JPH0618850Y2 - 自動車ダッシュ部用防音材 - Google Patents
自動車ダッシュ部用防音材Info
- Publication number
- JPH0618850Y2 JPH0618850Y2 JP1987107090U JP10709087U JPH0618850Y2 JP H0618850 Y2 JPH0618850 Y2 JP H0618850Y2 JP 1987107090 U JP1987107090 U JP 1987107090U JP 10709087 U JP10709087 U JP 10709087U JP H0618850 Y2 JPH0618850 Y2 JP H0618850Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sound
- soundproof material
- dyne
- soundproof
- noise
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)
- Body Structure For Vehicles (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Soundproofing, Sound Blocking, And Sound Damping (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 本考案は自動車ダッシュ部用防音材に関し、更に詳細に
は遮音シートとフォーム材からなる防音材を自動車ダッ
シュ部に施用した際、一度吸音したエンジンルームから
の騒音がワイヤー、ケーブル類のために必然的に設けら
れる孔部を通して、車室内騒音となるのを防止すること
を目的とした防音材に関する。
は遮音シートとフォーム材からなる防音材を自動車ダッ
シュ部に施用した際、一度吸音したエンジンルームから
の騒音がワイヤー、ケーブル類のために必然的に設けら
れる孔部を通して、車室内騒音となるのを防止すること
を目的とした防音材に関する。
従来よりフェルト等の多孔質材と遮音シートを一体とな
し、自動車鋼板面に装着することにより防音の用に供す
る防音手段が採用されているが、吸音性能、遮音性能の
両方の性能を兼ね備える該防音材も自動車各部の装着部
位により、ワイヤー、ケーブル及び配線等のための車両
構造上やむを得ず設ける防音材貫通孔部の内周面(3)及
び何ら処理を施していない防音材外周囲面(4)から、防
音材によりせっかく吸音した騒音が透過し、車室内へ侵
入し、防音性能を存分に発揮することができないという
欠点が存した。また、かかる欠点を改善すべく、貫通孔
部からの侵入音対策として防音材外周部、貫通孔部周辺
の吸音材断面を表皮材料でシールするという複雑な工法
を必要としておりコストアップの要因となっていた。
し、自動車鋼板面に装着することにより防音の用に供す
る防音手段が採用されているが、吸音性能、遮音性能の
両方の性能を兼ね備える該防音材も自動車各部の装着部
位により、ワイヤー、ケーブル及び配線等のための車両
構造上やむを得ず設ける防音材貫通孔部の内周面(3)及
び何ら処理を施していない防音材外周囲面(4)から、防
音材によりせっかく吸音した騒音が透過し、車室内へ侵
入し、防音性能を存分に発揮することができないという
欠点が存した。また、かかる欠点を改善すべく、貫通孔
部からの侵入音対策として防音材外周部、貫通孔部周辺
の吸音材断面を表皮材料でシールするという複雑な工法
を必要としておりコストアップの要因となっていた。
そこで、本考案者らは防音材によりせっかく吸音した騒
音を車室内へ逃がさないための対策として、フォーム材
料の空気流れ抵抗を30〜300dyne・sec/cm3、かつ弾性率
を５×105〜５×107dyne/cm2に設定することにより防音
材外周囲面、貫通孔部の内周面の吸音材断面を表皮材料
でシールすると同等の効果を発揮することを知見し、本
考案に至ったものである。
音を車室内へ逃がさないための対策として、フォーム材
料の空気流れ抵抗を30〜300dyne・sec/cm3、かつ弾性率
を５×105〜５×107dyne/cm2に設定することにより防音
材外周囲面、貫通孔部の内周面の吸音材断面を表皮材料
でシールすると同等の効果を発揮することを知見し、本
考案に至ったものである。
本考案になる自動車ダッシュ部用防音材は、特定の物性
をもつフォーム材(1)を使用することにより、防音材で
吸音した騒音を防音材貫通孔部の内周面(3)や防音材外
周囲面(4)で遮音し、騒音の透過、拡散による車室内へ
の騒音の侵入を防止し得る防音材である。
をもつフォーム材(1)を使用することにより、防音材で
吸音した騒音を防音材貫通孔部の内周面(3)や防音材外
周囲面(4)で遮音し、騒音の透過、拡散による車室内へ
の騒音の侵入を防止し得る防音材である。
本考案になる自動車ダッシュ部用防音材に用いる、遮音
シート(2)は、ゴム系、合成樹脂系、瀝青質系もしくは
これらを混合した成分をバインダー成分とし、具体的に
は、ストレートアスファルト、ブロンアスファルト、セ
ミブロンアスファルト等の１種もしくは２種以上の混合
物、一般的にはストレートアスファルト単独、ブロンア
スファルト単独、ストレートアスファルトとブロンアス
ファルトの混合物に天然ゴムやポリブタジエン、スチレ
ン−ブタジエンゴム、ブチルゴム、ネオプレンゴム、ク
ロロプレンゴム等の合成ゴムを選択使用して良い。ま
た、再生ゴムの使用はコスト面よりして好ましいことで
ある。更に石油樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレ
ン樹脂、エチレン−酢ビ共重合樹脂の１種もしくは２種
以上を好ましく使用し得る。
シート(2)は、ゴム系、合成樹脂系、瀝青質系もしくは
これらを混合した成分をバインダー成分とし、具体的に
は、ストレートアスファルト、ブロンアスファルト、セ
ミブロンアスファルト等の１種もしくは２種以上の混合
物、一般的にはストレートアスファルト単独、ブロンア
スファルト単独、ストレートアスファルトとブロンアス
ファルトの混合物に天然ゴムやポリブタジエン、スチレ
ン−ブタジエンゴム、ブチルゴム、ネオプレンゴム、ク
ロロプレンゴム等の合成ゴムを選択使用して良い。ま
た、再生ゴムの使用はコスト面よりして好ましいことで
ある。更に石油樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレ
ン樹脂、エチレン−酢ビ共重合樹脂の１種もしくは２種
以上を好ましく使用し得る。
他の主成分として含有する充填材は、タルク、クレー、
炭酸カルシウム、アスベスト、故紙解繊物、スラッグウ
ール、マイカ、雲母、シリカバルーン等の任意の通常充
填材として用いられるものの単独もしくは２種以上の混
合物の使用が好ましい。
炭酸カルシウム、アスベスト、故紙解繊物、スラッグウ
ール、マイカ、雲母、シリカバルーン等の任意の通常充
填材として用いられるものの単独もしくは２種以上の混
合物の使用が好ましい。
遮音シート(2)の製造工程としては、例えば加熱溶融し
たゴム等の１種以上と充填材を加温混練機にて混合し、
押し出した後圧延する工程を用いる。
たゴム等の１種以上と充填材を加温混練機にて混合し、
押し出した後圧延する工程を用いる。
遮音シートの厚みは1.0〜5.0m/mが好ましく、1.0m/m未
満では遮音効果が低く、5.0m/mを超えると重量増加が著
しく、近年要望の高まりつつある車両の軽量化を満足し
得ない不具合が生じる。
満では遮音効果が低く、5.0m/mを超えると重量増加が著
しく、近年要望の高まりつつある車両の軽量化を満足し
得ない不具合が生じる。
使用し得るフォーム材(1)を例示すれば、ポリウレタ
ン、ポリスチレン、ポリオレフィン系の樹脂を主剤と
し、発泡剤、触媒、整泡剤、架橋剤などの助剤と共に反
応させて作られる。更には、これら原液成分中にアスフ
ァルト、ゴムを加えておくことも防音効果の向上のため
に好ましい。かかるフォーム材単独の空気流れ抵抗が30
〜300dyne・sec/cm3であり、かつ弾性率が５×105〜５×
107dyne/cm2であることによってはじめて一度吸音した
騒音を再度拡散することのない吸音材となし得るのであ
る。空気流れ抵抗が30dyne・sec/cm3未満の場合、吸音し
た騒音の拡散を防止し得ず、300dyne・sec/cm3を超える
場合、吸音性能が低下し好ましくない。また弾性率が５
×105dyne/cm2未満の場合、５×107dyne/cm2を超える場
合、吸音性能に劣る不具合がある。更に一層の効果を顕
現するためにJIS K 6401によるかたさ試験で15kg以下の
フォーム材が好ましい。
ン、ポリスチレン、ポリオレフィン系の樹脂を主剤と
し、発泡剤、触媒、整泡剤、架橋剤などの助剤と共に反
応させて作られる。更には、これら原液成分中にアスフ
ァルト、ゴムを加えておくことも防音効果の向上のため
に好ましい。かかるフォーム材単独の空気流れ抵抗が30
〜300dyne・sec/cm3であり、かつ弾性率が５×105〜５×
107dyne/cm2であることによってはじめて一度吸音した
騒音を再度拡散することのない吸音材となし得るのであ
る。空気流れ抵抗が30dyne・sec/cm3未満の場合、吸音し
た騒音の拡散を防止し得ず、300dyne・sec/cm3を超える
場合、吸音性能が低下し好ましくない。また弾性率が５
×105dyne/cm2未満の場合、５×107dyne/cm2を超える場
合、吸音性能に劣る不具合がある。更に一層の効果を顕
現するためにJIS K 6401によるかたさ試験で15kg以下の
フォーム材が好ましい。
本考案になる自動車ダッシュ部用防音材の製造の方法と
しては、必要であれば予め加熱加圧成形した遮音シート
(2)上にフォーム材成分として使用するフォーム材の原
液を金型に注入する方法を採用してもよい。その際の金
型温度は30〜100℃が好ましい。
しては、必要であれば予め加熱加圧成形した遮音シート
(2)上にフォーム材成分として使用するフォーム材の原
液を金型に注入する方法を採用してもよい。その際の金
型温度は30〜100℃が好ましい。
以下に実施例を挙げ本考案のより詳細な理解に供する。
当然のことながら本考案は以下の実施例のみに限定され
るものではない。
当然のことながら本考案は以下の実施例のみに限定され
るものではない。
実施例 ポリブタジエン２０重量部、再生ゴム２０重量部に故紙
解繊繊維１０重量部、炭酸カルシウム５０重量部を混
練、圧延して2.0m/m厚の遮音シートを得た。
解繊繊維１０重量部、炭酸カルシウム５０重量部を混
練、圧延して2.0m/m厚の遮音シートを得た。
下金型上に上記の制振シートを載置し、上金型を降ろし
た後、ポリエーテルトリオール１００重量部、ＴＤＩ３
０重量部、水２重量部、アミン系触媒0.3重量部、ジエ
タノールアミン３重量部よりなるウレタン樹脂発泡材原
液成分を注入し、発泡により空気流れ抵抗３２dyne・sec
/cm3、弾性率４×１０6dyne/cm2のフォーム材となし
た。
た後、ポリエーテルトリオール１００重量部、ＴＤＩ３
０重量部、水２重量部、アミン系触媒0.3重量部、ジエ
タノールアミン３重量部よりなるウレタン樹脂発泡材原
液成分を注入し、発泡により空気流れ抵抗３２dyne・sec
/cm3、弾性率４×１０6dyne/cm2のフォーム材となし
た。
試験方法及び結果 車のダッシュパネル面に装着して遮音性能を比較した結
果、実施例になる防音材は従来に比して400〜2000Hzの
周波数領域で２〜５dB優れることが判明した。
果、実施例になる防音材は従来に比して400〜2000Hzの
周波数領域で２〜５dB優れることが判明した。
このように本考案になる特定の物性を有するフォーム材
を使用した自動車ダッシュ部用防音材は、従来対処でき
なかった防音材貫通孔部内周面等から車室内に透過、拡
散する騒音を満足に遮音し、優れた防音効果を顕現し得
るものである。
を使用した自動車ダッシュ部用防音材は、従来対処でき
なかった防音材貫通孔部内周面等から車室内に透過、拡
散する騒音を満足に遮音し、優れた防音効果を顕現し得
るものである。
第１図は、本考案になる自動車ダッシュ部用防音材を装
着した断面図、第２図は、本考案になる自動車ダッシュ
部用防音材の形状例、第３図は、従来の形状例である。 １：本発明になるフォーム材、１′：通常のフォーム
材、２：遮音シート、３：防音材貫通孔部の内周面、
４：防音材外周囲面、５：ダッシュパネル。
着した断面図、第２図は、本考案になる自動車ダッシュ
部用防音材の形状例、第３図は、従来の形状例である。 １：本発明になるフォーム材、１′：通常のフォーム
材、２：遮音シート、３：防音材貫通孔部の内周面、
４：防音材外周囲面、５：ダッシュパネル。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｇ１０Ｋ 11/16 Ａ 7406−5Ｈ
Claims (1)
- 【請求項１】遮音シート(2)とフォーム材(1)からなる防
音材において、該フォーム材(1)単独の空気流れ抵抗が3
0〜300dyne・sec/cm3であり、かつ弾性率が５×105〜５
×107dyne/cm2であることを特徴とする自動車ダッシュ
部用防音材
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1987107090U JPH0618850Y2 (ja) | 1987-07-14 | 1987-07-14 | 自動車ダッシュ部用防音材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1987107090U JPH0618850Y2 (ja) | 1987-07-14 | 1987-07-14 | 自動車ダッシュ部用防音材 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6414448U JPS6414448U (ja) | 1989-01-25 |
| JPH0618850Y2 true JPH0618850Y2 (ja) | 1994-05-18 |
Family
ID=31341189
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1987107090U Expired - Lifetime JPH0618850Y2 (ja) | 1987-07-14 | 1987-07-14 | 自動車ダッシュ部用防音材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0618850Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3792848B2 (ja) * | 1997-07-01 | 2006-07-05 | 日本特殊塗料株式会社 | 自動車車室内用防音材 |
Family Cites Families (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS56142054A (en) * | 1980-04-04 | 1981-11-06 | Inoue Mtp Kk | Sound absorbing material |
| JPS58192094A (ja) * | 1982-05-06 | 1983-11-09 | 株式会社アサヒコーポレーション | 成形遮音構造体 |
| JPS59186750A (ja) * | 1983-04-07 | 1984-10-23 | Nippon Tokushu Toryo Kk | ボンネツトフ−ド用吸音板 |
| JPS6271996A (ja) * | 1985-09-25 | 1987-04-02 | 日本特殊塗料株式会社 | 防音処理の方法 |
-
1987
- 1987-07-14 JP JP1987107090U patent/JPH0618850Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6414448U (ja) | 1989-01-25 |
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