JP2003309997A - 電圧変換装置、電圧変換方法、電圧変換の制御をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体 - Google Patents

電圧変換装置、電圧変換方法、電圧変換の制御をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体

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JP2003309997A
JP2003309997A JP2002113426A JP2002113426A JP2003309997A JP 2003309997 A JP2003309997 A JP 2003309997A JP 2002113426 A JP2002113426 A JP 2002113426A JP 2002113426 A JP2002113426 A JP 2002113426A JP 2003309997 A JP2003309997 A JP 2003309997A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 昇圧された出力電圧が変動しても、出力電圧
が電圧指令になるように直流電圧を出力電圧に変換する
電圧変換装置を提供する。 【解決手段】 制御装置30は、昇圧コンバータ12の
出力電圧V2を電圧センサー13から受け、電圧指令と
出力電圧V2との誤差を演算し、その演算した誤差に応
じてPI制御ゲイン(比例ゲインおよび積分ゲイン)を
調整する。そして、制御装置30は、調整したPI制御
ゲインを用いてフィードバック制御を行ない、昇圧コン
バータ12は、出力電圧V2が電圧指令になるように直
流電源Bから出力された直流電圧を出力電圧V2に変換
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、直流電源からの
直流電圧を指令電圧に変換する電圧変換装置、直流電圧
を指令電圧に変換する電圧変換方法、および直流電圧を
指令電圧に変換する電圧変換の制御をコンピュータに実
行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読取
り可能な記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近、環境に配慮した自動車としてハイ
ブリッド自動車(Hybrid Vehicle)およ
び電気自動車(Electric Vehicle)が
大きな注目を集めている。そして、ハイブリッド自動車
は、一部、実用化されている。
【0003】このハイブリッド自動車は、従来のエンジ
ンに加え、直流電源とインバータとインバータによって
駆動されるモータとを動力源とする自動車である。つま
り、エンジンを駆動することにより動力源を得るととも
に、直流電源からの直流電圧をインバータによって交流
に変換し、その変換した交流によりモータを回転するこ
とによって動力源を得るものである。また、電気自動車
は、直流電源とインバータとインバータによって駆動さ
れるモータとを動力源とする自動車である。
【0004】このようなハイブリッド自動車または電気
自動車においては、直流電源からの直流電圧を昇圧コン
バータによって昇圧し、その昇圧した直流電圧がモータ
を駆動するインバータに供給される。
【0005】すなわち、ハイブリッド自動車または電気
自動車は、図33に示すモータ駆動装置を搭載してい
る。図33を参照して、モータ駆動装置300は、直流
電源Bと、システムリレーSR1,SR2と、コンデン
サC1,C2と、双方向コンバータ310と、電圧セン
サー320と、インバータ330とを備える。
【0006】直流電源Bは、直流電圧を出力する。シス
テムリレーSR1,SR2は、制御装置(図示せず)に
よってオンされると、直流電源Bからの直流電圧をコン
デンサC1に供給する。コンデンサC1は、直流電源B
からシステムリレーSR1,SR2を介して供給された
直流電圧を平滑化し、その平滑化した直流電圧を双方向
コンバータ310へ供給する。
【0007】双方向コンバータ310は、リアクトル3
11と、NPNトランジスタ312,313と、ダイオ
ード314,315とを含む。リアクトル311の一方
端は直流電源Bの電源ラインに接続され、他方端はNP
Nトランジスタ312とNPNトランジスタ313との
中間点、すなわち、NPNトランジスタ312のエミッ
タとNPNトランジスタ313のコレクタとの間に接続
される。NPNトランジスタ312,313は、電源ラ
インとアースラインとの間に直列に接続される。そし
て、NPNトランジスタ312のコレクタは電源ライン
に接続され、NPNトランジスタ313のエミッタはア
ースラインに接続される。また、各NPNトランジスタ
312,313のコレクタ−エミッタ間には、エミッタ
側からコレクタ側へ電流を流すダイオード314,31
5が配置されている。
【0008】双方向コンバータ310は、制御装置(図
示せず)によってNPNトランジスタ312,313が
オン/オフされ、コンデンサC1から供給された直流電
圧を昇圧して出力電圧をコンデンサC2に供給する。ま
た、双方向コンバータ310は、モータ駆動装置300
が搭載されたハイブリッド自動車または電気自動車の回
生制動時、交流モータM1によって発電され、インバー
タ330によって変換された直流電圧を降圧してコンデ
ンサC1へ供給する。
【0009】コンデンサC2は、双方向コンバータ31
0から供給された直流電圧を平滑化し、その平滑化した
直流電圧をインバータ330へ供給する。電圧センサー
320は、コンデンサC2の両側の電圧、すなわち、双
方向コンバータ310の出力電圧Vcを検出する。
【0010】インバータ330は、コンデンサC2から
直流電圧が供給されると制御装置(図示せず)からの制
御に基づいて直流電圧を交流電圧に変換して交流モータ
M1を駆動する。これにより、交流モータM1は、トル
ク指令値によって指定されたトルクを発生するように駆
動される。また、インバータ330は、モータ駆動装置
300が搭載されたハイブリッド自動車または電気自動
車の回生制動時、交流モータM1が発電した交流電圧を
制御装置からの制御に基づいて直流電圧に変換し、その
変換した直流電圧をコンデンサC2を介して双方向コン
バータ310へ供給する。
【0011】モータ駆動装置300においては、直流電
源Bから出力された直流電圧を昇圧して出力電圧Vcを
インバータ330へ供給するとき、電圧センサー320
が検出した出力電圧Vcが電圧指令Vdc_comにな
るようにフィードバック制御される。そして、このフィ
ードバック制御はPI制御であり、出力電圧Vcが電圧
指令Vdc_comになるようにPI制御ゲインが決定
される。
【0012】このように、従来のモータ駆動装置におい
ては、PI制御ゲインを決定し、その決定したPI制御
ゲインを用いたフィードバック制御によって、昇圧され
た出力電圧Vcが電圧指令Vdc_comになるように
制御される。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ある条件下で
PI制御ゲインを決定し、その決定したPI制御ゲイン
に固定した場合、直流電源の内部抵抗が温度変化や経年
劣化により変化したとき、双方向コンバータの出力電圧
Vcが電圧指令Vdc_comになるように制御できな
いという問題が生じる。たとえば、直流電源の内部抵抗
が小さくなった場合、双方向コンバータの出力電圧がハ
ンチング(振動)し、直流電源の内部抵抗が大きくなっ
た場合、双方向コンバータの出力電圧がオーバーシュー
トまたはアンダーシュートする。
【0014】このような問題は、双方向コンバータを構
成するリアクトルが劣化した場合にも生じる。
【0015】また、インバータ330における交流モー
タM1の制御モードには、PWM制御モード、過変調制
御モード、および矩形制御モードがある。そして、これ
らの制御モードは、インバータ330に含まれるNPN
トランジスタをオン/オフする周波数(「キャリア周波
数」と言う。以下、同じ。)が相互に異なる。
【0016】したがって、ある制御モードに適した制御
ゲインを決定し、その決定した制御ゲインに固定する
と、交流モータM1の制御モードがある制御モード以外
の制御モードに変更した場合、出力電圧のハンチング
(振動)、オーバーシュートおよびアンダーシュートが
生じるという問題がある。
【0017】そこで、この発明は、かかる問題を解決す
るためになされたものであり、その目的は、昇圧された
出力電圧またはモータの制御モードが変動しても、出力
電圧が指令電圧になるように直流電圧を出力電圧に変換
する電圧変換装置を提供することである。
【0018】また、この発明の別の目的は、昇圧された
出力電圧またはモータの制御モードが変動しても、出力
電圧が電圧指令になるように直流電圧を出力電圧に変換
する電圧変換方法を提供することである。
【0019】さらに、この発明の別の目的は、昇圧され
た出力電圧またはモータの制御モードが変動しても、出
力電圧が電圧指令になるように直流電圧を出力電圧に変
換する電圧変換の制御をコンピュータに実行させるため
のプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録
媒体を提供することである。
【0020】
【課題を解決するための手段および発明の効果】この発
明によれば、電圧変換装置は、出力電圧が指令電圧にな
るように直流電源からの直流電圧を出力電圧に変換する
電圧変換装置であって、直流電圧の電圧レベルを変えて
出力電圧を出力する電圧変換器と、電圧変換器から出力
された出力電圧を検出する検出手段と、指令電圧と検出
された出力電圧との誤差、および指令電圧の変化率を検
出し、検出した誤差および変化率に応じて出力電圧のフ
ィードバック制御における制御ゲインを調整し、その調
整した制御ゲインを用いたフィードバック制御により出
力電圧が指令電圧になるように電圧変換器を制御する制
御手段とを備える。
【0021】電圧変換器からの出力電圧の変動に応じて
フィードバック制御における制御ゲインが調整される。
そして、調整された制御ゲインを用いて出力電圧が指令
電圧になるようにフィードバック制御される。
【0022】したがって、この発明によれば、電圧変換
器の出力電圧が変動しても出力電圧を指令電圧に一致さ
せることができる。
【0023】好ましくは、検出手段は、電圧変換器への
入力電圧を検出し、その検出した入力電圧と電圧変換器
における変換比率とに基づいて出力電圧を検出する。
【0024】電圧変換器への入力電圧を検出して電圧変
換器の出力電圧が求められる。そして、出力電圧が指令
電圧に一致するようにフィードバック制御される。
【0025】したがって、この発明によれば、電圧変換
器への入力電圧が変動しても、出力電圧を指令電圧に一
致させることができる。
【0026】好ましくは、検出手段は、直流電源の温度
に基づいて直流電源から出力される直流電圧を検出し、
その検出した直流電源と電圧変換器における変換比率と
に基づいて出力電圧を検出する。
【0027】直流電源から出力される直流電圧を検出し
て電圧変換器の出力電圧が求められる。そして、出力電
圧が指令電圧に一致するようにフィードバック制御され
る。
【0028】したがって、この発明によれば、直流電源
から出力される直流電圧が変動しても出力電圧を指令電
圧に一致させることができる。
【0029】また、この発明によれば、電圧変換装置
は、出力電圧が指令電圧になるように直流電源からの直
流電圧を出力電圧に変換する電圧変換装置であって、直
流電圧の電圧レベルを変えて出力電圧を出力する電圧変
換器と、直流電源の内部抵抗の変動を検出する検出手段
と、検出された内部抵抗の変動に応じて出力電圧のフィ
ードバック制御における制御ゲインを調整し、その調整
した制御ゲインを用いたフィードバック制御により出力
電圧が指令電圧になるように電圧変換器を制御する制御
手段とを備える。
【0030】直流電源の内部抵抗の変動が検出され、そ
の検出された内部抵抗の変動に応じてフィードバック制
御における制御ゲインが調整される。そして、調整され
た制御ゲインを用いて出力電圧が指令電圧になるように
フィードバック制御される。
【0031】したがって、この発明によれば、直流電源
の内部抵抗が変動しても出力電圧を指令電圧に一致させ
ることができる。
【0032】好ましくは、制御手段は、指令電圧の変化
率が第1の基準値よりも小さく、かつ、指令電圧と出力
電圧との誤差の絶対値が第2の基準値よりも大きいとき
制御ゲインを下げる第1のゲイン調整を行ない、変化率
が第1の基準値よりも大きく、かつ、誤差の絶対値が第
2の基準値よりも大きいとき制御ゲインを上げる第2の
ゲイン調整を行ない、変化率が第1の基準値よりも小さ
く、かつ、誤差の絶対値が第2の基準値よりも小さいと
き、または変化率が第1の基準値よりも大きく、かつ、
誤差の絶対値が第2の基準値よりも小さいとき制御ゲイ
ンを保持する第3のゲイン調整を行なう。
【0033】指令電圧の変化率と、指令電圧と電圧変換
器の出力電圧との誤差とによりフィードバック制御が、
ハンチング状態、オーバーシュート状態、およびアンダ
ーシュート情報のいずれの状態であるかが検出され、そ
の検出された各状態に応じて制御ゲインが調整される。
【0034】したがって、この発明によれば、電圧変換
器の出力電圧が変動しても、出力電圧を指令電圧に一致
させるための制御ゲインを的確に設定できる。
【0035】より好ましくは、制御手段は、変化率判定
部と、誤差検出部と、制御ゲイン調整部と、制御部とを
含む。変化率判定部は、指令電圧の変化率を検出し、検
出した変化率が第1の基準値よりも小さいか否かを判定
する。誤差検出部は、指令電圧と出力電圧との誤差を検
出する。制御ゲイン調整部は、変化率判定部からの判定
結果と誤差検出部からの誤差とに基づいて第1から第3
のゲイン調整のいずれかを行なう。制御部は、制御ゲイ
ン調整部により調整された制御ゲインを用いて出力電圧
が指令電圧になるように電圧変換器を制御する。
【0036】指令電圧の変化率と、指令電圧と電圧変換
器の出力電圧との誤差とが独立に検出される。そして、
出力電圧を指令電圧に一致させるように、検出された変
化率および誤差に応じて制御ゲインが調整され、その調
整された制御ゲインを用いて出力電圧が指令電圧に一致
するようにフィードバック制御される。
【0037】したがって、この発明によれば、何らかの
要因によって出力電圧が指令電圧からずれても、的確
に、出力電圧を指令電圧に一致させることができる。
【0038】さらに好ましくは、出力電圧は、交流モー
タを駆動するインバータに入力される。
【0039】インバータは、電圧変換器からの出力電圧
を交流電圧に変換してモータを駆動する。
【0040】したがって、この発明によれば、モータの
トルクを安定させることができる。さらに、この発明に
よれば、電圧変換装置は、交流モータを駆動するための
出力電圧が指令電圧になるように直流電源からの直流電
圧を出力電圧に変換する電圧変換装置であって、直流電
圧の電圧レベルを変えて出力電圧を出力する電圧変換器
と、交流モータの制御モードを検出するモード検出手段
と、検出された制御モードに応じて出力電圧のフィード
バック制御における制御ゲインを調整し、その調整した
制御ゲインを用いたフィードバック制御により出力電圧
が指令電圧になるように電圧変換器を制御する制御手段
とを備える。
【0041】交流モータの制御モードが検出され、その
検出された制御モードに応じてフィードバック制御にお
ける制御ゲインが調整される。そして、その調整された
制御ゲインを用いて電圧変換器の出力電圧が指令電圧に
なるようにフィードバック制御される。
【0042】したがって、この発明によれば、交流モー
タの制御モードが変動しても出力電圧が指令電圧に一致
するようにフィードバック制御を行なうことができる。
【0043】さらに、この発明によれば、電圧変換装置
は、交流モータを駆動するための出力電圧が指令電圧に
なるように直流電源からの直流電圧を出力電圧に変換す
る電圧変換装置であって、直流電圧の電圧レベルを変え
て出力電圧を出力する電圧変換器と、交流モータの制御
モードを検出するモード検出手段と、電圧変換器から出
力された出力電圧を検出する電圧検出手段と、指令電圧
と検出された出力電圧との誤差、および指令電圧の変化
率を検出する検出手段と、出力電圧のフィードバック制
御における制御ゲインを検出された制御モードに好適な
制御ゲインに調整し、その調整した好適な制御ゲインを
検出された誤差および変化率に基づいて最適な制御ゲイ
ンにさらに調整し、その調整した最適な制御ゲインを用
いたフィードバック制御により出力電圧が指令電圧にな
るように電圧変換器を制御する制御手段とを備える。
【0044】交流モータの制御モードが検出され、電圧
変換器からの出力電圧のフィードバック制御における制
御ゲインが、検出された制御モードに好適な制御ゲイン
に調整される。そして、出力電圧の変動が検出され、そ
の検出された出力電圧の変動に応じて、好適な制御ゲイ
ンがさらに調整されてフィードバック制御における制御
ゲインが最適な制御ゲインに設定される。そうすると、
最適な制御ゲインを用いて出力電圧が指令電圧に一致す
るようにフィードバック制御が行なわれる。
【0045】したがって、この発明によれば、交流モー
タの制御モードの変動、または出力電圧の変動に対し
て、出力電圧を指令電圧に一致させることができる。
【0046】好ましくは、好適な制御ゲインから最適な
制御ゲインへの調整時、制御手段は、指令電圧の変化率
が第1の基準値よりも小さく、かつ、指令電圧と出力電
圧との誤差の絶対値が第2の基準値よりも大きいとき制
御ゲインを下げる第1のゲイン調整を行ない、変化率が
第1の基準値よりも大きく、かつ、誤差の絶対値が第2
の基準値よりも大きいとき制御ゲインを上げる第2のゲ
イン調整を行ない、変化率が第1の基準値よりも小さ
く、かつ、誤差の絶対値が第2の基準値よりも小さいと
き、または変化率が第1の基準値よりも大きく、かつ、
誤差の絶対値が第2の基準値よりも小さいとき制御ゲイ
ンを保持する第3のゲイン調整を行なう。
【0047】モータの各制御モードに応じて制御ゲイン
が調整され、好適な制御ゲインから最適な制御ゲインへ
の調整時、指令電圧の変化率と、指令電圧と電圧変換器
の出力電圧との誤差とによりフィードバック制御が、ハ
ンチング状態、オーバーシュート状態、およびアンダー
シュート情報のいずれの状態であるかが検出され、その
検出された各状態に応じて制御ゲインが最適な制御ゲイ
ンに調整される。
【0048】したがって、この発明によれば、交流モー
タの各制御モードにおいて、最適な制御ゲインを設定で
きる。
【0049】より好ましくは、制御手段は、指令電圧の
変化率を検出し、検出した変化率が第1の基準値よりも
小さいか否かを判定する変化率判定部と、指令電圧と出
力電圧との誤差を検出する誤差検出部と、変化率判定部
からの判定結果と誤差検出部からの誤差とに基づいて第
1から第3のゲイン調整のいずれかを行なう制御ゲイン
調整部と、制御ゲイン調整部により調整された制御ゲイ
ンを用いて出力電圧が指令電圧になるように電圧変換器
を制御する制御部とを含む。
【0050】指令電圧の変化率と、指令電圧と電圧変換
器の出力電圧との誤差とが独立に検出される。そして、
出力電圧を指令電圧に一致させるように、検出された変
化率および誤差に応じて制御ゲインが最適な制御ゲイン
に調整され、その調整された最適な制御ゲインを用いて
出力電圧が指令電圧に一致するようにフィードバック制
御される。
【0051】したがって、この発明によれば、交流モー
タの各制御モードにおいて、何らかの要因によって出力
電圧が指令電圧からずれても、的確に、出力電圧を指令
電圧に一致させることができる。
【0052】さらに好ましくは、モード検出手段は、キ
ャリア周波数が異なる制御モードを検出する。
【0053】キャリア周波数の異なる制御モードが検出
され、その検出された制御モードに応じて制御ゲインが
調整される。
【0054】したがって、交流モータの制御モードがキ
ャリア周波数の異なる制御モード間で変化しても出力電
圧が指令電圧に一致するようにフィードバック制御でき
る。
【0055】さらに好ましくは、制御手段は、検出され
た制御モードのキャリア周波数に応じて制御ゲインを調
整する。
【0056】フィードバック制御における制御ゲイン
が、検出された制御モードにおけるキャリア周波数に適
した制御ゲインに調整される。
【0057】したがって、この発明によれば、電圧変換
器の出力電圧を指令電圧にすみやかに一致させることが
できる。
【0058】さらに好ましくは、制御手段は、検出され
た制御モードのキャリア周波数が高くなるに従って制御
ゲインをキャリア周波数が低いときの制御ゲインよりも
大きい制御ゲインに調整する。
【0059】ハンチング、オーバーシュート、およびア
ンダーシュートが生じないようにフィードバック制御に
おける制御ゲインが調整される。
【0060】したがって、この発明によれば、交流モー
タの制御モードがキャリア周波数の異なる制御モード間
で切換わっても電圧変換器の出力電圧を指令電圧にすみ
やかに一致させることができる。
【0061】さらに好ましくは、モード検出手段は、複
数の交流モータに対応する複数の制御モードを検出し、
制御手段は、検出された複数の制御モードに応じて制御
ゲインを調整する。
【0062】制御ゲインが、複数の交流モータの制御モ
ードに適するように調整される。したがって、この発明
によれば、電圧変換器の出力電圧が複数の交流モータの
駆動に用いられる場合にも、出力電圧を指令電圧にスム
ーズに一致させることができる。
【0063】さらに好ましくは、制御手段は、検出され
た複数の制御モードの組合わせに応じて決定されるフィ
ードバック制御における電力変動を検出し、その検出し
た電力変動に応じて制御ゲインを調整する。
【0064】複数の交流モータの各々の制御モードが切
換わることにより生じるフィードバック制御における電
力変動が検出される。そして、その検出された電力変動
によって制御ゲインが調整される。
【0065】したがって、この発明によれば、複数の交
流モータの全体の制御モードに適合するように制御ゲイ
ンを調整できる。
【0066】さらに好ましくは、制御手段は、検出され
た電力変動が大きいほど制御ゲインの下げ幅を大きくし
て制御ゲインを調整する。
【0067】複数の交流モータの制御モードが切換わる
ことにより電力が変動し、その変動後の電力に適合する
ように制御ゲインが調整される。
【0068】したがって、この発明によれば、複数の交
流モータにおいて制御モードが切換わっても電圧変換器
の出力電圧を指令電圧にスムーズに一致させることがで
きる。
【0069】さらに好ましくは、モード検出手段は、交
流モータの回転数と交流モータのトルクとを受け、その
受けた回転数およびトルクに基づいて制御モードを検出
する。
【0070】交流モータの回転数および交流モータのト
ルクは、交流モータの制御モードによって異なる。した
がって、交流モータの制御モードが交流モータのトルク
と交流モータの回転数とにより検出される。
【0071】したがって、この発明によれば、複数の交
流モータの制御モードを正確に検出できる。
【0072】さらに好ましくは、モード検出手段は、交
流モータの回転数と交流モータのトルクとの関係を示す
マップを保持し、受けた回転数およびトルクが含まれる
マップの領域を検出することにより制御モードを検出す
る。
【0073】トルクと回転数との関係を示すマップを参
照して各交流モータの制御モードが検出される。
【0074】したがって、この発明によれば、複数の交
流モータの制御モードを迅速に検出できる。
【0075】さらに好ましくは、制御ゲインは、フィー
ドバック制御におけるPI制御ゲインである。
【0076】フィードバック制御における積分ゲインお
よび比例ゲインが調整される。したがって、この発明に
よれば、電圧変換器の出力電圧を指令電圧に正確に一致
させることができる。
【0077】さらに好ましくは、交流モータは、車両用
モータである。電圧変換器の出力電圧は、車両に搭載さ
れる交流モータの駆動用に用いられる。
【0078】したがって、この発明によれば、車両の駆
動輪を安定して駆動できる。さらに、この発明によれ
ば、電圧変換方法は、出力電圧が指令電圧になるように
直流電源からの直流電圧を出力電圧に変換する電圧変換
方法であって、出力電圧を検出する第1のステップと、
指令電圧と出力電圧との誤差、および指令電圧の変化率
を検出する第2のステップと、変化率および誤差に基づ
いて出力電圧のフィードバック制御における制御ゲイン
を調整する第3のステップと、調整された制御ゲインを
用いたフィードバック制御により出力電圧が指令電圧に
なるように直流電圧を出力電圧に変換する第4のステッ
プとを含む。
【0079】出力電圧が変動しても、出力電圧が指令電
圧に一致するようにフィードバック制御される。
【0080】したがって、この発明によれば、安定して
出力電圧を出力できる。好ましくは、第1のステップ
は、直流電圧を出力電圧へ変換する電圧変換器へ入力さ
れる入力電圧を検出する第1のサブステップと、検出さ
れた入力電圧と電圧変換器における変換比率とに基づい
て出力電圧を検出する第2のサブステップとを含む。
【0081】電圧変換器への入力電圧が検出され、その
検出された入力電圧と、既知の電圧変換率とを用いて電
圧変換器の出力電圧が検出される。
【0082】したがって、この発明によれば、電圧変換
器への入力電圧の変動に対して、出力電圧が指令電圧に
一致するようにフィードバック制御を行なうことができ
る。
【0083】好ましくは、第1のステップは、直流電源
の温度を検出し、その検出した温度に基づいて直流電圧
を出力電圧へ変換する電圧変換器へ入力される入力電圧
を検出する第1のサブステップと、検出された入力電圧
と、電圧変換器における変換比率とに基づいて出力電圧
を検出する第2のサブステップとを含む。
【0084】直流電源の温度により直流電源から出力さ
れる直流電圧が求められる。そして、求められた直流電
圧、すなわち、電圧変換器の入力電圧と電圧変換率とに
より電圧変換器の出力電圧が検出される。
【0085】したがって、この発明によれば、直流電源
の温度変化に起因して電圧変換器への入力電圧が変動し
ても、出力電圧が指令電圧に一致するようにフィードバ
ック制御を行なうことができる。
【0086】より好ましくは、第3のステップにおい
て、指令電圧の変化率が第1の基準値よりも小さく、か
つ、指令電圧と出力電圧との誤差の絶対値が第2の基準
値よりも大きいとき制御ゲインは下げられ、変化率が第
1の基準値よりも大きく、かつ、誤差の絶対値が第2の
基準値よりも大きいとき制御ゲインは上げられ、変化率
が第1の基準値よりも小さく、かつ、誤差の絶対値が第
2の基準値よりも小さいとき、または変化率が第1の基
準値よりも大きく、かつ、誤差の絶対値が第2の基準値
よりも小さいとき制御ゲインは保持される。
【0087】指令電圧の変化率と、指令電圧と電圧変換
器の出力電圧との誤差とによりフィードバック制御が、
ハンチング状態、オーバーシュート状態、およびアンダ
ーシュート情報のいずれの状態であるかが検出され、そ
の検出された各状態に応じて制御ゲインが調整される。
【0088】したがって、この発明によれば、電圧変換
器の出力電圧が変動しても、出力電圧を指令電圧に一致
させるための制御ゲインを的確に設定できる。
【0089】さらに、この発明によれば、電圧変換方法
は、交流モータを駆動するための出力電圧が指令電圧に
なるように直流電源からの直流電圧を出力電圧に変換す
る電圧変換方法であって、交流モータの制御モードを検
出する第1のステップと、検出された制御モードに応じ
て出力電圧のフィードバック制御における制御ゲインを
調整する第2のステップと、調整された制御ゲインを用
いたフィードバック制御により出力電圧が指令電圧にな
るように直流電圧を出力電圧に変換する第3のステップ
とを含む。
【0090】交流モータの制御モードが検出され、その
検出された制御モードに応じてフィードバック制御にお
ける制御ゲインが調整される。そして、その調整された
制御ゲインを用いて電圧変換器の出力電圧が指令電圧に
なるようにフィードバック制御される。
【0091】したがって、この発明によれば、交流モー
タの制御モードが変動しても出力電圧が指令電圧に一致
するようにフィードバック制御を行なうことができる。
【0092】さらに、この発明によれば、電圧変換方法
は、交流モータを駆動するための出力電圧が指令電圧に
なるように直流電源からの直流電圧を出力電圧に変換す
る電圧変換方法であって、交流モータの制御モードを検
出する第1のステップと、出力電圧のフィードバック制
御における制御ゲインを検出された制御モードに好適な
制御ゲインに調整する第2のステップと、出力電圧を検
出する第3のステップと、指令電圧と出力電圧との誤
差、および指令電圧の変化率を検出する第4のステップ
と、検出された変化率および誤差に基づいて好適な制御
ゲインを最適な制御ゲインに調整する第5のステップ
と、調整された最適な制御ゲインを用いたフィードバッ
ク制御により出力電圧が指令電圧になるように直流電圧
を出力電圧に変換する第6のステップとを含む。
【0093】交流モータの制御モードが検出され、電圧
変換器から出力される出力電圧のフィードバック制御に
おける制御ゲインが、検出された制御モードに好適な制
御ゲインに調整される。そして、出力電圧の変動が検出
され、その検出された出力電圧の変動に応じて、好適な
制御ゲインがさらに調整されてフィードバック制御にお
ける制御ゲインが最適な制御ゲインに設定される。そう
すると、最適な制御ゲインを用いて出力電圧が指令電圧
に一致するようにフィードバック制御が行なわれる。
【0094】したがって、この発明によれば、交流モー
タの制御モードの変動、または出力電圧の変動に対し
て、出力電圧を指令電圧に一致させることができる。
【0095】好ましくは、第5のステップにおいて、指
令電圧の変化率が第1の基準値よりも小さく、かつ、指
令電圧と出力電圧との誤差の絶対値が第2の基準値より
も大きいとき好適な制御ゲインは下げられて最適な制御
ゲインに調整され、変化率が第1の基準値よりも大き
く、かつ、誤差の絶対値が第2の基準値よりも大きいと
き好適な制御ゲインは上げられて最適な制御ゲインに調
整され、変化率が第1の基準値よりも小さく、かつ、誤
差の絶対値が第2の基準値よりも小さいとき、または変
化率が第1の基準値よりも大きく、かつ、誤差の絶対値
が第2の基準値よりも小さいとき好適な制御ゲインは保
持されて最適な制御ゲインに調整される。
【0096】モータの各制御モードに応じて制御ゲイン
が調整され、好適な制御ゲインから最適な制御ゲインへ
の調整時、指令電圧の変化率と、指令電圧と電圧変換器
の出力電圧との誤差とによりフィードバック制御が、ハ
ンチング状態、オーバーシュート状態、およびアンダー
シュート情報のいずれの状態であるかが検出され、その
検出された各状態に応じて制御ゲインが最適な制御ゲイ
ンに調整される。
【0097】したがって、この発明によれば、交流モー
タの各制御モードにおいて、最適な制御ゲインを設定で
きる。
【0098】より好ましくは、第1のステップにおいて
検出される制御モードは、キャリア周波数が異なる制御
モードである。
【0099】キャリア周波数の異なる制御モードが検出
され、その検出された制御モードに応じて制御ゲインが
調整される。
【0100】したがって、交流モータの制御モードがキ
ャリア周波数の異なる制御モード間で変化しても出力電
圧が指令電圧に一致するようにフィードバック制御でき
る。
【0101】さらに好ましくは、第1のステップにおい
て検出される制御モードは、複数の交流モータに対する
複数の制御モードであり、第2のステップにおいて制御
ゲインは、検出された複数の制御モードに応じて調整さ
れる。
【0102】制御ゲインが、複数の交流モータの制御モ
ードに適するように調整される。したがって、この発明
によれば、電圧変換器の出力電圧が複数の交流モータの
駆動に用いられる場合にも、出力電圧を指令電圧にスム
ーズに一致させることができる。
【0103】さらに好ましくは、第1のステップにおい
て、制御モードは、交流モータの回転数およびトルクに
基づいて検出される。
【0104】交流モータの回転数および交流モータのト
ルクは、交流モータの制御モードによって異なる。した
がって、交流モータの制御モードが交流モータのトルク
と交流モータの回転数とにより検出される。
【0105】したがって、この発明によれば、交流モー
タの制御モードを正確に検出できる。
【0106】さらに好ましくは、制御ゲインは、フィー
ドバック制御におけるPI制御ゲインである。
【0107】フィードバック制御における積分ゲインお
よび比例ゲインが調整される。したがって、この発明に
よれば、電圧変換器の出力電圧を指令電圧に正確に一致
させることができる。
【0108】さらに、この発明によれば、出力電圧が指
令電圧になるように直流電源からの直流電圧を出力電圧
に変換する電圧変換の制御をコンピュータに実行させる
ためのプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な
記録媒体は、出力電圧を検出する第1のステップと、指
令電圧と出力電圧との誤差、および指令電圧の変化率を
検出する第2のステップと、変化率および誤差に基づい
て出力電圧のフィードバック制御における制御ゲインを
調整する第3のステップと、調整された制御ゲインを用
いたフィードバック制御により出力電圧が指令電圧にな
るように直流電圧を出力電圧に変換させる第4のステッ
プとをコンピュータに実行させるためのプログラムを記
録したコンピュータ読取り可能な記録媒体である。
【0109】記録媒体に記録されたプログラムがコンピ
ュータによって実行されると、出力電圧の変動が検出さ
れ、その検出された出力電圧の変動に応じて出力電圧の
フィードバック制御における制御ゲインが調整される。
そして、その調整された制御ゲインを用いて出力電圧が
指令電圧に一致するようにフィードバック制御が行なわ
れる。
【0110】したがって、この発明によれば、安定した
出力電圧が出力されるように制御できる。
【0111】好ましくは、第1のステップは、直流電圧
を出力電圧へ変換する電圧変換器へ入力される入力電圧
を検出する第1のサブステップと、検出された入力電圧
と電圧変換器における変換比率とに基づいて出力電圧を
検出する第2のサブステップとを含む。
【0112】コンピュータによりプログラムが実行され
ると、電圧変換器への入力電圧が検出され、その検出さ
れた入力電圧と、既知の電圧変換率とを用いて電圧変換
器の出力電圧が検出される。
【0113】したがって、この発明によれば、電圧変換
器への入力電圧の変動に対して、出力電圧が指令電圧に
一致するようにフィードバック制御を行なうことができ
る。
【0114】より好ましくは、第1のステップは、直流
電源の温度を検出し、その検出した温度に基づいて直流
電圧を出力電圧へ変換する電圧変換器へ入力される入力
電圧を検出する第1のサブステップと、検出された入力
電圧と、電圧変換器における変換比率とに基づいて出力
電圧を検出する第2のサブステップとを含む。
【0115】コンピュータによりプログラムが実行され
ると、直流電源の温度により直流電源から出力される直
流電圧が求められる。そして、求められた直流電圧、す
なわち、電圧変換器の入力電圧と電圧変換率とにより電
圧変換器の出力電圧が検出される。
【0116】したがって、この発明によれば、直流電源
の温度変化に起因して電圧変換器への入力電圧が変動し
ても、出力電圧が指令電圧に一致するようにフィードバ
ック制御を行なうことができる。
【0117】さらに好ましくは、第3のステップにおい
て、指令電圧の変化率が第1の基準値よりも小さく、か
つ、指令電圧と出力電圧との誤差の絶対値が第2の基準
値よりも大きいときPI制御ゲインは下げられ、変化率
が第1の基準値よりも大きく、かつ、誤差の絶対値が第
2の基準値よりも大きいときPI制御ゲインは上げら
れ、変化率が第1の基準値よりも小さく、かつ、誤差の
絶対値が第2の基準値よりも小さいとき、または変化率
が第1の基準値よりも大きく、かつ、誤差の絶対値が第
2の基準値よりも小さいときPI制御ゲインは保持され
る。
【0118】コンピュータによりプログラムが実行され
ると、指令電圧の変化率と、指令電圧と電圧変換器の出
力電圧との誤差とによりフィードバック制御が、ハンチ
ング状態、オーバーシュート状態、およびアンダーシュ
ート情報のいずれの状態であるかが検出され、その検出
された各状態に応じて制御ゲインが調整される。
【0119】したがって、この発明によれば、電圧変換
器の出力電圧が変動しても、出力電圧を指令電圧に一致
させるための制御ゲインを的確に設定できる。
【0120】さらに、この発明によれば、交流モータを
駆動するための出力電圧が指令電圧になるように直流電
源からの直流電圧を出力電圧に変換する電圧変換の制御
をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録し
たコンピュータ読取り可能な記録媒体は、交流モータの
制御モードを検出する第1のステップと、検出された制
御モードに応じて出力電圧のフィードバック制御におけ
る制御ゲインを調整する第2のステップと、調整された
制御ゲインを用いたフィードバック制御により出力電圧
が指令電圧になるように直流電圧を出力電圧に変換する
第3のステップとをコンピュータに実行させるためのプ
ログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体
である。
【0121】コンピュータによりプログラムが実行され
ると、交流モータの制御モードが検出され、その検出さ
れた制御モードに応じてフィードバック制御における制
御ゲインが調整される。そして、その調整された制御ゲ
インを用いて電圧変換器の出力電圧が指令電圧になるよ
うにフィードバック制御される。
【0122】したがって、この発明によれば、交流モー
タの制御モードが変動しても出力電圧が指令電圧に一致
するようにフィードバック制御を行なうことができる。
【0123】さらに、この発明によれば、交流モータを
駆動するための出力電圧が指令電圧になるように直流電
源からの直流電圧を出力電圧に変換する電圧変換の制御
をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録し
たコンピュータ読取り可能な記録媒体は、交流モータの
制御モードを検出する第1のステップと、出力電圧のフ
ィードバック制御における制御ゲインを検出された制御
モードに好適な制御ゲインに調整する第2のステップ
と、出力電圧を検出する第3のステップと、指令電圧と
出力電圧との誤差、および指令電圧の変化率を検出する
第4のステップと、検出された変化率および誤差に基づ
いて好適な制御ゲインを最適な制御ゲインに調整する第
5のステップと、調整された最適な制御ゲインを用いた
フィードバック制御により出力電圧が指令電圧になるよ
うに直流電圧を出力電圧に変換する第6のステップとを
コンピュータに実行させるためのプログラムを記録した
コンピュータ読取り可能な記録媒体である。
【0124】コンピュータによりプログラムが実行され
ると、交流モータの制御モードが検出され、電圧変換器
から出力される出力電圧のフィードバック制御における
制御ゲインが、検出された制御モードに好適な制御ゲイ
ンに調整される。そして、出力電圧の変動が検出され、
その検出された出力電圧の変動に応じて、好適な制御ゲ
インがさらに調整されてフィードバック制御における制
御ゲインが最適な制御ゲインに設定される。そうする
と、最適な制御ゲインを用いて出力電圧が指令電圧に一
致するようにフィードバック制御が行なわれる。
【0125】したがって、この発明によれば、交流モー
タの制御モードの変動、または出力電圧の変動に対し
て、出力電圧を指令電圧に一致させることができる。
【0126】好ましくは、第5のステップにおいて、指
令電圧の変化率が第1の基準値よりも小さく、かつ、指
令電圧と出力電圧との誤差の絶対値が第2の基準値より
も大きいとき好適な制御ゲインは下げられて最適な制御
ゲインに調整され、変化率が第1の基準値よりも大き
く、かつ、誤差の絶対値が第2の基準値よりも大きいと
き好適な制御ゲインは上げられて最適な制御ゲインに調
整され、変化率が第1の基準値よりも小さく、かつ、誤
差の絶対値が第2の基準値よりも小さいとき、または変
化率が第1の基準値よりも大きく、かつ、誤差の絶対値
が第2の基準値よりも小さいとき好適な制御ゲインは保
持されて最適な制御ゲインに調整される。
【0127】コンピュータによりプログラムが実行され
ると、モータの各制御モードに応じて制御ゲインが調整
され、好適な制御ゲインから最適な制御ゲインへの調整
時、指令電圧の変化率と、指令電圧と電圧変換器の出力
電圧との誤差とによりフィードバック制御が、ハンチン
グ状態、オーバーシュート状態、およびアンダーシュー
ト情報のいずれの状態であるかが検出され、その検出さ
れた各状態に応じて制御ゲインが最適な制御ゲインに調
整される。
【0128】したがって、この発明によれば、交流モー
タの各制御モードにおいて、最適な制御ゲインを設定で
きる。
【0129】より好ましくは、第1のステップにおいて
検出される制御モードは、キャリア周波数の異なる制御
モードである。
【0130】コンピュータによりプログラムが実行され
ると、キャリア周波数の異なる制御モードが検出され、
その検出された制御モードに応じて制御ゲインが調整さ
れる。
【0131】したがって、交流モータの制御モードがキ
ャリア周波数の異なる制御モード間で変化しても出力電
圧が指令電圧に一致するようにフィードバック制御でき
る。
【0132】さらに好ましくは、第1のステップにおい
て検出される制御モードは、複数の交流モータに対する
複数の制御モードであり、第2のステップにおいて制御
ゲインは、検出された複数の制御モードに応じて調整さ
れる。
【0133】コンピュータによりプログラムが実行され
ると、制御ゲインが、複数の交流モータの制御モードに
適するように調整される。
【0134】したがって、この発明によれば、電圧変換
器の出力電圧が複数の交流モータの駆動に用いられる場
合にも、出力電圧を指令電圧にスムーズに一致させるこ
とができる。
【0135】さらに好ましくは、第1のステップにおい
て、制御モードは、交流モータの回転数およびトルクに
基づいて検出される。
【0136】交流モータの回転数および交流モータのト
ルクは、交流モータの制御モードによって異なる。した
がって、コンピュータによりプログラムが実行される
と、交流モータの制御モードが交流モータのトルクと交
流モータの回転数とにより検出される。
【0137】したがって、この発明によれば、交流モー
タの制御モードを正確に検出できる。
【0138】さらに好ましくは、制御ゲインは、フィー
ドバック制御におけるPI制御ゲインである。
【0139】コンピュータによりプログラムが実行され
ると、フィードバック制御における積分ゲインおよび比
例ゲインが調整される。
【0140】したがって、この発明によれば、電圧変換
器の出力電圧を指令電圧に正確に一致させることができ
る。
【0141】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または
相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
【0142】[実施の形態1]図1を参照して、この発
明の実施の形態1による電圧変換装置を備えたモータ駆
動装置100は、直流電源Bと、電圧センサー10,1
1,13と、システムリレーSR1,SR2と、コンデ
ンサC1,C2と、昇圧コンバータ12と、インバータ
14と、電流センサー24と、制御装置30とを備え
る。交流モータM1は、ハイブリッド自動車または電気
自動車の駆動輪を駆動するためのトルクを発生するため
の駆動モータである。あるいは、このモータはエンジン
にて駆動される発電機の機能を持つように、そして、エ
ンジンに対して電動機として動作し、たとえば、エンジ
ン始動を行ない得るようなものとしてハイブリッド自動
車に組み込まれるようにしてもよい。
【0143】昇圧コンバータ12は、リアクトルL1
と、NPNトランジスタQ1,Q2と、ダイオードD
1,D2とを含む。リアクトルL1の一方端は直流電源
Bの電源ラインに接続され、他方端はNPNトランジス
タQ1とNPNトランジスタQ2との中間点、すなわ
ち、NPNトランジスタQ1のエミッタとNPNトラン
ジスタQ2のコレクタとの間に接続される。NPNトラ
ンジスタQ1,Q2は、電源ラインとアースラインとの
間に直列に接続される。そして、NPNトランジスタQ
1のコレクタは電源ラインに接続され、NPNトランジ
スタQ2のエミッタはアースラインに接続される。ま
た、各NPNトランジスタQ1,Q2のコレクタ−エミ
ッタ間には、エミッタ側からコレクタ側へ電流を流すダ
イオードD1,D2が配置されている。
【0144】インバータ14は、U相アーム15と、V
相アーム16と、W相アーム17とから成る。U相アー
ム15、V相アーム16、およびW相アーム17は、電
源ラインとアースとの間に並列に設けられる。
【0145】U相アーム15は、直列接続されたNPN
トランジスタQ3,Q4から成り、V相アーム16は、
直列接続されたNPNトランジスタQ5,Q6から成
り、W相アーム17は、直列接続されたNPNトランジ
スタQ7,Q8から成る。また、各NPNトランジスタ
Q3〜Q8のコレクタ−エミッタ間には、エミッタ側か
らコレクタ側へ電流を流すダイオードD3〜D8がそれ
ぞれ接続されている。
【0146】各相アームの中間点は、交流モータM1の
各相コイルの各相端に接続されている。すなわち、交流
モータM1は、3相の永久磁石モータであり、U,V,
W相の3つのコイルの一端が中点に共通接続されて構成
され、U相コイルの他端がNPNトランジスタQ3,Q
4の中間点に、V相コイルの他端がNPNトランジスタ
Q5,Q6の中間点に、W相コイルの他端がNPNトラ
ンジスタQ7,Q8の中間点にそれぞれ接続されてい
る。
【0147】直流電源Bは、ニッケル水素またはリチウ
ムイオン等の二次電池から成る。電圧センサー10は、
直流電源Bから出力される電圧V1を検出し、その検出
した電圧V1を制御装置30へ出力する。システムリレ
ーSR1,SR2は、制御装置30からの信号SEによ
りオンされる。コンデンサC1は、直流電源Bから供給
された直流電圧を平滑化し、その平滑化した直流電圧を
昇圧コンバータ12へ供給する。
【0148】昇圧コンバータ12は、コンデンサC1か
ら供給された直流電圧を昇圧してコンデンサC2へ供給
する。より具体的には、昇圧コンバータ12は、制御装
置30から信号PWUを受けると、信号PWUによって
NPNトランジスタQ2がオンされた期間に応じて直流
電圧を昇圧してコンデンサC2に供給する。この場合、
NPNトランジスタQ1は、信号PWUによってオフさ
れている。また、昇圧コンバータ12は、制御装置30
から信号PWDを受けると、コンデンサC2を介してイ
ンバータ14から供給された直流電圧を降圧して直流電
源Bを充電する。
【0149】コンデンサC2は、昇圧コンバータ12か
らの直流電圧を平滑化し、その平滑化した直流電圧をイ
ンバータ14へ供給する。電圧センサー13は、コンデ
ンサC2の両端の電圧、すなわち、昇圧コンバータ12
の出力電圧V2(インバータ14への入力電圧に相当す
る。以下同じ。)を検出し、その検出した出力電圧V2
を制御装置30へ出力する。
【0150】インバータ14は、コンデンサC2から直
流電圧が供給されると制御装置30からの信号PWMI
に基づいて直流電圧を交流電圧に変換して交流モータM
1を駆動する。これにより、交流モータM1は、トルク
指令値TRによって指定されたトルクを発生するように
駆動される。また、インバータ14は、モータ駆動装置
100が搭載されたハイブリッド自動車または電気自動
車の回生制動時、交流モータM1が発電した交流電圧を
制御装置30からの信号PWMCに基づいて直流電圧に
変換し、その変換した直流電圧をコンデンサC2を介し
て昇圧コンバータ12へ供給する。なお、ここで言う回
生制動とは、ハイブリッド自動車または電気自動車を運
転するドライバーによるフットブレーキ操作があった場
合の回生発電を伴う制動や、フットブレーキを操作しな
いものの、走行中にアクセルペダルをオフすることで回
生発電をさせながら車両を減速(または加速の中止)さ
せることを含む。
【0151】電流センサー24は、交流モータM1に流
れるモータ電流MCRTを検出し、その検出したモータ
電流MCRTを制御装置30へ出力する。
【0152】制御装置30は、外部に設けられたECU
(Electrical Control Unit)
から入力されたトルク指令値TRおよびモータ回転数M
RN、電圧センサー10からの電圧V1、電圧センサー
13からの出力電圧V2、および電流センサー24から
のモータ電流MCRTに基づいて、後述する方法により
昇圧コンバータ12を駆動するための信号PWUとイン
バータ14を駆動するための信号PWMIとを生成し、
その生成した信号PWUおよび信号PWMIをそれぞれ
昇圧コンバータ12およびインバータ14へ出力する。
【0153】信号PWUは、昇圧コンバータ12がコン
デンサC1からの直流電圧を出力電圧V2に変換する場
合に昇圧コンバータ12を駆動するための信号である。
そして、制御装置30は、昇圧コンバータ12が直流電
圧を出力電圧V2に変換する場合に、出力電圧V2をフ
ィードバック制御し、出力電圧V2が指令された電圧指
令Vdc_comになるように昇圧コンバータ12を駆
動するための信号PWUを生成する。信号PWUの生成
方法については後述する。
【0154】また、制御装置30は、ハイブリッド自動
車または電気自動車が回生制動モードに入ったことを示
す信号を外部のECUから受けると、交流モータM1で
発電された交流電圧を直流電圧に変換するための信号P
WMCを生成してインバータ14へ出力する。この場
合、インバータ14のNPNトランジスタQ4,Q6,
Q8は信号PWMCによってスイッチング制御される。
すなわち、交流モータM1のU相で発電されるときNP
NトランジスタQ6,Q8がオンされ、V相で発電され
るときNPNトランジスタQ4,Q8がオンされ、W相
で発電されるときNPNトランジスタQ4,Q6がオン
される。これにより、インバータ14は、交流モータM
1で発電された交流電圧を直流電圧に変換して昇圧コン
バータ12へ供給する。
【0155】さらに、制御装置30は、ハイブリッド自
動車または電気自動車が回生制動モードに入ったことを
示す信号を外部のECUから受けると、インバータ14
から供給された直流電圧を降圧するための信号PWDを
生成し、その生成した信号PWDを昇圧コンバータ12
へ出力する。これにより、交流モータM1が発電した交
流電圧は、直流電圧に変換され、降圧されて直流電源B
に供給される。
【0156】さらに、制御装置30は、システムリレー
SR1,SR2をオンするための信号SEを生成してシ
ステムリレーSR1,SR2へ出力する。
【0157】図2は、制御装置30の機能ブロック図で
ある。図2を参照して、制御装置30は、モータトルク
制御手段301と、電圧変換制御手段302とを含む。
モータトルク制御手段301は、トルク指令値TR、直
流電源Bの出力電圧V1、モータ電流MCRT、モータ
回転数MRNおよび昇圧コンバータ12の出力電圧V2
に基づいて、交流モータM1の駆動時、後述する方法に
より昇圧コンバータ12のNPNトランジスタQ1,Q
2をオン/オフするための信号PWUと、インバータ1
4のNPNトランジスタQ3〜Q8をオン/オフするた
めの信号PWMIとを生成し、その生成した信号PWU
および信号PWMIをそれぞれ昇圧コンバータ12およ
びインバータ14へ出力する。
【0158】電圧変換制御手段302は、回生制動時、
ハイブリッド自動車または電気自動車が回生制動モード
に入ったことを示す信号RGEを外部のECUから受け
ると、交流モータM1が発電した交流電圧を直流電圧に
変換するための信号PWMCを生成してインバータ14
へ出力する。
【0159】また、電圧変換制御手段302は、回生制
動時、信号RGEを外部のECUから受けると、インバ
ータ14から供給された直流電圧を降圧するための信号
PWDを生成して昇圧コンバータ12へ出力する。この
ように、昇圧コンバータ12は、直流電圧を降圧するた
めの信号PWDにより電圧を降下させることもできるの
で、双方向コンバータの機能を有するものである。
【0160】図3は、モータトルク制御手段301の機
能ブロック図である。図3を参照して、モータトルク制
御手段301は、モータ制御用相電圧演算部40と、イ
ンバータ用PWM信号変換部42と、インバータ入力電
圧指令演算部50と、フィードバック電圧指令演算部5
2と、デューティー比変換部54とを含む。
【0161】モータ制御用相電圧演算部40は、昇圧コ
ンバータ12の出力電圧V2、すなわち、インバータ1
4への入力電圧を電圧センサー13から受け、交流モー
タM1の各相に流れるモータ電流MCRTを電流センサ
ー24から受け、トルク指令値TRを外部ECUから受
ける。そして、モータ制御用相電圧演算部40は、これ
らの入力される信号に基づいて、交流モータM1の各相
のコイルに印加する電圧を計算し、その計算した結果を
インバータ用PWM信号変換部42へ供給する。インバ
ータ用PWM信号変換部42は、モータ制御用相電圧演
算部40から受けた計算結果に基づいて、実際にインバ
ータ14の各NPNトランジスタQ3〜Q8をオン/オ
フする信号PWMIを生成し、その生成した信号PWM
Iをインバータ14の各NPNトランジスタQ3〜Q8
へ出力する。
【0162】これにより、各NPNトランジスタQ3〜
Q8は、スイッチング制御され、交流モータM1が指令
されたトルクを出すように交流モータM1の各相に流す
電流を制御する。このようにして、モータ駆動電流が制
御され、トルク指令値TRに応じたモータトルクが出力
される。
【0163】一方、インバータ入力電圧指令演算部50
は、トルク指令値TRおよびモータ回転数MRNに基づ
いてインバータ入力電圧の最適値(目標値)、すなわ
ち、電圧指令Vdc_comを演算し、その演算した電
圧指令Vdc_comをフィードバック電圧指令演算部
52へ出力する。
【0164】フィードバック電圧指令演算部52は、電
圧センサー13からの昇圧コンバータ12の出力電圧V
2と、インバータ入力電圧指令演算部50からの電圧指
令Vdc_comとに基づいて、後述する方法によって
フィードバック電圧指令Vdc_com_fbを演算
し、その演算したフィードバック電圧指令Vdc_co
m_fbをデューティー比変換部54へ出力する。
【0165】デューティー比変換部54は、電圧センサ
ー10からのバッテリ電圧V1と、フィードバック電圧
指令演算部52からのフィードバック電圧指令Vdc_
com_fbとに基づいて、電圧センサー13からの出
力電圧V2を、フィードバック電圧指令演算部52から
のフィードバック電圧指令Vdc_com_fbに設定
するためのデューティー比を演算し、その演算したデュ
ーティー比に基づいて昇圧コンバータ12のNPNトラ
ンジスタQ1,Q2をオン/オフするための信号PWU
を生成する。そして、デューティー比変換部54は、生
成した信号PWUを昇圧コンバータ12のNPNトラン
ジスタQ1,Q2へ出力する。
【0166】なお、昇圧コンバータ12の下側のNPN
トランジスタQ2のオンデューティーを大きくすること
によりリアクトルL1における電力蓄積が大きくなるた
め、より高電圧の出力を得ることができる。一方、上側
のNPNトランジスタQ1のオンデューティーを大きく
することにより電源ラインの電圧が下がる。そこで、N
PNトランジスタQ1,Q2のデューティー比を制御す
ることで、電源ラインの電圧を直流電源Bの出力電圧以
上の任意の電圧に制御可能である。
【0167】図4を参照して、フィードバック電圧指令
演算部52は、減算器521と、変化率判定部522
と、電圧誤差判定部523と、PI制御ゲイン決定部5
24と、PI制御器525とを含む。減算器521は、
インバータ入力電圧指令演算部50からの電圧指令Vd
c_comと電圧センサー13からの出力電圧V2とを
受け、電圧指令Vdc_comから出力電圧V2を減算
する。そして、減算器521は、減算した結果を誤差Δ
Vdcとして変化率判定部522およびPI制御器52
5へ出力する。
【0168】変化率判定部522は、インバータ入力電
圧指令演算部50からの電圧指令Vdc_comと、減
算器521からの誤差ΔVdcとを受け、電圧指令Vd
c_comの変化率を検出する。そして、変化率判定部
522は、検出した電圧指令Vdc_comの変化率が
基準値STD1よりも小さいか否かを判定し、その判定
結果と誤差ΔVdcとを電圧誤差判定部523へ出力す
る。この場合、変化率判定部522は、過去の電圧指令
Vdc_comを記憶しており、新たに電圧指令Vdc
_comを受けると、過去の電圧指令Vdc_comを
参照して電圧指令Vdc_comの変化率を検出する。
また、変化率判定部522は、電圧指令Vdc_com
の変化率が基準値STD1よりも小さいとき判定結果D
E1を電圧誤差判定部523へ出力し、電圧指令Vdc
_comの変化率が基準値STD1よりも大きいとき判
定結果DE2を電圧誤差判定部523へ出力する。
【0169】電圧誤差判定部523は、変化率判定部5
32から受けた誤差ΔVdcの絶対値を演算し、その演
算した絶対値|ΔVdc|が基準値STD2よりも大き
いか否かを判定する。そして、電圧誤差判定部523
は、電圧指令Vdc_comの変化率が基準値STD1
よりも小さいことを示す判定結果DE1を変化率判定部
522から受け、かつ、絶対値|ΔVdc|が基準値S
TD2よりも大きいとき、PI制御ゲインを下げるため
の信号GDWNを生成してPI制御ゲイン決定部524
へ出力する。また、電圧誤差判定部523は、判定結果
DE1を変化率判定部522から受け、かつ、絶対値|
ΔVdc|が基準値STD2よりも小さいとき、PI制
御ゲインを保持するための信号GHLDを生成してPI
制御ゲイン決定部524へ出力する。さらに、電圧誤差
判定部523は、電圧指令Vdc_comの変化率が基
準値STD1よりも大きいことを示す判定結果DE2を
変化率判定部522から受け、かつ、絶対値|ΔVdc
|が基準値STD2よりも大きいとき、PI制御ゲイン
を上げるための信号GUPを生成してPI制御ゲイン決
定部524へ出力する。さらに、電圧誤差判定部523
は、判定結果DE2を変化率判定部522から受け、か
つ、絶対値|ΔVdc|が基準値STD2よりも小さい
とき、PI制御ゲインを保持するための信号GHLDを
生成してPI制御ゲイン決定部524へ出力する。
【0170】PI制御ゲイン決定部524は、信号GD
WNを電圧誤差判定部523から受けると、PI制御ゲ
インを所定値だけ下げ、その下げたPI制御ゲインをP
I制御器525へ出力する。この場合、PI制御ゲイン
決定部524は、比例ゲインと積分ゲインの両方を所定
値だけ下げる。また、PI制御ゲイン決定部524は、
信号GHLDを電圧誤差判定部523から受けると、P
I制御ゲインを変更せずに、既にフィードバック制御に
用いているPI制御ゲインをPI制御器525へ出力す
る。この場合、PI制御ゲイン決定部524は、比例ゲ
インと積分ゲインの両方とも変更しない。さらに、PI
制御ゲイン決定部524は、信号GUPを電圧誤差判定
部523から受けると、PI制御ゲインを所定値だけ上
げ、その上げたPI制御ゲインをPI制御器525へ出
力する。この場合、PI制御ゲイン決定部524は、比
例ゲインと積分ゲインの両方を所定値だけ上げる。
【0171】PI制御器525は、PI制御ゲイン決定
部524から受けたPI制御ゲインおよび誤差ΔVdc
に基づいてフィードバック電圧指令Vdc_com_f
bを演算する。具体的には、PI制御器525は、PI
制御ゲイン決定部524から受けた比例ゲインPG、積
分ゲインIGおよび誤差ΔVdcを次式へ代入してフィ
ードバック電圧指令Vdc_com_fbを演算する。
【0172】
【数1】
【0173】デューティー比変換部54は、コンバータ
用デューティー比演算部541と、コンバータ用PWM
信号変換部542とを含む。コンバータ用デューティー
比演算部541は、電圧センサー10からのバッテリ電
圧V1と、PI制御器525からのフィードバック電圧
指令Vdc_com_fbとに基づいて、電圧センサー
13からの出力電圧V2を、フィードバック電圧指令V
dc_com_fbに設定するためのデューティー比を
演算する。コンバータ用PWM信号変換部542は、コ
ンバータ用デューティー比演算部541からのデューテ
ィー比に基づいて昇圧コンバータ12のNPNトランジ
スタQ1,Q2をオン/オフするための信号PWUを生
成する。そして、コンバータ用PWM信号変換部542
は、生成した信号PWUを昇圧コンバータ12のNPN
トランジスタQ1,Q2へ出力する。そして、昇圧コン
バータ12のNPNトランジスタQ1,Q2は、信号P
WUに基づいてオン/オフされる。これによって、昇圧
コンバータ12は、出力電圧V2が電圧指令Vdc_c
omになるように直流電圧を出力電圧V2に変換する。
【0174】このようにして、制御装置30のモータト
ルク制御手段301は、外部のECUからトルク指令値
TRを受けると、昇圧コンバータ12の出力電圧V2が
トルク指令値TRに基づいて演算された電圧指令Vdc
_comになるように直流電圧から出力電圧V2への昇
圧コンバータ12における電圧変換をフィードバック制
御し、トルク指令値TRのトルクを交流モータM1が発
生するようにインバータ14を制御する。これにより、
交流モータM1は、トルク指令値TRによって指定され
たトルクを発生する。
【0175】直流電源Bの内部抵抗や昇圧コンバータ1
2のリアクトルL1が経年劣化しないとき、PI制御ゲ
インを一定値に保持すれば昇圧コンバータ12の出力電
圧V2は電圧指令Vdc_comに設定される。しか
し、直流電源Bの内部抵抗、または昇圧コンバータ12
のリアクトルL1が変化すると、昇圧コンバータ12の
出力電圧V2は電圧指令Vdc_comからずれる。
【0176】モータトルク制御手段301のフィードバ
ック電圧指令演算部52は、上述したように電圧指令V
dc_comと昇圧コンバータ12の出力電圧V2との
誤差ΔVdcを演算するため、誤差ΔVdcを演算する
ことは出力電圧V2の変動を検出することに相当する。
すなわち、電圧指令Vdc_comからの出力電圧V2
のずれは、出力電圧V2の変動に起因して生じるため、
出力電圧V2の変動量は、電圧指令Vdc_comから
の出力電圧V2のずれ量である誤差ΔVdcに等しくな
る。
【0177】そして、誤差ΔVdcに基づいてPI制御
ゲインを調整し、その調整したPI制御ゲインに基づい
てフィードバック電圧指令Vdc_com_fbを演算
するため、フィードバック電圧指令Vdc_com_f
bは、直流電源Bの内部抵抗の変化または昇圧コンバー
タ12のリアクトルL1の変化によって出力電圧V2が
変動した場合に、変動した出力電圧V2を電圧指令Vd
c_comに設定するための電圧指令である。したがっ
て、演算された信号PWUは、出力電圧V2の変動を考
慮したものであり、昇圧コンバータ12のNPNトラン
ジスタQ1,Q2は、信号PWUに基づいてオン/オフ
されることにより、昇圧コンバータ12は、出力電圧V
2が変動しても、出力電圧V2が電圧指令Vdc_co
mになるように直流電圧を出力電圧V2に変換する。
【0178】このように、この発明においては、昇圧コ
ンバータ12の出力電圧V2の変動を検出し、その検出
した出力電圧V2の変動に基づいてPI制御ゲインを調
整してフィードバック制御を行なうことを特徴とする。
これにより、直流電源Bの内部抵抗、または昇圧コンバ
ータ12のリアクトルL1が変化した場合でも、出力電
圧V2が電圧指令Vdc_comになるように直流電圧
を出力電圧V2に変換可能である。
【0179】なお、昇圧コンバータ12の出力電圧V2
の変動は、上述したように直流電源Bの内部抵抗の変動
によって生じるので、昇圧コンバータ12の出力電圧V
2の変動に基づいてPI制御ゲインを調整することは、
直流電源Bの内部抵抗の変動に基づいてPI制御ゲイン
を調整することに相当する。
【0180】図5を参照して、昇圧コンバータ12にお
ける直流電圧から出力電圧V2への電圧変換を制御する
動作について説明する。動作がスタートすると、PI制
御ゲインの初期値が入力される(ステップS1)。これ
により、PI制御ゲインは初期化される。そして、フィ
ードバック電圧指令演算部52の減算器521は、イン
バータ入力電圧指令演算部50から電圧指令Vdc_c
omを受け、電圧センサー13から昇圧コンバータ12
の出力電圧V2を受ける。そして、減算器521は、電
圧指令Vdc_comから出力電圧V2を減算して誤差
ΔVdcを演算する(ステップS2)。
【0181】その後、変化率判定部522は、インバー
タ入力電圧指令演算部50から電圧指令Vdc_com
を受け、その受けた電圧指令Vdc_comの変化率を
検出する。そして、変化率判定部522は、検出した電
圧指令Vdc_comの変化率が基準値STD1よりも
小さいか否かを判定し(ステップS3)、電圧指令Vd
c_comの変化率が基準値STD1よりも小さいとき
判定結果DE1および誤差ΔVdcを電圧誤差判定部5
23へ出力し、電圧指令Vdc_comの変化率が基準
値STD1よりも大きいとき判定結果DE2および誤差
ΔVdcを電圧誤差判定部523へ出力する。
【0182】電圧指令Vdc_comの変化率が基準値
STD1よりも小さいか否かを判定することは、出力電
圧V2を電圧指令Vdc_comに設定する制御系が、
操作量が小さい制御モードなのか、操作量が大きい制御
モードなのかを判定することに相当する。電圧指令Vd
c_comの変化率が基準値STD1よりも小さい場
合、電圧指令Vdc_comと出力電圧V2との差は相
対的に小さくなり、出力電圧V2を電圧指令Vdc_c
omに近づけるための操作量は小さくなる。
【0183】一方、電圧指令Vdc_comの変化率が
基準値STD1よりも大きい場合、電圧指令Vdc_c
omと出力電圧V2との差は相対的に大きくなり、出力
電圧V2を電圧指令Vdc_comに近づけるための操
作量が大きくなるからである。
【0184】電圧誤差判定部523は、変換率判定部5
22から判定結果DE1および誤差ΔVdcを受けた場
合、すなわち、ステップS3において、電圧指令Vdc
_comの変化率が基準値STD1よりも小さいと判定
された場合、誤差ΔVdcの絶対値|ΔVdc|を演算
し、その演算した絶対値|ΔVdc|が基準値STD2
よりも大きいか否かを判定する(ステップS4)。
【0185】誤差ΔVdcの絶対値|ΔVdc|が基準
値STD2よりも大きいことは、目標値である電圧指令
Vdc_comを中心にして出力電圧V2が上下に変化
していること、すなわち、出力電圧V2がハンチング
(振動)していることに相当する。そして、これは、P
I制御ゲインが大きいことに起因する。したがって、電
圧誤差判定部523は、絶対値|ΔVdc|が基準値S
TD2よりも大きい場合、制御系はPI制御ゲインが大
きすぎて(高すぎて)発振していると判定する。また、
誤差ΔVdcの絶対値|ΔVdc|が基準値STD2よ
りも小さいことは、目標値である電圧指令Vdc_co
mと出力電圧V2とのずれ量は小さく、出力電圧V2が
ハンチング(振動)に到らないことに相当する。したが
って、電圧誤差判定部523は、絶対値|ΔVdc|が
基準値STD2よりも小さい場合、発振していないと判
定する。
【0186】誤差ΔVdcの絶対値|ΔVdc|が基準
値STD2よりも大きいことは、直流電源Bの内部抵抗
が小さくなったこと、または昇圧コンバータ12のリア
クトルL1が大きくなったことに起因して生じる。した
がって、ステップS4において、絶対値|ΔVdc|が
基準値STD2よりも大きいか否かを判定することは、
直流電源Bの内部抵抗が小さくなったこと、または昇圧
コンバータ12のリアクトルL1が大きくなったことに
起因して出力電圧V2が所定値よりも大きく変動したか
否かを判定することに相当する。
【0187】電圧誤差判定部523は、絶対値|ΔVd
c|が基準値STD2よりも大きいと判定した場合、す
なわち、PI制御ゲインが大きすぎて(高すぎて)発振
していると判定した場合、PI制御ゲインを下げるため
の信号GDWNを生成してPI制御ゲイン決定部524
へ出力する。また、電圧誤差判定部523は、絶対値|
ΔVdc|が基準値STD2よりも小さいと判定した場
合、すなわち、制御系が発振していないと判定した場
合、前回のPI制御ゲインを保持するための信号GHL
Dを生成してPI制御ゲイン決定部524へ出力する。
【0188】PI制御ゲイン決定部524は、信号GD
WNを電圧誤差判定部523から受けると、PI制御ゲ
インの比例ゲインと積分ゲインとを所定値だけ下げる
(ステップS5)。このゲインを下げるときの所定値
は、たとえば、5%であるが一般的には、直流電圧を出
力電圧V2に変換する昇圧コンバータ12の負荷を考慮
して決定される。
【0189】また、PI制御ゲイン決定部524は、信
号GHLDを電圧誤差判定部523から受けると、PI
制御ゲインの比例ゲインおよび積分ゲインを前回の値に
設定する(ステップS6)。そして、PI制御ゲイン決
定部524は、決定したPI制御ゲインをPI制御器5
25へ出力する。
【0190】一方、電圧誤差判定部523は、変換率判
定部522から判定結果DE2および誤差ΔVdcを受
けた場合、すなわち、ステップS3において、電圧指令
Vdc_comの変化率が基準値STD1よりも大きい
と判定された場合、誤差ΔVdcの絶対値|ΔVdc|
を演算し、その演算した絶対値|ΔVdc|が基準値S
TD2よりも大きいか否かを判定する(ステップS
7)。
【0191】この場合、誤差ΔVdcの絶対値|ΔVd
c|が基準値STD2よりも大きいことは、出力電圧V
2が目標値である電圧指令Vdc_comから大きくず
れていること、すなわち、出力電圧V2が電圧指令Vd
c_comに対して追従遅れが生じていることに相当す
る。そして、これは、PI制御ゲインが小さいことに起
因する。したがって、電圧誤差判定部523は、絶対値
|ΔVdc|が基準値STD2よりも大きい場合、制御
系はPI制御ゲインが小さすぎて(低すぎて)追従遅れ
が生じていると判定する。また、誤差ΔVdcの絶対値
|ΔVdc|が基準値STD2よりも小さいことは、目
標値である電圧指令Vdc_comと出力電圧V2との
ずれ量は小さく、出力電圧V2が電圧指令Vdc_co
mに対して追従遅れに到らないことに相当する。したが
って、電圧誤差判定部523は、絶対値|ΔVdc|が
基準値STD2よりも小さい場合、追従遅れが生じてい
ないと判定する。
【0192】この場合、誤差ΔVdcの絶対値|ΔVd
c|が基準値STD2よりも大きいことは、直流電源B
の内部抵抗が大きくなったこと、または昇圧コンバータ
12のリアクトルL1が小さくなったことに起因して生
じる。したがって、ステップS7において、絶対値|Δ
Vdc|が基準値STD2よりも大きいか否かを判定す
ることは、直流電源Bの内部抵抗が大きくなったこと、
または昇圧コンバータ12のリアクトルL1が小さくな
ったことに起因して出力電圧V2が所定値よりも大きく
変動したか否かを判定することに相当する。
【0193】電圧誤差判定部523は、絶対値|ΔVd
c|が基準値STD2よりも大きいと判定した場合、す
なわち、PI制御ゲインが小さすぎて(低すぎて)追従
遅れが生じていると判定した場合、PI制御ゲインを上
げるための信号GUPを生成してPI制御ゲイン決定部
524へ出力する。また、電圧誤差判定部523は、絶
対値|ΔVdc|が基準値STD2よりも小さいと判定
した場合、すなわち、制御系に追従遅れが生じていない
と判定した場合、前回のPI制御ゲインを保持するため
の信号GHLDを生成してPI制御ゲイン決定部524
へ出力する。
【0194】PI制御ゲイン決定部524は、信号GU
Pを電圧誤差判定部523から受けると、PI制御ゲイ
ンの比例ゲインと積分ゲインとを所定値だけ上げる(ス
テップS8)。
【0195】また、PI制御ゲイン決定部524は、信
号GHLDを電圧誤差判定部523から受けると、PI
制御ゲインの比例ゲインおよび積分ゲインを前回の値に
設定する(ステップS6)。そして、PI制御ゲイン決
定部524は、決定したPI制御ゲインをPI制御器5
25へ出力する。
【0196】その後、PI制御器525は、ステップS
5,S6,S8において決定されたPI制御ゲインおよ
び誤差ΔVdcを上記の式(1)に代入してフィードバ
ック電圧指令Vdc_com_fbを演算し、その演算
したフィードバック電圧指令Vdc_com_fbをデ
ューティー比変換部54のコンバータ用デューティー比
演算部541へ出力する(ステップS9)。
【0197】そうすると、コンバータ用デューティー比
演算部541は、フィードバック電圧指令Vdc_co
m_fb、および電圧センサー10からのバッテリ電圧
V1に基づいて、電圧センサー13からの出力電圧V2
を、フィードバック電圧指令Vdc_com_fbに設
定するためのデューティー比を演算する(ステップS1
0)。そして、コンバータ用PWM信号変換部542
は、コンバータ用デューティー比演算部541からのデ
ューティー比に基づいて昇圧コンバータ12のNPNト
ランジスタQ1,Q2をオン/オフするための信号PW
Uを生成する。
【0198】コンバータ用PWM信号変換部542は、
生成した信号PWUを昇圧コンバータ12のNPNトラ
ンジスタQ1,Q2へ出力する(ステップS11)。そ
して、昇圧コンバータ12のNPNトランジスタQ1,
Q2は、信号PWUに基づいてオン/オフされ、昇圧コ
ンバータ12の出力電圧V2が電圧指令Vdc_com
に近づくように制御される。
【0199】その後、ステップS2〜S11が繰返し実
行され、最終的に、昇圧コンバータ12は、出力電圧V
2が電圧指令Vdc_comになるように直流電圧を出
力電圧V2に変換する。
【0200】このように、この発明においては、直流電
源Bの内部抵抗の変化、または昇圧コンバータ12のリ
アクトルL1の変化に起因した出力電圧V2の変動を検
出し(ステップS4,S7参照)、その検出した出力電
圧V2の変動値に応じてPI制御ゲイン(比例ゲインお
よび積分ゲイン)を調整する(ステップS5,S6,S
8参照)ことを特徴とする。
【0201】そして、出力電圧V2の変動値に応じて調
整されたPI制御ゲインを用いてフィードバック制御を
行なうことにより、直流電源Bの内部抵抗の変化または
昇圧コンバータ12のリアクトルL1の変化が生じて
も、出力電圧V2を電圧指令Vdc_comに設定可能
である。
【0202】再び、図1を参照して、モータ駆動装置1
00における動作について説明する。制御装置30は、
外部のECUからトルク指令値TRが入力されると、シ
ステムリレーSR1,SR2をオンするための信号SE
を生成してシステムリレーSR1,SR2へ出力すると
ともに、交流モータM1がトルク指令値TRを発生する
ように昇圧コンバータ12およびインバータ14を制御
するための信号PWUおよび信号PWMIを生成してそ
れぞれ昇圧コンバータ12およびインバータ14へ出力
する。
【0203】そして、直流電源Bは直流電圧を出力し、
システムリレーSR1,SR2は直流電圧をコンデンサ
C1へ供給する。コンデンサC1は、供給された直流電
圧を平滑化し、その平滑化した直流電圧を昇圧コンバー
タ12へ供給する。
【0204】そうすると、昇圧コンバータ12のNPN
トランジスタQ1,Q2は、制御装置30からの信号P
WUに応じてオン/オフされ、直流電圧を出力電圧V2
に変換してコンデンサC2に供給する。電圧センサー1
3は、コンデンサC2の両端の電圧である出力電圧V2
を検出し、その検出した出力電圧V2を制御装置30へ
出力する。
【0205】制御装置30は、上述したように、電圧指
令Vdc_comと出力電圧V2との誤差ΔVdcを演
算し、その演算した誤差ΔVdcに応じてPI制御ゲイ
ンを調整する。そして、制御装置30は、調整したPI
制御ゲインを用いたフィードバック制御を行ない、出力
電圧V2が電圧指令Vdc_comになるように直流電
圧から出力電圧V2への電圧変換を制御する信号PWU
を生成して昇圧コンバータ12へ出力する。これによっ
て、昇圧コンバータ12は、出力電圧V2が電圧指令V
dc_comになるように直流電圧を出力電圧V2に変
換する。
【0206】コンデンサC2は、昇圧コンバータ12か
ら供給された直流電圧を平滑化してインバータ14へ供
給する。インバータ14のNPNトランジスタQ3〜Q
8は、制御装置30からの信号PWMIに従ってオン/
オフされ、インバータ14は、直流電圧を交流電圧に変
換し、トルク指令値TRによって指定されたトルクを交
流モータM1が発生するように交流モータM1のU相、
V相、W相の各相に所定の交流電流を流す。これによ
り、交流モータM1は、トルク指令値TRによって指定
されたトルクを発生する。
【0207】モータ駆動装置100が搭載されたハイブ
リッド自動車または電気自動車が回生制動モードになっ
た場合、制御装置30は、回生制動モードになったこと
を示す信号を外部のECUから受け、信号PWMCおよ
び信号PWDを生成してそれぞれインバータ14および
昇圧コンバータ12へ出力する。
【0208】交流モータM1は、交流電圧を発電し、そ
の発電した交流電圧をインバータ14へ供給する。そし
て、インバータ14は、制御装置30からの信号PWM
Cに従って、交流電圧を直流電圧に変換し、その変換し
た直流電圧をコンデンサC2を介して昇圧コンバータ1
2へ供給する。
【0209】昇圧コンバータ12は、制御装置30から
の信号PWDに従って直流電圧を降圧して直流電源Bに
供給し、直流電源Bを充電する。
【0210】このように、モータ駆動装置100におい
ては、直流電源Bの内部抵抗または昇圧コンバータ12
のリアクトルL1が変化した場合でも、昇圧コンバータ
12の出力電圧V2が電圧指令Vdc_comになるよ
うに直流電源Bからの直流電圧が出力電圧V2に変換さ
れ、その変換された直流電圧はコンデンサC2を介して
インバータ14へ供給され、トルク指令値TRによって
指定されたトルクを発生するように交流モータM1が駆
動される。また、回生制動モードにおいては、交流モー
タM1が発電した電力によって直流電源Bが充電される
ようにモータ駆動装置100が駆動する。
【0211】なお、図5に示すフローチャートのステッ
プS4,S7において、出力電圧V2の変動を検出する
ことは、出力電圧V2が変動する原因となる直流電源B
の内部抵抗の変化、または昇圧コンバータ12のリアク
トルL1の変化を検出することに相当する。
【0212】また、この発明においては、昇圧コンバー
タ12、制御装置30のフィードバック電圧指令演算部
52およびデューティー比変換部54は、「電圧変換装
置」を構成する。
【0213】さらに、この発明においては、フィードバ
ック電圧指令演算部52およびデューティー比変換部5
4は、電圧変換器として昇圧コンバータ12を制御する
「制御手段」を構成する。
【0214】さらに、この発明による電圧変換方法は、
図5に示すフローチャートに従ってフィードバック制御
を行ない、直流電圧を出力電圧V2に変換する電圧変換
方法である。
【0215】さらに、フィードバック電圧指令演算部5
2およびデューティー比変換部54におけるフィードバ
ック制御は、実際にはCPU(Central Pro
cessing Unit)によって行なわれ、CPU
は、図5に示すフローチャートの各ステップを備えるプ
ログラムをROM(Read Only Memor
y)から読出し、その読出したプログラムを実行して図
5に示すフローチャートに従って直流電圧から出力電圧
V2への電圧変換を制御する。したがって、ROMは、
図5に示すフローチャートの各ステップを備えるプログ
ラムを記録したコンピュータ(CPU)読取り可能な記
録媒体に相当する。
【0216】実施の形態1によれば、電圧変換装置は、
昇圧コンバータの出力電圧の変動値を検出し、その検出
した変動値に応じてPI制御ゲインを調整して出力電圧
が電圧指令になるように直流電圧から出力電圧への電圧
変換を制御する制御手段を備えるので、直流電源の内部
抵抗または昇圧コンバータのリアクトルが経年変化した
場合でも、出力電圧を電圧指令に設定することができ
る。
【0217】[実施の形態2]図6を参照して、実施の
形態2による電圧変換装置を備えるモータ駆動装置10
0Aは、モータ駆動装置100の制御装置30を制御装
置30Aに代え、電圧センサー11を追加したものであ
り、その他はモータ駆動装置100と同じである。
【0218】電圧センサー11は、昇圧コンバータ12
への入力電圧V3を検出し、その検出した入力電圧V3
を制御装置30Aへ出力する。
【0219】図7を参照して、制御装置30Aは、制御
装置30のモータトルク制御手段301をモータトルク
制御手段301Aに代えたものであり、その他は、制御
装置30と同じである。
【0220】モータトルク制御手段301Aは、モータ
トルク制御手段301と同じ方法により信号PWMIを
生成してインバータ14へ出力するとともに、後述する
ように、昇圧コンバータ12への入力電圧V3に基づい
て信号PWUを生成し、その生成した信号PWUを昇圧
コンバータ12へ出力する。
【0221】図8を参照して、モータトルク制御手段3
01Aは、モータトルク制御手段301のフィードバッ
ク電圧指令演算部52をフィードバック電圧指令演算部
52Aに代えたものであり、その他はモータトルク制御
手段301と同じである。
【0222】フィードバック電圧指令演算部52Aは、
インバータ入力電圧指令演算部50からの電圧指令Vd
c_comと電圧センサー11からのコンバータ入力電
圧V3とに基づいてフィードバック電圧指令Vdc_c
om_fbを演算する。
【0223】図9を参照して、フィードバック電圧指令
演算部52Aは、フィードバック電圧指令演算部52に
出力電圧生成部526を追加したものであり、その他
は、フィードバック電圧指令演算部52と同じである。
なお、フィードバック電圧指令演算部52Aにおいて
は、コンバータ用デューティー比演算部541は、演算
したデューティー比をコンバータ用PWM信号変換部5
42および出力電圧生成部526へ出力する。
【0224】出力電圧生成部526は、電圧センサー1
1からのコンバータ入力電圧V3と、コンバータ用デュ
ーティー比演算部541からのデューティー比とに基づ
いて出力電圧V2を生成し、その生成した出力電圧V2
を減算器521へ出力する。具体的には、出力電圧生成
部526は、コンバータ入力電圧V3とオンデューティ
ー比との積を演算することにより出力電圧V2を生成す
る。
【0225】なお、出力電圧生成部526は、電圧セン
サー13から昇圧コンバータ12の出力電圧Vdcを受
け、コンバータ入力電圧V3とオンデューティー比との
積を演算することにより求めた出力電圧V2を、昇圧コ
ンバータ12の出力電圧Vdcと比較し、演算により求
めた出力電圧V2が出力電圧Vdcに一致することを確
認する。ただし、この確認は一度行なえばよく、継続し
て行なう必要はない。
【0226】出力電圧生成部526が出力電圧V2を生
成した後は、実施の形態1において説明した動作に従っ
て出力電圧V2が電圧指令Vdc_comになるように
フィードバック制御が行なわれる。
【0227】この実施の形態2においては、昇圧コンバ
ータ12への入力電圧V3を検出し、その検出した入力
電圧V3に基づいて演算した出力電圧V2が電圧指令V
dc_comになるようにフィードバック制御が行なわ
れるため、直流電源Bの内部抵抗の変化に起因した出力
電圧V2の電圧指令Vdc_comからのずれが補正さ
れることになる。
【0228】図10を参照して、実施の形態2における
電圧変換の制御動作について説明する。図10に示すフ
ローチャートは、図5に示すフローチャートのステップ
S1とステップS2との間にステップS1aを挿入した
ものであり、その他は図5に示すフローチャートと同じ
である。
【0229】ステップS1の後、出力電圧生成部526
は、電圧センサー11からのコンバータ入力電圧V3と
コンバータ用デューティー比演算部541からのデュー
ティー比との積を演算することにより出力電圧V2を生
成する(ステップS1a)。その後、実施の形態1にお
いて説明したように、ステップS2〜ステップS11が
実行される。そして、ステップS11の後、ステップS
1a〜ステップS11が繰返し実行される。
【0230】このように、実施の形態2においては、昇
圧コンバータ12への入力電圧V3を検出することによ
り、直流電源Bの内部抵抗の変化に起因した入力電圧V
3の変動を検出する。そして、検出した入力電圧V3に
基づいて出力電圧V2を求めるので、入力電圧V3の変
動を検出することは出力電圧V2の変動を検出すること
に相当する。
【0231】その他は、実施の形態1と同じである。実
施の形態2によれば、電圧変換装置は、昇圧コンバータ
の入力電圧の変動値を検出し、その検出した入力電圧の
変動値に基づいて昇圧コンバータの出力電圧の変動値を
検出し、検出した変動値に応じてPI制御ゲインを調整
して出力電圧が電圧指令になるように直流電圧から出力
電圧への電圧変換を制御する制御手段を備えるので、直
流電源の内部抵抗が経年変化した場合でも、出力電圧を
電圧指令に設定することができる。
【0232】[実施の形態3]図11を参照して、実施
の形態3によるモータ駆動装置100Bは、モータ駆動
装置100の制御装置30を制御装置30Bに代え、温
度センサー10Aおよび電流センサー25を追加したも
のであり、その他はモータ駆動装置100と同じであ
る。
【0233】温度センサー10Aは、直流電源Bの温度
TBを検出し、その検出した温度TBを制御装置30B
へ出力する。電流センサー25は、直流電源Bの電源電
流Ibを検出し、その検出した電源電流Ibを制御装置
30Bへ出力する。
【0234】図12を参照して、制御装置30Bは、制
御装置30のモータトルク制御手段301をモータトル
ク制御手段301Bに代えたものであり、その他は、制
御装置30と同じである。
【0235】モータトルク制御手段301Bは、モータ
トルク制御手段301と同じ方法によって信号PWMI
を生成するとともに、後述するように、直流電源Bの内
部抵抗の変動に伴う直流電源Bの電源電圧の変動を検出
し、その検出した電源電圧の変動に基づいて信号PWU
を生成し、その生成した信号PWUを昇圧コンバータ1
2へ出力する。
【0236】図13を参照して、モータトルク制御手段
301Bは、モータトルク制御手段301のフィードバ
ック電圧指令演算部52をフィードバック電圧指令演算
部52Bに代えたものであり、その他はモータトルク制
御手段301と同じである。
【0237】フィードバック電圧指令演算部52Bは、
インバータ入力電圧指令演算部50からの電圧指令Vd
c_comと温度センサー10Aからの温度TBと電流
センサー25からの電源電流Ibとに基づいてフィード
バック電圧指令Vdc_com_fbを演算し、その演
算したフィードバック電圧指令Vdc_com_fbを
デューティー比変換部54へ出力する。
【0238】図14を参照して、フィードバック電圧指
令演算部52Bは、フィードバック電圧指令演算部52
に出力電圧生成部527を追加したものであり、その他
はフィードバック電圧指令演算部52と同じである。な
お、コンバータ用デューティー比演算部541は、演算
したデューティー比をコンバータ用PWM信号変換部5
42および出力電圧生成部527へ出力する。
【0239】出力電圧生成部527は、温度センサー1
0Aからのバッテリ温度TBと電流センサー25からの
電源電流Ibとコンバータ用デューティー比演算部54
1からのデューティー比とに基づいて昇圧コンバータ1
2の出力電圧V2を演算し、その演算した出力電圧V2
を減算器521へ出力する。
【0240】出力電圧生成部527における出力電圧V
2の生成について説明する。直流電源Bの起電力をVb
0、直流電源Bの内部抵抗をRb、直流電源Bの電源電
圧をVbとすると、電源電圧Vbは次式により表され
る。
【0241】
【数2】
【0242】内部抵抗Rbは、たとえば、直流電源Bの
温度TBと図13に示す関係を有する。したがって、出
力電圧生成部527は、図15に示す内部抵抗Rbと温
度TBとの関係をマップとして保持しており、温度セン
サー10Aからの温度TBを受けて、保持したマップか
ら直流電源Bの内部抵抗Rbを求める。そして、起電力
Vb0は予め解かっているため、出力電圧生成部527
は、起電力Vb0と、求めた内部抵抗Rbと、電流セン
サー25からの電源電流Ibとを式(2)に代入するこ
とにより電源電圧Vbを演算する。
【0243】そして、出力電圧生成部527は、演算し
た電源電圧Vbを昇圧コンバータ12の入力電圧V3と
して、入力電圧V3とデューティー比との積を演算して
昇圧コンバータ12の出力電圧V2を生成し、その生成
した出力電圧V2を減算器521へ出力する。
【0244】なお、出力電圧生成部527は、電圧セン
サー13から昇圧コンバータ12の出力電圧Vdcを受
け、上述した方法により求めた出力電圧V2が出力電圧
Vdcに一致するか否かを確認する。この確認は、一度
行なえばよく、継続して行なう必要はない。
【0245】出力電圧生成部527が出力電圧V2を生
成した後は、実施の形態1において説明した動作に従っ
て出力電圧V2が電圧指令Vdc_comになるように
フィードバック制御が行なわれる。
【0246】この実施の形態3においては、直流電源B
の温度TBを検出し、その検出した温度TBに基づいて
直流電源Bの内部抵抗Rb、および電源電圧Vbを求
め、その求めた電源電圧Vbを昇圧コンバータ12への
入力電圧V3として出力電圧V2を演算し、その演算し
た出力電圧V2が電圧指令Vdc_comになるように
フィードバック制御が行なわれるため、直流電源Bの内
部抵抗の変化に起因した出力電圧V2の電圧指令Vdc
_comからのずれが補正されることになる。
【0247】図16を参照して、実施の形態3における
電圧変換の制御動作について説明する。図16に示すフ
ローチャートは、図5に示すフローチャートのステップ
S1とステップS2との間にステップS1b,S1cを
挿入したものであり、その他は図5に示すフローチャー
トと同じである。
【0248】ステップS1の後、出力電圧生成部527
は、温度センサー10Aからの温度TBに基づいて直流
電源Bの内部抵抗Rbを検出する(ステップS1b)。
そして、出力電圧生成部527は、電流センサー25か
らの電源電流Ibと、ステップS1bにおいて求めた内
部抵抗Rbと、起電力Vb0とに基づいて電源電圧Vb
を求め、その求めた電源電圧Vbを昇圧コンバータ12
への入力電圧V3として、入力電圧V3とコンバータ用
デューティー比演算部541からのデューティー比との
積を演算することにより出力電圧V2を生成する(ステ
ップS1c)。その後、実施の形態1において説明した
ように、ステップS2〜ステップS11が実行される。
そして、ステップS11の後、ステップS1b〜ステッ
プS11が繰返し実行される。
【0249】このように、実施の形態3においては、直
流電源Bの温度TBを検出することにより、直流電源B
の内部抵抗の変化に起因した直流電源Bの電源電圧Vb
の変動、および入力電圧V3の変動を検出する。そし
て、検出した入力電圧V3に基づいて出力電圧V2を求
めるので、電源電圧Vbの変動を検出することは出力電
圧V2の変動を検出することに相当する。
【0250】その他は、実施の形態1と同じである。実
施の形態3によれば、電圧変換装置は、直流電源の温度
を検出し、その検出した温度に基づいて、直流電源の内
部抵抗の変動値、電源電圧の変動値、および昇圧コンバ
ータの入力電圧の変動値を検出し、その検出した入力電
圧の変動値に基づいて昇圧コンバータの出力電圧の変動
値を検出し、検出した変動値に応じてPI制御ゲインを
調整して出力電圧が電圧指令になるように直流電圧から
出力電圧への電圧変換を制御する制御手段を備えるの
で、直流電源の温度が変化した場合でも、出力電圧を電
圧指令に設定することができる。
【0251】[実施の形態4]図17を参照して、実施
の形態4による電圧変換装置を備えるモータ駆動装置1
00Cは、モータ駆動装置100の制御装置30を制御
装置30Cに代えたものであり、その他は、モータ駆動
装置100と同じである。
【0252】図18を参照して、制御装置30Cは、制
御装置30のモータトルク制御手段301をモータトル
ク制御手段301Cに代えたものであり、その他は、制
御装置30と同じである。
【0253】モータトルク制御手段301Cは、交流モ
ータM1の制御モードを検出し、その検出した制御モー
ドに基づいて信号PWUを生成する。そして、モータト
ルク制御手段301Cは、生成した信号PWUを昇圧コ
ンバータ12へ出力する。
【0254】図19を参照して、モータトルク制御手段
301Cは、モータトルク制御手段301のフィードバ
ック電圧指令演算部52をフィードバック電圧指令演算
部52Cに代えたものであり、その他は、モータトルク
制御手段301と同じである。
【0255】フィードバック電圧指令演算部52Cは、
インバータ入力電圧指令演算部50からの電圧指令Vd
c_comと、外部ECUからのトルク指令値TRおよ
び交流モータM1の回転数MRNとに基づいてフィード
バック電圧指令Vdc_com_fbを演算し、その演
算したフィードバック電圧指令Vdc_com_fbを
デューティー比変換部54へ出力する。より具体的に
は、フィードバック電圧指令演算部52Cは、トルク指
令値TRおよびモータ回転数MRNに基づいて、交流モ
ータM1の制御モードを検出し、その検出した制御モー
ドに適合するPI制御ゲインを決定する。そして、フィ
ードバック電圧指令演算部52Cは、決定したPI制御
ゲインを用いたフィードバック制御において、昇圧コン
バータ12の出力電圧V2をインバータ入力電圧指令演
算部50からの電圧指令Vdc_comに設定するため
のフィードバック電圧指令Vdc_com_fbを演算
してデューティー比変換部54へ出力する。
【0256】図20を参照して、フィードバック電圧指
令演算部52Cは、制御モード判定部520と、減算器
521と、PI制御ゲイン決定部524と、PI制御器
525とを含む。
【0257】減算器521およびPI制御器525につ
いては、実施の形態1において説明したとおりである。
【0258】制御モード判定部520は、外部ECUか
らのトルク指令値TRとモータ回転数MRNとに基づい
て、交流モータM1の制御モードを判定し、その判定結
果と減算器521からの誤差ΔVdcとをPI制御ゲイ
ン決定部524へ出力する。
【0259】より具体的には、制御モード判定部520
は、トルク指令値TRおよびモータ回転数MRNに基づ
いて、交流モータM1の制御モードがPWM制御モー
ド、過変調制御モード、および矩形制御モードのいずれ
であるかを判定する。そして、制御モード判定部520
は、交流モータM1の制御モードがPWM制御モードで
あると判定したとき、交流モータM1の制御モードがP
WM制御モードであることを示す信号SCM1を生成
し、その生成した信号SCM1と減算器521からの誤
差ΔVdcとをPI制御ゲイン決定部524へ出力す
る。
【0260】また、制御モード判定部520は、交流モ
ータM1の制御モードが過変調制御モードであると判定
したとき、交流モータM1の制御モードが過変調制御モ
ードであることを示す信号SCM2を生成し、その生成
した信号SCM2と減算器521からの誤差ΔVdcと
をPI制御ゲイン決定部524へ出力する。
【0261】さらに、制御モード判定部520は、交流
モータM1の制御モードが矩形制御モードであると判定
したとき、交流モータM1の制御モードが矩形制御モー
ドであることを示す信号SCM3を生成し、その生成し
た信号SCM3と減算器521からの誤差ΔVdcとを
PI制御ゲイン決定部524へ出力する。
【0262】図21を参照して、制御モード判定部52
0における交流モータM1の制御モードの判定方法につ
いて説明する。図21は、交流モータM1のトルクTと
モータ回転数MRNとの関係を示す図である。
【0263】交流モータM1のトルクTは、所定の回転
数までは一定であり、所定の回転数を超えると、モータ
回転数MRNの増加に伴い徐々に低下する。領域RGN
1は、交流モータM1の制御モードがPWM制御モード
であることを示し、領域RGN2は、交流モータM1の
制御モードが過変調制御モードであることを示し、領域
RGN3は、交流モータM1の制御モードが矩形制御モ
ードであることを示す。
【0264】制御モード判定部520は、外部ECUか
らトルク指令値TRおよびモータ回転数MRNを受ける
と、その受けたトルク指令値TRおよびモータ回転数M
RNが領域RGN1〜RGN3のいずれの領域に含まれ
るかを判定する。そして、制御モード判定部520は、
トルク指令値TRおよびモータ回転数MRNが領域RG
N1に含まれるとき交流モータM1の制御モードがPW
M制御モードであると判定して信号SCM1を生成し、
トルク指令値TRおよびモータ回転数MRNが領域RG
N2に含まれるとき交流モータM1の制御モードが過変
調制御モードであると判定して信号SCM2を生成し、
トルク指令値TRおよびモータ回転数MRNが領域RG
N3に含まれるとき交流モータM1の制御モードが矩形
制御モードであると判定して信号SCM3を生成する。
【0265】このように、制御モード判定部520は、
トルク指令値TRとモータ回転数MRNとに基づいてP
WM制御モード、過変調制御モード、および矩形制御モ
ードのいずれかを検出する。この場合、PWM制御モー
ドは、交流モータM1を駆動するインバータ14のNP
NトランジスタQ3〜Q8をオン/オフするキャリア周
波数が最も高く、過変調制御モードはキャリア周波数が
次に高く、矩形制御モードはキャリア周波数が最も低
い。したがって、トルク指令値TRとモータ回転数MR
Nとに基づいてPWM制御モード、過変調制御モード、
および矩形制御モードのいずれかを検出することは、ト
ルク指令値TRとモータ回転数MRNとに基づいてキャ
リア周波数が異なる制御モードを検出することに相当す
る。
【0266】なお、制御モード判定部520は、図21
に示すモータのトルクとモータの回転数との関係をマッ
プとして保持しており、外部ECUからトルク指令値T
Rおよびモータ回転数MRNを受けると、トルク指令値
TRおよびモータ回転数MRNが図21に示す領域RG
N1〜RGN3のいずれに含まれるかを検索して、交流
モータM1の制御モードがPWM制御モード、過変調制
御モード、および矩形制御モードのいずれであるかを判
定する。
【0267】再び、図20を参照して、PI制御ゲイン
決定部524は、制御モード判定部520から信号SC
M1〜SCM3のいずれかと誤差ΔVdcとを受け、そ
の受けた信号SCM1〜SCM3および誤差ΔVdcに
基づいて、各制御モードに適したPI制御ゲインを決定
し、その決定したPI制御ゲインをPI制御器525へ
出力する。
【0268】PI制御器525は、PI制御ゲイン決定
部524からのPI制御ゲイン(比例ゲインPGおよび
積分ゲインIG)と減算器521からの誤差ΔVdcと
を式(1)に代入してフィードバック電圧指令Vdc_
com_fbを演算し、その演算したフィードバック電
圧指令Vdc_com_fbをデューティー比変換部5
4へ出力する。
【0269】このように、実施の形態4においては、フ
ィードバック電圧指令演算部52Cは、交流モータM1
の制御モードを検出し、その検出した制御モードに適合
したPI制御ゲインを決定し、その決定したPI制御ゲ
インを用いて出力電圧V2を電圧指令Vdc_comに
設定するためのフィードバック電圧指令Vdc_com
_fbを演算することを特徴とする。
【0270】図22を参照して、昇圧コンバータ12に
おける直流電圧から出力電圧V2への電圧変換を交流モ
ータM1の制御モードに応じて制御する動作について説
明する。動作がスタートすると、PI制御ゲイン決定部
524は、PI制御ゲインを初期値に設定する(ステッ
プS20)。具体的には、PI制御ゲイン決定部524
は、PWM制御モード用のPI制御ゲインを初期値とし
て設定する。そして、減算器521は、電圧センサー1
3からの出力電圧V2とインバータ入力電圧指令演算部
50からの電圧指令Vdc_comとを受け、電圧指令
Vdc_comと出力電圧V2との差分を演算して誤差
ΔVdcを制御モード判定部520へ出力する。
【0271】制御モード判定部520は、外部ECUか
らモータ回転数MRNおよびトルク指令値TRを受け、
その受けたモータ回転数MRNおよびトルク指令値TR
に基づいて交流モータM1の制御モードがPWM制御モ
ードか否かを上述した方法によって判定する(ステップ
S21)。
【0272】制御モード判定部520は、ステップS2
1において、交流モータM1の制御モードがPWM制御
モードであると判定したとき信号SCM1を生成し、そ
の生成した信号SCM1と減算器521からの誤差ΔV
dcとをPI制御ゲイン決定部524へ出力する。そし
て、PI制御ゲイン決定部524は、制御モード判定部
520からの信号SCM1に基づいて、PWM制御モー
ドに適したPI制御ゲイン(比例ゲインPGおよび積分
ゲインIG)を決定し、その決定したPI制御ゲインと
誤差ΔVdcとをPI制御器525へ出力する。より具
体的には、PI制御ゲイン決定部524は、比例ゲイン
PGを1.0に設定し、積分ゲインIGを0.1に設定
して昇圧コンバータ12からの出力電圧V2のフィード
バック制御におけるPI制御ゲインをPWM制御モード
に適したPI制御ゲインに設定する(ステップS2
2)。
【0273】一方、制御モード判定部520は、ステッ
プS21において、交流モータM1の制御モードがPW
M制御モードではないと判定したとき、モータ回転数M
RNおよびトルク指令値TRに基づいて交流モータM1
の制御モードが過変調制御モードであるか否かを判定す
る(ステップS23)。
【0274】そして、制御モード判定部520は、ステ
ップS23において、交流モータM1の制御モードが過
変調制御モードであると判定したとき、信号SCM2を
生成し、その生成した信号SCM2と減算器521から
の誤差ΔVdcとをPI制御ゲイン決定部524へ出力
する。
【0275】PI制御ゲイン決定部524は、制御モー
ド判定部520からの信号SCM2に基づいて、過変調
制御モードに適したPI制御ゲイン(比例ゲインPGお
よび積分ゲインIG)を決定し、その決定したPI制御
ゲインと誤差ΔVdcとをPI制御器525へ出力す
る。より具体的には、PI制御ゲイン決定部524は、
比例ゲインPGを0.7に設定し、積分ゲインIGを
0.07に設定して昇圧コンバータ12からの出力電圧
V2のフィードバック制御におけるPI制御ゲインを過
変調制御モードに適したPI制御ゲインに設定する(ス
テップS24)。
【0276】一方、制御モード判定部520は、ステッ
プS23において、交流モータM1の制御モードが過変
調制御モードではないと判定したとき、モータ回転数M
RNおよびトルク指令値TRに基づいて交流モータM1
の制御モードが矩形制御モードか否かを判定する(ステ
ップS25)。
【0277】そして、制御モード判定部520は、ステ
ップS25において、交流モータM1の制御モードが矩
形制御モードであると判定したとき、信号SCM3を生
成し、その生成した信号SCM3と減算器521からの
誤差ΔVdcとをPI制御ゲイン決定部524へ出力す
る。
【0278】PI制御ゲイン決定部524は、制御モー
ド判定部520からの信号SCM3に基づいて、矩形制
御モードに適したPI制御ゲイン(比例ゲインPGおよ
び積分ゲインIG)を決定し、その決定したPI制御ゲ
インと誤差ΔVdcとをPI制御器525へ出力する。
より具体的には、PI制御ゲイン決定部524は、比例
ゲインPGを0.5に設定し、積分ゲインIGを0.0
5に設定して昇圧コンバータ12からの出力電圧V2の
フィードバック制御におけるPI制御ゲインを矩形制御
モードに適したPI制御ゲインに設定する(ステップS
26)。
【0279】一方、制御モード判定部520は、ステッ
プS25において、交流モータM1の制御モードが矩形
制御モードではないと判定したとき、信号HLDを生成
してPI制御ゲイン525へ出力する。PI制御ゲイン
決定部524は、制御モード判定部520からの信号H
LDに基づいて、PI制御ゲイン(比例ゲインPGおよ
び積分ゲインIG)を保持する(ステップS27)。す
なわち、PI制御ゲイン決定部524は、ステップS2
0において設定した初期値をPI制御ゲインと決定す
る。
【0280】なお、交流モータM1の制御モードがPW
M制御モードであるとき、PI制御ゲイン(比例ゲイン
PGおよび積分ゲインIG)を最も大きく設定し、交流
モータM1の制御モードが矩形制御モードであるとき、
PI制御ゲイン(比例ゲインPGおよび積分ゲインI
G)を最も低く設定するのは、次の理由による。
【0281】PWM制御モード、過変調制御モード、お
よび矩形制御モードのうちでは、PWM制御モードが最
も高いキャリア周波数を有し、過変調制御モードが次に
高いキャリア周波数を有し、矩形制御モードが最も低い
キャリア周波数を有するので、PWM制御モードにおい
ては、PI制御ゲインを高く設定しても、ハンチング
(振動)またはオーバーシュートが生じないのに対し、
矩形制御モードにおいては、PI制御ゲインを低く設定
しないとハンチング(振動)またはオーバーシュートを
生じるからである。
【0282】また、交流モータM1の制御モードがPW
M制御モード、過変調制御モード、および矩形制御モー
ドのいずれでもない場合に、PI制御ゲインの初期値が
昇圧コンバータ12の出力電圧V2のフィードバック制
御におけるPI制御ゲインとして設定されるのは、交流
モータM1の制御モードがPWM制御モード、過変調制
御モード、および矩形制御モードのいずれでもない場
合、インバータ14へ供給されていた直流電圧を、昇圧
コンバータ12を介して直流電源Bへ戻す必要がある。
そうすると、フィードバック制御におけるPI制御ゲイ
ンを、PI制御ゲインが最も大きいPWM制御モードに
適した制御ゲインに設定した方がインバータ14側から
直流電源B側への直流電圧の回収を容易に行なうことが
できるからである。
【0283】ステップS22,S24,S26,S27
のいずれかの後、図5に示すフローチャートのステップ
S9〜S11が実行される。その後、ステップS21へ
戻り、ステップS21〜S27およびステップS9〜S
11が繰返し実行される。
【0284】このように、交流モータM1の制御モード
を検出し、その検出した制御モードに応じてPI制御ゲ
インを決定して昇圧コンバータ12の出力電圧V2が電
圧指令Vdc_comに一致するように出力電圧V2の
フィードバック制御が行なわれる。
【0285】なお、PWM制御モード、過変調制御モー
ドおよび矩形制御モードは、キャリア周波数が異なる制
御モードであるので、交流モータM1の制御モードに応
じてPI制御ゲインを決定すること、すなわち、PWM
制御モード、過変調制御モードおよび矩形制御モードに
応じてPI制御ゲインを決定することは、キャリア周波
数に応じてPI制御ゲインを決定することに相当する。
【0286】上記においては、昇圧コンバータ12の出
力電圧V2を検出し、その検出した出力電圧V2が電圧
指令Vdc_comになるようにフィードバック制御を
行なうとして説明したが、実施の形態4においては、実
施の形態2において説明したように、昇圧コンバータ1
2への入力電圧V3を検出し、その検出した入力電圧V
3と昇圧コンバータ12における電圧変換率とに基づい
て演算された出力電圧V2が電圧指令Vdc_comに
なるようにフィードバック制御してもよい。その場合、
図10に示すフローチャートのステップS1a,S2が
図22に示すフローチャートのステップS20とステッ
プS21との間に挿入されたフローチャートに従って直
流電圧を出力電圧V2に変換する動作が行なわれる。
【0287】また、実施の形態4においては、実施の形
態3において説明したように、直流電源Bの温度TBを
検出し、その検出した温度TBに基づいて直流電源Bの
内部抵抗Rbおよび電源電圧Vbを求め、その求めた電
源電圧Vbを昇圧コンバータ12への入力電圧V3とし
て出力電圧V2を演算し、その演算した出力電圧V2が
電圧指令Vdc_comになるようにフィードバック制
御してもよい。その場合、図16に示すフローチャート
のステップS1b,S1c,S2が図22に示すフロー
チャートのステップS20とステップS21との間に挿
入されたフローチャートに従って直流電圧を出力電圧V
2に変換する動作が行なわれる。
【0288】さらに、実施の形態4による電圧変換装置
を備えたモータ駆動装置は、図23に示すモータ駆動装
置100Dであってもよい。図23を参照して、モータ
駆動装置100Dは、電流センサー28およびインバー
タ31をモータ駆動装置100に追加し、モータ駆動装
置100の制御装置30を制御装置30Dに代えたもの
であり、その他は、モータ駆動装置100と同じであ
る。
【0289】なお、コンデンサC2は、昇圧コンバータ
12からの直流電圧をノードN1,N2を介して受け、
その受けた直流電圧を平滑化してインバータ14のみな
らずインバータ31にも供給する。また、電流センサー
24は、モータ電流MCRT1を検出して制御装置30
Dへ出力する。さらに、インバータ14は、制御装置3
0Dからの信号PWMI1に基づいてコンデンサC2か
らの直流電圧を交流電圧に変換して交流モータM1を駆
動し、信号PWMC1に基づいて交流モータM1が発電
した交流電圧を直流電圧に変換する。
【0290】インバータ31は、インバータ14と同じ
構成から成る。そして、インバータ31は、制御装置3
0Dからの信号PWMI2に基づいて、コンデンサC2
からの直流電圧を交流電圧に変換して交流モータM2を
駆動し、信号PWMC2に基づいて交流モータM2が発
電した交流電圧を直流電圧に変換する。電流センサー2
8は、交流モータM2の各相に流れるモータ電流MCR
T2を検出して制御装置30Dへ出力する。
【0291】制御装置30Dは、直流電源Bからの出力
電圧V1を電圧センサー10から受け、昇圧コンバータ
12の入力側の電圧V3を電圧センサー11から受け、
モータ電流MCRT1,MCRT2をそれぞれ電流セン
サー24,28から受け、昇圧コンバータ12の出力電
圧V2(すなわち、インバータ14,31への入力電
圧)を電圧センサー13から受け、トルク指令値TR
1,TR2およびモータ回転数MRN1,MRN2を外
部ECUから受ける。そして、制御装置30Dは、電圧
V1、出力電圧V2、モータ電流MCRT1、トルク指
令値TR1およびモータ回転数MRN1に基づいて、上
述した方法によりインバータ14が交流モータM1を駆
動するときにインバータ14のNPNトランジスタQ3
〜Q8をスイッチング制御するための信号PWMI1を
生成し、その生成した信号PWMI1をインバータ14
へ出力する。
【0292】また、制御装置30Dは、電圧V1、出力
電圧V2、モータ電流MCRT2、トルク指令値TR2
およびモータ回転数MRN2に基づいて、上述した方法
によりインバータ31が交流モータM2を駆動するとき
にインバータ31のNPNトランジスタQ3〜Q8をス
イッチング制御するための信号PWMI2を生成し、そ
の生成した信号PWMI2をインバータ31へ出力す
る。
【0293】さらに、制御装置30Dは、インバータ1
4または31が交流モータM1またはM2を駆動すると
き、電圧V1、出力電圧V2、モータ電流MCRT1
(またはMCRT2)、トルク指令値TR1(またはT
R2)およびモータ回転数MRN1(またはMRN2)
に基づいて、上述した方法により昇圧コンバータ12の
NPNトランジスタQ1,Q2をスイッチング制御する
ための信号PWUを生成して昇圧コンバータ12へ出力
する。
【0294】さらに、制御装置30Dは、回生制動時に
交流モータM1が発電した交流電圧を直流電圧に変換す
るための信号PWMC1、または交流モータM2が発電
した交流電圧を直流電圧に変換するための信号PWMC
2を生成し、その生成した信号PWMC1または信号P
WMC2をそれぞれインバータ14またはインバータ3
1へ出力する。この場合、制御装置30Dは、インバー
タ14または31からの直流電圧を降圧して直流電源B
を充電するように昇圧コンバータ12を制御する信号P
WDを生成して昇圧コンバータ12へ出力する。
【0295】さらに、制御装置30Dは、システムリレ
ーSR1,SR2をオンするための信号SEを生成して
システムリレーSR1,SR2へ出力する。
【0296】図24を参照して、制御装置30Dは、モ
ータトルク制御手段301Dおよび電圧変換制御手段3
02Dを含む。モータトルク制御手段301Dは、モー
タ電流MCRT1,2、トルク指令値TR1,2、モー
タ回転数MRN1,2、電圧V1および出力電圧V2に
基づいて信号PWMI1,2を生成し、それぞれ、イン
バータ14,31へ出力する。また、モータトルク制御
手段301Dは、電圧V1、出力電圧V2、モータ電流
MCRT1(またはMCRT2)、トルク指令値TR1
(またはTR2)およびモータ回転数MRN1(または
MRN2)に基づいて、信号PWUを生成し、その生成
した信号PWUを昇圧コンバータ12へ出力する。
【0297】電圧変換制御手段302Dは、モータ駆動
装置100Dが搭載されたハイブリッド自動車または電
気自動車が回生制動モードに入ったことを示す信号RG
Eを外部ECUから受けると、信号PWMC1,2およ
び信号PWDを生成し、その生成した信号PWMC1,
2をそれぞれインバータ14,31へ出力し、信号PW
Dを昇圧コンバータ12へ出力する。
【0298】図25を参照して、モータトルク制御手段
301Dは、モータトルク制御手段301のフィードバ
ック電圧指令演算部52をフィードバック電圧指令演算
部52Dに代えたものであり、その他は、モータトルク
制御手段301と同じである。
【0299】モータ制御用相電圧演算部40は、昇圧コ
ンバータ12の出力電圧V2、モータ電流MCRT1、
およびトルク指令値TR1に基づいて交流モータM1の
各相に印加する電圧を計算し、出力電圧V2、モータ電
流MCRT2、およびトルク指令値TR2に基づいて交
流モータM2の各相に印加する電圧を計算する。そし
て、モータトルク制御手段301Dは、計算した交流モ
ータM1またはM2用の電圧をインバータ用PWM信号
変換部42へ出力する。
【0300】インバータ用PWM信号変換部42は、モ
ータ制御用相電圧演算部40から交流モータM1用の電
圧を受けると、その受けた電圧に基づいて信号PWMI
1を生成してインバータ14へ出力する。また、インバ
ータ用PWM信号変換部42は、モータ制御用相電圧演
算部40から交流モータM2用の電圧を受けると、その
受けた電圧に基づいて信号PWMI2を生成してインバ
ータ31へ出力する。
【0301】インバータ入力電圧指令演算部50は、ト
ルク指令値TR1およびモータ回転数MRN1(または
トルク指令値TR2およびモータ回転数MRN2)に基
づいて電圧指令Vdc_comを演算し、その演算した
電圧指令Vdc_comをフィードバック電圧指令演算
部52Dへ出力する。
【0302】フィードバック電圧指令演算部52Dは、
昇圧コンバータ12の出力電圧V2、電圧指令Vdc_
com、モータ回転数MRN1およびトルク指令値TR
1に基づいて交流モータM1の制御モードを検出し、出
力電圧V2、電圧指令Vdc_com、モータ回転数M
RN2およびトルク指令値TR2に基づいて交流モータ
M2の制御モードを検出する。そして、フィードバック
電圧指令演算部52Dは、検出した交流モータM1,M
2の制御モードに応じてPI制御ゲインを決定し、その
決定したPI制御ゲインを用いてフィードバック制御に
おけるフィードバック電圧指令Vdc_com_fbを
演算してデューティー比変換部54へ出力する。
【0303】図26を参照して、フィードバック電圧指
令演算部52Dは、フィードバック電圧指令演算部52
Cの制御モード判定部520を制御モード判定部520
Dに代えたものであり、その他は、フィードバック電圧
指令演算部52Cと同じである。
【0304】制御モード判定部520Dにおける制御モ
ードの判定方法について説明する。制御モード判定部5
20Dは、モータ回転数MRN1およびトルク指令値T
R1に基づいて交流モータM1の制御モードを上述した
方法により検出し、モータ回転数MRN2およびトルク
指令値TR2に基づいて交流モータM2の制御モードを
上述した方法により検出する。そして、制御モード判定
部520Dは、検出した交流モータM1,M2の制御モ
ードに基づいて2つの交流モータM1,M2全体に対す
る制御モードを判定する。
【0305】より具体的には、制御モード判定部520
Dは、制御モード判定部520と同じように図21に示
すモータのトルクとモータの回転数とのマップを保持し
ており、トルク指令値TR1およびモータ回転数MRN
1(またはトルク指令値TR2およびモータ回転数MR
N2)を外部ECUから受けると、その受けたトルク指
令値TR1およびモータ回転数MRN1(またはトルク
指令値TR2およびモータ回転数MRN2)がマップの
領域RGN1〜RGN3のいずれに含まれるかを検索し
て、交流モータM1(または交流モータM2)の制御モ
ードがPWM制御モード、過変調制御モードおよび矩形
制御モードのいずれであるかを判定する。
【0306】この場合、交流モータM1の制御モードと
してPWM制御モード、過変調制御モード、および矩形
制御モードが存在し、交流モータM2の制御モードとし
てPWM制御モード、過変調制御モード、および矩形制
御モードが存在する。したがって、2つの交流モータM
1,M2全体に対して表1に示すように9個の制御モー
ドが存在し得る。
【0307】
【表1】
【0308】表1において、”ΔP”は、PI制御ゲイ
ンを変えた場合の昇圧コンバータ12における電力変動
を表す。そして、PWM制御モードは、電力変動ΔPが
小さく、過変調制御モードは、電力変動ΔPが中であ
り、矩形制御モードは、電力変動ΔPが大きいとしてい
る。これは、上述したように、交流モータM1(または
M2)の制御モードがPWM制御モード、過変調制御モ
ード、および矩形制御モードへ順次切換わるに伴い、昇
圧コンバータ12のNPNトランジスタQ1,Q2をオ
ン/オフするキャリア周波数は低くなるので、PWM制
御モードは、電力変動ΔPが最も小さく、過変調制御モ
ードは、電力変動ΔPが中であり、矩形制御モードは、
電力変動ΔPが最も大きくなるからである。
【0309】そうすると、交流モータM1の制御モード
がPWM制御モードである場合、交流モータM2の制御
モードとしてPWM制御モード、過変調制御モード、お
よび矩形制御モードが存在し得るので、交流モータM2
の制御モードがそれぞれPWM制御モード、過変調制御
モード、および矩形制御モードであるとき、電力変動Δ
Pは、それぞれ、「小+小」、「小+中」および「小+
大」になる。
【0310】また、交流モータM1の制御モードが過変
調制御モードである場合、交流モータM2の制御モード
としてPWM制御モード、過変調制御モード、および矩
形制御モードが存在し得るので、交流モータM2の制御
モードがそれぞれPWM制御モード、過変調制御モー
ド、および矩形制御モードであるとき、電力変動ΔP
は、それぞれ、「中+小」、「中+中」および「中+
大」になる。
【0311】さらに、交流モータM1の制御モードが矩
形制御モードである場合、交流モータM2の制御モード
としてPWM制御モード、過変調制御モード、および矩
形制御モードが存在し得るので、交流モータM2の制御
モードがそれぞれPWM制御モード、過変調制御モー
ド、および矩形制御モードであるとき、電力変動ΔP
は、それぞれ、「大+小」、「大+中」および「大+
大」になる。
【0312】そして、制御モード判定部520Dは、電
力変動ΔPに基づいて2つの交流モータM1,M2全体
の制御モードを示す信号を生成し、その生成した信号と
誤差ΔVdcとをPI制御ゲイン決定部524へ出力す
る。
【0313】より具体的には、制御モード判定部520
Dは、交流モータM1および交流モータM2の制御モー
ドがPWM制御モードであるとき、信号SCMD1を生
成し、その生成した信号SCMD1と誤差ΔVdcとを
PI制御ゲイン決定部524へ出力する。
【0314】また、制御モード判定部520Dは、交流
モータM1の制御モードがPWM制御モードであり、交
流モータM2の制御モードが過変調制御モードであると
き、または交流モータM1の制御モードが過変調制御モ
ードであり、交流モータM2の制御モードがPWM制御
モードであるとき、信号SCMD2を生成し、その生成
した信号SCMD2と誤差ΔVdcとをPI制御ゲイン
決定部524へ出力する。
【0315】さらに、制御モード判定部520Dは、交
流モータM1の制御モードがPWM制御モードであり、
交流モータM2の制御モードが矩形制御モードであると
き、または交流モータM1および交流モータM2の制御
モードが過変調制御モードであるとき、または交流モー
タM1の制御モードが矩形制御モードであり、交流モー
タM2の制御モードがPWM制御モードであるとき、信
号SCMD3を生成し、その生成した信号SCMD3と
誤差ΔVdcとをPI制御ゲイン決定部524へ出力す
る。
【0316】さらに、制御モード判定部520Dは、交
流モータM1の制御モードが過変調制御モードであり、
交流モータM2の制御モードが矩形制御モードであると
き、または交流モータM1の制御モードが矩形制御モー
ドであり、交流モータM2の制御モードが過変調制御モ
ードであるとき、信号SCMD4を生成し、その生成し
た信号SCMD4と誤差ΔVdcとをPI制御ゲイン決
定部524へ出力する。
【0317】さらに、制御モード判定部520Dは、交
流モータM1および交流モータM2の制御モードが矩形
制御モードであるとき、信号SCMD5を生成し、その
生成した信号SCMD5と誤差ΔVdcとをPI制御ゲ
イン決定部524へ出力する。
【0318】PI制御ゲイン決定部524は、制御モー
ド判定部520Dから受けた信号SCMD1〜SCMD
5に応じてPI制御ゲイン(比例ゲインPGおよび積分
ゲインIG)を変えて、出力電圧V2のフィードバック
制御に用いるPI制御ゲインを決定する。
【0319】より具体的には、PI制御ゲイン決定部5
24は、制御モード判定部520Dから信号SCMD1
を受けると、PI制御ゲインの下げ幅を最も小さくし、
制御モード判定部520Dから信号SCMD5を受ける
と、PI制御ゲインの下げ幅を最も大きくして出力電圧
V2のフィードバック制御に用いるPI制御ゲインを決
定する。したがって、表1中のPI制御ゲインの欄に記
載された数字は、「1」→「5」に向かってPI制御ゲ
インの下げ幅が大きくなることを意味する。
【0320】そして、PI制御ゲイン決定部524は、
誤差ΔVdcと、決定したPI制御ゲインとをPI制御
器525へ出力し、PI制御器525は、PI制御ゲイ
ン(比例ゲインPGおよび積分ゲインIG)と、誤差Δ
Vdcとを式(1)に代入してフィードバック電圧指令
Vdc_com_fbを演算してデューティー比変換部
54へ出力する。
【0321】図27を参照して、昇圧コンバータ12に
おける直流電圧から出力電圧V2への電圧変換を交流モ
ータM1,M2の制御モードに応じて制御する動作につ
いて説明する。
【0322】動作がスタートすると、PI制御ゲイン決
定部524は、PI制御ゲインを初期値に設定する(ス
テップS30)。この場合、PI制御ゲイン決定部52
4は、初期値としてPWM制御モード用のPI制御ゲイ
ンを設定する。そして、減算器521は、電圧センサー
13からの出力電圧V2とインバータ入力電圧指令演算
部50からの電圧指令Vdc_comとを受け、電圧指
令Vdc_comと出力電圧V2との差分を演算して誤
差ΔVdcを制御モード判定部520Dへ出力する。
【0323】制御モード判定部520Dは、外部ECU
からモータ回転数MRN1,2およびトルク指令値TR
1,2を受け、その受けたモータ回転数MRN1,2お
よびトルク指令値TR1,2に基づいて交流モータM
1,M2の各々の制御モードを検出し(ステップS3
1)、その検出した交流モータM1,M2の制御モード
に基づいて、2つの交流モータM1,M2全体の制御モ
ードを示す信号(信号SCMD1〜SCMD5のいずれ
か)を生成してPI制御ゲイン決定部524へ出力す
る。
【0324】PI制御ゲイン決定部524は、制御モー
ド判定部520Dからの信号SCMD1〜SCMD5に
対応したPI制御ゲインを上述した方法によって決定す
る(ステップS32)。
【0325】なお、ステップS31において、制御モー
ド判定部520Dは、より具体的には、図22に示すフ
ローチャートのステップS21,S23,S25におけ
る動作と同じ動作によって交流モータM1,M2の制御
モードを検出する。
【0326】ステップS32の後、上述したステップS
9〜S11が実行され、昇圧コンバータ12の出力電圧
V2は、電圧指令Vdc_comに一致するように2つ
の交流モータM1,M2全体の制御モードに応じてフィ
ードバック制御される。
【0327】その後、ステップS31へ戻り、ステップ
S31〜S32およびステップS9〜S11が繰返し実
行される。
【0328】なお、制御モード判定部520Dは、交流
モータM1,M2の出力能力が相互に異なるとき、出力
能力の大きいモータの制御モードを2つの交流モータM
1,M2全体の制御モードと判定してもよい。
【0329】また、モータ駆動装置100Dにおいて
は、実施の形態2において説明したように、昇圧コンバ
ータ12への入力電圧V3を検出し、その検出した入力
電圧V3と昇圧コンバータ12における電圧変換率とに
基づいて演算された出力電圧V2が電圧指令Vdc_c
omになるようにフィードバック制御してもよい。その
場合、図10に示すフローチャートのステップS1a,
S2が図27に示すフローチャートのステップS30と
ステップS31との間に挿入されたフローチャートに従
って直流電圧を出力電圧V2に変換する動作が行なわれ
る。
【0330】さらに、モータ駆動装置100Dにおいて
は、実施の形態3において説明したように、直流電源B
の温度TBを検出し、その検出した温度TBに基づいて
直流電源Bの内部抵抗Rbおよび電源電圧Vbを求め、
その求めた電源電圧Vbを昇圧コンバータ12への入力
電圧V3として出力電圧V2を演算し、その演算した出
力電圧V2が電圧指令Vdc_comになるようにフィ
ードバック制御してもよい。その場合、図16に示すフ
ローチャートのステップS1b,S1c,S2が図27
に示すフローチャートのステップS30とステップS3
1との間に挿入されたフローチャートに従って直流電圧
を出力電圧V2に変換する動作が行なわれる。
【0331】さらに、モータ駆動装置100Dにおいて
は、駆動すべきモータは2個に限らず、3個以上であっ
てもよい。
【0332】実施の形態4によれば、電圧変換装置は、
モータの制御モードを検出し、その検出した制御モード
に適合するPI制御ゲインをフィードバック制御のPI
制御ゲインと決定して出力電圧が電圧指令になるように
直流電圧から出力電圧への電圧変換を制御する制御手段
を備えるので、モータの制御モードが変化した場合でも
出力電圧が電圧指令になるように直流電圧を出力電圧に
安定して変換できる。
【0333】[実施の形態5]図28を参照して、実施
の形態5による電圧変換装置を備えたモータ駆動装置1
00Eは、モータ駆動装置100の制御装置30を制御
装置30Eに代えたものであり、その他は、モータ駆動
装置100と同じである。
【0334】図29を参照して、制御装置30Eは、制
御装置30のモータトルク制御手段301をモータトル
ク制御手段301Eに代えたものであり、その他は、制
御装置30と同じである。
【0335】モータトルク制御手段301Eは、モータ
電流MCRT、トルク指令値TRおよび昇圧コンバータ
12の出力電圧V2に基づいて信号PWMIを生成して
インバータ14へ出力する。また、モータトルク制御手
段301Eは、モータ回転数MRNおよびトルク指令値
TRに基づいて交流モータM1の制御モードを検出し、
その検出した交流モータM1の制御モードに応じて、出
力電圧V2のフィードバック制御におけるPI制御ゲイ
ンを決定し、かつ、その決定したPI制御ゲインを出力
電圧V2の変動に対して調整し、出力電圧V2が電圧指
令Vdc_comに一致するように直流電圧を出力電圧
V2に変換するための信号PWUを生成してコンバータ
12へ出力する。
【0336】図30を参照して、モータトルク制御手段
301Eは、モータトルク制御手段301のフィードバ
ック電圧指令演算部52をフィードバック電圧指令演算
部52Eに代えたものであり、その他は、モータトルク
制御手段301と同じである。
【0337】フィードバック電圧指令演算部52Eは、
モータ回転数MRNおよびトルク指令値TRに基づいて
交流モータM1の制御モードを上述した方法(実施の形
態4参照)によって検出し、その検出した制御モードに
応じてPI制御ゲイン(比例ゲインPGおよび積分ゲイ
ンIG)を決定し、かつ、その決定したPI制御ゲイン
を出力電圧V2の変動に応じて調整して最終的なPI制
御ゲインを決定し、その最終的なPI制御ゲインを用い
てフィードバック電圧指令Vdc_com_fbを演算
してデューティー比変換部54へ出力する。
【0338】図31を参照して、フィードバック電圧指
令演算部52Eは、制御モード判定部520と、減算器
521と、変化率判断部522と、電圧誤差判定部52
3と、PI制御ゲイン決定部524Aと、PI制御器5
25とを含む。
【0339】制御モード判定部520、減算器521、
変化率判断部522、電圧誤差判定部523およびPI
制御器525については、上述したとおりである。
【0340】PI制御ゲイン決定部524Aは、制御モ
ード判定部520からの交流モータM1の制御モードを
示す信号(信号SCM1〜SCM3のいずれか)に基づ
いて交流モータM1の制御モードに応じたPI制御ゲイ
ンを決定し、かつ、その決定したPI制御ゲインを電圧
誤差判定部523からの信号GUP,GHLD,GDW
Nに応じて調整し、最終的なPI制御ゲインを決定す
る。そして、PI制御ゲイン決定部524Aは、決定し
た最終的なPI制御ゲインをPI制御器525へ出力す
る。
【0341】このように、PI制御ゲイン決定部524
Aは、交流モータM1の制御モードに応じたPI制御ゲ
インを決定し、その決定したPI制御ゲインを出力電圧
V2の変動に対してさらに調整して最終的なPI制御ゲ
インを決定することを特徴とする。
【0342】なお、交流モータM1の制御モードに応じ
てPI制御ゲインを決定することを「交流モータの制御
モードに好適な制御ゲインに調整する」と言い、制御モ
ードに応じて決定されたPI制御ゲインを出力電圧V2
の変動に対してさらに調整することを「好適な制御ゲイ
ンを出力電圧V2の変動に基づいて最適な制御ゲインに
調整する」と言う。
【0343】実施の形態5において、昇圧コンバータ1
2における直流電圧から出力電圧V2への電圧変換を制
御する動作は、図32に示すフローチャートに従って行
なわれる。
【0344】図32に示すフローチャートは、図22に
示すフローチャートのステップS20〜S27に、図5
に示すフローチャートのステップS2〜S11を追加し
たフローチャートである。
【0345】図32を参照して、ステップS21〜S2
7に従って行なわれる動作は、モータ回転数MRNおよ
びトルク指令値TRに基づいて交流モータM1の制御モ
ードを検出する動作である。また、ステップS2〜S1
1に従って行なわれる動作は、出力電圧V2の変動に対
してPI制御ゲインを調整して出力電圧V2が電圧指令
Vdc_comになるように制御する動作である。
【0346】したがって、ステップS20〜S27およ
びステップS2〜S11における詳細な動作は上述した
とおりである。
【0347】ステップS11の後、ステップS21へ戻
り、ステップS21〜S27およびステップS2〜S1
1が実行される。
【0348】上記においては、昇圧コンバータ12の出
力電圧V2を検出し、その検出した出力電圧V2が電圧
指令Vdc_comになるようにフィードバック制御を
行なうとして説明したが、実施の形態5においては、実
施の形態2において説明したように、昇圧コンバータ1
2への入力電圧V3を検出し、その検出した入力電圧V
3と昇圧コンバータ12における電圧変換率とに基づい
て演算された出力電圧V2が電圧指令Vdc_comに
なるようにフィードバック制御してもよい。その場合、
図10に示すフローチャートのステップS1aが図32
に示すフローチャートのステップS22,S24,S2
6,S27とステップS2との間に挿入されたフローチ
ャートに従って直流電圧を出力電圧V2に変換する動作
が行なわれる。
【0349】また、実施の形態5においては、実施の形
態3において説明したように、直流電源Bの温度TBを
検出し、その検出した温度TBに基づいて直流電源Bの
内部抵抗Rbおよび電源電圧Vbを求め、その求めた電
源電圧Vbを昇圧コンバータ12への入力電圧V3とし
て出力電圧V2を演算し、その演算した出力電圧V2が
電圧指令Vdc_comになるようにフィードバック制
御してもよい。その場合、図16に示すフローチャート
のステップS1b,S1cが図32に示すフローチャー
トのステップS22,S24,S26,S27とステッ
プS2との間に挿入されたフローチャートに従って直流
電圧を出力電圧V2に変換する動作が行なわれる。
【0350】さらに、実施の形態4において説明したよ
うに、2個以上のモータに対して、各モータの制御モー
ドに応じてPI制御ゲインを決定し、その決定したPI
制御ゲインを昇圧コンバータ12の出力電圧の変動に対
してさらに調整するようにしてもよい。その場合、図3
2に示すフローチャートのステップS21〜S27に代
えて図27に示すフローチャートのステップS31,S
32が実行される。
【0351】実施の形態5によれば、電圧変換装置は、
モータの制御モードに応じたPI制御ゲインを決定し、
その決定したPI制御ゲインを出力電圧の変動に応じて
さらに調整し、出力電圧が電圧指令に一致するように直
流電圧から出力電圧への変換をフィードバック制御する
制御手段を備えるので、モータの制御モードの変動、ま
たは昇圧コンバータの出力電圧の変動に対して出力電圧
を安定させることができる。
【0352】なお、実施の形態1〜5においては、PI
制御によるフィードバック制御について説明したが、こ
の発明においてはPID制御によるフィードバック制御
を行なってもよい。その場合、PID制御ゲイン(比例
ゲインPG、積分ゲインIG、微分ゲインDG)が上述
した方法によって調整され、出力電圧V2が電圧指令V
dc_comに一致するようにフィードバック制御され
る。
【0353】また、この発明においては、上記において
用いられた「誤差」は、「偏差」と表現されてもよいも
のである。
【0354】今回開示された実施の形態はすべての点で
例示であって制限的なものではないと考えられるべきで
ある。本発明の範囲は、上記した実施の形態の説明では
なくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲
と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる
ことが意図される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1による電圧変換装置を備えたモ
ータ駆動装置の概略ブロック図である。
【図2】 図1に示す制御装置の機能ブロック図であ
る。
【図3】 図2に示すモータトルク制御手段の機能を説
明するための機能ブロック図である。
【図4】 図3に示すフィードバック電圧指令演算部お
よびデューティー比変換部の機能を説明するための機能
ブロック図である。
【図5】 実施の形態1における電圧変換の制御動作を
説明するためのフローチャートである。
【図6】 実施の形態2による電圧変換装置を備えたモ
ータ駆動装置の概略ブロック図である。
【図7】 図6に示す制御装置の機能ブロック図であ
る。
【図8】 図7に示すモータトルク制御手段の機能を説
明するための機能ブロック図である。
【図9】 図8に示すフィードバック電圧指令演算部お
よびデューティー比変換部の機能を説明するための機能
ブロック図である。
【図10】 実施の形態2における電圧変換の制御動作
を説明するためのフローチャートである。
【図11】 実施の形態3による電圧変換装置を備えた
モータ駆動装置の概略ブロック図である。
【図12】 図11に示す制御装置の機能ブロック図で
ある。
【図13】 図12に示すモータトルク制御手段の機能
を説明するための機能ブロック図である。
【図14】 図13に示すフィードバック電圧指令演算
部およびデューティー比変換部の機能を説明するための
機能ブロック図である。
【図15】 直流電源の内部抵抗と温度との関係図であ
る。
【図16】 実施の形態3における電圧変換の制御動作
を説明するためのフローチャートである。
【図17】 実施の形態4による電圧変換装置を備えた
モータ駆動装置の概略ブロック図である。
【図18】 図17に示す制御装置の機能ブロック図で
ある。
【図19】 図18に示すモータトルク制御手段の機能
を説明するための機能ブロック図である。
【図20】 図19に示すフィードバック電圧指令演算
部の機能を説明するための機能ブロック図である。
【図21】 モータのトルクとモータ回転数との関係図
である。
【図22】 実施の形態4における電圧変換の制御動作
を説明するためのフローチャートである。
【図23】 実施の形態4による電圧変換装置を備えた
モータ駆動装置の他の概略ブロック図である。
【図24】 図23に示す制御装置の機能ブロック図で
ある。
【図25】 図24に示すモータトルク制御手段の機能
を説明するための機能ブロック図である。
【図26】 図25に示すフィードバック電圧指令演算
部の機能を説明するための機能ブロック図である。
【図27】 実施の形態4における電圧変換の他の制御
動作を説明するためのフローチャートである。
【図28】 実施の形態5による電圧変換装置を備えた
モータ駆動装置の概略ブロック図である。
【図29】 図28に示す制御装置の機能ブロック図で
ある。
【図30】 図29に示すモータトルク制御手段の機能
を説明するための機能ブロック図である。
【図31】 図30に示すフィードバック電圧指令演算
部の機能を説明するための機能ブロック図である。
【図32】 実施の形態5における電圧変換の制御動作
を説明するためのフローチャートである。
【図33】 従来のモータ駆動装置の概略ブロック図で
ある。
【符号の説明】
10,11,13,320 電圧センサー、10A 温
度センサー、12 昇圧コンバータ、14,31,33
0 インバータ、15 U相アーム、16 V相アー
ム、17 W相アーム、24,25,28 電流センサ
ー、30,30A,30B,30C,30D,30E
制御装置、40 モータ制御用相電圧演算部、42 イ
ンバータ用PWM信号変換部、50 インバータ入力電
圧指令演算部、52,52A,52B,52C,52
D,52E フィードバック電圧指令演算部、54 デ
ューティー比変換部、100,100A,100B,1
00C,100D,100E,300 モータ駆動装
置、301,301A,301B,301C,301
D,301E モータトルク制御手段、302,302
D電圧変換制御手段、310 双方向コンバータ、52
0,520D 制御モード判定部、521 減算器、5
22 変化率判定部、523 電圧誤差判定部、52
4,524A PI制御ゲイン決定部、525 PI制
御器、526,527出力電圧生成部、541 コンバ
ータ用デューティー比演算部、542 コンバータ用P
WM信号変換部、B 直流電源、SR1,SR2 シス
テムリレー、C1,C2 コンデンサ、L1,311
リアクトル、Q1〜Q8,312,313 NPNトラ
ンジスタ、D1〜D8,314,315 ダイオード、
M1,M2 交流モータ。
フロントページの続き Fターム(参考) 5H007 AA04 BB06 CA01 CB02 CB05 CC12 DA00 DA06 DB02 DB13 DC02 DC05 EA01 EA02 EA08 5H115 PA01 PC06 PG04 PI12 PI13 PO02 PU01 PV02 PV09 PV23 QN03 QN08 QN28 RB22 SE03 TB01 TO13 5H576 AA15 BB09 CC04 DD02 DD07 EE11 EE18 FF02 GG05 GG07 GG08 HA04 HB02 JJ03 JJ04 JJ08 JJ24 KK06 LL01 LL22 LL24 LL43 MM06

Claims (43)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 出力電圧が指令電圧になるように直流電
    源からの直流電圧を前記出力電圧に変換する電圧変換装
    置であって、 前記直流電圧の電圧レベルを変えて出力電圧を出力する
    電圧変換器と、 前記電圧変換器から出力された出力電圧を検出する検出
    手段と、 前記指令電圧と前記検出された出力電圧との誤差、およ
    び前記指令電圧の変化率を検出し、前記検出した誤差お
    よび変化率に応じて前記出力電圧のフィードバック制御
    における制御ゲインを調整し、その調整した制御ゲイン
    を用いたフィードバック制御により前記出力電圧が前記
    指令電圧になるように前記電圧変換器を制御する制御手
    段とを備える電圧変換装置。
  2. 【請求項2】 前記検出手段は、前記電圧変換器への入
    力電圧を検出し、その検出した入力電圧と前記電圧変換
    器における変換比率とに基づいて前記出力電圧を検出す
    る、請求項1に記載の電圧変換装置。
  3. 【請求項3】 前記検出手段は、前記直流電源の温度に
    基づいて前記直流電源から出力される直流電圧を検出
    し、その検出した直流電源と前記電圧変換器における変
    換比率とに基づいて前記出力電圧を検出する、請求項1
    に記載の電圧変換装置。
  4. 【請求項4】 出力電圧が指令電圧になるように直流電
    源からの直流電圧を前記出力電圧に変換する電圧変換装
    置であって、 前記直流電圧の電圧レベルを変えて出力電圧を出力する
    電圧変換器と、 前記直流電源の内部抵抗の変動を検出する検出手段と、 前記検出された内部抵抗の変動に応じて前記出力電圧の
    フィードバック制御における制御ゲインを調整し、その
    調整した制御ゲインを用いたフィードバック制御により
    前記出力電圧が前記指令電圧になるように前記電圧変換
    器を制御する制御手段とを備える電圧変換装置。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は、 前記変化率が第1の基準値よりも小さく、かつ、前記誤
    差の絶対値が第2の基準値よりも大きいとき前記制御ゲ
    インを下げる第1のゲイン調整を行ない、 前記変化率が前記第1の基準値よりも大きく、かつ、前
    記誤差の絶対値が前記第2の基準値よりも大きいとき前
    記制御ゲインを上げる第2のゲイン調整を行ない、 前記変化率が前記第1の基準値よりも小さく、かつ、前
    記誤差の絶対値が前記第2の基準値よりも小さいとき、
    または前記変化率が前記第1の基準値よりも大きく、か
    つ、前記誤差の絶対値が前記第2の基準値よりも小さい
    とき前記制御ゲインを保持する第3のゲイン調整を行な
    う、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の電圧
    変換装置。
  6. 【請求項6】 前記制御手段は、 前記指令電圧の変化率を検出し、前記検出した変化率が
    前記第1の基準値よりも小さいか否かを判定する変化率
    判定部と、 前記指令電圧と前記出力電圧との誤差を検出する誤差検
    出部と、 前記変化率判定部からの判定結果と前記誤差検出部から
    の誤差とに基づいて前記第1から第3のゲイン調整のい
    ずれかを行なう制御ゲイン調整部と、 前記制御ゲイン調整部により調整された制御ゲインを用
    いて前記出力電圧が前記指令電圧になるように前記電圧
    変換器を制御する制御部とを含む、請求項5に記載の電
    圧変換装置。
  7. 【請求項7】 前記出力電圧は、交流モータを駆動する
    インバータに入力される、請求項1から請求項6のいず
    れか1項に記載の電圧変換装置。
  8. 【請求項8】 交流モータを駆動するための出力電圧が
    指令電圧になるように直流電源からの直流電圧を前記出
    力電圧に変換する電圧変換装置であって、 前記直流電圧の電圧レベルを変えて出力電圧を出力する
    電圧変換器と、 前記交流モータの制御モードを検出するモード検出手段
    と、 前記検出された制御モードに応じて前記出力電圧のフィ
    ードバック制御における制御ゲインを調整し、その調整
    した制御ゲインを用いたフィードバック制御により前記
    出力電圧が前記指令電圧になるように前記電圧変換器を
    制御する制御手段とを備える電圧変換装置。
  9. 【請求項9】 交流モータを駆動するための出力電圧が
    指令電圧になるように直流電源からの直流電圧を前記出
    力電圧に変換する電圧変換装置であって、 前記直流電圧の電圧レベルを変えて出力電圧を出力する
    電圧変換器と、 前記交流モータの制御モードを検出するモード検出手段
    と、 前記電圧変換器から出力された出力電圧を検出する電圧
    検出手段と、 前記指令電圧と前記検出された出力電圧との誤差、およ
    び前記指令電圧の変化率を検出する検出手段と、 前記出力電圧のフィードバック制御における制御ゲイン
    を前記検出された制御モードに好適な制御ゲインに調整
    し、その調整した好適な制御ゲインを前記検出された誤
    差および変化率に基づいて最適な制御ゲインにさらに調
    整し、その調整した最適な制御ゲインを用いたフィード
    バック制御により前記出力電圧が前記指令電圧になるよ
    うに前記電圧変換器を制御する制御手段とを備える電圧
    変換装置。
  10. 【請求項10】 前記好適な制御ゲインから前記最適な
    制御ゲインへの調整時、 前記制御手段は、 前記変化率が第1の基準値よりも小さく、かつ、前記誤
    差の絶対値が第2の基準値よりも大きいとき前記制御ゲ
    インを下げる第1のゲイン調整を行ない、 前記変化率が前記第1の基準値よりも大きく、かつ、前
    記誤差の絶対値が前記第2の基準値よりも大きいとき前
    記制御ゲインを上げる第2のゲイン調整を行ない、 前記変化率が前記第1の基準値よりも小さく、かつ、前
    記誤差の絶対値が前記第2の基準値よりも小さいとき、
    または前記変化率が前記第1の基準値よりも大きく、か
    つ、前記誤差の絶対値が前記第2の基準値よりも小さい
    とき前記制御ゲインを保持する第3のゲイン調整を行な
    う、請求項9に記載の電圧変換装置。
  11. 【請求項11】 前記制御手段は、 前記指令電圧の変化率を検出し、前記検出した変化率が
    前記第1の基準値よりも小さいか否かを判定する変化率
    判定部と、 前記指令電圧と前記出力電圧との誤差を検出する誤差検
    出部と、 前記変化率判定部からの判定結果と前記誤差検出部から
    の誤差とに基づいて前記第1から第3のゲイン調整のい
    ずれかを行なう制御ゲイン調整部と、 前記制御ゲイン調整部により調整された制御ゲインを用
    いて前記出力電圧が前記指令電圧になるように前記電圧
    変換器を制御する制御部とを含む、請求項10に記載の
    電圧変換装置。
  12. 【請求項12】 前記モード検出手段は、キャリア周波
    数が異なる制御モードを検出する、請求項8から請求項
    11のいずれか1項に記載の電圧変換装置。
  13. 【請求項13】 前記制御手段は、前記検出された制御
    モードのキャリア周波数に応じて前記制御ゲインを調整
    する、請求項12に記載の電圧変換装置。
  14. 【請求項14】 前記制御手段は、前記検出された制御
    モードのキャリア周波数が高くなるに従って前記制御ゲ
    インを前記キャリア周波数が低いときの制御ゲインより
    も大きい制御ゲインに調整する、請求項13に記載の電
    圧変換装置。
  15. 【請求項15】 前記モード検出手段は、複数の交流モ
    ータに対応する複数の制御モードを検出し、 前記制御手段は、前記検出された複数の制御モードに応
    じて前記制御ゲインを調整する、請求項8から請求項1
    1のいずれか1項に記載の電圧変換装置。
  16. 【請求項16】 前記制御手段は、前記検出された複数
    の制御モードの組合わせに応じて決定される前記フィー
    ドバック制御における電力変動を検出し、その検出した
    電力変動に応じて前記制御ゲインを調整する、請求項1
    5に記載の電圧変換装置。
  17. 【請求項17】 前記制御手段は、前記検出された電力
    変動が大きいほど前記制御ゲインの下げ幅を大きくして
    前記制御ゲインを調整する、請求項16に記載の電圧変
    換装置。
  18. 【請求項18】 前記モード検出手段は、前記交流モー
    タの回転数と前記交流モータのトルクとを受け、その受
    けた回転数およびトルクに基づいて前記制御モードを検
    出する、請求項8から請求項17のいずれか1項に記載
    の電圧変換装置。
  19. 【請求項19】 前記モード検出手段は、前記回転数と
    前記トルクとの関係を示すマップを保持し、前記受けた
    回転数およびトルクが含まれる前記マップの領域を検出
    することにより前記制御モードを検出する、請求項18
    に記載の電圧変換装置。
  20. 【請求項20】 前記制御ゲインは、フィードバック制
    御におけるPI制御ゲインである、請求項1から請求項
    19のいずれか1項に記載の電圧変換装置。
  21. 【請求項21】 前記交流モータは、車両用モータであ
    る、請求項20に記載の電圧変換装置。
  22. 【請求項22】 出力電圧が指令電圧になるように直流
    電源からの直流電圧を前記出力電圧に変換する電圧変換
    方法であって、 前記出力電圧を検出する第1のステップと、 前記指令電圧と前記出力電圧との誤差、および前記指令
    電圧の変化率を検出する第2のステップと、 前記変化率および前記誤差に基づいて前記出力電圧のフ
    ィードバック制御における制御ゲインを調整する第3の
    ステップと、 前記調整された制御ゲインを用いたフィードバック制御
    により前記出力電圧が前記指令電圧になるように前記直
    流電圧を前記出力電圧に変換する第4のステップとを含
    む電圧変換方法。
  23. 【請求項23】 前記第1のステップは、 前記直流電圧を前記出力電圧へ変換する電圧変換器へ入
    力される入力電圧を検出する第1のサブステップと、 前記検出された入力電圧と前記電圧変換器における変換
    比率とに基づいて前記出力電圧を検出する第2のサブス
    テップとを含む、請求項22に記載の電圧変換方法。
  24. 【請求項24】 前記第1のステップは、 前記直流電源の温度を検出し、その検出した温度に基づ
    いて前記直流電圧を前記出力電圧へ変換する電圧変換器
    へ入力される入力電圧を検出する第1のサブステップ
    と、 前記検出された入力電圧と、前記電圧変換器における変
    換比率とに基づいて前記出力電圧を検出する第2のサブ
    ステップとを含む、請求項22に記載の電圧変換方法。
  25. 【請求項25】 前記第3のステップにおいて、 前記変化率が第1の基準値よりも小さく、かつ、前記誤
    差の絶対値が第2の基準値よりも大きいとき前記制御ゲ
    インは下げられ、 前記変化率が前記第1の基準値よりも大きく、かつ、前
    記誤差の絶対値が前記第2の基準値よりも大きいとき前
    記制御ゲインは上げられ、 前記変化率が前記第1の基準値よりも小さく、かつ、前
    記誤差の絶対値が前記第2の基準値よりも小さいとき、
    または前記変化率が前記第1の基準値よりも大きく、か
    つ、前記誤差の絶対値が前記第2の基準値よりも小さい
    とき前記制御ゲインは保持される、請求項22から請求
    項24のいずれか1項に記載の電圧変換方法。
  26. 【請求項26】 交流モータを駆動するための出力電圧
    が指令電圧になるように直流電源からの直流電圧を前記
    出力電圧に変換する電圧変換方法であって、 前記交流モータの制御モードを検出する第1のステップ
    と、 前記検出された制御モードに応じて前記出力電圧のフィ
    ードバック制御における制御ゲインを調整する第2のス
    テップと、 前記調整された制御ゲインを用いたフィードバック制御
    により前記出力電圧が前記指令電圧になるように前記直
    流電圧を前記出力電圧に変換する第3のステップとを含
    む電圧変換方法。
  27. 【請求項27】 交流モータを駆動するための出力電圧
    が指令電圧になるように直流電源からの直流電圧を前記
    出力電圧に変換する電圧変換方法であって、 前記交流モータの制御モードを検出する第1のステップ
    と、 前記出力電圧のフィードバック制御における制御ゲイン
    を前記検出された制御モードに好適な制御ゲインに調整
    する第2のステップと、 前記出力電圧を検出する第3のステップと、 前記指令電圧と前記出力電圧との誤差、および前記指令
    電圧の変化率を検出する第4のステップと、 前記検出された変化率および誤差に基づいて前記好適な
    制御ゲインを最適な制御ゲインに調整する第5のステッ
    プと、 前記調整された最適な制御ゲインを用いたフィードバッ
    ク制御により前記出力電圧が前記指令電圧になるように
    前記直流電圧を前記出力電圧に変換する第6のステップ
    とを含む電圧変換方法。
  28. 【請求項28】 前記第5のステップにおいて、 前記変化率が第1の基準値よりも小さく、かつ、前記誤
    差の絶対値が第2の基準値よりも大きいとき前記好適な
    制御ゲインは下げられて前記最適な制御ゲインに調整さ
    れ、 前記変化率が前記第1の基準値よりも大きく、かつ、前
    記誤差の絶対値が前記第2の基準値よりも大きいとき前
    記好適な制御ゲインは上げられて前記最適な制御ゲイン
    に調整され、 前記変化率が前記第1の基準値よりも小さく、かつ、前
    記誤差の絶対値が前記第2の基準値よりも小さいとき、
    または前記変化率が前記第1の基準値よりも大きく、か
    つ、前記誤差の絶対値が前記第2の基準値よりも小さい
    とき前記好適な制御ゲインは保持されて前記最適な制御
    ゲインに調整される、請求項27に記載の電圧変換方
    法。
  29. 【請求項29】 前記第1のステップにおいて検出され
    る制御モードは、キャリア周波数が異なる制御モードで
    ある、請求項26から請求項28のいずれか1項に記載
    の電圧変換方法。
  30. 【請求項30】 前記第1のステップにおいて検出され
    る制御モードは、複数の交流モータに対する複数の制御
    モードであり、 前記第2のステップにおいて前記制御ゲインは、前記検
    出された複数の制御モードに応じて調整される、請求項
    26または請求項27に記載の電圧変換方法。
  31. 【請求項31】 前記第1のステップにおいて、前記制
    御モードは、前記交流モータの回転数およびトルクに基
    づいて検出される、請求項26から請求項30のいずれ
    か1項に記載の電圧変換方法。
  32. 【請求項32】 前記制御ゲインは、フィードバック制
    御におけるPI制御ゲインである、請求項22から請求
    項31のいずれか1項に記載の電圧変換方法。
  33. 【請求項33】 出力電圧が指令電圧になるように直流
    電源からの直流電圧を前記出力電圧に変換する電圧変換
    の制御をコンピュータに実行させるためのプログラムを
    記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体であって、 前記出力電圧を検出する第1のステップと、 前記指令電圧と前記出力電圧との誤差、および前記指令
    電圧の変化率を検出する第2のステップと、 前記変化率および前記誤差に基づいて前記出力電圧のフ
    ィードバック制御における制御ゲインを調整する第3の
    ステップと、 前記調整された制御ゲインを用いたフィードバック制御
    により前記出力電圧が前記指令電圧になるように前記直
    流電圧を前記出力電圧に変換させる第4のステップとを
    コンピュータに実行させるためのプログラムを記録した
    コンピュータ読取り可能な記録媒体。
  34. 【請求項34】 前記第1のステップは、 前記直流電圧を前記出力電圧へ変換する電圧変換器へ入
    力される入力電圧を検出する第1のサブステップと、 前記検出された入力電圧と前記電圧変換器における変換
    比率とに基づいて前記出力電圧を検出する第2のサブス
    テップとを含む、請求項33に記載のコンピュータに実
    行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読取
    り可能な記録媒体。
  35. 【請求項35】 前記第1のステップは、 前記直流電源の温度を検出し、その検出した温度に基づ
    いて前記直流電圧を前記出力電圧へ変換する電圧変換器
    へ入力される入力電圧を検出する第1のサブステップ
    と、 前記検出された入力電圧と、前記電圧変換器における変
    換比率とに基づいて前記出力電圧を検出する第2のサブ
    ステップとを含む、請求項33に記載のコンピュータに
    実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読
    取り可能な記録媒体。
  36. 【請求項36】 前記第3のステップにおいて、 前記変化率が第1の基準値よりも小さく、かつ、前記誤
    差の絶対値が第2の基準値よりも大きいとき前記PI制
    御ゲインは下げられ、 前記変化率が前記第1の基準値よりも大きく、かつ、前
    記誤差の絶対値が前記第2の基準値よりも大きいとき前
    記PI制御ゲインは上げられ、 前記変化率が前記第1の基準値よりも小さく、かつ、前
    記誤差の絶対値が前記第2の基準値よりも小さいとき、
    または前記変化率が前記第1の基準値よりも大きく、か
    つ、前記誤差の絶対値が前記第2の基準値よりも小さい
    とき前記PI制御ゲインは保持される、請求項33から
    請求項35のいずれか1項に記載のコンピュータに実行
    させるためのプログラムを記録したコンピュータ読取り
    可能な記録媒体。
  37. 【請求項37】 交流モータを駆動するための出力電圧
    が指令電圧になるように直流電源からの直流電圧を前記
    出力電圧に変換する電圧変換の制御をコンピュータに実
    行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読取
    り可能な記録媒体であって、 前記交流モータの制御モードを検出する第1のステップ
    と、 前記検出された制御モードに応じて前記出力電圧のフィ
    ードバック制御における制御ゲインを調整する第2のス
    テップと、 前記調整された制御ゲインを用いたフィードバック制御
    により前記出力電圧が前記指令電圧になるように前記直
    流電圧を前記出力電圧に変換する第3のステップとをコ
    ンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコ
    ンピュータ読取り可能な記録媒体。
  38. 【請求項38】 交流モータを駆動するための出力電圧
    が指令電圧になるように直流電源からの直流電圧を前記
    出力電圧に変換する電圧変換の制御をコンピュータに実
    行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読取
    り可能な記録媒体であって、 前記交流モータの制御モードを検出する第1のステップ
    と、 前記出力電圧のフィードバック制御における制御ゲイン
    を前記検出された制御モードに好適な制御ゲインに調整
    する第2のステップと、 前記出力電圧を検出する第3のステップと、 前記指令電圧と前記出力電圧との誤差、および前記指令
    電圧の変化率を検出する第4のステップと、 前記検出された変化率および誤差に基づいて前記好適な
    制御ゲインを最適な制御ゲインに調整する第5のステッ
    プと、 前記調整された最適な制御ゲインを用いたフィードバッ
    ク制御により前記出力電圧が前記指令電圧になるように
    前記直流電圧を前記出力電圧に変換する第6のステップ
    とをコンピュータに実行させるためのプログラムを記録
    したコンピュータ読取り可能な記録媒体。
  39. 【請求項39】 前記第5のステップにおいて、 前記変化率が第1の基準値よりも小さく、かつ、前記誤
    差の絶対値が第2の基準値よりも大きいとき前記好適な
    制御ゲインは下げられて前記最適な制御ゲインに調整さ
    れ、 前記変化率が前記第1の基準値よりも大きく、かつ、前
    記誤差の絶対値が前記第2の基準値よりも大きいとき前
    記好適な制御ゲインは上げられて前記最適な制御ゲイン
    に調整され、 前記変化率が前記第1の基準値よりも小さく、かつ、前
    記誤差の絶対値が前記第2の基準値よりも小さいとき、
    または前記変化率が前記第1の基準値よりも大きく、か
    つ、前記誤差の絶対値が前記第2の基準値よりも小さい
    とき前記好適な制御ゲインは保持されて前記最適な制御
    ゲインに調整される、請求項38に記載のコンピュータ
    に実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ
    読取り可能な記録媒体。
  40. 【請求項40】 前記第1のステップにおいて検出され
    る制御モードは、キャリア周波数の異なる制御モードで
    ある、請求項37から請求項39のいずれか1項に記載
    のコンピュータに実行させるためのプログラムを記録し
    たコンピュータ読取り可能な記録媒体。
  41. 【請求項41】 前記第1のステップにおいて検出され
    る制御モードは、複数の交流モータに対する複数の制御
    モードであり、 前記第2のステップにおいて前記制御ゲインは、前記検
    出された複数の制御モードに応じて調整される、請求項
    37または請求項38に記載のコンピュータに実行させ
    るためのプログラムを記録したコンピュータ読取り可能
    な記録媒体。
  42. 【請求項42】 前記第1のステップにおいて、前記制
    御モードは、前記交流モータの回転数およびトルクに基
    づいて検出される、請求項37から請求項41のいずれ
    か1項に記載のコンピュータに実行させるためのプログ
    ラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体。
  43. 【請求項43】 前記制御ゲインは、フィードバック制
    御におけるPI制御ゲインである、請求項33から請求
    項42のいずれか1項に記載のコンピュータに実行させ
    るためのプログラムを記録したコンピュータ読取り可能
    な記録媒体。
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