JPH09331625A - インテリジェントパワースイッチ及びスイッチング装置 - Google Patents

インテリジェントパワースイッチ及びスイッチング装置

Info

Publication number
JPH09331625A
JPH09331625A JP8149623A JP14962396A JPH09331625A JP H09331625 A JPH09331625 A JP H09331625A JP 8149623 A JP8149623 A JP 8149623A JP 14962396 A JP14962396 A JP 14962396A JP H09331625 A JPH09331625 A JP H09331625A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
semiconductor switch
current
value
fet
input terminal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8149623A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Baba
晃 馬場
Hiroo Yabe
弘男 矢部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yazaki Corp filed Critical Yazaki Corp
Priority to JP8149623A priority Critical patent/JPH09331625A/ja
Priority to US08/873,915 priority patent/US5894394A/en
Publication of JPH09331625A publication Critical patent/JPH09331625A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02HEMERGENCY PROTECTIVE CIRCUIT ARRANGEMENTS
    • H02H1/00Details of emergency protective circuit arrangements
    • H02H1/04Arrangements for preventing response to transient abnormal conditions, e.g. to lightning or to short duration over voltage or oscillations; Damping the influence of dc component by short circuits in ac networks
    • H02H1/043Arrangements for preventing response to transient abnormal conditions, e.g. to lightning or to short duration over voltage or oscillations; Damping the influence of dc component by short circuits in ac networks to inrush currents
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03KPULSE TECHNIQUE
    • H03K17/00Electronic switching or gating, i.e. not by contact-making and –breaking
    • H03K17/08Modifications for protecting switching circuit against overcurrent or overvoltage
    • H03K17/082Modifications for protecting switching circuit against overcurrent or overvoltage by feedback from the output to the control circuit
    • H03K17/0822Modifications for protecting switching circuit against overcurrent or overvoltage by feedback from the output to the control circuit in field-effect transistor switches
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02HEMERGENCY PROTECTIVE CIRCUIT ARRANGEMENTS
    • H02H5/00Emergency protective circuit arrangements for automatic disconnection directly responsive to an undesired change from normal non-electric working conditions with or without subsequent reconnection
    • H02H5/04Emergency protective circuit arrangements for automatic disconnection directly responsive to an undesired change from normal non-electric working conditions with or without subsequent reconnection responsive to abnormal temperature
    • H02H5/041Emergency protective circuit arrangements for automatic disconnection directly responsive to an undesired change from normal non-electric working conditions with or without subsequent reconnection responsive to abnormal temperature additionally responsive to excess current
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02HEMERGENCY PROTECTIVE CIRCUIT ARRANGEMENTS
    • H02H5/00Emergency protective circuit arrangements for automatic disconnection directly responsive to an undesired change from normal non-electric working conditions with or without subsequent reconnection
    • H02H5/04Emergency protective circuit arrangements for automatic disconnection directly responsive to an undesired change from normal non-electric working conditions with or without subsequent reconnection responsive to abnormal temperature
    • H02H5/044Emergency protective circuit arrangements for automatic disconnection directly responsive to an undesired change from normal non-electric working conditions with or without subsequent reconnection responsive to abnormal temperature using a semiconductor device to sense the temperature
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03KPULSE TECHNIQUE
    • H03K17/00Electronic switching or gating, i.e. not by contact-making and –breaking
    • H03K17/08Modifications for protecting switching circuit against overcurrent or overvoltage
    • H03K2017/0806Modifications for protecting switching circuit against overcurrent or overvoltage against excessive temperature

Abstract

(57)【要約】 【課題】 突入電流によって不必要に半導体スイッチを
オフ制御させることなく、かつ半導体スイッチを十分に
保護することができるインテリジェントパワースイッチ
及びスイッチング装置を提案する。 【解決手段】 短期間でもその電流が流れた場合には半
導体スイッチ61が破損するおそれのある大電流に対応
した第1の閾値Th0 をコンパレータ72に持たせ、当
該第1の閾値Th0 よりも低い第2の閾値Th1 をメモ
リ54Cに格納し、検出電流値が第1の閾値Th0 以上
になったとき、またはCPU54Bによって第2の閾値
Th1 以上の電流が一定期間t0 以上継続して流れたと
判断された場合に半導体スイッチをオフ制御するように
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はインテリジェントパ
ワースイッチ及びスイッチング装置に関し、例えば自動
車においてバッテリからの電源を選択的に各負荷に供給
するインテリジェントパワースイッチ及びスイッチング
装置に適用し得る。
【0002】
【従来の技術】従来自動車においては、イグニッション
キー、ライトスイッチ、オーディオスイッチ等の操作ス
イッチの操作に応じてバッテリからの電源を選択的に各
電気部品(以下、この電気部品を負荷と呼ぶ)に供給す
るために、多数のスイッチング回路が搭載されている。
【0003】図8はその概略を示すもので、バッテリ1
がジャンクションブロック(J/B)2に接続されてい
ると共に、当該ジャンクションブロック2には操作パネ
ル3上に配設された操作スイッチSW1、SW2、……
が接続されている。ジャンクションブロック2には操作
スイッチSW1、SW2、……の数に応じたスイッチン
グ回路が設けられており、各スイッチング回路は操作ス
イッチSW1、SW2、……の操作に応じてバッテリ1
からの電源ラインと各負荷に繋がる電線との間の接続を
オン状態又はオフ状態とする。
【0004】これによりバッテリ電源はジャンクション
ブロック2を介して操作スイッチSW1、SW2、……
の操作に応じて各負荷に選択的に供給される。例えばヘ
ッドライトスイッチがオン操作された場合には、ジャン
クションブロック2でバッテリ1からの電源ラインとヘ
ッドライト4A、4Bへの電線とがオン状態とされるこ
とによりヘッドライト4A、4Bに電源が供給されヘッ
ドライト4A、4Bが点灯する。
【0005】なおヘッドライト4A、4Bのようにジャ
ンクションブロック2を介して直接負荷に電源が供給さ
れるものとは別に、例えばパワーウィンドを駆動するモ
ータ5A、5Bのようにジャンクションブロック2から
出力される電源をスイッチング回路6A、6Bを介して
供給されるものもある。このスイッチング回路5A、5
Bは操作スイッチ7A、7Bによってスイッチング制御
される。
【0006】実際上ジャンクションブロック2は、図9
に示すように構成されている。ジャンクションブロック
2には複数のリレーL1、L2、L3、……が設けられ
ており、これらのリレーL1、L2、L3、……は例え
ば上述したヘッドライト4A、4Bの対応するリレーL
1、L2のように直接操作スイッチSW1、SW2によ
ってオンオフが制御されて直接負荷に電流を与えるリレ
ーと、イグニッションスイッチ8の状態に応じてオンオ
フが制御されるリレーL3とがある。
【0007】このうちリレーL1、L2にはバッテリか
らヒュージブルリンク(FL)9及びヒューズF1、F
2を介してバッテリ電源が供給される。これによりバッ
テリ1とジャンクションブロック2を接続する電源ライ
ンに許容値以上の大電流が流れた場合にはヒュージブル
リンク9が溶断し、ジャンクションブロック2と各負荷
を接続する電線(ハーネス)に許容値以上の過電流が流
れた場合にはヒューズF1、F2が溶断することによ
り、電源ライン全体の発煙や発火、及び負荷に過電流が
流れるのを防止し得るようになされている。同様にリレ
ーL3にはバッテリ1からヒュージブルリンク9を介し
てバッテリ電源が供給されていると共に、当該リレーL
3の出力端はヒューズF3、F4及びリレーL4、L5
を介して各負荷5A、5Bに接続されている。
【0008】ところで、近年における半導体製造技術の
進歩に伴って、性能が良くかつ安価な半導体スイッチが
容易に手に入るようになったことにより、上述した機械
接点によって動作するリレーL1、L2、……に代えて
半導体スイッチを用いたスイッチング回路が提案されて
いる。
【0009】この種のスイッチング回路は、一般に半導
体スイッチを過電流や過熱から保護する保護機能を持っ
ており、半導体スイッチに規定以上の電流が流れるよう
な場合または半導体スイッチが規定以上の温度まで上昇
した場合に、半導体スイッチングを強制的にオフ制御す
ることにより半導体スイッチを保護するようになされて
いる。
【0010】図10に、この半導体スイッチを用いたス
イッチング回路の一例を示す。スイッチング回路11は
上述した各リレーL1、L2、……に代えて当該各リレ
ーL1、L2、……の位置に接続される。例えばスイッ
チング回路11がリレーL1に代えて接続された場合に
ついて説明すると、電源入力端子12にはヒューズF1
(図9)が接続され、出力端子13には負荷4Aが接続
される。また制御信号入力端子14には操作スイッチS
W1が接続される。なおスイッチング回路11の場合に
は、実際上、操作スイッチSW1がオン操作されると制
御信号入力端子14には操作スイッチSW1からオン制
御信号として例えば5〔V〕の制御電圧を供給し、操作
スイッチSW1がオフ操作されると制御電圧が供給しな
いような制御電圧発生部(図示せず)が操作スイッチS
W1と制御信号入力端子14の間に配設される。
【0011】スイッチング回路11はメインの半導体ス
イッチとしてnチャンネルパワーMOS−FET15
(以下、これを単にMOS−FET15と呼ぶ)と当該
MOS−FET15を過電流や過熱から保護するための
保護回路16とから構成されており、保護回路6はMO
S−FET15に流れる電流値又はMOS−FET15
から発生する熱が所定値以上になった場合にMOS−F
ET15を強制的にオフ動作させることによりMOS−
FET15を保護する。なおスイッチング回路11は1
チップ構成となっている。
【0012】実際上、スイッチング回路11は制御信号
入力端子14からスイッチオンを指令する制御信号が入
れられると(制御信号入力端子14に制御電圧VINとし
て例えば5〔V〕の電圧が印加されると)、RSフリッ
プフロップ17のS入力が「High」になりQ出力が「Hi
gh」になることによりFET18がオン状態となる。こ
の結果MOS−FET15のゲートにはMOS−FET
15がオン動作するのに十分な電圧が印加されることに
なるのでMOS−FET15はオン状態となる。
【0013】ところで、このオン状態で例えば出力端子
13に電線を介して接続された負荷(図示せず)が故障
等により短絡した場合または電源電圧VB が過電圧とな
った場合等には、MOS−FET15に過電流が流れる
ためMOS−FET15が損傷するおそれが生じる。ま
たMOS−FET15自体が過熱した場合にもMOS−
FET15が熱破壊するおそれがある。
【0014】このためスイッチング回路11において
は、コンパレータ20及び21においてMOS−FET
15に流れる電流値及びMOS−FET15の温度が所
定値以上になったか否か監視し、所定値以上になった場
合には強制的にMOS−FET15をオフ動作させるこ
とでMOS−FET15の損傷を未然に回避するように
なされている。
【0015】具体的に説明すると、コンパレータ20の
非反転入力端にはMOS−FET15のソース電圧(抵
抗R1によりソース電流に比例した電圧値に電圧変換さ
れたもの)が入力されていると共に反転入力端にはバイ
アス発生回路22により発生された基準電圧Vref が入
力され、基準電圧Vref よりもソース電圧が高い場合に
は正論理を出力する。
【0016】またコンパレータ21の非反転入力端には
MOS−FET15の近傍に設けられた温度センサ(図
示せず)から温度に比例した電圧値VT が入力されてい
ると共に反転入力端には基準電圧Vref が入力され、基
準電圧Vref よりも温度電圧値VT が高い場合には正論
理を出力する。これにより論理和回路23からはMOS
−FET15に過電流が流れた場合又はMOS−FET
15が過熱した場合に正論理の論理値が出力される。
【0017】このときフリップフロップ17はR入力に
論理和回路23から正論理の信号が入力されるので、Q
出力として負論理を、反転Q出力として正論理を出力す
る。この結果FET18がオフ動作されると共にFET
19がオン動作されることにより、MOS−FET15
のゲートには制御電圧VINが印加されずMOS−FET
15はオフ状態とされる。また過電圧の場合、電源電圧
B はツェナダイオード24A及びダイオード24Bを
介して電圧降下されてMOS−FET15のゲートに印
加され、電流はMOS−FET15のゲートを経てソー
スに流れるようになる。
【0018】なおMOS−FET15に設けられたツェ
ナダイオード15AはMOS−FET15の寄生のダイ
オードを表し、制御信号入力端子14と出力端子13と
の間に設けられたツェナダイオード25は制御信号電圧
INが所定値以上になった場合にはこれをバイパスさせ
るためのものである。
【0019】また半導体スイッチを用いたスイッチング
回路として、図11に示すIPS(インテリジェントパ
ワースイッチ)と呼ばれるスイッチング回路30が提案
されている。このスイッチング回路30は、半導体スイ
ッチからの出力電圧値VOUTに基づいてスイッチング回
路30の異常を外部に知らせるための異常信号出力部4
1を有する。
【0020】異常信号出力部41は、図8に示すよう
に、CPU(中央処理ユニット)42を介して異常表示
部43に接続されており、スイッチング回路30の半導
体スイッチ32に過電圧が印加されたり、過電流が流れ
たり、または過熱した場合に、スイッチング回路30の
保護機能が働いて半導体スイッチ32が強制的にオフ制
御されると、これを検出して異常信号をCPU42に送
出する。そしてCPU42はこの異常信号に基づいてど
のスイッチング回路30が異常かを判断し、その結果を
異常表示部43に表示させる。
【0021】以下、このインテリジェントパワースイッ
チ構成でなるスイッチング回路30の構成を説明する。
スイッチング回路30は異常信号出力部41を有するこ
とを除いて、図10のスイッチング回路11とほぼ同様
の構成でなる。スイッチング回路30は、ヒュージブル
リンク9(図9)に接続された入力端子12を介して電
源電圧VB をπMOS−FET32に与えると共に、こ
のπMOS−FET32のオンオフ制御をドライバ33
によって行う。
【0022】またスイッチング回路30には、電源電圧
B が過電圧である場合にこれを検出する過電圧検出回
路34と、πMOS−FET32のドレイン−ソース間
に流れる電流値に基づく電圧値を基準電圧発生回路33
Aからの基準電圧Vref と比較することにより過電流を
検出する電流検出回路35と、πMOS−FET32の
近傍に設けられた温度センサ(図示せず)により得れる
温度電圧値VT を基準電圧Vref と比較することにより
πMOS−FET32の過熱を検出する温度検出回路3
6とが設けられ、これら各検出回路34、35、36の
検出結果が論理和否定回路37に入力される。また論理
和否定回路37には制御電圧VINがインバータ38を介
して入力される。
【0023】論理和否定回路37の出力はドライバ33
及びチャージポンプ39に与えられる。チャージポンプ
39は論理和否定回路37の出力が正論理のときだけ動
作し、レギュレータ40によって安定化された電源電圧
DDの電圧を上昇させてドライバ33に供給する。ドラ
イバ33は論理和否定回路37の出力が正論理である場
合にはπMOS−FET32をオン動作させるような制
御電圧をπMOS−FET32のゲートに与えると共
に、論理和否定回路37の出力が負論理である場合には
πMOS−FET32をオフ動作させるような制御電圧
をπMOS−FET32のゲートに与える。
【0024】かくしてスイッチング回路30において
は、上述したスイッチング回路11と同様に、制御電圧
INが正論理の状態において、πMOS−FET32に
過電圧が印加された場合、πMOS−FET32に過電
流が流れた場合、またはπMOS−FET22が過熱し
た場合に、πMOS−FET32のスイッチング動作を
オフ制御し得ることにより、πMOS−FET32の損
傷を回避できる。
【0025】またスイッチング回路30では、出力電圧
OUT をインバータ44を介して異常信号出力部41に
供給する。異常信号出力部41はnチャンネルMOS−
FET41Aを有し、πMOS−FET32がオン制御
され出力電圧VOUT が高電圧となっている場合にはMO
S−FET41Aはオフ動作する。これに対してπMO
S−FET32がオフ制御され出力電圧VOUT が低電圧
となっている場合にはMOS−FET41Aはオン動作
する。またMOS−FET41Aのドレイン端子41B
はプルアップされている。
【0026】従ってCPU42(図8)では、MOS−
FET41Aのドレイン端子41B及びソース端子41
C間に電位差がない場合にはスイッチング回路30には
保護機能が働いていない(すなわち異常無し)と判断で
き、これに対してドレイン端子41B及びソース端子4
1C間に電位差がある場合にはスイッチング回路30に
は保護機能が働いている(すなわち異常有り)と判断で
きる。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うな従来の保護機能付きのスイッチング回路11、30
においては、負荷への電源投入時に突入電流が流れたと
きにも、半導体スイッチ15、32を過電流から保護す
るための過電流保護機能が働くため、電源投入時に負荷
に電源が投入されない不都合があった。
【0028】これを、図12を用いて説明する。図12
は定格電流値が10〔A〕程度の半導体スイッチにおけ
る電流値の変動を表す。このような半導体スイッチを用
いた場合には当該半導体スイッチを過電流から保護する
ために、一般には、ほぼ20〔A〕程度に過電流検出閾
値Thを設定し(すなわちコンパレータ20、電流検出
回路35の基準電圧値Vref を20〔A〕の電流値に対
応した値に設定する)、この過電流検出閾値Th以上の
電流が流れたときに半導体スイッチをオフ制御する。
【0029】これにより負荷の陥落やレアショート等に
よって生じる過電流から半導体スイッチを保護すること
ができる。しかしながら、図からも明らかなように、突
入電流の電流値も過電流閾値Th以上となるため、突入
電流が流れたときにも半導体スイッチをオフ制御してし
まう。
【0030】ところで、定格電流が10〔A〕程度の半
導体スイッチでは、負荷の陥落やレアショート等により
20〔A〕以上の電流が継続して流れた場合には半導体
スイッチが損傷するおそれがあるが、非常に短い時間で
あれば80〔A〕以上の電流が流れなければ損傷するお
それがないのが一般的である。従って、突入電流は通常
1秒程度と非常に短い時間しか流れず、かつほとんどの
場合80〔A〕以下なので、突入電流によって半導体ス
イッチが損傷するおそれはほとんど無いと考えられる。
かくして突入電流によって半導体スイッチをオフ制御し
てしまうのは、半導体スイッチの保護という点から見て
も、不必要であると考えることができる。
【0031】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、突入電流によって不必要に半導体スイッチをオフ制
御させることなく、かつ半導体スイッチを十分に保護す
ることができるインテリジェントパワースイッチ及びス
イッチング装置を提案しようとするものである。
【0032】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明により成された請求項1に記載のインテリジェン
トパワースイッチは、図1の基本構成図に示すように、
制御信号入力端子への制御信号の入力に応じてオンされ
て電源56を出力端子に接続された負荷65に供給する
半導体スイッチ61と、半導体スイッチ61に過電流が
流れた場合に半導体スイッチ61の制御信号入力端子に
信号を出力して半導体スイッチ61をオフ制御すること
により、半導体スイッチ61を過電流から保護する過電
流保護手段72と、半導体スイッチ61を流れる電流を
検出する電流検出手段67と、電流検出手段67により
検出された電流値を外部に出力するための外部出力手段
107とを設けるようにする。
【0033】以上の構成において、外部出力手段107
から出力される検出電流値を見れば、半導体スイッチ6
1に、例えば突入電流が流れているのか、短絡による過
電流が流れているのか等を容易に判断することができ
る。
【0034】また請求項2に記載のスイッチング装置
は、図1の基本構成図に示すように、請求項1に記載の
インテリジェントパワースイッチ55と、外部出力手段
107に接続され、電流検出手段67により検出された
電流を監視し、半導体スイッチ61に異常電流が流れた
ことを表す監視結果を得たとき、半導体スイッチ61の
制御信号入力端子に信号を出力して半導体スイッチ61
をオフ制御する制御手段54Bと、制御手段54Bが異
常電流が流れたか否かを判断するための閾値データFが
格納されたデータ格納手段54Cとを設けるようにす
る。
【0035】以上の構成において、制御手段54Bは半
導体スイッチ61を流れる電流I0を監視し、その監視
結果とデータ格納手段54Cの閾値データを比較するこ
とにより、半導体スイッチ61に異常電流が流れたか否
かを判断して半導体スイッチ61をオンオフ制御する。
この結果、半導体スイッチ61に流れている電流が異常
電流なのかそうでないのかを容易に判断できるため、半
導体スイッチ61を本当にオフ制御しなければならない
ときだけ的確にオフ制御できる。
【0036】また請求項3に記載のスイッチング装置
は、過電流保護手段72は、一方の入力端子に半導体ス
イッチ61に流れる電流値に応じた電圧値を入力すると
共に、他方の入力端子に半導体スイッチ61に短期間で
もその電流が流れた場合には半導体スイッチ61が破損
するおそれのある電流値に対応した基準電圧値Vref
を入力し、半導体スイッチ61に流れる電流値に応じた
電圧値が基準電圧値Vre f 以上になったとき、出力端子
から半導体スイッチ61の制御信号入力端子に信号を出
力して半導体スイッチ61をオフ制御し、データ格納手
段54Cには、短期間でもその電流が流れた場合には半
導体スイッチ61が破損するおそれのある電流値に比し
て低い電流値Th1 が閾値データとして格納され、制御
手段54Bは、半導体スイッチ61に閾値データTh1
以上の電流が継続してある一定期間以上流れた場合に、
半導体スイッチ61の制御信号入力端子に信号を出力し
て半導体スイッチ61をオフ制御するようにする。
【0037】以上の構成において、過電流保護手段72
は、大抵の突入電流程度の電流値では半導体スイッチ6
1をオフさせることなく、半導体スイッチ61に短期間
でもその電流値が流れたら半導体スイッチ61を損傷す
るおそれのあるような突発的な大電流が流れときのみオ
フ制御する。これに対して制御手段54Bは、例えば負
荷65の短絡やレアショートのように閾値データTh1
以上の電流が継続してある一定期間以上流れた場合には
半導体スイッチ61が損傷するおそれがあるので、この
ような場合に半導体スイッチ61をオフ制御する。この
結果、スイッチング装置は、突入電流に対しては半導体
スイッチ61をオフ制御することなく、それ以外の半導
体スイッチ61を損傷するおそれのある異常電流に対し
ては半導体スイッチ61をオフ制御させることができ
る。
【0038】また請求項4に記載のスイッチング装置
は、データ格納手段54Cには、半導体スイッチ61と
負荷65とを接続する電線64の発煙特性を考慮した閾
値データAR1が格納され、制御手段54Bは、検出電
流の電流時間積を監視すると共に該電流時間積と閾値デ
ータAR1を比較し、電流時間積が閾値データAR1以
上になったとき半導体スイッチ61をオフ制御するよう
にする。
【0039】以上の構成において、制御手段54Bは電
線64に発煙のおそれのあるような異常電流が流れるこ
とを、検出電流の電流時間積とデータ格納手段54Cに
格納された閾値データAR1を比較することにより検知
し、このような異常電流が流れた場合には半導体スイッ
チ61をオフ制御する。
【0040】また請求項5に記載のスイッチング装置
は、過電流保護手段72は、一方の入力端子に半導体ス
イッチ61に流れる電流値に応じた電圧値を入力すると
共に、他方の入力端子に半導体スイッチ61に短期間で
もその電流が流れた場合には半導体スイッチ61が破損
するおそれのある電流値に対応した基準電圧値Vref
を入力し、半導体スイッチ61に流れる電流値に応じた
電圧値が基準電圧値Vre f 以上になったとき、出力端子
から半導体スイッチ61の制御信号入力端子に信号を出
力して半導体スイッチ61をオフ制御し、データ格納手
段54Cには、短期間でもその電流が流れた場合には半
導体スイッチ61が破損するおそれのある電流値に比し
て低い電流値が第1の閾値データTh1 として格納され
ていると共に、半導体スイッチ61と負荷65とを接続
する電線の発煙特性を考慮した第2の閾値データAR1
が格納され、制御手段54Bは、半導体スイッチ61に
第1の閾値データTh1 以上の電流が継続してある一定
期間以上流れた場合、又は検出電流の所定期間内の電流
時間積が第2の閾値データAR1以上になったとき、半
導体スイッチ61をオフ制御するようにする。
【0041】以上の構成において、過電流保護手段72
は半導体スイッチ61に突発的な大電流が流れときのみ
半導体スイッチ61をオフ制御する。また制御手段54
Bは、閾値データTh1 以上の電流が継続してある一定
期間以上流れた場合には半導体スイッチ61が損傷する
おそれがあるので半導体スイッチ61をオフ制御すると
共に、所定期間内の電流時間積が閾値AR1以上のとき
には電線64が発煙するおそれがあるので半導体スイッ
チ61をオフ制御する。
【0042】また請求項6に記載のスイッチング装置
は、データ格納手段54Cには、半導体スイッチ61と
負荷65とを接続する電線64の発煙特性未満であり、
かつ負荷の動作可能特性以上の閾値データAR1が格納
され、制御手段54Bは、検出電流の所定時間内の電流
時間積が閾値データAR1以上になったとき半導体スイ
ッチ61をオフ制御するようにする。
【0043】以上の構成において、制御手段54Bは負
荷65の動作は十分に確保されかつ電線64の発煙は確
実に回避できるような電流の範囲内で半導体スイッチ6
1をオン制御できるようになる。
【0044】また請求項7に記載のインテリジェントパ
ワースイッチ55は、図1の基本構成図に示すように、
半導体スイッチ61の温度が所定値以上になったとき、
半導体スイッチ61の制御信号入力端子に信号を出力し
て半導体スイッチ61をオフ制御することにより半導体
スイッチ61を過熱から保護する過熱保護手段70、7
1を設けるようにした。
【0045】さらに請求項8に記載のスイッチング装置
においては、図1の基本構成図に示すように、半導体ス
イッチ61の温度が所定値以上になったとき、半導体ス
イッチ61の制御信号入力端子に信号を出力して半導体
スイッチ61をオフ制御することにより半導体スイッチ
61を過熱から保護する過熱保護手段70、71を設け
るようにした。
【0046】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の具体
例を図面を参照して説明する。 (1)スイッチング装置の概略構成 図2は、本発明によるスイッチング装置50の概略構成
をジャンクションブロック(J/B)51に適用した場
合について示す。スイッチング装置50のインターフェ
ース(I/F)52には、各負荷53A、53B、53
C、……、53Xに対応した操作スイッチ(図示せず)
からのスイッチング制御信号S1が入力され、これがマ
イコン54に供給される。ここでスイッチング装置50
には各負荷53A、53B、53C、……、53Xそれ
ぞれに対応したIPS(インテリジェントパワースイッ
チ)55A、55B、55C、……、55Xが設けられ
ており、マイコン54は各負荷53A、53B、53
C、……、53Xに対応した操作スイッチからのスイッ
チング制御信号S1(以下、これを単に制御信号S1と
呼ぶ)を、対応するIPS55A、55B、55C、…
…、55Xに送出する。かくして各IPS55A、55
B、55C、……、55Xは操作スイッチのスイッチン
グ操作に応じてオンオフが制御されることにより、バッ
テリ56からの電源が各負荷53A、53B、53C、
……、53Xに選択的に供給される。
【0047】かかる構成に加えて、IPS55A、55
B、55C、……、55Xは、後述するように、半導体
スイッチを流れる電流量を検出し、当該検出結果をマイ
コン54に送出する。そしてマイコン54はこの検出結
果に基づいて半導体スイッチに流れる電流特性を時間要
素も含めて監視し、半導体スイッチに異常電流が流れた
ことを検知したとき、半導体スイッチをオフ制御するた
めの制御信号をIPS55A、55B、55C、……、
55Xに送出する。
【0048】この実施態様の場合、マイコン54は、I
PS55A、55B、55C、……、55Xの半導体ス
イッチに一定値以上の電流が継続してある一定期間以上
流れており半導体スイッチが損傷するおそれがあると判
断した場合、又はIPS55A、55B、55C、…
…、55Xと負荷53A、53B、53C、……、53
Xとを接続する電線の発煙特性に近い電流が流れている
ことを検知した場合に、IPS55A、55B、55
C、……、55Xの半導体スイッチをオフ制御するよう
になされている。
【0049】これによりスイッチング装置50において
は、突入電流によって半導体スイッチをオフ制御させる
ことなく(突入電流は継続期間が短いため)、半導体ス
イッチを損傷するような過電流が流れたときのみ有効に
半導体スイッチをオフ制御できると共に、従来電線を保
護するために各IPS55A、55B、55C、……、
55Xの前段に設ける必要があったヒューズを省略する
ことができる。またマイコン54は半導体スイッチに流
れる電流が異常電流であることを検知すると、インター
フェース52を介して異常信号S2を送出することによ
りそのことを例えばインジケータランプ等でなる異常表
示部(図示せず)に通知する。
【0050】またスイッチング装置50においては、各
IPS55A、55B、55C、……、55Xの半導体
スイッチを動作させるための駆動電圧を発生するチャー
ジポンプ57を複数のIPS55A、55B、55C、
……、55Xで共有化するようになされている。すなわ
ち1つのチャージポンプ57で発生させた駆動電圧によ
って複数の半導体スイッチを駆動させるようにしてい
る。またチャージポンプ57とIPS55A、55B、
55C、……、55Xの間の電源ライン上には例えばL
Cフィルタでなるノイズ除去回路58が設けられ、当該
ノイズ除去回路58によってチャージポンプ57の発振
動作により電源ライン上に乗ったノイズを除去する。
【0051】これによりスイッチング装置50において
は、チャージポンプ57から発生するノイズを最小限に
抑えることができると共に電源ライン上に乗ったノイズ
を1つのノイズ除去回路58で除去できるため構成を簡
易化することができる。因に従来のこの種のスイッチン
グ装置では、各半導体スイッチごとにチャージポンプを
設けているため、チャージポンプから発生するノイズが
非常に大きくなりこのノイズが電源ラインや信号ライン
に乗って装置全体に悪影響を及ぼすと共に各半導体スイ
ッチごとにノイズ除去回路を設ける必要があるため構成
が複雑化する問題があった。
【0052】実際上、チャージポンプ57から発生する
ノイズとしては伝導ノイズと輻射ノイズがあり、このう
ち伝導ノイズは上述したノイズ除去回路58によって除
去し、輻射ノイズはチャージポンプ57に金属ケースを
被覆することにより抑制する。
【0053】(2)スイッチング装置の詳細構成 (2−1)IPSの構成 次にスイッチング装置50の詳細構成を、図3を用いて
説明する。図3では、図2中の複数のIPS55A、5
5B、55C、……、55Xのうちの1つを取り出しそ
のIPS55Aの構成、及びそのIPS55Aとマイコ
ン54との関係について説明する。また一つのIPS5
5Aと別のIPS55B、55C、……、55Xの構成
は以下の説明と同様であり、別のIPS55B、55
C、……、55Xとマイコン54との関係も以下の説明
と同様であるため、一つのIPS55Aの説明によって
別のIPS55B、55C、……、55Xの説明を省略
する。
【0054】IPS55Aは、パワーMOS−FET6
1のオンオフがゲートに供給される制御電圧によって制
御されることにより、バッテリ56からノイズ除去回路
58を介して電源入力端子62に印加された電源電圧V
B を必要なときだけ出力端子63及び電線64を介して
負荷65に供給するようになされている。またIPS5
5Aは、MOS−FET61を過電流及び過熱から保護
するための過電流保護機能及び過熱保護機能を有する。
【0055】IPS55Aは、大きく分けて、メインの
半導体スイッチとしてのパワーMOS−FET61(以
下、これを単にMOS−FET61と呼ぶ)と、シャン
ト抵抗R0 を有しMOS−FET61を流れる電流値I
0 を検出する電流検出回路67と、電流検出回路67か
ら得られた電流に応じた電圧値とMOS−FET61に
短期間でもその電流が流れた場合にはMOS−FET6
1が破損するおそれのある電流値に対応した基準電圧値
とを比較することによりMOS−FET61に突発的な
大電流が流れか否かを検出する過電流検出回路68と、
過電流検出回路68の検出結果と制御信号S0 との論理
積をMOS−FET61をオンオフ制御するための制御
電圧としてMOS−FET61のゲートに供給する論理
積回路69と、MOS−FET69の温度に応じた論理
値を出力する温度検出回路70と、温度検出回路70の
検出論理結果に基づいてMOS−FET61のゲート電
圧を強制的に降下させてMOS−FET61をオフ動作
させる過熱防止回路71と、それ以外の回路とにより構
成されている。
【0056】電流検出回路67はシャント抵抗R0 を流
れる電流値I0 をシャント抵抗R0の両端電圧を基に求
める。ここでシャント抵抗R0 としては抵抗値が10〔m
Ω〕、抵抗許容値が±5〔%〕程度のものが用いられて
おり、ワンチップ化された拡散抵抗やポリシリコン抵抗
を用いることにより精度の良い電流検出ができるように
なされている。
【0057】電流検出回路67はシャント抵抗R0 の一
端の電圧を分圧抵抗R1 及びR2 を介して差動増幅回路
72の非反転入力端に入力すると共にシャント抵抗R0
の他端の電圧を入力抵抗R3 を介して差動増幅回路72
の反転入力端に入力し、かつ差動増幅回路72の反転入
力端と出力端とを抵抗R4 を介して接続することによ
り、MOS−FET61からの出力電流値I0 に応じた
電圧値を出力し得るようになされている。
【0058】過電流検出回路68は、コンパレータ73
の非反転入力端に電流検出回路67からの検出電圧値を
入力すると共に反転入力端に基準電圧発生器74によっ
て生成されたMOS−FET61に短期間でもその電流
が流れた場合にはMOS−FET61が破損するおそれ
のある電流値(例えばMOS−FET61の定格電流が
10〔A〕程度であった場合には70〔A〕適度)に対
応した基準電圧値を入力し、検出電圧値が基準電圧値以
上になったとき出力を正電位(以下、これを正論理と呼
び、零電位を負論理と呼ぶ)を出力する。そしてコンパ
レータ73の出力をインバータ75を介して論理積回路
69に出力する。かくして過電流検出回路68はMOS
−FET61に大電流が流れた場合には正論理を出力
し、これに対して大電流が流れない場合には負論理を出
力する。
【0059】論理積回路69は、論理積否定回路76に
制御信号入力端子77を介して制御信号S0 を入力する
と共に過電流検出回路68からの論理値を入力し、それ
らの論理積否定結果を求める。論理積否定回路76の出
力はインバータ78を介してバッファ79に供給され
る。そしてバッファ79の出力が抵抗R5 を介してMO
S−FET61のゲートに供給される。
【0060】ここで論理積回路69は、例えば制御信号
0 が正論理(この実施形態では正論理が5〔V〕程度
に、負論理が0〔V〕に設定されている)であり、かつ
過電流検出回路68からの出力が正論理(大電流でない
ことを表す)であった場合には、インバータ78から正
論理(この実施形態では5〔V〕の電圧値)の信号を出
力する。これに対して制御信号S0 が正論理であり、か
つ過電流検出回路68からの出力が負論理であった場合
には、インバータ78から負論理(0〔V〕)の信号を
出力する。
【0061】このように論理積回路69は、過電流検出
回路68によってMOS−FET61に大電流が流れた
ことを表す論理値が得られたとき、または制御信号S0
がMOS−FET61をオフ動作させるための信号であ
ったときに負論理の信号を出力する。
【0062】またバッファ79にはチャージポンプ57
の出力が供給され、これによりMOS−FET61のゲ
ートには当該MOS−FET61をオン制御させようと
する場合に必要な電圧値が確保される。すなわちこの例
の場合、インバータ78からの正論理出力は5〔V〕に
設定され、これがバッファ79によって12〔V〕だけ
レベルシフトされる結果バッファ出力は17〔V〕とな
る。
【0063】従って、インバータ出力が正論理の場合に
はMOS−FET61のゲートには17〔V〕の電圧が
印加されるためMOS−FET61は正常にオン動作す
る。これに対してインバータ出力が負論理の場合にはバ
ッファ79は接地電位となり、この結果ゲート−ソース
間に電位差が得られないのでMOS−FET61はオフ
動作する。なおMOS−FET61のゲート及びソース
間にはダイオード81及びツェナダイオード82が接続
されており、これによりゲートに必要以上の過電圧が印
加されようとした場合にこれをバイパスさせることがで
きMOS−FET61の損傷を防止することができる。
【0064】温度検出回路70は複数のダイオードが縦
続接続されてなる温度検出素子83を有する。実際上、
温度検出素子83はMOS−FET61の近傍に設けら
れている。温度検出回路70は、この温度検出素子83
がコンパレータ84の反転入力端に接続されていると共
にコンパレータ84の非反転入力端に基準電圧発生器8
5によって生成された基準電圧を入力するようになって
いる。
【0065】従って温度検出回路70では、MOS−F
ET61の温度が高くなるに伴って温度検出素子83を
構成する各ダイオードの抵抗値が低くなることによりコ
ンパレータ84の反転入力端の電位が下がっていき、や
がて反転入力端の電位が基準電位よりも低くなったとき
に、コンパレータ83から正論理を出力する。例えばM
OS−FET61の温度が150〔°〕以上のときに正
論理を出力するように設定されている。そしてこのコン
パレータ84の論理出力がインバータ86を介して過熱
防止回路71に送出される。
【0066】過熱防止回路71は、大きく分けて、温度
検出回路70から与えられる論理値及び制御信号S0
基づいて動作するJKフリップフロップ87と、当該J
Kフリップフロップ87の出力に基づいてオンオフ動作
することによりメインのMOS−FET61のゲート電
圧を変化させてMOS−FET61をオンオフ制御する
FET88とにより構成されている。
【0067】具体的に説明すると、JKフリップフロッ
プ87のクロック入力CLには温度検出回路70の論理
出力が入力されていると共に、リセット入力Rにはトラ
ンジスタTr1 のコレクタが接続されている。ここでト
ランジスタTr1 のベースには制御信号S0 がワンショ
ットマルチバイブレータ89を介して入力されるように
なされており、制御信号S0 が負論理から正論理に変化
すると、ワンショットマルチバイブレータ89の出力パ
ルスが立ち上がることによりトランジスタTr 1 のコレ
クタからエミッタに電流が流れ、この結果リセット入力
Rの電位が立ち下がることによりJKフリップフロップ
87がリセットされる。またJKフリップフロップ87
のJ入力にはレギュレータ90によって安定化された電
源電圧V DDが入力されていると共に、K入力及びセット
入力Sは接地されている。
【0068】ここでJKフリップフロップ87の動作
を、図4を用いて説明する。すなわち時点t1 において
制御信号S0 が正論理になると(図4(A))、ワンシ
ョットマルチバイブレータ89の出力パルスが立ち上が
ってトランジスタTr1 のベース電位が上がることによ
り出力パネルに応じたパルス幅のリセットパルス(図4
(C))がリセット入力Rに入力され、JKフリップフ
ロップ87がリセット状態とされる。
【0069】この状態において、時点t2 でMOS−F
ET61の温度が所定値以上となると、温度検出回路7
0からクロック入力CLに入力される論理出力が正論理
(図4(B))になり、この結果Q出力が正論理とな
る。次に時点t3 において入力制御信号S0 が負論理に
なったり、時点t4 で温度検出回路70からクロック入
力CLに入力される論理出力が負論理になってもJKフ
リップフロップ87はこの状態を保持しQ出力として正
論理を出力し続ける。やがて時点t5 において、再び制
御信号S0 が負論理から正論理になり、リセット入力R
にリセットパルスが入力されると、Q出力は正論理から
負論理に反転する(図4(D))。
【0070】このようにJKフリップフロップ87は、
制御信号S0 が正論理の状態で温度検出回路70の出力
が正論理となったとき初めて正論理のQ出力を出力し、
この後温度検出回路70の出力が負論理になってもこの
状態を維持する。ここで過熱防止回路71をラッチ構成
とし、一旦MOS−FET61が所定温度以上になると
次にMOS−FET61をオン制御させるための制御信
号S0 が到来するまでMOS−FET61をオフさせ続
けるのは次の理由による。
【0071】すなわち過熱防止回路をラッチ構成とせず
に温度検出に基づき実時間でMOS−FET61のオン
オフを制御しようとすると、MOS−FET61が所定
温度以上になりMOS−FET61をオフ制御すると間
もなくMOS−FET61の温度が下がるのでMOS−
FET61がオン制御される。そして再びMOS−FE
T61の温度が上昇するMOS−FET61がオフ制御
される。そしてこのようなオンオフが短時間の何度も繰
り返されるようになると負荷に対して不安定な電源が供
給されることになるため、制御信号S0 が一旦負論理と
され再び正論理とされたときに初めてMOS−FET6
1をオン状態に復帰させるようになっている。
【0072】JKフリップフロップ87のQ出力は、上
述したバッファ79と同様にチャージポンプ57の出力
(17〔V〕)が供給され入力を12〔V〕だけレベル
シフトさせるバッファ91を介してFET88のゲート
に供給される。この結果、Q出力が正論理(5〔V〕)
の場合にはFET88のゲートには17〔V〕の電圧が
印加されるためFET88はオン状態とされる。これに
対してQ出力が負論理(0〔V〕)の場合にはFET8
8のゲートにはチャージポンプ57の出力が印加されな
いのでFET88はオフ状態となる。
【0073】ここでFET88がオン状態とされたとき
にはMOS−FET61のゲートは接地電位となる結
果、MOS−FET61は論理積回路69からの論理出
力に係わらず強制的にオフ状態にされる。これに対して
FET88がオフ状態とされたときにはMOS−FET
61のゲート電位は論理積回路69からの論理出力に応
じた値となる。
【0074】かくして温度検出回路70及び過熱防止回
路71においては、少なくともMOS−FET61の温
度が所定値以上になっている期間は、MOS−FET6
1のスイッチング状態を強制的にオフ状態とすることが
できることにより、MOS−FET61の過熱による損
傷を未然に回避できる。
【0075】このようにIPS55Aにおいては、過電
流検出回路68による過電流検出結果と制御信号S0
の論理積を求めこの論理積結果に応じた電圧をMOS−
FET61のゲートに印加することによりMOS−FE
T61に短期間でもMOS−FET61を破損させてし
まうような大電流が流れた場合又は制御信号S0 が負論
理の場合にMOS−FET61をオフ状態とすると共
に、温度検出回路70による温度検出結果と制御信号S
0 とによりJKフリップフロップ67をラッチ動作させ
てMOS−FET41の温度が上昇した場合にMOS−
FET68を介して強制的にMOS−FET41をオフ
状態とするようになされている。
【0076】これによりIPS55Aでは、過電流検出
結果と過熱検出結果とを一緒にしてラッチ動作をさせた
り論理和を求めてMOS−FET61のスイッチング制
御をするのではなく、それぞれ別系統で処理してそれぞ
れの検出結果に応じて独立にMOS−FET61のスイ
ッチングを制御できるようになる。
【0077】かかる構成に加えて、IPS55Aは負荷
オープン検出回路100及び過電圧検出回路101を有
する。負荷オープン検出回路100は、コンパレータ1
02の非反転入力端に電源電圧VB を分圧して得た電圧
を入力すると共に反転入力端に出力端子63の電圧を入
力する。この結果負荷オープン検出回路100は、出力
端子63と負荷64の間に設けられたスイッチ(図示せ
ず)がオフ状態とされるなどの所謂負荷オープン状態と
なると、コンパレータ102からこのことを表す正論理
の信号を出力する。
【0078】過電圧検出回路101は、コンパレータ1
03の反転入力端に電源電圧VB をツェナダイオード1
04及び分圧抵抗R6 、R7 を介して得た基準電圧が入
力されていると共に非反転入力端には電源電圧VB が分
圧抵抗R8 、R9 により分圧されて入力されている。こ
の結果過電圧検出回路101は、バッテリ56から過電
圧の電源電圧VB が出力された場合、コンパレータ10
3からこのことを表す正論理の信号を出力する。
【0079】そしてコンパレータ102の出力は抵抗R
10を介してトランジスタTr2 のゲートに与えられると
共に、コンパレータ103の出力は抵抗R11を介してト
ランジスタTr3 のゲートに与えられる。ここでトラン
ジスタTr2 のドレインは電流検出回路67の出力と電
流監視用出力端子107との間に接続されていると共に
ソースが接地されている。またトランジスタTr3 のド
レインは抵抗R12を介して電流検出回路67の出力と電
流監視用出力端子107との間に接続されていると共に
ソースが接地されている。
【0080】この結果、負荷がオープン状態となったと
きにはトランジスタTr2 によって電流監視用出力端子
107の電位はほぼ零電位まで降下され、これに対して
電源電圧VB が過電圧となったときにはトランジスタT
3 によって負荷オープンの場合と比較して抵抗R12
電圧降下分だけ若干高い電位まで降下される。
【0081】ここで電流検出回路67は差動増幅回路7
2によって構成されているため、電流検出出力としてオ
フセットのある電圧を出力することになる。この結果、
MOS−FET61がオフ制御されている場合でも電流
検出回路67の出力電位は零電位からオフセット分だけ
離れた値となり、電流監視用出力端子107の電位も零
電位とはならずオフセット電位となる。しかし負荷オー
プンとなったときには電流監視用出力端子107の電位
は強制的にほぼ零電位まで降下され、また電源電圧VB
が過電圧となったときには負荷オープンのときよりも高
くかつオフセット電位よりも低い電位まで降下される。
【0082】この結果IPS55Aにおいては、電流監
視用出力端子107の電位を見れば、MOS−FET6
1が過熱したり大電流が流れたために保護機能が働き負
荷65に電源が供給されていないのか、または負荷オー
プンによって負荷65に電源が供給されていないのかを
容易に判断できると共に、電源電圧VB が過電圧となっ
ていることも検知することができる。
【0083】すなわち負荷65に電源が供給されないの
は、過熱保護機能や過電流保護機能が働いた場合か、ま
たは負荷オープンの場合の2通りあるが、電流検出回路
67の出力値だけではどちらの原因で負荷65に電源が
供給されていないのか判断できない。そこでIPS55
Aでは、電流検出回路67のオフセットを積極的に利用
して負荷65に電源が供給されていない原因を比較的簡
易な構成で判別できるようになされている。
【0084】(2−2)マイコンの構成 ここでマイコン54はIPS55Aの電流監視用出力端
子107の電圧に基づいてIPS55Aから出力される
電流特性を時間要素も含めて監視することにより、MO
S−FET61が破損するおそれのあるような過電流が
流れているか否かを判断すると共に、電線64に発煙の
おそれのある電流が流れているか否かを判断する。そし
てそのような電流が流れていると判断した場合には、M
OS−FET61を強制的にオフ制御するための制御信
号S0 を出力するようになされている。またマイコン5
4は電流監視用出力端子107の電圧に基づいて上述し
たように負荷65に電源が供給されていない場合の原因
を判別する。
【0085】マイコン54は電流監視用出力端子107
の電圧をアナログディジタル変換回路(A/D)54A
によって例えば5〔ms〕のサンプリング周期で8ビツト
のディジタルデータに変換した後CPU(中央処理ユニ
ット)54Bに送出する。CPU54BはA/D変換回
路54Aの出力データに基づいて、MOS−FET61
にどの位の電流値がどの位の時間流れたかを検出し、当
該検出結果とメモリ54Cに格納されている閾値データ
Fとを比較し、その比較結果に応じてMOS−FET6
1のオンオフを制御する。
【0086】この際CPU54Bは、図5に示すような
処理手順を実行する。CPU54Bは先ずステップSP
1において、IPS55Aに対応した操作スイッチ10
8がオン操作されたか否か判断し、操作スイッチ108
がオン操作されたと判断した場合にはステップSP2に
進み、ここで制御信号S0 を正論理にしてMOS−FE
T61をオン動作させる。
【0087】次にCPU54BはステップSP3におい
て電流監視用出力端子107の電圧V0 を監視する。続
くステップSP4では電圧V0 が差動増幅回路72のオ
フセット電圧以上であったか否か判断し、オフセット電
圧以上であった場合にはステップSP5に移る。一方C
PU54BはステップSP4で電圧V0 がオフセット電
圧未満である判断結果が得られた場合にはステップSP
6に移り電圧V0 がほぼ零であるか否か判断する。
【0088】ステップSP6で肯定結果が得られるとい
うことは、負荷オープン検出回路100によって負荷オ
ープンであることを示す正論理の信号が得られトランジ
スタTr2 がオン動作し電流監視用出力端子107の電
圧がほぼ零になっていることを意味し、このときCPU
54BはステップSP7に移って表示部109に負荷オ
ープであることを表示させる。これに対してステップS
P6で否定結果が得られるということは、過電圧検出回
路101によってバッテリ56から過電圧電源VB が出
力されたことを示す正論理の信号が得られトランジスタ
Tr3 がオン動作し電流監視用出力端子107の電圧が
オフセット電圧未満でかつ零よりは大きくなっているこ
とを意味し、このときCPU54BはステップSP8に
移って表示部109に過電圧であることを表示させる。
【0089】ステップSP5では電圧V0 がオフセット
電圧に等しいか否か判断し、等しい場合にはステップS
P9に移り、表示部109に、インテリジェントパワー
スイッチ55による自己保護機能が働いてMOS−FE
T61がオフ制御されたことを表示させる。
【0090】またCPU54BはステップSP5で否定
結果が得られた場合、すなわち電圧V0 がオフセット電
圧よりも大きかった場合には、ステップSP10に移
る。ステップSP10では、電圧V0 がメモリ54Cに
格納された閾値Th1 以上か否か比較し、肯定結果が得
られた場合にはステップSP11に移り、否定結果が得
られた場合にはステップSP12に移る。ステップSP
11では閾値Th1 以上の電流が期間t0 以上継続して
流れたか否か判断し、流れた場合にはステップSP15
に移り、流れない場合にはステップSP12に移る。
【0091】ここで閾値Th1 は、図6に示すように、
例えば定格電流値が10〔A〕程度のMOS−FET6
1であれば、20〔A〕程度の電流値に対応した値に設
定されており、この閾値Th1 以上の電流は短期間のも
のであればMOS−FET61が損傷するおそれはない
が、ある一定期間t0 以上継続して流れた場合にはMO
S−FET61が損傷するおそれがある電流である。
【0092】すなわち負荷の短絡やレアショートのよう
に閾値Th1 以上の電流が継続して長時間に亘って流れ
る場合には、CPU54BはステップSP10−SP1
1−SP15を順次実行することにより、MOS−FE
T61をオフ制御する。これに対して突入電流のように
閾値Th1 以上であるが継続して期間t0 以上継続して
流れない場合にはMOS−FET61は損傷するおそれ
がないので、CPU54BはステップSP10−SP1
1−SP12を順次実行することにより、MOS−FE
T61をオフ制御しない。
【0093】因に、上述したインテリジェントパワース
イッチ55内のコンパレータ73の閾値Th0 は70
〔A〕程度と非常に高い値に設定されているので、通常
の突入電流によってはインテリジェントパワースイッチ
55の自己保護機能は働かないのでMOS−FET61
はオフ制御されない。この結果、突入電流による不必要
なオフ制御を回避することができる。
【0094】CPU54BはステップSP12電流監視
用出力端子107の電圧値から求められる電流I0 の電
流時間積とメモリ54Cから読み出した警告閾値とを比
較し、電流時間積が警告閾値以上のときにはステップS
P13に移り、警告閾値未満のときにはステップSP3
に戻る。
【0095】ステップSP13では、表示部109に、
電流I0 の電流値がもう少し大きくなったり電流I0
流れる時間が増えたりしたら電線64が損傷(発煙)す
るおそれがあるので、MOS−FET61をオフ制御す
ることを示す警告表示をさせる。
【0096】次にCPU54BはステップSP14にお
いて、メモリ54Cから電線64の発煙特性を考慮して
選定された遮断閾値を読み出して電流時間積と遮断閾値
とを比較し、電流時間積が遮断閾値以上のときにはステ
ップSP15に移り、遮断値未満のときにはステップS
P3に戻る。ここでステップSP14で肯定結果が得ら
れるということは電線64が発煙状態に近い状態になっ
ていることを意味し、このときCPU54Bはステップ
SP15に移って、制御信号S0 を負論理にすることに
よりMOS−FET61をオフ制御する。
【0097】このようにCPU54Bでは、電線64に
流れる電流I0 の電流特性から電線64にかかる負担を
考慮して、MOS−FET61のオンオフ制御を行うこ
とができることにより、IPS55Aの前段にヒューズ
を設けなくても電線64の発煙を未然に防止できる。
【0098】またCPU54Bでは、IPS55Aが上
述したように負荷オープン検出回路100及び過電圧検
出回路101を有するので、バッテリ56からの電源が
どのような原因で負荷65に供給されていないのかを容
易に判断することができる。
【0099】図7に、ワイヤハーネスの発煙特性、従来
IPSの前段に設けられていたヒューズのヒューズ特性
及びこの実施態様でのCPU制御による遮断特性の関係
を示す。曲線L1は比較的細い電線で構成されたワイヤ
ハーネスの発煙特性を表し、曲線L2は比較的太い電線
で構成されたワイヤハーネスの発煙特性を表す。また曲
線H1は細い電線に対応した低容量ヒューズの溶断特性
を表し、曲線H2は太い電線に対応した高容量ヒューズ
の溶断特性を表す。また曲線M1は負荷の作動波形を表
す。さらにAR1は半導体スイッチの理想的な遮断特性
を示す。
【0100】ここで負荷の定常電流に合わせて低容量ヒ
ューズを使うと、そのヒューズ特性H1は負荷の作動波
形M1のうち突入電流部分にかかり、このときそのヒュ
ーズは溶断してしまうことになる。そのため突入電流部
分にかからないように高容量ヒューズを用いると、その
ヒューズ特性H2は発煙特性L1と交差するため、電線
サイズを上げる(発煙特性L2の電線を用いる)必要が
ある。
【0101】このように従来においては、負荷の動作も
確保したヒューズを選択する(すなわち突入電流でも溶
断しないヒューズを選択する)と、場合によってはそれ
に伴って電線サイズも変えなければならない不都合が生
じる。これに対してこの実施態様では、メモリ54C内
に閾値データとして、電線64の発煙特性L1と負荷6
5の作動波形M1とを考慮した理想的な遮断特性AR1
を格納させるだけで、電線サイズを変えることなく、電
線の発煙を回避しかつ負荷の動作を全ての電流領域に亘
つて確保することができる。なお図の二点鎖線AR2は
表示部109に警告表示をさせるための警告閾値であ
り、上述した遮断閾値AR1と共にメモリ54に格納さ
れている。そしてCPU54Bは電流特性が警告閾値A
R2を超えた場合に表示部109に警告表示を行う指令
を送出する。
【0102】またIPS55A及びマイコン54を上述
のように構成した結果、電線64の太さや負荷65の動
作可能領域が変化した場合でも、これに応じた新たな閾
値データFをメモリ54Cに格納させるだけで良く、ハ
ード構成を変更する必要がなくなる。
【0103】(3)効果 以上の構成によれば、短期間でもその電流が流れた場合
には半導体スイッチが破損するおそれのある大電流に対
応した第1の閾値Th0 をコンパレータ72に持たせ、
当該第1の閾値Th0 よりも低い第2の閾値Th1 をメ
モリ54Cに格納し、検出電流値が第1の閾値Th0
上になったとき、またはCPU54Bによって第2の閾
値Th1 以上の電流が一定期間t0 以上継続して流れた
と判断された場合に半導体スイッチをオフ制御するよう
にしたことにより、突入電流によって不必要に半導体ス
イッチをオフ制御させることなく、かつ半導体スイッチ
を十分に保護することができる。
【0104】また電流I0 の電流時間積がメモリ54C
に格納された閾値データAR1よりも大きくなる場合に
はMOS−FET61をオフ制御するようにしたことに
より、各負荷65に対応するヒューズを設けなくても電
線64の発煙を確実に防止することができ、この分構成
の簡易なスイッチング装置50を実現し得る。
【0105】(4)他の実施態様 なお上述の実施形態では、本発明によるインテリジェン
トパワースイッチ及びスイッチング装置をジャンクショ
ンブロックに用いた場合について述べたが、本発明はこ
れに限らず、要は制御信号入力端子への制御信号の入力
に応じてオンされて電源を出力端子に接続された負荷に
供給する半導体スイッチと、半導体スイッチに過電流が
流れた場合に半導体スイッチの制御信号入力端子に信号
を出力して半導体スイッチをオフ制御することにより半
導体スイッチを過電流から保護する過電流保護手段とを
有するようなインテリジェントパワースイッチ及びスイ
ッチング装置に広く適用することができる。
【0106】また上述の実施態様では、半導体スイッチ
としてMOS−FET61を用いた場合について述べた
が、本発明の半導体スイッチはこれに限らず、他の半導
体スイッチを用いた場合でも上述の場合と同様の効果を
得ることができる。
【0107】
【発明の効果】上述のように請求項1に記載の発明によ
れば、制御信号入力端子への制御信号の入力に応じてオ
ンされて電源を出力端子に接続された負荷に供給する半
導体スイッチと、半導体スイッチに過電流が流れた場合
に半導体スイッチの制御信号入力端子に信号を出力して
半導体スイッチをオフ制御することにより、半導体スイ
ッチを過電流から保護する過電流保護手段と、半導体ス
イッチを流れる電流を検出する電流検出手段と、電流検
出手段により検出された電流値を外部に出力するための
外部出力手段とを設けるようにしたことにより、外部出
力手段から出力される検出電流値を見れば、半導体スイ
ッチに異常電流が流れているか正常電流が流れているか
を容易に判断することができるインテリジェントパワー
スイッチを実現できる。
【0108】また請求項2に記載のスイッチング装置に
よれば、請求項1に記載のインテリジェントパワースイ
ッチと、外部出力手段に接続され、電流検出手段により
検出された電流を監視し、半導体スイッチに異常電流が
流れたことを表す監視結果を得たとき、半導体スイッチ
の制御信号入力端子に信号を出力して半導体スイッチを
オフ制御する制御手段と、制御手段が異常電流が流れた
か否かを判断するための閾値データが格納されたデータ
格納手段とを設けるようにしたことにより、半導体スイ
ッチに流れている電流が異常電流なのかそうでないのか
を容易に判断できるため、半導体スイッチを本当にオフ
制御しなければならないときだけ的確にオフ制御でき
る。
【0109】また請求項3に記載のスイッチング装置に
よれば、過電流保護手段は、一方の入力端子に半導体ス
イッチに流れる電流値に応じた電圧値を入力すると共
に、他方の入力端子に半導体スイッチに短期間でもその
電流が流れた場合には半導体スイッチが破損するおそれ
のある電流値に対応した基準電圧値とを入力し、半導体
スイッチに流れる電流値に応じた電圧値が基準電圧値以
上になったとき、出力端子から半導体スイッチの制御信
号入力端子に信号を出力して半導体スイッチをオフ制御
し、データ格納手段には、短期間でもその電流が流れた
場合には半導体スイッチが破損するおそれのある電流値
に比して低い電流値が閾値データとして格納され、制御
手段は、半導体スイッチに閾値データ以上の電流が継続
してある一定期間以上流れた場合に、半導体スイッチの
制御信号入力端子に信号を出力して半導体スイッチをオ
フ制御するようにしたことにより、突入電流に対しては
半導体スイッチをオフ制御することなく、それ以外の半
導体スイッチを損傷するおそれのある異常電流に対して
は半導体スイッチをオフ制御させることができるスイッ
チング装置を実現できる。
【0110】また請求項4に記載のスイッチング装置
は、データ格納手段には、半導体スイッチと負荷とを接
続する電線の発煙特性を考慮した閾値データが格納さ
れ、制御手段は、検出電流の電流時間積を監視すると共
に該電流時間積と閾値データを比較し、電流時間積が閾
値データ以上になったとき半導体スイッチをオフ制御す
るようにしたことにより、各負荷に対応したヒューズを
用いなくても電線の発煙を防止でき、その分構成を簡易
化できる。
【0111】請求項5に記載のスイッチング装置は、過
電流保護手段は、一方の入力端子に半導体スイッチに流
れる電流値に応じた電圧値を入力すると共に、他方の入
力端子に半導体スイッチに短期間でもその電流が流れた
場合には半導体スイッチが破損するおそれのある電流値
に対応した基準電圧値とを入力し、半導体スイッチに流
れる電流値に応じた電圧値が基準電圧値以上になったと
き、出力端子から半導体スイッチの制御信号入力端子に
信号を出力して半導体スイッチをオフ制御し、データ格
納手段には、短期間でもその電流が流れた場合には半導
体スイッチが破損するおそれのある電流値に比して低い
電流値が第1の閾値データとして格納されていると共
に、半導体スイッチと負荷とを接続する電線の発煙特性
を考慮した第2の閾値データが格納され、制御手段は、
半導体スイッチに第1の閾値データ以上の電流が継続し
てある一定期間以上流れた場合、又は検出電流の所定期
間内の電流時間積が第2の閾値データ以上になったと
き、半導体スイッチをオフ制御するようにしたことによ
り、通常の突入電流に対しては半導体スイッチをオフ制
御させることなく半導体スイッチを過電流から保護する
ことができると共に、電線の発煙を防止することができ
るスイッチング装置を実現できる。
【0112】また請求項6に気体のスイッチング装置
は、データ格納手段には、半導体スイッチと負荷とを接
続する電線の発煙特性未満であり、かつ負荷の動作可能
特性以上の閾値データが格納され、制御手段は、検出電
流の所定時間内の電流時間積が閾値データ以上になった
とき半導体スイッチをオフ制御するようにしたことによ
り、負荷の動作は十分に確保しかつ電線の発煙は確実に
回避するような電流の範囲内で半導体スイッチをオン制
御できるようにスイッチング装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるインテリジェントパワースイッチ
及びスイッチング装置の基本構成図を示すブロック図で
ある。
【図2】本発明によるスイッチング装置の全体構成を示
すブロック図である。
【図3】本発明によるインテリジェントパワースイッチ
及びスイッチング装置の詳細構成を示す図である。
【図4】図3中のJKフリップフロップの動作の説明に
供するタイミングチャートである。
【図5】図3中のCPUによる電流監視及びスイッチン
グ制御の処理手順を示すフローチャートである。
【図6】コンパレータ73の閾値と、メモリ54Cに格
納されている閾値との関係を示すグラフである。
【図7】ワイヤハーネスの発煙特性、ヒューズ特性及び
実施形態でのCPU制御による遮断特性の関係を示す略
線図である。
【図8】自動車における各負荷への電源供給の説明に供
する略線図である。
【図9】機械接点を有するリレーを用いたジャンクショ
ンブロックの説明に供する略線図である。
【図10】従来の保護機能付きスイッチング回路の構成
を示す回路接続図である。
【図11】従来のインテリジェントパワースイッチの構
成を示すブロック図である。
【図12】従来の自己保護機能付きスイッチング回路の
過電流検出閾値の説明に供するグラフである。
【符号の説明】
54B 制御手段(CPU) 54C データ格納手段(メモリ) 56 電源(バッテリ) 61 半導体スイッチ(パワーMOS−FE
T) 64 電線 65 負荷 67 電流検出手段(電流検出回路) 70、71 過熱保護手段(温度検出回路、過熱保
護回路) 72 過電流保護手段(コンパレータ) 107 外部出力手段(電流監視用出力端子) F 閾値データ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 制御信号入力端子への制御信号の入力に
    応じてオンされて電源を出力端子に接続された負荷に供
    給する半導体スイッチと、 前記半導体スイッチに過電流が流れた場合に前記半導体
    スイッチの制御信号入力端子に信号を出力して前記半導
    体スイッチをオフ制御することにより、前記半導体スイ
    ッチを過電流から保護する過電流保護手段と、 前記半導体スイッチを流れる電流を検出する電流検出手
    段と、 前記電流検出手段により検出された電流値を外部に出力
    するための外部出力手段とを具えることを特徴とするイ
    ンテリジェントパワースイッチ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のインテリジェントパワ
    ースイッチと、 前記外部出力手段に接続され、前記電流検出手段により
    検出された電流を監視し、前記半導体スイッチに異常電
    流が流れたことを表す監視結果を得たとき、前記半導体
    スイッチの制御信号入力端子に信号を出力して前記半導
    体スイッチをオフ制御する制御手段と、 前記制御手段が前記異常電流が流れたか否かを判断する
    ための閾値データが格納されたデータ格納手段とを具え
    ることを特徴とするスイッチング装置。
  3. 【請求項3】 前記過電流保護手段は、一方の入力端子
    に前記半導体スイッチに流れる電流値に応じた電圧値を
    入力すると共に、他方の入力端子に前記半導体スイッチ
    に短期間でもその電流が流れた場合には前記半導体スイ
    ッチが破損するおそれのある電流値に対応した基準電圧
    値とを入力し、前記半導体スイッチに流れる電流値に応
    じた前記電圧値が前記基準電圧値以上になったとき、出
    力端子から前記半導体スイッチの制御信号入力端子に信
    号を出力して前記半導体スイッチをオフ制御し、 前記データ格納手段には、短期間でもその電流が流れた
    場合には前記半導体スイッチが破損するおそれのある前
    記電流値に比して低い電流値が前記閾値データとして格
    納され、 前記制御手段は、前記半導体スイッチに前記閾値データ
    以上の電流が継続してある一定期間以上流れた場合に、
    前記半導体スイッチの制御信号入力端子に信号を出力し
    て前記半導体スイッチをオフ制御することを特徴とする
    請求項2に記載のスイッチング装置。
  4. 【請求項4】 前記データ格納手段には、前記半導体ス
    イッチと前記負荷とを接続する電線の発煙特性を考慮し
    た閾値データが格納され、 前記制御手段は、前記検出電流の電流時間積を監視する
    と共に該電流時間積と前記閾値データを比較し、電流時
    間積が閾値データ以上になったとき前記半導体スイッチ
    をオフ制御することを特徴とする請求項2に記載のスイ
    ッチング装置。
  5. 【請求項5】 前記過電流保護手段は、一方の入力端子
    に前記半導体スイッチに流れる電流値に応じた電圧値を
    入力すると共に、他方の入力端子に前記半導体スイッチ
    に短期間でもその電流が流れた場合には前記半導体スイ
    ッチが破損するおそれのある電流値に対応した基準電圧
    値とを入力し、前記半導体スイッチに流れる電流値に応
    じた前記電圧値が前記基準電圧値以上になったとき、出
    力端子から前記半導体スイッチの制御信号入力端子に信
    号を出力して前記半導体スイッチをオフ制御し、 前記データ格納手段には、短期間でもその電流が流れた
    場合には前記半導体スイッチが破損するおそれのある前
    記電流値に比して低い電流値が第1の閾値データとして
    格納されていると共に、前記半導体スイッチと前記負荷
    とを接続する電線の発煙特性を考慮した第2の閾値デー
    タが格納され、 前記制御手段は、前記半導体スイッチに前記第1の閾値
    データ以上の電流が継続してある一定期間以上流れた場
    合、又は前記検出電流の所定期間内の電流時間積が前記
    第2の閾値データ以上になったとき、前記半導体スイッ
    チをオフ制御することを特徴とする請求項2に記載のス
    イッチング装置。
  6. 【請求項6】 前記データ格納手段には、前記半導体ス
    イッチと前記負荷とを接続する電線の発煙特性未満であ
    り、かつ前記負荷の動作可能特性以上の閾値データが格
    納され、 前記制御手段は、前記検出電流の所定時間内の電流時間
    積が前記閾値データ以上になったとき前記半導体スイッ
    チをオフ制御することを特徴とする請求項2に記載のス
    イッチング装置。
  7. 【請求項7】 前記半導体スイッチの温度が所定値以上
    になったとき、前記半導体スイッチの制御信号入力端子
    に信号を出力して前記半導体スイッチをオフ制御するこ
    とにより前記半導体スイッチを過熱から保護する過熱保
    護手段を具えることを特徴とする請求項1に記載のイン
    テリジェントパワースイッチ。
  8. 【請求項8】 前記半導体スイッチの温度が所定値以上
    になったとき、前記半導体スイッチの制御信号入力端子
    に信号を出力して前記半導体スイッチをオフ制御するこ
    とにより前記半導体スイッチを過熱から保護する過熱保
    護手段を具えることを特徴とする請求項2、請求項3、
    請求項4、請求項5又は請求項6に記載のスイッチング
    装置。
JP8149623A 1996-06-11 1996-06-11 インテリジェントパワースイッチ及びスイッチング装置 Pending JPH09331625A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8149623A JPH09331625A (ja) 1996-06-11 1996-06-11 インテリジェントパワースイッチ及びスイッチング装置
US08/873,915 US5894394A (en) 1996-06-11 1997-06-11 Intelligent power switch and switching apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8149623A JPH09331625A (ja) 1996-06-11 1996-06-11 インテリジェントパワースイッチ及びスイッチング装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09331625A true JPH09331625A (ja) 1997-12-22

Family

ID=15479273

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8149623A Pending JPH09331625A (ja) 1996-06-11 1996-06-11 インテリジェントパワースイッチ及びスイッチング装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US5894394A (ja)
JP (1) JPH09331625A (ja)

Cited By (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000059088A1 (en) * 1999-03-29 2000-10-05 Tyco Electronics Corporation Power line protection devices and methods capable of preventing false fault reporting
JP2000311790A (ja) * 1999-02-26 2000-11-07 Yazaki Corp 発光素子の電源供給制御装置
JP2000315588A (ja) * 1999-02-26 2000-11-14 Yazaki Corp 電源供給制御装置
JP2001095138A (ja) * 1999-09-22 2001-04-06 Yazaki Corp 半導体リレーシステムの過電流遮断検出装置
US6222716B1 (en) 1999-03-29 2001-04-24 Justin Chiang Power line protection devices and methods for providing overload protection to multiple outputs
US6459167B1 (en) 1999-02-26 2002-10-01 Yazaki Corporation System for controlling electromotive force of motor of electric vehicle
JP2006205936A (ja) * 2005-01-28 2006-08-10 Denso Corp エンジン始動制御システム
JP2008076172A (ja) * 2006-09-20 2008-04-03 Nippon Eng Kk 半導体テスト装置
US7843675B2 (en) 2005-09-06 2010-11-30 Rohm Co., Ltd. Overcurrent protection circuit, load driving device, motor driving device, electric appliance, power supply device
JP2012162189A (ja) * 2011-02-08 2012-08-30 Asahi Denso Co Ltd チルト位置停止装置
JP2014113978A (ja) * 2012-12-12 2014-06-26 Auto Network Gijutsu Kenkyusho:Kk 報知装置
JP2016060426A (ja) * 2014-09-19 2016-04-25 矢崎総業株式会社 車両用電力供給システム
JP2016060427A (ja) * 2014-09-19 2016-04-25 矢崎総業株式会社 車両用電力供給システム
JP2017005949A (ja) * 2015-06-15 2017-01-05 オムロン株式会社 電源回路及び遊技機
JP2018025167A (ja) * 2016-08-12 2018-02-15 富士電機株式会社 半導体装置
JP2019037079A (ja) * 2017-08-18 2019-03-07 ローム株式会社 過電流保護回路
CN110676805A (zh) * 2019-09-20 2020-01-10 天津津航计算技术研究所 一种应用于航空电热系统的ac230v短路保护电路

Families Citing this family (36)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7035064B2 (en) * 1998-05-29 2006-04-25 Semikron Elektronik Gmbh Method and circuit arrangement with adaptive overload protection for power switching devices
BR9804608A (pt) * 1998-11-12 2000-10-24 Brasil Compressores Sa Sistema e método parta proteção de um motor elétrico e de seu circuito de contro0le e motor elétrico
JP2001291560A (ja) * 2000-01-17 2001-10-19 Harting Automotive Gmbh & Co Kg 電路遮断器
DE10036983A1 (de) * 2000-07-29 2002-02-14 Bosch Gmbh Robert Vorrichtung zur schnellen Kurzschlussabsicherung bei einem Leistungshalbleiter
DK1294069T4 (da) * 2001-09-18 2015-06-15 Abb Technology Ab Elektronisk maksimalafbryder
JP3767445B2 (ja) * 2001-09-28 2006-04-19 アンデン株式会社 過電流保護機能を有する電源供給装置、負荷駆動装置および車両用電源供給装置
US7262628B2 (en) * 2004-07-02 2007-08-28 Primarion, Inc. Digital calibration with lossless current sensing in a multiphase switched power converter
DE10152527A1 (de) * 2001-10-24 2003-05-08 Delphi Tech Inc Schaltungsanordnung zur Laststromüberwachung
ITBS20020002A1 (it) * 2002-01-15 2003-07-15 Grisoni Massimo Interuttore elettronico per impianti elettrici a tensione alternata
JP3770836B2 (ja) * 2002-01-23 2006-04-26 株式会社ルネサステクノロジ 高速に電源スイッチのオンオフが可能な論理回路及び同論理回路における電流低減方法
US6985343B2 (en) * 2002-04-19 2006-01-10 Daimlerchrysler Corporation Programmable power management switch
AU2003219535A1 (en) * 2003-03-14 2004-09-30 Magnetek S.P.A. Electronic circuit breaker
FR2862816B1 (fr) * 2003-11-25 2006-04-28 Electricfil Automotive Dispositif intelligent de securite pour un equipement electrique embarque dans un vehicule
US20050135034A1 (en) * 2003-12-19 2005-06-23 Caterpillar, Inc. Resettable circuit breaker
US7312780B2 (en) * 2004-02-27 2007-12-25 Honeywell International, Inc. Fluorescent lamp driver system
US7436129B2 (en) * 2004-02-27 2008-10-14 Honeywell International Inc. Triple-loop fluorescent lamp driver
US7928665B2 (en) * 2004-02-27 2011-04-19 Honeywell International Inc. System and methods for dimming a high pressure arc lamp
US8570699B2 (en) * 2005-04-22 2013-10-29 Lear Corporation Relayless and fuseless junction box
JP4776368B2 (ja) * 2005-12-20 2011-09-21 矢崎総業株式会社 電力供給回路のオン故障検出装置
US8488289B2 (en) * 2006-09-27 2013-07-16 International Rectifier Corporation Current protection circuit for intelligent power switch
JP2008232871A (ja) * 2007-03-22 2008-10-02 Hitachi Ltd 回路異常判定装置および回路異常判定方法
US20090033155A1 (en) * 2007-06-08 2009-02-05 Renesas Technology Corp. Semiconductor integrated circuits
JP5144160B2 (ja) * 2007-07-26 2013-02-13 パナソニック株式会社 車載用負荷制御装置、車載用前照灯装置、および車載用尾灯装置
TWI380548B (en) * 2008-12-16 2012-12-21 Delta Electronics Inc Error detecting and motor protecting apparatus and method thereof
US8972216B2 (en) 2010-03-09 2015-03-03 Infineon Technologies Austria Ag Methods and apparatus for calibration of power converters
KR101293957B1 (ko) * 2011-06-13 2013-08-07 기아자동차주식회사 스톱램프 구동장치
CN102955487A (zh) * 2011-08-31 2013-03-06 鸿富锦精密工业(深圳)有限公司 电源装置
US9078291B2 (en) 2012-01-26 2015-07-07 Kongsberg Automotive Ab Device for heating a vehicle seat
ITMI20130001A1 (it) * 2013-01-03 2014-07-04 St Microelectronics Srl SISTEMA ELETTRICO COMPRENDENTE UN APPARATO DI PILOTAGGIO DI UN CARICO CON AUTO-RIAVVIO E METODO DI FUNZIONAMENTO DELLÂeuro¿APPARATO
JP6251572B2 (ja) * 2014-01-09 2017-12-20 矢崎総業株式会社 車両用電気配線装置
JP2015154658A (ja) * 2014-02-18 2015-08-24 セイコーエプソン株式会社 回路装置及び電子機器
US9263877B1 (en) * 2014-12-30 2016-02-16 Api Technologies Corp. Temperature-compensated current monitoring
US11404866B2 (en) * 2016-04-08 2022-08-02 Infineon Technologies Ag Electronic switching and protection circuit with several operation modes
US10986875B2 (en) 2018-06-25 2021-04-27 Juul Labs, Inc. Vaporizer device heater control
JP7176914B2 (ja) * 2018-09-28 2022-11-22 株式会社小松製作所 充電制御装置、作業機械及び充電制御方法
JP7368959B2 (ja) * 2019-07-04 2023-10-25 キヤノン株式会社 電源装置および電子機器

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4825330A (en) * 1987-10-06 1989-04-25 The United States Of America As Represented By The Department Of Health And Human Services Ultra-fast solid state power interrupter
US5272392A (en) * 1992-12-04 1993-12-21 North American Philips Corporation Current limited power semiconductor device

Cited By (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000311790A (ja) * 1999-02-26 2000-11-07 Yazaki Corp 発光素子の電源供給制御装置
JP2000315588A (ja) * 1999-02-26 2000-11-14 Yazaki Corp 電源供給制御装置
US6459167B1 (en) 1999-02-26 2002-10-01 Yazaki Corporation System for controlling electromotive force of motor of electric vehicle
WO2000059088A1 (en) * 1999-03-29 2000-10-05 Tyco Electronics Corporation Power line protection devices and methods capable of preventing false fault reporting
US6222716B1 (en) 1999-03-29 2001-04-24 Justin Chiang Power line protection devices and methods for providing overload protection to multiple outputs
JP2001095138A (ja) * 1999-09-22 2001-04-06 Yazaki Corp 半導体リレーシステムの過電流遮断検出装置
JP2006205936A (ja) * 2005-01-28 2006-08-10 Denso Corp エンジン始動制御システム
US7843675B2 (en) 2005-09-06 2010-11-30 Rohm Co., Ltd. Overcurrent protection circuit, load driving device, motor driving device, electric appliance, power supply device
JP2008076172A (ja) * 2006-09-20 2008-04-03 Nippon Eng Kk 半導体テスト装置
JP2012162189A (ja) * 2011-02-08 2012-08-30 Asahi Denso Co Ltd チルト位置停止装置
JP2014113978A (ja) * 2012-12-12 2014-06-26 Auto Network Gijutsu Kenkyusho:Kk 報知装置
JP2016060426A (ja) * 2014-09-19 2016-04-25 矢崎総業株式会社 車両用電力供給システム
JP2016060427A (ja) * 2014-09-19 2016-04-25 矢崎総業株式会社 車両用電力供給システム
JP2017005949A (ja) * 2015-06-15 2017-01-05 オムロン株式会社 電源回路及び遊技機
JP2018025167A (ja) * 2016-08-12 2018-02-15 富士電機株式会社 半導体装置
JP2019037079A (ja) * 2017-08-18 2019-03-07 ローム株式会社 過電流保護回路
CN110676805A (zh) * 2019-09-20 2020-01-10 天津津航计算技术研究所 一种应用于航空电热系统的ac230v短路保护电路

Also Published As

Publication number Publication date
US5894394A (en) 1999-04-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH09331625A (ja) インテリジェントパワースイッチ及びスイッチング装置
JP3384522B2 (ja) スイッチング装置
KR100677645B1 (ko) 과전류 상태에서 보호하고 개방 전기 부하를 검출하기 위한 회로및 방법
JPH10285784A (ja) 車両用電源供給装置
JP2007082374A (ja) 電源逆接続保護回路
WO2008023221A1 (en) Protection circuit apparatus
JP3384521B2 (ja) スイッチング装置
JPH11334465A (ja) 電子点滅信号発生器
JP2004040470A (ja) 電気負荷駆動装置及び電気負荷駆動回路
JP3285120B2 (ja) インテリジェントパワースイッチ及びスイッチング装置
JPH10116552A (ja) スイッチング装置
US5757601A (en) Short circuit protection for high side driver
JP3689280B2 (ja) 半導体リレーシステムの保護方法
JP2002118958A (ja) 電源逆接続保護装置
JP3679524B2 (ja) トランジスタの過電流保護回路
JPH11108969A (ja) 過電流検知回路
JP3171383B2 (ja) 保護回路
JP3346452B2 (ja) スイッチング装置及びスイッチング装置の製造方法
JP2020108142A (ja) スイッチ装置
JPS63285022A (ja) 短絡保護機能付集積回路
JP3695574B2 (ja) 車両用電源供給制御装置
JPH1155847A (ja) 車両負荷制御装置
JP2010104138A (ja) 直流モータの駆動装置
JP3334678B2 (ja) 車両用制御装置
JPS59188336A (ja) 回路保護装置

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20020903