JP2020142730A - 段差乗り越え変形偏心車輪及び段差乗り越え変形偏心車輪を用いた移動装置 - Google Patents

段差乗り越え変形偏心車輪及び段差乗り越え変形偏心車輪を用いた移動装置 Download PDF

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Abstract

【課題】外周が円形に固定された車輪は、僅かな段差を乗り越えることが困難である。複雑な機械機構を用いないで、少ない力で段差をスムーズに乗り越えられる車輪を簡易な構造で提供する。【解決手段】外周が固定した円形の車輪ではなく、ハブの外周へ楕円型の形状の突起物5を複数設け、段差から楕円型の形状の突起物へ受ける力により変形させることで、車輪の半径を小さくする効果を生み出す変形偏心車輪1により段差を2つの段差へ分割する効果を生じさせることで、外周が固定した円形の車輪よりも小さな力でスムーズに段差を乗り越えることを容易にする。【選択図】図1

Description

本発明は、低速で走行する車椅子や車輪を用いた自動移動型ロボットが、機械式機構を使用しないで、車輪が変形することで車輪の半径を小さくする効果により段差を容易に乗り越えることが出来る変形偏心車輪装置に関する。
車椅子や車輪を用いた自動移動型ロボットは、道路や公共の場に存在する数cmの段差を乗り越えることが難しい。車輪は車輪の直径の大きさにより乗り越えられる段差の大きさが決定されるが、車椅子や車輪を用いた自動移動型ロボットに使用できる車輪の大きさには限界がある。
特開2008-254716 特願2015-37380 特開2005-132322
日本機械学会論文集,Vol.83,No.848,2017 OI:10.1299/transjsme.16-00471) (March 29 2017) 軸移動により段差乗り越え能力を高めた車輪機構の研究開発 白石 聖稀, 李 根浩, 豊田 彬敏, 米倉 裕貴, 野口 尚人
複雑な機械機構を用いないで、少ない力を与えることで段差をスムーズに乗り越えられる車輪を簡易な構造で実現する。
本発明に係る変形偏心車輪は、固定した円形の形状を維持する従来の車輪構造を廃し、段差の高さに応じて車輪の形状が変形することで車輪の半径を小さくする効果を生み出し、車輪の軸を段差へ近づける偏心効果を作り出すことで車輪が段差を少ない力でスムーズに乗り越えることが可能となった。変形偏心車輪は、固定した円形の形状を維持する従来の車輪構造を廃し、複数の独立した楕円型の凸構造体を車輪軸を中心として円形に配した形状により、円形の車輪と同じ働きを有している。独立した楕円型の凸構造は力が加わる方向により変形する量が異なる性質を持つ。平坦な場所を車輪が回転して移動する場合は、地面から車輪へ加わる力は車輪の中心へ向かう力として働き、楕円型の凸構造体の変形が少なくなる特徴を持つ。独立した楕円型の凸構造体が段差と接した場合は、凸構造の接した部分へ力が加わることで凸構造が大きく変形する特徴を持つ。段差と接した凸構造との接点が支点となり車輪が段差を乗り越える半径を小さくする効果を生み、段差を乗り越える軸移動が小さくなることで段差を乗り越える為に必要なエネルギーを2段階に分散させることが出来るので、従来の外周が円形の車輪よりも小さい力でスムーズに段差を乗り越えることが可能となった。
車椅子の前面にある車輪により数cm程度の段差を乗り越えることは困難である。また、ロボットや小型の自動走行車は、現在存在する道路や地面の凹凸がある環境下で移動する必要がある。このような環境下で移動できる移動装置の開発が必要であり、従来の車輪に代わる車輪構造を作成することで、多くの分野に応用することが可能である。変形偏心車輪は、段差から受ける力によって車輪の形状が変化する構造である為、複雑な機械式変形車輪よりも小型化や大型化が可能であり、製造コストを抑えることが可能である。
変形偏心車輪側面断面図を示した説明図である。(実施例1) 変形偏心車輪正面断面図を示した説明図である。(実施例1) 変形偏心車輪の楕円状凸構造を示した説明図である。(実施例1) 楕円状凸構造の横方向変形を示した説明図である。(実施例1) 楕円状凸構造の縦方向変形を示した説明図である。(実施例1) 変形偏心車輪が段差と接した状態を示した説明図である。(実施例1) 段差から力を受けた場合の楕円型の凸構造の変形を示した説明図である。(実施例1) 段差を乗り越えた変形偏心車輪の状態を示した説明図である。(実施例1) 段差を乗り越えた後の移動を示した説明図である。(実施例1) 段差を降りる変形偏心車輪の状態を示した説明図である。(実施例1) 変形偏心車輪を用いた自走式電動車椅子を示した説明図である。(実施例2) 変形偏心車輪を用いた自走式電動車椅子の平面図を示した説明図である。(実施例2) 段差を乗り越える変形偏心車輪を用いた電動車椅子を示した説明図である。(実施例2) 椅子をスライドさせた状態を示した説明図である。(実施例2) 椅子のスライド機構を示した側面断面図を示した説明図である。(実施例2)
段差を乗り越える車輪を実現する為に、複雑な機械構造を持つことなく、車輪自体が段差から受ける力を利用して変形することで車輪の半径が変化し偏心する効果を生み出す車輪を実現し、少ない力でスムーズに段差を超える変形偏心車輪を実現した。
本発明は、例えば図1に示す変形偏心車輪1に適用される。
図1の説明に必要な車輪の各部の名称について、自転車の車輪を例に車輪の構造を示す名称を示す。自転車の車輪は軸を通す軸受があるハブとハブへ連結するスポークがあり、リムは車輪の外縁部を構成する全体の形状を支えている硬質の円環でスポークによりハブと接続し、リムに沿ってゴム製のタイヤが配置されている。以下の説明で、軸、軸受、ハブ、スポーク、リム、タイヤは上記の説明で示した部位を意味している。
図1は、変形偏心車輪1の側面断面図で、変形偏心車輪構造の一例を示している。「図1の2」は、変形偏心車輪の中心点であり、「図1の3」は、軸受けであり、「図1の4」は、ハブである。「図1の5」は、スポークとリムとタイヤの役割の代わりとなる楕円型の凸構造体の1つであり、ハブ4の外周へ放射状に複数の楕円型の凸構造体が等間隔で設置され、隣り合う楕円型の凸構造体は互いに接している。「図1の6と7」は、楕円型の凸構造体5へ設けられた空洞の一例を示している。楕円型の凸構造体5へ空洞を設けることで、楕円型の凸構造体5へ働く力の向きや大きさに従って、楕円型の凸構造体5が変形する方向や、変形する角度が変化し、使用目的に対応した変形特性を作成することができる。「図1の8」は、中心点2を通る垂線である。「図1の9」は、楕円型の凸構造体5がハブの外周へ設置されている間隔の角度を示している。実施例1は、楕円型の凸構造体をハブの外周へ20度間隔で18個の凸構造5を設置した一例を示しているが、角度9は、車輪の直径の大きさや車輪が使用される地面の状況等の使用環境の違いにより20度以外の角度であっても良い。
図2は、変形偏心車輪1の正面断面図で、図1で示した車輪構造の正面から見た断面図により図1の2‐7の正面断面形状を示している。
図3は、楕円型の凸構造体5を拡大した図であり、ハブ4へ設置されている状態を示している。楕円型の凸構造体5は、形状を変形させ、荷重に耐えられるゴムのような弾性物質や、弾性物質を補強した材料により構成されている。「図3の10」は、楕円型の凸構造体5の幅の大きさを示し、「図3の11」は、楕円型の凸構造体5の高さの大きさを示している。「図3の12」は、楕円型の凸構造体5の根元部を示し、「図3の13」は、楕円型の凸構造体5の先端部を示している。楕円型の凸構造体5の外形形状は、ハブ4へ連結する根元部12が細く、先端部13は広い形状であり、空洞6と空洞7のような空洞がある。楕円型の凸構造体5の幅10と直交する中心線16は変形偏心車輪1の中心点2を通り、楕円型の凸構造体5は、中心線16の左右対称の形状である。先端部13の外郭形状は楕円形状をし、幅10より高さ11が大きい縦長な形状にすることで、矢印14の縦方向から力を受けた場合は、楕円型の凸構造体5の外形形状の変形は少なく、矢印15の横方向から力を受けた場合は、楕円型の凸構造体5の外形形状が大きく変形する特徴がある。
図4は、楕円型の凸構造体5が矢印15で示した横方向から力を受けた場合に楕円型の凸構造体5が変形した状態の一例を示している。破線で表示されている楕円型の凸構造体5が変形する前の形状を示し、実線で表示されている楕円型の凸構造体5´が変形した後の形状を示している。楕円型の凸構造体5は、根元部12の幅が先端部13の幅10よりも細い形状であることと、空洞6があることで、矢印15の横方向ら力を受けた場合は、細い根元部12へ応力が集中し、根元部12の変形が大きくなり、横へ傾き、楕円型の凸構造体5´で示すような形状へ変形をする特徴がある。楕円型の凸構造体5が変形することで、楕円型の凸構造体5の弾性により元の状態へ戻る力が働き、楕円型の凸構造体5´の幅10´は、楕円型の凸構造体5の幅10よりも狭くなるように圧縮される特徴がある。
図5は、楕円型の凸構造体5が、矢印14で示した縦方向から力を受けた場合に変形した状態の一例を示している。矢印14の方向から力を受けると、破線で表示されている楕円型の凸構造体5は空洞6と空洞7の影響により楕円型の凸構造体5が縦方向へ変形し、実線で表示されている楕円型の凸構造体5”のように変形する特徴がある。楕円型の凸構造体5は矢印14で示した縦方向の力が加わると、楕円型の凸構造体5自体が縦方向に圧縮され、空洞6と空洞7が変形し、楕円型の凸構造体5”で示した形状へ変形する特徴がある。楕円型の凸構造体5は矢印15のような横方向から力を受けた場合に変形が大きく、矢印14のような縦方向から力を受けた場合に変形が小さくなる特徴がある。
図6は、変形偏心車輪が矢印17で示した方向へ回転し、矢印18の方向へ移動し、楕円型の凸構造体5が段差へ接触している状態を示していて、楕円型の凸構造体5は段差と地点19で接し、地点19の地面から矢印20で示した力が加わる状態を示している。「図6の21」は、中心点2と地点19を結ぶ直線であり点線で示している。「図6の22」は、垂線8から中心点2と地点19を結ぶ直線の角度(以後の説明では「接地角度」と記載する)を示している。「図6の23」は、中心点2と地点19を結ぶ直線と直交する直線であり点線で示している。「図6の24」は、力20により楕円型の凸構造体5が横から受ける力成分を示している。楕円型の凸構造体5の先端部13は楕円形形状をしていることで、地点19の楕円型の凸構造体5の接線の傾きと地面の傾斜が一致(または凹凸の影響により近似)し、地面から受ける力20を楕円の接線と直行する方向の力として受け、段差の高さが図6と異なる場合でも、楕円型の凸構造体5の先端部13(図3)が楕円形形状していることで、段差から受ける力を楕円型の凸構造体5へ楕円の接線と直行する方向の力として伝達することで段差を確実に捉えることが出来る。
図7は、図6の状態にある変形偏心車輪が矢印17の方向へ回転し、矢印18の方向へ移動し楕円型の凸構造体5が地点19から受ける力24(図6)により変形した状態を示している。楕円型の凸構造体25は、楕円型の凸構造体5と接し、楕円型の凸構造体26は、楕円型の凸構造体25と接し、楕円型の凸構造体27は、楕円型の凸構造体26と接している。楕円型の凸構造体5が変形すると、楕円型の凸構造体5と接している楕円型の凸構造体25へ力が伝わり、楕円型の凸構造体25が変形する。楕円型の凸構造体25が変形すると、楕円型の凸構造体25と接している楕円型の凸構造体26へ力が伝わり、楕円型の凸構造体26が変形する。楕円型の凸構造体26が変形すると、楕円型の凸構造体26と接している楕円型の凸構造体27へ力が伝わり、楕円型の凸構造体27が変形する。
楕円型の凸構造体5は、横からの力で幅10(図4)が圧縮される為、図7で示している楕円型の凸構造体5の変形方向に接している楕円型の凸構造体へ伝わる変形量が少なくなり、伝播する変形量が段階的に減少することで、楕円型の凸構造体5の変形の影響は一定の範囲内になる。楕円型の凸構造体5へ働く力24の一部が楕円型の凸構造体25へ伝わり、楕円型の凸構造体5の変形が大きくなり過ぎるのを抑制する働きを行う。楕円型の凸構造体5の変形が伝播する楕円型の凸構造体の数は、力24の大きさにより異なる。図7は、楕円型の凸構造体5の変形が楕円型の凸構造体25から楕円型の凸構造体27へ伝播することで、楕円型の凸構造体5の変形を支えている状態の一例を示している。「図7の28」は、中心点2と接地点19を結んだ直線を矢印で示していて、段差を乗り越える時の変形偏心車輪1の半径(以後の説明では「接地半径」と記載する)を示している。「図7の29」は、平坦な地面を移動する時の変形偏心車輪1の半径を示している。「図7の30」は、段差の高さを示している。楕円型の凸構造体5が変形することで、変形偏心車輪1は、接地半径28の車輪により段差の高さ30を乗り越えることで変形偏心車輪1が高さ30の段差の上へ移動することが出来る。
図8は、図7で示した変形偏心車輪1が高さ30の段差の上へ移動した状態を示している。「図8の28´」は、変形偏心車輪1が回転し、接地点が移動し、「図7の接地半径28」が段差の高さ30を乗り越えた状態での半径の大きさを示している。「図8の29」は、変形しない状態での変形偏心車輪1の半径の大きさを示している。「図8の32」は、半径29の円を示し、「図8の33」は、接地半径28´の円を示している。変形偏心車輪1は、接地半径28´の半径の車輪が段差の高さ30を乗り越えたことと同じ状態を示していて、段差の高さ30から楕円型の凸構造体5の変形により、実際には高さ31を乗り越えることで高さ30を乗り越えることができる。楕円型の凸構造体25が接地点34で接地し、地面から力35を受けている。「図8の36」は、楕円型の凸構造体25の接地角度を示し、接地角度36は図6の接地角度22よりも小さくなり、楕円型の凸構造体25へ加わる横方向の力が減少し、楕円型の凸構造体25の変形は楕円型の凸構造体5の変形より小さくなり、楕円型の凸構造体25の接地半径は、接地半径28´よりも大きくなる。変形偏心車輪1が回転することで、楕円型の凸構造体の接地半径が徐々に長くなって変形前の状態に戻ることで、段差30と段差31の差を乗り越えることができる。
図9は、段差30と段差31の差を乗り越える状態を示していて、中心点2の変形偏心車輪1が回転しながら中心点2´へ移動した状態を示していて、段差の高さ30と高さ31の差は、中心点2と中心点2´の高さの差37と同じであり、中心点2の変形偏心車輪1が回転しながら中心点2´へ移動することで、楕円型の凸構造体の接地角度が小さくなり、接地半径が大きくなることで、高さの差37を乗り越えた状態が中心点2´の位置の変形偏心車輪を示している。この動作は、高さ30を高さ31と高さ37へ分けていることを示している。変形偏心車輪は、楕円型の凸構造体を変形させることで、変形偏心車輪の半径を小さくする効果により、1つの段差を2つの段差へ分けて乗り越える効果を生み出し、一度に段差を乗り越える場合に必要な力よりもより小さな力で乗り越えることができる。楕円型の凸構造体の先端部が楕円形形状をしていることで、楕円型の凸構造体が接地する際の衝撃を少なく出来るので、変形偏心車輪はスムーズに段差を乗り越えることが出来る。
図10は、変形偏心車輪1が矢印17の方向へ回転しながら矢印18の方向へ進み、段差を降りる状態を示した図であり、楕円型の凸構造体38が段差の先端にあり、楕円型の凸構造体38が変形した状態を示し、楕円型の凸構造体38の変形が楕円型の凸構造体39へ伝播し、楕円型の凸構造体39の変形が楕円型の凸構造体40へ伝播し、楕円型の凸構造体40の変形が楕円型の凸構造体41へ伝播した状態の一例を示している。楕円型の凸構造体38の変形が楕円型の凸構造体38から楕円型の凸構造体41へ伝播することで、段差を変形偏心車輪1が段差を降りる衝撃を緩和する効果がある。楕円型の凸構造体38の変形が他の楕円型の凸構造体へ伝播する数は、楕円型の凸構造体38の変形の大きさにより異なる。
変形偏心車輪1は、楕円型の凸構造体が段差により変形することで、車輪の中心軸が楕円型の凸構造体が地面と接する地点へ近づく偏心効果により、段差を乗り越える車輪の半径を小さくするのと同じ効果が生じて、段差を少ない力でスムーズに乗り越えることが可能となった。段差を降りる場合は、楕円型の凸構造体が変形することで段差を降りる際の衝撃を緩和することが可能となった。
実施例2は、図11に示した「変形偏心車輪を用いた自走式電動車椅子100」へ変形偏心車輪を適用した実施例について記載します。図11は、自走式電動車椅子100の側面図であり、自走式電動車椅子100は四輪の車輪を有し、車輪を実施例1で示した変形偏心車輪を装着した自走式の電動車椅子を示している。「図11の101」は、自走式電動車椅子100の2輪ある前輪であり、「図11の102」は、自走式電動車椅子100の2輪ある後輪である。「図11の103」は、円弧の形状をした車体フレームであり、円弧車体の両端と比べ、円弧車体の中央が地面から遠ざかる形状をしている。「図11の104」は、車体フレーム103の円弧外縁部へ設置されたレールであり、レール104の上部は歯車となっている。「図11の105」は、人間が座る椅子である。椅子105は、レール104上を車体の移動方向に対し前後に移動することができる構造となっている。「図11の106」は、椅子に座った人間の状態を示し、「図11の107」は、椅子に座った人間が垂直線に対しての傾斜角度を示している。車輪101と車輪102は、電気モーターにより駆動する構造になっている。
図12は、図11で示した「変形偏心車輪を用いた自走式電動車椅子100」の上から見た平面図である。図11の101‐106の平面形状を示している。
図13は、図11で示した「変形偏心車輪を用いた自走式電動車椅子100」が矢印108の方向へ進み、実施例1で示した変形偏心車輪による前輪101が段差を乗り越えた状態を示した図である。「図11の109」は、「変形偏心車輪を用いた自走式電動車椅子100」の前輪101が段差の上へ上り、後輪102が段差の下にある状態での車体フレーム103の傾斜角度を示している。「図11の110」は、傾斜角度109により、車椅子に乗っている人間106の傾斜角度を示している。傾斜角度110は、傾斜角度109が加わり傾斜角度107(図11)よりも大きな角度となっている。車椅子に乗っている人間106は、傾斜角度110の大きさにより車椅子は後輪102を支点として後方へ回転する危険が生じると共に、人間106は傾斜角度110により仰向けの状態となる。
図14は、図13で示した状態で、椅子105を矢印111の方向へ、矢印111の長さだけ、レール104により誘導されて移動した状態を示し、人間106が106´の位置へ移動した状態を示している。「図14の112」は、椅子105をスライドし、人間106´の傾斜角度を示している。椅子105をスライドさせることで、乗車している人間の傾斜角度を一定に維持することができる。
図15は、車椅子に設置されている椅子105をスライドさせる機構を示した「変形偏心車輪を用いた自走式電動車椅子100」の側面断面図である。「図15の113」は、レール104と噛合う歯車である。「図15の114」は、歯車113を駆動する電気モーターが内臓された駆動装置である。「図15の115と116」は、椅子105をスライドさせるガイドをする車輪であり、車輪115と車輪116は、椅子105に取り付けられていて、レール104に設けられた溝を移動することで、椅子105をレール104に沿って移動させる。矢印117の方向へ歯車113を回転させることで椅子105を前方へ移動させ、矢印118の方向へ歯車113を回転させることで椅子105を後方へ移動させることが出来る。「図15の120」は、車輪101を回転させる電気モーターを内臓した駆動装置であり、「図15の121」は、車輪102を回転させる電気モーターを内臓した駆動装置である。「図15の119」は、肘掛であり、車椅子を前進・後進させるスイッチと、歯車駆動装置114の前後回転させるスイッチが内臓されていて、車椅子に乗る人間により操作を行う。
「変形偏心車輪を用いた自走式電動車椅子100」は、変形偏心車輪が変形することで、段差を乗り越える時の車体の傾斜を緩やかにすることができる。また、円弧型の車体フレーム上を椅子をスライドさせることで、車椅子に乗車している人間の傾斜角度を変更させる機構を少ない部品数で実現することが出来た。
小型軽量で低速走行する自走型ロボットや車椅子など、現在ある社会インフラの環境下で走行の障害となっているのが小さな段差であることは周知の事実である。しかし、従来の円形の車輪では、段差を乗り越えるには円形の車輪を機械的に組み合わせて対応している。変形偏心車輪は、固定した円形の車輪ではなく、楕円型の凸構造体をハブの外周へ複数設けることで、段差から受ける力により楕円型の凸構造体が変形することで、小さな段差を乗り越えることが出来る。小型の運搬車や旅行カバンの車輪など、小型軽量で低速で移動させる多くの製品に使用することが出来る。
1 変形偏心車輪
2 変形偏心車輪の中心点
3 軸受け
4 ハブ
5 楕円型の凸構造体
6 楕円型の凸構造体の根元部空洞
7 楕円型の凸構造体の先端部空洞
8 中心点2を通る垂線
9 楕円型の凸構造体をハブ外周へ等間隔で配置する角度
10 楕円型の凸構造体の幅
11 楕円型の凸構造体の高さ
12 楕円型の凸構造体の根元部
13 楕円型の凸構造体の先端部
14 縦方向から楕円型の凸構造体へ働く力
15 横方向から楕円型の凸構造体へ働く力
16 楕円型の凸構造体の中心線
17 変形偏心車輪の回転方向
18 変形偏心車輪の進行方向
19 楕円型の凸構造体が段差と接する地点
20 段差から受ける力
21 中心点2と接地点19を結んだ直線
22 楕円型の凸構造体の接地角度
23 直線21と直交する直線
24 楕円型の凸構造体が接地点から受ける横方向の力
25 楕円型の凸構造体
26 楕円型の凸構造体
27 楕円型の凸構造体
28 中心点2と接地点19を結んだ矢印
29 変形していない状態での変形偏心車輪の半径
30 段差の高さ
31 楕円型の凸構造体の変形により越える段差の高さ
32 変形していない状態での変形偏心車輪の外円
33 変形した状態の変形偏心車輪の半径の円
34 楕円型の凸構造体の接地点
35 楕円型の凸構造体が段差から受ける力
36 楕円型の凸構造体の接地角度
37 段差の高さ30と31との差
38 楕円型の凸構造体
39 楕円型の凸構造体
40 楕円型の凸構造体
41 楕円型の凸構造体
100 変形偏心車輪を用いた自走式電動車椅子
101 前輪
102 後輪
103 車体フレーム
104 レール
105 椅子
106 乗車している人間
107 乗車している人間の傾斜角度
108 自走式電動車椅子の進行方向
109 自走式電動車椅子の傾斜角度
110 乗車している人間の傾斜角度
111 椅子のスライド方向とスライド距離
112 椅子がスライドした後の乗車している人間の傾斜角度
113 椅子をスライドさせる歯車
114 歯車113の駆動装置
115 椅子をスライドさせるガイド車輪
116 椅子をスライドさせるガイド車輪
117 椅子を前へスライドさせる歯車113の回転方向
118 椅子を後ろへスライドさせる歯車113の回転方向
119 車椅子の移動と椅子のスライドさせるスイッチが内臓された肘掛
120 車輪101の駆動装置
121 車輪102の駆動装置

Claims (3)

  1. ハブ(4)の外周上へ楕円型の凸構造体(5)を等間隔で複数備え、楕円型の凸構造体(5)の先端部が楕円形形状をし、楕円型の凸構造体(5)とハブ(4)との結合部で幅(10)よりも狭く、楕円型の凸構造体(5)の内部に空洞がある構造を取ることで、楕円型の凸構造体(5)の横方向の変形を大きくすることを特徴とする変形偏心車輪。
  2. ハブ(4)の外周上へ楕円型の凸構造体(5)を等間隔で複数備え、楕円型の凸構造体(5)の先端部が楕円形形状をし、楕円型の凸構造体(5)とハブ(4)との結合部で幅(10)よりも狭く、楕円型の凸構造体(5)の内部に空洞がある構造を取ることで、楕円型の凸構造体(5)の横方向の変形が大きくなる変形偏心車輪が段差を乗り越える際に受ける力を利用して、楕円型の凸構造体(5)が変形することで、車輪の半径が小さくなる効果により、少ない力で段差を乗り越えることを特徴とする変形偏心車輪。
  3. 円弧形状の車体フレーム(103)を持ち、椅子(104)を車体フレーム(103)に沿ってスライドさせることで乗車している人の傾斜角度(110)を小さくすることを特徴とする変形偏心車輪を用いた円弧形状の車体フレームを持つ車椅子。
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