JP2002208847A - 電力用半導体素子のゲート駆動回路 - Google Patents

電力用半導体素子のゲート駆動回路

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JP2002208847A JP2001004976A JP2001004976A JP2002208847A JP 2002208847 A JP2002208847 A JP 2002208847A JP 2001004976 A JP2001004976 A JP 2001004976A JP 2001004976 A JP2001004976 A JP 2001004976A JP 2002208847 A JP2002208847 A JP 2002208847A
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power semiconductor
gate
semiconductor device
voltage
circuit
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Akitake Takizawa
聡毅 滝沢
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Fuji Electric Co Ltd
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Fuji Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電力変換装置を構成するスイッチ素子のター
ンオン時において、コレクタ・エミッタ間電圧VCEを検
出しないマスク時間の短縮化を図る。 【解決手段】 制御回路7より例えばIGBTのオン指
令信号S1が入力されてから、遅延回路10による設定
時間経過後にスイッチSW2を閉じてオン用抵抗R2を
R1と並列に挿入するようにしてその値を低減すること
により、コレクタ・エミッタ間電圧VCEが過渡状態から
定常状態になるまでの時間を短縮する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、絶縁ゲートバイ
ポーラトランジスタ(IGBTとも略記する)等の電力
用半導体素子を駆動するゲート駆動回路に関する。
【0002】
【従来の技術】図5にIGBTを用いたインバータの主
回路例を示す。同図において、1は直流電源回路(交流
入力のインバータの場合は整流器+電解コンデンサとな
る)、2は直流を交流に変換するIGBTおよびダイオ
ードからなるインバータ回路、3a,3bはIGBTの
ゲート駆動回路(各IGBT対応に設けられ、ここでは
そのうちの2つだけを代表的に示す)、4はIGBTが
ターンオフする際のサージ電圧からIGBTを保護する
スナバコンデンサ、5はモータ等の負荷をそれぞれ示
す。
【0003】図6に図5で用いられるゲート駆動回路の
具体例を示す。6はゲート駆動回路用電源、SW1,S
W3はIGBTをターンオンまたはターンオフさせるた
めのスイッチ素子、R1,R3はターンオンまたはター
ンオフ用のゲート抵抗、7は制御部である。また、8は
IGBTのコレクタ電流(IC)を検出すべく、IGB
Tオン時のコレクタ・エミッタ間電圧VCEを検出するダ
イオードで、電流源回路9により電流を流したときの、
点Pの電位を測定することで、間接的にVCEを検出す
る。この回路によりIGBTのコレクタ電流値ICが検
出可能となるので、この検出値に応じてゲート駆動回路
の内部定数を変えたり、保護動作として過電流を検出し
た際のゲート遮断などが可能となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図7にIGBTのター
ンオン波形例を示す。すなわち、IGBTは通常オン指
令が入力してから過渡状態を経て、定常状態に至るまで
に数μs程度掛かる。そのため、図6のようなVCEを検
出して電流を測定するものでは、ターンオン後定常状態
に至るまでの数μs期間は、VCEの検出値ではコレクタ
電流値を正確に検出できないことになる。そのため、通
常はターンオン後、VCEが定常状態となるまでの数μs
間は、VCE検出を行なわない期間(マスク期間)として
いる。
【0005】このため、図8に示すようになんらかの原
因により負荷側が短絡していた場合、同図に点線で示す
経路でターンオン直後から下記(1)式に示す大電流
(短絡電流)Isが流れる状態となるにも関わらず、大
電流であることが検出できないため、マスク期間が経過
するまで保護動作ができないことになる。そのため、図
5のスナバコンデンサ4の容量決定に当たっては、
(1)式に従いマスク期間に短絡電流が流れ、その後遮
断する場合を想定して決定している。 Is=Ed/L・t …(1) ここに、Edは直流電圧、Lは短絡電流経路のインダク
タンス、tはマスク時間を示す。したがって、この発明
の課題は、マスク期間を短縮化することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るため、請求項1の発明では、電力変換装置を構成する
電力用半導体素子をオン,オフ用ゲート抵抗を介してオ
ン,オフ駆動するとともに、前記素子に流れる電流を検
出するために前記素子に掛かる電圧を検出する機能を備
えた電力用半導体素子のゲート駆動回路において、前記
素子に対するオン指令を一定時間だけ遅延させる遅延回
路を設け、この遅延回路出力により前記オン用ゲート抵
抗値を低減することにより、前記素子に掛かる電圧が定
常状態になるまでの時間を短縮することを特徴とする。
【0007】請求項2の発明では、電力変換装置を構成
する電力用半導体素子をオン,オフ用ゲート抵抗を介し
てオン,オフ駆動するとともに、前記素子に流れる電流
を検出するために前記素子に掛かる電圧を検出する機能
を備えた電力用半導体素子のゲート駆動回路において、
前記素子のゲート電圧が所定の電圧になったことを検出
する比較回路を設け、オン指令が与えられ後に出力され
る前記比較回路出力にて前記オン用ゲート抵抗値を低減
することにより、前記素子に掛かる電圧が定常状態にな
るまでの時間を短縮することを特徴とする。
【0008】すなわち、この発明はターンオン用のゲー
ト抵抗値が小さいほど、IGBTターンオン時における
IGBTのコレクタ・エミッタ間電圧が、過渡状態から
定常状態になるまでの時間が短いことに着目してなされ
たものと言える。この発明により、IGBTターンオン
後、短時間でIGBTのコレクタ・エミッタ間電圧が定
常状態となるため、マスク期間も短縮化される。
【0009】
【発明の実施の形態】図1はこの発明の第1の実施の形
態を示す回路図である。同図からも明らかなように、図
6の従来例に対し信号遅延回路(delay)10、ス
イッチ素子SW2およびターンオン用ゲート抵抗R2等
を付加して構成される。回路10はオン指令信号S1を
設定時間t0だけ遅延させるものとすると、スイッチ素
子SW2はON指令信号S1が出されてからt0経過し
た後にオンとなり、これにより抵抗R1と抵抗R2が並
列になって抵抗値が低下する結果、IGBTのVCE電圧
が定常状態になる時間が短縮されることになる。このと
きのタイムチャートを図2に示す。図7に対して短時間
でIGBTの電圧VCEが定常状態になることが分かる。
【0010】図3はこの発明の第2の実施の形態を示す
回路図である。これは図6の従来例に対し、比較回路1
1、リファランス(基準)電圧12、スイッチ素子SW
2およびターンオン用ゲート抵抗R2などを付加して構
成される。ゲート電圧Vgがリファランス(基準)電圧
12以上になったとき、SW2がオンとなる。つまり、
ON指令信号S1が出された後のゲート電圧Vgが電圧
Vref以上になったとき、抵抗R1と抵抗R2が並列
になって抵抗値が低下する結果、IGBTのVCE電圧が
定常状態になる時間が短縮されることになる。このとき
のタイムチャートを図4に示す。図7に対して短時間で
IGBTの電圧VCEが定常状態になることが分かる。
【0011】
【発明の効果】この発明によれば、ターンオン時におい
て電圧VCEの検出を行なわないマスク時間を短縮できる
ので、負荷短絡時の際も短時間で検出可能となり、その
結果、小さい短絡電流値で遮断することができる。これ
により、スナバコンデンサの容量の低減や信頼性の向上
が可能となる。請求項1の発明と請求項2の発明との違
いは、以下の通りである。請求項1の発明では、回路上
でdelay時間を任意に設定できるため、SW2をオ
ンさせるタイミングの設計自由度が大きくできるメリッ
トがある一方、delay回路は通常アナログ回路で構
成されるため、使用素子の特性バラツキや温度特性があ
るため、正確な時刻でSW2をオンさせるのは難しい。
請求項2の発明では、ゲート電圧Vgの値によってSW
2をオンさせるため、ほぼ正確なタイミングが実現でき
るが、SW2をオンさせるタイミングの自由度は少な
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態を示す回路図であ
る。
【図2】図1の動作説明図である。
【図3】この発明の第2の実施の形態を示す回路図であ
る。
【図4】図3の動作説明図である。
【図5】インバータの従来例を示す回路図である。
【図6】ゲート駆動回路の従来例を示す構成図である。
【図7】IGBTのターンオン波形説明図である。
【図8】短絡経路説明図である。
【符号の説明】
1…直流電源回路、2…インバータ、3a,3b…ゲー
ト駆動回路、4…スナバコンデンサ、5…モータ(負
荷)、6…ゲート駆動回路用電源、7…制御回路、8…
ダイオード、9…定電流源、10…遅延回路(dela
y)、11…比較回路、12…基準(リファランス)電
圧、R1〜R3…抵抗、SW1〜SW3…スイッチ、S
1…オン指令信号、S2…オフ指令信号。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電力変換装置を構成する電力用半導体素
    子をオン,オフ用ゲート抵抗を介してオン,オフ駆動す
    るとともに、前記素子に流れる電流を検出するために前
    記素子に掛かる電圧を検出する機能を備えた電力用半導
    体素子のゲート駆動回路において、 前記素子に対するオン指令を一定時間だけ遅延させる遅
    延回路を設け、この遅延回路出力により前記オン用ゲー
    ト抵抗値を低減することにより、前記素子に掛かる電圧
    が定常状態になるまでの時間を短縮することを特徴とす
    る電力用半導体素子のゲート駆動回路。
  2. 【請求項2】 電力変換装置を構成する電力用半導体素
    子をオン,オフ用ゲート抵抗を介してオン,オフ駆動す
    るとともに、前記素子に流れる電流を検出するために前
    記素子に掛かる電圧を検出する機能を備えた電力用半導
    体素子のゲート駆動回路において、 前記素子のゲート電圧が所定の電圧になったことを検出
    する比較回路を設け、オン指令が与えられ後に出力され
    る前記比較回路出力にて前記オン用ゲート抵抗値を低減
    することにより、前記素子に掛かる電圧が定常状態にな
    るまでの時間を短縮することを特徴とする電力用半導体
    素子のゲート駆動回路。
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