JP2006005581A - 半導体スイッチの制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】短絡電流と突入電流の識別精度を高めると同時に、短絡電流の発生を検出するまでの判定時間をできるだけ短くすることにより、短絡電流発生時における回路の遮断を早め、半導体素子の電力損失及び温度上昇を最小限とすることのできる半導体スイッチの制御装置を提供する。
【解決手段】直流電源VBと負荷11との間に配置されたMOSFET(T1)を制御することにより負荷11のオン、オフを制御すると共に、短絡電流が流れた際にMOSFET(T1)を保護する機能を具備した半導体スイッチの制御装置において、所定の閾値電圧を設定し、MOSFET(T1)と、直流電源VBとを結ぶ第1の配線に発生する逆起電力E1が閾値電圧よりも大きいか否かを判定する逆起電力検出回路13と、逆起電力検出回路13にて、逆起電力E1の大きさが閾値電圧よりも大きいと判定された際に、MOSFET(T1)をオフとする制御を行う制御回路12とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、直流電源と負荷との間に配置して該負荷のオン、オフ操作を行う半導体スイッチの制御装置に係り、特に短絡電流発生時に半導体スイッチを保護する技術に関する。
例えば、車両に搭載されるパワーウインド駆動用モータ、或いはランプ類等の負荷(電気機器)は、直流電源としてのバッテリより直流電圧が供給されて駆動する。この際、負荷とバッテリとの間に配置されるMOSFET等の半導体スイッチをオン、オフ動作させることにより、その駆動、停止が制御される。
また、負荷に過電流が流れた場合には、いち早く半導体スイッチをオフとして、回路及び負荷を保護するための過電流保護装置が搭載されている。このような過電流保護装置として、例えば、特開2000−253560号公報(特許文献1)に記載されたものが知られている。
図8は、特許文献1に記載された過電流保護装置の構成を示す回路図である。同図に示すように、この過電流保護装置は半導体スイッチとして、マルチソースを形成する2つのN型MOSFET(TA),(TB)を有しており、各MOSFET(TA),(TB)のドレインは、直流電源VBのプラス側端子に接続されている。
また、MOSFET(TA)のソースは負荷(RL)を経由して、電源VBのマイナス端子(グランド)に接続される。一方、MOSFET(TB)のソースは抵抗Rrを経由して接地される。抵抗Rrには、ランプ負荷等の過渡時に発生する突入電流に対応して、過渡成分抵抗R10が並列に配置されている。
また、MOSFET(TA)のソース電圧VSAと、MOSFET(TB)のソース電圧VSBの電圧レベルを比較する比較器CMP10と、該比較器CMP10の出力側に設けられたラッチDF100を備えており、ラッチDF100の出力端子は、アンド回路AND100の一方の入力端子に接続されている。
更に、MOSFET(TA),(TB)をオン、オフ操作するためのスイッチSW100及び抵抗R102を有しており、スイッチSW100の一端側は電源VBに接続され、他端側、即ち抵抗R102との接続点は、アンド回路AND100の他方の入力端子に接続されている。
アンド回路AND100の出力端子は、ドライバー回路100に接続され、該ドライバー回路100の出力端子は、抵抗R100を介してMOSFET(TA),(TB)のゲートに接続されている。
過渡成分抵抗R10は、負荷RLに突入電流が流れる期間、即ちスイッチSW100が投入された時点より一定時間だけ接続され、その後、回路から切り離される。ラッチDF100はスイッチSW100がオフのときリセットされ、その出力信号はHレベルとなる。
以下、動作について説明する。スイッチSW100が投入されるとアンド回路AND100の2つの入力信号がHレベルとなるので、その出力信号がHレベルとなり、ドライバー回路100がチャージポンプ電圧を、マルチソースFETのゲートG(各MOSFET(TA),(TB)に共通のゲート)に供給する。
これにより、各MOSFET(TA),(TB)はオン状態となり、MOSFET(TA)を介して負荷電流IDが流れ、同時に、MOSFET(TB)を介してReference電流Irefが流れる。
ここで、MOSFET(TB)は、MOSFET(TA)と同一の特性で、チャンネル幅が通常、MOSFET(TA)の1000〜2000分の1に設定されている。従って、(TAのチャンネル幅)/(TBのチャンネル幅)=nとすると、n=1000〜2000程度である。そして、MOSFET(TA)及び(TB)のソース電圧をそれぞれVSA、VSBとすると、VSA=VSBのとき、負荷電流IDは、ID=n*Irefとなる。
電圧VSAの大きさは、負荷抵抗RLの大きさに依存し、VSBの大きさは抵抗Rr、或いは抵抗Rrと過渡成分抵抗R10の並列合成抵抗に依存する。配線及び負荷が正常の状態では、突入電流期間を含めVSA>VSBとなるように、抵抗Rr及び過渡成分抵抗R10が設定されている。従って、正常状態では比較器CMP10の出力信号はLレベルに保持される。
ここで、何らかの原因でMOSFET(TA)と負荷RLの間の配線が短絡接地されると、電流IDが急激に増大し、VSA<VSBとなり、比較器CMP10の出力信号がHレベルに変化し、ラッチDF100の出力信号がLレベルへと切り替わる。これにより、アンド回路AND100出力がLレベルとなり、ドライバー100の出力端子側が接地され、マルチソースFETのゲートGは抵抗R100を経由して接地され、MOSFET(TA),(TB)がオフとなる。これにより、MOSFET(TA)に流れる短絡電流が遮断され、配線およびMOSFET(TA)を保護することができる。
図9は、突入電流が流れていないとき、即ち負荷RLが定常状態にあるときに、MOSFET(TA)と負荷RLとの間の配線が短絡接地したときの電流IDの変化を示す特性図である。
図示のように、定常状態の負荷電流IDが流れているときに、ポイントA1となる時刻で短絡接地が発生すると電流IDは急激に増加し始める。電流IDが流れる配線の抵抗をRw、インダクタンスをLw、MOSFET(TA)のドレイン〜ソース間抵抗をRonA、電源電圧をVB、電源の内部抵抗をRbattとすると、短絡時に流れる電流IDは、下記(1)式で示す電流値ID1を目標値として、(2)式で表される時定数τ1の指数関数曲線で増加する。
ID1=VB/(RonA+Rw+Rbatt)・・・(1)
τ1=Lw/(RonA+Rw+Rbatt)・・・(2)
そして、ポイントA2となる時刻を超えると、ID≧n*Irefとなり、マルチソースFETは遮断される。この際、マルチソースFETのゲートGが抵抗R100を介して接地され、ゲートGに蓄積されていた電荷が放電される。この際、ゲート容量をCgとすると、放電時定数はCg*R100となる。
MOSFET(TA)のゲート〜ソース間電圧VGSAは遮断前には約10V程度に達しているので、ゲート電荷の放電が完了するまでには有限の時間が必要となる。放電によりゲート〜ソース間電圧VGSAが低下すると、MOSFET(TA)のドレイン〜ソース間抵抗RonAが増大する。
即ち、ポイントA2となる時刻までは抵抗RonAは一定であるが、A2を過ぎるとRonAが増大して、上記の(1)式に示す電流ID1が小さくなり、同時に時定数τ1も小さくなるので、指数関数からずれてほぼ直線的に増加してポイントA3となる時刻にてピークに達する。マルチソースFETのゲート電荷放電が速いほど、即ち、抵抗R100が小さいほどポイントA3に早く到達し、電流IDのピークは低くなる。抵抗RonAは増大を継続するので、ポイントA3を過ぎると、電流IDは減少し、ポイントA4となる時刻にてゼロになる。
図10は、スイッチSW100をオンとした直後の過渡期間、即ち抵抗Rrに過渡成分抵抗R10が並列接続されているときに短絡接地が発生した場合の、電流IDの変化を示す特性図である。同図にて2点鎖線で示す曲線は、短絡接地が発生しない正常な状態における電流IDの変化を示している。電流IDはいわゆる突入電流であり、ピークでは定常状態の電流IDに比べて5〜10倍となる電流値にまで達する。
そして、この突入電流が短絡電流と誤判定されることを防ぐために、短絡電流判定値(n*Iref)は突入電流ピークより大きな値に設定される。つまり、図10中で、(n*Iref)を示す一点鎖線は、二点鎖線で示す突入電流のピーク値よりも大きくなるように設定されている。ここで、Reference電流Irefを大きく設定するために、抵抗Rrに対して並列に過渡成分抵抗R10が一定時間(突入電流期間)加えられる。
図10のポイントB1で短絡接地が発生すると電流IDが急激に増大し、ポイントB2にてマルチソースFETが遮断され、電流IDはポイントB3まで上昇し、その後減少する。動作は上述した図9の場合と似ている。ポイントB1〜B4は、図9のポイントA1〜A4に対応する。
相違点としては、電流Irefの大きさである。図10では短絡電流判定値(n*Iref)が突入電流を上回る値に設定されるため、マルチソースFET遮断時、即ちポイントB2における電流IDが大きくなり、短絡電流のピーク値(ポイントB3)が大きくなる。MOSFET(TA)がオンとなっているポイントB2までは、ドレイン〜ソース間電圧が小さな値となり、大電流が流れてもMOSFET(TA)の電力損失は小さい。
そして、ポイントB2を過ぎると、MOSFET(TA)がオフとなるので、ドレイン〜ソース間電圧が増加する。この状態で大電流が流れるとMOSFET(TA)の電力損失が大きくなる。図9では、ポイントA3における短絡電流ピーク値が小さいので、電力損失は比較的小さいが、図10の場合では、ポイントB2を経過した後の電流IDが大きくなるので、MOSFET(TA)の電力損失が大きな値になり、チャンネル温度を上昇させる。短絡電流が流れる期間B1〜B4は、300[μsec]以下の短い時間であるので、MOSFET(TA)のチャンネル温度上昇は過渡熱抵抗で規制される。
この時間帯の過渡熱抵抗はチップサイズで決まるので、短絡電流によるチャンネル温度上昇を抑制するには大きなチップサイズの素子を使用しなければならない。言い換えれば、小さなチップサイズの素子は使用できないことになり、設計自由度を制限し、コストアップの要因となる。
また、Reference電流Irefのばらつきの問題があり、突入電流による誤遮断を回避するためには突入電流判定値の精度を上げるか、或いは突入電流ピークと判定値の間隔を十分に開けるかの対策を採る必要がある。どちらの方法も最終的にはコストアップを招く要因となる。その他の方法として、半導体素子の過熱を検出して電流を遮断する過熱遮断機能を付加してFETを保護する方法もあるがこの方法についても同様にコストアップを伴う。
特開2000−253560号公報
上述したように、従来における過電流保護装置では、正常な状態である突入電流と異常な状態である短絡電流の識別が、MOSFETを流れる電流レベルの違いを検出して行われるので、突入電流ピークが大きくなると判定値に達するまでの時間が長くなり、そのために短絡判定が遅れ、短絡電流を遮断するタイミングが遅れてしまう。これにより、半導体素子の電力損失が増大し、その結果として素子の温度上昇を大きくしてしまうという問題が発生する。
本発明は、このような従来の課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、短絡電流と突入電流の識別精度を高めると同時に、短絡電流の発生を検出するまでの判定時間をできるだけ短くすることにより、短絡電流発生時における回路の遮断を早め、半導体素子の電力損失及び温度上昇を最小限とすることのできる半導体スイッチの制御装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本願請求項1に記載の発明は、直流電源と負荷との間に配置された半導体スイッチを制御することにより前記負荷のオン、オフを制御すると共に、短絡電流が流れた際に前記半導体スイッチを保護する機能を具備した半導体スイッチの制御装置において、所定の閾値電圧を設定し、前記半導体スイッチと、前記直流電源とを結ぶ第1の配線に発生する逆起電力が前記閾値電圧よりも大きいか否かを判定する逆起電力判定手段と、前記逆起電力判定手段にて、逆起電力の大きさが前記閾値電圧よりも大きいと判定された際に、前記半導体スイッチをオフとする制御を行う制御手段と、を備えたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、前記逆起電力判定手段にて設定される閾値電圧は、前記負荷に流れる過渡電流により前記第1の配線に発生する逆起電力よりも大きい電圧値に設定されることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、前記逆起電力判定手段は、前記半導体スイッチと前記第1の配線との接続点に接続された基準電圧生成用抵抗、及び該基準電圧生成用抵抗の他端に接続された基準電圧生成用コンデンサとを有し、前記基準電圧生成用抵抗と前記基準電圧生成用コンデンサとの接続点の電圧を基準電圧とし、該基準電圧に基づいて、前記閾値電圧を生成することを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、前記基準電圧生成用抵抗と前記基準電圧生成用コンデンサからなる回路は、充電時の時定数と放電時の時定数が同一となるように設定されることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、前記第1の配線に発生する逆起電力の大きさは、前記基準電圧生成用抵抗の一部または全部に生じる電圧を測定することにより求めることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、前記逆起電力判定手段は、前記直流電源の電圧値に応じて前記閾値電圧を変化させることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、前記逆起電力判定手段は、前記半導体スイッチと前記第1の配線のとの接続点に接続された基準電圧生成用抵抗、及び該基準電圧生成用抵抗の他端に接続された基準電圧生成用コンデンサとを有し、前記制御手段は、前記基準電圧生成用抵抗の前記半導体スイッチ側の端子に生じる電圧と、前記基準電圧生成用抵抗の前記基準抵抗生成用コンデンサ側の端子に生じる電圧を分圧して得られる電圧を比較する比較手段を備え、前記比較手段の比較結果に基づいて、逆起電力の発生を検出することを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、前記半導体スイッチの制御入力端子とグランドとの間に介置されたスイッチ手段を備え、前記第1の配線に発生する逆起電力の大きさが前記閾値電圧を超えたと判断された際には、前記スイッチ手段をオンとして、前記半導体スイッチの制御入力端子をグランドに接地することにより、前記半導体スイッチをオフとすることを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、前記第1の配線は、一端側が前記直流電源と接続されると共に、他端側が複数の半導体スイッチに連結され、前記逆起電力判定手段にて、第1の配線に生じる逆起電力が前記閾値電圧を超えたと判定された際には、前記複数の半導体スイッチを全てオフとし、その後、前記半導体スイッチを所定時間間隔で順次オンとすることを特徴とする。
請求項10に記載の発明は、前記直流電源は、車両に搭載されるバッテリであり、前記負荷は、車両に搭載される電気機器であることを特徴とする。
本発明に係る半導体スイッチの制御装置では、負荷のハイサイドに半導体スイッチを配置するスイッチング回路において、半導体スイッチと負荷を接続する配線が短絡接地して、過大な短絡電流が流れた際に、電源プラス端子と半導体スイッチを接続する第1の配線に発生する逆起電力E1の大きさが所定の値を超えたか否かを判定することにより、短絡電流発生直後の最小限の時間で短絡電流を検出することができ、短絡電流の遮断を早めて、短絡電流が半導体スイッチに発生させる電力損失を最小に抑えることが可能になる。
その結果、スイッチとして用いる半導体素子を選択するとき、短絡電流に対する耐性による制限が緩和され、比較的小容量の半導体素子まで使用可能となり、製品コストを低減することができる。
また、ランプ負荷等の突入電流も逆起電力E1の発生要因となるが、半導体スイッチと負荷との間の配線が接地したことによる短絡電流の増加勾配は突入電流の増加勾配よりも必ず大きくなることを利用して、突入電流により発生するE1(E1rush)を上回る値を判定値とすることにより、突入電流と短絡電流の識別を確実に行うことができる。また、その識別は電流増加を待つことなく、短絡電流発生直後に行うことができる。
更に、突入電流を上回る電流増加勾配は短絡電流しかないこと、そのときの電流増加現象は大きなエネルギー変化を伴うことから、本発明が用いる判定方法は誤判定の可能性が小さく、信頼性に優れる。
また、短絡電流が半導体素子に加える破壊エネルギーは電源電圧が大きくなればなるほど大きくなり、車両のバッテリを例に挙げた場合には、42V系では12V系よりも短絡電流はより一層深刻な問題となる。しかし、本発明によれば、短絡電流発生時の電流増大、及び継続期間を従来の方法に比べて理論的に最小にできるので、42V系等の高圧系においても負荷のハイサイドに用いる半導体素子を短絡電流から保護する手段として使用することができる。
突入電流を上回る電流急増は短絡接地事故以外では発生しない。また、電流急増は大きなエネルギー変化を伴う現象なので、ノイズとは確実に識別できる。言い換えればノイズではこのような現象(第1の配線を流れる電流の急増)は発生しない。従って、突入電流を上回る電流急増を検出したら、短絡接地事故と判定しても誤判定の虞は無い。すなわち、判定に用いる現象のS/N比が大きいので、判定までの時間が短いにもかかわらず確実な判定が可能となる。
また、短絡電流を判定する際に使用する閾値電圧を、直流電源の電圧値に対して連動させることにより、例えば、車両のバッテリのように、状況により電圧値が大幅に変動するような場合であっても、常時最適な閾値電圧を設定することができ、高精度な短絡電流検出が可能となる。
更に、半導体スイッチ及びこれと連結した負荷からなるチャンネルが複数設けられた回路において、各チャンネル共通の第1の配線にて閾値電圧を超える過大な逆起電力E1が発生した場合には、一旦複数チャンネルを全て遮断した後、順次各チャンネルが有する半導体スイッチをオンとする。
すると、短絡接地が発生しているチャンネルについては、半導体スイッチがオンとなった瞬間に過大な逆起電力が発生するので、この半導体スイッチは遮断され、その他の正常なチャンネルについては、半導体スイッチはオンとなる。従って、複数のチャンネルを有する場合であっても、このうちいずれかのチャンネルで短絡接地が発生した場合には、即時にこのチャンネルを特定することができ、このチャンネルのみを停止させることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係る半導体スイッチの制御装置を含む負荷駆動回路の構成を示す回路図である。本実施形態では、負荷駆動回路の一例として、車両に搭載されるバッテリ(直流電源)を用いて、例えば、パワーウインド駆動用モータ、ヘッドライト等の負荷(電気機器)を駆動させる回路を用いて説明する。
同図に示すように、この負荷駆動回路は、内部抵抗Rz、内部インダクタンスLzを有する負荷11と、直流電源VBと、負荷11と直流電源VBとの間に介置され、負荷11のオン、オフ操作を行う半導体スイッチとしてのN型MOSFET(T1)とを備えている。
そして、電源VBのプラス端子(ポイントP0)と、MOSFET(T1)のドレイン(ポイントP1)とを連結する配線を第1の配線とし、この第1の配線の抵抗をRw1とし、インダクタンスをL1とする。また、MOSFET(T1)のソース(ポイントP2)と負荷11とを連結する配線を第2の配線とし、この第2の配線の抵抗をRw2、インダクタンスをL2とする。そして、負荷11の他端は、電源VBのマイナス端子(グランド)に接続されている。
なお、上記では半導体スイッチとして、N型MOSFETを例に挙げて説明しているが、PMOS、IGBT、PNP、NPN等、負荷のハイサイド側で使用することができるスイッチング素子であれば、その他の半導体素子を使用することも可能である。
また、MOSFET(T1)のオン、オフを制御する制御回路(制御手段)12と、MOSFET(T1)と負荷11との間で短絡事故が発生した際に第1の配線に発生する逆起電力E1を検出する逆起電力検出回路(逆起電力判定手段)13とを備えている。
制御回路12は、電源VBと接続され操作者によるオン、オフの切り替えを行うスイッチSW1と、スイッチSW1とグランドとの間に配置される抵抗R6と、アンド回路AND1と、このアンド回路AND1の出力信号がHレベルとなったときにMOSFET(T1)のゲートに駆動信号を出力するドライバー14と、ドライバー14の出力側に接続された抵抗R5と、ドライバー14に電力を供給するチャージポンプ15とを備えている。
更に、抵抗R5とMOSFET(T1)のゲートとの接続点は、MOSFET(T3;スイッチ手段)のドレインと接続され、そのソースは接地され、ゲートはラッチDF1の入力端子に接続されている。そして、このラッチDF1の出力端子、及びスイッチSW1と抵抗R6との接続点が、アンド回路AND1の2つの入力端子に接続されている。また、スイッチSW1と抵抗R6との接続点は、ラッチDF1のリセット端子とも接続されている。
更に、MOSFET(T3)のゲートは、抵抗R4を介して接地され、且つツェナーダイオードZD1を介して接地され、更に、抵抗R3を介して逆起電力検出回路13に接続されている。
逆起電力検出回路13は、MOSFET(T1)のドレイン、即ちポイントP1とグランド間に抵抗R1,R2(基準電圧生成用抵抗)及びコンデンサC1(基準電圧生成用コンデンサ)からなる直列回路を配置している。更に、MOSFET(T2)を備えており、該MOSFET(T2)のソース、及びゲートが抵抗R1の両端に接続され、ドレインが抵抗R3の一端に接続されている。
以下、上述のように構成された本実施形態に係る半導体スイッチの制御装置の、動作について説明する。本実施形態に係る半導体スイッチの制御装置では、スイッチSW1を操作することにより、MOSFET(T1)のオン、オフを切り替えて負荷11のオン、オフを操作し、また、短絡事故が発生した場合には、速やかにMOSFET(T1)をオフとすることにより、回路及びMOSFET(T1)を保護することができるものである。そして、本実施形態では、第1の配線即ち、ポイントP1〜P0間に発生する逆起電力E1を測定することにより、短絡電流が流れているかどうかの判定を行う。
しかし、実際には、MOSFET(T1)がオンとなったときに過渡的に生じる突入電流が存在するので、この突入電流と短絡電流とを識別する必要があり、以下、第1の配線に生じる逆起電力E1が、突入電流と短絡電流でどのように相違するかについて説明する。
具体的な回路説明に入る前に、図2に示すインダクタンスL、抵抗R、電源VB、スイッチSWからなる単純な回路を用いて、スイッチSWをオンしたときに回路に流れる電流Iを求める。
図2に示す回路において、時刻t=0でSWを投入したとすると、回路に流れる電流Iは、次の(3)式で示すことができる。
L*dI/dt+R*I=VB ・・・(3)
(3) 式を解くと、以下の(4)式が得られる。
I=VB/R{1−Exp(−R/L*t)} ・・・(4)
即ち、電流Iは到達目標電流値VB/Rに向かって、時定数L/Rで増加することになる。
次いで、(4)式の両辺を微分すると、以下の(5)式が得られる。
dI/dt=VB/R*R/L*Exp(−R/L*t)
= VB/L*Exp(−R/L*t) ・・・(5)
(5)式から判るように、電流勾配dI/dtは、t=0で最大となる。このときの勾配は(5)式においてt=0とおいて、(6)式で求めることができる。
dI/dt(@t=0)=VB/L ・・・(6)
従って、t=0における電流Iの勾配は電圧VBとインダクタンスLの大きさのみで決定され、抵抗Rには関係しない。このとき、インダクタンスLの両端に発生する逆起電力は、L*dI/dt(@t=0)=L*VB/L=VBとなる。即ち、t=0でLの両端に発生する逆起電力が最大になり、大きさは電源電圧VBに等しい。
上記の内容を本発明の回路図である図1に適用する。負荷11のインダクタンスをLz、抵抗をRzとし、短絡経路を含むポイントP2と接地(GND)間のインダクタンスをL3、抵抗をRw3とする。短絡経路の非接地側はポイントP2と負荷を結ぶ第2の配線上のどこかに存在する。突入電流または短絡電流はt=0でスタートするものとする。突入電流スタート時の電流勾配はVB/(L1+L2+Lz)となり、このときの逆起電力E1をE1rushとすると、以下の(7)式で与えられる。
E1rush=L1*VB/(L1+L2+Lz)
=VB*L1/(L1+L2+Lz) ・・・(7)
他方、短絡電流スタート時の電流勾配はVB/(L1+L3)となり、このときの逆起電力E1をE1shortとすると、以下の(8)式で求めることができる。
E1short=L1*VB/(L1+L3)
=VB*L1/(L1+L3) ・・・(8)
上記の(7),(8)式の最右辺を比較すると分子は同じで分母が異なり(8)式の分母の方が小さい。何故ならば、(8)式の分母にはLzが無く、かつ短絡経路は通常のケースでは第2の配線上にあるどこかの点が車体(接地レベル)に短絡接地して形成されるので、L2≧L3となるからである。
従って、E1short>E1rushとなる。また、インダクタンスL1、L2、Lzは負荷と配線構造から決まる定数なので、E1rushは電圧VBにより変化する。そして、明確に特定できる値(電圧)となる。従って、使用電圧範囲の上限(通常は、12±4Vの上限で16V)に相当するE1rushより大きいレベルに短絡判定値を設定すれば、E1が判定値を超えたら短絡電流が発生したものと判定することができる。換言すれば、電圧変動による誤動作を招くことがない。短絡接地ポイントが第2の配線上でポイントP2に近づくほど短絡接地による影響が大きくなり、短絡電流が大きくなるが、この際、逆起電力E1shortも同時に大きくなるので、検出がより確実になる。
更に、短絡判定値を電源電圧VBに比例させるように設定すれば、短絡判定値をより小さい値に設定することができる。これについては、後述する第2の実施形態にて説明する。
次に、図1に示す回路における逆起電力E1shortの検出方法について説明する。逆起電力検出回路13として、ポイントP1とグランド間に抵抗R1、R2及びコンデンサC1を直列接続した回路を配置しているので、負荷11を通常に動作させている際には、コンデンサC1の非接地側端子電圧V3は、ポイントP1の電圧V1まで充電される。正常な状態では第1の配線に負荷電流IDが流れることによる電圧降下は小さいので、V3≒VBとなる。
この電圧V3が逆起電力E1の大きさを測定する際の基準電圧となる。本実施形態では、逆起電力E1が発生してポイントP1の電圧V1が低下した際に、この電圧V1と基準電圧V3との差分を測定することにより、短絡電流が流れているかどうかを判定する。
つまり、差分電圧(V3−V1)が予め設定した閾値電圧を超えた場合に、短絡電流が流れているものと判定する。そして、この差分電圧(V3−V1)は抵抗R1,R2の両端に生じる電圧となるが、ここでは、その一部に生じる電圧として、抵抗R1の両端の電圧を測定することにより、短絡電流の発生を判定する。
また、短絡電流と判定するまでの間は、ポイントP1の電圧V1が低下しても基準電圧V3が低下しないように、時定数C1*(R1+R2)の値を設定する。そして、コンデンサC1の非接地側端子にP型MOSFET(T2)のソースが接続され、ゲートが抵抗R1とR2との結合点に接続されている。ここで、MOSFET(T2)のスレッショルド電圧をVth2とすると、次の(9)式を満足するように抵抗R1、R2を選定する。
E1rush<Vth2*(R1+R2)/R1 ・・・(9)
MOSFET(T2)のドレインとGND間には、抵抗R3、R4を直列接続した回路が配置され、抵抗R3、R4の接続点の電圧V4がラッチDF1に入力される。ツェナーダイオードZD1は、電圧V4がロジック回路の電源電圧5Vを越えないようにするために配置している。ツェナーダイオードZD1のツェナー電圧は5V以下としている。
ラッチDF1は、スイッチSW1がオフ状態でリセットされ、出力信号がHレベルとなる。そして、入力(=電圧V4)がLからHに立ち上がると、出力(=AND1の一方の入力)をLにラッチする。
スイッチSW1は、一端が電源VBに接続され抵抗R6を介して接地されているので、スイッチSW1がオンとなると、アンド回路AND1の出力信号がHレベルとなり、ドライバー14がチャージポンプ15の電圧をMOSFET(T1)のゲートに供給し、MOSFET(T1)をオンとさせる。
これにより、負荷11に直流電圧VBが印加されることになり、該負荷11は駆動する。また、スイッチSW1をオフとすると、アンド回路AND1の出力信号がLとなり、MOSFET(T1)がオフとなって、負荷11への電圧供給が遮断される。
次に、短絡電流が発生した際に回路を遮断する際の動作について説明する。スイッチSW1がオフのとき、コンデンサC1の非接地側端子電圧V3は電源電圧VBにまで充電され、MOSFET(T2)はソース〜ゲート間に電位差が生じないので、オフとなっている。
一方、ラッチDF1の出力はHレベルとなっている。スイッチSW1を投入するとMOSFET(T1)はオンとなる。これにより、負荷11に接続される回路には負荷電流IDが流れることになる。また、オン直後の過渡状態となる期間には突入電流が流れる。特に、負荷11がランプ負荷或いはモータ負荷の場合には大きな突入電流となる。
そして、突入電流により第1の配線(ポイントP0〜ポイントP1)に逆起電力E1が図示の矢印の向き(左側から右側)に発生する。電源電圧を12.5V、負荷11を21W×3灯のランプ負荷としたときの突入電流ID、基準電圧V3、ポイントP1の電圧V1の波形を図4に示す。
図4のスケールは、ID(10A/div、30A)、V3(4V/div、12V)、V1(4V/div、12V)である。スケールの表現(10A/div、30A)は縦軸1目盛りが10Aで上下方向中央の水平線が30Aという意味である。
横軸は5μsec/divである。突入電流により逆起電力E1が発生し、ポイントP1の電圧V1は電源電圧VBよりも低い電圧となる。一方、コンデンサC1の非接地側電圧V3は、抵抗R1、R2により放電が抑制されるので、電圧V1の低下に追随することができず、ほとんど変化しない。
図4に示す波形より、E1=V3−V1は突入電流立ち上がりから12μsec経過したあたりで最大となり、その値は1.8Vであることが読み取れる。E1(=E1rush)に対してR1、R2、及びMOSFET(T2)のスレッショルド電圧Vth2が上記の(9)式を満足するように設定されているので、MOSFET(T2)はオンとならない。
従って、MOSFET(T1)は遮断されること無く、突入電流IDが立ち上がって行く。突入電流の勾配は最大1.25A/μsecで、電流ピークは45Aに達する。
次に、第2の配線(ポイントP2〜負荷)で短絡接地が発生したときの波形を図5に示す。短絡電流IDは短絡経路を通って流れ、逆起電力E1は、上述した(8)式で示すE1shortとなる。短絡電流IDのスケールは、縦軸(5A/div、15A)、横軸1μsec/divで図4と異なるが、波形から読取れる短絡電流IDの勾配は7A/μsecであり、突入電流に比べて5.6倍勾配が大きくなっている。これにより、ポイントP1の電圧V1の低下量が突入電流のときに比べ大きくなる。またE1=V3−V1は、短絡接地発生後、0.2μsec時点で最大となり、最大値は6〜7Vである。
逆起電力E1の平均値は4Vに達している。突入電流により発生するE1の波形と比較すると最大値に達する時間が突入電流の12μsecに対して短絡電流では0.2μsecと大幅に短縮されている。また、逆起電力E1の最大値も突入電流の1.8Vに対して短絡電流では6〜7Vで3倍以上になっている。従って、V3−V1が判定電圧Vth2*(R1+R2)/R1を上回ることになり、MOSFET(T2)がオンとなる。これにより、抵抗R3とR4の結合点電圧V4が上昇して短絡接地発生後約1.5μsecでMOSFET(T3)がオンとなっている。MOSFET(T3)のオンは、電圧V1の急低下から判断することができる。
そして、MOSFET(T3)のオンにより、MOSFET(T1)のゲート電荷が急速に放電し、該MOSFET(T1)がオフとなる。1.8μsec時点で短絡電流IDのピークとなっている。
MOSFET(T1)がオフとなってから短絡電流IDがピークに達するまでの時間は約0.3μsecと短い。短絡電流IDを急速に遮断したにも関わらず、短絡電流IDピーク時点の電圧V1は18Vで、それほど大きくなっていない。その理由は、遮断時の短絡電流IDが、15〜17A程度と小さいため、短絡電流が流れる回路に蓄積される電磁エネルギー「1/2*(L1+L3)*ID」が小さいためである。
V3−V1は、短絡発生直後(0.2μsec後)に6〜7Vに達しているので、この時点で短絡電流の判定が終了している。即ち、短絡発生から判定までの時間が最小限になっていると言える。この実施例では回路の応答遅れにより、MOSFET(T1)の遮断が遅れているが、回路の応答をもっと早めることができれば、短絡電流IDのピーク値はより一層小さくなり、遮断時にMOSFET(T1)に発生する電力損失を更に減らすことが可能となる。
一方、電圧V4の立ち上がりにより、ラッチDF1の出力がLに変化してAND1出力がLになりドライバー14の出力端子が接地され、MOSFET(T1)のオフ状態が保持される。
なお、MOSFET(T3)を用いずに、ドライバー出力を接地するだけでもMOSFET(T1)を遮断することができるが、本実施形態では、MOSフェッチ(T3)を用いてドライバー14の出力端子を接地することにより、より迅速にMOSFET(T1)を遮断する。
このようにして、本実施形態に係る半導体スイッチの制御装置では、直流電源VBとMOSFET(T1)とを接続する第1の配線に生じる逆起電力E1を検出し、この逆起電力E1が予め設定した閾値より大きい場合、即ち、逆起電力検出回路12の抵抗R1の両端に生じる電圧がMOSFET(T2)のスレッショルド電圧Vth2よりも大きい場合には、スイッチ手段としてのMOSFET(T3)をオンとすることにより、MOSFET(T1)を遮断する。
従って、短絡接地が発生した際には、即時に回路を遮断することができ、MOSFET(T1)の温度上昇を防止することができる。このため、短絡電流に対する耐性による制限を緩和することができ、小容量の半導体素子を使用することができるので、省スペース化、及びコストダウンを図ることができる。
また、(9)式にて示したように、突入電流により生じる逆起電力E1rushでは、抵抗R1に生じる電圧がMOSFET(T2)のスレッショルド電圧Vth2を上回ることがないように、抵抗R1,R2の大きさが設定されるので、突入電流による誤遮断を防止することができる。
更に、コンデンサC1と、抵抗R1,R2との直列接続からなる時定数回路を用いることにより、コンデンサC1と抵抗R1との接続点の電圧V3が、ポイントP1における電圧V1の急激な変化に追随することができないようにすることにより、逆起電力E1を(V3−V1)で求めるようにしているので、確実且つ簡単な方法で逆起電力E1を検出することができる。
更に、コンデンサC1と、抵抗R1,R2との直列接続からなる時定数回路は、充電時の時定数と放電時の時定数が同一となっているので、逆起電力E1を高精度に検出ができるようになる。
また、抵抗R1,R2(基準電圧生成用抵抗)の両端に生じる逆起電力E1のうち、抵抗R1の両端に生じる電圧の大きさに基づいて、逆起電力の大きさを判定するので、抵抗R1,R2の抵抗値の比率を任意に設定することにより、所望の閾値電圧を設定することができる。
更に、逆起電力E1の大きさが閾値電圧を超えてMOSFET(T2)がオンとなった場合には、スイッチ手段としてのMOSFET(T3)をオンとすることにより、MOSFET(T1)のゲートを即時にグランドに接続して、該MOSFET(T1)をオフとするので、短絡接地発生時には極めて迅速にMOSFET(T1)をオフとして回路を保護することができるようになる。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。逆起電力E1の判定値は、正常な電流である突入電流によって第1の配線(図1のポイントP0〜P1間)に生じる逆起電力よりも大きい値に設定しなければならないことは上述した通りである。他方、検出感度を向上させるためには、できるだけこの判定値を小さな値に設定することが望ましい。
しかし、車両のバッテリを例に挙げると、電源電圧VBより出力される電圧値は変動する場合があり、従って、電源電圧VBが最大であることを想定して、逆起電力E1の判定値を設定しなければならないことになる。この場合、電源電圧VBが低い電圧値となると、判定値が無意味に高い値に設定されていることになり、非効率である。
そこで、第2の実施形態では、上述した第1の実施形態に対し、電源電圧VBの大きさに連動して応じて逆起電力E1の判定値を変化させることにより、常に好適な判定値となるように制御する機能を付加している。これにより、突入電流による逆起電力E1と、判定値とのギャップを縮めることができるので、判定値設定における無駄が解消し、保護性能が向上することになる。以下、具体的に説明する。
図6は、第2の実施形態に係る半導体スイッチの制御装置の構成を示す回路図である。図1と相違する点のみを説明すると、図1に示した制御回路12が制御回路12aとなっており、比較器(比較手段)CMP1、及び抵抗R8,R9を備えている。
また、逆起電力検出回路13が逆起電力検出回路13aとなっており、抵抗(基準電圧生成用抵抗)R1,R7,R8及びコンデンサ(基準電圧生成用コンデンサ)C1を備えている。ここで、抵抗R7,R8は、抵抗R1に比べ、抵抗値が十分大きな値に設定されている。
次に、図6に示した回路の動作について説明する。E1=0V、即ち第1の配線に流れる電流が変化しないときには、V3=V1≒VBとなり、コンデンサC1の非接地側端子は電源電圧VBに等しくなる。
また、比較器CMP1の正転端子には電圧V3を抵抗R7とR8で分圧した電圧V5が入力され、反転端子にはポイントP1の電圧V1が入力される。そして、逆起電力E1が発生して電圧V1が低下し、電圧V5より低くなるとCMP1出力がLレベルからHレベルに変化しラッチDF1が動作する。即ち、電圧(V3−V5)が逆起電力E1の判定電圧となる。
そして、以下の(10)式が成立する。
V3−V5=R7/(R7+R8)*V3
=R7/(R7+R8)*VB ・・・(10)
従って、判定電圧(V3−V5)は電源電圧VBに比例することになる。その結果、電源電圧VBが変動した場合であっても、これに連動して反転電圧(V3−V5)が追随するので、突入電流による逆起電力E1と、判定値とのギャップを縮めることができる。これにより、より高精度に短絡接地時において発生する逆起電力を検出することができ、回路を保護することができる。
このようにして、第2の実施形態に係る半導体スイッチの制御装置では、電源電圧VBの変動に応じて逆起電力の判定値を変化させるので、常に突入電流により発生する逆起電力と逆起電力の判定値との間のギャップを小さい値に保持することができるようになり、高精度な短絡接地の検出が可能となり、半導体スイッチ及び回路を確実に保護することができるようになる。
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。上述した第1,第2の実施形態では、第1の配線に対してMOSFET(T1)及び負荷11が1個(1チャンネル)取り付けられている場合の例を説明したが、ポイントP1と接地(GND)間に複数のMOSFETと負荷の直列回路(FETチャンネルと呼称する)が並列に接続されることがある。
このような場合において、複数のFETチャンネルが同時にオンになったとき、どのチャンネルが短絡接地して所定の値を超える逆起電力E1を発生させたのかを検出する必要がある。
本実施形態では、複数のチャンネルのうち、いずれかのチャンネルにて短絡接地が発生した場合には、各チャンネルを一旦全てオフとし、その後、一定間隔で順番に再度オンとすることにより、短絡接地が発生しているチャンネルを特定する。この操作はロジック回路により行われる。
図7は、ロジック回路の一例として、5チャンネルの順番スタート回路を示す回路図である。図示のようにこの順番スタート回路は、5チャンネルの各負荷回路が有するMOSFETをオン、オフ操作するためのスイッチSW1〜SW5と、アンド回路AND11〜AND19と、DフリップフロップDF11〜DF15と、エクスクルーシブノア回路XNOR1〜XNOR5と、クロック回路CLとを有している。そして、アンド回路AND11〜AND15の出力信号(SW11〜SW15)が、図1或いは図6に示したアンド回路AND1の入力端子に供給される。
そして、この順番スタート回路では、例えば、スイッチング時間(過渡期間)が60μsecであるとすると、60μsec間隔で1チャンネルずつ順番にオンさせる。
正常なチャンネルは過渡期間中に、所定の値を超える逆起電力E1が発生しないのでオンを継続し、短絡接地の発生している異常なチャンネルでは再度遮断される。異常なチャンネルをオンすることにより、逆起電力E1が発生したとき、他の正常なチャンネルのうち、既にオンが完了したチャンネルは遮断されることはない。
また、未だスタートの順番がこない正常なチャンネルは、逆起電力E1の発生により遮断信号が発生するけれども、この時点でオフ状態となっているので影響はない。即ち、短絡接地による逆起電力E1が検出されると、全チャンネルを一旦オフとした後、1チャンネルずつ順番に立ち上げることにより、正常チャンネルと異常チャンネルの識別が可能となる。
チャネル数が10チャンネルあったとしても60μsec間隔で順番にスタートすることに要する時間は600μsecで済み、この遅れ時間はほとんどのケースで実用上の問題にはならない。
次いで、図7に示す回路の動作について説明する。1〜5チャンネルの各入力スイッチSW1〜SW5が同時に入力されると、スタート回路からSW11〜SW15の信号がクロック信号に同期して順番に出力される。
クロック回路CLより出力されるクロック信号の周期は60μsecとする。入力スイッチSW1〜SW5はオフのときLレベル(=0)、オンでHレベル(=1)になるものとする。スイッチSW1〜SW5がオフのとき、各DフリップフロップDF11〜DF15のQ出力が0となり、Qバー出力が1になる。
アンド回路AND11〜15は2入力がともに0になるので0を出力し、スイッチSW11〜SW15はオフ信号状態となる。そして、スイッチSW1〜5が同時に入力されるとエクスクルーシブノア回路(XNOR1〜4)の出力が0になる。
クロックが立ち上がると、クロック信号が直接入力されるDフリップフロップDF11のQ出力は1になり、アンド回路AND11の出力であるSW1が1になって第1チャンネルがオンとなる。
ところが、クロック信号がアンド回路AND16〜19を経由して入力されるDフリップフロップDF12〜15は、エクスクルーシブノア回路(XNOR1〜4)の0出力によりこれらのアンド回路が閉じるので、クロックが入力されず、0のままとなり、アンド回路AND12〜15の出力SW12〜SW15は0のままとなり第2〜5チャンネルはオンできない。
そして、DフリップフロップDF11の出力が1になったことにより、XNOR1の出力が0から1に変化し、アンド回路AND16の一方入力を1に変える。2回目のクロック立ち上がりにより、クロック信号がアンド回路AND16を通過してDフリップフロップDF12のQ出力を1に変え、アンド回路AND12の出力SW12が1になる。
これにより、2回目のクロック立ち上がりにより第2チャンネルがオンする。第3〜5チャンネルはエクスクルーシブノア回路XNOR2〜4の0出力によりオンできない。第2チャンネルのオンにより、エクスクルーシブノア回路XNOR2の出力が0から1に変化する。
以上の動作を整理すると、エクスクルーシブノア回路XNOR1〜4とアンド回路AND16〜AND19により、スイッチSW1からSW5の順番に優先順位がつけられ、クロックが立ち上がる毎に優先順位の高いチャンネルから順番にオンする。
スイッチSW11(第1チャンネル)はクロックの立ち上がりに同期して無条件でオンするが、スイッチSW15(第5チャンネル)はエクスクルーシブノア回路XNOR1〜XNOR4の出力が全て1になったときのみクロックに同期してオンできる。エクスクルーシブノア回路XNOR1〜XNOR4の出力が1ということはそのチャンネルがオフ→オン、またはオン→オフの過渡期間にない、言い換えれば安定してオンかオフの状態であることを示す。このロジック回路を用いれば2チャンネル以上にオン信号が同時に入っても1チャンネルづつ順番に立ち上げる動作が可能となる。
このようにして、第3の実施形態に係る半導体スイッチの制御装置では、複数チャンネルの負荷回路が存在する際に、第1の配線(図1中のP0〜P1の配線)にて短絡接地時の逆起電力E1が発生した場合には、各チャンネルを全て遮断し、その後、図7に示すスイッチSW11〜SW15を順次オンとしていく。これにより、短絡接地が発生しているチャンネルは起動することができず、短絡接地の発生していない正常なチャンネルは起動することができる。
従って、複数チャンネルを有する場合においても、確実且つ迅速に短絡接地の発生しているチャンネルを特定してこれを遮断し、その他の正常なチャンネルについては通常通り駆動させることができるようになる。
以上、本発明の半導体スイッチの制御装置を図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置き換えることができる。
例えば、上記した実施形態では、電源を車両に搭載されるバッテリとし、負荷が車両に搭載されるランプ、モータ等である場合を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、その他の回路にも適用することができるものである。
短絡接地が発生した際に直ちに回路を遮断して、半導体スイッチを保護する上で極めて有用である。
本発明の第1の実施形態に係る半導体スイッチの制御装置の構成を示す回路図である。 過渡電流の変化説明するための回路図である。 図2に示した回路で発生する過渡電流の変化を示す特性図である。 過渡電流が流れたときの、電圧V1、V3及び電流IDの変化を示す特性図である。 短絡電流が流れたときの、電圧V1、V3及び電流IDの変化を示す特性図である。 本発明の第2の実施形態に係る半導体スイッチの制御装置の構成を示す回路図である。 複数のチャンネルを有する回路を一旦停止させた後、順次起動させるための回路を示す説明図である。 従来における半導体スイッチの制御装置の構成を示す回路図である。 図8に示す回路にて短絡電流が流れた際の負荷電流IDの変化を示す特性図である。 図8に示す回路にて過渡期間に短絡電流が流れた際の負荷電流IDの変化を示す特性図である。
符号の説明
11 負荷
12,12a 制御回路(制御手段)
13,13a 逆起電力検出回路(逆起電力判定手段)
14 ドライバー
15 チャージポンプ
T1 MOSFET(半導体スイッチ)
T2 MOSFET
T3 MOSFET(スイッチ手段)

Claims (10)

  1. 直流電源と負荷との間に配置された半導体スイッチを制御することにより前記負荷のオン、オフを制御すると共に、短絡電流が流れた際に前記半導体スイッチを保護する機能を具備した半導体スイッチの制御装置において、
    所定の閾値電圧を設定し、前記半導体スイッチと、前記直流電源とを結ぶ第1の配線に発生する逆起電力が前記閾値電圧よりも大きいか否かを判定する逆起電力判定手段と、
    前記逆起電力判定手段にて、逆起電力の大きさが前記閾値電圧よりも大きいと判定された際に、前記半導体スイッチをオフとする制御を行う制御手段と、
    を備えたことを特徴とする半導体スイッチの制御装置。
  2. 前記逆起電力判定手段にて設定される閾値電圧は、前記負荷に流れる過渡電流により前記第1の配線に発生する逆起電力よりも大きい電圧値に設定されることを特徴とする請求項1に記載の半導体スイッチの制御装置。
  3. 前記逆起電力判定手段は、前記半導体スイッチと前記第1の配線との接続点に接続された基準電圧生成用抵抗、及び該基準電圧生成用抵抗の他端に接続された基準電圧生成用コンデンサとを有し、
    前記基準電圧生成用抵抗と前記基準電圧生成用コンデンサとの接続点の電圧を基準電圧とし、該基準電圧に基づいて、前記閾値電圧を生成することを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の半導体スイッチの制御装置。
  4. 前記基準電圧生成用抵抗と前記基準電圧生成用コンデンサからなる回路は、充電時の時定数と放電時の時定数が同一となるように設定されることを特徴とする請求項3に記載の半導体スイッチの制御装置。
  5. 前記第1の配線に発生する逆起電力の大きさは、前記基準電圧生成用抵抗の一部または全部に生じる電圧を測定することにより求めることを特徴とする請求項3に記載の半導体スイッチの制御装置。
  6. 前記逆起電力判定手段は、前記直流電源の電圧値に応じて前記閾値電圧を変化させることを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の半導体スイッチの制御装置。
  7. 前記逆起電力判定手段は、前記半導体スイッチと前記第1の配線のとの接続点に接続された基準電圧生成用抵抗、及び該基準電圧生成用抵抗の他端に接続された基準電圧生成用コンデンサとを有し、
    前記制御手段は、前記基準電圧生成用抵抗の前記半導体スイッチ側の端子に生じる電圧と、前記基準電圧生成用抵抗の前記基準抵抗生成用コンデンサ側の端子に生じる電圧を分圧して得られる電圧を比較する比較手段を備え、
    前記比較手段の比較結果に基づいて、逆起電力の発生を検出することを特徴とする請求項6に記載の半導体スイッチの制御装置。
  8. 前記半導体スイッチの制御入力端子とグランドとの間に介置されたスイッチ手段を備え、前記第1の配線に発生する逆起電力の大きさが前記閾値電圧を超えたと判断された際には、前記スイッチ手段をオンとして、前記半導体スイッチの制御入力端子をグランドに接地することにより、前記半導体スイッチをオフとすることを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の半導体スイッチの制御装置。
  9. 前記第1の配線は、一端側が前記直流電源と接続されると共に、他端側が複数の半導体スイッチに連結され、
    前記逆起電力判定手段にて、第1の配線に生じる逆起電力が前記閾値電圧を超えたと判定された際には、前記複数の半導体スイッチを全てオフとし、その後、前記半導体スイッチを所定時間間隔で順次オンとすることを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載の半導体スイッチの制御装置。
  10. 前記直流電源は、車両に搭載されるバッテリであり、前記負荷は、車両に搭載される電気機器であることを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれか1項に記載の半導体スイッチの制御装置。
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