JP5496257B2 - 電動パワーステアリング制御装置 - Google Patents
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Description
特許文献1に記載された従来の電動パワーステアリング制御装置は、モータ駆動状態が異常とならないようにするためのスイッチング素子停止機能を備えており、モータの駆動状態が禁止領域内に入ると、スイッチング素子の駆動停止機能が作動してモータ駆動を禁止するように構成されている。
図9において、従来の電動パワーステアリング制御装置は、車載電源となるバッテリ1と、スイッチング素子2a〜2dを介してバッテリ1に接続されたモータ3と、操舵トルクTsを検出するトルクセンサ10と、モータ電流検出抵抗12を介してモータ3への供給電流を検出するモータ電流検出回路11と、スイッチング素子2a〜2dを駆動するゲートドライバ回路105と、ゲートドライバ回路105を介してスイッチング素子2a〜2dをON/OFF制御するマイクロコンピュータ106と、を備えている。
図10において、ゲートドライバ回路105は、異常監視手段13と、スイッチング素子駆動信号切り替え手段15と、スイッチング素子駆動信号レベル変換回路16と、を備えている。
異常監視手段13は、操舵トルクTsおよびモータ電流Imを入力情報として、操舵トルクに対しモータ電流値が異常な値ではないかを判定し、異常と判定された場合には、スイッチング素子駆動信号切り替え手段15にスイッチング素子駆動禁止信号を送り、モータ3駆動を停止させる。
以下、図面を参照しながら、この発明の実施の形態1について説明する。
図1はこの発明の実施の形態1に係る電動パワーステアリング制御装置の全体構成を概略的示すブロック図であり、主としてモータ駆動装置の回路構成を示している。
モータ端子電圧検出回路4aは、スイッチング素子2a、2b側のモータ3の端子に接続され、モータ端子電圧検出回路4bは、スイッチング素子2c、2d側のモータ3の端子に接続されている。
また、マイクロコンピュータ6は、端子電圧Vma、Vmbを監視することにより、ゲートドライバ回路のスイッチング素子停止機能の確認を行う。
図2において、ゲートドライバ回路5は、マイクロコンピュータ6の異常を判定する異常監視手段13と、異常監視手段13からの異常判定信号とマイクロコンピュータ6からのスイッチング素子強制停止信号Eとの論理和をとる論理和回路14a、14bと、を備えている。
なお、論理和回路14a、14bおよびスイッチング素子駆動信号切り替え手段15は、異常監視手段13の判定結果に応答して動作し、異常監視手段13の一部機能として、実質的に異常監視手段13に含まれる。
スイッチング素子駆動信号レベル変換回路16は、スイッチング素子駆動信号切り替え手段15の出力信号をレベル変換し、スイッチング素子2a〜2dのゲートに印加する。
図3はこの発明の実施の形態1による初期チェック処理時のスイッチング素子2a〜2dの制御動作を示すフローチャートであり、マイクロコンピュータ6からの異常駆動指示に対するスイッチング素子駆動信号切り替え手段15(スイッチング素子駆動信号Da〜Ddの停止機能)の動作確認処理手順を示している。
すなわち、初期チェック処理中において、マイクロコンピュータ6は、まず、ゲートドライバ回路5に対し、スイッチング素子強制停止信号Eを入力して、スイッチング素子駆動信号Da〜Ddの強制OFFを指示する(ステップS1)。
したがって、マイクロコンピュータ6は、モータ端子電圧検出回路4aにより検出されるモータ3の端子電圧Vma(実測値)との比較基準となる故障判定閾値Vth1として、式(1)(正常時)の端子電圧Vmaと式(2)(異常時)の端子電圧Vmaとの中間値を設定する。
この結果、電動パワーステアリングのように、モータ3のアシストによってそのままハンドルが自転してしまうようなモータ駆動装置に適用した場合でも、モータ3のアシストトルクが発生しないので、安全にスイッチング素子駆動信号切り替え手段15の異常判定を行うことができる。
すなわち、ブリッジ回路の下側のスイッチング素子2b、2dに対する駆動停止手段が正常であるか否かを判定するために、異常指示として、下側のスイッチング素子2b、2dに対する強制ON指示を行う(ステップS6)。
したがって、マイクロコンピュータ6は、モータ端子電圧検出回路4bにより検出されるモータ3の端子電圧Vmb(実測値)との比較基準となる故障判定閾値Vth2として、式(3)(正常時)の端子電圧Vmbと式(4)(異常時)の端子電圧Vmbとの中間値を設定する。
最後に、強制ON指示していた下側のスイッチング素子2b、2dに対するOFF指示を行い(ステップS10)、図3の初期チェック処理ルーチンを終了する。
また、マイクロコンピュータ6は、コントロールユニットの起動時(初期チェック処理時)に、スイッチング素子駆動信号切り替え手段15を強制的に作動させるための異常駆動指示を生成して、スイッチング素子駆動信号切り替え手段15が正常に機能しているか否かを確認する確認手段(図3、ステップS1〜S10)を備えている。
さらに、図3に示す一連のチェック工程は、スイッチング素子駆動信号切り替え手段15の機能確認のみならず、スイッチング素子2a〜2dのON/OFF確認チェックにも採用することができ、マイクロコンピュータ6のソフトウエアの効率化にも寄与することができる。
なお、上記実施の形態1では、スイッチング素子駆動信号切り替え手段15の機能チェック時に、上側のスイッチング素子2a、2cに対する停止機能と、下側のスイッチング素子2b、2dに対する停止機能とを順次にチェックしたが、図4に示すように、スイッチング素子2a〜2dの各々に対して個別にチェックしてもよい。
なお、この発明の実施の形態2に係る電動パワーステアリング制御装置の全体構成は、図1に示した通りであり、ゲートドライバ回路5内のスイッチング素子駆動信号切り替え手段15は、図2に示した通りである。また、マイクロコンピュータ6(確認手段)による正常/異常判定処理は、基本的に図3内のステップS3、S7と同様である。
図4においては、スイッチング素子強制停止信号Eと、スイッチング素子駆動指示信号Ca〜Cdと、モータ3の端子電圧Vma、Vmb(実測値)と、スイッチング素子2a〜2dの駆動停止機能の正常/異常判定結果と、最終的なスイッチング素子駆動信号切り替え手段15の正常/異常判定結果とが、それぞれ時系列的に示されている。
続いて、各時刻t2、t3、t4、t5において、スイッチング素子駆動指示信号Ca〜Cdを順次に生成し、スイッチング素子2a〜2dに対して1個ずつ駆動指示を行うとともに、各スイッチング素子2a〜2dに対する停止機能を確認する。最後に、時刻t6において、スイッチング素子駆動信号切り替え手段15のスイッチング素子停止機能を確認する。
すなわち、まず、スイッチング素子2aの停止機能確認時(時刻t2)において、スイッチング素子2aに対する駆動指示信号Caが生成されるが、スイッチング素子駆動信号切り替え手段15のスイッチング素子停止機能が正常に機能した場合は、マイクロコンピュータ6からの強制停止指示が優先されて、スイッチング素子2aはONされないので、モータ端子電圧検出回路4aの検出値(端子電圧Vma)は変化せず、故障判定閾値Vth1(1点鎖線)以下の一定値のままである。
一方、端子電圧Vmaが故障判定閾値Vth1よりも大きい場合には、スイッチング素子2aに対する停止機能は異常であると判定する。
一方、端子電圧Vmbが故障判定閾値Vth2未満の場合には、スイッチング素子2bの停止機能は異常であると判定する。
一方、端子電圧Vmaが故障判定閾値Vth1よりも大きい場合には、スイッチング素子2cの停止機能は異常であると判定する。
一方、端子電圧Vmbが故障判定閾値Vth2未満の場合には、スイッチング素子2dの停止機能は異常であると判定する。
さらに、上述した一連のチェック工程は、スイッチング素子駆動信号切り替え手段15の機能確認のみならず、スイッチング素子2a〜2dのON/OFF確認チェックにも採用することができ、マイクロコンピュータ6のソフトウエアの効率化にも寄与することができる。
なお、上記実施の形態2(図1、図4)では、モータ端子電圧検出回路4a、4bの検出値(端子電圧Vma、Vmb)を用いて異常の有無をチェックしたが、図5のように、モータ端子電圧検出回路4a、4bに代えてスイッチング素子入力電圧モニタ回路17a〜17dを設け、スイッチング素子入力電圧モニタ回路17a〜17dのモニタ値(スイッチング素子入力電圧Va〜Vd)を用いて異常の有無をチェックしてもよい。
図5はこの発明の実施の形態3に係る電動パワーステアリング制御装置の要部構成を示すブロック図であり、前述(図2参照)と同様のものについては、前述と同一符号を付して、または符号の後に「A」を付して詳述を省略する。なお、この発明の実施の形態3に係る電動パワーステアリング制御装置の全体構成は、図1に示した通りである。
図6はこの発明の実施の形態3による正常/異常判定動作を示すタイミングチャートである。
図6のように、入力電圧Va(=0)が故障判定閾値Vth3よりも小さい場合には、スイッチング素子駆動信号切り替え手段15によるスイッチング素子2aの停止機能は正常であると判定する。
このように、スイッチング素子入力電圧モニタ回路17bのモニタ値(入力電圧Vb)が故障判定閾値Vth3よりも大きい場合には、スイッチング素子駆動信号切り替え手段15によるスイッチング素子2bの停止機能は異常であると判定する。
このように、スイッチング素子入力電圧モニタ回路17cのモニタ値(入力電圧Vc)が故障判定閾値Vth3よりも大きい場合には、スイッチング素子駆動信号切り替え手段15によるスイッチング素子2cの停止機能は異常であると判定する。
これにより、スイッチング素子駆動信号切り替え手段15を含むゲートドライブ回路5の機能を確認することができ、前述と同様の作用効果を奏することができる。
なお、上記実施の形態1〜3(図1〜図6)では、モータ端子電圧検出回路4a、4bまたはスイッチング素子入力電圧モニタ回路17a〜17dを用いて、スイッチング素子駆動信号切り替え手段15の機能をチェックしたが、図7のように、スイッチング素子駆動信号切り替え手段15とマイクロコンピュータ6Bとの間にスイッチング素子駆動指示判定部18を挿入し、スイッチング素子駆動指示判定部18の判定結果に基づきスイッチング素子駆動信号切り替え手段15の機能をチェックしてもよい。
なお、スイッチング素子駆動指示判定部18は、ここではゲートドライバ回路5B内の機能に含めたが、マイクロコンピュータ6B内の機能に含めてもよい。
したがって、論理和回路14a、14bの出力信号が操舵方向の情報を含むことから、スイッチング素子駆動指示判定部18は、論理和回路14a、14bの出力信号から、操舵トルクTsの回転方向を判定することができる。
なお、上記実施の形態1〜4(図1〜図7)では、タイマカウンタ機能の適用について具体的に言及しなかったが、たとえば図8のように、スイッチング素子駆動信号切り替え手段15の判定結果に対してタイマカウンタ機能を付加し、タイマカウンタ値が所定判定時間Tthに達した(判定状態が所定時間経過した)場合に、最終的な判定結果としてもよい。
なお、この発明の実施の形態5に係る電動パワーステアリング制御装置の全体構成は、図1および図2に示した通りである。
ここでは、スイッチング素子2b、2cに対する強制ON指示時の正常判定結果に応答して、正常判定状態の時間経過がタイマカウンタ値CTb、CTcで示されている。
また、図8では、正常判定結果をカウントアップしたが、逆に、異常判定結果をカウントアップして、所定判定時間Tthに達した場合に異常判定結果を最終的に確定してもよい。
図8において、マイクロコンピュータ6は、まず初期チェック処理におけるスイッチング素子駆動信号切り替え手段15の正常/異常判定時に、スイッチング素子強制停止信号Eによりスイッチング素子2a〜2dを駆動停止状態とした後、スイッチング素子2a〜2dに対し順次に1個ずつ駆動指示信号Ca〜Cdを生成する。
図8の場合は、タイマカウンタ値CTa、CTdが所定判定時間Tth未満なので、時刻t6において異常判定結果が確定する。
これにより、ノイズなどに起因した誤作動および誤検出が抑制され、さらに確実な判定が可能となる。
なお、上記実施の形態1〜3(図1〜図6)では、スイッチング素子2a〜2dの駆動停止機能チェック時における故障判定閾値Vth1〜Vth3のヒステリシスについて言及しなかったが、確認手段において、故障判定閾値Vth1〜Vth3にヒステリシスを付加してもよい。
なお、確認手段のヒステリシス機能は、マイクロコンピュータ6、6Aの機能に含ませて同一パッケージとすることができる。
また、異常監視手段13をゲートドライバ回路5に内蔵したが、第2のマイクロコンピュータ(図示せず)に置き換えることも可能である。
これにより、さらに安全性を向上させることができる。
Claims (14)
- ハンドルの操舵トルクを検出するトルクセンサと、
前記ハンドルの回転力をアシストするモータと、
前記操舵トルクの検出値を入力情報として前記モータの電流を制御するコントロールユニットと、
により構成された電動パワーステアリング制御装置であって、
前記コントロールユニットは、
前記操舵トルクに基づき前記モータの制御量を演算するマイクロコンピュータと、
前記制御量にしたがって前記モータを駆動する複数のスイッチング素子を有する駆動回路と、を備え、
前記駆動回路は、
前記操舵トルクに基づき前記マイクロコンピュータの異常の有無を監視して、異常判定時に前記複数のスイッチング素子の駆動を停止させる異常監視手段と、
前記異常監視手段と前記マイクロコンピュータとに接続され、前記異常監視手段からの信号に応答して、前記複数のスイッチング素子への出力信号を、前記マイクロコンピュータからの前記制御量に従う駆動指示から、停止指示に切り替えるスイッチング素子駆動信号切り替え手段と、
を含み、
前記マイクロコンピュータは、前記コントロールユニットの起動時に、前記複数のスイッチング素子の駆動を強制的に停止させるためのスイッチング素子強制停止信号を前記スイッチング素子駆動信号切り替え手段を介して出力した後に、前記複数のスイッチング素子の少なくとも一部を駆動させるための異常駆動指示を前記スイッチング素子駆動信号切り替え手段を介して出力して、前記複数のスイッチング素子の少なくとも一部が駆動されるか否かに基づいて、前記スイッチング素子駆動信号切り替え手段が正常に機能しているか否かを確認する確認手段を含み、
前記確認手段は、前記スイッチング素子強制停止信号が有効とならずに、前記異常駆動指示に従って前記複数のスイッチング素子の少なくとも一部が駆動された場合に、前記スイッチング素子駆動信号切り替え手段が正常に機能していないと判定する
ことを特徴とする電動パワーステアリング制御装置。 - 前記確認手段は、
前記モータの両端の端子電圧を個別に検出する第1および第2のモータ端子電圧検出回路を含み、
前記異常監視手段の機能確認時において、
前記複数のスイッチング素子の上側のスイッチング素子に対して前記異常駆動指示を行うとともに、前記第1のモータ端子電圧検出回路の検出値を第1の故障判定閾値と比較し、
続いて、前記複数のスイッチング素子の下側のスイッチング素子に対して前記異常駆動指示を行うとともに、前記第2のモータ端子電圧検出回路の検出値を第2の故障判定閾値と比較することにより、
前記スイッチング素子駆動信号切り替え手段による前記スイッチング素子の駆動停止機能の確認を行うことを特徴とする請求項1に記載の電動パワーステアリング制御装置。 - 前記確認手段は、タイマカウンタ機能を有し、
前記第1のモータ端子電圧検出回路の検出値と前記第1の故障判定閾値との比較による判定結果の維持期間と、前記第2のモータ端子電圧検出回路の検出値と前記第2の故障判定閾値との比較による判定結果の維持期間とを計測し、前記維持期間が所定判定時間に達した場合に最終的な判定結果とし、
前記複数のスイッチング素子のすべてに対する駆動停止機能の最終的な判定結果がすべて正常な場合のみに、前記スイッチング素子駆動信号切り替え手段が正常であると判定することを特徴とする請求項2に記載の電動パワーステアリング制御装置。 - 前記第1および第2の故障判定閾値は、それぞれヒステリシスを有し、
前記確認手段は、前記第1および第2のモータ端子電圧検出回路の検出値が前記ヒステリシスを含む故障判定閾値の範囲内に収まる場合には、前記スイッチング素子駆動信号切り替え手段による前記スイッチング素子の駆動停止機能が正常であると判定することを特徴とする請求項2または請求項3に記載の電動パワーステアリング制御装置。 - 前記確認手段は、
前記モータの端子電圧を個別に検出するモータ端子電圧検出回路を含み、
前記異常監視手段の機能確認時において、
前記複数のスイッチング素子の各々に対して個別に前記異常駆動指示を行い、前記モータ端子電圧検出回路による検出値を入力情報として、前記スイッチング素子駆動信号切り替え手段による前記スイッチング素子の駆動停止機能の確認を行うことを特徴とする請求項1に記載の電動パワーステアリング制御装置。 - 前記確認手段は、タイマカウンタ機能を有し、
前記モータ端子電圧検出回路の検出値と故障判定閾値との比較による判定結果の維持期間を計測し、前記維持期間が所定判定時間に達した場合に最終的な判定結果とし、
前記複数のスイッチング素子のすべてに対する駆動停止機能の最終的な判定結果がすべて正常な場合のみに、前記スイッチング素子駆動信号切り替え手段が正常であると判定することを特徴とする請求項5に記載の電動パワーステアリング制御装置。 - 前記確認手段は、前記モータ端子電圧検出回路の検出値がヒステリシスを含む故障判定閾値の範囲内に収まる場合には、前記スイッチング素子駆動信号切り替え手段による前記スイッチング素子の駆動停止機能が正常であると判定することを特徴とする請求項5または請求項6に記載の電動パワーステアリング制御装置。
- 前記確認手段は、
前記複数のスイッチング素子に対する入力電圧を個別にモニタする複数のスイッチング素子入力電圧モニタ回路を含み、
前記異常監視手段の機能確認時において、
前記複数のスイッチング素子の各々に対して個別に前記異常駆動指示を行い、前記複数のスイッチング素子入力電圧モニタ回路によるモニタ値を入力情報として、前記スイッチング素子駆動信号切り替え手段による前記スイッチング素子の駆動停止機能の確認を行うことを特徴とする請求項1に記載の電動パワーステアリング制御装置。 - 前記確認手段は、タイマカウンタ機能を有し、
前記複数のスイッチング素子入力電圧モニタ回路のモニタ値と前記故障判定閾値との比較による判定結果の維持期間を計測し、前記維持期間が所定判定時間に達した場合に最終的な判定結果とし、
前記複数のスイッチング素子のすべてに対する駆動停止機能の最終的な判定結果がすべて正常な場合のみに、前記スイッチング素子駆動信号切り替え手段が正常であると判定することを特徴とする請求項8に記載の電動パワーステアリング制御装置。 - 前記故障判定閾値はヒステリシスを有し、
前記確認手段は、前記モニタ値が前記ヒステリシスを含む故障判定閾値の範囲内に収まる場合には、前記スイッチング素子駆動信号切り替え手段による前記スイッチング素子の駆動停止機能が正常であると判定することを特徴とする請求項8または請求項9に記載の電動パワーステアリング制御装置。 - ハンドルの操舵トルクを検出するトルクセンサと、
前記ハンドルの回転力をアシストするモータと、
前記操舵トルクの検出値を入力情報として前記モータの電流を制御するコントロールユニットと、
により構成された電動パワーステアリング制御装置であって、
前記コントロールユニットは、
前記操舵トルクに基づき前記モータの制御量を演算するマイクロコンピュータと、
前記制御量にしたがって前記モータを駆動する複数のスイッチング素子を有する駆動回路と、
を備え、
前記駆動回路は、
前記操舵トルクに基づき前記マイクロコンピュータの異常の有無を監視して、異常判定時に前記複数のスイッチング素子の駆動を停止させる異常監視手段と、
前記異常監視手段と前記マイクロコンピュータとに接続され、前記異常監視手段からの停止信号に応答して、前記複数のスイッチング素子への出力信号を、前記マイクロコンピュータからの前記制御量に従う駆動指示から、停止指示に切り替えるスイッチング素子駆動信号切り替え手段と、
前記異常監視手段と前記スイッチング素子駆動信号切り替え手段とに接続され、前記異常監視手段から前記停止信号が出力され、かつ、前記スイッチング素子駆動信号切り替え手段から前記マイクロコンピュータからの前記制御量に従う駆動指示が出力されているときに、前記駆動指示を異常と判定する前記スイッチング素子駆動指示判定部と、
を含み、
前記マイクロコンピュータは、前記モータの駆動中に、前記スイッチング素子駆動指示判定部の判定結果に基づき、前記スイッチング素子駆動信号切り替え手段が正常に機能しているか否かを確認する確認手段を含む
ことを特徴とする電動パワーステアリング制御装置。 - 前記確認手段は、
前記スイッチング素子駆動指示判定部が右回転方向の操舵を判定した場合には、前記複数のスイッチング素子のうちの左回転方向のスイッチング素子の駆動停止機能を確認し、
前記スイッチング素子駆動指示判定部が左回転方向の操舵を判定した場合には、前記複数のスイッチング素子のうちの右回転方向のスイッチング素子の駆動停止機能を確認することにより、
前記スイッチング素子駆動信号切り替え手段による前記スイッチング素子の駆動停止機能を確認することを特徴とする請求項11に記載の電動パワーステアリング制御装置。 - 前記確認手段は、タイマカウンタ機能を有し、
前記スイッチング素子駆動指示判定部の判定結果の維持期間を計測し、前記維持期間が所定判定時間に達した場合に最終的な判定結果とし、
前記複数のスイッチング素子のすべてに対する駆動停止機能の最終的な判定結果がすべて正常な場合のみに、前記スイッチング素子駆動信号切り替え手段が正常であると判定することを特徴とする請求項請求項11または請求項12に記載の電動パワーステアリング制御装置。 - 前記マイクロコンピュータは、前記確認手段により、前記スイッチング素子駆動信号切り替え手段が異常であると判定された場合には、前記モータの駆動禁止指示を行うことを特徴とする請求項1から請求項13までのいずれか1項に記載の電動パワーステアリング制御装置。
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