JP2003324942A - 電圧変換装置、電圧変換装置の駆動方法、電圧変換装置の駆動をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体 - Google Patents

電圧変換装置、電圧変換装置の駆動方法、電圧変換装置の駆動をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体

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JP2003324942A
JP2003324942A JP2002132821A JP2002132821A JP2003324942A JP 2003324942 A JP2003324942 A JP 2003324942A JP 2002132821 A JP2002132821 A JP 2002132821A JP 2002132821 A JP2002132821 A JP 2002132821A JP 2003324942 A JP2003324942 A JP 2003324942A
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temperature
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English (en)
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Masayuki Komatsu
雅行 小松
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Toyota Motor Corp
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Toyota Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 音色の変化を抑制して直流電圧を出力電圧に
変換する電圧変換装置を提供する。 【解決手段】 電圧変換装置は、昇圧コンバータ12と
制御装置30とを備える。制御装置30は、昇圧コンバ
ータ12の温度TCを温度センサー11から受け、その
受けた温度TCに適したNPNトランジスタQ12の目
標周波数を抽出する。そして、制御装置30は、現在の
周波数が目標周波数からずれているとき、キャリア周波
数を現在の周波数から目標周波数まで連続的または複数
段に切換えながらNPNトランジスタQ12を駆動す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、直流電源からの
直流電圧を出力電圧に変換する電圧変換装置、電圧変換
装置の駆動方法、および電圧変換装置の駆動をコンピュ
ータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュ
ータ読取り可能な記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近、環境に配慮した自動車としてハイ
ブリッド自動車(Hybrid Vehicle)およ
び電気自動車(Electric Vehicle)が
大きな注目を集めている。そして、ハイブリッド自動車
は、一部、実用化されている。
【0003】このハイブリッド自動車は、従来のエンジ
ンに加え、直流電源とインバータとインバータによって
駆動されるモータとを動力源とする自動車である。つま
り、エンジンを駆動することにより動力源を得るととも
に、直流電源からの直流電圧をインバータによって交流
に変換し、その変換した交流によりモータを回転するこ
とによって動力源を得るものである。また、電気自動車
は、直流電源とインバータとインバータによって駆動さ
れるモータとを動力源とする自動車である。
【0004】このようなハイブリッド自動車または電気
自動車においては、直流電源からの直流電圧を昇圧コン
バータによって昇圧し、その昇圧した直流電圧がモータ
を駆動するインバータに供給される。
【0005】すなわち、ハイブリッド自動車または電気
自動車は、図10に示すモータ駆動装置を搭載してい
る。図10を参照して、モータ駆動装置300は、直流
電源Bと、システムリレーSR1,SR2と、コンデン
サC1,C2と、双方向コンバータ310と、電圧セン
サー320と、インバータ330とを備える。
【0006】直流電源Bは、直流電圧を出力する。シス
テムリレーSR1,SR2は、制御装置(図示せず)に
よってオンされると、直流電源Bからの直流電圧をコン
デンサC1に供給する。コンデンサC1は、直流電源B
からシステムリレーSR1,SR2を介して供給された
直流電圧を平滑化し、その平滑化した直流電圧を双方向
コンバータ310へ供給する。
【0007】双方向コンバータ310は、リアクトル3
11と、NPNトランジスタ312,313と、ダイオ
ード314,315とを含む。リアクトル311の一方
端は直流電源Bの電源ラインに接続され、他方端はNP
Nトランジスタ312とNPNトランジスタ313との
中間点、すなわち、NPNトランジスタ312のエミッ
タとNPNトランジスタ313のコレクタとの間に接続
される。NPNトランジスタ312,313は、電源ラ
インとアースラインとの間に直列に接続される。そし
て、NPNトランジスタ312のコレクタは電源ライン
に接続され、NPNトランジスタ313のエミッタはア
ースラインに接続される。また、各NPNトランジスタ
312,313のコレクタ−エミッタ間には、エミッタ
側からコレクタ側へ電流を流すダイオード314,31
5が配置されている。
【0008】双方向コンバータ310は、制御装置(図
示せず)によってNPNトランジスタ312,313が
オン/オフされ、コンデンサC1から供給された直流電
圧を昇圧して出力電圧をコンデンサC2に供給する。ま
た、双方向コンバータ310は、モータ駆動装置300
が搭載されたハイブリッド自動車または電気自動車の回
生制動時、交流モータM1によって発電され、インバー
タ330によって変換された直流電圧を降圧してコンデ
ンサC1へ供給する。
【0009】コンデンサC2は、双方向コンバータ31
0から供給された直流電圧を平滑化し、その平滑化した
直流電圧をインバータ330へ供給する。電圧センサー
320は、コンデンサC2の両側の電圧、すなわち、双
方向コンバータ310の出力電圧Vcを検出する。
【0010】インバータ330は、コンデンサC2から
直流電圧が供給されると制御装置(図示せず)からの制
御に基づいて直流電圧を交流電圧に変換して交流モータ
M1を駆動する。これにより、交流モータM1は、トル
ク指令値によって指定されたトルクを発生するように駆
動される。また、インバータ330は、モータ駆動装置
300が搭載されたハイブリッド自動車または電気自動
車の回生制動時、交流モータM1が発電した交流電圧を
制御装置からの制御に基づいて直流電圧に変換し、その
変換した直流電圧をコンデンサC2を介して双方向コン
バータ310へ供給する。
【0011】双方向コンバータ310を駆動する信号の
キャリア周波数に対してNPNトランジスタ313の温
度特性とリアクトル311の温度特性とが相互に異な
る。すなわち、NPNトランジスタ313は、キャリア
周波数を下げると発熱が減少する。一方、リアクトル3
11は、キャリア周波数を上げると発熱が減少する。そ
して、リアクトル311は、熱容量が大きいため大電流
が流れても短時間であれば温度上昇幅が小さいが、NP
Nトランジスタ313は、熱容量が小さいため大電流が
流れる時間が短時間であっても温度上昇幅が大きい。
【0012】双方向コンバータ310の全体としては、
キャリア周波数が高い方が電圧変換の効率が良いので、
双方向コンバータ310は、通常時、キャリア周波数を
上げて駆動され、大電流が短時間でも流れるときはNP
Nトランジスタ313における温度上昇を防止するため
にキャリア周波数を下げて駆動される。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかし、キャリア周波
数を切換えるとき、キャリア周波数の変動幅が大きい
と、リアクトルの騒音もキャリア周波数に依存して発生
するので、音色の変化が顕著になり、結果的に騒音を生
じる、あるいは音色の変化が著しい違和感として感じら
れるという問題がある。
【0014】そこで、この発明は、かかる問題を解決す
るためになされたものであり、その目的は、音色の変化
を抑制して直流電圧を出力電圧に変換する電圧変換装置
を提供することである。
【0015】また、この発明の別の目的は、音色の変化
を抑制して直流電圧を出力電圧に変換する電圧変換装置
の駆動方法を提供することである。
【0016】さらに、この発明の別の目的は、音色の変
化を抑制して直流電圧を出力電圧に変換する電圧変換装
置の駆動をコンピュータに実行させるためのプログラム
を記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体を提供す
ることである。
【0017】
【課題を解決するための手段および発明の効果】この発
明によれば、電圧変換装置は、リアクトルと半導体スイ
ッチ素子とを含み、直流電源からの直流電流を半導体ス
イッチ素子によりスイッチングしてリアクトルに電力を
蓄積し、その蓄積した電力に応じて電圧レベルを変えた
出力電圧を出力する電圧変換器と、半導体スイッチ素子
が直流電流をスイッチングするときのキャリア周波数が
半導体スイッチ素子の現在の駆動状態に適した目標周波
数からずれているとき、キャリア周波数を現在の周波数
から目標周波数まで連続的または複数段に切換えながら
供給し、半導体スイッチ素子を駆動する駆動手段とを備
える。
【0018】直流電源からの直流電流をスイッチングし
てリアクトルに直流電力を蓄積し、その蓄積した直流電
力に応じた出力電圧を出力する電圧変換装置において、
直流電流をスイッチングする半導体スイッチ素子は、そ
の駆動状態に適したキャリア周波数によって直流電流を
スイッチングする。そして、駆動手段は、半導体スイッ
チ素子が直流電流をスイッチングするキャリア周波数が
半導体スイッチ素子の駆動状態に適した目標周波数から
ずれているとき、キャリア周波数を目標周波数まで徐々
に切換えながら半導体スイッチ素子を駆動する。
【0019】したがって、この発明によれば、音色の変
化を抑制して直流電圧を出力電圧に変換できる。
【0020】好ましくは、電圧変換装置は、半導体スイ
ッチ素子の駆動状態を検出する検出手段をさらに備え、
駆動手段は、検出手段により検出された駆動状態を受
け、その受けた駆動状態に基づいて現在の周波数の目標
周波数からのずれを検出する。
【0021】半導体スイッチ素子の駆動状態が検出さ
れ、その検出された駆動状態に適した目標周波数が抽出
される。そして、現在の周波数の目標周波数からのずれ
が検出され、キャリア周波数が現在の周波数から目標周
波数まで徐々に切換えられる。
【0022】したがって、この発明によれば、半導体ス
イッチ素子の駆動状態に適した目標周波数を正確に抽出
できる。
【0023】より好ましくは、検出手段は、半導体スイ
ッチ素子の駆動状態として電圧変換器の温度を検出す
る。
【0024】半導体スイッチ素子の駆動状態として半導
体スイッチ素子の特性に大きく影響する温度が検出され
る。そして、検出された温度に適した目標周波数が抽出
され、キャリア周波数が現在の周波数から目標周波数へ
徐々に切換えられる。
【0025】したがって、この発明によれば、半導体ス
イッチ素子の駆動状態を容易に検出できる。
【0026】さらに好ましくは、駆動手段は、温度と温
度に適した目標周波数との関係を示すマップを保持して
おり、マップに基づいて検出手段により検出された温度
に適した目標周波数を抽出して現在の周波数と目標周波
数とのずれを検出する。
【0027】温度が検出され、その検出された温度に対
応する目標周波数がマップを参照して抽出される。
【0028】したがって、この発明によれば、目標周波
数を容易に抽出できる。より好ましくは、検出手段は、
半導体スイッチ素子の駆動状態として電圧変換器に流れ
る電流を検出する。
【0029】半導体スイッチ素子の駆動状態として、半
導体スイッチ素子に実際に流れる電流が検出される。そ
して、検出された温度に適した目標周波数が抽出され、
キャリア周波数が現在の周波数から目標周波数へ徐々に
切換えられる。
【0030】したがって、この発明によれば、半導体ス
イッチ素子の駆動状態を正確に検出できる。
【0031】さらに好ましくは、駆動手段は、電流と電
流に適した目標周波数との関係を示すマップを保持して
おり、マップに基づいて検出手段により検出された電流
に適した目標周波数を抽出して現在の周波数と目標周波
数とのずれを検出する。
【0032】半導体スイッチ素子に流れる電流が検出さ
れ、その検出された電流に対応する目標周波数がマップ
を参照して検出される。
【0033】さらに好ましくは、駆動手段は、現在の周
波数と目標周波数とのずれが所定値よりも大きいとき、
キャリア周波数を現在の周波数から目標周波数まで切換
える速度を、現在の周波数と目標周波数とのずれが所定
値よりも小さいときのキャリア周波数の切換速度よりも
速くする。
【0034】現在の周波数と目標周波数とのずれが大き
い場合は、キャリア周波数は現在の周波数から目標周波
数まで速く切換えられる。
【0035】したがって、この発明によれば、音色の変
化を抑制し、キャリア周波数を半導体スイッチ素子の駆
動状態に適した周波数に速く切換えられる。
【0036】また、この発明によれば、直流電源からの
直流電流を半導体スイッチ素子によりスイッチングして
リアクトルに電力を蓄積し、その蓄積した電力に応じて
電圧レベルを変えた出力電圧を出力する電圧変換装置の
駆動方法は、半導体スイッチ素子の駆動状態を検出する
第1のステップと、検出された駆動状態に適したスイッ
チングにおけるキャリア周波数の目標周波数を検出する
第2のステップと、キャリア周波数の現在の周波数が目
標周波数からずれているか否かを判定する第3のステッ
プと、現在の周波数が目標周波数からずれているとき、
キャリア周波数を現在の周波数から目標周波数まで連続
的または複数段に切換えながら供給し、半導体スイッチ
素子を駆動する第4のステップとを含む。
【0037】直流電源からの直流電流をスイッチングし
てリアクトルに直流電力を蓄積し、その蓄積した直流電
力に応じた出力電圧を出力する電圧変換装置に用いられ
る半導体スイッチ素子の駆動状態が検出され、その検出
された駆動状態に適した目標周波数が検出される。そし
て、現在の周波数と目標周波数とのずれが検出される
と、キャリア周波数が現在の周波数から目標周波数まで
徐々に切換えられながら半導体スイッチ素子が駆動され
る。
【0038】したがって、この発明によれば、音色の変
化を抑制して半導体スイッチ素子を駆動できる。
【0039】好ましくは、第1のステップにおいて、半
導体スイッチ素子の駆動状態として電圧変換装置の温度
を検出する。
【0040】半導体スイッチ素子の駆動状態として半導
体スイッチ素子の特性に大きく影響する温度が検出され
る。そして、検出された温度に適した目標周波数が抽出
され、キャリア周波数が現在の周波数から目標周波数へ
徐々に切換えられる。
【0041】したがって、この発明によれば、半導体ス
イッチ素子の駆動状態を容易に検出できる。
【0042】より好ましくは、第2のステップにおい
て、目標周波数は、温度と温度に適した目標周波数との
関係を示すマップを参照して検出される。
【0043】温度が検出されると、その検出された温度
に対応する目標周波数がマップを参照して検出される。
【0044】したがって、この発明によれば、目標周波
数を容易に抽出できる。より好ましくは、第1のステッ
プにおいて、半導体スイッチ素子の駆動状態として電圧
変換装置に流れる電流を検出する。
【0045】半導体スイッチ素子に実際に流れる電流を
検出して半導体スイッチ素子の駆動状態が検出される。
そして、検出された電流に適した目標周波数が抽出さ
れ、キャリア周波数が現在の周波数から目標周波数へ徐
々に切換えられる。
【0046】したがって、この発明によれば、半導体ス
イッチ素子の駆動状態を容易に検出できる。
【0047】さらに好ましくは、第2のステップにおい
て、目標周波数は、電流と電流に適した目標周波数との
関係を示すマップを参照して検出される。
【0048】半導体スイッチ素子に流れる電流が検出さ
れると、その検出された電流に対応する目標周波数がマ
ップを参照して検出される。
【0049】したがって、この発明によれば、目標周波
数を容易に検出できる。さらに好ましくは、第4のステ
ップにおいて、現在の周波数とキャリア周波数とのずれ
が所定値よりも大きいとき、キャリア周波数を現在の周
波数から目標周波数まで切換える速度を現在の周波数と
目標周波数とのずれが所定値よりも小さいときのキャリ
ア周波数の切換速度よりも速くする。
【0050】現在の周波数と目標周波数とのずれが大き
い場合は、キャリア周波数は現在の周波数から目標周波
数まで速く切換えられる。
【0051】したがって、この発明によれば、音色の変
化を抑制し、キャリア周波数を半導体スイッチ素子の駆
動状態に適した周波数に速く切換えられる。
【0052】さらに、この発明によれば、直流電源から
の直流電流を半導体スイッチ素子によりスイッチングし
てリアクトルに電力を蓄積し、その蓄積した電力に応じ
て電圧レベルを変えた出力電圧を出力する電圧変換装置
の駆動をコンピュータに実行させるプログラムを記録し
たコンピュータ読取り可能な記録媒体は、半導体スイッ
チ素子の駆動状態を検出する第1のステップと、検出さ
れた駆動状態に適したスイッチングにおけるキャリア周
波数の目標周波数を検出する第2のステップと、キャリ
ア周波数の現在の周波数が目標周波数からずれているか
否かを判定する第3のステップと、現在の周波数が目標
周波数からずれているとき、キャリア周波数を現在の周
波数から目標周波数まで連続的または複数段に切換えな
がら供給し、半導体スイッチ素子を駆動する第4のステ
ップとをコンピュータに実行させるプログラムを記録し
たコンピュータ読取り可能な記録媒体である。
【0053】直流電源からの直流電流をスイッチングし
てリアクトルに直流電力を蓄積し、その蓄積した直流電
力に応じた出力電圧を出力する電圧変換装置に用いられ
る半導体スイッチ素子の駆動状態が検出され、その検出
された駆動状態に適した目標周波数が検出される。そし
て、現在の周波数と目標周波数とのずれが検出される
と、キャリア周波数が現在の周波数から目標周波数まで
徐々に切換えられながら半導体スイッチ素子が駆動され
る。
【0054】したがって、この発明によれば、音色の変
化を抑制して半導体スイッチ素子を駆動できる。
【0055】好ましくは、第1のステップにおいて、半
導体スイッチ素子の駆動状態として電圧変換装置の温度
を検出する。
【0056】半導体スイッチ素子の駆動状態として半導
体スイッチ素子の特性に大きく影響する温度が検出され
る。そして、検出された温度に適した目標周波数が抽出
され、キャリア周波数が現在の周波数から目標周波数へ
徐々に切換えられる。
【0057】したがって、この発明によれば、半導体ス
イッチ素子の駆動状態を容易に検出できる。
【0058】より好ましくは、第2のステップにおい
て、目標周波数は、温度と温度に適した目標周波数との
関係を示すマップを参照して検出される。
【0059】温度が検出されると、その検出された温度
に対応する目標周波数がマップを参照して検出される。
【0060】したがって、この発明によれば、目標周波
数を容易に抽出できる。好ましくは、第1のステップに
おいて、半導体スイッチ素子の駆動状態として電圧変換
装置に流れる電流を検出する。
【0061】半導体スイッチ素子に実際に流れる電流を
検出して半導体スイッチ素子の駆動状態が検出される。
そして、検出された電流に適した目標周波数が抽出さ
れ、キャリア周波数が現在の周波数から目標周波数へ徐
々に切換えられる。
【0062】したがって、この発明によれば、半導体ス
イッチ素子の駆動状態を容易に検出できる。
【0063】より好ましくは、第2のステップにおい
て、目標周波数は、電流と電流に適した目標周波数との
関係を示すマップを参照して検出される。
【0064】半導体スイッチ素子に流れる電流が検出さ
れると、その検出された電流に対応する目標周波数がマ
ップを参照して検出される。
【0065】したがって、この発明によれば、目標周波
数を容易に検出できる。さらに好ましくは、第4のステ
ップにおいて、現在の周波数と目標周波数とのずれが所
定値よりも大きいとき、キャリア周波数を現在の周波数
から目標周波数まで切換える速度を、現在の周波数と目
標周波数とのずれが所定値よりも小さいときのキャリア
周波数の切換速度よりも速くする。
【0066】現在の周波数と目標周波数とのずれが大き
い場合は、キャリア周波数は現在の周波数から目標周波
数まで速く切換えられる。
【0067】したがって、この発明によれば、音色の変
化を抑制し、キャリア周波数を半導体スイッチ素子の駆
動状態に適した周波数に速く切換えられる。
【0068】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または
相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
【0069】図1を参照して、この発明の実施の形態に
よる電圧変換装置を備えたモータ駆動装置100は、直
流電源Bと、電圧センサー10,13と、温度センサー
11と、システムリレーSR1,SR2と、コンデンサ
C1,C2と、昇圧コンバータ12と、インバータ14
と、電流センサー24と、制御装置30とを備える。交
流モータM1は、ハイブリッド自動車または電気自動車
の駆動輪を駆動するためのトルクを発生するための駆動
モータである。あるいは、このモータはエンジンにて駆
動される発電機の機能を持つように、そして、エンジン
に対して電動機として動作し、たとえば、エンジン始動
を行ない得るようなものとしてハイブリッド自動車に組
み込まれるようにしてもよい。
【0070】昇圧コンバータ12は、リアクトルL1
と、NPNトランジスタQ11,Q12と、ダイオード
D11,D12とを含む。リアクトルL1の一方端は直
流電源Bの電源ラインに接続され、他方端はNPNトラ
ンジスタQ11とNPNトランジスタQ12との中間
点、すなわち、NPNトランジスタQ11のエミッタと
NPNトランジスタQ12のコレクタとの間に接続され
る。NPNトランジスタQ11,Q12は、電源ライン
とアースラインとの間に直列に接続される。そして、N
PNトランジスタQ11のコレクタは電源ラインに接続
され、NPNトランジスタQ12のエミッタはアースラ
インに接続される。また、各NPNトランジスタQ1
1,Q12のコレクタ−エミッタ間には、エミッタ側か
らコレクタ側へ電流を流すダイオードD11,D12が
配置されている。
【0071】インバータ14は、U相アーム15と、V
相アーム16と、W相アーム17とから成る。U相アー
ム15、V相アーム16、およびW相アーム17は、電
源ラインとアースとの間に並列に設けられる。
【0072】U相アーム15は、直列接続されたNPN
トランジスタQ5,Q6から成り、V相アーム16は、
直列接続されたNPNトランジスタQ7,Q8から成
り、W相アーム17は、直列接続されたNPNトランジ
スタQ9,Q10から成る。また、各NPNトランジス
タQ5〜Q10のコレクタ−エミッタ間には、エミッタ
側からコレクタ側へ電流を流すダイオードD5〜D10
がそれぞれ接続されている。
【0073】各相アームの中間点は、交流モータM1の
各相コイルの各相端に接続されている。すなわち、交流
モータM1は、3相の永久磁石モータであり、U,V,
W相の3つのコイルの一端が中点に共通接続されて構成
され、U相コイルの他端がNPNトランジスタQ5,Q
6の中間点に、V相コイルの他端がNPNトランジスタ
Q7,Q8の中間点に、W相コイルの他端がNPNトラ
ンジスタQ9,Q10の中間点にそれぞれ接続されてい
る。
【0074】直流電源Bは、ニッケル水素またはリチウ
ムイオン等の二次電池から成る。電圧センサー10は、
直流電源Bから出力される電圧V1を検出し、その検出
した電圧V1を制御装置30へ出力する。システムリレ
ーSR1,SR2は、制御装置30からの信号SEによ
りオンされる。コンデンサC1は、直流電源Bから供給
された直流電圧を平滑化し、その平滑化した直流電圧を
昇圧コンバータ12へ供給する。
【0075】昇圧コンバータ12は、コンデンサC1か
ら供給された直流電圧を昇圧してコンデンサC2へ供給
する。より具体的には、昇圧コンバータ12は、制御装
置30から信号PWUを受けると、信号PWUによって
NPNトランジスタQ12が所定のキャリア周波数でオ
ン/オフされ、NPNトランジスタQ12がオンされた
期間に応じて直流電圧を昇圧してコンデンサC2に供給
する。この場合、NPNトランジスタQ11は、信号P
WUによってオフされている。また、昇圧コンバータ1
2は、制御装置30から信号PWDを受けると、コンデ
ンサC2を介してインバータ14から供給された直流電
圧を降圧して直流電源Bを充電する。
【0076】コンデンサC2は、昇圧コンバータ12か
らの直流電圧を平滑化し、その平滑化した直流電圧をイ
ンバータ14へ供給する。電圧センサー13は、コンデ
ンサC2の両端の電圧、すなわち、昇圧コンバータ12
の出力電圧V2(インバータ14への入力電圧に相当す
る。以下同じ。)を検出し、その検出した出力電圧V2
を制御装置30へ出力する。
【0077】インバータ14は、コンデンサC2から直
流電圧が供給されると制御装置30からの信号PWMI
に基づいて直流電圧を交流電圧に変換して交流モータM
1を駆動する。これにより、交流モータM1は、トルク
指令値TRによって指定されたトルクを発生するように
駆動される。また、インバータ14は、モータ駆動装置
100が搭載されたハイブリッド自動車または電気自動
車の回生制動時、交流モータM1が発電した交流電圧を
制御装置30からの信号PWMCに基づいて直流電圧に
変換し、その変換した直流電圧をコンデンサC2を介し
て昇圧コンバータ12へ供給する。なお、ここで言う回
生制動とは、ハイブリッド自動車または電気自動車を運
転するドライバーによるフットブレーキ操作があった場
合の回生発電を伴う制動や、フットブレーキを操作しな
いものの、走行中にアクセルペダルをオフすることで回
生発電をさせながら車両を減速(または加速の中止)さ
せることを含む。
【0078】電流センサー24は、交流モータM1に流
れるモータ電流MCRTを検出し、その検出したモータ
電流MCRTを制御装置30へ出力する。
【0079】制御装置30は、外部に設けられたECU
(Electrical Control Unit)
から入力されたトルク指令値TRおよびモータ回転数M
RN、電圧センサー10からの電圧V1、電圧センサー
13からの出力電圧V2、および電流センサー24から
のモータ電流MCRTに基づいて、後述する方法により
昇圧コンバータ12を駆動するための信号PWUとイン
バータ14を駆動するための信号PWMIとを生成し、
その生成した信号PWUおよび信号PWMIをそれぞれ
昇圧コンバータ12およびインバータ14へ出力する。
【0080】信号PWUは、昇圧コンバータ12がコン
デンサC1からの直流電圧を出力電圧V2に変換する場
合に昇圧コンバータ12を駆動するための信号である。
そして、制御装置30は、昇圧コンバータ12が直流電
圧を出力電圧V2に変換する場合に、出力電圧V2をフ
ィードバック制御し、出力電圧V2が指令された電圧指
令になるように昇圧コンバータ12を駆動するための信
号PWUを生成する。
【0081】また、制御装置30は、ハイブリッド自動
車または電気自動車が回生制動モードに入ったことを示
す信号を外部のECUから受けると、交流モータM1で
発電された交流電圧を直流電圧に変換するための信号P
WMCを生成してインバータ14へ出力する。この場
合、インバータ14のNPNトランジスタQ6,Q8,
Q10は信号PWMCによってスイッチング制御され
る。すなわち、交流モータM1のU相で発電されるとき
NPNトランジスタQ8,Q10がオンされ、V相で発
電されるときNPNトランジスタQ6,Q10がオンさ
れ、W相で発電されるときNPNトランジスタQ6,Q
8がオンされる。これにより、インバータ14は、交流
モータM1で発電された交流電圧を直流電圧に変換して
昇圧コンバータ12へ供給する。
【0082】さらに、制御装置30は、ハイブリッド自
動車または電気自動車が回生制動モードに入ったことを
示す信号を外部のECUから受けると、インバータ14
から供給された直流電圧を降圧するための信号PWDを
生成し、その生成した信号PWDを昇圧コンバータ12
へ出力する。これにより、交流モータM1が発電した交
流電圧は、直流電圧に変換され、降圧されて直流電源B
に供給される。
【0083】さらに、制御装置30は、システムリレー
SR1,SR2をオンするための信号SEを生成してシ
ステムリレーSR1,SR2へ出力する。
【0084】図2は、制御装置30の機能ブロック図で
ある。図2を参照して、制御装置30は、モータトルク
制御手段301と、電圧変換制御手段302とを含む。
モータトルク制御手段301は、トルク指令値TR、直
流電源Bの出力電圧V1、モータ電流MCRT、モータ
回転数MRN、温度センサー11からの昇圧コンバータ
12の温度TCおよび昇圧コンバータ12の出力電圧V
2に基づいて、交流モータM1の駆動時、後述する方法
により昇圧コンバータ12のNPNトランジスタQ1
1,Q12をオン/オフするための信号PWUと、イン
バータ14のNPNトランジスタQ5〜Q10をオン/
オフするための信号PWMIとを生成し、その生成した
信号PWUおよび信号PWMIをそれぞれ昇圧コンバー
タ12およびインバータ14へ出力する。
【0085】モータトルク制御手段301は、信号PW
Uを生成するとき、昇圧コンバータ12の温度TCに適
したキャリア周波数を有する信号PWUを生成する。よ
り具体的には、モータトルク制御手段301は、昇圧コ
ンバータ12の温度TCに適した目標周波数を後述する
方法によって抽出し、その抽出した目標周波数が現在の
キャリア周波数からずれているか否かを判定する。そし
て、モータトルク制御手段301は、現在の周波数が目
標周波数からずれているとき、キャリア周波数を現在の
周波数から目標周波数まで複数段に切換えて信号PWU
を生成する。
【0086】電圧変換制御手段302は、回生制動時、
ハイブリッド自動車または電気自動車が回生制動モード
に入ったことを示す信号RGEを外部のECUから受け
ると、交流モータM1が発電した交流電圧を直流電圧に
変換するための信号PWMCを生成してインバータ14
へ出力する。
【0087】また、電圧変換制御手段302は、回生制
動時、信号RGEを外部のECUから受けると、インバ
ータ14から供給された直流電圧を降圧するための信号
PWDを生成して昇圧コンバータ12へ出力する。この
ように、昇圧コンバータ12は、直流電圧を降圧するた
めの信号PWDにより電圧を降下させることもできるの
で、双方向コンバータの機能を有するものである。
【0088】図3は、モータトルク制御手段301の機
能ブロック図である。図3を参照して、モータトルク制
御手段301は、モータ制御用相電圧演算部40と、イ
ンバータ用PWM信号変換部42と、インバータ入力電
圧指令演算部50と、フィードバック電圧指令演算部5
2と、デューティー比変換部54と、周波数設定部56
とを含む。
【0089】モータ制御用相電圧演算部40は、昇圧コ
ンバータ12の出力電圧V2、すなわち、インバータ1
4への入力電圧を電圧センサー13から受け、交流モー
タM1の各相に流れるモータ電流MCRTを電流センサ
ー24から受け、トルク指令値TRを外部ECUから受
ける。そして、モータ制御用相電圧演算部40は、これ
らの入力される信号に基づいて、交流モータM1の各相
のコイルに印加する電圧を計算し、その計算した結果を
インバータ用PWM信号変換部42へ供給する。インバ
ータ用PWM信号変換部42は、モータ制御用相電圧演
算部40から受けた計算結果に基づいて、実際にインバ
ータ14の各NPNトランジスタQ5〜Q10をオン/
オフする信号PWMIを生成し、その生成した信号PW
MIをインバータ14の各NPNトランジスタQ5〜Q
10へ出力する。
【0090】これにより、各NPNトランジスタQ5〜
Q10は、スイッチング制御され、交流モータM1が指
令されたトルクを出すように交流モータM1の各相に流
す電流を制御する。このようにして、モータ駆動電流が
制御され、トルク指令値TRに応じたモータトルクが出
力される。
【0091】一方、インバータ入力電圧指令演算部50
は、トルク指令値TRおよびモータ回転数MRNに基づ
いてインバータ入力電圧の最適値(目標値)、すなわ
ち、電圧指令を演算し、その演算した電圧指令をフィー
ドバック電圧指令演算部52へ出力する。
【0092】フィードバック電圧指令演算部52は、電
圧センサー13からの昇圧コンバータ12の出力電圧V
2と、インバータ入力電圧指令演算部50からの電圧指
令とに基づいてフィードバック電圧指令を演算し、その
演算したフィードバック電圧指令をデューティー比変換
部54へ出力する。
【0093】デューティー比変換部54は、電圧センサ
ー10からのバッテリ電圧V1と、フィードバック電圧
指令演算部52からのフィードバック電圧指令とに基づ
いて、電圧センサー13からの出力電圧V2を、フィー
ドバック電圧指令演算部52からのフィードバック電圧
指令に設定するためのデューティー比を演算し、その演
算したデューティー比を周波数設定部56へ出力する。
【0094】周波数設定部56は、デューティー比変換
部54からのデューティー比と、温度センサー11から
の温度TCとを受け、その受けた温度TCに適したキャ
リア周波数の目標周波数を抽出する。そして、周波数設
定部56は、キャリア周波数の現在の値が目標周波数か
らずれているとき、キャリア周波数を現在の周波数から
目標周波数まで複数段に切換え、その切換えたキャリア
周波数とデューティー比変換部54からのデューティー
比とに基づいて信号PWUを生成して昇圧コンバータ1
2へ出力する。
【0095】周波数設定部56は、図4に示すキャリア
周波数と昇圧コンバータ12の温度TCとの関係に基づ
いて、昇圧コンバータ12の温度TCに適したキャリア
周波数を抽出する。図4を参照して、昇圧コンバータ1
2の温度TCが温度Tminから温度T3までの範囲で
あるとき、設定されるべきキャリア周波数は周波数f5
であり、昇圧コンバータ12の温度TCが温度T4から
温度T5の範囲であるとき、設定されるべきキャリア周
波数は周波数f4であり、昇圧コンバータ12の温度T
Cが温度T3から温度T6の範囲であるとき、設定され
るべきキャリア周波数は周波数f3であり、昇圧コンバ
ータ12の温度TCが温度T5から温度T7の範囲であ
るとき、設定されるべきキャリア周波数は周波数f2で
あり、昇圧コンバータ12の温度TCが温度T6から温
度Tmaxの範囲であるとき、設定されるべきキャリア
周波数は周波数f1である。
【0096】温度Tmaxは、たとえば、107℃に設
定される。これは、昇圧コンバータ12の温度が120
℃に達すると出力を制限し始めるので、出力が制限され
始める温度よりも低い温度(=107℃)を最高温度T
maxにしたものである。
【0097】周波数設定部56は、キャリア周波数f4
で信号PWUを生成して昇圧コンバータ12のNPNト
ランジスタQ12を駆動しているとき、温度センサー1
1から受けた温度TCが温度T2であったとすると、キ
ャリア周波数と昇圧コンバータ12の温度TCとの関係
に基づいて温度T2に適した目標周波数f1を抽出す
る。そして、周波数設定部56は、現在の周波数f4が
目標周波数f1からずれていると判定し、キャリア周波
数を現在の周波数f4から目標周波数f1まで複数段に
切換えながら信号PWUを生成する。
【0098】周波数設定部56が切換え可能なキャリア
周波数の範囲は、5〜10kHzであり、周波数設定部
56は、キャリア周波数を現在の周波数f4から目標周
波数f1まで複数段に切換えるとき、1kHzづつ切換
える。そして、周波数設定部56は、現在の周波数f4
を周波数f3へ1kHzだけ切換えたとき、周波数f3
とデューティー比変換部54からのデューティー比とに
基づいて信号PWUを生成し、その生成した信号PWU
を昇圧コンバータ12のNPNトランジスタQ12へ出
力する。
【0099】また、周波数設定部56は、キャリア周波
数を周波数f3から周波数f2へ1kHzだけ切換えた
とき、周波数f2とデューティー比とに基づいて信号P
WUを生成してNPNトランジスタQ12へ出力する。
そして、周波数設定部56は、最終的に、キャリア周波
数を目標周波数f1へ切換え、目標周波数f1とデュー
ティー比とに基づいて信号PWUを生成してNPNトラ
ンジスタQ12へ出力する。
【0100】このように、周波数設定部56は、キャリ
ア周波数を周波数f4から周波数f1へ切換えるとき、
キャリア周波数を1kHzづつ切換えるごとに、信号P
WUを生成してNPNトランジスタQ12を駆動する。
【0101】一方、周波数設定部56は、キャリア周波
数f1で信号PWUを生成して昇圧コンバータ12のN
PNトランジスタQ12を駆動しているとき、温度セン
サー11から受けた温度TCが温度T1であったとする
と、キャリア周波数と昇圧コンバータ12の温度TCと
の関係に基づいて温度T1に適した目標周波数f4を抽
出する。そして、周波数設定部56は、現在の周波数f
1が目標周波数f4からずれていると判定し、キャリア
周波数を現在の周波数f1から目標周波数f4まで複数
段に切換えながら信号PWUを生成する。
【0102】この場合も、周波数設定部56は、キャリ
ア周波数を周波数f1から1kHzだけ切換えるごとに
信号PWUを生成してNPNトランジスタQ12を駆動
する。
【0103】このように、周波数設定部56は、キャリ
ア周波数を高い周波数から低い周波数へ切換えるとき、
またはキャリア周波数を低い周波数から高い周波数へ切
換えるとき、キャリア周波数を切換えるごとに信号PW
Uを生成してNPNトランジスタQ12を駆動する。そ
の結果、昇圧コンバータ12の温度TCに適したキャリ
ア周波数でNPNトランジスタQ12を駆動できるとと
もに、キャリア周波数の切換え時の音色の変化を抑制す
ることができる。
【0104】1つのトルク指令値TRが与えられたと
き、交流モータM1が発生すべきトルクは1つであるの
で、周波数設定部56が生成する信号PWUのデューテ
ィー比は、デューティー比変換部54からのデューティ
ー比に固定される。たとえば、図5に示すように、キャ
リア周波数を周波数f4から周波数f1へ切換えると
き、周波数f4を有する信号PWU2のデューティー比
t2/Tp2は、周波数f1を有する信号PWU1のデ
ューティー比t1/Tp1と同じである。この場合、信
号PWUの1周期におけるNPNトランジスタQ12の
オン時間は、時間t2から時間t1へ長くなるが、キャ
リア周波数をより低い周波数へ切換えるので、NPNト
ランジスタQ12、直流電源B、システムリレーSR
1,SR2およびリアクトルL1から成る閉回路に流れ
る電流は大きく変動せず、リアクトルL1に蓄積される
電力は殆ど減少しない。その結果、昇圧コンバータ12
は、ほぼ一定の出力電圧V2を出力する。そして、イン
バータ14は、トルク指令値TRによって指定されたト
ルクを発生するように交流モータM1を駆動する。キャ
リア周波数を低い周波数から高い周波数に切換える場合
についても同様である。
【0105】図4に示すキャリア周波数と昇圧コンバー
タ12の温度TCとの関係は、昇圧コンバータ12の温
度TCが低いときはキャリア周波数を高く設定し、昇圧
コンバータ12の温度TCが高いときはキャリア周波数
を低く設定する関係である。そして、昇圧コンバータ1
2の温度TCは、NPNトランジスタQ12、直流電源
B、システムリレーSR1,SR2およびリアクトルL
1から成る閉回路に流れる電流によって決定されるの
で、昇圧コンバータ12の温度TCが高いことは閉回路
に流れる電流が大きいことを意味し、昇圧コンバータ1
2の温度が低いことは閉回路に流れる電流が小さいこと
を意味する。したがって、キャリア周波数を昇圧コンバ
ータ12の温度TCに適したキャリア周波数に切換えて
も、昇圧コンバータ12は、ほぼ一定の出力電圧V2を
出力する。
【0106】この発明においては、キャリア周波数を高
い周波数から低い周波数へ切換える経路は、キャリア周
波数を低い周波数から高い周波数へ切換える経路と異な
る。昇圧コンバータ12の温度TCが温度T3よりも高
くなるとキャリア周波数は周波数f4に設定され、昇圧
コンバータ12の温度TCが温度T5よりも高くなると
キャリア周波数は周波数f3に設定され、昇圧コンバー
タ12の温度TCが温度T6よりも高くなるとキャリア
周波数は周波数f2に設定され、昇圧コンバータ12の
温度TCが温度T7よりも高くなるとキャリア周波数は
周波数f1に設定される。また、昇圧コンバータ12の
温度TCが温度T6よりも低くなるとキャリア周波数は
周波数f2に設定され、昇圧コンバータ12の温度TC
が温度T5よりも低くなるとキャリア周波数は周波数f
3に設定され、昇圧コンバータ12の温度TCが温度T
3よりも低くなるとキャリア周波数は周波数f4に設定
され、昇圧コンバータ12の温度TCが温度T4よりも
低くなるとキャリア周波数は周波数f5に設定される。
【0107】周波数設定部56は、図4に示すキャリア
周波数と昇圧コンバータ12の温度TCとの関係をマッ
プとして保持し、温度センサー11から昇圧コンバータ
12の温度TCを受けると、マップを参照して昇圧コン
バータ12の温度TCに適した目標周波数(周波数f1
〜f5のいずれか)を抽出する。
【0108】なお、昇圧コンバータ12の下側のNPN
トランジスタQ12のオンデューティーを大きくするこ
とによりリアクトルL1における電力蓄積が大きくなる
ため、より高電圧の出力を得ることができる。一方、上
側のNPNトランジスタQ11のオンデューティーを大
きくすることにより電源ラインの電圧が下がる。そこ
で、NPNトランジスタQ11,Q12のデューティー
比を制御することで、電源ラインの電圧を直流電源Bの
出力電圧以上の任意の電圧に制御可能である。
【0109】図6および図7を参照して、昇圧コンバー
タ12のNPNトランジスタQ12をオン/オフするキ
ャリア周波数を昇圧コンバータ12の温度TCに適した
キャリア周波数(目標周波数)に切換える動作について
説明する。
【0110】図6を参照して、動作がスタートすると、
温度センサー11は、昇圧コンバータ12の温度TCを
検出し、その検出した温度TCを制御装置30へ出力す
る(ステップS1)。制御装置30のモータトルク制御
手段301は、昇圧コンバータ12の温度TCを受け
る。そして、モータトルク制御手段301の周波数設定
部56は、保持したマップを参照して昇圧コンバータ1
2の温度TCに適した目標周波数を検出する(ステップ
S2)。
【0111】その後、周波数設定部56は、現在の周波
数を目標周波数と比較し、現在の周波数が目標周波数か
らずれているか否かを判定する(ステップS3)。現在
の周波数が目標周波数からずれていないときキャリア周
波数を現在の周波数に保持しままステップS1〜S3が
繰返し行なわれる。
【0112】一方、ステップS3において、現在の周波
数が目標周波数からずれていると判定されたとき、周波
数設定部56は、上述した方法によってキャリア周波数
を現在の周波数から目標周波数まで切換えながら信号P
WUを生成して昇圧コンバータ12のNPNトランジス
タQ12を駆動する(ステップS4)。これによって、
音色の変化を抑制してキャリア周波数を昇圧コンバータ
12の温度TCに適した周波数に切換えることができ
る。その後、ステップS1〜S4が繰返し行なわれる。
【0113】また、この発明においては、ステップS4
の動作を図7に示すフローチャートに従って実行しても
よい。図7を参照して、図6に示すフローチャートのス
テップS3において現在の周波数が目標周波数からずれ
ていると判定されたとき、周波数設定部56は、そのず
れ量が所定値よりも大きいか否かを判定し(ステップS
41)、ずれ量が所定値以下のとき、キャリア周波数を
現在の周波数から目標周波数まで所定の速度で切換えな
がら信号PWUを生成してNPNトランジスタQ12を
駆動する(ステップS42)。そして、その後、図6に
示すフローチャートのステップS1へ戻る。
【0114】一方、ステップS41において、ずれ量が
所定値よりも大きいと判定されたとき、周波数設定部5
6は、キャリア周波数を現在の周波数から目標周波数ま
で所定の速度よりも速い速度で切換えながら信号PWU
を生成してNPNトランジスタQ12を駆動する(ステ
ップS43)。そして、その後、図6に示すフローチャ
ートのステップS1へ戻る。
【0115】このように、現在の周波数が目標周波数か
ら大きくずれているとき、キャリア周波数を切換える速
度を速くすることによって、キャリア周波数を昇圧コン
バータ12の温度TCに適した周波数に速く設定でき
る。
【0116】再び、図1を参照して、モータ駆動装置1
00における動作について説明する。制御装置30は、
外部のECUからトルク指令値TRが入力され、温度セ
ンサー11から昇圧コンバータ12の温度TCが入力さ
れると、システムリレーSR1,SR2をオンするため
の信号SEを生成してシステムリレーSR1,SR2へ
出力するとともに、交流モータM1がトルク指令値TR
によって指定されたトルクを発生するようにインバータ
14を制御するための信号PWMIと、昇圧コンバータ
12の温度TCに適したキャリア周波数を有する昇圧コ
ンバータ12を制御するための信号PWUとを生成して
それぞれインバータ14および昇圧コンバータ12へ出
力する。
【0117】そして、直流電源Bは直流電圧を出力し、
システムリレーSR1,SR2は直流電圧をコンデンサ
C1へ供給する。コンデンサC1は、供給された直流電
圧を平滑化し、その平滑化した直流電圧を昇圧コンバー
タ12へ供給する。
【0118】そうすると、昇圧コンバータ12のNPN
トランジスタQ11,Q12は、制御装置30からの信
号PWUに応じてオン/オフされ、直流電圧を出力電圧
V2に変換してコンデンサC2に供給する。
【0119】コンデンサC2は、昇圧コンバータ12か
ら供給された直流電圧を平滑化してインバータ14へ供
給する。インバータ14のNPNトランジスタQ5〜Q
10は、制御装置30からの信号PWMIに従ってオン
/オフされ、インバータ14は、直流電圧を交流電圧に
変換し、トルク指令値TRによって指定されたトルクを
交流モータM1が発生するように交流モータM1のU
相、V相、W相の各相に所定の交流電流を流す。これに
より、交流モータM1は、トルク指令値TRによって指
定されたトルクを発生する。
【0120】そして、交流モータM1がトルク指令値T
Rによって指定されたトルクを発生するように駆動され
ているとき、温度センサー11は、随時、昇圧コンバー
タ12の温度TCを検出して制御装置30へ出力する。
制御装置30のモータトルク制御手段301は、上述し
た方法によって、昇圧コンバータ12のNPNトランジ
スタQ12を駆動するキャリア周波数を昇圧コンバータ
12の温度TCに適した周波数に切換えながら信号PW
Uを生成してNPNトランジスタQ12を駆動する。こ
れにより、NPNトランジスタQ12を駆動するキャリ
ア周波数を現在の周波数から昇圧コンバータ12の温度
TCに適した目標周波数へ大きく切換える場合でも、音
色の変化を抑制して現在の周波数から目標周波数へ切換
えることができる。
【0121】モータ駆動装置100が搭載されたハイブ
リッド自動車または電気自動車が回生制動モードになっ
た場合、制御装置30は、回生制動モードになったこと
を示す信号を外部のECUから受け、信号PWMCおよ
び信号PWDを生成してそれぞれインバータ14および
昇圧コンバータ12へ出力する。
【0122】交流モータM1は、交流電圧を発電し、そ
の発電した交流電圧をインバータ14へ供給する。そし
て、インバータ14は、制御装置30からの信号PWM
Cに従って、交流電圧を直流電圧に変換し、その変換し
た直流電圧をコンデンサC2を介して昇圧コンバータ1
2へ供給する。
【0123】昇圧コンバータ12は、制御装置30から
の信号PWDに従って直流電圧を降圧して直流電源Bに
供給し、直流電源Bを充電する。
【0124】この発明においては、周波数設定部56に
おけるキャリア周波数の切換制御は、実際にはCPU
(Central Processing Unit)
によって行なわれ、CPUは、図6(または図6および
図7)に示すフローチャートの各ステップを備えるプロ
グラムをROM(Read Only Memory)
から読出し、その読出したプログラムを実行して図6
(または図6および図7)に示すフローチャートに従っ
て直流電圧から出力電圧V2への電圧変換を制御する。
したがって、ROMは、図6(または図6および図7)
に示すフローチャートの各ステップを備えるプログラム
を記録したコンピュータ(CPU)読取り可能な記録媒
体に相当する。
【0125】また、この発明においては、周波数設定部
56は、図8に示すキャリア周波数と昇圧コンバータ1
2の温度TCとの関係に基づいて、昇圧コンバータ12
のNPNトランジスタQ12を駆動するキャリア周波数
を昇圧コンバータ12の温度TCに適した周波数に切換
えてもよい。図8を参照して、昇圧コンバータ12の温
度TCが温度Tminから温度T9までの範囲であると
き、設定されるべきキャリア周波数は周波数fmaxで
あり、温度TCが温度T10から温度Tmaxまでの範
囲であるとき、設定されるべきキャリア周波数は周波数
fminであり、温度TCが温度T8から温度T10ま
での範囲であるとき、または温度TCが温度T9から温
度T11までの範囲であるとき、設定されるべきキャリ
ア周波数は周波数fmaxと周波数fminとの間の周
波数である。
【0126】キャリア周波数の現在の周波数が周波数f
maxであるとき、温度センサー11が検出した温度T
Cが温度T12であったとすると、周波数設定部56
は、温度センサー11からの温度T12に適した目標周
波数として周波数f6,f7を抽出し、現在の周波数f
maxが抽出した周波数f6,f7からずれていると判
定する。そして、周波数設定部56は、キャリア周波数
を現在の周波数fmaxから目標周波数まで切換えなが
ら信号PWUを生成するとき、周波数f6を目標周波数
とする。これは、温度T12に適合した目標周波数が現
在の周波数fmaxよりも低いので、点A−B−C−D
の経路に沿ってキャリア周波数を切換えるべく、直線5
0上の周波数f6を目標周波数としたものである。
【0127】周波数設定部56は、切換えるべき目標周
波数を決定すると、キャリア周波数を現在の周波数fm
axから目標周波数f6まで直線50に沿って連続的に
切換えながら信号PWUを生成する。
【0128】また、キャリア周波数の現在の周波数が周
波数fminであるとき、温度センサー11が検出した
温度TCが温度T13であったとすると、周波数設定部
56は、温度センサー11からの温度T13に適した目
標周波数として周波数f8,f9を抽出し、現在の周波
数fminが抽出した周波数f8,f9からずれている
と判定する。そして、周波数設定部56は、キャリア周
波数を現在の周波数fminから目標周波数まで切換え
ながら信号PWUを生成するとき、周波数f8を目標周
波数とする。これは、温度T13に適合した目標周波数
が現在の周波数fminよりも高いので、点D−E−F
−Aの経路に沿ってキャリア周波数を切換えるべく、直
線60上の周波数f8を目標周波数としたものである。
【0129】周波数設定部56は、切換えるべき目標周
波数を決定すると、キャリア周波数を現在の周波数fm
inから目標周波数f8まで直線60に沿って連続的に
切換えながら信号PWUを生成する。
【0130】このように、キャリア周波数を連続的に切
換えるときも、高い周波数から低い周波数へ切換える経
路は、低い周波数から高い周波数へ切換える経路と異な
る。
【0131】そして、キャリア周波数を現在の周波数か
ら目標周波数まで連続的に切換えながら信号PWUを生
成することにより、さらに、音色の変化を抑制できる。
【0132】上記においては、昇圧コンバータ12の温
度を検出し、その検出した昇圧コンバータ12の温度に
適する周波数にキャリア周波数を設定すると説明した
が、この発明においては、これに限らず、昇圧コンバー
タ12(すなわちNPNトランジスタQ12)を流れる
電流を検出し、その検出した電流に適した周波数にキャ
リア周波数を設定するようにしてもよい。
【0133】昇圧コンバータ12の温度は、NPNトラ
ンジスタQ12における発熱、すなわち、NPNトラン
ジスタQ12を流れる電流に依存するので、NPNトラ
ンジスタQ12を流れる電流とキャリア周波数との関係
は、図4および図8に示すキャリア周波数と温度との関
係図において、横軸を昇圧コンバータ12の温度から昇
圧コンバータ12に流れる電流に代えたものに等しい。
【0134】したがって、NPNトランジスタQ12、
直流電源B、システムリレーSR1,SR2、およびリ
アクトルL1から成る閉回路に電流センサーを設け、制
御装置30のモータトルク制御手段301は、閉回路に
設けられた電流センサーからの電流を受け、その受けた
電流に適する周波数を、昇圧コンバータ12に流れる電
流とキャリア周波数との関係図から抽出するようにすれ
ば、キャリア周波数を昇圧コンバータ12に流れる電流
に適した周波数に設定してNPNトランジスタQ12を
駆動できる。
【0135】これにより、音色の変化を抑制しながら、
NPNトランジスタQ12をオン/オフするキャリア周
波数を昇圧コンバータ12の電流に適した周波数に設定
できる。
【0136】また、この発明による電圧変換装置を備え
たモータ駆動装置は、図9に示すモータ駆動装置200
であってもよい。図9を参照して、モータ駆動装置20
0は、モータ駆動装置100の昇圧コンバータ12を昇
圧コンバータ121に代えたものであり、その他はモー
タ駆動装置100と同じである。
【0137】昇圧コンバータ121は、リアクトルL1
〜LN(Nは2以上の自然数)と、NPNトランジスタ
Q11,Q12,Q21,Q22,・・・,QN−1
1,QN−12,QN1,QN2と、ダイオードD1
1,D12,D21,D22,・・・,DN−11,D
N−12,DN1,DN2とを含む。
【0138】モータ駆動装置200においては、リアク
トルL1〜LNの一端が直流電源Bの正極に接続されて
いる。リアクトルL1、NPNトランジスタQ11,Q
12およびダイオードD11,D12の接続方法につい
ては、上述したとおりである。
【0139】リアクトルL2の他端は、直列接続された
NPNトランジスタQ21,Q22の中間点(Q21の
エミッタとQ22のコレクタとの接続点)に接続されて
いる。NPNトランジスタQ21のコレクタは電源ライ
ンに接続され、NPNトランジスタQ22のエミッタは
アースに接続されている。また、各NPNトランジスタ
Q21,Q22のコレクタ−エミッタ間には、エミッタ
側からコレクタ側に電流を流すダイオードD21,D2
2が配置されている。
【0140】以下、同様にして接続され、リアクトルL
Nの他端は直列接続されたNPNトランジスタQN1,
QN2の中間点(QN1のエミッタとQN2のコレクタ
との接続点)に接続されている。NPNトランジスタQ
N1のコレクタは電源ラインに接続され、NPNトラン
ジスタQN2のエミッタはアースに接続されている。ま
た、各NPNトランジスタQN1,QN2のコレクタ−
エミッタ間には、エミッタ側からコレクタ側に電流を流
すダイオードDN1,DN2が配置されている。
【0141】リアクトルLk(kは1≦k≦Nの自然
数)、NPNトランジスタQk1,Qk2およびダイオ
ードDk1,Dk2により1つの電圧変換装置が構成さ
れる。
【0142】したがって、昇圧コンバータ121は、N
重チョッパ(NPNトランジスタQ12,Q22,Q3
2,Q42,・・・,QN1,QN2)を備えた電圧変
換装置である。
【0143】直流電源Bからの直流電圧が昇圧されると
き、NPNトランジスタQ11,Q21,・・・,QN
1はオフされ、NPNトランジスタQ12,Q22,・
・・,QN2は所定のキャリア周波数でオン/オフされ
る。
【0144】そして、制御装置30は、上述した方法に
より昇圧コンバータ121の温度に適したキャリア周波
数を有する信号PWUを生成してNPNトランジスタQ
11,Q12,・・・,QN1,QN2の各々へ供給す
る。これにより、N重チョッパ式の昇圧コンバータ12
1において、NPNトランジスタQ12,Q22,・・
・,QN2をオン/オフするキャリア周波数を昇圧コン
バータ121の温度に適した周波数に切換えても、音色
の変化を抑制できる。
【0145】なお、NPNトランジスタQ12,Q2
2,・・・,QN2がオンされる期間が長い程、それぞ
れ、リアクトルL1〜LNに蓄積される直流電力が増加
し、昇圧コンバータ121が電源ラインに供給する直流
電圧は高くなる。そして、リアクトルL1は、直流電力
を蓄積することにより昇圧した直流電圧を、NPNトラ
ンジスタQ12がオフされたタイミングに同期して、ダ
イオードD11を介して電源ラインへ供給し、リアクト
ルL2は、直流電力を蓄積することにより昇圧した直流
電圧を、NPNトランジスタQ22がオフされたタイミ
ングに同期して、ダイオードD21を介して電源ライン
へ供給し、以下、同様にして、リアクトルLNは、直流
電力を蓄積することにより昇圧した直流電圧を、NPN
トランジスタQN2がオフされたタイミングに同期し
て、ダイオードDN1を介して電源ラインへ供給する。
【0146】また、モータ駆動装置200において、キ
ャリア周波数を昇圧コンバータ121に流れる電流に適
した周波数に設定するようにしてもよい。この場合、N
PNトランジスタQ12,Q22,・・・,QN2の全
体に流れる電流を検出するように電流センサーをコンデ
ンサC1とリアクトルL1,L2,・・・,LNとの間
に設ける。
【0147】上述したように、昇圧コンバータ12,1
21の温度、または昇圧コンバータ12,121に流れ
る電流を検出し、その検出した温度または電流に適合す
る目標周波数に現在の周波数を切換えて昇圧コンバータ
12,121を駆動するが、昇圧コンバータ12,12
1の温度、または昇圧コンバータ12,121に流れる
電流を検出することは、昇圧コンバータ12,121の
駆動状態を検出することに相当する。したがって、昇圧
コンバータ12,121の温度、または昇圧コンバータ
12,121に流れる電流を検出し、その検出した温度
または電流に適合する目標周波数に現在の周波数を切換
えて昇圧コンバータ12,121を駆動することは、昇
圧コンバータ12,121の駆動状態を検出し、その検
出した駆動状態に適合する目標周波数に現在の周波数を
切換えて昇圧コンバータ12,121を駆動することに
相当する。
【0148】この発明の実施の形態によれば、電圧変換
装置は、リアクトルとNPNトランジスタとを含み、直
流電源からの直流電流を所定のキャリア周波数によりス
イッチングしてリアクトルに直流電力を蓄積し、その蓄
積した直流電力に応じて電圧レベルを変えた出力電圧を
出力する昇圧コンバータと、キャリア周波数を現在の周
波数から目標周波数まで連続的または複数段に切換えな
がら信号PWUを生成して昇圧コンバータのNPNトラ
ンジスタを駆動するモータトルク制御手段とを備えるの
で、音色の変化を抑制してキャリア周波数を現在の周波
数から目標周波数まで切換えることができる。
【0149】今回開示された実施の形態はすべての点で
例示であって制限的なものではないと考えられるべきで
ある。本発明の範囲は、上記した実施の形態の説明では
なくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲
と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる
ことが意図される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態による電圧変換装置を
備えたモータ駆動装置の概略ブロック図である。
【図2】 図1に示す制御装置の機能ブロック図であ
る。
【図3】 図2に示すモータトルク制御手段の機能を説
明するための機能ブロック図である。
【図4】 キャリア周波数と昇圧コンバータの温度との
関係図である。
【図5】 図3に示す周波数設定部が生成する信号PW
Uのタイミングチャートである。
【図6】 キャリア周波数を切換える動作を説明するた
めのフローチャートである。
【図7】 図6に示すフローチャートのステップS4の
他の動作を説明するためのフローチャートである。
【図8】 キャリア周波数と昇圧コンバータの温度との
他の関係図である。
【図9】 この発明の実施の形態による電圧変換装置を
備えたモータ駆動装置の他の概略ブロック図である。
【図10】 従来のモータ駆動装置の概略ブロック図で
ある。
【符号の説明】
10,13,320 電圧センサー、11 温度センサ
ー、12,121 昇圧コンバータ、14,330 イ
ンバータ、15 U相アーム、16 V相アーム、17
W相アーム、24 電流センサー、30 制御装置、
40 モータ制御用相電圧演算部、42 インバータ用
PWM信号変換部、50 インバータ入力電圧指令演算
部、52 フィードバック電圧指令演算部、54 デュ
ーティー比変換部、56 周波数設定部、60,70
直線、100,200,300モータ駆動装置、301
モータトルク制御手段、302 電圧変換制御手段、
310 双方向コンバータ、B 直流電源、SR1,S
R2 システムリレー、C1,C2 コンデンサ、L1
〜LN,311 リアクトル、Q11〜QN1,Q12
〜QN2,Q5〜Q10,312,313 NPNトラ
ンジスタ、D11〜DN1,D12〜DN2,D5〜D
10,314,315 ダイオード、M1交流モータ。
フロントページの続き Fターム(参考) 5H115 PA05 PC06 PG04 PI16 PO17 PU08 PV03 PV09 PV23 QN03 RB22 TO30 5H730 AA02 AA17 AS04 AS05 AS13 BB14 DD03 FD03 FF09 FG05 XX19 XX25 XX38

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リアクトルと半導体スイッチ素子とを含
    み、直流電源からの直流電流を前記半導体スイッチ素子
    によりスイッチングして前記リアクトルに電力を蓄積
    し、その蓄積した電力に応じて電圧レベルを変えた出力
    電圧を出力する電圧変換器と、 前記半導体スイッチ素子が前記直流電流をスイッチング
    するときのキャリア周波数が前記半導体スイッチ素子の
    現在の駆動状態に適した目標周波数からずれていると
    き、前記キャリア周波数を現在の周波数から前記目標周
    波数まで連続的または複数段に切換えながら供給し、前
    記半導体スイッチ素子を駆動する駆動手段とを備える、
    電圧変換装置。
  2. 【請求項2】 前記半導体スイッチ素子の駆動状態を検
    出する検出手段をさらに備え、 前記駆動手段は、前記検出手段により検出された駆動状
    態を受け、その受けた駆動状態に基づいて前記現在の周
    波数の前記目標周波数からのずれを検出する、請求項1
    に記載の電圧変換装置。
  3. 【請求項3】 前記検出手段は、前記半導体スイッチ素
    子の駆動状態として前記電圧変換器の温度を検出する、
    請求項2に記載の電圧変換装置。
  4. 【請求項4】 前記駆動手段は、前記温度と前記温度に
    適した目標周波数との関係を示すマップを保持してお
    り、前記マップに基づいて前記検出手段により検出され
    た温度に適した目標周波数を抽出して前記ずれを検出す
    る、請求項3に記載の電圧変換装置。
  5. 【請求項5】 前記検出手段は、前記半導体スイッチ素
    子の駆動状態として前記電圧変換器に流れる電流を検出
    する、請求項2に記載の電圧変換装置。
  6. 【請求項6】 前記駆動手段は、前記電流と前記電流に
    適した目標周波数との関係を示すマップを保持してお
    り、前記マップに基づいて前記検出手段により検出され
    た電流に適した目標周波数を抽出して前記ずれを検出す
    る、請求項5に記載の電圧変換装置。
  7. 【請求項7】 前記駆動手段は、前記ずれが所定値より
    も大きいとき、前記キャリア周波数を前記現在の周波数
    から前記目標周波数まで切換える速度を前記ずれが前記
    所定値よりも小さいときの前記キャリア周波数の切換速
    度よりも速くする、請求項2から請求項6のいずれか1
    項に記載の電圧変換装置。
  8. 【請求項8】 直流電源からの直流電流を半導体スイッ
    チ素子によりスイッチングしてリアクトルに電力を蓄積
    し、その蓄積した電力に応じて電圧レベルを変えた出力
    電圧を出力する電圧変換装置の駆動方法であって、 前記半導体スイッチ素子の駆動状態を検出する第1のス
    テップと、 前記検出された駆動状態に適した前記スイッチングにお
    けるキャリア周波数の目標周波数を検出する第2のステ
    ップと、 前記キャリア周波数の現在の周波数が前記目標周波数か
    らずれているか否かを判定する第3のステップと、 前記現在の周波数が前記目標周波数からずれていると
    き、前記キャリア周波数を前記現在の周波数から前記目
    標周波数まで連続的または複数段に切換えながら供給
    し、前記半導体スイッチ素子を駆動する第4のステップ
    とを含む電圧変換装置の駆動方法。
  9. 【請求項9】 前記第1のステップにおいて、前記半導
    体スイッチ素子の駆動状態として前記電圧変換装置の温
    度を検出する、請求項8に記載の電圧変換装置の駆動方
    法。
  10. 【請求項10】 前記第2のステップにおいて、前記目
    標周波数は、前記温度と前記温度に適した目標周波数と
    の関係を示すマップを参照して検出される、請求項9に
    記載の電圧変換装置の駆動方法。
  11. 【請求項11】 前記第1のステップにおいて、前記半
    導体スイッチ素子の駆動状態として前記電圧変換装置に
    流れる電流を検出する、請求項8に記載の電圧変換装置
    の駆動方法。
  12. 【請求項12】 前記第2のステップにおいて、前記目
    標周波数は、前記電流と前記電流に適した目標周波数と
    の関係を示すマップを参照して検出される、請求項11
    に記載の電圧変換装置の駆動方法。
  13. 【請求項13】 前記第4のステップにおいて、前記ず
    れが所定値よりも大きいとき、前記キャリア周波数を前
    記現在の周波数から前記目標周波数まで切換える速度を
    前記ずれが前記所定値よりも小さいときの前記キャリア
    周波数の切換速度よりも速くする、請求項8から請求項
    12のいずれか1項に記載の電圧変換装置の駆動方法。
  14. 【請求項14】 直流電源からの直流電流を半導体スイ
    ッチ素子によりスイッチングしてリアクトルに電力を蓄
    積し、その蓄積した電力に応じて電圧レベルを変えた出
    力電圧を出力する電圧変換装置の駆動をコンピュータに
    実行させるプログラムを記録したコンピュータ読取り可
    能な記録媒体であって、 前記半導体スイッチ素子の駆動状態を検出する第1のス
    テップと、 前記検出された駆動状態に適した前記スイッチングにお
    けるキャリア周波数の目標周波数を検出する第2のステ
    ップと、 前記キャリア周波数の現在の周波数が前記目標周波数か
    らずれているか否かを判定する第3のステップと、 前記現在の周波数が前記目標周波数からずれていると
    き、前記キャリア周波数を前記現在の周波数から前記目
    標周波数まで連続的または複数段に切換えながら供給
    し、前記半導体スイッチ素子を駆動する第4のステップ
    とをコンピュータに実行させるプログラムを記録したコ
    ンピュータ読取り可能な記録媒体。
  15. 【請求項15】 前記第1のステップにおいて、前記半
    導体スイッチ素子の駆動状態として前記電圧変換装置の
    温度を検出する、請求項14に記載のコンピュータに実
    行させるプログラムを記録したコンピュータ読取り可能
    な記録媒体。
  16. 【請求項16】 前記第2のステップにおいて、前記目
    標周波数は、前記温度と前記温度に適した目標周波数と
    の関係を示すマップを参照して検出される、請求項15
    に記載のコンピュータに実行させるプログラムを記録し
    たコンピュータ読取り可能な記録媒体。
  17. 【請求項17】 前記第1のステップにおいて、前記半
    導体スイッチ素子の駆動状態として前記電圧変換装置に
    流れる電流を検出する、請求項14に記載のコンピュー
    タに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読取
    り可能な記録媒体。
  18. 【請求項18】 前記第2のステップにおいて、前記目
    標周波数は、前記電流と前記電流に適した目標周波数と
    の関係を示すマップを参照して検出される、請求項17
    に記載のコンピュータに実行させるプログラムを記録し
    たコンピュータ読取り可能な記録媒体。
  19. 【請求項19】 前記第4のステップにおいて、前記ず
    れが所定値よりも大きいとき、前記キャリア周波数を前
    記現在の周波数から前記目標周波数まで切換える速度を
    前記ずれが前記所定値よりも小さいときの前記キャリア
    周波数の切換速度よりも速くする、請求項14から請求
    項18のいずれか1項に記載のコンピュータに実行させ
    るプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録
    媒体。
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