JP2934480B2 - 制振防音材 - Google Patents

制振防音材

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Description

【発明の詳細な説明】 (発明の利用分野) この発明は制振防音材に関するもので、詳しくはアス
ファルトを主体とする混合物を繊維状に成形加工して得
られる、軽量で優れた制振性能と防音性能を兼ね備える
制振防音材を提供するものである。
(従来技術とその欠点) 従来より、自動車、事務機器、電気製品等の防音性能
向上を目的として、各種制振材料、防音材料が採用され
てきた。
制振材料には、アスファルト系材料が汎用されている
が、一般的に比重が大きいため、自動車等の軽量化指向
に適合し得ない欠点がある。
一方吸音性能を期待する防音材料としては、繊維系材
料や発泡体等多孔質系材料が汎用されているが、これら
の材料では制振性能を高いレベルで期待できないので、
他の制振材料と複合化することが必然であり、従って重
量増加が避けられない欠点がある。
(発明の構成) この発明では、優れた制振性能と防音性能を備える軽
量なる制振防音材を提供するもので、その1はアスファ
ルトを主体とする混合物を連続又は非連続で糸径分布が
20デニール以下の繊維状に成形加工して得られる制振防
音材である。
そして、その2は、アスファルト、又はアスファルト
に熱可塑性材料や充填剤を配合したアスファルト混合物
と、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポ
リアミド、ビニロンから選ばれた熱可塑性樹脂とを、相
互に表面層又は芯層となる組合せにて連続又は非連続で
糸径分布が20デニール以下の繊維状に複合成形加工して
得られた制振防音材である。
以下にこの発明を詳細に説明する。
この発明に適用するアスファルト又はアスファルト混
合物では、天然アスファルト、アスファルタイト、スト
レートアスファルト、ブローンアスファルト等のいずれ
か若しくは数種類を混合したものが用いられる。
アスファルト混合物は、アスファルトに熱可塑性材料
や充填剤その他に必要に応じて添加剤を配合したものを
いう。熱可塑性材料とは、一般的な熱可塑性樹脂や合成
ゴム等をいい、これらは合成ゴムラテックス等エマルシ
ョンの形態でもよい。充填剤としては、タルク・クレー
・炭酸カルシウム等の粉末状充填剤、マイカ・雲母等の
鱗庁状充填剤、その他無機系又は有機系の繊維状充填剤
等を用いることができる。
上記したアスファルト又はアスファルト混合物を溶融
紡糸法あるいはメルトブロー法等の紡糸成形法により連
続又は非連続の繊維状に加工し、その繊維集合体をもっ
て制振防音材が得られる。
溶融紡糸法においては、紡糸加工性、成形繊維の引張
り強度、及び防音性能とそれらの温度依存性等の観点
で、アスファルト混合物に占めるアスファルト成分は30
重量パーセント以上が好ましい。
また繊維の糸径分布は20デニール以下であり、糸の強
度を特に考慮すれば10デニール以下、ヤング率として2
×103kg/cm2以下のものが好ましい。
さらに溶融紡糸法では、中空構造糸や熱可塑性樹脂と
の組合せで、複合加工糸を得ることができる。
複合する熱可塑性樹脂は、ポリエステル、ポリプロピ
レン、ポリエチレン、ポリアミド、ビニロンから選択さ
れるものであって、前記したアスファルト又はアスファ
ルト混合物とが、相互に表面層又は芯層となる組合せに
て連続又は非連続の繊維状に加工し、その繊維集合体を
もって制振防音材とするものである。
この複合加工糸の断面形状は任意であるが、その一例
を第1図(イ)〜(ハ)に示す。図中、1はアスファル
ト、2はポリエステルを示す。
一方、メルトブロー法では、アスファルト又はアスフ
ァルト混合物による単一加工糸とするが、その糸径分布
は溶融紡糸法に比較して細かく、20デニール以下、特に
10デニール以下が通常である。
上記した紡糸成形で得られたアスファルト又はアスフ
ァルト混合物の繊維状体は、必要により捲縮、裁断加工
を施して崇高性を上げることが可能であり、又他種の有
機又は無機系繊維材料とを混合して、主として吸音性能
と強度物性の改良を期待することもできる。
アスファルト又はアスファルト混合物の繊維状体は、
単独で又は他種の繊維材料を少なくとも1重量パーセン
ト以上好ましくは3重量パーセント以上混合した形態の
もとで、任意の形状に成形加工でき、主として不織布の
製法を適用して平均見掛け密度0.01〜0.20g/cm3の成形
体を構成して制振防音材とするのが好ましい。
従って、熱風の吹込み成形や熱風貫通法等結合材とし
て熱融着繊維を用いた熱風による成形法が適しており、
熱融着繊維にはポリプロピレンを基体としたポリエチレ
ンとの結合体、ポリエステルを基体とした低融点ポリエ
ステルとの結合体の他アスファルト複合糸も使用され得
る。
上述したアスファルト又はアスファルト混合物の繊維
集合体は、高い制振性能と吸音性能を主とする防音性能
を備えるものにあるが、軟質塩化ビニル、エチレン−酢
酸ビニル共重合体、ゴム−アスファルト等を主体とする
遮音シートにこの発明の繊維集合体を積層することによ
り、自動車内装材に用いられるような遮音性を備える制
振防音材とすることも可能である。
次に、この発明の制振防音材の具体的な製法につい
て、以下の実施例により説明する。
(実施例1) 日本工業規格JISK2207による防水工事用アスファルト
3種を、240℃で48時間撹拌して得られるアスファルト
を180℃に加温し、直径1mmのノズルから押出しながら、
250℃の熱風を吹込み、1〜10デニールのアスファルト
繊維からなる平均見掛け密度0.07g/cm3の繊維集合体を
得た。
(実施例2) 軟化点130℃、針入度指数4.0のブローンアスファルト
を240℃で72時間攪拌して得られたアスファルトに、固
形分50%のSBRゴムラテックスを1重量パーセント加え
てゴムアスファルトを得た。
これを200℃に加温し、直径1mmのノズルから押出しな
がら、300℃の熱風を吹き込み、これを延伸して1〜10
デニールのアスファルト短繊維を得、引き続いてポリエ
ステル短繊維(6デニール×38mm長)と1:5の比率で連
続混合して平均見掛け密度0.05g/cm3の繊維集合体を得
た。
(実施例3) 複合加工糸を製作するために、一般的な紡糸ノズルを
使用して、実施例2同様のゴムアスファルトとポリエス
テル樹脂とを各々別に鞘側表面層にゴムアスファルト、
芯層にポリエステル樹脂が構成される様に紡糸ノズルか
ら押出し、引き続いて冷却、延伸することにより、ゴム
アスファルトとポリエステルの2重構造の1〜15デニー
ルの繊維を得た。
次に6デニールで長さ38mm、捲縮度18のポリエステル
短繊維に対して、20重量パーセントの比率で上記ゴムア
スファルトをポリエステルの複合加工糸を長さ51mmに裁
断したものを混合して、見掛け密度0.07g/cm3の繊維集
合体を得た。
次に、この発明の制振防音材の防音性能を評価した結
果について、以下の実験例に基づいて説明する。
(実験例1…制振性能評価) ア.実験方法 実験は、300×350×1mm厚鋼板を基準とし、この試料
を垂直に固定できるボックス内部に非接触加振機を配置
し、この加振機を用いて5KHzまでの全帯域ノイズ(ホワ
イトノイズ)で試料を加振し、これから放射される音を
試料の前面(350mm)に配置したマイクロフォンで検出
して、リアルタイムアナライザーで分析した。
制振防音材等の試料は、上記の鋼板に貼り合わせ、上
記の測定結果に基づいて、鋼板パネルに対する低減効果
を調べた。
イ.実験試料 前述の実施例1〜3で得られた制振防音材と、比較例
としての下記材料を準備し、各々300×350×20mm厚の裁
断品を密度1.7g/cm3で300×350×2mm厚の塩化ビニル樹
脂系の遮音シートに貼り合わせ積層した試料を作成し、
これを1mm厚鋼板に貼り合わせて実験試料とした。
比較例1:粗毛フェルト (見掛け密度0.065g/cm3) 比較例2:軟質ポリウレタンフォーム (見掛け密度0.060g/cm3) ウ.実験結果 実験結果を第2図に示す。
実施例に示すこの発明の制振防音材は、各々制振性能
に優れており、固体放射音の低減効果が大きことが判か
る。
特にアスファルト量の多い実施例1の制振防音材が制
振性に優れる。
(実験例2…遮音性評価) ア.実験方法及び実験資料 実験資料は、実験例1と同様とし、これを内部を吸音
性処理した試験 ボックス(800×800×1000mm)の上面
中央部に水平に設置した。
試験ボックス内部4角にスピーカーを設置し、全帯域
ノイズを発生させ、試験試料面を透過してくる音を音響
インテンシテイ法により計測する。
1mm厚鋼板の場合の透過音に対し、各々の試料を設置
した場合の透過音の差から遮音性能を求めた。
イ.実験結果 実験結果を第3図に示す。
比較例1は、200〜250Hzを中心とする低音領域での遮
音性能の低下が大きく、また比較例2では、高周波数帯
域全般の遮音性能が劣る結果であるの対して、この発明
による各実施例共アスファルトの混入により高減衰性化
してあるので、遮音性能の改善が認められ、特に200〜2
50Hzを中心とする低音領域の改善度が実施例1について
特に認められる。
(効果) 以上に説明したこの発明の制振防音材はアスファルト
を主体とする混合物を連続又は非連続の繊維状に成形加
工したものであるため、軽量でありながら、アスファル
ト成分の持つ高減衰性能により大きな制振性能を発揮
し、制振性能と吸音性能とを複合的に期待できる防音材
料として有用である。
そしてシート状の遮音層との積層により、優れた遮音
性能をも期待でき、各種分野の防音材料として適用でき
る。
【図面の簡単な説明】
第1図(イ)〜(ハ)は本発明の一態様を示す複合加工
糸の断面図、第2図は制振性能評価の結果を表わすグラ
フ、第3図は遮音性能評価の結果を表わすグラフであ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) D04H 1/00 - 18/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アスファルト、又はアスファルトに熱可塑
    性材料や充填剤を配合したアスファルト混合物を連続又
    は非連続で糸径分布が20デニール以下の繊維状に複合成
    形加工して得られたことを特徴とする制振防音材。
  2. 【請求項2】アスファルト、又はアスファルトに熱可塑
    性材料や充填剤を配合したアスファルト混合物と、ポリ
    エステル、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリアミ
    ド、ビニロンから選ばれた熱可塑性樹脂とを、相互に表
    面層又は芯層となる組合せにて連続又は非連続で糸径分
    布が20デニール以下の繊維状に複合成形加工して得られ
    たことを特徴とする制振防音材。
  3. 【請求項3】特許請求の範囲第1又は第2項記載の制振
    防音材と他種有機又は無機系繊維材料とを混合して得ら
    れる制振防音材。
  4. 【請求項4】特許請求の範囲第1乃至第3項記載の繊維
    状制振防音材を遮音シートに積層して得られる制振防音
    材。
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