JP2004180421A - モータ駆動装置 - Google Patents

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Koji Hara
浩二 原
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Abstract

【課題】共振電流が発生しないモータ駆動装置を提供する。
【解決手段】モータ駆動装置100は、直流電源ユニット11と、配線12と、駆動ユニット14と、制御装置30とを備える。配線12は、直流電源ユニット11を駆動ユニット14に接続する。NPNトランジスタQ1,Q2、ダイオードD1,D2、リアクトルL1、配線12、NPNトランジスタQ3,Q4およびダイオードD3,D4は、コンバータ12Aを構成する。配線12は、その一方端がリアクトルL1に接続され、他方端がNPNトランジスタQ3とNPNトランジスタQ4との中間点に接続される。コンバータ12Aは、制御装置30からの信号PWMUに応じて、直流電源Bからの直流電圧Vbを出力電圧Vmに変換してインバータIVTに供給する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、モータを駆動するモータ駆動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
最近、環境に配慮した自動車としてハイブリッド自動車(Hybrid Vehicle)および電気自動車(Electric Vehicle)が大きな注目を集めている。そして、ハイブリッド自動車は、一部、実用化されている。
【0003】
このハイブリッド自動車は、従来のエンジンに加え、直流電源とインバータとインバータによって駆動されるモータとを動力源とする自動車である。つまり、エンジンを駆動することにより動力源を得るとともに、直流電源からの直流電圧をインバータによって交流電圧に変換し、その変換した交流電圧によりモータを回転することによって動力源を得るものである。また、電気自動車は、直流電源とインバータとインバータによって駆動されるモータとを動力源とする自動車である。
【0004】
このようなハイブリッド自動車または電気自動車は、たとえば、図5に示すようなモータ駆動装置300を搭載している。図5を参照して、モータ駆動装置300は、直流電源Bと、コンバータ部310と、インバータ部320と、配線330とを備える。
【0005】
コンバータ部310は、コンデンサ311,322と、NPNトランジスタ312,313,317,318と、ダイオード314,315,319,321と、リアクトル316とを含む。
【0006】
NPNトランジスタ312,313は、直流電源Bの電源ラインとアースラインとの間に直列に接続される。NPNトランジスタ312は、コレクタが電源ラインに接続され、エミッタがNPNトランジスタ313のコレクタに接続される。NPNトランジスタ313のエミッタは、アースラインに接続される。
【0007】
ダイオード314,315は、エミッタからコレクタへ電流が流れるようにそれぞれNPNトランジスタ312,313に並列に接続される。
【0008】
コンデンサ311は、NPNトランジスタ312,313に並列に電源ラインとアースラインとの間に接続される。
【0009】
NPNトランジスタ317,318は、インバータ部320の電源ラインとアースラインとの間に直列に接続される。NPNトランジスタ317は、コレクタが電源ラインに接続され、エミッタがNPNトランジスタ318のコレクタに接続される。NPNトランジスタ318のエミッタは、アースラインに接続される。
【0010】
ダイオード319,321は、エミッタからコレクタへ電流が流れるようにそれぞれNPNトランジスタ317,318に並列に接続される。
【0011】
リアクトル316は、その一方端がNPNトランジスタ312とNPNトランジスタ313との中間点に接続され、他方端がNPNトランジスタ317とNPNトランジスタ318との中間点に接続される。
【0012】
コンデンサ322は、インバータ部320の電源ラインとアースラインとの間にNPNトランジスタ317,318に並列に接続される。
【0013】
NPNトランジスタ312,313,317,318、ダイオード314,315,319,321およびリアクトル316は、コンバータCVを構成する。
【0014】
インバータ部320は、コンデンサ323とインバータ324とを含む。コンデンサ323は、インバータ324の電源ラインとアースラインとの間に接続される。
【0015】
配線330は、コンバータ部310をインバータ部320に接続する。
直流電源Bは、直流電圧を出力する。コンデンサ311は、NPNトランジスタ312,313のスイッチング時に発生するサージ電圧を吸収する。コンバータCVは、NPNトランジスタ312,318がオン/オフされ、NPNトランジスタ313,317がオフされることにより、直流電源Bから出力された直流電圧の電圧レベルを変更してインバータ324へ出力する。すなわち、コンバータCVは、NPNトランジスタ312,318がオンされた期間に応じてリアクトル316に電力を蓄積し、NPNトランジスタ312,318がオフされると、リアクトル316に蓄積された電力に応じた直流電圧をインバータ324へ出力する。
【0016】
コンデンサ322は、NPNトランジスタ317,318のスイッチングによって発生するサージ電圧を吸収し、直流電圧を配線330を介してインバータ部320へ供給する。インバータ324は、コンバータCVから受けた直流電圧を交流電圧に変換し、その変換した交流電圧によって交流モータ(図示せず)を駆動する。コンデンサ323は、インバータ324で発生するサージ電圧を吸収する。
【0017】
このように、モータ駆動装置300においては、コンバータ部310は、配線330によってインバータ部320と接続され、直流電源Bからの直流電圧の電圧レベルを変更してインバータ部320へ供給する。そして、インバータ部320は、コンバータ部310から供給された直流電圧を交流電圧に変換して交流モータを駆動する。この場合、配線330は、配線インピーダンスを持ち、そのインダクタンス331およびコンデンサ322,323は、1つの共振回路を構成する。
【0018】
したがって、モータ駆動装置300においては、コンデンサ322、リアクトル331およびコンデンサ323は、1つの共振回路を構成する。このような、コンデンサおよびリアクトルから成る共振回路は、たとえば、特開平11−18435号公報に開示されている。
【0019】
【特許文献1】
特開平11−18435号公報
【0020】
【特許文献2】
特開平4−325879号公報
【0021】
【特許文献3】
特開2001−359285号公報
【0022】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のモータ駆動装置においては、コンバータ部に含まれるコンデンサと、インバータ部に含まれるコンデンサと、コンバータ部とインバータ部とを接続する配線によるインダクタンスとによって、コンバータ部、配線およびインバータ部に共振電流が流れる場合がある。その結果、コンバータ部およびインバータ部に含まれるコンデンサにおける発熱および電力損失が増加するという問題がある。
【0023】
そこで、この発明は、かかる問題を解決するためになされたものであり、その目的は、共振電流が発生しないモータ駆動装置を提供することである。
【0024】
【課題を解決するための手段および発明の効果】
この発明によれば、モータ駆動装置は、直流電源ユニットと、駆動ユニットと、配線とを備える。駆動ユニットは、モータを駆動する。配線は、駆動ユニットを直流電源ユニットに接続する。直流電源ユニットは、直流電源と、リアクトルとを含む。リアクトルは、直流電源からの直流電流を配線を介して駆動ユニットに流す。駆動ユニットは、スイッチング回路と、コンデンサと、インバータとを含む。スイッチング回路は、リアクトルに流れる直流電流をオン/オフし、リアクトルに蓄積された電力に応じた出力電圧を出力する。コンデンサは、スイッチング回路から出力された出力電圧を受け、その受けた出力電圧を平滑化する。インバータは、コンデンサから平滑化された出力電圧を受け、その受けた出力電圧を交流電圧に変換してモータを駆動する。
【0025】
好ましくは、リアクトルは、直流電流を直流電源から直接受ける。
好ましくは、直流電源ユニットは、直流電源からの直流電流をオン/オフし、またはそのままリアクトルに導くもう1つのスイッチング回路をさらに含む。
【0026】
この発明によるモータ駆動装置においては、共振電流が流れることなく、直流電源からの直流電圧がその電圧レベルを変更され、その変更された直流電圧が交流電圧に変換されて交流モータが駆動される。
【0027】
したがって、この発明によれば、コンデンサにおける発熱および電力損失を低減できる。
【0028】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
【0029】
[実施の形態1]
図1を参照して、この発明の実施の形態1によるモータ駆動装置100は、直流電源ユニット11と、配線12と、駆動ユニット14と、電流センサー24と、制御装置30とを備える。
【0030】
直流電源ユニット11は、直流電源Bと、電圧センサー10と、システムリレーSR1,SR2と、コンデンサC1と、NPNトランジスタQ1,Q2と、ダイオードD1,D2と、リアクトルL1とを含む。
【0031】
NPNトランジスタQ1,Q2は、直流電源Bの電源ライン21とアースライン22との間に直列に接続される。NPNトランジスタQ1は、そのコレクタが電源ライン21に接続され、エミッタがNPNトランジスタQ2のコレクタに接続される。NPNトランジスタQ2のエミッタはアースライン22に接続される。
【0032】
ダイオードD1,D2は、エミッタからコレクタへ電流が流れるようにそれぞれNPNトランジスタQ1,Q2に並列に接続される。
【0033】
コンデンサC1は、NPNトランジスタQ1,Q2に並列に電源ライン21とアースライン22との間に接続される。
【0034】
リアクトルL1は、その一方端がNPNトランジスタQ1とNPNトランジスタQ2との中間点に接続され、他方端が直流電源ユニット11の出力端子Noutに接続される。
【0035】
配線12は、直流電源ユニット11の出力端子Noutと、駆動ユニット14の入力端子Ninとの間に接続される。
【0036】
駆動ユニット14は、NPNトランジスタQ3,Q4と、ダイオードD3,D4と、コンデンサC2と、電圧センサー13と、インバータIVTとを含む。
【0037】
NPNトランジスタQ3,Q4は、電源ライン23とアースライン25との間に直列に接続される。NPNトランジスタQ3は、そのコレクタが電源ライン23に接続され、エミッタがNPNトランジスタQ4のコレクタに接続される。NPNトランジスタQ4のエミッタは、アースライン25に接続される。
【0038】
また、NPNトランジスタQ3とNPNトランジスタQ4との中間点は、駆動ユニット14の入力端子Ninに接続される。
【0039】
ダイオードD3,D4は、エミッタからコレクタへ電流が流れるように、それぞれ、NPNトランジスタQ3,Q4に並列に接続される。
【0040】
コンデンサC2は、電源ライン23とアースライン25との間にNPNトランジスタQ3,Q4に並列に接続される。
【0041】
インバータIVTは、U相アーム15と、V相アーム16と、W相アーム17とから成る。U相アーム15、V相アーム16、およびW相アーム17は、電源ライン23とアースライン25との間に並列に設けられる。
【0042】
U相アーム15は、直列接続されたNPNトランジスタQ5,Q6から成り、V相アーム16は、直列接続されたNPNトランジスタQ7,Q8から成り、W相アーム17は、直列接続されたNPNトランジスタQ9,Q10から成る。また、各NPNトランジスタQ5〜Q10のコレクタ−エミッタ間には、エミッタ側からコレクタ側へ電流を流すダイオードD5〜D10がそれぞれ接続されている。
【0043】
各相アームの中間点は、交流モータM1の各相コイルの各相端に接続されている。すなわち、交流モータM1は、3相の永久磁石モータであり、U,V,W相の3つのコイルの一端が中点に共通接続されて構成され、U相コイルの他端がNPNトランジスタQ5,Q6の中間点に、V相コイルの他端がNPNトランジスタQ7,Q8の中間点に、W相コイルの他端がNPNトランジスタQ9,Q10の中間点にそれぞれ接続されている。
【0044】
なお、NPNトランジスタQ1〜Q4、ダイオードD1〜D4、リアクトルL1および配線12は、コンバータ12Aを構成する。
【0045】
交流モータM1は、ハイブリッド自動車または電気自動車の駆動輪を駆動するためのトルクを発生するための駆動モータである。あるいは、このモータはエンジンにて駆動される発電機の機能を持つように、そして、エンジンに対して電動機として動作し、たとえば、エンジン始動を行ない得るようなものとしてハイブリッド自動車に組み込まれるようにしてもよい。
【0046】
直流電源Bは、ニッケル水素またはリチウムイオン等の二次電池から成る。電圧センサー10は、直流電源Bから出力される直流電圧Vbを検出し、その検出した直流電圧Vbを制御装置30へ出力する。システムリレーSR1,SR2は、制御装置30からの信号SEによりオン/オフされる。より具体的には、システムリレーSR1,SR2は、制御装置30からのH(論理ハイ)レベルの信号SEによりオンされ、制御装置30からのL(論理ロー)レベルの信号SEによりオフされる。
【0047】
コンデンサC1は、NPNトランジスタQ1,Q2のスイッチング時のサージ電圧を吸収する。
【0048】
コンバータ12Aは、直流電源Bから供給された直流電圧の電圧レベルを変更してインバータIVTへ供給する。より具体的には、コンバータ12Aは、制御装置30から信号PWMUを受けると、信号PWMUによってNPNトランジスタQ1,Q4がオンされた期間に応じて直流電圧の電圧レベルを変更してインバータIVTに供給する。
【0049】
また、コンバータ12Aは、制御装置30から信号PWMDを受けると、コンデンサC2を介してインバータIVTから供給された直流電圧の電圧レベルを変更して直流電源Bを充電する。
【0050】
コンデンサC2は、コンバータ12AおよびインバータIVTでスイッチング時に発生するサージ電圧を吸収する。電圧センサー13は、コンデンサC2の両端の電圧、すなわち、インバータIVTへの入力電圧Vmを検出し、その検出した入力電圧Vmを制御装置30へ出力する。
【0051】
インバータIVTは、コンバータ12Aから直流電圧が供給されると制御装置30からの信号PWMIに基づいて直流電圧を交流電圧に変換して交流モータM1を駆動する。これにより、交流モータM1は、トルク指令値TRによって指定されたトルクを発生するように駆動される。また、インバータIVTは、モータ駆動装置100が搭載されたハイブリッド自動車または電気自動車の回生制動時、交流モータM1が発電した交流電圧を制御装置30からの信号PWMCに基づいて直流電圧に変換し、その変換した直流電圧をコンデンサC2を介してコンバータ12Aへ供給する。なお、ここで言う回生制動とは、ハイブリッド自動車または電気自動車を運転するドライバーによるフットブレーキ操作があった場合の回生発電を伴う制動や、フットブレーキを操作しないものの、走行中にアクセルペダルをオフすることで回生発電をさせながら車両を減速(または加速の中止)させることを含む。
【0052】
電流センサー24は、交流モータM1に流れるモータ電流MCRTを検出し、その検出したモータ電流MCRTを制御装置30へ出力する。
【0053】
制御装置30は、外部に設けられたECU(Electrical Control Unit)から入力されたトルク指令値TRおよびモータ回転数MRN、電圧センサー10からの直流電圧Vb、電圧センサー13からの入力電圧Vm、および電流センサー24からのモータ電流MCRTに基づいて、後述する方法によりコンバータ12Aを駆動するための信号PWMUとインバータIVTを駆動するための信号PWMIとを生成し、その生成した信号PWMUおよび信号PWMIをそれぞれコンバータ12AおよびインバータIVTへ出力する。
【0054】
信号PWMUは、コンバータ12Aが直流電源Bからの直流電圧を出力電圧Vmに変換する場合にコンバータ12Aを駆動するための信号である。そして、制御装置30は、コンバータ12Aが直流電圧Vbを出力電圧Vmに変換する場合に、出力電圧Vmをフィードバック制御し、出力電圧Vmが指令された電圧指令Vdccomになるようにコンバータ12Aを駆動するための信号PWMUを生成する。信号PWMUの生成方法については後述する。
【0055】
さらに、制御装置30は、ハイブリッド自動車または電気自動車が回生制動モードに入ったことを示す信号RGEを外部ECUから受けると、交流モータM1で発電された交流電圧を直流電圧に変換するための信号PWMCを生成してインバータIVTへ出力する。この場合、インバータIVTのNPNトランジスタQ5〜Q10は信号PWMCによってスイッチング制御される。これにより、インバータIVTは、交流モータM1で発電された交流電圧を直流電圧に変換してコンバータ12Aへ供給する。
【0056】
さらに、制御装置30は、ハイブリッド自動車または電気自動車が回生制動モードに入ったことを示す信号RGEを外部ECUから受けると、インバータIVTから供給された直流電圧の電圧レベルを変更するための信号PWMDを生成し、その生成した信号PWMDをコンバータ12Aへ出力する。これにより、交流モータM1が発電した交流電圧は、直流電圧に変換され、電圧レベルが変更されて直流電源Bに供給される。
【0057】
さらに、制御装置30は、システムリレーSR1,SR2をオン/オフするための信号SEを生成してシステムリレーSR1,SR2へ出力する。
【0058】
このように、モータ駆動装置100は、1つのユニットとしての直流電源ユニット11と、1つのユニットとしての駆動ユニット14とを配線12によって接続したことを特徴とする。そして、コンデンサC2は、コンバータ12AのNPNトランジスタQ3,Q4に並列に設けられるコンデンサと、インバータIVTの入力側に設けられるコンデンサとを兼ねることを特徴とする。
【0059】
これにより、モータ駆動装置100において共振電流が流れず、コンデンサC2における発熱および電力損失を低減できる。
【0060】
図2は、制御装置30の機能ブロック図である。図2を参照して、制御装置30は、モータトルク制御手段301と、電圧変換制御手段302とを含む。
【0061】
モータトルク制御手段301は、トルク指令値TR(車両におけるアクセルペダルの踏み込み度合い、ハイブリッド車両においてはエンジンの動作状態をも考慮しながらモータに与えるべきトルク指令を演算して得られている)、直流電源Bから出力された直流電圧Vb、モータ電流MCRT、モータ回転数MRNおよび入力電圧Vmに基づいて、交流モータM1の駆動時、後述する方法によりコンバータ12AのNPNトランジスタQ1,Q4をオン/オフし、NPNトランジスタQ2,Q3をオフするための信号PWMUと、インバータIVTのNPNトランジスタQ5〜Q10をオン/オフするための信号PWMIとを生成し、その生成した信号PWMUおよび信号PWMIをそれぞれコンバータ12AおよびインバータIVTへ出力する。
【0062】
電圧変換制御手段302は、回生制動時、ハイブリッド自動車または電気自動車が回生制動モードに入ったことを示す信号RGEを外部ECUから受けると、交流モータM1が発電した交流電圧を直流電圧に変換するための信号PWMCを生成してインバータIVTへ出力する。
【0063】
また、電圧変換制御手段302は、回生制動時、信号RGEを外部ECUから受けると、インバータIVTから供給された直流電圧の電圧レベルを変更するための信号PWMDを生成してコンバータ12Aへ出力する。
【0064】
図3は、モータトルク制御手段301の機能ブロック図である。図3を参照して、モータトルク制御手段301は、モータ制御用相電圧演算部40と、インバータ用PWM信号変換部42と、インバータ入力電圧指令演算部50と、コンバータ用デューティー比演算部52と、コンバータ用PWM信号変換部54とを含む。
【0065】
モータ制御用相電圧演算部40は、コンバータ12Aの出力電圧Vm、すなわち、インバータIVTへの入力電圧Vmを電圧センサー13から受け、交流モータM1の各相に流れるモータ電流MCRTを電流センサー24から受け、トルク指令値TRを外部ECUから受ける。そして、モータ制御用相電圧演算部40は、これらの入力される信号に基づいて、交流モータM1の各相のコイルに印加する電圧を計算し、その計算した結果をインバータ用PWM信号変換部42へ供給する。
【0066】
インバータ用PWM信号変換部42は、モータ制御用相電圧演算部40から受けた計算結果に基づいて、実際にインバータIVTの各NPNトランジスタQ5〜Q10をオン/オフする信号PWMIを生成し、その生成した信号PWMIをインバータIVTの各NPNトランジスタQ5〜Q10へ出力する。
【0067】
これにより、各NPNトランジスタQ5〜Q10は、スイッチング制御され、交流モータM1が指令されたトルクを出力するように交流モータM1の各相に流す電流を制御する。このようにして、モータ駆動電流が制御され、トルク指令値TRに応じたモータトルクが出力される。
【0068】
インバータ入力電圧指令演算部50は、トルク指令値TRおよびモータ回転数MRNに基づいてインバータ入力電圧の最適値(目標値)を演算し、その演算した最適値をコンバータ用デューティー比演算部52へ出力する。
【0069】
コンバータ用デューティー比演算部52は、電圧センサー10から出力された直流電圧Vb(「バッテリ電圧Vb」とも言う。)に基づいて、電圧センサー13からの入力電圧Vmを、インバータ入力電圧指令演算部50から出力される最適値に設定するためのデューティー比を演算する。
【0070】
コンバータ用PWM信号変換部54は、コンバータ用デューティー比演算部52からのデューティー比に基づいてコンバータ12AのNPNトランジスタQ1〜Q4をオン/オフするための信号PWMUを生成する。そして、コンバータ用PWM信号変換部54は、生成した信号PWMUをコンバータ12AのNPNトランジスタQ1〜Q4へ出力する。
【0071】
コンバータ12AのNPNトランジスタQ1〜Q4は、信号PWMUによってオン/オフされる。より具体的には、NPNトランジスタQ1は、信号PWMUに基づいてNPNトランジスタQ4と同時にオン/オフされ、NPNトランジスタQ2は、信号PWMUに基づいてNPNトランジスタQ3と同時にオン/オフされる。これによって、コンバータ12Aは、入力電圧Vmが最適値になるように直流電圧を変換する。
【0072】
再び、図1を参照して、モータ駆動装置100における動作について説明する。制御装置30は、外部ECUからトルク指令値TRが入力されると、Hレベルの信号SEを生成してシステムリレーSR1,SR2へ出力するとともに、交流モータM1がトルク指令値TRによって指定されたトルクを発生するようにコンバータ12AおよびインバータIVTを制御するための信号PWMUおよび信号PWMIを生成してそれぞれコンバータ12AおよびインバータIVTへ出力する。
【0073】
そして、直流電源Bは直流電圧Vbを出力し、システムリレーSR1,SR2は直流電圧Vbをコンバータ12Aへ供給する。
【0074】
そうすると、コンバータ12AのNPNトランジスタQ1〜Q4は、制御装置30からの信号PWMUに応じてオン/オフされ、NPNトランジスタQ1,Q4のオンデューティーに応じた直流電流がリアクトルL1に流れる。そして、コンバータ12Aは、直流電源Bからの直流電圧Vbを出力電圧Vmに変換し、その変換した出力電圧VmをインバータIVTに供給する。
【0075】
インバータIVTのNPNトランジスタQ5〜Q10は、制御装置30からの信号PWMIに従ってオン/オフされ、インバータIVTは、直流電圧を交流電圧に変換し、トルク指令値TRによって指定されたトルクを交流モータM1が出力するように交流モータM1のU相、V相、W相の各相に所定の交流電流を流す。これにより、交流モータM1は、トルク指令値TRによって指定されたトルクを出力する。
【0076】
モータ駆動装置100が搭載されたハイブリッド自動車または電気自動車が回生制動モードになった場合、制御装置30は、回生制動モードになったことを示す信号RGEを外部ECUから受け、信号PWMCおよび信号PWMDを生成してそれぞれインバータIVTおよびコンバータ12Aへ出力する。
【0077】
交流モータM1は、交流電圧を発電し、その発電した交流電圧をインバータIVTへ供給する。そして、インバータIVTは、制御装置30からの信号PWMCに従って、交流電圧を直流電圧に変換し、その変換した直流電圧をコンデンサC2を介してコンバータ12Aへ供給する。
【0078】
コンバータ12Aは、制御装置30からの信号PWMDに従って直流電圧の電圧レベルを変更して直流電源Bに供給し、直流電源Bを充電する。
【0079】
このように、モータ駆動装置100は、共振電流を発生することなく、直流電源Bからの直流電圧により交流モータM1を駆動するとともに、交流モータM1が発電した電力により直流電源Bを充電する。
【0080】
なお、モータ駆動装置100においては、リアクトルL1は、直流電源ユニット11ではなく、駆動ユニット14に含まれていてもよい。
【0081】
実施の形態1によれば、モータ駆動装置は、コンバータの出力側に設けられるコンデンサとインバータの入力側に設けられるコンデンサとを兼ねる1つのコンデンサと、1つのコンデンサの前段に設けられたスイッチング素子に接続される配線とを備えるので、共振電流が発生せず、コンデンサにおける発熱および電力損失を低減できる。
【0082】
[実施の形態2]
図4を参照して、実施の形態2によるモータ駆動装置100Aは、モータ駆動装置100の直流電源ユニット11を直流電源ユニット11Aに代えたものであり、その他は、モータ駆動装置100と同じである。
【0083】
直流電源ユニット11Aは、直流電源ユニット11のNPNトランジスタQ1,Q2およびダイオードD1,D2を削除したものであり、その他は、直流電源ユニット11と同じである。そして、リアクトルL1の一方端は、電源ライン21に接続される。
【0084】
なお、モータ駆動装置100Aにおいては、制御装置30は、生成した信号PWMUおよび信号PWMDをNPNトランジスタQ3,Q4へ出力する。
【0085】
また、リアクトルL1、配線12、NPNトランジスタQ3,Q4およびダイオードD3,D4は、昇圧コンバータ12Bを構成する。
【0086】
このように、モータ駆動装置100Aは、直流電源Bからの直流電圧を昇圧し、その昇圧した直流電圧を交流電圧に変換して交流モータM1を駆動する駆動装置である。
【0087】
そして、モータ駆動装置100Aにおいては、1つのユニットとしての直流電源ユニット11Aと、1つのユニットとしての駆動ユニット14とを配線12によって接続することを特徴とする。
【0088】
モータ駆動装置100Aにおける動作について説明する。制御装置30は、外部ECUからトルク指令値TRが入力されると、Hレベルの信号SEを生成してシステムリレーSR1,SR2へ出力するとともに、交流モータM1がトルク指令値TRによって指定されたトルクを発生するように昇圧コンバータ12BおよびインバータIVTを制御するための信号PWMUおよび信号PWMIを生成してそれぞれ昇圧コンバータ12BおよびインバータIVTへ出力する。
【0089】
そして、直流電源Bは直流電圧Vbを出力し、システムリレーSR1,SR2は直流電圧Vbを昇圧コンバータ12Bへ供給する。
【0090】
そうすると、昇圧コンバータ12BのNPNトランジスタQ3,Q4は、制御装置30からの信号PWMUに応じてオン/オフされ、昇圧コンバータ12Bは、直流電源Bからの直流電圧Vbを出力電圧Vmに変換し、その変換した出力電圧VmをインバータIVTに供給する。
【0091】
コンデンサC2は、昇圧コンバータ12BおよびインバータIVTでスイッチング時に発生するサージ電圧を吸収する。電圧センサー13は、コンデンサC2の両端の電圧Vmを検出して制御装置30へ出力する。インバータIVTのNPNトランジスタQ5〜Q10は、制御装置30からの信号PWMIに従ってオン/オフされ、インバータIVTは、直流電圧を交流電圧に変換し、トルク指令値TRによって指定されたトルクを交流モータM1が発生するように交流モータM1のU相、V相、W相の各相に所定の交流電流を流す。これにより、交流モータM1は、トルク指令値TRによって指定されたトルクを発生する。
【0092】
モータ駆動装置100Aが搭載されたハイブリッド自動車または電気自動車が回生制動モードになった場合、制御装置30は、回生制動モードになったことを示す信号RGEを外部ECUから受け、信号PWMCおよび信号PWMDを生成してそれぞれインバータIVTおよび昇圧コンバータ12Bへ出力する。
【0093】
交流モータM1は、交流電圧を発電し、その発電した交流電圧をインバータIVTへ供給する。そして、インバータIVTは、制御装置30からの信号PWMCに従って、交流電圧を直流電圧に変換し、その変換した直流電圧をコンデンサC2を介して昇圧コンバータ12Bへ供給する。
【0094】
昇圧コンバータ12Bは、制御装置30から信号PWMDを受け、その受けた信号PWMDに応じて、NPNトランジスタQ3,Q4をオン/オフし、インバータIVTから供給された直流電圧の電圧レベルを変換して直流電源Bに供給する。
【0095】
これにより、昇圧コンバータ12Bは、インバータIVTから供給される直流電圧を降圧して直流電源Bを充電できる。
【0096】
実施の形態2によれば、モータ駆動装置は、昇圧コンバータの出力側に設けられるコンデンサとインバータの入力側に設けられるコンデンサとを兼ねる1つのコンデンサと、1つのコンデンサの前段に設けられるスイッチング素子に接続される配線とを備えるので、共振電流が発生せず、コンデンサにおける発熱および電力損失を低減できる。
【0097】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1によるモータ駆動装置の概略ブロック図である。
【図2】図1に示す制御装置の機能ブロック図である。
【図3】図2に示すモータトルク制御手段の機能を説明するための機能ブロック図である。
【図4】実施の形態2によるモータ駆動装置の概略ブロック図である。
【図5】従来のモータ駆動装置の概略ブロック図である。
【符号の説明】
10 電圧センサー、11,11A 直流電源ユニット、12,330 配線、12A コンバータ、12B 昇圧コンバータ、14 駆動ユニット、15 U相アーム、16 V相アーム、17 W相アーム、21,23 電源ライン、22,25 アースライン、24 電流センサー、30 制御装置、40 モータ制御用相電圧演算部、42 インバータ用PWM信号変換部、50 インバータ入力電圧指令演算部、52 コンバータ用デューティー比演算部、54 コンバータ用PWM信号変換部、100,100A,300 モータ駆動装置、301 モータトルク制御手段、302 電圧変換制御手段、310 コンバータ部、320 インバータ部、B 直流電源、SR1,SR2 システムリレー、C1,C2,311,322,323 コンデンサ、L1,316,331 リアクトル、Q1〜Q10,312,313,317,318 NPNトランジスタ、D1〜D10,314,315,319,321 ダイオード、M1 交流モータ。

Claims (3)

  1. 直流電源ユニットと、
    モータを駆動する駆動ユニットと、
    前記駆動ユニットを前記直流電源ユニットに接続する配線とを備え、
    前記直流電源ユニットは、
    直流電源と、
    前記直流電源からの直流電流を前記配線を介して前記駆動ユニットに流すリアクトルとを含み、
    前記駆動ユニットは、
    前記リアクトルに流れる直流電流をオン/オフし、前記リアクトルに蓄積された電力に応じた出力電圧を出力するスイッチング回路と、
    前記スイッチング回路から出力された前記出力電圧を受け、その受けた出力電圧を平滑化するコンデンサと、
    前記コンデンサから前記平滑化された出力電圧を受け、その受けた出力電圧を交流電圧に変換して前記モータを駆動するインバータとを含む、モータ駆動装置。
  2. 前記リアクトルは、前記直流電流を前記直流電源から直接受ける、請求項1に記載のモータ駆動装置。
  3. 前記直流電源ユニットは、前記直流電源からの直流電流をオン/オフし、またはそのまま前記リアクトルに導くもう1つのスイッチング回路をさらに含む、請求項1に記載のモータ駆動回路。
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