JP2004537621A - 熱可塑性ポリウレタン - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
本発明は、(a)イソシアナートと、(b1)融点が150℃を超過する、好ましくは151℃〜260℃、特に好ましくは165℃〜245℃のポリエステルジオール、(b2)それぞれ融点が150℃未満、好ましくは0〜149℃であり、かつ分子量が501〜8000g/モルのポリエーテルジオール及び/又はポリエステルジオール、及び必要に応じて(c)分子量が62〜500g/モルのジオールを反応させることにより得られる熱可塑性ポリウレタンに関する。更に、本発明は熱可塑性ポリレタンの製造方法、及び新規の熱可塑性ポリウレタンを含む製品に関する。
【背景技術】
【0002】
熱可塑性エラストマーは、化学的組成に係わらず標準的な構造上の原則に基づき認識される。これらはポリマー鎖中で硬質ブロックが軟質ブロックに結合しているブロック共重合体である。硬質ブロックとは、その軟化点(ガラス転移温度又は微結晶融点)が使用温度よりも十分に高いポリマーセグメントを意味する。軟質ブロックとは、その軟化点が使用温度よりも十分に低いポリマーセグメントを意味する。硬質ブロックは熱可塑性処理の間に可逆的に開裂可能であり、冷却により再形成する物理的ネットワークを形成する。
【0003】
典型例は、硬質ポリスチレンブロック(ガラス転移温度、約105℃)及び軟質ポリブタジエンブロック(ガラス転移温度、約−90℃)を有するスチレン/ブタジエンブロック共重合体、又は熱可塑性ポリウレタン(TPU)である。後者の製品群は、半晶質(部分的結晶)硬質相として、有機ジイソシアナートと低分子量ジオールとの反応生成物を、更に、非晶質軟質相として、低分子量有機ジイソシアナートと、通常、分子量500〜5000g/モルのポリエステルジオールもしくはポリエーテルジオールとの反応生成物を含む。
【0004】
しかしながら、この半晶質ポリウレタン硬質相の凝固(結晶)の挙動は非常に多様であり、影響を受けやすく、通常は劣化が生ずる。例えば、インデックス(割合)(イソシアナートのモル数とOH含有成分のモル数の比)を、1.05〜1.20に増加させると、他のポリマーを添加した場合と同様に、顕著な悪影響が生ずる。慣用の製造方法、例えばベルト法及び押出機法によると、同一組成であっても、実質的に異なる凝固挙動を有するTPUが得られる。しかしながら、あらゆる処理方法において、射出成形または押出成形のいずれであっても一定かつ迅速な凝固速度は、構造物(成形された製品)の一定の品質、性質、例えば剛性、強度、硬度及び耐熱変形(歪曲)性、及び製造費用効率に影響を与える実質的な要因である。
【0005】
TPUのこの様な不都合な挙動を補うために種々の努力がなされている。微粒子状のタルク等の核形成剤の添加の他に、迅速に結晶化する他の種類のポリマーを添加することによる改良が試みられてきた。融点の範囲が、慣用のTPU加工温度に非常に良く適合する220℃〜230℃であることにより、好ましいポリブチレンテレフタラートの中でも、部分的結晶(半晶質)ポリエステルが特に頻繁に用いられる。
【0006】
従って、ドイツ特許出願公開第2646647号公報には、予め調製された高分子量ポリエステルと高分子量TPUとの、一軸押出機又は二軸押出機中における調合についての記載がある。ヨーロッパ特許出願公開第334186号公報及びドイツ特許出願公開第4113891号公報には、高分子量ポリエステルとTPUモノマー成分との調合が開示されている。ドイツ特許出願公開第4128274号公報には、この様な方法において5%まで過剰のジイソシアナートを添加する旨の記載がある。相溶性を改善するため、ヨーロッパ特許出願公開第656397号公報には、インデックスが1.16を超過するTPUの使用と、高分子量ポリエステルとの混合について記載されている。これらの方法によると二相ポリマー混合物が得られ、50%を超過するポリマー成分が存在する場合には10μmから50μmの粒径とされ、更にジイソシアナートを併用する場合には5μm未満の粒径とされる。この様な成形材料は、非修飾TPUに比較して、向上した強度、剛性及び耐熱変形性を有すると言われている。一方、ジイソシアナートを過剰に添加した場合、凝固速度の実質的な低下が顕著に起こるという事実は、非常に不都合である。
【0007】
ヨーロッパ特許出願公開第102115号公報、及びヨーロッパ特許出願公開第846712号公報には、ポリアルキレンテレフタラートと、脂肪族ポリエステルとの反応によりブロックコポリエステル−エステルの生成することと、得られたブロックコポリエステル−エステルを、次いで有機ジイソシサナートと反応させることが記載されている。ジメチルテレフタラート、ブタンジオール、及びポリエーテルジオールの重縮合と、これに次ぐポリエステルと、他のポリエーテルジオール及びジイソシアナートとの反応による高分子量生成物の生成については、WO99/51656号公報に記載されている。長い反応時間と高い温度によると成形材料の顕著な変色が生じやすく、あらゆる加工において不利である。
【0008】
ドイツ特許出願公開第19939112号公報には、硬質熱可塑性ポリウレタンの、低分子量ジオールによる分解と、次いで柔軟性TPUを製造するためのイソシアナートとの反応が記載されている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、硬質相の結晶挙動が向上し、加工中の凝固が非常に一定の速度により急速に行われる熱可塑性ポリウレタンを提供することをその目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者等は、上記目的が冒頭に記載した熱可塑性ポリウレタンにより達成されることを見出した。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
分子量が62〜500g/モルのジオール(c)対、成分(b2)のモル割合が0.2未満、特に好ましくは0.1〜0.01の熱可塑性ポリウレタンが好ましく用いられる。
【0012】
熱可塑性ポリウレタンにおいて、ポリエステルジオール(b1)は分子量1000〜5000g/モルの分子量であると好ましく、以下の構造式(I)を有する。
【0013】
【化1】
【0014】
上記式中、
R1は炭素原子数2〜15の炭素骨格、好ましくは炭素原子数2〜15のアルキレン基、及び/又は炭素原子数6〜15、特に好ましくは6〜12の二価芳香族基であり、
R2は炭素原子数2〜8、好ましくは2〜6、特に好ましくは2〜4の直鎖状又は分岐状アルキレン基、特に−CH2−CH2−、及び/又は−CH2−CH2−CH2−CH2−であり、
R3は炭素原子数2〜8、好ましくは2〜6、特に好ましくは2〜4の直鎖状又は分岐状アルキレン基、特に−CH2−CH2−、及び/又は−CH2−CH2−CH2−CH2−であり、
Xが5〜30の整数である。
【0015】
好ましい実施の形態において、本発明による上記融点及び/又は本発明の分子量は、上述の構造単位(I)について当てはまる。
【0016】
本明細書において融点という用語は、慣用の装置(例えばDSC7/Perkin−Elmer)、好ましくはDSC装置を用いて測定し、ISO11357−3により評価した加熱曲線の融点ピークの極大値を意味するものと解される。
【0017】
本明細書に記載の分子量とは、単位をg/モルとする数平均分子量である。
【0018】
新規の熱可塑性ポリウレタンは、
(i)好ましくは高分子量であり、好ましくは半晶質の熱可塑性ポリエステルを、ジオール(c)と反応させ、次いで
(ii)(b1)150℃を超過する融点を有するポリエステルジオール、及び必要に応じて(c)ジオール及び(b2)それぞれ150℃未満の融点を有し、かつ501〜80000g/モルの分子量を有するポリエーテルジオール及び/又はポリエステルジオール、及び必要に応じて分子量が62〜500g/モルの他のジオール(c)を含む(i)で得られた反応生成物を、(a)イソシアナートと、(d)触媒及び/又は(e)助剤の存在下に反応させることにより好ましく製造される。
【0019】
反応(ii)において、分子量62〜500g/モルのジオール(c)の、成分(b2)に対するモル比は、好ましくは0.2未満、特に好ましくは0.1〜0.01である。
【0020】
硬質相は、工程(i)で使用されたポリエステルにより、工程(i)の最終生成物にもたらされる一方、軟質相は、工程(ii)において成分(b2)の使用により合成される。この新規な技術的操作において、容易に結晶化する硬質相の構造が、好ましくは押出反応器中で溶融し、低分子量ジオールを用いることにより一度分解し、フリー末端ヒドロキシル基を有する短鎖ポリエステルが得られる。この場合、ポリエステル元来の高い結晶化傾向が維持され、次いで、これを急速な反応により有利な特性、例えば高い引張り強さの値、低い摩耗値を有し、高く狭い範囲の融点により高い耐熱変形性及び低い圧縮性を有するTPUを得るために利用される。
【0021】
従って、新規方法においては、高分子量、半晶質の熱可塑性ポリエステルが短い反応時間における適当な条件下で低分子量ジオール(c)により良好に分解し、これにより迅速に結晶化するポリエステルジオール(b1)が得られる。次いで、ポリエステルジオール(b1)は他のポリエステルジオール及び/又はポリエーテルジオールと共に、高分子量ポリマー鎖に組みこまれる。
【0022】
好ましく使用される熱可塑性ポリエステルは、(i)とジオール(c)との反応の前に、15000〜40000g/モルの分子量、及び好ましくは160℃を超過する、特に好ましくは170℃〜260℃の融点を有する。
【0023】
好ましくは高分子量、好ましくは半晶質の、例えば粒状の熱可塑性ポリエステルを出発材料として、すなわち工程(i)で、好ましくは溶融状態で、特に好ましくは230℃〜280℃、好ましくは0.1〜4分間、特に好ましくは0.3〜1分間にわたり1種類以上のジオール(c)と反応させるポリエステルとして使用可能であることは一般に公知である。適当なポリエステルは、例えば脂肪族ω−ヒドロキシカルボン酸及び/又は脂肪族、脂環式、アリール脂肪族及び/又は芳香族ジカルボン酸、例えば乳酸及び/又はテレフタル酸、脂肪酸、脂環式、アリール脂肪族及び/又は芳香族ジアルコール、例えば1,2−エタンジオール、1,4−ブタンジオール及び/又は1,6−ヘキサンジオールから得られる。
【0024】
特に好ましく用いられるポリエステルは、ポリ−L−乳酸及び/又はポリアルキレンテレフタラート、例えばポリエチレンテレフタラート、ポリプロピレンテレフタラート又はポリブチレンテレフタラート、特にポリブチレンテレフタラートである。
【0025】
上記出発材料からのこれらのエステルの製造法は、一般に当業者に公知であり、種々の文献に記載されている。更に、市販のポリエステルも好ましく使用される。
【0026】
熱可塑性ポリエステルは、好ましくは180℃〜270℃の範囲で溶融する。ジオール(c)との反応(i)は、230℃〜280℃、特に240℃〜280℃の範囲で行われると好ましい。
【0027】
分子量62〜500g/モルの公知ジオール、特に以下のもの、例えばエチレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ヘプタンジオール、オクタンジオール、好ましくは1,4−ブタンジオール及び/又は1,2−エタンジオールが、熱可塑性ポリエステルとの反応に関する工程(i)でのジオールとして、更に必要に応じて工程(ii)で使用可能である。
【0028】
熱可塑性ポリエステルの、工程(i)におけるジオール(c)に対する質量割合は、通常100:1.0〜100:10、好ましくは100:1.5〜100:8.0とされる。
【0029】
熱可塑性ポリエステルとジオール(c)との反応工程(i)における反応は、慣用の触媒が、例えば以下に記載する触媒の存在下に行われる。金属を基礎とする触媒は、この反応に好ましく用いられる。工程(i)における反応は、ジオール(c)に対して0.1〜2質量%の触媒の存在下に行われると好ましい。この様な触媒の存在下における反応は、反応器、例えば押出反応器において得られる短い滞留時間内に行われる反応を可能とするために有効である。
【0030】
反応工程(i)に適当に用いられる触媒の例は、オルトチタン酸テトラブチル及び/又はジオクタン酸錫(II)、好ましくはジオクタン酸錫である。
【0031】
工程(i)で得られた反応生成物としてのポリエステルジオール(b1)は、1000〜5000g/モルの分子量を有すると好ましい。工程(i)で得られた反応生成物としてのポリエステルジオールの融点は、150℃〜260℃であると好ましく、151℃〜260℃であると更に好ましく、165℃〜245℃であると更に好ましい。すなわち、工程(i)における熱可塑性ポリエステルとジオール(c)との反応生成物が、上述の融点を有し、次工程(ii)で使用される化合物を含むと好ましい。
【0032】
工程(i)における熱可塑性ポリエステルとジオール(c)との反応の結果として、ポリエステルのポリマー鎖は、ジオール(c)によるエステル交換反応により開裂する。従って、TPUの反応生成物は、フリー末端ヒドロキシル基を有し、本発明の工程(ii)で更に処理され、実際の生成物、すなわちTPUを製造する。
【0033】
本発明では、工程(i)により得られた反応生成物に対し、工程(ii)において(a)イソシアナート及び(b2)ポリエーテルジオール及び/又はポリエステルジオール(それぞれ融点150℃未満、かつ分子量501〜8000g/モルである)及び必要に応じて分子量62〜500の他のジオール(c)、(d)触媒及び/又は(e)助剤を添加することにより工程(i)の反応生成物を反応させることができる。反応生成物とイソシアナートとの反応は、190℃〜250℃において、好ましくは0.5〜5分、特に好ましくは0.5〜2分にわたり、好ましくは押出反応器、特に好ましくは工程(i)を行ったと同一の押出反応器中で行われる。例えば、工程(i)の反応は、慣用の押出反応器の第1のバレルで行われ、工程(ii)における対応の反応は、成分(a)及び(b2)の添加後に、下流点、すなわち下流のバレルにおいて行われる。例えば、押出反応器の全長の初めの30%〜50%を工程(i)に用い、残りの50%〜70%を工程(ii)に使用することも可能である。
【0034】
工程(ii)の反応は、イソシアナートに反応性の基に対して過剰のイソシアナート基を用いることにより好ましく行われる。反応(ii)において、イソシアナート基対、ヒドロキシル基の割合は、1:1〜1.2:1、特に好ましくは1.02:1〜1.2:1とすると特に好ましい。
【0035】
反応(i)及び(ii)は、公知の押出反応器において行われると好ましい。この様な押出反応器は、Werner & Pfleiderer社の出版物又はドイツ特許出願公開第2302564号公報に一例として記載されている。
【0036】
新規方法は、以下のように行われると好ましい。すなわち、少なくとも1種類の熱可塑性ポリエステル、例えばポリブチレンテレフタラートを押出反応器の第1のバレルに給送し、好ましくは180℃〜270℃、特に240℃〜270℃で溶融させ、ジオール(c)、例えばブタンジオール、及び好ましくはエステル交換触媒を下流のバレルに添加し、240℃〜280℃でジオール(c)によりポリエステルを分解して末端ヒドロキシル基を有し、分子量が1000〜5000g/モルのポリエステルオリゴマーを得る。イソシアナート(a)及び(b2)イソシアナートに対して反応性の、分子量が501〜8000g/モルの化合物、及び必要に応じて(c)分子量62〜500のジオール、(d)触媒、及び/又は(e)助剤を下流のバレルに給送し、次いで190℃〜250℃の反応を行うことにより新規熱可塑性ポリウレタンを合成する。
【0037】
工程(ii)において、(c)分子量62〜500のジオールは含まれない。ただし、工程(i)の反応生成物に含まれている(c)分子量62〜500のジオールは例外である。
【0038】
押出反応器は、熱可塑性ポリエステルが計量給送される帯域に中立的及び/又は後方運搬混練ブロック及び後方運搬素子を有すると好ましく、熱可塑性ポリエステルがジオールと反応する帯域で後方運搬素子と共にスクリュー混合素子、歯付きディスク及び/又は歯付き混合素子を有すると好ましい。
【0039】
押出反応器の下流において、ギアポンプにより透明な溶融物を水中の粒状化工程に給送し、粒状化することが一般的である。
【0040】
新規の熱可塑性ポリウレタンは、光学的に透明な、迅速に固化する単一相の溶融物であり、半晶質の硬質ポリエステル相により、やや不透明ないし白濁した成形体が成形される。急速に固化する挙動は熱可塑性ポリウレタンの公知組成及び製造方法と比較して、決定的に有利である。この急速に固化する挙動は有効であり、50〜60のショアーA硬度を有する生成物であっても35秒未満のサイクル時間で射出成形により加工可能である。インフレートフィルム製造等の押出においても、TPUに典型的な不都合点、例えばフィルム又はチューブの接着又はブロッキングは生じない。
【0041】
最終生成物、すなわち熱可塑性ポリウレタンにおける熱可塑性ポリエステルの使用量は、5〜75質量%の範囲にあると好ましい。新規の熱可塑性ポリウレタンは、10〜70質量%の工程(i)で得られた反応生成物、10〜80質量%の(b2)及び10〜20質量%の(a)を含む混合物の反応生成物であると特に好ましい(記載の各質量割合は(a)、(b2)、(d)、(e)及び(i)における反応生成物を含む混合物の総質量を基準とするものである)。
【0042】
新規熱可塑性ポリウレタンは、ショアー45A〜ショアー78D、特に好ましくはショアー50A〜75Dの硬度を有すると好ましい。
【0043】
新規熱可塑性ポリウレタンは以下の構造単位(II)を有すると好ましい。
【0044】
【化2】
【0045】
上記式中、
R1は炭素原子数2〜15の炭素骨格、好ましくは炭素原子数2〜15のアルキレン基、及び/又は炭素原子数6〜15の芳香族基であり、
R2は炭素原子数2〜8、好ましくは2〜6、特に好ましくは2〜4の直鎖状又は分岐状アルキレン基、特に−CH2−CH2−及び/又は−CH2−CH2−CH2−CH2−であり、
R3は炭素原子数2〜8、好ましくは2〜6、特に好ましくは2〜4の直鎖状又は分岐状アルキレン基、特に−CH2−CH2−及び/又は−CH2−CH2−CH2−CH2−であり、
R4はそれぞれ分子量が501〜8000g/モルのポリエーテルジオール及び/又はポリエステルジオールを(b2)として用いて得られる基、又は炭素原子数2〜12のアルカンジオールを用いて得られる基であり、
R5は炭素原子数2〜15の炭素骨格、好ましくは炭素原子数2〜15のアルキレン基及び/又は炭素原子数6〜18、特に好ましくは6〜15の二価芳香族基であり、
Xは5〜30の整数であり、
n及びmはそれぞれ5〜20の整数である。
【0046】
R1、R2及びR3は、工程(i)における熱可塑性ポリエステルとジオール(c)との反応生成物により、R4は出発成分(b2)により、R5は使用したイソシアナートにより定義される。
【0047】
工程(ii)の新規生成物、すなわちTPUは押出し、冷却、及び粒状化可能である。
【0048】
所望のフィルム、繊維、成型品、車両の外装材(クラディング)、ロラー、シール材、ケーブルプラグ、ベローズ、環状体、ケーブル被覆材、下垂ケーブル、ベルト又は減衰素子(ダンピング素子)、特にフィルムを得るために、本発明により製造されたTPUは、慣用の方法、例えば射出成形、押出、紡糸方法、焼結方法(パウダースラッシュ法としても知られている)により加工される。
【0049】
TPUの製造に通常使用される成分(a)、(b)、(c)、(d)及び/又は(e)を以下に例示する。
【0050】
a)使用される有機イソシアナート(a)は、慣用の脂肪族、脂環式、アリール脂肪族及び/又は芳香族イソシアナート、好ましくはジイソシアナート、例えばトリ−、テトラ−、ペンタ−、ヘキサ−又はヘプタ−及び/又はオクタメチレンジイソシアナート、2−メチルペンタメチレン1,5−ジイソシアナート、2−エチルブチレン1,4−ジイソシアナート、ペンタメチレン1,5−ジイソシアナート、ブチレン1,4−ジイソシアナート、1−イソシアナト−3,3,5−トリメチル−5−イソシアナトメチルシクロヘキサン(イソホロンジイソシアナート、IPDI)、1,4−及び/又は1,3−ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサン(HXDI)、シクロヘキサン1,4−ジイソシアナート、1−メチルシクロヘキサン2,4−及び/又は2,6−ジイソシアナート、ジシクロヘキシルメタン4,4’−、2,4’−及び/又は2,2’−ジイソシアナート、ジフェニルメタン2,2’−、2,4’−及び/又は4,4’−ジイソシアナート(MDI)、ナフチレン1,5−ジイソシアナート(NDI)、トリレン2,4−及び/又は2,6−ジイソシアナート(TDI)、ジフェニルメタンジイソシアナート、ジメチルビフェニル3,3’−ジイソシアナート、ジフェニルエタン1,2−ジイソシアナート及び/又はフェニレンジイソシアナート、好ましくはジフェニルメタン2,2’−、2,4’−及び/又は4,4’−ジイソシアナート(MDI)及び/又はヘキサメチレンジイソシアナート(HDI)である。
【0051】
b)新規ポリエステルジオール(b1)の他に使用される、イソシアナートに対して反応性の化合物(b2)は、例えば分子量501〜8000、好ましくは700〜6000、特に800〜4000、かつ好ましくは平均官能価1.8〜2.6、好ましくは1.9〜2.2、特に2のポリヒドロキシ化合物(ポリオールとも呼ばれる)である。官能価という用語は、特に活性水素原子、特にヒドロキシル基の数を意味する。ポリエステルオール及び/又はポリエーテルオール及び/又はポリカルボナートジオール、特に好ましくはポリエステルジオール、例えばポリカプロラクトン、及び/又はポリエーテルポリオール、好ましくはポリエーテルジオール、例えばエチレンオキシド、プロピレンオキシド及び/又はブチレンオキシドに基づくもの、好ましくはポリプロピレングリコール、特にポリエーテルオールは(b2)として好ましく使用される。TPUの軟質相の合成に(b2)として好ましく使用される化合物は、例えばアジピン酸と、1,2−エタンジオール及び1,4−ブタンジオールの混合物とのコポリエステル、アジピン酸と、1,4−ブタンジオール及び1,6−ヘキサンジオールの混合物とのコポリエステル、アジピン酸及び3−メチル−1,5−ペンタンジオール及び/又はポリテトラメチレングリコール(ポリテトラヒドロフラン、PTHF)によるポリエステル、特に好ましくはアジピン酸と、1,2−エチレンジオール及び1,4−ブタンジオール及び/又はポリテトラメチレングリコール(PTHF)の混合物とのコポリエステルである。
【0052】
c)連鎖延長剤として公知の化合物、例えば炭素原子数2〜12、好ましくは炭素原子数2、3、4又は6のアルカンジオールは、ジオール(c)として使用可能であり、これら化合物の混合物を使用することも可能である。この様な化合物の具体例は、エタン−1,2−ジオール、プロパン−1,3−ジオール、ヘキサン−1,6−ジオール及びブタン−1,4−ジオールである。
【0053】
d)ジイソシアナート(a)のNCO基と化合物(b2)及び(b1)のヒドロキシル基の間の反応を特に促進する適当な触媒としては、従来から公知の慣用の第三級アミン、例えばトリエチルアミン、ジメチルシクロヘキシルアミン、N−メチルモルホリン、N,N’−ジメチルピペラジン、2−(ジメチルアミノエトキシ)エタノール、ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン等、特に有機金属化合物、例えばチタン酸エステルが挙げられる。工程(i)の反応とは別に、一般に上記触媒はポリヒドロキシ化合物(b)100質量部に対して0.0001〜5質量部の量で使用される。
【0054】
好ましくは高分子量の、好ましくは半晶質の熱可塑性ポリエステルを、成分(c)により分解する反応を促進する適する触媒は、特に有機金属化合物、例えばチタン酸エステル、例えばオルトチタン酸テトラブチル、鉄化合物、例えばアセチルアセトン酸鉄(III)、錫化合物、例えば二酢酸錫、ジオクタン酸錫、二ラウリル酸錫又は脂肪族カルボン酸のジアルキル錫塩、例えば二酢酸ジブチル錫、ジラウリル酸ジブチル錫等である。
【0055】
e)触媒の他に、慣用の助剤(e)を成分(a)及び(b2)に添加してもよい。この例は、界面活性剤、難燃剤、帯電防止剤、成核剤、滑剤及び離型剤、染料及び顔料、抑制剤、加水分解安定剤、光安定化剤、熱安定剤、酸化防止剤、又は変色防止用の安定剤、微生物による分解から保護するための薬剤、無機及び/又は有機充填剤、補強剤及び可塑剤である。
【0056】
上記助剤についての他の情報は技術的文献に記載されている。
【0057】
新規熱可塑性ポリウレタンと、少なくとも1種類の他の熱可塑性材料、例えばポリオレフィン、ポリエステル、ポリアミド、ポリオキシメチレン、ポリスチレン及び/又はスチレン共重合体と、を含む混合物も本発明に含まれる。
【実施例】
【0058】
以下の実施例により本発明の利点を更に説明する。
Werner & Pfleiderer社製のZSK 58型の二軸押出機を用いて、下記実施例1〜21を実施した。押出機の加工部分の長さは12バレルであり、これらバレルの長さはスクリュー直径の4倍であった。押出機からのスクリューによる放出はギアポンプを用いて行われた。慣用の水中粒状手段により粒状化を行った。次いで、得られた粒体は60℃〜100℃、滞留時間5〜10分の流動床乾燥機で、含水率<0.03%まで乾燥し、80℃にて15時間加熱した。
【0059】
押出バレル1の温度は260℃、バレル2〜4の温度は250℃、バレル5の温度は240℃、溶融放出手段を含むバレル6〜12の温度は 220℃〜230℃であった。この様な条件下では、処理量約200kg/時間、回転速度約200rpmの場合に溶融温度220℃〜230℃となった。
【0060】
半晶質の高分子量ポリエステルとしては、市販のポリブチレンテレフタラート(Ultradur(登録商標)B4500/BASF社)を、高分子量PBTを分解するための低分子量ジオールとしては1,4−ブタンジオールを、芳香族ジイソシアナートとしては4,4’−ジイソシアナトジフェニルメタン(MDI)を使用した。使用したポリジオール(PDO)とその特性を表1に示す。
【0061】
【表1】
【0062】
実施例1において、1,4−ブタンジオールによるUltradur(登録商標)B4500の分解と、分解生成物の性質を記載する。
【0063】
Ultradur(登録商標)を二軸押出機のバレル1に連続的に給送し、1,4−ブタンジオールと分解促進のための触媒としてのジオクタン酸錫をバレル3に給送し、開放されたバレル5から溶融サンプルを取り出した。溶融部物(バレル1〜5)の滞留時間は約44秒であった。
【0064】
【表2】
【0065】
未反応の1,4−ブタンジオールを測定するために、それぞれ10gの溶融物サンプルを粉体化し、30gのイソプロパノールに懸濁させブタンジオールの完全な抽出のために室温にて48時間攪拌した。イソプロパノール溶液において、ブタンジオールをガスクロマトグラフィーにより測定した。不溶画分を濾過し、イソプロパノールで洗浄し、100℃にて数時間にわたり完全に乾燥させた。これらの抽出したサンプルにおいて以下の測定を行った。
【0066】
粘度数(VN): Ubbelohde粘度計フェノール/クロロベンゼン(1:1)の0.5%濃度溶液の25℃における溶液粘度(ml/g)。
【0067】
末端基分析: ジクロロベンゼン中、190℃における溶解、無水酢酸との反応、及び0.1nNaOH溶液での滴定。
【0068】
GPC分析: 溶離剤としてのヘキサフルオロプロパノール + 0.5%のトリフルオロ酢酸カリウム塩、狭い分子量分布を有するPMMA標準による校正。
【0069】
【表3】
【0070】
表3の値は、新規方法において高分子量ポリブチレンテレフタラートが短い滞留時間で分解可能であり、実質的に末端に位置するヒドロキシル基を有し、かつMn値が2000〜4000のポリエステル鎖が得られることを示している。
【0071】
下記の実施例2〜4により、二軸押出機のバレル5においてポリエステルジオール、MDI及びジオクタン酸錫を添加することにより、サンプルNo.2、3、4が本発明の方法によりどのように更に反応するかを記載する。
【0072】
【表4】
【0073】
本発明によらない実施例5では、ブタンジオールによる分解を行わない以外、同一の反応条件下で、UltradurB 4500をPD0 2およびMDIと反応させた。実施例2〜4により得られた視覚的に透明かつ単一相の溶融体とは対称的に、比較実施例5の溶融体は白濁色、不透明及び二相を示した。数分間の稼働時間の後、水中の粒状化手段で非常に粘着性の高い顆粒状粒子の凝集が生じたため、実験を終えなければならなかった。この時点までに得られた生成物は射出成形による加工不能であった。比較測定の目的で、約190℃〜200℃でのプレス処理により2mm厚の試験板体を製造した。
【0074】
機械的特性を測定するため、実験用の生成物を、射出成形による慣用の方法で加工して実験用試料を作成した。試験を行う前に同試料を100℃にて20時間加熱した。
【0075】
この実験は下記条件下に行われた。
【0076】
硬度:DIN53505により測定したショアーA又はショアーD。
TS:DIN53504により測定した引っ張り強さ(MPa)。
EB:DIN53504により測定した破断点伸び(%)。
TPS:DIN53515により測定した引き裂き強さ(N/mm)。
摩耗:DIN53516により測定した摩耗(mm3)。
DSC値:Perkin−Elmer社製の機器、DSC7を用いて測定し、ISO11357−3により評価。
【0077】
加熱及び冷却速度:20°K/分
TM:第2の加熱曲線における融点ピーク極大(℃)
TKmax:冷却曲線における結晶ピーク極大(℃)
【0078】
これらの条件を実施例2〜5及び以下の全ての実施例に適用した。
【0079】
【表5】
【0080】
新規の実験による生成物(実施例2〜4)の値は、特に射出成形における固化の挙動に関して優れた性能のレベルを示している。
【0081】
本発明によらない実施例5の値により、実施例5は高分子量PBTと高分子量ポリウレタン軟質相の単なる物理的な混合物であること、粘度が非常に高いのみならず、低い引っ張り強さ、低い引き裂き強さ、及び非常に高い摩耗が得られることが示されている。
【0082】
以下の実施例6〜9では、新規方法によりショアー44D〜75Dの硬度を有する生成物が製造可能であることを示している。
【0083】
【表6】
【0084】
表6に記載された物質の他に、25%の微粒子状のタルク(Omya社製タルク IT extra)、25%の酸化防止剤(Ciba-Geigy社製Irganox(登録商標)1010)及び50%の滑剤及び離型剤(Uniqema社製Uniwax 1760)から成る粉体混合物を、1.45kg/時間で、側面に取り付けられたスクリュー計量給送装置を経て二軸押出機のバレル8に添加した。この場合の全体の処理量は144〜146kg/時間であった。
【0085】
【表7】
【0086】
以下の実施例10〜17において、ショアー50A〜80Aの硬度を有する生成物が新規方法により製造された。
【0087】
【表8】
【0088】
【表9】
【0089】
表8と9に記載された物質の他に、2.00kg/時間にて実施例6〜9について記載した粉体混合物を二軸押出機のバレル8に導入した。
【0090】
【表10】
【0091】
実施例10〜17の生成物は、優れた機械特性の他に、顕著であり非常に良好な凝固−結晶特性を示した。以下に示すように、この挙動は射出成形及び押出における加工挙動に非常に有効に作用した。
【0092】
実施例14〜17は、異なる化学構造を有する複数種類のポリエステルジオールの混合物も新規方法において使用可能であることを示している。このことは、元来非晶質のポリウレタン軟質相が後に結晶化することを抑制し、これにより生成物の貯蔵の間に次いで硬化が生ずることを抑制するために重要となることがある。
【0093】
以下、実施例18〜20を参照して説明するように、ポリエーテルジオールの他に、複数のポリエーテルの混合物又はポリエステルジオール/ポリエーテルジオール混合物も新規方法において使用可能である。
【0094】
【表11】
【0095】
表11に記載した物質の他に、実施例6〜9について記載した粉体混合物を、2.00kg/時間で二軸押出機のバレル8に導入した。
【0096】
【表12】
【0097】
以下の実施例21により、慣用のポリエチレンテレフタラート(Kosa社製ポリエステルRT51型)を新規方法により反応させることが可能であることを示す。
【0098】
【表13】
【0099】
ポリエチレンテレフタラートの高い融点範囲により、二軸押出機の温度分布
を以下のように変更した。
【0100】
バレル1〜4: 270℃
バレル5: 260℃
バレル6〜12: 250℃
溶融体放出手段: 230℃
【0101】
表13に記載の物質の他に、実施例6〜9において記載した粉体混合物を2.00kg/時間で二軸押出機のバレル8に導入した。
【0102】
【表14】
【0103】
以下の実施例22〜24により、脂肪族ジイソシアナート/ヘキサメチレン1,6−ジイソシアナート(HDI)も新規方法により反応可能であることを示す。
【0104】
【表15】
【0105】
【表16】
【0106】
本発明の実施例2〜24に、新規方法により、市販の熱可塑性ポリウレタンと異なる、ブタンジオール/MDI単位から成る慣用の硬質相セグメントを半晶質の迅速に結晶化する硬質ポリエステルセグメントに変更したブロック共重合体が製造可能であることを示す。
【0107】
ショアー50A〜75Dの硬度範囲を有し、更にエラストマー性挙動、特に市販の熱可塑性ポリウレタンの有利な性質、例えば優れた強度、優れた破断点伸び、優れた引き裂き強さ、及び優れた耐摩耗性を併せ持つ生成物を製造することが可能である。
【0108】
市販の熱可塑性ポリウレタンを越える利点は、狭い融点範囲、及び半晶質ポリエステル硬質相の結晶化傾向により、ショアー50Aからショアー75Aの非常に柔軟な生成物の場合であっても射出成形及び押出成型により問題を生ずることなく迅速に加工することが可能な点にある。
【0109】
この様な有利な加工性能を、以下の実施例25及び26により説明する。
【0110】
ドイツ特許出願公開第19939112号公報には、ショアー50Aから75Aの硬度を有する熱可塑性ポリウレタンが記載されている。ドイツ特許出願公開第19939112号公報の実施例9、10、11による実験における生成物は、本発明の実施例10、11及び12による生成物と同様にポリエステルジオールPD0 1に基づくものである。
【0111】
【表17】
【0112】
実施例25 − 射出成形による加工性
表15に記載された生成物を射出成形機、Engel社製ES 330/125型により、最適条件下で加工し、直径120mm及び厚さ2mmの円状盤体を得た。最適条件とは、各生成物によって、射出条件、射出装置とホットランナーの温度分布、及び機器の表面温度を変更し、良好な取り出し(離型)性能と優れた寸法安定性を有する、均一な平板状の円状盤体が得られるまで最適化(調節)することを意味する。この様な処理により決定されるサイクル時間は加工性を評価するための優れた比較の基準であり、サイクル時間が短ければ短いほど肯定的に評価される。
【0113】
【表18】
【0114】
実施例26 − 押出による加工性(インフレートフィルムの製造)
表15に記載した生成物を、溶融押出機、フィルム吹き込みヘッド、及び引き取り装置を含むBrabender実験室装置にて加工し、インフレートフィルムを製造した。押出機の温度分布、フィルム吹き込みヘッドの環状の間隙幅、吹き込み空気(ブロー・エア)の流速、及び引き取り速度を適宜最適化することにより、十分にインフレートされたフィルムが製造可能となり、全ての場合において巻き取りが可能となる。一方、ドイツ特許出願公開第19939112号公報における生成物では、得られた透明のインフレートフィルムは、フィルム巻き取りのためのスプールが一度巻き取ったフィルムを解き離すことが、フィルムを破損させずには不能となる程度に貼り付きあった。このように強力な接着が生じたことにより、環状フィルムを引き延ばすことも不可能であった。
【0115】
一方、新規生成物からは、貼り付きの傾向を何ら示すことなく、やや白濁した環状フィルムが得られた。スプールは後においても常に巻き取ったフィルムを容易に解き離すことが可能な状態にあり、環状のフィルム自体も問題なくインフレート可能であった。貼り付きの傾向に関し、それぞれの硬度の勾配には測定可能な差異は認められなかった。
Claims (19)
- (a)イソシアナートを、(b1)融点が150℃を超過するポリエステルジオール、(b2)それぞれ融点が150℃未満であり、かつ分子量が501〜8000g/モルのポリエーテルジオール及び/又はポリエステルジオール、及び必要に応じて(c)分子量が62〜500g/モルのジオールと反応させることにより得られることを特徴とする熱可塑性ポリウレタン。
- 分子量が62〜500g/モルのジオール(c)対、成分(b2)のモル割合が0.2未満であることを特徴とする請求項1に記載の熱可塑性ポリウレタン。
- ポリエステルジオール(b1)の分子量が1000〜5000g/モルであることを特徴とする、請求項1に記載の熱可塑性ポリウレタン。
- 熱可塑性ポリウレタンの製造方法であって、
(i)熱可塑性ポリエステルとジオール(c)とを反応させ、次いで
(ii)(b1)融点が150℃を超過するポリエステルジオール、及び必要に応じて(c)ジオール及び(b2)それぞれ融点が150℃未満であり、かつ分子量が501〜8000g/モルのポリエーテルジオール及び/又はポリエステルジオールを含む(i)における反応生成物、及び必要に応じて更に(c)分子量が62〜500g/モルのジオールを、(d)触媒及び/又は(e)助剤の存在下又は非存在下に、(a)イソシアナートと反応させることを特徴とする熱可塑性ポリウレタンの製造方法。 - 反応(ii)における(c)分子量62〜500g/モルのジオール対、成分(b2)のモル割合が0.2未満であることを特徴とする請求項5に記載の製造方法。
- 熱可塑性ポリエステルの分子量が15000〜40000g/モルであることを特徴とする請求項5に記載の製造方法。
- 使用する熱可塑性ポリエステルがポリアルキレンテレフタラート及び/又はポリ−L−乳酸であることを特徴とする請求項5に記載の製造方法。
- 熱可塑性ポリエステルが180℃〜270℃で溶融し、ジオール(c)との反応(i)が240℃〜280℃で行われることを特徴とする請求項5に記載の製造方法。
- 熱可塑性ポリエステルとジオール(c)との反応が触媒の存在下に行われることを特徴とする請求項5に記載の製造方法。
- (i)により得られた反応生成物としてのポリエステルジオール(b1)の分子量が1000〜5000g/モルであることを特徴とする請求項5に記載の製造方法。
- ブタン−1,4−ジオール及び/又はエタン−1,2−ジオールを、(i)におけるジオール(c)として、及び必要に応じて(ii)におけるジオール(c)として使用することを特徴とする請求項5に記載の製造方法。
- 反応(i)及び(ii)を押出反応器において行うことを特徴とする請求項5に記載の製造方法。
- 押出反応器が、熱可塑ポリエステルが溶融する帯域に、中立の混練ブロック及び/又は後方運搬混練ブロック及び後方運搬素子を有し、更に熱可塑性ポリエステルがジオールと反応する帯域にスクリュー混合素子、歯付きディスク、及び/又は歯付き混合素子と、後方運搬素子との組み合わせを有することを特徴とする請求項13に記載の製造方法。
- 反応(ii)における、イソシアナート基とヒドロキシル基の割合が1:1〜1.2:1であることを特徴とする請求項5に記載の製造方法。
- 請求項5〜15のいずれかに記載の製造法により得られる熱可塑性ポリウレタン。
- ショアー45Aからショアー78Dの範囲の硬度を有することを特徴とする請求項16に記載の熱可塑性ポリウレタン。
- 請求項16又は17に記載の熱可塑性ポリウレタンを含む、フィルム、成形品、ローラー、繊維、車両の外装材、ホース、ケーブルプラグ、ベローズ、下垂ケーブル、ケーブル被覆材、シール材、ベルト又は減衰素子。
- 請求項1〜4、16又は17のいずれかに記載の熱可塑性ポリウレタンと、少なくとも1種類の他の熱可塑性材料とを含む混合物。
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