WO2017130669A1 - 電磁負荷駆動装置、車載制御システム - Google Patents
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Abstract
Description
図1は、本発明の実施形態1に係るECU11(電子制御変速装置)を搭載した車両の自動変速機の構成を模式的に示す図である。エンジン1から出力された回転出力は変速機2に対して入力される。変速機2はその回転出力を減速し、駆動輪3に対して出力する。油圧回路5は、変速機2の変速比を制御する。油圧ポンプ4は、油圧回路5が動作するための油圧を生成する。電磁誘導負荷(ソレノイド)14は、油圧回路5を切り替える。ECU(Electronic Control Unit)11は、電磁誘導負荷14を駆動するための負荷電流33を出力する。
図3は、ECU11が電流遮断リレー61の故障診断を実施する手順を説明するフローチャートである。以下図3の各ステップについて説明する。
マイコン21は起動後、マイコン21自身やその周辺回路に対する自己故障診断を実施し、ECU11が負荷を正しく制御できる状態であることを確認した上で、通常制御モードへ移行する。通常制御中は、マイコン21に対して入力される各種情報に基づき本フローチャートを繰り返し実行することにより、負荷電流33を制御する。
マイコン21は、リレー診断フラグがオンであるか否かを判断する。リレー診断フラグがオンである場合は、ステップS120~S170を実行する。リレー診断フラグがオフである場合は、ステップS210~S270を実行する。ステップS210~S270は、リレー故障診断の前に実施する前処理である。ステップS120~S170は、故障診断処理である。以下では説明の都合上、ステップS210~S270を先に説明する。
マイコン21は、負荷電流33を計測する(S210)。マイコン21は、電流遮断リレー61の遮断可能時間を算出する(S220)。電流遮断リレー61の遮断可能時間とは、電流遮断リレー61を遮断している間において電磁誘導負荷14に流れる通電電流32の変動を、許容範囲以内に収めることができる時間である。具体例については後述の図4~図5で説明する。
マイコン21は、ステップS220において算出した遮断可能時間に基づき、電流遮断リレー61を実際に遮断する時間(リレー遮断時間)をセットする。リレー遮断時間は、遮断可能時間よりも短い時間とする。リレー遮断時間が遮断可能時間よりも長いと、通電電流32が目標電流に対して大きく逸脱し、通電電流不足により電磁誘導負荷14を駆動する制御精度が低下するからである。
マイコン21は、電流遮断リレー61の故障診断を実施する際に用いる上下限閾値を取得する。具体的には、電流遮断リレー61を遮断したとき逆起電圧によって上流電圧64が上昇する範囲を電圧制限素子65の電気特性にしたがってあらかじめ把握しておき、回路バラツキを考慮してその前後に上下限閾値をセットする。例えば、回路バラツキを含めて上流電圧64が26V~28Vの範囲になると想定される場合、上限閾値は28V、電下限閾値は26Vとなる。
逆起電圧による上流電圧64の上昇範囲は、電圧制限素子65の電気特性によってほぼ支配的に定まるので、本ステップにおいて定める上下限閾値はあらかじめ固定的に定めることができる。ただし素子の温度特性によってその上昇範囲が変動する場合がある。その場合はその温度特性をデータテーブルなどにあらかじめ記述しておき、別途設けた温度センサから取得した温度とその温度特性を照合することにより、上流電圧64の上昇範囲を算出することができる。
マイコン21は、リレー診断フラグをONにセットする(S250)。マイコン21は電流遮断リレー61をオフ(遮断)する(S260)。マイコン21は、電流遮断リレー61が遮断されている時間を計測するために用いる遮断時間タイマを開始する(S270)。
マイコン21は、電流遮断リレー61を遮断してから現時刻までの間に、ステップS230で設定したリレー遮断時間が経過したか否かを判断する。経過時間は、ステップS270において開始した遮断時間タイマにより計測する。リレー遮断時間を経過していない場合は、本フローチャートを終了する(電流遮断リレー61の故障診断は実施しない)。リレー遮断時間が経過している場合、ステップS130へ進む。
マイコン21は、上流電圧64を計測する(S130)。マイコン21は、上流電圧64がステップS240でセットした上限閾値と下限閾値の間にあるか否かを判断する(S140)。上流電圧64が上限閾値と下限閾値の間にある(電流遮断リレー61が正常である)場合は、ステップS160へ進む。上流電圧64が上限閾値と下限閾値の間にない(電流遮断リレー61が異常である)場合は、ステップS150へ進む。
マイコン21は、電流遮断リレー61が異常であると判断した場合はリレー故障フラグをオンにセットし(S150)、電流遮断リレー61が正常であると判断した場合はリレー診断フラグをオフした上で遮断時間タイマをリセットする(S160)。
マイコン21は、電流遮断リレー61をオンし、図3のフローチャートを終了する。
本実施形態1に係るECU11は、電磁誘導負荷14を駆動している通常制御期間においても、通電電流32の制御精度の変動を許容できる範囲内において電流遮断リレー61を遮断する。これにより、遮断にともなって駆動制御の精度に対して与える影響を抑えることができる。したがって、電流遮断リレー61の故障を検知する頻度を向上させることができる。
図7は、本発明の実施形態2に係るECU11の回路構成図である。本実施形態2において、ECU11は負荷駆動回路25を2つ備える。これらを区別するため、図7において負荷駆動回路25およびその構成要素に対して、添え字「a」「b」をそれぞれ付与した。以下この添え字を用いてこれらを区別する。その他の構成は実施形態1と同様であるため、以下では主に差異点について説明する。
図8は、ECU11が電源リレー22の故障診断を実施する手順を説明するフローチャートである。図3と比較すると、ステップS200が新たに追加されている。その他のステップは図3と同様である。
マイコン21は、いずれの負荷駆動回路25を動作させている状態における通電電流32についてS210以降の処理を実施するのかを確認するため、動作している負荷駆動回路25を識別する。
本ステップを実施しない場合、いずれの負荷駆動回路25が動作しているか確認しないまま通電電流32を計測することになる。そうするとステップS220において、実際に流れている電流とは異なる電流値を用いて遮断可能時間を算出する可能性がある。この場合、電流遮断リレー61の故障を誤検知し、または電流遮断リレー61の故障を見逃してしまう可能性がある。そこで本実施形態2においては、実際に流れている通電電流32にしたがって正しい遮断可能時間を算出するため、本ステップを設けることとした。
本実施形態2に係るECU11は、複数の負荷駆動回路25を動作させている場合であっても、電磁誘導負荷14の駆動制御の精度に影響を与えることなく、実施形態1と同様に電流遮断リレー61の故障診断を実施することができる。
図10は、本発明の実施形態3に係るECU11が電流遮断リレー61の故障診断を実施する手順を説明するフローチャートである。図3と比較すると、ステップS101が新たに追加されている。その他のステップは図3と同様である。ECU11の構成は実施形態1と同様である。
マイコン21は、負荷電流33の目標値が一定であるか否か、および負荷電流33が整定しているか否かを判断する。目標電流値が一定であり、かつ、負荷電流33が整定している場合、ステップS110へ進む。目標電流値が一定でない場合、または、負荷電流33が整定していない場合は、ステップS160へスキップする。すなわち、目標電流値が一定ではない状態や負荷電流33が整定していない過渡状態においては、電源リレー22の故障診断を中断する。
負荷電流33の目標値は、動作中に変更される場合がある。目標値が変更されると、マイコン21は負荷電流33をその変更後の目標値に向かって制御する。目標電流値が変化した直後から負荷電流33が整定していない期間において、電流遮断リレー61の故障診断を実施すると、以下の不具合が生じる可能性がある。ステップS210からS240においてリレー遮断時間と上下限閾値を算出する際に用いた値と比較して実際の負荷電流33が少ない場合、上流電圧64の実際の上昇分はステップS240において考慮した上流電圧64の上昇分よりも少なくなり、電流遮断リレー61が故障していると誤検知することになる。一方で実際の負荷電流33が多い場合、通電電流32の制御精度についての許容範囲内で電流遮断リレー61を遮断したとしても、制御精度がその許容範囲内に収まらない可能性がある。ステップS101により、故障の誤検知や制御精度の低下を回避することが可能となる。
負荷電流33が整定しているか否かは、例えば、目標電流に対して負荷電流33が95%から105%の範囲内に収束しているか否か、などに基づき判断することができる。その他適当なルールにしたがって判断してもよい。
本実施形態3に係るECU11は、負荷電流33が過渡的に変化している期間においては電流遮断リレー61の故障診断を中断する。これにより、故障の誤検知や電磁誘導負荷14の駆動制御の精度低下を避けることができる。本実施形態3に係る構成および動作は例えば実施形態2に対して適用することもできる。
図12は、本発明の実施形態4に係るECU11が電流遮断リレー61の故障診断を実施する手順を説明するフローチャートである。図3と比較すると、ステップS201が新たに追加されている。その他のステップは図3と同様である。ECU11の構成は実施形態1と同様である。
マイコン21は、駆動信号36のデューティが、電流遮断リレー61を遮断しても電磁誘導負荷14の駆動制御の精度に対して影響が生じない程度であるか否かを確認する。すなわち、駆動信号36のデューティがデューティ上限値とデューティ下限値の間にあるか否かを判断する。駆動信号36のデューティがデューティ上限値とデューティ下限値の間にない場合、本フローチャートを終了する。駆動信号36のデューティがデューティ上限値とデューティ下限値の間にある場合、ステップS210へ進む。ステップS201を追加することにより、以下に説明する故障見逃しや負荷駆動制御の精度低下を回避することができる。
通電電流32が十分に小さい場合、つまり駆動信号36のデューティが低い場合、電流遮断リレー61をオフさせたとしても、上流電圧64は充分に上昇しない。そのため、電流遮断リレー61がショート故障していることにより上流電圧64が充分に上昇しないのか否かを、正しく判断することができない。つまり、電流遮断リレー61がショート故障していたとしても、故障が生じているのか否かを正しく判断することができず、故障を見逃す可能性がある。
通電電流32が十分に大きい場合、すなわち駆動信号36のデューティが高い場合、電流遮断リレー61の遮断可能時間が極端に短くなる(図5参照)。他方、電流遮断リレー61の通電と遮断は電流遮断信号63によって制御されるが、電流遮断信号63はある程度の遅れを含んでいる。遅れ時間以内で電流遮断信号63を遮断状態にセットしたとしても、電流遮断リレー61の状態は変化しない。つまり、遮断可能時間が極端に短い場合、電流遮断リレー61を想定通り遮断することができず、上流電圧64が充分に上昇しない可能性がある。この場合、電流遮断リレー61が正常であっても、故障であると誤診断してしまう。
本実施形態4に係るECU11によれば、(a)通電電流32が十分に小さい場合に電流遮断リレー61の故障を見逃す可能性を抑制するとともに、(b)通電電流32が十分に大きい場合に電流遮断リレー61の故障を誤検知する可能性を抑制することができる。本実施形態4に係る構成および動作は例えば実施形態2に対して適用することもできる。
図14は、本発明の実施形態5に係るECU11が電流遮断リレー61の故障診断を実施する手順を説明するフローチャートである。図3と比較すると、ステップS120からステップS140b、およびステップS230とステップS240が変更されている。ECU11の構成は実施形態1と同様である。
マイコン21は、リレー遮断時間aとリレー遮断時間bをセットする。リレー遮断時間aは、リレー遮断時間bよりも短い時間にセットする。リレー遮断時間bは、電流遮断リレー61を実際に遮断する時間(実施形態1におけるリレー遮断時間と同様)である。
マイコン21は、リレー遮断時間aに基づいて、上流電圧64aの上昇電圧分aを算出する。また、リレー遮断時間bに基づいて、上流電圧64bの上昇電圧分bを算出する。マイコン21はさらに、上昇電圧分aとbそれぞれに対応して、上限閾値aとb、下限閾値aとbをセットする。上下限閾値aとbは同一であってもよいし、範囲の一部が重複してもよい。下流電圧64aと64bの区別については後述する。
マイコン21は、電流遮断リレー61をオフしてから、リレー遮断時間aが経過したか否かを判断する。リレー遮断時間aを超えてない場合は本フローチャートを終了し、ステップS130a以降の電流遮断リレー61の診断処理は実施しない。リレー遮断時間aを超えている場合は、ステップS130aに進む。
マイコン21は、上流電圧64aを計測済みであるか否かを判断する。計測していない場合は、上流電圧64aを計測する。本フローチャートにおいては上流電圧64を2回測定するので、これらを区別するため添え字aとbを用いた。
マイコン21は、電流遮断リレー61をオフしてから、リレー遮断時間bが経過したか否かを判断する。リレー遮断時間bを超えてない場合は本フローチャートを終了し、ステップS131b以降の電流遮断リレー61の診断処理は実施しない。リレー遮断時間bを超えている場合は、ステップS131bへ進む。
マイコン21は、上流電圧64bを計測する。
マイコン21は、上流電圧64aが上限閾値aと下限閾値aの間にあるか否かを判断する(S140a)マイコン21は、上流電圧64bが上限閾値bと下限閾値bの間にあるか否かを判断する(S140b)。ステップS140aとステップS140bのいずれかの判断条件が成立しない場合、ステップS150へ進む。ステップS140aとステップS140bの判断条件がどちらも成立する場合、ステップS160へ進む。
マイコン21は、リレー診断フラグとタイマをリセットすることに加えて、上流電圧64aと64bをリセットする。
実施形態1においては、電流遮断リレー61がショート故障し、かつ、電流遮断リレー61の故障診断を実施しているときに、電流遮断リレー61の上流電圧64が変動し、上下限閾値の範囲に入る場合がある。そうすると、電流遮断リレー61がショート故障しているにも関わらず、マイコン21は電流遮断リレー61が正常であると誤診断してしまう。これに対し、本実施形態5に係るECU11は、電流遮断リレー61がショート故障している状態においても、電流遮断リレー61の上流電圧64を複数回監視し、1度でも上下限閾値の範囲外であることを検知すれば、故障状態であると判断する。これにより、上記現象による誤診断を回避することができる。本実施形態6に係る構成および動作は例えば実施形態2に対して適用することもできる。本実施形態6におけるリレー遮断時間aを複数設定しても同様の効果が得られる。
図16は、本発明の実施形態6に係るECU11の回路構成図である。本実施形態6においては、電流検出部29は駆動IC26の一部として構成されている。負荷電流33を制御する処理は、駆動IC26が備える電流制御部51によって実施される。この回路構成においても、実施形態1と同様の効果を得ることができる。また実施形態2のように複数の負荷駆動回路25を備える場合においても、同様の効果を得ることができる。
図17は、本発明の実施形態7に係るECU11の回路構成図である。本実施形態7に係るECU11は、実施形態1における負荷駆動回路25の位置と遮断回路60の位置が入れ替わった構成を備える。すなわち負荷駆動回路25は電磁誘導負荷14の下流側に配置され、遮断回路60は電磁誘導負荷14の上流側に配置されている。以下、この入れ替えにともなって実施形態1とは異なる点について説明する。
実施形態1~7においては、電流遮断リレー61を遮断してからリレー遮断時間が経過した時点において、上流電圧64を計測することを説明した。本発明の実施形態8に係るECU11は、これに代えて電圧検出部23が検出する電圧の立ち上がりエッジと立ち下がりエッジをそれぞれ検出することにより、上流電圧64を計測するタイミングを定める。その他構成は実施形態1~7と同様であるため、以下ではエッジ検出に関連する差異点について主に説明する。
本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換える事が可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について他の構成の追加・削除・置換をすることができる。
Claims (11)
- 電磁誘導負荷を駆動する電磁負荷駆動装置であって、
前記電磁誘導負荷に対して供給する通電電流を制御する第1スイッチ、
前記電磁誘導負荷に対して直列に接続され、前記通電電流を遮断するか否かを切り替える第2スイッチ、
前記第2スイッチと前記電磁誘導負荷との間の電圧を検出する電圧検出部、
前記第1スイッチが前記通電電流を制御している間において前記第2スイッチが前記通電電流を遮断したとき前記電圧検出部が検出するサージ電圧に基づいて前記通電電流の通電経路が正常であるか否かを診断する演算部、
を備えることを特徴とする電磁負荷駆動装置。 - 前記演算部は、前記サージ電圧に基づいて前記第2スイッチが正常であるか否かを診断する
ことを特徴とする請求項1記載の電磁負荷駆動装置。 - 前記演算部は、前記サージ電圧が所定の上下限電圧値の範囲内に収まっている場合は前記第2スイッチが正常であると診断し、収まっていない場合は異常であると診断する
ことを特徴とする請求項2記載の電磁負荷駆動装置。 - 前記電磁負荷駆動装置は、前記通電電流の大きさと、前記第2スイッチを遮断している間における前記通電電流の目標電流からの変動幅を所定範囲内に収めることができる前記第2スイッチの遮断許容時間との間の対応関係を表すデータを格納する記憶部を備え、
前記演算部は、前記遮断許容時間以内の時間で前記第2スイッチにより前記通電電流を遮断させる
ことを特徴とする請求項1記載の電磁負荷駆動装置。 - 前記電磁負荷駆動装置は、複数の前記電磁誘導負荷を駆動するように構成されており、
前記演算部は、前記複数の電磁誘導負荷のうち前記電磁負荷駆動装置が駆動しているものに対して供給されている前記通電電流の大きさに対応する前記遮断許容時間にしたがって、前記第2スイッチにより前記通電電流を遮断させる
ことを特徴とする請求項4記載の電磁負荷駆動装置。 - 前記演算部は、前記電磁誘導負荷に流れる電流が定常状態である間において前記第2スイッチを遮断するとともに前記診断を実施し、
前記演算部は、前記電磁誘導負荷に流れる電流が過渡的に変動している間は前記診断を実施しない
ことを特徴とする請求項1記載の電磁負荷駆動装置。 - 前記演算部は、前記第1スイッチを駆動する駆動信号のデューティ比を取得し、
前記演算部は、前記デューティ比が所定の上下限デューティ値の範囲内に収まっている場合は前記第2スイッチを遮断するとともに前記診断を実施し、
前記演算部は、前記デューティ比が前記上下限デューティ値の範囲内に収まっていない場合は前記診断を実施しない
ことを特徴とする請求項1記載の電磁負荷駆動装置。 - 前記電圧検出部は、前記第2スイッチが前記通電電流を遮断している間において第1の前記サージ電圧と第2の前記サージ電圧を検出し、
前記演算部は、前記第1のサージ電圧が第1上下限電圧の範囲内に収まっているとともに前記第2のサージ電圧が第2上下限電圧の範囲内に収まっている場合は前記第2スイッチが正常であると診断し、いずれかが収まっていない場合は異常であると診断する
ことを特徴とする請求項3記載の電磁負荷駆動装置。 - 前記演算部は、前記電圧検出部の検出結果の立ち上がりエッジと立ち下がりエッジを検出するエッジ検出回路を備え、
前記演算部は、前記エッジ検出回路が前記立ち上がりエッジを検出した時点と前記立ち下がりエッジを検出した時点それぞれにおいて、前記電圧検出部が検出する前記サージ電圧を取得し、取得した前記サージ電圧に基づき前記通電電流の通電経路が正常であるか否かを診断する
ことを特徴とする請求項1記載の電磁負荷駆動装置。 - 前記電磁負荷駆動装置は、前記通電電流の大きさと、前記第2スイッチを遮断している間における前記通電電流の目標電流からの変動幅を所定範囲内に収めることができる前記第2スイッチの遮断許容時間との間の対応関係を表すデータを格納する記憶部を備え、
前記演算部は、前記エッジ検出回路が検出した前記立ち上がりエッジが前記遮断許容時間の範囲内に収まっていない場合は、前記診断を実施せず、
前記演算部は、前記エッジ検出回路が検出した前記立ち下がりエッジが前記遮断許容時間以後の所定時間範囲内に収まっていない場合は、前記診断を実施しない
ことを特徴とする請求項9記載の電磁負荷駆動装置。 - 電磁誘導負荷、
前記電磁誘導負荷を駆動する電磁負荷駆動装置、
を備えた車載制御システムであって、
前記電磁負荷駆動装置は、
前記電磁誘導負荷に対して供給する通電電流を制御する第1スイッチ、
前記電磁誘導負荷に対して直列に接続され、前記通電電流を遮断するか否かを切り替える第2スイッチ、
前記第2スイッチと前記電磁誘導負荷との間の電圧を検出する電圧検出部、
前記第1スイッチが前記通電電流を制御している間において前記第2スイッチが前記通電電流を遮断したとき前記電圧検出部が検出するサージ電圧に基づいて前記通電電流の通電経路が正常であるか否かを診断する演算部、
を備えることを特徴とする車載制御システム。
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