JP2999887B2 - Igbtの過電流保護回路及び半導体集積回路装置 - Google Patents

Igbtの過電流保護回路及び半導体集積回路装置

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JP2999887B2
JP2999887B2 JP4271487A JP27148792A JP2999887B2 JP 2999887 B2 JP2999887 B2 JP 2999887B2 JP 4271487 A JP4271487 A JP 4271487A JP 27148792 A JP27148792 A JP 27148792A JP 2999887 B2 JP2999887 B2 JP 2999887B2
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    • G05F1/565Regulating voltage or current wherein the variable actually regulated by the final control device is dc using semiconductor devices in series with the load as final control devices sensing a condition of the system or its load in addition to means responsive to deviations in the output of the system, e.g. current, voltage, power factor
    • G05F1/569Regulating voltage or current wherein the variable actually regulated by the final control device is dc using semiconductor devices in series with the load as final control devices sensing a condition of the system or its load in addition to means responsive to deviations in the output of the system, e.g. current, voltage, power factor for protection
    • G05F1/573Regulating voltage or current wherein the variable actually regulated by the final control device is dc using semiconductor devices in series with the load as final control devices sensing a condition of the system or its load in addition to means responsive to deviations in the output of the system, e.g. current, voltage, power factor for protection with overcurrent detector
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    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03KPULSE TECHNIQUE
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    • H03K2217/0027Measuring means of, e.g. currents through or voltages across the switch

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電流検出用電極を内
蔵したパワーデバイスの過電流保護回路に関する。
【0002】
【従来の技術】図11は、従来のカレントセンス(電流
検出端子)内蔵のIGBTの過電流短絡保護回路の構成
を示す回路図である。同図に示すように、Nチャネルの
カレントセンスIGBT1のコレクター(C)は、負荷
LOADを介して電源Vccの(+)端子に、エミッター
(E)は電源Vccの(−)端子にそれぞれ接続され、ゲ
ート(G)端子は、ゲート抵抗RGを介してドライバー
2の出力にそれぞれ接続される。そして、IGBT1の
センス(S)・エミッター(E)端子間には、電流検出
用抵抗RSが接続される。センス端子に流れるセンス電
流は、エミッタ端子を流れるエミッタ電流(=コレクタ
電流IC )に比例した電流が流れる。
【0003】電流検出用抵抗RSのセンス端子側のノー
ドN10がコンパレータ3の正入力に接続される。つま
り、電流検出用抵抗RSによる電圧降下値VSがコンパ
レータ3の正入力として取り込まれる。コンパレータ3
はその負入力に基準電圧VREF1を取り込む。このコ
ンパレータ3の出力がドライバー2の入力に付与され、
ドライバー2はコンパレータ3の出力のL/Hに基づ
き、活性/非活性が制御される。
【0004】ドライバー2は活性状態時は入力信号IN
をIGBT1に出力し、非活性状態時はIGBT1をオ
フさせるLレベルの信号をIGBT1に出力する。
【0005】IGBT1の電流検出は、コンパレータ3
により、電流検出用抵抗RSの電圧降下値VSと基準電
圧VREF1とを比較することにより行われ、VS>V
REF1のとき、コンパレータ3の出力がHレベルとな
ってドライバー2の入力に帰還する。その結果、ドライ
バー2の出力がLレベルとなってIGBTをオフさせる
ため、IGBT1の電流供給が遮断されてIGBT1の
過電流供給状態が回避され、IGBT1はラッチアップ
状態等に陥ることなく保護される。
【0006】ところで、カレントセンス内蔵IGBT
は、ターンオン直後のゲート電圧が、帰還容量のためV
th(閾値電圧)付近の状態の時、エミッタ電流とセンス
電流との分割比がゲートに十分電圧を印加したときと比
較して変化し、センス電流のエミッタ電流に対する比が
大きくなるという特性を示す。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図12は、カレントセ
ンスIGBTのターンオン時のゲート電圧VGE,コレク
タ電流IC 及び電流検出用抵抗RSの電圧降下値VSを
示すタイミング図である。同図において、ターンオン直
後の期間tが、ゲート電圧が、帰還容量のため閾値電圧
th近傍の状態となっている過渡期間である。この期間
tで、コレクタ電流(IC =エミッタ電流)の波形に比
べ電圧降下値VSの波形が大きくなり、波形が持ち上が
っている。したがって、bの波形では、コレクタ電流I
C は常に過電流レベルOI以下であるにもかかわらず、
過渡期間tにおいて、波形の持ち上がりによってVS>
VREF1となっていまうため、過電流状態と誤検出し
てしまうという問題があった。
【0008】図13は、上記誤検出を防止した従来のカ
レントセンス内蔵IGBTの過電流保護回路の構成を示
す回路図である。同図に示すように、電流検出用抵抗R
Sに並列にコンデンサCSを接続したものである。この
回路では、電流検出用抵抗RSと並列接続したコンデン
サCSは、誤検出(誤動作)防止のための(ローパス)
フィルターとして動作する。
【0009】したがって、このフィルターの時定数をゲ
ート電圧VGEの閾値状態維持期間tよりも十分大きく設
定し、IGBT1のターンオン直後の電圧降下値VSの
波形を十分になまらせることにより、IGBT1の正常
動作時の電圧降下値VSは、閾値状態維持期間t中にお
いても、必ずVS<VREF1が常に成立するようにす
ることができる。その結果、IGBT1のターンオン直
後に過電流状態であると誤検出されることはない。
【0010】しかしながら、図13の構成の場合、フィ
ルタリング処理された電圧降下値VSをコンパレータ3
の正入力に取り込むことになるため、実際に、カレント
センス内蔵IGBTの過電流、短絡状態になり、VS>
VRES1となった場合、フィルタリング処理時間分、
IGBTを遮断するまでの時間遅れが発生し、IGBT
を速やかに保護できず、最悪の場合、IGBTを破壊さ
せてしまうという問題点があった。
【0011】この発明は上記問題点を解決するためにな
されたもので、正確かつ迅速に過電流保護機能が働くパ
ワーデバイスの過電流保護回路を得ることを目的とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明にかかる請求項
1記載のIGBTの過電流保護回路は、自身を流れる電
流量に関連した電流信号が検出可能な電流検出用電極を
内蔵したIGBT(絶縁ゲート型バイポーラトランジス
タ)の過電流を保護する回路であって、前記IGBT
駆動用の入力信号を受け、前記入力信号に基づく駆動信
号を前記IGBTの制御電極に付与して前記IGBT
駆動するIGBT駆動手段と、前記電流信号を受け、前
記電流信号に基づく検出信号を出力する検出信号出力手
段と、前記入力信号を受け、前記IGBTをターンオン
させる方向への前記入力信号の信号変化を起点とした
IGBTのターンオン時近傍の第1の期間とそれ以外
の第2の期間を識別してターンオン期間識別信号を出力
するターンオン期間識別手段と、第1の比較信号を付与
する第1の比較信号付与手段と、前記第1の比較信号よ
り信号レベルが大きな第2の比較信号を付与する第2の
比較信号付与手段と、前記検出信号、前記ターンオン期
間識別信号並びに前記第1及び第2の比較信号を取り込
み、前記第2の期間中、前記第1の比較信号と前記検出
信号とを比較して、前記IGBTが過電流状態か否かを
識別する過電流状態識別信号を出力し、前記第1の期間
中、前記第2の比較信号と前記検出信号とを比較して前
記過電流状態識別信号を出力する過電流状態識別信号出
力手段とを備え、前記IGBT駆動手段は、前記過電流
状態識別信号をさらに受け、該過電流状態識別信号が過
電流状態を指示する時、前記IGBTをオフさせる前記
駆動信号を出力している。
【0013】望ましくは、請求項2記載のIGBTの過
電流保護回路のように、前記ターンオン期間識別手段
は、前記IGBTをターンオンさせる方向への前記入力
信号の信号変化を起点として、所定期間経過までの期間
を前記第1の期間とし、それ以外の期間を前記第2の期
間としたタイマーである。
【0014】望ましくは、請求項3記載のIGBTの過
電流保護回路のように、前記ターンオン期間識別手段
は、前記IGBTの制御電極より得られる制御電極信号
をさらに受け、前記IGBTをターンオンさせる方向へ
前記入力信号の信号変化を起点として、前記制御電極
信号が所定レベルに達するまでの期間を前記第1の期間
とし、それ以外の期間を前記第2の期間とした制御手段
である。
【0015】望ましくは、請求項4記載のIGBTの過
電流保護回路のように、前記過電流状態識別信号出力手
段は、第1の比較端子及び第2の比較端子を有し、前記
第1の比較端子に前記検出信号を取り込み、前記検出信
号と前記第2の比較端子より得られる信号とを比較して
前記過電流状態識別信号を出力する比較手段と、前記タ
ーンオン期間識別信号に基づき、前記第1の期間は前記
第2の比較信号を前記第2の比較端子に付与し、前記第
2の期間は前記第1の比較信号を前記第2の比較端子に
付与する比較信号切り換え手段とを備える。
【0016】望ましくは、請求項5記載のIGBTの過
電流保護回路のように、前記過電流状態識別信号出力手
段は、前記検出信号及び前記第1の比較信号をそれぞれ
取り込み、両者を比較して第1の比較結果を出力する第
1の比較手段と、前記検出信号及び前記第2の比較信号
をそれぞれ取り込み、両者を比較して第2の比較結果を
出力する第2の比較手段と、前記ターンオン期間識別信
号に基づき、前記第1の期間は前記第2の比較結果を前
記過電流状態識別信号として出力し、前記第2の期間は
前記第1の比較結果を前記過電流状態識別信号として出
力する比較結果切り換え手段とを備える。
【0017】望ましくは、請求項6記載のIGBTの過
電流保護回路のように、前記比較結果切り換え手段は、
ディジタル回路で構成される。
【0018】望ましくは、請求項7記載の半導体集積回
路装置のように、請求項6記載のIGBTの過電流保護
回路を、前記検出信号出力手段を除き、モノリシック集
積化する。
【0019】この発明にかかる請求項8記載のIGBT
の過電流保護回路は、自身を流れる電流量に関連した電
流信号が検出可能な電流検出用電極を内蔵したIGBT
(絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ)の過電流を
出して保護する回路であって、前記IGBTの駆動用の
入力信号を受け、前記入力信号に基づく駆動信号を前記
IGBTの制御電極に付与して前記IGBTを駆動する
IGBT駆動手段と、前記電流信号を受け、前記電流信
号に基づき第1の検出信号と、前記第1の検出信号よ
り信号レベルが小さい第2の検出信号とが出力可能な検
出信号出力手段と、前記入力信号を受け、前記IGBT
をターンオンさせる方向への前記入力信号の信号変化を
起点とした前記IGBTのターンオン時近傍の第1の期
間とそれ以外の第2の期間を識別してターンオン期間識
別信号を出力するターンオン期間識別手段と、比較信号
を付与する比較信号付与手段と、前記第1及び第2の検
出信号、前記ターンオン期間識別信号並びに前記比較信
号を取り込み、前記第2の期間中、前記比較信号と前記
第1の検出信号とを比較して、前記IGBTが過電流状
態か否かを識別する過電流状態識別信号を出力し、前記
第1の期間中、前記比較信号と前記第2の検出信号とを
比較して前記過電流状態識別信号を出力する過電流状態
識別信号出力手段とを備え、前記IGBT駆動手段は、
前記過電流状態識別信号をさらに受け、該過電流状態識
別信号が過電流状態を指示する時、前記IGBTをオフ
させる前記駆動信号を出力する。
【0020】望ましくは、請求項9記載のIGBTの過
電流保護回路のように、前記検出信号出力手段は、第1
の抵抗成分と前記第1の抵抗成分より小さい第2の抵抗
成分とから構成され、前記第1の抵抗成分を流れる前記
電流信号の電圧降下値を前記第1の検出信号とし、前記
第2の抵抗成分を流れる前記電流信号の電圧降下値を前
記第2の検出信号とする。
【0021】望ましくは、請求項10記載のIGBT
過電流保護回路のように、前記過電流状態識別信号出力
手段は、第1の比較端子及び第2の比較端子を有し、前
記第2の比較端子に前記比較信号を取り込み、前記第1
の比較端子より得られる信号と前記比較信号とを比較し
て前記過電流状態識別信号を出力する比較手段と、前記
ターンオン期間識別信号に基づき、前記第1の期間は前
記第2の検出信号を前記第1の比較端子に付与し、前記
第2の期間は前記第1の比較信号を前記第1の比較端子
に付与する比較信号切り換え手段とを備える。
【0022】望ましくは、請求項11記載のIGBT
過電流保護回路のように、前記過電流状態識別信号出力
手段は、前記第1の検出信号及び前記比較信号をそれぞ
れ取り込み、両者を比較して第1の比較結果を出力する
第1の比較手段と、前記第2の検出信号及び前記比較信
号をそれぞれ取り込み、両者を比較して第2の比較結果
を出力する第2の比較手段と、前記ターンオン期間識別
信号に基づき、前記第1の期間は前記第2の比較結果を
前記過電流状態識別信号として出力し、前記第2の期間
は前記第1の比較結果を前記過電流状態識別信号として
出力する比較結果切り換え手段とを備える。
【0023】望ましくは、請求項12記載の半導体集積
回路装置のように、請求項11記載のIGBTの過電流
保護回路を、前記検出信号出力手段を除き、モノリシッ
ク集積化する。
【0024】
【作用】請求項1記載のIGBTの過電流保護回路にお
いて、ターンオン期間識別手段は、IGBTをターンオ
ンさせる方向への入力信号の信号変化を起点としたター
ンオン時近傍の第1の期間とそれ以外の第2の期間を識
別してターンオン期間識別信号を出力する。
【0025】また、検出信号出力手段は、IGBTの電
流検出用電極から得られる電流信号に基づく検出信号を
出力する。
【0026】そして、過電流状態識別信号出力手段は、
第2の期間中、第1の比較信号と検出信号とを比較し、
第1の期間中、第1の比較信号より信号レベルが大きな
第2の比較信号と検出信号とを比較して過電流状態識別
信号を出力する。
【0027】したがって、過電流状態識別手段が、IG
BTの過電流状態を識別する判断基準は、ターンオン時
近傍の第1の期間と、それ以外の第2の期間とで異な
る。
【0028】請求項8記載のIGBTの過電流保護回路
において、ターンオン期間識別手段は、IGBTをター
ンオンさせる方向への入力信号の信号変化を起点とした
ターンオン時近傍の第1の期間とそれ以外の第2の期間
を識別してターンオン期間識別信号を出力する。
【0029】また、検出信号出力手段は、IGBTの電
流検出用電極から得られる電流信号に基づく第1の検出
信号と第1の検出信号より信号レベルが小さい第2の検
出信号を出力する。
【0030】そして、過電流状態保護手段は、第2の期
間中、比較信号と第1の検出信号とを比較し、第1の期
間中、比較信号と第2の検出信号とを比較して過電流状
態識別信号を出力する。
【0031】したがって、過電流状態識別信号が、IG
BTの過電流状態を識別する判断基準は、ターンオン時
近傍の第1の期間と、それ以外の第2の期間とで異な
る。
【0032】
【実施例】図1はこの発明の第1の実施例であるIGB
Tの過電流保護回路の構成を示す回路図である。
【0033】同図に示すように、カレントセンスIGB
T1のコレクター(C)は、負荷LOADを介して電源
Vccの(+)端子に、エミッター(E)は電源Vccの
(−)端子にそれぞれ接続され、ゲート(G)端子は、
ゲート抵抗RGを介してドライバー2の出力にそれぞれ
接続される。そして、IGBT1のセンス(S)・エミ
ッター(E)端子間には、電流検出用抵抗RSが接続さ
れる。IGBT1のセンス端子、電流検出用抵抗RS間
のノードN0がコンパレータ3の正入力に接続されるこ
とにより、電流検出用抵抗RSによる電圧降下値VSが
コンパレータ3の正入力として取り込まれる。
【0034】コンパレータ3はその負入力にアナログス
イッチ4が接続され、アナログスイッチ4はタイマー5
の制御信号S5を受け、制御信号S5に基づき、コンパ
レータ3の負入力を基準電圧VREF1あるいは基準電
圧VREF2に接続する。基準電圧VREF1は定常状
態時におけるIGBT1の過電流保護レベルを示す電圧
であり、基準電圧VREF2(>VREF1)はターン
オン直後の過渡状態におけるIGBT1の過電流保護レ
ベルを示す。
【0035】これらの基準電圧VREF1及びVREF
2は、回路内部に構成され電源ラインに接続された図示
しない基準電圧付与手段から生成される。
【0036】タイマー5は入力信号INを取り込み、入
力信号INの立ち上がりエッジをトリガとして、ターン
オン直後の過渡期間とみなす過渡状態推定期間Tの間の
み、アナログスイッチ4に基準電圧VREF2への接続
を指示する制御信号S5を出力し、過渡状態推定期間T
以外の期間を定常状態とみなし、アナログスイッチ4に
基準電圧VREF1への接続を指示する制御信号S5を
出力する。
【0037】なお、タイマー5の過渡状態推定期間T
は、入力信号INの立ち上がりからIGBT1のゲート
電圧が帰還容量のため、その閾値電圧Vthより十分大き
な電圧となると推定される時間に設定される。
【0038】また、タイマー5の内部構成は、RC時定
数に基づく積分回路等が考えられる。
【0039】このような構成において、タイマー5が定
常状態とみなした場合のIGBT1の電流検出は、従来
同様、コンパレータ3により、電流検出用抵抗RSの電
圧降下値VSと基準電圧VREF1とを比較することに
より行われ、VS>VREF1のとき、コンパレータ3
の出力がHレベルとなってドライバー2の入力に帰還す
る。その結果、ドライバー2の出力がLレベルとなって
IGBTをオフさせるため、IGBT1の過電流供給が
遮断され、IGBT1はラッチアップ状態等に陥ること
なく保護される。
【0040】一方、タイマー5がターンオン直後の過渡
状態とみなした場合のIGBT1の電流検出は、コンパ
レータ3により、電流検出用抵抗RSの電圧降下値VS
と基準電圧VREF2とを比較することにより行われ、
VS>VREF2のとき、コンパレータ3の出力がHレ
ベルとなってドライバー2の入力に帰還する。その結
果、ドライバー2の出力がLレベルとなってIGBTを
オフさせるため、IGBT1の過電流供給が遮断され、
IGBT1はラッチアップ状態になることなく保護され
る。
【0041】図2は、第1の実施例のIGBTの過電流
保護回路の保護動作を示す。同図において、IG はゲー
ト電流、VGEはゲート電圧、IC はコレクタ電流、VS
は電流検出用抵抗RSによる電圧降下値、VRはコンパ
レータ3の負入力に付与される基準電圧、INは入力信
号を示す。
【0042】同図に示すように、入力信号INの立ち上
がり(ターンオン)からゲート電圧VGEが閾値電圧Vth
より十分大きくなるまでの過渡状態推定期間Tは、基準
電圧VREF2がコンパレータ3の負入力に付与され
る。この過渡状態推定期間T中、第1の実施例のIGB
Tの過電流保護回路がIGBT1が過渡状態であるとみ
なす。
【0043】したがって、b波形のように、過渡状態推
定期間Tの間は、電圧降下値VSが基準電圧VREF1
を越えていても、基準電圧VREF2を下回る場合は、
コンパレータ3の出力はLレベルとなるため、過電流状
態と検出されない。つまり、コレクタ電流IC が過電流
レベルOIを下回っているにもかかわらず、過渡状態期
間中に、電圧降下値VSが基準電圧VREF1を越える
ことによる誤検出が防止される。
【0044】また、c波形のように、過渡状態推定期間
Tにおいても、電圧降下値VSが基準電圧VREF2を
上回る場合は、コンパレータ3の出力がHレベルとな
り、過電流状態と検出される。c波形は定常状態におい
ても、電圧降下値VSが基準電圧VREF1を上回って
おり、過渡状態推定期間Tにおけるc波形の過電流状態
検出は正確であることがわかる。
【0045】このように、第1の実施例のIGBTの過
電流保護回路は、ターンオン時における過渡状態期間の
電圧降下値VSと比較する基準電圧VREF2を、定常
状態期間の電圧降下値VSと比較する基準電圧VREF
1より大きく設定することにより、ターンオン時中にお
いても、正確にIGBT1の過電流保護機能が働く。加
えて、フィルター回路等の信号応答性を悪化させる手段
を用いずに、過電流保護動作を行うため、時間遅れなく
過電流保護動作を行うことができる。
【0046】図3はこの発明の第2の実施例であるIG
BTの過電流保護回路の構成を示す回路図である。
【0047】同図に示すように、カレントセンスIGB
T1のコレクター(C)は、負荷LOADを介して電源
Vccの(+)端子に、エミッター(E)は電源Vccの
(−)端子にそれぞれ接続され、ゲート(G)端子は、
ゲート抵抗RGを介してドライバー2の出力にそれぞれ
接続される。そして、IGBT1のセンス(S)・エミ
ッター(E)端子間には、電流検出用抵抗RSが接続さ
れる。IGBT1のセンス端子、電流検出用抵抗RS間
のノードN0がコンパレータ3の正入力に接続されるこ
とにより、電流検出用抵抗RSによる電圧降下値VSが
コンパレータ3の正入力として取り込まれる。
【0048】コンパレータ3はその負入力にアナログス
イッチ4が接続され、アナログスイッチ4はコントロー
ラ7の制御信号S7を受け、制御信号S7に基づき、コ
ンパレータ3の負入力を基準電圧VREF1あるいは基
準電圧VREF2に接続する。基準電圧VREF1は定
常状態時におけるIGBT1の過電流保護レベルを示す
電圧であり、基準電圧VREF2(>VREF1)は過
渡状態におけるIGBT1の過電流保護レベルを示す。
【0049】これらの基準電圧VREF1及びVREF
2は、回路内部に構成され電源ラインに接続された図示
しない基準電圧付与手段から生成される。
【0050】IGBT1のゲート端子より得られるゲー
ト電圧VGEがコンパレータ6の正入力にモニタされる。
コンパレータ6はその負入力に基準電圧VREF3を入
力する。基準電圧VREF3は、IGBT1の閾値電圧
thより十分大きく、Hレベル電圧より小さい電圧であ
る。このコンパレータ6の出力がコントローラ7に付与
される。基準電圧VREF3は、回路内部に構成され電
源ラインに接続された図示しない基準電圧付与手段から
生成される。
【0051】コントローラ7は入力信号IN及びコンパ
レータ6の出力を取り込み、入力信号INの立ち上がり
エッジをトリガとして、ターンオン直後の過渡期間とみ
なす過渡状態推定期間Tの間のみ、アナログスイッチ4
に基準電圧VREF2への接続を指示する制御信号S7
を出力し、過渡状態推定期間T以外の期間を定常状態と
みなし、アナログスイッチ4に基準電圧VREF1への
接続を指示する制御信号S7を出力する。
【0052】なお、コントローラ7の過渡状態推定期間
Tは、入力信号INの立ち上がりから、コンパレータ6
の出力がHレベルに立ち上がるまでの期間である。
【0053】なお、コントローラ7の内部構成は、入力
信号INの立ち上がりをトリガとしてセットされ、コン
パレータ6の出力のHレベル立ち上がりをトリガとして
リセットされるフリップフロップ回路等が考えられる。
【0054】このような構成において、コントローラ7
が定常状態とみなした場合のIGBT1の電流検出は、
第1の実施例同様、コンパレータ3により、電流検出用
抵抗RSの電圧降下値VSと基準電圧VREF1とを比
較することにより行われ、VS>VREF1のとき、コ
ンパレータ3の出力がHレベルとなってドライバー2の
入力に帰還する。その結果、ドライバー2の出力がLレ
ベルとなってIGBTをオフさせるため、IGBT1の
過電流供給が遮断され、IGBT1はラッチアップ状態
に等に陥ることなく保護される。
【0055】一方、コントローラ7がターンオン直後の
過渡状態とみなした場合のIGBT1の電流検出は、コ
ンパレータ3により、電流検出用抵抗RSの電圧降下値
VSと基準電圧VREF2とを比較することにより行わ
れ、VS>VREF2のとき、コンパレータ3の出力が
Hレベルとなってドライバー2の入力に帰還する。その
結果、ドライバー2の出力がLレベルとなってIGBT
をオフさせるため、IGBT1の過電流供給が遮断さ
れ、IGBT1はラッチアップ状態等に陥ることなく保
護される。
【0056】図2に示すように、入力信号INの立ち上
がりから、ゲート電圧VGEが閾値電圧Vthより十分大き
な基準電圧VREF3を上回り、コンパレータ6の出力
がHレベルに立上るまでの過渡状態推定期間Tは基準電
圧VREF2がコンパレータ3の負入力に付与される。
この過渡状態推定期間T中、第2の実施例のIGBTの
過電流保護回路がIGBT1が過渡状態であるとみな
す。
【0057】したがって、第2の実施例のIGBTの過
電流保護回路は、第1の実施例同様、ターンオン時にお
ける過渡状態期間の電圧降下値VSと比較する基準電圧
VREF2を、定常状態期間の電圧降下値VSと比較す
る基準電圧VREF1より大きく設定することにより、
ターンオン直後の過渡状態においても、正確にIGBT
1の過電流保護機能が働く。加えて、フィルター回路等
の信号応答性を悪化させる手段と用いずに、過電流保護
動作を行うため、時間遅れなく過電流保護動作を行うこ
とができる。
【0058】ところで、過渡状態推定期間Tは、IGB
T1のゲート電圧VGEが、その帰還容量のため閾値電圧
thの状態を維持する閾値状態維持期間tよりも長く設
定する必要がある。この期間tは、ゲート抵抗RGの
値、IGBT1の容量、温度等によって変化するため、
第1の実施例のタイマー5の過渡状態推定期間Tのよう
に、固定してしまうのは望ましくない。
【0059】これに対して、第2の実施例では、過渡状
態推定期間Tを、ゲート電圧VGEを実際にモニタするこ
とにより求めている。このため、閾値状態維持期間t
が、ゲート抵抗RGの値、IGBT1の容量、温度等に
よって変化しても、その変化に応じて過渡状態推定期間
Tも変化する。
【0060】その結果、閾値状態維持期間tに適応した
最適な過渡状態推定期間Tを常に得ることができるた
め、第1の実施例以上に、ターンオン直後の過渡状態に
おける過電流保護機能精度が高いIGBTの過電流保護
回路を得ることができる。
【0061】図4はこの発明の第3の実施例であるIG
BTの過電流保護回路の構成を示す回路図である。
【0062】同図に示すように、カレントセンスIGB
T1のコレクター(C)は、負荷LOADを介して電源
Vccの(+)端子に、エミッター(E)は電源Vccの
(−)端子にそれぞれ接続され、ゲート(G)端子は、
ゲート抵抗RGを介してドライバー2の出力にそれぞれ
接続される。そして、IGBT1のセンス(S)・エミ
ッター(E)端子間には、電流検出用抵抗RSが接続さ
れる。IGBT1のセンス端子、電流検出用抵抗RS間
のノードN0がコンパレータ3の正入力に接続されるこ
とにより、電流検出用抵抗RSによる電圧降下値VSが
コンパレータ3の正入力として取り込まれる。
【0063】コンパレータ3はその負入力にアナログス
イッチ4が接続され、アナログスイッチ4はコントロー
ラ7の制御信号S7を受け、制御信号S7に基づき、コ
ンパレータ3の負入力を基準電圧VREF1あるいは基
準電圧VREF2に接続する。基準電圧VREF1は定
常状態時におけるIGBT1の過電流保護レベルを示す
電圧であり、基準電圧VREF2(>VREF1)は過
渡状態におけるIGBT1の過電流保護レベルを示す。
【0064】これらの基準電圧VREF1及びVREF
2は、回路内部に構成され電源ラインに接続された図示
しない基準電圧付与手段から生成される。
【0065】IGBT1のゲート電流IG は電流電圧変
換器8により電流電圧変換され、コンパレータ6の正入
力にモニタされる。コンパレータ6はその負入力に基準
電圧VREF4を入力する。基準電圧VREF4は、I
GBT1のゲート電流IG が十分小さい電流値IL(図
2参照)に達した時点に電流電圧変換器8により電流電
圧変換された電圧である。このコンパレータ6の出力が
コントローラ7に付与される。なお、基準電圧VREF
4は、回路内部に構成され電源ラインに接続された図示
しない基準電圧付与手段から生成される。
【0066】コントローラ7は入力信号IN及びコンパ
レータ6の出力を取り込み、入力信号INの立ち上がり
エッジをトリガとして、ターンオン直後の過渡期間とみ
なす過渡状態推定期間Tの間のみ、アナログスイッチ4
に基準電圧VREF2への接続を指示する制御信号S7
を出力し、過渡状態推定期間T以外の期間を定常状態と
みなし、アナログスイッチ4に基準電圧VREF1への
接続を指示する制御信号S7を出力する。
【0067】なお、コントローラ7の過渡状態推定期間
Tは、入力信号INの立ち上がりから、コンパレータ6
の出力がLレベルに立ち下がるまでの期間である。
【0068】なお、コントローラ7の内部構成は、入力
信号INの立ち上がりをトリガとしてセットされ、コン
パレータ6の出力のLレベル立ち下がりをトリガとして
リセットされるフリップフロップ回路等が考えられる。
【0069】このような構成において、コントローラ7
が定常状態とみなした場合のIGBT1の電流検出は、
第1の実施例同様、コンパレータ3により、電流検出用
抵抗RSの電圧降下値VSと基準電圧VREF1とを比
較することにより行われ、VS>VREF1のとき、コ
ンパレータ3の出力がHレベルとなってドライバー2の
入力に帰還する。その結果、ドライバー2の出力がLレ
ベルとなってIGBTをオフさせるため、IGBT1の
過電流供給が遮断され、IGBT1はラッチアップ状態
に等に陥ることなく保護される。
【0070】一方、コントローラ7がターンオン直後の
過渡状態とみなした場合のIGBT1の電流検出は、コ
ンパレータ3により、電流検出用抵抗RSの電圧降下値
VSと基準電圧VREF2とを比較することにより行わ
れ、VS>VREF2のとき、コンパレータ3の出力が
Hレベルとなってドライバー2の入力に帰還する。その
結果、ドライバー2の出力がLレベルとなってIGBT
をオフさせるため、IGBT1の過電流供給が遮断さ
れ、IGBT1はラッチアップ状態等に陥ることなく保
護される。
【0071】図2に示すように、入力信号INの立ち上
がりから、IGBT1の帰還容量への充電がほぼ完了
し、ゲート電流IG が0近傍の小さな電流ILを下回り
コンパレータ6の出力がLレベルに立下るまでの過渡状
態推定期間Tは、基準電圧VREF2がコンパレータ3
の負入力に付与される。この過渡状態推定期間T中、第
3の実施例のIGBTの過電流保護回路がIGBT1が
過渡状態であるとみなす。
【0072】したがって、第3の実施例のIGBTの過
電流保護回路は、第1の実施例同様、ターンオン時にお
ける過渡状態期間の電圧降下値VSと比較する基準電圧
VREF2を、定常状態期間の電圧降下値VSと比較す
る基準電圧VREF1より大きく設定することにより、
ターンオン時中においても、正確にIGBT1の過電流
保護機能が働く。加えて、フィルター回路等の信号応答
性を悪化させる手段と用いずに、過電流保護動作を行う
ため、時間遅れなく過電流保護動作を行うことができ
る。
【0073】第3の実施例では、過渡状態推定期間T
を、ゲート電流IG をモニタすることにより求めてい
る。このため、閾値状態維持期間tが、ゲート抵抗RG
の値、IGBT1の容量、温度等によって変化しても、
その変化に応じて過渡状態推定期間Tも変化する。
【0074】その結果、第2の実施例同様、閾値状態維
持期間tに適応した最適な過渡状態推定期間Tを得るこ
とができるため、第1の実施例以上に、過渡状態におけ
る過電流保護機能精度が高いIGBTの過電流保護回路
を得ることができる。
【0075】図5はこの発明の第4の実施例であるIG
BTの過電流保護回路の構成を示す回路図である。
【0076】同図に示すように、IGBT1のセンス
(S)・エミッター(E)端子間には、電流検出用抵抗
RS1及びRS2が直列に接続される。そして、センス
端子,電流検出用抵抗RS1間のノードN1がアナログ
スイッチ9の第1入力91に接続され、電流検出用抵抗
RS1,RS2間のノードN2がアナログスイッチ9の
第2入力に接続される。
【0077】つまり、電流検出用抵抗RS1及びRS2
による電圧降下値VS1がアナログスイッチ9の第1入
力91に取り込まれ、電流検出用抵抗RS2のみによる
電圧降下値VS2がアナログスイッチ9の第2入力92
に取り込まれる。そして、コンパレータ3の入力はア
ナログスイッチ9を介してノードN1あるはノードN2
に接続される。
【0078】なお、電流検出用抵抗RS1及びRS2
は、第1の実施例の電流検出用抵抗RS、基準電圧VR
EF1及びVREF2と比較した場合、 RS=RS1+RS2…(I) VREF1/VREF2 =RS2/(RS1+RS2)…(II) の関係を満足する。
【0079】タイマー5は入力信号INを取り込み、入
力信号INの立ち上がりエッジをトリガとして、ターン
オン直後の過渡期間とみなす過渡状態推定期間Tの間の
み、アナログスイッチ9にノードN2への接続を指示す
る制御信号S5を出力し、過渡状態推定期間T以外の期
間を定常状態とみなし、アナログスイッチ9にノードN
1への接続を指示する制御信号S5を出力する。
【0080】なお、他の構成は第1の実施例と同様であ
るため、説明は省略する。
【0081】このような構成において、タイマー5が定
常状態とみなす場合のIGBT1の電流検出は、第1の
実施例同様、コンパレータ3により、電流検出用抵抗R
S1とRS2の合成抵抗値(=RS)の電圧降下値VS
1(=VS)と基準電圧VREF1とを比較することに
より行われ、VS>VREF1のとき、コンパレータ3
の出力がHレベルとなってドライバー2の入力に帰還す
る。その結果、ドライバー2の出力がLレベルとなって
IGBTをオフさせるため、IGBT1の過電流供給が
遮断され、IGBT1はラッチアップ状態等に陥ること
なく保護される。
【0082】一方、タイマー5がターンオン直後の過渡
状態とみなす場合のIGBT1の電流検出は、コンパレ
ータ3により、電流検出用抵抗RS2の電圧降下値VS
2と基準電圧VREF1とが比較されことにより行わ
れ、VS2>VREF1のとき、コンパレータ3の出力
がHレベルとなってドライバー2の入力に帰還する。そ
の結果、ドライバー2の出力がLレベルとなってIGB
Tをオフさせるため、IGBT1の過電流供給が遮断さ
れ、IGBT1はラッチアップ状態等に陥ることなく保
護される。
【0083】このとき、電圧降下値VS2=(VREF
1/VREF2)・VS1であるから、電圧降下値VS
2と基準電圧VREF1との比較結果は、第1の実施例
のコンパレータ3による電圧降下値VSと基準電圧VR
EF2との比較結果と等価になる。
【0084】したがって、第4の実施例のIGBTの過
電流保護回路は、基準電圧VREF1を固定して、ター
ンオン時における過渡状態期間の電圧降下値VS2を、
定常状態期間の電圧降下値VS1より小さく設定するこ
とにより、第1の実施例同様、ターンオン直後の過渡期
間においても、正確にIGBT1の過電流保護機能が働
く。加えて、フィルター回路等の信号応答性を悪化させ
る手段と用いずに、過電流保護動作を行うため、時間遅
れなく過電流保護動作を行うことができる。
【0085】なお、第4の実施例は第1の実施例を拡張
して構成したが、同様に第4の実施例のタイマー5をコ
ントローラ7に置き換えるなどして、第2の実施例ある
いは第3の実施例を拡張して構成することもできる。
【0086】図6はこの発明の第5の実施例であるIG
BTの過電流保護回路の構成を示す回路図である。
【0087】同図に示すように、IGBT1のセンス
(S)・エミッター(E)端子間には、電流検出用抵抗
RS2及びRS1が直列に接続される。そして、センス
端子,電流検出用抵抗RS2間のノードN3がコンパレ
ータ3の正入力に接続される。コンパレータ3の負入力
には基準電圧VREF1が付与さっる。
【0088】電流検出用抵抗RS1の両端にアナログス
イッチ10が介挿される。アナログスイッチ10はタイ
マー5の制御信号S5を受け、制御信号S5に基づきオ
ン・オフし、オンすると、電流検出用抵抗RS1の両端
を短絡する。
【0089】なお、電流検出用抵抗RS1及びRS2
は、第1の実施例の電流検出用抵抗RS、基準電圧VR
EF1及びVREF2と比較した場合、第4の実施例同
様、(I) 式及び(II)式を満足する。
【0090】タイマー5は入力信号INを取り込み、入
力信号INの立ち上がりエッジをトリガとして、ターン
オン直後の過渡期間とみなす過渡状態推定期間Tの間の
み、アナログスイッチ10をオンさせ、過渡状態推定期
間T以外の期間を定常状態とみなし、アナログスイッチ
10をオフさせる。
【0091】なお、他の構成は第1の実施例と同様であ
るため、説明は省略する。
【0092】このような構成において、タイマー5が定
常状態とみなす場合のIGBT1の電流検出は、第1の
実施例同様、コンパレータ3により、電流検出用抵抗R
S1とRS2の合成抵抗値(=RS)の電圧降下値VS
1(=VS)と基準電圧VREF1とが比較されること
により行われ、VS>VREF1のとき、コンパレータ
3の出力がHレベルとなってドライバー2の入力に帰還
する。その結果、ドライバー2の出力がLレベルとなっ
てIGBTをオフさせるため、IGBT1の過電流供給
が遮断され、IGBT1はラッチアップ状態等に陥るこ
となく保護される。
【0093】一方、タイマー5がターンオン直後の過渡
状態とみなす場合のIGBT1の電流検出は、コンパレ
ータ3により、電流検出用抵抗RS2の電圧降下値VS
2と基準電圧VREF1とが比較されることにより行わ
れ、VS>VREF1のとき、コンパレータ3の出力
がHレベルとなってドライバー2の入力に帰還する。そ
の結果、ドライバー2の出力がLレベルとなってIGB
Tをオフさせるため、IGBT1の過電流供給が遮断さ
れ、IGBT1はラッチアップ状態等に陥ることなく保
護される。
【0094】このとき、電圧降下値VS2=(VREF
1/VREF2)・VS1であるから、電圧降下値VS
2と基準電圧VREF1との比較結果は、第1の実施例
のコンパレータ3による電圧降下値VSと基準電圧VR
EF2との比較結果と等価になる。
【0095】したがって、第5の実施例のIGBTの過
電流保護回路は、基準電圧VREF1を固定して、ター
ンオン時における過渡状態期間の電圧降下値VS2を、
定常状態期間の電圧降下値VS1を小さく設定すること
により、第1の実施例同様、ターンオン直後の過渡期間
においても、正確にIGBT1の過電流保護機能が働
く。加えて、フィルター回路等の信号応答性を悪化させ
る手段と用いずに、過電流保護動作を行うため、時間遅
れなく過電流保護動作を行うことができる。なお、第5
の実施例は第1の実施例を拡張して構成したが、同様に
第5の実施例のタイマー5をコントローラ7に置き換え
るなどして、第2の実施例あるいは第3の実施例を拡張
して構成することもできる。
【0096】図7はこの発明の第6の実施例であるIG
BTの過電流保護回路の構成を示す回路図である。
【0097】同図に示すように、IGBT1のセンス端
子、電流検出用抵抗RS間のノードN0がコンパレータ
31及び32の正入力に接続されることにより、電流検
出用抵抗RSによる電圧降下値VSがコンパレータ31
及び32の正入力として取り込まれる。コンパレータ3
1は、その負入力に基準電圧VREF1を取り込み、コ
ンパレータ32はその負入力に基準電圧VREF2を取
り込む。
【0098】アナログスイッチ11は、コンパレータ3
1及び32,ドライバー2の入力間に介挿され、タイマ
ー5の制御信号S5を受け、制御信号S5に基づき、コ
ンパレータ31の出力あるいはコンパレータ32の出力
をドライバー2の入力に接続する。
【0099】タイマー5は入力信号INを取り込み、入
力信号INの立ち上がりエッジをトリガとして、ターン
オン直後の過渡状態とみなす過渡状態推定期間Tの間の
み、アナログスイッチ11にコンパレータ32の出力の
ドライバー2の入力への接続を指示する制御信号S5を
出力し、過渡状態推定期間T以外は定常状態とみなし、
コンパレータ31の出力のドライバー2の入力への接続
を指示する制御信号S5を出力する。
【0100】なお、他の構成は第1の実施例と同様であ
るため説明は省略する。
【0101】このような構成において、タイマー5が定
常状態とみなす場合のIGBT1の電流検出は、コンパ
レータ31により、電流検出用抵抗RSの電圧降下値V
Sと基準電圧VREF1とを比較することにより行わ
れ、VS>VREF1のとき、コンパレータ3の出力
がHレベルとなってドライバー2の入力に帰還する。そ
の結果、ドライバー2の出力がLレベルとなってIGB
Tをオフさせるため、IGBT1の過電流供給が遮断さ
れ、IGBT1はラッチアップ状態等に陥ることなく保
護される。
【0102】一方、タイマー5がターンオン直後の過渡
状態とみなす場合のIGBT1の電流検出は、コンパレ
ータ32により、電流検出用抵抗RSの電圧降下値VS
と基準電圧VREF2とを比較することにより行われ、
VS>VREF2のとき、コンパレータ3の出力がH
レベルとなってドライバー2の入力に帰還する。その結
果、ドライバー2の出力がLレベルとなってIGBTを
オフさせるため、IGBT1の過電流供給が遮断され、
IGBT1はラッチアップ状態になることなく保護され
る。
【0103】このように、第6の実施例のIGBTの過
電流保護回路は、ターンオン時における過渡状態期間の
電圧降下値VSと比較する基準電圧VREF2を、定常
状態期間の電圧降下値VSと比較する基準電圧VREF
1より大きく設定することにより、ターンオン時直後の
過渡期間においても、正確にIGBT1の過電流保護機
能が働く。加えて、フィルター回路等の信号応答性を悪
化させる手段と用いずに、過電流保護動作を行うため、
時間遅れなく過電流保護動作を行うことができる。
【0104】また、第6の実施例では、コンパレータ3
1及び32のディジタル出力信号をアナログスイッチ1
1により切り換えるため、コンパレータ3のアナログ入
力信号をアナログスイッチ4で切り換える第1の実施例
に比べ、アナログ信号である基準電圧VREF1及びV
REF2を直接切り換えない分、アナログ信号検出精度
は高い。
【0105】なお、第6の実施例は第1の実施例を拡張
して構成したが、同様に第6の実施例のタイマー5をコ
ントローラ7に置き換えるなどして、第2の実施例ある
いは第3の実施例を拡張して構成することもできる。
【0106】図8はこの発明の第7の実施例であるIG
BTの過電流保護回路の構成を示す回路図である。
【0107】同図に示すように、IGBT1のセンス端
子、電流検出用抵抗RS1間のノードN1がコンパレー
タ31の正入力に接続されることにより、電流検出用抵
抗RS1及びRS2による電圧降下値VS1がコンパレ
ータ31の正入力として取り込まれる。電流検出用抵抗
RS1,RS2間のノードN2がコンパレータ32の正
入力に接続されることにより、電流検出用抵抗RS2
よる電圧降下値VS2がコンパレータ31の正入力とし
て取り込まれる。そして、コンパレータ31及び32の
負入力には基準電圧VREF1が共通に付与される。
【0108】アナログスイッチ11は、コンパレータ3
1及び32,ドライバー2の入力間に介挿され、タイマ
ー5の制御信号S5を受け、制御信号S5に基づき、コ
ンパレータ31の出力あるいはコンパレータ32の出力
をドライバー2の入力に接続する。
【0109】タイマー5は入力信号INを取り込み、入
力信号INの立ち上がりエッジをトリガとして、ターン
オン直後の過渡期間とみなす過渡状態推定期間Tの間の
み、アナログスイッチ11にコンパレータ32の出力の
ドライバー2の入力への接続を指示する制御信号S5を
出力し、過渡状態推定期間T以外の期間を定常状態とみ
なし、コンパレータ31の出力のドライバー2の入力へ
の接続を指示する制御信号S5を出力する。
【0110】なお、他の構成は第4の実施例(図5参
照)と同様であるため説明は省略する。
【0111】このような構成において、タイマー5が定
常状態とみなす場合のIGBT1の電流検出は、第4の
実施例同様、コンパレータ3により、電流検出用抵抗
RS1とRS2の合成抵抗値(=RS)の電圧降下値V
S1(=VS)と基準電圧VREF1とを比較すること
により行われ、VS>VREF1のとき、コンパレータ
31の出力がHレベルとなってドライバー2の入力に帰
還する。その結果、ドライバー2の出力がLレベルとな
ってIGBTをオフさせるため、IGBT1の過電流供
給が遮断され、IGBT1はラッチアップ状態等に陥る
ことなく保護される。
【0112】一方、タイマー5が過渡状態とみなす場合
のIGBT1の電流検出は、コンパレータ32により、
電流検出用抵抗RS2の電圧降下値VS2と基準電圧V
REF1とが比較されることにより行われ、VS2>V
REF1のとき、コンパレータ32の出力がHレベルと
なってドライバー2の入力に帰還する。その結果、ドラ
イバー2の出力がLレベルとなってIGBTをオフさせ
るため、IGBT1の過電流供給が遮断され、IGBT
1はラッチアップ状態等に陥ることなく保護される。
【0113】このとき、電圧降下値VS2=(VREF
1/VREF2)・VS1であるから、電圧降下値VS
2と基準電圧VREF1との比較結果は、第1の実施例
のコンパレータ3による電圧降下値VSと基準電圧VR
EF2との比較結果と等価になる。
【0114】したがって、第7の実施例のIGBTの過
電流保護回路は、基準電圧VREF1を固定して、ター
ンオン時における過渡状態期間の電圧降下値VS2を、
定常状態期間の電圧降下値VS1より小さく設定するこ
とにより、第4の実施例同様、ターンオン時中において
も、正確にIGBT1の過電流保護機能が働く。加え
て、フィルター回路等の信号応答性を悪化させる手段と
用いずに、過電流保護動作を行うため、時間遅れなく過
電流保護動作を行うことができる。また、第7の実施例
では、コンパレータ31及び32のディジタル出力信号
をアナログスイッチ11により切り換えるため、コンパ
レータ3のアナログ入力信号をアナログスイッチ9で切
り換える第4の実施例に比べ、アナログ信号である電圧
降下値VS1及びVS2を直接切り換えない分、アナロ
グ信号検出精度は高い。
【0115】図9はこの発明の第8の実施例であるIG
BTの過電流保護回路の構成を示す回路図である。
【0116】同図に示すように、ディジタルスイッチ1
2は、コンパレータ31及び32,ドライバー2の入力
間に介挿され、タイマー5の制御信号S5を受け、制御
信号S5に基づき、コンパレータ31の出力あるいはコ
ンパレータ32の出力をドライバー2の入力に電気的に
接続する。
【0117】ディジタルスイッチ12は、ANDゲート
41,42及びORゲート43から構成され、ANDゲ
ート41はコンパレータ31の出力を一方入力とし、タ
イマー5の制御信号S5を他方入力とする。ANDゲー
ト42はコンパレータ32の出力を一方入力とし、制御
信号S5の反転信号を他方入力とする。また、ORゲー
ト43はANDゲート41及び42それぞれの出力を一
方入力及び他方入力とする。
【0118】タイマー5は入力信号INを取り込み、入
力信号INの立ち上がりエッジをトリガとして、ターン
オン直後の過渡期間とみなす過渡状態推定期間Tの間の
み、ディジタルスイッチ12にコンパレータ32の出力
のドライバー2の入力への接続を指示するLレベルの制
御信号S5を出力し、過渡状態推定期間T以外の期間を
定常状態とみなし、コンパレータ31の出力のドライバ
ー2の入力への接続を指示するHレベルの制御信号S5
を出力する。
【0119】なお、他の構成は第1の実施例と同様であ
るため説明は省略する。
【0120】このような構成において、タイマー5が定
常状態とみなす場合のIGBT1の電流検出は、コンパ
レータ31により、電流検出用抵抗RSの電圧降下値V
Sと基準電圧VREF1とを比較することにより行わ
れ、VS>VREF1のとき、コンパレータ31の出力
がHレベルとなってドライバー2の入力に帰還する。そ
の結果、ドライバー2の出力がLレベルとなってIGB
Tをオフさせるため、IGBT1の過電流供給が遮断さ
れ、IGBT1はラッチアップ状態等に陥ることなく保
護される。
【0121】一方、タイマー5がターンオン直後の過渡
状態とみなす場合のIGBT1の電流検出は、コンパレ
ータ32により、電流検出用抵抗RSの電圧降下値VS
と基準電圧VREF2とを比較することにより行われ、
VS>VREF2のとき、コンパレータ3の出力がHレ
ベルとなってドライバー2の入力に帰還する。その結
果、ドライバー2の出力がLレベルとなってIGBTを
オフさせるため、IGBT1の過電流供給が遮断され、
IGBT1はラッチアップ状態等に陥ることなく保護さ
れる。
【0122】このように、第8の実施例のIGBTの過
電流保護回路は、ターンオン時における過渡状態期間の
電圧降下値VSと比較する基準電圧VREF2を、定常
状態期間の電圧降下値VSと比較する基準電圧VREF
1より大きく設定することにより、ターンオン時直後の
過渡期間においても、正確にIGBT1の過電流保護機
能が働く。加えて、フィルター回路等の信号応答性を悪
化させる手段と用いずに、過電流保護動作を行うため、
時間遅れなく過電流保護動作を行うことができる。
【0123】また、第8の実施例では、コンパレータ3
1及び32のディジタル出力信号をディジタルスイッチ
12により切り換えるため、コンパレータ3のアナログ
入力信号をアナログスイッチ4で切り換える第1の実施
例に比べ、アナログ信号である基準電圧VREF1及び
VREF2を直接切り換えない分、アナログ信号検出精
度は高い。
【0124】加えて、コンパレータ31及び32のディ
ジタル出力信号の切り換えをディジタルスイッチ12で
行う構成のため、モノリシックICにより構成しやす
い、アナログスイッチに比べ高速動作が行える等の利点
を有する。
【0125】なお、第8の実施例は第1の実施例を拡張
して構成したが、同様に第8の実施例のタイマー5をコ
ントローラ7に置き換えるなどして、第2の実施例ある
いは第3の実施例を拡張して構成することもできる。
【0126】図10はこの発明の第9の実施例であるI
GBTの過電流保護回路の構成を示す回路図である。
【0127】同図に示すように、ディジタルスイッチ1
3は、コンパレータ31及び32,ドライバー2の入力
間に介挿され、タイマー5の制御信号S5を受け、制御
信号S5に基づき、コンパレータ31の出力あるいはコ
ンパレータ32の出力をドライバー2の入力に電気的に
接続する。
【0128】ディジタルスイッチ13は、ANDゲート
44及びORゲート45から構成され、ANDゲート4
4はコンパレータ31の出力を一方入力とし、タイマー
5の制御信号S5を他方入力とする。ORゲート45は
ANDゲート44の出力を一方入力とし、コンパレータ
32の出力を他方入力とする。
【0129】タイマー5は入力信号INを取り込み、入
力信号INの立ち上がりエッジをトリガとして、ターン
オン直後の過渡期間とみなす過渡状態推定期間Tの間の
み、ディジタルスイッチ13にコンパレータ32の出力
のドライバー2の入力への接続を指示するLレベルの制
御信号S5を出力し、過渡状態推定期間T以外を定常状
態とみなし、コンパレータ31の出力のドライバー2の
入力への接続を指示するHレベルの制御信号S5を出力
する。
【0130】なお、他の構成は第1の実施例と同様であ
るため説明は省略する。
【0131】このような構成において、タイマー5が定
常状態とみなす場合のIGBT1の電流検出は、コンパ
レータ31により、電流検出用抵抗RSの電圧降下値V
Sと基準電圧VREF1とを比較することにより行わ
れ、VS>VREF1のとき、コンパレータ31の出力
がHレベルとなってドライバー2の入力に帰還する。そ
の結果、ドライバー2の出力がLレベルとなってIGB
Tをオフさせるため、IGBT1の過電流供給が遮断さ
れ、IGBT1はラッチアップ状態等に陥ることなく保
護される。
【0132】一方、タイマー5がターンオン直後の過渡
状態とみなす場合のIGBT1の電流検出は、コンパレ
ータ32により、電流検出用抵抗RSの電圧降下値VS
と基準電圧VREF2とを比較することにより行われ、
VS>VREF2のとき、コンパレータ3の出力がHレ
ベルとなってドライバー2の入力に帰還する。その結
果、ドライバー2の出力がLレベルとなってIGBTを
オフさせるため、IGBT1の過電流供給が遮断され、
IGBT1はラッチアップ状態等に陥ることなく保護さ
れる。
【0133】このように、第9の実施例のIGBTの過
電流保護回路は、ターンオン時における過渡状態期間の
電圧降下値VSと比較する基準電圧VREF2を、定常
状態期間の電圧降下値VSと比較する基準電圧VREF
1より大きく設定することにより、ターンオン時中にお
いても、正確にIGBT1の過電流保護機能が働く。加
えて、フィルター回路等の信号応答性を悪化させる手段
と用いずに、過電流保護動作を行うため、時間遅れなく
過電流保護動作を行うことができる。
【0134】また、第9の実施例では、コンパレータ3
1及び32のディジタル出力信号をディジタルスイッチ
12により切り換えるため、コンパレータ3のアナログ
入力信号をアナログスイッチ4で切り換える第1の実施
例に比べ、アナログ信号である基準電圧VREF1及び
VREF2を直接切り換えない分、アナログ信号検出精
度は高い。
【0135】加えて、コンパレータ31及び32のディ
ジタル出力信号の切り換えをディジタルスイッチ13で
行う構成のため、モノリシックICにより構成しやす
い、アナログスイッチに比べ高速動作が行える等の利点
を有する。
【0136】なお、第9の実施例は第1の実施例を拡張
して構成したが、同様に第9の実施例のタイマー5をコ
ントローラ7に置き換えるなどして、第2の実施例ある
いは第3の実施例を拡張して構成することもできる。
【0137】なお、上記実施例では、NチャネルのIG
BTを例に挙げたが、これに限定されず、Pチャネルの
IGBT、パワーMOSFET等、電流検出用電極を内
蔵したすべてのパワーデバイスにこの発明を適用するこ
とができる。
【0138】また、第1〜第9の実施例において、IG
BT1、負荷LOAD、電流検出用抵抗RS及び電源V
cc等を除く過電流制御回路部分(図1,図3〜図10で
波線で囲んだ部分)は、モノリシックIC化が比較的容
易である。特に、図9及び図10で示した構成は、信号
切り換えスイッチをディジタルスイッチで構成している
分、モノリシックIC化に適している。
【0139】また、第4の実施例(図5参照)、第5の
実施例(図6参照)及び第7の実施例(図8参照)で
は、ターンオン直後の過渡期間とそれ以外の期間とで、
電流検出用抵抗による電圧降下値を変えることにより、
過電流状態の検出を行っている。このため、破線で囲ん
だ部分をモノリシックIC化した場合、IGBTの種類
の変更に伴い、外付けの電流検出用抵抗RS1及びRS
2の抵抗値を変えるだけで最適な条件で過電流状態を検
出することができる。つまり、モノリシックIC化して
も、容易に複数種のIGBTに対して最適な過電流保護
を行うことができる。
【0140】一方、第1〜第3、第6、第8及び第9の
実施例では、ターンオン直後の過渡期間とそれ以外の期
間とで、内部で生成する基準電圧を変えることにより、
過電流状態の検出を行っている。このため、破線で囲ん
だ部分をモノリシックIC化した場合、IGBTの種類
の変更に伴い基準電圧VREF1及びVREF2の値を
変更することはできない。つまり、モノリシックIC化
した場合、複数種のIGBTに対して最適な過電流保護
を行うことが不可能となる。
【0141】また、IGBT1の容量によっては、過電
流制御回路部分にIGBT1を含めてモノリシックIC
化に集積することも可能である。
【0142】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の
GBTの過電流保護回路において、ターンオン期間識別
手段は、IGBTをターンオンさせる方向への入力信号
の信号変化を起点としたターンオン時近傍の第1の期間
とそれ以外の第2の期間を識別してターンオン期間識別
信号を出力する。
【0143】また、検出信号出力手段は、IGBTの電
流検出用電極から得られる電流信号に基づく検出信号を
出力する。
【0144】そして、過電流状態保護手段は、第2の期
間中、第1の比較信号と検出信号とを比較し、第1の期
間中、第1の比較信号より信号レベルが大きな第2の比
較信号と検出信号とを比較して過電流状態識別信号を出
力する。
【0145】したがって、過電流状態識別手段が、IG
BTの過電流状態を識別する判断基準を、ターンオン時
近傍の第1の期間と、それ以外の第2の期間とで異なる
ものにできる。その結果、ターンオン近傍の期間に生じ
る電流信号の検出特性の変化を考慮して、IGBTが過
電流状態であるか否かを検出できるため、より正確な
GBTの過電流状態を検出することができる。
【0146】しかも、信号を遅延させる手段を用いずに
構成されるため、過電流状態の検出が遅れることはな
い。
【0147】また、請求項3記載のIGBTの過電流保
護回路におけるターンオン期間識別手段は、IGBT
制御電極より得られる制御電極信号に基づき、第1の期
間及び第2の期間を識別するため、より正確にターンオ
ン直後の過渡期間を把握することができる。
【0148】請求項8記載のIGBTの過電流保護回路
において、ターンオン期間識別手段は、IGBTをター
ンオンさせる方向への入力信号の信号変化を起点とした
ターンオン時近傍の第1の期間とそれ以外の第2の期間
を識別してターンオン期間識別信号を出力する。
【0149】また、検出信号出力手段は、IGBTの電
流検出用電極から得られる電流信号に基づく第1の検出
信号と第1の検出信号より信号レベルが小さい第2の検
出信号を出力する。
【0150】そして、過電流状態保護手段は、第2の期
間中、比較信号と第1の検出信号とを比較し、第1の期
間中、比較信号と第2の検出信号とを比較して過電流状
態識別信号を出力する。
【0151】したがって、過電流状態識別信号が、IG
BTの過電流状態を識別する判断基準を、ターンオン時
近傍の第1の期間と、それ以外の第2の期間とで異なる
ものにできる。その結果、ターンオン近傍の期間に生じ
る電流信号の検出特性の変化を考慮して、IGBTが過
電流状態であるか否かを検出できるため、より正確な
GBTの過電流状態を検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例であるIGBTの過電
流保護回路の構成を示す回路図である。
【図2】この発明の実施例の動作を示すタイミング図で
ある。
【図3】この発明の第2の実施例であるIGBTの過電
流保護回路の構成を示す回路図である。
【図4】この発明の第3の実施例であるIGBTの過電
流保護回路の構成を示す回路図である。
【図5】この発明の第4の実施例であるIGBTの過電
流保護回路の構成を示す回路図である。
【図6】この発明の第5の実施例であるIGBTの過電
流保護回路の構成を示す回路図である。
【図7】この発明の第6の実施例であるIGBTの過電
流保護回路の構成を示す回路図である。
【図8】この発明の第7の実施例であるIGBTの過電
流保護回路の構成を示す回路図である。
【図9】この発明の第8の実施例であるIGBTの過電
流保護回路の構成を示す回路図である。
【図10】この発明の第9の実施例であるIGBTの過
電流保護回路の構成を示す回路図である。
【図11】従来のIGBTの過電流保護回路の構成を示
す回路図である。
【図12】従来のIGBTの過電流保護回路の動作を示
すタイミング図である。
【図13】従来のIGBTの過電流保護回路の構成を示
す回路図である。
【符号の説明】
1 IGBT 2 ドライバー 3 コンパレータ 4 アナログスイッチ 5 タイマー 6 コンパレータ 7 コントローラ 8 電流電圧変換器 9 アナログスイッチ 10 アナログスイッチ 11 アナログスイッチ 12 ディジタルスイッチ 13 ディジタルスイッチ 31 コンパレータ 32 コンパレータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−285615(JP,A) 特開 平2−55523(JP,A) 特開 平2−23028(JP,A) 実開 昭61−184332(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03K 17/08 H03K 17/567

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自身を流れる電流量に関連した電流信号
    が検出可能な電流検出用電極を内蔵したIGBT(絶縁
    ゲート型バイポーラトランジスタ)の過電流保護回路で
    あって、 前記IGBTの駆動用の入力信号を受け、前記入力信号
    に基づく駆動信号を前記IGBTの制御電極に付与して
    前記IGBTを駆動するIGBT駆動手段と、 前記電流信号を受け、前記電流信号に基づく検出信号を
    出力する検出信号出力手段と、 前記入力信号を受け、前記IGBTをターンオンさせる
    方向への前記入力信号の信号変化を起点とした前記IG
    BTのターンオン時近傍の第1の期間とそれ以外の第2
    の期間を識別してターンオン期間識別信号を出力するタ
    ーンオン期間識別手段と、 第1の比較信号を付与する第1の比較信号付与手段と、 前記第1の比較信号より信号レベルが大きな第2の比較
    信号を付与する第2の比較信号付与手段と、 前記検出信号、前記ターンオン期間識別信号並びに前記
    第1及び第2の比較信号を取り込み、前記第2の期間
    中、前記第1の比較信号と前記検出信号とを比較して、
    前記IGBTが過電流状態か否かを識別する過電流状態
    識別信号を出力し、前記第1の期間中、前記第2の比較
    信号と前記検出信号とを比較して前記過電流状態識別信
    号を出力する過電流状態識別信号出力手段とを備え、 前記IGBT駆動手段は、前記過電流状態識別信号をさ
    らに受け、該過電流状態識別信号が過電流状態を指示す
    る時、前記IGBTをオフさせる前記駆動信号を出力す
    ることを特徴とするIGBTの過電流保護回路。
  2. 【請求項2】 前記ターンオン期間識別手段は、前記
    GBTをターンオンさせる方向への前記入力信号の信号
    変化を起点として、所定期間経過までの期間を前記第1
    の期間とし、それ以外の期間を前記第2の期間としたタ
    イマーである請求項1記載のIGBTの過電流保護回
    路。
  3. 【請求項3】 前記ターンオン期間識別手段は、前記
    GBTの制御電極より得られる制御電極信号をさらに受
    け、前記IGBTをターンオンさせる方向へ 前記入力
    信号の信号変化を起点として、前記制御電極信号が所定
    レベルに達するまでの期間を前記第1の期間とし、それ
    以外の期間を前記第2の期間とした制御手段である請求
    項1記載のIGBTの過電流保護回路。
  4. 【請求項4】 前記過電流状態識別信号出力手段は、 第1の比較端子及び第2の比較端子を有し、前記第1の
    比較端子に前記検出信号を取り込み、前記検出信号と前
    記第2の比較端子より得られる信号とを比較して前記過
    電流状態識別信号を出力する比較手段と、 前記ターンオン期間識別信号に基づき、前記第1の期間
    は前記第2の比較信号を前記第2の比較端子に付与し、
    前記第2の期間は前記第1の比較信号を前記第2の比較
    端子に付与する比較信号切り換え手段とを備える請求項
    2記載のIGBTの過電流保護回路。
  5. 【請求項5】 前記過電流状態識別信号出力手段は、 前記検出信号及び前記第1の比較信号をそれぞれ取り込
    み、両者を比較して第1の比較結果を出力する第1の比
    較手段と、 前記検出信号及び前記第2の比較信号をそれぞれ取り込
    み、両者を比較して第2の比較結果を出力する第2の比
    較手段と、 前記ターンオン期間識別信号に基づき、前記第1の期間
    は前記第2の比較結果を前記過電流状態識別信号として
    出力し、前記第2の期間は前記第1の比較結果を前記過
    電流状態識別信号として出力する比較結果切り換え手段
    とを備える請求項2記載のIGBTの過電流保護回路。
  6. 【請求項6】 前記比較結果切り換え手段は、ディジタ
    ル回路で構成される請求項5記載のIGBTの過電流保
    護回路。
  7. 【請求項7】 請求項6記載のIGBTの過電流保護回
    路を、前記検出信号出力手段を除き、モノリシック集積
    化した半導体集積回路装置。
  8. 【請求項8】 自身を流れる電流量に関連した電流信号
    が検出可能な電流検出用電極を内蔵したIGBT(絶縁
    ゲート型バイポーラトランジスタ)の過電流保護回路で
    あって、 前記IGBTの駆動用の入力信号を受け、前記入力信号
    に基づく駆動信号を前記IGBTの制御電極に付与して
    前記IGBTを駆動するIGBT駆動手段と、 前記電流信号を受け、前記電流信号に基づき、第1の検
    出信号と、前記第1の検出信号より信号レベルが小さい
    第2の検出信号とが出力可能な検出信号出力手段と、 前記入力信号を受け、前記IGBTをターンオンさせる
    方向への前記入力信号の信号変化を起点とした前記IG
    BTのターンオン時近傍の第1の期間とそれ以外の第2
    の期間を識別してターンオン期間識別信号を出力するタ
    ーンオン期間識別手段と、 比較信号を付与する比較信号付与手段と、 前記第1及び第2の検出信号、前記ターンオン期間識別
    信号並びに前記比較信号を取り込み、前記第2の期間
    中、前記比較信号と前記第1の検出信号とを比較して、
    前記IGBTが過電流状態か否かを識別する過電流状態
    識別信号を出力し、前記第1の期間中、前記比較信号と
    前記第2の検出信号とを比較して前記過電流状態識別信
    号を出力する過電流状態識別信号出力手段とを備え、 前記IGBT駆動手段は、前記過電流状態識別信号をさ
    らに受け、該過電流状態識別信号が過電流状態を指示す
    る時、前記IGBTをオフさせる前記駆動信号を出力す
    ることを特徴とするIGBTの過電流保護回路。
  9. 【請求項9】 前記検出信号出力手段は、第1の抵抗成
    分と前記第1の抵抗成分より小さい第2の抵抗成分とか
    ら構成され、前記第1の抵抗成分を流れる前記電流信号
    の電圧降下値を前記第1の検出信号とし、前記第2の抵
    抗成分を流れる前記電流信号の電圧降下値を前記第2の
    検出信号とする請求項8記載のIGBTの過電流保護回
    路。
  10. 【請求項10】 前記過電流状態識別信号出力手段は、 第1の比較端子及び第2の比較端子を有し、前記第2の
    比較端子に前記比較信号を取り込み、前記第1の比較端
    子より得られる信号と前記比較信号とを比較して前記過
    電流状態識別信号を出力する比較手段と、 前記ターンオン期間識別信号に基づき、前記第1の期間
    は前記第2の検出信号を前記第1の比較端子に付与し、
    前記第2の期間は前記第1の比較信号を前記第1の比較
    端子に付与する比較信号切り換え手段とを備える請求項
    9記載のIGBTの過電流保護回路。
  11. 【請求項11】 前記過電流状態識別信号出力手段は、 前記第1の検出信号及び前記比較信号をそれぞれ取り込
    み、両者を比較して第1の比較結果を出力する第1の比
    較手段と、 前記第2の検出信号及び前記比較信号をそれぞれ取り込
    み、両者を比較して第2の比較結果を出力する第2の比
    較手段と、 前記ターンオン期間識別信号に基づき、前記第1の期間
    は前記第2の比較結果を前記過電流状態識別信号として
    出力し、前記第2の期間は前記第1の比較結果を前記過
    電流状態識別信号として出力する比較結果切り換え手段
    とを備える請求項9記載のIGBTの過電流保護回路。
  12. 【請求項12】 請求項11記載のIGBTの過電流保
    護回路を、前記検出信号出力手段を除き、モノリシック
    集積化した半導体集積回路装置。
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