JP3767445B2 - 過電流保護機能を有する電源供給装置、負荷駆動装置および車両用電源供給装置 - Google Patents

過電流保護機能を有する電源供給装置、負荷駆動装置および車両用電源供給装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、過電流保護機能を有する電源供給装置に関し、例えば自動車用において負荷を駆動する負荷駆動装置として用いることができる。
【0002】
【従来の技術】
従来、負荷に過電流が流れたときに負荷を駆動する半導体素子を保護する装置が種々提案されている。例えば、特開平10−145205号公報には、過電流の検出を負荷駆動用の半導体素子の温度上昇で検出し、半導体素子が破壊に至る前に負荷駆動を停止させ、半導体素子自身を保護するものが記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のものでは、負荷駆動用の半導体素子を破壊から保護することはできても、半導体素子の温度が所定の温度まで上昇し続ける間、過電流がワイヤを介して負荷に流れ続けることになり、ワイヤを保護することができないという問題がある。
【0004】
本発明は上記問題に鑑みたもので、過電流が流れたときのワイヤの保護を図ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は特許請求の範囲の各請求項に記載した技術的手段を採用する。
【0006】
すなわち、請求項1〜10に記載の過電流保護機能を有する電源供給装置は、電源が供給される側にワイヤを介して電流を流す半導体素子(10)と、前記ワイヤに流れる電流を検出する電流検出手段(13)と、この電流検出手段によって検出された電流が過電流制限闘値を超えないように前記半導体素子を制御して前記ワイヤに流れる電流を制限し、前記過電流制限闘値の電流として流す電流制限手段(14)とを備え、前記過電流制限闘値は、前記ワイヤに流れる電流によって前記ワイヤが焼損する電流値の時間変化特性を示すワイヤ焼損特性に応じ前記電流値以下の値に設定されていることを特徴としている。
【0007】
この発明によれば、ワイヤを介して流れる電流が過電流制限闘値を超えないようにその電流を制限し、過電流制限闘値の電流として流すようにしているので、過電流が流れたときのワイヤの保護を図ることができる。また、負荷とワイヤの間に配置されているワイヤ保護用ヒューズを無くした構成とすることができる。
【0008】
この場合、請求項2に記載した発明のように、前記電流制限手段によって電流制限が行われている時間が第1の所定時間(T1)に達すると前記半導体素子の作動を停止させる出力遮断手段(16〜19、22〜26)を備えれば、ワイヤの焼損の拡大を防止することができる。
【0009】
また、請求項11に記載の負荷駆動装置は、負荷(200)にワイヤを介して負荷電流を供給する半導体素子(10)を備えた負荷駆動装置であって、前記負荷電流を検出する電流検出手段(13)と、この電流検出手段によって検出された電流が過電流制限闘値を超えたときに前記半導体素子を制御して前記負荷電流を前記過電流制限闘値以下に制限する電流制限手段(14)と、を備え、前記過電流制限闘値は、前記負荷電流によって前記ワイヤが焼損する電流値の時間変化特性を示すワイヤ焼損特性に応じ、前記電流値以下の値に設定されており、さらに前記電流制限手段によって電流制限が行われていることを検出して電流制限検出信号を出力する電流制限検出手段(16)と、前記電流制限検出信号が出力されてからの時間を計測し、計測した時間が第1の所定時間(T1)に達すると、前記半導体素子の作動を停止させる手段(17〜19、22、23)とを備え、この手段は、前記ワイヤの間欠ショートによって前記電流制限検出信号が前記第1の所定時間より短い第2の所定時間(T3)内に間欠的に発生したときにも前記時間の計測を継続するようになっていることを特徴としている。
【0010】
この発明によれば、過電流が流れたときのワイヤの保護を図ることができ、間欠ショート時にも半導体素子(10)の作動を停止させてワイヤの焼損の拡大を防止することができる。
【0011】
請求項12に記載の負荷駆動装置は、負荷(200)にワイヤを介して負荷電流を供給する半導体素子を備えた負荷駆動装置であって、前記負荷電流を検出する電流検出手段(13)と、この電流検出手段によって検出された電流が過電流制限闘値を超えたときに前記半導体素子を制御して前記負荷電流を前記過電流制限闘値以下に制限する電流制限手段(14)と、を備え、前記過電流制限闘値は、前記負荷電流によって前記ワイヤが焼損する電流値の時間変化特性を示すワイヤ焼損特性に応じ、前記電流値以下の値に設定されており、さらに前記電流制限手段によって電流制限が行われていることを検出して電流制限検出信号を出力する電流制限検出手段(14)と、この電流制限検出手段から出力された電流検出信号をラッチして出力する第1のラッチ手段(22)と、前記電流制限検出手段から前記電流検出信号が出力されなくなった時間を計測し、前記ワイヤの間欠ショートに対応して設定された間欠ショートの周期より長い時間に設定された第1の所定時間(T3)が経過すると、前記第1のラッチ手段のラッチを解除する第1のタイマ手段(23)と、前記第1のラッチ手段が前記電流検出信号を出力している時間を計測し、計測した時間が前記第1の所定時間より長い第2の所定時間(T2)に達したときに出力遮断信号を出力する第2のタイマ手段(17)と、前記第2のタイマ手段からの出力遮断信号をラッチして出力する第2のラッチ手段(18)と、この第2のラッチ手段の出力によって前記半導体素子の作動を停止させる手段(19)と、を備えたことを特徴としている。
【0012】
この発明によれば、過電流が流れたときのワイヤの保護を図ることができ、間欠ショート時にも半導体素子の作動を確実に停止させてワイヤの焼損の拡大を防止することができる。
【0013】
請求項13に記載の負荷駆動装置は、半導体素子(10)をパルス幅変調制御して負荷(200)にワイヤを介して負荷電流を供給する負荷駆動装置であって、前記負荷電流を検出する電流検出手段(13)と、この電流検出手段によって検出された電流が過電流制限闘値を超えたときに前記半導体素子を制御して前記負荷電流を前記過電流制限闘値以下に制限する電流制限手段(14)と、を備え、前記過電流制限闘値は、前記負荷電流によって前記ワイヤが焼損する電流値の時間変化特性を示すワイヤ焼損特性に応じ、前記電流値以下の値に設定されており、さらに前記電流制限手段によって電流制限が行われていることを検出して電流制限検出信号を出力する電流制限検出手段(16)と、前記電流制限検出信号が出力されてからの時間を計測し、計測した時間が第1の所定時間(T1)に達すると、前記半導体素子の作動を停止させる手段(17〜19、22、23)とを備え、この手段は、前記第1の所定時間より短く前記パルス幅変調の周期より長い第2の所定時間(T3)内に周期的に発生したときにも前記時間の計測を継続するようになっていることを特徴としている。
【0014】
この発明によれば、過電流が流れたときのワイヤの保護を図ることができ、パルス幅変調によって半導体素子を制御する場合のショート時にも半導体素子の作動を確実に停止させてワイヤの焼損の拡大を防止することができる。
【0015】
請求項14に記載の負荷駆動装置では、半導体素子(10)をパルス幅変調制御して負荷(200)にワイヤを介して負荷電流を供給する負荷駆動装置であって、前記負荷電流を検出する電流検出手段(13)と、この電流検出手段によって検出された電流が過電流制限闘値を超えたときに前記半導体素子を制御して前記負荷電流を前記過電流制限闘値以下に制限する電流制限手段(14)と、を備え、前記過電流制限闘値は、前記負荷電流によって前記ワイヤが焼損する電流値の時間変化特性を示すワイヤ焼損特性に応じ、前記電流値以下の値に設定されており、さらに前記電流制限手段によって電流制限が行われていることを検出して電流制限検出信号を出力する電流制限検出手段(16)と、この電流制限検出手段から出力された電流検出信号をラッチして出力する第1のラッチ手段(22)と、前記電流制限検出手段から前記電流検出信号が出力されなくなった時間を計測し、前記パルス幅変調の周期より長い時間に設定された第1の所定時間(T3)が経過すると、前記第1のラッチ手段のラッチを解除する第1のタイマ手段(23)と、前記第1のラッチ手段が前記電流検出信号を出力している時間を計測し、計測した時間が前記第1の所定時間より長い第2の所定時間(T1)に達したときに出力遮断信号を出力する第2のタイマ手段(17)と、前記第2のタイマ手段からの出力遮断信号をラッチして出力する第2のラッチ手段(18)と、この第2のラッチ手段の出力によって前記半導体素子の作動を停止させる手段(19)と、を備えたことを特徴としている。
【0016】
この発明によれば、過電流が流れたときのワイヤの保護を図ることができ、パルス幅変調によって半導体素子を制御する場合のショート時にも半導体素子の作動を確実に停止させてワイヤの焼損の拡大を防止することができる。
【0017】
請求項15に記載の負荷駆動装置は、負荷(200)にワイヤを介して負荷電流を供給する半導体素子を備えた負荷駆動装置であって、前記負荷電流を検出する電流検出手段(13)と、この電流検出手段によって検出された電流が過電流制限闘値を超えたときに前記半導体素子を制御して前記負荷電流を前記過電流制限闘値以下に制限する電流制限手段(14)と、を備え、前記過電流制限闘値は、前記負荷電流によって前記ワイヤが焼損する電流値の時間変化特性を示すワイヤ焼損特性に応じ、前記電流値以下の値に設定されており、さらに前記電流制限手段によって電流制限が行われていることを検出して電流制限検出信号を出力する電流制限検出手段(16)と、前記電流制限検出信号が出力されている時間を計測し計測した時間が所定時間(T1)に達すると出力遮断信号を出力するタイマ手段(17)と、前記電流制限検出手段から出力される電流制限検出信号の発生回数をカウントしカウントした発生回数が所定期間内に所定回数を超えたときに出力遮断信号を出力する間欠ショート検出手段(24、25)と、前記タイマ手段および前記間欠ショート検出手段のいずれかから前記出力遮断信号が出力されると、前記半導体素子の作動を停止させる手段(18、19、26)と、を備えたことを特徴としている。
【0018】
この発明によれば、過電流が流れたときのワイヤの保護を図ることができ、間欠ショート時にも半導体素子の作動を確実に停止させてワイヤの焼損の拡大を防止することができる。
【0019】
請求項16に記載の車両用電源供給装置は、請求項1ないし10のいずれか1つに記載の過電流保護機能を有する電源供給装置を、車両のバッテリと負荷駆動装置の間に配置し、負荷駆動装置に至るワイヤを過電流から保護するようにしたことを特徴としている。
【0020】
この発明によれば、従来必要であったヒュージブルリンクを無くした構成とすることができる。
【0021】
なお、上記各手段および特許請求の範囲における括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
【0022】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
本発明に係る電源供給装置として自動車用の負荷駆動装置100に適用した場合の構成を図1に示す。
【0023】
負荷駆動装置100は、バッテリ1に接続され、負荷(例えば、ランプ、モータ、ヒータ等の抵抗体、ソレノイイドなど)200にワイヤを介して負荷電流を供給し、負荷を駆動するもので、負荷に負荷電流を供給するスイッチング素子としての半導体素子10と、負荷を駆動するためのスイッチ、センサ等からの信号を入力する入力回路11と、この入力回路11からの信号により半導体素子10をオン/オフ駆動するドライバ回路12とを備えている。半導体素子10としては、パワーMOSFET、IGBT、バイポーラトランジスタなど動作特性に能動領域を持つ半導体素子10が用いられる。
【0024】
さらに、この負荷駆動装置100は、半導体素子10に流れる負荷電流(すなわちワイヤに流れる電流)を検出するカレントミラー回路13と、このカレントミラー回路13にて検出した負荷電流により負荷電流が過電流制限闘値を超えたことを検出して半導体素子10に流れる電流を制限する電流制限回路14と、闘値を設定する闘値設定回路15と、電流制限を行っていることを検出する電流制限検出回路16と、電流制限を行っている時間を計測するタイマ回路17と、計測した時間が所定時間T1に達したときのタイマ回路17の出力を保持するラッチ回路18と、ラッチ回路18からの出力により半導体素子10の作動を停止させる出力遮断スイッチ19と、負荷の起動時から所定時間T2経過後に遅延信号を出力して闘値設定回路15が設定する闘値を切り替えさせる遅延回路20と、負荷駆動開始時にラッチ回路18とタイマ回路17をパワーオンリセットするパワーオンリセット回路21とを備えている。
【0025】
上記した構成において、負荷駆動を行うための信号が入力回路11に入力されると、ドライバ回路12は半導体素子10をオン駆動し、負荷にワイヤを介して負荷電流を供給する。また、パワーオンリセット回路21は、ラッチ回路18とタイマ回路17をパワーオンリセットする。
【0026】
半導体素子10に負荷電流が流れると、カレントミラー回路13には、その負荷電流に比例した電流(例えば負荷電流の1/2000の電流)が流れる。そして、負荷電流に比例した電圧が、電流制限回路14を構成するコンパレータ14aの反転入力端子に入力される。また、コンパレータ14aの非反転入力端子には、過電流を検出するための闘値に応じた闘値電圧が入力されている。
【0027】
負荷電流が過電流制限闘値を超えない間は、負荷電流に比例した電圧が闘値電圧より低いため、コンパレータ14aの出力はハイレベルになっており、半導体素子10の駆動がそのまま継続される。
【0028】
しかし、負荷あるいはワイヤのデッドショートなどにより半導体素子10に過電流が流れると、負荷電流に比例した電圧が闘値電圧を超えることになり、コンパレータ14aは半導体素子10の駆動電流を低下させる。半導体素子10の駆動電流が低下すると、負荷電流が低下し、負荷電流に応じた電圧が闘値電圧より低くなるため、コンパレータ14aは半導体素子10の駆動電流を増加させる。このようなフィードバック作動を繰り返すことにより、負荷電流は過電流制限闘値に制限される。
【0029】
ここで、過電流を検出して電流制限するための過電流制限闘値は、次のようにして設定されている。負荷電流は、起動時からの経過時間により図2に示すように変化し、起動時から所定時間T2の間は突入電流で、その後、徐々に低下して定常の電流となる。また、使用するワイヤのワイヤ焼損特性(ワイヤに流れる電流によってワイヤが焼損する電流値の時間に対する変化特性)は、起動時は大きくその後時間とともに低下していく。ワイヤが焼損する電流値は、ワイヤの線径等により、使用するワイヤによって決まる。そして、過電流制限闘値は、ワイヤ焼損特性に応じワイヤが焼損する電流値以下(但し、定常の負荷電流値より大きい)の値に設定される。この実施形態では、起動時から所定時間T2の間は、突入電流で誤作動しないように第1の闘値が設定され、所定時間T2経過後に第1の闘値より小さい第2の闘値が設定される。なお、過電流制限闘値は、負荷、ワイヤの線径、使用環境などに応じて適当な値に設定される。
【0030】
このようにして設定された過電流制限闘値に基づき、闘値設定回路15は、起動時から所定時間T2の間は、第1の闘値に相当する電圧の第1の闘値電圧を出力し、起動時から所定時間T2が経過して遅延回路20から遅延信号が出力されると、第2の闘値に相当する電圧の第2の闘値電圧を出力するように構成されている。具体的には、図1に示すように、闘値設定回路15は、抵抗15a、15b、15cおよびトランジスタ15dで構成され、遅延回路20から遅延信号が出力されないときはトランジスタ15dがオフして、抵抗15a、15bにより第1の闘値電圧を出力し、起動時から所定時間T2が経過して遅延回路20から遅延信号が出力されると、トランジスタ15dがオンして抵抗15a、15b、15cにより第2の闘値電圧を出力する。なお、遅延回路20は、抵抗20a、20b、20cとコンデンサ20dで構成されており、起動時から所定時間T2経過後に遅延信号(タイマ信号)を出力する。
【0031】
また、電流制限が行われると、電流制限検出回路16から電流制限検出信号が出力される。この電流制限検出回路16は、半導体素子10のソース−ドレイン間電圧を監視するコンパレータ16aを有しており、このコンパレータ16aは、電流制限が行われて半導体素子10のソース−ドレイン間電圧が高くなると、電流制限を行っていることを示す電流制限検出信号を出力する。
【0032】
タイマ回路17は、コンパレータ16aから電流制限検出信号が出力されないときにリセットされ、コンパレータ16aから電流制限検出信号が出力されるとその時間を計測し、計測した時間が所定時間T1に達すると出力遮断信号を出力する。
【0033】
ラッチ回路18は、タイマ回路17から出力された出力遮断信号を保持し、出力遮断スイッチ19は、保持された出力遮断信号により半導体素子10の作動を停止させる。この出力遮断スイッチ19は、例えばトランジスタ等のスイッチング素子で構成され、ドライバ回路12から半導体素子10への出力を遮断する。
【0034】
上記した構成によれば、負荷の起動時から所定時間T2の間は、負荷電流と第1の闘値が比較され、負荷電流が第1の闘値を超えると、電流制限回路14の作動により、負荷電流が第1の闘値に制限される。この場合、第1の闘値を適度な値とし、任意の電流値で負荷に発生する突入電流を制限すれば、負荷自体の突入電流による劣化を低減することができる。
【0035】
また、起動時から所定時間T2経過した後は、負荷電流と第2の闘値が比較され、負荷電流が第2の闘値を超えると、電流制限回路14の作動により、負荷電流が第2の闘値に制限される。第1、第2の闘値は、負荷電流特性とワイヤ焼損特性との間に設定されているため、過電流検出時に負荷電流を第1の闘値あるいは第2の闘値に制限することにより、ワイヤの焼損を防止することができる。なお、起動時から所定時間T2の間は定常状態の闘値より高い第1の闘値としているため、突入電流により誤って電流制限を行うことはない。
【0036】
また、電流制限を行っている時間が所定時間T1を超えると、半導体素子10の作動を停止するため、デッドショート時に負荷を適切に保護することができる。
【0037】
図3(a)に、起動時からデッドショートしている場合の動作波形を示す。負荷電流が第1の闘値を超えると負荷電流が第1の闘値に制限され、電流制限を行っている時間が所定時間T1に達すると負荷電流の供給が停止される。また、図3(b)に、負荷駆動中にデッドショートが発生した場合の動作波形を示す。負荷電流が第2の闘値を超えると負荷電流を第2の闘値に制限され、電流制限を行っている時間が所定時間T1に達すると負荷電流の供給が停止される。
(第2実施形態)
図4に、本発明の第2実施形態に係る自動車用の負荷駆動装置100の構成を示す。
【0038】
ワイヤのショートとしては、上記したデッドショート以外に、ワイヤの絶縁被覆が焼損し、車両ボデー等に振動接触したような場合に発生する間欠ショート(レアショート)がある。この間欠ショート時には、負荷電流が間欠的に過電流制限闘値を越えるため、電流制限検出回路16から間欠的に電流制限検出信号が出力される。このため、第1実施形態のように、タイマ回路17で電流制限検出信号が出力されている時間を計測すると、電流制限検出信号が所定時間T1より短い周期で出力された場合、タイマ回路17が所定時間T1を計測することができず、半導体素子10の作動を停止させることができなくなる。
【0039】
この実施形態では、間欠ショートが発生した場合でも、半導体素子10の作動を確実に停止させることができるようにするため、第1実施形態の構成に、第2のラッチ回路22と第2のタイマ回路23を加えた構成となっている。
【0040】
第2のラッチ回路22は、電流制限検出回路16から出力される電流制限検出信号をラッチする。また、第2のタイマ回路23は、電流制限検出回路16から出力される電流制限検出信号によってリセットされ、電流制限検出信号が出力されない時間が所定時間T3に達すると、第2のラッチ回路22をリセットする。
【0041】
ここで、上記した所定時間T3は、タイマ回路17が計測する所定時間T1より短く、またワイヤの間欠ショートに対応して設定された間欠ショートの周期より長い時間に設定されている。従って、図5に示すように、間欠ショート時に負荷電流が過電流制限闘値を間欠的に越え、電流制限検出回路16から電流制限検出信号が所定時間T3より短い間隔で繰り返し出力された場合、第2のラッチ回路22は電流制限検出信号を保持し、第2のタイマ回路23は所定時間T3を計測する前に次の電流制限検出信号によってリセットされるため、第2のラッチ回路22はリセットされない。第2のラッチ回路22が、タイマ回路17で計測する所定時間T1以上電流制限検出信号を保持すると、第1実施形態と同様、半導体素子10の作動を停止させる。
【0042】
しかし、間欠ショートが所定時間T3以上繰り返されない場合は、第2のタイマ回路23がラッチ回路22にリセット信号を出力するため、タイマ回路17への電流制限検出信号の出力が停止される。このとき、タイマ回路17が所定時間T1を計測していないと、半導体素子10の作動を停止させない。すなわち、間欠ショートが一時的であって、それが所定時間T1以上繰り返さない場合は、半導体素子10の作動を停止させない。
【0043】
このように、この実施形態によれば、間欠ショートが発生した場合でも誤作動なく、確実にワイヤをショートから保護することができる。
【0044】
また、この第2実施形態の構成によれば、半導体素子10をパルス幅変調(PWM)制御して負荷を駆動する場合に、間欠ショートの場合と同様、半導体素子10の作動を確実に停止させることができる。
【0045】
このPWM制御においては、入力回路11にPWM制御用の信号が入力され、半導体素子10がPWM制御されて負荷200を駆動する。このため、負荷電流が過電流制限闘値を越えると、電流制限検出信号が周期的に出力されることになる。この場合、上記した所定時間T3を、タイマ回路17が計測する所定時間T1より短く、またPWM制御の周期より長い時間に設定しておくことにより、図6に示すように、PWM制御時に負荷電流が過電流制限闘値を周期的に越えて電流制限検出回路16から周期的に電流制限検出信号が出力されても、間欠ショートの場合と同様、半導体素子10の作動を確実に停止させることができる。なお、このPWM制御において間欠ショートが発生した場合にも、間欠ショートが所定時間T3以上繰り返してタイマ回路17が所定時間T1を計測すれば、半導体素子10の作動を停止させることができる。
【0046】
このように、図4に示す構成とすることによって、間欠ショートが発生した場合、あるいはPWM制御時に負荷ショートが発生した場合のいずれの場合も、誤作動なく、確実にワイヤをショートから保護することができる。
【0047】
なお、この実施形態において、パワーオンリセット回路21は、ラッチ回路18、タイマ回路17、第2のラッチ回路22および第2のタイマ回路23をパワーオンリセットする。但し、半導体素子10をPWMする場合には、入力回路11にPWM制御用の信号が入力されるため、パワーオンリセット回路21は、入力回路11から出力される信号の立ち上がりを最初に検出したときにパワーオンリセット信号を出力し、その後、入力回路11から周期的に信号が出力される場合には、パワーオンリセット信号を出力しないように構成されている。
(第3実施形態)
この実施形態では、上記した第1実施形態に対し、1ショットマルチバイブレータ24とカウンタ回路25とオア回路26を追加した構成となっている。この構成によれば、1ショットマルチバイブレータ24からパルスが発生する所定の時間の間、カウンタ回路25で、電流制限検出回路16から出力される電流制限検出信号の発生回数をカウントする。そのカウント値が所定回数に達すると、カウンタ回路から出力遮断信号がオア回路26を介してラッチ回路18に出力される。従って、第1実施形態において間欠ショートを検出できなかった問題をこの第3実施形態の構成によっても解決することができる。
【0048】
なお、この実施形態では、1ショットマルチバイブレータ24とカウンタ回路25により、所定期間内に、電流制限検出回路16から出力される電流制限検出信号の発生回数が所定回数を超えたことを判定して出力遮断信号を出力する間欠ショート検出回路を構成しているが、他の構成のものであってもよい。
(その他の実施形態)
上記した種々の実施形態において、電流制限回路14と闘値設定回路15は、図8に示すように構成されていてもよい。この図8に示すものでは、電流制限回路14を、抵抗14bとトランジスタ14cで構成し、闘値設定回路15を、抵抗15e、15f、トランジスタ15gで構成している。
【0049】
この構成によれば、闘値設定回路15において、起動時から所定時間T2の間は、遅延回路20から遅延信号が出力されないため、トランジスタ15gがオフし、抵抗15eによって第1の闘値に相当する抵抗値が設定され、また起動時から所定時間T2が経過して遅延回路20から遅延信号が出力されると、トランジスタ15gがオンし、抵抗15e、15fによって第2の闘値に相当する抵抗値が設定される。
【0050】
そして、カレントミラー回路13から闘値設定回路15に流れる電流により、電流制限回路14におけるトランジスタ14cのベース電圧が決定され、それが所定電圧以下であるときには、トランジスタ14cがオフする。しかし、負荷電流が過電流になってトランジスタ14cのベース電圧が所定電圧以上になると、トランジスタ14cがオンし、半導体素子10をオフさせる。半導体素子10がオフすると、負荷電流が低下し、トランジスタ14cのベース電圧が所定電圧より低くなるため、トランジスタ14cがオフし、半導体素子10をオンさせる。このような作動を繰り返すことにより、負荷電流は過電流制限闘値に制限される。
【0051】
また、上記した種々の実施形態において、半導体素子10を停止させるための所定時間T1は、固定である必要はなく、例えば起動時から所定時間T2よりそれ以降の方が長い時間となるようにしてもよい。例えば、遅延回路20から遅延信号が出力されない間は第1のタイマでT1を比較的短い時間に設定し、遅延回路20から遅延信号が出力されると第2のタイマでT1をそれよりも長い時間に切り替えるようにすればよい。起動時から所定時間T2経過後は第2の闘値による低い電流で電流制限が行われるため、所定時間T2以降に所定時間T1を長くすることによって、半導体素子10を即座に遮断させずに、安定した負荷駆動を行うことができる。
【0052】
また、闘値設定回路15において、起動時から所定時間T2の間に設定される第1の闘値に時定数あるいは階段制御を持たせ、図9に示すように、第1の闘値を連続的または段階的に徐々に下する過電流制限闘値としてもよい。例えば、闘値設定回路15における抵抗15b(図1、図4、図7に示す実施形態の場合)、あるいは抵抗15e(図8に示す実施形態の場合)を時間に応じて連続的に抵抗値が変わる可変抵抗とする。このようにすれば、例えばランプの突入電流等、急峻な電流変化に追従し、かつワイヤの焼損特性に比例した電流制限特性をつくりこむことが可能となるため、さらに安定したワイヤの保護を図ることができる。
【0053】
また、図10に示すように、電流制限闘値を、ワイヤ焼損温度特性に比例したものとしてもよい。これは、例えば、負荷駆動装置100を1チップのデバイスで構成した場合、闘値設定回路15における抵抗15b、15c(図1、図4、図7に示す実施形態の場合)、あるいは抵抗15e、15f(図8に示す実施形態の場合)を拡散抵抗で形成し、その温度特性を利用することによって電流制限闘値をワイヤ焼損温度特性に比例したものとすることができる。また、ツェナーダイオード等の温度特性を有する素子を、上記した抵抗15b、15cあるいは15e、15fに直列接続し、それによって電流制限闘値をワイヤ焼損温度特性に比例したものとしてもよい。このようにすれば、さらに精度よく安定したワイヤの保護を図ることができる。
【0054】
また、上記した種々の実施形態において、半導体素子10を温度保護機能付半導体素子としてもよい。この温度保護機能付半導体素子は、半導体素子の温度が所定の温度以上になると半導体素子の熱破壊から自身を保護するために出力を自己遮断する機能を持つものである。この温度保護機能付半導体素子を用いることにより、図11に示すように、電流制限を行っている時間がT1に達する前であっても、素子温度が異常に高くなると、半導体素子が出力を遮断する。このことにより、素子の破壊を未然に防ぐことができる。特に、上記した実施形態に示すように電流制限を行った場合には、それによって半導体素子10が発熱するため、このように温度保護機能付半導体素子を用いることは有効である。
【0055】
また、上記した種々の実施形態では、負荷電流を検出する手段としてカレントミラー回路13を用いるものを示したが、半導体素子のオン電圧で負荷電流を検出する手段、負荷電流経路に検出用の抵抗を直列に挿入しその電圧降下で負荷電流を検出する手段、負荷電流経路に発生する磁力を検出する手段などを用いてもよい。
【0056】
また、上記した種々の実施形態では、電流制限検出回路16において、半導体素子10のソース−ドレイン間電圧を監視して電流制限が行われることを検出するものを示したが、電流制限回路14から電流制限を行っている信号を直接得て電流制限が行われることを検出するようにしてもよい。この場合、電流制限回路14から電流制限を行っている信号を得る部分が、電流制限検出手段を構成することになる。
【0057】
また、上記した種々の実施形態において、負荷駆動装置100を構成する回路は、それぞれの機能を実現するための手段として把握されるものであり、それらの回路のうちの所定の回路についてはマイクロコンピュータなどを用いた機能実現手段によって構成することも可能である。
【0058】
また、上記した種々の実施形態では、負荷をローサイド駆動するものを示したがハイサイド駆動としても同様に実施することができる。
(車両への搭載適用例)
上記した負荷駆動装置を車両に搭載した場合の適用例について説明する。
【0059】
まず、図12に示すものでは、バッテリ1からヒュージブルリンク2を介して車両内の各部電気系に電源供給が行うようになっている。車両の複数の負荷2001、2002、2003、…は、負荷駆動装置1001、1002、1003、…によってそれぞれ駆動される。負荷駆動装置1001、1002、1003、…としては、上記した種々の実施形態におけるいずれかの負荷駆動装置が用いられる。負荷駆動装置1001、1002、1003、…は、負荷駆動スイッチ1101、1102、1103、…からの信号によって動作する。本発明に係る負荷駆動装置1001、1002、1003、…を用いることにより過電流に対する保護を図ることができるため、従来では負荷駆動装置から負荷の間にそれぞれ個別に設けられていたヒューズを廃止することができる。
【0060】
また、図13に示すように、負荷駆動装置1001、1002、1003、…と第2の制御・通信装置130を1つのユニットにまとめ、かつ負荷駆動スイッチ1101、1102、1103、…からのスイッチ入力を第1の制御・通信装置120から第2の制御・通信装置130に多重通信で送信し、第2の制御・通信装置130から負荷駆動装置1001、1002、1003、…にスイッチ入力を送ってそれぞれの負荷駆動を行うようにしてもよい。この場合も、上記したのと同様、負荷駆動装置−負荷間のヒューズを廃止することができる。なお、この例において、第2の制御・通信装置130に、負荷駆動装置1001、1002、1003、…のダイアグ管理等を行わせるようにしてもよい。
【0061】
図14に、ヒュージブルリンク2を無くした構成を示す。ヒュージブルリンク2は、負荷駆動装置までのワイヤを過電流から保護するものであるが、図1およびそれに関連する実施形態の構成によれば過電流保護を図ることができるため、この例では、それを過電流保護機能付き電源供給装置300としてヒュージブルリンク2の代わりに用いている。なお、この図14に示すものでは、図13に示す第1、第2の制御・通信装置120、130を用いた構成となっているため、過電流保護機能付き電源供給装置300に第3の制御・通信装置140を介して制御開始の指示が入力されるようになっている。もちろん、図12に示す構成においても、ヒュージブルリンク2の代わりに過電流保護機能付き電源供給装置300を用いてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る負荷駆動装置の構成を示す図である。
【図2】負荷電流特性とワイヤ焼損特性の間に過電流制限闘値が設定されることを説明するための図である。
【図3】本発明の第1実施形態においてデッドショート時の動作波形を説明するための図である。
【図4】本発明の第2実施形態に係る負荷駆動装置の構成を示す図である。
【図5】本発明の第2実施形態において間欠ショート時の動作波形を説明するための図である。
【図6】本発明の第2実施形態において半導体素子をPWM制御する場合のショート時の動作波形を説明するための図である。
【図7】本発明の第3実施形態に係る負荷駆動装置の構成を示す図である。
【図8】電流制限回路と闘値設定回路の他の構成例を示す図である。
【図9】第1の闘値を無段階に変化させた実施形態を説明するための図である。
【図10】電流制限闘値をワイヤ焼損温度特性に比例させた実施形態を説明するための図である。
【図11】半導体素子を温度保護機能付半導体素子とした場合の電流制限特性を示す図である。
【図12】本発明に係る負荷駆動装置を車両に搭載した場合の第1の適用例を示す図である。
【図13】本発明に係る負荷駆動装置を車両に搭載した場合の第2の適用例を示す図である。
【図14】本発明に係る電源供給装置をヒュージブルリンクの代わりに用いた場合の適用例を示す図である。
【符号の説明】
10…半導体素子、11…入力回路、12…ドライバ回路、
13…カレントミラー回路、14…電流制限回路、15…闘値設定回路、
16…電流制限検出回路、17…タイマ回路、18…ラッチ回路、
19…出力遮断スイッチ、20…遅延回路、21…パワーオンリセット回路、
22…第2のラッチ回路、23…第2のタイマ回路、
24…1ショットマルチバイブレータ、25…カウンタ回路、
26…オア回路、100…負荷駆動装置、200…負荷。

Claims (16)

  1. 電源が供給される側にワイヤを介して電流を流す半導体素子(10)と、
    前記ワイヤに流れる電流を検出する電流検出手段(13)と、
    この電流検出手段によって検出された電流が過電流制限闘値を超えないように前記半導体素子を制御して前記ワイヤに流れる電流を制限し、前記過電流制限闘値の電流として流す電流制限手段(14)とを備え、
    前記過電流制限闘値は、前記ワイヤに流れる電流によって前記ワイヤが焼損する電流値の時間変化特性を示すワイヤ焼損特性に応じ、前記電流値以下の値に設定されていることを特徴とする過電流保護機能を有する電源供給装置。
  2. 前記電流制限手段によって電流制限が行われている時間が第1の所定時間(T1)に達すると前記半導体素子の作動を停止させる出力遮断手段(16〜19、22〜26)を備えたことを特徴とする請求項1に記載の過電流保護機能を有する電源供給装置。
  3. 前記出力遮断手段は、前記電流制限手段によって電流制限が行われている時間を計測し計測した時間が前記第1の所定時間に達すると出力遮断信号を出力する第1のタイマ手段(17)と、この第1のタイマ手段からの出力遮断信号をラッチして出力する第1のラッチ手段(18)と、この第1のラッチ手段の出力によって前記半導体素子の作動を停止させる手段(19)と、を有することを特徴とする請求項2に記載の過電流保護機能を有する電源供給装置。
  4. 前記過電流制限闘値を設定する闘値設定手段(15)を有し、この闘値設定手段は、前記過電流制限闘値を、起動時の第2の所定時間(T2)の間、第1の闘値に設定し、前記第2の所定時間経過後、前記第1の闘値より小さい第2の闘値に設定することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の過電流保護機能を有する電源供給装置。
  5. 前記闘値設定手段は、前記第1の闘値が連続的または段階的に徐々に低下するように前記第1の闘値を設定することを特徴とする請求項4に記載の過電流保護機能を有する電源供給装置。
  6. 前記闘値設定手段は、前記第1、第2の闘値が前記ワイヤ焼損特性の温度変化に応じて変化するように前記第1、第2の闘値を設定することを特徴とする請求項4または5に記載の過電流保護機能を有する電源供給装置。
  7. 前記出力遮断手段は、前記電流制限手段によって電流制限が行われていることを検出して電流制限検出信号を出力する電流制限検出手段(16)を有し、前記第1のタイマ手段は、前記電流制限検出信号が出力されている時間を計測することを特徴とする請求項3ないし6のいずれか1つに記載の過電流保護機能を有する電源供給装置。
  8. 前記出力遮断手段は、前記電流制限手段によって電流制限が行われていることを検出して電流制限検出信号を出力する電流制限検出手段(16)と、前記電流制限検出手段から出力された電流制限検出信号をラッチする第2のラッチ手段(22)と、を備え、前記第1のタイマ手段は、前記第2のラッチ手段に前記電流制限検出信号がラッチされている時間を計測するようになっており、さらに前記電流制限検出手段から前記電流検出信号が出力されなくなった時間を計測しその計測時間が前記第1の所定時間より短い第3の所定時間(T3)経過すると前記第2のラッチ手段のラッチを解除する第2のタイマ手段(23)を備えたことを特徴とする請求項3ないし6のいずれか1つに記載の過電流保護機能を有する電源供給装置。
  9. 前記出力遮断手段は、前記電流制限検出手段から出力される電流制限検出信号の発生回数をカウントしカウントした発生回数が所定期間内に所定回数を超えたときに出力遮断信号を出力する間欠ショート検出手段(24、25)を備え、この間欠ショート検出手段からの出力遮断信号と前記第1のタイマ手段からの出力遮断信号がオア論理で前記第1のラッチ手段に入力されるようになっていることを特徴とする請求項7に記載の過電流保護機能を有する電源供給装置。
  10. 前記半導体素子は、自身の温度により出力を自己遮断する温度保護機能付半導体素子であることを特徴とする請求項1ないし9のいずれか1つに記載の過電流保護機能を有する電源供給装置。
  11. 負荷(200)にワイヤを介して負荷電流を供給する半導体素子(10)を備えた負荷駆動装置であって、
    前記負荷電流を検出する電流検出手段(13)と、
    この電流検出手段によって検出された電流が過電流制限闘値を超えたときに前記半導体素子を制御して前記負荷電流を前記過電流制限闘値以下に制限する電流制限手段(14)と、を備え、
    前記過電流制限闘値は、前記負荷電流によって前記ワイヤが焼損する電流値の時間変化特性を示すワイヤ焼損特性に応じ、前記電流値以下の値に設定されており、
    さらに前記電流制限手段によって電流制限が行われていることを検出して電流制限検出信号を出力する電流制限検出手段(16)と、
    前記電流制限検出信号が出力されてからの時間を計測し、計測した時間が第1の所定時間(T1)に達すると、前記半導体素子の作動を停止させる手段(17〜19、22、23)とを備え、この手段は、前記ワイヤの間欠ショートによって前記電流制限検出信号が前記第1の所定時間より短い第2の所定時間(T3)内に間欠的に発生したときにも前記時間の計測を継続するようになっていることを特徴とする負荷駆動装置。
  12. 負荷(200)にワイヤを介して負荷電流を供給する半導体素子を備えた負荷駆動装置であって、
    前記負荷電流を検出する電流検出手段(13)と、
    この電流検出手段によって検出された電流が過電流制限闘値を超えたときに前記半導体素子を制御して前記負荷電流を前記過電流制限闘値以下に制限する電流制限手段(14)と、を備え、
    前記過電流制限闘値は、前記負荷電流によって前記ワイヤが焼損する電流値の時間変化特性を示すワイヤ焼損特性に応じ、前記電流値以下の値に設定されており、
    さらに前記電流制限手段によって電流制限が行われていることを検出して電流制限検出信号を出力する電流制限検出手段(14)と、
    この電流制限検出手段から出力された電流検出信号をラッチして出力する第1のラッチ手段(22)と、
    前記電流制限検出手段から前記電流検出信号が出力されなくなった時間を計測し、前記ワイヤの間欠ショートに対応して設定された間欠ショートの周期より長い時間に設定された第1の所定時間(T3)が経過すると、前記第1のラッチ手段のラッチを解除する第1のタイマ手段(23)と、
    前記第1のラッチ手段が前記電流検出信号を出力している時間を計測し、計測した時間が前記第1の所定時間より長い第2の所定時間(T2)に達したときに出力遮断信号を出力する第2のタイマ手段(17)と、
    前記第2のタイマ手段からの出力遮断信号をラッチして出力する第2のラッチ手段(18)と、
    この第2のラッチ手段の出力によって前記半導体素子の作動を停止させる手段(19)と、を備えたことを特徴とする負荷駆動装置。
  13. 半導体素子(10)をパルス幅変調制御して負荷(200)にワイヤを介して負荷電流を供給する負荷駆動装置であって、
    前記負荷電流を検出する電流検出手段(13)と、
    この電流検出手段によって検出された電流が過電流制限闘値を超えたときに前記半導体素子を制御して前記負荷電流を前記過電流制限闘値以下に制限する電流制限手段(14)と、を備え、
    前記過電流制限闘値は、前記負荷電流によって前記ワイヤが焼損する電流値の時間変化特性を示すワイヤ焼損特性に応じ、前記電流値以下の値に設定されており、
    さらに前記電流制限手段によって電流制限が行われていることを検出して電流制限検出信号を出力する電流制限検出手段(16)と、
    前記電流制限検出信号が出力されてからの時間を計測し、計測した時間が第1の所定時間(T1)に達すると、前記半導体素子の作動を停止させる手段(17〜19、22、23)とを備え、この手段は、前記第1の所定時間より短く前記パルス幅変調の周期より長い第2の所定時間(T3)内に周期的に発生したときにも前記時間の計測を継続するようになっていることを特徴とする負荷駆動装置。
  14. 半導体素子(10)をパルス幅変調制御して負荷(200)にワイヤを介して負荷電流を供給する負荷駆動装置であって、
    前記負荷電流を検出する電流検出手段(13)と、
    この電流検出手段によって検出された電流が過電流制限闘値を超えたときに前記半導体素子を制御して前記負荷電流を前記過電流制限闘値以下に制限する電流制限手段(14)と、を備え、
    前記過電流制限闘値は、前記負荷電流によって前記ワイヤが焼損する電流値の時間変化特性を示すワイヤ焼損特性に応じ、前記電流値以下の値に設定されており、
    さらに前記電流制限手段によって電流制限が行われていることを検出して電流制限検出信号を出力する電流制限検出手段(16)と、
    この電流制限検出手段から出力された電流検出信号をラッチして出力する第1のラッチ手段(22)と、
    前記電流制限検出手段から前記電流検出信号が出力されなくなった時間を計測し、前記パルス幅変調の周期より長い時間に設定された第1の所定時間(T3)が経過すると、前記第1のラッチ手段のラッチを解除する第1のタイマ手段(23)と、
    前記第1のラッチ手段が前記電流検出信号を出力している時間を計測し、計測した時間が前記第1の所定時間より長い第2の所定時間(T1)に達したときに出力遮断信号を出力する第2のタイマ手段(17)と、
    前記第2のタイマ手段からの出力遮断信号をラッチして出力する第2のラッチ手段(18)と、
    この第2のラッチ手段の出力によって前記半導体素子の作動を停止させる手段(19)と、を備えたことを特徴とする負荷駆動装置。
  15. 負荷(200)にワイヤを介して負荷電流を供給する半導体素子を備えた負荷駆動装置であって、
    前記負荷電流を検出する電流検出手段(13)と、
    この電流検出手段によって検出された電流が過電流制限闘値を超えたときに前記半導体素子を制御して前記負荷電流を前記過電流制限闘値以下に制限する電流制限手段(14)と、を備え、
    前記過電流制限闘値は、前記負荷電流によって前記ワイヤが焼損する電流値の時間変化特性を示すワイヤ焼損特性に応じ、前記電流値以下の値に設定されており、
    さらに前記電流制限手段によって電流制限が行われていることを検出して電流制限検出信号を出力する電流制限検出手段(16)と、
    前記電流制限検出信号が出力されている時間を計測し計測した時間が所定時間(T1)に達すると出力遮断信号を出力するタイマ手段(17)と、
    前記電流制限検出手段から出力される電流制限検出信号の発生回数をカウントしカウントした発生回数が所定期間内に所定回数を超えたときに出力遮断信号を出力する間欠ショート検出手段(24、25)と、
    前記タイマ手段および前記間欠ショート検出手段のいずれかから前記出力遮断信号が出力されると、前記半導体素子の作動を停止させる手段(18、19、26)と、を備えたことを特徴とする負荷駆動装置。
  16. 請求項1ないし10のいずれか1つに記載の過電流保護機能を有する電源供給装置を、車両のバッテリと負荷駆動装置の間に配置し、前記負荷駆動装置に至るワイヤを過電流から保護するようにしたことを特徴とする車両用電源供給装置。
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