JP3241279B2 - 保護機能付きスイッチ回路 - Google Patents

保護機能付きスイッチ回路

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JP3241279B2
JP3241279B2 JP30301896A JP30301896A JP3241279B2 JP 3241279 B2 JP3241279 B2 JP 3241279B2 JP 30301896 A JP30301896 A JP 30301896A JP 30301896 A JP30301896 A JP 30301896A JP 3241279 B2 JP3241279 B2 JP 3241279B2
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    • H03K17/08Modifications for protecting switching circuit against overcurrent or overvoltage
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    • HELECTRICITY
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    • H02HEMERGENCY PROTECTIVE CIRCUIT ARRANGEMENTS
    • H02H9/00Emergency protective circuit arrangements for limiting excess current or voltage without disconnection
    • H02H9/02Emergency protective circuit arrangements for limiting excess current or voltage without disconnection responsive to excess current
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    • H03K17/08Modifications for protecting switching circuit against overcurrent or overvoltage
    • H03K2017/0806Modifications for protecting switching circuit against overcurrent or overvoltage against excessive temperature

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、負荷のオン・オフ
スイッチ動作を制御するとともに過負荷を検出して自動
遮断に移行するパワー素子半導体を用いた保護機能付ス
イッチ装置に係り、特に、負荷として車両のランプやモ
ータのオンオフ制御をするに好適な保護機能付きスイッ
チ回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の保護機能付きスイッチ回路として
は、一般的には、負荷に供給される過電流を検出し、自
動的に遮断する方式が知られている。これを、MOS−
FETのスイッチ回路に適用したものとして、例えば、
特開昭61−261920号公報,特開昭62−119
16号公報,特開昭62−143450号公報,特開昭
63−87128号公報等に記載されている。
【0003】しかしながら、負荷として、タングステン
等のフィラメントを用いたランプを使用する場合、スイ
ッチ回路をオンして、ランプの点灯時には、急峻な立ち
上がり電流が流れる。これは、点灯時以前は、比較的低
温のフィラメントの抵抗値は低く、点灯時には急峻に電
流が立ち上がり、その後、抵抗値の上昇により電流が低
下するような時間変化を示すためである。従って、過電
流を検出して保護機能を働かせる方式では、この立ち上
がり電流によって、保護機能付きスイッチ回路の保護機
能が動作することになり、正常な点灯動作を行えないこ
とになる。
【0004】また、負荷として、モータを使用する場合
においても、モータへの通電時に、大電流の突入電流が
流れるため、保護機能付きスイッチ回路の保護機能が動
作することになり、正常なモータの駆動動作を行えない
ことになる。
【0005】それに対して、スイッチ回路であるパワー
素子の温度を検出して、所定温度以上の過温度になる
と、保護機能を動作させる方式がある。温度検出方式の
保護機能付きスイッチ回路としては、例えば、特開平2
−135818、特開平1−181474、特開平7−
221261に記載されている。かかる温度検出方式の
ものにあっては、ランプ点灯時の立ち上がり電流やモー
タ起動時の突入電流が流れても、温度上昇の時間応答が
遅いため、不要な保護機能を動作させることなく、正常
なランプの点灯動作や、モータの起動動作を行うことが
できるものである。また、モータがロックしたような異
常時には、温度が上昇し、スイッチ回路を遮断するよう
に動作させることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
温度検出方式の保護機能付きスイッチ回路においては、
異常時に、過温度を検出して、スイッチ回路を遮断する
ように動作しても、その後の温度低下で保護機能は復帰
し、再び温度上昇を生ずるオンオフサイクルを繰り返す
という問題があった。
【0007】本発明の目的は、不要なオンオフサイクル
を繰り返すことのない保護機能付きスイッチ回路を提供
することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
には、本発明は、スイッチを介して制御信号が入力し、
この制御信号に応じて導通し、負荷への電力を供給する
パワー素子と、このパワー素子の近傍の温度を検出する
温度検出手段と、この温度検出手段によって検出された
温度が所定温度以上の時、上記スイッチを開放して、上
記パワー素子への上記制御信号の入力を遮断する制御手
段とを有する保護機能付きスイッチ回路において、上記
パワー素子への上記制御信号の入力を遮断する遮断状態
を保持する遮断状態保持手段を備え、この遮断状態保持
手段は、上記温度検出手段に備えられ、上記温度検出手
段が検出した最大の温度を保持する保持手段を有する
うにしたものであり、かかる構成により、不要なオンオ
フサイクルを繰り返さなくし得るものとなる。
【0009】
【0010】
【0011】上記保護機能付きスイッチ回路において、
好ましくは、さらに、上記遮断状態保持手段による遮断
状態を解除するリセット手段を備えるようにしたもので
あり、かかる構成により、負荷に対する通電を再開し得
るものとなる。
【0012】上記保護機能付きスイッチ回路において、
好ましくは、さらに、上記リセット手段は、上記制御信
号に基づいて、上記遮断状態保持手段による遮断状態を
解除するようにしたものである。
【0013】上記保護機能付きスイッチ回路において、
好ましくは、上記リセット手段は、上記温度検出手段が
検出した温度が所定の遮断解除温度になった場合に、上
記遮断状態保持手段による遮断状態を解除するようにし
たものであり、かかる構成により、負荷に不要な過電流
が流れるのを防止し得るものである。
【0014】上記保護機能付きスイッチ回路において、
好ましくは、さらに、上記パワー素子に入力する制御信
号が遮断状態となった後、所定時間経過に、上記リセッ
ト手段のリセット動作を停止するリセット停止手段を備
えるようにしたものであり、かかる構成により、電力消
費を低減し得るものとなる。
【0015】上記保護機能付きスイッチ回路において、
好ましくは、さらに、上記パワー素子に入力する信号
に、所定のタイミングでリセット動作を行うためのリセ
ット信号を重畳する入力コントローラ手段を備え、この
入力コントローラ手段の出力信号を上記パワー素子に入
力するようにしたものであり、かかる構成により、瞬間
的な負荷の短絡等に対しても、リセット可能にし得るも
のとなる。
【0016】上記保護機能付きスイッチ回路において、
好ましくは、上記入力コントローラ手段は、上記制御信
号が上記パワー素子を導通させる期間のみ、上記リセッ
ト信号を重畳するようにしたものである。
【0017】上記保護機能付きスイッチ回路において、
好ましくは、上記入力コントローラ手段は、上記制御信
号の全期間に対して上記リセット信号を重畳するように
したものである。
【0018】上記目的を達成するために、本発明は、ス
イッチを介して制御信号が入力し、この制御信号に応じ
て導通し、負荷への電力を供給するパワー素子と、この
パワー素子の近傍の温度を検出する温度検出手段と、こ
の温度検出手段によって検出された温度が所定温度以上
の時、上記スイッチを開放して、上記パワー素子への上
記制御信号の入力を遮断する制御手段とを有する保護機
能付きスイッチ回路において、上記パワー素子への上記
制御信号の入力を遮断する遮断状態を保持する遮断状態
保持手段と、上記パワー素子に入力する信号に、所定の
タイミングでリセット動作を行うためのリセット信号を
重畳する入力コントローラ手段を備え、この入力コント
ローラ手段の出力信号を上記パワー素子に入力するとと
もに、上記リセット信号は、上記信号に対して次第にそ
の間隔が長くなるタイミングで重畳するようにしたもの
であり、かかる構成により、不要なオンオフサイクルを
繰り返さなくし、瞬間的な負荷の短絡等に対しても、リ
セット可能にし、短絡時の突入電流による発熱のダメー
ジを軽減し得るものとなる。
【0019】上記目的を達成するために、本発明は、
イッチを介して制御信号が入力し、この制御信号に応じ
て導通し、負荷への電力を供給するパワー素子と、この
パワー素子の近傍の温度を検出する温度検出手段と、こ
の温度検出手段によって検出された温度が所定温度以上
の時、上記スイッチを開放して、上記パワー素子への上
記制御信号の入力を遮断する制御手段とを有する保護機
能付きスイッチ回路において、上記パワー素子への上記
制御信号の入力を遮断する遮断状態を保持する遮断状態
保持手段を備え、上記スイッチは、上記制御信号を上記
パワー素子に供給する経路と、上記パワー素子の制御端
子を接地電位にする経路とを切り替えるようにしたもの
であり、かかる構成により、不要なオンオフサイクルを
繰り返さなくし、パワー素子をオフにするまでの時間を
短縮し得るものとなる。
【0020】上記目的を達成するために、本発明は、
イッチを介して制御信号が入力し、この制御信号に応じ
て導通し、負荷への電力を供給するパワー素子と、この
パワー素子の近傍の温度を検出する温度検出手段と、こ
の温度検出手段によって検出された温度が所定温度以上
の時、上記スイッチを開放して、上記パワー素子への上
記制御信号の入力を遮断する制御手段とを有する保護機
能付きスイッチ回路において、上記パワー素子への上記
制御信号の入力を遮断する遮断状態を保持する遮断状態
保持手段を備え、上記スイッチは、上記制御信号を上記
パワー素子に供給する経路と、上記パワー素子の制御端
子の電荷を引き抜く電流源に接続する経路とを切り替え
るようにしたものであり、かかる構成により、不要なオ
ンオフサイクルを繰り返さなくし、パワー素子をオフに
するまでの時間を短縮し得るものとなる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図3を用いて、本発
明の一実施形態による保護機能付きスイッチ回路の構成
及び動作について説明する。最初に、図1を用いて、本
発明の一実施形態による保護機能付きスイッチ回路の全
体的な構成について説明する。図1は、本発明の一実施
形態による保護機能付きスイッチ回路のブロック図であ
る。
【0022】過温度遮断内蔵電力素子100は、電源1
0と負荷20の間に接続されている。過温度遮断内蔵電
力素子100は、制御入力端子CONTから入力される
制御信号に応じて、電源10から負荷20に対する電力
の供給停止を制御する。ここで、負荷20としては、例
えば、フィラメント式のランプのように、点灯動作時に
急峻な立ち上がり電流が流れるものや、モータのよう
に、運転動作時に大電流の突入電流が流れるものが用い
られる。車両に用いられる負荷20としては、ヘッドラ
ンプやストップランプのように消費電力の大きなランプ
や、ワイパーモータやパワーウインドウモータのように
消費電力の大きなモータが、該当するものである。
【0023】過温度遮断内蔵電力素子100は、MOS
FET110と、温度検出手段120と、制御手段13
0と、スイッチ140とから構成されている。MOSF
ET110は、制御入力端子CONTからの制御信号に
応じて、スイッチング動作をするパワー素子である。温
度検出手段120は、MOSFET110のチャネル温
度を検出し、検出された温度に対応する信号を出力す
る。温度検出手段120の詳細構成については、図3を
用いて後述する。
【0024】制御手段130は、温度検出手段120が
出力する温度検出信号を入力して、検出された温度が、
所定温度以上になると、負荷20への通電を遮断する保
護動作をさせるための制御出力信号を出力する。ここ
で、本実施形態における制御手段130は、遮断状態を
保持する機能を有しており、例え、温度検出手段120
によって検出される温度が所定温度よりも低下しても、
引き続いて遮断状態を保持するような制御出力信号を出
力するものである。制御手段130の詳細構成について
は、図3を用いて後述する。なお、制御手段130から
温度検出手段120に対して破線で示される信号は、他
の実施形態に関するものであり、この点については、図
4を用いて後述する。
【0025】スイッチ140は、制御入力端子CONT
とMOSFET110のゲートの間に接続されており、
制御入力端子CONTから入力する制御信号をMOSF
ET110のゲートに供給したり遮断するスイッチング
動作を、制御手段130が出力する制御出力信号に応じ
て行う。
【0026】次に、図2を用いて、本発明の一実施形態
による保護機能付きスイッチ回路の動作について説明す
る。図2は、本発明の一実施形態による保護機能付きス
イッチ回路の動作を説明するための波形図である。
【0027】通常は、図1に示すスイッチ140は導通
しており、制御入力端子CONTから制御信号が、例え
ば,ハイレベルになると、この制御信号をMOSFET
110のゲートに供給して、MOSFET110を導通
させ、電源10から負荷20に電力を供給する。また、
スイッチ140が導通状態のとき、制御入力端子CON
Tから入力する制御信号が、ローレベルになると、MO
SFET110を非導通とし、電源10から負荷20へ
の電力供給を停止する。
【0028】ここで、負荷20に対する通電開始時につ
いて見ると、図2(A)に示すように、負荷20がラン
プやモータの場合、負荷20への通電開始後、負荷20
に流れる電流は、瞬間的に立ち上がりの鋭い大電流が流
れる。そして、その後、定常電流に落ちつくものであ
る。従って、従来の過電流を検出する方式では、この大
電流を検出して保護機能が動作し、パワー素子であるM
OSFETを遮断してしまうため、正常な通電動作を行
うことはできないものである。
【0029】一方、図2(B)に示すように、MOSF
ET110のチャネル温度は変化する。即ち、突入電流
によるチャネル温度上昇は、チャネル近傍の半導体によ
る熱容量と熱伝導で拡散されるため、電流に比べて大き
なピークとならないものである。
【0030】ここで、負荷20に流れる電流が過剰で、
チャネルの熱の発生が続くと、MOSFET20の半導
体チップからリードフレーム・パッケージや外部放熱板
へと熱が伝達される。この過程で、チャネル近傍に設け
た温度検出手段120は、チャネル近傍の温度を検出
し、制御手段130に温度情報を出力する。
【0031】温度情報が入力された制御手段130は、
あらかじめ設定された遮断温度と入力された温度情報と
を比較し、温度情報が高くなったと判断したら、スイッ
チ140を制御し、MOSFET110への入力信号を
カットオフする。入力がカットオフされたMOSFET
110は、オフされ、ドレイン電流が遮断され、負荷2
0への電流供給が遮断される。制御回路3は、温度が低
下してもスイッチ140の遮断状態を保持するように制
御する。
【0032】以上説明したように、本実施形態による過
温度遮断内蔵電力素子100は、通電開始時の突入電流
では動作せず、定常電流で動作するものである。特に、
車両内に多用されるランプやモータ等は、突入電流が大
きいので、本実施形態で示すような過温度遮断内蔵電力
素子を用いて制御する。なお、遮断温度は、パワー素子
の破壊温度である最大接合部温度以下となるように設定
する。
【0033】次に、図3を用いて、温度検出手段120
及び制御手段130の構成及び動作について説明する。
図3は、本発明の一実施形態による保護機能付きスイッ
チ回路に用いる温度検出手段120及び制御手段130
の具体的な構成を示すブロック図である。
【0034】温度検出手段120は、抵抗R1,R2,
R3とダイオードD1により構成されたブリッジ回路
と、定電圧源Vcと、差動増幅器AMP1から構成され
ている。ダイオードD1は、チップ上のMOSFET1
10の近傍にPN接合により形成配置されている。ダイ
オードD1のPN接合は、順方向電圧が温度依存性を有
している。従って、MOSFET110のチャネルが発
熱すると、ダイオードD1のPN接合の順方向電圧の温
度依存性によって、ブリッジ回路のバランスが崩れる。
このブリッジ回路のバランスの崩れを差動増幅器AMP
1によって増幅することにより、温度検出手段120
は、温度情報の信号を制御手段130に出力することが
できる。
【0035】制御手段130は、コンパレータ回路13
1と、基準信号レベル回路132と、ラッチ回路133
から構成されている。基準信号レベル回路132は、過
温度遮断内蔵電力素子100が保護動作を行わせるため
の遮断温度に相当する基準信号を、コンパレータ回路1
31に出力する。コンパレータ回路131は、基準信号
レベル回路132が出力する基準信号と、温度検出手段
120が出力する温度情報信号が入力され、温度情報信
号が基準信号よりも大きい場合に、ハイレベルの遮断信
号を出力する。ラッチ回路133は、この遮断信号をラ
ッチするとともに、スイッチ140に出力する。ラッチ
回路133は、この遮断信号を保持し続けるため、過温
度遮断内蔵電力素子100は、遮断状態を保持すること
ができる。
【0036】従って、負荷20に過電流が流れ、温度検
出手段120が検出したMOSFET110の温度が、
所定の遮断温度以上になったことを制御手段が検出する
と、スイッチ140を開放して、制御入力端子CONT
からの信号がMOSFET110に入力するのを遮断し
て、MOSFET110を非導通にして、負荷20への
電力供給を遮断することができる。
【0037】負荷20に対する電力供給の遮断後、MO
SFET110の温度が低下したとしても、制御手段1
30のラッチ回路133は、遮断信号を保持しているた
め、遮断状態が継続し、過温度遮断内蔵電力素子100
は、不要なオンオフサイクルを繰り返すことがなくなる
ものである。
【0038】なお、上述した説明では、MOSFET1
10のチャネル温度を検出するために、ダイオードD1
のPN接合の順方向電圧の温度依存性を利用している
が、ダイオードD1に代えて、半導体抵抗を用い、半導
体抵抗の温度依存性を利用することもできる。この場合
には、半導体抵抗は、チップ上のMOSFET110の
近傍に形成配置される。なお、ダイオードD1の順方向
電圧の温度依存性の方が、半導体抵抗の温度依存性より
も大きいものである。
【0039】また、ブリッジ回路構成をとる代わりに、
ダイオードD1を単体でMOSFET110の近傍に形
成配置したり、半導体抵抗を単体でMOSFET110
の近傍に形成配置することも可能である。なお、ブリッ
ジ回路の方が、温度情報信号の出力を大きくすることが
可能である。
【0040】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、保護機能付きスイッチ回路である過温度遮断内蔵電
力素子は、負荷に突入電流が流れた場合でも、この突入
電流によって誤動作することなく、負荷の異常時に負荷
に流れる過電流によって生じる温度上昇を検出して、負
荷の保護動作を行うとともに、負荷に対する電力供給の
遮断後は、その遮断状態を保持することにより、不要な
オンオフサイクルを繰り返すことがなくなるものであ
る。
【0041】次に、図4を用いて、本発明の第2の実施
形態による保護機能付きスイッチ回路の構成及び動作に
ついて説明する。図4は、本発明の第2の実施形態によ
る保護機能付きスイッチ回路に用いる温度検出手段12
0Aび制御手段130A具体的な構成を示すブロック図
である。なお、図3と同一符号は、同一部分を示してい
る。
【0042】図3に示した実施形態では、制御手段13
0が、遮断状態を保持するものとして説明したが、本実
施形態においては、温度検出手段120Aが検出した温
度の最大値を保持し、制御手段130Aは、この温度検
出手段120Aが保持した温度に基づいて、スイッチ1
40に遮断信号を出力するため、遮断状態を保持するこ
とができるようにしたものである。
【0043】温度検出手段120Aは、抵抗R1,R
2,R3とダイオードD1により構成されたブリッジ回
路と、定電圧源Vcと、差動増幅器AMP1と、クラン
プ回路121とから構成されている。ダイオードD1
は、チップ上のMOSFET110の近傍にPN接合に
より形成配置されている。MOSFET110のチャネ
ルが発熱すると、ブリッジ回路のバランスが崩れ、この
ブリッジ回路のバランスの崩れを差動増幅器AMP1に
よって増幅され、クランプ回路121によってクランプ
することにより、温度検出手段120Aは、温度情報の
信号を制御手段130Aに出力することができる。そし
て、本実施形態においては、クランプ回路121を採用
したことにより、温度情報信号の最大値を保持すること
ができる。
【0044】制御手段130Aは、コンパレータ回路1
31と、基準信号レベル回路132とから構成されてい
る。コンパレータ回路131は、基準信号レベル回路1
32が出力する基準信号と、温度検出手段120A出力
する温度情報信号が入力され、温度情報信号が基準信号
よりも大きい場合に、ハイレベルの遮断信号を出力す
る。
【0045】上述したように、温度検出手段120A
は、検出した温度の最大値を保持する構成であるため、
過温度遮断内蔵電力素子100は、遮断状態を保持する
ことができる。従って、負荷20に過電流が流れ、温度
検出手段120が検出したMOSFET110の温度
が、所定の遮断温度以上になったことを制御手段が検出
すると、スイッチ140を開放して、制御入力端子CO
NTからの信号がMOSFET110に入力するのを遮
断して、MOSFET110を非導通にして、負荷20
への電力供給を遮断することができる。
【0046】負荷20に対する電力供給の遮断後、MO
SFET110の温度が低下したとしても、制御手段1
30のラッチ回路133は、遮断信号を保持しているた
め、遮断状態が継続し、過温度遮断内蔵電力素子100
は、不要なオンオフサイクルを繰り返すことがなくなる
ものである。
【0047】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、保護機能付きスイッチ回路である過温度遮断内蔵電
力素子は、負荷に突入電流が流れた場合でも、この突入
電流によって誤動作することなく、負荷の異常時に負荷
に流れる過電流によって生じる温度上昇を検出して、負
荷の保護動作を行うとともに、負荷に対する電力供給の
遮断後は、その遮断状態を保持することにより、不要な
オンオフサイクルを繰り返すことがなくなるものであ
る。
【0048】次に、図5〜図10を用いて、本発明の第
3の実施形態による保護機能付きスイッチ回路の構成及
び動作について説明する。最初に、図5を用いて、本発
明の第3の実施形態による保護機能付きスイッチ回路の
全体的な構成について説明する。図5は、本発明の第3
の実施形態による保護機能付きスイッチ回路のブロック
図である。なお、図1と同一符号は、同一部分を示して
いる。
【0049】本実施形態においては、図1に示した実施
形態における構成に加えて、リセット手段150を備え
ている。リセット手段150は、制御入力端子CONT
から制御信号が入力する。そして、リセット手段150
は、この制御信号が、MOSFET110の導通レベ
ルから遮断レベルへと移行する変化点、もしくは、制
御信号が、MOSFET110の遮断レベルから導通レ
ベルへと移行する変化点、もしくは、制御信号がMO
SFET110の遮断レベルであることを検出する。な
お、それぞれの3形態の状態を検出するための、リセッ
ト手段150の詳細な構成については、それぞれ、図7
〜図9を用いて後述する。
【0050】そして、リセット手段150は、これを検
出すると、リセット信号を制御手段130に出力する。
制御手段130は、スイッチ140を遮断している制御
信号を解除し、スイッチ140を導通状態へと移行させ
る。
【0051】本実施形態においては、過電流が負荷20
に流れ、温度が上昇すると、負荷20への電流供給を遮
断するとともに、この遮断状態を保持している。従っ
て、車両を運転する運転者にとっては、ヘッドランプが
突然消灯したままとなったり、パワーウインドウが突然
動作を停止するような状態となる。運転者にとっては、
これらの動作の異常の原因を突き止めるために、車両の
ヘッドランプの点灯スイッチをオフしたり、パワーウイ
ンドウのスイッチをオフ操作し、その後、オン操作を行
う。そこで、本実施形態においては、このようなオフ操
作が行われた時は、スイッチ140の遮断状態を回復し
て、取りあえず、再度のオン操作に対して、MOSFE
T110への通電を可能にするために、リセット手段1
50を備えるようにしている。
【0052】従って、その後、再度オン操作を行うこと
により、ランプは一応点灯し、また、パワーウインドウ
も動作するが、それらが再度消灯や停止すれば、運転者
は、ランプやパワーウインドウに異常があることを検知
できるようになるものである。
【0053】なお、図3に示した例のように、制御手段
130が遮断状態を保持している場合には、上述したよ
うに、リセット手段150が出力するリセット信号は、
制御手段130に入力するが、図4において説明したよ
うに温度検出手段120Aが遮断状態を保持している場
合には、リセット手段150が出力するリセット信号
は、図中に破線で示すように、温度検出手段120Bに
入力するようにする。なお、温度検出手段120Bの詳
細な構成については、図10を用いて後述する。
【0054】次に、図6を用いて、本実施形態における
動作について説明する。図6は、本発明の第3の実施形
態による保護機能付きスイッチ回路の動作波形図であ
る。図6の(A)は、図5に示した制御入力端子CON
Tから入力する制御信号を示しており、同図(B)は、
温度検出手段120によって検出されるMOSFET1
10のチャネル温度を示しており、同図(C)は、負荷
20に流れるMOSFET110のドレイン電流を示し
ている。
【0055】時間T1において、制御入力端子CONT
から、図6(A)に示すような制御信号が入力すると、
MOSFET110が導通する。そして、図6(C)に
示すように、負荷20に電流が流れる。なお、ここで、
負荷20が、例えば、車両用のランプやモータであると
すると、その車両を運転する運転者が、車両のヘッドラ
ンプを点灯するために点灯スイッチをオンしたり、パワ
ーウインドウのスイッチを操作した場合に、MOSFE
T110を導通するための制御信号が制御入力端子CO
NTから入力する。
【0056】ここで、負荷20は、ランプやモータなど
のように、電源投入時に突入電流が流れ、その後、定常
電流へと落ち着くような図2(A)に示すような時間波
形を呈するものとする。図2(A)に示すような突入電
流が流れた場合のMOSFET110のチャネル温度上
昇は、図2(B)に示すような波形となる。突入電流に
よるチャネル温度上昇は、チャネル近傍の半導体による
熱容量と熱伝導で拡散され、大きなピークとならないも
のである。一方、電流が過剰であり、チャネルの熱の発
生が続くと、MOSFET110の半導体チップからリ
ードフレーム・パッケージや外部放熱板へと熱が伝達す
る。この過程で、チャネル近傍に設けた温度検出手段1
20が、チャネル近傍の温度を検出し、制御手段130
に温度情報信号を出力する。
【0057】ここで、図6(B)に示すように、MOS
FET110のチャネル抵抗によってチャネルが発熱
し、チャネル温度が上昇する。電流が過大の場合、図6
(B)に示すようにチャネル温度は、徐々に上昇し、例
えば、時間T2において、あらかじめ設定された遮断温
度になったものとする。すると、温度情報信号が入力さ
れた制御手段130は、あらかじめ設定された遮断温度
と入力された温度情報信号とを比較し、入力した温度情
報信号が遮断温度よりも高くなったと判断したら、スイ
ッチ140を遮断するよう遮断信号を出力し、MOSF
ET110の入力信号をカットオフする。
【0058】入力がカットオフされたMOSFET11
0はオフされ、図6(C)に示すように、ドレイン電流
が遮断され、負荷20への電流供給が遮断される。時間
T2からチャネルは、熱の発生が無くなるので、図6
(B)に示すようにチャネル温度は徐々に常温へと低下
する。制御手段130は、スイッチ140の遮断状態を
保持する。
【0059】時間T3において、制御入力端子CONT
に入力する制御信号がオフされたものとする。これは、
その車両を運転する運転者が、車両のヘッドランプの点
灯スイッチをオフしたり、パワーウインドウのスイッチ
をオフ操作した場合に、制御信号がオフになる。制御信
号がオフしても、MOSFET110は何の動作もせ
ず、MOSFET110のドレイン電流に変化はない。
【0060】ここで、リセット手段150は、例えば、
制御入力端子CONTへ印加される制御信号がMOSF
ET110の導通レベルから遮断レベルへと移行する変
化点を検出するものとすると、時間T3において、リセ
ット手段150は、リセット信号を制御手段130に出
力する。制御手段130は、スイッチ140を遮断して
いる制御信号を解除し、スイッチ140を導通状態へと
移行させる。このようにして、MOSFET110の入
力を遮断状態から導通状態へと移行させ、リセットとす
る。
【0061】その後、時間T4において、新たな制御信
号が入力すると、スイッチ140が導通状態であるた
め、MOSFET110を導通させる。ドレイン電流が
流れ、チャネル温度も上昇する。時間T5において、制
御信号がオフされると、ドレイン電流は流れなくなり、
また、チャネル温度も下降する。
【0062】次に、図7を用いて、リセット手段150
の第1の例について説明する。図7は、本発明の第3の
実施形態による保護機能付きスイッチ回路の中のリセッ
ト手段の第1の例の回路図である。
【0063】本実施形態においては、リセット手段15
0は、制御入力端子CONTから入力する制御信号が、
MOSFET110の導通レベルから遮断レベルへと移
行する変化点を検出するようにしている。なお、ここで
は、遮断レベルの方が導通レベルよりも高いものとして
説明するが、その関係は逆の場合であってもよいもので
ある。
【0064】リセット手段150は、コンパレータCO
MP1と、基準電源Vc2と、ハイパスフィルタHFと、
ダイオードD2と、波形整形パッファBUFによって構
成されている。
【0065】制御入力端子CONTから入力する制御信
号は、コンパレータCOMP1の正入力端子に入力す
る。また、コンパレータCOMP1の反転入力端子に
は、基準電源Vc2からの基準電位が入力する。ここで、
基準電位は、制御信号の導通レベルと遮断レベルの中点
付近の電位に設定されている。コンパレータCOMP1
は、制御信号と基準電位を比較して、制御信号が基準電
位よりも高くなったときに、急激に立ち上がる出力信号
を発生する。
【0066】コンパレータCOMP1の出力信号は、ハ
イパスフィルタHFに入力し、直流成分をカットして、
高周波成分のみを通過させる。さらに、ダイオードD2
によって、不要な負の成分をカットする。そして、波形
整形パッファBUFによって、波形整形し、パルス状の
出力であるリセット信号を得ることができる。リセット
信号は、制御手段130若しくは温度検出手段120B
に入力する。
【0067】次に、図8を用いて、リセット手段150
の第2の例について説明する。図8は、本発明の第3の
実施形態による保護機能付きスイッチ回路の中のリセッ
ト手段の第2の例の回路図である。
【0068】本実施形態においては、リセット手段15
0Aは、制御入力端子CONTから入力する制御信号
が、MOSFET110の遮断レベルから導通レベルへ
と移行する変化点を検出するようにしている。なお、こ
こでは、遮断レベルの方が導通レベルよりも高いものと
して説明するが、その関係は逆の場合であってもよいも
のである。
【0069】リセット手段150は、コンパレータCO
MP2と、基準電源Vc2と、ハイパスフィルタHFと、
ダイオードD2と、波形整形パッファBUFによって構
成されている。
【0070】制御入力端子CONTから入力する制御信
号は、コンパレータCOMP2の反転入力端子に入力す
る。また、コンパレータCOMP1の正入力端子には、
基準電源Vc2からの基準電位が入力する。ここで、基準
電位は、制御信号の導通レベルと遮断レベルの中点付近
の電位に設定されている。コンパレータCOMP2は、
制御信号と基準電位を比較して、制御信号が基準電位よ
りも低くなったときに、急激に立ち上がる出力信号を発
生する。
【0071】コンパレータCOMP2の出力信号は、ハ
イパスフィルタHFに入力し、直流成分をカットして、
高周波成分のみを通過させる。さらに、ダイオードD2
によって、不要な負の成分をカットする。そして、波形
整形パッファBUFによって、波形整形し、パルス状の
出力であるリセット信号を得ることができる。リセット
信号は、制御手段130若しくは温度検出手段120B
に入力する。
【0072】次に、図9を用いて、リセット手段150
の第3の例について説明する。図9は、本発明の第3の
実施形態による保護機能付きスイッチ回路の中のリセッ
ト手段の第3の例の回路図である。
【0073】本実施形態においては、リセット手段15
0Bは、制御入力端子CONTから入力する制御信号
が、MOSFET110の遮断レベルであることを検出
するようにしている。なお、ここでは、遮断レベルの方
が導通レベルよりも高いものとして説明するが、その関
係は逆の場合であってもよいものである。
【0074】リセット手段150Bは、コンパレータC
OMP1と、基準電源Vc2と、波形整形パッファBUF
によって構成されている。
【0075】制御入力端子CONTから入力する制御信
号は、コンパレータCOMP1の正入力端子に入力す
る。また、コンパレータCOMP1の反転入力端子に
は、基準電源Vc2からの基準電位が入力する。ここで、
基準電位は、制御信号の導通レベルと遮断レベルの中点
付近の電位に設定されている。コンパレータCOMP1
は、制御信号と基準電位を比較して、制御信号が基準電
位よりも高くなったときに、急激に立ち上がる出力信号
を発生する。
【0076】コンパレータCOMP1の出力信号は、波
形整形パッファBUFによって、波形整形し、ステップ
状に変化する出力であるリセット信号を得ることができ
る。リセット信号は、制御手段130若しくは温度検出
手段120Bに入力する。
【0077】次に、リセット手段150が出力するリセ
ット信号によってリセットされる制御手段130の構成
について説明する。図3に示したように、遮断状態の保
持が制御手段130によって行われる場合、リセット信
号は、制御手段130に入力する。制御手段130の構
成は、図3において説明したとおりである。制御手段1
30のラッチ回路133は、リセット端子を備えてい
る。このリセット端子に信号を入力することにより、ラ
ッチ回路133にラッチしている内容をリセットするこ
とができる。従って、リセット手段150が出力するリ
セット信号を、ラッチ回路133のリセット端子から入
力することにより、制御手段130が保持している遮断
状態を解除することが可能となる。
【0078】次に、図10を用いて、リセット手段15
0が出力するリセット信号によってリセットされる温度
検出手段120Bの構成について説明する。図10は、
本発明の第3の実施形態による保護機能付きスイッチ回
路の中の温度検出手段の回路図である。
【0079】図4に示したように、遮断状態の保持が温
度検出手段によって行われる場合、リセット信号は、温
度検出手段120Bに入力する。そして、図10に示す
ように、図4に示した構成に加えて、クランプ回路12
1Bは、スイッチSW1とスイッチSW2を備えてい
る。図4と同一符号は、同一部分を示している。
【0080】スイッチSW1は、バッファBUF1の出
力とコンデンサC1の間に接続されている。スイッチS
W2は、コンデンサC1に並列に接続されている。リセ
ット手段150からのリセット信号が、スイッチSW2
に入力すると、スイッチSW2が導通して、コンデンサ
C1にチャージされていた温度情報の最大値をスイッチ
SW2を通じて放電する。これによって、コンデンサC
1に保持されていた温度情報がリセットされ、温度検出
手段120Bが保持している遮断状態を解除することが
可能となる。
【0081】なお、リセット信号によりリセットされた
後、クランプオン信号をスイッチSW1に入力すること
により、クランプ回路121Bは、新たな温度情報の最
大値を保持することができるようになる。クランプオン
信号は、例えば、リセット信号に基づいて作ることがで
きる。即ち、プリセット信号によりマルチバイブレータ
を動作させ、マルチバイブレータが出力するステップ状
の信号をクランプオン信号とすることができる。
【0082】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、保護機能付きスイッチ回路である過温度遮断内蔵電
力素子は、負荷に突入電流が流れた場合でも、この突入
電流によって誤動作することなく、負荷の異常時に負荷
に流れる過電流によって生じる温度上昇を検出して、負
荷の保護動作を行うとともに、負荷に対する電力供給の
遮断後は、その遮断状態を保持することにより、不要な
オンオフサイクルを繰り返すことがなくなるものであ
る。
【0083】また、リセット手段を用いて、遮断状態を
解除できるようにしているため、再度の導通レベルの制
御信号入力に対して、スイッチ回路を導通でき、負荷に
対する通電を再開できる。負荷に過電流が流れた場合に
は、再度、負荷に対する電力供給を遮断し、その遮断状
態を保持できるものとなる。
【0084】次に、図11〜図13を用いて、本発明の
第4の実施形態による保護機能付きスイッチ回路の構成
及び動作について説明する。最初に、図11を用いて、
本発明の第4の実施形態による保護機能付きスイッチ回
路の全体的な構成について説明する。図11は、本発明
の第4の実施形態による保護機能付きスイッチ回路のブ
ロック図である。なお、図5と同一符号は、同一部分を
示している。
【0085】本実施形態においては、図5に示した実施
形態における構成に加えて、リセット手段150Dが、
温度検出手段120からの温度情報の信号に基づいて、
リセット信号を出力するようにしている。即ち、温度検
出手段120により検出された温度が、所定の遮断解除
温度よりも高いときには、リセット信号を出力しないよ
うにしている。ここで、遮断解除温度は、スイッチ14
0を遮断状態にする遮断温度よりも低い温度である。遮
断温度を、例えば、150℃に設定するとき、遮断解除
温度は、例えば、125℃に設定する。
【0086】次に、図12を用いて、リセット手段15
0Dの構成について説明する。図12は、本発明の第4
の実施形態による保護機能付きスイッチ回路のリセット
手段の回路図である。
【0087】リセット手段150Dは、図7において説
明したリセット手段150と、コンパレータ回路131
Aと、基準信号レベル回路132Aと、アンド回路AN
Dとから構成されている。温度検出手段120からから
入力する温度情報信号は、コンパレータ回路131Aに
入力する。基準信号レベル回路132Aは、過温度遮断
内蔵電力素子100が保護動作を行わせるための遮断温
度よりも低い遮断解除温度に相当する基準信号を、コン
パレータ回路131Aに出力する。コンパレータ回路1
31Aは、基準信号レベル回路132Aが出力する基準
信号と、温度検出手段120が出力する温度情報信号が
入力され、温度情報信号が基準信号よりも大きい場合
に、ハイレベルの遮断信号を出力する。
【0088】コンパレータ回路131Aの出力信号と、
リセット手段150が出力するリセット信号は、アンド
回路ANDに入力する。即ち、リセット手段150D
は、温度検出手段120により検出された温度が、所定
の遮断解除温度よりも高いときには、リセット信号を出
力しないようにしている。
【0089】次に、図13を用いて、図11に示した過
温度遮断内蔵電力素子100Dの動作について説明す
る。図13は、本発明の第4の実施形態による保護機能
付きスイッチ回路の動作を説明する波形図である。図1
3の(A)は、図11に示した制御入力端子CONTか
ら入力する制御信号を示しており、同図(B)は、温度
検出手段120によって検出されるMOSFET110
のチャネル温度を示しており、同図(C)は、負荷20
に流れるMOSFET110のドレイン電流を示してい
る。
【0090】時間T11において、制御入力端子CON
Tから、図13(A)に示すような制御信号が入力する
と、MOSFET110が導通する。そして、図13
(C)に示すように、負荷20に電流が流れる。また、
13(B)に示すように、MOSFET110のチャネ
ル近傍に設けた温度検出手段120が、チャネル近傍の
温度を検出し、制御手段130に温度情報信号を出力す
る。
【0091】ここで、時間T12において、あらかじめ
設定された遮断温度になったものとすると、温度情報信
号が入力された制御手段130は、あらかじめ設定され
た遮断温度と入力された温度情報信号とを比較し、入力
した温度情報信号が遮断温度よりも高くなったと判断し
たら、スイッチ140を遮断するよう遮断信号を出力
し、MOSFET110の入力信号をカットオフする。
入力がカットオフされたMOSFET110はオフさ
れ、図13(C)に示すように、ドレイン電流が遮断さ
れ、負荷20への電流供給が遮断される。時間T12か
らチャネルは、熱の発生が無くなるので、図13(B)
に示すようにチャネル温度は徐々に常温へと低下する。
制御手段130は、スイッチ140の遮断状態を保持す
る。
【0092】時間T13において、制御入力端子CON
Tに入力する制御信号がオフされたものとする。制御信
号がオフしても、MOSFET110は何の動作もせ
ず、MOSFET110のドレイン電流に変化はない。
【0093】その後、時間T14において、新たな制御
信号が入力すると、スイッチ140が導通状態であるた
め、MOSFET110を導通させる。ドレイン電流が
流れ、チャネル温度も上昇する。
【0094】時間T15において、再び遮断温度に達す
ると温度検出手段120が検出した温度を制御手段13
0で遮断温度と判断し、スイッチ140を遮断させる。
スイッチ140を遮断すると、MOSFET110がオ
フ状態となり、ドレイン電流を遮断する。この後、同様
に時間T15からチャネルは熱の発生が無くなるので、
図13(B)に示すように、チャネル温度は徐々に常温
へと低下していく。
【0095】時点T16において、制御入力端子CON
Tへの制御信号がオフとなっても、何も動作をしないも
のである。
【0096】時間T17において、図13(A)に示す
ような新たな制御信号が入ってきた時点で、リセット手
段150Dは、例えば、制御信号がMOSFET110
の導通レベルから遮断レベルへと移行する変化点を検出
する。これらの検出と同時に温度検出手段120が検出
する温度情報を、リセット手段150Dが取り込むが、
時間T17では、温度検出手段120の検出する温度情
報が遮断解除温度を越えているので、制御手段130
は、スイッチ140を遮断状態のままに制御する。
【0097】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、保護機能付きスイッチ回路である過温度遮断内蔵電
力素子は、負荷に突入電流が流れた場合でも、この突入
電流によって誤動作することなく、負荷の異常時に負荷
に流れる過電流によって生じる温度上昇を検出して、負
荷の保護動作を行うとともに、負荷に対する電力供給の
遮断後は、その遮断状態を保持することにより、不要な
オンオフサイクルを繰り返すことがなくなるものであ
る。
【0098】また、リセット手段を用いて、遮断状態を
解除できるようにしているため、再度の導通レベルの制
御信号入力に対して、スイッチ回路を導通でき、負荷に
対する通電を再開できる。負荷に過電流が流れた場合に
は、再度、負荷に対する電力供給を遮断し、その遮断状
態を保持できるものとなる。
【0099】さらに、リセット手段は、温度検出手段に
より検出される温度が遮断解除温度よりも低くならない
と、リセット信号を出力しないようにしたため、ランプ
の点灯・消灯動作の繰り返しやモータの動作・停止の頻
繁な繰り返しに対しては、遮断状態を保持し、負荷に不
要な過電流が流れるのを防止することができる。
【0100】次に、図14〜図19を用いて、本発明の
第5の実施形態による保護機能付きスイッチ回路の構成
及び動作について説明する。最初に、図14を用いて、
本発明の第5の実施形態による保護機能付きスイッチ回
路の全体的な構成について説明する。図14は、本発明
の第5の実施形態による保護機能付きスイッチ回路のブ
ロック図である。なお、図5と同一符号は、同一部分を
示している。
【0101】本実施形態においては、図5に示した過温
度遮断内蔵電力素子100Bに加えて、制御入力端子C
ONTと過温度遮断内蔵電力素子100Bの入力の間
に、入力コントローラ200を備えるようにしている。
【0102】図5に示す実施形態においては、過電流に
よって過温度となり、スイッチ回路の遮断が行なわれた
例で説明を行なった、しかしながら、定常電流で負荷が
駆動されており、遮断温度にまでチャネル温度が上昇し
ない場合に、瞬間的な負荷の短絡が生じたり、瞬時に電
流値が大きい負荷が接続されたりして、過温度による遮
断が行なわれてしまうことが考えられる。
【0103】このような場合に、図5に示した実施形態
においては、図6に示したように、制御入力端子に入力
する制御信号が1回オフとなるまで、MOSFET11
0の出力が行なわれない。また、図11に示した実施形
態においても、時間T12から時間T13のMOSFE
T110の入力が遮断されたままとなる。永久的に負荷
が短絡した場合では、このような動作でも良いが、上述
したような瞬間的な負荷の短絡が生じたり、瞬時に電流
値が大きい負荷が接続されたりした場合には、復帰させ
る必要がある場合がある。
【0104】そこで、本実施形態においては、入力コン
トローラ200を付加するようにしている。入力コント
ローラ200は、制御入力端子CONTから入力した制
御信号に対して、所定のタイミングで、遮断レベルの信
号を重畳するようにしているものである。この遮断レベ
ルの信号が入力した過温度遮断内蔵電力素子100B
は、瞬間的な負荷の短絡が生じたり、瞬時に電流値が大
きい負荷が接続されたりした場合においても、リセット
手段150が動作することにより、遮断状態を解除する
ように動作するものである。
【0105】次に、図15を用いて、図14に示した過
温度遮断内蔵電力素子100Bの動作について説明す
る。図15は、本発明の第5の実施形態による保護機能
付きスイッチ回路の動作を説明する波形図である。図1
5(A)は、図14に示した制御入力端子CONTから
入力する制御信号を示しており、同図(B)は、入力コ
ントローラ200の出力信号を示しており、同図(C)
は、負荷の状態を示しており、同図(D)は、温度検出
手段120によって検出されるMOSFET110のチ
ャネル温度を示しており、同図(E)は、負荷20に流
れるMOSFET110のドレイン電流を示している。
なお、図15(B)の詳細については、図16を用いて
後述する。
【0106】図14に示す実施形態において、制御入力
端子CONTに入力する制御信号は、図15(A)に示
すような信号波形を有するとする。即ち、時間T21か
らT27まで、及び時間T29からT30までは、MO
SFET110を導通レベルにする信号である。
【0107】この制御信号は、入力コントローラ200
によって、図15(B)に示すような波形の信号へと変
換される。ここで、時間T22,T23,T24,T2
7等に示す太い縦線は、この時間において短い時間だ
け、MOSFET110を遮断レベルにする信号となっ
ている。
【0108】この点について、図16を用いて説明す
る。図16は、本発明の第5の実施形態による保護機能
付きスイッチ回路の入力コントローラ200の動作を説
明する波形図である。
【0109】即ち、制御信号のMOSFET110がオ
ンする図15の時間T21から時間T28までの期間を
拡大してみると、図16に示すように、時間T21から
時間T28までの期間のように、MOSFET110が
オンする制御期間中に、時間T22からT22’までの
期間,時間T23からT23’までの期間,時間T24
からT24’までの期間のように、短期間オフの信号を
挿入するように入力される制御信号を加工する。
【0110】図15(A)に示すように、制御入力端子
CONTへ制御信号が入力すると、時間T21では、M
OSFET110はオンとなり、図15(E)に示すよ
うに、ドレイン電流が流れ、負荷へ電流を供給する。
【0111】入力コントローラ200の出力信号は、図
15の時間T22でオフの信号となり、短時間経過後に
オンの信号となる。この間、リセット手段150は、リ
セット信号を制御手段130へと出力するが、制御手段
130はスイッチ140を導通状態としているため、特
に動作はしないものである。
【0112】一方、MOSFET110は、オフしてい
る期間がある値よりも短ければ、ゲートに蓄積されてい
る電荷が蓄積されたままであるため、オンしたままとな
る。電荷がMOSFET110の入力インピーダンスで
放電し、MOSFET110がオフとなってしまって
も、オフしている時間が短ければフィラメントの赤熱で
光エネルギーを放射するようなランプや慣性を持つモー
タ等が負荷であったならば、負荷が行なう作用への影響
が少なくてすむものである。同様の動作、図15の時間
T23,時間T24に行なう。
【0113】次に、図15(C)に示すように、時間T
25において、負荷が短絡し、短時間経過後の時間T2
6において、負荷の短絡が解除されたとする。MOSF
ET110のチャネルの温度は、図15(D)に示すよ
うに、時間T21を起点として常温から熱的に平衡する
温度まで上昇し、一定値を保っているが、時間T25で
負荷が短絡したことで、図15(E)に示すように、ド
レイン電流が大きくなり、チャネルが発生する熱も急上
昇する。時間T25から熱が伝導するまで時間遅れはあ
るが、温度検出回路120が検出した温度を制御回路1
30が遮断温度となったと判断し、スイッチ140を導
通状態から遮断状態へと制御する。そのため、MOSF
ET110はオフし、図15(E)に示すように、ドレ
イン電流がオフする。MOSFET110がオフすると
同時に、チャネル温度は常温へと下降しはじめる。
【0114】時間T27において、制御信号がオフする
期間があるため、リセット手段150は、制御手段13
0へと遮断解除信号を出力する。遮断解除信号を受け取
った制御手段130は、温度検出手段120の検出温度
が遮断温度よりも高い場合には、スイッチ140を遮断
した状態のままにしておき、低い場合にはスイッチ14
0を遮断状態から導通状態へと制御する。図15に示す
例では、同図(C)に示すように、チャネル温度が遮断
温度よりも低くなっているため、制御手段130は、ス
イッチ140を遮断状態から導通状態へと制御する。こ
の時点では、図15(A),(B)に示すように、オン
する制御信号が入力されているため、MOSFET11
0はオンし、図15(E)に示すように、ドレイン電流
が流れ、負荷へ供給するようになる。
【0115】以上説明したように、瞬間的な負荷の短絡
が生じたり、瞬時に電流値が大きい負荷が接続されたり
した場合においても、リセット手段150が動作するこ
とにより、遮断状態を解除するように動作するものであ
る。また、一回オフしても、ある時間後にリセットする
制御が可能となる。
【0116】次に、図17を用いて、入力コントローラ
200の具体的回路構成について説明する。図17は、
本発明の第5の実施形態による保護機能付きスイッチ回
路の中の入力コントローラの第1の例のブロック図であ
る。
【0117】入力コントローラ200は、切り替えスイ
ッチ210,215と、信号反転手段220と、切替信
号生成手段230から構成されている。切替信号生成手
段230は、カウンタ回路232と、切替制御手段23
4とから構成されている。
【0118】次に、入力コントローラ200の動作につ
いて、図16に示した波形図を合わせ用いて説明する。
【0119】入力コントローラ200の制御入力端子C
ONTに、図16の時間T21において、MOSFET
110が導通するレベルの信号が入力され、時間T27
において、遮断するレベルの信号となったものとする。
【0120】時間T21以前で、制御入力端子CONT
のMOSFET110が導通するレベルの信号が入る以
前では、スイッチ210,215がともにA側に切り替
わるように、切換制御手段234が制御する。すると、
時間T21において、制御入力端子CONTの信号は、
図16の時間T21に示すように、MOSFET110
の導通するレベルの信号となる。
【0121】この制御信号は、同時にカウンタ回路23
2へ入力する。カウンタ回路232の詳細な構成につい
ては、図18を用いて後述する。制御信号が入力された
カウンタ回路232は、カウンタ回路のリセットならび
にカウントの開始を行なう。カウンタ回路232は、第
一の所定量カウントしたら、切換制御手段234へ第一
の出力を行なう。この時点が、図16の時間T22であ
る。
【0122】切替制御手段234は、カウンタ回路23
2からの第一の出力を受け取ると、スイッチ210,2
15に切替信号を出力し、B側へスイッチを切り替え
る。したがって、制御入力端子CONTの信号は、スイ
ッチ210を介して、反転手段220で反転され、スイ
ッチ215を介して出力されるので、図16の時間T2
2に示すように、MOSFET110を遮断するレベル
の信号となる。
【0123】第一の出力を出力したカウンタ回路232
は、改めてカウントを開始し、第二の所定量だけカウン
トすると、第二の出力を切換制御手段234へと出力す
る。切替制御手段234は、第二の出力を受け取ると、
スイッチ210,215に切替信号を出力し、A側へス
イッチを切り替える。制御入力端子CONTに入力され
た制御信号は、スイッチ210に直結されたスイッチ2
15を介して信号が出力されるので、図16の時間T2
2’に示すように、MOSFET110が導通するレベ
ルの信号が出力される。
【0124】第二の出力を出力したカウンタ回路232
は、改めてカウントを開始し、第一のカウント値だけカ
ウントすると、第一の出力を切換制御手段234へと出
力する。このように順次第一のカウント値と、第二のカ
ウント値の間隔で出力を繰り返し、図16に示すような
所望の信号を得ることができる。
【0125】本実施形態では、切替信号生成手段230
を、カウンタ回路232と切換制御手段234と構成す
るものとして説明したが、切換制御手段230をマイク
ロコンピュータのような制御手段を用い、スイッチ21
0,215の切替タイミングの制御をソフトウェアを使
用してもよいものである。
【0126】次に、図18を用いて、上述したカウンタ
回路232の詳細な構成について説明する。図18は、
本発明の第5の実施形態による保護機能付きスイッチ回
路の中の入力コントローラの中のカウンタ回路のブロッ
ク図である。
【0127】カウンタ回路232は、カウンタCOUN
Tと、コントローラCONTRと、ディジタル式のコン
パレータCOMP4と、第1の所定量を出力するプリセ
ット回路PRE1と、第2の所定量を出力するプリセッ
ト回路PRE2と、基準発振器OSCとから構成されて
いる。
【0128】コントローラCONTRは、2つの入力信
号と、3つの出力信号を有している。入力信号は、カウ
ンタCOUNTのスタートストップをするための制御入
力端子CONTから得られる制御信号と、コンパレータ
COMP4からの一致信号である。出力信号は、カウン
タCOUNTのカウント開始を指示するスタート信号
と、カウンタCOUNTをリセットするためのリセット
信号と、カウンタ回路232の出力となる出力信号であ
る。
【0129】制御入力端子CONTから制御信号が入力
すると、コントローラCONTRはカウンタCOUNT
にスタート信号を出力する。カウンタCOUNTは、こ
のスタート信号を受けて、基準発振器OSCから出力さ
れるパルスのカウントを開始する。カウンタCOUNT
のカウント値は、コンパレータCOMP4に入力し、最
初に、プリセット回路PRE1が出力する第1の所定量
と比較され、両者が一致すると、コンパレータCOMP
4は、一致信号をコントローラCONTRに出力する。
コントローラCONTRは、この一致信号を受けて、切
替制御手段234に出力信号を出力すると同時に、カウ
ンタCOUNTにリセット信号を出力する。
【0130】切替制御手段234は、この出力信号によ
って動作して、図17において説明したスイッチ21
0,215をB側に切り替える。同時に、カウンタCO
UNTは、改めて基準発振器OSCから出力されるパル
スのカウントを開始する。
【0131】カウンタCOUNTのカウント値は、コン
パレータCOMP4に入力し、プリセット回路PRE2
が出力する第2の所定量と比較され、両者が一致する
と、コンパレータCOMP4は、一致信号をコントロー
ラCONTRに出力する。コントローラCONTRは、
この一致信号を受けて、切替制御手段234に出力信号
を出力すると同時に、カウンタCOUNTにリセット信
号を出力する。切替制御手段234は、この出力信号に
よって動作して、図17において説明したスイッチ21
0,215をA側に切り替える。
【0132】以下、以上説明した動作を繰り返し、図1
6に示すような所望の信号を得ることができる。
【0133】次に、図19を用いて、入力コントローラ
200の他の具体的回路構成について説明する。図19
は、本発明の第5の実施形態による保護機能付きスイッ
チ回路の中の入力コントローラの第2の例のブロック図
である。図17と同一符号は、同一部分を示している。
【0134】入力コントローラ200Aは、図17に示
した切替信号生成手段230に代えて、無安定マルチバ
イブレータ240を備えている。
【0135】次に、入力コントローラ200の動作につ
いて、図16に示した波形図を合わせ用いて説明する。
【0136】入力コントローラ200の制御入力端子C
ONTに、図16の時間T21において、MOSFET
110が導通するレベルの信号が入力され、時間T27
において、遮断するレベルの信号となったものとする。
【0137】時間T21以前で、制御入力端子CONT
のMOSFET110が導通するレベルの信号が入る以
前では、スイッチ210,215がともにA側に切り替
わるように、無安定マルチバイプレータ240が制御す
る。すると、時間T21において、制御入力端子CON
Tの信号は、図16の時間T21に示すように、MOS
FET110の導通するレベルの信号となる。
【0138】この制御信号は、同時に、無安定マルチバ
イプレータ240へ入力する。制御信号が入力された無
安定マルチバイプレータ240は、動作を開始し、時間
T22までスイッチ210,215を現状のままA側に
保持し、時間T22で反転信号をスイッチ210,21
5へと出力する。
【0139】反転信号を受け取ったスイッチ210,2
15は、B側へと切り替えられ、制御入力端子CONT
に入力されているMOSFET110の導通するレベル
の信号は、スイッチ210を介して、反転手段220で
MOSFET110の遮断するレベルの信号へと反転さ
れ、スイッチ215を介して過温度遮断内蔵電力素子1
00へと出力される。
【0140】次に、無安定マルチバイプレータ240
は、時間T22’において、反転信号を出力しなくな
る。そのため、スイッチ210,215は、ともにA側
へと切り替えられ、制御入力端子CONTへ入力されて
いるMOSFET110の導通するレベルの信号は、ス
イッチ210とスイッチ215を介して、過温度遮断内
蔵電力素子100へとそのまま出力される。
【0141】このように制御入力端子CONTへMOS
FET110が導通するレベルの制御信号が入力されて
いる期間、無安定マルチバイプレータ240は、スイッ
チ210,215へ時間T21から時間T22までの期
間の幅のA側へ切り替える信号と、時間T22から時間
T22’までの期間の幅のB側へ切り替える信号を繰り
返して出力する動作を行なう。このようにして、図16
に示すような所望の波形を得ることができる。
【0142】なお、制御入力端子CONTへMOSFE
T110が導通するレベルの信号が入っていないときに
は、無安定マルチバイプレータ240の出力は、スイッ
チ210,215がA側へ切り替わるような出力となる
ようにしてある。
【0143】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、保護機能付きスイッチ回路である過温度遮断内蔵電
力素子は、負荷に突入電流が流れた場合でも、この突入
電流によって誤動作することなく、負荷の異常時に負荷
に流れる過電流によって生じる温度上昇を検出して、負
荷の保護動作を行うとともに、負荷に対する電力供給の
遮断後は、その遮断状態を保持することにより、不要な
オンオフサイクルを繰り返すことがなくなるものであ
る。
【0144】また、リセット手段を用いて、遮断状態を
解除できるようにしているため、再度の導通レベルの制
御信号入力に対して、スイッチ回路を導通でき、負荷に
対する通電を再開できる。負荷に過電流が流れた場合に
は、再度、負荷に対する電力供給を遮断し、その遮断状
態を保持できるものとなる。
【0145】さらに、リセット手段は、温度検出手段に
より検出される温度が遮断解除温度よりも低くならない
と、リセット信号を出力しないようにしたため、ランプ
の点灯・消灯動作の繰り返しやモータの動作・停止の頻
繁な繰り返しに対しては、遮断状態を保持し、負荷に不
要な過電流が流れるのを防止することができる。
【0146】また、瞬間的な負荷の短絡が生じたり、瞬
時に電流値が大きい負荷が接続されたりした場合におい
ても、リセット手段150が動作することにより、遮断
状態を解除するように動作するものである。
【0147】次に、図20〜図23を用いて、本発明の
第6の実施形態による保護機能付きスイッチ回路の構成
及び動作について説明する。最初に、図20を用いて、
本発明の第6の実施形態による保護機能付きスイッチ回
路の全体的な構成について説明する。図20は、本発明
の第6の実施形態による保護機能付きスイッチ回路のブ
ロック図である。なお、図14と同一符号は、同一部分
を示している。
【0148】本実施形態においては、入力コントローラ
200Bの構成が、図14に示した実施形態とは異なっ
ている。即ち、図14に示した実施形態においては、入
力コントローラ200は、制御入力端子CONTから入
力する制御信号に基づいて、所定期間だけ遮断状態とな
るような信号を出力していたのに対して、本実施形態に
おいては、入力コントローラ200Bは、制御入力端子
CONTからの制御信号とは独立に、所定間隔で遮断状
態となるような信号を出力するようにしている。
【0149】ここで、図21を用いて、本実施形態にお
ける入力コントローラ200Bの動作について説明す
る。図21は、本発明の第6の実施形態による保護機能
付きスイッチ回路の動作を説明する波形図である。図2
1(A)は、図20に示した制御入力端子CONTから
入力する制御信号を示しており、同図(B)は、入力コ
ントローラ200の出力信号を示しており、同図(C)
は、負荷の状態を示しており、同図(D)は、温度検出
手段120によって検出されるMOSFET110のチ
ャネル温度を示しており、同図(E)は、負荷20に流
れるMOSFET110のドレイン電流を示している。
【0150】図20に示す実施形態において、制御入力
端子CONTに入力する制御信号は、図21(A)に示
すような信号波形を有するとする。即ち、時間T41か
らT48までと、時間T50からT53までは、MOS
FET110を導通レベルにする信号である。
【0151】この制御信号は、入力コントローラ200
によって、図21(B)に示すような波形の信号へと変
換される。ここで、時間T40,T42,T43,T4
4,T47,T49,T50,T51,T52,T5
4,T55等に示す太い縦線は、この時間において短い
時間だけ、MOSFET110を遮断レベルにする反転
信号となっている。遮断レベルにする反転信号の詳細に
ついては、図16において説明したとおりである。そし
て、本実施形態においては、これらの反転信号は、制御
入力端子CONTから入力する制御信号とは独立して、
図21(B)に示すように、全期間に亘って、一定の間
隔で発生している。
【0152】本実施形態においても、図14及び図15
を用いて説明した実施形態と同様、時間T45におい
て、負荷が短絡し、時間T46において、通常状態へと
復帰したとする。
【0153】本実施形態も同様に、時間T47におい
て、短時間のMOSFET110が遮断するレベルの信
号が入っているため、時間T47において、リセット手
段150によって制御手段130がリセットされ、MO
SFET110が導通し、ドレイン電流が流れるように
なる。このように一回遮断してもある時間後にリセット
する制御が可能となる。
【0154】次に、図22を用いて、入力コントローラ
200Bの具体的回路構成について説明する。図22
は、本発明の第6の実施形態による保護機能付きスイッ
チ回路の中の入力コントローラの第1の例のブロック図
である。なお、図17と同一符号は、同一部分を示して
いる。
【0155】本実施形態においては、MOSFET11
0を遮断レベルにするための反転信号を生成するタイミ
ングは、入力制御手段250によって作られている。入
力制御手段250は、図17において説明した切替信号
生成手段230とは異なり、制御入力端子CONTから
入力する制御信号とは非同期で動作するようになってい
る。
【0156】本実施形態においては、入力コントローラ
200Bは、図21(A)に示すような制御信号が制御
入力端子CONTから入力したとき、図21(B)に示
すような信号を出力するように動作する。
【0157】その動作は、入力制御手段250が、第一
の所定時間だけスイッチ210,215をそれぞれA側
へ切り替わるように制御し、第二の所定時間だけスイッ
チ210,215をB側へ切り替わるように制御する。
この第一の所定時間と第二の所定時間で、スイッチ21
0,215への制御を繰り返す。スイッチ210,21
5がB側に制御されている期間、制御入力端子CONT
から入力した信号は反転手段220を介して出力される
ので、図21(B)に示すような所望の波形を得ること
ができる。
【0158】ここで、入力制御手段200Bとしては、
例えば、無安定マルチバイプレータと用いることができ
る。無安定マルチバイプレータは、第一の所定時間だけ
スイッチ210,215をそれぞれA側へ切り替わるよ
うに制御し、第二の所定時間だけスイッチ210,21
5をB側へ切り替わるように制御する。無安定マルチバ
イプレータは、無安定になるように構成されているので
第一の所定時間と第二の所定時間でスイッチ210,2
15への制御を繰り返す。
【0159】本実施形態において、入力制御手段250
は、マイクロコンピュータのような手段でソフトウェア
を用いて制御しても良い。この際には、ソフトウェアを
変更するだけで第一の所定時間、第二の所定時間が変更
できるものとなる。
【0160】次に、図23を用いて、入力コントローラ
が、MOSFETを遮断状態にするための反転信号の時
間幅について説明する。図23は、本発明の第6の実施
形態による保護機能付きスイッチ回路の中の入力コント
ローラの反転信号の時間幅の説明図である。
【0161】図23において、横軸の0点は、電源が印
加された時点を示している。図14に示した負荷20
は、図22(A)に示すように、電源が印加された直後
の時間T60に大きな突入電流が流れるものと、図22
(C)に示すように、時間T61にやや遅れて大きな突
入電流が流れるものがある。このように負荷によって突
入電流のピークの応答速度が異なる。図22(A)の特
性を示すものとしては、例えば、車両用のランプが該当
し、図22(C)の特性を示すものとしては、例えば、
車両用のモータが該当する。
【0162】したがって、MOSFET110が導通す
るレベルの信号期間に、MOSFET110が遮断する
レベルの信号期間(反転信号期間)を挿入した場合、導
通するレベルの信号期間によっては、ラッシュ電流が流
れ、さらに、ラッシュ電流の大きさも変化する。
【0163】そこで、負荷20の突入電流のピークの応
答速度に応じて、図22(A)に示すように早い場合に
は、図22(B)に示すように、電源印加から時間T6
0までの期間よりも短かくかつリセット手段150がリ
セットを判定できる幅(時間T62)のようなMOSF
ET110が遮断するレベルの期間とする。また、図2
2(C)に示すように早くない場合には、電源印加から
時間T61までの期間よりも短かくかつリセット手段1
50がリセットを判定できる幅(時間T63)のような
MOSFET110が遮断するレベルの信号期間とす
る。
【0164】以上のように前記負荷20が異なることに
よって挿入する反転期間の幅を可変する。
【0165】一方、図16に代表されるMOSFET1
10が導通するレベルの信号期間の中に短時間のMOS
FET110が遮断するレベルの信号期間を挿入した場
合でも負荷が異なると、同じ短時間の前記MOSFET
110が遮断するレベルの信号期間でも影響が異なる。
そこで、図23を用いて説明した例と同様、制御信号を
反転する期間の幅を変化させる。このように抵抗性、容
量性、誘導性、またはこれらの組み合わせによる負荷の
違い、負荷の電流などによって制御信号を反転する期間
の幅を変化させる。この変化させる手段は、以下のよう
な方法が考えられる。図17では、抵抗、容量の組み合
わせなどの時定数を使ってカウンタ回路の周期を変更す
る方法、カウンタ回路232のカウント値を比較する基
準値を外部スイッチで切り替える方法、同様に前記カウ
ンタ回路232のカウント値を比較する基準値をEPR
OM等の記憶手段に蓄えておきその値を変更する方法、
切換信号生成手段230をマイクロコンピュータで構成
した場合にはソフトウェアを変更する方法などいずれの
方法でも良いものである。
【0166】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、保護機能付きスイッチ回路である過温度遮断内蔵電
力素子は、負荷に突入電流が流れた場合でも、この突入
電流によって誤動作することなく、負荷の異常時に負荷
に流れる過電流によって生じる温度上昇を検出して、負
荷の保護動作を行うとともに、負荷に対する電力供給の
遮断後は、その遮断状態を保持することにより、不要な
オンオフサイクルを繰り返すことがなくなるものであ
る。
【0167】また、リセット手段を用いて、遮断状態を
解除できるようにしているため、再度の導通レベルの制
御信号入力に対して、スイッチ回路を導通でき、負荷に
対する通電を再開できる。負荷に過電流が流れた場合に
は、再度、負荷に対する電力供給を遮断し、その遮断状
態を保持できるものとなる。
【0168】さらに、リセット手段は、温度検出手段に
より検出される温度が遮断解除温度よりも低くならない
と、リセット信号を出力しないようにしたため、ランプ
の点灯・消灯動作の繰り返しやモータの動作・停止の頻
繁な繰り返しに対しては、遮断状態を保持し、負荷に不
要な過電流が流れるのを防止することができる。
【0169】また、瞬間的な負荷の短絡が生じたり、瞬
時に電流値が大きい負荷が接続されたりした場合におい
ても、リセット手段150が動作することにより、遮断
状態を解除するように動作するものである。
【0170】次に、図24を用いて、本発明の第7の実
施形態による保護機能付きスイッチ回路の全体的な構成
について説明する。図24は、本発明の第7の実施形態
による保護機能付きスイッチ回路のブロック図である。
なお、図5と同一符号は、同一部分を示している。
【0171】本実施形態においては、スイッチ140A
が、図5に示す実施形態におけるスイッチ140と構成
が異なるようにしている。即ち、スイッチ140Aは、
切替の一方が接地されたスイッチ回路である。
【0172】本実施形態においても、図6において説明
したように、時間T1において、制御入力端子CONT
から、図6(A)に示すような制御信号が入力すると、
MOSFET110が導通する。そして、図6(C)に
示すように、負荷20に電流が流れる。
【0173】ここで、図6(B)に示すように、MOS
FET110のチャネル抵抗によってチャネルが発熱
し、チャネル温度が上昇する。電流が過大の場合、図6
(B)に示すようにチャネル温度は、徐々に上昇し、例
えば、時間T2において、あらかじめ設定された遮断温
度になったものとする。すると、温度情報信号が入力さ
れた制御手段130は、あらかじめ設定された遮断温度
と入力された温度情報信号とを比較し、入力した温度情
報信号が遮断温度よりも高くなったと判断したら、スイ
ッチ140Aを遮断するよう遮断信号を出力し、MOS
FET110の入力信号をカットオフする。
【0174】このとき、MOSFET110のゲート端
子は、スイッチ140Aを介しB側に接続されている接
地端へと接続される。そのため、MOSFET110の
ゲートに蓄積されていた電荷が放電されるため、MOS
FET110のオフされるまでの時間が短縮できる。
【0175】制御手段130は、スイッチ140Aの遮
断状態を保持する。一方、スイッチ140AによってM
OSFET110のゲート入力が遮断された状態から、
MOSFET110のゲート入力が導通された状態へと
移行する際に、本実施形態では制御入力端子CONTへ
入力される制御信号をリセット手段150へ入力し、制
御入力端子CONTへ印加される制御信号が、MOSF
ET110の導通するレベルから遮断するレベルへと移
行する変化点等を検出し、制御手段130のスイッチ1
40Aを遮断している制御信号を解除し、スイッチ14
0Aを導通状態へと移行させる。このようにスイッチ1
40Aを制御してMOSFET110の入力を遮断状態
から導通状態へと移行させリセットとする。以上のよう
な動作で過温度遮断内蔵の電力素子が実現できる。
【0176】本実施形態によれば、MOSFETのゲー
トに蓄積されていた電荷が、接地端を経て放電されるた
め、MOSFETのオフされるまでの時間が短縮でき
る。
【0177】次に、図25を用いて、本発明の第8の実
施形態による保護機能付きスイッチ回路の全体的な構成
について説明する。図25は、本発明の第8の実施形態
による保護機能付きスイッチ回路のブロック図である。
なお、図24と同一符号は、同一部分を示している。
【0178】本実施形態においては、スイッチ140B
は、切替の一方(B側)に電流源160と抵抗162を
接続したスイッチ回路である。
【0179】温度情報を入力した制御手段130は、あ
らかじめ設定された遮断温度と入力された温度情報とを
比較し温度情報が高くなったと判断すると、スイッチ1
40BをB側へ制御し、MOSFET110の入力信号
を遮断する。入力が遮断されたMOSFET110は、
遮断状態とされドレイン電流が遮断され負荷20への電
流供給が遮断される。
【0180】このとき、MOSFET110のゲート端
子は、スイッチ140Bを介し、B側に接続されている
電流源160と抵抗162へと接続される。そのため、
MOSFET110のゲートに蓄積されていた電荷が電
流源160によって引き込まれて放電されるため、MO
SFET110のオフされるまでの時間が短縮できる。
【0181】制御手段130は、スイッチ140Bの遮
断状態を保持する。一方、スイッチ140Bによって、
MOSFET110のゲート入力が遮断された状態から
MOSFET110のゲート入力が導通された状態へと
移行する際に、本実施形態では、制御入力端子CONT
へ入力される制御信号をリセット手段150へ入力し、
制御入力端子CONTへ印加される制御信号がMOSF
ET110の導通するレベルから遮断するレベルへと移
行する変化点等を検出し、制御手段130のスイッチ1
40Bを遮断している制御信号を解除し、スイッチ14
0Bを導通状態へと移行させる。このようにして、MO
SFET110の入力を遮断状態から導通状態へと移行
させリセットとする。以上のような動作で過温度遮断内
蔵の電力素子が実現できる。
【0182】本実施形態によれば、MOSFETのゲー
トに蓄積されていた電荷が、電流源160によって引き
込まれて放電されるため、MOSFETのオフされるま
での時間が短縮できる。
【0183】次に、図26〜図28を用いて、本発明の
第9の実施形態による保護機能付きスイッチ回路の中の
入力コントローラの構成について説明する。
【0184】最初に、図26を用いて、本発明の第9の
実施形態による保護機能付きスイッチ回路の中の入力コ
ントローラの構成について説明する。図26は、本発明
の第9の実施形態による保護機能付きスイッチ回路のブ
ロック図である。なお、図17と同一符号は、同一部分
を示している。
【0185】本実施形態においては、図17の入力コン
トローラ200に代えて、入力コントローラ200Cを
用いている。なお、保護機能付きスイッチ回路の全体構
成は、図14に示したものと同様である。
【0186】入力コントローラ200Cは、制御入力端
子CONTからの制御信号とは独立に、遮断状態となる
ような信号が、間隔が次第に広くなるように出力するよ
うにしている。
【0187】入力コントローラ200Cは、図17に示
した構成に加えて、オフセット加算手段236を備えて
いる。また、カウンタ回路232Aは、図17に示した
カウンタ232と多少異なり、オフセット加算手段23
6から与えられるオフセット値をラッチして、プリセッ
ト可能な構成となっている。
【0188】ここで、図27を用いて、カウンタ回路2
32A及びオフセット加算手段236の構成について説
明する。図27は、本発明の第9の実施形態による保護
機能付きスイッチ回路のカウンタ回路及びオフセット加
算手段のブロック図である。なお、カウンタ回路につい
ては、図18と同一符号は、同一部分を示している。
【0189】カウンタ回路232Aは、図18に示した
カウンタ回路232の構成に加えて、ラッチ回路LAT
を備えている。また、オフセット加算手段236は、コ
ントローラCONTR1とメモリMEMから構成されて
いる。メモリMEM内には、第1のオフセット値,第2
のオフセット値というように、複数のオフセット値が格
納されている。
【0190】次に、図28を用いて、図27に示したカ
ウンタ回路及びオフセット加算手段の動作について説明
する。図28は、本発明の第9の実施形態による保護機
能付きスイッチ回路のカウンタ回路及びオフセット加算
手段の波形図である。図27(A)は、制御入力端子C
ONTから入力する制御信号を示しており、同図(B)
は、入力コントローラ200の出力信号を示している。
【0191】図26の制御入力端子CONTに、図28
の時間T70において、MOSFETオンの信号が入力
され、時間T75でオフとなったとする。時間T70以
前で制御入力端子CONTのMOSFETオン信号が入
る以前では、図26に示したスイッチ210,215が
ともにA側になるように、切換制御手段234は制御す
る。その結果、時間T70で制御入力端子CONTの信
号は、図28の時間T70に示すように、MOSFET
オンとなる。この制御信号は、同時に、カウンタ回路2
32Aならびにオフセット加算手段236へ入力する。
【0192】図27に示すように、制御信号を入力され
たオフセット加算手段236は、オフセット値をリセッ
トし、基準となる第1のオフセット値をカウンタ回路2
32Aに出力する。第1のオフセット値は、カウンタ回
路232のラッチLATにラッチされる。
【0193】一方、制御信号が入力されたカウンタ回路
232Aは、カウンタCOUNTのリセット,ラッチL
ATにラッチされた第1のオフセット値のカウンタCO
UNTへのプリセットならびに基準発振器OSCからの
パルス信号のカウントの開始を行なう。カウンタ回路2
32AのカウンタCOUNTは、オフセット加算手段2
36から取り込んだ第1のオフセット値からカウントを
開始する。
【0194】コンパレータCOMP4は、第1のオフセ
ット値に所定値だけ加算し、第1の所定量RPE1に等
しくなるまでカウントしたら、コントローラCONTR
に一致信号を出力し、さらに、コントローラCONTR
は、切換制御手段234へ第1の出力を行なう。この時
点が、図28の時間T71である。
【0195】切替制御手段234は、カウンタ回路23
2Aからの第1の出力を受け取ったら、スイッチ21
0,215に切替信号を出力し、B側へスイッチを切り
替える。したがって、制御入力端子CONTの信号は、
スイッチ210を介して反転手段220で反転され、ス
イッチ215を介して出力されるので、図28の時間T
71に示すように、MOSFETオフの信号となる。
【0196】カウンタCOUNTは、改めてカウントを
開始し、第2の所定量PRE2だけカウントすると、コ
ンパレータCOMP4が一致信号を出力し、コントロー
ラCONTRは、第2の出力を切換制御手段234とオ
フセット加算手段236へと出力する。
【0197】切替制御手段234は、第2の出力を受け
取ったら、スイッチ210,215に切替信号を出力
し、A側へスイッチを切り替える。制御入力端子CON
Tに入力された信号は、スイッチ210を介し直結され
たスイッチ215を介して信号が出力されるので、図2
8の時間T71’に示すように、MOSFETオンの信
号が出力される。
【0198】前記第2の出力を受け取ったコントローラ
CONTRは、オフセット加算手段236のコントロー
ラCONTR1にインクリメント信号を出力し、また、
カウンタCONTをリセットする。オフセット加算手段
236のコントローラCONTR1は、次に、第2のオ
フセット値を出力し、ラッチLATにラッチする。この
第2のオフセット値は、カウンタCOUNTにプリセッ
トする。
【0199】カウンタ回路232Aは、改めてカウント
を開始し、オフセット加算手段236から受け取った第
2のオフセットに所定パルス数だけカウントし、第1の
所定量PRE1に等しくなると、コンパレータCOMP
は、第1の出力をコントローラCONTRを介して、切
換制御手段234へと出力する。
【0200】ここで、例えば、第1の所定量を、例え
ば、”100”として、第1のオフセット値を”90”
とし、第2のオフセット値を”80”とすると、第1の
オフセット値に対して”10”カウントすると、第1の
出力が出力し、第2のオフセット値に対して”20”カ
ウントすると、次に、第2の出力が出力するようにでき
る。即ち、図28(B)におけるa1=10,a2=2
0というように、オフセット値を適宜選択することによ
って、反転信号の幅aは、順次広くなるようにできるも
のである。なお、オフとなる期間bは、第2の所定量に
よって一義的に決まるものである。
【0201】本実施形態によれば、負荷20が永久的に
短絡してしまったなどの場合に反転信号でリセットする
間隔がのびていくことで、MOSFETがオンする単位
時間当たりの回数が減り、短絡時の突入電流による発熱
のダメージが軽減できるようになるものである。
【0202】次に、図29を用いて、本発明の第10の
実施形態による保護機能付きスイッチ回路の中の入力コ
ントローラの構成について説明する。図29は、本発明
の第10の実施形態による保護機能付きスイッチ回路の
ブロック図である。なお、図17と同一符号は、同一部
分を示している。
【0203】本実施形態における入力コントローラ20
0Dは、図17に示した構成に加えて、エッジ検出手段
240及び所定時間遅延手段242を備えている。
【0204】エッジ検出手段240は、制御入力端子C
ONTからの制御信号のエッジ(MOSFET110が
導通状態から遮断状態に変化するエッジ)を検出する。
エッジ検出手段240によってエッジが検出されると、
エッジ検出信号は、所定時間遅延手段242に入力す
る。所定時間遅延手段242は、エッジ検出後、所定時
間Tpre経過すると、カウンタ232に対してカウント
停止信号を出力する。これによって、カウンタ232
は、カウントを停止する。
【0205】従って、MOSFET110が導通状態か
ら遮断状態に変化した後、所定時間Tpreが経過するま
では、反転信号を生成して、復帰動作を行うが、所定時
間Tpreの経過後は、反転信号が生成されなくなるた
め、リセット手段によるリセット動作が生じなくなり、
遮断領域に長い時間入っている場合には、電力消費を低
減することができる。
【0206】なお、エッジ検出手段240及び所定時間
遅延手段242は、図19に示す実施形態にも適用で
き、所定時間遅延手段242の出力によって、マルチバ
イブレータ240の発振を停止することができる。ま
た、エッジ検出手段240及び所定時間遅延手段242
は、図22に示す実施形態にも適用でき、所定時間遅延
手段242の出力によって、入力制御手段250の制御
を停止することができる。
【0207】また、エッジ検出手段240及び所定時間
遅延手段242は、図26に示す実施形態にも適用で
き、所定時間遅延手段242の出力によって、カウンタ
回路232のカウントを停止することができる。
【0208】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、電力消費を低減することができる。
【0209】なお、本発明における各実施形態におい
て、スイッチング素子として、MOSFETを用いて説
明を行なったが、MISFET,IGBT,バイポーラ
トランジスタを含む他の電力素子であってもよいもので
ある。
【0210】また、本発明における各実施形態において
それぞれの構成要素は、電力素子と同一のチップ上に構
成しても良いし、別々のチップに構成して半導体板上、
絶縁体板上、導体板上に構成してもよいものである。
【0211】また、本発明における各実施形態において
それぞれの構成要素は、おのおのハードウェアで実現し
ても良いし、マイクロコンピュータのような高機能演算
装置で構成しソフトウェアで実現してもよいものであ
る。
【0212】
【発明の効果】本発明によれば、保護機能付きスイッチ
回路は、不要なオンオフサイクルを繰り返すことがなく
なるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による保護機能付きスイッ
チ回路のブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態による保護機能付きスイッ
チ回路の動作を説明するための波形図である。
【図3】本発明の一実施形態による保護機能付きスイッ
チ回路に用いる温度検出手段及び制御手段の具体的な構
成を示すブロック図である。
【図4】本発明の第2の実施形態による保護機能付きス
イッチ回路に用いる温度検出手段び制御手段の具体的な
構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の第3の実施形態による保護機能付きス
イッチ回路のブロック図である。
【図6】本発明の第3の実施形態による保護機能付きス
イッチ回路の動作波形図である。
【図7】本発明の第3の実施形態による保護機能付きス
イッチ回路の中のリセット手段の第1の例の回路図であ
る。
【図8】本発明の第3の実施形態による保護機能付きス
イッチ回路の中のリセット手段の第2の例の回路図であ
る。
【図9】本発明の第3の実施形態による保護機能付きス
イッチ回路の中のリセット手段の第3の例の回路図であ
る。
【図10】本発明の第3の実施形態による保護機能付き
スイッチ回路の中の温度検出手段の回路図である。
【図11】本発明の第4の実施形態による保護機能付き
スイッチ回路のブロック図である。
【図12】本発明の第4の実施形態による保護機能付き
スイッチ回路のリセット手段の回路図である。
【図13】本発明の第4の実施形態による保護機能付き
スイッチ回路の動作を説明する波形図である。
【図14】本発明の第5の実施形態による保護機能付き
スイッチ回路のブロック図である。
【図15】本発明の第5の実施形態による保護機能付き
スイッチ回路の動作を説明する波形図である。
【図16】本発明の第5の実施形態による保護機能付き
スイッチ回路の入力コントローラ200の動作を説明す
る波形図である。
【図17】本発明の第5の実施形態による保護機能付き
スイッチ回路の中の入力コントローラの第1の例のブロ
ック図である。
【図18】本発明の第5の実施形態による保護機能付き
スイッチ回路の中の入力コントローラの中のカウンタ回
路のブロック図である。
【図19】本発明の第5の実施形態による保護機能付き
スイッチ回路の中の入力コントローラの第2の例のブロ
ック図である。
【図20】本発明の第6の実施形態による保護機能付き
スイッチ回路のブロック図である。
【図21】本発明の第6の実施形態による保護機能付き
スイッチ回路の動作を説明する波形図である。
【図22】本発明の第6の実施形態による保護機能付き
スイッチ回路の中の入力コントローラの第1の例のブロ
ック図である。
【図23】本発明の第6の実施形態による保護機能付き
スイッチ回路の中の入力コントローラの反転信号の時間
幅の説明図である。
【図24】本発明の第7の実施形態による保護機能付き
スイッチ回路のブロック図である。
【図25】本発明の第8の実施形態による保護機能付き
スイッチ回路のブロック図である。
【図26】本発明の第9の実施形態による保護機能付き
スイッチ回路のブロック図である。
【図27】本発明の第9の実施形態による保護機能付き
スイッチ回路のカウンタ回路及びオフセット加算手段の
ブロック図である。
【図28】本発明の第9の実施形態による保護機能付き
スイッチ回路のカウンタ回路及びオフセット加算手段の
波形図である。
【図29】本発明の第10の実施形態による保護機能付
きスイッチ回路のブロック図である。
【符号の説明】
10…電源 20…負荷 100…過温度遮断内蔵電力素子 110…MOSFET 120…温度検出手段 130…制御手段 140…スイッチ 150…リセット手段 200…入力コントローラ 160…電流源 162…抵抗 210,215…スイッチ 220…反転手段 230…切替信号生成手段 232…カウンタ回路 234…切換制御手段 236…オフセット加算手段 240…無安定マルチバイプレータ 250…入力制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 紺井 満 茨城県ひたちなか市高場2477番地 株式 会社 日立カーエンジニアリング内 (72)発明者 岡本 周幸 東京都千代田区神田駿河台四丁目6番地 株式会社 日立製作所内 (72)発明者 渡部 光彦 東京都千代田区神田駿河台四丁目6番地 株式会社 日立製作所内 (56)参考文献 特開 平4−192916(JP,A) 特開 平7−221261(JP,A) 特開 平6−252722(JP,A) 特開 平6−283986(JP,A) 特開 平2−128205(JP,A) 特開 平10−117133(JP,A) 実開 平2−107225(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03K 17/00 - 17/70

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スイッチを介して制御信号が入力し、この
    制御信号に応じて導通し、負荷への電力を供給するパワ
    ー素子と、このパワー素子の近傍の温度を検出する温度
    検出手段と、この温度検出手段によって検出された温度
    が所定温度以上の時、上記スイッチを開放して、上記パ
    ワー素子への上記制御信号の入力を遮断する制御手段と
    を有する保護機能付きスイッチ回路において、 上記パワー素子への上記制御信号の入力を遮断する遮断
    状態を保持する遮断状態保持手段を備え、 この遮断状態保持手段は、上記温度検出手段に備えら
    れ、上記温度検出手段が検出した最大の温度を保持する
    保持手段を有することを特徴とする保護機能付きスイッ
    チ回路。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の保護機能付きスイッチ回
    路において、さらに、 上記遮断状態保持手段による遮断状態を解除するリセッ
    ト手段を備えたことを特徴とする保護機能付きスイッチ
    回路。
  3. 【請求項3】 請求項記載の保護機能付きスイッチ回
    路において、さらに、 上記リセット手段は、上記制御信号に基づいて、上記遮
    断状態保持手段による遮断状態を解除することを特徴と
    する保護機能付きスイッチ回路。
  4. 【請求項4】 請求項記載の保護機能付きスイッチ回
    路において、 上記リセット手段は、上記温度検出手段が検出した温度
    が所定の遮断解除温度になった場合に、上記遮断状態保
    持手段による遮断状態を解除することを特徴とする保護
    機能付きスイッチ回路。
  5. 【請求項5】 請求項記載の保護機能付きスイッチ回
    路において、さらに、 上記パワー素子に入力する制御信号が遮断状態となった
    後、所定時間経過に、上記リセット手段のリセット動作
    を停止するリセット停止手段を備えたことを特徴とする
    保護機能付きスイッチ回路。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の保護機能付きスイッチ回
    路において、さらに、 上記パワー素子に入力する信号に、所定のタイミングで
    リセット動作を行うためのリセット信号を重畳する入力
    コントローラ手段を備え、 この入力コントローラ手段の出力信号を上記パワー素子
    に入力するようにしたことを特徴とする保護機能付きス
    イッチ回路。
  7. 【請求項7】 請求項記載の保護機能付きスイッチ回
    路において、 上記入力コントローラ手段は、上記制御信号が上記パワ
    ー素子を導通させる期間のみ、上記リセット信号を重畳
    することを特徴とする保護機能付きスイッチ回路。
  8. 【請求項8】 請求項記載の保護機能付きスイッチ回
    路において、 上記入力コントローラ手段は、上記制御信号の全期間に
    対して上記リセット信号を重畳することを特徴とする保
    護機能付きスイッチ回路。
  9. 【請求項9】スイッチを介して制御信号が入力し、この
    制御信号に応じて導通し、負荷への電力を供給するパワ
    ー素子と、このパワー素子の近傍の温度を検出する温度
    検出手段と、この温度検出手段によって検出された温度
    が所定温度以上の時、上記スイッチを開放して、上記パ
    ワー素子への上記制御信号の入力を遮断する制御手段と
    を有する保護機能付きスイッチ回路において、 上記パワー素子への上記制御信号の入力を遮断する遮断
    状態を保持する遮断状態保持手段と、 上記パワー素子に入力する信号に、所定のタイミングで
    リセット動作を行うためのリセット信号を重畳する入力
    コントローラ手段を備え、 この入力コントローラ手段の出力信号を上記パワー素子
    に入力するとともに、 上記リセット信号は、上記信号に
    対して次第にその間隔が長くなるタイミングで重畳され
    ることを特徴とする保護機能付きスイッチ回路。
  10. 【請求項10】スイッチを介して制御信号が入力し、こ
    の制御信号に応じて導通し、負荷への電力を供給するパ
    ワー素子と、このパワー素子の近傍の温度を検出する温
    度検出 手段と、この温度検出手段によって検出された温
    度が所定温度以上の時、上記スイッチを開放して、上記
    パワー素子への上記制御信号の入力を遮断する制御手段
    とを有する保護機能付きスイッチ回路において、 上記パワー素子への上記制御信号の入力を遮断する遮断
    状態を保持する遮断状態保持手段を備え、 上記スイッチは、上記制御信号を上記パワー素子に供給
    する経路と、上記パワー素子の制御端子を接地電位にす
    る経路とを切り替えることを特徴とする保護機能付きス
    イッチ回路。
  11. 【請求項11】スイッチを介して制御信号が入力し、こ
    の制御信号に応じて導通し、負荷への電力を供給するパ
    ワー素子と、このパワー素子の近傍の温度を検出する温
    度検出手段と、この温度検出手段によって検出された温
    度が所定温度以上の時、上記スイッチを開放して、上記
    パワー素子への上記制御信号の入力を遮断する制御手段
    とを有する保護機能付きスイッチ回路において、 上記パワー素子への上記制御信号の入力を遮断する遮断
    状態を保持する遮断状態保持手段を備え、 上記スイッチは、上記制御信号を上記パワー素子に供給
    する経路と、上記パワー素子の制御端子の電荷を引き抜
    く電流源に接続する経路とを切り替えることを特徴とす
    る保護機能付きスイッチ回路。
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