JP4667234B2 - プリクラッシュシートベルト装置用の検出装置 - Google Patents

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この発明は、車両に設けられたプリクラッシュシートベルト装置のモータ給電路の断線等を検出するプリクラッシュシートベルト装置用の検出装置及び検出方法に関する。
従来、いわゆる衝突安全性の向上等を図るため、車両にプリクラッシュシートベルト装置を備え、緊急的なブレーキペダルの踏み込みが発生した場合や、プリクラッシュセンサの前方探査から先行車等の自車前方の物標との衝突可能性があると判断した場合に、自動的にシートベルトを巻き取って自車の乗員を拘束し、衝突の被害軽減等を図ることが行なわれている。
ところで、プリクラッシュシートベルト装置は、衝突の可能性が高くなる緊急時、直流電動モータをシートベルトの巻き取り方向に回転し、クラッチ機構のラチェット動作により引き出しを防止してシートベルトを巻き取って乗員を保護し、さらに、巻き取ったシートベルトをロック機構により車両が減速しても引き出されないようにロックして保護を確実にする。また、ブレーキペダルの踏み込みが緩められたりして衝突が回避されたと判断したときには、前記電動モータをさらに巻き取り方向に少し回転した後、前記電動モータを逆方向に回転してクラッチ機構の爪をラチェットから外し、ラチェット動作を解除してシートベルトを引き出し自在の通常の(本来の)状態に戻すようになっている(例えば、特許文献1参照。)。
つぎに、このプリクラッシュシートベルト装置においては、その信頼性の向上を図るため、前記電動モータの給電路(モータ給電路)における断線を自動的に検出することが望まれる。
そして、従来は、スイッチング素子のフルブリッジ回路構成のモータ駆動回路からモータ給電路の配線を介して給電される前記電動モータの端子の電圧が、前記モータ駆動回路の全てのスイッチング素子がオフした給電停止状態で略電源電圧の1/2の所定電圧範囲内になるか否かを判別し、この所定電圧範囲から逸脱することによって前記モータ給電路の断線を検出することが提案されている(例えば、特許文献2参照。)。
特開2005−28970号公報(要約書、特許請求の範囲、[0002]−[0006]、[0017]−[0024]、図1〜図3等) 特開2004−217057号公報([0009]、[0013]−[0026]、図1等)
前記従来提案のように、この種のプリクラッシュシートベルト装置のモータ給電路の断線の状態を、モータ給電路よりモータ駆動回路側の電圧検出に基き、その電動モータの正、負の端子電圧が給電停止状態で所定電圧範囲から逸脱するか否かを判別して検出する場合、つぎに説明するように断線の誤検出が発生して検出の信頼性が低い問題がある。
すなわち、衝突回避の判断に基く電動モータの逆方向の給電回転が終了しても、何らかの原因でクラッチ機構の爪がラチェットから全く外れなかったり、完全には外れなかったりして、いわゆるクラッチ解除残りの状態になることがあり、この場合には、乗員等がシートベルトを引っ張って引き出すことにより、給電停止状態の電動モータがその外力で逆方向に回転して前記クラッチ機構の爪がラチェットから外れ、ラチェット動作が解除されてシートベルトが引き出し自在の通常の状態に戻る。
しかしながら、前記電動モータが外力で逆方向に発電状態で回転するため、場合によっては、その起電圧に基く電動モータの両端子電圧が所定電圧範囲から逸脱する大きさになり、モータ給電路の断線の誤検出が発生する。
つぎに、衝突が回避されたと判断したときに、前記電動モータを巻き取り方向に回転しても何らかの原因で、前記ロックが解除されなかったり、解除が不完全にしか行なわれなかったりしてクラッチ解除残りの状態になることがある。
この場合、従来は乗員等がシートベルトを引っ張って手動操作のみで解除するしかなく、力を要する等の不便さがあり、より簡単で楽に前記のクラッチ解除残りの状態(解除不良)を解消することが望まれる。
本発明は、プリクラッシュシートベルト装置のモータ給電路の電圧状態から、前記のクラッチ解除残りの状態を断線と誤検出することなく、モータ給電路の断線を正確に検出することを目的とする。また、前記モータ給電路の電圧状態から、前記断線と前記クラッチ解除残りの状態とを区別して検出し、より簡単で楽にプリクラッシュシートベルト装置の解除不良状態(クラッチ解除残りの状態)を解消し得るようにすることも目的とする。
上記した目的を達成するために、本発明のプリクラッシュシートベルト装置用の検出装置は、緊急時は電動モータを巻き取り方向に通電駆動してシートベルトを乗員拘束状態に巻き取ってロックし、緊急状態回避の判断により前記電動モータを前記巻き取り方向と逆方向に通電駆動して前記ロックを解除するプリクラッシュシートベルト装置のモータ給電路の電圧状態から、前記モータ給電路の断線等を検出するプリクラッシュシートベルト装置用の検出装置であって、各ブリッジ辺がスイッチング素子を含んだフルブリッジ回路を有し、該フルブリッジ回路の一方のハーフブリッジと他方のハーフブリッジとを直流電源の端子間に並列に設けて形成され、前記両ハーフブリッジの中点に前記モータ給電路としての給電配線を介して前記電動モータの端子それぞれが接続されたモータ駆動回路と、前記シートベルトを巻き取るときに前記スイッチング素子がオンして前記電動モータの駆動電流が流れる前記モータ駆動回路の2ブリッジ辺の上流側の一方に並列に接続された第1の検出抵抗と、前記2ブリッジ辺の下流側の他方に並列に接続された第2の検出抵抗と、前記モータ駆動回路の全ての前記スイッチング素子がオフする前記電動モータの給電停止状態での前記両検出抵抗の給電配線側端部の電圧の大小関係から、前記給電配線の断線を検出する検出部とを備えたことを特徴としている(請求項1)。
また、本発明のプリクラッシュシートベルト装置用の検出装置は、前記検出部が、前記モータ駆動回路の全ての前記スイッチング素子がオフする前記電動モータの給電停止状態での前記両検出抵抗の給電配線側端部の電圧の大小関係から、前記給電配線の断線と前記ロックの解除不良状態とを区別して検出し、前記ロックの解除不良状態の検出に基き、前記電動モータを巻き取り方向と逆方向に再通電駆動可能にすることを特徴としている(請求項2)。
請求項1の発明によれば、第1、第2の検出抵抗の給電配線側端部の電圧の大小関係に基づき、プリクラッシュシートベルト装置のモータ給電路の電圧状態から、前記のクラッチ解除残りの状態を断線と誤検出することなく、モータ給電路の断線を正確に検出することができる。
すなわち、説明を簡単にするために第1、第2の検出抵抗の抵抗値が等しいとした場合、モータ駆動回路とプリクラッシュシートベルト装置の電動モータとの間のモータ給電路が正常(非断線)であれば、モータ駆動回路の全てのスイッチング素子がオフして電動モータの給電停止状態になるときは、第1の検出抵抗の給電配線側端部の電圧(上流の給電配線側の電圧)と、第2の検出抵抗の給電配線側端部の電圧(下流の給電配線側の電圧)とがほぼ等しくなる。
さらに、この非断線かつ電動モータの給電停止状態で前記のクラッチ解除残りの状態、すなわち、前記ロックの解除不良状態を解消するために、例えば乗員がシートベルトを引っ張って引き出し、プリクラッシュシートベルト装置の電動モータが外力で回転して発電状態になると、電動モータの両端子間に下流側を正、上流流側を負とする向きの起電圧が発生し、この起電圧に基き、第2の検出抵抗の給電配線側端部の電圧(下流の給電配線側の電圧)が第1の検出抵抗の給電配線側端部の電圧(上流の給電配線側の電圧)より高くなる。
一方、前記モータ給電路が上流側、下流側のいずれかで断線すると、第1の検出抵抗の給電配線側端部の電圧(上流の給電配線側の電圧)は断線の影響を受けないため、第1の検出抵抗の給電配線側端部の電圧(上流の給電配線側の電圧)が第2の検出抵抗の給電配線側端部の電圧(下流の給電配線側の電圧)より高くなる。
すなわち、プリクラッシュシートベルト装置の電動モータの給電停止状態において、そのモータ給電路の断線の有無によって上流の給電配線側の電圧と下流の給電配線側の電圧との大小関係が異なり、断線時は(上流の給電配線側の電圧)>(下流の給電配線側の電圧)の状態になることから、前記解除不良状態(クラッチ解除残りの状態)を断線と誤検出することなく正確に前記モータ給電路の断線を検出することができる。
また、請求項2の発明によれば、前記したようにモータ給電路が断線したときは(上流の給電配線側の電圧)>(下流の給電配線側の電圧)の状態となり、シートベルトが引き出されて前記電動モータが発電状態になるときには(下流の給電配線側の電圧)>(上流の給電配線側の電圧)の状態となることから、両電圧の大小関係に基き、給電配線の断線とシートベルトの前記ロックの解除不良状態とを区別して検出することができ、この検出に基き、前記ロックの解除不良状態の検出時には、電動モータを巻き取り方向と逆方向(引き出し方向)に再通電駆動し、より簡単で楽に前記ロックの解除不良状態を解消することができる。
つぎに、本発明をより詳細に説明するため、その実施形態について、図1〜図7にしたがって詳述する。
(一実施形態)
まず、一実施形態について、図1〜図6を参照して説明する。
図1は車両に搭載されたプリクラッシュシートベルト装置の要部回路構成の結線図、図2、図3、図4、図5はそれぞれ図1の異なる通電状態の説明図、図6は図1の動作説明用のフローチャートである。
そして、座席のシートベルト毎に設けられるプリクラッシュシートベルト装置は、そのモータ回路部分が図1に示すように構成され、同図に置いて、1はプリクラッシュシートベルト装置の電動モータであり、ブラシ付またはブラシレスの直流モータからなる。2は電動モータ1を給電駆動するフルブリッジ回路構成のモータ駆動回路であり、その4ブリッジ辺2a〜2dはそれぞれ電力用FET等からなるスイッチング素子3と放電路用のダイオード4とを逆並列に接続して形成され、車両のバッテリが形成する直流電源5と電動モータ1との間に設けられている。
ここで、モータ駆動回路2の正電源端子2pは直流電源5の陽極に接続され、モータ駆動回路2の負電源端子2nは、抵抗6、アースを介して直流電源5の負極に接続されている。
また、モータ駆動回路2の前記4ブリッジ辺2a〜2dは、端子2p、2n間に直列に接続された一方の2ブリッジ辺2a、2bが一方のハーフブリッジHaを形成し、端子2p、2n間に直列に接続された他方の2ブリッジ辺2c、2dが他方のハーフブリッジHbを形成する。
そして、本実施形態においては、車両の制御ECU7のプリクラッシュシートベルト制御により、各ブリッジ辺2a〜2dのスイッチング素子3がオン、オフして電動モータ1が給電駆動される。
すなわち、シートベルトを巻き取る方向に電動モータ1を駆動するときには、ブリッジ辺2aのスイッチング素子3とブリッジ辺2dのスイッチング素子3とがオンし、残りのブリッジ辺2b、2cのスイッチング素子3はオフする。
また、シートベルトを巻き取る方向に電動モータ1を駆動するときには、ブリッジ辺2cのスイッチング素子3とブリッジ辺2bのスイッチング素子3とがオンし、残りのブリッジ辺2a、2dのスイッチング素子3はオフする。
そして、2ブリッジ辺2a、2dが、シートベルトを巻き取るときの上流側の一方のブリッジ辺、下流側の他方のブリッジ辺を形成する。
つぎに、電動モータ1の一方の端子1xは、モータ給電路8の一方の給電配線81を介してハーフブリッジHaの中点m1、すなわち、2ブリッジ辺2a、2bの接続点に接続されている。また、電動モータ1の他方の端子1yは、モータ給電路8の他方の給電配線82を介してハーフブリッジHbの中点m2、すなわち、2ブリッジ辺2c、2dの接続点に接続されている。なお、給電配線81、82は車内に引き回されている。
以上のモータ駆動回路部に、本実施形態においては、第1、第2の検出抵抗9x、9yを設ける。具体的には、検出抵抗9xはブリッジ辺2aに並列設け、検出抵抗9yはブリッジ辺2dに並列に設ける。なお、両検出抵抗9x、9yは高抵抗値であり、一般的には同一に設定されるが、異なっていてもよい。
さらに、中点m1、m2のアースを基準にした電圧M1、M2が両検出抵抗9x、9yの給電配線側端部の電圧であり、電圧M1、M2を図1の電圧検出器10x、10yそれぞれで絶対値検出し、両電圧検出器10x、10yの検出結果が制御ECU7に供給される。
この制御ECU7は電圧検出器10x、10yとともに検出部を形成し、図6のステップS1〜S3の処理を実行し、モータ駆動回路2の全てのスイッチング素子3がオフする電動モータ1の給電停止状態での電圧M1、M2の大小関係から、給電配線81、82の断線を検出し、断線検出時にはその旨の警報出力等を指令する。
つぎに、図2〜図5を参照して、各状態時の電流ループ、電圧M1、M2等について説明する。
図2は電動モータ1を巻き取り方向に通電駆動してシートベルトを乗員拘束状態に巻き取ってロックする緊急時を示す。
この場合、ブリッジ辺2a、2dのスイッチング素子3がオンし、図中の矢印実線に示すように、電動モータ1の駆動電流が直流電源5の陽極から上流側のブリッジ辺2a、給電配線81、電動モータ1、給電配線82、下流側のブリッジ辺2d、抵抗6を通って直流電源5の陰極に至るループを通流し、電動モータ1が巻き取り方向に回転する。
図3はマスターシリンダ圧の減少等から緊急状態回避を判断して電動モータ1を巻き取り方向と逆方向に短時間だけ通電駆動し、前記したようにクラッチ機構の爪をラチェットから外してラチェット動作を解除してシートベルトを引き出し自在の通常の(本来の)状態に戻す場合を示す。
この場合、ブリッジ辺2c、2bのスイッチング素子3がオンし、図中の矢印実線に示すように、電動モータ1の駆動電流が直流電源5の陽極から上流側のブリッジ辺2c、給電配線82、電動モータ1、給電配線81、下流側のブリッジ辺2b、抵抗6を通って直流電源5の陰極に至るループを通流し、電動モータ1が巻き取り方向と逆方向(引き出し方向)に回転する。
図4は衝突回避の判断に基く電動モータ1の逆方向の給電回転が終了しても、何らかの原因でクラッチ機構の爪がラチェットから全く外れなかったり、完全には外れなかったりして、いわゆるクラッチ解除残りの状態になり、プリクラッシュシートベルト装置に巻き取られているシートベルトを乗員等が引っ張って引き出す場合を示す。
この場合は、モータ駆動回路2の全てのブリッジ辺2a〜2dのスイッチング素子3がオフし、電動モータ1は給電停止状態である。
そして、プリクラッシュシートベルト装置に巻き取られたシートベルトが外力で引き出されることにより、その力で電動モータ1が回転して発電状態になり、このとき、直流電源5の電圧より大きな起電圧が図4に示す極性で発生し、その電流が、電動モータ1の正電位側から、給電配線82、ブリッジ辺2cのダイオード4、直流電源5、抵抗6、ブリッジ辺2bのダイオード4、給電配線81を介して電動モータ1の負電位側に通流し、電圧M1、M2はM2>M1になる。
図5は給電配線81、82のいずれかの個所に断線(×印)が発生し、モータ給電路8が断線状態になった場合を示す。
この場合、モータ駆動回路2の全てのブリッジ辺2a〜2dのスイッチング素子3がオフし、電動モータ1が給電停止状態になると、中点m1は直流電源5の電圧が検出抵抗9xを介して印加されるが、中点m2はアース電圧に保たれ、電圧M1、M2はM1>M2になる。
すなわち、モータ駆動回路2の全てのブリッジ辺2a〜2dのスイッチング素子3がオフする電動モータ1の給電停止状態において、クラッチ解除残りの状態でシートベルトが外力で引き出される場合と、モータ給電路8が断線状態になった場合とでは、電圧M1、M2の大小関係が異なり、電圧M1、M2の大小関係からそれらの区別が行なえる。
そして、本実施形態においては、つぎに説明するように電圧M1、M2がM1>M2になることから、モータ給電路8の断線を確実に検出する。
具体的には、時々刻々の電圧M1、M2の絶対値を電圧検出器10x、10yで検出し、それらの検出結果を制御ECU7に取り込む。
そして、制御ECU7により、各ブリッジ辺2a〜2dの制御信号の状態等から、モータ駆動回路2の全てのブリッジ辺2a〜2dのスイッチング素子3がオフする電動モータ1の給電停止状態を検出し(図6のステップS1)、この検出に基き、取り込んだ最新の電圧M1、M2を比較し(図6のステップS2)、M1>M2になると、断線報知処理(図6のステップS3)により、例えばブザー音、メッセージ音声、又はメッセージ表示によって断線を報知する。
したがって、本実施形態の場合は、プリクラッシュシートベルト装置のモータ給電路8の電圧状態から、プリクラッシュシートベルト装置のクラッチ解除残りの状態で外力によって電動モータ1が回転したときにも断線と誤検出することなく、モータ給電路2の断線を正確に検出して報知することができる。
(他の実施形態)
つぎに、他の実施形態について、図1のブロック図及び図7の動作説明用のフローチャートを参照して説明する。
本実施形態においては、制御ECU7が図7のステップQ1〜Q5を実行することにより、電圧検出器10x、10y、制御ECU7が形成する前記検出部が、モータ駆動回路2の全てのスイッチング素子3がオフする電動モータ1の給電停止状態において、電圧M1、M2の大小関係から、給電配線81、82の断線(モータ給電路8の断線)と、前記のクラッチ解除残りの状態(解除不良状態)とを区別して検出し、解除不良状態の検出に基き、電動モータ1を巻き取り方向と逆方向(引き出し方向)の再通電駆動に制御し、クラッチの解除処理を自動的にくり返すようにする。
すなわち、前記したように電動モータ1の給電停止状態においては、プリクラッシュシートベルト装置のクラッチ解除残りの状態で外力によって電動モータ1が回転すると、図1の電圧M1、M2はM2>M1の関係になり、モータ給電路8が断線状態になった場合には電圧M1、M2がM1>M2の関係になる。
そこで、制御ECU7は7図のステップQ1、Q2により、図6のステップS1、S2と同様の処理を実行し、電動モータ1の給電停止状態において、電圧M1、M2がM1>M2であるか否かを判断し、モータ給電路8が断線状態でM1>M2であれば、図7のステップQ3により、図6のステップS3と同様にして断線を報知する。
一方、ステップQ2においてM1>M2でなければ、電圧M1、M2がM2>M1であるか否かを判断する。
そして、プリクラッシュシートベルト装置のクラッチ解除残りの状態が発生し、乗員等がシートベルトを引き出そうとして外力によって電動モータ1が回転し、M2>M1であれば、ステップQ4からステップQ5に移行してモータ給電路2を図3の状態に制御し、電動モータ1を引き出し方向に再通電駆動し、クラッチの解除処理を自動的にくり返す。
このとき、電動モータ1が回転することにより、より簡単で楽にクラッチ解除残りの状態を解消し、すみやかにプリクラッシュシートベルト装置の解除不良を解消することができる。
なお、前記の再通電駆動を設定時間行なってもM2>M1の状態が継続する場合は、例えば、再通電駆動をくり返すか、故障表示を行う。
したがって、本実施形態の場合は、電動モータ1の給電停止状態での電圧M1、M2の大小関係に基き、モータ給電路8の断線と、プリクラッシュシートベルト装置のクラッチ解除残りの状態(解除不良状態)とを区別して検出することができ、前記解除不良状態の検出時は、電動モータ1をシートベルトを引き出す方向に再通電駆動し、より簡単で楽に前記解除不良状態を解消することができる。
そして、本発明は上記した両実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能であり、例えば、前記検出部の構成、処理手順等は、どのようであってもよい。
また、電動モータ1は、実施形態の直流モータに限られるものではなく、種々の種類のモータであってもよいのは勿論である。
さらに、シートベルトを巻き込む方向の駆動電流が図3のように通流し、シートベルトを引き出す方向の駆動電流が図2のように通流するように制御する場合は、シートベルトを巻き取るときの上流側の一方のブリッジ辺、下流側の他方のブリッジ辺が、2ブリッジ辺2c、2bになり、この場合は、検出抵抗9x、9yを図1の破線の位置に設ければよい。
本発明の一実施形態の回路結線図である。 シートベルトを巻き込む方向に電動モータを駆動するときの図1の動作状態の説明図である。 シートベルトを引き出す方向に電動モータを駆動するときの図1の動作状態の説明図である。 プリクラッシュシートベルト装置のクラッチ解除残りの状態で外力によって電動モータ1が回転したときの図1の動作状態の説明図である。 モータ給電路が断線したときの図1の動作状態の説明図である。 本発明の一実施形態の検出動作のフローチャートである。 本発明の他の実施形態の検出動作のフローチャートである。
符号の説明
1 電動モータ
2 モータ駆動回路
2a〜2d ブリッジ辺
5 直流電源
7 制御ECU
8 モータ給電路
81、82 給電配線
9x、9y 第1、第2の検出抵抗
10x、10y 電圧検出器
Ha、Hb ハーフブリッジ
m1、m2 中点

Claims (2)

  1. 緊急時は電動モータを巻き取り方向に通電駆動してシートベルトを乗員拘束状態に巻き取ってロックし、緊急状態回避の判断により前記電動モータを前記巻き取り方向と逆方向に通電駆動して前記ロックを解除するプリクラッシュシートベルト装置のモータ給電路の電圧状態から、前記モータ給電路の断線等を検出するプリクラッシュシートベルト装置用の検出装置であって
    ブリッジ辺がスイッチング素子を含んだフルブリッジ回路を有し、該フルブリッジ回路の一方のハーフブリッジと他方のハーフブリッジとを直流電源の端子間に並列に設けて形成され、前記両ハーフブリッジの中点に前記モータ給電路としての給電配線を介して前記電動モータの端子それぞれが接続されたモータ駆動回路と、
    前記シートベルトを巻き取るときに前記スイッチング素子がオンして前記電動モータの駆動電流が流れる前記モータ駆動回路の2ブリッジ辺の上流側の一方に並列に接続された第1の検出抵抗と、
    前記2ブリッジ辺の下流側の他方に並列に接続された第2の検出抵抗と、
    前記モータ駆動回路の全ての前記スイッチング素子がオフする前記電動モータの給電停止状態での前記両検出抵抗の給電配線側端部の電圧の大小関係から、少なくとも前記給電配線の断線を検出する検出部とを備えたことを特徴とする検出装置。
  2. 請求項1記載のプリクラッシュシートベルト装置用の検出装置において、
    前記検出部が、前記モータ駆動回路の全ての前記スイッチング素子がオフする前記電動モータの給電停止状態での前記両検出抵抗の給電配線側端部の電圧の大小関係から、前記給電配線の断線と前記ロックの解除不良とを区別して検出し、前記ロックの解除不良の検出に基いて前記電動モータを巻き取り方向と逆方向に再通電駆動可能にすることを特徴とする検出装置。
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