JP3792848B2 - 自動車車室内用防音材 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車車両の、特に乗員が乗車する車室内に装着する車室内用防音材に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、自動車の車室内には、エンジンルームから発生するエンジン音や、自動車の走行時に発生するロードノイズ、風切り音などの騒音が侵入することを防ぐため、各種の防音材や吸音効果のある内装材が使用されてきた。
【0003】
このうち、エンジンに起因する車室内への侵入音が最も大きな騒音であるため、エンジンルームで発生する騒音の車室内への遮音対策は、重要視されている。エンジンルームと車室内とは通常ダッシュパネルにより隔離されており、このダッシュパネル自体を厚くする、あるいは二重構造にするなどの構造的な対策もなされてきたが、遮音効果はある程度は認められるものの重量の過大な増加を伴う対策であり、車体重量増による燃費の著しい悪化という問題があった。
【0004】
そこで、ダッシュパネルに、吸音層と遮音層とからなる防音材を装着することによってエンジン音の遮音対策がなされているのが現状である。吸音層としては嵩高性フェルト、ウレタンフォーム材が多く使用され、遮音層としてはゴム、アスファルトなどを含むシート状物などが使用されている。
【0005】
しかし、かかる対策では、より優れた防音効果を得んとすれば、吸音層の厚みを上げるか、遮音層の重量を上げる方法が考えられるが、吸音層の厚みは車室内のクリアランスの点で制限があり、遮音層の重量の増加は、車体の軽量化に逆行する結果となる欠点があった。
【0006】
また、従来、自動車のエンジンルーム内を対象とするエンジンルームインシュレータとして、繊維端末のほつれ、エンジンルーム内に飛散するオイルあるいは雨水の侵入に対処するために高粘度樹脂液を成形フェルト吸音材に塗布した技術は既に提案されている(実開昭58-122751)。
【0007】
しかしながら車室内を対象とした防音材で、防音材の全面にわたって遮音層の重量を増加するのではなく、エンジンルームからの透過音の大きい部分の遮音層をより重点的に重量付与し、透過音の小さい部分は従来と変わらない重量かもしくは低減することさえ可能とする防音材が望まれていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
そこで本発明者らは、車室内で使用する防音材において、重点的かつ効果的な防音対策が可能な遮音層を形成することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を解決せんとして、本発明者らは鋭意研究の結果、塗材を用いて、遮音層の厚みを部分的に変化させることにより、重点的かつ効果的な防音対策が可能な遮音層の形成を可能とするものである。
【0010】
本発明になる車両用防音材は、自動車の車室内側に使用する、吸音層と遮音層からなる防音材であって、遮音材層は瀝青質物を含むホットメルト、エマルジョン系塗料組成物から選ばれる吹付け塗材によって形成してなることを特徴とする自動車車室内用防音材である。以下に詳細に説明する。
【00011】
本発明になる自動車車室内用防音材は、吸音層と遮音層とからなる。吸音層は適当な範囲の空気流れ抵抗値を有することにより吸音効果を得られる材料であれば特に制限はなく、従来公知の材料が使用できる。各種繊維原料を嵩高性にしたレジンフェルト、ニードルフェルト、ウレタンフォーム材などを例示することができる。これらの吸音材料は、装着する自動車の部位に応じて、加圧成形、加熱加圧成形により任意の形状に成形される。
【0012】
遮音層は、吹付け塗材を吸音層に塗装し、乾燥させ塗膜を形成することにより得る。瀝青質物を含むホットメルト、エマルジョン系塗料がコスト、作業性、設備上の観点から特に推奨される。塗材の塗布量は、塗材の乾燥状態で3〜7kg/mとなすことが推奨される。3kg/m未満の塗布量であると、必要な遮音効果を得られない虞がある。また、7kg/mを超える塗布量であると乾燥塗膜に塗膜欠陥が生じる、あるいは均一に乾燥されずに部分的に垂れが生じるなどの虞がある他、塗布量に比例して遮音効果は向上せず、むしろ重量が増加して自動車にとっては燃費を悪化させる原因となる。
【0014】
ホットメルトは、従来接着剤工業、包装工業に広く使用されている、溶剤分を含まない100%固形分の熱可塑性樹脂もしくはゴム系材料であり、本発明に使用される塗布材料としては瀝青質物を含む事が推奨される。瀝青質物としては、ブロンアスファルト、ストレートアスファルト、ブロンアスファルトとストレートアスファルトとの混合物といったものが例示される。瀝青質物を含有することにより、塗膜に制振性を付与する事が出来るため、防音材の遮音効果の向上を望むことができる。ホットメルトは、従来使用されているホットメルト専用のアプリケーターによりホットメルト組成物を塗布可能な温度に加熱して吸音層に塗布する方法か、適宜圧力を加えスプレーにより、広範囲に塗布することも可能である。ホットメルトは塗布後に常温で乾燥塗膜となり、遮音層を形成する。
【0015】
エマルジョン系塗料としては、オールアクリル樹脂エマルジョン、スチレン等を導入した変性アクリル樹脂エマルジョン、スチレンーブタジエン系樹脂エマルジョン、ウレタン樹脂エマルジョン、酢酸ビニル系エマルジョン、酢酸ビニル・エチレン系エマルジョン等のエマルジョンに各種充填材を混合分散して塗材となす。エマルジョン系塗料は、エアレススプレー装置、エアスプレー装置、刷毛塗り塗装、ロール塗装などにより吸音層に塗装され、常温若しくは加熱強制乾燥により塗膜となり、遮音層を得る。
【0016】
ところで、本発明に係る自動車車室内用防音材、特にダッシュパネルに装着されるダッシュインシュレータと称される防音材の場合には、ステアリング、各種ケーブルやコード類を通すための貫通孔が必ず設けられるが、既に必要な孔が設けられた吸音層に本発明になる塗材を吹付け塗布する場合には、吸音層の該貫通孔の孔断面にも遮音層を設けることができる。これにより貫通孔部からの音漏れが減少し、防音材全体の遮音効果の向上が期待できる。
【0017】
さらに、本発明の防音材を上記ダッシュインシュレータに使用する場合には、このダッシュインシュレータを上下方向に3分割し、下部の略2/3の範囲面積には、残りの上部略1/3の範囲面積より吹付け塗材を厚く塗布することが望ましい。上部は車両構造上パネルが袋状になっているため、エンジンルームからダッシュパネルを経由して車室内に侵入する騒音の効率よい対策としては、下部略2/3のロアー部を重点的に遮音対策することが、均一のシート状物を遮音層として使用する場合と比較して、より効率的かつ軽量で遮音対策が行えるためである。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明の理解に供するため、以下に実施例を記載する。いうまでもなく、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
【0019】
【実施例1】
平均厚みが15mmのフェルトからなるダッシュインシュレータの吸音層上に、塩化ビニル樹脂15重量部、可塑剤20重量部、炭酸カルシウム45重量部、硫酸バリウム20重量部、ミネラルターピン6重量部からなる配合物をグレンミルにより混合分散してなる塗材をエアレススプレー装置により塗布し、乾燥状態で、ダッシュインシュレータの上部略1/3は2kg/m2、同下部略2/3は5kg/m2となした。
【0022】
【発明の効果】
実施例になるノンスリップ加工方法による防水層保護層は、防水層が基体のクラックに追従して伸びるため、信頼性の高い防水性能を示し、保護層は強力な耐衝撃性及び耐候性を有しているため、耐久性が高い。更に表面にノンスリップ加工を施してあるため、降雨等により保護層表面に水を生じた場合でも、歩行者の歩行、車両の走行に安全であり、本ノンスリップ加工方法は、多数の歩行者や車両の通行が生じる場所における防水工事方法として非常に好適である。
【0023】
【試験方法】
エンジンルームを想定した残響室と車室内を想定した無響室の間に、ダッシュパネルをカットした、カットボディーをセットする。残響室内でスピーカーを鳴らして、カットボディー及びカットボディーに取付けた実施例1及び比較例1になるダッシュインシュレータを透過してくる音を無響室で測定する。
残響室側音圧をT2、無響室側インテンシティーをT1とし、透過損失(TL)を次式で表す。
TL=T2―T1―6(dB)
【0024】
【結果】
実施例1〜3及び比較例になるダッシュインシュレータをカットボディーに取付けた状態の透過損失からカットボディーにダッシュインシュレータを未装着のパネル状態での透過損失を減じた防音効果(dB)を表1に記す。
【表1】
Figure 0003792848
【0025】
【発明の効果】
本発明になる防音材は、従来の車室内用防音材と比較しても優れた遮音効果を得ることができ、かつ塗布材により遮音層を形成するため、最も対策の必要な場所に重点的に遮音層を形成できるため、従来の防音材に比較しても軽量で効率的な遮音対策が可能である。

Claims (5)

  1. 自動車の車室内側に使用する、吸音層と遮音層からなる防音材であって、遮音材層は、瀝青質物を含むホットメルト、エマルジョン系塗料組成物から選ばれる吹付け塗材によって形成してなることを特徴とする自動車車室内用防音材。
  2. 防音材によって設けられる貫通孔の吸音材断面を、吹付け塗材によって遮音層を形成してなることを特徴とする請求項1に記載の自動車車室内用防音材。
  3. 遮音層を形成する吹付け塗材の塗布量を、塗材の乾燥状態で3〜7kg/mとなすことを特徴とする、請求項1〜2に記載の自動車車室内用防音材
  4. 車室内とエンジンルームを区画するダッシュパネルの車室内側に装着してなることを特徴とする請求項1〜3に記載の自動車車室内用防音材。
  5. 車室内とエンジンルームを区画するダッシュパネルの車室内側に装着した防音材を上下方向に3分割したうち、下部の略2/3の範囲面積には上部の略1/3の範囲面積より吹付け塗材を厚く塗布してなることを特徴とする請求項1〜4に記載の自動車車室内用防音材。
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