JPH048048Y2 - - Google Patents

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JPH048048Y2
JPH048048Y2 JP6571987U JP6571987U JPH048048Y2 JP H048048 Y2 JPH048048 Y2 JP H048048Y2 JP 6571987 U JP6571987 U JP 6571987U JP 6571987 U JP6571987 U JP 6571987U JP H048048 Y2 JPH048048 Y2 JP H048048Y2
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sound
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panel
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  • Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)
  • Body Structure For Vehicles (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 《考案の分野》 この考案は、インシユレータダツシユの取付構
造の改良に関する。
《従来技術とその問題点》 通常、第7図に示すように、ダツシユパネル1
の室内側面上にインシユレータダツシユ2が添設
されており、エンジンルーム3からのエンジンの
騒音や振動を車室4内に伝えないようにしてい
る。
このインシユレータダツシユ2は、フエルト、
ポリウレタンフオーム等の多孔質基材からなる吸
音層5上面に、ゴム、軟質塩化ビニール樹脂等か
らなる遮音性表皮層6を積層したものが通常用い
られており、吸音層5の吸音作用と、遮音性表皮
層6の遮音作用とにより、エンジンルーム3から
車室4内に侵入してくる騒音を可及的に防止する
ようにしている。
そして、このインシユレータダツシユ2を車体
側のダツシユパネル1に取付けるには、第8図に
示すようにダツシユパネル1に溶接固定された金
属製の板状クリツプ7を、インシユレータダツシ
ユ2に穿設された取付孔8内に差込んでこの板状
クリツプ7を折曲固定して、インシユレータダツ
シユ2をダツシユパネル1上に位置決め固定する
ものであり、この板状クリツプ7の設定箇所はイ
ンシユレータダツシユ2の周縁部そして周縁部以
外の所要箇所に設け、ダツシユパネル1面にイン
シユレータダツシユ2が密着状態で設置できるよ
うにしていた。
しかしながら、ダツシユパネル1の上部を構成
するダツシユアツパ部1aの表面に添設されるイ
ンシユレータダツシユ2は第9図に示すように、
自重により矢印方向の応力が下方に加わり、この
応力は、通常、インシユレータダツシユ2の上端
縁に沿つて4ないし5箇所設置される取付孔8に
集中するため、取付孔8の両側縁が引裂し、イン
シユレータダツシユ2の位置が第9図中dだけ下
方にずれることになる。
このように、取付孔8が引裂により拡開して、
遮音性の低下をもたらす欠点と併せて、インシユ
レータダツシユ2が下方にずれ込むため、ダツシ
ユパネル1と密着しなくなり、第9図中Aで示す
間〓が生じる。そのため、ダツシユパネル1と遮
音性表皮層6との間のクリアランスを一定に保つ
ことができず、2重壁効果による所定の遮音機能
が阻害されるという不具合があつた。
更に、遮音性表皮層6は可撓性材料からなり、
特にインシユレータダツシユ2の上端縁において
は、取付箇所と取付箇所との間で遮音性表皮層6
の保形性が維持できず垂れ下がり、第10図中B
で示す間〓が生じる。そして、この間〓Bによる
遮音性の低下も無視できない。
このように、従来のインシユレータダツシユ2
の取付構造では、遮音性表皮層6の引裂や、垂れ
下がりにより、遮音性が著しく低下することが指
摘されており、特に、最近では比較的防音性の要
求されるダツシユロア部(図示せず)には板厚の
大きな吸音層5、面密度の高い遮音性表皮層6を
設置し、エンジンルーム3との間にカウルボツク
ス9が介在するダツシユアツパ部1aには、比較
的板厚の薄い吸音層5と薄肉の遮音性表皮層6を
設置する傾向にあることも、遮音性表皮層6の表
皮切れや、垂れ下がりを助長する要因となつてお
り、これらの解決が急務とされていた。
《考案の目的》 この考案は、上述の事情に鑑みてなされたもの
で、本考案の目的とするところは、自重により垂
れ下がることがなく、常にダツシユパネルとの密
着状態を維持でき、優れた遮音性を長期にわたり
維持できるインシユレータダツシユの取付構造を
提供することにある。
《考案の構成と効果》 上記目的を達成するために、本考案は、吸音層
上面に、この吸音層の外形よりもやや大きめにト
リムカツトされた遮音性表皮層を積層してなり、
ダツシユパネルの室内側面上に添設されるインシ
ユレータダツシユの取付構造において、 前記遮音性表皮層の上端縁を他部位の表皮層よ
りも肉厚にするとともに、この肉厚部かあるいは
肉厚部と隣接する箇所に車体側への取付孔を設定
することにより、上記肉厚部がダツシユパネル面
に押圧状態で取着されるようにしたことを特徴と
する。
すなわち、本願によれば、遮音性表皮層の上端
縁が肉厚に設定され、かつ取付孔がこの肉厚部か
あるいは肉厚部と隣接する箇所に設定されている
から、自重によりインシユレータダツシユに下方
向の応力が加わつた場合でも、取付孔周囲の強度
が増大しているため、取付孔の両側縁が引裂する
ことがなく、取付孔からの音漏れが防止できると
ともに、インシユレータダツシユが下方に位置ず
れを起こし、ダツシユパネルのダツシユアツパ部
と密着しなくなるという従来不具合は有効に解決
される。
更に、肉厚部は保形性があり、この肉厚部をダ
ツシユパネル面に押圧する状態で取着されている
から、インシユレータダツシユの上端縁が垂れ下
がることなく、気密にシールされる。
従つて、本願によれば、インシユレータダツシ
ユとダツシユパネルとの間のクリアランスを常に
一定に保つことができ、インシユレータダツシユ
の上端縁を気密にシールすることができるため、
極めて良好な遮音性が期待できる。
《実施例の説明》 以下、本考案に係るインシユレータダツシユの
取付構造の一実施例について添付図面を参照しな
がら詳細に説明する。
第1図はインシユレータダツシユをダツシユパ
ネルに取付けた状態を示す断面図、第2図インシ
ユレータダツシユの別実施例を示す要部断面図、
第3図ないし第5図は同インシユレータダツシユ
の遮音性表皮層の製作工程を示す各説明図、第6
図は本願インシユレータダツシユと従来のインシ
ユレータダツシユとの防音性を比較対照して示す
グラフである。
第1図おいて、ダツシユパネル10は、ダツシ
ユロア部10aから一体に立ち上がり形成される
ダツシユアツパ部10bとからなり、このダツシ
ユアツパ部10bは、カウルトツプ11と一体化
されて、カウルパネルを構成する。
前記ダツシユパネル10に添設されるインシユ
レータダツシユ12は、吸音層13と、この吸音
層13の表面に一体貼着される遮音性表皮層14
とから大略構成され、上記吸音層13は、フエル
ト、ポリウレタフオーム等の多孔質基材から適宜
選択されてよく、また、遮音性表皮層14は、ゴ
ムシート、軟質塩ビシート等の比較的面密度の高
い素材を用い、ダツシユパネル10とこの遮音性
表皮層14と2重壁効果により所望の遮音効果を
得るようにしている。
なお、インシユレータダツシユ12は、その周
縁部において良好なシール性をもたせるため、遮
音性表皮層14は吸音層13の外形よりもやや大
きめにトリムカツトされている。
更に、本願にあつては遮音性表皮層14の上端
縁に1mm〜10mmの肉厚部15が設けられ、この肉
厚部15により保形性並びに取付強度の向上を図
るようにしている。
加えて、本実施例では、材料の有効利用を図る
ために、ダツシユロア部10aとダツシユアツパ
部10bとでインシユレータダツシユ12の板厚
を相違させている。すなわち、エンジンルームE
と隣接するダツシユロア部10aには、吸音層1
3並びに遮音性表皮層14の板厚を比較的厚く設
定し、またエンジンルームEとの間にカウルボツ
クスが介在するダツシユアツパ部10bには、吸
音層13並びに遮音性表皮層14の板厚は比較的
薄肉状に設定している。
そして、このインシユレータダツシユ12をダ
ツシユパネル10に取付けるには、ダツシユパネ
ル10の室内側面に金属製の板状クリツプ16が
溶接固定されており、インシユレータダツシユ1
2をダツシユパネル10に位置決めした際、この
板状クリツプ16と対応する箇所において、イン
シユレータダツシユ12に取付孔17が穿設され
ているが、この取付孔17は肉厚部15に適宜間
隔をおいて設定されており、板状クリツプ16を
取付孔17内に挿入した後、折曲固定してインシ
ユレータダツシユ12をダツシユパネル10の室
内側面に固定するようにしている。
なお、説明の便宜上、板状クリツプ16並びに
取付孔17はインシユレータダツシユ12の上端
縁12aのみについて行なう。
従つて、インシユレータダツシユ12が取付け
られた状態では、インシユレータダツシユ12の
上端縁12aに沿つて設けられた肉厚部15がダ
ツシユパネル10のダツシユアツパ部10bに押
圧状態で固定されるため、この肉厚部15の保形
性により、取付ポイントと取付ポイントとの間で
垂れ下がることがなく、ダツシユパネル10とイ
ンシユレータダツシユ12との間を気密にシール
することができ、更に、インシユレータダツシユ
12の自重による応力が加わつたとしても、取付
孔17両側縁に切れが生じることもなく、表皮材
切れによつてダツシユパネル10とインシユレー
タダツシユ12との間に間〓が形成されず、常に
インシユレータダツシユ12はその吸音層13と
ダツシユパネル10とが密着した状態で添設され
ている。
次に、第2図は取付孔17を肉厚部15に設け
るのでなく、肉厚部15と隣接する下部に設定し
たものであり、この部分に取付孔17′を設定し
たとしても、肉厚部15の保形性により、上端縁
12aが垂れ下がることがなく、また、取付孔1
7′周辺の表皮層14の切れが防止できるため、
良好な遮音性が期待できることは上述実施例と同
様である。
上記インシユレータダツシユ12における遮音
性表皮層14に肉厚部15を設けることは、第3
図に示すように遮音性表皮層14の原反シートの
端末部分を折返した状態でプレス成形用下型1
8、プレス成形用上型19との間の型締めにより
上記原反を所要形状に成形すれば、遮音性表皮層
14に肉厚部15を簡単に設けることができる。
また、第4図に示すように、別物の増厚用帯状
体20を端末に沿つて積層させて、同様に製品型
面を有するプレス用下型18、上型10でプレス
成形を行なうことにより製作してもよい。
このようにプレス成形された遮音性表皮層14
を、第5図に示すようにトリム加工ライン21に
沿つて外周のトリムカツト加工を行なうととも
に、取付孔17のピアス加工を行なえば、本願の
ように上端縁12aに肉厚部15を備えた遮音性
表皮層14が容易に形成される。
次に、第6図は本願に係るインシユレータダツ
シユ12と従来のものとの防音作用を比較したグ
ラフであり、従来品の構成としては吸音層として
板厚30mmのフエルトを使用し、遮音性表皮層には
面密度2.5Kg/m2、厚みをダツシユロア部1mm、
ダツシユアツパ部0.5mmの軟質塩ビシートを用い
た積層構造体であり、また考案品は上述の構成の
ものに加えて、遮音性表皮層14の上端縁12a
に沿つて5mmの肉厚部15を設けた構成である。
そして、全周波数域において第6図のグラフ
(考案品は実線、従来品は破線で示す)から明ら
かなように、本考案品のものが従来品に比べ約
0.5dB程度の音圧が低下していることがわかる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係るインシユレータダツシユ
の取付構造の一実施例を示すもので、インシユレ
ータダツシユをダツシユパネルに取付けた状態を
示す要部拡大断面図、第2図は同インシユレータ
ダツシユに設ける取付孔位置を変更した実施例を
示す同じく要部拡大断面図、第3図ないし第4図
は同インシユレータダツシユにおける遮音性表皮
層の成形工程を説明する各断面図、第5図は同遮
音性表皮層の正面図、第6図は本願インシユレー
タダツシユと従来のインシユレータダツシユとの
防音性の対比を示すグラフ、第7図は自動車のダ
ツシユパネル近傍を示す側面図、第8図は従来の
インシユレータダツシユの取付構造を示す断面
図、第9図、第10図は従来のインシユレータダ
ツシユの取付構造の不具合を示す説明図である。 10……ダツシユパネル、10a……ダツシユ
ロア部、10b……ダツシユアツパ部、12……
インシユレータダツシユ、12a……上端縁、1
3……吸音層、14……遮音性表皮層、15……
肉厚部、16……板状クリツプ、17……取付
孔、18……プレス成形用下型、19……プレス
成形用上型、20……増厚用帯状体、21……ト
リム加工ライン。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 吸音層上面に、この吸音層の外形よりもやや大
    きめにトリムカツトされた遮音性表皮層を積層し
    てなり、ダツシユパネルの室内側面上に添設され
    るインシユレータダツシユの取付構造において、 前記遮音性表皮層の上端縁を他部位の表皮層よ
    りも肉厚にするとともに、この肉厚部かあるいは
    肉厚部と隣接する箇所に車体側への取付孔を設定
    することにより、上記肉厚部がダツシユパネル面
    に押圧状態で取着されるようにしたことを特徴と
    するインシユレータダツシユの取付構造。
JP6571987U 1987-04-30 1987-04-30 Expired JPH048048Y2 (ja)

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JPS63172757U JPS63172757U (ja) 1988-11-09
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US8053159B2 (en) 2003-11-18 2011-11-08 Honeywell International Inc. Antireflective coatings for via fill and photolithography applications and methods of preparation thereof
US8864898B2 (en) 2011-05-31 2014-10-21 Honeywell International Inc. Coating formulations for optical elements

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