JP2017073872A - チャージポンプ回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】低電圧駆動時の動作安定性を高める。
【解決手段】チャージポンプ回路4は、CLKに同期してその第1端が互いに逆相でパルス駆動されるキャパシタC21及びC22と;ソースが電源端VHに接続されてドレインがC22の第2端に接続されてゲートがC21の第1端に接続されたNチャネル型のトランジスタN21と;ソースが電源端VHに接続されてドレインがC21の第2端に接続されてゲートがC22の第2端に接続されたNチャネル型のトランジスタN22と;ドレインがN21のドレインに接続されてゲートがC21の第2端に接続されたPチャネル型のトランジスタP21と;ドレインがN22のドレインに接続されてゲートがC22の第2端に接続されたPチャネル型のトランジスタP22と;CLKの停止時にP21及びP22の両ソースと昇圧電圧VCPの出力端との間を遮断するスイッチP31と、を有する。
【選択図】図8

Description

本発明は、チャージポンプ回路に関する。
従来より、入力電圧よりも高い昇圧電圧を生成するための手段として、チャージポンプ回路が広く一般に用いられている。
なお、上記に関連する従来技術の一例としては、特許文献1や特許文献2を挙げることができる。
特開2006−269593号公報 特開2001−286126号公報
しかしながら、従来のチャージポンプ回路では、低電圧駆動時の動作安定性について、改善の余地があった。
本明細書中に開示されている発明は、本願の発明者により見出された上記課題に鑑み、低電圧駆動時の動作安定性を高めることのできるチャージポンプ回路を提供することを目的とする。
本明細書中に開示されているチャージポンプ回路は、クロック信号に同期して第1端がパルス駆動される第1キャパシタと;前記クロック信号に同期して第1端が前記第1キャパシタとは逆相でパルス駆動される第2キャパシタと;ソースが電源端に接続されて、ドレインが前記第2キャパシタの第2端に接続されて、ゲートが前記第1キャパシタの第2端に接続されたNチャネル型の第1トランジスタと;ソースが前記電源端に接続されて、ドレインが前記第1キャパシタの第2端に接続されて、ゲートが前記第2キャパシタの第2端に接続されたNチャネル型の第2トランジスタと;ドレインが前記第1トランジスタのドレインに接続されて、ゲートが前記第1キャパシタの第2端に接続されたPチャネル型の第3トランジスタと;ドレインが前記第2トランジスタのドレインに接続されて、ゲートが前記第2キャパシタの第2端に接続されたPチャネル型の第4トランジスタと;前記クロック信号の停止時に前記第3トランジスタ及び前記第4トランジスタの両ソースと昇圧電圧の出力端との間を遮断する第1スイッチと、を有する構成(第1の構成)とされている。
なお、上記第1の構成から成るチャージポンプ回路は、前記クロック信号の停止時に前記第3トランジスタ及び前記第4トランジスタの両ソースを低電位端にプルダウンする第2スイッチを更に有する構成(第2の構成)にするとよい。
また、上記第1または第2の構成から成るチャージポンプ回路は、入力端が前記クロック信号を生成する発振回路の出力端に接続されて、出力端が前記第1キャパシタの第1端に接続された第1インバータと;入力端が前記第1インバータの出力端に接続されて、出力端が前記第2キャパシタの第1端に接続された第2インバータと;をさらに有する構成(第3の構成)にするとよい。
また、本明細書中に開示されている半導体装置は、電源電圧よりも高い昇圧電圧を生成する上記第1〜第3いずれかの構成から成るチャージポンプ回路と、所定周波数のクロック信号を生成して前記チャージポンプ回路に出力する発振回路と、を有する構成(第4の構成)とされている。
なお、上記第4の構成から成る半導体装置は、前記電源電圧に応じたハイ電圧と、前記ハイ電圧よりも定電圧だけ低いロー電圧とを生成して前記発振回路及び前記チャージポンプ回路に供給する定電圧生成回路を更に有する構成(第5の構成)にするとよい。
また、上記第5の構成から成る半導体装置において、前記定電圧生成回路は、イネーブル信号に応じて前記ハイ電圧及び前記ロー電圧の出力動作をオン/オフする機能を備えており、前記チャージポンプ回路は、前記イネーブル信号に応じて前記第1スイッチをオン/オフする機能を備えている構成(第6の構成)にするとよい。
また、上記第6の構成から成る半導体装置において、前記定電圧生成回路は、カソードが前記ハイ電圧の出力端に接続されてアノードが前記ロー電圧の出力端に接続されたツェナダイオードと;前記イネーブル信号に応じて前記電源電圧の入力端と前記ツェナダイオードのカソードとの間を導通/遮断する第3スイッチと;前記ツェナダイオードのアノードと接地端との間に接続されており、前記イネーブル信号に応じて前記ツェナダイオードの駆動電流を生成するか否かを切り替える駆動電流生成部と;を含む構成(第7の構成)にするとよい。
また、上記第4〜第7いずれかの構成から成る半導体装置は、前記昇圧電圧の供給を受けてゲート電圧を生成するゲート制御回路と、前記ゲート電圧に応じて電源と負荷との間を導通/遮断するNチャネル型のハイサイドスイッチと、をさらに有する構成(第8の構成)にするとよい。
また、本明細書中に開示されている電子機器は、上記第8の構成から成る半導体装置を有する構成(第9の構成)とされている。
また、本明細書中に開示されている車両は、バッテリと、前記バッテリから電源電圧の供給を受けて動作する上記第9の構成から成る電子機器とを有する構成(第10の構成)とされている。
本明細書中に開示されているチャージポンプ回路によれば、低電圧駆動時の動作安定性を高めることが可能となる。
半導体装置の全体構成を示すブロック図 チャージポンプ回路の第1実施形態を示す回路図 第1実施形態のチャージポンプ動作を示す回路図(第1フェイズ) 第1実施形態のチャージポンプ動作を示す回路図(第2フェイズ) チャージポンプ回路の第2実施形態を示す回路図 第2実施形態のチャージポンプ動作を示す回路図(第1フェイズ) 第2実施形態のチャージポンプ動作を示す回路図(第2フェイズ) チャージポンプ回路の第3実施形態を示す回路図 車両の一構成例を示す外観図
<半導体装置>
図1は、半導体装置の全体構成を示すブロック図である。本構成例の半導体装置100は、車載用ハイサイドスイッチICであり、装置外部との電気的な接続を確立する手段として、複数の外部端子(INピン、GNDピン、OUTピン、STピン、VBBピン)を備えている。INピンは、CMOSロジックICなどから制御信号の外部入力を受け付けるための入力端子である。GNDピンは、接地端子である。OUTピンは、負荷(エンジン制御用ECU[electronic control unit]、エアコン、ボディ機器など)が外部接続される出力端子である。STピンは、CMOSロジックICなどに自己診断信号を外部出力するための出力端子である。VBBピンは、バッテリから電源電圧Vbb(例えば4.5V〜18V)の供給を受け付けるための電源端子である。なお、VBBピンは、大電流を流すために複数並列(例えば4ピン並列)に設けてもよい。
また、本構成例の半導体装置100は、内部電源回路1と、定電圧生成回路2と、発振回路3と、チャージポンプ回路4と、ロジック回路5と、ゲート制御回路6と、クランプ回路7と、入力回路8と、基準生成回路9と、温度保護回路10と、減電圧保護回路11と、オープン保護回路12と、過電流保護回路13と、Nチャネル型MOS電界効果トランジスタN1〜N3と、抵抗R1及びR2と、センス抵抗Rsと、ツェナダイオードZ1及びZ2と、を集積化して成る。
内部電源回路1は、VBBピンとGNDピンとの間に接続されており、電源電圧Vbbから所定の内部電源電圧VREGを生成して半導体装置100の各部に供給する。なお、内部電源回路1は、イネーブル信号ENの論理レベルに応じて動作可否が制御される。より具体的に述べると、内部電源回路1は、イネーブル信号ENがイネーブル時の論理レベル(例えばハイレベル)であるときに動作状態となり、イネーブル信号ENがディセーブル時の論理レベル(例えばローレベル)であるときに停止状態となる。
定電圧生成回路2は、VBBピンとGNDピンとの間に接続されており、電源電圧Vbbに応じたハイ電圧VH(=電源電圧Vbb)と、ハイ電圧VHよりも定電圧REF(=例えば5V)だけ低いロー電圧VL(=Vbb−REF)とを生成して発振回路3及びチャージポンプ回路4に供給する。なお、定電圧生成回路2は、イネーブル信号EN及び異常保護信号S5aの論理レベルに応じて動作可否が制御される。より具体的に述べると、定電圧生成回路2は、イネーブル信号ENがイネーブル時の論理レベル(例えばハイレベル)であるとき、若しくは、異常保護信号S5aが異常未検出時の論理レベル(例えばハイレベル)であるときに動作状態となり、イネーブル信号ENがディセーブル時の論理レベル(例えばローレベル)であるとき、若しくは、異常保護信号S5aが異常検出時の論理レベル(例えばローレベル)であるときに停止状態となる。
発振回路3は、ハイ電圧VHとロー電圧VLの供給を受けて動作し、所定周波数のクロック信号CLKを生成してチャージポンプ回路4に出力する。なお、クロック信号CLKは、ハイ電圧VHとロー電圧VLとの間でパルス駆動される矩形波信号である。
チャージポンプ回路4は、ハイ電圧VHとロー電圧VLの供給を受けて動作し、クロック信号CLKを用いてフライングキャパシタを駆動することにより、電源電圧Vbbよりも高い昇圧電圧VCPを生成してゲート制御回路6及び過電流保護回路13に供給する。
ロジック回路5は、内部電源電圧VREGの供給を受けて動作し、ゲート制御信号S5bを生成してゲート制御回路6に出力する。ゲート制御信号S5は、トランジスタN1及びN2をオンさせるときにハイレベル(=VREG)となり、トランジスタN1及びN2をオフさせるときにローレベル(=GND)となる2値信号である。また、ロジック回路5は、温度保護信号S10、減電圧保護信号S11、オープン保護信号S12、及び、過電流保護信号S13をそれぞれ監視し、必要に応じた異常保護動作を行う機能を備えている。より具体的に述べると、ロジック回路5は、半導体装置100に何らかの異常が検出されたときに、異常保護信号S5aを異常検出時の論理レベルとして定電圧生成回路2を停止させるとともに、ゲート制御信号S5bをローレベルとしてトランジスタN1及びN2をいずれも強制的にオフさせる。また、ロジック回路5は、異常検出結果に応じてトランジスタN3のゲート信号S5cを生成する機能も備えている。
ゲート制御回路6は、昇圧電圧VCPの印加端とOUTピン(=出力電圧Voutの印加端)との間に接続されており、ゲート制御信号S5bの電流能力を高めたゲート電圧VGを生成してトランジスタN1及びN2のゲートに出力する。ゲート電圧VGは、ゲート制御信号S5bがハイレベルであるときにハイレベル(=VCP)となり、ゲート制御信号S5bがローレベルであるときにローレベル(=Vo)となる。なお、ゲート制御回路6は、過電流保護信号S13の論理レベルに応じて動作可否が制御される。より具体的に述べると、ゲート制御回路6は、過電流保護信号S13が異常未検出時の論理レベル(例えばローレベル)であるときに動作状態となり、過電流保護信号S13が異常検出時の論理レベル(例えばハイレベル)であるときに停止状態となる。
クランプ回路7は、VBBピンとトランジスタN1及びN2の両ゲートとの間に接続されている。OUTピンに誘導性負荷が接続されるアプリケーションでは、トランジスタN1をオンからオフへ切り替える際、誘導性負荷の逆起電力によりOUTピンが負電圧となる。そのため、エネルギー吸収用にクランプ回路7(いわゆるアクティブクランプ回路)が設けられている。なお、Vbb−(Vclp+Vgs)で表されるアクティブクランプ電圧は、例えば48Vに設定するとよい(ただし、Vbbは電源電圧、VclpはOUTピンの負側クランプ電圧、VgsはトランジスタN1のゲート・ソース間電圧)。
入力回路8は、INピンから制御信号の入力を受け付けてイネーブル信号ENを生成するシュミットトリガである。
基準生成回路9は、内部電源電圧VREGの供給を受けて動作し、所定の基準電圧Vrefや基準電流Irefを生成して半導体装置100の各部に供給する。なお、例えば、基準電圧Vrefや基準電流Irefは、内部電源回路1において内部電源電圧VREGの目標値を設定したり、各種保護回路9〜13において異常検出用の閾値を設定したりするために用いられる。
温度保護回路10は、内部電源電圧VREGの供給を受けて動作し、トランジスタN1の異常発熱を検出する温度検出素子(不図示)を含み、その検出結果(=異常発熱が生じているか否か)に応じた温度保護信号S10を生成してロジック回路5に出力する。温度保護信号S10は、例えば、異常未検出時にローレベル(=GND)となり、異常検出時にハイレベル(=VREG)となる2値信号である。
減電圧保護回路11は、内部電源電圧VREGの供給を受けて動作し、電源電圧Vbbないしは内部電源電圧VREGの監視結果(=減電圧異常が生じているか否か)に応じた減電圧保護信号S11を生成してロジック回路5に出力する。減電圧保護信号S11は、例えば、異常未検出時にローレベル(=GND)となり、異常検出時にハイレベル(=VREG)となる2値信号である。
オープン保護回路12は、電源電圧Vbbと内部電源電圧VREGの供給を受けて動作し、出力電圧Voutの監視結果(=負荷のオープン異常が生じているか否か)に応じたオープン保護信号S12を生成してロジック回路5に出力する。なお、オープン保護信号S12は、例えば、異常未検出時にローレベル(=GND)となり、異常検出時にハイレベル(=VREG)となる2値信号である。
過電流保護回路13は、昇圧電圧VCPの印加端とOUTピン(=出力電圧Voutの印加端)との間に接続されており、センス電圧Vsの監視結果(=過電流が生じているか否か)に応じた過電流保護信号S13を生成してロジック回路5に出力する。過電流保護信号S13は、例えば、異常未検出時にローレベル(=GND)となり、異常検出時にハイレベル(=VREG)となる2値信号である。
トランジスタN1は、ドレインがVBBピンに接続されてソースがOUTピンに接続されたパワートランジスタであり、バッテリから負荷に向けた出力電流I1が流れる電流経路を導通/遮断するためのスイッチ素子(ハイサイドスイッチ)として機能する。なお、トランジスタN1は、ゲート電圧VGがハイレベルであるときにオンし、ゲート電圧VGがローレベルであるときにオフする。
なお、トランジスタN1のオン抵抗が低いほど、OUTピンの地絡時(=接地端ないしはこれに準ずる低電位端への短絡時)に過電流が流れやすくなり、異常発熱を生じやすくなる。従って、トランジスタN1のオン抵抗を下げるほど、温度保護回路10や過電流保護回路13の重要性が高くなる。
トランジスタN2は、トランジスタN1に対して並列接続されたミラートランジスタであり、出力電流I1に応じたミラー電流I2を生成する。トランジスタN1とトランジスタN2とのサイズ比は、m:1(ただしm>1、例えばm=1000)である。従って、ミラー電流I2は、出力電流I1を1/mに減じた大きさとなる。なお、トランジスタN2は、トランジスタN1と同じく、ゲート電圧VGがハイレベルであるときにオンし、ゲート電圧VGがローレベルであるときにオフする。
トランジスタN3は、ドレインがSTピンに接続されてソースがGNDピンに接続されたオープンドレイン形式のトランジスタである。なお、トランジスタN3は、ゲート信号S5cがハイレベルであるときにオンし、ゲート信号S5cがローレベルであるときにオフする。すなわち、STピンから外部出力される自己診断信号は、ゲート信号S5cのハイレベルであるとき(=トランジスタN3がオンしているとき)にローレベルとなり、ゲート信号S5cがローレベルであるとき(=トランジスタN3がオフしているとき)にハイレベルとなる。
抵抗R1は、INピンと入力回路8の入力端との間に接続されており、過大なサージ電流などを抑制するための電流制限抵抗として機能する。
抵抗R2は、入力回路8の入力端とGNDピンとの間に接続されており、INピンがオープン状態であるときに入力回路8への入力論理レベルをローレベル(=ディセーブル時の論理レベル)に確定させるためのプルダウン抵抗として機能する。
センス抵抗Rsは、トランジスタN2のソースとOUTピンとの間に接続されており、ミラー電流I2に応じたセンス電圧Vs(=I2×Rs)を生成する電流検出素子として機能する。
ツェナダイオードZ1は、トランジスタN1及びN2のゲートとOUTピンとの間で、カソードがトランジスタN1及びN2のゲート側となり、アノードがOUTピン側となる向きに接続されている。このように接続されたツェナダイオードZ1は、VBBピンにバッテリを接続してOUTピンに負荷を接続した正規接続状態において、トランジスタN1及びN2のゲート・ソース間電圧を所定の上限値以下に制限するクランプ素子(サージ電圧吸収素子)として機能する。
ツェナダイオードZ2は、トランジスタN1及びN2のゲートとOUTピンとの間で、アノードがトランジスタN1及びN2のゲート側となり、カソードがOUTピン側となる向きに接続されている。このように接続されたツェナダイオードZ2は、VBBピンに負荷を接続してOUTピンにバッテリを接続した逆接続状態において、OUTピンからトランジスタN1及びN2のゲートに至る電流経路を遮断するための逆接続保護素子として機能する。
上記したように、半導体装置100は、CMOSロジック(ロジック回路5など)と、パワーMOSデバイス(トランジスタN1など)と、を1チップ上に組み込んだモノリシックパワーICとして構成されている。
<チャージポンプ回路(第1実施形態)>
図2は、チャージポンプ回路4の第1実施形態を示す回路図である。本実施形態のチャージポンプ回路4は、キャパシタC11〜C13と、ダイオードD11〜D14と、インバータINV11〜INV13と、を含むディクソン型(3段構成)である。
ダイオードD11のアノードは、ハイ電圧VH(=電源電圧Vbb)の入力端に接続されている。ダイオードD11のカソードは、キャパシタC11の第1端とダイオードD12のアノードに接続されている。ダイオードD12のカソードは、キャパシタC12の第1端とダイオードD13のアノードに接続されている。ダイオードD13のカソードは、キャパシタC13の第1端とダイオードD14のアノードに接続されている。ダイオードD14のカソードは、昇圧電圧VCPの出力端に接続されている。なお、昇圧電圧VCPの出力端には、出力キャパシタや負荷(いずれも不図示)が接続されている。
インバータINV11の入力端は、クロック信号CLKの入力端に接続されている。インバータINV11の出力端は、キャパシタC11の第2端とインバータINV12の入力端に接続されている。インバータINV12の出力端は、キャパシタC12の第2端とインバータINV13の入力端に接続されている。インバータINV13の出力端は、キャパシタC13の第2端に接続されている。このように接続されたインバータINV11〜INV13は、いずれもハイ電圧VHとロー電圧VLの供給を受けて動作し、それぞれの入力信号を論理反転させてそれぞれの出力信号を生成する。
上記構成から成るチャージポンプ回路4は、クロック信号CLKに同期して、第1フェイズと第2フェイズを交互に繰り返すことにより、ハイ電圧VH(=電源電圧Vbb)よりも高い昇圧電圧VCPを出力する。以下では、各フェイズの動作状態について、個別具体的に説明する。
図3は、第1実施形態のチャージポンプ動作を示す回路図(第1フェイズ)である。なお、以下では、説明を簡単とするために、ダイオードD11〜D14での電圧降下を無視して考える。
第1フェイズでは、クロック信号CLKがハイレベル(VH)とされる。従って、インバータINV11〜INV13の出力信号は、それぞれ、ローレベル(VL)、ハイレベル(VH)、ローレベル(VL)となる。
このとき、キャパシタC11には、ハイ電圧VHの入力端からダイオードD11を介して充電電流が流れる。従って、キャパシタC11は、その両端間電圧がほぼ定電圧REF(=VH−VL)となるまで充電される。
キャパシタC12は、直前の第2フェイズにおいて、その両端間電圧が定電圧REFのほぼ2倍(=2REF)となるまで充電されている。従って、第1フェイズへの遷移により、キャパシタC12の第2端がハイ電圧VHに持ち上げられると、キャパシタC12の第1端は、キャパシタC12の電荷保存則に従い、第2端よりも両端間電圧分だけ高い電圧(=VH+2REF)に持ち上げられる。
このとき、キャパシタC13には、キャパシタC12からダイオードD13を介して充電電流が流れる。従って、キャパシタC13は、その両端間電圧が定電圧REFのほぼ3倍(=3REF)となるまで充電される。
なお、第1フェイズにおいて、ダイオードD12及びD14は、いずれも逆バイアスとなるので、これらの素子を介する経路で電流が逆流することはない。
図4は、第1実施形態のチャージポンプ動作を示す回路図(第2フェイズ)である。なお、先の図3と同様、以下では、説明を簡単とするために、ダイオードD11〜D14での電圧降下を無視して考える。
第2フェイズでは、クロック信号CLKがローレベル(VL)とされる。従って、インバータINV11〜INV13の出力信号は、それぞれ、ハイレベル(VH)、ローレベル(VL)、ハイレベル(VH)となる。
キャパシタC11は、直前の第1フェイズにおいて、その両端間電圧がほぼ定電圧REFとなるまで充電されている。従って、第2フェイズへの遷移により、キャパシタC11の第2端がハイ電圧VHに持ち上げられると、キャパシタC11の第1端は、キャパシタC11の電荷保存則に従い、第2端よりも両端間電圧分だけ高い電圧(=VH+REF)に持ち上げられる。
このとき、キャパシタC12には、キャパシタC11からダイオードD12を介して充電電流が流れる。従って、キャパシタC12は、その両端間電圧が定電圧REFのほぼ2倍(=2REF)となるまで充電される。
また、キャパシタC13は、直前の第1フェイズにおいて、その両端間電圧が定電圧REFのほぼ3倍(=3REF)となるまで充電されている。従って、第2フェイズへの遷移により、キャパシタC13の第2端がハイ電圧VHに持ち上げられると、キャパシタC13の第1端は、キャパシタC13の電荷保存則に従い、第2端よりも両端間電圧分だけ高い電圧(=VH+3REF)に持ち上げられる。
このとき、昇圧電圧VCPの出力端には、キャパシタC13からダイオードD14を介して出力電流が流れる。従って、チャージポンプ回路4の後段に接続された負荷には、ハイ電圧VHよりも高い昇圧電圧VCP(=VH+3REF)が供給される。
なお、第2フェイズにおいて、ダイオードD11及びD13は、いずれも逆バイアスとなるので、これらの素子を介する経路で電流が逆流することはない。
このように、本実施形態のチャージポンプ回路4では、クロック信号CLKに同期して第1フェイズと第2フェイズを交互に繰り返すことにより昇圧電圧VCPが生成される。
ただし、本実施形態のチャージポンプ回路4では、クロック信号CLKの1周期毎にしか、昇圧電圧VCPの出力端に出力電流を流すことができないので、効率が悪い。特に、減電時(=電源電圧Vbbの低下時)には、昇圧電圧VCPが持ち上がりにくいので、例えば、車載機器の要求仕様(クランキングによる電源低下への対応)を満たすことができなくなるおそれがある。そのため、本実施形態のチャージポンプ回路4では、昇圧電圧VCPを稼ぐために昇圧段数を増やす必要があり、回路規模の増大を招くおそれもある。
<チャージポンプ回路(第2実施形態)>
図5は、チャージポンプ回路4の第2実施形態を示す回路図である。本実施形態のチャージポンプ回路4は、キャパシタC21及びC22と、Nチャネル型MOS電界効果トランジスタN21及びN22と、Pチャネル型MOS電界効果トランジスタP21及びP22と、インバータINV21及びINV22と、を含む。
インバータINV21の入力端は、クロック信号CLKの入力端に接続されている。インバータINV21の出力端は、キャパシタC21の第1端とインバータINV22の入力端に接続されている。インバータINV22の出力端は、キャパシタC22の第1端に接続されている。このように接続されたインバータINV21及びINV22は、いずれもハイ電圧VHとロー電圧VLの供給を受けて動作し、それぞれの入力信号を論理反転させてそれぞれの出力信号を生成する。従って、キャパシタC21及びC22は、クロック信号CLKに同期してそれぞれの第1端が互いに逆相でパルス駆動される。
トランジスタN21のソースは、ハイ電圧VH(=電源電圧Vbb)の入力端に接続されている。トランジスタN21のドレインは、キャパシタC33の第2端に接続されている。トランジスタN21のゲートは、キャパシタC21の第2端に接続されている。トランジスタN22のソースは、ハイ電圧VHの入力端に接続されている。トランジスタN22のドレインは、キャパシタC21の第2端に接続されている。トランジスタN22のゲートは、キャパシタC22の第2端に接続されている。
トランジスタP21のドレインは、トランジスタN21のドレインに接続されている。トランジスタP21のソースは、昇圧電圧VCPの出力端に接続されている。トランジスタP21のゲートは、キャパシタC21の第2端に接続されている。トランジスタP22のドレインは、トランジスタN22のドレインに接続されている。トランジスタP22のソースは、昇圧電圧VCPの出力端に接続されている。トランジスタP22のゲートは、キャパシタC22の第2端に接続されている。
上記構成から成るチャージポンプ回路4は、クロック信号CLKに同期して、第1フェイズと第2フェイズを交互に繰り返すことにより、ハイ電圧VH(=電源電圧Vbb)よりも高い昇圧電圧VCPを出力する。以下では、各フェイズの動作状態について、個別具体的に説明する。
図6は、第2実施形態のチャージポンプ動作を示す回路図(第1フェイズ)である。なお、以下では、説明を簡単とするために、トランジスタN21及びN22、並びに、トランジスタP21及びP22での電圧降下を無視して考える。
第1フェイズでは、クロック信号CLKがハイレベル(VH)とされる。従って、インバータINV21の出力信号はローレベル(VL)となり、インバータINV22の出力信号はハイレベル(VH)となる。
キャパシタC22は、直前の第2フェイズにおいて、その両端間電圧がほぼ定電圧REFとなるまで充電されている。従って、第1フェイズへの遷移により、キャパシタC22の第1端がハイ電圧VHに持ち上げられると、キャパシタC22の第2端は、キャパシタC22の電荷保存則に従い、第1端よりも両端間電圧分だけ高い電圧(=VH+REF)に持ち上げられる。
その結果、トランジスタN22のゲート・ソース間電圧が高くなり、トランジスタP22のゲート・ソース間電圧が低くなる。従って、トランジスタN22がオンしてトランジスタP22がオフする。また、これに伴い、トランジスタN21及びP21それぞれのゲートにハイ電圧VHが印加されるので、トランジスタN21のゲート・ソース間電圧が低くなり、トランジスタP21のゲート・ソース間電圧が高くなる。従って、トランジスタN21がオフしてトランジスタP21がオンする。
このとき、キャパシタC21には、ハイ電圧VHの入力端からトランジスタN22を介して充電電流が流れる。従って、キャパシタC21は、その両端間電圧がほぼ定電圧REF(=VH−VL)となるまで充電される。また、昇圧電圧VCPの出力端には、キャパシタC22からトランジスタP21を介して出力電流が流れる。従って、チャージポンプ回路4の後段に接続された負荷には、ハイ電圧VHよりも高い昇圧電圧VCP(=VH+REF)が供給される。
図7は、第2実施形態のチャージポンプ動作を示す回路図(第2フェイズ)である。なお、先の図6と同様、以下では、説明を簡単とするために、トランジスタN21及びN22、並びに、トランジスタP21及びP22での電圧降下を無視して考える。
第2フェイズでは、クロック信号CLKがローレベル(VL)とされる。従って、インバータINV21の出力信号はハイレベル(VH)となり、インバータINV22の出力信号はローレベル(VL)となる。
キャパシタC21は、直前の第2フェイズにおいて、その両端間電圧がほぼ定電圧REFとなるまで充電されている。従って、第1フェイズへの遷移により、キャパシタC21の第1端がハイ電圧VHに持ち上げられると、キャパシタC21の第2端は、キャパシタC21の電荷保存則に従い、第1端よりも両端間電圧分だけ高い電圧(=VH+REF)に持ち上げられる。
その結果、トランジスタN21のゲート・ソース間電圧が高くなり、トランジスタP21のゲート・ソース間電圧が低くなる。従って、トランジスタN21がオンしてトランジスタP21がオフする。また、これに伴い、トランジスタN22及びP22それぞれのゲートにハイ電圧VHが印加されるので、トランジスタN22のゲート・ソース間電圧が低くなり、トランジスタP22のゲート・ソース間電圧が高くなる。従って、トランジスタN22がオフしてトランジスタP22がオンする。
このとき、キャパシタC22には、ハイ電圧VHの入力端からトランジスタN21を介して充電電流が流れる。従って、キャパシタC22は、その両端間電圧がほぼ定電圧REF(=VH−VL)となるまで充電される。また、昇圧電圧VCPの出力端には、キャパシタC21からトランジスタP22を介して出力電流が流れる。従って、チャージポンプ回路4の後段に接続された負荷には、ハイ電圧VHよりも高い昇圧電圧VCP(=VH+REF)が供給される。
このように、本実施形態のチャージポンプ回路4では、先の第1実施形態(図2)と同じく、クロック信号CLKに同期して第1フェイズと第2フェイズを交互に繰り返すことにより昇圧電圧VCPが生成される。
ここで、本実施形態のチャージポンプ回路4であれば、クロック信号CLKの1/2周期毎に1回ずつ、昇圧電圧VCPの出力端に出力電流を流すことができるので、先の第1実施形態(図2)よりも効率を高めることが可能となる。特に、減電時(=電源電圧Vbbの低下時)でも、昇圧電圧VCPを素早く持ち上げることができるので、例えば、車載機器の要求仕様(クランキングによる電源低下への対応)を十分に満たすことが可能となる。また、昇圧電圧VCPを稼ぐために昇圧段数を増やさずに済むので、回路規模の縮小を図ることも可能となる。
<チャージポンプ回路(第3実施形態)>
図8は、チャージポンプ回路4の第3実施形態(及びその周辺回路要素)を示す回路図である。なお、本実施形態のチャージポンプ回路4は、先の第2実施形態(図5)をベースとしつつ、さらに、安定した出力オフ動作を実現するための手段として、Pチャネル型MOS電界効果トランジスタP31と、Nチャネル型MOS電界効果トランジスタN31と、抵抗R31と、インバータINV31と、が追加されている点に特徴を有する。そこで、第2実施形態と同様の構成要素については、図5と同一の符号を付すことで重複した説明を割愛し、以下では、第3実施形態の特徴部分について重点的な説明を行う。
トランジスタP31のドレインは、トランジスタP21及びP22の両ソースに接続されている。トランジスタP31のソースは、昇圧電圧VCPの出力端に接続されている。トランジスタP31のゲートは、反転イネーブル信号ENB1の入力端(=インバータINV31の出力端)に接続されている。トランジスタP31は、反転イネーブル信号ENB1がハイレベルであるときにオフし、反転イネーブル信号ENB1がローレベルであるときにオンする。このように接続されたトランジスタP31は、クロック信号CLKの停止時(EN=L、ENB1=H)にトランジスタP21及びP22の両ソースと昇圧電圧VCPの出力端との間を遮断する第1スイッチとして機能する。
トランジスタN31のドレインは、トランジスタP21及びP22の両ソースに接続されている。トランジスタN31のソースは、抵抗R31を介してOUTピンに接続されている。トランジスタN31のゲートは、反転イネーブル信号ENB1の入力端(=インバータINV31の出力端)に接続されている。トランジスタN31は、反転イネーブル信号ENB1がハイレベルであるときにオンし、反転イネーブル信号ENB1がローレベルであるときにオフする。このように接続されたトランジスタN31は、クロック信号CLKの停止時(EN=L、ENB1=H)にトランジスタP21及びP22の両ソースを低電位端(本図の例ではOUTピン)にプルダウンする第2スイッチとして機能する。
インバータINV31は、イネーブル信号ENを論理反転させて反転イネーブル信号ENB1を生成する。すなわち、反転イネーブル信号ENB1は、イネーブル信号ENがハイレベル(=イネーブル時の論理レベル)であるときにローレベルとなり、イネーブル信号ENがローレベル(=ディセーブル時の論理レベル)であるときにハイレベルとなる。
次に、上記構成の技術的意義を述べる前に、定電圧生成回路2の構成及び動作について詳細な説明を行う。本構成例の定電圧生成回路2は、ツェナダイオードZ41と、Pチャネル型MOS電界効果トランジスタP41と、電流源CS41と、Nチャネル型MOS電界効果トランジスタN41〜N43と、インバータINV41と、を含む。
ツェナダイオードZ41のカソードは、ハイ電圧VH(=電源電圧Vbb)の出力端に接続されている。ツェナダイオードZ41のアノードは、ロー電圧VLの出力端に接続されている。
トランジスタP41のソースは、VBBピン(=電源電圧Vbbの入力端)に接続されている。トランジスタP41のドレインは、ツェナダイオード41のカソードに接続されている。トランジスタP41のゲートは、反転イネーブル信号ENB2の入力端(=インバータINV41の出力端)に接続されている。トランジスタP41は、反転イネーブル信号ENB2がハイレベルであるときにオフし、反転イネーブル信号ENB2がローレベルであるときにオンする。このように接続されたトランジスタP41は、反転イネーブル信号ENB2(延いてはイネーブル信号EN)に応じてVBBピンとツェナダイオードZ41のカソードとの間を導通/遮断する第3スイッチとして機能する。
電流源CS41は、その出力端から定電流を出力する。トランジスタN41及びN42の両ドレインは、電流源CS41の出力端に接続されている。トランジスタN43のドレインは、ツェナダイオードZ41のアノードに接続されている。トランジスタN41のゲートは、反転イネーブル信号ENB2の入力端(=インバータINV41の出力端)に接続されている。トランジスタN42及びN43の両ゲートは、いずれもトランジスタN42のドレインに接続されている。トランジスタN41〜N43のソースは、いずれも接地端に接続されている。トランジスタN41は、反転イネーブル信号ENB2がハイレベルであるときにオンし、反転イネーブル信号ENB2がローレベルであるときにオフする。
なお、トランジスタN42及びN43は、電流源41から入力される定電流をミラーしてツェナダイオードZ41の駆動電流を生成するカレントミラーとして機能する。一方、トランジスタN41は、反転イネーブル信号ENB2(延いてはイネーブル信号EN)に応じて、電流源CS41から入力される定電流をカレントミラーに供給するか否かを切り替える第4スイッチとして機能する。
インバータINV41は、イネーブル信号ENを論理反転させて反転イネーブル信号ENB2を生成する。すなわち、反転イネーブル信号ENB2は、イネーブル信号ENがハイレベル(=イネーブル時の論理レベル)であるときにローレベルとなり、イネーブル信号ENがローレベル(=ディセーブル時の論理レベル)であるときにハイレベルとなる。
なお、電流源CS41、トランジスタN41〜N43、並びに、インバータINV41は、これらを一群の回路部として見た場合、イネーブル信号ENに応じてツェナダイオードZ41の駆動電流を生成するか否かを切り替える駆動電流生成部として機能する。
続いて、定電圧生成回路2の動作を説明する。イネーブル信号ENがハイレベル(=イネーブル時の論理レベル)であるときには、トランジスタP41がオンし、トランジスタN41がオフする。従って、ツェナダイオードZ41には、所定の駆動電流が流される。このとき、ハイ電圧VHはほぼ電源電圧Vbbと一致し、ロー電圧VLはハイ電圧VHよりもツェナダイオードZ41の降伏電圧(=定電圧REFに相当)だけ低い電圧となる。
一方、イネーブル信号ENがローレベル(=ディセーブル時の論理レベル)であるときには、トランジスタP41がオフし、トランジスタN41がオンする。従って、ツェナダイオードZ41には駆動電流が流れなくなるので、ハイ電圧VHとロー電圧VLは、いずれも不定となる。
本構成例の定電圧生成回路2であれば、そのディセーブル時(EN=L時)におけるツェナダイオードZ41の駆動電流をゼロとすることができるので、回路の省電力化を実現することが可能となる。
ところで、定電圧生成回路2のディセーブル時(EN=L時)には、ハイ電圧VHとロー電圧VLの供給を受けて動作する発振回路3が停止するので、チャージポンプ回路4に対するクロック信号CLKの供給も停止する。
このとき、チャージポンプ回路4において、トランジスタN21及びP21の少なくとも一方がオフし、かつ、トランジスタN22及びP22の少なくとも一方がオフしていれば、特段の問題は生じない。
しかしながら、ハイ電圧VHとロー電圧VLがいずれも不定となり、クロック信号CLKの供給が停止している以上、トランジスタN21及びP21、ないしは、トランジスタN22及びP22それぞれのゲート電圧も不定となる。
そのため、トランジスタP21及びP22の両ソースが昇圧電圧VCPの出力端と直結されている第2実施形態(図5)では、トランジスタN21及びP21の同時オンやトランジスタN22及びP22の同時オンが生じた場合に、昇圧電圧VCPの出力端からハイ電圧VHの入力端に向けて貫通電流が流れ、出力オフ動作が不安定になるおそれがある。
一方、本実施形態のチャージポンプ回路4であれば、イネーブル信号ENがローレベル(=ディセーブル時の論理レベル)とされたときに、トランジスタP31がオフしてトランジスタN31がオンする。すなわち、クロック信号CLKの停止時には、トランジスタP21及びP22の両ソースと昇圧電圧VCPの出力端との間が遮断された上で、トランジスタP21及びP22の両ソースがOUTピンにプルダウンされる。
従って、トランジスタN21及びP21、ないしは、トランジスタN22及びP22の導通状態に依らず、昇圧電圧VCPの出力端からハイ電圧VHの入力端に向けて貫通電流が流れることはなくなるので、出力オフ動作の安定性を高めることが可能となる。
<車両への適用>
図9は、車両の一構成例を示す外観図である。本構成例の車両Xは、バッテリ(本図では不図示)と、バッテリから電源電圧Vbbの供給を受けて動作する種々の電子機器X11〜X18と、を搭載している。なお、本図における電子機器X11〜X18の搭載位置については、図示の便宜上、実際とは異なる場合がある。
電子機器X11は、エンジンに関連する制御(インジェクション制御、電子スロットル制御、アイドリング制御、酸素センサヒータ制御、及び、オートクルーズ制御など)を行うエンジンコントロールユニットである。
電子機器X12は、HID[high intensity discharged lamp]やDRL[daytime running lamp]などの点消灯制御を行うランプコントロールユニットである。
電子機器X13は、トランスミッションに関連する制御を行うトランスミッションコントロールユニットである。
電子機器X14は、車両Xの運動に関連する制御(ABS[anti-lock brake system]制御、EPS[electric power steering]制御、電子サスペンション制御など)を行うボディコントロールユニットである。
電子機器X15は、ドアロックや防犯アラームなどの駆動制御を行うセキュリティコントロールユニットである。
電子機器X16は、ワイパー、電動ドアミラー、パワーウィンドウ、ダンパー(ショックアブソーバー)、電動サンルーフ、及び、電動シートなど、標準装備品やメーカーオプション品として、工場出荷段階で車両Xに組み込まれている電子機器である。
電子機器X17は、車載A/V[audio/visual]機器、カーナビゲーションシステム、及び、ETC[electronic toll collection system]など、ユーザオプション品として任意で車両Xに装着される電子機器である。
電子機器X18は、車載ブロア、オイルポンプ、ウォーターポンプ、バッテリ冷却ファンなど、高耐圧系モータを備えた電子機器である。
なお、先に説明した半導体装置100は、電子機器X11〜X18のいずれにも組み込むことが可能である。
<その他の変形例>
なお、上記の実施形態では、車載用ハイサイドスイッチICを例に挙げて説明を行ったが、本明細書中に開示されている発明の適用対象は、これに限定されるものではなく、その他の用途に供される車載用IPD[intelligent power device](車載用ローサイドスイッチICや車載用電源ICなど)を始めとして、チャージポンプ回路を有する半導体装置全般に広く適用することが可能である。
すなわち、本明細書中に開示されている発明は、上記実施形態のほか、その技術的創作の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えることが可能である。すなわち、上記実施形態は、全ての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきであり、本発明の技術的範囲は、上記実施形態の説明ではなく、特許請求の範囲によって示されるものであり、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内に属する全ての変更が含まれると理解されるべきである。
本明細書中に開示されている発明は、車載用IPDなどに利用することが可能である。
1 内部電源回路
2 定電圧生成回路
3 発振回路
4 チャージポンプ回路
5 ロジック回路
6 ゲート制御回路
7 クランプ回路
8 入力回路
9 基準生成回路
10 温度保護回路
11 減電圧保護回路
12 オープン保護回路
13 過電流保護回路
100 半導体装置
N1 Nチャネル型MOS電界効果トランジスタ(パワートランジスタ)
N2 Nチャネル型MOS電界効果トランジスタ(電流検出トランジスタ)
N3 Nチャネル型MOS電界効果トランジスタ(信号出力トランジスタ)
R1、R2 抵抗
Rs センス抵抗
Z1、Z2 ツェナダイオード
C11〜C13 キャパシタ
D11〜D14 ダイオード
INV11〜INV13 インバータ
C21、C22 キャパシタ
N21、N22 Nチャネル型MOS電界効果トランジスタ
P21、P22 Pチャネル型MOS電界効果トランジスタ
INV21、INV22 インバータ
N31 Nチャネル型MOS電界効果トランジスタ
P31 Pチャネル型MOS電界効果トランジスタ
R31 抵抗
INV31 インバータ
N41〜N43 Nチャネル型MOS電界効果トランジスタ
P41 Pチャネル型MOS電界効果トランジスタ
Z41 ツェナダイオード
CS41 電流源
INV41 インバータ
X 車両
X11〜X18 電子機器

Claims (10)

  1. クロック信号に同期して第1端がパルス駆動される第1キャパシタと;
    前記クロック信号に同期して第1端が前記第1キャパシタとは逆相でパルス駆動される第2キャパシタと;
    ソースが電源端に接続されて、ドレインが前記第2キャパシタの第2端に接続されて、ゲートが前記第1キャパシタの第2端に接続されたNチャネル型の第1トランジスタと;
    ソースが前記電源端に接続されて、ドレインが前記第1キャパシタの第2端に接続されて、ゲートが前記第2キャパシタの第2端に接続されたNチャネル型の第2トランジスタと;
    ドレインが前記第1トランジスタのドレインに接続されて、ゲートが前記第1キャパシタの第2端に接続されたPチャネル型の第3トランジスタと;
    ドレインが前記第2トランジスタのドレインに接続されて、ゲートが前記第2キャパシタの第2端に接続されたPチャネル型の第4トランジスタと;
    前記クロック信号の停止時に前記第3トランジスタ及び前記第4トランジスタの両ソースと昇圧電圧の出力端との間を遮断する第1スイッチと、
    を有することを特徴とするチャージポンプ回路。
  2. 前記クロック信号の停止時に前記第3トランジスタ及び前記第4トランジスタの両ソースを低電位端にプルダウンする第2スイッチを更に有することを特徴とする請求項1に記載のチャージポンプ回路。
  3. 入力端が前記クロック信号を生成する発振回路の出力端に接続されて、出力端が前記第1キャパシタの第1端に接続された第1インバータと;
    入力端が前記第1インバータの出力端に接続されて、出力端が前記第2キャパシタの第1端に接続された第2インバータと;
    を更に有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のチャージポンプ回路。
  4. 電源電圧よりも高い昇圧電圧を生成する請求項1〜請求項3のいずれかに記載のチャージポンプ回路と、
    所定周波数のクロック信号を生成して前記チャージポンプ回路に出力する発振回路と、
    を有することを特徴とする半導体装置。
  5. 前記電源電圧に応じたハイ電圧と、前記ハイ電圧よりも定電圧だけ低いロー電圧とを生成して前記発振回路及び前記チャージポンプ回路に供給する定電圧生成回路を更に有することを特徴とする請求項4に記載の半導体装置。
  6. 前記定電圧生成回路は、イネーブル信号に応じて前記ハイ電圧及び前記ロー電圧の出力動作をオン/オフする機能を備えており、前記チャージポンプ回路は、前記イネーブル信号に応じて前記第1スイッチをオン/オフする機能を備えていることを特徴とする請求項5に記載の半導体装置。
  7. 前記定電圧生成回路は、
    カソードが前記ハイ電圧の出力端に接続されて、アノードが前記ロー電圧の出力端に接続されたツェナダイオードと;
    前記イネーブル信号に応じて前記電源電圧の入力端と前記ツェナダイオードのカソードとの間を導通/遮断する第3スイッチと;
    前記イネーブル信号に応じて前記ツェナダイオードの駆動電流を生成するか否かを切り替える駆動電流生成部と;
    を含むことを特徴とする請求項6に記載の半導体装置。
  8. 前記昇圧電圧の供給を受けてゲート電圧を生成するゲート制御回路と、
    前記ゲート電圧に応じて電源と負荷との間を導通/遮断するNチャネル型のハイサイドスイッチと、
    を更に有することを特徴とする請求項4〜請求項7のいずれかに記載の半導体装置。
  9. 請求項8に記載の半導体装置を有することを特徴とする電子機器。
  10. バッテリと、
    前記バッテリから電源電圧の供給を受けて動作する請求項9に記載の電子機器と、
    を有することを特徴とする車両。
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