JP2002272177A - 電動モータの制御装置 - Google Patents

電動モータの制御装置

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JP2002272177A
JP2002272177A JP2001063550A JP2001063550A JP2002272177A JP 2002272177 A JP2002272177 A JP 2002272177A JP 2001063550 A JP2001063550 A JP 2001063550A JP 2001063550 A JP2001063550 A JP 2001063550A JP 2002272177 A JP2002272177 A JP 2002272177A
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voltage
electric motor
resistor
detection
reference voltage
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JP2001063550A
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Makoto Kimura
誠 木村
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Hitachi Unisia Automotive Ltd
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Unisia Jecs Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブリッジ回路の途中に抵抗体を設けることに
より、簡単な構造で各スイッチング素子の異常を検出可
能とし、信頼性を向上させる。 【解決手段】 モータ駆動回路10には、大きな抵抗値
をもつ基準電圧用抵抗体24と電圧検出部25,30と
を設ける。また、記憶部19には、全てのFET11〜
14が開成したときの中間配線15の電圧を基準電圧V
Sとして予め記憶させる。そして、モータ駆動回路10
の作動時には、MPU18によりFET11〜14を開
成した状態で中間配線15の電圧VMと基準電圧VSとを
比較することにより、FETの短絡を検出する。また、
FET11〜14のうち1個のFETだけを順次閉成す
ることにより、FETの断線を検出する。これにより、
電動モータ4に微小電流を流すだけで、各FETの異常
を検出することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば4個のFE
T(電界効果トランジスタ)等からなるブリッジ回路に
より電動モータを制御するのに好適に用いられる電動モ
ータの制御装置に関し、特に、各FETの短絡、断線等
を検出する構成とした電動モータの制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、FET等のスイッチング素子を
備えた電動モータの制御装置は、例えば自動車等の車両
に搭載される電動式の動力舵取装置に用いられている。
そして、この種の従来技術による電動モータの制御装置
は、例えばブリッジ回路等により形成され動力舵取装置
の電動モータを駆動するモータ駆動回路と、該モータ駆
動回路に接続された制御手段としてのコントロールユニ
ットとによって構成されている(例えば、特開平8−9
9645号公報等)。
【0003】また、モータ駆動回路は、車両の電源側と
アース側との間に直列に接続される第1,第2のスイッ
チング素子と、該第1,第2のスイッチング素子に対し
て並列に配置され電源側とアース側との間に直列に接続
される第3,第4のスイッチング素子と、前記第1,第
2のスイッチング素子間と第3,第4のスイッチング素
子間とをブリッジ状に接続する中間配線とからなり、電
動モータは中間配線の途中に接続されている。
【0004】そして、車両の運転時には、運転者が舵取
操作を行うときの操舵方向に応じてコントロールユニッ
トにより第1,第4のFETと第2,第3のFETのう
ちいずれか1組のFETが閉成され、電動モータには、
これらの閉成されたFETを介して電流が供給される。
これにより、電動モータは、運転者の操舵方向、操舵力
等に対応する回転方向と回転トルクとをもって駆動さ
れ、車両の操舵軸に補助操舵力を付加することにより、
運転者の舵取操作を補助するものである。
【0005】また、他の従来技術として、例えば特開平
5−213208号公報に記載されているように、車両
の操舵軸と電動モータとの間に電磁クラッチを設け、コ
ントロールユニットにより電動モータから操舵軸への動
力伝達を必要に応じて遮断する構成とした動力舵取装置
も知られている。
【0006】そして、この動力舵取装置にあっては、例
えば車両の始動時に電磁クラッチを切離した状態でモー
タ駆動回路を試験的に作動させ、電動モータを空転させ
ることにより、これらの作動状態が正常であるか否かを
確認する構成としている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術では、動力舵取装置の信頼性を高めるため、例え
ば車両の始動時等にモータ駆動回路を試験的に作動させ
る構成とし、その作動状態が正常であるか否かを常に確
認したいという要求がある。
【0008】しかし、この場合には、車両の操舵軸と電
動モータとが常時連結されているため、モータ駆動回路
に通電することによって電動モータが回転駆動される
と、運転者が舵取操作を行っていないにも拘らず、電動
モータから操舵軸に補助操舵力が付加されてしまい、運
転者の操舵感覚に違和感が生じるという問題がある。
【0009】これに対し、他の従来技術では、操舵軸と
電動モータとの間に電磁クラッチを設ける構成としてい
るため、電磁クラッチによって装置全体のコストアップ
や重量の増加を招くばかりでなく、電動モータと操舵軸
との連結構造が複雑化して信頼性が低下するという問題
がある。
【0010】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明の目的は、各スイッチング素子が
正常に作動するか否かを簡単な構造によって確認でき、
この作動確認時に電動モータを流れる電流を小さく抑制
できると共に、信頼性を向上できるようにした電動モー
タの制御装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために本発明は、電動モータと、該電動モータを駆動す
るブリッジ回路とを備え、該ブリッジ回路は、電源側と
アース側との間に直列に接続される第1,第2のスイッ
チング素子と、該第1,第2のスイッチング素子に対し
て並列に配置され電源側とアース側との間に直列に接続
される第3,第4のスイッチング素子と、第1,第2の
スイッチング素子間と第3,第4のスイッチング素子間
とを前記電動モータを挟んでブリッジ状に接続する中間
接続部と、第1ないし第4のスイッチング素子を開,閉
制御する制御手段とからなる電動モータの制御装置に適
用される。
【0012】そして、請求項1の発明が採用する構成の
特徴は、中間接続部と電源側との間には、前記第1,第
3のスイッチング素子と並列に接続され前記第1ないし
第4のスイッチング素子が開成されたときに前記中間接
続部に基準電圧を与える基準電圧用抵抗体を設け、前記
中間接続部とアース側との間には、前記各スイッチング
素子が開,閉されるときに前記中間接続部の電圧に応じ
た電圧を検出電圧として検出する電圧検出手段を設け、
前記制御手段には、該電圧検出手段による検出電圧と前
記基準電圧用抵抗体により定められる基準電圧とを用い
て前記第1ないし第4のスイッチング素子の作動状態が
正常であるか否かを判定する素子判定手段を設ける構成
としたことにある。
【0013】このように構成することにより、ブリッジ
回路をなす第1ないし第4のスイッチング素子を全て開
成したときには、電源側とアース側の両方から遮断され
る中間接続部に対して基準電圧用抵抗体により一定の電
圧(電位)を与えることができ、素子判定手段は、この
ときの中間接続部の電圧を基準電圧用抵抗体の抵抗値等
により定められる基準電圧として予め保持しておくこと
ができる。また、電圧検出手段は、例えば中間接続部の
電圧、または中間接続部の電圧に対応する他の部位の電
圧等を検出電圧として検出できるから、素子判定手段
は、この検出電圧と基準電圧とを比較することにより、
スイッチング素子に短絡、断線等の異常が生じている場
合には、これらの異常を判定することができる。
【0014】また、請求項2の発明によると、基準電圧
用抵抗体は前記電動モータおよびスイッチング素子と比
較して大きな抵抗値を有し、前記電圧検出手段には前記
電動モータおよびスイッチング素子と比較して大きな抵
抗値を有する分圧抵抗体を設け、前記基準電圧は、前記
基準電圧用抵抗体および分圧抵抗体の抵抗値と前記電源
の電圧とを用いて設定する構成としている。
【0015】これにより、基準電圧用抵抗体と分圧抵抗
体とは、スイッチング素子が開成しているときの素子の
内部抵抗や電動モータの内部抵抗と比較して十分に大き
な抵抗値を保持できるから、電動モータの駆動時には、
ブリッジ回路に供給されるモータ駆動用の電流が基準電
圧用抵抗体、分圧抵抗体等に流れるのを防止することが
できる。また、電源側とアース側との間には、基準電圧
用抵抗体、中間接続部および分圧抵抗体が直列に接続さ
れているから、全てのスイッチング素子が閉成した状態
における中間接続部の電圧(基準電圧)を、これらの抵
抗体の抵抗値と電源の電圧とを用いて設定することがで
きる。
【0016】また、請求項3の発明によると、素子判定
手段は、前記第1ないし第4のスイッチング素子を全て
開成した状態で前記電圧検出手段から入力される検出電
圧を受けて前記基準電圧と比較し、前記各スイッチング
素子が短絡状態にあるか否かを判定する構成としてい
る。
【0017】これにより、第1ないし第4のスイッチン
グ素子を制御手段によって開成側に駆動したときには、
全てのスイッチング素子が正常に開成されると、中間接
続部の電圧が基準電圧とほぼ等しい値となる。これに対
し、一部のスイッチング素子が短絡していると、中間接
続部の電圧は基準電圧に対して電源電圧側やアース電圧
側に外れるようになるので、素子判定手段は、例えば電
圧検出手段から入力される検出電圧を受けて中間接続部
の電圧を求め、この電圧と基準電圧とを比較することに
より、各スイッチング素子が短絡状態にあるか否かを判
定することができる。
【0018】さらに、請求項4の発明によると、素子判
定手段は、前記第1ないし第4のスイッチング素子のう
ち一部の素子を閉成した状態で前記電圧検出手段から入
力される検出電圧を受けて前記基準電圧と比較し、当該
一部の素子が断線状態にあるか否かを判定する構成とし
ている。
【0019】これにより、例えば全てのスイッチング素
子を開成した状態から第1のスイッチング素子だけを閉
成側に駆動したときには、この素子が正常に閉成される
と、中間接続部の電圧は、基準電圧に保持された状態か
ら電源電圧に対応する大きさへと変化する。これに対
し、第1のスイッチング素子が断線していると、中間接
続部の電圧は基準電圧に保持された状態で変化しない。
従って、素子判定手段は、例えば各スイッチング素子を
開成状態から閉成側へと順次駆動し、このときに電圧検
出手段から中間接続部の電圧に対応する検出電圧を受け
ることにより、閉成側に駆動した素子が断線状態にある
か否かを判定することができる。
【0020】また、請求項5の発明によると、素子判定
手段は前記基準電圧に対応して予め定められた電圧範囲
を有し、前記電圧検出手段から入力される検出電圧を受
けて該電圧範囲と比較することにより前記各スイッチン
グ素子の作動状態を判定する構成としている。
【0021】これにより、例えば電源電圧や基準電圧用
抵抗体の特性ばらつき、温度変化等によって実際の回路
における基準電圧と予め算出された基準電圧との間に誤
差が生じた場合でも、素子判定手段は、電圧検出手段か
ら入力される検出電圧を受け、中間接続部の電圧が基準
電圧に応じた一定の電圧範囲内にあるか否かを比較、判
定することにより、この誤差を補償して判定処理を行う
ことができる。
【0022】また、請求項6の発明によると、電圧検出
手段は、前記中間接続部とアース側との間に位置して前
記基準電圧用抵抗体と直列に接続された分圧抵抗体と、
該分圧抵抗体とアース側との間に直列に接続された検出
抵抗体とを有し、前記制御手段は、前記分圧抵抗体と検
出抵抗体との間の電圧を前記検出電圧として受けること
により、前記中間接続部の電圧を演算する構成としてい
る。
【0023】これにより、電源側とアース側との間に
は、基準電圧用抵抗体、中間接続部、分圧抵抗体および
検出抵抗体を直列に接続できるから、制御手段は、分圧
抵抗体と検出抵抗体との間の電圧を検出電圧として受
け、例えば検出電圧に対して分圧抵抗体による電圧降下
分を補正することにより、中間接続部の電圧を演算する
ことができる。
【0024】さらに、請求項7の発明によると、電圧検
出手段は、前記電動モータを挟んだ前,後の位置で前記
中間接続部に互いに並列に接続された第1,第2の電圧
検出手段により構成している。
【0025】これにより、例えば電動モータが断線して
いる場合でも、制御手段は、第1,第2の電圧検出手段
による各検出電圧を比較することにより、電動モータの
断線を検出することができる。また、第1,第2の電圧
検出手段を併設することにより、仮りに一方の電圧検出
手段が故障した場合でも、他方の電圧検出手段により中
間接続部の電圧を検出し続けることができる。
【0026】また、請求項8の発明によると、電動モー
タは、車両の舵取操作を補助するための動力舵取装置に
搭載し、前記制御手段は、前記電動モータにより車両の
操舵軸に加えられる補助操舵力を制御する構成としてい
る。
【0027】これにより、動力舵取装置の電動モータを
ブリッジ回路によって駆動でき、その補助操舵力を制御
手段によって制御できると共に、素子判定手段は、動力
舵取装置用のモータ駆動回路が正常に作動するか否かを
判定することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
電動モータの制御装置を、動力舵取装置の電動モータに
適用した場合を例に挙げ、添付図面を参照して詳細に説
明する。
【0029】1は車両の舵取りを行う操舵軸で、該操舵
軸1は、車両のステアリング・ハンドル2と一体に回転
される入力軸部1Aと、後述の電動モータ4によって回
転駆動される出力軸部1Bとからなり、該出力軸部1B
は車両の操向用車輪(図示せず)と連結されている。ま
た、入力軸部1Aと出力軸部1Bとの間にはトルクセン
サ3が設けられ、該トルクセンサ3は、車両の運転者が
舵取操作するときの操舵方向と操舵力とを検出し、後述
するコントロールユニット5のMPU18,21にトル
ク信号を出力するものである。
【0030】4は動力舵取装置の動力源となる直流式の
電動モータで、該電動モータ4は、減速ギヤ4A等を介
して操舵軸1の出力軸部1Bに連結され、運転者が舵取
操作するときには、後述のモータ駆動回路10から給電
されることにより、出力軸部1Bに回転トルク(補助操
舵力)を付加して運転者の操舵力を補助するものであ
る。
【0031】5は電動モータ4の出力トルクを制御する
コントロールユニットで、該コントロールユニット5
は、後述のモータ駆動回路10、電源リレー16、MP
U18,21、記憶部19、プリドライバ20、電流検
出用抵抗体22、基準電圧用抵抗体24、電圧検出部2
5,30等を含んで構成されている。
【0032】また、コントロールユニット5は、車両の
イグニッションスイッチ6を介してバッテリ7等の電源
に接続され、例えば12V程度の予め定められたバッテ
リ電圧VBを供給されると共に、車体等からなるアース
8に接地されている。また、コントロールユニット5に
は、例えばモータ駆動回路10等に異常が生じたときに
点灯して運転者に警告を行う警告灯9が接続されてい
る。
【0033】次に、図2を参照しつつ、コントロールユ
ニット5等の回路構成について説明する。
【0034】10は電動モータ4を駆動するモータ駆動
回路で、該モータ駆動回路10は例えばHブリッジ回路
等からなり、バッテリ7側とアース8側との間に直列に
接続された第1,第2のスイッチング素子としてのFE
T11,12と、該FET11,12に対して並列に配
置され、バッテリ7側とアース8側との間に直列に接続
された第3,第4のスイッチング素子としてのFET1
3,14と、後述の中間配線15とを含んで構成されて
いる。
【0035】ここで、第1,第3のFET11,13
は、点aで電流検出用抵抗体22と電源リレー16とを
介してバッテリ7に対し並列に接続されている。また、
第2,第4のFET12,14は点bでアース8に対し
て並列に接続されている。そして、これらのFET11
〜14は、ゲート電極がプリドライバ20を介してメイ
ンMPU18に接続されている。
【0036】15はモータ駆動回路10の一部を構成す
る中間接続部としての中間配線で、該中間配線15は、
FET11,12間の点cとFET13,14間の点d
との間をブリッジ状に接続している。また、中間配線1
5の途中には電動モータ4が接続されている。
【0037】16はバッテリ7とモータ駆動回路10と
の間に開,閉可能に設けられた電源リレーで、該電源リ
レー16は、メインMPU18とサブMPU21の両方
からAND回路17を介して駆動信号が出力されている
場合のみ、バッテリ7とモータ駆動回路10との間を導
通させるものである。
【0038】18は例えば半導体IC等のマイクロプロ
セッサからなる制御手段としてのメインMPUで、該メ
インMPU18には、ROM、RAM等からなる記憶手
段としての記憶部19が接続され、該記憶部19には、
後述の図4ないし図7に示す各種のプログラムと、バッ
テリ電圧VB、基準電圧VS、抵抗値R1,R2,R3、判
定値α,β,γ,δ,C0,C1等の定数とが予め記憶さ
れている。
【0039】そして、メインMPU18は、車両の運転
者が舵取操作するときの操舵方向と操舵力とをトルクセ
ンサ3によって検出し、この検出結果や車両の運転状態
等に応じた駆動信号を演算すると共に、この駆動信号を
信号処理用のプリドライバ20を介して4個のFET1
1〜14にそれぞれ出力する。これにより、メインMP
U18は、FET11,14とFET12,13のうち
いずれか1組のFETを閉成し、他の1組のFETを開
成すると共に、運転者の操舵方向、操舵力等に応じて電
動モータ4の回転方向と回転トルクとを制御するもので
ある。
【0040】また、メインMPU18は、後述の如く電
圧検出部25,30から入力される検出電圧V1,V2と
記憶部19内に記憶された基準電圧VS等とを用いて、
FET11〜14の短絡判定処理と断線判定処理とを行
い、FET11〜14に短絡、断線等の異常が生じたと
きには、これを検出してモータ駆動回路10の作動を停
止したり、警告灯9を点灯させる構成となっている。
【0041】21はメインMPU18に付設されたサブ
MPUで、該サブMPU21は、例えばメインMPU1
8の作動状態を監視しつつ、電源リレー16の開,閉制
御等をメインMPU18と並列に行うことにより、信頼
性を高めるものである。
【0042】22はモータ駆動回路10と電源リレー1
6との間に設けられた電流検出用抵抗体で、該電流検出
用抵抗体22は予め定められた微小な抵抗値を有し、オ
ペアンプ23を介してメインMPU18に接続されてい
る。そして、メインMPU18は、バッテリ7から電動
モータ4に供給される電流の大きさを抵抗体22の位置
で電圧降下量として検出し、電流のフィードバック制御
を行うものである。
【0043】24はモータ駆動回路10の中間配線15
に所定の基準電圧VSを与えるための基準電圧用抵抗体
で、該基準電圧用抵抗体24は、モータ駆動回路10の
うちバッテリ7側に位置する点aの近傍と中間配線15
との間に接続され、これらの間でFET11,13と並
列に配置されている。また、基準電圧用抵抗体24は、
例えば1〜10kΩ程度の予め定められた抵抗値R1を
有し、この抵抗値R1は、電動モータ4の内部抵抗値や
FET11〜14の閉成時の内部抵抗値(例えば、数m
Ω程度)に対して十分に大きな値に設定されている。
【0044】ここで、電源リレー16が閉成し、全ての
FET11〜14が正常に開成しているときには、後述
の図3に示す如く、モータ駆動回路10に微小な電流I
a,Ib,Icが流れるようになるため、中間配線15
には、抵抗体24,27,28,32,33の抵抗値R
1,R2,R3,R4,R5とバッテリ電圧VBとに応じた所
定の電圧(電位)が与えられる。そして、この電圧の大
きさは抵抗値R1〜R5とバッテリ電圧VBとを用いて予
め算出され、基準電圧VSとして記憶部19に記憶され
ている。また、メインMPU18は、電圧検出部25,
30から入力される検出電圧V1,V2を用いて中間配線
15の実際の電圧VMを演算し、この電圧VMの演算値と
基準電圧VSの記憶値等とを比較することにより、FE
T11〜14の作動状態が正常であるか否かを判定する
ものである。
【0045】25はモータ駆動回路10の中間配線15
とアース8側との間に設けられた電圧検出手段としての
第1の電圧検出部で、該第1の電圧検出部25は、中間
配線15とメインMPU18との間に接続された検出用
配線26と、該検出用配線26の途中に設けられ、中間
配線15とアース8側との間に位置して基準電圧用抵抗
体24と直列に接続された分圧抵抗体27と、検出用配
線26上の点eで該分圧抵抗体27とアース8側との間
に直列に接続された検出抵抗体28と、検出用配線26
のノイズ等を除去するコンデンサ29とを含んで構成さ
れている。
【0046】ここで、分圧抵抗体27は、電動モータ4
の内部抵抗値やFET11〜14の閉成時の内部抵抗値
と比較して、例えば1〜10kΩ程度の予め定められた
大きな抵抗値R2をもって形成されている。また、検出
抵抗体28は、所定の抵抗値R3をもって形成されてい
る。そして、電圧検出部25は、分圧抵抗体27と検出
抵抗体28との間で電圧を検出し、この電圧を検出電圧
V1としてメインMPU18に出力するものである。
【0047】30は中間配線15とアース8側との間に
設けられた電圧検出手段としての第2の電圧検出部で、
該第2の電圧検出部30は、電圧検出部25とほぼ同様
に、中間配線15とメインMPU18との間に電圧検出
部25と並列に接続された検出用配線31と、例えば1
〜10kΩ程度の予め定められた大きな抵抗値R4をも
って形成され、検出用配線31の途中に設けられた分圧
抵抗体32と、所定の抵抗値R5をもって形成され、検
出用配線31上の点fで該分圧抵抗体32とアース8側
との間に直列に接続された検出抵抗体33と、コンデン
サ34とを含んで構成されている。
【0048】そして、電圧検出部30は、分圧抵抗体3
2と検出抵抗体33との間で電圧を検出し、この電圧を
検出電圧V2としてメインMPU18に出力する。これ
により、メインMPU18は、例えば電圧検出部25か
ら入力される点eでの検出電圧V1と、電圧検出部30
から入力される点fでの検出電圧V2とを用いて中間配
線15の電圧VMを演算するものである。また、電圧検
出部25,30は、電動モータ4を挟んだ前,後の位置
で中間配線15に接続されている。このため、メインM
PU18は、これらの検出電圧V1,V2を比較すること
により、電動モータ4が断線した場合には、これを検出
することができるものである。
【0049】ここで、図3を参照しつつ、中間配線15
の電圧VMの演算方法について述べる。まず、電源リレ
ー16が閉成し、全てのFET11〜14が正常に開成
しているときには、バッテリ7から基準電圧用抵抗体2
4を通じて中間配線15に微小電流Iaが供給され、こ
の微小電流Iaは部分電流Ib,Icに分岐して検出用
配線26,31を流れるようになるので、下記数1の式
が成立する。
【0050】
【数1】Ia=Ib+Ic
【0051】また、これらの電流Ia,Ib,Icは、
バッテリ電圧VBと、中間配線15の電圧VMと、点e,
fにおける検出電圧V1,V2と、抵抗体24,27,3
2の抵抗値R1,R2,R4とを用いて下記数2の式のよ
うに表すことができる。
【0052】
【数2】Ia=(VB−VM)/R1 Ib=(VM−V1)/R2 Ic=(VM−V2)/R4
【0053】従って、前記数1,数2の式から下記数3
の式を得ることができ、メインMPU18は、検出電圧
V1,V2と他の定数VB,R1,R2,R4とを用いて中間
配線15の電圧VMを演算することができる。
【0054】
【数3】
【0055】本実施の形態による動力舵取装置は上述の
如き構成を有するもので、次に図4ないし図7を参照し
つつ、コントロールユニット5による制御処理について
説明する。
【0056】まず、イグニッションスイッチ6が閉成さ
れると、図4中のステップ1では、MPU18,21の
初期設定等を行い、ステップ2では、電源リレー16を
閉成(ON)する。そして、ステップ3では、バッテリ
電圧VB等が所定の大きさに保持されているか否かを判
定し、「NO」と判定したときには、例えば警告灯9を
点灯して後述のステップ14に移り、動力舵取装置の制
御を終了する。
【0057】また、ステップ3で「YES」と判定した
ときには、まずステップ4で後述の図5に示す短絡判定
処理を全てのFET11〜14に対して実行する。次
に、ステップ5〜8では、後述の図6、図7に示す断線
判定処理をFET11〜14に対して順次実行し、ステ
ップ9では、これらの短絡判定処理、断線判定処理の結
果を用いてFET11〜14が正常であるか否かを判定
する。
【0058】そして、ステップ9で「NO」と判定した
ときには、FET11〜14に短絡、断線等の異常があ
るので、警告灯9を点灯してステップ14に移る。ま
た、ステップ9で「YES」と判定したときには、全て
のFET11〜14が正常であるから、ステップ10〜
12により電動モータ4の駆動制御を行う。
【0059】この場合、ステップ10では、トルクセン
サ3から出力されるトルク信号を読込み、ステップ11
では、電動モータ4に実際に供給されている駆動電流の
検出値を電流検出用抵抗22等から読込む。そして、ス
テップ12では、運転者の操舵方向、操舵力、駆動電流
の検出値等に応じて駆動信号を演算し、この駆動信号
を、例えばPWM等の手段により電圧信号としてFET
11〜14等に出力する。これにより、電動モータ4
は、運転者の操舵方向、操舵力等に対応した補助操舵力
を発生するから、ステップ13では、イグニッションス
イッチ6が閉成されているか否かを判定し、「YES」
と判定したときには、イグニッションスイッチ6が開成
(OFF)されるまでステップ10〜12の処理を繰返
し実行する。
【0060】また、ステップ13で「NO」と判定した
ときには、ステップ14でプリドライバ20に停止信号
を出力してモータ駆動回路10を停止させ、ステップ1
5で電源リレー16を開成した後に、ステップ16で制
御を終了する。
【0061】次に、図5を参照しつつ、FET11〜1
4に対する短絡判定処理について説明する。まず、ステ
ップ21では、電源リレー16が閉成している状態で、
全てのFET11〜14を開成させる駆動信号を出力す
る。
【0062】そして、まず最初に、FET11〜14が
全て正常に開成した場合について述べると、この場合に
は、図3に示す如く、モータ駆動回路10を微小な電流
Ia,Ib,Icが流れるため、中間配線15の電圧V
Mは、図8中の特性線図に正常部位L0として示す如く、
基準電圧VSとほぼ等しい正常な値に保持される。
【0063】このため、ステップ22で異常電圧の継続
時間を判定するカウンタCEを「1」だけ歩進させ、ス
テップ23でカウンタCEが所定の判定値C0以上である
か否かを判定するときには、電圧VMが正常な値である
から「NO」と判定される。
【0064】そして、ステップ24では、中間配線15
の電圧VMが所定の電圧範囲α≦VM≦β内に収まるか否
かを判定する。ここで、判定値α,βは、例えばバッテ
リ電圧VBが12Vである場合に、基準電圧VSを挟んで
前,後1V程度の許容範囲を与えるように予め設定され
ている。そして、ステップ24では、電圧VMが正常な
値であるから「YES」と判定するので、ステップ25
では、正常電圧の継続時間を判定するカウンタCSを
「1」だけ歩進させ、ステップ26では、カウンタCE
が所定の判定値C1以上であるか否かを判定する。
【0065】ここで、中間配線15の電圧VMが十分な
時間に亘って正常値を保持していないときには、ステッ
プ26で「NO」と判定し、ステップ22〜26の処理
を繰返し実行することにより、カウンタCE,CSの両方
が増加する。しかし、正常判定用の判定値C1は異常判
定用の判定値C0よりも予め小さく設定されているた
め、ステップ26では、ステップ23よりも先に「YE
S」と判定する。そして、ステップ27では、全てのF
ET11〜14が短絡していないと判定し、ステップ2
8でカウンタCE,CSを零にクリアした後にステップ2
9でリターンする。
【0066】一方、例えばFET11〜14のうち、バ
ッテリ7側のFET11またはFET13が短絡してい
る場合には、図3中に実線で示す微小電流Iaに代え
て、仮想線で示す微小電流Ia′が点aから短絡状態の
FETを通じて中間配線15に流れるため、基準電圧用
抵抗体24による電圧降下が生じなくなる。この結果、
中間配線15の電圧VMは、図8中に仮想線で示す短絡
部位L0′のように、電圧範囲α≦VM≦βから外れてバ
ッテリ電圧VBにほぼ等しい値となる。
【0067】従って、この場合には、図5中のステップ
24で「NO」と判定し、ステップ30で正常判定用の
カウンタCSを零にクリアしつつ、ステップ22〜24
の処理を繰返し実行するようになるため、異常判定用の
カウンタCEだけが増加する。そして、カウンタCEが判
定値C0以上になると、ステップ23で「YES」と判
定し、ステップ31では、中間配線15の電圧VMが所
定の電圧範囲γ≦VMに収まるか否かを判定する。この
場合、判定値γは、例えば12Vのバッテリ電圧VBに
対して1V程度の許容範囲を与えるものである。そし
て、このステップ31では「YES」と判定するので、
ステップ32では、FET11またはFET13が短絡
状態にあると判定し、ステップ29でリターンする。
【0068】また、例えばFET11〜14のうち、ア
ース8側のFET12またはFET14が短絡している
場合には、図3中に実線で示す部分電流Ib,Icに代
えて、仮想線で示す電流Ia″が中間配線15から短絡
状態のFETを通じてアース8側へと流れるため、中間
配線15の電圧VMは、図8中に仮想線で示す短絡部位
L0″のように、アース8側の電圧(0V)にほぼ等し
い値となる。
【0069】従って、この場合には、図5中のステップ
31で「NO」と判定し、ステップ33で電圧VMが所
定の電圧範囲VM≦δに収まるか否かを判定する。ここ
で、判定値δは、例えばアース8側の電圧に対して1V
程度の許容範囲を与えるものである。そして、このステ
ップ33では「YES」と判定するので、ステップ34
では、FET12またはFET14が短絡状態にあると
判定し、ステップ29でリターンする。また、ステップ
31,33の両方で「NO」と判定した場合には、電圧
VMが他の異常により電圧範囲α≦VM≦βから外れてい
ると判断されるので、ステップ35でその他の異常と判
定してステップ29でリターンする。
【0070】次に、図6を参照しつつ、バッテリ7側の
FET11,13に対する断線判定処理について説明す
る。ここで、この断線判定処理は、図4中のステップ5
で番号n=1として第1のFET11に対し実行され、
ステップ7で番号n=3として第3のFET13に対し
実行されるものである。
【0071】まず、ステップ41では、全てのFET1
1〜14を開成し、中間配線15の電圧VMを基準電圧
VSとほぼ等しい値に保持した状態で、第1のFET1
1だけを閉成させる駆動信号を出力する。この結果、F
ET11が正常に閉成した場合には、バッテリ7側の点
aと中間配線15とがFET11によって短絡された状
態となり、中間配線15の電圧VMは、図8中に示す正
常部位L1のようにバッテリ電圧VBにほぼ等しい値とな
る。
【0072】一方、FET11が故障等により断線して
いる場合には、閉成用の駆動信号を出力したとしても、
中間配線15の電圧VMは変化せず、図8中に仮想線で
示す断線部位L1′のように基準電圧VSを保持する。
【0073】従って、ステップ42〜47では、短絡判
定処理の場合とほぼ同様に、電圧VMが電圧範囲γ≦VM
を一定の時間に亘って満たしたときに、ステップ48で
FET11が断線していないと判定し、ステップ49で
全てのFET11〜14を開成した後に、ステップ50
を実行してステップ51でリターンする。
【0074】また、ステップ42〜47において、電圧
VMが電圧範囲γ≦VMから外れた状態が継続したときに
は、ステップ52でFET11が断線していると判定
し、ステップ51でリターンする。また、図4中のステ
ップ7に示す断線判定処理では、ステップ41〜52の
処理を第3のFET13に対して実行する。
【0075】次に、図7を参照しつつ、アース8側のF
ET12,14の断線判定処理について説明する。ここ
で、この断線判定処理は、図4中のステップ7で番号n
=2として第2のFET12に対し実行され、ステップ
8で番号n=4として第4のFET14に対し実行され
るものである。
【0076】まず、ステップ61では、全てのFET1
1〜14を開成した状態で、第2のFET12だけを閉
成させる駆動信号を出力する。この結果、FET12が
正常に閉成した場合には、中間配線15とアース8側と
がFET12によって短絡された状態となり、中間配線
15の電圧VMは、図8中に示す正常部位L2のようにア
ース8側の電圧にほぼ等しい値となる。一方、FET1
2が断線している場合には、電圧VMが基準電圧VSを保
持する。
【0077】従って、ステップ62〜67では、短絡判
定処理の場合とほぼ同様に、電圧VMが電圧範囲VM≦δ
を一定の時間に亘って満たしたときに、ステップ68で
FET12が断線していないと判定し、ステップ69で
全てのFET11〜14を開成した後に、ステップ70
を実行してステップ71でリターンする。
【0078】また、ステップ62〜67では、中間配線
15の電圧VMが電圧範囲VM≦δから外れた状態が継続
したときに、ステップ72でFET12が断線している
と判定し、ステップ71でリターンする。また、図4中
のステップ8に示す断線判定処理では、ステップ61〜
72の処理を第4のFET14に対して実行する。
【0079】かくして、本実施の形態では、モータ駆動
回路10の中間配線15とバッテリ7側との間に位置し
てFET11,13と並列に接続された基準電圧用抵抗
体24を設け、中間配線15とアース8側との間には、
中間配線15の電圧VMに応じた検出電圧V1,V2を検
出する電圧検出部25を設け、メインMPU18により
FET11〜14の作動状態が正常であるか否かを判定
する構成としている。
【0080】これにより、FET11〜14を全て開成
したときには、バッテリ7側とアース8側の両方から遮
断される中間配線15に対して基準電圧用抵抗体24等
により一定の電圧を付与でき、記憶部19は、この電圧
を基準電圧VSとして予め記憶しておくことができる。
そして、メインMPU18は、電圧検出部25,30に
よる検出電圧V1,V2を用いて中間配線15の電圧VM
を演算でき、この電圧VMの演算値と基準電圧VSの記憶
値とを比較することによりFET11〜14の短絡・断
線判定処理を正確に行うことができる。
【0081】これにより、動力舵取装置の始動時には、
基準電圧用抵抗体24、電圧検出部25等を通じてモー
タ駆動回路10に微小な電流Ia等を通電するだけで、
FET11〜14に生じている短絡、断線等の異常を容
易に判定でき、この判定結果に応じて警告灯9の点灯や
モータ駆動回路10の停止等を実行することにより、故
障時のフェイルセーフ処理を確実に行うことができる。
【0082】従って、本実施の形態によれば、基準電圧
用抵抗体24、電圧検出部25等を用いた簡単な構造に
よってFET11〜14の作動を確認でき、モータ駆動
回路10を含めた動力舵取装置の信頼性を向上させるこ
とができる。そして、この作動確認時には、モータ駆動
回路10を流れる電流を小さく抑えて電動モータ4から
回転トルクが発生するのを防止でき、電動クラッチ等の
複雑な機構を設けることなく、運転者の操舵感覚を良好
に保持することができる。
【0083】この場合、メインMPU18は、図5に示
す如く、全てのFET11〜14を開成した状態で、中
間配線15の電圧VMと基準電圧VSとを比較することに
よりFET11〜14の短絡判定処理を行うようにした
ので、仮りにFET11〜14のうち1個の素子が短絡
している場合でも、これを短絡判定処理によって確実に
検出することができる。
【0084】しかも、この判定処理時には、電圧VMが
バッテリ電圧VBに対応する電圧範囲VM≧γとアース電
圧に対応する電圧範囲VM≦δのうちいずれの電圧範囲
を満たすかを判定しているので、バッテリ7側のFET
11,13とアース8側のFET12,14のうちいず
れのFETが短絡しているかを容易に特定でき、故障し
たFETの交換等を効率よく行うことができる。
【0085】また、メインMPU18は、図6、図7に
示す如く、全てのFET11〜14を開成した状態に対
して、いずれか1個のFETだけを順次閉成することに
よりFET11〜14の断線判定処理を行うようにした
ので、仮りにFET11〜14のうち複数個の素子が断
線している場合でも、断線したFETを特定して確実に
検出することができる。
【0086】さらに、これらの短絡・断線判定処理で
は、中間配線15の電圧VMと比較される一定の電圧範
囲α≦VM≦β、VM≧γおよびVM≦δを予め設定して
いるので、例えば基準電圧用抵抗体24やバッテリ電圧
VBの特性ばらつき等によって実際のモータ駆動回路1
0における基準電圧と予め算出された基準電圧VSとの
間に誤差が生じた場合でも、この誤差を補償して判定処
理を安定的に行うことができる。
【0087】また、第1の電圧検出部25を、検出用配
線26、分圧抵抗体27、検出抵抗体28等により構成
し、第2の電圧検出部30を、検出用配線31、分圧抵
抗体32、検出抵抗体33等により構成したので、メイ
ンMPU18は、これらの電圧検出部25,30による
検出電圧V1,V2を用いて中間配線15の電圧VMを精
度よく演算することができる。
【0088】そして、電圧検出部25,30を電動モー
タ4を挟んで前,後の位置に配設することにより、メイ
ンMPU18は、検出電圧V1,V2を比較することによ
って電動モータ4の断線を検出できると共に、例えば一
方の電圧検出部25が故障した場合でも、他方の電圧検
出部30によって電圧を検出し続けることができ、信頼
性をより向上させることができる。
【0089】さらに、基準電圧用抵抗体24と分圧抵抗
体27,32の抵抗値R1,R2,R4を、電動モータ4
およびFET11〜14の内部抵抗等と比較して大きな
値に設定したので、電動モータ4の駆動時には、モータ
駆動回路10に供給される大きな駆動電流が検出用配線
26,31等を介してメインMPU18やアース8側に
廻込むのを防止でき、電動モータ4を安定的に作動させ
ることができる。
【0090】なお、実施の形態では、図4中のステップ
4〜8と、図5ないし図7中の各ステップとが素子判定
手段の具体例を示しているものである。
【0091】また、実施の形態では、電圧検出部25、
30により中間配線15の電圧VMに応じた検出電圧V
1,V2を検出する構成としたが、本発明はこれに限ら
ず、中間配線15の電圧VMを直接的に検出する構成と
してもよい。
【0092】さらに、実施の形態では、動力舵取装置の
モータ駆動回路10を例に挙げて述べたが、本発明はこ
れに限らず、他の各種装置を作動させる電動モータの駆
動回路に用いる構成としてもよい。
【0093】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1の発明によ
れば、中間接続部と電源側との間には基準電圧用抵抗体
を設け、中間接続部と電源側との間には電圧検出手段を
設け、制御手段には、電圧検出手段による検出電圧と基
準電圧用抵抗体による基準電圧とを用いてスイッチング
素子の作動状態を判定する素子判定手段を設ける構成と
したので、例えば全てのスイッチング素子を開成したと
きに基準電圧用抵抗体の抵抗値等により定められる中間
接続部の電圧を基準電圧として予め算出することができ
る。この結果、素子判定手段は、例えば検出電圧に対応
する中間接続部の電圧と基準電圧とを比較することによ
り、ブリッジ回路に微小な電流を通電するだけで、各ス
イッチング素子が短絡、断線しているか否か等を正確に
判定することができる。従って、基準電圧用抵抗体等を
用いた簡単な構造によって各スイッチング素子の作動を
確認でき、この作動確認時に電動モータが回転駆動され
るのを防止できると共に、信頼性を向上させることがで
きる。
【0094】また、請求項2の発明によれば、基準電圧
用抵抗体と分圧抵抗体の抵抗値を、電動モータおよびス
イッチング素子と比較して大きな値に設定し、これらの
抵抗値と電源の電圧とを用いて基準電圧を設定する構成
としたので、電動モータの駆動時には、ブリッジ回路に
各抵抗体を接続した状態でも、モータ駆動用の電流が基
準電圧用抵抗体、分圧抵抗体等に流れるのを防止でき、
電動モータを安定的に作動させることができる。
【0095】また、請求項3の発明によれば、素子判定
手段は、全てのスイッチング素子を開成した状態で電流
検出手段から検出電圧を受けることにより、各素子が短
絡状態にあるか否かを判定する構成としたので、例えば
検出電圧から求めた中間接続部の電圧と基準電圧とを比
較することにより、各スイッチング素子のうち1個の素
子が短絡している場合でも、これを確実に判定すること
ができる。
【0096】さらに、請求項4の発明によれば、素子判
定手段は、各スイッチング素子のうち一部の素子を閉成
した状態で電流検出手段から検出電圧を受けることによ
り、当該一部の素子が断線状態にあると判定する構成と
したので、素子判定手段は、例えば全てのスイッチング
素子を開成した状態に対して、いずれか1個の素子だけ
を順次閉成してみることにより、各スイッチング素子の
うち断線した素子を容易に特定でき、その検出を確実に
行うことができる。
【0097】また、請求項5の発明によれば、素子判定
手段は、基準電圧に対応して予め定められた判定用の電
圧範囲を有する構成としたので、例えば電源電圧や基準
電圧用抵抗体の特性ばらつき等によって実際の回路にお
ける基準電圧と予め算出された基準電圧との間に誤差が
生じた場合でも、この誤差を判定用の電圧範囲により補
償して判定処理を安定的に行うことができる。
【0098】また、請求項6の発明によれば、電圧検出
手段を、分圧抵抗体と検出抵抗体とにより構成したの
で、制御手段は、分圧抵抗体と検出抵抗体との間の検出
電圧を用いて中間接続部の電圧を精度よく演算すること
ができる。
【0099】さらに、請求項7の発明によれば、第1,
第2の電圧検出手段を電動モータの前,後で中間接続部
に接続する構成としたので、制御手段は、第1,第2の
電圧検出手段による各検出電圧を比較することによって
電動モータの断線を検出できると共に、仮りに一方の電
圧検出手段が故障した場合でも、他方の電圧検出手段に
より中間接続部の電圧を検出し続けることができ、信頼
性をより高めることができる。
【0100】また、請求項8の発明によれば、電動モー
タを動力舵取装置に搭載する構成としたので、素子判定
手段は、動力舵取装置の電動モータやブリッジ回路に微
小な電流を流すだけで、これらが正常に作動するか否か
を確実に判定でき、電動モータから車両の操舵軸側に補
助操舵力が付加されるのを防止できると共に、電動クラ
ッチ等の複雑な機構を設けることなく、運転者の操舵感
覚を良好に保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に適用される動力舵取装置
を示す構成図である。
【図2】コントロールユニットの回路構成を示す回路構
成図である。
【図3】モータ駆動回路、電圧検出部等を電流が流れる
状態を示す回路構成図である。
【図4】コントロールユニットによるFETの短絡・断
線判定処理と電動モータの駆動制御処理とを示す流れ図
である。
【図5】全てのFETに対する短絡判定処理を示す流れ
図である。
【図6】第1,第3のFETに対する断線判定処理を示
す流れ図である。
【図7】第2,第4のFETに対する断線判定処理を示
す流れ図である。
【図8】各FETの開,閉状態と中間配線の電圧との関
係を示す特性線図である。
【符号の説明】
1 操舵軸 2 ハンドル 3 トルクセンサ 4 電動モータ 5 コントロールユニット 6 イグニッションスイッチ 7 バッテリ(電源) 8 アース 9 警告灯 10 モータ駆動回路(ブリッジ回路) 11,12,13,14 FET(スイッチング素子) 15 中間配線(中間接続部) 16 電源リレー 18,21 MPU(制御手段) 19 記憶部(記憶手段) 22 電流検出用抵抗体 24 基準電圧用抵抗体 25,30 電圧検出部(電圧検出手段) 26,31 検出用配線 27,32 分圧抵抗体 28,33 検出抵抗体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3D033 CA21 CA31 5H001 AA01 AA05 AC04 AD05 5H530 AA12 BB18 CC14 CC23 CD34 DD14 EF03 5H571 AA03 BB07 BB08 CC02 EE02 FF01 HA09 HD01 JJ03 KK06 LL22 LL23 MM02 MM08

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電動モータと、該電動モータを駆動する
    ブリッジ回路とを備え、該ブリッジ回路は、電源側とア
    ース側との間に直列に接続される第1,第2のスイッチ
    ング素子と、該第1,第2のスイッチング素子に対して
    並列に配置され電源側とアース側との間に直列に接続さ
    れる第3,第4のスイッチング素子と、前記第1,第2
    のスイッチング素子間と第3,第4のスイッチング素子
    間とを前記電動モータを挟んでブリッジ状に接続する中
    間接続部と、前記第1ないし第4のスイッチング素子を
    開,閉制御する制御手段とからなる電動モータの制御装
    置において、 前記中間接続部と電源側との間には、前記第1,第3の
    スイッチング素子と並列に接続され前記第1ないし第4
    のスイッチング素子が開成されたときに前記中間接続部
    に基準電圧を与える基準電圧用抵抗体を設け、前記中間
    接続部とアース側との間には、前記各スイッチング素子
    が開,閉されるときに前記中間接続部の電圧に応じた電
    圧を検出電圧として検出する電圧検出手段を設け、前記
    制御手段には、該電圧検出手段による検出電圧と前記基
    準電圧用抵抗体により定められる基準電圧とを用いて前
    記第1ないし第4のスイッチング素子の作動状態が正常
    であるか否かを判定する素子判定手段を設ける構成とし
    たことを特徴とする電動モータの制御装置。
  2. 【請求項2】 前記基準電圧用抵抗体は前記電動モータ
    およびスイッチング素子と比較して大きな抵抗値を有
    し、前記電圧検出手段には前記電動モータおよびスイッ
    チング素子と比較して大きな抵抗値を有する分圧抵抗体
    を設け、前記基準電圧は、前記基準電圧用抵抗体および
    分圧抵抗体の抵抗値と前記電源の電圧とを用いて設定す
    る構成としてなる請求項1に記載の電動モータの制御装
    置。
  3. 【請求項3】 前記素子判定手段は、前記第1ないし第
    4のスイッチング素子を全て開成した状態で前記電圧検
    出手段から入力される検出電圧を受けて前記基準電圧と
    比較し、前記各スイッチング素子が短絡状態にあるか否
    かを判定する構成としてなる請求項1または2に記載の
    電動モータの制御装置。
  4. 【請求項4】 前記素子判定手段は、前記第1ないし第
    4のスイッチング素子のうち一部の素子を閉成した状態
    で前記電圧検出手段から入力される検出電圧を受けて前
    記基準電圧と比較し、当該一部の素子が断線状態にある
    か否かを判定する構成としてなる請求項1,2または3
    に記載の電動モータの制御装置。
  5. 【請求項5】 前記素子判定手段は前記基準電圧に対応
    して予め定められた電圧範囲を有し、前記電圧検出手段
    から入力される検出電圧を受けて該電圧範囲と比較する
    ことにより前記各スイッチング素子の作動状態を判定す
    る構成としてなる請求項1,2,3または4に記載の電
    動モータの制御装置。
  6. 【請求項6】 前記電圧検出手段は、前記中間接続部と
    アース側との間に位置して前記基準電圧用抵抗体と直列
    に接続された分圧抵抗体と、該分圧抵抗体とアース側と
    の間に直列に接続された検出抵抗体とを有し、前記制御
    手段は、前記分圧抵抗体と検出抵抗体との間の電圧を前
    記検出電圧として受けることにより、前記中間接続部の
    電圧を演算する構成としてなる請求項1,2,3,4ま
    たは5に記載の電動モータの制御装置。
  7. 【請求項7】 前記電圧検出手段は、前記電動モータを
    挟んだ前,後の位置で前記中間接続部に互いに並列に接
    続された第1,第2の電圧検出手段により構成してなる
    請求項1,2,3,4,5または6に記載の電動モータ
    の制御装置。
  8. 【請求項8】 前記電動モータは、車両の舵取操作を補
    助するための動力舵取装置に搭載し、前記制御手段は、
    前記電動モータにより車両の操舵軸に加えられる補助操
    舵力を制御する構成としてなる請求項1,2,3,4,
    5,6または7に記載の電動モータの制御装置。
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