JP2506353B2 - 車両用防音材 - Google Patents
車両用防音材Info
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- JP2506353B2 JP2506353B2 JP61311288A JP31128886A JP2506353B2 JP 2506353 B2 JP2506353 B2 JP 2506353B2 JP 61311288 A JP61311288 A JP 61311288A JP 31128886 A JP31128886 A JP 31128886A JP 2506353 B2 JP2506353 B2 JP 2506353B2
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60R—VEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B60R13/00—Elements for body-finishing, identifying, or decorating; Arrangements or adaptations for advertising purposes
- B60R13/08—Insulating elements, e.g. for sound insulation
- B60R13/0846—Insulating elements, e.g. for sound insulation for duct, cable or rod passages, e.g. between engine and passenger compartments
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- Acoustics & Sound (AREA)
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- Mechanical Engineering (AREA)
- Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (1)産業上の利用分野 本発明は車両用防音材に関し、吸音材と遮音性シート
状物とを一体化してなる積層防音材であって且つ該積層
防音材に設けられた、例えばワイヤー、ケーブル、配線
などを通すための、貫通孔部を有する車両ダッシュパネ
ル用積層防音材の如き車両用防音材の利用分野におい
て、顕著に改善された防音性能を発揮できる車両用防音
材に関する。
状物とを一体化してなる積層防音材であって且つ該積層
防音材に設けられた、例えばワイヤー、ケーブル、配線
などを通すための、貫通孔部を有する車両ダッシュパネ
ル用積層防音材の如き車両用防音材の利用分野におい
て、顕著に改善された防音性能を発揮できる車両用防音
材に関する。
(2)従来の技術 従来より吸音材と遮音性シート状物を一体化してなる
積層防音材を、車両鋼板面に適用することにより防音の
用に供する技術は知られている。このような積層防音材
は、吸音性能と遮音性能の両方を兼ね備える利点がある
が、その車両への適用に際して、適用部位によっては、
例えばワイヤー、ケーブル、配線などを通すための貫通
孔部を車両構造上やむを得ず設ける必要がある。
積層防音材を、車両鋼板面に適用することにより防音の
用に供する技術は知られている。このような積層防音材
は、吸音性能と遮音性能の両方を兼ね備える利点がある
が、その車両への適用に際して、適用部位によっては、
例えばワイヤー、ケーブル、配線などを通すための貫通
孔部を車両構造上やむを得ず設ける必要がある。
従来技術においては、一旦、積層防音材により吸音し
た騒音が車両構造上設けられるこのような貫通孔部内周
面を介して騒音が車室内へ侵入して、防音材の防音性能
を充分に発揮することができないトラブルは看過されて
きたのが実情である。
た騒音が車両構造上設けられるこのような貫通孔部内周
面を介して騒音が車室内へ侵入して、防音材の防音性能
を充分に発揮することができないトラブルは看過されて
きたのが実情である。
(3)発明が解決しようとする問題点 添付第1図は、エンジンルームと車室内を区切るダッ
シュパネル(5)の車室内側に、吸音材と遮音性シート
状物を一体化してなる積層防音材を適用した場合を示す
車両後部を切欠した略示的側断面図である。このような
部位に積層防音材を適用する場合には、エンジンルーム
側と車室内側とを連絡する例えばワイヤー、ケーブル、
配線などを通すための貫通孔部を該積層防音材に設ける
必要がある。
シュパネル(5)の車室内側に、吸音材と遮音性シート
状物を一体化してなる積層防音材を適用した場合を示す
車両後部を切欠した略示的側断面図である。このような
部位に積層防音材を適用する場合には、エンジンルーム
側と車室内側とを連絡する例えばワイヤー、ケーブル、
配線などを通すための貫通孔部を該積層防音材に設ける
必要がある。
添付第2図は、そのような貫通孔部を設けた従来の積
層防音材を、ダッシュパネエル(5)上に設けた一例を
示す一部を切欠した略示的側断面図である。図中、ダッ
シュパネル(5)上には、吸音材(1)と遮音性シート
状物(2)からなる積層防音材が設けられ、貫通孔部を
ワイヤーが貫通している。該貫通孔部内周面(3)は貫
通孔を穿設したままの状態であるが、本発明者らの検討
によれば、吸音性能と遮音性能の両方を兼ね備える該防
音材も車両への適用部位により、上述したように、ワイ
ヤー、ケーブル及び配線等のための車両構造上やむを得
ず設ける貫通孔部を有し、該貫通孔部内周面(3)、更
には、該積層防音材の外周面(4)から、防音材により
せっかく吸音した騒音が透過し、車室内へ侵入し、防音
性能を存分に発揮することができないという欠点がある
ことがわかった。
層防音材を、ダッシュパネエル(5)上に設けた一例を
示す一部を切欠した略示的側断面図である。図中、ダッ
シュパネル(5)上には、吸音材(1)と遮音性シート
状物(2)からなる積層防音材が設けられ、貫通孔部を
ワイヤーが貫通している。該貫通孔部内周面(3)は貫
通孔を穿設したままの状態であるが、本発明者らの検討
によれば、吸音性能と遮音性能の両方を兼ね備える該防
音材も車両への適用部位により、上述したように、ワイ
ヤー、ケーブル及び配線等のための車両構造上やむを得
ず設ける貫通孔部を有し、該貫通孔部内周面(3)、更
には、該積層防音材の外周面(4)から、防音材により
せっかく吸音した騒音が透過し、車室内へ侵入し、防音
性能を存分に発揮することができないという欠点がある
ことがわかった。
(4)問題点を解決するための手段 本発明者らは、防音材によりせっかく吸音した騒音が
車室内に侵入する欠点を克服できる技術を開発すべく研
究を進めた。その結果、前述の如き吸音材(1)と遮音
性シート状物(2)とを一体化してなる積層防音材であ
って且つ該積層防音材に設けられた貫通孔部を有する車
両用防音材において、該貫通孔部内周面(3)をとりま
く近接部分及び所望により、該積層防音材の外周面
(4)の内側の近接部分を高密度にすることにより、上
記欠点を克服できることを発見した。更に、この高密度
化は、これら近接部分の吸音材(1)に圧縮凹部を設け
るという構造簡単且つ作成容易な手段によって達成でき
ることを発見した。
車室内に侵入する欠点を克服できる技術を開発すべく研
究を進めた。その結果、前述の如き吸音材(1)と遮音
性シート状物(2)とを一体化してなる積層防音材であ
って且つ該積層防音材に設けられた貫通孔部を有する車
両用防音材において、該貫通孔部内周面(3)をとりま
く近接部分及び所望により、該積層防音材の外周面
(4)の内側の近接部分を高密度にすることにより、上
記欠点を克服できることを発見した。更に、この高密度
化は、これら近接部分の吸音材(1)に圧縮凹部を設け
るという構造簡単且つ作成容易な手段によって達成でき
ることを発見した。
斯くて、本発明によれば、後に添付図面第3図及び第
4図を用いて更に詳しく説明するように、吸音材(1)
と遮音性シート状物(2)とを一体化してなる積層防音
材であって且つ該積層防音材に設けられた貫通孔部を有
する車両用防音材において、該貫通孔部内周面(3)を
とりまく近接部分の吸音材(1)に圧縮凹部(6)を設
けることにより、該圧縮凹部(6)と該貫通孔部内周面
(3)の間の吸音材部分(3)′を高密度にしたことを
特徴とする車両用防音材によって、前述の従来防音材の
欠点が有利に克服できる。
4図を用いて更に詳しく説明するように、吸音材(1)
と遮音性シート状物(2)とを一体化してなる積層防音
材であって且つ該積層防音材に設けられた貫通孔部を有
する車両用防音材において、該貫通孔部内周面(3)を
とりまく近接部分の吸音材(1)に圧縮凹部(6)を設
けることにより、該圧縮凹部(6)と該貫通孔部内周面
(3)の間の吸音材部分(3)′を高密度にしたことを
特徴とする車両用防音材によって、前述の従来防音材の
欠点が有利に克服できる。
(5)作用 本発明になる車両用防音材は、貫通孔部内周面(3)
をとりまく近接部分及び必要に応じて該積層防音材の外
周面(4)の内側の近接部分の吸音材(1)部分に圧縮
凹部(6)又は圧縮凹部(6)及び(6)′を設けると
いう構造簡単且つ作業容易な手段で高密度にすることに
より、防音材で吸音した騒音が貫通孔部内周面(3)や
積層防音材の外周面(4)を介して車室内へ透過、拡散
して車室内へ侵入するのを効果的に防止し得る防音材で
ある。
をとりまく近接部分及び必要に応じて該積層防音材の外
周面(4)の内側の近接部分の吸音材(1)部分に圧縮
凹部(6)又は圧縮凹部(6)及び(6)′を設けると
いう構造簡単且つ作業容易な手段で高密度にすることに
より、防音材で吸音した騒音が貫通孔部内周面(3)や
積層防音材の外周面(4)を介して車室内へ透過、拡散
して車室内へ侵入するのを効果的に防止し得る防音材で
ある。
(6)構成 以下添付図面を用いて本発明の車両用防音材の数態様
について更に詳しく説明する。
について更に詳しく説明する。
添付図面第1図はエンジンルームと車室内を区切るダ
ッシュパネル(5)の車室内側に、吸音材と遮音性シー
ト状物を一体化してなる積層防音材を適用した場合を示
す車両後部を切欠した略示的側断面図であり、第2図は
ワイヤーを通すための貫通孔部を設けた従来の積層防音
材を、ダッシュパネル(5)上に設けた一例を示す一部
を切欠した略示的側断面図であり、第3図は本発明の防
音材をダッシュパネル(5)上に設けた第2図と同様な
一部を切欠した略示的側断面図であり、そして第4図は
本発明の防音材の他の一例をダッシュパネル(5)上に
設けた第3図と同様な一部を切欠した略示的側断面図で
ある。
ッシュパネル(5)の車室内側に、吸音材と遮音性シー
ト状物を一体化してなる積層防音材を適用した場合を示
す車両後部を切欠した略示的側断面図であり、第2図は
ワイヤーを通すための貫通孔部を設けた従来の積層防音
材を、ダッシュパネル(5)上に設けた一例を示す一部
を切欠した略示的側断面図であり、第3図は本発明の防
音材をダッシュパネル(5)上に設けた第2図と同様な
一部を切欠した略示的側断面図であり、そして第4図は
本発明の防音材の他の一例をダッシュパネル(5)上に
設けた第3図と同様な一部を切欠した略示的側断面図で
ある。
第2図に示されているように、吸音材(1)と遮音性
シート状物(2)とを一体化してなる車両用積層防音材
それ自体は知られており、従来より利用されてきた。こ
のような吸音材及び遮音性シート状物の材質、積層手段
なども種々知られており、本発明において利用できる。
シート状物(2)とを一体化してなる車両用積層防音材
それ自体は知られており、従来より利用されてきた。こ
のような吸音材及び遮音性シート状物の材質、積層手段
なども種々知られており、本発明において利用できる。
本発明において、遮音性シート状物(2)としては、
ゴム系、合成樹脂系、瀝青質系もしくはこれらを適宜に
選択混合した成分を主成分としてなる成分と充填材とを
含有するシート状物が好ましく利用できる。
ゴム系、合成樹脂系、瀝青質系もしくはこれらを適宜に
選択混合した成分を主成分としてなる成分と充填材とを
含有するシート状物が好ましく利用できる。
ゴム系成分としては、天然ゴムやポリブタジエン、ス
チレン−ブタジエンゴム、ブチルゴム、ネオプレンゴ
ム、クロロプレンゴム等の合成ゴムを例示でき、これら
を適宜に選択使用することができる。また、このような
ゴム系成分として再生ゴムの使用はコスト面よりして好
ましいことである。これらゴム系成分は単独でも複数種
併用してでも利用できる。又、合成樹脂系成分として
は、石油樹脂、エチレン重合体もしくは共重合体の如き
エチレン系樹脂、プロピレン重合体もしくは共重合体の
如きプロピレン系樹脂、エチレン‐酢ビ共重合樹脂など
の1種若しくは2種以上の使用が好ましい。
チレン−ブタジエンゴム、ブチルゴム、ネオプレンゴ
ム、クロロプレンゴム等の合成ゴムを例示でき、これら
を適宜に選択使用することができる。また、このような
ゴム系成分として再生ゴムの使用はコスト面よりして好
ましいことである。これらゴム系成分は単独でも複数種
併用してでも利用できる。又、合成樹脂系成分として
は、石油樹脂、エチレン重合体もしくは共重合体の如き
エチレン系樹脂、プロピレン重合体もしくは共重合体の
如きプロピレン系樹脂、エチレン‐酢ビ共重合樹脂など
の1種若しくは2種以上の使用が好ましい。
更に、瀝青質物系成分としては、任意のアスファルト
類たとえば、ストレートアスファルト、ブロンアスファ
ルト、セミブロンアスファルト等が例示でき、これらは
1種もしくは2種以上の混合物として利用できる。一般
的には、ストレートアスファルト単独、ブロンアスファ
ルト単独、ストレートアスファルトとブロンアスファル
トの混合物が好ましく利用できる。
類たとえば、ストレートアスファルト、ブロンアスファ
ルト、セミブロンアスファルト等が例示でき、これらは
1種もしくは2種以上の混合物として利用できる。一般
的には、ストレートアスファルト単独、ブロンアスファ
ルト単独、ストレートアスファルトとブロンアスファル
トの混合物が好ましく利用できる。
遮音性シート状物(2)が、他の主成分として含有す
る充填材としては、例えばタルク、クレー、炭酸カルシ
ウム、古紙解繊物、合成樹脂粉末、合成繊維屑、スラッ
グウール、マイカ、雲母、シリカバルーン等の任意の無
機もしくは有機質充填材が例示でき、これらは単独もし
くは2種以上の混合物として使用できる。
る充填材としては、例えばタルク、クレー、炭酸カルシ
ウム、古紙解繊物、合成樹脂粉末、合成繊維屑、スラッ
グウール、マイカ、雲母、シリカバルーン等の任意の無
機もしくは有機質充填材が例示でき、これらは単独もし
くは2種以上の混合物として使用できる。
遮音性シート状物(2)の製造法は適宜に選択でき、
例えば加熱溶融した前記例示の如貴ゴム系、合成樹脂
系、瀝青系成分等の1種以上と上記例示の如き充填材を
加温混練機にて混合し、押し出した後圧延する方法を挙
げることができる。
例えば加熱溶融した前記例示の如貴ゴム系、合成樹脂
系、瀝青系成分等の1種以上と上記例示の如き充填材を
加温混練機にて混合し、押し出した後圧延する方法を挙
げることができる。
遮音性シート状物(2)の厚みは適当に選択できる
が、例えば、約1〜約5m/mの厚みを例示できる。厚みが
たとえば1m/m未満の如き薄すぎる場合には制振効果が低
く、たとえば5m/mを越えて厚すぎる場合には重量増加が
著しく、近年要望の高まりつつある車両の軽量化を満足
し得ない不具合が生じ得るので、上記例示範囲の厚みが
好ましい。
が、例えば、約1〜約5m/mの厚みを例示できる。厚みが
たとえば1m/m未満の如き薄すぎる場合には制振効果が低
く、たとえば5m/mを越えて厚すぎる場合には重量増加が
著しく、近年要望の高まりつつある車両の軽量化を満足
し得ない不具合が生じ得るので、上記例示範囲の厚みが
好ましい。
本発明において、吸音材(1)としては、動物性繊
維、植物性繊維、合成樹脂性繊維及び鉱物性繊維の1種
もしくはそれ以上を適宜に選択した繊維材料からなる嵩
高性不織布や合成樹脂発泡吸音材を使用するのが好まし
い。嵩高性不織布に使用する動物性、植物性繊維の例と
しては羊毛、綿、麻等の繊維を、合成樹脂性繊維の例と
しては、ビスコースレーヨン、アセテート、アクリル、
ナイロン、ポリエステル、塩化ビニル等の繊維を挙げる
ことができるし、鉱物性繊維の例としてはガラスウー
ル、ロックウール等の繊維材料を挙げることができる。
いうまでもなく、反毛、落綿、繊維屑等の産業廃棄物を
開繊した繊維材料も好適に用いることができる。
維、植物性繊維、合成樹脂性繊維及び鉱物性繊維の1種
もしくはそれ以上を適宜に選択した繊維材料からなる嵩
高性不織布や合成樹脂発泡吸音材を使用するのが好まし
い。嵩高性不織布に使用する動物性、植物性繊維の例と
しては羊毛、綿、麻等の繊維を、合成樹脂性繊維の例と
しては、ビスコースレーヨン、アセテート、アクリル、
ナイロン、ポリエステル、塩化ビニル等の繊維を挙げる
ことができるし、鉱物性繊維の例としてはガラスウー
ル、ロックウール等の繊維材料を挙げることができる。
いうまでもなく、反毛、落綿、繊維屑等の産業廃棄物を
開繊した繊維材料も好適に用いることができる。
吸音材(1)は、上記例示の如き繊維材料と結合剤も
しくは成形性付与樹脂としての例えばエポキシ樹脂、ウ
レタン樹脂、フェノール樹脂、熱硬化性アクリル樹脂等
を用いて、嵩高性不織布の形態に成形することにより製
造できる。
しくは成形性付与樹脂としての例えばエポキシ樹脂、ウ
レタン樹脂、フェノール樹脂、熱硬化性アクリル樹脂等
を用いて、嵩高性不織布の形態に成形することにより製
造できる。
合成樹脂発泡吸音材は、ポリウレタン、ポリスチレ
ン、ポリオレフィン系の樹脂を主剤とし、発泡剤、触
媒、整泡剤、架橋剤などの助剤と共に反応させて作るこ
とができる。更には、これら原液成分中にアスファル
ト、ゴムを加えておくことも防音効果の向上のために好
ましい。
ン、ポリオレフィン系の樹脂を主剤とし、発泡剤、触
媒、整泡剤、架橋剤などの助剤と共に反応させて作るこ
とができる。更には、これら原液成分中にアスファル
ト、ゴムを加えておくことも防音効果の向上のために好
ましい。
上述の如き吸音材(1)は、積層防音剤に設けられた
貫通孔部の内周面(3)をとりまく近接部分の吸音材
(1)に圧縮凹部(6)を設けることにより、該凹部
(6)を該内周面(3)の間の吸音材部分(3′)を高
密度にできるかぎり、任意に選択して利用できる。
貫通孔部の内周面(3)をとりまく近接部分の吸音材
(1)に圧縮凹部(6)を設けることにより、該凹部
(6)を該内周面(3)の間の吸音材部分(3′)を高
密度にできるかぎり、任意に選択して利用できる。
本発明の車両用防材は、第3図及び第4図に例示した
ように、上述の如き吸音材(1)と前述の如き遮音性シ
ート状物(2)とを一体化してなる積層防音材であって
且つ該積層防音材に設けられた貫通孔部を有する車両用
防音材において、該貫通孔部内周面(3)をとりまく近
接部分の吸音材(1)に圧縮凹部(6)が設けられてい
る。第3図の例においては、遮音性シート状物(2)に
接する側から該圧縮凹部(6)が吸音材(1)に設けら
れた例で示されており、第4図の例においては、ダッシ
ュパネル(5)に接する側から該圧縮凹部(6)が吸音
材(1)に設けられた例で示されているほかは、第3図
及び第4図には同様な構造の車両用防音材が示されてい
る。
ように、上述の如き吸音材(1)と前述の如き遮音性シ
ート状物(2)とを一体化してなる積層防音材であって
且つ該積層防音材に設けられた貫通孔部を有する車両用
防音材において、該貫通孔部内周面(3)をとりまく近
接部分の吸音材(1)に圧縮凹部(6)が設けられてい
る。第3図の例においては、遮音性シート状物(2)に
接する側から該圧縮凹部(6)が吸音材(1)に設けら
れた例で示されており、第4図の例においては、ダッシ
ュパネル(5)に接する側から該圧縮凹部(6)が吸音
材(1)に設けられた例で示されているほかは、第3図
及び第4図には同様な構造の車両用防音材が示されてい
る。
このような圧縮凹部(6)を設けることによって、該
圧縮凹部(6)に相当する部分にあった吸音材(1)は
押しのけられて該圧縮凹部(6)と該貫通孔部内周面
(3)の間の吸音材部分(3)′が圧縮され高密度化さ
れる。このような高密度化部分は、該積層防音材の外周
面(4)の内側の近接部分の吸音材(1)にも設けるこ
とができ、第3図及び第4図の例においては、該積層防
音材の外周面(4)の内側の近接部分の吸音材(1)に
圧縮凹部(6)′を設けることにより、該圧縮凹部
(6)′と該積層防音材の外周側面(4)の間の吸音材
部分(4)′も高密度化した態様で示されている。
圧縮凹部(6)に相当する部分にあった吸音材(1)は
押しのけられて該圧縮凹部(6)と該貫通孔部内周面
(3)の間の吸音材部分(3)′が圧縮され高密度化さ
れる。このような高密度化部分は、該積層防音材の外周
面(4)の内側の近接部分の吸音材(1)にも設けるこ
とができ、第3図及び第4図の例においては、該積層防
音材の外周面(4)の内側の近接部分の吸音材(1)に
圧縮凹部(6)′を設けることにより、該圧縮凹部
(6)′と該積層防音材の外周側面(4)の間の吸音材
部分(4)′も高密度化した態様で示されている。
本発明の車両用防音材において、貫通孔部内周面
(3)及び/又は積層防音材の外周面(4)の吸音材部
分(3)′及び/又は(4)′を高密度にする方法とし
ては、吸音材(1)と遮音性シート状物(2)の積層物
を、金型を用いて加熱加圧成形同時トリムする際に、予
め上金型もしくは下金型の一方に貫通孔部を設けるため
の金型刃、及び積層防音材の外周を打ち抜くための金型
刃の周囲に所望の凹部(6)及び/又は(6)′に合致
する形状及びサイズの凸部を設けておき、成形と同時に
吸音材に凹部(6)及び/又は(6)′を形成すること
により吸音材部分(3)′及び/または(4)′を高密
度にする方法が例示でき、好ましい。
(3)及び/又は積層防音材の外周面(4)の吸音材部
分(3)′及び/又は(4)′を高密度にする方法とし
ては、吸音材(1)と遮音性シート状物(2)の積層物
を、金型を用いて加熱加圧成形同時トリムする際に、予
め上金型もしくは下金型の一方に貫通孔部を設けるため
の金型刃、及び積層防音材の外周を打ち抜くための金型
刃の周囲に所望の凹部(6)及び/又は(6)′に合致
する形状及びサイズの凸部を設けておき、成形と同時に
吸音材に凹部(6)及び/又は(6)′を形成すること
により吸音材部分(3)′及び/または(4)′を高密
度にする方法が例示でき、好ましい。
吸音材(1)と遮音性シート状物(2)とを一体化す
る際の加熱加圧成形条件としては、たとえば、約100〜
約250℃、約1〜約100kg/cm2及び約30秒〜約5分の如き
温度、圧力及び時間を例示することができるが、これら
の条件は吸音材(1)及び遮音性シート状物(2)の材
質などによっても変更でき、必要に応じて予め実験的
に、適宜に選択設定することができる。上述のようにし
て高密度化された吸音材部分(3)又は吸音材部分
(4)′の厚み(貫通孔部内周側面3と圧縮凹部6との
間の厚み、又は積層防音材外周面4と圧縮凹部6′との
間の厚み)は、適宜に選択できるが、約5m/m以下が好ま
しく、例えば約2m/m〜約5m/m程度がよい。
る際の加熱加圧成形条件としては、たとえば、約100〜
約250℃、約1〜約100kg/cm2及び約30秒〜約5分の如き
温度、圧力及び時間を例示することができるが、これら
の条件は吸音材(1)及び遮音性シート状物(2)の材
質などによっても変更でき、必要に応じて予め実験的
に、適宜に選択設定することができる。上述のようにし
て高密度化された吸音材部分(3)又は吸音材部分
(4)′の厚み(貫通孔部内周側面3と圧縮凹部6との
間の厚み、又は積層防音材外周面4と圧縮凹部6′との
間の厚み)は、適宜に選択できるが、約5m/m以下が好ま
しく、例えば約2m/m〜約5m/m程度がよい。
斯くて、本発明によれば、簡単な構造で且つ作製容易
な構造の圧縮凹部を、貫通孔部内周面(3)更には積層
防音材の外周面(4)の内側の近接部分に設けることに
より吸音された騒音が再度、貫通孔部内周面から透過し
て車室内への騒音となることはなく、満足のいく遮音効
果を顕現することが可能となるのである。
な構造の圧縮凹部を、貫通孔部内周面(3)更には積層
防音材の外周面(4)の内側の近接部分に設けることに
より吸音された騒音が再度、貫通孔部内周面から透過し
て車室内への騒音となることはなく、満足のいく遮音効
果を顕現することが可能となるのである。
以下に実施例を挙げ本発明のより詳細な理解に供す
る。当然のことながら本発明は以下の実施例のみに限定
されるものではない。
る。当然のことながら本発明は以下の実施例のみに限定
されるものではない。
(7)実施例及び比較例になる防音材 ポリブタジエン20重量部、再生ゴム20重量部に古紙
解繊繊維10重量部、炭酸カルシウム50重量部を混練、圧
延して2.0m/m厚の遮音性シート状物を得た。
解繊繊維10重量部、炭酸カルシウム50重量部を混練、圧
延して2.0m/m厚の遮音性シート状物を得た。
落綿30重量部、反毛20重量部及びグラスウール30重量
部にフェノール樹脂粉末20重量部を散布混合し、フリー
スを形成し、加熱炉で、170℃に加熱し、厚さ22m/m、面
密度1200g/m2の嵩高性不織布を得た。
部にフェノール樹脂粉末20重量部を散布混合し、フリー
スを形成し、加熱炉で、170℃に加熱し、厚さ22m/m、面
密度1200g/m2の嵩高性不織布を得た。
上記遮音性シート状物を50℃の下金型上に載置し、更
に上記嵩高性不織布を該遮音性シート状物上に積層し、
170℃、25kg/cm2、2分間の条件で加熱加圧成形一体化
により車両用防音材となした。
に上記嵩高性不織布を該遮音性シート状物上に積層し、
170℃、25kg/cm2、2分間の条件で加熱加圧成形一体化
により車両用防音材となした。
上記の積層防音材に防音材面積の10%程度の貫通孔
部を設け、該貫通孔部内周面のみ及び併せて積層防音材
の外周面の吸音材部分を高密度にした防音材(実施例)
と、貫通孔部内周面及び積層防音材の外周面共に何ら対
策を施さない防音材(比較例)となした。
部を設け、該貫通孔部内周面のみ及び併せて積層防音材
の外周面の吸音材部分を高密度にした防音材(実施例)
と、貫通孔部内周面及び積層防音材の外周面共に何ら対
策を施さない防音材(比較例)となした。
(8)試験方法及び結果 640m/m角のテストピースで遮音性能での測定比較をし
た結果、実施例になる車両用防音材が比較例になる防音
材に比して400〜2000Hzの周波数領域で2〜8dB優れるこ
とが判明した。
た結果、実施例になる車両用防音材が比較例になる防音
材に比して400〜2000Hzの周波数領域で2〜8dB優れるこ
とが判明した。
このように本発明になる吸音材の特定部分を高密度に
した車両用防音材は、従来対処できなかった貫通孔部内
周面等から車室内に透過、拡散する騒音を満足に遮音
し、優れた防音効果を顕現し得るものである。
した車両用防音材は、従来対処できなかった貫通孔部内
周面等から車室内に透過、拡散する騒音を満足に遮音
し、優れた防音効果を顕現し得るものである。
添付図面第1図はエンジンルームと車室内を区切るダッ
シュパネル(5)の車室内側に、吸音材と遮音性シート
状物を一体化してなる積層防音材を適用した場合を示す
車両後部を切欠した略示的側断面図であり、第2図はワ
イヤーを通すための貫通孔部を設けた従来の防音材を、
ダッシュパネル(5)上に設けた一例を示す一部を切欠
した略示的側断面図であり、第3図は本発明の防音材を
ダッシュパネル(5)上に設けた第2図と同様な一部を
切欠した略示的側断面図であり、そして第4図は本発明
の防音材の他の一例のダッシュパネル(5)上に設けた
第3図と同様な一部を切欠した略示的側断面図である。
シュパネル(5)の車室内側に、吸音材と遮音性シート
状物を一体化してなる積層防音材を適用した場合を示す
車両後部を切欠した略示的側断面図であり、第2図はワ
イヤーを通すための貫通孔部を設けた従来の防音材を、
ダッシュパネル(5)上に設けた一例を示す一部を切欠
した略示的側断面図であり、第3図は本発明の防音材を
ダッシュパネル(5)上に設けた第2図と同様な一部を
切欠した略示的側断面図であり、そして第4図は本発明
の防音材の他の一例のダッシュパネル(5)上に設けた
第3図と同様な一部を切欠した略示的側断面図である。
フロントページの続き (72)発明者 瀬尾 聖和 豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動車株 式会社内 (72)発明者 成瀬 徹 愛知県西加茂郡三好町大字三好字森曽55 番地11 (72)発明者 五島 堅 蓮田市椿山4丁目13番15号 (72)発明者 矢野 登己雄 東京都足立区新田2丁目12番1号 (56)参考文献 実開 昭60−192974(JP,U)
Claims (4)
- 【請求項1】吸音材(1)と遮音性シート状物(2)と
を一体化してなる積層防音材であって且つ該積層防音材
に設けられた貫通孔部を有する車両用防音材において、
貫通孔部内周面(3)をとりまく近接部分の吸音材
(1)に圧縮凹部(6)を設けることにより、該圧縮凹
部(6)と該貫通孔内周面(3)の間の吸音材部分
(3)′を高密度にしたことを特徴とする車両用防音
材。 - 【請求項2】該車両用防音材が車両ダッシュパネル用防
音材であることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載
の車両用防音材。 - 【請求項3】吸音材(1)と遮音性シート状物(2)と
を一体化してなる積層防音材であって且つ該積層防音材
に設けられた貫通孔部を有する車両用防音材において、
貫通孔部内周面(3)をとりまく近接部分の吸音材
(1)に圧縮凹部(6)を設けることにより、この圧縮
凹部(6)と該貫通孔内周面(3)の間の吸音材部分
(3)′を高密度にし、更に、該積層防音材の外周面
(4)の内側の近接部分の吸音材(1)に圧縮凹部
(6)′を設けることにより、この圧縮凹部(6)′と
該積層防音材の外周面(4)の間の吸音材部分(4)′
を高密度にしたことを特徴とする車両用防音材。 - 【請求項4】該車両用防音材が車両ダッシュパネル用防
音材であることを特徴とする特許請求の範囲第3項記載
の車両用防音材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61311288A JP2506353B2 (ja) | 1986-12-30 | 1986-12-30 | 車両用防音材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61311288A JP2506353B2 (ja) | 1986-12-30 | 1986-12-30 | 車両用防音材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63170145A JPS63170145A (ja) | 1988-07-14 |
JP2506353B2 true JP2506353B2 (ja) | 1996-06-12 |
Family
ID=18015329
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61311288A Expired - Fee Related JP2506353B2 (ja) | 1986-12-30 | 1986-12-30 | 車両用防音材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2506353B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3241279B2 (ja) | 1996-11-14 | 2001-12-25 | 株式会社日立製作所 | 保護機能付きスイッチ回路 |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6211240Y2 (ja) * | 1979-11-02 | 1987-03-17 | ||
JPS6234848Y2 (ja) * | 1979-12-03 | 1987-09-04 | ||
JPS5818125U (ja) * | 1981-07-29 | 1983-02-04 | 河西工業株式会社 | 吸音ワツシヤ |
JPS596150A (ja) * | 1982-07-05 | 1984-01-13 | Nissan Motor Co Ltd | 車両のダツシユ・サイレンサ− |
JPS60166661U (ja) * | 1984-04-13 | 1985-11-05 | 林テレンプ株式会社 | 車両用インシユレ−タ− |
JPS60192974U (ja) * | 1984-05-31 | 1985-12-21 | 三菱自動車工業株式会社 | ダツシユパネルパツトの端末部構造 |
-
1986
- 1986-12-30 JP JP61311288A patent/JP2506353B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63170145A (ja) | 1988-07-14 |
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