JP2019094967A - 回転伝達機構及びそれを備えた車椅子 - Google Patents

回転伝達機構及びそれを備えた車椅子 Download PDF

Info

Publication number
JP2019094967A
JP2019094967A JP2017224139A JP2017224139A JP2019094967A JP 2019094967 A JP2019094967 A JP 2019094967A JP 2017224139 A JP2017224139 A JP 2017224139A JP 2017224139 A JP2017224139 A JP 2017224139A JP 2019094967 A JP2019094967 A JP 2019094967A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotation
convex portion
rotation member
outer peripheral
transmission mechanism
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2017224139A
Other languages
English (en)
Inventor
陽一郎 濱元
Yoichiro Hamamoto
陽一郎 濱元
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Manufacturring Co Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Manufacturring Co Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Manufacturring Co Co Ltd filed Critical Sanyo Manufacturring Co Co Ltd
Priority to JP2017224139A priority Critical patent/JP2019094967A/ja
Publication of JP2019094967A publication Critical patent/JP2019094967A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D3/00Yielding couplings, i.e. with means permitting movement between the connected parts during the drive
    • F16D3/50Yielding couplings, i.e. with means permitting movement between the connected parts during the drive with the coupling parts connected by one or more intermediate members
    • F16D3/64Yielding couplings, i.e. with means permitting movement between the connected parts during the drive with the coupling parts connected by one or more intermediate members comprising elastic elements arranged between substantially-radial walls of both coupling parts
    • F16D3/68Yielding couplings, i.e. with means permitting movement between the connected parts during the drive with the coupling parts connected by one or more intermediate members comprising elastic elements arranged between substantially-radial walls of both coupling parts the elements being made of rubber or similar material

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Handcart (AREA)

Abstract

【課題】従来よりも使用性に優れた車椅子等を実現することが可能な回転伝達機構を提供する。【解決手段】回転伝達機構1は、外周凸部32a,32b,32c,32dと、外周凸部32a,32b,32c,32dの回転方向側の内周凸部42a,42b,42c,42dとの間に弾性変形部5が配設され、内部回転部材3と外部回転部材4が相対的に回転する際に、弾性変形部5が、外周凸部42a,42b,42c,42dと内周凸部32a,32b,32c,32dの間に挟まれて弾性変形し、弾性変形部5は、外周凸部32a,32b,32c,32dと、外周凸部32a,32b,32c,32dの一方の回転方向側及び他方の回転方向側の内周凸部42a,42b,42c,42dとの間に配設されている。【選択図】図3

Description

本発明は、回転伝達機構に関する。
人力で車輪を回転させる乗り物の場合、一旦走り出せば、小さな力で走行することができるが、発進時、加速時、登坂等の漕ぎ始めでは、特に大きな反発力を受け、入力したエネルギーの一部が、衝撃として膝、足首、腰などに跳ね返り、人体に大きな負荷を発生させるだけでなく、入力エネルギーを効率的に利用できず、推進力の低下につながっていた。そして、急発進、急加速を行う場合、急な坂道を登る場合、乗り物の運転者の体重や積み荷の重量が重い場合などには、特に人体への負荷(抗力)が大きくなり、その分、必要なエネルギーも増大していた。
そこで、本発明者は、上記問題点を解決すべく、「回転軸に挿通される内部回転部材と、前記内部回転部材に回動自在に配設される外部回転部材と、を備え、前記内部回転部材は、回転軸挿通孔を有する円盤状の内部回転部材本体と、前記内部回転部材本体に一体形成され又は前記内部回転部材本体に固設され前記内部回転部材本体の外周側に突出する1つ又は複数の外周凸部と、を備え、前記外部回転部材は、前記内部回転部材の前記外周凸部の外側で前記内部回転部材に回動自在に配設された円環部と、前記円環部の内周側に突出するように前記円環部に一体形成され又は前記円環部に固設され前記内部回転部材の前記外周凸部と交互に配置された1つ又は複数の内周凸部と、を備え、前記外周凸部と前進する際の前記外周凸部の回転方向側の前記内周凸部との間に弾性変形部が配設され、前記内部回転部材と前記外部回転部材が相対的に回転する際に、前記弾性変形部が、前記外周凸部と前記内周凸部の間に挟まれて弾性変形する回転伝達機構。」を提案している(特許文献1参照)。
特許文献1の回転伝達機構によれば、人力によって車輪を回転させて走行する乗り物の回転軸に配設することにより、発進、加速、登坂等の初動時や走行中に外部から受ける大きな負荷などによって生じる衝撃エネルギーや過大な入力エネルギーを確実に吸収して蓄え、人体への負荷を大幅に低減できると共に、蓄えたエネルギーを入力エネルギーが減少した時或いは途切れた時に回転軸の回転に無駄なく有効に利用することができ、回転伝達の確実性、効率性に優れ、部品点数の少ない簡素な構成で軽量化を図ることができ、分解や組立が容易でメンテナンス性、生産性に優れ、既存の乗り物に簡便に組込むことができ、量産性、組立作業性、省スペース性、汎用性に優れる回転伝達機構を備えることにより、使用者の足腰などにかかる負荷を低減することができ、重い荷物を運搬する際や体重の重い人を乗せた際にも、加速性、回転トルクの均一性、低速運転時の安定性に優れ、複雑な操作が不要で、運転者の膝や足首などにかかる負荷を低減することができ、女性や年配者或いは重い荷物や子供を乗せる主婦等でも手軽に運転することができ、坂道や抵抗の大きな道でも楽に走行することができる日用品としてだけでなく、加速性、回転トルクの均一性、低速運転時の安定性に優れ、リハビリ用や競技用としても使用することができ、動作の安定性、取り扱い性、汎用性に優れた乗り物を提供できる。
特開2016−147649号公報
特許文献1の回転伝達機構は、入力エネルギーを吸収して蓄える弾性変形部を、外周凸部と前進する際の外周凸部の回転方向側の内周凸部との間にのみ配設するものであり、前進する際にのみ、人力によって車輪を回転させる自転車には極めて有効であった。
ところで、車椅子は、人力を加えるハンドリムが車輪(後輪)に固定され、このハンドリムを、車椅子に座っている者(以下、「乗り手」ともいう。)が回転させることで、動かすことができる。このため、車椅子を移動する場合の初期時には、車椅子の重量と、乗り手の体重とを合算した重量物を、動かし始める必要がるため、ハンドリムに力を加える乗り手の負荷が多大になっており、上記自転車の場合と同様の課題を有する。
自転車と車椅子との違いとしては、自転車は前進する際にのみ、人力によって車輪を回転させるものであり、車椅子は前進する際にのみならず、後進する際にも、人力によって車輪を回転させる点である。
本発明者は、特許文献1の回転伝達機構を、前進する際にのみならず、後進する際の使用性も優れたものとすべく鋭意研究を重ね、本発明を完成させるに至った。
本発明は、従来よりも使用性に優れた車椅子等を実現することが可能な回転伝達機構及びそれを備えた車椅子を提供することを目的とする。
前記目的を達成するため、本発明に係る回転伝達機構の第1の構成は、
(1) 回転軸が挿通される内部回転部材と、前記内部回転部材に回動自在に配設される外部回転部材と、を備え、
前記内部回転部材は、回転軸挿通孔を有する円盤状の内部回転部材本体と、前記内部回転部材本体に一体形成され又は前記内部回転部材本体に固設され前記内部回転部材本体の外周側に突出する1つ又は複数の外周凸部と、を備え、
前記外部回転部材は、前記内部回転部材の前記外周凸部の外側で前記内部回転部材に回動自在に配設された円環部と、前記円環部の内周側に突出するように前記円環部に一体形成され又は前記円環部に固設され前記内部回転部材の前記外周凸部と交互に配置された複数の内周凸部と、を備え、
前記外周凸部と、前記外周凸部の回転方向側の前記内周凸部との間に弾性変形部が配設され、前記内部回転部材と前記外部回転部材が相対的に回転する際に、前記弾性変形部が、前記外周凸部と前記内周凸部の間に挟まれて弾性変形する回転伝達機構であって、
前記弾性変形部は、前記外周凸部と、前記外周凸部の一方の回転方向側及び他方の回転方向側の前記内周凸部との間に配設されていることを特徴とする。
このような回転伝達機構を、例えば、車椅子の車輪の回転軸に設け、車椅子のハンドリムにより内部回転部材を回転可能とすることで、前進する際には、内部回転部材を一方の回転方向に回転させることで、外周凸部と、外周凸部の一方の回転方向側の内周凸部との間の弾性変形部が、外周凸部と内周凸部の間に挟まれて弾性変形する。また、後進する際には、内部回転部材を他方の回転方向に回転させることで、外周凸部と、外周凸部の他方の回転方向側の内周凸部との間の弾性変形部が、外周凸部と内周凸部の間に挟まれて弾性変形する。
これにより、前進する際にも、後進する際にも、発進、加速、登坂等の初動時や走行中に外部から受ける大きな負荷などによって生じる衝撃エネルギーや過大な入力エネルギーを、弾性変形部において、吸収して蓄え、人体への負荷を大幅に低減できると共に、蓄えたエネルギーを入力エネルギーが減少した時或いは途切れた時に回転軸の回転に無駄なく有効に利用することができる。
本発明の回転伝達機構の上記(1)の構成においては、以下の(2)のような構成にすることが好ましい。
(2) 前記内部回転部材には、前記外周凸部と、前記外周凸部の回転方向側の前記内周凸部との間に、前記外周凸部から前記内周凸部に向かって突出し、前記内部回転部材と前記外部回転部材が相対的に回転する回転角度を制限する回転限定部材が配設されていることを特徴とする。
上記(2)の好ましい構成によれば、回転限定部材により、内部回転部材と外部回転部材が相対的に回転する回転角度を制限することができる。
ここで、内部回転部材と外部回転部材が相対的に回転する回転角度は、弾性変形部を圧縮する度合いに関連する。すなわち、回転角度が大きくなるほど、弾性変形部を圧縮する度合いが大きくなる。しかしながら、際限なく弾性変形部を圧縮可能とすると、弾性変形部を破損してしまう虞がある。
上記(2)の構成によれば、回転限定部材により、内部回転部材と外部回転部材が相対的に回転する回転角度を制限することで、弾性変形部を圧縮する度合いに制限をかけることが可能となる。これにより、設計者の意図を超えた力が、弾性変形部に加えられ、弾性変形部が破損することを防止できる。
本発明の回転伝達機構の上記(1)又は(2)の構成においては、以下の(3)のような構成にすることが好ましい。
(3) 前記円環部には、前記回転軸に面する内周面において、前記外周凸部の先端が挿入される凹部が形成されており、
凹部は、円周方向の長さが前記外周凸部の先端の幅より長く形成されており、前記内部回転部材と前記外部回転部材が相対的に回転する回転角度を制限することを特徴とする。
上記(3)の好ましい構成によれば、凹部に挿入された外周凸部の先端が回転し、凹部の端部に当接することで、内部回転部材と外部回転部材が相対的に回転する回転角度を制限することができる。これにより、設計者の意図を超えた力が、弾性変形部に加えられ、弾性変形部が破損することを防止できる。また、外部回転部材の円環部における凹部に、内部回転部材の外周凸部の先端を挿入することで、内部回転部材に対して適正な位置に配設された外部回転部材が、ズレてしまうのを防止できる。
本発明に係る車椅子の構成は、
(4)本発明の回転伝達機構の上記(1)から(3)のいずれかの構成を備えたことを特徴とする。
本発明の車椅子の上記(4)の構成によれば、上記のような作用効果を奏する回転伝達機構を備えているので、従来よりも使用性に優れた車椅子を提供することができる。
本発明によれば、従来よりも使用性に優れた車椅子等を実現することが可能な回転伝達機構及び車椅子を提供することができる。
図1は、本発明の実施の形態1における回転伝達機構を適用した車椅子の側面図である。 図2は、図1のAA線矢視断面図である。 図3は、本発明の実施の形態1における回転伝達機構のカバー部を取り外した状態の側面図である。 図4は、本発明の実施の形態1における回転伝達機構の動作を説明する図である。 図5は、本発明の実施の形態1における回転伝達機構の動作を説明する図である。 図6は、実施の形態2における回転伝達機構のカバー部を取り外した状態の側面図である。
以下、好適な実施の形態を用いて本発明をさらに具体的に説明する。但し、下記の実施の形態は本発明を具現化した例に過ぎず、本発明はこれに限定されるものではない。
[実施の形態1]
(回転伝達機構の構成)
まず、本発明の実施の形態1における回転伝達機構の構成について、図1〜図5を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施の形態1における回転伝達機構を適用した車椅子の側面図である。
車椅子100は、後述する回転伝達機構1と、車椅子の一般的な構成であるフレーム110と、フレーム110に、回転伝達機構1を介して軸支された後輪120と、フレーム110に軸支された前輪130と、回転伝達機構1に取り付けられたハンドリム140と、を備える。
なお、本実施の形態では、回転伝達機構1が車椅子100に適用された例を説明するが、これに限らず、回転伝達機構1は、一方及び他方に回転させる回転体を回転させる自動車、台車、機械ギア等にも適用することが可能である、これらの回転体を回転させる負荷を軽減することが可能である。
図2は、図1のAA線矢視断面図である。
本実施の形態の回転伝達機構1は、車椅子100のフレーム110に取り付けられた回転軸2が挿通される内部回転部材3と、内部回転部材3に回動自在に配設される外部回転部材4と、内部回転部材3と外部回転部材4との間に配設された弾性変形部5と、カバー部6と、を備えている。
内部回転部材3の外周面にはハンドリム140を支持するフレームが接続されている。また、外部回転部材4の外周面には、後輪120を支持するスポークが接続されている。これにより、車椅子100(図1参照)の使用者は、ハンドリム140を回転させることで、回転伝達機構1の内部回転部材3及び外部回転部材4を回転させ、後輪120を回転させることができる。
図3は、当該回転伝達機構のカバー部を取り外した状態の側面図である。
内部回転部材3は、内部回転部材本体31と、複数の外周凸部(32a,32b,32c,32d)と、を備える。
内部回転部材本体31は、回転軸2が挿通される回転軸挿通孔31aを有する円盤状(円筒形状)に形成されている。
外周凸部32a,32b,32c,32dは、内部回転部材本体31の外周面に一体形成され又は内部回転部材本体31の外周面に固設され内部回転部材本体31の外周側に突出する。外周凸部32a,32b,32c,32dは、内部回転部材本体31の外周方向に沿って所定間隔(図3に示す例では、90°毎)に配置されている。
外周凸部32a,32b,32c,32dは、回転軸2が延びる方向から視た幅が、内部回転部材本体31に固定された基端から、内部回転部材本体31の外周側に突出した先端に向かって、徐々に狭くなっており、側面が緩やかに湾曲している。
また、外周凸部32a,32b,32c,32dは、先端側が、後述する外部回転部材4の円環部41に形成された凹部41aの内部まで延びている。
外部回転部材4は、円環部41と、複数の内周凸部(42a,42b,42c,42d)と、側面部43と、を備える。
円環部41は、内部回転部材3の外周凸部32a,32b,32c,32dの外側(先端側)に配置され、側面部43及びカバー部6(図2参照)を介して、内部回転部材3に回動自在に配設されている。
図2に示すように、円環部41は、回転軸2が延びる方向の一方の端部に側面部43が連結され、他方の端部に、カバー部6が連結されている。
図3に戻って、円環部41には、回転軸2に面する内周面において、外周凸部32a,32b,32c,32dの先端が挿入される凹部41aが形成されている。
凹部41aは、円周方向の長さが外周凸部32a,32b,32c,32dの先端の幅より長く形成されており、内部回転部材3と外部回転部材4が相対的に回転する回転角度を制限する。なお、凹部41aの円周方向の長さは、後述する弾性変形部5の弾性変形可能な量(弾性変形部5が破損しない範囲の変形量)に応じて決定することが望ましい。
内周凸部42a,42b,42c,42dは、円環部41の内周側に突出するように円環部41に一体形成され又は円環部41に固設され内部回転部材3の外周凸部32a,32b,32c,32dと交互に配置されている。
内周凸部42a,42b,42c,42dは、回転軸2が延びる方向から視た幅が、円環部41に固定された基端から、円環部41の内周側に突出した先端に向かって、徐々に狭くなっている。
図2に示すように、側面部43は、円盤状に形成され、外縁が円環部41の端部に接続され、中央に、内部回転部材本体31が回転自在に挿通する孔43aが形成されている。
弾性変形部5は、外周凸部32a,32b,32c,32dと、外周凸部32a,32b,32c,32dの回転方向側の内周凸部42a,42b,42c,42dとのそれぞれの間に配設されている。詳細には、弾性変形部5は、外周凸部32a,32b,32c,32dと、外周凸部32a,32b,32c,32dの一方の回転方向側及び他方の回転方向側の内周凸部42a,42b,42c,42dとのそれぞれの間に配設されている。具体的には、弾性変形部5は、外周凸部32aと内周凸部42aとの間、内周凸部42aと外周凸部32bとの間、外周凸部32bと内周凸部42bとの間、内周凸部42bと外周凸部32cとの間、外周凸部32cと内周凸部42cとの間、内周凸部42cと外周凸部32dとの間、外周凸部32dと内周凸部42dとの間及び内周凸部42dと外周凸部32aとの間に配設されている。
複数の弾性変形部5は、内部回転部材3が一方の回転方向に回転した場合、その一部が圧縮され、内部回転部材3が他方の回転方向に回転した場合、その他が圧縮される。具体的には、例えば、内部回転部材3がR方向に回転した場合、外周凸部32aと内周凸部42aとの間、外周凸部32bと内周凸部42bとの間、外周凸部32cと内周凸部42cとの間及び外周凸部32dと内周凸部42dとの間の弾性変形部5が圧縮され、弾性変形する。一方、内部回転部材3がL方向に回転した場合、内周凸部42aと外周凸部32bとの間、内周凸部42bと外周凸部32cとの間、内周凸部42cと外周凸部32dとの間及び内周凸部42dと外周凸部32aとの間の弾性変形部5が圧縮され、弾性変形する。
弾性変形部5は、合成ゴム製であるが、これに限らず、内部回転部材3と外部回転部材4が相対的に回転する際に弾性変形(圧縮変形)し、変形後は内部回転部材3と外部回転部材4の間で回転を伝達できるものであればよく、その形状、変形量、弾性率などは、使用者の好みに応じて、適宜、選択することができる。弾性変形部5は、合成ゴムの他に、例えば、外周凸部32a,32b,32c,32dと内周凸部42a,42b,42c,42dの間に封入される気体などを用いることもできる。
図2に示すように、カバー部6は、円盤状に形成され、外縁が円環部41の端部に接続され、中央に、回転軸2が回転自在に挿通する孔6aが形成されている。
図4及び5は、当該回転伝達機構の動作を説明する図である。
例えば、車椅子100(図1参照)の使用者が、ハンドリム140(図1参照)を回転させることで、ハンドリム140が接続された内部回転部材3を、図3に示す状態からR方向に回転させる。これにより、まず、内部回転部材3がR方向に回転するが、車椅子100の後輪120(図1参照)が接続されている外部回転部材4は車椅子100や使用者の重量により、停止した状態である。このため、内部回転部材3が外部回転部材4に対して相対的に回転することで、外周凸部32aと内周凸部42aとの間、外周凸部32bと内周凸部42bとの間、外周凸部32cと内周凸部42cとの間及び外周凸部32dと内周凸部42dとの間に配設された弾性変形部5が圧縮される。これにより、弾性変形部5に圧縮(弾性)エネルギーが蓄えられ、図4に示す状態となる。また、外周凸部32a,32b,32c,32dの先端部分が、凹部41aの端部に当接すると、外部回転部材4と内部回転部材3とは共に回転する。そして、内部回転部材3を、R方向に回転させる力が弱まる(無くなる)と、弾性変形部5の復元力により、蓄えられた圧縮エネルギーが、外部回転部材4を更に回転させるエネルギーとなり、車椅子100を、例えば、前進させる力となる。
一方、ハンドリム140が接続された内部回転部材3を、図3に示す状態からL方向に回転させた場合、R方向に回転させた場合と同様の原理により、内周凸部42aと外周凸部32bとの間、内周凸部42bと外周凸部32cとの間、内周凸部42cと外周凸部32dとの間及び内周凸部42dと外周凸部32aとの間に配設された弾性変形部5に圧縮(弾性)エネルギーが蓄えられ、図5に示す状態となり、この蓄えられた圧縮エネルギーが、外部回転部材4を更に回転させるエネルギーとなり、車椅子100を、例えば、後進させる力となる。
[実施の形態2]
次に、本発明の実施の形態2における回転伝達機構の構成について、図6を参照しながら説明する。
図6は、実施の形態2における回転伝達機構のカバー部を取り外した状態の側面図である。
実施の形態2の回転伝達機構1Aは、内部回転部材3と外部回転部材4が相対的に回転する回転角度を制限する構成が、実施の形態1の回転伝達機構1(図3)と異なる。詳細には、実施の形態2の回転伝達機構1Aは、実施の形態1の回転伝達機構1の円環部41における、外周凸部32a,32b,32c,32dの先端が挿入される凹部41a(図3参照)の代わりに、内部回転部材3に回転限定部材33が配設されている。
なお、実施の形態では、実施の形態1で凹部41aを形成し、実施の形態2で回転限定部材33を配設しているが、これらを両方設けてもよい。

回転伝達機構1Aの内部回転部材3には、外周凸部32a,32b,32c,32dと、外周凸部32a,32b,32c,32dの回転方向側の内周凸部42a,42b,42c,42dとの間に、外周凸部32a,32b,32c,32dから内周凸部42a,42b,42c,42dに向かって突出し、内部回転部材3と外部回転部材4が相対的に回転する回転角度を制限する回転限定部材33が配設されている。
回転限定部材33は、図5に示す例では、外周凸部32a,32b,32c,32dの基端側の側縁において、一方の回転方向(例えば、車椅子100(図1参照)が前進する場合の回転方向)及び他方の回転方向(例えば、車椅子100が後進する場合の回転方向)の両側に設けられており、内周凸部42a,42b,42c,42dの先端側が当接する。
互いに対向する回転限定部材33の間隔は、内周凸部42a,42b,42c,42dの先端の幅より広く形成されており、内部回転部材3と外部回転部材4が相対的に回転する回転角度を制限する。なお、互いに対向する回転限定部材33の間隔は、弾性変形部5の弾性変形可能な量(弾性変形部5が破損しない範囲の変形量)に応じて決定することが望ましい。
上記実施の形態で説明した例では、外周凸部及び内周凸部を4つずつ設け、これらの互いの間に、それぞれ弾性変形部5を配設しているが、これに限らず、1つの外周凸部と2つの内周凸部との間に、それぞれ弾性変形部5を配設してもよいし、2つの外周凸部と1つの内周凸部との間に、それぞれ弾性変形部5を配設してもよい。
また、本実施の形態においては、外周凸部が内部回転部材本体に一体形成されている場合を例に挙げて説明したが、必ずしもこのような構成に限定されるものではない。外周凸部は、内部回転部材本体に固設されていてもよい。
また、本実施の形態においては、内周凸部が円環部に一体形成されている場合を例に挙げて説明したが、必ずしもこのような構成に限定されるものではない。内周凸部は、円環部に固設されていてもよい。
なお、本実施の形態においては、車椅子に使用される回転伝達機構1及び1Aを例に挙げて説明したが、本発明の回転伝達機構は必ずしもかかる用途に限定されるものではない。本発明の回転伝達機構は、車輪を有する機構、例えば土木用一輪車、自転車、人力車、リヤカー等に用いることもでき、同様の作用効果を得ることができる。
1,1A 回転伝達機構
2 回転軸
3 内部回転部材
4 外部回転部材
5 弾性変形部
6 カバー部
6a 孔
31 内部回転部材本体
31a 回転軸挿通孔
32a,32b,32c,32d 外周凸部
41 円環部
41a 凹部
42a,42b,42c,42d 内周凸部
43 側面部
43a 孔
100 車椅子
110 フレーム
120 後輪
130 前輪
140 ハンドリム


Claims (4)

  1. 回転軸が挿通される内部回転部材と、前記内部回転部材に回動自在に配設される外部回転部材と、を備え、
    前記内部回転部材は、回転軸挿通孔を有する円盤状の内部回転部材本体と、前記内部回転部材本体に一体形成され又は前記内部回転部材本体に固設され前記内部回転部材本体の外周側に突出する1つ又は複数の外周凸部と、を備え、
    前記外部回転部材は、前記内部回転部材の前記外周凸部の外側で前記内部回転部材に回動自在に配設された円環部と、前記円環部の内周側に突出するように前記円環部に一体形成され又は前記円環部に固設され前記内部回転部材の前記外周凸部と交互に配置された複数の内周凸部と、を備え、
    前記外周凸部と、前記外周凸部の回転方向側の前記内周凸部との間に弾性変形部が配設され、前記内部回転部材と前記外部回転部材が相対的に回転する際に、前記弾性変形部が、前記外周凸部と前記内周凸部の間に挟まれて弾性変形する回転伝達機構であって、
    前記弾性変形部は、前記外周凸部と、前記外周凸部の一方の回転方向側及び他方の回転方向側の前記内周凸部との間に配設されていることを特徴とする回転伝達機構。
  2. 前記内部回転部材には、前記外周凸部と、前記外周凸部の回転方向側の前記内周凸部との間に、前記外周凸部から前記内周凸部に向かって突出し、前記内部回転部材と前記外部回転部材が相対的に回転する回転角度を制限する回転限定部材が配設されていることを特徴とする請求項1に記載の回転伝達機構。
  3. 前記円環部には、前記回転軸に面する内周面において、前記外周凸部の先端が挿入される凹部が形成されており、
    凹部は、円周方向の長さが前記外周凸部の先端の幅より長く形成されており、前記内部回転部材と前記外部回転部材が相対的に回転する回転角度を制限することを特徴とする請求項1又は2に記載の回転伝達機構。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載の回転伝達機構を備えた車椅子。

JP2017224139A 2017-11-22 2017-11-22 回転伝達機構及びそれを備えた車椅子 Pending JP2019094967A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017224139A JP2019094967A (ja) 2017-11-22 2017-11-22 回転伝達機構及びそれを備えた車椅子

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017224139A JP2019094967A (ja) 2017-11-22 2017-11-22 回転伝達機構及びそれを備えた車椅子

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2019094967A true JP2019094967A (ja) 2019-06-20

Family

ID=66971273

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017224139A Pending JP2019094967A (ja) 2017-11-22 2017-11-22 回転伝達機構及びそれを備えた車椅子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2019094967A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021079949A1 (ja) * 2019-10-23 2021-04-29 株式会社Freepower Innovations 回転アシスト具及びアシスト付き回転工具

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021079949A1 (ja) * 2019-10-23 2021-04-29 株式会社Freepower Innovations 回転アシスト具及びアシスト付き回転工具
TWI753621B (zh) * 2019-10-23 2022-01-21 日商自由動力創新股份有限公司 旋轉輔助具及附輔助之旋轉工具
CN114007815A (zh) * 2019-10-23 2022-02-01 日商自由动力创新股份有限公司 旋转辅助器具以及带辅助件的旋转工具

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6455758B2 (ja) 回転伝達機構及びそれを備えた自転車
US8708068B2 (en) Frictional drive device and traction wheel
JP4456179B2 (ja) 自転車
US8758191B2 (en) Drive unit
JP2018519129A (ja) センターレス・ホイール・アセンブリ
JP2019094967A (ja) 回転伝達機構及びそれを備えた車椅子
JP2018047873A (ja) 回転伝達機構及びそれを備えた自転車
JP4825331B2 (ja) 車両用アクティブサスペンション装置
JP2019190509A (ja) 回転伝達機構及びそれを備えた自転車
JP6955241B2 (ja) 回転伝達機構及びそれを備えた自転車
TWI691430B (zh) 旋轉傳遞機構、及具備旋轉傳遞機構的自行車
JP2011162186A (ja) 自動車操向装置のラックバー支持装置
JPH0427601A (ja) 防振車輪
TWI657962B (zh) 旋轉傳遞機構、具有旋轉傳遞機構的自行車及其所使用的彈性變形體
TWI725380B (zh) 旋轉傳遞機構所使用的彈性變形部
CN109866868B (zh) 旋转传递机构、具有它的自行车及其所使用的弹性变形体
JP3134607U (ja) ホイール中心に車軸の存在しない車輪
JP6747743B1 (ja) 回転伝達機構及びモーター
JP2019142261A (ja) 回転伝達機構及びそれを備えた自転車
CN216128397U (zh) 一种复合型童车驱动机构
JPH0372854B2 (ja)
WO2018116452A1 (ja) 回転伝達機構及びそれを備えた自転車
JP2019069766A (ja) 回転伝達機構及びそれを備えた自転車
JP7231446B2 (ja) 段差乗り越え変形偏心車輪及び段差乗り越え変形偏心車輪を用いた移動装置
JPH0544599Y2 (ja)