなく、回転力が伝達さえできればよい。極言すれば2つの歯合突起82aだけで動力を伝達してもよい。各歯合突起82a同士の間隔は大きく遊びが取られており、円弧状に連結されていてもねじりトルクが伝達できるようになっている。つまり、内周側に回転したときには他の歯合突起82aと歯合し、外周側に回転したときには内周差によって歯合を解除されるように隙間が形成されている。
さらに、図15に示すように、分割フレキシブルタイヤ8におけるタイヤ部83は、多数の円板状タイヤ部83aと、これら円板状タイヤ部83a同士を所定の隙間を空けて連結する1対の変形連結部83b,83bとから構成されている。円板状タイヤ部83aには曲率保持芯材81およびねじりトルク伝達ローラ82を挿入する孔83cが形成されている。この挿入孔83cを挟んで対称位置に1対の変形連結部83b,83bを配置し、これら変形連結部83b,83bに対して連結方向に隣り合う1対の変形連結部83b,83bを円周角で約90°位置をずらして配置している。これにより分割フレキシブルタイヤ8が360°の半径方向にすべて柔軟に変形することができる。したがって、分割フレキシブルタイヤ8を横方向に回転させたとしても、内周長さと外周長さとの差によって生じる伸縮変形に対して柔軟に変形するためタイヤ部83にかかる応力が低減され、より低トルクで回転させられる。また、タイヤ部83によるねじりトルクも伝達させやすい。なお、分割フレキシブルタイヤ8の両端部は分割ローラ7の凹溝71に接着材等により接着されている。
このような分割フレキシブルタイヤ8の横方向に回転する場合の内外周差の対策は、図16に示すように、タイヤ部83に車軸方向へ長い楕円状の伸縮変形孔83dを形成することにより対応してもよい。
このような本第2実施形態の全方向移動用車輪1Bは、車椅子等の全方向移動体に取り付けられて車椅子左右の横方向に移動する場合、駆動モータ51の動力をローラ駆動機構5によって分割ローラ7に伝達し、これを回転させる。この分割ローラ7の回転に伴って分割フレキシブルタイヤ8も回転し、この回転力はタイヤ部83がねじれることにより隣接する分割ローラ7に伝達したり、ねじりトルク伝達ローラ82の歯合突起82aに歯合する他のねじりトルク伝達ローラ82を介して順次伝達され、リング状に連結された分割フレキシブルタイヤ8全体が一体的に横方向へ回転する。これにより車椅子等の全方向移動体が横方向へ直線的に移動することができる。
したがって、本第2実施形態によれば、第1実施形態と同様に、前後左右斜め方向に直線移動することが可能であり、しかもエネルギーロスが極めて小さいというメリットがある。さらに障害物の乗り越え性能も向上し、タイヤ強度にも優れている。なお、タイヤ部83に泥や埃が詰まるようであればカバーを被覆すればよい。
次に、本発明に係る第3の実施形態について図17から図19を参照して説明する。なお、本第3実施形態のうち、前述した各実施形態の構成と同一若しくは相当する構成は、同一の符号を付して再度の説明を省略する。
本第3実施形態の全方向移動用車輪1Cの特徴は、ホイール2とタイヤ部分とを完全に分離して駆動ローラユニット9を利用してフレキシブルタイヤ10を回転させる点にある。つまり、本第3実施形態は、図17に示すように、主として、全方向移動体の車軸が連結されるホイール2と、このホイール2の外側に延出された複数の二股状支持部材91、及びこの二股状支持部材91に回転自在に支持された1対の駆動ローラ92,92を備えた複数の駆動ローラユニット9と、駆動ローラ92に回転力を付与するローラ駆動機構5と、これら駆動ローラユニット9における1対の駆動ローラ92,92に狭持されたリング状のフレキシブルタイヤ10とから構成されている。
駆動ローラユニット9は、主として二股状支持部材91と駆動ローラ92,92とから構成されている。二股状支持部材91はホイール2の半径方向に延出されて車軸方向に2つの支持部91a,91aを備えるように分岐されている。この二股状支持部材91の各支持部91a,91aには、1対の駆動ローラ92,92が車軸と垂直なローラ軸41の回りに回転自在に支持されている。また、駆動ローラ92,92にはローラ駆動機構5の駆動力を受けるローラギア92aが取り付けられている。なお、本第3実施形態では、3つの駆動ローラユニット9を備えるようにしているが、数を増やすことによりフレキシブルタイヤ10の安定性を向上させるようにしてもよい。
ローラ駆動機構5は、前述のような駆動チェーン53を使用してもよいが、本第3実施形態では伝達歯車54により回転力が伝達される構成を示す。図18に示すように、ホイール2内には駆動モータ51が配置され、二股状支持部材91の両側面には1対の伝達歯車54,54が軸支されている。モータ軸51aと伝達歯車54とはウォームギア55によって連結され、駆動モータ51の動力が伝達歯車54へと伝達される。この伝達歯車54は駆動ローラ92,92のローラギア92aと歯合し、駆動モータ51の動力によって駆動ローラ92,92が回転されるようになっている。なお、本第3実施形態では、ローラ駆動機構5を全方向移動用車輪1Cの一構成として備えているが、これに限定されるものではなく、例えば、駆動ローラ92,92を備えたローラ駆動機構5を車椅子本体に配置し、その駆動ローラ92,92をフレキシブルタイヤ10に接触させて回転させるようにしてもよい。また、本第3実施形態では、リング状のフレキシブルタイヤ10を使用しているため、1つの駆動ローラユニット9であっても全体を横方向に回転させられる。
また、フレキシブルタイヤ10は分割されずにリング状の構造であるため、芯材としてリング状芯材を用いているが、その他の内部構造は、図12から図15に示すような第2実施形態における分割フレキシブルタイヤ8とほぼ同等の構造である。このフレキシブルタイヤ10が、一対の駆動ローラ92,92に回転自在に狭持されている。
また、図19に示すように、通常のフレキシブルタイヤ10と二股状支持部材91との位置関係は、図19(a)に示すように脱輪しにくい三角形関係をなしているが、より脱輪防止効果を高めるために、図19(b)に示すように、二股状支持部材91の両支持部91a,91aからフレキシブルタイヤ10の中心軸線よりも外側に延出させた脱輪防止クランプ91b,91bを形成してもよい。さらに、図19(c)に示すように、二股状支持部材91の両支持部91a,91aをフレキシブルタイヤ10の内部に挿入する構造にしてもよい。
このような本第3実施形態の全方向移動用車輪1Cは、車椅子等の全方向移動体に取り付けられて左右の横方向に移動する場合、駆動モータ51の動力をローラ駆動機構5によって駆動ローラユニット9の1対の駆動ローラ92,92に伝達しこれらを回転させる。この駆動ローラ92,92の回転によりフレキシブルタイヤ10が回転し、この回転力は隣り合う円板状タイヤ部83aに次々に伝達され、また、ねじりトルク伝達ローラ82によっても伝達され、リング状のフレキシブルタイヤ10が横方向へ回転する。これにより車椅子等の全方向移動体が横方向へ直線的に移動することができる。
したがって、本第3実施形態によれば、前述した各実施形態と同様に、前後左右斜め方向への直線移動を含む平面上の全方向に移動することが可能であり、しかもエネルギーロスが極めて小さいというメリットがある。さらに障害物の乗り越え性能にも優れ、タイヤが受ける衝撃を緩衝しやすい構造である。
なお、本発明に係る全方向移動用車輪は、上述した各実施形態に限定されるものではなく、適宜変更することができる。
例えば、上述した各実施形態では、横方向の駆動源として駆動モータ51を使用しているが、これに限られるものではなく、手動により駆動力を付与する手動機構11を備えてもよい。図20は、本第2実施形態の全方向移動用車輪1Bに手動機構11を適用した一例を示している。この手動機構11は、利用者が把持して回転操作するリング状のハンドリム12と、このハンドリム12の回転力を直交方向の回転に変換するウォームギヤ13とから構成されている。ハンドリム12は、全方向移動体の車軸回りに設けられウォーム13aを車軸方向の軸回りに回転させる。一方、ウォームホイール13bは、駆動チェーン53が巻回されたスプロケット51bと同軸に設けられ、回転力を分割ローラ7のスプロケット52に伝達する。これにより、全方向移動体の乗員がハンドリム12を回転すると、ウォームギヤ13が車軸回りの回転力を車軸と垂直なローラ軸41回りの回転力に変換して伝達し、全方向移動車輪に横方向の駆動力を付与する。
また、全方向移動体が前後方向に直進移動する場合、横方向の駆動モータ51を停止させるだけでもよいが、より直進性能を高めるために、樽形分割ローラ4、分割ローラ7、分割フレキシブルタイヤ8またはフレキシブルタイヤ10がローラ軸回りに回転するのを制動する機構を設けてもよい。例えば、分割ローラ7と分割フレキシブルタイヤ8を備えた車輪を例にすれば、図21および図22に示すような横回転制動機構14を設けてもよい。この横回転制動機構14は、ホイール2内に配置されたブレーキ作動レバー95と、このブレーキ作動レバー95に連動して回転し外周にギアが形成された連動ギア96と、この連動ギア96に歯合する内周ギアが形成され、ホイール2の側面に沿って摺動するブレーキパッド制御カムリング97と、このブレーキパッド制御カムリング97の回転動作によって半径方向に進退移動するブレーキパッド98とから構成されている。このような横回転制動機構14は、ユーザがブレーキ作動レバー95を操作すると、これに連動して連動ギア96が回転し、これに歯合しているブレーキパッド制御カムリング97が回転する。このブレーキパッド制御カムリング97の外周凸面によってブレーキパッド98が外方に押し出され、分割ローラ7の外周面に当接する。この当接による摩擦抵抗によって分割ローラ7がローラ軸回りの回転を制動される。
このような横回転制動機構14によれば、すべての分割ローラ7を別個に制動する必要がなく、いずれか1つの分割ローラ7を制動するだけで、分割フレキシブルタイヤ8および他の分割ローラ7も一体的に制動することができる。もちろんこの横回転制動機構14は、第2実施形態だけでなく、第1実施形態や第3実施形態の全方向移動用車輪1A,1Cにも適用することが可能であり、第1実施形態であれば、樽形分割ローラ4の外周面にブレーキパッド98が進退して当接するようになっており、第3実施形態であれば駆動ローラ92の外周面にブレーキパッド98が進退して当接するようになればよい。この場合も1つの横回転制動機構14によってすべての樽形分割ローラ4やフレキシブルタイヤ10、駆動ローラ92を一体的に制動することができる。
また、前述した各実施形態ではローラ駆動機構5を車輪自体に備えている構成を示したが、これに限る必要はなく、車椅子のキャスターの如くローラ駆動機構5を備えない車輪や車椅子等の全方向移動体にローラ駆動機構5が配置される構成としてもよい。
本発明に係る全方向移動用車輪の第1の実施形態を示す斜視図である。 本第1実施形態における樽形分割ローラの一部破断拡大図である。 本第1実施形態における動力伝達手段のバリエーションを示す図であり、(a)高摩擦部材、(b)かさ歯車、(c)ユニバーサルジョイントを用いた例である。 本第1実施形態の全方向移動用車輪を車椅子に適用した一例を示す全体図である。 従来の車椅子と本第1実施形態の車椅子の移動可能な方向を示す平面図である。 車椅子の車輪のレイアウトを比較する模式図であり、(a)車椅子の乗員の足下スペースおよび介護者の足下スペースを示す図、(b)従来の車椅子のキャスターの移動範囲を示す図、(c)〜(f)本第1実施形態の全方向移動用車輪のレイアウトのバリエーションを示す図である。 本第1実施形態の全方向移動用車輪を車椅子の4輪全てに適用した場合の一例を示す斜視図である。 本第1実施形態の全方向移動用車輪を車椅子のキャスターに適用した場合の一例を示す斜視図である。 本発明に係る全方向移動用車輪の第2の実施形態を示す斜視図である。 本第2実施形態における要部の一部破断拡大図である。 本第2実施形態のローラ駆動機構を示す断面図である。 本第2実施形態の全方向移動用車輪の一部破断図である。 本第2実施形態のねじりトルク伝達ローラの外観斜視図である。 本第2実施形態のねじりトルク伝達ローラが複数個歯合した状態を示す概略図である。 本第2実施形態の分割フレキシブルタイヤの構造を示す模式図である。 本第2実施形態の分割フレキシブルタイヤの他の実施例を示す模式図である。 本発明に係る全方向移動用車輪の第3の実施形態を示す斜視図である。 本第3実施形態における要部を示す拡大断面図である。 本第3実施形態における二股状支持部材の(a)通常の構造を示す断面図、および(b)、(c)脱輪防止クランプを備えた構造を示す断面図である。 本発明に係る全方向移動用車輪に手動機構を適用した一例を示す概略断面図である。 本発明に係る全方向移動用車輪に横回転制動機構を適用した一例を示す模式的な破断図である。 図21における横回転制動機構のブレーキパッド部分の拡大図である。 従来の全方向移動用車輪を全方向移動体に適用する場合の配置を示し、(a)3輪の場合、(b)4輪の場合を示す模式図である。 全方向移動用車輪の障害物等の段差に対するアプローチ角度を示し、(a)車軸方向にアプローチする場合、(b)所定の角度でアプローチする場合の模式図である。
符号の説明
1A,1B,1C 全方向移動用車輪
2 ホイール
3 支持部材
4 樽形分割ローラ
5 ローラ駆動機構
6 動力伝達手段
7 分割ローラ
8 分割フレキシブルタイヤ
9 駆動ローラユニット
10 フレキシブルタイヤ
11 手動機構
12 ハンドリム
13 ウォームギヤ
13a ウォーム
13b ウォームホイール
14 横回転制動機構
21 車軸用貫通孔
31 ローラ軸用貫通孔
32 ベアリング
41 ローラ軸
42 雄ローラ
43 雌ローラ
51 駆動モータ
51a モータ軸
51b スプロケット
52 スプロケット
53 駆動チェーン
54 伝達歯車
55 ウォームギヤ
61 高摩擦部材
62 かさ歯車
63 ユニバーサルジョイント
71 凹溝
72 芯材用ベアリング
81 曲率保持芯材
82 ねじりトルク伝達ローラ
82a 歯合突起
83 タイヤ部
83a 円板状タイヤ部
83b 変形連結部
83c 挿入孔
83d 伸縮変形孔
91 二股状支持部材
91a 支持部
91b 脱輪防止クランプ
92 駆動ローラ
92a ローラギア
95 ブレーキ作動レバー
96 連動ギア
97 ブレーキパッド制御カムリング
98 ブレーキパッド

Claims (15)

  1. 平面上を全方向に移動する全方向移動体に使用する全方向移動用車輪において、
    中央部位に前記全方向移動体の車軸が直交するように配置されるホイールと、このホイールの外側に延出された複数の支持部材と、これらの支持部材に前記車軸と垂直なローラ軸回りに回転自在に支持され、外形が円の曲率と一致させた曲率を備えて軸方向中央部位が膨出した複数の樽形分割ローラとを有し、隣接する前記樽形分割ローラ同士を連結して回転力を伝達する動力伝達手段を設け、一連の樽形分割ローラを横方向に一体的に回転させることを特徴とする全方向移動用車輪。
  2. 請求項1において、前記ホイールには、いずれか1つの樽形分割ローラに接続してこの樽形分割ローラをローラ軸回りに回転させると共に、前記動力伝達手段を介して一連の他の樽形分割ローラを横方向に一体的に回転させ得る回転力を付与するローラ駆動機構が配置されていることを特徴とする全方向移動用車輪。
  3. 請求項1または請求項2において、前記ホイールには、いずれか1つの樽形分割ローラの外周面に当接してこの樽形分割ローラのローラ軸回りの回転を制動すると共に、前記動力伝達手段を介して一連の他の樽形分割ローラすべての横方向の回転を制動する横回転制動機構が配置されていることを特徴とする全方向移動用車輪。
  4. 平面上を全方向に移動する全方向移動体に使用する全方向移動用車輪において、
    中央部位に前記全方向移動体の車軸が直交するように配置されるホイールと、このホイールの外側に延出された複数の支持部材と、これらの支持部材に前記車軸と垂直なローラ軸回りに回転自在に支持された複数の分割ローラとを有し、
    外形が円の曲率と一致させた曲率を備えるように湾曲された分割フレキシブルタイヤによって前記各分割ローラ同士を連結して前記分割ローラおよび前記分割フレキシブルタイヤを横方向に一体的に回転させることを特徴とする全方向移動用車輪。
  5. 請求項4において、前記ホイールには、いずれか1つの分割ローラに接続してこの分割ローラをローラ軸回りに回転させると共に、この分割ローラに連結された前記分割フレキシブルタイヤおよび他の分割ローラを横方向に一体的に回転させ得る回転力を付与するローラ駆動機構が配置されていることを特徴とする全方向移動用車輪。
  6. 請求項4または請求項5において、前記ホイールには、いずれか1つの分割ローラの外周面に当接してこの分割ローラのローラ軸回りの回転を制動すると共に、この分割ローラに連結された前記分割フレキシブルタイヤおよび他の分割ローラの横方向の回転を一体的に制動する横回転制動機構が配置されていることを特徴とする全方向移動用車輪。
  7. 請求項4から請求項6のいずれかにおいて、分割フレキシブルタイヤは、タイヤの中心線上に配置されておりタイヤの曲率形状を保持するための複数の曲率保持芯材と、この曲率保持芯材の外周に回転自在に嵌められた複数個の円筒状のねじりトルク伝達ローラと、このねじりトルク伝達ローラの外周に嵌合されたタイヤ部とから構成されており、
    隣接する曲率保持芯材を分割ローラ位置で連結すると共に、各ねじりトルク伝達ローラは、その円状端面に沿って複数の歯合突起を所定の間隔を隔てて形成しており、それぞれ隣接するねじりトルク伝達ローラと歯合されていることを特徴とする全方向移動用車輪。
  8. 平面上を全方向に移動する全方向移動体に使用する全方向移動用車輪において、
    中央部位に前記全方向移動体の車軸が直交するように配置されるホイールと、
    このホイールの外側に延出されて車軸方向に2つの支持部を備えるように分岐された複数の二股状支持部材、及びこの二股状支持部材の各支持部に前記車軸と垂直なローラ軸回りに回転自在に支持された1対の駆動ローラを円周方向に間隔を隔てて複数組備えた駆動ローラユニットと、
    これら駆動ローラユニットにおける1対の駆動ローラに狭持されて、これら駆動ローラが回転するのに従って横方向に回転するリング状のフレキシブルタイヤと
    を有することを特徴とする全方向移動用車輪。
  9. 請求項8において、前記ホイールには、いずれか1対の駆動ローラに接続してローラ軸回りに回転させると共に、これら1対の駆動ローラに狭持された前記フレキシブルタイヤを横方向に回転させ得る回転力を付与するローラ駆動機構が配置されていることを特徴とする全方向移動用車輪。
  10. 請求項8または請求項9において、前記ホイールには、いずれか1対の駆動ローラの外周面に当接してこれらの駆動ローラのローラ軸回りの回転を制動し、これらの駆動ローラに狭持された前記フレキシブルタイヤの横方向の回転を制動する横回転制動機構が配置されていることを特徴とする全方向移動用車輪。
  11. 請求項8から請求項10のいずれかにおいて、前記フレキシブルタイヤは、タイヤの中心線上に配置され、リング形状を保持するためのリング状芯材と、このリング状芯材の外周に回転自在に嵌められた複数個の円筒状のねじりトルク伝達ローラと、これらのねじりトルク伝達ローラの外周に嵌合されたタイヤ部とから構成されており、各ねじりトルク伝達ローラは、その円状端面に沿って複数の歯合突起を所定の間隔を隔てて形成しており、それぞれ隣接するねじりトルク伝達ローラと歯合されていることを特徴とする全方向移動用車輪。
  12. 請求項8から請求項11のいずれかにおいて、駆動ローラユニットにおける二股状支持部材には、各支持部からフレキシブルタイヤの中心軸線よりも外側に延出させた脱輪防止クランプが形成されていることを特徴とする全方向移動用車輪。
  13. 請求項4から請求項12のいずれかにおいて、分割フレキシブルタイヤあるいはフレキシブルタイヤは、横方向の回転時に内周長さと外周長さとの差がもたらす伸縮変形を円滑に行うための伸縮変形孔を形成していることを特徴とする全方向移動用車輪。
  14. 請求項4から請求項13のいずれかにおいて、分割フレキシブルタイヤあるいはフレキシブルタイヤは、多数の円板状タイヤ部と、これら円板状タイヤ部同士をタイヤの変形を受容し得る隙間を形成するように連結する1対の変形連結部とを有しており、
    これら1対の変形連結部を前記円板状タイヤ部に対して中心点対称位置に配置すると共に、連結方向に隣り合う変形連結部は前記円板タイヤ部の周方向に対して相互に約90°位置をずらして配置することを特徴とする全方向移動用車輪。
  15. 全方向移動用車輪に使用されるフレキシブルタイヤであって、多数の円板状タイヤ部と、これら円板状タイヤ部同士をタイヤの変形を受容し得る隙間を形成するように連結する1対の変形連結部とを有しており、
    これら1対の変形連結部は前記円板状タイヤ部に対して中心点対称位置に配置されていると共に、連結方向に隣り合う変形連結部は前記円板タイヤ部の周方向に対して相互に約90°位置がずれるように配置されていることを特徴とするフレキシブルタイヤ。
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