JPH09291130A - 優れた耐摩耗性を有する熱可塑性ポリウレタン樹脂用組成物、並びに該組成物を用いた樹脂の製造方法および成形物 - Google Patents

優れた耐摩耗性を有する熱可塑性ポリウレタン樹脂用組成物、並びに該組成物を用いた樹脂の製造方法および成形物

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JPH09291130A
JPH09291130A JP8128978A JP12897896A JPH09291130A JP H09291130 A JPH09291130 A JP H09291130A JP 8128978 A JP8128978 A JP 8128978A JP 12897896 A JP12897896 A JP 12897896A JP H09291130 A JPH09291130 A JP H09291130A
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polyurethane resin
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mdi
resin
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JP8128978A
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Hiroyoshi Yokota
博栄 横田
Koji Yamato
功二 大和
Hachiro Wada
八郎 和田
Shin Konishi
伸 小西
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Nippon Polyurethane Industry Co Ltd
Original Assignee
Nippon Polyurethane Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れた耐磨耗性を有する熱可塑性ポリウレタ
ン樹脂用組成物、並びに該組成物を用いた樹脂の製造方
法および成形物を提供する。 【解決手段】 イソシアネート化合物、長鎖ポリオー
ル、鎖延長剤から成る組成において、イソシアネート化
合物として、異性体含有MDI、または該MDIと他の
イソシアネートとを併用することを特徴とするものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱可塑性ポリウレ
タン樹脂用組成物に関する。更に詳しくは、特に優れた
耐摩耗性を有する熱可塑性ポリウレタン樹脂用組成物、
および該組成物を用い熱間成形により得られる熱可塑性
ポリウレタン樹脂、および成形品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】熱可塑性ポリウレタン樹脂は、ゴム弾
性、耐摩耗性、耐薬品性、耐寒性等の諸物性に優れてお
り、通常の熱可塑性樹脂を成型加工する方法により容易
に成型品を得る事ができる加工性に優れた素材である。
例えば、特公平62−40363号公報には、ポリ(オ
キシプロピレン−オキ。シエチレン)ジオールと芳香族
ジイソシアナート(4,4′−ジフェニルメタンジイソ
シアネート)とを反応させて得られるNCO基末端プレ
ポリマーが記載され、熱可塑性ポリエーテルポリウレタ
ンエラストマーを得る事も記載されている。また特開平
1−95119号公報には、パラフェニレンジイソシア
ナートとポリオール、鎖延長剤を用いた熱可塑性ポリウ
レタン樹脂が記載されている。更に、特開平6−102
11、特公平1−34539、特公昭64−8746、
特公昭60−43445等の技術は、いずれも溶融した
熱可塑性ポリウレタン樹脂に、実質的にNCO基を分子
末端に有するポリイソシアネート化合物を添加し、直線
状の熱可塑性ポリウレタン樹脂を形成する分子間にアロ
ファネート結合等の架橋構造を形成させ、熱硬化性ポリ
ウレタン樹脂に近い性能を有する熱可塑性ポリウレタン
樹脂を得る方法等が記載されている。従来の熱可塑性ポ
リウレタン樹脂を構成する有機ジイソシアネート成分と
しては、そのほとんどが4,4′−ジフェニルメタンジ
イソシアネートであり、取扱い易いイソシアネートの一
つである。4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネー
トから構成される熱可塑性ポリウレタン樹脂の特性はそ
のほとんどが長鎖ポリオールの性質により左右されるも
のであり、市販されている熱可塑性ポリウレタン樹脂は
硬度(HsA)80〜98のものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来公
知の技術によって得られる熱可塑性ポリウレタン樹脂
は、ゴム弾性、耐摩耗性、耐薬品性、耐寒性等の諸物性
のバランスはよいが、極度に優れる耐摩耗性を要求する
分野への展開は不可能であった。特に硬度(HsA)8
0以下の熱可塑性ポリウレタン樹脂では、ブロッキング
の問題やハードセグメント濃度に起因する耐摩耗性の低
下が見られた。本発明者等は、諸物性に優れ、特に優れ
た耐摩耗性を有する熱可塑性ポリウレタン樹脂につい
て、鋭意研究検討を重ねた結果、イソシアネート化合物
として、ジフェニルメタンジイソシアネート(以下、M
DIと略す)の一定比率の異性体混合物を使用すること
により目的を達成する事を見出し、本発明に至った。
【0004】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、(A)
イソシアネート化合物、(B)長鎖ポリオール及び
(C)鎖延長剤から成る熱可塑性ポリウレタン樹脂用組
成物において、(A)イソシアネート化合物が、ジフェ
ニルメタン系ジイソシアネートで4,4′−MDIを5
0〜98重量%の範囲内、4,4′−以外の異性体を5
0〜2重量%の範囲内、(B)長鎖ポリオールと(C)
鎖延長剤とをブレンドした成分の水酸基価が150〜3
70KOHmg/g の範囲内であり、NCO基(A)/活性水
素基(B)と(C)、のモル比が0.95〜1.10で
あることを特徴とする優れた耐摩耗性を有する熱可塑性
ポリウレタン樹脂用組成物である。
【0005】本発明は、熱可塑性ポリウレタン樹脂用組
成物を熱間成形することを特徴とする優れた耐摩耗性を
有する熱可塑性ポリウレタン樹脂の製造方法である。
【0006】本発明は、熱可塑性ポリウレタン樹脂用組
成物または熱可塑性ポリウレタン樹脂を熱間成形するこ
とを特徴とする優れた耐摩耗性を有する成形物である。
【0007】本発明は、(A)イソシアネート化合物
が、MDIであり、4,4′−MDIを50〜98重量
%、2,2′−及び2,4′−MDIを50〜2重量%
の範囲内から成ることを特徴とする優れた耐摩耗性を有
する熱可塑性ポリウレタン樹脂用組成物である。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の熱可塑性ポリウレタン樹
脂用組成物を構成する(A)イソシアネート化合物とし
ては、MDI系ジイソシアネートである。MDI系ジイ
ソシアネートは、4,4′−MDIを50〜98重量%
の範囲内と4,4′−以外のMDIを50〜2重量%か
らなり、好ましくは4,4′−MDIを50〜90重量
%と2,2′−及び2,4′−MDI50〜10重量%
である。更に好ましくは4,4′−MDIを71〜86
重量%と2,2′−及び2,4′−MDI29〜14重
量%である。このうち2,2′−MDIと2,4′−M
DIの重量比率は、2,2′−MDI0.5〜10重量
%に対して2,4′−MDIは99.5〜90重量%で
ある。
【0009】また、(A)イソシアネート化合物には、
他のポリイソシアネートを併用することができる。例え
ばフェニレンジイソシアネート、1,3−キシリレンジ
イソシアネート、1,4−キシリレンジイソシアネー
ト、1,4−ナフチレンジイソシアネート、1,5−ナ
フチレンジイソシアネート、4,4′−ジフェニルエー
テルジイソシアネート、2−ニトロジフェニルー4,
4′−ジイソシアネート、2,2′−ジフェニルプロパ
ン−4,4′−ジイソシアネート、3,3′−ジメチル
ジフェニルメタン−4,4′−ジイソシアネート、4,
4′−ジフェニルプロパンジイソシアネート等の芳香族
ポリイソシアネート類、イソホロンジイソシアネート、
テトラメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイ
ソシアネート等の脂肪族ジイソシアネート、水素添加T
DI、水素添加MDI等の脂環族ジイソシアネート等が
ある。これらは、単独または2種以上の混合物として用
いることができる。
【0010】本発明の熱可塑性ポリウレタン樹脂用組成
物を構成する(B)長鎖ポリオールとしては、エステル
系、エーテル系、ラクトン系、カーボネート系のポリオ
ール等が挙げられる。これらの分子量は、500〜10
000、好ましくは850〜5000である。エステル
系のポリオールとしては、例えばエチレングリコール、
プロピレングリコール、1、4−ブタンジオール、1,
3−ブタンジオール、1,4−ブテンジオール、1,3
−ブテンジオール、1,6−ヘキサンジオール、3−メ
チル1,5−ペンタンジオール、ネオペンチルグリコー
ル、1,5−ペンタンジオールなどの多価アルコール
と、例えば、アジピン酸、セバシン酸、アゼライン酸、
テレフタル酸、イソフタル酸、マレイン酸などの脂肪
酸、又は芳香族カルボン酸から得られるポリエステルジ
オール等が挙げられる。エーテル系のポリオールとして
は、例えば、ポリエチレングリコール、ポリプロピレン
エーテルグリコール、ポリテトラメチレンエーテルグリ
コール、ポリヘキサメチレンエーテルグリコール等のポ
リアルキレンエーテルジオールが挙げられる。ラクトン
系のポリオールとしては、例えば、ポリカポロラクトン
グリコール、ポリプロピオラクトングリコール、ポリバ
レロラクトングリコール等が挙げられる。カーボネート
系のポリオールとしては、例えば、エチレングリコー
ル、プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、
1,3−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、
メチルペンタンジオール、メチルオクタンジオール、
1,9−ノナンジオールなどの多価アルコールと、例え
ばジエチレンカーボネート、ジプロピレンカーボネート
等との脱アルコール反応により得られるポリカーボネー
トジオールが挙げられる。特に好ましいポリオールは、
ポリエステルポリオール、ポリエ−テルポリオールであ
る。
【0011】本発明の熱可塑性ポリウレタン樹脂用組成
物を構成する(C)鎖延長剤としては例えば、エチレン
グリコール、ポリプロピレングリコール、1,4−ブタ
ンジオール、1,3−ブタンジオール、1,6−ヘキサ
ンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、
1,4−ビス(β−ヒドロキシエトキシ)ベンゼン、ネ
オペンチルグリコール、メチルオクタンジオール、1,
9−ノナンジオール、ビスフェノール、ジメチロールプ
ロパン、ポリプロピレングリコーール等が挙げられる。
本発明の(B)と(C)の使用比率は、(B)mol/
(C)mol=1/0.3 〜1/4の範囲内にあり (B)長鎖ポ
リオールと(C)鎖延長剤とをブレンドした成分の水酸
基価が150〜370KOHmg/g であり、更に好ましくは
155〜360KOHmg/g であり、特に好ましくは160
〜330KOHmg/g である。
【0012】本発明の熱可塑性ポリウレタン樹脂用組成
物を用いて熱可塑性ポリウレタン樹脂を合成する方法と
しては、公知の合成方法により得ることができる、例え
ば押出し機を使用する連続合成方法、ニーダーのような
混練り槽を有するバッチ合成方法などが挙げられる。
【0013】本発明の熱可塑性ポリウレタン樹脂用組成
物、並びに該組成物を用いたポリウレタン樹脂には各種
添加剤を加えることができる。添加剤としては例えば、
成形品の着色を目的とした染料、顔料、成形品の保形性
及び曲げ強さの向上を目的としたガラ繊維などの無機フ
ィラー、射出成形時の離型性向上を目的とした滑剤、そ
の他、難燃性向上剤、帯電防止剤、防カビ剤などを使用
することができる。
【0014】本発明の熱可塑性ポリウレタン樹脂用組成
物を用いた熱間成形方法とは通常の熱可塑性樹脂を成形
加工する射出成形機、押出し成形機による成形方法であ
り、得られる成形品としては次の物が挙げられる。射出
成形においては比較的複雑な成形品が多く例えば、各種
機械部品類、各種自動車部品類、各種電気機械部品類等
が挙げられる。押出し成形においては比較的に単純な長
尺成形品が多く例えば、ベルト、シート、フィルム、ホ
ース、チューブ等が挙げられる。また、押出し成形の応
用としてはブロー成形により得られる超薄物フィルムな
ども挙げられる。
【0015】
【発明の効果】本発明が提供する優れた耐摩耗性を有す
る熱可塑性ポリウレタン樹脂用組成物、及び該組成物を
用いた成形方法並びに成形物とは、従来の4,4′−M
DIから構成されるポリウレタン樹脂成形品に比較し
て、優れた耐摩耗性を有してをり、通常の熱可塑性樹脂
を成形加工する射出成形機、押出し成形機により容易に
成形加工でき、耐熱性、機械的強度、耐薬品性などの性
質を損なうことなく、耐摩耗性を要求する全ての分野に
使用できる。
【0016】
【実施例】本発明について実施例、及び比較例により更
に詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるもの
ではない。なお、実施例、及び比較例において「部」お
よび「%」は、各々「重量部」および「重量%」を意味
する。
【0017】本発明で使用した原料を下記に示す。 MDI(1):2,2′−MDI 1.8%、 2,4′−MDI 27.0%、 4,4′−MDI 71.2%、 MDI(2):2,2′−MDI 0.9%、 2,4′−MDI 15.8%、 4,4′−MDI 83.3%、 MDI(3):2,2′−MDI 0.1%、 2,4′−MDI 1.7%、 4,4′−MDI 98.2%、 1,4−BD:1,4−ブタンジオール、東ソー製 BHEB :1,4−ビス(β−ヒドロキシエトキ
シ)ベンゼン、三井石油化学工業製 PBA−1000:ポリブチレンアジペートグリコール
(数平均分子量1000、日本ポリウレタン工業製) PTG−1000:ポリテトラメチレンエーテルグリコ
ール(数平均分子量1000、保土化学工業製)
【0018】実施例1 〔熱可塑性ポリウレタン樹脂用組成物〕(B)PBA−
1000を476部、(C)1,4−BD107部、
(A)MDI(1)417部からなる熱可塑性ポリウレ
タン樹脂用組成物を得た。熱可塑性ポリウレタン樹脂の製造 ニーダー系内にPBA−1000を476部、1,4−
BD107部を仕込み(BとCのブレンドの水酸基価は
320KOHmg/g である)、系内温度80℃に温度調節し
たのち、MDI(1)417部を仕込み樹脂化したのち
自己粉砕し熱可塑性ポリウレタン樹脂を製造した。成形品の製造 この熱可塑性ポリウレタン樹脂を構成する成分の反応モ
ル比は、NCO/OH=1.00である。この熱可塑性
ポリウレタン樹脂を押出し機シリンダー温度180℃、
アダプター温度185℃、ダイ温度190℃に温度調節
し、スクリュー回転数40rpmにてストランドペレッ
トを得た。外観クリヤーの熱可塑性ポリウレタン樹脂ペ
レットであった。次に射出成形機によりシリンダー温度
180℃、ノズル温度185℃にて120mm×120
mm、厚さ2mmの物性試験用平板を作成した。各種物
性試験の結果を表1に示す。
【0019】実施例2 ニーダー系内にPBA−1000を527部、1,4−
BD90部を仕込み(BとCのブレンドの水酸基価は2
77KOHmg/g である)、系内温度80℃に温度調節した
のち、MDI(2)383部を仕込み樹脂化したのち自
己粉砕し熱可塑性ポリウレタン樹脂を得た。この熱可塑
性ポリウレタン樹脂を構成する成分の反応モル比は、N
CO/OH=1.00である。この熱可塑性ポリウレタ
ン樹脂用組成物を押出し機シリンダー温度180℃、ア
ダプター温度185℃、ダイ温度190℃に温度調節
し、スクリュー回転数40rpmにてストランドペレッ
トを得た。外観クリヤーの熱可塑性ポリウレタン樹脂ペ
レットであった。次に射出成形機によりシリンダー温度
180℃、ノズル温度185℃にて120mm×120
mm、厚さ2mmの物性試験用平板を作成した。各種物
性試験の結果を表1に示す。
【0020】実施例3 ニーダー系内にPTG−1000を589部、BHEB
117部を仕込み(BとCのブレンドの水酸基価は18
7KOHmg/g である)、系内温度90℃に温度調節したの
ち、MDI(1)309部を仕込み樹脂化したのち自己
粉砕し熱可塑性ポリウレタン樹脂を得た。この熱可塑性
ポリウレタン樹脂を構成する成分の反応モル比は、NC
O/OH=1.05である。この熱可塑性ポリウレタン
樹脂用組成物を押出し機シリンダー温度170℃、アダ
プター温度180℃、ダイ温度190℃に温度調節し、
スクリュー回転数40rpmにてストランドペレットを
得た。外観クリヤーの熱可塑性ポリウレタン樹脂ペレッ
トであった。次に射出成形機によりシリンダー温度17
0℃、ノズル温度180℃にて120mm×120m
m、厚さ2mmの物性試験用平板を作成した。各種物性
試験の結果を表1に示す。
【0021】実施例4 ニーダー系内にPTG−1000を630部、BHEB
94部を仕込み(BとCのブレンドの水酸基価は171
KOHmg/g である)、系内温度90℃に温度調節したの
ち、MDI(2)290部を仕込み樹脂化したのち自己
粉砕し熱可塑性ポリウレタン樹脂を得た。この熱可塑性
ポリウレタン樹脂を構成する成分の反応モル比は、NC
O/OH=1.05である。この熱可塑性ポリウレタン
樹脂を押出し機シリンダー温度170℃、アダプター温
度180℃、ダイ温度190℃に温度調節し、スクリュ
ー回転数40rpmにてストランドペレットを得た。外
観クリヤーの熱可塑性ポリウレタン樹脂ペレットであっ
た。次に射出成形機によりシリンダー温度170℃、ノ
ズル温度180℃にて120mm×120mm、厚さ2
mmの物性試験用平板を作成した。各種物性試験の結果
を表1に示す。
【0022】実施例5 ニーダー系内にPTG−1000を476部、1,4−
BD107部を仕込み(BとCのブレンドの水酸基価は
320KOHmg/g である)、系内温度80℃に温度調節し
たのち、MDI(1)405部を仕込み樹脂化したのち
自己粉砕し熱可塑性ポリウレタン樹脂を得た。この熱可
塑性ポリウレタン樹脂用組成物を構成する成分の反応モ
ル比は、NCO/OH=0.97である。この熱可塑性
ポリウレタン樹脂を押出し機シリンダー温度180℃、
アダプター温度185℃、ダイ温度190℃に温度調節
し、スクリュー回転数40rpmにてストランドペレッ
トを得た。外観クリヤーの熱可塑性ポリウレタン樹脂ペ
レットであった。次に射出成形機によりシリンダー温度
180℃、ノズル温度185℃にて120mm×120
mm、厚さ2mmの物性試験用平板を作成した。各種物
性試験の結果を表1に示す。
【0023】実施例6 シリンダー温度180℃、アダプター温度185℃、ベ
ルトダイ温度190℃に温度調節した単軸押出し機のホ
ッパー部から実施例1により得た熱可塑性ポリウレタン
樹脂を投入し厚さ1mm、幅150mm、長さ5mの成
形品を得た。外観、成形性共に優れており、従来の熱可
塑性ポリウレタン樹脂を用いた成形と同様に何等問題な
く成形することができた。各種物性試験の結果を表1に
示す。
【0024】比較例1 ニーダー系内にPBA−1000を603部、1,4−
BD65部を仕込み(BとCのブレンドの水酸基価は2
22KOHmg/g である)、系内温度80℃に温度調節した
のち、MDI(3)332部を仕込み樹脂化したのち自
己粉砕し熱可塑性ポリウレタン樹脂を得た。この熱可塑
性ポリウレタン樹脂を構成する成分の反応モル比は、N
CO/OH=1.00である。この熱可塑性ポリウレタ
ン樹脂を押出し機シリンダー温度180℃、アダプター
温度185℃、ダイ温度190℃に温度調節し、スクリ
ュー回転数40rpmにてストランドペレットを得た。
外観クリヤーの熱可塑性ポリウレタン樹脂ペレットであ
った。次に射出成形機によりシリンダー温度180℃、
ノズル温度185℃にて120mm×120mm、厚さ
2mmの物性試験用平板を作成した。各種物性試験の結
果を表2に示す。
【0025】比較例2 ニーダー系内にPTG−1000を678部、BHEB
67部を仕込み(BとCのブレンドの水酸基価は153
KOHmg/g である。)、系内温度90℃に温度調節したの
ち、MDI(3)268部を仕込み樹脂化したのち自己
粉砕し熱可塑性ポリウレタン樹脂を得た。この熱可塑性
ポリウレタン樹脂を構成する成分の反応モル比は、NC
O/OH=1.05である。この熱可塑性ポリウレタン
樹脂を押出し機シリンダー温度170℃、アダプター温
度180℃、ダイ温度190℃に温度調節し、スクリュ
ー回転数40rpmにてストランドペレットを得た。次
に射出成形機によりシリンダー温度180℃、ノズル温
度185℃にて120mm×120mm、厚さ2mmの
物性試験用平板を作成した。外観クリヤーの熱可塑性ポ
リウレタン樹脂ペレットであった。各種物性試験の結果
を表2に示す。
【0026】比較例3 ニーダー系内にPBA−1000を603部、1,4−
BD65部を仕込み(BとCのブレンドの水酸基価は2
22KOHmg/g である)、系内温度80℃に温度調節した
のち、MDI(3)322部を仕込み樹脂化したのち自
己粉砕し熱可塑性ポリウレタン樹脂を得た。この熱可塑
性ポリウレタン樹脂を構成する成分の反応モル比は、N
CO/OH=0.97である。この熱可塑性ポリウレタ
ン樹脂を押出し機シリンダー温度180℃、アダプター
温度185℃、ダイ温度190℃に温度調節し、スクリ
ュー回転数40rpm にてストランドペレットを得た。外
観クリヤーの熱可塑性ポリウレタン樹脂ペレットであっ
た。次に射出成形機によりシリンダー温度180℃、ノ
ズル温度185℃にて120mm×120mm、厚さ2
mmの物性試験用平板を作成した。各種物性試験の結果
を表2に示す。
【0027】比較例4 実施例6と同様の方法にて、比較例1により得られた熱
可塑性ポリウレタン樹脂を用いて厚さ1mm、幅150
mm、長さ5mの成形品を得た。外観、成形性共に優れ
ており、従来の熱可塑性ポリウレタン樹脂を用いた成形
と同様に何等問題なく成形することができた。各種物性
試験の結果を表2に示す。
【0028】
【表1】
【0029】
【表2】
【0030】測定方法 硬度、モジュラス100%、モジュラス300%、引張
強さ、伸び、摩耗量(荷重1Kg,摩耗輪H−22;1
000回転)はJIS−K−7311に準じて行った。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 75/04 C08L 75/04 B29K 75:00

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)イソシアネート化合物、(B)長
    鎖ポリオール及び(C)鎖延長剤から成る熱可塑性ポリ
    ウレタン樹脂用組成物において、(A)イソシアネート
    化合物が、ジフェニルメタン系ジイソシアネートで4,
    4′−ジフェニルメタンジイソシアネートを50〜98
    重量%の範囲内、4,4′−以外の異性体を50〜2重
    量%の範囲内、(B)長鎖ポリオールと(C)鎖延長剤
    とをブレンドした成分の水酸基価が150〜370KO
    Hmg/gの範囲内であり、イソシアネート基(A)/
    活性水素基(B)と(C)、のモル比が0.95〜1.
    10であることを特徴とする優れた耐摩耗性を有する熱
    可塑性ポリウレタン樹脂用組成物。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の熱可塑性ポリウレタン
    樹脂用組成物を熱間成形することを特徴とする優れた耐
    摩耗性を有する熱可塑性ポリウレタン樹脂の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の熱可塑
    性ポリウレタン樹脂用組成物または熱可塑性ポリウレタ
    ン樹脂を熱間成形することを特徴とする優れた耐摩耗性
    を有する成形物。
JP8128978A 1996-04-25 1996-04-25 優れた耐摩耗性を有する熱可塑性ポリウレタン樹脂用組成物、並びに該組成物を用いた樹脂の製造方法および成形物 Pending JPH09291130A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US20190367660A1 (en) * 2017-02-13 2019-12-05 Basf Se Thermoplastic polyurethane

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US20190367660A1 (en) * 2017-02-13 2019-12-05 Basf Se Thermoplastic polyurethane

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