JP3048125U - 自動車フロントフェンダー内用防音材 - Google Patents
自動車フロントフェンダー内用防音材Info
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- JP3048125U JP3048125U JP1997007121U JP712197U JP3048125U JP 3048125 U JP3048125 U JP 3048125U JP 1997007121 U JP1997007121 U JP 1997007121U JP 712197 U JP712197 U JP 712197U JP 3048125 U JP3048125 U JP 3048125U
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- soundproofing
- soundproofing material
- front fender
- fender
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- Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)
- Body Structure For Vehicles (AREA)
Abstract
(57)【要約】 （修正有）
【課題】 自動車フロントフェンダー内に用いる防音材
で、極めて容易な装着作業性と高い防音効果を有する防
音材を開発する。 【解決手段】 フィルム状物で包み込んだ、又は表面に
耐水処理を施した密度０．０３〜０．１２ｇ／ｃｍ3 の
クッション材を使用してなる自動車フェンダー内用防音
材。
で、極めて容易な装着作業性と高い防音効果を有する防
音材を開発する。 【解決手段】 フィルム状物で包み込んだ、又は表面に
耐水処理を施した密度０．０３〜０．１２ｇ／ｃｍ3 の
クッション材を使用してなる自動車フェンダー内用防音
材。
Description
【０００１】
本考案は、自動車の前部ドア前位置のフロントフェンダー断面内へ嵌め込むこ とにより、車室内への透過音を低減する自動車フロントフェンダー内用の防音材 に関する。
【０００２】
従来より、自動車の車室内へは、エンジンルームから発生するエンジン音や、 自動車の走行時に発生するロードノイズ、風切り音などの騒音がドアのシールを 経由して侵入し、その対策が問題となっている。
【０００３】 このうち、ダッシュパネル部を透過して、車室内に侵入するエンジン音と共に フェンダー内空間からドアのシールを透過して、走行時に発生するロードノイズ 、風切り音などの騒音が車室内に侵入し、その対策が重要視されている。エンジ ンルームと車室内とは通常ダッシュパネルにより隔離されているが、フロントフ ェンダー内部は空洞になっており、該部位の効果的な対策により、車室内への侵 入音の更なる低減が望まれている。
【０００４】
そこで本考案者らは、ダッシュパネルの対策はもとより、フロントフェンダー 内を透過してドアのシールを経由し、侵入する騒音を効果的にかつ簡易に対策す るために、フロントフェンダー内部の空間に第２図で示すフェンダー内の断面形 状の防音材を嵌め込むことによって透過音対策をなし得ることを知見し、本考案 になる防音材を提案するものである。
【０００５】
かかる課題を解決せんとして、本考案者らは鋭意研究の結果、特定の数値範囲 の密度を有するクッション材を用いることにより、装着性及び形状保持、安定性 に優れ、かつ完全な孔塞ぎによる効果的な防音対策が可能なフェンダー内用防音 材を得るものである。
【０００６】 クッション材としては各種繊維材料を嵩高性に成形したレジンフェルト、ニ ードルフェルトや、モールド・スラブのポリウレタンフォーム材、ポリエチレン フォーム材、ポリスチレンフォーム材等の各種樹脂フォーム材などを例示するこ とができる。これらのクッション材は、装着する自動車のフロントフェンダー断 面形状に応じて、フロントフェンダー内部の空間を塞ぐことができるように、加 圧成形、加熱加圧成形の方法や、フォーム材であれば型中への原液の注入、発泡 により任意の形状に成形する。
【０００７】 クッション材の密度としては、０．０３〜０．１２ｇ／ｃｍ3 の数値範囲であ ることを必須とする。０．０３ｇ／ｃｍ3未満の密度であると、形状の保持性、 安定性に欠け、防音材自体のズレや脱落の虞れがあり、０．１２ｇ／ｃｍ3を超 える密度であるとフロントフェンダー内への装着作業性が著しく低下する。即ち 、保持性、安定性が劣り防音材の位置がズレれば音漏れが生じ、硬過ぎればフェ ンダー内形状に追従せず、装着できないか、できても装着性、作業性が悪く、折 れ曲がり等の不具合をきたす虞れがある。従って、簡易かつ完全にフェンダー内 形状に追従して、装着し孔塞ぎをし得るためにはクッション材の密度は、０．０ ３〜０．１２ｇ／ｃｍ3 の数値範囲であることを必須とするのである。
【０００８】 フロントフェンダー内部は、その構造上水・油分などが侵入する可能性があり 、クッション材が水や油を吸収してしまうと劣化によるズレや脱落の虞れがある ため、クッション材には耐水・耐油性を付与する必要がある。
【０００９】 クッション材に耐水・耐油性を付与する方法の１として、クッション材を耐水 ・耐油性のあるフィルム状物で包み込む方法がある。フィルム状物は耐水・耐油 性を有する事が必要条件であるが、クッション材の形状に追従し得るために引裂 き、引張り強度があり、伸びのあるフィルムであることが好ましい。さらにフィ ルムの擦れによる擦れ音が発生しない材質のものが好ましい。フィルム状物とし ては、塩化ビニル、酢酸ビニル、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリエステル 、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリウレタン等の各種の熱可塑性・熱硬化性樹 脂フィルムが例示できる。
【００１０】 クッション材に耐水・耐油性を付与する方法の２として、クッション材表面 に耐水処理を施す方法がある。具体的には、表面を耐水・耐油性のある塗膜で覆 ってしまうなどの方法が例示できる。耐水・耐油性のある塗膜であれば、塗膜を 形成する塗材としては樹脂系、水系（エマルジョン）・溶剤系を問うものではな く必要に応じて適宜選択できる。塗装方法も、刷毛塗り、ローラー塗装、エアス プレー、エアレススプレー、カーテンフローコーター等から必要に応じて使用で きる。使用した塗材に応じて、常温により、又は必要な温度に加熱して塗膜を乾 燥させ、乾燥被膜を得る事により、耐水・耐油処理を施すものである。
【００１１】 また、本考案になる防音材は、形状を保持しつつ、孔塞ぎによる防音効果を 得ることができるように１０〜５０ｍｍ程度の厚みの平板状で良く、第２図で示 すようにアウターパネルとインナーパネルで形成されるフェンダーの断面形状に 外形を成形するものである。
【００１２】
以下に実施例を掲げ、本考案のより詳細な理解に供する。当然のことながら本 考案は以下の実施例に限定されるものではない。
【００１３】
【実施例１】 前部にエンジンルームを有するセダンタイプのボディを有する自動車の、フ ロントフェンダーの空間を塞ぐ形状に成形可能な金型を製作し、スラブフォーム によるポリウレタンフォーム材を該金型に設置して金型を閉じ、１００℃で２分 の加熱加圧成形を行った。該フォーム材をポリ塩化ビニルフィルムにより包み込 み、重ね合わせ端部を加熱処理によりシーリングして密閉し、１５ｍｍ厚みの防 音材１を得た。該防音材１の内部クッション材１の密度を水置換法により測定し たところ、０．０３ｇ／ｃｍ3であった。
【００１４】
【実施例２】 ポリスチレンフォーム材を、前記クッション材１と同じ形状、同じ成形方法 で成形し、同じフィルムを形成し、防音材２を得た。該防音材２の内部のクッシ ョン材２の密度を水置換法により測定したところ、０．１２ｇ／ｃｍ3であった 。
【００１５】
【実施例３】 下金型にポリウレタンフィルムをセットし、その中にポリウレタン原液を注 入後、ポリウレタンフィルムを載置し、上型を締めて、発泡させ、型を開けて取 り出した後、端末をカットして、２５ｍｍ厚みの防音材３を得た。該防音材３の 内部のクッション材３の密度を水置換法により測定したところ、０．０６ｇ／ｃ ｍ3であった。
【００１６】
【実施例４】 実施例１と同じフォーム材を同じ成形方法で成形し、フォーム材表面全体に アクリルエマルジョン塗料をスプレー塗装により塗布して、５０℃で２０分の乾 燥を行い耐水・耐油処理を施し、防音材４を得た。該防音材４の内部のクッショ ン材４の密度を水置換法により測定したところ、０．０３ｇ／ｃｍ3であった。
【００１７】
【実施例５】 下金型にポリウレタンフィルムをセットし、その中に８００ｇ／ｍ2で３０ｍ ｍ厚みの嵩高性不織布を載置後、ポリウレタンフィルムを載置し、上型を締めて 、加熱、加圧の後、上型を開けて取り出した後、端末をカットして、２０ｍｍ厚 みの防音材５を得た。該防音材５の内部のクッション材５の密度を水置換法によ り測定したところ、０．０４ｇ／ｃｍ3であった。
【００１８】
防音材１〜防音材５をフロントフェンダー内空間に挿入したところ、装着性 、作業性は共に良好で、完全に空間を塞ぐことができ、また形状の保持性も安定 していた。 車室内乗員耳位置においてマイクロフォンを設置し、自動車走行時の音を測 定したところ、本考案になる防音材の未装着時と比較して、主として６３０Ｈｚ 以上の周波数域において１〜２ｄＢの騒音低減効果が認められた。
【００１９】
本考案になる防音材によれば、装着作業が極めて簡易、かつ完全になし得、対 策未実施の自動車に比較して著しい騒音低減効果を得ることが可能なものである ことが明らかになった。
図１は本考案の防音材装着位置を示した自動車の側面図
である。図２は第１図のＡ―Ａ' 断面図であり、本考案
の防音材装着位置を示す。１は、フロントフェンダー内
の本考案になる防音材を示す。
である。図２は第１図のＡ―Ａ' 断面図であり、本考案
の防音材装着位置を示す。１は、フロントフェンダー内
の本考案になる防音材を示す。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成９年１１月６日
【手続補正１】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【実用新案登録請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 平田 英雄 東京都北区豊島８丁目16番15号 日本特殊 塗料株式会社内
Claims (2)
- 【請求項１】自動車のフロントフェンダー断面内へ嵌め
込むことにより使用する防音材であって、フィルム状物
で包み込んだ、密度０．０３〜０．１２ｇ／ｃｍ3 のク
ッション材を使用してなることを特徴とする自動車フロ
ントフェンダー内用防音材。 - 【請求項２】自動車のフロントフェンダー断面内へ嵌め
込むことにより使用する防音材であって、フィルム状物
で包み込むことなく、耐水処理を施した密度０．０３〜
０．１２ｇ／ｃｍ3 のクッション材を使用してなること
を特徴とする自動車フロントフェンダー内用防音材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1997007121U JP3048125U (ja) | 1997-07-29 | 1997-07-29 | 自動車フロントフェンダー内用防音材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1997007121U JP3048125U (ja) | 1997-07-29 | 1997-07-29 | 自動車フロントフェンダー内用防音材 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP3048125U true JP3048125U (ja) | 1998-05-06 |
Family
ID=43182413
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1997007121U Expired - Lifetime JP3048125U (ja) | 1997-07-29 | 1997-07-29 | 自動車フロントフェンダー内用防音材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3048125U (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2012166659A (ja) * | 2011-02-14 | 2012-09-06 | Toyota Motor Corp | 車両用吸音構造体 |
| US10259402B2 (en) | 2016-07-05 | 2019-04-16 | Nishikawa Rubber Co., Ltd. | Noise reduction members for motor vehicle fenders |
| JP2019085057A (ja) * | 2017-11-10 | 2019-06-06 | 株式会社イノアックコーポレーション | フェンダーインシュレータ |
| US10803846B2 (en) | 2017-02-01 | 2020-10-13 | Nishikawa Rubber Co., Ltd. | Soundproofing material |
-
1997
- 1997-07-29 JP JP1997007121U patent/JP3048125U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2012166659A (ja) * | 2011-02-14 | 2012-09-06 | Toyota Motor Corp | 車両用吸音構造体 |
| US8973978B2 (en) | 2011-02-14 | 2015-03-10 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Vehicle sound absorption structure |
| USRE47449E1 (en) | 2011-02-14 | 2019-06-25 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Vehicle sound absorption structure |
| US10259402B2 (en) | 2016-07-05 | 2019-04-16 | Nishikawa Rubber Co., Ltd. | Noise reduction members for motor vehicle fenders |
| US10803846B2 (en) | 2017-02-01 | 2020-10-13 | Nishikawa Rubber Co., Ltd. | Soundproofing material |
| JP2019085057A (ja) * | 2017-11-10 | 2019-06-06 | 株式会社イノアックコーポレーション | フェンダーインシュレータ |
| JP7002920B2 (ja) | 2017-11-10 | 2022-01-20 | 株式会社イノアックコーポレーション | フェンダーインシュレータ |
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