JP2003284318A - 電力用半導体素子の駆動回路 - Google Patents

電力用半導体素子の駆動回路

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JP2003284318A JP2002283658A JP2002283658A JP2003284318A JP 2003284318 A JP2003284318 A JP 2003284318A JP 2002283658 A JP2002283658 A JP 2002283658A JP 2002283658 A JP2002283658 A JP 2002283658A JP 2003284318 A JP2003284318 A JP 2003284318A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 過電流状態でターンオフした場合に発生する
サージ電圧を抑制することが可能な電力用半導体素子の
駆動回路を得る。 【解決手段】 入力制御信号がオフを指示するものであ
ることを検知して、IGBT10のミラー期間の開始時
刻にサンプリング信号を出力するサンプリング信号発生
回路7と、サンプリング信号が入力されるタイミングで
IGBT10のミラー電圧を検知して、しきい値以上で
あった場合に、過電流検知信号を出力するゲート電圧検
知回路9と、当該過電流検知信号を受けて、IGBT1
0を通常時よりも遅い速度でオフするようにIGBT1
0のゲート電圧を制御するゲート電圧制御回路8とを備
えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電力用半導体素子
の駆動回路に関し、特に、IGBT等の電力用半導体素
子を駆動させるための駆動回路であって、スイッチング
時に発生するサージ電圧を抑制するための電力用半導体
素子の駆動回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電力用半導体素子におけるIGB
Tの過電流保護の方法について説明する。IGBTに過
電流が流れた場合、IGBTのゲート電位と基準電圧と
をコンパレータで比較し、基準電圧よりIGBTのゲー
トエミッタ間電圧が上昇した場合にのみ、コンパレータ
が動作して、スイッチをオンさせる。これによりゲート
電位をツェナーダイオードの降伏電圧およびダイオード
の降伏電圧にクランプすることで、過電流時にIGBT
が破壊するまでの時間が長くなる。なお、モノマルチの
働きにより、いったん、オフされたスイッチは、再び、
IGBTのゲートエミッタ間電圧が低下しても、スイッ
チはオンされない(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】特開平4−165916号公報(第2
頁)
【0004】また、他の従来装置において、過電流時の
ゲート−エミッタ間の電圧上昇を利用した保護装置を有
する電力用半導体素子の駆動回路の一例について説明す
る。従来の装置は、負荷回路に挿入されたパワー素子の
ゲートとゲート駆動用直流電源の正極間に入力側が挿入
され、過電流によるパワー素子のゲート電圧の上昇を制
限するとともに、過電流に起因する入力側の電流を絶縁
して出力可能なホトカプラを備え、ホトカプラの出力を
過電流の検出信号としてパワー素子の過電流を遮断もし
くは制限するパワー素子の過電流保護装置である。ま
た、当該ホトカプラは、入力側としてのLEDと出力側
としてのホトトランジスタから構成されている(例え
ば、特許文献2参照)。
【0005】このような構成における従来の装置におい
ては、過電流時にゲート電圧が上昇するとLEDが通電
し、ホトトランジスタがLEDの通電電流に応じた電流
を過電流の検出信号として制御回路に出力する。制御回
路はこの検出信号の入力により電力用半導体素子の通電
を遮断もしくは制限するように制御信号を出力する。ま
た、LEDは、ゲート電圧Vgeの上昇をクランプし、
過電流のピーク電流を抑制する効果も果たしている(例
えば、特許文献2参照)。
【0006】
【特許文献2】特許第2674355号公報(第3頁、
第1図)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記の特許文献1や上
記の特許文献2に代表されるゲート−エミッタ間電圧の
上昇を利用した過電流検知方式ではある程度ゲート−エ
ミッタ間電圧が上昇することが必要であり、場合によっ
ては過電流を検知できる電流値は定格電流の数倍に達す
る。そのため、電力用半導体素子の定格電流以上であっ
ても過電流と検知できる電流以下の電流が流れている状
態で、外部からオフ指令が入力された場合、通常遮断す
る。そのため、電流遮断時に発生するサージ電圧が高く
なり、装置を破壊する可能性があった。特に、電力用半
導体素子から離れた箇所で短絡が起きた場合等で電流上
昇率di/dtが低い場合にはゲート−エミッタ間電圧
が検知レベルに達するまでに時間がかかるため、その間
に外部からオフ指令が入力される確率は高くなり、装置
を破壊する可能性は高くなってしまうという問題点があ
った。
【0008】この発明は、かかる問題点を解決するため
になされたものであり、上記従来例のようにゲート−エ
ミッタ間電圧が上昇するほどの大電流よりも低い電流レ
ベルでの過電流検知および保護遮断が可能な電力用半導
体素子の駆動回路を得ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、電力用半導
体素子を駆動させるための駆動回路であって、入力制御
信号が外部から入力されて、上記電力用半導体素子のオ
ン/オフのスイッチングを行う回路と、上記入力制御信
号を検知して、上記入力制御信号がオフを指示するもの
であった場合に、上記電力用半導体素子のミラー期間の
略々開始時刻にサンプリング信号を出力するサンプリン
グ信号発生回路と、上記電力用半導体素子のゲートライ
ンに接続され、上記サンプリング信号が入力されるタイ
ミングで上記電力用半導体素子のミラー電圧を検知し
て、上記ミラー電圧が所定のしきい値以上であった場合
に、過電流検知信号を出力するゲート電圧検知回路と、
電力用半導体素子のゲートラインに接続され、上記ゲー
ト電圧検知回路からの上記過電流検知信号を受けて、上
記電力用半導体素子を通常時よりも遅い速度でオフする
ように、上記電力用半導体素子のゲート電圧を制御する
ゲート電圧制御回路とを備えた電力用半導体素子の駆動
回路である。
【0010】
【発明の実施の形態】実施の形態1.本発明は、サージ
電圧の発生を抑制するために、電力用半導体素子が流し
ている電流値によって電流遮断時のゲート電圧波形を調
整できるようにしたものである。そのために、電力用半
導体素子の電流値を推測するためにターンオフ時の半導
体電力素子のゲート電圧(ミラー電圧)を検知できるよ
うにした。さらにこの検知するタイミングを入力制御信
号を用いてサンプリング信号発生回路によって調整でき
るようにした。
【0011】図1に本発明の実施の形態1に係る電力用
半導体素子の駆動回路の構成を示した回路図を示す。図
1において、100は電力用半導体素子のオン/オフの
スイッチングを行うメインインバータ回路、7は入力制
御信号からの信号を参照してターンオフのときにだけサ
ンプリング信号を発生するサンプリング信号発生回路、
8は電力用半導体素子のゲートラインに接続され、後述
するゲート電圧検知回路の検知結果に基づいて、ゲート
電圧の制御を行うゲート電圧制御回路、9は電力用半導
体素子のゲートラインに接続され、上記サンプリング信
号が入力された時に、その時点のゲート電圧の検知を行
うゲート電圧検知回路、10は本発明の駆動回路の駆動
対象である電力用半導体素子であり、本実施の形態にお
いては、IGBTを例に挙げて説明する(以降、IGB
T10とする。)。また、1〜6は、メインインバータ
100内に設けられており、1は電源、2はアース、3
はPchのMOSFET、4,5は抵抗、6はNchの
MOSFETである。なお、このように、図1において
は、メインインバータ100が、電源1、アース2、M
OSFET3、抵抗4,5、および、MOSFET6で
構成されている例について示されているが、この場合に
限らず、メインインバータ100がインバータの機能を
持てばいずれのものでもよく、本発明において上記構成
にとらわれるものではない。また論理を変えればバッフ
ァの構成でもかまわない。
【0012】動作について説明する。まず、入力制御信
号がメインインバータ100に入力されると、サンプリ
ング信号発生回路7は、当該入力制御信号からの信号を
参照して、ターンオフであれば、(ミラー期間の開始付
近になるような)所定時間後に、サンプリング信号を発
生する。一方、ターンオンの場合には、信号は発生させ
ない。これにより、ターンオフのときだけ動作させるこ
とができる。次に、当該サンプリング信号がゲート電圧
検知回路9に入力されると、ゲート電圧検知回路9は、
そのときのゲート電圧(すなわち、ミラー電圧)を検知
する。ゲート電圧検知回路9により、IGBT10に過
電流が流れていると検出された場合には、ゲート電圧制
御回路8に所定の過電流検知信号が出力され、フィード
バックがかかる。これにより、過電流のときだけ、ゲー
ト電圧がフィードバック制御されてIGBT10がゆっ
くり遮断(オフ)される。また、サンプリング信号発生
回路7がミラー期間の開始付近の時刻にサンプリング信
号を発生するようにしたので、ゲート電圧検知回路9お
よびゲート電圧制御回路8の働きにより、通常時は高速
にターンオフするので、ターンオフ損失が小さく、過電
流時は、ゆっくりとIGBT10を遮断できるようにゲ
ート電圧を制御するため、ターンオフ時に発生するサー
ジ電圧を小さくすることができる。
【0013】ここで、ターンオフ時のゲート波形を図2
に、コレクタ電圧波形を図3に、コレクタ電流波形を図
4にそれぞれ示す。
【0014】図2〜図4を用いてさらに詳細にターンオ
フ時の動作について説明する。まず、ターンオフするた
めに時刻T1でメインインバータ100の入力にはHI
GHが入力される。従って、スイッチ3はオフし、スイ
ッチ6がオンするので、IGBT10のゲートエミッタ
間容量に蓄えられていた電荷は、抵抗5およびスイッチ
6を介してアース2に放電される。この時の放電電流は
スイッチ6のオン抵抗が十分低いので無視でき、抵抗5
の大きさによって決まり、図2のようにゲート電圧が減
少し始める。
【0015】時刻T2になるとIGBT10のゲートコ
レクタ間に存在する帰還容量を通る変位電流がIGBT
10のゲートから流れ込みはじめる。このためゲートエ
ミッタ間容量の放電が見かけ上停止するために、図2の
ように、ゲート電圧が所定の電圧Vで一定となる。
【0016】時刻T3に近づくと、図3に示すように、
IGBT10のコレクタ電圧が増加し始める。
【0017】時刻T3をすぎると再び抵抗5によって決
まる電流でIGBT10のゲートエミッタ間容量が放電
されるので、図2のように、ゲート電圧は低下し始め
る。この間にコレクタ電流は図4に示すように急激に遮
断される。
【0018】ところでIGBT10が含まれるインバー
タなどの主回路の配線には必ず寄生インダクタンスL
が存在する。これよりIGBT10のコレクタ端子には
コレクタ電流が急激に遮断されたことによるサージ電圧
(VCP−V=L×dI /dt)が発生する。従
って、コレクタ電圧波形は図3に示すように一度ピーク
電圧VCPとなった後に定常値Vとなる。
【0019】その後、時刻T4でIGBT10のゲート
エミッタ間容量の放電が終了するので、ゲート電圧が0
Vとなる。
【0020】従って、IGBT10に過電流が流れてい
る時に遮断を行った場合、通常時より大きなサージ電圧
が発生するのでIGBT10の耐圧を超えてしまいIG
BT10が破壊される。
【0021】本発明においては、時刻T2から時刻T3
の時間(便宜上「ミラー期間」と称する)とその時のゲ
ート電圧(便宜上「ミラー電圧V」と称する)に着目
する。IGBTがターンオフするとき、必ず、(ゲート
電圧が所定の電圧Vで一定となる)ミラー期間が存在
し、この期間の終わりにコレクタ電流が下がり始めると
いう事実と、ミラー電圧はIGBTのコレクタ電流の大
きさに依存して大きくなるという事実がある。
【0022】そこでミラー電圧を検知して所定の値より
大きい場合は過電流と判断し、ゆっくり遮断できるよう
にゲート電圧を制御すれば、ターンオフ時に発生するサ
ージ電圧を小さくできる。この方式では、通常時はター
ンオフが早く、従って損失も小さくできる。また、過電
流時はミラー期間までの時間は通常時と同様に早いの
で、制御に遅れが生じにくく、また、ミラー期間以降は
ゆっくりと遮断させるため、サージ電圧の発生も抑制さ
れるのでIGBTが保護できる。また、本発明によれ
ば、コレクタ電流に依存するターンオフ時のミラー電圧
を検出して、その値によって過電流かどうか判断する。
すなわち、ミラー電圧値によって過電流検出レベルを調
節できるので、従来のようなゲート電圧の持ち上がりを
検出する方式よりも低い電流を過電流として検出でき
る。
【0023】本発明は、図1に示すように、サンプリン
グ信号発生回路7を設けることにより、入力制御信号か
らの信号を参照することでターンオフのときだけ動作さ
せることができる。これにより、ターンオン時には影響
を与えないので、ターンオン損失は増加することはな
い。
【0024】また、サンプリング信号発生回路7は、ミ
ラー期間の開始付近にサンプリング時刻を合わせる機能
を持つ。この発生したサンプリング信号を受けて、ゲー
ト電圧検知回路9はその時のミラー電圧を検知できる。
【0025】ゲート電圧検知回路9によって、IGBT
10に過電流が流れていると検知されたときだけ、ゲー
ト電圧制御回路8にフィードバックがかかる。これによ
り過電流時のときだけゲート電圧が制御されてIGBT
10がゆっくり遮断される。これにより、ターンオフ時
に発生するサージ電圧を小さく抑えることができ、サー
ジ電圧によるIGBT10の破壊を防止することができ
る。
【0026】以上のように、本実施の形態によれば、サ
ンプリング信号発生回路7、ゲート電圧検知回路9、ゲ
ート電圧制御回路8を設けたので、ターンオフの時だけ
にゲート電圧検知回路9が動作するので、ターンオン損
失は小さくすることができる。また、通常時は高速にタ
ーンオフするのでターンオフ損失が小さい。また、ミラ
ー電圧検出レベルを調節することにより、過電流検出レ
ベルをかえることができるので、従来のような大電流で
なく、低い電流でも過電流検出し、サージ電圧の発生を
抑える過電流保護を行うことができる。
【0027】実施の形態2.上記実施の形態1のサンプ
リング信号発生回路7の構成例として、ASICを用い
る方法がある。この場合、任意の波形を作ることができ
る。例えば、図5の実線により示すような入力制御信号
90(実線)がドライバに入力されたとき、ゲート電圧
91は、図5の破線のようになる。本発明の上記回路は
ターンオフの時だけ働けばよいので、図6に示すような
波形をASICが出力するようにすればよい。
【0028】本実施の形態においても、上述の実施の形
態1と同様の効果を得ることができる。
【0029】実施の形態3.図7に、上述の実施の形態
2とは別のサンプリング信号発生回路7の例を示す。図
7において、11は抵抗、12はキャパシタンス、13
はバッファ、14はノードである。図7に示すように、
抵抗11が入力制御信号の入力側に設けられ、バッファ
13がゲート電圧検知回路9側に設けられている。抵抗
11とバッファ13とは接続されており、その間に設け
られたノード14とアースとの間にキャパシタンス12
が接続されている。抵抗11とキャパシタンス12はロ
ーパスフィルタを構成するので、図5に示すような入力
制御信号が入力されると、ノード14の電圧93(破
線)は、図8に示すようななまった波形(すなわち、変
化点の変化が緩やかな波形)が生じる。ここでバッファ
13の閾値電圧を入力の半分のVDD/2として、ノー
ド14に生じた電圧をバッファに入力することで、図8
に示すような矩形波92が得られる。この矩形波92
は、図5に示す入力制御信号90より一定時間遅れた信
号となり、この遅れ時間は抵抗11あるいはキャパシタ
ンス12の値を変化させることで調整可能である。ま
た、この方法は、ASICを用いる場合に比べてコスト
が小さい。尚、遅れ時間が任意に調整できるので、バッ
ファ13の閾値電圧は厳密にVDD/2である必要はな
い。
【0030】以上のように、本実施の形態によれば、図
1のサンプリング信号発生回路7が抵抗11、キャパシ
タンス12を用いた遅延回路、および、バッファ13に
より構成されているので、コストを小さくすることがで
きる。また、抵抗11あるいはキャパシタンス12の値
を変化させることで遅れ時間を任意に調整できる。
【0031】実施の形態4.上述の実施の形態3の回路
の場合、HIGH(高)からLOW(低)に変わる時の
遅れ時間とLOWからHIGHに変わる時の遅れ時間が
同じとなる。従って、ターンオンの時のミラー期間の始
まる時刻がターンオフの時のミラー期間の始まる時刻よ
り十分早い場合には、上記実施の形態3の回路を用いる
とターンオンの時にもサンプリングされてしまうという
問題が生じる。
【0032】そこで図9に示すような実施の形態4によ
るサンプリング信号発生回路7の例を示す。図9では、
図7に示す実施の形態3の回路に対して、さらに、ダイ
オード15が図9の向きのように接続されて追加されて
いる。すなわち、ダイオード15は、抵抗11に対して
並列に、かつ、入力制御信号方向が順方向となるよう
に、接続されている。ダイオード15は順方向には電流
を流すので、キャパシタンス12から電荷を放電する
時、即ち、入力制御信号がHIGHからLOWに変化す
る時だけ、放電電流がダイオード15を介して流れる。
従って、実施の形態3が抵抗11を介して放電するのに
比べて、本実施の形態は、非常に早く放電できるので、
放電時の遅れ時間がほとんどなくなる。これより図10
に示すようにLOWからHIGHに変化する時だけ遅
れ、HIGHからLOWに変化する時は入力制御信号と
同期したサンプリング信号が得られる。
【0033】この回路を用いると、ターンオフの時に一
定時間遅れてサンプリング信号を発生し、逆にターンオ
ンの時は入力制御信号と同期してオフとなるのでサンプ
リングをすることはない。これにより例1に比べてより
精確なサンプリング信号が得られる。
【0034】以上のように、本実施の形態によれば、実
施の形態3と同様に、上記サンプリング信号発生回路7
が抵抗11、キャパシタンス12を用いた遅延回路、バ
ッファ13により構成されているのでコストを小さくす
ることができる。また、抵抗11あるいはキャパシタン
ス12の値を変化させることで遅れ時間を任意に調整す
ることができる。
【0035】また、本実施の形態においては、サンプリ
ング信号発生回路7が、上記抵抗11に対して並列に、
入力制御信号方向が順方向となるように接続されたダイ
オード15をさらに備えているので、HIGHからLO
Wに変わるときは入力制御信号に同期できる。従って、
電力用半導体素子がターンオンするときに駆動回路が動
作することは確実に無くなる。
【0036】実施の形態5.図11に実施の形態5であ
るサンプリング信号発生回路7の例を示す。上記の実施
の形態3及び4のバッファ13に代えて、コンパレータ
16と抵抗17、18より構成される参照回路とにより
構成される。図11において、16はコンパレータ、1
7、18は、コンパレータ16の前段に設けられ、電源
1の電圧を分圧するための抵抗、20はコンパレータ1
6の後段にコンパレータ16と電源1との間に設けられ
た抵抗である。他の構成については上記の実施の形態と
同じであるため、ここでは説明を省略する。ターンオフ
時に入力制御信号がLOWよりHIGHに切り替わると
コンデンサ12が充電される。コンパレータ16へ入力
されるノード14の電圧が、参照回路の電源1を抵抗1
7、18で分圧したノード19の電圧より高くなると、
コンパレータ16はサンプリング信号を出力する。出力
の遅れ時間の調整は抵抗11あるいはキャパシタンス1
2の値を変えて行っても良いし、参照回路の抵抗17、
18を調節して参照回路の電圧を調整してもよい。
【0037】実施の形態3のようにバッファを用いる場
合にはバッファのしきい値のバラツキによりサンプリン
グ信号の出力の遅れ時間がばらつく可能性があるが、本
実施の形態のようにコンパレータを用いる構成にした場
合には出力のバラツキを少なくすることができ、誤動作
をさらに防ぐことができる。
【0038】以上のように、本実施の形態によれば、サ
ンプリング信号発生回路7が、予め設定された所定の参
照電圧を出力する参照回路17,18と、抵抗11およ
びキャパシタンス12よりなる遅延回路と、遅延回路の
出力電圧が参照電圧よりも大きいかまたは小さいかを検
知するコンパレータ16(電圧比較器)により構成され
ているので、サンプリング信号の出力の遅れ時間のバラ
ツキを少なくすることができ、誤動作をさらに防ぐこと
ができる。
【0039】実施の形態6.図12に実施の形態6であ
るサンプリング信号発生回路7の例を示す。抵抗11、
キャパシタンス12、ダイオード15よりなる第1の回
路に加え、入力制御信号を反転させるインバータ21
と、抵抗22、キャパシタンス23により構成される第
2の回路と、AND素子24とにより構成されている。
第1の回路と第2の回路とは並列に接続されており、そ
れらの出力がAND素子24に入力される。また、第1
の回路の構成は、上記の実施の形態4のバッファ13を
除いたものと同一である。第2の回路の構成は、インバ
ータ21に抵抗22が直列に接続され、抵抗22とAN
D素子24の片側の入力との間に設けられたノード25
とアースとの間にキャパシタンス23が設けられてい
る。
【0040】ターンオフ時の動作を図13に示す。ター
ンオフ時に入力制御信号がLOWからHIGHに切り替
わる場合、ノード14の電圧は徐々に上昇し、AND素
子24のしきい値電圧に達する。一方、ノード25の電
圧はインバータ21が挿入してあるため、徐々に低下
し、AND素子24のしきい値以下となる。ノード14
の電圧がAND素子16のしきい値電圧に達するまでの
時間に対してノード25の電圧がAND素子24のしき
い値電圧以下に低下するまでの時間を遅くすれば、その
間のみAND素子24よりサンプリング信号が出力され
る。
【0041】以上のように、本実施の形態においては、
このような回路構成にすることにより、サンプリング信
号の出力期間を定めることができる。サンプリング信号
の出力期間をミラー期間より短く設定すればミラー期間
後の電流減少時のノイズにより、誤動作することを防ぐ
ことができる。また、図1には示されていないが過電流
を検知した場合の検知信号を外部回路に出力するような
場合であれば、ミラー期間の終了付近で動作し、ゲート
電圧制御回路8の動作が遅れ、実際には通常遮断してい
るにも関わらず、検出信号を出力することを防ぐことが
できる。
【0042】また、本実施の形態によれば、上記サンプ
リング信号発生回路7が、抵抗11およびキャパシタン
ス12を用いた遅延回路と、インバータ21と抵抗22
とから構成された回路とにより構成されているのでコス
トを小さくすることができる。また、抵抗11あるいは
キャパシタンス12の値を変化させることで遅れ時間を
任意に調整できる。
【0043】実施の形態7.上述の実施の形態6ではA
ND素子24にノード14、25から直接入力している
が、実施の形態5で用いたようにコンパレータ(図1
1)を用い、その出力をAND素子24に入力しても良
い。AND素子24への入力にコンパレータを用いた構
成を図14に示す。図14の構成は、図11に示す回路
からダイオードを削除した回路を2つ並列に設け、それ
ぞれの出力をAND素子24に入力している。なお、A
ND素子24への入力の片側には図12のようにインバ
ータ21を用いて入力信号を反転させても良いが、コン
パレータへ入力する端子を参照側と入れ替えても良い。
【0044】このように、コンパレータを用いた場合に
はAND素子24のしきい値のバラツキによるサンプリ
ング出力のバラツキを低減することができる。
【0045】以上のように、本実施の形態によれば、上
記サンプリング信号発生回路7が、予め設定された所定
の参照電圧を出力する参照回路17,18と、抵抗11
およびキャパシタンス12によりなる遅延回路と、上記
遅延回路の出力電圧が、上記参照電圧よりも、大きいか
または小さいかを検知するコンパレータ26とから構成
される第1の回路と第2の回路と、それらの回路の出力
が入力されるAND素子24とにより構成されているの
で、サンプリング信号の出力の遅れ時間のバラツキを少
なくすることができ、誤動作を防ぐことができる。
【0046】実施の形態8.実施の形態7ではAND素
子の両側入力ともコンパレータを用いたが、図15のよ
うにモニター期間の開始点のみコンパレータ16を用い
て設定し、終了点についてはコンパレータ16の出力を
抵抗32とキャパシタンス33よりなる遅延回路にて設
定しても良い。図15において、31はインバータ、3
2は抵抗、33はコンデンサである。他の構成について
は上記の図11の構成と同じであるため、ここでは説明
を省略する。図15に示すように、前段部分は図11の
回路からダイオードを削除したものと同一の構成であ
り、その出力をインバータ31により反転させたものが
AND素子24の片側に入力される。AND素子24の
もう一方の入力には、コンパレータ16の出力を抵抗3
2とキャパシタンス33よりなる遅延回路にて遅延させ
たものが入力される。
【0047】図15の回路の場合には終了点がAND素
子24のバラツキにより変動するが、コンパレータ16
を用いない場合に比べれば小さくなる。また、モニター
期間の開始点が変動した場合にはゲート電圧が高い期間
をモニターし、誤動作する可能性があるが、終了点につ
いては多少変動した場合でも誤動作する可能性は少な
い。
【0048】実施の形態9.図16に実施の形態9によ
るサンプリング信号発生回路7の別の例を示す。図15
に示した遅延回路に用いるコンデンサ12および参照回
路の抵抗18の一端を、それぞれ、アースではなく、エ
ミッタ電源34に接続している。一般に電源電圧が変動
した場合でも電源1の電圧の変動に比べて電源1とエミ
ッタ電源34との間の電圧変動は少なく、一定に保たれ
ている場合が多い。そのためコンデンサ12および参照
回路の抵抗18の一端をエミッタ電源に接続すると電源
電圧が変動した場合でも電源1とエミッタ電源34との
間の電圧変動が少ないため一定の時間でモニター期間を
出力することができる。そのため、電源電圧が変動した
場合でもモニター期間のバラツキにより誤動作すること
を防ぐことができる。なお、ここではエミッタ電源を用
いて構成しているがレギュレータ等を用いた電圧変動の
少ない電源を用いても良い。
【0049】実施の形態10.図17に実施の形態10
によるサンプリング信号発生回路7の別の例を示す。駆
動回路の電源電圧が変動した場合、図1に示すようなメ
インインバータではMOSFET3、6の動作時間が変
動し、入力制御信号のオフ指令からゲート電圧が低下す
るまでの時間が変動する場合がある。本発明はその場合
に対応したものである。図17に示すように、コンデン
サ12の端子は、図16と同様にエミッタ電源34に接
続したままであるが、コンパレータ16の参照回路の抵
抗18の一端は、図15と同様にアース2に接続してい
る。また、コンパレータの参照回路の抵抗17と電源1
との間にツェナーダイオード35が設けられている。電
源電圧が変動した場合には入力制御信号、エミッタ電源
34が変動し、コンパレータ16への入力であるノード
14の電圧は電源電圧と同様に変動する。一方、コンパ
レータ16への参照回路側の入力であるノード19の電
圧は抵抗18の一端がアース2に接続されているため電
源電圧と変動量が異なる。そのため電源電圧変動時にサ
ンプリング信号を出力するタイミングが変化する。タイ
ミングの変化量は参照回路の抵抗17、18の分圧比、
ツェナーダイオード35の値を変えることにより調節す
ることができる。そのため、電源電圧変動時に入力制御
信号のオフ時間からゲート電圧が低下するまでの時間の
変動と同程度にサンプリング信号の出力するタイミング
が変化するように調整すれば、電源電圧が変動した場合
でもゲート電圧低下からサンプリング信号の出力までの
時間を一定にすることができる。
【0050】図17においてツェナーダイオード35、
抵抗17、18の値を調整(場合によってはツェナーダ
イオード35の位置を抵抗18とアース2間に変更)す
れば電源電圧の変動に対してゲート電圧が低下し始めて
から検出するまでの期間を変動するように設定すること
もできる。電源電圧が低下した場合、電流値が同じでも
ミラー期間のゲート電圧は低くなる。そのため、ゲート
線のインダクタンスの影響等によりゲート電圧が一定の
ミラー期間に達するまでの期間が長くなる。そのため電
源電圧が低下した場合に検出期間が遅くなるように設定
しておけば、それらの影響により誤動作することを防止
することができる。また、電源電圧が低下した場合はエ
ミッタに対して接地電位の差が低くなるため、ミラー期
間が長くなる。そのため、電源電圧低下時のミラー期間
の範囲に収まる程度に検出期間を遅らせても検知が遅れ
ることはない。
【0051】以上のように、本実施の形態によれば、サ
ンプリング信号発生回路7の出力期間が駆動回路の電源
電圧によらず、上記入力制御信号のオフ指令により、ゲ
ート電圧が低下し始めてから一定の期間で出力されるよ
うにしたのでモニター期間のバラツキにより誤動作する
ことを防ぐことができる。
【0052】また、サンプリング信号発生回路7の出力
期間が電源電圧に依存し、電源電圧が低下する程、出力
期間が遅れるようにしたので、電源電圧低下時にゲート
電圧が一定のミラー期間に達するまでの時間が長くなっ
た場合でも誤動作することを防止することができる。
【0053】実施の形態11.上述の実施の形態1〜1
0ではゲート電圧を検知する期間を入力制御信号を用い
て設定しているがゲート電圧から直接設定することも可
能である。
【0054】図18に本発明の実施の形態11に係る電
力用半導体素子の駆動回路の構成を示した回路図を示
す。本実施の形態11では、上記実施の形態1〜10で
示したサンプリング信号発生回路7をなくし、その代わ
りにタイミング検知回路200を新たに設けたものであ
る。他の構成は、図1と同じであるため、ここではその
説明を省略する。
【0055】タイミング検知回路200はミラー期間に
入ったら信号を出力する回路である。これよりミラー期
間に入ったらすぐにゲート電圧検知回路を動作させるこ
とができ、入力制御信号からターンオフするまでの遅れ
時間をより短くできる。また、本実施の形態11はゲー
ト電圧から直接タイミングを作れるので、入力制御信号
の発生回路に余分な負荷をかけることが無い。
【0056】図19に本発明の実施の形態11のタイミ
ング検知回路200の具体的回路例を示す。図19にお
いて、1は電源、36はキャパシタンス、37はノー
ド、38は抵抗、39はバッファである。図19に示す
ように、キャパシタンス36がゲートラインに接続され
ており、キャパシタンス36と電源1との間には抵抗3
8が接続されている。抵抗38とキャパシタンス36と
の間に設けられたノード37には、図のように、バッフ
ァ39が接続されており、バッファ39から出力される
出力信号は、ゲート電圧検知回路9に入力される。
【0057】キャパシタンス36と抵抗38はハイパス
フィルタを構成する。これによりゲート電位が急激に変
化した時だけノード37にパルスが発生する。入力制御
信号がHIGHになりターンオフが始まるとゲート電圧
は低下し始めるが、この時の変化はミラー期間に入ると
きの変化より緩やかである。従って、キャパシタンス3
6と抵抗38の値を調整することで、この回路はミラー
期間を精確に検知できる。
【0058】本実施の形態において抵抗38は電源1に
接続されている。これは仮にアースに抵抗38を接続し
てしまうと、ターンオフ時にノード37の電位がアース
以下の値を取ってしまうからである。タイミング検知回
路200の出力信号はロジック処理できるようにアース
から電源の範囲にあるべきで、このような場合では信号
を処理できない。
【0059】逆に、電源1に接続することでノード37
の電位はアース以上の電圧を常に持つことになる。特に
ターンオフ時のミラー期間に入るときのゲート電圧変化
によって、ノード37の電位はキャパシタンス36を介
して低下し、アース電位を取る。
【0060】上記より、本実施の形態のタイミング検知
回路200はミラー期間に入った時に信号を出力でき
る。
【0061】以上のように、本実施の形態においては、
タイミング検知回路200を設けて、ミラー期間に入っ
た時をゲート電圧から直接検知するようにしたので、ミ
ラー期間に入ったら、すぐにゲート電圧検知回路9を動
作させることができ、入力制御信号からターンオフする
までの遅れ時間をより短くすることができるとともに、
入力制御信号の発生回路に余分な負荷をかけることを防
止することができる。
【0062】このように、本実施の形態によれば、タイ
ミング検知回路200、ゲート電圧検知回路9、ゲート
電圧制御回路8を設けたので、ターンオフの時だけに動
作するのでターンオン損失は小さくできる。また、通常
時は高速にターンオフするのでターンオフ損失が小さ
い。また、ミラー電圧検出レベルを調節することによ
り、過電流検出レベルをかえることができるので、従来
のような大電流でなく、低い電流でも過電流検出し、サ
ージ電圧の発生を抑える過電流保護を行うことができ
る。また、ミラー期間に入ったらすぐにゲート電圧検知
回路を動作させることができ、入力制御信号からのター
ンオフするまでの遅れ時間をより短くできる。また、ゲ
ート電圧から直接タイミングを作れるので、入力制御信
号の発生回路に余分な負荷をかけることが無い。
【0063】さらに、タイミング検知回路200が、図
19に示すように、抵抗38、キャパシタンス36を用
いた遅延回路、および、バッファ39により構成されて
いるのでコストを小さくすることができる。また、抵抗
38あるいはキャパシタンス36の値を変化させること
で遅れ時間を任意に調整できる。
【0064】実施の形態12.ゲート電圧検知回路9
は、IGBT10のゲート電圧を測定する回路である。
ゲート電圧はアース2から電源1までの値をアナログに
変化する。図20に実施の形態12によるゲート電圧検
知回路9の例を示す。図20において、40はIGBT
10のゲートラインに接続された電圧増幅器、41はサ
ンプリング信号発生回路7またはタイミング検知回路2
00から出力されるサンプリング信号に基づいて切り替
わるスイッチである。この例ではゲート電圧は電圧増幅
器40によって任意のレベルに変化および増幅される。
電圧増幅器40からの出力信号は上記サンプリング信号
発生回路7またはタイミング検知回路200によって発
生されたサンプリング信号によって制御されるスイッチ
41によって出力するかどうかが決められる。この例で
はゲート電圧値を検知してアナログ値として出力するの
で、可変的な制御に応用できる。
【0065】以上のように、本実施の形態によれば、ゲ
ート電圧検知回路9が、電力用半導体素子のゲートライ
ンに接続され、ゲート電圧を所定のレベルに増幅する電
圧増幅器40と、電圧増幅器40に接続され、タイミン
グ検知回路200から出力される信号に基づいて切り替
わるスイッチ41とを備えているので、ゲート電圧検知
回路9が電圧増幅器40とサンプリング信号発生回路7
から作られた信号で切り替わるスイッチ41で構成さ
れ、検知した情報がアナログ値として出力されるので、
可変的な制御に応用できる。
【0066】実施の形態13.図21に実施の形態13
であるゲート電圧検知回路9の例を示す。図21におい
て、41はサンプリング信号発生回路7またはタイミン
グ検知回路200から出力されるサンプリング信号に基
づいて切り替わるスイッチ、42はIGBT10のゲー
トラインに接続され、ゲート電圧が後述する参照電圧発
生調整回路43から出力される参照電圧に対してLOW
かHIGHかを検知する電圧比較器、43は予め設定さ
れた所定の参照電圧を出力する参照電圧発生調整回路で
ある。この例では、ゲート電圧が、参照電圧発生調整回
路43が出力する参照電圧より大きいかどうかを電圧比
較器42が判断して出力をLOWかHIGHの2値で出
力する。電圧比較器42からの出力信号は上記サンプリ
ング信号発生回路7またはタイミング検知回路200に
よって発生されたサンプリング信号によって制御される
スイッチ41によって出力するかどうかが決められる。
【0067】上述したように電流値によってミラー電圧
が一意に決まるので、参照電圧を所定のミラー電圧の値
に設定しておけば、それ以上の電流が流れたときに電圧
比較器42の出力を切り替えることができる。
【0068】この例ではゲート電圧値を検知してディジ
タル値として出力するので、可変的な制御には応用でき
ないが、ノイズに強く、誤動作しにくい回路を構成でき
る。
【0069】実施の形態14.図22に実施の形態14
であるゲート電圧検知回路9の例を示す。図22におい
て、1は電源、2はアース、44,49はツェナーダイ
オード、45,50はダイオード、46,48,51,
55は抵抗、47はMOSトランジスタ、52はバイポ
ーラトランジスタ、53はキャパシタンス、54はバッ
ファである。
【0070】ツェナーダイオード49、抵抗48、MO
Sトランジスタ47は検知回路を動作させるかどうかを
決める回路である。図のように、ツェナーダイオード4
9がサンプリング信号発生回路7またはタイミング検知
回路200に接続され、当該ツェナーダイオード49の
他端にMOSトランジスタ47が接続されている。ツェ
ナーダイオード49とMOSトランジスタ47との間に
設けられたノードとアース2との間に抵抗48が接続さ
れている。ツェナーダイオード49の降伏電圧とMOS
トランジスタ47の閾値電圧の和より大きな電圧がサン
プリング信号より入力されると検知回路はON状態とな
る。ここでツェナーダイオード49を入れることでON
するときの電圧を制御できる。また抵抗48はツェナー
ダイオード49とMOSトランジスタ47の間の電荷を
放電させるためのものである。従って、ツェナーダイオ
ードを使わない場合、これらは無くても良い。
【0071】抵抗55、キャパシタンス53、バッファ
54は検知した信号を出力するための回路である。図に
示すように、バッファ54がゲート電圧制御回路8に接
続されており、バッファ54と電源1との間には抵抗5
5が接続されている。バッファ54と抵抗55との間に
設けられたノードとアースとの間にキャパシタンス53
が接続されている。ここでキャパシタンス53の電圧は
抵抗55を介して電源1に接続されているのでノーマリ
ーHIGHとなっている。ここでバッファ54はキャパ
シタンスの信号を受けて電流増幅または電圧増幅するも
のである。従って、バッファ54の代わりにインバータ
を用いた場合、論理が反転するが、はじめからそのよう
な論理構成の上で回路を組めばよいので問題はない。
【0072】ツェナーダイオード44、ダイオード4
5,50、抵抗46,51、バイポーラトランジスタ5
2は、ゲート電圧を検知するための回路である。図のよ
うに、ツェナーダイオード44がIGBT10のゲート
ラインに接続されており、ツェナーダイオード44の他
端にダイオード45が接続されており、ダイオード45
の他端には抵抗46が接続されている。抵抗46には、
上述のMOSトランジスタ47が接続されている。ダイ
オード45と抵抗46との間に設けられたノードと、上
述したバッファ54と抵抗55との間に設けられたノー
ドとの間には、図のように、ダイオード45側から順
に、ダイオード50、抵抗51、バイポーラトランジス
タ52が接続されている。
【0073】以下に本実施の形態の動作方法を示す。ま
ず、MOSトランジスタ47がオフの場合、抵抗46の
端子間に電圧は生じない。従って、バイポーラトランジ
スタ52がONしないので、キャパシタンス53の電荷
は放電されず、HIGHのままである。これより出力信
号はHIGHとなっている。
【0074】これに対しサンプリング信号を受けてMO
Sトランジスタ47がオンしたとする。するとMOSト
ランジスタ47のオン抵抗が十分低い場合、抵抗46の
一方の端子はアース電位と考えてよい。従って、抵抗4
6にかかる電圧はゲート電圧からツェナーダイオード4
4の降伏電圧とダイオード45の順方向のオン電圧を引
いた電圧が生じることになる。
【0075】これよりゲート電圧が十分大きい場合、抵
抗46にかかる電圧が十分大きくなりバイポーラトラン
ジスタ52はON状態となる。従って、キャパシタンス
53の電圧はバイポーラトランジスタ52を介してアー
スに放電されるので、出力信号はLOWとなる。
【0076】逆に、ゲート電圧が十分低い場合、抵抗に
電圧は生じない。従って、バイポーラトランジスタ52
はOFF状態のままであるので、キャパシタンス53の
電荷は放電されず、出力信号はHIGHのままとなる。
【0077】即ち、過電流であると判断したい電流値の
ときのミラー電圧に於いて、抵抗46に電圧が発生する
ようにツェナーダイオード44の降伏電圧を選ぶ。また
サンプル信号発生回路7またはタイミング検知回路20
0を調整してミラー期間時のゲート電圧、即ち、ミラー
電圧を検知できるようにする。これらによって本例では
過電流であるかどうかの判断ができる。
【0078】尚、ON状態となったバイポーラトランジ
スタ52はバイアス電流の大きさによってコレクタ電流
値を変えられるが、これは抵抗51と抵抗46の調整で
変えることができる。
【0079】また、ダイオード50は逆方向に電流が流
れないように入れているが、無くても良い。
【0080】また、ダイオード45はツェナーダイオー
ド44の温度特性を補正するものであり、温度変化がな
い場合には用いなくても良い。
【0081】また、バッファ54は駆動能力と論理合成
をしやすくするために挿入されているものなので、無く
ても良い。
【0082】実施の形態15.実施の形態13に示すよ
うな電圧比較器42としてコンパレータを用いたゲート
電圧検知回路9の具体的回路例を図23に示す。図にお
いて、56はゲート電圧の分圧値と参照電圧発生調整回
路43からの入力を比較し、出力するコンパレータ、5
7、58は電源1を分圧し、参照電圧発生調整回路43
を構成する抵抗、59、60はゲート電圧を分圧する抵
抗、47は抵抗60と並列接続され、サンプリング信号
発生回路7またはタイミング検知回路200からのサン
プリング信号によって動作するMOSトランジスタ、6
1はフィルタとしてのコンデンサ、62は電源1とコン
パレータ56の出力間に接続された抵抗、63はフィル
タとしてのコンデンサである。
【0083】定常オン状態ではサンプリング信号発生回
路7またはタイミング検知回路200よりMOSトラン
ジスタ47にオン指令が入力されており、抵抗60は短
絡される。本実施の形態ではサンプリング信号をMOS
トランジスタ47に直接入力しているが実施の形態14
に示すようにツェナーダイオード49、抵抗48を用い
ても良い。抵抗60が短絡されるためコンパレータ56
へのゲート電圧側の入力はほぼ接地電位となり、参照電
圧発生調整回路43より入力される電圧より低いため検
知されない。オフ動作時のミラー期間にはサンプリング
信号発生回路7またはタイミング検知回路200よりM
OSトランジスタ47のオフ指令が出され、MOSトラ
ンジスタ47はオフする。それによりコンパレータ56
にはゲート電圧を抵抗59、60で分圧した値が入力さ
れる。その値が参照電圧発生調整回路43からの入力電
圧より高い場合はコンパレータ56が動作し、検出信号
が出力される。コンパレータ56の出力は抵抗62を通
して電源1に接続されており、コンパレータ56の動作
により、HIGHまたはLOWが出力されるが、コンパ
レータ56の入力側の接続法によって、過電流時にLO
W、通常時にHIGHを出力するか、あるいは、過電流
時にHIGH、通常時にLOWを出力するかのいずれに
も設定でき、出力信号を受けるゲート電圧設定回路の状
態によって決められる。
【0084】従って、本実施の形態のような構成とすれ
ば過電流であると判断したい電流値の時のミラー電圧に
於いて、コンパレータ56のゲート電圧を分圧した入力
が参照電圧発生調整回路43からの入力より高くなるよ
うに抵抗57〜60を調整すれば、過電流であるかどう
か判断し、出力することができる。
【0085】以上のように、本実施の形態によれば、ゲ
ート電圧検知回路9が、予め設定された所定の参照電圧
を出力する参照電圧発生調整回路43と、電力用半導体
素子のゲートラインに接続され、電力用半導体素子のゲ
ート電圧が、上記参照電圧よりも、大きいかまたは小さ
いかを検知するコンパレータ56と、コンパレータ56
に接続され、タイミング検知回路200から出力される
信号に基づいて切り替わるスイッチ47とを備えている
ので、ゲート電圧検知回路9が、コンパレータと、基準
電圧を発生するための回路と、サンプリング信号発生回
路から作られた信号で切り替わるスイッチで構成され、
検知した情報がディジタル値として出力されるので、ノ
イズに強く、誤動作しにくい回路を構成できる。
【0086】実施の形態16.図24に実施の形態15
とはまた別の形態によるゲート電圧検知回路9の具体例
回路例を示す。本実施の形態では実施の形態13に示す
電圧比較器42としてバイポーラトランジスタ64を用
いて参照電圧発生調整回路43とゲート電圧を比較して
いる。図に於いて、64はバイポーラトランジスタ、6
5は電流の逆流を防ぐダイオード、66は参照電圧発生
調整回路43の出力とバイポーラトランジスタ64のエ
ミッタ間に接続された抵抗、67は参照電圧発生調整回
路43の出力とバイポーラトランジスタ64のベース間
に接続された抵抗、68は一端がバイポーラトランジス
タに接続され、他端がMOSトランジスタ47、抵抗6
0、キャパシタンス61と接続された抵抗である。他の
構成については、図23と同様であるため、ここではそ
の説明を省略する。
【0087】定常オン状態ではサンプリング信号発生回
路7またはタイミング検知回路200よりMOSトラン
ジスタ47にオン指令が入力されており、出力信号はほ
ぼアース電位となる。オフ時のミラー期間にはMOSト
ランジスタ47にオフ指令が入力され、MOSトランジ
スタ47はオフする。ミラー期間中のゲート電圧が参照
電圧発生調整回路43の電圧より高い場合は抵抗66に
電流が流れ、バイポーラトランジスタ64のベース−エ
ミッタ間に電圧が生じ、バイポーラトランジスタ64が
導通する。抵抗68、60に電流が流れるため、抵抗6
0に電圧が生じ、その電圧を出力信号として出力する。
【0088】従って本実施の形態のような構成としても
過電流であると判断したい電流値の時のミラー電圧に於
いて、ゲートの入力電圧が参照電圧発生調整回路43の
電圧からの入力より高くなるように抵抗57、58を調
整すれば、過電流であるかどうか判断し、出力すること
ができる。
【0089】実施の形態17.上記実施の形態14〜1
6に示すようなゲート電圧検知回路を用いた場合、IG
BT10を駆動する電源電圧が変動した場合に、ゲート
電圧が変動し、過電流を検知する電流レベルが変動する
場合がある。図25にIGBT10をターンオフする際
の回路構成を簡略化したものを示す。IGBT10には
内部にバランス抵抗69を含んでいる場合があり。ま
た、IGBT10のエミッタにゲートを駆動する電源と
は別にエミッタ電源70を用いる場合がある。図ではそ
のような場合を示している。ゲート電圧検知回路8に出
力されるミラー期間中のアース電位から見たゲート電圧
Vgは接地電位から見るとエミッタ電圧Ve、電流によって
決められるオフ時のミラー期間中のゲート−エミッタ間
電圧Vgem、バランス抵抗R1、オフ時のゲート抵抗R2を用
いて次で与えられる。
【0090】 Vg = (Ve+Vgem)R2/(R1+R2) (1)
【0091】Vgemは電流によって定まり、電源電圧によ
って変化しないが、電源電圧変動によりエミッタ電源7
0の電圧Veが変化する場合には、ゲート電圧Vgが変化す
る。そのため、過電流を検知する電流レベルが変化す
る。
【0092】そのため、実施の形態15や16に示すよ
うに参照電圧発生調整回路43を用いる場合、電流値が
同じでも電源電圧の変動によりゲート電圧が変動するの
に合わせて出力する電圧が変動する参照電圧発生調整回
路43を用いれば電源電圧変動時も同じ電流値で検知す
ることが可能となる。
【0093】図26に本発明の実施の形態17による電
力用半導体素子の駆動回路を示す。過電流検知回路の具
体的構成を示してある。実施の形態15や16に示す参
照電圧発生調整回路43に加えて、参照電圧発生調整回
路43の電源1と抵抗57間にツェナーダイオード71
が挿入されている。(1)式より一般にエミッタ電圧Veは
電源電圧Vcc、定常時のゲート−エミッタ間電圧Vgeより
Ve = Vcc-Vgeで与えられる。そのため(1)式は以下とな
る。
【0094】 Vg = (Vcc - (Vge - Vgem)) R2/(R1+R2) (2)
【0095】これより、ツェナーダイオード71の電圧
をVge−Vgem、参照電圧発生調整回路43の抵抗57、
58の抵抗比をバランス抵抗69とオフ時のゲート抵抗
5の抵抗比と同程度にすれば設定したい電流値における
ゲート電圧と同じ、参照電圧発生回路の43の電圧を得
ることができ、それを電圧比較器で比較することによ
り、電源電圧が変動した場合でも一定の電流で検知する
ことができる。そのため電源電圧が変動した場合でも検
知したい電流値で検知しない、検知したい電流値以下で
検知するというような誤動作を防止することができる。
実施の形態15のようにゲート電圧をさらに分圧して比
較する場合には(2)にさらに分圧比によって分圧された
値と同様の分圧比となるように参照電圧発生調整回路の
抵抗を設定すればよい。
【0096】以上のように、本実施の形態によれば、ゲ
ート電圧検知回路が駆動回路の電源電圧の変動により、
上記ミラー電圧が変動した場合でも、過電流に対する検
知レベルは変化せず、一定以上の電流が流れた場合に過
電流検知信号を出力するようにしたので、電源電圧が変
動した場合でも検知したい電流値で検知しない、検知し
たい電流値以下で検知するというような誤動作を防止す
ることができる。
【0097】実施の形態18.図27に実施の形態18
となる電力用半導体素子の駆動回路の過電流検知回路の
具体例を示す。実施の形態14においてもダイオードを
用いた温度補正について述べているがここでは実施の形
態16に示す回路を例としてより具体的な方式について
示す。図27では、上記の実施の形態16(図24)の
構成に加えて、参照電圧発生調整回路43内の抵抗57
と電源1との間に、ツェナーダイオード71、ダイオー
ド74、73、72を挿入している。他の構成は、図2
4と同様である。ツェナーダイオード71は実施の形態
17で述べた電源電電圧変動時の誤動作を防止するもの
である。一般にツェナーダイオード、ダイオード、バイ
ポーラトランジスタ等の素子は温度によってオン電圧が
変化する。そのためこれらの素子を用いて過電流検知回
路を構成する場合には過電流を検知する電流レベルが変
化する可能性がある。そのため逆の温度特性を持つ素子
を用いたり、電圧比較器42を用いる場合にはゲート電
圧入力側と参照電圧発生調整回路43に同じ温度特性を
持つ素子を用いる等で温度によって過電流検知レベルが
変化するのを補正することができる。図27の回路では
ゲート電圧からの入力に対し、ダイオード65を用いて
いる。そのため参照電圧発生調整回路43にダイオード
72を挿入すれば、温度による特性変化を相殺すること
ができる。また、バイポーラトランジスタ64を用いて
いるため、参照電圧発生調整回路43に同様の温度特性
を持つダイオード73を挿入することで温度による特性
変化を相殺することができる。また、参照電圧発生調整
回路43に用いるツェナーダイオード71は用いる電圧
によって温度による電圧変動が異なる。温度による電圧
変動は温度上昇時に電圧が低下する場合と上昇する場合
があり、上昇する場合は図27のように逆に温度上昇に
よって低下するダイオード74を参照電圧発生調整回路
43に挿入すればよい。逆に低下する場合はゲート電圧
入力側にダイオード65と直列に同様の温度特性を持つ
ダイオードを挿入すればよい。挿入するダイオードは1
つであっても良いし、複数個を用いて温度特性が同程度
になるようにしても良い。
【0098】ここでは説明上、1つの素子に1つのダイ
オードを用いているが必ずしもそうする必要はなく、全
体で温度特性が同じになるようになればよい。また、ダ
イオードを用いた場合、オン電圧分バイポーラトランジ
スタ64に入力される電圧が変わるためツェナーダイオ
ード71の調整が必要である。また、ここではバイポー
ラトランジスタ64を用いた場合について述べたが、他
の方式に於いても同様に温度に対する補正を行うことが
できる。
【0099】このように温度に対する補正を行ったため
温度が変化した場合でも検知したい電流値で検知しな
い、検知したい電流値以下で検知するというような誤動
作を防止することができる。
【0100】また、上記ゲート電圧検知回路が駆動回路
の電源電圧の変動により、上記ミラー電圧が変動した場
合でも、過電流に対する検知レベルは変化せず、一定以
上の電流が流れた場合に過電流検知信号を出力するよう
にしたので、電源電圧が変動した場合でも検知したい電
流値で検知しない、検知したい電流値以下で検知すると
いうような誤動作を防止することができる。
【0101】また、上記ゲート電圧検知回路が駆動回路
の温度が変動した場合でも、過電流に対する検知レベル
は変化せず、一定以上の電流が流れた場合に過電流検知
信号を出力するようにしたので、温度が変化した場合で
も検知したい電流値で検知しない、検知したい電流値以
下で検知するというような誤動作を防止することができ
る。
【0102】実施の形態19.ゲート電圧制御回路は電
流遮断時のゲート電圧を調整するための回路である。図
28は実施の形態1、11のゲート電圧制御回路8の具
体例を示す回路図である。図28において、1は電源、
2はアース、3はPchのMOSFET、4,5は抵
抗、6はNchのMOSFET、10はIGBT、75
はMOSトランジスタ、76はツェナーダイオード、7
7は抵抗である。本例において、ゲート電圧制御回路8
は、MOSトランジスタ75、ツェナーダイオード7
6、抵抗77から構成されている。なお、符号1〜6の
構成は、上述した通り、メインインバータ100を構成
するものである。図に示すように、MOSトランジスタ
75はゲート電圧検知回路9に接続されており、ゲート
電圧検知回路9からの検知信号に基づいて、通常時はH
IGH、過電流時はLOWを出力する。MOSトランジ
スタ75には、図のように、ツェナーダイオード76が
接続されている。抵抗77は、ツェナーダイオード76
とIGBT10のゲートラインとに接続されている。タ
ーンオフ時は入力制御信号はHIGHとなっているの
で、MOSトランジスタ3はオフ、MOSトランジスタ
6がオンとなるので、IGBT10のゲート電荷は抵抗
5を介して放電されることでIGBT10はターンオフ
する。そこで過電流が流れているときに急激にオフした
ときに発生するサージ電圧を抑えるためには、例えば、
ゲートから放電される電荷量と同じくらい、または、よ
り多くの電荷がゲートに流れ込めば、ゲート電圧は急激
に下がることは無くなり、サージ電圧の発生を抑制でき
る。
【0103】ここではMOSトランジスタ75はPch
であるので、ゲート電圧検知回路9からの出力信号を通
常時にHIGHにし、過電流が流れたときにLOWとす
る。このようにすると過電流時だけMOSトランジスタ
75は導通するので、抵抗77には電源1からツェナー
ダイオード76の降伏電圧とゲート電圧を引いた電圧が
かかる。これよりIGBT10のゲートに抵抗77を介
して充電電流が流れ込む。従って、急激にゲート電圧が
低下することがなくなり、サージ電圧の発生を抑制でき
る。
【0104】ここで抵抗77が流す充電電流が抵抗5が
流す放電電流より小さく設定した場合、ゲート電位はゆ
っくり低下していくのでIGBTはゆっくり遮断され
る。
【0105】逆に大きく設定した場合、ゲート電位はツ
ェナーダイオード76の降伏電圧で決まるある電位にク
ランプされ、ターンオフは行われない。この場合、本実
施の形態ではゲート電圧検知回路の出力信号はサンプル
信号によってON、OFFを必ず繰り返すので、次のタ
ーンオフ時までにはゲート電圧検知回路9の出力信号は
HIGHとなり通常状態に回復している。従って、次の
ターンオフ動作にはまた検知可能な状態に復帰している
ことになる。
【0106】尚、MOSトランジスタ75に逆にNch
を用いれば、ゲートへの論理を反転するだけで同様の効
果が得られる。
【0107】以上のように、本実施の形態によれば、ゲ
ート電圧制御回路8が、ゲート電圧検知回路9に接続さ
れ、ゲート電圧検知回路9からの信号に基づいて切り替
わるMOSトランジスタ75と、電力用半導体素子のゲ
ートラインとMOSトランジスタ75との間に接続され
たツェナーダイオード76とを備えているため、ゲート
電圧制御回路8が、ゲート電圧検知回路9からの出力に
よって切り替わるスイッチと、ツェナーダイオードと、
さらには抵抗を任意につけられるので、ゲート電圧がゆ
っくり低下したり、またはある値にクランプできる。従
って、ゆっくりターンオフできるのでサージ電圧の発生
を抑制できる。また入力制御信号がHIGHになってか
らミラー期間までは通常のターンオフと同様の遅れ時間
であるので、入力制御信号を発生する制御回路は上記遅
れ時間だけ考慮して設計すればよいので設計が簡単にな
る。
【0108】実施の形態20.図29は実施の形態19
とは異なるゲート電圧制御回路8の具体例を示す回路図
である。図29において、1は電源、2はアース、3は
PchのMOSFET、4,5は抵抗、6はNchのM
OSFET、10はIGBT、78は抵抗、79はMO
Sトランジスタである。本例において、ゲート電圧制御
回路8は、MOSトランジスタ79、抵抗78から構成
されている。なお、符号1〜6の構成は、上述した通
り、メインインバータ100を構成するものである。図
に示すように、MOSトランジスタ79はゲート電圧検
知回路9に接続されている。MOSトランジスタ79と
IGBT10のゲートラインには、図のように、抵抗7
8が接続されている。
【0109】本実施の形態では通常時にはMOSトラン
ジスタ79は導通状態とする。この場合、メインインバ
ータのオフ抵抗は抵抗5と抵抗78の合成抵抗となる。
またNchのMOSトランジスタ79が導通状態となる
ためにゲート電圧検知回路9の出力信号はHIGHを出
力させる。
【0110】過電流が流れたとき、ゲート電圧検知回路
9の出力信号はLOWを出力するので、MOSトランジ
スタ79はオフになる。従って、メインインバータ10
0のオフ抵抗は抵抗5だけとなり、抵抗値が通常時より
も大きくなる。これよりIGBT10からの放電電流が
通常時よりも小さくなるので、IGBT10はゆっくり
遮断されることになり、サージ電圧の発生が抑制され
る。
【0111】図30は何も制御をしない時の、IGBT
のターンオフ波形を示す。図30のように入力制御信号
がHIGHになってゲート電圧が下がり始める。ミラー
期間の終了近くになると急激にIGBTのコレクタエミ
ッタ間電圧が上昇する。またIGBTが遮断し始めるの
でコレクタ電流が急激に減少しだす。これより非常に大
きなサージ電圧が発生することになり、例えば図30の
場合では439V発生している。
【0112】一方、図31は図22と図29に示す回路
を用いてIGBTのゲート電圧を制御した時のIGBT
のターンオフ波形である。図31のように入力制御信号
から遅れてサンプリング信号が発生し、ミラー期間の電
圧を検知できるようになっている。ここでは過電流と検
知されたので、MOSトランジスタ54がオフした。従
って、メインインバータ100のオフ抵抗が抵抗5だけ
になり、放電電流が通常時よりも抑制され始める。これ
によりゲート電圧は一度上昇した後、ゆっくり低下して
いく。図31より本実施の形態20の回路を用いた場
合、発生したサージ電圧は小さく、138V程度にな
る。即ち、サージ電圧をおよそ31%に抑制している。
【0113】また上記効果のほかの本例の特徴として、
図31からわかるように入力制御信号がHIGHになっ
てからミラー期間までは通常のターンオフと同様の遅れ
時間である。従って、入力制御信号を発生する制御回路
は上記遅れ時間だけ考慮して設計すればよいので設計が
簡単になる。
【0114】尚、本例ではゲート電圧検知回路と抵抗7
8とMOSトランジスタ79は一組だけ用いているが、
もちろん、ゲート電圧検知回路9と抵抗78とMOSト
ランジスタ79のペアを並列にいくつも並べて、多段階
に放電電流を制御してゲート電圧を変化させることも同
様に可能である。この場合はより細かい制御ができるこ
とになる。
【0115】以上のように、本実施の形態においては、
サンプリング信号発生回路7が入力制御信号からの信号
を参照して、ターンオフのときだけサンプリング信号を
出力するようにしたので、ターンオフの時にだけ動作す
るようにすることができ、ターンオン損失は小さくする
ことができる。また、サンプリング信号発生回路7がミ
ラー期間の開始付近の時刻にサンプリング信号を発生す
るようにしたので、ゲート電圧制御回路8がミラー電圧
を検知することができ、ミラー電圧が所定のしきい値以
上であったときに、IGBT10に過電流が流れている
と判断することにより、通常時は高速にターンオフする
ので、ターンオフ損失が小さい。過電流時は、ゆっくり
とIGBT10を遮断できるようにゲート電圧制御回路
8によりゲート電圧を制御するため、ターンオフ時に発
生するサージ電圧を小さくすることができ、過電流保護
を実施することができる。
【0116】また、上記ゲート電圧制御回路が、上記ゲ
ート電圧検知回路に接続され、上記ゲート電圧検知回路
からの信号に基づいて切り替わるMOSトランジスタ
と、上記電力用半導体素子のゲートラインと上記MOS
トランジスタとの間に接続された抵抗とを備え、上記抵
抗からの出力が上記メインインバータのオフ側のスイッ
チに接続されているため、ゲート電圧をゆっくり低下で
きる。従って、ゆっくりターンオフできるのでサージ電
圧の発生を抑制できる。また、電力用半導体素子のゲー
トからの放電電流を抑制しているだけなので電力半導体
素子のオン/オフのスイッチングを行う上記回路には貫
通電流が流れず、消費電力があまり増加しない。また入
力制御信号がHIGHになってからミラー期間までは通
常のターンオフと同様の遅れ時間であるので、入力制御
信号を発生する制御回路は上記遅れ時間だけ考慮して設
計すればよいので設計が簡単になる。
【0117】実施の形態21.上記実施の形態では遮断
時に生じるサージを抑制するための保護方式について述
べているが本方式ではオン状態で短絡電流等の大きな過
電流が流れ続けた場合には過電流を検知する手段を持た
ないため、電力用半導体素子を保護することができな
い。オン状態での過電流を保護するためには他の検知回
路と組み合わせることが必要となる。
【0118】図32に他の検知回路と組み合わせた例を
示す。図において80はオン状態で過電流を検知する過
電流検知回路、81は外部からの入力指令により入力制
御信号を出力する制御回路である。過電流検知回路80
としては例えば従来例に示されているようなゲート電圧
の上昇を利用した検知方式等が用いられる。オン状態で
過電流が流れた場合には過電流検知回路80が検知信号
を制御回路81に出力し、制御回路81は過電流検知回
路80からの出力を受けて、IGBT10を遮断する。
そのため長時間過電流を流すことが無く、装置の破壊を
防ぐことができる。また、同時に過電流検知回路80の
検知信号はゲート電圧制御回路8に出力され、ゲート電
圧制御回路8は通常よりも遅い速度で遮断する。それに
よりサージを抑制でき、装置の破壊を防ぐことができ
る。
【0119】また、過電流であっても過電流検知回路8
0の検知レベル以下のような場合に、遮断指令が入力さ
れた場合には、ゲート電圧検知回路9が過電流と判断
し、ゲート電圧検知回路9からの検知信号によりゲート
電圧制御回路8が通常よりも遅い速度で遮断する。その
ためサージが抑制され、装置の破壊を防止することがで
きる。
【0120】従って、本構成とすることにより、オン状
態で短絡電流のような大きな過電流が流れた場合であっ
ても、過電流検知回路80が検知できない比較的低い過
電流であっても保護することができる。
【0121】また、電力用半導体素子を駆動させるため
の駆動回路であって、入力制御信号が外部から入力され
て、上記電力用半導体素子のオン/オフのスイッチング
を行う回路と、上記入力制御信号を検知して、上記入力
制御信号がオフを指示するものであった場合に、上記電
力用半導体素子のミラー期間の略々開始時刻にサンプリ
ング信号を出力するサンプリング信号発生回路または上
記電力用半導体素子のゲートラインに接続され、上記電
力用半導体素子のミラー期間を検知して、上記ミラー期
間の略々開始時刻にタイミング信号を出力するタイミン
グ検知回路と、上記電力用半導体素子のゲートラインに
接続され、上記サンプリング信号またはタイミング信号
が入力されるタイミングで上記電力用半導体素子のミラ
ー電圧を検知して、上記ミラー電圧が所定のしきい値以
上であった場合に、過電流検知信号を出力するゲート電
圧検知回路と、オン状態におけるゲート電圧を検知し
て、ゲート電圧の上昇より過電流を検知してオン時過電
流検知信号を出力する過電流検知回路と、電力用半導体
素子のゲートラインに接続され、上記ゲート電圧検知回
路または過電流検知回路からの上記過電流検知信号また
は上記オン時過電流検知信号を受けて、上記電力用半導
体素子を通常時よりも遅い速度でオフするように、上記
電力用半導体素子のゲート電圧を制御するゲート電圧制
御回路とを備えたため、オン状態で短絡電流のような大
きな過電流が流れた場合であっても、過電流検知回路が
検知できない比較的低い過電流であっても保護すること
ができる。
【0122】
【発明の効果】この発明は、電力用半導体素子を駆動さ
せるための駆動回路であって、入力制御信号が外部から
入力されて、上記電力用半導体素子のオン/オフのスイ
ッチングを行う回路と、上記入力制御信号を検知して、
上記入力制御信号がオフを指示するものであった場合
に、上記電力用半導体素子のミラー期間の略々開始時刻
にサンプリング信号を出力するサンプリング信号発生回
路と、上記電力用半導体素子のゲートラインに接続さ
れ、上記サンプリング信号が入力されるタイミングで上
記電力用半導体素子のミラー電圧を検知して、上記ミラ
ー電圧が所定のしきい値以上であった場合に、過電流検
知信号を出力するゲート電圧検知回路と、電力用半導体
素子のゲートラインに接続され、上記ゲート電圧検知回
路からの上記過電流検知信号を受けて、上記電力用半導
体素子を通常時よりも遅い速度でオフするように、上記
電力用半導体素子のゲート電圧を制御するゲート電圧制
御回路とを備えた電力用半導体素子の駆動回路であるの
で、サンプリング信号発生回路の働きにより、ゲート電
圧検知回路およびゲート電圧制御回路をターンオフの時
だけに動作させるのでターンオン損失は小さくできる。
また、通常時は高速にターンオフするのでターンオフ損
失が小さい。また、ミラー電圧検出レベルを調節するこ
とにより、過電流検出レベルをかえることができるの
で、従来のような大電流でなく、低い電流でも過電流検
出し、サージ電圧の発生を抑える過電流保護を行うこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1に係る電力用半導体素
子の駆動回路の構成を示した構成図である。
【図2】 IGBTのターンオフした時の、ゲート電圧
の波形を示した説明図である。
【図3】 IGBTのターンオフした時の、コレクタ電
圧の波形を示した説明図である。
【図4】 IGBTのターンオフした時の、コレクタ電
流の波形を示した説明図である。
【図5】 本発明の実施の形態2における入力制御信号
とゲート電圧の波形を示した説明図である。
【図6】 本発明の実施の形態2のサンプリング波形を
示した説明図である。
【図7】 本発明の実施の形態3のサンプリング信号発
生回路の構成を示した構成図である。
【図8】 本発明の実施の形態3のサンプリング波形を
示した説明図である。
【図9】 本発明の実施の形態4のサンプリング信号発
生回路の構成を示した構成図である。
【図10】 本発明の実施の形態4のサンプリング波形
を示した説明図である。
【図11】 本発明の実施の形態5のサンプリング信号
発生回路の構成を示した構成図である。
【図12】 本発明の実施の形態6のサンプリング信号
発生回路の構成を示した構成図である。
【図13】 本発明の実施の形態6のサンプリング波形
を示した説明図である。
【図14】 本発明の実施の形態7のサンプリング信号
発生回路の構成を示した構成図である。
【図15】 本発明の実施の形態8のサンプリング信号
発生回路の構成を示した構成図である。
【図16】 本発明の実施の形態9のサンプリング信号
発生回路の構成を示した構成図である。
【図17】 本発明の実施の形態10のサンプリング信
号発生回路の構成を示した構成図である。
【図18】 本発明の実施の形態11における電力用半
導体素子の駆動回路の構成を示した構成図である。
【図19】 本発明の実施の形態11のタイミング検知
回路の構成を示した構成図である。
【図20】 本発明の実施の形態12のゲート電圧検知
回路の構成を示した構成図である。
【図21】 本発明の実施の形態13のゲート電圧検知
回路の構成を示した構成図である。
【図22】 本発明の実施の形態14のゲート電圧検知
回路の構成を示した構成図である。
【図23】 本発明の実施の形態15のゲート電圧検知
回路の構成を示した構成図である。
【図24】 本発明の実施の形態16のゲート電圧検知
回路の構成を示した構成図である。
【図25】 IGBTをターンオフする際の簡略化した
回路構成を示した構成図である。
【図26】 本発明の実施の形態17のゲート電圧検知
回路の構成を示した構成図である。
【図27】 本発明の実施の形態18のゲート電圧検知
回路の構成を示した構成図である。
【図28】 本発明の実施の形態19のゲート電圧制御
回路の構成を示した構成図である。
【図29】 本発明の実施の形態20のゲート電圧制御
回路の構成を示した構成図である。
【図30】 制御をしない場合のIGBTのターンオフ
時の、入力制御信号の波形、コレクタエミッタ間電圧の
波形、コレクタ電流の波形、ゲート電圧の波形をそれぞ
れ示した説明図である。
【図31】 制御をしない場合のIGBTのターンオフ
時の、入力制御信号の波形、サンプリング信号の波形、
コレクタエミッタ間電圧の波形、コレクタ電流の波形、
ゲート電圧の波形をそれぞれ示した説明図である。
【図32】 本発明の実施の形態21に係る電力用半導
体素子の駆動回路の構成を示した構成図である。
【符号の説明】 1 電源、2 アース、3 MOSFET、4 抵抗、
5 抵抗、6 MOSFET、7 サンプリング信号発
生回路、8 ゲート電圧制御回路、9 ゲート電圧検知
回路、10 IGBT(電力用半導体素子)、11 抵
抗、12 キャパシタンス、13 バッファ、14 ノ
ード、15 ダイオード、16 コンパレータ、17
抵抗、18 抵抗、19 ノード、20 抵抗、21
インバータ、22 抵抗、23 キャパシタンス、24
AND素子、25 ノード、26 コンパレータ、2
7 抵抗、28 抵抗、29 ノード、30 抵抗、3
1インバータ、32 抵抗、33 コンデンサ、34
エミッタ電源、35 ツェナー、36 キャパシタン
ス、37 ノード、38 抵抗、39 バッファ、40
電圧増幅器、41 スイッチ、42 電圧比較器、4
3 参照電圧発生調整回路、44 ツェナーダイオー
ド、45 ダイオード、46 抵抗、47 MOSトラ
ンジスタ、48 抵抗、49 ツェナーダイオード、5
0 ダイオード、51 抵抗、52 バイポーラトラン
ジスタ、53 キャパシタンス、54バッファ、55
抵抗、56 コンパレータ、57 抵抗、58 抵抗、
59抵抗、60 抵抗、61 キャパシタンス、62
抵抗、63 キャパシタンス、64 バイポーラトラン
ジスタ、65 ダイオード、66 抵抗、67 抵抗、
68 抵抗、69 バランス抵抗、70 エミッタ電
源、71 ツェナーダイオード、72 ダイオード、7
3 ダイオード、74 ダイオード、75 MOSトラ
ンジスタ、76 ツェナーダイオード、77 抵抗、7
8 抵抗、79MOSトランジスタ、80 過電流検知
回路、81 制御回路、90 入力制御信号、91 ゲ
ート電圧、92 バッファの出力、93 ノードの電
圧、94ノード14の電圧、95 ノード25の電圧、
100 メインインバータ、200 タイミング検知回
路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 橋戸 隆一 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 5H740 BA11 HH05 JA01 KK01 KK06 MM01 MM11

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電力用半導体素子を駆動させるための駆
    動回路であって、 入力制御信号が外部から入力されて、上記電力用半導体
    素子のオン/オフのスイッチングを行うスイッチング回
    路と、 上記入力制御信号を検知して、上記入力制御信号がオフ
    を指示するものであった場合に、上記電力用半導体素子
    のミラー期間の略々開始時刻にサンプリング信号を出力
    するサンプリング信号発生回路と、 上記電力用半導体素子のゲートラインに接続され、上記
    サンプリング信号が入力されるタイミングで上記電力用
    半導体素子のミラー電圧を検知して、上記ミラー電圧が
    所定のしきい値以上であった場合に、過電流検知信号を
    出力するゲート電圧検知回路と、 電力用半導体素子のゲートラインに接続され、上記ゲー
    ト電圧検知回路からの上記過電流検知信号を受けて、上
    記電力用半導体素子を通常時よりも遅い速度でオフする
    ように、上記電力用半導体素子のゲート電圧を制御する
    ゲート電圧制御回路とを備えたことを特徴とする電力用
    半導体素子の駆動回路。
  2. 【請求項2】 電力用半導体素子を駆動させるための駆
    動回路であって、 入力制御信号が外部から入力されて、上記電力用半導体
    素子のオン/オフのスイッチングを行うスイッチング回
    路と、 上記電力用半導体素子のゲートラインに接続され、上記
    電力用半導体素子のミラー期間を検知して、上記ミラー
    期間の略々開始時刻にタイミング信号を出力するタイミ
    ング検知回路と、 上記電力用半導体素子のゲートラインに接続され、上記
    タイミング信号が入力されるタイミングで上記電力用半
    導体素子のミラー電圧を検知して、上記ミラー電圧が所
    定のしきい値以上であった場合に、過電流検知信号を出
    力するゲート電圧検知回路と、 上記電力用半導体素子のゲートラインに接続され、上記
    ゲート電圧検知回路からの上記過電流検知信号を受け
    て、上記電力用半導体素子を通常時よりも遅い速度でオ
    フするように、上記電力用半導体素子のゲート電圧を制
    御するゲート電圧制御回路とを備えたことを特徴とする
    電力用半導体素子の駆動回路。
  3. 【請求項3】 上記サンプリング信号発生回路または上
    記タイミング検知回路が、抵抗及びキャパシタンスを有
    する遅延回路とバッファとにより構成されていることを
    特徴とする請求項1または2に記載の電力用半導体素子
    の駆動回路。
  4. 【請求項4】 上記サンプリング信号発生回路または上
    記タイミング検知回路が、予め設定された所定の参照電
    圧を出力する参照電圧発生回路と、抵抗及びキャパシタ
    ンスを有する遅延回路と、上記遅延回路の出力電圧が、
    上記参照電圧よりも、大きいかまたは小さいかを検知す
    る電圧比較器とにより構成されていることを特徴とする
    請求項1または2に記載の電力用半導体素子の駆動回
    路。
  5. 【請求項5】 上記サンプリング信号発生回路または上
    記タイミング検知回路が、上記抵抗に対して並列に、上
    記入力制御信号方向が順方向となるように接続されたダ
    イオードをさらに備えたことを特徴とする請求項3また
    は4に記載の電力用半導体素子の駆動回路。
  6. 【請求項6】 上記サンプリング信号発生回路または上
    記タイミング検知回路の出力期間が、上記電力用半導体
    素子のミラー期間より短くなるように設定されているこ
    とを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載
    の電力用半導体素子の駆動回路。
  7. 【請求項7】 上記サンプリング信号発生回路または上
    記タイミング検知回路の出力期間が、上記入力制御信号
    のオフ指令により、ゲート電圧が低下し始めてから一定
    の期間になるように設定されていることを特徴とする請
    求項1ないし6のいずれか1項に記載の電力用半導体素
    子の駆動回路。
  8. 【請求項8】 上記サンプリング信号発生回路または上
    記タイミング検知回路の出力期間が電源電圧に依存し、
    電源電圧が低下する程、出力期間が遅れることを特徴と
    する請求項1ないし6のいずれか1項に記載の電力用半
    導体素子の駆動回路。
  9. 【請求項9】 上記ゲート電圧検知回路が、 上記電力用半導体素子のゲートラインに接続され、ゲー
    ト電圧を所定のレベルに増幅する電圧増幅器と、 上記電圧増幅器に接続され、上記サンプリング信号発生
    回路または上記タイミング検知回路から出力される信号
    に基づいて切り替わるスイッチとを備えていることを特
    徴とする請求項1ないし8のいずれか1項に記載の電力
    用半導体素子の駆動回路。
  10. 【請求項10】 上記ゲート電圧検知回路が、 予め設定された所定の参照電圧を出力する参照電圧発生
    回路と、 上記電力用半導体素子のゲートラインに接続され、上記
    電力用半導体素子のゲート電圧が、上記参照電圧より
    も、大きいかまたは小さいかを検知する電圧比較器と、 上記電圧比較器に接続され、上記サンプリング信号発生
    回路または上記タイミング検知回路から出力される信号
    に基づいて切り替わるスイッチとを備えていることを特
    徴とする請求項1ないし8のいずれか1項に記載の電力
    用半導体素子の駆動回路。
  11. 【請求項11】 上記ゲート電圧検知回路が、駆動回路
    の電源電圧の変動により上記ミラー電圧が変動した場合
    でも過電流に対する検知レベルは変化させずに、一定以
    上の電流が流れた場合に過電流検知信号を出力すること
    を特徴とする請求項1ないし10のいずれか1項に記載
    の電力用半導体素子の駆動回路。
  12. 【請求項12】 上記ゲート電圧検知回路が、駆動回路
    の温度が変動した場合でも過電流に対する検知レベルは
    変化させずに、一定以上の電流が流れた場合に過電流検
    知信号を出力することを特徴とする請求項1ないし11
    のいずれか1項に記載の電力用半導体素子の駆動回路。
  13. 【請求項13】 上記ゲート電圧制御回路が、 上記ゲート電圧検知回路に接続され、上記ゲート電圧検
    知回路からの信号に基づいて切り替わるMOSトランジ
    スタと、 上記電力用半導体素子のゲートラインと上記MOSトラ
    ンジスタとの間に接続されたツェナーダイオードとを備
    えたことを特徴とする請求項1ないし12のいずれか1
    項に記載の電力用半導体素子の駆動回路。
  14. 【請求項14】 上記ゲート電圧制御回路が、 上記ゲート電圧検知回路に接続され、上記ゲート電圧検
    知回路からの信号に基づいて切り替わるMOSトランジ
    スタと、 上記電力用半導体素子のゲートラインと上記MOSトラ
    ンジスタとの間に接続された抵抗とを備え、 上記抵抗からの出力が上記スイッチング回路のオフ側の
    スイッチに接続されていることを特徴とする請求項1な
    いし12のいずれか1項に記載の電力用半導体素子の駆
    動回路。
  15. 【請求項15】 電力用半導体素子を駆動させるための
    駆動回路であって、 入力制御信号が外部から入力されて、上記電力用半導体
    素子のオン/オフのスイッチングを行うスイッチング回
    路と、 上記入力制御信号を検知して、上記入力制御信号がオフ
    を指示するものであった場合に、上記電力用半導体素子
    のミラー期間の略々開始時刻にサンプリング信号を出力
    するサンプリング信号発生回路と、 上記電力用半導体素子のゲートラインに接続され、上記
    サンプリング信号が入力されるタイミングで上記電力用
    半導体素子のミラー電圧を検知して、上記ミラー電圧が
    所定のしきい値以上であった場合に、過電流検知信号を
    出力するゲート電圧検知回路と、 オン状態におけるゲート電圧を検知して、ゲート電圧の
    上昇に基づいて過電流を検知してオン時過電流検知信号
    を出力する過電流検知回路と、 電力用半導体素子のゲートラインに接続され、上記ゲー
    ト電圧検知回路からの上記過電流検知信号または上記過
    電流検知回路からの上記オン時過電流検知信号を受け
    て、上記電力用半導体素子を通常時よりも遅い速度でオ
    フするように、上記電力用半導体素子のゲート電圧を制
    御するゲート電圧制御回路とを備えたことを特徴とする
    電力用半導体素子の駆動回路。
  16. 【請求項16】 電力用半導体素子を駆動させるための
    駆動回路であって、 入力制御信号が外部から入力されて、上記電力用半導体
    素子のオン/オフのスイッチングを行うスイッチング回
    路と、 上記電力用半導体素子のゲートラインに接続され、上記
    電力用半導体素子のミラー期間を検知して、上記ミラー
    期間の略々開始時刻にタイミング信号を出力するタイミ
    ング検知回路と、 上記電力用半導体素子のゲートラインに接続され、上記
    タイミング信号が入力されるタイミングで上記電力用半
    導体素子のミラー電圧を検知して、上記ミラー電圧が所
    定のしきい値以上であった場合に、過電流検知信号を出
    力するゲート電圧検知回路と、 オン状態におけるゲート電圧を検知して、ゲート電圧の
    上昇より過電流を検知してオン時過電流検知信号を出力
    する過電流検知回路と、 電力用半導体素子のゲートラインに接続され、上記ゲー
    ト電圧検知回路からの上記過電流検知信号または上記過
    電流検知回路からの上記オン時過電流検知信号を受け
    て、上記電力用半導体素子を通常時よりも遅い速度でオ
    フするように、上記電力用半導体素子のゲート電圧を制
    御するゲート電圧制御回路とを備えたことを特徴とする
    電力用半導体素子の駆動回路。
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