JP5822958B2 - クローラ走行装置 - Google Patents

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本発明は、トラクタの後部等に装備可能なクローラ走行装置に関する。
例えば、クローラ走行装置としては、トラクタの後輪タイヤ車輪として、又は後輪タイヤ車輪に代えて装備することによりセミクローラトラクタを構成するものがある。
この種のクローラ走行装置の従来技術においては、例えば、特許文献1に開示されているように、トラックフレームにテンション調整用前従動輪と遊転の従動輪とそれらの中間の遊転輪とを前後方向に配列支持し、前記遊転輪の上方に駆動輪を配置し、これら全輪にクローラを巻き掛け、前記前従動輪を支持しながらテンション調整方向に付勢するテンション調整機構をトラックフレーム上から前従動輪へ下向き傾斜配置し、前記トラックフレームを駆動輪の軸芯と平行でかつその下方に位置する軸芯回りに揺動自在とし、このトラックフレームの揺動範囲を設定する揺動範囲規制手段を揺動軸芯より従動輪側に配置し、前記前従動輪、従動輪及び遊転輪を、トラックフレームから外側方に突出した片持ちの支持軸で支持し、少なくとも遊転輪の支持軸を外側方下向き傾斜させている(特許請求の範囲)。
そして、前後方向3輪の遊転輪はそれぞれ個別にトラックフレームに輪軸を介して支持されている。
特許第3560893号
前記従来技術においては、遊転輪は平坦地を走行するとき、前後方向3輪が同時にクローラに接地して荷重を支持するが、前後遊転輪が石等の障害物に乗り上げたとき、中途部の遊転輪は浮き上がって荷重を支持しない状態になり、前後遊転輪の2輪のみで全荷重を支持する。
特に、荷重がトラックフレームの後部に加わっていると、前遊転輪が石等の障害物に乗り上げたとき最後部の遊転輪に過大な荷重かかかることになり、トラックフレームの上下振動も大きくなる。
本発明は、このような従来技術の問題点を解決できるようにしたクローラ走行装置を提供することを目的とする。
本発明は、前遊転輪が石等の障害物に乗り上げたとき、トラックフレームの後側はイコライザリンクで枢支された2遊転輪で荷重を分担支持でき、上下振動も小さくでき、かつ駆動輪からクローラへの動力伝達も良好にでき、さらに、駆動輪の下方に配置されるトラックフレーム及びトラックフレームに連結されるイコライザリンク、遊転輪等をコンパクトな配置構造にでき、剛性を高めることができるクローラ走行装置を提供することを目的とする。
本発明における課題解決のための具体的手段は、次の通りである。
第1に、走行機体30の後車軸ケース34に対して揺動軸8を介してトラックフレーム2を揺動自在に支持し、このトラックフレーム2の前後端部に前後従動輪3、4を配置するとともに中途部に前後方向複数の遊転輪5を設け、前記トラックフレーム2の前後方向中途部上方に後車軸ケース34に支持された後車軸33から動力が伝達される駆動輪6を配置し、前記駆動輪6、前後従動輪3、4及び遊転輪5にクローラ7を巻き掛けており、
前記複数の遊転輪5の内の少なくとも後側2輪の遊転輪5をイコライザリンク20に枢支し、このイコライザリンク20の前後中途部をトラックフレーム2の下部に固定のブラケット21に枢支軸22を介して取り付けており、
前記揺動軸8を、高さ方向でトラックフレーム2と駆動輪6の中心との間に配置し、か
つ左右方向でイコライザリンク20及びトラックフレーム2のイコライザリンク20を取り付けている部分よりも走行機体30側に配置しており、
前記駆動輪6を揺動軸8と高さ方向でオーバラップさせ、左右方向において前記駆動輪6の直下にトラックフレーム2、イコライザリンク20及びブラケット21を配置しており、
前記遊転輪5はマタギ転輪であって、そのマタギ転輪の内側にイコライザリンク20を配置し、このイコライザリンク20を支持するブラケット21をトラックフレーム2の下部下面に取り付け、このトラックフレーム2の下部をマタギ転輪の内側に配置して遊転輪5と高さ方向でオーバラップさせていることを特徴とする。
第2に、前記トラックフレーム2は断面角形状のパイプ材で形成されていて、このトラックフレーム2の左右方向の略幅内に前記イコライザリンク20及びブラケット21が配置されていることを特徴とする。
第3に、前記トラックフレーム2から駆動輪6の直下より走行機体30側へ延設台36を延設し、この延設台36を揺動軸8に支持された揺動支持体35に固定していることを特徴とする。
クローラ走行装置は次のような作用を奏功する。
3輪の内の前遊転輪5が石等の障害物Mに乗り上げると、イコライザリンク20に枢支された後側の2遊転輪5は、イコライザリンク20の揺動によって同時に接地することになり、トラックフレーム2の後部にかかる荷重は後側の2遊転輪5が分担して支持することになり、前側の前遊転輪5にかかる荷重も軽減される。
また、イコライザリンク20にシーソ揺動によって中途部遊転輪5は下降し後部遊転輪5は上昇するので、イコライザリンク20の枢支軸22の上昇は抑えられ、トラックフレーム2の振動は抑制される。
4輪の遊転輪5が前後イコライザリンク20F、20Rに枢支されていて、前イコライザリンク20Fの2遊転輪5が石等の障害物Mに乗り上げた場合も、後イコライザリンク20Rに枢支された後側の2遊転輪5は同時に接地して荷重を分担支持し、前イコライザリンク20Fにかかる荷重は軽減され、トラックフレーム2の振動も抑制される。
本発明によれば、駆動輪の下方に配置されるトラックフレーム及びトラックフレームに連結されるイコライザリンク、遊転輪等をコンパクトな配置構造にでき、剛性を高めることができる。
即ち、遊転輪をイコライザリンクで支持していても、トラックフレームの上面から遊転輪の転動面までの距離を短くでき、遊転輪の支持安定性を向上でき、駆動輪6が揺動軸8とオーバラップしてその外周がトラックフレームに近接するものであっても、駆動輪6の下方に配置されるトラックフレーム及びトラックフレームに連結されるイコライザリンク、遊転輪等をコンパクトな配置構造にでき、剛性を高めるとともに泥土の付着防止、清掃の容易化を図ることができる。
また本発明によれば、前遊転輪が石等の障害物に乗り上げたとき、トラックフレームの後側はイコライザリンクで枢支された2遊転輪で荷重を分担支持でき、上下振動も小さくでき、かつ駆動輪からクローラへの動力伝達も良好にでき、さらに、揺動軸がイコライザリンク及びトラックフレームのイコライザリンクを取り付けている部分よりも走行機体側に配置していることで、駆動輪が大きくても、トラックフレームの下部にイコライザリンクを設けていても、揺動軸を配置することができ、かつ揺動軸を設けてもトラックフレームやイコライザリンクの構成が制限されることがない。
本発明の第1の実施の形態を示す側面図である。 同要部の拡大側面図である。 同要部の斜視図である。 同断面背面図である。 遊転輪のイコライザ作用を示す説明図である。 第2の実施の形態を示す説明図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1〜5に示す第1の実施の形態おいて、クローラ走行装置1を装備するトラクタは、エンジン、ミッションケース31及び前車軸フレーム等で走行機体30を構成し、前車軸フレームに駆動可能な操向輪としての前輪を縣架し、エンジンをボンネットで被っており、キャビン又はロプスを搭載して操縦部及び運転席を被っており、走行機体30の後部に油圧装置及び3点リンク機構を介してロータリ耕耘機等の後部作業機を牽引装着している。
クローラ走行装置1は、角材、板材、パイプ材等で形成されたトラックフレーム2に、テンション調整用前従動輪(調整輪)3と遊転の後従動輪4とそれらの中間の遊転輪5とを前後方向に配列支持し、前記遊転輪5の上方に駆動輪6を配置し、これら全輪にクローラ7を巻き掛け、前記トラックフレーム2を駆動輪6の軸芯と平行でかつその下方に位置する揺動軸8回りに揺動自在に構成している。
前記前従動輪3は、トラックフレーム2の前端上面に設けた下向き傾斜状のテンション調整機構9の自由端に支軸3Aを介して回転自在に支持されている。
テンション調整機構9は、トラックフレーム2の上面の前下向き傾斜した傾斜台2aに固定の支持体11と、この支持体11に長手方向摺動自在に支持されていて前従動輪3の支軸3Aを支持する軸支体10と、この軸支体10を前従動輪3側へ弾発するテンションスプリング12と、クローラ7が伸びたときに軸支体10を前従動輪3側へ移動して伸びを吸収する弛み修正手段13とを有している。図1の符号17はテンション調整機構9を被うカバーを示している。
前記軸支体10は、支持体11と平行な支持板10aの前面に支軸3Aを左右から支持する左右一対の軸受体10bを突出し、支持板10aの背面に支持体11に挿通される左右一対のガイド棒10cを突出しており、前記テンションスプリング12は左右各ガイド棒10cに嵌装されている。
前記弛み修正手段13は軸支体10の支持板10aの背面に固定の内筒体14と、この内筒体14に外嵌されていて傾斜台2aに固定の外筒体15と、前記内筒体14内に配置されていて支持体11に対して軸支体10を前方へ押動する押動具16とを有する。押動具16はクローラ7が伸びて軸支体10が前方へ移動したときに、グリスが浸入して軸支体10の後戻りを阻止する油圧構造となっている。但し、押動具16は押しネジ式でもよい。
前記内筒体14と外筒体15とは円筒形で隙間なく嵌合していて、内筒体14は外筒体15内を摺動自在であり、前従動輪3を支持するヨーク部を構成しており、内筒体14と外筒体15とを角筒形に形成するよりも隙間を少なくでき、ガタ付き音及び摩耗を少なくしている。
前記ガイド棒10cを左右一対設けていることにより軸支体10の回り止めが行われており、この左右一対のガイド棒10cのそれぞれにテンションスプリング12が設けられていることにより、前従動輪3の支持はダブルサスペンション構造となり、前従動輪3によるテンション調整の左右方向安定性及び耐久性を向上している。
トラックフレーム2の後端は二股形状となっていて、左右一対の軸受体18を介して後従動輪4の支軸4Aを回転自在に支持している。
遊転輪5は、前従動輪3及び後従動輪4よりも小径であり、トラックフレーム2に輪軸5Aを介して前後3輪配置されており、遊転可能なマタギ転輪を例示している。
前記遊転輪5の内の前側の1輪の遊転輪5は、輪軸5Aがトラックフレーム2に下面に固定の単独ブラケット24を介して支持されており、前記遊転輪5の内の後側の2輪(中途部及び後部)の遊転輪5は、輪軸5Aをイコライザリンク20に枢支し、このイコライザリンク20の前後中途部をトラックフレーム2に固定のブラケット21に枢支軸22を介してシーソ揺動自在に枢支している。
イコライザリンク20の枢支軸22の高さは、図1、2においては遊転輪5の輪軸5A
より高く設定されており、図5においては遊転輪5の輪軸5Aと同一高さに設定されている。また、前記枢支軸22から中途部及び後部の遊転輪5までの距離T1、T2は、同一に設定されているが、一方を他方より長く設定してもよい。
前記揺動軸8からイコライザリンク20の枢支軸22までの水平距離S1は、揺動軸8から前記遊転輪の内の前側遊転輪5の輪軸5Aまでの水平距離S2より短く設定されており、トラックフレーム2にかかる荷重を前側遊転輪5よりも後側の2輪で主に担持するようになっている。
駆動輪6は後車軸(駆動軸)33の外端面に装着されたスプロケット(円板の外周に歯を有する駆動伝動体)である。前記後車軸33は走行機体30を構成するミッションケース31の後部から左右に突出した後車軸ケース34に支持され、かつ後車軸ケース34から外側方に突出しており、ホイール形トラクタの場合は、駆動輪6の代わりにタイヤ車輪が装着される。
前記駆動輪6のピッチ円直径6Pは、タイヤ車輪の外周円直径の略半分に設定されており、そのために、前輪への動力伝達系には、駆動輪6の周速と略等しくするための減速装置が組み込まれている。なお、前輪の周速を駆動輪6の周速より増速する変速装置を装備していてもよい。
駆動輪6が遊転輪5の上方に配置されていることにより、前従動輪3及び後従動輪4とは三角配置となり、駆動輪6は三角形の上側頂点を形成し、前従動輪3及び後従動輪4はそれぞれ下側一頂点を形成する。それら全輪に巻き掛けられたクローラ(弾性履帯)7は、側面視において略三角形(おむすび形)となり、遊転輪5は略三角形の底辺に位置する。
前記クローラ7は鉄クローラでもよいが、ここでは内部に周方向の抗張体を埋設したゴムクローラが使用されており、幅方向中央には駆動輪6の歯(係合突起)が係合する係合孔が周方向等間隔に形成され、外周接地面には横一文字又はハの字等パターンのラグが、内周面には脱輪防止突起がそれぞれ突出形成されている。このクローラ7は、幅方向の抗張体である芯金を周方向等間隔に埋設しておいてもよい。
前記トラックフレーム2には、本体部分から走行機体30側へ突出した板材等で形成された延設台36が立設され、この延設台36上に揺動支持体35がボルト固定され、この揺動支持体35の上部は補強枠37に支持された水平横軸の揺動軸8に支持されている。
補強枠37は、前記左右の後車軸ケース34にボルト固定された取付け枠体38と、ミッションケース31の下面にボルト固定されていて左右両端が取付け枠体38と連結されている連結材39とを有している。前記取付け枠体38の上止め板38aにキャビン支持台40が設けられている。
前記補強枠37の左右両側の取付け枠体38には揺動軸8が設けられ、この揺動軸8に前記揺動支持体35が揺動自在に嵌装されている。揺動軸8は、その軸芯が後車軸33の軸芯と平行でかつその下方に位置しており、後車軸33の直下でも良いが、後車軸33の直下より前方へ寸法Kだけ偏位しており、トラックフレーム2の前後方向(前後端部においては上下方向)の揺動中心となっている。
側面視略三角形状のクローラ走行装置1は、後車軸33から前従動輪3までの水平距離は後車軸33から後従動輪4までの水平距離より長く設定されており、また、揺動軸8から前従動輪3までの水平距離L1も揺動軸8から後従動輪4までの水平距離L2より長く設定されている。
前記揺動軸8の軸芯が後車軸33の直下又はそれより前方に位置し、かつクローラ走行装置1の揺動軸8の軸芯から前側部分の水平距離L1が後側部分のそれよりも若干長く形成されていると、クローラ走行装置1を浮かした状態でクローラ7にテンションを付与すると、クローラ走行装置1は駆動輪6と前従動輪3及び後従動輪4との間のテンションが平衡になるように前部が浮き上がることになり、その状態で接地させると、走行装置前部に上方向の力を付与する。この上方向の力により障害物への乗り上がりが容易になり、クローラ走行装置1は圃場における走破性が向上し、走行安定性及び牽引力増大を図ることができる。
前記前後従動輪3、4は、図1、4に示すように、遊転輪5の地面側の水平な接線(クローラ7の内周面)より高さHだけ上位に位置しており、テンション調整で前従動輪3がクローラ7の中心側から遠方下向きに移動しても、前従動輪3は常に接線より上位に存在する。
前記第1の実施の形態における3輪の遊転輪5の機能を、図1、2、5において更に詳述する。
図5アの平坦地走行時は従来と同様に3輪がともにクローラ7に接地、即ち、圃場面に接地する。
図5イのように前遊転輪5が障害物Mに乗り上げたとき、イコライザリンク20がシーソ揺動してイコライザ作用を発揮し、中途遊転輪5も後遊転輪5とともに接地する。揺動軸8から枢支軸22までの水平距離S1は揺動軸8から前遊転輪5までの水平距離S2より短いので、従来の前遊転輪5と後遊転輪5の2輪で支持する場合よりも、前遊転輪5と枢支軸22で支持する場合の方が、枢支軸22にかかる荷重は大になり、前遊転輪5にかかる荷重は小になる。
その大になる荷重を枢支軸22に枢支されたイコライザリンク20を介して中途遊転輪5と後遊転輪5とで同時に分担する。この中途遊転輪5と後遊転輪5のそれぞれにかかる荷重は分担されることにより、従来の前遊転輪5と後遊転輪5の2輪のみで支持する場合の後遊転輪5にかかる荷重より小になる。
従って、前遊転輪5が障害物Mに乗り上げたときに、3輪が荷重を分担し、相対的に前遊転輪5の分担する荷重が小になるので、前従動輪3側の浮き上がり力を抑えようとする荷重が減少する。
これによって、接地時の揺動軸8から前従動輪3までの水平距離L1を揺動軸8から後従動輪4までの水平距離L2より長く設定して、クローラ7にテンションを付与したときに走行装置前部に上方向の力を付与して、水田、湿田での障害物乗り越えがスムーズしかつ走破性を向上するという機能を保障することができる。また、クローラ7に後遊転輪5が局部的な大荷重を与えなくなるので、クローラ7の内周面で起こる虫食い現象も減少できる。
図5ウのように中途遊転輪5が障害物Mに乗り上げたとき、イコライザリンク20が揺動して後遊転輪5も中途遊転輪5とともに接地する。枢支軸22は中途遊転輪5と後遊転輪5との間に位置するので、前遊転輪5が障害物Mに乗り上げたときと同様に、イコライザリンク20を支持する枢支軸22の上下動は、従来の前遊転輪5と後遊転輪5の2輪で支持する場合の中途遊転輪5の上下動より小さくなり、走行機体30に与える振動を減少できる。
中途遊転輪5が障害物Mに乗り上げたとき、前遊転輪5と後遊転輪5は一方だけでなく両輪が接地してそれぞれ荷重を分担し、後遊転輪5が障害物Mに乗り上げたときも前遊転輪5だけでなく中途遊転輪5も接地してそれぞれ荷重を分担し、1輪における最大荷重を低減する。
図6は第2の実施の形態を示しており、トラックフレーム2の中途部に前後方向4輪の遊転輪5を設け、前側2輪と後側2輪の遊転輪5をそれぞれイコライザリンク20F、20Rに枢支し、このイコライザリンク20F、20Rのそれぞれの前後中途部をトラックフレーム2に枢支軸22F、22Rを介して枢支しており、前記揺動軸8から後枢支軸22Rまでの水平距離S1を揺動軸8から前枢支軸22Fまでの水平距離S3より短く設定している。
後側イコライザリンク20Rに枢支された後側2輪の遊転輪5の荷重支持作用は前記第1の実施形態と同一であり、前側イコライザリンク20Fに枢支された前側2輪の遊転輪5もこれらと同様の作用をする。
前後従動輪3、4が遊転輪5の地面側の水平な接線より寸法Hだけ上位に位置していることも相まって、前後イコライザリンク20F、20Rにそれぞれ枢支された前後計4輪の遊転輪5は、イコライザ作用によって同時に接地して荷重を分担支持し、前イコライザリンク20Fにかかる荷重も軽減され、トラックフレーム2の振動も抑制される。
なお、本発明は前記実施形態における各部材の形状及びそれぞれの前後・左右・上下の位置関係は、図1〜6に示すように構成することが最良である。しかし、前記実施形態に限定されるものではなく、部材、構成を種々変形したり、組み合わせを変更したりすることもできる。
例えば、クローラ7にテンションを付与したときに走行装置前部に上方向の力を付与するなら、揺動軸8は駆動輪6の中心より下方で真下より僅かに後方に位置しても支障はなく、遊転輪5が4輪ある場合は、後側2輪のみをイコライザリンク20で支持し、残りの前側2輪をトラックフレーム2に個別支持してもよい。
1 クローラ走行装置
2 トラックフレーム
3 前従動輪
4 後従動輪
5 遊転輪
5A 輪軸
6 駆動輪
7 クローラ
8 揺動軸
20 イコライザリンク
22 枢支軸

Claims (2)

  1. 走行機体(30)の後車軸ケース(34)に対して揺動軸(8)を介してトラックフレーム(2)を揺動自在に支持し、このトラックフレーム(2)の前後端部に前後従動輪(3、4)を配置するとともに中途部に前後方向複数の遊転輪(5)を設け、前記トラックフレーム(2)の前後方向中途部上方に後車軸ケース(34)に支持された後車軸(33)から動力が伝達される駆動輪(6)を配置し、前記駆動輪(6)、前後従動輪(3、4)及び遊転輪(5)にクローラ(7)を巻き掛けており、
    前記複数の遊転輪(5)の内の少なくとも後側2輪の遊転輪(5)をイコライザリンク(20)に枢支し、このイコライザリンク(20)の前後中途部をトラックフレーム(2)の下部に固定のブラケット(21)に枢支軸(22)を介して取り付けており、
    前記揺動軸(8)を、高さ方向でトラックフレーム(2)と駆動輪(6)の中心との間に配置し、かつ左右方向でイコライザリンク(20)及びトラックフレーム(2)のイコライザリンク(20)を取り付けている部分よりも走行機体(30)側に配置しており、
    前記駆動輪(6)を揺動軸(8)と高さ方向でオーバラップさせ、左右方向において前記駆動輪(6)の直下にトラックフレーム(2)、イコライザリンク(20)及びブラケット(21)を配置しており、
    前記遊転輪(5)はマタギ転輪であって、そのマタギ転輪の内側にイコライザリンク(20)を配置し、このイコライザリンク(20)を支持するブラケット(21)をトラックフレーム(2)の下部下面に取り付け、このトラックフレーム(2)の下部をマタギ転輪の内側に配置して遊転輪(5)と高さ方向でオーバラップさせており、
    前記トラックフレーム(2)は断面角形状のパイプ材で形成されていて、このトラックフレーム(2)の左右方向の略幅内に前記イコライザリンク(20)及びブラケット(21)が配置されていることを特徴とするクローラ走行装置。
  2. 前記トラックフレーム(2)から駆動輪(6)の直下より走行機体(30)側へ延設台(36)を延設し、この延設台(36)を揺動軸(8)に支持された揺動支持体(35)に固定していることを特徴とする請求項1に記載のクローラ走行装置。
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